JP2003284419A - 乗用型の茶園管理作業機 - Google Patents

乗用型の茶園管理作業機

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JP2003284419A
JP2003284419A JP2002096226A JP2002096226A JP2003284419A JP 2003284419 A JP2003284419 A JP 2003284419A JP 2002096226 A JP2002096226 A JP 2002096226A JP 2002096226 A JP2002096226 A JP 2002096226A JP 2003284419 A JP2003284419 A JP 2003284419A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 タンク内の薬液残量が所定の低レベルになる
までノズルパイプへの薬液流出を確保できるようにし
た。 【解決手段】 薬液タンク5と、薬液タンクに連通して
複数列の茶畝に薬液を散布する起倒式のノズルパイプ6
1〜63を備えた薬剤散布装置6とを装備してなる乗用
型の茶園管理作業機において、薬液タンク5は、水平形
状のタンクを平面視L字形に形成して進行方向X(縦畝
方向)に沿うタンク部分5aと左右方向Y(等高線方
向)に沿うタンク部分5bとを一体に連通形成した単一
タンクに形成し、乗用車体フレーム1の門形上面に位置
して車体巾よりタンクが突出しないように搭載すると共
に、ノズルパイプと連通する薬液流出口52を、進行方
向に沿うタンク部分5aと左右方向に沿うタンク部分5
bとのL形切欠コーナ部近傍に位置して左右方向に沿う
タンク部分5bの側面底部寄りに開口形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶畝を跨いでその
両側の畝間を走行しつつ茶園の防除作業等を行う乗用型
の茶園管理作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような防除作業を行う乗用型の茶
園管理作業機として、本出願人は先に特開平11−20
6224号公報に記載された先行技術を提案している。
【0003】上述の先行技術では、図7、図8に示して
いるように茶畝を跨いでその両側の畝間を走行する一対
のクローラ型走行装置bを備えた乗用車体aに、薬液タ
ンクとして左右に分離された2個のタンクc,dを機体
の左右位置に張り出して分離搭載しており、この左右の
薬液タンクc,dに連通して複数列の茶畝に薬液を散布
できる長さを有したノズルパイプeを乗用車体aの機体
後部において起倒可能に装備し、薬液タンクc,dから
ノズルパイプeを介して複数列の茶畝に薬液を散布でき
るようにしている。そして上述の先行技術では、左右の
薬液タンクc,dの、それぞれ後部底面に薬液流出口f
が設けられ、この薬液流出口fを、複数に分岐されたホ
ースによりノズルパイプeの連通口に接続して左右の薬
液タンクc,dからノズルパイプeに噴霧する薬液が供
給できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】ところで上述の先行技
術では、以下に説明するような問題点があった。まず第
1の問題点として、左右の薬液タンクc,dを、乗用車
体aの機体左右位置に張り出して分離搭載している形態
では、タンクc,dの張り出しによって機体巾が大きく
なり、作業時、防霜ファンの支柱がある等の狭い所を通
行する際や作業機を不使用時等に納屋に格納する際に、
タンクが邪魔になる不都合がある上に、また格納スペー
スも広く要することから不使用時の格納に不都合を生じ
ることが屡々あった。
【0005】また第2の問題点として、防除作業を行う
茶園管理作業機は、平坦地ばかりでなく傾斜地の茶園で
も使用され、また茶園の傾斜方向もまちまちであり、等
高線方向の傾斜、縦畝方向の傾斜に対応できる構成が要
