JP2020184948A - 液体タンクを搭載した車両 - Google Patents

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Yusuke Ezawa
佑允 江澤
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Abstract

【課題】液体タンク内に液体が残ることがなく、且つ、車両を安定させることができる液体タンクを搭載した車両を提供する。【解決手段】液体タンク7の底部を構成し、最低の高さにある凹状の液溜め部42へ連なる第一の傾斜部45により、液体タンク7内の液体を液溜め部42へ容易に導き、液体排出口43から排出する。また、エンジンから車輪へ動力を伝達する複数の動力伝達要素は、液体タンク7の底部下で車両左右方向の中央に配置されているため、第一の傾斜部45の車両左右方向の幅を、液体タンク7の車両左右方向のタンク幅の1/2より大きくすることにより、液体タンク7を下げて配置し、液体タンク7内の液体の重心を下げるようにする。【選択図】図11

Description

本発明は、液体タンクを搭載した車両に関する。
従来、薬液散布を行う農用作業車として、以下の特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の農用作業車は、薬液を収容した薬液タンクと、噴霧ノズルを備えたブームスプレーヤと、薬液タンク内の薬液を噴霧ノズルまで送る防除ポンプ等を車体に搭載している。薬液タンクは、その底部がパイプを介して防除ポンプに接続されている。薬液タンクは、平面視で運転席を囲むようにコの字状を呈し、底部は水平になっている。
特開2009−232774号公報
このように、薬液タンクの底部は水平なため、薬液タンク内に薬液が溜まりやすく、残ってしまうという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、薬液タンクを始めとした液体タンク内に液体が残ることがない液体タンクを搭載した車両を提供することを目的とする。
本発明は、液体を収容する液体タンク(7)を搭載した車両(100)において、液体タンク(7)の底部は、液体を排出する液体排出口(43)の周囲に形成され最低の高さにある凹状の液溜め部(42)と、液溜め部(42)へ連なり、液体タンク(7)の車両左右方向のタンク幅の1/2より大きい幅の第一の傾斜部(45)と、を備えたことを特徴としている。
このような液体タンク(7)を搭載した車両(100)によれば、液体タンク(7)の底部を構成し、最低の高さにある凹状の液溜め部(42)へ連なる第一の傾斜部(45)により、液体タンク(7)内の液体は液溜め部(42)へ容易に導かれ、液体排出口(43)から排出される。このため、液体が液体タンク(7)に残ることはない。また、エンジン(6)から車輪(20,21)へ動力を伝達する複数の動力伝達要素は、液体タンク(7)の底部下で車両左右方向の中央に配置されているから、第一の傾斜部(45)の車両左右方向の幅が、液体タンク(7)の車両左右方向のタンク幅の1/2より大きいと、液体タンク(7)を下げて配置でき、液体タンク(7)内の液体の重心を下げることができ、車両(100)を安定させることができる。
ここで、液溜め部(42)と第一の傾斜部(45)との間には、車両前後方向に延びる水平部(44)又は中間傾斜部が介在していることが好ましい。
また、水平部(44)又は中間傾斜部を間に挟んだ第一の傾斜部(45)とは反対側に、水平部(44)又は中間傾斜部へ車両左右方向に下り勾配で連なると共に、液溜め部(42)へ連なる第二の傾斜部(46)を備えていると、第一の傾斜部(45)及び第二の傾斜部(46)からの液体は、第一の傾斜部(45)と第二の傾斜部(46)との間の水平部(44)又は中間傾斜部を介して液溜め部(42)へ導かれ、液溜め部(42)への液体の経路が一定化するため、液体を安定して液溜め部(42)へ導くことができる。
