JP2002180878A - 電磁負荷の駆動装置 - Google Patents

電磁負荷の駆動装置

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JP2002180878A
JP2002180878A JP2000377611A JP2000377611A JP2002180878A JP 2002180878 A JP2002180878 A JP 2002180878A JP 2000377611 A JP2000377611 A JP 2000377611A JP 2000377611 A JP2000377611 A JP 2000377611A JP 2002180878 A JP2002180878 A JP 2002180878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハイサイドの端子(COM端子)の地絡を適正
に検出し、ひいてはスイッチング素子の保護を図るこ
と。 【解決手段】駆動回路100において、インジェクタ駆
動時に、例えばトランジスタT10と共にトランジスタ
T12がオンされると、コンデンサC10のエネルギが
COM1端子を介してソレノイド101aに供給され
る。また、トランジスタT12のオン以後、ソレノイド
通電電流に応じてトランジスタT11が周期的にオン/
オフされ、電源電圧による定電流がCOM1端子を介し
てソレノイド101aに供給される。また、コンデンサ
C10のエネルギ放出時にはグランドを介して還流され
る電流が電流検出抵抗R00により検出される。そし
て、駆動用IC120内の地絡検出回路121では、前
記検出された電流に応じてCOM1端子の地絡が検出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁負荷の駆動装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、例えば図5に
示すインジェクタ駆動装置が知られている。この図5に
おいて、駆動回路(EDU:Electric Driver Unit)2
00のハイサイドにはCOM端子が設けられると共に、
ローサイドにはINJ端子が設けられ、そのCOM端子
とINJ端子との間にインジェクタ250が接続されて
いる。また、この駆動回路200では、スイッチング素
子201のオン/オフに伴い昇圧コイル202により電
源電圧+Bが昇圧され、ダイオード203を介してコン
デンサ204が充電される。そして、インジェクタ駆動
時、すなわちスイッチング素子205のオン時には、そ
の駆動当初にスイッチング素子207がオンされてコン
デンサ204の充電電圧がインジェクタ250に供給さ
れる。これにより、インジェクタ250が開弁して燃料
噴射が開始される。また、コンデンサ放電後は、スイッ
チング素子208がインジェクタ通電電流(抵抗206
の検出値)に応じてオン/オフされる。これにより、ス
イッチング素子208を介して定電流がインジェクタ2
50に供給され、インジェクタ250が開弁状態で保持
される。なお、符号209は、各スイッチング素子を駆
動するための駆動用ICである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記駆
動回路200では、ワイヤハーネスがエンジンボディに
接触する等してCOM端子が地絡した場合、駆動回路2
00内部に過電流が流れ、トランジスタ等により構成さ
れるスイッチング素子207,208が破損するという
問題があった。すなわち、COM端子が地絡した場合に
は、図6に示すように、スイッチング素子207,20
8がオンとなる直後にCOM端子に流れ込む電流iとし
て、通常時(二点鎖線)よりも大きな過大電流が流れ
る。またこのとき、抵抗206により検出される電流値
(インジェクタ通電電流)は0となるため、スイッチン
グ素子208はオンしたまま保持される。そのため、開
弁保持電流としても通電時よりも大きな電流が流れる。
従って、スイッチング素子207,208に過電流が流
れ、これらスイッチング素子207,208が破損して
しまう。
【0004】上記の対策のため、図7に示すように、電
流制限回路300を設けることが検討されている。とこ
ろが、上記電流制限回路300では、COM端子に直列
に配置した抵抗301の両端子間において電圧降下が発
生する。そのため、インジェクタが低電圧駆動される場
合など、電圧降下分が無視できない場合には、駆動回路
として適正に機能できなくなるおそれがあった。近年で
は、エンジン始動時におけるバッテリ電圧の低下時にも
支障無くインジェクタ駆動ができるよう、低電圧駆動の
