JP2013002475A - 電磁弁駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁弁のコイルのインダクタンスや電気抵抗に温度ばらつきや個体ばらつきなどがあっても、開弁に必要な一定のエネルギーをコイルに供給できるようにする。
【解決手段】放電用のコンデンサC10は、昇圧回路50により規定電圧に充電される。気筒♯1のインジェクタ101のコイル101aへの放電開始タイミングでマイコン130からの駆動信号IJT1がHレベルになると、放電用トランジスタT12及び気筒選択トランジスタT10が共にオンしてコンデンサC10からコイル101aへの放電が開始される。積分器33は、電流検出抵抗R10を流れる電流の積分によりコンデンサC10からの放出電荷Qmを算出し、放出電荷Qmが放出電荷閾値Qoに到達すると、比較器35の出力がLレベル、AND回路39の出力がLレベルとなって、放電用トランジスタT12がオフされ、コンデンサC10からコイル101aへの放電が停止される。
【選択図】図1
【解決手段】放電用のコンデンサC10は、昇圧回路50により規定電圧に充電される。気筒♯1のインジェクタ101のコイル101aへの放電開始タイミングでマイコン130からの駆動信号IJT1がHレベルになると、放電用トランジスタT12及び気筒選択トランジスタT10が共にオンしてコンデンサC10からコイル101aへの放電が開始される。積分器33は、電流検出抵抗R10を流れる電流の積分によりコンデンサC10からの放出電荷Qmを算出し、放出電荷Qmが放出電荷閾値Qoに到達すると、比較器35の出力がLレベル、AND回路39の出力がLレベルとなって、放電用トランジスタT12がオフされ、コンデンサC10からコイル101aへの放電が停止される。
【選択図】図1
Description
本発明は、電磁弁を駆動する装置に関し、特に、電源電圧よりも高電圧の電気エネルギーを電磁弁のコイルに放電して、その電磁弁の作動応答性を向上させるようにした装置に関する。
従来、例えば車両に搭載された内燃機関の各気筒にそれぞれ燃料を噴射供給するインジェクタ(燃料噴射弁)としては、コイル(電磁ソレノイド)への通電により開弁する電磁弁が使用されている。そして、このようなインジェクタを駆動して燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置は、コイルへの通電(通電開始タイミング及び通電時間)を制御することにより、内燃機関への燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御している。
また、こうした燃料噴射制御装置としては、インジェクタの開弁応答を早めるために、DC−DCコンバータ等の昇圧回路により直流電源電圧を昇圧して放電用コンデンサを充電すると共に、コイルに通電すべき駆動期間の開始時には、その放電用コンデンサに蓄積しておいた高電圧のエネルギー(電気エネルギー)をインジェクタのコイルに放電して規定の大電流(いわゆるピーク電流)を流すことにより、そのインジェクタを速やかに開弁状態へ移行させ、その後は、駆動期間が終了するまで、コイルに一定電流(いわゆる保持電流)を流して、インジェクタを開弁状態に保持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
駆動期間の開始時にインジェクタを開弁させるためには、放電用コンデンサから所定のエネルギーをコイルへ放電する必要があるが、特許文献1に記載されている技術では、放電開始後のコイルに流れる電流(以下「駆動電流」とも言う)が所定の閾値Ioに達したことをもって所定のエネルギーを放電できたものと判断するようにしている。
より具体的には、放電用コンデンサからコイルへの通電経路に、この通電経路を導通・遮断するためのスイッチとしてのトランジスタを設けると共に、この通電経路を流れる電流を検出するための電流検出抵抗を設ける。そして、トランジスタのオンにより放電用コンデンサからの放電を開始し、その後、電流検出抵抗による駆動電流の検出値が閾値Ioに達したら、トランジスタを再びオフする。
そして、トランジスタのオフ後(放電終了後)は、昇圧回路を動作させて放電用コンデンサを所望の電圧まで充電させることにより、次の駆動(放電)に備える。