また、上記作用を好適に奏する構成としては、具体的には、液溜め部(42)は車両左右方向の一方側へ設けられ、エンジン(6)から車輪(20,21)へ動力を伝達する複数の動力伝達要素の少なくとも一つが、第一の傾斜部(45)の下に設けられている構成が挙げられる。
また、第一の傾斜部(45)に、上方へ凹み後方へ開放され、複数の動力伝達要素の少なくとも一つを収容する凹部(40)を備えていると、液体タンク(7)を一層下げて配置でき、液体タンク(7)内の液体の重心を一層下げることができ、車両(100)を一層安定させることができる。
ここで、複数の動力伝達要素としては、具体的には、エンジン(6)に接続される静油圧式無段変速機(22)と、静油圧式無段変速機(22)に接続されるトランスミッション(23)と、トランスミッション(23)に接続されるユニバーサルシャフト(24,26)と、を含む構成が挙げられる。
また、液体タンク(7)の液体排出口(43)から液体を圧送するための液体圧送ポンプ(30)が、車両左右方向において液溜め部(42)が設けられているのと同じ側に設けられていると、液溜め部(42)の液体排出口(43)と液体圧送ポンプ(30)とを接続するホース(49,51)の引き回しが容易である。
また、液体は、薬剤を溶かした薬液であると、溶けきらない薬剤も第一の傾斜部(45)に従い流れるため、薬液タンク(7)に残ることはない。また、薬液タンク(7)を搭載した車両(100)となるため、乗用管理機の場合には、乗用管理機で重要な最低地上高を確保しつつ、薬液タンク(7)の重心を下げることができ、乗用管理機(100)を安定させることができる。
このように本発明によれば、液体タンク内に液体が残ることがなく、且つ、液体タンク内の液体の重心を下げることができ、車両を安定させることができる液体タンクを搭載した車両を提供できる。
本発明の実施形態に係る液体タンクを搭載した車両を上方斜め後方から見た斜視図である。 図1に示す車両から屋根を取り外し薬液タンクの液溜め部の後方近傍位置で破断した断面斜視図である。 図2の背面図である。 図1に示す車両から屋根、薬液タンク及びエンジンカバーを取り外した平面図である。 図1に示す車両の底面図である。 薬液タンクを下方斜め後方から見た斜視図である。 薬液タンクの平面図である。 薬液タンクの底面図である。 薬液タンクの左側面図である。 図9のX-X矢視図である。 図2中の薬液タンクに対応する断面斜視図である。
以下、本発明に係る液体タンクを搭載した車両の好適な実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る液体タンクを搭載した車両を上方斜め後方から見た斜視図、図2は、図1に示す車両から屋根を取り外し薬液タンクの液溜め部の後方近傍位置で破断した断面斜視図、図3は、図2の背面図、図4は、図1に示す車両から屋根、薬液タンク及びエンジンカバーを取り外した平面図、図5は、図1に示す車両の底面図である。本実施形態の車両は、例えば圃場において例えば作物に薬液散布を行う乗用管理機としてのブームスプレーヤである。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」は、ブームスプレーヤを基準とした方向とする。
図1に示すように、ブームスプレーヤ100は自走式であり、車体フレーム1を有する車両部2と、車体フレーム1の前部に取り付けられたセンターブーム3と、センターブーム3の両端に連結された一対のサイドブーム4と、を備えている。薬液散布を行う場合、サイドブーム4は、センターブーム3に対して一直線状となるように広げられる。サイドブーム4は、薬液散布を行わないときには折り畳まれて格納され図1に示す状態となる。
車体フレーム1の前部には、作業者が着座する空間を形成しハンドル9による運転操作や薬液散布操作等を行うための運転席5が設けられている。運転席5は屋根10により上方から覆われている。屋根10は、車体フレーム1の左右両側で運転席5の側方からそれぞれ立設された屋根柱11により支持されている。ハンドル9の前方でセンターブーム3の後方上方には、粒剤散布装置12が設けられている。粒剤散布装置12は、薬剤としての粒剤を収容する粒剤タンク13を備え、散布口8から粒剤タンク13内の粒剤を前方へ散布する。