インジェクタの採用が検討されつつあるが、こうした要
望にも十分に応えることができない。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、ハイサイドの端
子(COM端子)の地絡を適正に検出し、ひいてはスイ
ッチング素子の保護を図ることができる電磁負荷の駆動
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、エネルギ蓄積素子にエネルギが随時蓄積され、電磁
負荷の駆動時に第1のスイッチング素子と共に第2のス
イッチング素子がオンされると、エネルギ蓄積素子のエ
ネルギがハイサイドの端子を介して電磁負荷に供給され
る。また、第2のスイッチング素子のオン以後、電磁負
荷の通電電流に応じて第3のスイッチング素子が周期的
にオン/オフされ、電源電圧による定電流がハイサイド
の端子を介して電磁負荷に供給される。これにより、電
磁負荷が所定の期間において継続的に駆動される。ま
た、エネルギ蓄積素子のエネルギ放出時にグランドを介
して還流される電流が検出され(電流検出手段)、該検
出した電流に応じてハイサイドの端子の地絡が検出され
る(地絡検出手段)。
【0007】要するに、前記ハイサイドの端子が地絡す
ると、電磁負荷が切り離された分、第2のスイッチング
素子をオンした時に通常よりも大きな電流が流れる。こ
の場合、エネルギ蓄積素子のエネルギ放出時にグランド
を介して還流される電流が増加するため、その電流によ
りハイサイド端子の地絡が適正に検出できる。なお本発
明の駆動装置では、電流制限回路を設けた従来技術とは
異なり、電源経路での電圧降下が生じることはなく、低
電圧駆動用の電磁負荷であっても好適に駆動できる。
【0008】請求項2に記載の発明では、前記地絡検出
手段によりハイサイドの端子の地絡が検出された時、第
2及び第3のスイッチング素子に対する駆動信号の出力
を停止し、電磁負荷に対するエネルギ供給動作を停止さ
せる。これにより、第2のスイッチング素子や第3スイ
ッチング素子に過大電流が流れることはなく、これら各
スイッチング素子の保護を図ることができる。
【0009】請求項3に記載の発明では、電磁負荷を駆
動するためのオン信号が前記第1のスイッチング素子に
入力される毎に前記地絡検出の結果をリセットし、新た
に地絡検出を実施する。これにより、ハイサイド端子の
地絡が一時的なものであったり、地絡が誤検出されたり
する場合において、正常動作への復帰が可能となる。
【0010】また、請求項4に記載の発明では、電源、
昇圧コイル及びグランドの直列回路を周期的に断続さ
せ、その際発生するエネルギを前記エネルギ蓄積素子に
蓄積する。この場合、エネルギ蓄積素子が電源電圧より
も高い電圧に充電され、これを電磁負荷に対して放出す
ることにより電磁負荷の応答性が向上する。
【0011】上記請求項4の発明では、請求項5に記載
したように、昇圧コイルに流れる電流を検出するための
抵抗を用い、前記電流検出手段を構成すると良い。この
場合、前記抵抗は、昇圧コイルによる昇圧動作をモニタ
するために必須の構成要素であり、既存の装置にも採用
されている。従って、前記抵抗を電流検出手段として兼
用することにより、新たな付加的構成を追加することな
く本発明の駆動装置が実現できる。
【0012】また本発明は、多気筒内燃機関の燃料噴射
制御装置において、前記ハイサイドの端子が複数のイン
ジェクタに共通に接続されるコモン端子である場合に好
適に具体化できる(請求項6)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、車
載用4気筒ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴
射システムとして具体化されるものであり、同燃料噴射
システムにおいてコモンレール内で蓄圧された高圧燃料
は、インジェクタの駆動に伴いディーゼルエンジンの各
気筒に対して噴射供給される。また本実施の形態では、
排気エミッションの改善を目的として、1回の燃焼行程
に際してパイロット噴射、メイン噴射等、複数回の燃料
噴射動作を多段に行わせる多段噴射と、同時に2つのイ
ンジェクタを駆動させて各々燃料噴射を行わせる多重噴
射とを実施することとしている。
【0014】図1は、本実施の形態におけるインジェク
タ駆動装置の電気的構成を示す回路図である。図1の装
置は、エンジンの各気筒に対して燃料噴射を行うインジ
ェクタ101,102,103,104と、これらイン
ジェクタ101〜104を駆動する駆動回路(EDU)
100と、この駆動回路100に接続されるECU(電
子制御装置)150とを備える。ECU150は、CP