しかし、上記のように駆動電流が閾値Ioに達するまで放電用コンデンサからの放電によるピーク電流の通電を行うようにする方法では、コイルのインダクタンスや電気抵抗(電線自体の持つ電気抵抗とコア材質による損失)の温度ばらつきや個体ばらつきによって、放電用コンデンサから放出(放電)されるエネルギーのばらつきが生じる。そして、上記温度ばらつきや個体ばらつきが大きいと、インジェクタの開弁に必要なエネルギーに対し、放出されるエネルギーのばらつきも大きくなる。
この放出エネルギーのばらつきについて、図5を用いてより具体的に説明する。図5(a)は、インジェクタ駆動時にコイルに流れる電流の一例を示すものであって、ケースA〜ケースCの三種類のケースを示している。いずれのケースにおいても、時刻t0の駆動開始時に放電用コンデンサからコイルへの放電が開始され、これによりコイルに流れる駆動電流は急上昇していく。そして、その駆動電流が所定の放電電流検出閾値Ioに到達したら、放電用コンデンサからの放電は停止され、その後駆動期間が終了するまでは保持電流が流れる。
例えばケースAの場合、時刻t1にて駆動電流が放電電流検出閾値Ioに達するため、時刻t0〜t1の間に放電用コンデンサからの放電が行われることになる。このケースAは、コイルのインダクタンスや電気抵抗が設計値と同等であり、よって、図5(b)に示すように、時刻t1で駆動電流が放電電流検出閾値Ioに達したとき、放電用コンデンサから放出されたエネルギーがちょうどインジェクタの開弁に最低限必要なエネルギーEoとなっている。つまり、開弁のために必要なエネルギーが過不足なく放出されてインジェクタが開弁されることになる。
しかし、コイルのインダクタンスや電気抵抗には、上述したように温度ばらつきや個体ばらつきなどがあり、例えばコイルの温度が高いほどそのインダクタンスや電気抵抗も大きくなる。そのため、放電用コンデンサの充電電圧が一定であっても、上記各ばらつきによって、駆動電流が放電電流検出閾値Ioに達するまでの時間にばらつきが生じる。例えば、コイルの温度が高いほど、駆動電流が放電電流検出閾値Ioに達するまでの時間は長くなる。
図5(a)において、ケースBは、ケースAよりも高温であること等によってコイルのインダクタンスや電気抵抗が大きく、よって放電電流検出閾値Ioに到達するのがケースAの時刻t1よりも遅い時刻t3となる場合を示しており、ケースCは、ケースBよりもさらにコイルのインダクタンスや電気抵抗が大きく、よって放電電流検出閾値Ioに到達するのがケースBの時刻t3よりもさらに遅い時刻t4となる場合を示している。
そして、このように放電電流検出閾値Ioに到達するまでの時間が長くなればなるほど、放電用コンデンサからは過剰なエネルギーが放出されてしまうことになる。例えばケースBの場合、図5(b)に示すように、放電電流検出閾値Ioに到達する前の時刻t2にて、開弁に最低限必要なエネルギーEoが供給されることになるが、放電用コンデンサからの放電は時刻t3まで継続されるため、時刻t2〜時刻t3までに放出されるエネルギーは、開弁のために本来必要ではない過剰なエネルギーとなる。
ケースCの場合も同様であり、放電電流検出閾値Ioに到達する前の時刻t3にて、開弁に最低限必要なエネルギーEoが供給されることになるが、放電用コンデンサからの放電は時刻t4まで継続されるため、時刻t3〜時刻t4までに放出されるエネルギーは、開弁のために本来必要ではない過剰なエネルギーとなる。
このように、放電開始後の駆動電流が放電電流検出閾値Ioに到達したときに放電を停止させるような従来の方法では、コイルのインダクタンスや電気抵抗のばらつきによって放電用コンデンサからのエネルギー放出が過剰になってしまうおそれがある。そして、エネルギー放出が過剰になればなるほど、放電用コンデンサを再び一定電圧まで充電するために必要な充電エネルギーも大きくなる。
