JP4650387B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に燃料を噴射供給するインジェクタを駆動する装置に関し、特に、コンデンサに充電した高電圧のエネルギーをインジェクタのコイルに放電して該インジェクタを開弁させる燃料噴射制御装置に関するものである。
従来より、この種の燃料噴射制御装置は、インジェクタのコイルへの通電時間や通電タイミングを制御することにより、内燃機関への燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御している。そして、こうした燃料噴射制御装置としては、昇圧回路により電源電圧を昇圧してコンデンサを充電すると共に、コイルへの通電期間の開始時には、そのコンデンサ(以下、チャージコンデンサともいう)に充電しておいた高電圧のエネルギーをコイルに放電して所定の大電流(いわゆるピーク電流)を流すことにより、インジェクタを速やかに開弁させ、その後は、通電期間が終了するまでコイルに一定電流を流して、インジェクタを開弁状態に保持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また一般に、この種の燃料噴射制御装置では、内燃機関の各気筒毎に設けられる複数のインジェクタを2つのグループに分ける、いわゆるコモン2系統方式が採用されている(例えば、特許文献1参照)。この方式では、一方のグループのインジェクタのコイルへ通電するための配線に異常が生じて、そのグループのインジェクタを駆動することができなくなっても、他方のグループのインジェクタにより内燃機関の最低限の作動を確保して車両の待避走行を可能にすることができる。また、異なるグループに所属するインジェクタ同士を同時期に駆動する、いわゆるオーバーラップ噴射(多重噴射)も実施できるようになる。
ところで、こうしたコモン2系統方式の場合、上記のチャージコンデンサをインジェクタの各グループ毎にそれぞれ設けるようにすると、インジェクタを制御するユニットの大型化及び高コスト化を招くこととなる。このため、1つのチャージコンデンサを各グループで共用する、コモン2系統且つチャージコンデンサ1個の構成が好ましい。
以下、こうした構成の燃料噴射制御装置の具体例について図5〜図7を用い説明する。
まず図5に示す燃料噴射制御装置は、車両に搭載された多気筒(この例では4気筒)エンジンの各気筒#1〜#4に燃料を噴射供給する4個の電磁ソレノイド式ユニットインジェクタ101,102,103,104と、その各インジェクタ101〜104のコイル101a,102a,103a,104aへの通電時間及び通電タイミングを制御することにより、各気筒#1〜#4への燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する電子制御ユニット(以下、ECUと言う)100と、から構成されている。
インジェクタ101〜104は、常閉式の電磁弁により構成されており、各コイル101a〜104aに通電されると開弁して燃料噴射を行う。また、コイル101a〜104aへの通電が遮断されると閉弁して燃料噴射を停止する。
そして、この例では、全4気筒分のインジェクタ101〜104を2気筒ずつ2つのグループに分け、インジェクタ101,103を第1グループとして、それらのコイル101a,103aの上流側の一端をECU100のコモン端子COM1に接続し、インジェクタ102,104を第2グループとして、それらのコイル102a,104aの上流側の一端をECU100のコモン端子COM2に接続している。尚、各グループは、同時に駆動されることがないインジェクタ同士で構成している。
各コイル101a〜104aの下流側の端部は、ECU100の端子INJ1,INJ2,INJ3,INJ4を介してトランジスタT10,T20,T30,T40の一方の出力端子にそれぞれ接続されている。そして、それら各トランジスタT10〜T40の他方の出力端子は、インジェクタの各グループ毎に電流検出抵抗R10,R20を介してグランドラインに接続されている(接地されている)。このため、トランジスタT10,T30を介してインジェクタ101,103のコイル101a,103aに流れる電流が、電流検出抵抗R10に生じる電圧として検出され、トランジスタT20,T40を介してインジェクタ102,104のコイル102a,104aに流れる電流が、電流検出抵抗R20に生じる電圧として検出される。尚、この例において、ECU100内にスイッチング素子として設けられているトランジスタは、全てMOSFETである。
また、ECU100には、上記トランジスタT10〜T40及び電流検出抵抗R10,R20に加えて、トランジスタT11,T12,T21,T22と、ダイオードD11,D12,D21,D22と、抵抗R11,R12,R21,R22と、コンデンサ(チャージコンデンサ)C10と、電源電圧としての車載バッテリの電圧(バッテリ電圧)VBを昇圧して、その電圧VBよりも高い電圧を生成しコンデンサC10を充電する充電回路(昇圧回路)50と、上記各トランジスタ及び充電回路50を制御する駆動制御回路120と、CPU、ROM、RAMなどからなる周知のマイコン(マイクロコンピュータ)130とが備えられている。
マイコン130は、エンジン回転数Ne、アクセル開度ACC、エンジン水温THWなど、各種センサにて検出されるエンジンの運転情報に基づいて、各気筒#1〜#4毎の噴射指令信号TQ1〜TQ4を生成して駆動制御回路120に出力する。この噴射指令信号TQ1〜TQ4は、その信号のレベルがハイの間だけインジェクタ101〜104のコイル101a〜104aに通電する(つまり、インジェクタ101〜104を開弁させる)、という意味を持っている。そして、駆動制御回路120は、マイコン130からの各噴射指令信号TQ1〜TQ4を、トランジスタT10〜T40のうち、その噴射指令信号に対応する気筒のインジェクタを駆動するためのトランジスタのゲートに出力する。例えば、噴射指令信号TQ1はトランジスタT10のゲートへ出力され、噴射指令信号TQ2はトランジスタT20のゲートへ出力される。
一方、充電回路50は、インダクタL00と、トランジスタT00と、トランジスタT00を駆動する充電制御回路110とを備えている。インダクタL00は、一端がバッテリ電圧VBの供給される電源ラインLpに接続され、他端がトランジスタT00の一方の出力端子に接続されている。また、トランジスタT00の他方の出力端子とグランドラインとの間には、電流検出用の抵抗R00が接続されている。そして、トランジスタT00のゲート端子には充電制御回路110が接続され、この充電制御回路110の出力に応じてトランジスタT00がオン/オフされる。
更に、インダクタL00とトランジスタT00との接続点に、逆流防止用のダイオードD13を介してコンデンサC10の一端(正極側端子)が接続されている。そして、コンデンサC10の他端(負極側端子)は、トランジスタT00と抵抗R00との接続点に接続されている。
この充電回路50においては、トランジスタT00がオン/オフされると、インダクタL00とトランジスタT00との接続点に、バッテリ電圧VBよりも高いフライバック電圧(逆起電圧)が発生し、そのフライバック電圧によりダイオードD13を通じてコンデンサC10が充電される。これにより、コンデンサC10がバッテリ電圧VBよりも高い電圧に充電される。そして、充電制御回路110は、駆動制御回路120からの充電許可信号がアクティブレベル(例えばハイレベル)になると、トランジスタT00をオン/オフさせるが、その際に、コンデンサC10の正極側端子の電圧(以下、コンデンサ電圧という)VCをモニタして、コンデンサ電圧VCが予め設定された目標電圧(>VB)になるか、上記充電許可信号が非アクティブレベルになると、トランジスタT00をオフのままにして、コンデンサC10の充電を止める。
また、ECU100において、トランジスタT12は、コンデンサC10からコモン端子COM1に接続されているコイル101a,103aへ放電させるために設けられており、そのトランジスタT12がオンされると、コンデンサC10の正極側端子(高電圧側の端子)がコモン端子COM1に接続される。
同様に、トランジスタT22は、コンデンサC10からコモン端子COM2に接続されているコイル102a,104aへ放電させるために設けられており、そのトランジスタT22がオンされると、コンデンサC10の正極側端子がコモン端子COM2に接続される。
更に、ECU100において、トランジスタT11は、コモン端子COM1に接続されたコイル101a,103aに一定の電流を流すために設けられており、トランジスタT10,T30の何れかがオンされている状態で、そのトランジスタT11がオンされると、トランジスタT10,T30のうちでオンされている方に接続されているコイル(101a又は103a)に、電源ラインLpから逆流防止用のダイオードD11を介して電流が流れる。そして、ダイオードD12は、コイル101a、103aに対する定電流制御のための帰還ダイオードであり、トランジスタT10,T30の何れかがオンされている状態でトランジスタT11がオンからオフされた時に、コイル101a,103aに電流を還流させるものである。
同様に、トランジスタT21は、コモン端子COM2に接続されたコイル102a,104aに一定の電流を流すために設けられており、トランジスタT20,T40の何れかがオンされている状態で、そのトランジスタT21がオンされると、トランジスタT20,T40のうちでオンされている方に接続されているコイル(102a又は104a)に、電源ラインLpから逆流防止用のダイオードD21を介して電流が流れる。そして、ダイオードD22は、コイル102a、104aに対する定電流制御のための帰還ダイオードであり、トランジスタT20,T40の何れかがオンされている状態でトランジスタT21がオンからオフされた時に、コイル102a,104aに電流を還流させるものである。
また更に、ECU100においては、2つ直列の抵抗R11,R12と、2つ直列の抵抗R21,R22とが、電源ラインLpとグランドラインとの間にそれぞれ接続されている。そして、抵抗R11,R12同士の接続点がコモン端子COM1に接続され、抵抗R21,R22同士の接続点がコモン端子COM2に接続されている。
これらの抵抗R11,R12,R21,R22は、コモン端子COM1,COM2がオープン状態になっても、その各端子COM1,COM2の電圧レベルを確定させるために設けられており、この例において、抵抗R11,R12の抵抗値と抵抗R21,R22の抵抗値は全て同じに設定されている。このため、コモン端子COM1,COM2がオープン状態になった場合、その各端子COM1,COM2の電圧は、バッテリ電圧VBの半分の電圧(VB/2)となる。
次に、駆動制御回路120の基本動作について説明する。
[第1の基本動作]
まず、前述したように、駆動制御回路120は、マイコン130からの各噴射指令信号TQ1〜TQ4を、各トランジスタT10〜T40のゲートへそれぞれ出力する。