U、各種メモリ等からなる周知のマイクロコンピュータ
を備え、エンジン回転数Ne、アクセル開度ACC、エ
ンジン水温THWなど、各種センサにて検出されるエン
ジン運転情報に基づき気筒毎に噴射信号を生成して駆動
回路100に出力する。
【0015】インジェクタ101〜104は常閉式の電
磁弁にて構成され、電磁負荷としてのソレノイド101
a,102a,103a,104aを個々に備える。こ
の場合、各ソレノイド101a〜104aが通電される
と、図示しない弁体がリターンスプリングの付勢力に抗
して開弁位置に移動し、燃料噴射が行われる。また、各
ソレノイド101a〜104aの通電が遮断されると、
弁体が元の閉弁位置に戻り、燃料噴射が停止される。
【0016】本実施の形態では、全4気筒分のインジェ
クタ101〜104を2気筒ずつに分け、インジェクタ
101と103を同じ噴射グループとして駆動回路10
0のコモン端子COM1に接続し、インジェクタ102
と104を同じ噴射グループとして駆動回路100のコ
モン端子COM2に接続している。なお、同時に駆動さ
れることがないインジェクタで各々の噴射グループを構
成することとしている。
【0017】インダクタL11は一端がバッテリ電源ラ
イン(+B)に接続され、他端がトランジスタT00に
接続されている。トランジスタT00のゲート端子には
自励式の発振回路110が接続され、この発振回路11
0の出力に応じてトランジスタT00がオン/オフす
る。トランジスタT00とGNDとの間には電流検出抵
抗R00が接続されている。
【0018】インダクタL11とトランジスタT00と
の間には、トランジスタT13と逆流防止用のダイオー
ドD13とを介してコンデンサC10の一端が接続され
ると共に、トランジスタT23と逆流防止用のダイオー
ドD23とを介してコンデンサC20の一端が接続され
ている。これらコンデンサC10,C20の他端はトラ
ンジスタT00と電流検出抵抗R00との接続点に接続
されている。この場合、上記インダクタL11、トラン
ジスタT00、電流検出抵抗R00、発振回路110、
トランジスタT13,T23、ダイオードD13,D2
3及びコンデンサC10,C20によりDC−DCコン
バータ回路が構成されている。なお、コンデンサC10
は、COM1側の噴射グループであるインジェクタ10
1,103専用のエネルギ蓄積コンデンサであり、コン
デンサC20は、COM2側の噴射グループであるイン
ジェクタ102,104専用のエネルギ蓄積コンデンサ
である。
【0019】トランジスタT13,T23は駆動用IC
120により駆動が制御され、トランジスタT13,T
23がオンした状態でトランジスタT00がオン/オフ
されると、ダイオードD13,D23を通じてコンデン
サC10,C20が充電される。これにより、各コンデ
ンサC10,C20がバッテリ電圧+Bよりも高い電圧
に充電される。かかる場合、電流検出抵抗R00により
充電電流がモニタされつつ、駆動用IC120からの指
示に従い発振回路110によりトランジスタT00がオ
ン/オフされることで、コンデンサC10,C20が効
率の良い周期で充電される。コンデンサC10,C20
の充電電圧は例えば100Vである。
【0020】駆動用IC120には、#1〜#4の入力
端子が接続され、駆動用IC120はこの各端子を通じ
てECU150から第1気筒(#1)〜第4気筒(#
4)の各噴射信号を取り込む。
【0021】トランジスタT12,T22は、#1〜#
4の噴射信号がオフ(論理Lレベル)からオン(論理H
レベル)に反転するタイミングで一時的にオンとなり、
コンデンサC10,C20の蓄積エネルギをインジェク
タ101〜104に供給するためのトランジスタであ
る。より詳しくは、トランジスタT12はコンデンサC
10とコモン端子COM1との間に設けられ、駆動用I
C120によりトランジスタT12がオンされると、コ
ンデンサC10の蓄積エネルギがCOM1側のインジェ
クタ101,103に供給される。また、トランジスタ
T22はコンデンサC20とコモン端子COM2との間
に設けられ、駆動用IC120によりトランジスタT2
2がオンされると、コンデンサC20の蓄積エネルギが
COM2側のインジェクタ102,104に供給され
る。こうしたコンデンサC10,C20のエネルギ供給
により、インジェクタ101〜104の駆動電流として
大電流が流れ、それに伴いインジェクタ101〜104
の開弁応答性が向上する。
【0022】各インジェクタ101〜104のローサイ
ドには、駆動回路100の端子INJ1,INJ2,I
NJ3,INJ4を介してトランジスタT10,T2
0,T30,T40が接続されており、駆動用IC12