特に昇圧回路がDC−DCコンバータによって構成されている場合、トランジスタのオン・オフ動作によって直流電圧を昇圧する構成であることから、充電すべきエネルギーが大きいほど(即ち放出されたエネルギーが大きいほど)、トランジスタのオン・オフ動作回数が多くなる。そのため、昇圧回路の発熱量が増大し、燃料の噴射頻度に制約を受けるなど、発熱量増大に起因する各種問題が生じる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、電磁弁駆動装置において、電磁弁のコイルのインダクタンスや電気抵抗に温度ばらつきや個体ばらつきなどがあっても、開弁に必要な一定のエネルギーをコイルに供給できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、電磁弁のコイルに供給する電気エネルギーが蓄積されるコンデンサと、直流電源の直流電圧をその直流電圧よりも高い高電圧に昇圧してその昇圧した高電圧によってコンデンサを充電する充電手段と、コンデンサからコイルへの通電経路を導通・遮断するためにその通電経路に設けられたスイッチ手段と、コンデンサからコイルへの放電開始タイミングを設定する設定手段と、この設定手段により設定された放電開始タイミングが到来した時にスイッチ手段をオンさせて通電経路を導通させることによりコンデンサからコイルへ放電させるスイッチ制御手段と、を備え、コンデンサからコイルへの放電によって電磁弁を作動(開弁又は閉弁)させるように構成された電磁弁駆動装置である。
充電手段は、コンデンサを、その充電電圧が予め設定された規定電圧となるように充電するよう構成されている。また、スイッチ制御手段によるスイッチ手段のオン後、コンデンサからコイルへ放出された電荷を検出する放出電荷検出手段を備えている。そして、スイッチ制御手段は、スイッチ手段のオン後、放出電荷検出手段により検出された電荷が予め設定された放出電荷閾値以上となった場合に、スイッチ手段をオフさせて通電経路を遮断させることによりコンデンサからコイルへの放電を停止させる。
このように構成された電磁弁駆動装置では、放電開始タイミングの到来によりスイッチ手段がオンされた後、そのオン後にコンデンサからコイルへ放出された電荷(オンされてからの放出電荷の総量)を検出する。そして、その検出された電荷が放出電荷閾値以上となった場合に、コンデンサからコイルへの放電を停止する。
つまり、従来は駆動電流が所定の閾値に到達したことをもって放電を停止させていたのに対し、本発明では、コンデンサを規定電圧に充電するようにした上で、コンデンサからコイルに放出された電荷によって放電期間を制御するのである。コンデンサの充電電圧が略一定(上記規定電圧又はその近傍)であれば、コンデンサから放出される電気エネルギーはコンデンサからの放出電荷に略比例するため、放出電荷をもとに放出エネルギーを判断することができる。
従って、請求項1に記載の電磁弁駆動装置によれば、電磁弁のコイルのインダクタンスや電気抵抗に温度ばらつきや個体ばらつきなどがあっても、その影響を受けることなく、開弁に必要な一定のエネルギーをコイルに供給することができる。
尚、放出電荷閾値を具体的にどのような値に設定するかについては適宜決めることができるが、例えば、電磁弁の作動に最低限必要な電気エネルギーに対応した電荷の値に設定すれば、コイルのインダクタンスや電気抵抗のばらつきの影響を受けることなく電磁弁作動に必要な一定の電気エネルギーを過不足なく供給することができる。
そして、放出電荷閾値を適切に設定して電気エネルギーの過剰な放出をできる限り抑えることによって、放電停止後に再びコンデンサを規定電圧に充電させるための充電エネルギーをより低く抑えることができる。
放出電荷検出手段の具体的構成は種々考えられ、例えば請求項2に記載のように、コイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、スイッチ手段のオン後、電流検出手段により検出された電流を積分することによりその積分値をコイルへ放出された電荷として検出する積分手段と、を備えた構成とすることができる。
電荷は電流を積分(時間積分)したものであるため、コンデンサからの放電時にコイルに流れる電流を検出してこれを積分すれば、コンデンサからコイルへ放出された電荷を検出することができる。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電磁弁駆動装置であって、放出電荷閾値を可変設定する放出電荷閾値設定手段を備えていることを特徴とする。
このように、放出電荷閾値を可変設定できるようにすることで、電磁弁の作動に必要な電気エネルギーが変動するような場合であっても、その必要な電気エネルギーに応じて放出電荷閾値を適切な値に設定することができる。
このように、放出電荷閾値を可変設定できるようにすることで、電磁弁の作動に必要な電気エネルギーが変動するような場合であっても、その必要な電気エネルギーに応じて放出電荷閾値を適切な値に設定することができる。