求される。この場合、図7に示すように茶園が等高線方
向において、例えば10度以上に傾斜していると、低地
側に位置する薬液タンクcに向けて、高地側に位置する
薬液タンクd内から薬液が流れ込む結果、低地側に位置
する薬液タンクcにオーバーフローの現象が発生する懸
念がある。
【0006】また図8に示すように茶園が縦畝方向にお
いて傾斜角が10度を越えるような場合には、タンク
c,d内の薬液残量が多いにも拘らず、薬液流出口f
が、薬液の残留レベルgより上位に位置してノズルパイ
プeへの薬液の流出が不能になるという問題点もあっ
た。
【0007】さらに第3の問題点として、噴霧装置を構
成するノズルパイプeは、乗用車体aの機体後部に位置
して不使用時には機体巾内に収まるように上方位置に折
り畳まれ、防除作業時には左右水平方向に張り出して複
数列(例えば3条)の茶畝上を移動するように起倒可能
に支持されているが、この支持部材となるアーム部材や
伸縮動作する油圧シリンダが、乗用車体aの機体後部よ
り大きく突出してこれが格納の際に邪魔になる等の問題
点もあった。
【0008】さらに第4の問題点として、防除作業を行
う際、作業者は乗用車体aの操縦席に搭乗して所定の運
転操作を行なうが、この作業時に、ノズルパイプeから
噴霧される薬液が、風に流されて操縦者や操作部材に降
りかかって操縦に支障を生じることがあった。
【0009】本発明は、上記のような諸問題を解消した
防除機能を有する茶園管理作業機を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1記載の発明は、以下のA〜Dの構
成事項を特徴としている。 A.左右一対のクローラ型走行装置により茶畝を跨いで
その両側の畝間を走行する正面視門形の乗用車体フレー
ムに、薬液タンクと、薬液タンクに連通して複数列の茶
畝に薬液を散布する起倒式のノズルパイプを備えた薬剤
散布装置とを装備してなる乗用型の茶園管理作業機にお
いて、 B.上記薬液タンクは、所要の中空高さを有する水平形
状のタンクを平面視L字形に形成して進行方向(縦畝方
向)に沿うタンク部分と、左右方向(等高線方向)に沿
うタンク部分とを一体に連通形成した単一タンクに構成
してなり、 C.上記薬液タンクを、乗用車体フレームの門形上面に
位置して車体巾よりタンクが突出しないように搭載し、 D.上記薬液タンクには、薬液供給口をタンク上面の適
所に形成すると共に、ノズルパイプと連通する薬液流出
口を、進行方向に沿うタンク部分と左右方向に沿うタン
ク部分とのL字形切欠コーナ部近傍に位置して左右方向
に沿うタンク部分の側面底部寄りに開口形成し、該薬液
流出口が、縦畝方向の傾斜及び等高線方向の傾斜のいず
れの傾斜角に対してもタンク内の薬液残量が所定の低レ
ベルになるまでノズルパイプへの薬液の流出が確保でき
るように構成してなることを特徴としている。
【0011】上述のA〜Dの構成事項を特徴とする請求
項1記載の発明では、薬液タンクが車体巾より突出しな
い構成となることで、従来の先行技術に比して機体の小
形化を図ることができ、作業機を不使用時に納屋等に格
納する際に薬液タンクが邪魔になったり、格納スペース
を広く要する等の不都合を解消することができる。
【0012】また、防除作業を行う茶園が、縦畝方向に
傾斜している場合、あるいは等高線方向に傾斜している
場合、これらの傾斜地において防除作業を行っても、ノ
ズルパイプと連通する薬液流出口の開口位置が上述のよ
うな位置に開口していることで、薬液タンク内の薬液残
量が、所定の低レベルになるまでノズルパイプに対する
薬液の流出が確保され、防除作業が安定して行われるよ
うになる。
【0013】また、請求項2記載の発明は、前記請求項
1記載の発明を前提として、以下のEの構成事項を特徴
としている。 E.前記薬液タンクには、タンク内部に位置して所要の
巾寸法を有する複数個の波動防止板を、進行方向と直交
する方向に沿ってタンク内を横断し且つ複数個が所要の
対向間隔をあけて平行するように並列に内装してなるこ
