JP2019017277A - 自走式薬剤散布車 - Google Patents

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伸一 松家
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Abstract

【課題】機体の側部から乗降する自走式薬剤散布車で、狭い納屋でも乗降しやすくすることを課題とする。【解決手段】左右前輪6、6と左右後輪で走行する走行車体に薬液タンクと運転座席を搭載し、走行車体の前部に、防除ブームを、走行車体の側部に沿わせた収納姿勢から左右に展開した防除姿勢に切換可能に、設ける自走式薬剤散布車において、運転座席の前側に前窓40を設けた前フレーム41を立設し、運転座席の後に後窓を設けた後フレームを立設し、さらに前フレームと後フレームの上部を覆うルーフ50を設け、運転座席の左右側部に前後に開閉する左右ドアを設けたことを特徴とする自走式薬剤散布車とする。【選択図】図6

Description

本発明は、作業者が操縦席に座って操縦する自走式薬剤散布車に関する。
自走式薬剤散布車として、特許文献1に記載の自走式薬剤散布車は、運転座席の前側に窓ガラスを枠で囲った窓枠を立設し、その窓枠の左右側部に、左右覆い部材を側方開閉可能に設け、窓枠の上部から運転座席上部を覆う上部覆い部材を設けて、散布される薬剤が運転座席に座る作業者に降り掛からないようにしている。
特開2015−112021号公報
前記の自走式薬剤散布車は、左右覆い部材を側方に開いて作業者が運転座席に搭乗するが、自走式薬剤散布車を納屋に収納した場合に、機体の側部が狭くて左右覆い部材が側方へ開き難く、作業者の乗降が難しいことがある。
本発明は、機体の側部から乗降する自走式薬剤散布車で、狭い納屋でも乗降しやすくすることを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1の発明は、左右前輪(6)、(6)と左右後輪(7)、(7)で走行する走行車体(2)に薬液タンク(10)と運転座席(3)を搭載し、前記走行車体(2)の前部に、防除ブーム(20)を、前記走行車体(2)の側部に沿わせた収納姿勢から左右に展開した防除姿勢に切換可能に、設ける自走式薬剤散布車において、前記運転座席(3)の前側に前窓(40)を設けた前フレーム(41)を立設し、前記運転座席(3)の後に後窓(45)を設けた後フレーム(44)を立設し、さらに両前記前フレーム(41)と後フレーム(44)の上部を覆うルーフ(50)を設け、前記運転座席(3)の左右側部に前後に開閉する左右ドア(48L)、(48R)を設けたことを特徴とする自走式薬剤散布車とする。
請求項2の発明は、前記左右ドア48L、48Rを前後にスライドする左右ガイドレール47L、47Rを設けたことを特徴とする請求項1に記載の自走式薬剤散布車とする。
請求項3の発明は、前記左右ガイドレール47L、47Rは、前記前フレーム41と後フレーム44の上部を連結して設けたことを特徴とする請求項2に記載の自走式薬剤散布車とする。
請求項1の発明で、運転座席3に座った作業者は、前フレーム41の前窓40と後フレーム44の後窓45、上部のルーフ50と左右ドア48L、48Rで囲われているため、散布ブーム20から噴霧する薬剤が降り掛からないが、左右ドア48L、48Rが前後に開閉するので、機体の左右側部が狭くても作業者の乗り降りに支障が無い。
請求項2の発明で、請求項1の効果に加えて、左右ドア48L、48Rが左右ガイドレール47L、47Rでスライドするので開閉が滑らかである。
請求項3の発明で、請求項2の効果に加えて、前フレーム41と後フレーム44が左右ガイドレール47L、47Rで連結されて強固になると共に、左右ガイドレール47L、47Rが高い位置にあるので、作業者の乗り降りに邪魔にならない。