0から#1〜#4の噴射信号が各々供給されると、その
論理Hレベルの噴射信号により当該トランジスタT10
〜T40がオンとなる。トランジスタT10,T30と
トランジスタT20,T40とは、各々同一の噴射グル
ープを構成するものであり、それら各トランジスタはグ
ループ毎に電流検出抵抗R10,R20を介して接地さ
れている。電流検出抵抗R10,R20によりインジェ
クタ101〜104に流れる駆動電流が検出され、その
検出結果が駆動用IC120に取り込まれる。
【0023】COM1,COM2端子はそれぞれ、ダイ
オードD11,D21とトランジスタT11,T21と
を介してバッテリ電源ライン(+B)に接続されてい
る。かかる場合、駆動用IC120は、インジェクタ1
01〜104に流れる駆動電流に応じてトランジスタT
11,T21をオン/オフ制御する。これにより、+B
からインジェクタ101〜104に定電流が供給され
る。ダイオードD12,D22は定電流制御のための帰
還ダイオードであり、トランジスタT11,T21のオ
フ時にインジェクタ101〜104に流れる電流はダイ
オードD12,D22を介して還流される。
【0024】実際の動作に際しては、駆動指令である噴
射信号の立ち上がりと同時に先ずトランジスタT12又
はT22がオンされ、インジェクタ101〜104の駆
動電流としてコンデンサC10,C20のエネルギ供給
により大電流が流れた後、引き続き、トランジスタT1
1又はT21を通じて定電流が流れ、噴射信号の立ち下
がりに伴い同駆動電流が遮断される。なお、ダイオード
D11,D21は、コンデンサC10,C20のエネル
ギ供給に際し、高電位となるCOM1,COM2端子か
ら+B側への回り込みを防止するためのダイオードであ
る。
【0025】また、駆動用IC120には、ハイサイド
端子であるCOM1,COM2端子の地絡を検出するた
めの地絡検出回路121が設けられている。この地絡検
出回路121では、電流検出抵抗R00により検出され
る電圧値に基づき、COM1,COM2端子の地絡を検
出し、これら何れかの端子が地絡していれば、トランジ
スタT11,T21,T12,T22に対して常時オフ
の信号を出力し、これらトランジスタの駆動を停止させ
る。その詳細な構成を図2を用いて説明する。
【0026】図2では、前記抵抗R00の検出値が取り
込まれ、抵抗122,123を介してコンパレータ12
4の反転入力端子(−端子)に入力される。また、同コ
ンパレータ124の非反転入力端子(+端子)には、定
電圧Vccを抵抗125,126により分圧した基準電
圧Vrefが入力される。コンパレータ124の出力は
フリップフロップ127のセット(S)端子に入力され
る。フリップフロップ127は、セット端子の入力がH
レベルであれば、出力QをHレベルとする。また、フリ
ップフロップ127のリセット(R)端子には、各気筒
の駆動信号#1〜#4が入力され、フリップフロップ1
27は駆動信号#1〜#4がHレベルとなる度に、出力
Qをリセットする。この場合、フリップフロップ127
の出力QがHレベルであれば、トランジスタ128がオ
ンし、各トランジスタT11,T21,T12,T22
への出力がオフに固定される。また、フリップフロップ
127の出力QがLレベルであれば、トランジスタ12
8がオフし、各トランジスタT11,T21,T12,
T22は通常通り動作する。
【0027】なお本実施の形態では、コンデンサC1
0,C20が本発明のエネルギ蓄積素子に、トランジス
タT10〜T40が第1のスイッチング素子に、トラン
ジスタT12,T22が第2のスイッチング素子に、ト
ランジスタT11,T21が第3のスイッチング素子に
それぞれ相当する。また、電流検出抵抗R00が電流検
出手段に、地絡検出回路121が地絡検出手段に相当す
る。
【0028】次に、本実施の形態における基本動作を図
3のタイムチャートを用いて説明する。但し図3では、
第1気筒の動作を例に挙げ、多段噴射のうち一つの燃料
噴射(例えばメイン噴射)の動作を代表して示す。
【0029】図3の燃料噴射前(t1直前)において、
コンデンサC10は満充電の状態にあり、t1のタイミ
ングで#1の噴射信号がオンに立ち上げられると、トラ
ンジスタT10がオンすると共に、それと同時にトラン
ジスタT12が比較的短い一定時間だけオンする。これ
により、コンデンサC10の蓄積エネルギがソレノイド
101aに供給されてソレノイド101aに大電流が流
れ、インジェクタ101による燃料噴射が開始される。
【0030】コンデンサC10のエネルギ供給後は、そ
れに引き続いてトランジスタT11がオン/オフ制御さ
れ、ダイオードD11を介してソレノイド101aに定