とを特徴としている。
【0014】上述のEの構成事項を特徴とする請求項2
記載の発明では、波動防止板の内装によってタンク内で
の薬剤の移動が抑制される結果、茶園の凹凸地面を走行
する際に車体フレームの傾斜に伴う重心位置の移動が防
止され、走行の安定性を保つことができるようになる。
【0015】さらに、請求項3記載の発明は、前記請求
項1又は2記載の発明を前提として以下のF,Gの構成
事項を特徴としている。 F.前記薬剤散布装置は、乗用車体フレームの後部に位
置して中央及び左右の3個のノズルパイプで構成され、
中央ノズルパイプは、車体フレームの後部に枢支された
アーム部材と伸縮動作する油圧シリンダとを介して水平
姿勢で上下高さ調整可能に支持してあり、また左右ノズ
ルパイプは、中央ノズルパイプを挟んでその上方位置に
起倒可能で、防除作業を行わない非作業時は、左右ノズ
ルパイプが起立して中央及び左右の3個のノズルパイプ
が三角形状をなすように折畳んだ状態とし、また防除作
業時は、左右ノズルパイプが倒伏して中央ノズルパイプ
の左右位置に直線状に張り出すように起倒動作可能に支
持してなり、 G.且つ上記アーム部材及び油圧シリンダは、ノズルパ
イプの枢支部に対する連結を着脱可能にし、格納時等に
その連結状態を解除するとノズルパイプが乗用車体より
離脱でき、離脱状態ではアーム部材及び油圧シリンダが
車体フレーム側に折れて車体外部に対する突出状態が縮
小するように構成してなることを特徴としている。
【0016】上述のF,Gの構成事項を特徴とする請求
項3記載の発明では、薬剤散布装置を構成するノズルパ
イプを不使用時には車体フレームから離脱でき、離脱状
態ではノズルパイプを支持するリンク部材及び油圧シリ
ンダが車体フレームの外方向に大きく突出しないから、
作業機の格納スペースを縮小できる。
【0017】さらに請求項4記載の発明は、前記請求項
1又は2又は3記載の発明を前提として、以下のHの構
成事項を特徴としている。 H.前記乗用車体の門形フレーム上面には、操縦席及び
操縦席の前方に配備される操縦部の上方空間を覆うキャ
ビンを設け、該キャビンの内部に、防除作業の際に操作
される操作レバー類、制御コック類を配置してなること
を特徴としている。
【0018】上述のHの構成事項を特徴とする請求項4
記載の発明では、ノズルパイプから散布される薬剤が、
風に流されても、薬剤が操縦者や操作部材、操作レバー
類に降りかかる不都合が解消できる。
【0019】
【実施例】以下、図面に示す実施例を参照して本発明の
詳細を具体的に説明する。図1は防除装置を装備した茶
園管理作業機の側面図であり、図2は同作業機の後面図
である。図1、図2において、1は乗用車体の車体フレ
ームであり、この車体フレーム1は、茶畝を跨ぐように
進行方向正面からみて門形に構成された腰高の前後一対
のフレーム部材で構成されており、車体フレーム1の左
右両支脚1a,1bにはそれぞれ下端に畝間を走行する
クローラ型の走行装置3が設けられている。
【0020】上記走行装置3は、後端に配設された駆動
輪31と、先端に配設された従動輪32との間にゴムク
ローラ33を巻装してなるもので、駆動輪31と従動輪
32との間には補強フレーム34が連結され、この補強
フレーム34には複数の転輪35が枢支されている。本
実施例では駆動輪31が、油圧モータ36によって駆動
されるようになっており、油圧モータ36に対する制御
回路には、図示していないが車体フレーム1に搭載され
たエンジン2を駆動源とするオイルポンプ21からのオ
イルを、左右の駆動輪31の各油圧モータ36に対して
給排制御する方向切り換え弁(図示省略)および油圧モ
ータ36の正転、逆転および停止を制御のための回転用
方向切り換え弁(図示省略)が主要部として備えられて
いる。なお走行装置としては、上述したゴムクローラを
用いた構成に代えてタイヤやキャタピラなどを用いた構
成とすることも可能である。
【0021】上述の車体フレーム1の門形を形成するフ
レーム上面には、車体巾から突出しないように薬液タン