[第2の基本動作]
また、駆動制御回路120は、コンデンサC10からコイル101a〜104aへ放電させない期間(つまり、トランジスタT12,22をオフさせている期間)中に、上記充電制御回路110への充電許可信号をアクティブレベルにして充電回路50を作動させ、コンデンサC10を、コンデンサ電圧VCが目標電圧になるまで充電させる(図6の4段目〜6段目参照)。
[第3の基本動作]
そして、駆動制御回路120は、マイコン130からの噴射指令信号TQ1〜TQ4のうち、第1グループに対応する噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがローからハイになると、それと同時にトランジスタT12をオンさせる。尚、以下では、ハイになった噴射指令信号の符号として「TQx」を用いる。
すると、図6に示すように、トランジスタT10,T30のうち、噴射指令信号TQxに対応する方がオンすると共に、コンデンサ電圧VCがコモン端子COM1に印加されて、コンデンサC10に充電されていたエネルギーが噴射指令信号TQxに対応するインジェクタのコイルに放出され、これにより、そのコイルへの通電が開始される。そして、このとき、コイルにはコンデンサC10からの放電により大きな電流が流れ、その電流により、噴射指令信号TQxに対応するインジェクタが開弁することとなる。尚、図6における「ICOM1」とは、コモン端子COM1に流れる電流であり、この図6の場合には、噴射指令信号TQxに対応するインジェクタのコイルに流れる電流(インジェクタ電流)である。
更に、駆動制御回路120は、トランジスタT12をオンした後において、コイルに流れる電流を抵抗R10に生じる電圧により検出し、図6に示すように、そのコイルの電流(インジェクタ電流)が目標値ipになると、トランジスタT12をオフさせる。
[第4の基本動作]
駆動制御回路120は、上記第3の基本動作でトランジスタT12をオフした後も、コイルに流れる電流を抵抗R10に生じる電圧により検出する。そして、噴射指令信号TQxがハイからローになるまでの間、電流の検出値が上記目標値ipよりも小さい一定電流となるように、トランジスタT11のオン/オフ制御を行う。
具体的に説明すると、駆動制御回路120は、図6に示すように、噴射指令信号TQxがハイになっている間、コイルに一定電流を流すための定電流制御として、コイルの電流が下側しきい値icL以下であればトランジスタT11をオンさせ、コイルの電流が上側しきい値icH以上になるとトランジスタT11をオフさせる、という制御を行う。このため、コイルに流れる電流が上記目標値ipから低下して下側しきい値icL以下になると、以後は、トランジスタT11のオン/オフが繰り返されて、コイルに流れる電流の平均値が、上側しきい値icHと下側しきい値icLとのほぼ中間の一定電流に制御されることとなる。
尚、図6では、下側しきい値icL及び上側しきい値icHが常に一定であって、コイルに流れる電流を1種類の一定電流に制御する場合を例示しているが、後述する図7にてコモン端子COM2に流れる電流を表す「ICOM2」の段(4段目)に示すように、コイルへの通電開始時から一定時間が経過するまでの期間は、コイルに流れる電流を第1の一定電流に制御し、その後、噴射指令信号TQxがローになるまで(即ち、通電終了時まで)は、コイルに流れる電流を第1の一定電流よりも低い第2の一定電流に制御する場合もある。つまり、この場合には、コイルへの通電開始時から一定時間が経過するまでの期間と、その後、噴射指令信号TQxがローになるまでの期間とで、下側しきい値icL及び上側しきい値icHを変更することとなる。
このような定電流制御により、トランジスタT12のオフ後は、電源ラインLpから、トランジスタT11及びダイオードD11を介して、噴射指令信号TQxに対応する第1グループのインジェクタのコイルに一定電流を流し、そのインジェクタを開弁状態に保持するのである。また、図6に示すように、その後、噴射指令信号TQxがハイからローになると、トランジスタT10,T30のうち、その噴射指令信号TQxに対応する方がオフすると共に、駆動制御回路120がトランジスタT11をオフ状態に保持する。すると、コイルへの通電が停止してインジェクタが閉弁し、そのインジェクタによる燃料噴射が終了される。
[第5の基本動作]
また、駆動制御回路120は、トランジスタT22についても、前述した第3の基本動作と同様の制御動作を行う。
即ち、駆動制御回路120は、マイコン130からの噴射指令信号TQ1〜TQ4のうち、第2グループに対応する噴射指令信号TQ2,TQ4の何れかがローからハイになると、それと同時にトランジスタT22をオンさせる。
すると、トランジスタT20,T40のうち、ハイになった噴射指令信号TQxに対応する方がオンすると共に、コンデンサ電圧VCがコモン端子COM2に印加されて、コンデンサC10に充電されていたエネルギーが噴射指令信号TQxに対応するインジェクタのコイルに放出され、そのインジェクタが開弁することとなる。
そして、駆動制御回路120は、トランジスタT22をオンした後において、コイルに流れる電流を抵抗R20に生じる電圧により検出し、その電流が目標値ipになると、トランジスタT22をオフさせる。
[第6の基本動作]
更に、駆動制御回路120は、トランジスタT21についても、前述した第4の基本動作と同様の制御動作を行う。
即ち、駆動制御回路120は、上記第5の基本動作でトランジスタT22をオフした後も、コイルに流れる電流を抵抗R20に生じる電圧により検出する。そして、噴射指令信号TQxがハイからローになるまでの間、電流の検出値が上記目標値ipよりも小さい一定電流となるように、トランジスタT21のオン/オフ制御を行う。そして、このような定電流制御により、トランジスタT22のオフ後は、電源ラインLpからトランジスタT21及びダイオードD21を介して、噴射指令信号TQxに対応する第2グループのインジェクタのコイルに一定電流を流し、そのインジェクタを開弁状態に保持する。
次に、ECU100に備えられたフェールセーフ機能について、図7を参照しつつ説明する。
尚、以下に説明する各フェールセーフ機能は、インジェクタの各グループ毎にそれぞれ備えられているが、ここでは、インジェクタ101,103からなる第1グループの方を例に挙げて説明する。また、図7において、「ICOM1」とは、コモン端子COM1に流れる電流であり、「ICOM2」とは、コモン端子COM2に流れる電流であり、「VCOM1」とは、コモン端子COM1の電圧であり、「VCOM2」とは、コモン端子COM2の電圧であり、「VINJ1」とは、端子INJ1の電圧であり、「VINJ2」とは、端子INJ2の電圧である。そして、図7では、インジェクタ103,104の駆動に関する部分については図示を省略している。また、こうした図7に関する事項は、その図7と同様の他のタイムチャートについても同様である。
[第1のフェールセーフ機能]
駆動制御回路120は、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがローからハイになる毎であって、第1グループのインジェクタ101,103を開弁させるべく、その第1グループに対応した放電用のトランジスタT12をオンさせた時毎に、コンデンサC10の放電電流が過電流判定用のしきい値Ith以上になったか否かを判定し、しきい値Ith以上になったと判定すると、放電用のトランジスタT12を強制的にオフさせる。尚、コンデンサC10の放電電流は、抵抗R00に生じる電圧に基づき、放電時にグランドラインから抵抗R00を介してコンデンサC10へ還流される電流として検出される。また、こうした第1のフェールセーフ機能を実現するための回路は、例えば特許文献1の図2に開示されている。
そして、この第1のフェールセーフ機能によれば、コモン端子COM1がグランドショート(接地電位にショート)した場合には、図7の3段目(ICOM1の段)に示すように、コンデンサC10からトランジスタT12を介して放電される電流がしきい値Ith以上となるが、その時点でトランジスタT12が強制的にオフされるため、そのトランジスタT12の過電流による破壊や劣化が防止される。
尚、駆動制御回路120は、定電流制御用のトランジスタT11についても、第1のフェールセーフ機能と同様のフェールセーフ機能を有している。つまり、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがローからハイになる毎に、トランジスタT11に流れる電流を検出して、その検出電流が過電流判定用のしきい値Ith’以上になると、トランジスタT11を強制的にオフさせる。このため、コモン端子COM1がグランドショートした場合には、トランジスタT11に流れる電流も上記しきい値Ith’以上となり、そのトランジスタT11も強制的にオフされることとなる。
また、前述した第3の基本動作では、コンデンサC10からコイルに流れる電流を抵抗R10によって検出しているため、コモン端子COM1のグランドショートによって発生する過電流は検知できず、そのためトランジスタT12を保護することはできない。
[第2のフェールセーフ機能]
マイコン130は、第1グループについての上記第1のフェールセーフ機能によってコンデンサC10の放電電流がしきい値Ith以上になったと判定された回数が、規定値kに達したか否かを判定し、その規定値kに達したと判定すると、以後、噴射指令信号TQ1,TQ3の出力を禁止する(TQ1,TQ3をローのままにする)。つまり、第1グループのインジェクタ101,103を開弁させる動作を行わないようにする。
具体的には、まず、図5に示すように、ECU100では、各コモン端子COM1,COM2の電圧が駆動制御回路120に入力されている。更に、駆動制御回路120では、その各コモン端子COM1,COM2の電圧と、コモン端子COM1,COM2がグランドショートしているか否かを判定するためのしきい値電圧Vthとを大小比較して、その比較結果を示す二値のモニタ信号M1,M2を、マイコン130に出力するようになっている。例えば、上記しきい値電圧Vthは、バッテリ電圧VBの1/4の電圧(VB/4)に設定され、コモン端子COM1の電圧VCOM1がしきい値電圧Vth以下ならば、モニタ信号M1の方がハイとなり、コモン端子COM2の電圧VCOM2がしきい値電圧Vth以下ならば、モニタ信号M2の方がハイとなる。また、それ以外の場合には、モニタ信号M1,M2はローとなる。
