JP2001016100A - Pll回路及びその帰還方法 - Google Patents

Pll回路及びその帰還方法

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JP2001016100A
JP2001016100A JP11181209A JP18120999A JP2001016100A JP 2001016100 A JP2001016100 A JP 2001016100A JP 11181209 A JP11181209 A JP 11181209A JP 18120999 A JP18120999 A JP 18120999A JP 2001016100 A JP2001016100 A JP 2001016100A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PLL出力の周波数範囲を広くとることがで
き、しかも工程のばらつきを含めた周波数範囲の制御の
設定を容易に行うことができ、さらにはPLL出力の帰
還を正常に保つことができるようにする。 【解決手段】 PLL動作とは無関係な外部の論理回路
8からの帰還信号に対し、分周器7によって基準信号と
同じ周波数となるように1/N分周するとともに、遅延
回路1及び分周器7の出力の位相を位相比較器2によっ
て比較した後、比較結果に応じた制御電圧12を発生
し、さらに電圧制御発振器5が制御電圧12に基づいて
PLL出力を行っているとき、論理回路8の出力遮断に
より、帰還信号が途切れて基準信号のみが入力された場
合には、スピード検出回路13及びカウンター14の動
作により、電圧制御発振器5からのPLL出力である出
力周波数が論理回路8の動作可能となる周波数を超えな
いように制御するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL出力の帰還
を正常に保つようにしたPLL回路及びその帰還方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なスキュー調整用のPLL
回路を、図4に示す。
【0003】図4のPLL回路は、遅延回路1、位相比
較器2、チャージポンプ回路3、フィルター回路4、電
圧制御発振器5、バッファ6及び分周器7を備えてい
る。電圧制御発振器5は、電圧−電流変換回路5a及び
電流制御発振器5bを備えている。
【0004】これら遅延回路1、位相比較器2、チャー
ジポンプ回路3、フィルター回路4、電圧制御発振器
5、バッファ6及び分周器7は、PLLコア部を構成し
ている。また、PLL回路は、基準信号入力端子9、帰
還信号入力端子10、出力端子11及びリセット端子1
5を備えている。なお、符号8は、帰還経路に挿入され
るPLL回路とは無関係な外部の論理回路である。
【0005】このような構成では、出力端子11からの
PLL出力である出力周波数は、論理回路8を経て、帰
還信号入力端子10から逓倍率設定用の分周器7に取込
まれる。そして、分周器7により、基準信号と同じ周波
数となるように1/N分周される。
【0006】この分周器7の手前で、帰還信号と基準信
号との位相が合うように帰還がかかる。また、基準信号
入力端子9から入力された基準信号は、帰還信号の分周
器7によって生じた遅延を補償するための遅延回路1を
経て位相比較器2に入力される。
【0007】このとき、論理回路8の内部動作にてリセ
ットがかかり、論理回路8の出力が途切れた場合、PL
L回路には基準信号のみが入力され続ける。このため、
PLL回路は周波数を上げる方に制御を受ける。この場
合、従来のPLL回路では、発振周波数の上限を制御す
る手段を備えていないため、PLL出力が論理回路8の
正常動作の周波数範囲を超えてしまう。
【0008】このように、PLL出力が論理回路8の正
常動作の周波数範囲を超えてしまうと、正常な帰還がか
からないので、PLL回路はリセット端子15からリセ
ット信号が入力されるまで、ロックできない状態とな
る。
【0009】このような不具合を解消するために、図5
に示すようなPLL回路が有る。
【0010】図5のPLL回路では、コンパレータ16
を追加した構成となっている。そして、この追加された
コンパレータ16の基準電圧17により、論理回路8の
正常動作の周波数範囲となるように、制御電圧12が設
定される。
【0011】すなわち、制御電圧12が基準電圧17を
超えると、コンパレータ16による帰還によって、制御
電圧12が基準電圧17以上に上昇しないように抑えら
れる。これにより、PLL回路の誤動作が防止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示し