車体フレーム1の後部の車両左右方向の略中央には、エンジン6が搭載され(図4も参照)、エンジン6及びエンジン用エアクリーナ14は、エンジンカバー15により覆われている。運転席5とエンジンカバー15との間には、センターブーム3及びサイドブーム4から散布される液体としての薬液を収容する液体タンクとしての薬液タンク7が設けられている。
車体フレーム1の前部及び後部のそれぞれには、図4及び図5に示すように、車両左右方向に延びるフロントアクスル16及びリアアクスル17が支持されている。フロントアクスル16及びリアアクスル17のそれぞれには、上下方向に延びるナックル18,19を介して、前輪20及び後輪21が取り付けられている(図1〜図3も参照)。ブームスプレーヤ100では、これらの前輪20及び後輪21の駆動回転により、四輪駆動の走行が可能となっている。なお、左右の前輪20には車両前後方向及び側方から取り囲むように分草桿29が設けられている(図1〜図3も参照)。
また、エンジン6(図4参照)の下方且つ前方には、静油圧式変速機(Hydraulic Static Transmission、以下、HSTという)22が接続され、HST22の前方には、トランスミッション23が接続されている。HST22は、エンジン6の動力を用いて油圧を発生させ、その油圧により前輪20及び後輪21に回転駆動力を供給し、車両部2(車体フレーム1)を走行させる機構である。詳しくは、エンジン6の回転動力は、図5に示すように、車両左右方向の中央に配置されたHST22及びトランスミッション23、トランスミッション23に接続されて前方へ延び車両左右方向の中央に配置されたフロントユニバーサルシャフト24、フロントユニバーサルシャフト24に接続されたフロントデフ25、フロントデフ25に連結されたフロントアクスル16を介して、前輪20に伝達される。また、エンジン6の回転動力は、HST22、トランスミッション23、トランスミッション23に接続されて後方へ延び車両左右方向の中央に配置されたリアユニバーサルシャフト26、リアユニバーサルシャフト26に接続されたリアデフ27、リアデフ27に連結されたリアアクスル17を介して、後輪21に伝達される。
エンジン6の下方且つ左側方(図5の図示上方)には、エンジン6により駆動される液体圧送ポンプとしての薬液圧送ポンプ30が設けられている(図1も参照)。薬液圧送ポンプ30は、薬液タンク7に収容した薬液を、センターブーム3及びサイドブーム4の噴霧ノズル31へノズルパイプ32を介して圧送するものである(図1〜図4も参照)。
次に薬液タンク7を詳説する。図6は、薬液タンクを下方斜め後方から見た斜視図、図7は、薬液タンクの平面図、図8は、薬液タンクの底面図、図9は、薬液タンクの左側面図、図10は、図9のX-X矢視図、図11は、図2中の薬液タンクに対応する断面斜視図である。
図6〜図11に示すように、薬液タンク7は、上下が閉じられた略四角筒状を呈し、図7、図9、図10及び図11に示すように、上部の多少後方寄りの位置に、キャップ(タンク蓋)33により開閉される薬液注入口34を備える。薬液注入口34には、図10及び図11に示すように、異物を除去し濾過するためのストレーナ35が着脱可能に装着されている。図7及び図11に示すように、薬液タンク7の前端部の中央には、前方及び上方に開放された凹部が設けられており、この凹部が前述した運転席5とされている。図6〜図9に示すように、薬液タンク7の前側の車両左右方向の両側部には、上記屋根柱11を通すための屋根柱用凹部36が形成されている(図1も参照)。