ク5が搭載されている。この薬液タンク5は、図3
(A)(B)(C)に示すように所要の中空高さh及び
Hを有する水平形状のタンクを、平面視L字形に形成し
て進行方向X(縦畝方向)に沿うタンク部分5aと、左
右方向Y(等高線方向)に沿うタンク部分5bとを一体
に連通形成した単一タンクに構成してなるものである。
【0022】そして上記薬液タンク5には、進行方向X
に沿うタンク部分5aと、左右方向Yに沿うタンク部分
5bとのL形コーナ部のタンク上面に薬液供給口51を
形成しており、またタンク内に収容した薬剤の流出口5
2として、進行方向Xに沿うタンク部分5aと、左右方
向Yに沿うタンク部分5bとのL形切欠部のコーナに位
置して左右方向に沿うタンク部分5bの側面底部寄りに
薬剤流出口52を開口形成している。
【0023】上述の薬液流出口52は、これに接続され
るホース(図示省略)を介して後述の薬剤散布装置6を
構成する3個のノズルパイプ61,62,63に連通さ
れるものであり、薬液流出口52の開口位置を上述のよ
うな位置に開口設定している場合には、図4(A)
(B)に示す縦畝方向(進行方向X)の傾斜に対して傾
斜角が10度の勾配でも、タンク内の薬液残量が、レベ
ルLの低位置になるまでノズルパイプ61〜63への薬
液の流出が確保できるようになる。また図5(A)
(B)に示す等高線方向(左右方向Y)の傾斜に対して
も傾斜角が10度の勾配の場合、タンク内の薬液残量
が、レベルLの低位置になるまでノズルパイプ61〜6
3への薬液の流出が確保できるようになる。
【0024】また上述の薬液タンク5には、傾斜地を走
行する際にタンク内に収容した薬液の移動を抑制する意
図でタンク内に所要の巾寸法Sを有する波動防止板53
を設けている。この波動防止板53は、進行方向Xと直
交する方向に沿ってタンク内を横断するように設けてあ
り、また複数個が所要の対向間隔をあけて互いに平行す
るように並列に内装されている。
【0025】前記薬剤散布装置6は、乗用車体のフレー
ム1の後部に位置して中央のノズルパイプ61と、左右
のノズルパイプ62,63の3個が、それぞれのノズル
パイプに平行して設けた支持棒61a,62a,63a
を介して以下のように取付けられている。中央ノズルパ
イプ61は、その支持棒61aを、車体フレーム1の後
部位置において複数のアーム部材64,65により水平
状に支持しており、車体フレーム1が跨いで走行する茶
畝Zの上方を中央ノズルパイプ61が水平移動するよう
にしている。また中央ノズルパイプ61は、その支持棒
61aと、車体フレーム1との間に噴管上下用油圧シリ
ンダ67が架設されていて、油圧シリンダ67の伸縮動
作により中央ノズルパイプ61が上下動し、茶畝上面に
対する薬剤の散布高さを調整できるようにしている。
【0026】また左右ノズルパイプ62,63は、それ
ぞれの支持棒62a,63aの一端に備えたアーム部材
(図示省略)と、噴管起倒用の油圧シリンダ68,69
とを介して中央ノズルパイプ61の上に起倒可能に支持
しているもので、防除作業を行わない非作業時は、左右
ノズルパイプ62,63が上方に起立して3個のノズル
パイプ61〜63が、図2に示すように三角形状をなす
ように車体巾内に折り畳まれ、また、防除作業時は、左
右のノズルパイプ62,63が水平状態に倒伏して中央
ノズルパイプ61の左右位置に直線状に張り出し、3個
のノズルパイプ61,62,63が3列の茶畝上に対応
して進行するようにしている。
【0027】上述の中央ノズルパイプ61を支持するア
ーム部材64,65及び噴管上下用油圧シリンダ67
は、図1、図6に示すようにそれぞれ一端が車体フレー
ム1の後部に枢支され、他端が中央ノズルパイプの支持
棒61aに連結されている。このような連結状態の場
合、アーム部材64,65及び噴管上下用油圧シリンダ
67が、図1に示すように車体フレーム1の後部より大
きく突出した支持形態となり、乗用車体を不使用時に納
屋等に格納する際に格納スペースを広く要する結果とな
る。本発明においては、上記の不便を解消する意図で、