た従来のPLL回路では、コンパレータ16の基準電圧
17によって制御電圧12の上昇が抑えられるようにな
っているため、制御電圧12の動作範囲が狭められてし
まう。このように、制御電圧12の動作範囲が狭められ
ると、PLL出力の周波数範囲を広くとれないという欠
点が有る。また、コンパレータ16の製造工程のばらつ
き等により、PLL出力の周波数範囲の制御の設定が難
しいといった欠点も有る。
【0013】ちなみに、PLL回路の動作を安定させる
ようにしたものとして、たとえば特開平4−42617
号公報に示されるPLL回路が有る。これは、PLL回
路の入力信号の無い状態から有る状態に変わるときに、
出力信号の発振周波数の乱れを抑えることで、位相がロ
ックするまでの時間を短くするようにしたものである。
【0014】ところが、この先行技術では、PLL回路
の帰還信号が、帰還途中に挿入されたPLL回路とは無
関係の論理回路の遮断により途切れた場合の手段が講じ
られていない。
【0015】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、PLL出力の周波数範囲を広くとること
ができ、しかも工程のばらつきを含めた周波数範囲の制
御の設定を容易に行うことができ、さらにはPLL出力
の帰還を正常に保つことができるPLL回路及びその帰
還方法を提供することができるようにするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のPLL
回路は、帰還信号の帰還経路に挿入されるとともに、P
LL回路コア部とは無関係な外部の論理回路と、前記帰
還信号に対し、基準信号と同じ周波数となるように1/
N分周する分周器と、前記基準信号を取込み、前記分周
器によって生じた帰還信号の遅延を補償する遅延回路
と、前記遅延回路及び分周器の出力の位相を比較する位
相比較器と、前記位相比較器からの比較結果に応じた制
御電圧を発生する制御電圧発生手段と、前記制御電圧に
基づいてPLL出力を行う電圧制御発振器と、前記論理
回路の出力遮断により、前記帰還信号が途切れて前記基
準信号のみが入力されるとき、前記電圧制御発振器から
の前記PLL出力である出力周波数が前記論理回路の動
作可能となる周波数を超えないように制御する出力周波
数制御手段とを備えることを特徴とする。また、前記出
力周波数制御手段は、前記電圧制御発振器の出力周波数
が、前記論理回路の正常動作周波数の限界を超える前に
所定の信号を出力するスピード検出回路と、前記スピー
ド検出回路からの所定の信号を受けると、前記基準信号
を一定波数カウントした後、前記制御電圧を抑制するた
めのカウンター出力を行うカウンターとを備えているよ
うにすることができる。また、前記スピード検出回路
は、第1のNch型MOSトランジスタと第1のPch
型MOSトランジスタとで構成されるとともに、前記電
圧制御発振器からの出力周波数を取込む第1のインバー
タ回路と、第2のNch型MOSトランジスタと第2の
Pch型MOSトランジスタとで構成されるとともに、
前記所定の信号を出力する第2のインバータ回路とを備
え、前記第1のNch型MOSトランジスタ及び第1の
Pch型MOSトランジスタのゲート長は、前記第1の
インバータ回路の論理の反転する電圧が電源電圧の半分
よりも高くなるよう設定されており、前記第2のNch
型MOSトランジスタ及び第2のPch型MOSトラン
ジスタのゲート長は、前記第2のインバータ回路の論理
の反転する電圧が電源電圧の半分よりも低くなるよう設
定されているようにすることができる。請求項4に記載
のPLL回路の帰還方法は、帰還信号の帰還経路に挿入
されるとともに、PLL回路コア部とは無関係な外部の
論理回路からの出力信号に対し、基準信号と同じ周波数
となるように1/N分周する第1の工程と、前記基準信
号を取込み、前記分周によって生じた帰還信号の遅延を
補償する第2の工程と、前記遅延の補償された出力と前
記分周された出力の位相を比較する第3の工程と、前記
比較結果に応じた制御電圧を発生する第4の工程と、前
記制御電圧に基づいてPLL出力を行う第5の工程と、
前記論理回路の出力遮断により、前記帰還信号が途切れ
て前記基準信号のみが入力されるとき、前記PLL出力
である出力周波数が前記論理回路の動作可能となる周波
数を超えないように制御する第6の工程とを備えること
を特徴とする。また、前記第6の工程には、前記出力周
波数が、前記論理回路の正常動作周波数の限界を超える
前に所定の信号を出力する第7の工程と、前記所定の信
号を受けると、前記基準信号を一定波数カウントした
後、前記制御電圧を抑制するためのカウンター出力を行
う第8の工程とが含まれるようにすることができる。ま
た、前記第7の工程には、第1のNch型MOSトラン