図6〜図8に示すように、薬液タンク7の後端部の中央の上部には、前方へ凹み上下方向及び後方へ開放された第一の凹部37が形成されている(図1も参照)。第一の凹部37は、エンジン6を収容するためのものである。図6〜図9に示すように、第一の凹部37には、その下部に連設され、前方へさらに凹むと共に、両側方及び下方へ開放された第二の凹部38が形成されている。第二の凹部38の左側は、薬液圧送ポンプ30を収容するためのものである。図6に示すように、第一の凹部37の下方には、背面視長円状で車両左右方向に長い第三の凹部39を介した位置に、第二の凹部38及び第三の凹部39に連設され、第二の凹部38及び第三の凹部39をさらに前方へ凹ませた第四の凹部40が形成されている(図10及び図11も参照)。第四の凹部40は、下方且つ後方へ開放された背面視コの字状を呈し、上方へ凹むと共に、前方へ行くに従い凹みが徐々に小さくなっていき、薬液タンク7の車両前後方向の中間辺りで底部と面一となっている。第四の凹部40は、HST22及びトランスミッション23を収容するためのものである。また、図6、図8及び図9に示すように、左側の第二の凹部38下の左側には、第二の凹部38をさらに前方へ凹ませた第五の凹部41が連設されている。第五の凹部41は左側へ行くに従い前方へ傾くように傾斜しており、後述の液溜め部42の後方に位置している。
図6及び図8に示すように、薬液タンク7の底部で、薬液タンク7の左側且つ車両前後方向の中間辺りには、凹状の液溜め部42が設けられ、液溜め部42の底部の中央には、液体排出口としての薬液排出口43が設けられている(図11も参照)。この薬液排出口43の周囲に形成された液溜め部42が、薬液タンク7の最低高さに設定されている。
図6、図8、図10及び図11に示すように、薬液タンク7の液溜め部42の右側には、車両前後方向に延び液溜め部42へ連なる所定幅(車両左右方向の幅)の水平部44が連設されている。水平部44は傾斜していないフラットな平板部分とされ、薬液タンク7の底部の前端から後端まで延びている。
薬液タンク7の水平部44の右側には、水平部44へ下り勾配で連なる第一の傾斜部45が連設されている。第一の傾斜部45には、後端から薬液タンク7の車両前後方向の中間辺りまでの位置に、前述した第四の凹部40が形成されている。従って、第一の傾斜部45のうち、そのままの傾斜を保って水平部44へ連なっているのは、車両左右方向の中央の第四の凹部40より前方部分である。従って、第一の傾斜部45の車両左右方向の幅は、薬液タンク7の車両左右方向のタンク幅の1/2より大きい幅となっている。
薬液タンク7の底部の水平部44を挟んだ第一の傾斜部45とは反対側には、水平部44へ下り勾配で連なると共に、液溜め部42へ連なる第二の傾斜部46が設けられている。
このような薬液タンク7は、図3に示すように、車体フレーム1の左右側にそれぞれ支持された傾斜ブラケット47,48に載置固定されている。左右各々の傾斜ブラケット47,48は、車両左右方向の中央へ向けて下り勾配で傾斜し、右側の傾斜ブラケット48には、薬液タンク7の第一の傾斜部45が載置固定され、左側の傾斜ブラケット47には、薬液タンク7の第二の傾斜部46が載置固定されている。
この状態で、薬液タンク7の後部の第一の凹部37には、エンジン6が収容されている(図4及び図6参照)。また、薬液タンク7の底部の第四の凹部40には、図2及び図3に示すように、HST22及びトランスミッション23が収容されている。また、薬液タンク7の第四の凹部40より前側の第一の傾斜部45下には、フロントユニバーサルシャフト24が配置されている(図5参照)。また、薬液タンク7の第二の凹部38の左側には、薬液圧送ポンプ30が収容されている(図1及び図9参照)。また、図1に示すように、薬液タンク7の左右側部の屋根柱用凹部36には、屋根柱11が通されている。
また、図5に示すように、薬液タンク7の液溜め部42と薬液圧送ポンプ30は同じ側である左側に配置されており、液溜め部42の薬液排出口43には、ホース49を介してストレーナ50が接続され、ストレーナ50に吸水ホース51を介して薬液圧送ポンプ30が接続されている。なお、符号52は、ドレン口、53はドレン口開閉レバー(図1も参照)である。