そして、マイコン130は、第1グループについては、噴射指令信号TQ1,TQ3をハイからローにした後、それら噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかを再びハイにするまでの間の所定タイミングにて、上記モニタ信号M1のレベルを読み取り、そのモニタ信号M1がハイならば(即ち、VCOM1≦Vthならば)、カウンタのインクリメントを行う。つまり、噴射指令信号TQ1,TQ3をハイからローにして、トランジスタT10,T30をオフさせたのに、モニタ信号M1がハイならば、コモン端子COM1がグランドショートしていると考えられるため、今回出力した噴射指令信号TQ1,TQ3をローにする直前に(即ち、その噴射指令信号TQ1,TQ3をハイにした際に)、第1グループについての上記第1のフェールセーフ機能によってコンデンサC10の放電電流がしきい値Ith以上になったと判定されていると見なして、その判定回数をカウントするためのカウンタをインクリメント(+1)するのである。そして、マイコン130は、上記カウンタの値が規定値kに達したならば、以後は、噴射指令信号TQ1,TQ3の出力処理を禁止して、その信号TQ1,TQ3をローのままにする。
このような第2のフェールセーフ機能によれば、上記規定値kが例えば3であるとすると、図7に示すように、コモン端子COM1がグランドショートした場合には、そのショート発生時点から第1グループの噴射指令信号TQ1,TQ3(但し、TQ3は図示省略)が3回出力されると、その後は、噴射指令信号TQ1,TQ3が出力されなくなり、それ以上、コモン端子COM1がグランドショートしたことによるダメージが回路素子(例えばT11やT12)に加わってしまうのを防止することができる。
また、このようにコモン端子COM1がグランドショートした場合、第2グループのインジェクタ102,104は正常に駆動制御され、そのインジェクタ102,104からの燃料噴射によりエンジンの運転が続行されて、車両の待避運転が可能となる。
尚、第2グループについての第1のフェールセーフ機能では、噴射指令信号TQ2,TQ4の何れかがローからハイになる毎に、コンデンサC10の放電電流がしきい値Ith以上になったか否かを判定して、放電電流がしきい値Ith以上になったと判定すると、トランジスタT22を強制的にオフさせることとなる。そして、第2グループについての第2のフェールセーフ機能では、第2グループについての第1のフェールセーフ機能によってコンデンサC10の放電電流がしきい値Ith以上になったと判定された回数が、規定値kに達したか否かを判定し、その規定値kに達したと判定すると、以後、噴射指令信号TQ2,TQ4の出力を禁止することとなる。また、図7においては、5,6段目(VCOM1,VCOM2の段)に付した上方向矢印のタイミング(ショート検出用電圧モニタのタイミング)が、マイコン130にてモニタ信号M1,M2を読み取るタイミングを示している。
特開2002−180878号公報
ところで、上記のようなコモン2系統且つチャージコンデンサ1個の構成では、チャージコンデンサをインジェクタの各グループ毎に設ける構成よりも、小型化及び低コスト化することができるものの、チャージコンデンサの静電容量をより小さく設定して、更なる小型化及び低コスト化を図ることは難しかった。以下、その理由について説明する。
まず、図5のECU100において、コモン端子COM1,COM2のうち、例えばコモン端子COM1がグランドショートしたとする。
この場合、図7に示すように、第1グループの噴射指令信号TQ1,TQ3(但し、TQ3は図示省略)が出力されてから(ハイになってから)第1のフェールセーフ機能によって放電用のトランジスタT12がオフされるまでは、コンデンサC10から正常時よりも大きい電流が放電されることとなる。このため、図7の最下段に示すように、コンデンサ電圧VCは、正常時ならば、噴射指令信号TQ1〜TQ4の全てが出力されていない間に前述した駆動制御回路120の第2の基本動作によって目標電圧まで確実に復帰可能であるが、コモン端子COM1のグランドショートが発生した場合には、目標電圧まで戻り難くなる。コンデンサC10の一回の放電量が多くなり、充電時間が不足するからである(第1の課題)。
更に、図7の最下段における点線で示すように、もしコンデンサC10の静電容量を小さく設定したならば、第2のフェールセーフ機能によって噴射指令信号TQ1,TQ3の出力が禁止されるまでの間に、コンデンサ電圧VCが正常な燃料噴射を実施可能なレベル(正常噴射可能レベル)よりも低下してしまい、グランドショートしていない正常なコモン端子COM2側のインジェクタ102,104も正常に駆動することができなくなってしまう。すると、エンジンの運転を継続することができなくなる。
このような理由から、チャージコンデンサC10の静電容量を小さく設定することができなかった。
一方、コンデンサ電圧VCの過剰な低下を回避するために、第2のフェールセーフ機能における上記規定値kを小さく設定することが考えられる。つまり、コモン端子がグランドショートした方のグループに所属するインジェクタの駆動制御を早期に止めてしまうことで、コンデンサ電圧VCの過低下を防ぐということである。
しかし、そのようにすると、異常検出の感度が敏感になりすぎて、一方のコモン端子が一瞬グランドショートしただけでも、他方のグループのインジェクタだけでエンジンを運転させる状態となり、不必要に車両の運転性(ドライバビリティ)を悪化させてしまう虞がある。
例えば、図8に示すように、第2のフェールセーフ機能における上記規定値kを「1」に設定したとすると、コモン端子COM1が一時的に(この例では、燃料噴射を1回実施する程度の時間だけ)グランドショートした場合でも、第2のフェールセーフ機能によって、そのコモン端子COM1に接続された第1グループのインジェクタ101,103の駆動制御が禁止され、その結果、第2グループのインジェクタ102,104だけで燃料噴射が実施されることとなり、運転性の良くない状態を招いてしまう(第2の課題)。
尚、上記説明において、コモン端子がグランドショートするということは、そのコモン端子につながる通電用の配線がグランドショートすることと同じである。
そこで本発明は、インジェクタを開弁させるためのチャージコンデンサを低容量化するのに好適な燃料噴射制御装置の提供を目的としている。
請求項1の燃料噴射制御装置では、内燃機関の各気筒毎に設けられた複数のインジェクタが複数組にグループ分けされている。そして、各インジェクタは、コイルへの通電により開弁して、対応する気筒に燃料を噴射供給する。また、各インジェクタのコイルの一端とグランドラインとの間の通電経路上には、駆動用スイッチング素子がそれぞれ直列に接続されている。
更に、この燃料噴射制御装置は、インジェクタのコイルへ放電するためのコンデンサと、電源電圧よりも高い高電圧を生成して上記コンデンサを充電する充電手段と、インジェクタの各グループ毎に設けられ、対応するグループに所属するインジェクタのコイルの端部のうち、駆動用スイッチング素子側とは反対側の端部が接続された複数の通電用配線と、インジェクタの各グループ毎に設けられ、オンすることで上記各通電用配線を上記コンデンサの高電圧側の端子にそれぞれ接続させる複数の放電用スイッチング素子と、制御手段とを備えている。
そして、制御手段は、複数のインジェクタの何れかを開弁させる際には、その開弁させるべきインジェクタ(以下、開弁対象インジェクタという)に対応する駆動用スイッチング素子をオンさせると共に、開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子をオンさせて、上記コンデンサから開弁対象インジェクタのコイルに放電させる。
つまり、開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子がオンすると、そのグループに対応した通電用配線が上記コンデンサの高電圧側端子に接続され、そのグループに所属する全てのインジェクタのコイルの上流側にコンデンサの電圧が印加されることとなる。また、これと同時に、開弁対象インジェクタのコイルの下流側に設けられた駆動用スイッチング素子がオンすることで、コンデンサから開弁対象インジェクタのコイルへの放電経路が形成され、その放電電流により開弁対象インジェクタが開弁することとなる。
更に、この燃料噴射制御装置は、インジェクタの各グループ毎について、フェールセーフ手段を備えている。そして、このフェールセーフ手段は、該当グループ(即ち、そのフェールセーフ手段が対応するグループ)に所属するインジェクタを開弁させるべく、その該当グループに対応した放電用スイッチング素子がオンされた時毎に、前記コンデンサの放電電流が過電流判定用のしきい値Ith以上になったか否かを判定し、しきい値Ith以上になったと判定すると、その放電用スイッチング素子を強制的にオフさせる。
ここで特に、請求項1の燃料噴射制御装置において、フェールセーフ手段は、前記判定に用いるしきい値Ithを、正規の値IHと、その正規の値IHよりも低い値ILとに切り替え可能に構成されていると共に、コンデンサの放電電流が正規のしきい値IH以上になったと判定すると、しきい値Ithを正規の値IHよりも低い値ILに設定するように構成されている。
このような請求項1の燃料噴射制御装置によれば、何れかのグループの通電用配線がグランドショートした場合、そのグループに所属するインジェクタの駆動時に、コンデンサから放電される電流を小さく抑えることができ、その結果、コンデンサの電圧が低下し過ぎることを防止することができる。
通電用配線にグランドショートが発生したグループのインジェクタを開弁駆動する際には、コンデンサから放電用スイッチング素子を介して放電される電流が正常時と比べて過大となるが、フェールセーフ手段により、その放電電流が上記正規のしきい値IH以上になったと判定されると、その後は、しきい値Ithが低い値ILに設定されることとなり、放電用スイッチング素子のオンによって流れるコンデンサの放電電流が、その低いしきい値ILで制限されるからである。
このため、グランドショートした通電用配線へのコンデンサからの過剰な放電を抑制しつつ、グランドショートが発生していない正常なグループのインジェクタを確実に開弁駆動して燃料噴射を行うことができるようになる。そして、こうした効果を、コンデンサの静電容量を小さく設定しても得ることができるようになる。
そして更に、請求項1の燃料噴射制御装置において、制御手段は、複数のインジェクタの何れかを開弁させる際には、その開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子を、コンデンサから該開弁対象インジェクタのコイルに流れる電流が所定の目標値に達するまでオンさせるように構成されている。尚、この目標値は、[背景技術]の欄で述べた目標値ipに相当するものである。そして、フェールセーフ手段が前記判定に用いるしきい値Ithのうち、正規の値IHよりも低い方の値ILは、前記目標値と同じ値に設定されている。
よって、もし何れかのグループの通電用配線が一時的にグランドショートして、そのグループに対応するフェールセーフ手段が「コンデンサの放電電流≧IH」と判定し、その後、グランドショートが解消されているにも拘わらず、コンデンサの放電電流の制限値であるしきい値Ithが低い値ILに設定されたとしても、その値ILは通常制御の目標値ipと同じ値であるため、インジェクタの駆動制御には実質的に影響がなく、正常に燃料噴射を実施することができる。また、そのグランドショートの解消時点において、コンデンサの電圧が低下し過ぎていることを回避することができるため、早期に正常な燃料噴射を再開することができる。