従来の薬液散布車両の構成例を示す側面図である。 同薬液散布車両の構成例を示す平面図である。 同薬液散布車両の構成例を示す正面図である。 同薬液散布車両が有する薬液供給系統の構成図である。 従来の、乗降側から見た左右覆い部材の取付を示す側面図である。 本発明にかかる実施例の薬液散布車両の正面図である。 同薬液散布車両の斜め上方から見た一部斜視図である。 同薬液散布車両の左ドアの下端部縦断面図である。 同左ドアの閉じ部平断面図である。 同薬液散布車両における、左ガイドレール断面斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
以下において、薬液は、肥料、農薬等を溶媒(例えば、水)に溶解させた液体、および、肥料、農薬等の固形分を含む液体(例えば、水)等の液状物である。
まず、薬液散布車両の基本的構成及び動作を、従来の実施例(図1〜図5)で説明する。
図1は、従来の薬液散布車両の側面図、図2は、同薬液散布車両の平面図、図3は、同薬液散布車両の正面図である。図4は、同薬液散布車両が有する薬液供給系統の構成図である。また、図5は、従来の、乗降側から見た左右覆い部材の取付を示す側面図である。
この従来の実施例の薬液散布車両1は、作業者(オペレータ)が走行車体2に搭乗して運転操作しながら薬液を圃場に散布する作業用車両である。薬液散布車両1は、図1および図2に示すように、走行車体2と、エンジン8と、薬液タンク10と、ブーム20と、薬液供給系統30と、前窓40と、遮蔽部材50L、50Rと、ワイパー機構60(図3参照)と、を含んで構成されている。なお、薬液散布車両1の進行方向は、走行車体2の前後方向に沿った方向であり、薬液散布車両1の直進時、運転座席3からステアリングハンドル4に向かう方向である。また、走行車体2の車幅方向は、上記進行方向に対して水平に直交する方向である。
走行車体2は、図1に示すように、運転座席3と、ステアリングハンドル4と、メインフレーム5と、前輪6と、後輪7と、を含んで構成されている。ステアリングハンドル4は、オペレータが着座する運転座席3と対向配置されている。ステアリングハンドル4は、オペレータによる回動操作によって左右の前輪6を操舵することで、薬液散布車両1の進行方向を変更する。メインフレーム5は、走行車体2の前後に延長されている。
前輪6は、走行車体2の前方に配置され、走行車体2の車幅方向の左右に配置されている。前輪6は、ステアリングハンドル4の回動操作により操舵される操舵輪である。前輪6は、フロントアクスル6aに装着され、エンジン8で発生した動力により回転駆動される。フロントアクスル6aは、メインフレーム5に取り付けられている。フロントアクスル6aは、前輪6を回転駆動させるための伝動装置をフロントアクスルケースに内装している。
後輪7は、走行車体2の後方に配置され、走行車体2の車幅方向の左右に配置されている。後輪7は、リヤアクスル7aに装着され、エンジン8で発生した動力により回転駆動される。リヤアクスル7aは、メインフレーム5に取り付けられている。リヤアクスル7aは、後輪7を回転駆動させるための伝動装置をリヤアクスルケースに内装している。
エンジン8は、例えば、ディーゼルエンジンまたはガソリンエンジンである。エンジン8は、メインフレーム5に取り付けられている。エンジン8は、メインフレーム5の前方に配置されている。エンジン8は、フロントアクスル6aの前方に配置されている。エンジン8の動力は、トランスミッション9を介して前輪6および後輪7に伝達される。トランスミッション9は、ステップフロア2aに配置されたクラッチペダルCPの踏み込み操作により係合状態と開放状態とが切り替えられ、主変速レバー71および副変速レバー102の変速操作により変速する。なお、エンジン8を含む動力発生源としては、モータを有するハイブリッドタイプであってもよい。
薬液タンク10は、ブーム20から散布される薬液を蓄える容器である。薬液タンク10は、薬液タンク取付部材5aを介してメインフレーム5に取り付けられている。薬液タンク10は、本実施形態においてはリヤアクスル7a上に配置されている。
