JP2792113B2 - 薬液散布装置 - Google Patents
薬液散布装置Info
- Publication number
- JP2792113B2 JP2792113B2 JP15500689A JP15500689A JP2792113B2 JP 2792113 B2 JP2792113 B2 JP 2792113B2 JP 15500689 A JP15500689 A JP 15500689A JP 15500689 A JP15500689 A JP 15500689A JP 2792113 B2 JP2792113 B2 JP 2792113B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chemical
- boom
- chemical solution
- spraying
- spraying device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Special Spraying Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は田畑の管理作業に適した薬液散布装置に関
する。
する。
［従来技術］ 従来、この種の薬液散布装置は自走車体の後部に薬液
タンクを搭載するとともに、機体の前部には薬液を噴出
するブームを設け、このブームを作業時には機体の左右
横方向に大きく延設支持させてブームに設けられた薬液
噴出口から作物等に薬液を散布させていた。
タンクを搭載するとともに、機体の前部には薬液を噴出
するブームを設け、このブームを作業時には機体の左右
横方向に大きく延設支持させてブームに設けられた薬液
噴出口から作物等に薬液を散布させていた。
［発明が解決しようとする課題］ 然し乍ら、このような従来装置は、圃場の中において
機体を往復走行させながら一定の幅で薬液散布作業を行
なうと、最後に散布幅がこれまでの散布幅よりも狭くな
ることがあり、この狹い箇所に薬液を散布しようとする
と、前回散布した箇所にも重複して薬液がかかり、この
ため重複した部分では薬液散布濃度が濃くなって薬害が
発生するという恐れがあった。
機体を往復走行させながら一定の幅で薬液散布作業を行
なうと、最後に散布幅がこれまでの散布幅よりも狭くな
ることがあり、この狹い箇所に薬液を散布しようとする
と、前回散布した箇所にも重複して薬液がかかり、この
ため重複した部分では薬液散布濃度が濃くなって薬害が
発生するという恐れがあった。
［課題を解決するための手段］ この発明は前記した問題点に鑑みて提案するものであ
って次のような技術的手段を講じた。
って次のような技術的手段を講じた。
即ち、所定間隔をあけて設けられた薬液噴出口12…を
備えるブーム11、11を左右横方向に延設させてなる薬液
散布装置において、前記ブーム11、11を上下方向の縦軸
廻りに回動調節可能に支持すると共に、このブーム11、
11を進行方向に対して略直交する水平支持姿勢からその
先端が機体の中心に接近する方向に回動させるにしたが
って薬液散布量が減少する絞り機構20を設けたことを特
徴とする薬液散布装置の構成とする。
備えるブーム11、11を左右横方向に延設させてなる薬液
散布装置において、前記ブーム11、11を上下方向の縦軸
廻りに回動調節可能に支持すると共に、このブーム11、
11を進行方向に対して略直交する水平支持姿勢からその
先端が機体の中心に接近する方向に回動させるにしたが
って薬液散布量が減少する絞り機構20を設けたことを特
徴とする薬液散布装置の構成とする。
［実施例］ 以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
まず、構成から説明すると１は自走する動力車両で機
体前部にエンジン２と、このエンジン２の回転動力を減
速する変速装置を収容するミッションケース３を有し、
この減速された回転を、前輪５、５及び後輪６、６に伝
達して四輪駆動で走行できるように構成している。機体
後部には薬液を収容しているタンク８が設けられ、この
上部には座席９が固着される。薬液タンク８内の薬液は
ポンプ10にて後述するブーム11の噴出口12側へ送り出さ
れる。ポンプ10はミッションケース３から後方へ突出軸
架されたPTO軸15にて駆動され、ポンプ10の回転中は噴
出口12から薬液が噴出されるように構成している。ま
た、機体の前後方向中間部には、水平横向きに突出する
フレーム16、16が固着されこのフレーム16、16には一対
のリンク部材17、18の後端が支点ピン19、19にて枢着さ
れている。外側リンク部材18は前後に２分割されてい
て、分割されたもの同士は重合した状態で支持され、リ
ンク部材18a、18b同士を油圧シリンダー24にてスライド
可能に連結し、油圧シリンダー24内に作動油が送り込ま
れて油圧シリンダー24が最大伸長すると外側のリンク部
材18は内側のリンク部材17と同長となるように構成して
いる。また、リンク部材17、18の先端部にはブーム11、
11が回動自由に枢着されている。リンク部材17、18は横
側方から見ると高さ方向において位置がずれ、ブーム1
1、11が回動してもリンク部材17、18同士が当接干渉し
合わないように構成している。さらに、内側のリンク部
材17の先端部には絞り機構20が設けられ、ブーム11が機
体の左右方向中心に向けて接近する方向に回動されると
前記絞り機構20が作動してブーム11、11の長手方向に沿
って設けられた複数個の薬液噴出口12から噴出される薬
液が減少するように働く。第４図及び第５図は絞り機構
20の詳細構造を示すものである。21は絞り機構20を構成
する断面Ｕ字状の筒体であって、その後部と横外側部に
通孔22、23が穿設され、一方この筒体21の中には前記通
孔22、23と連通可能な屈曲通路25を有する中実の弁体27
が相対的回動可能に嵌合されている。筒体21はその下部
に設けた脚片28を介して前記リンク部材17の前部に設け
たピン30に止着されている。弁体27は円形断面のブーム
11にねじ部31を介して一体的に固着される。そしてブー