次に、請求項2の燃料噴射制御装置においても、内燃機関の各気筒毎に設けられた複数のインジェクタが複数組にグループ分けされている。そして、各インジェクタは、コイルへの通電により開弁して、対応する気筒に燃料を噴射供給する。また、各インジェクタのコイルの一端とグランドラインとの間の通電経路上には、駆動用スイッチング素子がそれぞれ直列に接続されている。
更に、この燃料噴射制御装置は、インジェクタのコイルへ放電するためのコンデンサと、電源電圧よりも高い高電圧を生成して上記コンデンサを充電する充電手段と、インジェクタの各グループ毎に設けられ、対応するグループに所属するインジェクタのコイルの端部のうち、駆動用スイッチング素子側とは反対側の端部が接続された複数の通電用配線と、インジェクタの各グループ毎に設けられ、オンすることで上記各通電用配線を上記コンデンサの高電圧側の端子にそれぞれ接続させる複数の放電用スイッチング素子と、制御手段とを備えている。
そして、制御手段は、複数のインジェクタの何れかを開弁させる際には、その開弁対象インジェクタに対応する駆動用スイッチング素子をオンさせると共に、開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子をオンさせて、上記コンデンサから開弁対象インジェクタのコイルに放電させる。
つまり、請求項1の燃料噴射制御装置と同様に、開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子がオンすると、そのグループに対応した通電用配線が上記コンデンサの高電圧側端子に接続され、そのグループに所属する全てのインジェクタのコイルの上流側にコンデンサの電圧が印加されることとなる。また、これと同時に、開弁対象インジェクタのコイルの下流側に設けられた駆動用スイッチング素子がオンすることで、コンデンサから開弁対象インジェクタのコイルへの放電経路が形成され、その放電電流により開弁対象インジェクタが開弁することとなる。
そして更に、請求項2の燃料噴射制御装置は、インジェクタの各グループ毎について、第1フェールセーフ手段と、第2フェールセーフ手段とを備えている。
第1フェールセーフ手段は、該当グループ(即ち、その第1フェールセーフ手段が対応するグループ)に所属するインジェクタを開弁させるべく、その該当グループに対応した放電用スイッチング素子がオンされた時毎に、前記コンデンサの放電電流が過電流判定用のしきい値Ith以上になったか否かを判定し、しきい値Ith以上になったと判定すると、その放電用スイッチング素子を強制的にオフさせる。
また、第2フェールセーフ手段は、第1フェールセーフ手段によって前記放電電流が前記しきい値Ith以上になったと判定された回数が、規定値kに達したか否かを判定し、規定値kに達したと判定すると、以後、該当グループ(即ち、その第2フェールセーフ手段が対応するグループ)に所属するインジェクタを開弁させる動作を制御手段が行うのを禁止する。
つまり、第1フェールセーフ手段は、[背景技術]の欄で述べた第1のフェールセーフ機能と同様の機能を実現する手段であり、第2フェールセーフ手段は、[背景技術]の欄で述べた第2のフェールセーフ機能と同様の機能を実現する手段である。
ここで特に、請求項2の燃料噴射制御装置において、第1フェールセーフ手段は、前記判定に用いるしきい値Ithを、正規の値IHと、その正規の値IHよりも低い値ILとに切り替え可能に構成されていると共に、コンデンサの放電電流が正規のしきい値IH以上になったと判定すると、次回以降の所定回の判定では、しきい値Ithを正規の値IHよりも低い値ILに設定するように構成されている。
更に、第2フェールセーフ手段は、第1フェールセーフ手段によってコンデンサの放電電流が正規のしきい値IH以上になったと判定された回数が、規定値kに達したか否かを判定し、規定値kに達したと判定すると、以後、当該第2フェールセーフ手段に対応したグループに所属するインジェクタを開弁させる動作を制御手段が行うのを禁止するようになっている。
このような請求項2の燃料噴射制御装置によれば、何れかのグループの通電用配線がグランドショートした場合、そのグループに所属するインジェクタの駆動時に、コンデンサから放電される電流を小さく抑えることができ、その結果、コンデンサの電圧が低下し過ぎることを防止することができる。
通電用配線にグランドショートが発生したグループのインジェクタを開弁駆動する際には、コンデンサから放電用スイッチング素子を介して放電される電流が正常時と比べて過大となるが、第1フェールセーフ手段により、その放電電流が上記正規のしきい値IH以上になったと1回判定されると、その後、そのグループのインジェクタを所定回だけ開弁駆動する際には、第1フェールセーフ手段でのしきい値Ithが低い値ILに設定されることとなり、放電用スイッチング素子のオンによって流れるコンデンサの放電電流は、その低いしきい値ILで制限されるからである。
このため、コンデンサの静電容量を小さく設定しても、何れかのグループの通電用配線がグランドショートした場合に、グランドショートが発生していない正常なグループのインジェクタを確実に開弁駆動することができるようになる。
しかも、第2フェールセーフ手段は、第1フェールセーフ手段によってコンデンサの放電電流が正規のしきい値IH以上になったと判定された回数が規定値kに達したか否かを判定するようになっているため、図8を用いて説明したような不具合(異常検出の感度が敏感になりすぎること)を回避することができる。つまり、何れかのグループの通電用配線が一時的にグランドショートしただけで、そのグループのインジェクタの開弁駆動が禁止されてしまい、他のグループのインジェクタだけで内燃機関を運転させる状態になってしまう、ということがない。このため、内燃機関が車両に搭載されるものであれば、その車両の運転性を不必要に悪化させてしまうことを防止することができる。
そして更に、請求項2の燃料噴射制御装置においても、制御手段は、複数のインジェクタの何れかを開弁させる際には、その開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子を、コンデンサから該開弁対象インジェクタのコイルに流れる電流が所定の目標値に達するまでオンさせるように構成されている。尚、この目標値は、[背景技術]の欄で述べた目標値ipに相当するものである。
そして第1フェールセーフ手段が前記判定に用いるしきい値Ithのうち、正規の値IHよりも低い方の値ILは、前記目標値と同じ値に設定されている。
よって、もし何れかのグループの通電用配線が一時的にグランドショートして、そのグループに対応する第1フェールセーフ手段が「コンデンサの放電電流≧IH」と判定し、その後、グランドショートが解消されているにも拘わらず所定回の判定に亘って、コンデンサの放電電流の制限値であるしきい値Ithが低い値ILに設定されたとしても、その値IL通常制御の目標値ipと同じ値であるため、インジェクタの駆動制御には実質的に影響がなく、正常に燃料噴射を実施することができる。また、そのグランドショートの解消時点において、コンデンサの電圧が低下し過ぎていることを回避することができるため、早期に正常な燃料噴射を再開することができる。
一方、請求項に記載の燃料噴射制御装置は、コイルへの通電により開弁して内燃機関に燃料を噴射供給するインジェクタと、そのインジェクタのコイルの一端とグランドラインとの間の通電経路上に直列に接続された駆動用スイッチング素子と、インジェクタのコイルへ放電するためのコンデンサと、電源電圧よりも高い高電圧を生成して上記コンデンサを充電する充電手段と、インジェクタのコイルの端部のうち、駆動用スイッチング素子側とは反対側の端部が接続された通電用配線と、オンすることで通電用配線をコンデンサの高電圧側の端子に接続させる放電用スイッチング素子と、制御手段とを備えている。
そして、制御手段は、インジェクタを開弁させる際には、駆動用スイッチング素子をオンさせると共に、放電用スイッチング素子をオンさせて、上記コンデンサからインジェクタのコイルに放電させる。
そして更に、この燃料噴射制御装置は、請求項2の燃料噴射制御装置と同様の、第1フェールセーフ手段と第2フェールセーフ手段とを備えている。
即ち、第1フェールセーフ手段は、放電用スイッチング素子がオンされた時毎に、コンデンサの放電電流が過電流判定用のしきい値Ith以上になったか否かを判定して、しきい値Ith以上になったと判定すると、放電用スイッチング素子を強制的にオフさせるが、特に、前記判定に用いるしきい値Ithを、正規の値IHと該正規の値IHよりも低い値ILとに切り替え可能に構成されていると共に、コンデンサの放電電流が前記正規のしきい値IH以上になったと判定すると、次回以降の所定回の判定では、しきい値Ithを正規の値IHよりも低い値ILに設定するように構成されている。
そして、第2フェールセーフ手段は、第1フェールセーフ手段によりコンデンサの放電電流が正規のしきい値IH以上になったと判定された回数が、規定値kに達したか否かを判定し、規定値kに達したと判定すると、以後、インジェクタを開弁させる動作を制御手段が行うのを禁止する。
そして更に、請求項3の燃料噴射制御装置においても、制御手段は、インジェクタを開弁させる際には、放電用スイッチング素子を、コンデンサから該インジェクタのコイルに流れる電流が所定の目標値に達するまでオンさせるように構成されている。尚、この目標値は、[背景技術]の欄で述べた目標値ipに相当するものである。そして、第1フェールセーフ手段が前記判定に用いるしきい値Ithのうち、正規の値IHよりも低い方の値ILは、前記目標値と同じ値に設定されている。
つまり、請求項の燃料噴射制御装置は、請求項2の燃料噴射制御装置と比較すると、コンデンサの放電対象であるインジェクタが複数のグループに分けられておらず、換言すれば、1つのコンデンサに対して放電用スイッチング素子及び通電用配線が1つだけ設けられている点が異なっている。尚、インジェクタの数自体は1つであっても複数個でも良い。
そして、このような請求項の燃料噴射制御装置によっても、通電用配線がグランドショートした場合、インジェクタの駆動時にコンデンサから放電される電流を小さく抑えることができる。
このため、もし、通電用配線のグランドショートが一時的なものであり、第2フェールセーフ手段によってインジェクタの開弁駆動が禁止される前に、そのグランドショートが解消されたならば、そのグランドショートの解消時点において、コンデンサの電圧が低下し過ぎていることを回避することができ、しかも、上記しきい値Ithのうちの低い方の値ILは通常制御の目標値ipと同じ値であるため、早期に正常な燃料噴射を再開することができるようになる。補足するならば、コンデンサの電圧が低下していると、インジェクタが想定したタイミングで開弁しなくなるため、燃料噴射量のずれを招くこととなるが、そのような懸念を回避することができる。そして、このような効果を、コンデンサの静電容量を小さく設定しても得ることが可能となる。よって、装置の小型化と低コスト化を達成することができる。