より具体的には、例えば請求項4に記載のように、電磁弁が、所定の圧力に蓄圧された流体を開弁により流出させるために設けられ、閉弁時における流体の蓄圧時の圧力が大きいほど開弁に必要な前記電気エネルギーが大きくなるように構成されている場合、放出電荷閾値設定手段は、その流体の蓄圧時の圧力が大きいほど放出電荷閾値が大きくなるように、その圧力に応じて連続的又は段階的に放出電荷閾値を設定するようにするとよい。
上記のような、流体の蓄圧時の圧力によって開弁に必要な電気エネルギーが変動するようなケースなど、電磁弁の利用形態によっては、電磁弁の作動に必要なエネルギーが変動するようなケースが種々考えられる。そのような場合に、放出電荷閾値がある1つの固定値であったとすると、状況によっては、電気エネルギーの過剰な供給或いは供給不足が生じるおそれがある。
そこで、請求項3又は請求項4に記載のように放出電荷閾値を可変設定できるように構成することで、放出電荷閾値を、電磁弁の利用形態(必要な電気エネルギー)に応じたより適切な値に設定(可変設定)することができる。
次に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電磁弁駆動装置であって、スイッチ手段のオン後、所定の判定タイミングにて、放出電荷検出手段により検出された電荷を取得する電荷取得手段と、この電荷取得手段により取得された電荷が予め設定された異常判定閾値以上であるか否か判断し、異常判定閾値以上ではない場合に当該電磁弁駆動装置が異常である旨の判定を行う異常判定手段と、を備えている。
コンデンサからコイルへの通電経路が正常であれば、スイッチ手段のオン後は、放出電荷検出手段によって電荷が検出されるはずであるが、仮にその通電経路に断線やショート等の何らかの異常が生じてコンデンサからコイルへ正常に電流が流れない状態になっていたとすると、スイッチ手段のオン後も放出電荷検出手段によって電荷が正常に検出されなくなる。
そこで、スイッチ手段のオン後、所定の判定タイミングで、放出電荷検出手段による検出電荷が異常判定閾値以上であるか否かを判断することで、通電経路が正常か否かの判定を行うことができる。つまり、エネルギー供給量を一定にするために設けられた放出電荷検出手段による検出結果を、スイッチ手段のオフタイミングの設定のためだけでなく、通電経路の異常診断にも併用することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
まず図1は、本実施形態の燃料噴射制御装置(以下、ECUという)の構成を表す構成図である。
まず図1は、本実施形態の燃料噴射制御装置(以下、ECUという)の構成を表す構成図である。
図1に示すように、本実施形態のECU100は、車両に搭載された多気筒(この例では4気筒)エンジンの各気筒♯1〜♯4に燃料を噴射供給する4個のインジェクタ(電磁弁)101,102,103,104を駆動するものであり、詳しくは、その各インジェクタ101〜104のコイル101a,102a,103a,104aへの通電開始タイミング及び通電時間を制御することにより、各気筒♯1〜♯4への燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御する。
尚、本実施形態のエンジンはディーゼルエンジンであって、高圧燃料をコモンレール(蓄圧室)に蓄圧してこれを各インジェクタから各気筒に噴射するよう構成された、いわゆるコモンレールシステムが構築されており、このコモンレールシステムがECU100によって制御される。コモンレールシステムはよく知られているため、ここではその詳細についての説明及び図示は省略する。
また、各インジェクタ101〜104は、常閉式の電磁弁により構成されており、コイル101a〜104aに通電されると開弁して燃料噴射を行う。また、コイル101a〜104aへの通電が遮断されると閉弁して燃料噴射を停止する。
ここで、本実施形態では、全4気筒分のインジェクタ101〜104を2気筒ずつ2つのグループに分け、気筒♯1,♯3の各インジェクタ101,103を第1グループとして、それらのコイル101a,103aの上流側の一端をECU100の第1コモン端子COM1に接続し、気筒♯2,♯4の各インジェクタ102,104を第2グループとして、それらのコイル102a,104aの上流側の一端をECU100の第2コモン端子COM2に接続している。尚、各グループは、同時に駆動されることがないインジェクタ同士で構成している。