電流が供給される。すなわち、電流検出抵抗R10によ
り検出した駆動電流(INJ1電流)に応じて駆動用I
C120がトランジスタT11をオン/オフし、その駆
動電流を所定値に保持する。これにより、インジェクタ
101は開弁状態で保持される。
【0031】その後、t2のタイミングで#1の噴射信
号がオフされると、トランジスタT10がオフする。そ
して通電遮断後、インジェクタ101の駆動電流(IN
J1電流)がリターンスプリングの付勢力に打ち負ける
所定レベルまで減衰すると、インジェクタ101が閉弁
し、同インジェクタ101による燃料噴射が終了され
る。
【0032】また、燃料噴射の開始後、しばらく時間が
経過すると、駆動用IC120の指示に従い発振回路1
10が動作し、その発振回路110からの信号にてトラ
ンジスタT00が周期的にオン/オフする。これによ
り、コンデンサC10が充電される。なおこのとき、ト
ランジスタT13はオンとなっている。
【0033】一方、電流検出抵抗R00の検出電流は、
コンデンサC10の充電動作時にはトランジスタT00
のオン/オフの状態に応じて推移する。また、燃料噴射
開始のタイミング(t1のタイミング)では、コンデン
サC10のエネルギ放出に伴い一時的に負側に変化す
る。この場合、地絡検出回路121では、コンパレータ
124の入力電圧が図示の如く変化するが、それは基準
電圧Vrefに達することはない。従って、コンパレー
タ124の出力がLレベルのまま保持され、フリップフ
ロップ127の出力QがLレベルとなる。これにより、
トランジスタ128がオフのまま保持され、インジェク
タ駆動が何ら制約されることなく継続される。
【0034】次いで、COM1端子が地絡した場合の動
作について図4のタイムチャートを用いて説明する。燃
料噴射開始のタイミング(t11のタイミング)でトラ
ンジスタT12がオンになり、コンデンサC10のエネ
ルギが放出される時、COM1端子が地絡していれば、
電磁負荷としてのソレノイド101aが切り離されてい
る分、COM1端子に流れ込む電流iとして通常よりも
大きな電流が流れようとする。しかしこの場合、グラン
ドを介して還流される電流が増加し、この電流が電流検
出抵抗R00により検出される。そのため、地絡検出回
路121では、コンパレータ124の入力電圧が図示の
如く大きく変化し、基準電圧Vrefを下回る。従っ
て、コンパレータ124の出力がHレベルに変化し、フ
リップフロップ127の出力QがHレベルとなる。これ
により、トランジスタ128がオンし、トランジスタT
11,T21,T12,T22への出力がオフされる。
すなわち、インジェクタ駆動が中断される。
【0035】なお、次回の燃料噴射時には、次気筒の噴
射信号がオンとなることでフリップフロップ127がリ
セットされる。そして、新たに電流検出抵抗R00の検
出電圧がコンパレータ124に取り込まれ、地絡検出が
実施される。従って、COM1,COM2端子の地絡が
一時的なものであったり、地絡が誤検出されたりする場
合において、正常動作への復帰が可能となる。第1気筒
以外の動作については説明を省略するが、勿論同様に動
作する。
【0036】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。コンデンサC10,C20のエ
ネルギ放出時にグランドを介して還流される電流が検出
され、該検出した電流に応じてCOM1,COM2端子
の地絡が検出される。また、COM1,COM2端子の
地絡が検出されると、COM1,COM2端子側のトラ
ンジスタT11,T21,T12,T22の出力がオフ
される。従って、COM1,COM2端子の地絡が適正
に検出できると共に、前記各トランジスタT11,T2
1,T12,T22の保護を図ることができる。
【0037】DC−DCコンバータ回路に組み込まれる
電流検出抵抗R00を用い、コンデンサC10のエネル
ギ放出時における電流検出を行うので、電流検出手段と
して新たな付加的構成を追加することなく上記駆動装置
が実現できる。
【0038】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記実施の形態では、COM1,COM2
端子の地絡を検出すると、トランジスタT11,T2
1,T12,T22を常時オフとしたが、それ以外に、
地絡検出時には異常情報をECU150内に記憶した
り、トランジスタオフ以外のフェイルセーフ処理を実施
したりしても良い。
【0039】また、地絡検出回路は、ECU150内で
のソフトウエアにて実現するようにしても良い。また、
コモンレール式燃料噴射装置以外への適用も可能であ
る。要は、電磁負荷を高応答で駆動させ、その後の定電