ブーム20は、散布形態において、走行車体2の前側に薬液を散布するものである。ブーム20は、図2に示すように、第1散布ブーム21(サイドブーム)と、第2散布ブーム22(サイドブーム)と、第3散布ブーム23(センターブーム)と、を含んでいる。第1散布ブーム21は、薬液散布車両1の進行方向の左側に配置され、第2散布ブーム22は、薬液散布車両1の進行方向の右側に配置されている。第3散布ブーム23は、薬液
散布車両1の進行方向の前側に配置されており、第1散布ブーム21と第2散布ブーム22との間に配置されている。第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とは、ステアリングハンドル4の右側の近傍に設けられたブーム操作部をオペレータが操作することで、薬液散布車両1の車幅方向に拡げた散布形態、または、薬液散布車両1の側面に沿う収納形態を選択して切り替え可能である。ブーム操作部は、例えば、レバーを有し、このレバーで第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とに接続されたワイヤーを操作する機械式であってもよく、あるいは、スイッチを有し、このスイッチの入り切りで第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とを駆動する電動モータの動作を制御する電気式であってもよい。
第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とは、散布形態では、薬液散布車両1の進行方向側に向かって、第3散布ブーム23と略平行となる位置まで旋回し(図2の矢印Rで示す方向)、この位置で薬液散布車両1に固定される。すると、各散布ブーム21、22、23は、略一直線上に配置される。また、第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とは、圃場で薬液を散布しないときには薬液散布車両1の進行方向に沿って収納され、第1ブーム受け81、82と第2ブーム受け83、84で支持される。第1ブーム受け81、82は、ステアハンドル4の前上部から車幅方向に延長されている。第2ブーム受け83、84は、薬液タンク10の後上部から車幅方向に延長されている。このため、第1散布ブーム21および第2散布ブーム22が長くても、第1散布ブーム21および第2散布ブーム22のバランスを保つことができる。また、第2ブーム受け83、84は、薬液タンク10の後上部に着脱可能に装着されている。このため、第1散布ブーム21および第2散布ブーム22の長さ(ブーム長)が異なる型式であっても対応することができる。
第1散布ブーム21は、複数のノズル21aを有し、第2散布ブーム22は、複数のノズル22aを有し、第3散布ブーム23は、複数のノズル23a(図1参照)を有している。各複数のノズル21a、22a、23aは、例えば、薬液を霧状に噴射するスプレーノズルである。各複数のノズル21a、22a、23aは、薬液を散布するための噴射口が地面GLを向いている。各複数のノズル21a、22a、23aは、散布形態では各散布ブーム21、22、23が略一直線上に配置されるので、略一直線上に配列される。なお、各複数のノズル21a、22a、23aの噴射口の向きは、地面GLを向いているものに限定されるものではなく、薬液の散布対象に応じて適宜変更することができる。
薬液供給系統30は、複数のノズル21a、22a、23aに薬液を供給するシステムである。薬液供給系統10は、図4に示すように、給水ホース31と、吐水ホース32と、散布ホース33と、アンロードホース34と、攪拌ホース35と、余水ホース36と、分岐装置37と、防除ポンプPと、を含んで構成されている。なお、本実施形態において、薬液供給系統30の「水」は、薬液を含むものとする。