そして、エンジン6が駆動され、走行しながら薬液圧送ポンプ30を駆動することにより、薬液タンク7の薬液は、液溜め部42の薬液排出口43、ホース49、ストレーナ50、吸水ホース51、薬液圧送ポンプ30、センターブーム3及びサイドブーム4のノズルパイプ32を介して、噴霧ノズル31から噴霧される。
このように構成された薬液タンク7を備えたブームスプレーヤ100によれば、薬液タンク7の底部を構成し、最低の高さにある凹状の液溜め部42へ連なる第一の傾斜部45により、薬液タンク7内の薬液は液溜め部42へ容易に導かれ、薬液排出口53から排出されるため、薬液が薬液タンク7に残ることはない。また、薬液タンク7の第一の傾斜部45に、上方へ凹み、HST22及びトランスミッション23を収容する第四の凹部40を備えているため、HST22及びトランスミッション23に干渉しないように薬液タンク7を下げて配置でき、薬液タンク7内の薬液の重心を下げることができ、ブームスプレーヤ100を安定させることができる。
なお、ここでは、第四の凹部40に、エンジン6から車輪20,21へ動力を伝達する複数の動力伝達要素のうちのHST22及びトランスミッション23を収容するようにしているが、複数の動力伝達要素であるHST22、トランスミッション23、ユニバーサルシャフト24,26の少なくとも一つが収容されていれば、薬液タンク7を下げて配置でき、薬液タンク7内の薬液の重心を下げることができる。
また、ここでは、薬液タンク7を、より下げて配置できるとして、薬液タンク7の第一の傾斜部45に、複数の動力伝達要素(HST22、トランスミッション23、ユニバーサルシャフト24,26)の少なくとも一つを収容する第四の凹部40を設けるようにしているが、第一の傾斜部45は第四の凹部40を備えていなくても良い。複数の動力伝達要素であるHST22、トランスミッション23、ユニバーサルシャフト24,26は、車両左右方向の中央に位置しており、凹状の液溜め部42へ連なる第一の傾斜部45の車両左右方向の幅は、車両左右方向のタンク幅の1/2より大きいため、第一の傾斜部45下に、複数の動力伝達要素の少なくとも一つを配置することが可能であり、薬液タンク7を下げて配置することができ、薬液タンク7内の薬液の重心を下げることができる。
また、本実施形態によれば、水平部44を間に挟んだ第一の傾斜部45とは反対側に、水平部44へ車両左右方向に下り勾配で連なると共に、液溜め部42へ連なる第二の傾斜部46を備えているため、第一の傾斜部45及び第二の傾斜部46からの薬液は、第一の傾斜部45と第二の傾斜部46との間の水平部44を介して液溜め部42へ導かれ、液溜め部42への薬液の経路が一定化する。このため、薬液を安定して液溜め部42へ導くことができる。
また、薬液タンク7の薬液排出口43から薬液を圧送するための薬液圧送ポンプ30が、車両左右方向において液溜め部42が設けられているのと同じ側に設けられているため、液溜め部42の薬液排出口43と薬液圧送ポンプ30とを接続するホース49、吸水ホース51の引き回しが容易である。なお、薬液圧送ポンプ30及び液溜め部42は車両左右方向の一方側である左側に設けられているが、右側に設けられていても良い。
また、薬剤を溶かした薬液が用いられているため、溶けきらない薬剤も第一の傾斜部45に従い流れることになり、薬液タンク7に残ることはない。また、車両としての乗用管理機で重要な最低地上高を確保しつつ、薬液タンク7の重心を下げることができ、乗用管理機100を安定させることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、液溜め部42と第一の傾斜部45との間に水平部44を介在させているが、水平部44に代えて、中間傾斜部を介在させるようにしても良い。この中間傾斜部は、第一の傾斜部45の傾斜角と同じ傾斜角で第一の傾斜部45に連なるようにしても良く、第一の傾斜部45の傾斜角より小さい傾斜角又は大きい傾斜角で連なるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、特に好適であるとして、HST22を備えているが、機械的動力伝達要素でも良い。