各コイル101a〜104aの下流側の端部は、ECU100の端子INJ1,INJ2,INJ3,INJ4を介して気筒選択用のトランジスタ(以下「気筒選択トランジスタ」という)T10,T20,T30,T40の一方の出力端子にそれぞれ接続されている。そして、それら各気筒選択トランジスタT10〜T40の他方の出力端子は、インジェクタの各グループ毎に電流検出抵抗R10,R20を介してグランドラインに接続(接地)されている。
このため、気筒♯1,♯3に対応した各気筒選択トランジスタT10,T30を介してインジェクタ101,103のコイル101a,103aに流れる電流が、電流検出抵抗R10に生じる電圧として検出され、気筒♯2,♯4に対応した各気筒選択トランジスタT20,T40を介してインジェクタ102,104のコイル102a,104aに流れる電流が、電流検出抵抗R20に生じる電圧として検出される。尚、この例において、ECU100内にスイッチング素子として設けられているトランジスタは、全てMOSFETである。
また、ECU100には、上記各気筒選択トランジスタT10〜T40及び各電流検出抵抗R10,R20に加えて、定電流制御用のトランジスタ(以下「定電流トランジスタ」という)T11,T21と、放電用のトランジスタ(以下「放電用トランジスタ」という)T12,T22と、4つのダイオードD11,D12,D21,D22と、2つのコンデンサ(放電用コンデンサ)C10,C20と、直流電源としての車載バッテリ10の直流電圧(バッテリ電圧)VB(本例では例えば12V)を昇圧して、そのバッテリ電圧VBよりも高い電圧を生成して各コンデンサC10,C20を充電する昇圧回路(DC−DCコンバータ)50と、上記各トランジスタ及び昇圧回路50を制御する制御回路が搭載された駆動用IC120と、CPU、ROM、RAMなどからなる周知のマイコン(マイクロコンピュータ)130とが備えられている。尚、マイコン130は、その内部にAD変換器(アナログ−デジタル変換器)20を備えている。
マイコン130は、エンジン回転数Ne、アクセル開度ACC、エンジン水温THW、コモンレール内の燃料の圧力であるレール圧Prなど、各種センサにて検出されるエンジンの運転情報に基づいて、各気筒♯1〜♯4毎の駆動信号IJT1〜IJT4を生成して駆動用IC120に出力する。この駆動信号IJT1〜IJT4は、その信号のレベルがハイレベル(Hレベル)の間だけインジェクタ101〜104のコイル101a〜104aに通電する(つまり、インジェクタ101〜104を開弁させる)、という意味を持っている。
そして、駆動用IC120は、マイコン130からの各駆動信号IJT1〜IJT4に基づき、各気筒選択トランジスタT10〜T40のゲートへ、対応する駆動信号と同じ論理レベルの気筒選択信号TQ1〜TQ4を出力する。例えば、気筒♯1に対応した駆動信号IJT1がローレベル(Lレベル)の間は、駆動用IC120は対応する気筒選択トランジスタT10へLレベルの気筒選択信号TQ1を出力してこの気筒選択トランジスタT10をオフさせ、逆にその駆動信号IJT1がHレベルの間は、駆動用IC120は対応する気筒選択トランジスタT10へHレベルの気筒選択信号TQ1を出力してこの気筒選択トランジスタT10をオンさせる。
また、マイコン130は、駆動用IC120へ、第1グループ及び第2グループの各グループ毎に個別に放出電荷判定閾値Vo(デジタル値)を出力し、駆動用IC120は、マイコン130へ、各グループ毎に個別に放出電荷モニタ電圧Vm(アナログ値)を出力するが、これら放出電荷判定閾値Vo及び放出電荷モニタ電圧Vmの詳細については後で詳述する。
尚、図1では、マイコン130と駆動用IC120との間で入出力される各種信号等について、第1グループに対応した4種類の信号等(IJT1,IJT3,Vm,Vo)のみ図示しているが、第2グループについても、具体的な図示は省略したものの、第1グループと同様に上記4種類の信号等が入出力される。