給水ホース31は、薬液タンク10から防除ポンプPまで薬液を導く配管である。給水ホース31は、給水コック31aとフィルタ31bとを有している。給水コック31aは、薬液タンク10とフィルタ31bとの間に配置されており、フィルタ31bの交換、掃除等を行うときに薬液タンク10からの給水を止めることができる。フィルタ31bは、薬液タンク10内の薬液からごみ等を防除ポンプPの入口側で除去するサクションフィルタである。吐水ホース32は、防除ポンプPから分岐装置37まで薬液を導く配管である。散布ホース33は、分岐装置37から各散布ブーム21、22、23の各ノズル21a、22a、23aまで薬液を導く配管である。アンロードホース34は、吐水ホース32から供給された薬液が散布ホース33に供給されていない時に、薬液タンク10内に薬液を戻す配管である。アンロードホース34は、吐水ホース32に設けられた切換コック39から分岐している。切換コック39は、散布方向と、アンロード方向とに切り替え可能である。
攪拌ホース35は、薬液タンク10内の薬液を攪拌するために、常時所定の流量の薬液を薬液タンク10内に流す配管である。攪拌ホース35は、分岐装置37から分岐して薬液タンク10に接続されている。攪拌ホース35は、攪拌ノズル35aと切換コック35bとを有している。攪拌ノズル35aは、薬液タンク10の下部側面に取り付けられており、薬液タンク10内に薬液を噴射することで、薬液タンク10内の薬液を攪拌する。切換コック35bは、外部からの水等の供給方向と、薬液タンク10内の攪拌方向とに切り替え可能である。余水ホース36は、圧力が過度に上昇した場合の薬液、および、散布や攪拌に使用されなかった薬液を薬液タンク10内に戻す配管である。
分岐装置37は、吐水ホース32から送られてきた薬液を散布ホース33に分岐させるものである。分岐装置37には、切換コック37aと、安全弁37bと、圧力計37cと、散布コック38と、が設けられている。切換コック37aは、攪拌ホース35に対する薬液の供給と非供給とを切り替える。安全弁37bは、吐水ホース32内の薬液の圧力が過度に上昇した場合に、薬液を薬液タンク10に戻して吐水ホース32内の薬液の圧力上昇を抑制する。圧力計37cは、散布ホース33に送られる薬液の圧力を表示する。
散布コック38は、第1散布コック38aと、第2散布コック38bと、第3散布コック38cと、を含んでいる。第1散布コック38aは、第1散布ブーム21に接続される第1散布ホース33aに設けられており、ノズル21aと分岐装置37との間に配置されている。第2散布コック38bは、第2散布ブーム22に接続される第2散布ホース33bに設けられており、ノズル22aと分岐装置37との間に配置されている。第3散布コック38cは、第3散布ブーム23に接続される第3散布ホース33cに設けられており、ノズル23aと分岐装置37との間に配置されている。各散布コック38a、38b、38cは、各ノズル21a、22a、23aに対する薬液の供給と非供給とを切り替える。
なお、本実施例において、分岐装置37は、運転座席3に対して進行方向の右側に配置されている。このため、運転座席3に着座するオペレータが各コック38a、38b、38cを操作しやすく、圧力計37cを視認しやすい。
防除ポンプPは、フィルタ31bを通過した薬液を吸引した後に加圧して、分岐装置37に向かって吐出する。防除ポンプPは、図示しない電動モータにより駆動される。また、防除ポンプPは、ステアリングハンドル4付近に配置された防除ポンプ操作部のスイッチをオペレータが操作することで、電動モータの駆動または停止を選択して切り替えることができる。
前窓40は、図1に示すように、運転座席3の前方かつステアリングハンドル4の前方に配置されている。前窓40は、エンジンカバー8aの上方に設けられている。前窓40は、図3に示すように、フレーム41と、窓ガラス42と、支持軸43と、を含んでいる。フレーム41は、四隅の角が取られた矩形状であり、ステップフロア2aの車幅方向の幅と同等の幅で形成されている。窓ガラス42は、フレーム41に支持されている。窓ガラス42は、例えば、強化ガラス等である。支持軸43は、前窓40の支持構成を強固にするものである。支持軸43は、フレーム41の上部から運転席3に向けて延びた後、運転座席3の後方から略鉛直方向の下方に向けて延びている。つまり、支持軸43は、上部のフレーム41から運転座席3の上方を通過し、運転座席3の後方まで延びている。また、支持軸43は、運転座席3の後方まで延びた下端部43aが薬液タンク10に取り付けられている。すなわち、支持軸43の下端部43aは、薬液タンク10とともに薬液タンク取付部5aに固定されている。このため、薬液タンク10の支持構成が強固となっている。