ジスタと第1のPch型MOSトランジスタとで構成さ
れる第1のインバータ回路によって前記出力周波数を取
込む第9の工程と、第2のNch型MOSトランジスタ
と第2のPch型MOSトランジスタとで構成される第
2のインバータ回路によって前記所定の信号を出力する
第10の工程と、前記第1のNch型MOSトランジス
タ及び第1のPch型MOSトランジスタのゲート長
は、前記第1のインバータ回路の論理の反転する電圧が
電源電圧の半分よりも高くなるよう設定されており、前
記第2のNch型MOSトランジスタ及び第2のPch
型MOSトランジスタのゲート長は、前記第2のインバ
ータ回路の論理の反転する電圧が電源電圧の半分よりも
低くなるよう設定する第11の工程とが含まれるように
することができる。本発明に係るPLL回路及びその帰
還方法においては、帰還信号の帰還経路に挿入されると
ともに、PLL動作とは無関係な外部の論理回路からの
帰還信号に対し、分周器によって基準信号と同じ周波数
となるように1/N分周するとともに、基準信号を取込
み、分周器によって生じた帰還信号の遅延を遅延回路に
よって補償し、遅延回路及び分周器の出力の位相を位相
比較器によって比較した後、位相比較器からの比較結果
に応じた制御電圧を制御電圧発生手段が発生し、さらに
電圧制御発振器が制御電圧に基づいてPLL出力を行っ
ているとき、論理回路の出力遮断により、帰還信号が途
切れて基準信号のみが入力された場合には、出力周波数
制御手段により、電圧制御発振器からのPLL出力であ
る出力周波数が論理回路の動作可能となる周波数を超え
ないように制御するようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、以下に説明する図において、図4及
び図5と共通する部分には、同一符号を付すものとす
る。
【0018】図1は、本発明のPLL回路の一実施の形
態を示すブロック図、図2は、図1のスピード検出回路
の詳細を示す回路図、図3は、図1のPLL回路の動作
を説明するための図である。
【0019】図1に示すPLL回路は、遅延回路1、位
相比較器2、チャージポンプ回路3、フィルター回路
4、電圧制御発振器5、バッファ6、分周器7、スピー
ド検出回路13及びカウンター14を備えている。電圧
制御発振器5は、電圧−電流変換回路5a及び電流制御
発振器5bを備えている。これら遅延回路1、位相比較
器2、チャージポンプ回路3、フィルター回路4、電圧
制御発振器5、バッファ6、分周器7、スピード検出回
路13及びカウンター14は、PLLコア部を構成して
いる。
【0020】また、PLL回路は、基準信号入力端子
9、帰還信号入力端子10及び出力端子11を備えてい
る。なお、符号8は、帰還経路に挿入されるPLL回路
とは無関係な外部の論理回路である。
【0021】ここで、遅延回路1は、基準信号入力端子
9からの基準信号を取込み、分周器7によって生じた帰
還信号の遅延を補償する。位相比較器2は、遅延回路1
及び分周器7の出力の位相を比較する。制御電圧発生手
段として、まずチャージポンプ回路3は、位相比較器2
からの比較結果に応じた制御電流を発生する。次にフィ
ルター回路4は、制御電圧を発生する。
【0022】電圧制御発振器5は、出力端子11からの
PLL出力を行うものであり、電圧−電流変換回路5a
が制御電圧を電流に変換する。また、電流制御発振器5
bは、電圧−電流変換回路5aによって変換された電流
に応じる周波数を発振する。
【0023】分周器7は、帰還信号入力端子10からの
信号に対し、基準信号と同じ周波数となるように1/N
分周する。スピード検出回路13は、電圧制御発振器5
の出力周波数が、論理回路8の正常動作可能となる周波
数の限界を超える前に、所定の信号である“Low”の
信号を出力する。
【0024】カウンター14は、基準信号入力端子9か
らの基準信号をクロック入力とし、スピード検出回路1
3の出力をリセット入力としている。また、カウンター
14の出力は制御電圧12をコントロールする。ここ
で、スピード検出回路13及びカウンター14は、出力
周波数制御手段を構成している。
【0025】スピード検出回路13の詳細を、図2に示
す。
【0026】スピード検出回路13は、Nch型MOS
トランジスタMN1〜MN2と、Pch型MOSトラン
ジスタMP1〜MP2とを備えている。
【0027】Nch型MOSトランジスタMN1とPc
h型MOSトランジスタMP1とで構成される第1のイ
ンバータ回路と、Nch型MOSトランジスタMN2と
Pch型MOSトランジスタMP2とで構成される第2
のインバータ回路とが接続されている。
【0028】また、Nch型MOSトランジスタMN1
とPch型MOSトランジスタMP1とのゲートに接続