一方、昇圧回路50は、インダクタL00と、充電用のトランジスタ(以下「充電用トランジスタ」という)T00と、この充電用トランジスタT00を駆動する充電制御回路110とを備えている。インダクタL00は、一端がバッテリ電圧VBの供給される電源ラインLpに接続され、他端が充電用トランジスタT00の一方の出力端子(ドレイン)に接続されている。また、充電用トランジスタT00の他方の出力端子(ソース)とグランドラインとの間には、電流検出用の抵抗R00が接続されている。そして、充電用トランジスタT00のゲート端子には充電制御回路110が接続され、この充電制御回路110の出力に応じて充電用トランジスタT00がオン/オフされる。
更に、インダクタL00と充電用トランジスタT00との接続点に、逆流防止用の第1のダイオードD13を介して第1のコンデンサC10の一端(正極側端子)が接続され、同じくその接続点に、逆流防止用の第2のダイオードD23を介して第2のコンデンサC20の一端(正極側端子)が接続されている。そして、各コンデンサC10,C20の他端(負極側端子)は、充電用トランジスタT00のソースと抵抗R00との接続点に接続されている。
この昇圧回路50においては、充電用トランジスタT00がオン/オフされると、インダクタL00と充電用トランジスタT00との接続点に、バッテリ電圧VBよりも高いフライバック電圧(逆起電圧)が発生し、そのフライバック電圧により、各ダイオードD13,D23を通じて各コンデンサC10,C20が充電される。
これにより、各コンデンサC10,C20がバッテリ電圧VBよりも高い電圧に充電される。そして、充電制御回路110は、駆動用IC120からの充電許可信号がアクティブレベル(例えばハイレベル)になると、充電用トランジスタT00をオン/オフさせるが、その際に、各コンデンサC10,C20の正極側端子の電圧(各コンデンサC10,C20の充電電圧)をモニタして、その充電電圧が予め設定された目標の規定電圧(充電目標電圧であり、本実施形態では例えば50V)になるか、上記充電許可信号が非アクティブレベルになると、充電用トランジスタT00をオフのままにして、各コンデンサC10,C20の充電を止める。
充電時における充電用トランジスタT00のオン/オフの回数(以下「充電動作回数」ともいう)は、充電対象の各コンデンサC10,C20を上記規定電圧に充電するために必要な充電エネルギーに依存し、必要な充電エネルギーが大きいほど充電動作回数も多くなる。そして、充電動作回数が多いほど、充電用トランジスタT00の発熱も大きくなり、延いては昇圧回路50全体の発熱も大きくなる。
また、ECU100において、第1の放電用トランジスタT12は、第1のコンデンサC10から第1コモン端子COM1に接続されている第1グループのコイル101a,103aへ放電させるために設けられており、その第1の放電用トランジスタT12がオンされると、第1のコンデンサC10の正極側端子(高電圧側の端子)が第1コモン端子COM1に接続される。
同様に、第2の放電用トランジスタT22は、第2のコンデンサC20から第2コモン端子COM2に接続されている第2グループのコイル102a,104aへ放電させるために設けられており、その第2のトランジスタT22がオンされると、第2のコンデンサC20の正極側端子が第2コモン端子COM2に接続される。
更に、ECU100において、第1の定電流トランジスタT11は、第1コモン端子COM1に接続された第1グループのコイル101a,103aに一定の電流(保持電流)を流すために設けられており、気筒♯1に対応した気筒選択トランジスタT10又は気筒♯3に対応した気筒選択トランジスタT30の何れかがオンされている状態で、その第1の定電流トランジスタT11がオンされると、各気筒選択トランジスタT10,T30のうちでオンされている方に接続されているコイル(101a又は103a)に、電源ラインLpから逆流防止用のダイオードD11を介して電流が流れる。尚、ダイオードD12は、コイル101a、103aに対する定電流制御のための帰還ダイオードであり、各気筒選択トランジスタT10,T30の何れかがオンされている状態で第1の定電流トランジスタT11がオンからオフされた時に、コイル101a,103aに電流を還流させるものである。