ム11が機体の進行方向に対して略直交する場合には、筒
体21の通孔22、23は弁体27の屈曲通路25と連通し、ブー
ム11が機体の中心に接近する方向に回動されると屈曲通
路25の開口断面を徐々に狭めるように構成している。従
って、ブーム11が機体の進行方向に対して略直交する状
態に支持されている場合には薬液散布量が最大となりブ
ーム11が内側に回動するにしたがって散布量が減少す
る。第２図中Ｌ、１は散布巾を示す。
体前部にエンジン２と、このエンジン２の回転動力を減
速する変速装置を収容するミッションケース３を有し、
この減速された回転を、前輪５、５及び後輪６、６に伝
達して四輪駆動で走行できるように構成している。機体
後部には薬液を収容しているタンク８が設けられ、この
上部には座席９が固着される。薬液タンク８内の薬液は
ポンプ10にて後述するブーム11の噴出口12側へ送り出さ
れる。ポンプ10はミッションケース３から後方へ突出軸
架されたPTO軸15にて駆動され、ポンプ10の回転中は噴
出口12から薬液が噴出されるように構成している。ま
た、機体の前後方向中間部には、水平横向きに突出する
フレーム16、16が固着されこのフレーム16、16には一対
のリンク部材17、18の後端が支点ピン19、19にて枢着さ
れている。外側リンク部材18は前後に２分割されてい
て、分割されたもの同士は重合した状態で支持され、リ
ンク部材18a、18b同士を油圧シリンダー24にてスライド
可能に連結し、油圧シリンダー24内に作動油が送り込ま
れて油圧シリンダー24が最大伸長すると外側のリンク部
材18は内側のリンク部材17と同長となるように構成して
いる。また、リンク部材17、18の先端部にはブーム11、
11が回動自由に枢着されている。リンク部材17、18は横
側方から見ると高さ方向において位置がずれ、ブーム1
1、11が回動してもリンク部材17、18同士が当接干渉し
合わないように構成している。さらに、内側のリンク部
材17の先端部には絞り機構20が設けられ、ブーム11が機
体の左右方向中心に向けて接近する方向に回動されると
前記絞り機構20が作動してブーム11、11の長手方向に沿
って設けられた複数個の薬液噴出口12から噴出される薬
液が減少するように働く。第４図及び第５図は絞り機構
20の詳細構造を示すものである。21は絞り機構20を構成
する断面Ｕ字状の筒体であって、その後部と横外側部に
通孔22、23が穿設され、一方この筒体21の中には前記通
孔22、23と連通可能な屈曲通路25を有する中実の弁体27
が相対的回動可能に嵌合されている。筒体21はその下部
に設けた脚片28を介して前記リンク部材17の前部に設け
たピン30に止着されている。弁体27は円形断面のブーム
11にねじ部31を介して一体的に固着される。そしてブー
ム11が機体の進行方向に対して略直交する場合には、筒
体21の通孔22、23は弁体27の屈曲通路25と連通し、ブー
ム11が機体の中心に接近する方向に回動されると屈曲通
路25の開口断面を徐々に狭めるように構成している。従
って、ブーム11が機体の進行方向に対して略直交する状
態に支持されている場合には薬液散布量が最大となりブ
ーム11が内側に回動するにしたがって散布量が減少す
る。第２図中Ｌ、１は散布巾を示す。
なお、図中符号39は薬液タンク８と噴出口12とを連通
するホース、40は操縦ハンドルである。
するホース、40は操縦ハンドルである。
上例において、薬液散布作業を行なうときには、ブー
ム11を地面と平行となるように水平状態に保ち、かつ機
体の進行方向に対して略直交するように維持する。そし
てポンプ10を駆動させてタンク８から薬液を吸い上げ、
薬液を噴出口12…から噴出させながら機体を圃場内で往
復走行させる。そして、圃場の端に至って散布巾がこれ
までの往復走行時の散布巾よりも狭くなったときには油
圧シリンダー24、24を操作して左側ブーム11あるいは右
側ブーム11あるいは左右両方のブーム11、11を機体中心
側へ向けて回動させる。すると、弁体27が第４図におい
て反時計方向に同時に回動せられ、屈曲通路25の流入口
25aと流出口25bが狭められ、ポンプ10から噴出口12へ送
出される薬液の量が減少される。
ム11を地面と平行となるように水平状態に保ち、かつ機
体の進行方向に対して略直交するように維持する。そし
てポンプ10を駆動させてタンク８から薬液を吸い上げ、
薬液を噴出口12…から噴出させながら機体を圃場内で往
復走行させる。そして、圃場の端に至って散布巾がこれ
までの往復走行時の散布巾よりも狭くなったときには油
圧シリンダー24、24を操作して左側ブーム11あるいは右
側ブーム11あるいは左右両方のブーム11、11を機体中心
側へ向けて回動させる。すると、弁体27が第４図におい
て反時計方向に同時に回動せられ、屈曲通路25の流入口
25aと流出口25bが狭められ、ポンプ10から噴出口12へ送
出される薬液の量が減少される。
このため、散布巾が狹いときには散布量も少なくな
り、単位面積当りの薬液散布量は散布巾を狭める前に近
い状態になる。
り、単位面積当りの薬液散布量は散布巾を狭める前に近
い状態になる。
［発明の効果］ この発明は前記の如く構成したので、薬液散布巾の狹
い所ではブーム11を機体側へ接近するように回動させれ
ば自動的に薬液の噴出量が減少され、散布幅を調節すべ
くブーム11を回動操作しても従来のように薬液散布濃度
が濃くなることがなく、これにより、薬害を発生するこ
となく良好に散布作業を行なうことが可能となる。
い所ではブーム11を機体側へ接近するように回動させれ
ば自動的に薬液の噴出量が減少され、散布幅を調節すべ
くブーム11を回動操作しても従来のように薬液散布濃度
が濃くなることがなく、これにより、薬害を発生するこ
となく良好に散布作業を行なうことが可能となる。
図はこの発明の実施例を示し、第１図は全体側面図、第
２図は平面図、第３図は要部の斜視図、第４図、第５図
は断面図である。 符号の説明 １……動力車両 ５、５……前輪 ６、６……後輪 ８……薬液タンク 11……ブーム 12……噴出口 20……絞り機構