される入力(2−A)は、図1の出力端子11に接続さ
れている。Nch型MOSトランジスタMN2とPch
型MOSトランジスタMP2とのドレインに接続される
出力(2−C)は、図1のカウンター14のリセット入
力へ接続されている。
【0029】Nch型MOSトランジスタMN2とPc
h型MOSトランジスタMP2とのゲート(2−B)
と、Nch型MOSトランジスタMN1とPch型MO
SトランジスタMP1とのドレイン(2−B)とが接続
されている。
【0030】また、Nch型MOSトランジスタMN1
及びPch型MOSトランジスタMP1のゲート長は、
第1のインバータ回路の論理の反転する電圧が電源電圧
の半分よりも高くなるよう設定されている。Nch型M
OSトランジスタMN2及び第2のPch型MOSトラ
ンジスタMP2のゲート長は、第2のインバータ回路の
論理の反転する電圧が電源電圧の半分よりも低くなるよ
う設定されている。
【0031】スピード検出回路13は、入力(2−A)
に論理回路8が正常に動作可能な周波数の限界手前まで
高くなった周波数の信号が入力されると、前段の第1の
インバータ回路を構成するNch型MOSトランジスタ
MN1及びPch型MOSトランジスタMP1のゲート
長の設定から、Nch型MOSトランジスタMN1のド
ライブ能力がPch型MOSトランジスタMP1のドラ
イブ能力より小さくなる。このため、(2−B)の電位
は“Low”に下がりきれずに“Hi”出力となる。
【0032】そして、次段の第2のインバータ回路を構
成するNch型MOSトランジスタMN2及びPch型
MOSトランジスタMP2のゲート長の設定から、Pc
h型MOSトランジスタMP2のドライブ能力はNch
型MOSトランジスタMN2のドライブ能力より小さく
なる。このため、出力(2−C)の電位は“Hi”に上
がりきれなくなり、“Low”出力となる。なお、イン
バータが2段の構成では、出力(2−C)の電位が“L
ow”に下がりきれない場合、4段又は6段等のよう
に、インバータの段数を偶数で増やす構成としてもよ
い。
【0033】次に、このような構成のPLL回路の動作
について説明する。
【0034】まず、図1の出力端子11から出力された
出力周波数は、論理回路8を経て、帰還信号入力端子1
0から逓倍率設定用の分周器7に入力される。入力され
た出力周波数は、分周器7により、基準信号と同じ周波
数となるように1/N分周される。この分周器7の手前
で、帰還信号と基準信号の位相が合うように帰還がかか
る。
【0035】また、基準信号入力端子9から入力された
基準信号は、帰還信号が分周器7によって生じた遅延を
補償するための遅延回路1を経て位相比較器2に入力さ
れる。そして、論理回路8の内部動作でリセットがかか
り、論理回路8の出力が途切れた場合、PLL回路には
基準信号のみが入力され続ける。
【0036】このため、PLL回路は周波数を上げる方
に制御を受ける。この場合、電圧制御発振器5の出力周
波数が、論理回路8の正常動作可能となる周波数の限界
を超える前に、スピード検出回路13から“Low”が
出力される。
【0037】このとき、カウンター14は、スピード検
出回路13からの“Low”を受けることで、リセット
がかからない状態となる。このとき、カウンター14
は、PLL回路の基準信号を一定波数カウントすると、
“Hi”を出力する。これにより、制御電圧12が引き
下げられるので、PLL回路は最低の周波数で保持され
る。その結果、電圧制御発振器5からの出力周波数は、
論理回路8の正常動作可能となる周波数を超えることが
抑制される。
【0038】ここで、スピード検出回路13及びカウン
ター14の動作を、図3を用いて説明する。図3(a)
は基準信号、図3(b)〜(d)はスピード検出回路1
3の各ポイントのパルス、図3(e)はカウンター14
の出力をそれぞれ示している。また、図3(b)は、図
2の入力(2−A)に入力されるパルスを示している。
図3(c)は、図2の(2−B)のパルスを示してい
る。図3(d)は、図2の出力(2−C)から出力され
るパルスを示している。
【0039】さらに、図3(f)は信号パターン左側、
図3(g)は信号パターン右側をそれぞれ示している。
信号パターン左側(f)は、PLL回路の出力である電
圧制御発振器5の出力周波数が、論理回路8の正常動作
可能となる周波数範囲であることを示している。一方、
信号パターン右側(g)は、電圧制御発振器5の出力周
波数が、論理回路8の正常動作可能な周波数の限界手前
まで高くなった場合を示している。
【0040】そして、信号パターン右側(g)に示すよ
うに、論理回路8の内部動作でリセットがかかり論理回
路8の出力が途切れた場合、図3(a)に示す基準信号
のみが入力され続ける。このとき、PLL回路は周波数
を上げる方に制御を受け、スピード検出回路13の入力
(2−A)には、図3(b)に示すように電圧制御発振
器5から出力される図3(f)での状態よりも高い周波
数の信号が入力される。そして、電圧制御発振器5の出
力周波数が、論理回路8の正常動作可能となる周波数の
限界を超える前に、図3(d)に示すように、スピード
検出回路13の出力(2−C)から“Low”が出力さ
れる。
【0041】このとき、カウンター14は、スピード検
出回路13からの“Low”を受けることで、リセット
がかからない状態となり、PLL回路の基準信号を一定
波数カウントすると、“Hi”を出力する。
【0042】これにより、制御電圧12が引き下げられ
るので、PLL回路は最低の周波数で保持される。その
結果、電圧制御発振器5からの出力周波数は、論理回路
8の正常動作可能となる周波数を超えることが抑制され
る。
【0043】このように、本実施の形態では、帰還信号
の帰還経路に挿入されるとともに、PLL回路コア部と
は無関係な外部の論理回路8からの出力信号に対し、分
周器7によって基準信号と同じ周波数となるように1/
N分周するとともに、基準信号を取込み、分周器7によ
って生じた帰還信号の遅延を遅延回路1によって補償
し、遅延回路1及び分周器7の出力の位相を位相比較器
2によって比較した後、位相比較器2からの比較結果に
応じた制御電圧12をチャージポンプ回路3及びフィル
タ回路4にて発生し、さらに電圧制御発振器5が制御電
圧12に基づいてPLL出力を行っているとき、論理回
路8の出力遮断により、帰還信号が途切れて基準信号の
みが入力された場合には、スピード検出回路13及びカ
ウンター14の動作により、電圧制御発振器5からのP
LL出力である出力周波数が論理回路8の動作可能とな
る周波数を超えないように制御するようにした。
【0044】よって、本実施の形態のPLL回路は、制
御電圧12の稼動範囲を制限しないため、PLL出力の
周波数範囲を広くとることができる。しかも、工程のば
らつきを含めた周波数範囲の制御の設定を容易に行うこ
とができ、さらにはPLL出力の帰還を正常に保つこと
ができる。
【0045】
【発明の効果】以上の如く本発明に係るPLL回路及び
その帰還方法によれば、帰還信号の帰還経路に挿入され
るとともに、PLL回路コア部とは無関係な外部の論理
回路からの出力信号に対し、分周器によって基準信号と
同じ周波数となるように1/N分周するとともに、基準
信号を取込み、分周器によって生じた帰還信号の遅延を
遅延回路によって補償し、遅延回路及び分周器の出力の
位相を位相比較器によって比較した後、位相比較器から
の比較結果に応じた制御電圧を制御電圧発生手段が発生
し、さらに電圧制御発振器が制御電圧に基づいてPLL
出力を行っているとき、論理回路の出力遮断により、帰
還信号が途切れて基準信号のみが入力された場合には、
出力周波数制御手段により、電圧制御発振器からのPL
L出力である出力周波数が論理回路の動作可能となる周
波数を超えないように制御するようにしたので、PLL
出力の周波数範囲を広くとることができ、しかも工程の
ばらつきを含めた周波数範囲の制御の設定を容易に行う
ことができ、さらにはPLL出力の帰還を正常に保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPLL回路の一実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図2】図1のスピード検出回路の詳細を示す回路図で
ある。
【図3】図1のPLL回路の動作を説明するための図で
ある。
【図4】従来のPLL回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図5】従来のPLL回路の他の例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 遅延回路 2 位相比較器 3 チャージポンプ回路 4 フィルター回路 5 電圧制御発振器 5a 電圧−電流変換回路 5b 電流制御発振器 6 バッファ 7 分周器 8 論理回路 9 基準信号入力端子 10 帰還信号入力端子 11 出力端子 12 制御電圧 13 スピード検出回路 14 カウンター MN1〜MN2 Nch型MOSトランジスタ MP1〜MP2 Pch型MOSトランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帰還信号の帰還経路に挿入されるととも
    に、PLL回路コア部とは無関係な外部の論理回路と、 前記帰還信号に対し、基準信号と同じ周波数となるよう
    に1/N分周する分周器と、 前記基準信号を取込み、前記分周器によって生じた帰還
    信号の遅延を補償する遅延回路と、 前記遅延回路及び分周器の出力の位相を比較する位相比
    較器と、 前記位相比較器からの比較結果に応じた制御電圧を発生
    する制御電圧発生手段と、 前記制御電圧に基づいてPLL出力を行う電圧制御発振
    器と、 前記論理回路の出力遮断により、前記帰還信号が途切れ
    て前記基準信号のみが入力されるとき、前記電圧制御発
    振器からの前記PLL出力である出力周波数が前記論理
    回路の動作可能となる周波数を超えないように制御する
    出力周波数制御手段とを備えることを特徴とするPLL
    回路。
  2. 【請求項2】 前記出力周波数制御手段は、 前記電圧制御発振器の出力周波数が、前記論理回路の正
    常動作周波数の限界を超える前に所定の信号を出力する
    スピード検出回路と、 前記スピード検出回路からの所定の信号を受けると、前
    記基準信号を一定波数カウントした後、前記制御電圧を
    抑制するためのカウンター出力を行うカウンターとを備
    えていることを特徴とするPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記スピード検出回路は、 第1のNch型MOSトランジスタと第1のPch型M
    OSトランジスタとで構成されるとともに、前記電圧制
    御発振器からの出力周波数を取込む第1のインバータ回
    路と、 第2のNch型MOSトランジスタと第2のPch型M
    OSトランジスタとで構成されるとともに、前記所定の
    信号を出力する第2のインバータ回路とを備え、 前記第1のNch型MOSトランジスタ及び第1のPc
    h型MOSトランジスタのゲート長は、前記第1のイン
    バータ回路の論理の反転する電圧が電源電圧の半分より
    も高くなるよう設定されており、 前記第2のNch型MOSトランジスタ及び第2のPc
    h型MOSトランジスタのゲート長は、前記第2のイン
    バータ回路の論理の反転する電圧が電源電圧の半分より
    も低くなるよう設定されていることを特徴とする請求項
    2に記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 帰還信号の帰還経路に挿入されるととも
    に、PLL回路コア部とは無関係な外部の論理回路から
    の出力信号に対し、基準信号と同じ周波数となるように
    1/N分周する第1の工程と、 前記基準信号を取込み、前記分周によって生じた帰還信
    号の遅延を補償する第2の工程と、 前記遅延の補償された出力と前記分周された出力の位相
    を比較する第3の工程と、 前記比較結果に応じた制御電圧を発生する第4の工程
    と、 前記制御電圧に基づいてPLL出力を行う第5の工程
    と、 前記論理回路の出力遮断により、前記帰還信号が途切れ
    て前記基準信号のみが入力されるとき、前記PLL出力
    である出力周波数が前記論理回路の動作可能となる周波
    数を超えないように制御する第6の工程とを備えること
    を特徴とするPLL回路の帰還方法。
  5. 【請求項5】 前記第6の工程には、 前記出力周波数が、前記論理回路の正常動作周波数の限
    界を超える前に所定の信号を出力する第7の工程と、 前記所定の信号を受けると、前記基準信号を一定波数カ
    ウントした後、前記制御電圧を抑制するためのカウンタ
    ー出力を行う第8の工程とが含まれることを特徴とする
    請求項4に記載のPLL回路の帰還方法。
  6. 【請求項6】 前記第7の工程には、 第1のNch型MOSトランジスタと第1のPch型M
    OSトランジスタとで構成される第1のインバータ回路
    によって前記出力周波数を取込む第9の工程と、 第2のNch型MOSトランジスタと第2のPch型M
    OSトランジスタとで構成される第2のインバータ回路
    によって前記所定の信号を出力する第10の工程と、 前記第1のNch型MOSトランジスタ及び第1のPc
    h型MOSトランジスタのゲート長は、前記第1のイン
    バータ回路の論理の反転する電圧が電源電圧の半分より
    も高くなるよう設定されており、 前記第2のNch型MOSトランジスタ及び第2のPc
    h型MOSトランジスタのゲート長は、前記第2のイン
    バータ回路の論理の反転する電圧が電源電圧の半分より
    も低くなるよう設定する第11の工程とが含まれること
    を特徴とする請求項5に記載のPLL回路の帰還方法。
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