同様に、第2の定電流トランジスタT21は、第2コモン端子COM2に接続された第2グループのコイル102a,104aに一定の電流(保持電流)を流すために設けられており、気筒♯2に対応した気筒選択トランジスタT20又は気筒♯4に対応した気筒選択トランジスタT40の何れかがオンされている状態で、その第2の定電流トランジスタT21がオンされると、各気筒選択トランジスタT20,T40のうちでオンされている方に接続されているコイル(102a又は104a)に、電源ラインLpから逆流防止用のダイオードD21を介して電流が流れる。尚、ダイオードD22は、コイル102a、104aに対する定電流制御のための帰還ダイオードであり、各気筒選択トランジスタT20,T40の何れかがオンされている状態で第2の定電流トランジスタT21がオンからオフされた時に、コイル102a,104aに電流を還流させるものである。
尚、各定電流トランジスタT11,T21は、それぞれ駆動用IC120に備えられた定電流制御回路によってオン/オフ制御され、このオン/オフ制御により上記保持電流が流れる。
そして、駆動用IC120は、第1グループに対応した回路構成要素として、マイコン130からの、気筒♯1及び気筒♯3に対応した各駆動信号IJT1,IJT3がそれぞれ入力されてその両者の論理和が出力されるOR回路31と、第1のコンデンサC10から第1グループの各コイル101a,103aの何れかに放電されて電流が流れている間にその電流を積分することにより、その間に第1のコンデンサC10から放出された放出電荷Qmを示す放出電荷モニタ電圧Vmを演算する積分器33と、マイコン130から出力された放出電荷判定閾値Voをアナログ値に変換するDA変換器(デジタル−アナログ変換器)37と、このDA変換器37から出力される放出電荷判定閾値Vo(アナログ値)と積分器33からの放出電荷モニタ電圧Vmとを比較してその比較結果に応じたHレベル又はLレベルの二値出力を行う比較器35と、この比較器35の出力及びOR回路31の出力が入力されて両者の論理積が出力されるAND回路39と、第1グループに対応した第1の定電流トランジスタT11を制御する定電流制御回路41と、OR回路31の出力信号がHレベルからLレベルに立ち下がる立ち下がりタイミングを検出してその検出時に所定期間だけHレベルの信号(積分クリア信号)を出力するワンショット回路43と、を備えている。
尚、これら第1グループに対応した各種回路等は、第2グループに対しても全く同様に設けられているが、その動作は第1グループに対応したものと基本的に同じである。そのため、駆動用IC120が有する第2グループに対応した各種回路等は図1では図示を省略する。そして、以下の説明では、駆動用IC120については、特に断りのない限り、第1グループに対応した各種回路等について説明する。
駆動用IC120が備える積分器33は、オペアンプ53と、入力抵抗R30と、コンデンサC30とを備えた周知の回路構成となっている。即ち、オペアンプ53の反転入力端子(−入力端子)に入力抵抗R30の一端が接続され、オペアンプ53の反転入力端子と出力端子の間にコンデンサC30が接続されている。また、オペアンプ53の非反転入力端子(+入力端子)には所定の正の積分用基準電圧が入力されている。そして、入力抵抗R30の他端に、積分対象の信号である、電流検出抵抗R10を流れる電流値(実際にはその電流値を示す電圧値)が、積分入力スイッチ51を介して入力される。尚、積分入力スイッチ51は、AND回路39からの出力信号によってオン・オフされる。具体的には、AND回路出力信号がLレベルの間はオフされ、AND回路出力信号がHレベルの間にオンする。
また、コンデンサC30の両端には、積分値をクリア(リセット)するための積分クリアスイッチ55が接続されている。この積分クリアスイッチ55は、ワンショット回路43から入力される積分クリア信号によってオン・オフされる。具体的には、積分クリア信号がLレベルの間はオフされ、積分クリア信号がHレベルの間にオンする。
このような構成により、積分入力がない(積分値がクリアされている)初期状態においては、積分器33からの出力である放出電荷モニタ電圧Vmは、オペアンプ53の非反転入力端子に入力されている積分用基準電圧に対応した初期値Vaとなる。これは即ち、第1のコンデンサC10からの放出電荷Qmがゼロであることを意味する。
そして、第1グループの各気筒選択トランジスタT10,T30の何れかがオンされると共に第1の放電用トランジスタT12がオンされることにより第1のコンデンサC10から第1グループの何れかのコイルへの放電(電荷放出)が開始され、これと同時に積分入力スイッチ51がオンされると、電流検出抵抗R10によってその放電電流が検出され、その検出値が積分器33に入力されて積分が開始される。