中央ノズルパイプの支持棒61aと、これに接続するア
ーム部材64,65の他端及び噴管上下用油圧シリンダ
67の他端を、脱着可能な接続手段とし、格納時等に連
結状態を解除することで薬剤散布装置6を構成するノズ
ルパイプ61,62,63を車体フレーム1から離脱で
き、この離脱状態では、図6に示すようにアーム部材6
4,65及び噴管上下用油圧シリンダ67が車体フレー
ム1の後部面に近接して上述の突出形態が縮小するよう
に構成している。
【0028】前記車体フレーム1の門形上面には、前記
薬液タンク5の搭載面と重合しない空白スペースを利用
して、図1、図2に示すように燃料タンク22と、運転
者が搭乗する操縦席23と、この操縦席23の前方に配
設される操縦部24とが配設されており、車体フレーム
1の門形下面には油圧タンク25が配置されている。ま
た、上記操縦席23の周辺には、薬剤散布装置6の操作
部として、左ノズルパイプ62を起倒操作する油圧シリ
ンダ68の操作レバー42、噴管上下用油圧シリンダ6
7の操作レバー43、右ノズルパイプ63を起倒操作す
る油圧シリンダ69の操作レバー44等が設けてある
他、さらに薬液タンク5の薬液流出制御用として、薬液
流出口52の開閉主コック45、左ノズルパイプ62に
至る系路に設けた開閉操作コック46、中央ノズルパイ
プ61に至る系路に設けた開閉操作コック47、右ノズ
ルパイプ63に至る系路に設けた開閉操作コック48等
が設けてある。
【0029】また車体フレーム1の門形上面には、上記
操縦席23及び操縦部24の上方空間を覆うキャビン7
を設けてあり、このキャビン7の内部に、前記した薬剤
散布装置6の操作部であるレバー類42〜44及び薬液
流出操作コック類45〜48を配置した構成としてい
る。
【0030】本実施例は、以上のような構成であるか
ら、防除作業時は、3個のノズルパイプ61,62,6
3を直線状に張り出して3列の茶畝Zに対する薬剤散布
作業を実施する。この作業時に、防除作業を行う茶園に
おいては、図4(A)(B)に示す縦畝方向(進行方向
X)に傾斜している場合、あるいは図5(A)(B)に
示す等高線方向(左右方向Y)に傾斜している場合があ
り、これらの傾斜地において傾斜角が10度の勾配であ
っても、ノズルパイプ61,62,63と連通する薬液
流出口52の開口位置が、進行方向に沿うタンク部分5
aと左右方向に沿うタンク部分5bとのL形切欠コーナ
部近傍に位置して左右方向に沿うタンク部分5bの側面
底部寄りに開口形成していることで、薬液タンク5内の
薬液残量が、レベルLの低位置になるまでノズルパイプ
61,62,63に対する薬液の流出が確保され、防除
作業が安定して行われるようになる。
【0031】また薬液タンク5は、これが車体フレーム
1の機体巾より突出しない搭載形態であるから、従来の
先行技術に比して機体の小形化を図ることができ、作業
時に防霜ファンの支柱がある狭い所を通行する際や、不
使用時に納屋等に格納する際に、薬液タンク5が邪魔に
なる等の不都合も解消でき、格納スペースも縮小するこ
とができる。
【0032】また薬液タンク5には、そのタンク5内部
に位置して所要の巾寸法Sを有する波動防止板53を設
けている場合、この波動防止板53によってタンク5内
での薬剤の移動が抑制される結果、茶園の凹凸地面を走
行する際等に車体フレームの傾斜に伴う重心位置の移動
が防止され、走行の安定性を保つことができるようにな
る。
【0033】さらに、薬剤散布作業を実施する際、ノズ
ルパイプ61〜63から散布される薬剤が風に流されて
周辺に飛散するが、作業者が搭乗する乗用車体の操縦席
及び操縦席の前方に配備される操縦部の上方空間にはキ
ャビン7が設けてあり、このキャビン7の内部に、防除
作業の際に操作される操作レバー類52〜44、及び薬
液流出制御用の操作コック類45〜48を配置してなる
から、飛散した薬剤が操縦者や操作部材である操作レバ
ー類52〜44や、操作コック類45〜48に降りかか
る不都合が防止され、運転操作性の向上及び作業環境が