遮蔽部材50L、50Rは、図3に示すように、走行車体2を正面から見て、エンジンカバー8aの左右両側面側に配置されている。遮蔽部材50L、50Rは、前窓40の左右両側の下部から下方に向けて延びており、ステップフロア2aにまで延びている。遮蔽部材50L、50Rは、ステップフロア2aのステップ取付部から後方へ曲げられている。
すなわち、遮蔽部材50L、50Rは、前窓40の左右両側の下部から、エンジンカバー8aの左右両側面に沿ってステップフロア2aにまで延びて形成されている。これにより、前窓40と遮蔽部材50L、50Rとがエンジンカバー8aを取り巻くように配置される。
つまり、走行車体2を正面から見て、エンジンカバー8aの両側面側が遮蔽部材50L、50Rにより塞がれるので、走行車体2の進行方向の前側から運転座席3へ薬液が飛散することを抑えることができる。また、前窓40の下方にエンジンカバー8aと遮蔽部材50L、50Rとが配置されるので、運転座席3に着座するオペレータの足元へ薬液が飛散することを抑えることができる。また、遮蔽部材50L、50Rは、左側の遮蔽部材50Lから右側の遮蔽部材50Rまでの幅がステップフロア2aの車幅方向の幅よりも狭く形成されている。つまり、前窓40の左右幅が左側の遮蔽部材50Lから右側の50Rまでの左右幅より広く形成されている。
遮蔽部材50L、50Rは、フレーム51L、51Rと、遮蔽板52L、52Rと、を含んでいる。フレーム51L、51Rは、前窓40のフレーム41の下部と溶接やボルト等の締結部材により接合されており、フレーム41と一体的に形成されている。フレーム51L、51Rは、前窓40のフレーム41の下部からステップフロア2aに向けて延びている。フレーム51L、51Rは、遮蔽板52L、52Rを支持している。遮蔽板52L、52Rは、エンジンカバー8aとの隙間を小さくするように、車幅方向の中心側がエンジンカバー8aの外形に沿って形成されている。このため、ブーム50から走行車体2の前方に薬液を散布する際、走行車体2の前方から薬液が運転座席3に飛散することを抑えることができる。また、遮蔽板52L、52Rは、本実施例においては透明部材である。透明部材としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂やガラス等、耐薬品性や耐候性を有するものが好ましい。これにより、運転座席3に着座するオペレータは、前輪6の前方(図2の矢印EPで示す方向)を目視可能となる。つまり、オペレータは、圃場の作物CRと前輪6との位置関係を目視することができるので、作物CRに対して適切な位置を維持しつつ薬液散布車両1を走行させることができる。
この従来の実施例の構成においては、運転座席3の左右両側に左右覆い部材が設けられている。
図5に示すように、左右覆い部材は前窓40のフレーム41の左右両側から後方に延びる第一左右覆い部材100L、100Rと遮蔽部材50L、50Rのフレーム51L、51Rからそれぞれ後方に延びる第二左右覆い部材101L、101Rを設けている。すなわち、第一左右覆い部材100L、100Rは運転座席3に着座するオペレータの上半身を散布した薬液から防護し、第二左右覆い部材101L、101Rはオペレータの下半身を散布した薬液から防護する。
