JP2001016921A - 苗植機の走行装置 - Google Patents

苗植機の走行装置

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JP2001016921A
JP2001016921A JP11191853A JP19185399A JP2001016921A JP 2001016921 A JP2001016921 A JP 2001016921A JP 11191853 A JP11191853 A JP 11191853A JP 19185399 A JP19185399 A JP 19185399A JP 2001016921 A JP2001016921 A JP 2001016921A
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木下  栄一郎
Yoshikatsu Aoki
義勝 青木
Tamaki Kubo
環 久保
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
Masami Muranami
村並  昌実
Fumio Kuroiwa
二三男 黒岩
Norihiro Uejima
徳弘 上島
Hideaki Fukuyama
英昭 福山
Takanori Izumitani
隆徳 泉谷
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植機の後部のスタンドを立てるとき、後車
輪が接地位置にあると、この後車輪を浮上させて行うト
レッド調節等の作業姿勢を維持できない。 【解決手段】 前車輪1と昇降制御可能で駆動走行の後
車輪2とを有した車体3の後部に、苗タンク4から供給
される苗を保持して土壌面へ植付ける苗植付装置5、及
び操縦ハンドル6を配置すると共に、この車体3に対し
て下動した起立姿勢で該後車輪2の上げ位置を固定させ
るスタンド7を設けてなる苗植機の走行装置の構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、田植機や野菜移
植機等の苗植機の走行装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】走行形態の苗植機で
は、例えば、トレッド調節や格納時等で、駆動車輪を走
行地面や床面等から浮上させるためにスタンドを用いる
形態があるが、このとき駆動車輪が接地の状態のままで
あると、スタンド使用の目的を果せないことがある。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、前車輪1と
昇降制御可能な後車輪2とを有した車体3に、苗を土壌
面へ植付ける苗植付装置5を設けると共に、この車体3
に対して下動した起立姿勢で該後車輪2の下降位置を規
制するスタンド7を設けてなる苗植機の走行装置の構成
とする。
【0004】
【発明の効果】前車輪1及び後車輪2による車体3の走
行によって、苗植付装置5による土壌面への苗植付けを
行わせることができる。走行中苗植の状態では土壌表面
と後車輪2の走行面との高差間隔が変化することによっ
て、後車輪2が車体3に対して昇降されて、苗植付装置
5による土壌面への苗植付深さがほぼ一定になるように
維持制御される。
【0005】走行停止で後車輪2を上昇させた状態にお
いて、車体3を浮上支持させるときは、スタンド7を下
動させて後車輪2の接地面に対して起立支持させると、
これに連動して後車輪2の位置が規制されて、下降が行
われなくなる。このため、このスタンド7による車体3
の支持姿勢では、後車輪2を接地面から浮上させた位置
に維持させることができ、操作を簡単にすることができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】苗植機は、前部にエンジン8を搭
載し、後方に操縦ハンドル6を設け、前後中間部には車
輪伝動ケース9で上下回動自在に支架される左右一対の
駆動後車輪2を配置したハンドトラクタ形態で、この後
車輪2の後側部に、上側の苗タンク4から供給される苗
を保持して下方の土壌面へ植付ける苗植付装置5を設
け、車体3の前端部には左右一対の前車輪1を回転自在
に設けている。
【0007】スタンド7は、前記車体3の後部で苗植付
装置5の苗植作用軌跡A部に対応して、スタンド軸10
の回りに上下回動可能にして取付けられ、後側方へ回動
した状態では、車体3後部のハンドルフレーム11の下
側に沿った姿勢となり、又、下方へ回動した状態では、
先端の左右ループ形態乃至L字状形態の支持部12が接
地して、車体3の後部重量部を地面に支持しうる。
【0008】前記スタンド7は、苗植付装置5等の邪魔
にならないように左右一対間を幅広くして連結する構成
としたが、中間部に幅狭く設けたり、中間部に単一ロッ
ド形態として、左右方向の重心位置を支持しうる構成と
するもよい。前記後車輪2を支架する車輪伝動ケース9
は、車体3前部のミッションケース13の左右両側部に
突出するアクスルハウジング14の回りに上下回動自在
に設けるられると共に、このアクスルハウジング14に