ところで、本発明の燃料噴射制御装置において、コンデンサは、アルミ電解コンデンサであることが好ましい。
一般に、アルミ電解コンデンサは、フィルムコンデンサ等の他の種類のコンデンサと比べると、容量が同じであれば安価であるからである。また、アルミ電解コンデンサは、低温時にESR(等価直列抵抗)が大きくなって充放電性能が悪化するため、この種の燃料噴射制御装置に用いる場合に小容量化が困難であったが、前述したように本発明によればチャージコンデンサの低容量化が可能となるため、そのようなアルミ電解コンデンサを使用することができるようになる。
図1は、本発明が適用された実施形態の燃料噴射制御装置の構成を表す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料噴射制御装置は、前述した図5の燃料噴射制御装置と同様に、エンジンの各気筒#1〜#4毎に設けられた4個のインジェクタ101〜104と、その各インジェクタ101〜104のコイル101a〜104aへの通電時間及び通電タイミングを制御するECU1とから構成されている。尚、図1において、図5に示した構成要素と同じものについては、その図5と同じ符号を付しているため説明は省略する。また、コンデンサC10としては、アルミ電解コンデンサを用いている。
そして、本実施形態のECU1は、図5のECU100と比較すると、第1及び第2のフェールセーフ機能において異なっており、そのため、駆動制御回路120に代えて駆動制御回路3を備えている。尚、駆動制御回路3が前述した第1〜第6の基本動作を行う点は同じである。
そこでまず、第1のフェールセーフ機能に関する部分について説明する。
本実施形態のECU1に備えられた駆動制御回路3には、インジェクタ101〜104の各グループ毎について、放電制御部5,7が設けられている。
放電制御部5は、コンデンサC10から第1グループ(インジェクタ101,103)のコイル101a,103aへの放電を制御するために放電用トランジスタT12を駆動する回路ブロックであって、前述した第3の基本動作を行うと共に、その第1グループに対応する放電用トランジスタT12を過電流から保護するための第1のフェールセーフ機能を実現するための回路ブロックである。同様に、放電制御部7は、コンデンサC10から第2グループ(インジェクタ102,104)のコイル102a,104aへの放電を制御するために放電用トランジスタT22を駆動する回路ブロックであって、前述した第5の基本動作を行うと共に、その第2グループに対応する放電用トランジスタT22を過電流から保護するための第1のフェールセーフ機能を実現するための回路ブロックである。そして、各放電制御部5,7は同じ構成のものであるため、ここでは、放電制御部5の方について詳細に説明する。
放電制御部5は、放電制御信号生成回路9と、ノア回路11と、ラッチ回路13,15と、比較器(コンパレータ)17と、カウンタ19と、ワンショット回路21,23と、インバータ25と、PNPトランジスタ27と、ツェナーダイオード29と、抵抗31〜36とを備えている。
放電制御信号生成回路9は、前述した第3の基本動作を行うための回路であって、トランジスタT12をオンさせるための放電制御信号として、ローアクティブの信号を出力する回路である。即ち、放電制御信号生成回路9は、マイコン130からの噴射指令信号TQ1〜TQ4のうち、第1グループに対応する噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがローからハイになると、トランジスタT12をオンさせるために、放電制御信号としての出力信号をハイからローにする。そして、コイル101a,103aの何れかに流れる電流を抵抗R10に生じる電圧により検出し、その検出電流(インジェクタ電流)が目標値ipになると、出力信号をローからハイに戻す。
そして更に、放電制御部5では、このような放電制御信号生成回路9の出力信号とラッチ回路13の出力信号(Q端子の出力)とがノア回路11に入力され、そのノア回路11の出力信号が、放電用トランジスタT12のゲートへ、ハイアクティブの駆動信号として出力される。よって、ラッチ回路13の出力信号がローならば、放電制御信号生成回路9の出力信号がローのときにトランジスタT12がオンすることとなり、その放電制御信号生成回路9により、前述した第3の基本動作が行われることとなる。
また、放電制御部5においては、放電制御信号生成回路9以外の部分によって、トランジスタT12を過電流から保護するための第1のフェールセーフ機能が実現されている。
まず、コンデンサC10の負極側端子と抵抗R00との接続点が、直列な2つの抵抗31,32を介して比較器17の反転入力端子(−端子)に接続されており、更に、その比較器17の反転入力端子は、抵抗33により一定電圧VD(例えば5V)にプルアップされている。また、抵抗31,32同士の接続点とグランドラインとの間には、比較器17を保護するためのツェナーダイオード29が、それのアノードをグランドライン側にして接続されている。
そして、比較器17の非反転入力端子(+端子)には、一定電圧VDを抵抗34,35で分圧した電圧が基準電圧Vrefとして入力され、その比較器17の出力端子は、ラッチ回路13,15のセット(S)端子に接続されている。
ラッチ回路13,15は、比較器17からセット端子への信号がハイに変化すると、セット状態になって、出力信号(Q端子の出力)をハイにする。
そして、ラッチ回路13のリセット(R)端子には、ワンショット回路21の出力信号が入力されるが、そのワンショット回路21は、第1グループに対応する噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがローからハイになる度に、微小な一定時間だけハイになるパルス信号を出力する。よって、ラッチ回路13は、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイに変化する度にリセットされる。
一方、ラッチ回路15のリセット(R)端子には、カウンタ19の出力信号が入力される。そして、カウンタ19は、ワンショット回路21からのパルス信号をクロックとしてカウント動作すると共に、カウント値がN(Nは2以上の整数)に達したときに、出力信号を微小な一定時間だけハイにしてラッチ回路15をリセットする。また、ラッチ回路15の出力信号(Q端子の出力)がローからハイになると、ワンショット回路23が、カウンタ19のリセット端子へパルス信号を出力して、そのカウンタ19をリセットする。
更に、ラッチ回路15の出力信号は、インバータ25を介してPNPトランジスタ27のベースに供給され、そのラッチ回路15の出力信号がハイになると、PNPトランジスタ27がオンして、抵抗34,35の接続点に一端が接続された抵抗36の他端に、そのPNPトランジスタ27を介して一定電圧VDが印加されるようになっている。
このため、ラッチ回路15の出力信号がハイになると、比較器17の非反転入力端子(+端子)に入力される基準電圧Vrefが、一定電圧VDを抵抗34と抵抗35とで分圧した電圧Vr1から、一定電圧VDを抵抗34,36の並列抵抗と抵抗35とで分圧した電圧Vr2(>Vr1)に変化することとなる。
次に、このような放電制御部5における放電制御信号生成回路9以外の部分の作用について説明する。
まず、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイに変化すると、ワンショット回路21によってラッチ回路13のリセットが行われるため、その時点でラッチ回路13の出力は必ずローとなる。よって、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイになって放電制御信号生成回路9の出力信号がローになると、ノア回路11の出力がハイとなり、放電用トランジスタT12がオンして、コンデンサC10の放電が開始される。
そして、コンデンサC10の放電が開始されると、その放電電流がグランドラインから抵抗R00を介してコンデンサC10へと還流されるため、抵抗R00とコンデンサC10との接続点の電圧が0Vよりも低い負側に変化し、その負電圧により、比較器17の反転入力端子の電圧(以下、比較器17の入力電圧という)が低下することとなる。
ここで、コモン端子COM1がグランドショートしていない正常時には、比較器17の入力電圧が上記電圧Vr1にまで低下することはない。また、カウンタ19のカウント値は、ECU1の動作開始時にNよりも大きい値に初期設定される。よって、正常時においては、カウンタ19の出力がローのままでラッチ回路15はリセット状態になっており、PNPトランジスタ27がオフするため、比較器17の基準電圧Vrefは上記電圧Vr1に設定される。
このため、正常時には、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイになって放電用トランジスタT12のオンに伴いコンデンサC10の放電が行われても、比較器17の出力はローのままであり、ラッチ回路13,15はリセット状態のままとなる。
一方、図3に示すように、コモン端子COM1がグランドショートした場合には、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイになってトランジスタT12がオンされた際に、コンデンサC10の放電電流が正常時よりも大きくなる。
(1)そして、コンデンサC10の放電電流が過電流判定用の正規のしきい値IH(図7のIthに相当)以上になると、比較器17の入力電圧が上記電圧Vr1以下となる。
すると、比較器17の出力がハイになってラッチ回路13,15がセット状態になり、その各ラッチ回路13,15の出力がハイになる。
そして、ラッチ回路13の出力がハイになると、放電制御信号生成回路9の出力信号に拘わらずノア回路11の出力がローとなり、その結果、トランジスタT12が強制的にオフされて、コンデンサC10の放電が停止する。
また、ラッチ回路15の出力がハイになると、PNPトランジスタ27がオンするため、比較器17の基準電圧Vrefが、それまでの電圧Vr1よりも高い上記電圧Vr2に切り替わる。更に、ラッチ回路15の出力がハイになると、ワンショット回路23によりカウンタ19がリセットされる。
(2)その後は、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイになる毎に、カウンタ19のカウント値が1ずつ増加するが、そのカウント値がNになるまでは、ラッチ回路15の出力がハイのままであるため、比較器17の基準電圧Vrefが上記電圧Vr2に設定されたままになる。
よって、図3に示すように、コモン端子COM1がグランドショートしている場合、カウンタ19のカウント値がNになるまでは、トランジスタT12がオンされた際に、コンデンサC10の放電電流が上記正規のしきい値IHよりも低いしきい値IL以上になると、比較器17の入力電圧が上記電圧Vr2以下となって、比較器17の出力がハイになり、その結果、トランジスタT12が強制的にオフされて、コンデンサC10の放電が停止されることとなる。