また、上記実施形態においては、四輪駆動車に対する適用を述べているが、前輪駆動車や後輪駆動車に対しても適用できる。
また、上記実施形態においては、薬液タンク7を搭載したブームスプレーヤ100に対する適用を述べているが、例えば、薬液タンクを搭載したスピードスプレーヤ等の他の薬液散布車に対しても適用できる。また、薬液タンクを搭載した車両に対する適用に限定されるものではなく、水を収容したタンクを搭載し洗浄に供する高圧洗浄車等に対しても適用でき、要は、液体を収容する液体タンクを搭載した車両全てに対して適用できる。
6…エンジン、7…薬液タンク(液体タンク)、20,21…車輪、22…HST(静油圧式無段変速機;動力伝達要素)、23…トランスミッション(動力伝達要素)、24,26…ユニバーサルシャフト(動力伝達要素)、40…第四の凹部(凹部)、30…薬液圧送ポンプ(液体圧送ポンプ)、42…液溜め部、43…薬液排出口(液体排出口)、44…水平部、45…第一の傾斜部、46…第二の傾斜部、100…ブームスプレーヤ(車両)。

Claims (8)

  1. 液体を収容する液体タンク(7)を搭載した車両(100)において、
    前記液体タンク(7)の底部は、
    前記液体を排出する液体排出口(43)の周囲に形成され最低の高さにある凹状の液溜め部(42)と、
    前記液溜め部(42)へ連なり、前記液体タンク(7)の車両左右方向のタンク幅の1/2より大きい幅の第一の傾斜部(45)と、を備えたことを特徴とする液体タンク(7)を搭載した車両(100)。
  2. 前記液溜め部(42)と前記第一の傾斜部(45)との間には、車両前後方向に延びる水平部(44)又は中間傾斜部が介在していることを特徴とする請求項1記載の液体タンク(7)を搭載した車両(100)。
  3. 前記水平部(44)又は前記中間傾斜部を間に挟んだ前記第一の傾斜部(45)とは反対側に、前記水平部(44)又は前記中間傾斜部へ車両左右方向に下り勾配で連なると共に、前記液溜め部(42)へ連なる第二の傾斜部(46)を備えたことを特徴とする請求項2記載の液体タンク(7)を搭載した車両(100)。
  4. 前記液溜め部(42)は車両左右方向の一方側へ設けられ、
    エンジン(6)から車輪(20,21)へ動力を伝達する複数の動力伝達要素の少なくとも一つが、前記第一の傾斜部(45)の下に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体タンク(7)を搭載した車両(100)。
  5. 前記第一の傾斜部(45)に、上方へ凹み後方へ開放され、前記複数の動力伝達要素の少なくとも一つを収容する凹部(40)を備えたことを特徴とする請求項4記載の液体タンク(7)を搭載した車両(100)。
  6. 前記複数の動力伝達要素は、前記エンジン(6)に接続される静油圧式無段変速機(22)と、前記静油圧式無段変速機(22)に接続されるトランスミッション(23)と、前記トランスミッション(23)に接続されるユニバーサルシャフト(24,26)と、を含むことを特徴とする請求項4又は5記載の液体タンク(7)を搭載した車両(100)。
  7. 前記液体タンク(7)の前記液体排出口(43)から前記液体を圧送するための液体圧送ポンプ(30)が、車両左右方向において前記液溜め部(42)が設けられているのと同じ側に設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の液体タンク(7)を搭載した車両(100)。
  8. 前記液体は、薬剤を溶かした薬液であることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の液体タンク(7)を搭載した車両(100)。
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