オペレータの乗降側、すなわち、左側の第一左右覆い部材100Lは前窓40のフレームの左側にヒンジ102を介して連結し、縦軸芯回りに開閉可能に構成する。また、左側の第二左右覆い部材101Lは左側の遮蔽部材50Lのフレーム51Lにヒンジ103を介して連結し、縦軸芯周りに開閉可能に構成している。従って、オペレータは左側から乗降することができる。乗降側の第一左覆い部材100Lと第二左覆い部材101Lの内側面にはリンク体104、105と開閉位置調節用のノブボルト106、107を設けている。オペレータは乗車するときに左側の第一左覆い部材100Lと第二左覆い部材100Lを開き、運転座席3に乗り込み、第一左覆い部材100Lと第二左覆い部材101Lを閉め、ノブボルト105、106の締め操作により第一左覆い部材100Lと第二左覆い部材101Lの位置を固定する。運転座席3から降車する時にはノブボルト105、106を緩め操作して第一左右覆い部材100Lと第二左右覆い部材101L開く。 遮蔽部材50L、50Rは前上がり傾斜姿勢とし、前窓40は後上がり傾斜姿勢に構成することで運転座席3に着座するオペレータの視認性を良好にすると共に、乗車側の遮蔽部材50L及び前窓40のフレーム41の姿勢に適した姿勢で第一左右覆い部材100L及び第二左右覆い部材101Lを取り付け、開閉することが可能になる。遮蔽部材50L、50Rは垂直又は略垂直の姿勢でも良い。
非乗降側、すなわち右側の第一右覆い部材100Rは前窓40のフレーム41の右側部分に固着し、右側の第二右覆い部材101Rは右側の遮蔽部材50Rのフレーム51Rに固着することで、不要に開くことにより、散布した薬液が運転座席3に流入することを防止することができる。
薬液タンク10の前側は運転座席3の左右両側に突出する構成である。そして、第二左右覆い部材101L、101Rは該左右両側に突出する前端に隣接する位置まで延びる構成である。そして、第一左右覆い部材100L、100Rは第二左右覆い部材101L、101Rより後方位置まで延びる構成にすることで、運転座席3の側方まで覆うことができる構成である。
前窓40のフレーム41の上部から後方に上部覆い部材108を設けている。上部覆い部材108の左右両側は下方に屈曲形成し、屈曲部分の下端部は第一左右覆い部材100L、100Rの上端部と隣接位置に設けている。上部覆い部材108は支持軸43の上方を覆う構成である。
なお、第一左右覆い部材100L、100Rと第二左右覆い部材101L、101Rと上部覆い部材107はいずれも樹脂製の透明部材で形成している。
以上のように、第一左右覆い部材100L、100R及び第二左右覆い部材101L、101R及び上部覆い部材108により、ステップフロワ2aの近傍、すなわち、運転座席3に着座するオペレータの足部分から頭部の上方位置までを、散布して飛散した薬液から防護することができる。また、オペレータの視認の妨げにならない。さらに、開閉操作がし易く、また、安価に構成することができる。
このような従来の実施例の左右覆い部材は、遮蔽部材50L、50Rの姿勢と前窓40の姿勢が異なるので、上側の第一左右覆い部材100L、100Rと第二左右覆い部材101L、101Rの別個に構成しているが、一体の左右覆い部材として形成し、ヒンジで開閉できる構成としてもよい。
ワイパー機構60は、窓ガラス42の外側表面に付着した薬液を払拭可能であり、ウインドウウォッシャー液を窓ガラス42に吹き付け可能である。ワイパー機構60は、図2および図3に示すように、ワイパー操作部61と、水タンク62と、噴射ノズル63と、ワイパーブレード64と、を含んで構成されている。ワイパー操作部61は、ブーム操作部および防除ポンプ操作部と同様に、ステアリングハンドル4の近傍の右側に配置されている。つまり、ワイパー操作部61は、オペレータの手元付近に配置されているので、前方から視線を逸らさずに操作することができる。また、ワイパー操作部61は、例えば、ウインドウウォッシャー液の噴射と停止とを切り替えるためのウインドウウォッシャースイッチと、ワイパーブレード64の駆動と停止とを切り替えるためのワイパースイッチと、を有する。水タンク62は、窓ガラス42に吹き付けられるウインドウウォッシャー液を蓄える容器である。水タンク62は、ステップフロア2aに搭載されており、右側の遮蔽部材50Rとステアリングハンドル4との間に配置されている。噴射ノズル63は、水タンク62内のウインドウウォッシャー液を窓ガラス42に吹き付けるためのノズルである。噴射ノズル63と水タンク62との間には、ウインドウウォッシャーポンプが設けられている。ワイパーブレード64は、フレームにワイパーラバーが一体的に取り付けられている。ワイパーブレード64は、ワイパーモータにより往復動可能である。