改善される。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1記載の発
明によれば、薬液タンクが車体巾より突出しない構成と
なることで、従来の先行技術に比して機体の小形化を図
ることができ、作業機を不使用時に納屋等に格納する際
に薬液タンクが邪魔になったり格納スペースを広く要す
る等の不都合を解消することができる。
【0035】また、請求項1記載の発明では、防除作業
を行う茶園が、縦畝方向に傾斜している場合、あるいは
等高線方向に傾斜している場合の、いずれの傾斜地であ
っても、ノズルパイプと連通する薬液流出口の開口位置
が、進行方向に沿うタンク部分と左右方向に沿うタンク
部分とのL形切欠コーナ部近傍に位置して左右方向に沿
うタンク部分の側面底部寄りに開口形成していること
で、薬液タンク内の薬液残量が、所定の低レベルになる
までノズルパイプに対する薬液の流出が確保されること
で防除作業を安定して行うことができる効果が得られ
る。
【0036】また請求項2記載の発明によると、薬液タ
ンクには、タンク内部に位置して所要の巾寸法を有する
波動防止板が内装され、この波動防止板の内装によって
タンク内での薬剤の移動が抑制される結果、茶園の凹凸
地面を走行する際等に車体フレームの傾斜に伴う重心位
置の移動が防止され、走行の安定性を保つことができる
ようになる。
【0037】さらに請求項3記載の発明によると、薬剤
散布装置を構成するノズルパイプを不使用時には車体フ
レームから離脱でき、離脱状態ではノズルパイプを支持
するアーム部材及び伸縮油圧シリンダが車体フレームの
外方向に大きく突出しないから作業機の格納スペースを
縮小できる効果が得られる。
【0038】さらに請求項4記載の発明によると、乗用
車体の門形フレーム上面には操縦席の上方空間を覆うキ
ャビンを設けており、このキャビンの内部に、防除作業
の際に操作される操作レバー類や制御コック類を配置し
てなるから、防除作業時に薬剤が風に流されて飛散して
も、飛散した薬剤が操縦者や操作部材である操作レバー
類及び操作コック類に降りかかる不都合が防止され、運
転操作性の向上及び作業環境の改善を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 防除装置を装備した本発明に係る乗用型茶園
管理作業機の側面図。
【図2】 同上茶園管理作業機を後方から見た後面図。
【図3】 (A)は薬液タンクの平面図、(B)はその
平面図のB−B線に沿う断面図、(C)は上記平面図の
C−C線に沿う断面図。
【図4】 (A)(B)は薬液タンクの作用説明図。
【図5】 (A)(B)は薬液タンクの作用説明図。
【図6】 図1に示した乗用型茶園管理作業機におい
て、ノズルパイプからなる薬剤散布装置を離脱した状態
の側面図。
【図7】 従来例の説明図。
【図8】 従来例の説明図。
【符号の説明】 1 乗用車体の車体フレーム 1a,1b 支脚 2 エンジン 21 オイルポンプ 22 燃料タンク 23 操縦席 24 操縦部 25 油圧タンク 3 走行装置 31 駆動輪 32 従動輪 33 ゴムクローラ 34 補強フレーム 35 転輪35 36 油圧モータ 42 左ノズルパイプ起倒用油圧シリンダ68の操作レ
バー 43 噴管上下用油圧シリンダ67の操作レバー 44 右ノズルパイプ起倒用油圧シリンダ69の操作レ
バー 45 薬液流出口52の開閉用主コック 46 左ノズルパイプの開閉用操作コック 47 中央ノズルパイプの開閉用操作コック 48 右ノズルパイプの開閉用操作コック 5 薬液タンク 5a 進行方向X(縦畝方向)に沿うタンク部分 5b 左右方向Y(等高線方向)に沿うタンク部分 51 薬液供給口 52 薬剤流出口 53 波動防止板 6 薬剤散布装置 61,62,63 ノズルパイプ 61a,62,63a 支持棒 64,65 アーム部材 67 噴管上下用油圧シリンダ 68,69 噴管起倒用油圧シリンダ 7 キャビン Z 茶畝 h,H 薬液タンクの中空高さ X 進行方向(縦畝方向) Y 左右方向(等高線方向) S 波動防止板の巾寸法 L 薬液残量レベル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のクローラ型走行装置により茶