沿って左右Bへ移動することによって(図面省略)、左
右後車輪2の間隔、即ちトレッドを変更調節できる構成
としている。
【0009】これら左右の車輪伝動ケース9の基部から
上方に突出のアーム15にロッド16,17を連結し、
このロッド16,17の後端部間をシーソ杆18で連結
し、このシーソ杆18の中央部とミッションケース13
との間を油圧回路20によって伸縮される昇降シリンダ
19で連結している。この油圧回路20には、昇降制御
弁21が設けられていて、前記操縦ハンドル6側に設け
られる昇降レバー22や、車体3下側の左右後車輪2間
隔部に設けられる接地センサ23等によって切替えられ
て、前記昇降シリンダ19の伸縮で左右の後車輪2がア
クスルハウジング14の回りに下方、又は上方へ回動さ
れる。24は油圧ポンプ、25は昇降シリンダ19とシ
ーソ杆18との間の緩衝ばねである。
【0010】又、前記一対の車輪伝動ケース9の一方に
おけるロッド17には、油圧回路20のローリング制御
弁26の切替によって伸縮されるローリングシリンダ2
7が設けられ、このローリングシリンダ27の伸縮でロ
ッド17の全長が長短に変更されて、左右の後車輪2が
相対的に上下動されて、走行接地圧を均等化するもので
ある。前記ローリング制御弁26は、車体3の左右傾斜
角を検出するローリングセンサ28によって切替えられ
て、該ローリングシリンダ27を伸縮して車体3を左右
水平状に維持制御する。
【0011】前記後車輪2を上下動する昇降シリンダ1
9には、ワイヤー29を介して前記スタンド7と連動さ
れるロックフック30が上下回動可能に設けられ、この
ロックフック30の下動時にはシーソ杆18の上昇位置
を係合する状態となる。スタンド7が後上位にあるとき
は、ワイヤー29の緩みにより、ばね31の弾発でロッ
クフック30が、フックピン32の回りに下方へ回動さ
れてシーソ杆18との係合が外れた状態にあるが、スタ
ンド7が下動されて接地支持位置にあるときは、ばね3
1に抗してロックフック30が押し下げられて、シーソ
杆18の前後移動域圏に位置される。この状態で昇降シ
リンダ19の短縮で後車輪2が上昇されると、シーソ杆
18がロックフック30で係合固定されることとなり、
昇降シリンダ19が伸出されず、後車輪2の下降を阻止
することができる。
【0012】前記スタンド7を用いるときは、後車輪2
を地面や床面から浮上させた状態として、車体3を前車
輪1とスタンド7とで支持する。このような後車輪2を
浮上させた状態で例えばトレッド調節を行ったり、機体
の不使用時の格納を行ったりすることができる。スタン
ド7を後上方へ収納するときは、ロックフック30をシ
ーソ杆18との係合から外して、後車輪2を車体3に対
して下動させる。車体3の上昇によってスタンド7も接
地支持から容易に外しうる。このようなロックフック3
0やスタンド7等の外し回動には、ハンドル6手元での
遠隔操作の如き特別の操作機構を設けるもよい。
【0013】前記苗タンク4は、車体3の直上部に設け
られて、左右へ往復移動しながら収容する苗を後側の苗
植付装置5側へ供給することができる。33は補助苗受
台で、該苗タンク4に供給する苗を育苗箱等と共に収容
する。苗植付装置5は、車体3の後部に位置する植付伝
動ケース34の後上部にダブルクランク機構形態に回転
される植付爪ケース35が設けられ、苗植付爪36がこ
の植付爪ケース35によって苗植作用軌跡Aに沿って昇
降作動されて、苗タンク4から供給される苗を保持して
下方の土壌面に植付けられる。
【0014】37は覆土輪で、土壌面に植付けられる苗
根元部に覆土するものである。図4、図5において、上
例と異なる点は、前車輪1を後車輪2と同様に駆動車輪
とすることによって、傾斜地や軟弱地等の走行を安定さ
せて、正確な苗植付を行わせるものである。伝動構成を
簡単化できる。左右前車輪1は、アクスルハウジング1
4から車輪伝動ケース38内の伝動機構を経て伝動させ
る。この車輪伝動ケース38は後車輪2の車輪伝動ケー
ス9と同じアクスルハウジング14回りに上下回動で
き、車輪伝動ケース9のアーム15からリンクロッド3
9、ミッションケース13に枢着のベルクランク40、
及びリンクロッド41等を介して前車輪1の車輪伝動ケ
ース38に連動して、前記昇降シリンダ19の伸縮で前
車輪1が後車輪2と同期して平行状態で昇降しうる構成
としている。
【0015】図6、図7において、上例と異なる点は、
前車輪1の車輪伝動ケース38を、アクスハウジング1
4前のミッションケース13部のボス部42に上下回動
自在に軸支し、これら両車輪伝動ケース38と9との端
部に一体的形成のギヤ43,44を噛合させて、前車輪
1と後車輪2とが同期して昇降しうる構成とする。45
は両車輪伝動ケース38,9間の伝動機構相互間を連動
のチエン伝動機構を内装する連動ケースである。
【0016】図8において、上例と異なる点は、前記左
右の後車輪2の車輪形態に代えて左右一対のゴム製のク
ローラ46を設けたものである。又、このクローラ46
は前車輪1よりも後車輪2を大きく上昇できる構成とし
て、トレッド調節を行い易くする。後車輪2は、アクス