ここで、バッテリー90は、防除ポンプPを駆動する電動モータ、ウインドウウォッシャーポンプ、ワイパーモータ等に電力を供給するものである。バッテリー90は、進行方向の左側のブームマストBの後方に配置されている。バッテリー90は、例えば、バッテリー取付部材91を介してフロントアクスル6a上に取り付けられている。これにより、バッテリー90は、ステップフロア2aの下に収納する場合よりもアクセス性が向上するので、メンテナンス性がよくなり、構成も簡略化することができる。また、走行車体2の進行方向の左側にバッテリー90が配置され、進行方向の右側に水タンク62が配置されているので、走行車体2の車幅方向のバランスがよくなる。
従来の実施例の薬液散布車両1は、以上のごとき構成であり、以下、その基本的動作について説明する。薬液散布車両1を走行させる場合、オペレータがクラッチペダルCPと主変速レバー72と副変速レバー73とを操作することにより、主変速レバー72および副変速レバー73の変速位置に応じた速度で走行する。また、ステアリングハンドル4を回動操作して前輪6を操舵することにより、薬液散布車両1が所望の方向に進行する。
また、薬液を散布する場合、オペレータがブーム操作部を操作して第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とを走行車体2の車幅方向に拡げた散布形態とし、防除ポンプ操作部のスイッチを入りにすることにより、各散布ブーム21、22、23の各ノズル21a、22a、23aから薬液が散布される。この際、運転座席3の前方には前窓40と遮蔽部材50L、50Rとが配置され、運転座席3の左右両側には図示しない遮蔽部材が配置されているので、各散布ブーム21、22、23から散布される薬液が運転座席3へ飛散することが抑えられる。
また、前窓40に付着した薬液等を除去する場合、オペレータがワイパー操作部61のウインドウウォッシャースイッチを操作して噴射ノズル63から窓ガラス42に向けてウインドウウォッシャー液を噴射させ、ワイパースイッチを操作してワイパーブレード64を往復動させることにより、窓ガラス42上の薬液等がウインドウウォッシャー液とともに払拭される。
また、薬液の散布を一時的に停止する場合、オペレータが分岐装置37に設けられた散布コック38を開放状態から閉止状態に切り替えることにより、防除ポンプPから吐水ホース32に送られる薬液が、散布ホース33に送られずにアンロードホース34を介して薬液タンク10内に戻され、薬液の散布が一時停止される。なお、散布コック38を開放状態に切り替えることにより、防除ポンプPから吐水ホース32に送られる薬液が、散布ホース33に送られるので、薬液の散布を再開することができる。
また、薬液の散布を終了する場合、オペレータが散布コック38を開放状態から閉止状態に切り替えることにより、各散布ブーム21、22、23からの薬液の散布が停止される。次に、オペレータが防除ポンプ操作部のスイッチを切りにすることにより、防除ポンプPが停止される。次に、オペレータがブーム操作部を操作することにより、散布形態にある第1散布ブーム21と第2散布ブーム22とが薬液散布車両1の進行方向とは反対方向に向かって、メインフレーム5と略平行となる位置まで旋回(図2の矢印Rで示す方向の逆方向)し、この位置で各ブーム受け81〜84に支持されて、薬液散布車両1に固定され、薬液の散布が終了される。
次に、図6から図10に、本発明の薬液散布車両の実施の形態を示す。