尚、本実施形態において、抵抗34〜36の抵抗値は、コンデンサC10の放電電流が前述の目標値ip(即ち、正常時にコンデンサC10からコイルへ流す電流の最大値の目標値)と同じ値になったときに、比較器17の入力電圧が上記電圧Vr2と等しくなるように設定されている。つまり、しきい値ILは前述の目標値ipと同じ値に設定されている。
(3)そして、カウンタ19のカウント値がNになると、ラッチ回路15がリセットされて、PNPトランジスタ27がオフするため、比較器17の基準電圧Vrefが電圧Vr2から電圧Vr1に戻る。
以後は、上記(1)〜(3)の動作が繰り返されることとなる。尚、図3は、N=2の場合を例示している。
つまり、放電制御部5では、基本的には、第1グループのインジェクタ101,103を開弁させるべく放電用トランジスタT12をオンさせた時毎に、コンデンサC10の放電電流が過電流判定用のしきい値Ith以上になったか否かを比較器17により判定して、しきい値Ith以上になったと判定するとトランジスタT12を強制的にオフさせるようにしているが、特に、過電流判定用のしきい値Ithを正規の値IHと、それよりも低い値ILとに切り替え可能に構成されていると共に、コンデンサC10の放電電流が正規のしきい値IH以上になったと判定すると、次回以降の「N−1」回の判定では、しきい値Ithを正規の値IHよりも低い値ILに設定するようになっている。
このため、図3に示すように、第1グループに対応するコモン端子COM1がグランドショートした場合、過電流判定用のしきい値Ithは、N回当たり「N−1」回の割合で正規の値IHよりも低い値ILに設定されることとなる。
尚、前述したように第2グループに対応する放電制御部7も放電制御部5と同じ構成であるが、放電制御部7では、放電制御信号生成回路9とワンショット回路21とのそれぞれに、噴射指令信号TQ2,TQ4が入力され、ノア回路11の出力信号が、放電用トランジスタT22のゲートに駆動信号として出力される。
ところで、図1において、駆動制御回路3に設けられた定電流制御部37,39は、トランジスタT11,T21を制御する回路ブロックであり、前述した図5の駆動制御回路120にも設けられているものであるが、それら定電流制御部37,39の構成及び作用について説明しておく。
定電流制御部37は、第1グループ(インジェクタ101,103)のコイル101a,103aに一定電流を流すための前述した第4の基本動作を行うと共に、トランジスタT11を過電流から保護するフェールセーフ機能を実現するための回路ブロックである。同様に、定電流制御部39は、第2グループ(インジェクタ102,104)のコイル102a,104aに一定電流を流すための前述した第6の基本動作を行うと共に、トランジスタT21を過電流から保護するフェールセーフ機能を実現するための回路ブロックである。そして、各定電流制御部37,39は同じ構成のものであるため、ここでは、定電流制御部37の方について説明する。
定電流制御部37は、定電流制御信号生成回路41と、オア回路43と、ラッチ回路45と、比較器47と、ワンショット回路49と、抵抗51,52とを備えている。
定電流制御信号生成回路41は、前述した第4の基本動作を行うための回路であって、トランジスタT11をオン/オフさせるための定電流制御信号として、ローアクティブの信号を出力する回路である。即ち、定電流制御信号生成回路41は、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイになっている間、コイルに流れる電流を抵抗R10に生じる電圧により検出する。そして、電流の検出値が一定電流となるように、定電流制御信号としての出力信号をローとハイとに切り替える。具体的には、電流の検出値が目標の一定電流よりも若干低い下側しきい値以下であれば、トランジスタT11をオンさせるために出力信号をローにし、電流の検出値が目標の一定電流よりも若干高い上側しきい値以上であれば、トランジスタT11をオフさせるために出力信号をハイにする。そして、噴射指令信号TQ1,TQ3がローになると、出力信号をハイのままにする。
そして更に、定電流制御部37では、このような定電流制御信号生成回路41の出力信号とラッチ回路45の出力信号(Q端子の出力)とがオア回路43に入力され、そのオア回路43の出力信号が、トランジスタT11(この例では、PチャネルMOSFET)のゲートへ、ローアクティブの駆動信号として出力される。よって、ラッチ回路45の出力信号がローならば、定電流制御信号生成回路41の出力信号がローのときにトランジスタT11がオンすることとなり、その定電流制御信号生成回路41により、前述した第4の基本動作が行われることとなる。
また、定電流制御部37においては、定電流制御信号生成回路41以外の部分によって、トランジスタT11を過電流から保護するためのフェールセーフ機能が実現されている。
まず、駆動制御回路3の外部において、電源ラインLpとトランジスタT11との間には、トランジスタT11に流れる電流を検出するための抵抗R13が接続されている。尚、電源ラインLpとトランジスタT21との間にも、トランジスタT21に流れる電流を検出するための抵抗R23が接続されている。また、これらの抵抗R13,R23は、図5では図示を省略している。
そして、定電流制御部37においては、抵抗R13とトランジスタT11との接続点の電圧が、比較器47の反転入力端子(−端子)に入力される。また、比較器47の非反転入力端子(+端子)には、バッテリ電圧VBを抵抗51,52で分圧した電圧Vr3が基準電圧として入力され、その比較器47の出力端子は、ラッチ回路45のセット(S)端子に接続されている。
ラッチ回路45は、比較器47からセット端子への信号がハイに変化すると、セット状態になって、出力信号(Q端子の出力)をハイにする。
また、ラッチ回路45のリセット(R)端子には、ワンショット回路49の出力信号が入力されるが、そのワンショット回路49は、第1グループに対応する噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがローからハイになる度に、微小な一定時間だけハイになるパルス信号を出力する。よって、ラッチ回路45は、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイに変化する度にリセットされ、比較器47の出力がハイになるとセット状態になる。
次に、このような定電流制御部37における定電流制御信号生成回路41以外の部分の作用について説明する。
まず、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイに変化すると、ワンショット回路49によってラッチ回路45のリセットが行われるため、その時点でラッチ回路45の出力は必ずローとなる。よって、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかがハイになった後、定電流制御信号生成回路41の出力信号がローになると、オア回路43の出力がローとなってトランジスタT11がオンする。
そして、トランジスタT11がオンして抵抗R13に電流が流れると、比較器47の反転入力端子の電圧(以下、比較器47の入力電圧という)が低下することとなる。
ここで、コモン端子COM1がグランドショートしていない正常時には、比較器47の入力電圧が上記電圧Vr3にまで低下することはない。このため、正常時には、比較器47の出力はローのままであり、ラッチ回路45はリセット状態のままとなる。
これに対して、コモン端子COM1がグランドショートした場合には、トランジスタT11がオンされた際に、抵抗R13を介してトランジスタT11に流れる電流が正常時よりも大きくなる。そして、その電流が過電流判定用のしきい値Ith’以上になると、比較器47の入力電圧が上記電圧Vr3以下となる。
すると、比較器47の出力がハイになってラッチ回路45がセット状態になり、そのラッチ回路45の出力がハイになる。そして、ラッチ回路45の出力がハイになると、定電流制御信号生成回路41の出力信号に拘わらずオア回路43の出力がハイとなり、その結果、トランジスタT11が強制的にオフされて、そのトランジスタT11の過電流による破壊や劣化が防止される。また、この状態は、噴射指令信号TQ1,TQ3の何れかが次に立ち上がるまで続くこととなる。
尚、前述したように第2グループに対応する定電流制御部39も定電流制御部37と同じ構成であるが、定電流制御部39では、定電流制御信号生成回路41とワンショット回路49とのそれぞれに、噴射指令信号TQ2,TQ4が入力され、オア回路43の出力信号が、トランジスタT21のゲートに駆動信号として出力される。
また更に、図1において、比較器55,57及び抵抗59,60からなる回路は、マイコン130に前述のモニタ信号M1,M2を出力するための回路であり、図5の駆動制御回路120にも設けられているものである。
この回路では、比較器55の反転入力端子にコモン端子COM1の電圧VCOM1が入力され、比較器57の反転入力端子にコモン端子COM2の電圧VCOM2が入力される。また、比較器55,57の非反転入力端子には、バッテリ電圧VBを抵抗59,60で分圧した電圧が、しきい値電圧Vthとして入力される。そして、抵抗59,60の抵抗値は、例えば、上記しきい値電圧Vthがバッテリ電圧VBの1/4の電圧(VB/4)となるように、「3:1」に設定されている。
このため、前述したように、コモン端子COM1の電圧VCOM1がしきい値電圧Vth以下ならば、モニタ信号M1の方がハイとなり、コモン端子COM2の電圧VCOM2がしきい値電圧Vth以下ならば、モニタ信号M2の方がハイとなる。そして、それ以外の場合には、モニタ信号M1,M2はローとなる。
次に、第2のフェールセーフ機能に関する部分について説明する。
図2は、マイコン130が第2のフェールセーフ機能のために実施する処理を表すフローチャートである。尚、図2の処理は、インジェクタの第1グループと第2グループとのそれぞれについて実行されるが、ここでは、第1グループについて実行される場合を例に挙げて説明する。また、図2においては、符号の添え字として「*」と「※」とが記載されているが、図2の処理が第1グループについて実行される場合、「*」は「1」であり、「※」は1又は3である。一方、図2の処理が第2グループについて実行される場合、「*」は「2」であり、「※」は2又は4である。
マイコン130が第1グループについて図2の処理を開始すると、まずS110にて、ソフト上のカウンタCT1の値を0に初期化すると共に、そのカウンタCT1に関する判定値mの設定を行う。
カウンタCT1は、コモン端子COM1がグランドショートしてから噴射指令信号TQ1,TQ3が何回出力されたかをカウントするためのカウンタであり、換言すれば、前述した放電制御部5による第1のフェールセーフ機能によってトランジスタT12の強制的なオフが何回実施されたかをカウントするためのカウンタである。