流駆動させるような電磁負荷の駆動装置であれば任意に
具体化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるインジェクタ駆動装
置の概要を示す回路図。
【図2】地絡検出回路の構成を示す回路図。
【図3】インジェクタ駆動装置の基本動作を示すタイム
チャート。
【図4】COM1端子の地絡時における動作を示すタイ
ムチャート。
【図5】従来技術におけるインジェクタ駆動装置を示す
回路図。
【図6】COM端子の地絡時における動作を示すタイム
チャート。
【図7】電流制限回路を示す回路図。
【符号の説明】
100…駆動回路、101〜104…インジェクタ、1
01a〜104a…電磁負荷としてのソレノイド、12
1…地絡検出手段としての地絡検出回路、COM1,C
OM2…ハイサイド端子としてのコモン端子、INJ1
〜INJ4…ローサイド端子、C10,C20…エネル
ギ蓄積素子としてのコンデンサ、T10〜T40…第1
のスイッチング素子としてのトランジスタ、T12,T
22…第2のスイッチング素子としてのトランジスタ、
T11,T21…第3のスイッチング素子としてのトラ
ンジスタ、R00…電流検出手段としての電流検出抵
抗、L11…昇圧コイルとしてのインダクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 AD12 BA19 BA23 BA33 CC06U CE22 CE29 CE30 DA09 DC00 DC04 DC09 DC14 3G301 HA02 LB02 LC10 MA23 MA26 MA27 PE01Z PE08Z PF03Z PG02Z 5J055 AX34 AX55 AX64 BX16 CX00 DX10 DX12 DX55 EX06 EX07 EY01 EY05 EY10 EY12 EY13 EY17 EY21 EZ00 EZ10 EZ66 FX12 FX17 FX35 GX00 GX01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁負荷を接続するハイサイド及びローサ
    イドの端子を備え、ローサイドの端子には電磁負荷の通
    電をオン/オフするための第1のスイッチング素子を接
    続し、該第1のスイッチング素子をオンすることにより
    ハイサイドの端子から電磁負荷に駆動用エネルギを供給
    する電磁負荷の駆動装置において、 電磁負荷に供給するためのエネルギを蓄積するエネルギ
    蓄積素子と、 前記エネルギ蓄積素子と前記ハイサイドの端子との間に
    設けられる第2のスイッチング素子と、 電源と前記ハイサイドの端子との間に設けられ、前記第
    2のスイッチング素子のオン以後、電磁負荷の通電電流
    に応じてオン/オフされる第3のスイッチング素子と、 前記エネルギ蓄積素子のエネルギ放出時にグランドを介
    して還流される電流を検出する電流検出手段と、 前記検出した電流に応じて前記ハイサイドの端子の地絡
    を検出する地絡検出手段と、を備えることを特徴とする
    電磁負荷の駆動装置。
  2. 【請求項2】前記地絡検出手段により前記ハイサイドの
    端子の地絡が検出された時、前記第2及び第3のスイッ
    チング素子に対する駆動信号の出力を停止する請求項1
    に記載の電磁負荷の駆動装置。
  3. 【請求項3】電磁負荷を駆動するためのオン信号が前記
    第1のスイッチング素子に入力される毎に前記地絡検出
    の結果をリセットし、新たに地絡検出を実施する請求項
    1又は2に記載の電磁負荷の駆動装置。
  4. 【請求項4】電源、昇圧コイル及びグランドの直列回路
    を周期的に断続させ、その際発生するエネルギを前記エ
    ネルギ蓄積素子に蓄積する請求項1〜3の何れかに記載
    の電磁負荷の駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の電磁負荷の駆動装置にお
    いて、前記昇圧コイルに流れる電流を検出するための抵
    抗を用い、前記電流検出手段を構成する電磁負荷の駆動
    装置。
  6. 【請求項6】多気筒内燃機関の気筒毎に電磁駆動式のイ
    ンジェクタが設けられ、該インジェクタにより燃料噴射
    を行う燃料噴射装置に適用され、前記ハイサイドの端子
    は、複数のインジェクタに共通に接続されるコモン端子
    である請求項1〜5の何れかに記載の電磁負荷の駆動装
    置。
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