ルハウジング14のスプロケット47と、このアクスル
ハウジング14回りに上下回動するクローラフレーム4
8後端の転輪49との間に、ゴム製のクローラ46を掛
け渡して、駆動走行しうる。
【0017】前記クローラ46は、昇降シリンダ19の
伸縮でアーム15を回動して上下回動されるが、このク
ローラ46のクローラフレーム48と一体のアーム50
からリンクロッド51、ミッションケース13下部のベ
ルクランク52、及び前車輪1を軸装の前輪アーム53
等が連動されて、前車輪1と同期して昇降される。この
とき、これらリンク比によってクローラ46の後端部が
前車輪1よりも大きく昇降される。
【0018】又、前記車体3の後部に設けられるスタン
ド7は、下端にL字状屈曲の支持部12を形成し、この
スタンド7を螺子機構で直上下動Cさせ、又旋回Dさせ
ることによって支持部12の向きを前後方向等へ変える
ことができる構成としている。これによって、スタンド
7の出入りが他の隣接構成部分に接触しないようにする
ことができ、又、スタンド7の支持を安定させることが
できる。
【0019】図9において、上例と異なる点は、前記ク
ローラ46の左右両側縁に沿って、ゴム製の縁条54を
外周面に突出させて設けて、接地面の土壌の逃げを防止
して沈降を少くし、防振効果を高めることができる。5
5はクローラ46の接地面に配置のラグで、縁条54は
このラグ55よりも高くして一体的に形成するもよい。
56は内周面に形成のラック部で、前記スプロケット4
7と噛合させる。57はワイヤコードである。
【0020】図10において、上例と異なる点は、前記
前車輪1を車輪形態に代えて、ゴム製のクローラ58を
設けたものである。59はクローラフレーム、60は転
輪で、アクスルハウジング14部のスプロケット47と
の間にクローラ58を前記クローラ46と同様にして掛
け渡している。又、このクローラ58をクローラ46と
同様に伝動回転するもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図。
【図2】平面図。
【図3】油圧回路図。
【図4】一部別実施例を示す側面図。
【図5】その一部の平面図。
【図6】一部別実施例を示す側面図。
【図7】その一部の平面図。
【図8】一部別実施例を示す側面図と、その一部の正面
図。
【図9】クローラ部の斜視図と、その正断面図。
【図10】一部別実施例を示す側面図と、その一部の平
面図。
【符号の説明】
1 前車輪 2 後車輪 3 車体 4 苗タンク 5 苗植付装置 6 操縦ハンドル 7 スタンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 雅浩 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 村並 昌実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 黒岩 二三男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 上島 徳弘 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 福山 英昭 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 泉谷 隆徳 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B060 AE01 CA09 CA12 3D026 EA08 EA18 EA84

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前車輪1と昇降制御可能な後車輪2とを有
    した車体3に、苗を土壌面へ植付ける苗植付装置5を設
    けると共に、この車体3に対して下動した起立姿勢で該
    後車輪2の下降位置を規制するスタンド7を設けてなる
    苗植機の走行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213476A (ja) * 2009-04-25 2009-09-24 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2018201363A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 井関農機株式会社 作物引抜機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213476A (ja) * 2009-04-25 2009-09-24 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2018201363A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 井関農機株式会社 作物引抜機

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