２図は平面図、第３図は要部の斜視図、第４図、第５図
は断面図である。 符号の説明 １……動力車両 ５、５……前輪 ６、６……後輪 ８……薬液タンク 11……ブーム 12……噴出口 20……絞り機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B05B 17/00 A01M 7/00
Claims (1)
- 【請求項１】所定間隔をあけて設けられた薬液噴出口12
…を備えるブーム11、11を左右横方向に延設させてなる
薬液散布装置において、前記ブーム11、11を上下方向の
縦軸廻りに回動調節可能に支持すると共に、このブーム
11、11を進行方向に対して略直交する水平支持姿勢から
その先端が機体の中心に接近する方向に回動させるにし
たがって薬液散布量が減少する絞り機構20を設けたこと
を特徴とする薬液散布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15500689A JP2792113B2 (ja) | 1989-06-17 | 1989-06-17 | 薬液散布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15500689A JP2792113B2 (ja) | 1989-06-17 | 1989-06-17 | 薬液散布装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0321365A JPH0321365A (ja) | 1991-01-30 |
| JP2792113B2 true JP2792113B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=15596635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15500689A Expired - Lifetime JP2792113B2 (ja) | 1989-06-17 | 1989-06-17 | 薬液散布装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2792113B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006061788A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Iseki & Co Ltd | 散布作業車の散布制御装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6871491B2 (ja) * | 2019-10-21 | 2021-05-12 | 石川県 | 作業車両 |
-
1989
- 1989-06-17 JP JP15500689A patent/JP2792113B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006061788A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Iseki & Co Ltd | 散布作業車の散布制御装置 |
| JP4655549B2 (ja) * | 2004-08-25 | 2011-03-23 | 井関農機株式会社 | 散布作業車 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0321365A (ja) | 1991-01-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5136828A (en) | Farm machine which detects an intermediate position of a connecting device | |
| US6460643B1 (en) | Multi-functional self-propelled farm tractor | |
| JP2792113B2 (ja) | 薬液散布装置 | |
| JP7445535B2 (ja) | 粒剤散布車 | |
| JPH0353713Y2 (ja) | ||
| JP3871633B2 (ja) | 自走式粒剤散布装置 | |
| JP3221433B2 (ja) | 散布作業車 | |
| JPH10191706A (ja) | 畦塗機 | |
| KR200339886Y1 (ko) | 자주식 비료살포기 | |
| JP3878735B2 (ja) | 茶園防除作業機 | |
| JP3307388B2 (ja) | 散布作業車 | |
| JPH09187208A (ja) | ブームスプレーヤのブーム開閉装置 | |
| KR20180066921A (ko) | 분사각 가변이 가능한 노즐을 갖는 자주식 살포기 | |
| JPH031084Y2 (ja) | ||
| US5277265A (en) | Tow valve and interlock for a vehicle | |
| JPS627426Y2 (ja) | ||
| WO2021029317A1 (ja) | 作業情報管理装置、および作業情報管理システム | |
| JP2005333873A (ja) | 噴霧機 | |
| JP2000309227A (ja) | 農作業機 | |
| JP2964991B2 (ja) | 散布作業車 | |
| JP3221432B2 (ja) | 散布作業車 | |
| JPH1016808A (ja) | 移動農機の旋回制御装置 | |
| JP3951771B2 (ja) | 散布作業車の散布装置 | |
| JP2000166319A (ja) | 薬剤散布機を備えた田植機 | |
| JP2507746Y2 (ja) | 液体散布装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |