JP2001014043A - 電磁負荷の駆動装置 - Google Patents

電磁負荷の駆動装置

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JP2001014043A
JP2001014043A JP11183486A JP18348699A JP2001014043A JP 2001014043 A JP2001014043 A JP 2001014043A JP 11183486 A JP11183486 A JP 11183486A JP 18348699 A JP18348699 A JP 18348699A JP 2001014043 A JP2001014043 A JP 2001014043A
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伸二 竹内
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真一 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通電遮断時に電磁負荷が動作状態から非動作状
態へ移行する時間のばらつきを解消し、ひいては電磁負
荷を安定して駆動させる。 【解決手段】インジェクタ101〜104のソレノイド
(電磁負荷)101a〜104aは、トランジスタT1
0〜T40により通電又は通電遮断される。駆動用IC
120は、ソレノイド101a〜104aの通電時にト
ランジスタT12,T22をオンし、コンデンサC1
0,C20の蓄積エネルギーをソレノイド101a〜1
04aに供給する。ソレノイドの通電遮断時に発生する
逆起電力エネルギーは、ダイオードD10〜D40にて
回収されると共にコンデンサC10,C20に蓄積され
る。ECU200は、コンデンサC10,C20のエネ
ルギー量を検出し、ソレノイド101a〜104aの通
電遮断時の前記エネルギー量に応じてソレノイド101
a〜104aの通電遮断タイミングを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用エン
ジンの電磁駆動式のインジェクタに設けられるソレノイ
ドなどの電磁負荷について、応答を早めて駆動するめの
電磁負荷の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁負荷の応答を早めるため
に、昇圧回路により昇圧され蓄積されたエネルギーを放
出する電磁負荷の駆動装置や、電磁負荷の通電遮断時の
逆起電力エネルギー(フライバックエネルギー)を回収
して利用する電磁負荷の駆動装置が公知である(例えば
特公平7−78374号公報、特許第2598595号
公報)。
【0003】この種の電磁負荷の駆動装置としては、電
磁駆動式のインジェクタを駆動する装置が知られてお
り、従来技術におけるインジェクタ駆動回路を図15に
示す。図15において、インダクタ301、スイッチ3
02、ダイオード303及びコンデンサ304により昇
圧回路が構成されており、スイッチ302のオン/オフ
に伴いコンデンサ304にはバッテリ電圧+Bよりも高
い電圧が充電される。コンデンサ304にはスイッチ3
05を介してインジェクタ内のソレノイド306の一端
が接続され、ソレノイド306の他端はスイッチ307
及び抵抗308を介して接地されている。ソレノイド3
06には、定電流駆動用のスイッチ309が接続されて
いる。スイッチ307のオン時にソレノイド306が通
電されると、インジェクタの図示しない弁体が開弁位置
に移動する。ソレノイド306のローサイドにはエネル
ギー回収用のダイオード310が接続されている。駆動
用IC311は、各スイッチ302,305,307,
309をオン又はオフに制御する。
【0004】上記インジェクタ駆動回路の動作を図16
のタイムチャートに従い説明する。図16には、インジ
ェクタによるメイン噴射と、それに先立って実施される
パイロット噴射とが実施される様子を示す。
【0005】パイロット噴射に際し、駆動用IC311
からの噴射信号に従いスイッチ307がオンすると、そ
れと同時にスイッチ305が一定時間だけオンし、コン
デンサ304の充電電圧がソレノイド306に対して放
出される。これにより、インジェクタの開弁当初に大電
流が流れ、インジェクタの開弁応答性が向上する。コン
デンサ304の放電後には、スイッチ302がオン/オ
フされてコンデンサ304が充電される。その後、抵抗
308により検出されるインジェクタ電流に応じてスイ
ッチ309がオン/オフされ、ソレノイド306が定電
流駆動される。また、パイロット噴射終了時には、ソレ
ノイド306に発生する逆起電力エネルギーがダイオー
ド310を介してコンデンサ304に回収される。
【0006】一方、メイン噴射時には同様に、その当初
にスイッチ305がオンしてコンデンサ304の充電電
圧がソレノイド306に対して放出され、その後、ソレ
ノイド306が定電流駆動される。コンデンサ304の
放電後には、スイッチ302がオン/オフされてコンデ
ンサ304が充電される。また、メイン噴射終了時に
は、ソレノイド306に発生する逆起電力エネルギーが
ダイオード310を介してコンデンサ304に回収され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
15及び図16で説明した従来技術の場合、以下に示す
問題が生じる。すなわち、図16のパイロット噴射時と
メイン噴射時とを比べると、各噴射に要する噴射時間が
異なる等の理由から、噴射終了時におけるコンデンサ3
04の充電電圧に差異が生じ(Va<Vb)、その差異
により通電遮断時におけるコンデンサ304への逆起電
力エネルギーの回収時間が変化する。そのため、インジ
ェクタ駆動電流の減衰量が変化し、インジェクタの閉弁
時間(通電遮断時からインジェクタが閉じるまでの応答
遅れ時間)にも差異が発生する。従って、エンジン運転
状態に対応するインジェクタの開弁時間(燃料噴射時
間)に誤差が生じ、エンジンへの燃料噴射量が変動して
排ガスの浄化性が悪化する等の問題を招く。
【0008】上記の通り、電磁負荷の通電遮断時におけ
るエネルギー回収を利用してコンデンサ等にエネルギー
を蓄積する場合には、回収先のエネルギー蓄積状態が異
なると、エネルギー回収時間が変化し、電磁負荷が動作
状態から非動作状態へ移行する迄の応答遅れ時間が変化
する。それ故、電磁負荷が安定動作しないという問題が
生ずる。
【0009】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、通電遮断時に電
磁負荷が動作状態から非動作状態へ移行する時間のばら
つきを解消し、ひいては電磁負荷を安定して駆動させる
ことができる電磁負荷の駆動装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、負荷駆動用のスイッチング手段のオン/オフに
伴い電磁負荷が通電又は通電遮断の状態となる。エネル
ギー供給手段は、電磁負荷の通電に際し、エネルギー供
給用のスイッチング手段をオンし、エネルギー蓄積手段
の蓄積エネルギーを電磁負荷に供給する。また、電磁負
荷の通電遮断時に発生する逆起電力エネルギーは、回収
手段にて回収されると共にエネルギー蓄積手段に蓄積さ
れる。エネルギー量検出手段は、エネルギー蓄積手段に
蓄えられているエネルギー量を検出し、タイミング調整
手段は、電磁負荷への通電を遮断する前の前記検出した
エネルギー量に応じて電磁負荷の通電遮断タイミングを
調整する。
【0011】上記の通り通電遮断のタイミングを調整す
ることで、電磁負荷の通電遮断に際し、エネルギー蓄積
手段のエネルギー量に応じてエネルギー回収に要する時
間がばらついても、それに関係なく、通電遮断後に電磁
負荷が実際に非動作状態になるタイミングはばらつくこ
とがない。その結果、電磁負荷を安定して駆動させるこ
とができる。
【0012】この場合、請求項2に記載したように、電
磁負荷を通電遮断する前におけるエネルギー蓄積手段の
エネルギー量が多いほど電磁負荷の通電遮断タイミング
が遅くなるよう調整するとよい。つまり、エネルギー蓄
積手段のエネルギー量が少ない時は、通電遮断後のエネ
ルギー回収が比較的長引くため、通電遮断タイミングを
早くし、エネルギー蓄積手段のエネルギー量が多い時
は、通電遮断後のエネルギー回収が比較的早いため、通
電遮断タイミングを遅くする。これにより、エネルギー
蓄積手段のエネルギー量に関係なく、通電遮断後、所望
のタイミングで電磁負荷を非動作状態に移行させること
ができる。
【0013】ここで、電磁負荷を通電遮断する前のエネ
ルギー蓄積手段のエネルギー量が変わると、通電遮断か
ら非動作状態になるまでの電磁負荷の応答遅れ時間が変
わるため、その応答遅れ時間の変化に拘わらず電磁負荷
を本来必要な動作時間通りに制御するには、前記タイミ
ング調整手段を請求項3〜8のように構成するとよい。
以下、図14を参照しながら請求項3〜8の発明を説明
する。なお、図14(a)は請求項3,4に対応する動
作波形を、図14(b)は請求項5,6に対応する動作
波形を、図14(c)は請求項7,8に対応する動作波
形を示し、通電指令信号のオン/オフにより電磁負荷が
動作/非動作(オン/オフ)の状態に切り替えられると
する。
【0014】つまり、請求項3に記載の発明によれば、
前記タイミング調整手段は、電磁負荷を通電遮断する前
におけるエネルギー蓄積手段のエネルギー量に応じて通
電遮断時の電磁負荷の応答遅れ時間(図14のt10
1)を求めると共に、本来必要な電磁負荷の動作時間
(図14のt102)から前記求めた応答遅れ時間(t
101)を減算して電磁負荷の通電遮断タイミング、す
なわち図14中、通電指令信号がオフに立ち下がるタイ
ミングを決定する。この場合、通電指令信号がオフとな
る電磁負荷の通電遮断から応答遅れ時間(t101)が
経過したタイミングで、実際に電磁負荷が非動作状態と
なり、この非動作となるタイミングがばらつきなく調整
されるので、電磁負荷の安定した駆動が実現できる。
【0015】上記請求項3の発明では、請求項4に記載
したように、電磁負荷を通電遮断する前におけるエネル
ギー蓄積手段のエネルギー量が多いほど、前記通電遮断
時の電磁負荷の応答遅れ時間(図14のt101)を短
くするとよい。
【0016】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記タイミング調整手段は、エネルギー蓄積手段のエネル
ギー量がゼロの時の電磁負荷の応答遅れ時間を当該応答
遅れ時間の基準値(図14のt103)として、応答遅
れ時間を前記エネルギー量に応じて基準値から減じさせ
るための補正値(図14のt104)を求め、その補正
値に応じて電磁負荷の通電遮断タイミングを調整する。
この場合、通電指令信号がオフとなる電磁負荷の通電遮
断から応答遅れ時間((t103−t104)の時間)
が経過したタイミングで、実際に電磁負荷が非動作状態
となり、この非動作となるタイミングがばらつきなく調
整されるので、電磁負荷の安定した駆動が実現できる。
【0017】上記請求項5の発明では、請求項6に記載
したように、電磁負荷を通電遮断する前におけるエネル
ギー蓄積手段のエネルギー量が多いほど、前記応答遅れ
時間の補正値(図14のt104)を大きくするとよ
い。
【0018】また、請求項7に記載の発明によれば、前
記タイミング調整手段は、電磁負荷の通電指令信号とし
て、本来必要な電磁負荷の動作時間(図14のt10
5)よりも応答遅れの基準時間(図14のt106)だ
け短い信号を取り込み且つ、該信号による通電遮断のタ
イミングから、電磁負荷を通電遮断する前におけるエネ
ルギー蓄積手段のエネルギー量に応じた時間(図14の
t107)だけ電磁負荷の通電を継続させる。この場
合、時間t107の経過後の通電遮断から、更に応答遅
れ時間((t106−t107)の時間)が経過したタ
イミングで、実際に電磁負荷が非動作状態となり、この
非動作となるタイミングがばらつきなく調整されるの
で、電磁負荷の安定した駆動が実現できる。
【0019】上記請求項7の発明では、請求項8に記載
したように、電磁負荷を通電遮断する前におけるエネル
ギー蓄積手段のエネルギー量が多いほど、通電指令信号
による通電終了から通電を継続する時間(図14のt1
07)を長くするとよい。
【0020】因みに、上記図14(a)〜(c)では、
通電遮断タイミングの調整方法は各々異なるが、本来必
要な電磁負荷の動作時間が同じであれば、何れも負荷通
電が遮断されるタイミング、並びに電磁負荷が非動作
(オフ)になるタイミングが一致する。
【0021】請求項9に記載の発明では、前記エネルギ
ー蓄積手段による電磁負荷へのエネルギー供給後、次の
エネルギー回収までの期間で当該エネルギー蓄積手段へ
のエネルギー蓄積を禁止し、その禁止期間にて前記エネ
ルギー量検出手段によるエネルギー量の検出を行う。本
構成により、エネルギー蓄積手段のエネルギー供給後、
そのエネルギー状態が保持されて、その状態でエネルギ
ー量が正しく検出される。
【0022】請求項10に記載の発明では、前記エネル
ギー量検出手段は、エネルギー蓄積手段からのエネルギ
ーの供給、並びにエネルギー蓄積手段へのエネルギーの
回収が行われていない時点でのエネルギー量を基準に、
電磁負荷の通電遮断までのエネルギー供給量とエネルギ
ー回収量とから、通電遮断直前のエネルギー蓄積手段の
蓄積エネルギー量を推定する。また、前記タイミング調
整手段は、前記推定したエネルギー量に応じて電磁負荷
の通電遮断タイミングを調整する。
【0023】この場合、1回の電磁負荷の通電時におけ
るエネルギー供給量とエネルギー回収量とは既知である
ため、蓄積エネルギー量の推定が可能となる。従って、
電磁負荷の駆動毎にエネルギー蓄積手段のエネルギー量
を検出する必要はなく、エネルギー量の検出時間が不足
してもエネルギー量が正しく把握できる。それ故に、電
磁負荷が適正に駆動できる。
【0024】上記請求項10の発明は、請求項11に記
載したように、前記エネルギー量検出手段は、電磁負荷
の通電遮断までのエネルギー蓄積手段のエネルギー供給
量と、同エネルギー蓄積手段のエネルギー回収量と、昇
圧手段によるエネルギー蓄積量とから、通電遮断直前の
エネルギー蓄積手段の蓄積エネルギー量を推定するよう
に構成してもよい。
【0025】また、請求項12に記載したように、前記
エネルギー量の推定に係わるエネルギー供給及び回収が
行われる期間では、前記昇圧手段によるエネルギー蓄積
手段へのエネルギー蓄積を禁止するとよい。この場合、
仮に電源電圧の変動等により昇圧手段によるエネルギー
の蓄積量が影響を受けても、エネルギー量が誤って推定
されることはなく、その推定値の信頼度が増し、電磁負
荷が適正に駆動できるようになる。
【0026】請求項13に記載の発明では、前記エネル
ギー蓄積手段は、電源エネルギーよりも高いレベルでエ
ネルギーを蓄積するので、電磁負荷の動作時にはこの高
いレベルのエネルギーが電磁負荷に供給され、電磁負荷
の応答性が向上する。この場合、請求項14に記載した
ように、エネルギー蓄積手段には電源電圧を昇圧したエ
ネルギーが蓄積されるとよい。
【0027】本発明は、請求項15に記載したように、
前記エネルギー供給手段によるエネルギー蓄積手段のエ
ネルギー供給後、電磁負荷に対して電源電圧を供給して
通電状態を継続することで、前記エネルギー供給後にお
ける電磁負荷の動作状態を持続させることができる。
【0028】また、請求項16に記載したように、電磁
負荷を、エンジンに燃料を供給するための燃料噴射用電
磁弁のソレノイドとして構成することで、エンジンへの
燃料噴射に際し、燃料噴射用電磁弁を好適に制御し、所
望の燃料噴射動作を実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。本実施の形態は、車載用4気筒ディーゼルエンジ
ンのコモンレール式燃料噴射システムとして具体化され
るものであり、同燃料噴射システムにおいてコモンレー
ル内で蓄圧された高圧燃料は、インジェクタの駆動に伴
いディーゼルエンジンの各気筒に対して噴射供給され
る。また本実施の形態では、1回の燃焼行程に際して複
数回の燃料噴射動作を行わせる多段噴射と、同時に2つ
のインジェクタを駆動させて各々燃料噴射を行わせる多
重噴射とを実施する。
【0030】図1は、本実施の形態におけるインジェク
タ駆動装置を示す電気回路図である。図1の装置は、エ
ンジンの各気筒に対して燃料噴射を行う燃料噴射用電磁
弁としてのインジェクタ101,102,103,10
4と、これらインジェクタ101〜104を駆動する駆
動回路(EDU:Electric Driver Unit)100と、こ
の駆動回路100に接続されるECU(電子制御装置)
200とを備える。ECU200は、CPU、各種メモ
リ等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、エン
ジン回転数Ne、アクセル開度ACC、エンジン水温T
HWなど、各種センサにて検出されるエンジン運転情報
に基づき気筒毎に噴射信号を生成して駆動回路100に
出力する。
【0031】インジェクタ101〜104は常閉式の電
磁弁にて構成され、電磁負荷としてのソレノイド101
a,102a,103a,104aを個々に備える。こ
の場合、各ソレノイド101a〜104aが通電される
と、図示しない弁体がリターンスプリングの付勢力に抗
して開弁位置に移動し、燃料噴射が行われる。また、各
ソレノイド101a〜104aの通電が遮断されると、
弁体が元の閉弁位置に戻り、燃料噴射が停止される。
【0032】本実施の形態では、全4気筒のインジェク
タ101〜104を2気筒ずつに分け、インジェクタ1
01と103を同じ噴射グループとして駆動回路100
の共通端子COM1に接続し、インジェクタ102と1
04を同じ噴射グループとして駆動回路100の共通端
子COM2に接続している。なお、同時に駆動されるこ
とがないインジェクタで各々の噴射グループを構成する
こととし、そのグループ分けはどの気筒間で多重噴射を
実施させるか等のエンジンの設計仕様によって決定され
ればよい。また、4気筒以外の、例えば6気筒エンジン
の場合には、各気筒のインジェクタを3気筒ずつの噴射
グループに分ければよい。
【0033】インダクタL11は一端がバッテリ電源ラ
イン(+B)に接続され、他端がトランジスタT00に
接続されている。トランジスタT00のゲート端子には
自励式の発振回路110が接続され、この発振回路11
0の出力に応じてトランジスタT00がオン/オフす
る。トランジスタT00とGNDとの間には電流検出抵
抗R00が接続されている。
【0034】インダクタL11とトランジスタT00と
の間には、トランジスタT13と逆流防止用のダイオー
ドD13とを介してコンデンサC10の一端が接続され
ると共に、トランジスタT23と逆流防止用のダイオー
ドD23とを介してコンデンサC20の一端が接続され
ている。これらコンデンサC10,C20の他端はトラ
ンジスタT00と電流検出抵抗R00との接続点に接続
されている。
【0035】なお、コンデンサC10は、COM1側の
噴射グループであるインジェクタ101,103専用の
エネルギー蓄積コンデンサであり、コンデンサC20
は、COM2側の噴射グループであるインジェクタ10
2,104専用のエネルギー蓄積コンデンサである。
【0036】上記インダクタL11、トランジスタT0
0、電流検出抵抗R00、発振回路110、トランジス
タT13,T23、ダイオードD13,D23及びコン
デンサC10,C20によりDC−DCコンバータ回路
が構成され、このうち、インダクタL11、トランジス
タT00、電流検出抵抗R00及び発振回路110から
なる回路部分が本発明の昇圧手段に相当する。
【0037】トランジスタT13,T23は駆動用IC
120により駆動が制御され、トランジスタT13,T
23がオンした状態でトランジスタT00がオン/オフ
されると、ダイオードD13,D23を通じてコンデン
サC10,C20が充電される。これにより、各コンデ
ンサC10,C20がバッテリ電圧+Bよりも高い電圧
に充電される。かかる場合、電流検出抵抗R00により
充電電流がモニタされつつ、駆動用IC120からの指
示に従い発振回路110によりトランジスタT00がオ
ン/オフされることで、コンデンサC10,C20が効
率の良い周期で充電される。コンデンサC10,C20
の充電電圧は、例えば100Vである。
【0038】駆動用IC120には、#1〜#4の入力
端子が接続され、駆動用IC120はこの各端子を通じ
てECU200から第1気筒(#1)〜第4気筒(#
4)の各噴射信号を取り込む。
【0039】トランジスタT12,T22は、#1〜#
4の噴射信号がオフ(論理ローレベル)からオン(論理
ハイレベル)に反転するタイミングで一時的にオンとな
り、コンデンサC10,C20の蓄積エネルギーをイン
ジェクタ101〜104に供給するためのトランジスタ
である。より詳しくは、トランジスタT12はコンデン
サC10と共通端子COM1との間に設けられ、駆動用
IC120によりトランジスタT12がオンされると、
コンデンサC10の蓄積エネルギーがCOM1側のイン
ジェクタ101,103に供給される。また、トランジ
スタT22はコンデンサC20と共通端子COM2との
間に設けられ、駆動用IC120によりトランジスタT
22がオンされると、コンデンサC20の蓄積エネルギ
ーがCOM2側のインジェクタ102,104に供給さ
れる。こうしたコンデンサC10,C20のエネルギー
供給により、インジェクタの駆動電流として大電流が流
れ、それに伴いインジェクタの開弁応答性が向上する。
【0040】各インジェクタ101〜104のローサイ
ドには、駆動回路100の端子INJ1,INJ2,I
NJ3,INJ4を介してトランジスタT10,T2
0,T30,T40が接続されており、駆動用IC12
0から#1〜#4の噴射信号が各々供給されると、その
論理ハイレベルの噴射信号により当該トランジスタT1
0〜T40がオンとなる。トランジスタT10,T30
とトランジスタT20,T40とは、各々同一の噴射グ
ループを構成するものであり、それら各トランジスタは
グループ毎に電流検出抵抗R10,R20を介して接地
されている。電流検出抵抗R10,R20によりインジ
ェクタ101〜104に流れる駆動電流が検出され、そ
の検出結果が駆動用IC120に取り込まれる。
【0041】COM1,COM2端子はそれぞれ、ダイ
オードD11,D21とトランジスタT11,T21と
を介してバッテリ電源ライン(+B)に接続されてい
る。かかる場合、駆動用IC120は、インジェクタ1
01〜104に流れる駆動電流に応じてトランジスタT
11,T21をオン/オフ制御する。これにより、+B
からインジェクタ101〜104に定電流が供給され
る。ダイオードD12,D22は定電流制御のための帰
還ダイオードであり、トランジスタT11,T21のオ
フ時にインジェクタ101〜104に流れる電流はダイ
オードD12,D22を介して還流される。
【0042】実際の動作に際しては、駆動指令である噴
射信号の立ち上がりと同時に先ずトランジスタT12又
はT22がオンされ、インジェクタ101〜104の駆
動電流としてコンデンサC10,C20のエネルギー供
給により大電流が流れた後、引き続き、トランジスタT
11又はT21を通じて定電流が流れ、噴射信号の立ち
下がりに伴い同駆動電流が遮断される。なお、ダイオー
ドD11,D21は、コンデンサC10,C20のエネ
ルギー供給に際し、高電位となるCOM1,COM2端
子から+B側への回り込みを防止するためのダイオード
である。
【0043】また、各インジェクタ101〜104のう
ち、一方の噴射グループを構成するインジェクタ10
1,103は、ダイオードD10,D30を介してコン
デンサC10に接続されており、通電遮断に伴い当該イ
ンジェクタ101,103に発生する逆起電力エネルギ
ーはダイオードD10,D30を介してコンデンサC1
0に回収される。また、他方の噴射グループを構成する
インジェクタ102,104は、ダイオードD20,D
40を介してコンデンサC20に接続されており、通電
遮断に伴い当該インジェクタ102,104に発生する
逆起電力エネルギーはダイオードD20,D40を介し
てコンデンサC20に回収される。
【0044】コンデンサC10の電圧は、抵抗R15,
R16とコンデンサC15により分圧及びフィルタ処理
が施された後、A/Dコンバータ(ADC)140に取
り込まれる。また、コンデンサC20の電圧は、抵抗R
25,R26とコンデンサC25により分圧及びフィル
タ処理が施された後、A/Dコンバータ(ADC)14
0に取り込まれる。A/Dコンバータ140では、コン
デンサC10,C20の充電電圧をA/D変換し、その
変換結果をECU200に出力する。
【0045】なお本実施の形態では、コンデンサC1
0,C20が本発明のエネルギー蓄積手段に、トランジ
スタT10〜T40が負荷駆動用のスイッチング手段
に、トランジスタT12,T22がエネルギー供給用の
スイッチング手段に、ダイオードD10〜D40が回収
手段に相当する。また、駆動用IC120がエネルギー
供給手段に相当する。更に、A/Dコンバータ140及
びECU200がエネルギー量検出手段に相当し、EC
U200がタイミング調整手段に相当する。
【0046】次に、本実施の形態における作用を図2の
タイムチャートを用いて説明する。図2では多段噴射と
多重噴射との動作例を示しており、多段噴射としては、
メイン噴射に先立つプレ噴射とパイロット噴射、並びに
メイン噴射後のアフター噴射が実施される。ここで、プ
レ噴射は主に筒内活性化のために実施され、パイロット
噴射は主にNOxや燃焼音の低減のために実施される。
アフター噴射は主に煤の再燃焼のために実施される。ま
た、多重噴射を実現するためのポスト噴射は、主に触媒
活性化のために実施される。つまり、これら各噴射は、
排気エミッションの向上を目的として、エンジン運転状
態等に応じて適宜実施される。
【0047】図2中、「#1」は第1気筒の噴射信号
を、「#2」は第2気筒の噴射信号を示し、第1気筒
(#1)の多段噴射について、期間t1ではプレ噴射
が、期間t2ではパイロット噴射が、期間t3ではメイ
ン噴射が、期間t4ではアフター噴射が、それぞれ実施
される。また、期間t5では、第1気筒のメイン噴射に
重複して第2気筒(#2)に対しポスト噴射が実施され
る。4気筒エンジンの場合、例えば#1の噴射信号とし
て、180°CA内にプレ、パイロット、メイン及びア
フターの各噴射(多段噴射)の信号が出力され、その噴
射信号に重複して#2の噴射信号として、ポスト噴射
(多重噴射)の信号が出力される。
【0048】さて、図2のプレ噴射前において、コンデ
ンサC10,C20は満充電の状態にあり、期間t1で
#1の噴射信号がオンに立ち上げられると、トランジス
タT10がオンすると共に、それと同時にトランジスタ
T12がオンし、インジェクタ101によるプレ噴射が
開始される。トランジスタT12は、プレ噴射の開始当
初の一定時間t11だけオンし、コンデンサC10の蓄
積エネルギーがソレノイド101aに供給される。これ
により、ソレノイド101aに大電流が流れ、インジェ
クタ101の開弁応答が早まる。
【0049】コンデンサC10のエネルギー供給後は、
それに引き続いてトランジスタT11がオン/オフ制御
され、ダイオードD11を介してソレノイド101aに
定電流が供給される。すなわち、電流検出抵抗R10に
より検出した駆動電流(INJ1電流)に応じて駆動用
IC120がトランジスタT11をオン/オフし、その
駆動電流を所定値に保持する。これにより、インジェク
タ101は開弁状態で保持される。
【0050】その後、#1の噴射信号がオフされると、
トランジスタT10がオフし、ソレノイド101aの通
電遮断時に発生する逆起電力エネルギーがダイオードD
10を通じてコンデンサC10に回収される。このと
き、噴射開始時にエネルギー供給を行ったのと同じコン
デンサC10でエネルギーが回収される。通電遮断後、
インジェクタの駆動電流(INJ1電流)がリターンス
プリングの付勢力に打ち負ける所定レベルまで減衰する
と、インジェクタ101が閉弁し、同インジェクタ10
1によるプレ噴射が終了される。
【0051】また、プレ噴射の開始から終了後、更にソ
レノイド101aの逆起電力エネルギー回収に必要な時
間t12が経過するまでの期間では、トランジスタT1
3がオフされ、DC−DCコンバータ回路によるコンデ
ンサC10の充電が禁止される。そして、逆起電力エネ
ルギーの回収が完了すると、トランジスタT13がオ
ン、トランジスタT00がオン/オフしてDC−DCコ
ンバータ回路によるコンデンサC10の充電が開始され
る。
【0052】なおここで、駆動用IC120からの信号
に従い発振回路110が制御され、その発振回路110
からの信号にてトランジスタT00が動作する。すなわ
ち、トランジスタT00は、トランジスタT13又はT
23の何れかがオンされている時にのみオン/オフす
る。
【0053】それ以降、期間t2のパイロット噴射、期
間t3のメイン噴射、期間t4のアフター噴射において
も同様の動作が行われる。すなわち、#1の噴射信号が
オンとなる各噴射の開始当初においてコンデンサC10
の蓄積エネルギーがソレノイド101aに供給され、そ
れに引き続いて、ソレノイド101aが定電流駆動され
る。その後、#1の噴射信号がオフされてINJ1電流
が減衰すると、インジェクタ101による各噴射が終了
される。コンデンサC10では、ソレノイド101aへ
のエネルギー供給後、通電遮断時に発生する逆起電力エ
ネルギーが回収され、更にその後、DC−DCコンバー
タ回路により充電される。
【0054】次に、多重噴射について説明する。図2で
は、#1の噴射信号(t3のメイン噴射)に#2の噴射
信号(t5のポスト噴射)が重複しており、インジェク
タ101,102が同時に駆動される。このとき、イン
ジェクタ101,102は別々の噴射グループに属する
ため、それらは互いに無関係で制御され、仮に噴射時期
が重複しても互いの影響を受けることなく燃料噴射が実
施される。
【0055】詳しくは、期間t5で#2の噴射信号がオ
ンに立ち上げられると、トランジスタT20がオンする
と共に、それと同時にトランジスタT22が一定時間t
11だけオンし、コンデンサC20の蓄積エネルギーが
ソレノイド102aに供給される。これにより、ポスト
噴射の開始当初において、ソレノイド102aに大電流
が流れ、インジェクタ102の開弁応答が早まる。コン
デンサC20によるエネルギー供給後は、それに引き続
き、電流検出抵抗R20により検出した駆動電流(IN
J2電流)に応じてトランジスタT21がオン/オフ制
御され、ダイオードD21を介してソレノイド102a
に定電流が供給される。これにより、インジェクタ10
2は開弁状態で保持される。
【0056】その後、#2の噴射信号がオフされると、
トランジスタT20がオフし、ソレノイド102aの通
電遮断時に発生する逆起電力エネルギーがダイオードD
20を通じてコンデンサC20に回収される。このと
き、噴射開始時にエネルギー供給を行ったのと同じコン
デンサC20でエネルギーが回収される。通電遮断後、
インジェクタの駆動電流(INJ2電流)が減衰する
と、インジェクタ102が閉弁し、同インジェクタ10
2によるプレ噴射が終了される。
【0057】この場合にも既述の通り、ポスト噴射の開
始から終了後、更にソレノイド102aの逆起電力エネ
ルギーの回収が完了するまでの期間では、トランジスタ
T23がオフされ、DC−DCコンバータ回路によるコ
ンデンサC20の充電が禁止される。そして、逆起電力
エネルギーの回収が完了すると、トランジスタT23が
オン、トランジスタT00がオン/オフしてDC−DC
コンバータ回路によるコンデンサC20の充電が開始さ
れる。
【0058】以上、一連の燃料噴射動作を説明したが、
既述の通り、ソレノイド101a〜104aの通電遮断
時に、逆起電力エネルギーの回収先となるコンデンサC
10,C20の充電電圧が相違すると、エネルギー回収
時間が変わり、インジェクタ101〜104の閉弁タイ
ミングがばらついてしまう。すなわち、上記#1〜#4
の噴射信号に従い各インジェクタ101〜104が開弁
及び閉弁動作するが、実際には、噴射信号がオフされて
もソレノイド101a〜104aに残留するエネルギー
により直ぐには閉弁せず、幾分の閉弁遅れ時間tdを経
て閉弁する。この場合、逆起電力エネルギーの回収先と
なるコンデンサC10,C20の充電電圧に応じて閉弁
遅れ時間tdが変化し、傾向として当該充電電圧が小さ
いほど閉弁遅れ時間tdが長くなる。そこで本実施の形
態では、インジェクタ101〜104の閉弁タイミング
のばらつきを解消すべく、ECU200から出力される
噴射信号を以下の如く補正する。
【0059】図5には、コンデンサC10,C20の充
電電圧と閉弁遅れ時間td〔μs〕との関係を示す。こ
こで、コンデンサ充電電圧がゼロの時の閉弁遅れ時間を
「t22」、コンデンサ充電電圧に応じて変化する閉弁
遅れ時間の補正時間を「α」とすると、閉弁遅れ時間t
dはコンデンサ充電電圧が高いほど次第に短くなり、例
えばコンデンサ充電電圧がVxであれば、td=t22
−αとなる。
【0060】従って、図3のタイムチャートにおいて、
その時々の所望の燃料噴射量を得るために本来必要なイ
ンジェクタの開弁時間を「t21」とした場合、上記#
1〜#4の噴射信号によるインジェクタの開弁時間は、
t21よりも閉弁遅れ時間td(=t22−α)だけ短
い時間であればよいことになる。そこで、コンデンサ充
電電圧に応じて閉弁遅れ時間tdを可変に設定し、イン
ジェクタの開弁時間t21から閉弁遅れ時間tdを減算
してインジェクタの通電遮断タイミングを決定する。
【0061】噴射信号のオン時刻(通電開始時刻)をT
1、同信号のオフ時刻(通電終わり時刻)をT3とする
場合、n番目のNE信号(回転数パルス信号)を基準に
時刻T1がセットされ、同じくn番目のNE信号を基準
とする後述のNE割込み処理により時刻T3がセットさ
れる。時刻T1は、インジェクタの弁体が開弁位置に移
動する時刻であり、時刻T3は、インジェクタの通電が
遮断される時刻である。そして、時刻T3での通電遮断
後、閉弁遅れ時間tdが経過する時刻T5で、インジェ
クタが実際に閉弁する。因みに、図3には噴射信号のオ
ン時刻T1とインジェクタ開弁時刻とを一致させている
が、厳密には極僅かにインジェクタ開弁時刻が遅れる。
【0062】また換言すれば、本実施の形態において
は、コンデンサ充電電圧がゼロの時の閉弁遅れ時間を示
す「t22」が当該閉弁遅れ時間tdの基準値であり、
この基準値(時間t22)からその時々のコンデンサ充
電電圧に応じた補正時間αを減算し、「t22−α」に
応じてインジェクタの通電遮断タイミングを調整してい
る。
【0063】図4は、ECU200によるNE割り込み
処理を示すフローチャートであり、本処理によれば、#
1の噴射信号についてそのオフ時刻T3が設定される。
なお、図4の処理は、コンデンサC10のエネルギー供
給後、コンデンサC10の充電電圧が安定するタイミン
グで割り込み発生が設定される。
【0064】詳しくは、先ずステップS11では、コン
デンサC10の充電電圧をA/Dコンバータ140によ
りA/D変換し、そのA/D値を取り込む。このとき、
燃料噴射の最中にはコンデンサC10への充電が禁止さ
れているので、コンデンサ充電電圧は変化のない状態で
A/D変換される。図2中にはそのA/D変換タイミン
グを示す。
【0065】続くステップS12では、例えば図5の関
係を用い、前記A/D変換したコンデンサC10の充電
電圧に基づいて補正時間αを求める。このとき、閉弁遅
れ時間tdは「t22−α」となり、噴射信号のオフ時
刻T3を、 時刻T3=時刻T1+(t21−(t22−α)) として求める。噴射信号はそのオン時間が「t21−
(t22−α)」の信号となる。
【0066】更に、ステップS13では、アウトプット
コンペアレジスタ(OCR)に時刻T3をセットし、本
処理を終了する。図4の処理後、アウトプットコンペア
レジスタのセット時間が経過すると、噴射信号がオフに
立ち下げられてトランジスタT10がオフとなり、更に
その後、閉弁遅れ時間td(=t22−α)が経過する
と、インジェクタ101が閉弁する。なお図示及び説明
は省略するが、#1の噴射信号以外についても別途同様
の処理が実施される。
【0067】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (イ)ソレノイド101a〜104aの通電遮断前にお
けるコンデンサC10,C20の充電電圧(エネルギー
量)に応じてインジェクタ101〜104の閉弁遅れ時
間td(電磁負荷の応答遅れ時間)を求め、その閉弁遅
れ時間tdにより噴射信号のオフ時刻(通電遮断タイミ
ング)を調整するようにしたので、コンデンサC10,
C20の充電電圧に応じて通電遮断時のエネルギー回収
に要する時間がばらついても、それに関係なく、通電遮
断後のインジェクタ101〜104の閉弁タイミング、
すなわち噴射切れのタイミングはばらつくことがない。
その結果、インジェクタ101〜104を安定して駆動
させてエンジンに供給される燃料噴射量を望み通りに制
御し、ひいては排ガスの浄化性能や車両の乗り心地を改
善することができる。
【0068】(ロ)通電遮断前のコンデンサC10,C
20の充電電圧が高いほど、インジェクタ101〜10
4の閉弁遅れ時間tdを短くして通電遮断タイミングを
遅らせるので、実用上好ましいインジェクタ駆動装置が
提供できる。
【0069】(ハ)コンデンサC10,C20のエネル
ギー供給後、次のエネルギー回収が終わるまでの期間で
当該コンデンサC10,C20への充電を禁止し、その
禁止期間にてコンデンサC10,C20の充電電圧を検
出するので、その充電電圧が正しく検出される。
【0070】次に、本発明における第2,第3の実施の
形態を説明する。但し、以下の説明では、上述した第1
の実施の形態と同等であるものについては図面に同一の
記号を付すと共にその説明を簡略化する。
【0071】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態では、ECU200によるソフト処理によりインジェ
クタの閉弁遅れ時間を補正し、その補正によりインジェ
クタの閉弁タイミングのばらつきを解消したが、本実施
の形態では、ハード構成によりインジェクタの閉弁遅れ
時間を補正することとする。
【0072】図6は、本実施の形態におけるインジェク
タ駆動装置を示す電気回路図である。図6は前記図1に
置き換わるものであり、その相違点として、駆動用IC
120内の構成が大きく異なる。本実施の形態では、駆
動用IC120が本発明のタイミング調整手段に相当す
る。
【0073】駆動用IC120には、補正回路121,
122,123,124が設けられ、これら補正回路1
21〜124には#1〜#4の噴射信号が各々入力され
る。また、補正回路121,123にはコンデンサC1
0の充電電圧が入力され、補正回路122,124には
コンデンサC20の充電電圧が入力される。各補正回路
121〜124の構成は何れも同様であるため、以下に
は#1の噴射信号を取り込む補正回路121についてそ
の内部構成と作用を説明する。
【0074】補正回路121において、コンデンサC1
0の充電電圧は抵抗R51及びR52で分圧された後、
オペアンプOP51でインピーダンス変換され、更にオ
フセット回路61に入力される。オフセット回路61
は、前記入力されるコンデンサC10の充電電圧に対し
て必要なオフセット電圧Vrefを付与する。このと
き、オフセット回路61の出力は、「コンデンサC10
の充電電圧+Vref」となる。
【0075】オフセット回路61には、pチャネルトラ
ンジスタT51を介してコンデンサC51が接続されて
おり、同トランジスタT51のオン時に、オフセット回
路61の電圧がコンデンサC51に充電される。また、
コンデンサC51には、nチャネルトランジスタT52
を介して定電流回路I51が接続されると共に、比較器
CMP51の+入力端子が接続されている。比較器CM
P51は、コンデンサC51の充電電圧と基準電圧Vr
efとを比較し、コンデンサC51の充電電圧が基準電
圧Vrefを越える時に論理ハイレベルの信号を出力す
る。トランジスタT51,T52のゲート端子にはイン
バータG51を介して#1の噴射信号が印加される。
【0076】一方、OR回路G52は、#1の噴射信号
と比較器CMP51の出力とを入力してOR処理し、入
力信号の何れかが論理ハイレベルの時にハイレベル信号
を出力してトランジスタT10をオンさせる。
【0077】次に、上記補正回路121の作用を図7の
タイムチャートを参照しながら説明する。時刻T31で
は、#1の噴射信号が論理ハイレベルに立ち上げられて
OR回路G52の出力が論理ハイレベル(オン)とな
り、それと同時にトランジスタT12がオンして、コン
デンサC10の充電電圧がインジェクタ101のソレノ
イド101aに供給される。これにより、インジェクタ
101が開弁位置にリフトし、燃料噴射が始まる。ま
た、この時刻T31では、トランジスタT51がオン、
トランジスタT52がオフする。
【0078】補正回路121にはコンデンサC10の充
電電圧が取り込まれ、時刻T31以降、コンデンサC5
1が、コンデンサC10の充電電圧にオフセットVre
fを加えた電圧値に充電される。つまり、#1の噴射信
号がオンの間、コンデンサC10の充電電圧がトランジ
スタT51を経由してコンデンサC51でモニタされ
る。例えば、コンデンサC10の放電に伴い、その充電
電圧が「V1」まで低下する場合、コンデンサC51は
「V1+Vref」に充電される。
【0079】その後、時刻T32で#1の噴射信号がオ
フすると、トランジスタT51がオフ、トランジスタT
52がオンし、コンデンサC51が定電流回路I51に
接続される。このとき、コンデンサC51の充電電圧が
基準電圧Vref以上であり、比較器CMP51の出力
が論理ハイレベルであるため、#1の噴射信号がオフさ
れてもOR回路G52の出力が論理ハイレベル(オン)
のまま保持される。つまり、トランジスタT10がオン
のまま保持され、ソレノイド101aの通電が継続され
る。
【0080】時刻T32以後、コンデンサC51の電荷
がトランジスタT52及び定電流回路I51を経由して
放出され、コンデンサC51の充電電圧が一定の傾斜で
下降する。
【0081】そして、時刻T33で、コンデンサC51
の充電電圧が基準電圧Vref以下になると、比較器C
MP51の出力が論理ローレベルに反転し、OR回路G
52が論理ローレベルになる。これにより、トランジス
タT10がオフしてソレノイド101aの通電が遮断さ
れ、ソレノイド101aに発生する逆起電力エネルギー
がダイオードD10を介してコンデンサC10に回収さ
れる。そして、インジェクタ電流(INJ1電流)が所
定の閉弁レベルIth(リターンスプリングに打ち負け
るレベル)にまで低下する時刻T34で、インジェクタ
101が閉弁する。
【0082】ここで、その時々の所望の燃料噴射量を得
るために本来必要なインジェクタの開弁時間を「t2
1」とする場合、ECU200は、予め所定時間t22
だけの閉弁遅れ時間tdを考慮して開弁時間t21を設
定している。つまり、#1の噴射信号は「t21−t2
2」の時間だけ論理ハイレベル(オン)となり、同噴射
信号のオフ後、t22経過後にインジェクタが閉弁する
ようになっている。かかる場合、「t22」は、コンデ
ンサ充電電圧を「0」とした時の閉弁遅れ時間tdであ
り、t22相当の閉弁遅れ時間とは、噴射信号のオフ
後、実際に通電遮断される迄の時間と、その通電遮断
後、ソレノイドの残留エネルギーが所定の閉弁レベルま
で低下してインジェクタが閉弁する迄の時間との和であ
る。
【0083】図7の事例では、#1の噴射信号のオフ
後、コンデンサC51の充電電圧が基準電圧Vrefに
降下する迄の時間α1が経過するタイミングで、ソレノ
イド101aの通電が遮断される(G52出力がオ
フ)。また、ソレノイド101aの通電遮断後、INJ
1電流がIthレベルまで低下する迄の時間t23が経
過するタイミングで、インジェクタ101が閉弁する。
【0084】時刻T35以降は、2段目の燃料噴射が実
施される。その際、コンデンサC10の充電電圧が「V
2」まで低下するものとすれば(V2<V1)、コンデ
ンサC51は「V2+Vref」に充電される。#1の
噴射信号がオフされた後(時刻T36後)、コンデンサ
C51の充電電圧は一定の傾斜で下降する。時刻T36
〜T37の期間では、#1の噴射信号のオフ後、コンデ
ンサC51の充電電圧が基準電圧Vrefに降下する時
間α2が経過する迄は、ソレノイド101aの通電が継
続される。
【0085】その後、時刻T37では、コンデンサC5
1の充電電圧が基準電圧Vref以下になり、OR回路
G52が論理ローレベルに反転してトランジスタT10
がオフし、ソレノイド101aの通電が遮断される。通
電遮断に伴い、ソレノイド101aに発生する逆起電力
エネルギーがダイオードD10を介してコンデンサC1
0に回収される。そして、INJ1電流が所定の閉弁レ
ベルIthにまで低下する時刻T38で、インジェクタ
101が閉弁する。時間t24は、ソレノイド101a
への通電遮断後、インジェクタ101が閉弁する迄の時
間である。
【0086】上記時刻T31〜T34での1段目の燃料
噴射と、時刻T35〜T38での2段目の燃料噴射とを
比べると、通電遮断時におけるエネルギー回収先である
コンデンサC10の電圧レベルが相違し、これにより、
逆起電力エネルギーの回収時間(図の時間t23,t2
4に相当)が自ずと変わる。実際には、1段目の燃料噴
射時の方がコンデンサC10の充電電圧が高いため、エ
ネルギー回収時間が短く、インジェクタ101の閉弁が
早い。それ故、噴射信号のオフ後に通電遮断する迄の時
間、すなわち噴射信号のオフ後、ソレノイド通電を継続
するための時間α1,α2を、コンデンサC10の充電
電圧に応じて可変にし、α1>α2とする。
【0087】こうしたコンデンサC10の充電電圧に応
じた各時間は、図8の関係を満たす。図8によれば、コ
ンデンサC10,C20の充電電圧が高いほど、噴射信
号のオフ後の通電継続を長引かせ(α1>α2とし)、
実質上の閉弁遅れ時間tdを短くするような関係が与え
られる。なお、図示及び詳細な説明は省略するが、#1
の噴射信号以外についても別途同様の処理が実施され
る。
【0088】以上第2の実施の形態によれば、上記第1
の実施の形態と同様に、コンデンサC10,C20の充
電電圧に応じて通電遮断時のエネルギー回収に要する時
間がばらついても、それに関係なく、通電遮断後のイン
ジェクタ101〜104の閉弁タイミングはばらつくこ
とがない。その結果、インジェクタ101〜104を安
定して駆動させてエンジンに供給される燃料噴射量を望
み通りに制御し、ひいては排ガスの浄化性能や車両の乗
り心地を改善することができる。
【0089】(第3の実施の形態)上記第1の実施の形
態では、コンデンサC10,C20の充電電圧をA/D
コンバータ140を介してECU200に取り込み、そ
のA/D値を使って噴射信号を補正したが、本実施の形
態ではこの手法を変更し、各噴射毎にコンデンサC1
0,C20の充電電圧(エネルギー量)を推定し、この
推定値に応じて噴射信号を補正することとする。本実施
の形態では、前記図1の回路構成を流用することとし、
ECU200がエネルギー量検出手段及びタイミング調
整手段に相当する。
【0090】本実施の形態におけるインジェクタ駆動装
置の動作を、図9〜図12により説明する。なお、以下
の説明では便宜上、第1気筒(#1)の燃料噴射につい
て説明するが、他の気筒についても同様に動作する。図
9はNE信号と#1の噴射信号とを示すタイムチャー
ト、図10はNE割り込み処理を示すフローチャート、
図11はプレ噴射時刻の設定処理を示すフローチャー
ト、図12はパイロット噴射時刻の設定処理を示すフロ
ーチャートである。
【0091】図9において、#1の噴射信号は、その立
ち上がり及び立ち下がり出力がアウトプットコンペアレ
ジスタにて設定され、その設定時刻に至ると駆動用IC
120に出力される。つまり、プレ、パイロット、メイ
ン、アフターの各々の噴射開始時刻及び噴射終了時刻は
後述するNE割り込みに応じて設定され、その設定時刻
にて噴射信号が出力される。図中、時刻T41〜T42
ではプレ噴射が、時刻T43〜T44ではパイロット噴
射が、時刻T45〜T46ではメイン噴射が、時刻T4
7〜T48ではアフター噴射が、それぞれ実施される。
但し、それら各時刻T41〜T48は、ソレノイド10
1a〜104aの通電開始時刻及び通電終了時刻を示
す。
【0092】図10のNE割り込み処理はECU200
により実行され、同割り込み処理では、要求噴射開始タ
イミングから何番目のNEでどの噴射信号を設定するか
を算出し(ステップS21)、今回が該当するNE信号
であれば、各噴射の噴射信号時刻の設定処理を実行する
(ステップS22)。
【0093】図11のプレ噴射時刻の設定処理について
説明する。先ずその時々のエンジン運転状態に応じた本
来必要なプレ噴射時間を基に、プレ噴射開始角度とNE
ナンバーによる余り角度とを時間に換算し、噴射開始時
刻T41を算出する(ステップS31)。
【0094】次に、コンデンサC10の充電電圧に応じ
た補正時間βを算出する(ステップS32)。詳しく
は、プレ噴射の前にはDC−DCコンバータ回路の昇圧
動作によりコンデンサC10が満充電されているため、
満充電相当のエネルギーからプレ噴射による1回のエネ
ルギー供給分を差し引いてコンデンサC10のエネルギ
ー量を推定し、そのエネルギー量の電圧換算値を、プレ
噴射終了時におけるコンデンサC10の充電電圧とす
る。そして、例えば図13の関係を用い、コンデンサC
10の充電電圧から補正時間βを算出する。閉弁遅れ時
間tdは「t22−β」となる。
【0095】ステップS33では、プレ噴射時間から閉
弁遅れ時間td(=t22−β)を減算し、その値に噴
射開始時刻T41を加えることで噴射終了時刻T42を
算出する。最後に、ステップS34では、OCR(アウ
トプットコンペアレジスタ)に時刻T41,T42を設
定する。
【0096】一方、図12のパイロット噴射時刻の設定
処理では、先ずその時々のエンジン運転状態に応じた本
来必要なパイロット噴射時間を基に、パイロット噴射開
始角度とNEナンバーによる余り角度とを時間に換算
し、噴射開始時刻T43を算出する(ステップS4
1)。
【0097】次に、コンデンサC10の充電電圧に応じ
た補正時間βを算出する(ステップS42)。詳しく
は、コンデンサC10の満充電相当のエネルギーからプ
レ噴射及びパイロット噴射による2回のエネルギー供給
分を差し引き、その値にプレ噴射終了時のエネルギー回
収分と、プレ噴射終了時からパイロット噴射開始までの
DC−DCコンバータ回路によるエネルギー蓄積分とを
加えてコンデンサC10のエネルギー量を推定し、その
エネルギー量の電圧換算値を、パイロット噴射終了時に
おけるコンデンサC10の充電電圧とする。そして、例
えば図13の関係を用い、コンデンサC10の充電電圧
から補正時間βを算出する。
【0098】その後、ステップS43では、パイロット
噴射時間から閉弁遅れ時間td(=t22−β)を減算
し、その値に噴射開始時刻T43を加えることで噴射終
了時刻T44を算出する。最後にステップS44では、
OCR(アウトプットコンペアレジスタ)に時刻T4
3,T44を設定する。
【0099】図示は省略するが、メイン噴射及びアフタ
ー噴射の設定処理においても同様の処理が行われる。そ
の相違点としては、メイン噴射では、コンデンサC10
の満充電相当のエネルギーからプレ噴射、パイロット噴
射及びメイン噴射による3回のエネルギー供給分を差し
引き、その値にプレ噴射及びパイロット噴射終了時の2
回のエネルギー回収分と、その後のDC−DCコンバー
タ回路による2回のエネルギー蓄積分とを加えてコンデ
ンサC10のエネルギー量を推定し、そのエネルギー量
の電圧換算値を、メイン噴射終了時におけるコンデンサ
C10の充電電圧とする。
【0100】また、アフター噴射では、コンデンサC1
0の満充電相当のエネルギーからプレ噴射、パイロット
噴射、メイン噴射及びアフター噴射による4回のエネル
ギー供給分を差し引き、その値にプレ噴射、パイロット
噴射及びアフター噴射終了時の3回のエネルギー回収分
と、その後のDC−DCコンバータ回路による3回のエ
ネルギー蓄積分とを加えてコンデンサC10のエネルギ
ー量を推定し、そのエネルギー量の電圧換算値を、アフ
ター噴射終了時におけるコンデンサC10の充電電圧と
する。そして、例えば図13の関係を用い、各噴射の終
了前におけるコンデンサC10の充電電圧から補正時間
βを算出する。
【0101】なお因みに、コンデンサC10の満充電相
当のエネルギー量、各噴射開始時のエネルギー供給量、
各噴射終了時のエネルギー回収量及び、各噴射間のDC
−DCコンバータ回路によるエネルギー蓄積量は何れも
既知のデータとしてECU200に設定されている。
【0102】ここで、DC−DCコンバータ回路の昇圧
動作によるエネルギーの蓄積量は電源電圧の変動等によ
り影響を受けやすいので、エネルギー量の推定に係わる
エネルギー供給及び回収が行われる期間では、DC−D
Cコンバータ回路によるコンデンサC10,C20への
エネルギー蓄積を禁止されるよう構成してもよい。すな
わち、連続する多段噴射に際しては、例えばプレ噴射の
開始からアフター噴射の終了時までDC−DCコンバー
タ回路によるエネルギー蓄積を禁止する。この場合、D
C−DCコンバータ回路によるエネルギー蓄積分を加算
せずに、エネルギー量を推定すればよい(例えば、図1
2のステップS42)。この構成によれば、エネルギー
量が誤って推定されることはなく、その推定値の信頼度
が向上する。
【0103】また、他の方法として、プレ噴射やパイロ
ット噴射のように噴射時間が比較的短く、A/D変換の
実施が困難な場合等は、時間的に余裕のあるプレ噴射前
に行ったA/D値からの推定エネルギー量で噴射信号の
補正を実施し、これに対し、その後、噴射時間が比較的
長いメイン噴射では、そのメイン噴射中のA/D値から
の推定エネルギー量で噴射信号の補正を実施してもよ
い。更にその後のアフター噴射では、メイン噴射での推
定エネルギー量を用いて噴射信号の補正を実施してもよ
い。
【0104】以上第3の実施の形態によれば、上記第1
の実施の形態と同様に、コンデンサC10,C20の充
電電圧に応じて通電遮断時のエネルギー回収に要する時
間がばらついても、それに関係なく、通電遮断後のイン
ジェクタ101〜104の閉弁タイミングはばらつくこ
とがない。その結果、インジェクタ101〜104を安
定して駆動させてエンジンに供給される燃料噴射量を望
み通りに制御し、ひいては排ガスの浄化性能や車両の乗
り心地を改善することができる。また特に本実施の形態
では、コンデンサC10,C20のエネルギー量(充電
電圧)を噴射毎にA/D変換して検出する必要はなく、
噴射間隔が接近して検出時間が不足してもエネルギー量
が正しく把握できる。それ故に、インジェクタ101〜
104が適正に駆動できる。
【0105】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。連続する多段噴射に際し、コンデンサC1
0,C20の1回当たりのエネルギー供給量を制限し、
常に要求レベルを満たす十分なエネルギーをソレノイド
に供給できるように構成する。より具体的には、例えば
エネルギー供給時におけるインジェクタの駆動電流をモ
ニタする。そして、その駆動電流が所定値に達した時
に、コンデンサC10,C20の1回分のエネルギー供
給を停止させ、残りのエネルギーは次段の燃料噴射の蓄
えとする。なおコンデンサC10,C20には、複数回
分のエネルギーを備蓄させておく。この場合、連続する
多段噴射時にも供給エネルギーが不足することはなく、
各噴射が良好に実施できる。
【0106】上記図1又は図6の構成において、DC−
DCコンバータ回路の昇圧動作によりコンデンサC1
0,C20にエネルギーを蓄積させるための構成を省略
しても良い。かかる場合、例えば第3の実施の形態のよ
うに、コンデンサC10,C20のエネルギー量をEC
U200により推定する場合には、コンデンサC10の
満充電相当のエネルギー量と、各噴射開始時のエネルギ
ー供給量と、各噴射終了時のエネルギー回収量とからコ
ンデンサC10,C20のエネルギー量を推定すればよ
い。
【0107】上記各実施の形態では、コンデンサC1
0,C20からのエネルギー供給後、トランジスタT1
1,T21をオン/オフ制御してソレノイド101a〜
104aを定電流駆動したが、この構成を変更する。つ
まり、コンデンサC10,C20からのエネルギー供給
後は、バッテリ電圧によりソレノイド101a〜104
aを直接駆動するようにしてもよい。
【0108】上記各実施の形態では、ディーゼルエンジ
ンの全4気筒を2つの噴射グループに分け、多重噴射を
行う構成としたが、多重噴射を実施しないインジェクタ
駆動装置への適用も可能である。この場合、ソレノイド
への通電開始当初にエネルギー供給を行うためのコンデ
ンサを1個にしてもよい。また、コスト等の制約がなけ
れば、コンデンサを気筒数分設けてもよい。
【0109】上記各実施の形態では、本発明をディーゼ
ルエンジンのコモンレール式燃料噴射システムに具体化
したが、他の装置への適用も可能である。例えば、分配
型燃料噴射ポンプを用いて構成され、同ポンプにて高圧
化された燃料がエンジンに噴射供給されるディーゼルエ
ンジンの燃料噴射システムや、高圧燃料がエンジンの各
気筒に直接噴射される直噴式ガソリンエンジンの燃料噴
射システムに具体化する。何れにしても、エネルギー供
給用に設けられたコンデンサの蓄積エネルギーが、電磁
スピル弁やインジェクタといった燃料噴射用電磁弁のソ
レノイドに供給され、それら各電磁弁がその通電開始当
初に高速に駆動される。また、ソレノイドの通電遮断前
におけるコンデンサのエネルギー量に応じてソレノイド
の通電遮断タイミングが調整される。これにより、通電
遮断後の前記各電磁弁の噴射切れのタイミングはばらつ
くことがなく、電磁弁を安定して駆動させてエンジンに
供給される燃料噴射量を望み通りに制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるインジェクタ駆動装
置の概要を示す電気回路図。
【図2】インジェクタ駆動装置の動作説明のためのタイ
ムチャート。
【図3】噴射信号のオン及びオフ時刻を示すタイムチャ
ート。
【図4】ECUによるNE割り込み処理を示すフローチ
ャート。
【図5】コンデンサ充電電圧と閉弁遅れ時間との関係を
示す図。
【図6】第2の実施の形態においてインジェクタ駆動装
置の電気回路図。
【図7】インジェクタ駆動装置の動作説明のためのタイ
ムチャート。
【図8】コンデンサ充電電圧と閉弁遅れ時間との関係を
示す図。
【図9】噴射信号のオン及びオフ時刻を示すタイムチャ
ート。
【図10】ECUによるNE割り込み処理を示すフロー
チャート。
【図11】プレ噴射時刻の設定処理を示すフローチャー
ト。
【図12】パイロット噴射時刻の設定処理を示すフロー
チャート。
【図13】コンデンサ充電電圧と閉弁遅れ時間との関係
を示す図。
【図14】発明の説明に用いるタイムチャート。
【図15】従来技術におけるインジェクタ駆動回路の電
気回路図。
【図16】動作説明のためのタイムチャート。
【符号の説明】
100…駆動回路、101〜104…燃料噴射用電磁弁
としてのインジェクタ、101a〜104a…電磁負荷
としてのソレノイド、110…発振回路、120…エネ
ルギー供給手段及びタイミング調整手段としての駆動用
IC、140…エネルギー量検出手段としてのA/Dコ
ンバータ、200…エネルギー量検出手段及びタイミン
グ調整手段としてのECU、C10,C20…エネルギ
ー蓄積手段としてのコンデンサ、D10〜D40…回収
手段としてのダイオード、T10〜T40…負荷駆動用
のスイッチング手段としてのトランジスタ、T12,T
22…エネルギー供給用のスイッチング手段としてのト
ランジスタ、L11…インダクタ、T00…トランジス
タ、R00…電流検出抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 7/16 H02M 3/155 F H02M 3/155 H01F 7/16 R (72)発明者 川本 悟 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G066 AA02 AA07 AB02 AC02 AC09 AD12 BA06 BA09 BA12 BA19 BA22 BA23 BA24 BA25 CA20U CC06U CD26 CE22 CE29 DA08 DA09 DA10 DA11 DA12 DC04 DC09 DC14 3G301 HA02 JA14 LB11 LC10 MA11 MA23 MA26 NA08 NB11 NE22 PE01Z PE03Z PE08Z PF03Z PG02Z 5E048 AA10 AB01 5H420 BB13 CC02 DD02 DD05 DD06 EA14 EA47 EB04 EB26 EB37 FF04 FF25 KK01 5H730 BB14 BB57 DD04 FD31 FF09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁負荷と、電磁負荷に接続された負荷駆
    動用のスイッチング手段とを備え、該スイッチング手段
    をオン/オフして電磁負荷への通電を制御する電磁負荷
    の駆動装置において、 電磁負荷に供給するためのエネルギーを蓄積するエネル
    ギー蓄積手段と、 前記エネルギー蓄積手段と電磁負荷との間に設けられる
    エネルギー供給用のスイッチング手段と、 電磁負荷の通電遮断時に発生する逆起電力エネルギーを
    前記エネルギー蓄積手段に回収させるための回収手段
    と、 前記負荷駆動用のスイッチング手段による電磁負荷の通
    電に際し、前記エネルギー供給用のスイッチング手段を
    オンしてエネルギー蓄積手段にて蓄積されたエネルギー
    を電磁負荷に供給するエネルギー供給手段と、 前記エネルギー蓄積手段に蓄えられているエネルギー量
    を検出するエネルギー量検出手段と、 電磁負荷への通電を遮断する前の前記検出したエネルギ
    ー量に応じて電磁負荷の通電遮断タイミングを調整する
    タイミング調整手段と、を備えることを特徴とする電磁
    負荷の駆動装置。
  2. 【請求項2】前記タイミング調整手段は、電磁負荷を通
    電遮断する前におけるエネルギー蓄積手段のエネルギー
    量が多いほど電磁負荷の通電遮断タイミングが遅くなる
    よう調整する請求項1に記載の電磁負荷の駆動装置。
  3. 【請求項3】前記タイミング調整手段は、電磁負荷を通
    電遮断する前におけるエネルギー蓄積手段のエネルギー
    量に応じて通電遮断時の電磁負荷の応答遅れ時間を求め
    ると共に、本来必要な電磁負荷の動作時間から前記求め
    た応答遅れ時間を減算して電磁負荷の通電遮断タイミン
    グを決定する請求項1に記載の電磁負荷の駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の電磁負荷の駆動装置にお
    いて、 電磁負荷を通電遮断する前におけるエネルギー蓄積手段
    のエネルギー量が多いほど、前記通電遮断時の電磁負荷
    の応答遅れ時間を短くする電磁負荷の駆動装置。
  5. 【請求項5】前記タイミング調整手段は、エネルギー蓄
    積手段のエネルギー量がゼロの時の電磁負荷の応答遅れ
    時間を当該応答遅れ時間の基準値として、応答遅れ時間
    を前記エネルギー量に応じて基準値から減じさせるため
    の補正値を求め、その補正値に応じて電磁負荷の通電遮
    断タイミングを調整する請求項1に記載の電磁負荷の駆
    動装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電磁負荷の駆動装置にお
    いて、 電磁負荷を通電遮断する前におけるエネルギー蓄積手段
    のエネルギー量が多いほど、前記応答遅れ時間の補正値
    を大きくする電磁負荷の駆動装置。
  7. 【請求項7】前記タイミング調整手段は、電磁負荷の通
    電指令信号として、本来必要な電磁負荷の動作時間より
    も応答遅れの基準時間だけ短い信号を取り込み且つ、該
    信号による通電遮断のタイミングから、電磁負荷を通電
    遮断する前におけるエネルギー蓄積手段のエネルギー量
    に応じた時間だけ電磁負荷の通電を継続させる請求項1
    に記載の電磁負荷の駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の電磁負荷の駆動装置にお
    いて、 電磁負荷を通電遮断する前におけるエネルギー蓄積手段
    のエネルギー量が多いほど、通電指令信号による通電終
    了から通電を継続する時間を長くする電磁負荷の駆動装
    置。
  9. 【請求項9】前記エネルギー蓄積手段による電磁負荷へ
    のエネルギー供給後、次のエネルギー回収までの期間で
    当該エネルギー蓄積手段へのエネルギー蓄積を禁止し、
    その禁止期間にて前記エネルギー量検出手段によるエネ
    ルギー量の検出を行う請求項1〜8の何れかに記載の電
    磁負荷の駆動装置。
  10. 【請求項10】前記エネルギー量検出手段は、エネルギ
    ー蓄積手段からのエネルギーの供給、並びにエネルギー
    蓄積手段へのエネルギーの回収が行われていない時点で
    のエネルギー量を基準に、電磁負荷の通電遮断までのエ
    ネルギー供給量とエネルギー回収量とから、通電遮断直
    前のエネルギー蓄積手段の蓄積エネルギー量を推定し、 前記タイミング調整手段は、前記推定したエネルギー量
    に応じて電磁負荷の通電遮断タイミングを調整する請求
    項1〜8の何れかに記載の電磁負荷の駆動装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の電磁負荷の駆動装置
    において、 前記エネルギー蓄積手段からのエネルギー供給後、電源
    電圧を昇圧したエネルギーをエネルギー蓄積手段に蓄積
    するための昇圧手段を備え、 前記エネルギー量検出手段は、電磁負荷の通電遮断まで
    のエネルギー蓄積手段のエネルギー供給量と、同エネル
    ギー蓄積手段のエネルギー回収量と、前記昇圧手段によ
    るエネルギー蓄積量とから、通電遮断直前のエネルギー
    蓄積手段の蓄積エネルギー量を推定する電磁負荷の駆動
    装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の電磁負荷の駆動装置
    において、 前記エネルギー量の推定に係わるエネルギー供給及び回
    収が行われる期間では、前記昇圧手段によるエネルギー
    蓄積手段へのエネルギー蓄積を禁止する電磁負荷の駆動
    装置。
  13. 【請求項13】前記エネルギー蓄積手段は、電源エネル
    ギーよりも高いレベルでエネルギーを蓄積するものであ
    る請求項1〜8の何れかに記載の電磁負荷の駆動装置。
  14. 【請求項14】前記エネルギー蓄積手段には電源電圧を
    昇圧したエネルギーが蓄積される請求項13に記載の電
    磁負荷の駆動装置。
  15. 【請求項15】前記エネルギー供給手段によるエネルギ
    ー蓄積手段のエネルギー供給後、電磁負荷に対して電源
    電圧を供給して通電状態を継続する請求項1〜14の何
    れかに記載の電磁負荷の駆動装置。
  16. 【請求項16】電磁負荷は、エンジンに燃料を供給する
    ための燃料噴射用電磁弁のソレノイドである請求項1〜
    15の何れかに記載の電磁負荷の駆動装置。
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