運転座席3の前側には従来と同様に、差し込んで取り付けた前窓40の前フレーム41を走行車体2に、左右前支持フレーム59L、59Rで走行車体2に立設支持し、また、運転座席3の後側の後窓45を取り付ける後フレーム44を、後支持フレーム46L、46Rで運転座席3後部で走行車体2にボルトで組み付け立設している。また、前フレーム41と後フレーム44aの上端の左右を平面視で直線状に構成した左右ガイドレール47L、47Rで連結して一体的な強固構成としている。この左右ガイドレール47L、47Rの後端は前後に重ね、それら左右ガイドレール47L、47Rの上面部に、枢支軸53が取り付けられ、その枢支軸53に前側を開閉可能にしたルーフ50が取り付けられている。前フレーム41の前後左右の周端は下方へ曲げて庇状として散布液が内部に入らないようにしている。また、枢支軸53はルーフ50が解放した位置で止まるようにしている。なお、左右ガイドレール47L、47Rは、材質をアルミニューム或いはカーボンとすると良い。
なお、前窓40には従来と同様にワイパーブレード64を設け、内側に設けるワイパーカバーに取り付けたワイパーモータで駆動する。
左右ガイドレール47L、47Rは、図10に示す如く、下側に、左右ドア48L、48Rの上端枠65の上部に取り付けられた複数のローラを嵌め込むドアガイド溝54が形成され、また、外側に、作業灯49を取り付ける左右スライド可能な取付溝55とを形成している。作業灯49は左右側面だけでなく機体前方も照らすようにする。ローラの取付部材は左右ガイドレール47L、47Rのドアプレートを挟み込んでボルト固定とし、交換できるようにする。
左右ドア48L、48Rは透明な樹脂板で成形し、その前側上下中間の内外に開閉用取手66を設けている。開閉用取手66は側面視でL字状で左右に力を加え易い。また、左右ドア48L、48Rの下端は後方へ開いても薬液タンク10に当たらない高さとしている。
前フレーム41には、図9の如く、左右ドア48L、48Rの前端縁に取り付けるインシュレータ58を受けて挟み込む平面視L字状の受け部材57を前フレーム41の上下中間部に設けて、閉めた時に不測に開かないようにしている。受け部材57は樹脂製であり、前フレーム41に対して接着剤で貼り付けている。インシュレータ58は受け部材57
また、図8の如く、左右ドア48L、48Rの下端縁には外側に向かうガイド縁を有するインシュレータ56を取り付けて、散布液が外側に流れるようにしている。
1 薬液散布車両
2 走行車体
3 運転座席
6 前輪
7 後輪
10 薬液タンク
20 ブーム 40 前窓
41 前フレーム
44 後フレーム
45 後窓
47L、47R 左右ガイドレール
48L、48R 左右ドア
50 ルーフ

Claims (3)

  1. 左右前輪(6)、(6)と左右後輪(7)、(7)で走行する走行車体(2)に薬液タンク(10)と運転座席(3)を搭載し、前記走行車体(2)の前部に、防除ブーム(20)を、前記走行車体(2)の側部に沿わせた収納姿勢から左右に展開した防除姿勢に切換可能に、設ける自走式薬剤散布車において、前記運転座席(3)の前側に前窓(40)を設けた前フレーム(41)を立設し、前記運転座席(3)の後に後窓(45)を設けた後フレーム(44)を立設し、さらに両前記前フレーム(41)と後フレーム(44)の上部を覆うルーフ(50)を設け、前記運転座席(3)の左右側部に前後に開閉する左右ドア(48L)、(48R)を設けたことを特徴とする自走式薬剤散布車。
  2. 前記左右ドア(48L)、(48R)を前後にスライドする左右ガイドレール(47L)、(47R)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自走式薬剤散布車。
  3. 前記左右ガイドレール(47L)、(47Rは)、前記前フレーム(41)と後フレーム(44)の上部を連結して設けたことを特徴とする請求項2に記載の自走式薬剤散布車。

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