また、判定値mは、カウンタCT1の値が当該判定値m以上になったら以後の噴射指令信号TQ1,TQ3の出力を止める、という意味を持つ値であり、下記の式1によって設定される。
m=k+(k−1)×(N−1) …式1
ここで、kは、第2のフェールセーフ機能における前述した規定値であって、コンデンサC10の放電電流に関して正規のしきい値IHで過電流検出を実施したい回数であり、(N−1)は、第1のフェールセーフ機能において、過電流判定のしきい値が低い値ILに設定されることとなる連続回数である。
次に、S120にて、噴射指令信号TQ1,TQ3の立ち下がりタイミングが到来するまで待ち、噴射指令信号TQ1,TQ3の立ち下がりタイミングが到来すると(S120:YES)、次のS130にて一定時間だけ待つ。この一定時間は、噴射指令信号TQ1,TQ3がローになってからコモン端子COM1の電圧VCOM1が安定するまでの時間である。
そして、続くS140にて、モニタ信号M1のレベルを読み取り、そのモニタ信号M1のレベルから、コモン端子COM1の電圧VCOM1がしきい値電圧Vth(=VB/4)以下であるか否かを判定する。つまり、モニタ信号M1がハイならば「VCOM1≦Vth」であると判定し、モニタ信号M1がローならば「VCOM1>Vth」であると判定する。
このS140にて「VCOM1>Vth」であると判定した場合には(S140:NO)、S150に進んで、噴射指令信号TQ1,TQ3の立ち上がりタイミングが到来したか否かを判定し、噴射指令信号TQ1,TQ3の立ち上がりタイミングが到来していなければ、再びS140へ戻る。また、上記S150にて、噴射指令信号TQ1,TQ3の立ち上がりタイミングが到来したと判定した場合には、S120へ戻る。
また、上記S140にて「VCOM1≦Vth」であると判定した場合には(S140:YES)、コモン端子COM1がグランドショートしており、放電制御部5による第1のフェールセーフ機能によってトランジスタT12の強制的なオフが実施されたとして、S160に移行し、カウンタCT1の値をインクリメント(+1)する。
そして、続くS170にて、カウンタCT1の値が判定値m以上になったか否かを判定し、カウンタCT1の値が判定値m以上ではないと判定したならば、S120へ戻る。
また、上記S170にて、カウンタCT1の値が判定値m以上になったと判定したならば、S180へ進んで、噴射指令信号TQ1,TQ3の出力を禁止する処理(ローのままにする処理)を行い、その後、当該図2の処理を終了する。
つまり、図2の処理による第2のフェールセーフ機能では、第1グループに関する場合を例に挙げると、図3に示すように、第1グループに対応する噴射指令信号TQ1,TQ3がローになる毎に「VCOM1≦Vth」であるか否かを判定すると共に、「VCOM1≦Vth」であると判定した連続回数を、第1のフェールセーフ機能でトランジスタT12の強制的なオフが実施された回数として、カウンタCT1によりカウントし(S120〜S160)、そのカウンタCT1の値が判定値m以上になったら(S170:YES)、以後の噴射指令信号TQ1,TQ3の出力を禁止してインジェクタ101,103の駆動動作を止めるようにしている(S180)。
そして特に、判定値mは上記式1で定められる値であるため、S170の判定は、第1のフェールセーフ機能によってコンデンサC10の放電電流が正規のしきい値IH以上になったと判定された回数nが規定値kに達したか否かを判定していることとなり、噴射指令信号TQ1,TQ3の出力を禁止するS180の処理は、上記回数nが規定値kに達すると実施されることとなる。
例えば、図3に示すように、規定値kが3で、「N−1」が1(N=2)であるとすると、式1よりm=5となるため、コモン端子COM1がグランドショートしてから、噴射指令信号TQ1,TQ3が5回出力された場合に、噴射指令信号TQ1,TQ3の以後の出力が停止されることとなるが、それは、コモン端子COM1がグランドショートしてから、第1のフェールセーフ機能によってコンデンサC10の放電電流が正規のしきい値IH以上になったと3回判定された場合である。
以上のような本実施形態のECU1によれば、2つのコモン端子COM1,COM2のうちの何れかがグランドショートした場合、そのグランドショートしたコモン端子の方のグループに所属するインジェクタの駆動時にコンデンサC10から放電される電流を従来よりも小さく抑えることができる。
なぜなら、コモン端子にグランドショートが発生したグループのインジェクタを開弁駆動する際には、コンデンサC10から放電用トランジスタ(T12又はT22)を介して放電される電流が正常時と比べて過大となるが、放電制御部5,7による第1のフェールセーフ機能では、コンデンサC10の放電電流が過電流判定用の正規のしきい値IH以上になったと判定すると、次回以降の「N−1」回の判定については、その過電流判定用のしきい値を正規の値IHよりも低い値ILに設定するようになっているため、その「N−1」回の開弁駆動時には、コンデンサC10の放電電流が、その低いしきい値ILで制限されるからである。尚、コモン端子COM1,COM2がグランドショートするということは、そのコモン端子とインジェクタのコイルとを結ぶ通電用の配線がグランドショートすることと同じである。
このため、本実施形態によれば、コンデンサC10の静電容量を小さく設定しても、図3に示す如く、コモン端子COM1,COM2の何れかがグランドショートした場合に、コンデンサ電圧VCが正常噴射可能レベルよりも低下してしまうことが防止され、グランドショートが発生していない正常なグループのインジェクタを確実に開弁駆動して、車両の退避走行能力を確保することができるようになる。
更に、本実施形態において、図2の処理による第2のフェールセーフ機能では、放電制御部5,7による第1のフェールセーフ機能によってコンデンサC10の放電電流が正規のしきい値IH以上になったと判定された回数nが規定値kに達したか否かを判定するようになっているため、図8を用いて説明したような不具合(異常検出の感度が敏感になりすぎること)を招くこともない。つまり、コモン端子COM1,COM2の何れかが一時的にグランドショートしただけで、そのコモン端子の方のグループに所属するインジェクタの開弁駆動が禁止されてしまい、他方のグループのインジェクタだけでエンジンを運転させる状態になってしまう、ということがない。このため、車両の運転性を不必要に悪化させてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態では、放電制御部5,7で切り替え設定される過電流判定用のしきい値のうち、低い方のしきい値ILは、インジェクタの開弁駆動初期にコイルへ流そうとする電流の目標値ipと同じ値に設定しているため、図4に示すように、コモン端子COM1,COM2の何れかが一時的にグランドショートしても、インジェクタの駆動制御に対する実質的な影響をなくすことができる。
具体的に説明すると、図4は、第1グループの方のコモン端子COM1が一時的にグランドショートした場合を例示している。そして、この図4に示す如く、グランドショートが発生している間に、第1グループに対応する放電制御部5が「コンデンサC10の放電電流≧IH」と判定し、その後、グランドショートが解消されているにも拘わらず「N−1」回の判定に亘って、コンデンサC10の放電電流の制限値である過電流判定用のしきい値Ithが低い値ILに設定されたとしても、その値ILが上記目標値ipと同等であれば、インジェクタ101,103の駆動制御には実質的に影響がなく、正常に燃料噴射を実施することができるからである
一方上記N、コモン端子のグランドショート時に低下するコンデンサ電圧VCを復活させたい時間に応じて設定すれば良い。つまり、コンデンサ電圧VCを早く復活させたいなら、を小さい値に設定すれば良い。
尚、上記実施形態では、トランジスタT10,T20,T30,T40が駆動用スイッチング素子に相当し、充電回路50が充電手段に相当し、トランジスタT12,T22が放電用スイッチング素子に相当し、コモン端子COM1及びそのコモン端子COM1とコイル101a,103aとを結ぶ配線と、コモン端子COM2及びそのコモン端子COM2とコイル102a,104aとを結ぶ配線とが、各グループ毎に設けられた複数の通電用配線に相当している。また、マイコン130と各放電制御部5,7における放電制御信号生成回路9とが制御手段に相当している。そして、各放電制御部5,7における放電制御信号生成回路9以外の部分が、フェールセーフ手段又は第1フェールセーフ手段に相当し、マイコン130が実行する図2の処理が第2フェールセーフ手段に相当している。
ところで、上記実施形態のECU1において、マイコン130が図2の処理を行わないように変形しても良い。そして、このように変形しても、2つのコモン端子COM1,COM2のうちの何れかがグランドショートした場合、そのグランドショートしたコモン端子の方のグループに所属するインジェクタの駆動時にコンデンサC10から放電される電流を従来よりも小さく抑えることができる。よって、グランドショートが発生していない正常なグループのインジェクタを確実に開弁駆動することができる可能性を高めることができる。
そして更に、この変形例において、各放電制御部5,7からカウンタ19及びワンショット回路23を削除すると共に、その各放電制御部5,7のラッチ回路15が、例えばECU1の動作開始時にのみリセットされるように変形しても良い。そして、このように変形すれば、コンデンサC10の放電電流が過電流判定用の正規のしきい値IH以上になったと判定すると、ECU1の次回の起動時まで、その過電流判定用のしきい値が正規の値IHよりも低い値ILに設定されることとなる。このため、グランドショートしたコモン端子へのコンデンサC10からの過剰な放電を一層抑制することができ、グランドショートが発生していない正常なグループのインジェクタをより確実に開弁駆動することができるようになる。尚、ECU1は、例えば車両のイグニッションスイッチがオンされると電源が供給されて起動する。
一方、上記実施形態の装置は、コモン2系統且つチャージコンデンサ1個の構成であったが、前述した放電制御部5,7と図2の処理は、1つのチャージコンデンサに対して放電用のトランジスタ及びコモン端子が1つだけ設けられる構成の装置に対しても、同様に適用することができる。具体的には、コモン端子が1つだけのコモン1系統の構成や、特許文献1のようにコモン2系統で且つ各系統毎にチャージコンデンサが設けられる構成の装置である。