    畝を跨いでその両側の畝間を走行する正面視門形の乗用
    車体フレームに、薬液タンクと、薬液タンクに連通して
    複数列の茶畝に薬液を散布する起倒式のノズルパイプを
    備えた薬剤散布装置とを装備してなる乗用型の茶園管理
    作業機において、 上記薬液タンクは、所要の中空高さを有する水平形状の
    タンクを平面視L字形に形成して進行方向(縦畝方向)
    に沿うタンク部分と、左右方向(等高線方向)に沿うタ
    ンク部分とを一体に連通形成した単一タンクに形成して
    なり、 上記薬液タンクを、乗用車体フレームの門形上面に位置
    して車体巾よりタンクが突出しないように搭載し、 上記薬液タンクには、薬液供給口をタンク上面の適所に
    形成すると共に、ノズルパイプと連通する薬液流出口
    を、進行方向に沿うタンク部分と左右方向に沿うタンク
    部分とのL字形切欠コーナ部近傍に位置して左右方向に
    沿うタンク部分の側面底部寄りに開口形成し、該薬液流
    出口が、縦畝方向の傾斜及び等高線方向の傾斜のいずれ
    の傾斜角に対してもタンク内の薬液残量が所定の低レベ
    ルになるまでノズルパイプへの薬液の流出が確保できる
    ように構成してなることを特徴とする乗用型の茶園管理
    作業機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乗用型の茶園管理作業機
    において、 前記薬液タンクには、タンクの内部に位置して所要の巾
    寸法を有する複数個の波動防止板を、進行方向と直交す
    る方向に沿ってタンク内を横断し且つ複数個が所要の対
    向間隔をあけて平行するように並列に内装してなること
    を特徴とする乗用型の茶園管理作業機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の乗用型の茶園管理
    作業機において、 前記薬剤散布装置は、乗用車体フレームの後部に位置し
    て中央及び左右の3個のノズルパイプで構成され、中央
    ノズルパイプは、車体フレームの後部に枢支されたアー
    ム部材と伸縮動作する油圧シリンダとを介して水平姿勢
    で上下高さ調整可能に支持してあり、また左右ノズルパ
    イプは、中央ノズルパイプを挟んでその上方位置に起倒
    可能で、防除作業を行わない非作業時は、左右ノズルパ
    イプが起立して中央及び左右の3個のノズルパイプが三
    角形状をなすように折畳んだ状態とし、また防除作業時
    は、左右ノズルパイプが倒伏して中央ノズルパイプの左
    右位置に直線状に張り出すように起倒動作可能に支持し
    てなり、 且つ上記アーム部材及び油圧シリンダは、ノズルパイプ
    の枢支部に対する連結を着脱可能にし、格納時等にその
    連結状態を解除するとノズルパイプが乗用車体より離脱
    でき、離脱状態ではアーム部材及び油圧シリンダが車体
    フレーム側に折れて車体外部に対する突出状態が縮小す
    るように構成してなることを特徴とする乗用型の茶園管
    理作業機。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3記載の乗用型茶園
    管理作業機において前記乗用車体の門形フレーム上面に
    は、操縦席及び操縦席の前方に配備される操縦部の上方
    空間を覆うキャビンを設け、該キャビンの内部に、防除
    作業の際に操作される操作レバー類、制御コック類を配
    置してなることを特徴とする乗用型の茶園管理作業機。
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