そのような装置に放電制御部5,7と図2の処理を適用しても、コモン端子がグランドショートした場合、インジェクタの駆動時にチャージコンデンサから放電される電流を小さく抑えることができる。このため、もし、そのグランドショートが一時的なものであり、図2の処理によってインジェクタの開弁駆動が禁止される前に、そのグランドショートが解消されたならば、そのグランドショートの解消時点において、チャージコンデンサの電圧が低下し過ぎていることを回避することができ、早期に正常な燃料噴射を再開することができるようになる。そして、このような効果を、チャージコンデンサの静電容量を小さく設定しても得ることが可能となり、装置の小型化と低コスト化を達成できるのである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、図1において、駆動制御回路3へは、ECU1内のマイコン130からでなく、ECU1の外部から噴射指令信号TQ1〜TQ4が入力される構成でも良い。また、マイコン130と駆動制御回路3とが一体化された構成でも良い。
実施形態の燃料噴射制御装置の構成を表す構成図である。 ECUのマイコンが第2のフェールセーフ機能のために実施する処理を表すフローチャートである。 実施形態の作用及び効果を説明するタイムチャートである。 実施形態の他の効果を説明するタイムチャートである。 従来の燃料噴射制御装置の構成を表す構成図である。 燃料噴射制御装置の基本動作を説明するタイムチャートである。 従来のフェールセーフ機能及び従来技術の問題を説明するタイムチャートである。 従来技術の他の問題を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1…ECU(電子制御ユニット)、3…駆動制御回路、5,7…放電制御部、9…放電制御信号生成回路、11…ノア回路、13,15,45…ラッチ回路、17,47,55,57…比較器、19…カウンタ、21,23,49…ワンショット回路、25…インバータ、27…PNPトランジスタ、29…ツェナーダイオード、31〜36,51,52,59,60…抵抗、37,39…定電流制御部、41…定電流制御信号生成回路、43…オア回路、50…充電回路、101〜104…インジェクタ、101a〜104a…コイル、110…充電制御回路、130…マイコン、C10…コンデンサ(チャージコンデンサ)、COM1,COM2…コモン端子、R00,R10,R13,R20,R23…電流検出抵抗、T00,T10,T11,T12,T20,T21,T22,T30,T40…トランジスタ

Claims (4)

  1. 内燃機関の各気筒毎に設けられ、コイルへの通電により開弁して、対応する気筒に燃料を噴射供給すると共に、複数組にグループ分けされた複数のインジェクタと、
    前記各インジェクタ毎に設けられ、対応するインジェクタのコイルの一端とグランドラインとの間の通電経路上にそれぞれ直列に接続された複数の駆動用スイッチング素子と、
    電源電圧よりも高い高電圧を生成してコンデンサを充電する充電手段と、
    前記インジェクタの各グループ毎に設けられ、対応するグループに所属するインジェクタのコイルの端部のうち、前記駆動用スイッチング素子側とは反対側の端部が接続された複数の通電用配線と、
    前記インジェクタの各グループ毎に設けられ、オンすることで前記各通電用配線を前記コンデンサの高電圧側の端子にそれぞれ接続させる複数の放電用スイッチング素子と、
    前記複数のインジェクタの何れかを開弁させる際には、開弁させるべきインジェクタ(以下、開弁対象インジェクタという)に対応する駆動用スイッチング素子をオンさせると共に、開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子をオンさせて、前記コンデンサから開弁対象インジェクタのコイルに放電させる制御手段とを備え、
    更に、前記インジェクタの各グループ毎について、
    該当グループに所属するインジェクタを開弁させるべく、その該当グループに対応した放電用スイッチング素子がオンされた時毎に、前記コンデンサの放電電流が過電流判定用のしきい値以上になったか否かを判定し、しきい値以上になったと判定すると、前記放電用スイッチング素子を強制的にオフさせるフェールセーフ手段を備えた燃料噴射制御装置において、
    前記フェールセーフ手段は、前記判定に用いるしきい値を、正規の値と該正規の値よりも低い値とに切り替え可能に構成されていると共に、前記放電電流が前記正規のしきい値以上になったと判定すると、前記しきい値を前記正規の値よりも低い値に設定するように構成されており、
    更に、前記制御手段は、前記複数のインジェクタの何れかを開弁させる際には、開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子を、前記コンデンサから該開弁対象インジェクタのコイルに流れる電流が所定の目標値に達するまでオンさせるように構成されており、
    前記フェールセーフ手段が前記判定に用いるしきい値のうち、前記正規の値よりも低い方の値は、前記目標値と同じ値であること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 内燃機関の各気筒毎に設けられ、コイルへの通電により開弁して、対応する気筒に燃料を噴射供給すると共に、複数組にグループ分けされた複数のインジェクタと、
    前記各インジェクタ毎に設けられ、対応するインジェクタのコイルの一端とグランドラインとの間の通電経路上にそれぞれ直列に接続された複数の駆動用スイッチング素子と、
    電源電圧よりも高い高電圧を生成してコンデンサを充電する充電手段と、
    前記インジェクタの各グループ毎に設けられ、対応するグループに所属するインジェクタのコイルの端部のうち、前記駆動用スイッチング素子側とは反対側の端部が接続された複数の通電用配線と、
    前記インジェクタの各グループ毎に設けられ、オンすることで前記各通電用配線を前記コンデンサの高電圧側の端子にそれぞれ接続させる複数の放電用スイッチング素子と、
    前記複数のインジェクタの何れかを開弁させる際には、開弁させるべきインジェクタ(以下、開弁対象インジェクタという)に対応する駆動用スイッチング素子をオンさせると共に、開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子をオンさせて、前記コンデンサから開弁対象インジェクタのコイルに放電させる制御手段とを備え、
    更に、前記インジェクタの各グループ毎について、
    該当グループに所属するインジェクタを開弁させるべく、その該当グループに対応した放電用スイッチング素子がオンされた時毎に、前記コンデンサの放電電流が過電流判定用のしきい値以上になったか否かを判定し、しきい値以上になったと判定すると、前記放電用スイッチング素子を強制的にオフさせる第1フェールセーフ手段と、
    前記第1フェールセーフ手段により前記放電電流が前記しきい値以上になったと判定された回数が、規定値に達したか否かを判定し、規定値に達したと判定すると、以後、該当グループに所属するインジェクタを開弁させる動作を前記制御手段が行うのを禁止する第2フェールセーフ手段と、
    を備えた燃料噴射制御装置において、
    前記第1フェールセーフ手段は、前記判定に用いるしきい値を、正規の値と該正規の値よりも低い値とに切り替え可能に構成されていると共に、前記放電電流が前記正規のしきい値以上になったと判定すると、次回以降の所定回の判定では、前記しきい値を前記正規の値よりも低い値に設定するように構成されており、
    前記第2フェールセーフ手段は、前記第1フェールセーフ手段により前記放電電流が前記正規のしきい値以上になったと判定された回数が、前記規定値に達したか否かを判定し、前記規定値に達したと判定すると、以後、当該第2フェールセーフ手段に対応したグループに所属するインジェクタを開弁させる動作を前記制御手段が行うのを禁止するように構成されており、
    更に、前記制御手段は、前記複数のインジェクタの何れかを開弁させる際には、開弁対象インジェクタが所属するグループに対応した放電用スイッチング素子を、前記コンデンサから該開弁対象インジェクタのコイルに流れる電流が所定の目標値に達するまでオンさせるように構成されており、
    前記第1フェールセーフ手段が前記判定に用いるしきい値のうち、前記正規の値よりも低い方の値は、前記目標値と同じ値であること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  3. コイルへの通電により開弁して内燃機関に燃料を噴射供給するインジェクタと、
    前記インジェクタのコイルの一端とグランドラインとの間の通電経路上に直列に接続された駆動用スイッチング素子と、
    電源電圧よりも高い高電圧を生成してコンデンサを充電する充電手段と、
    前記インジェクタのコイルの端部のうち、前記駆動用スイッチング素子側とは反対側の端部が接続された通電用配線と、
    オンすることで前記通電用配線を前記コンデンサの高電圧側の端子に接続させる放電用スイッチング素子と、
    前記インジェクタを開弁させる際には、前記駆動用スイッチング素子をオンさせると共に、前記放電用スイッチング素子をオンさせて、前記コンデンサから前記インジェクタのコイルに放電させる制御手段と、
    前記放電用スイッチング素子がオンされた時毎に、前記コンデンサの放電電流が過電流判定用のしきい値以上になったか否かを判定し、しきい値以上になったと判定すると、前記放電用スイッチング素子を強制的にオフさせる第1フェールセーフ手段と、
    前記第1フェールセーフ手段により前記放電電流が前記しきい値以上になったと判定された回数が、規定値に達したか否かを判定し、規定値に達したと判定すると、以後、前記インジェクタを開弁させる動作を前記制御手段が行うのを禁止する第2フェールセーフ手段と、
    を備えた燃料噴射制御装置において、
    前記第1フェールセーフ手段は、前記判定に用いるしきい値を、正規の値と該正規の値よりも低い値とに切り替え可能に構成されていると共に、前記放電電流が前記正規のしきい値以上になったと判定すると、次回以降の所定回の判定では、前記しきい値を前記正規の値よりも低い値に設定するように構成されており、
    前記第2フェールセーフ手段は、前記第1フェールセーフ手段により前記放電電流が前記正規のしきい値以上になったと判定された回数が、前記規定値に達したか否かを判定し、前記規定値に達したと判定すると、以後、前記インジェクタを開弁させる動作を前記制御手段が行うのを禁止するように構成されており、
    更に、前記制御手段は、前記インジェクタを開弁させる際には、前記放電用スイッチング素子を、前記コンデンサから該インジェクタのコイルに流れる電流が所定の目標値に達するまでオンさせるように構成されており、
    前記第1フェールセーフ手段が前記判定に用いるしきい値のうち、前記正規の値よりも低い方の値は、前記目標値と同じであること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記コンデンサは、アルミ電解コンデンサであること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置
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