尚、この積分器33による積分が行われるのは、第1グループのコイル101a,103aの通電期間中における、第1の放電用トランジスタT12がオンされて第1のコンデンサC10から第1グループのコイル101a,103aに電流が流れている間、即ち、第1のコンデンサC10から第1グループのコイルへ電気エネルギーが放出(電荷が放出)されている間である。そのため、この積分器33は、実質的には第1のコンデンサC10から放出された放出電荷Qmを演算するものであり、その放出電荷Qmを示す放出電荷モニタ電圧Vmを出力するように構成されている。
また、本実施形態の積分器33は、オペアンプ53の−入力端子に積分対象の信号が入力されて+入力端子に所定の正の積分用基準電圧が入力される構成であることから、その積分出力(放出電荷モニタ電圧Vm)は、積分開始前の初期状態では上記の通り初期値Va(正の値)であり、積分が開始されるとその初期値Vaから徐々に低下していくこととなる。つまり、積分が進むほど積分値が減少していくような構成の積分器である。
勿論、このような構成の積分器を用いるのはあくまでも一例であり、これとは逆に、積分が進むほどその出力値が増加していくような積分器を用いて、同様の機能を発揮する駆動用IC120を構成するようにしても良い。
比較器35は、その反転入力端子に入力される放出電荷モニタ電圧Vm(放出電荷Qm)と、非反転入力端子に入力される放出電荷判定閾値Vo(詳しくはそのアナログ値)とを比較するものである。
放出電荷判定閾値Voは、第1のコンデンサC10の充電電圧が略一定、即ち上記規定電圧又はその近傍の値に充電されているという前提のもと、その第1のコンデンサC10からの放出電荷Qmが、インジェクタの開弁に最低限必要な電荷である放出電荷閾値Qoに到達したか否かを判定するためのものであり、換言すれば、第1のコンデンサC10から放出されたエネルギー(電気エネルギー)が、インジェクタの開弁に最低限必要なエネルギーEoに到達したか否かを判定するためのものである。
放電開始前の第1のコンデンサC10の充電電圧が略一定であれば、第1のコンデンサC10から放出される電気エネルギーは放出電荷に略比例するため、その放出電荷を、放出エネルギーを示す情報として扱うことができる。尚、本実施形態では、各コンデンサC10,C20は大容量のアルミ電解コンデンサを用いているため、1回の放電(インジェクタの作動)による充電電圧の変化(降下)は、小さくて無視しうる(規定電圧又はその近傍に維持されているとして扱える)ものである。但し、放電による充電電圧の変化(降下)が無視できない程度のものであっても、放電開始前の充電電圧が常に上記規定電圧(又はその近傍)となるように充電を制御すれば、放出電荷をもって放出エネルギーと捉えることができる。
次に、駆動用IC120の動作について、図2を用いてより具体的に説明する。図2は、一例として、第1グループの気筒♯1への燃料噴射が行われる際の動作例を示すものである。
マイコン130は、各気筒♯1〜♯4の各コイルへの通電開始タイミング(放電開始タイミング)及び通電時間を制御することにより、各インジェクタ101〜104を所定の順序でそれぞれ所定期間(上記通電時間)開弁させる。そのため、気筒♯1のインジェクタを開弁させるタイミングが到来すると、マイコン130は、その気筒♯1に対応した駆動信号IJT1をHレベルにする。
気筒♯1,♯3に対応した駆動信号IJT1,IJT3がいずれもLレベルのとき、即ち気筒♯1,♯3への燃料噴射が行われていない間は(図2の時刻t2よりも前)、OR回路31の出力はLレベルであり、よってAND回路39の出力はLレベル、ワンショット回路43の出力はLレベル、積分入力スイッチ51及び積分クリアスイッチ55はオフである。また、積分器33への入力は0であるため、積分器33の出力(放出電荷モニタ電圧Vm)は初期値Vaであり、比較器35における比較用の放出電荷判定閾値Voよりも高い状態にある。そのため、比較器35の出力はHレベルである。また、AND回路39の出力がLレベルであるため、第1の放電用トランジスタT12はオフされている。
また、駆動用IC120は、第1コンデンサC10又は第2コンデンサC20の何れかからの放電が行われる毎に、その放電停止後、次の放電が開始されるまでの間に、昇圧回路50への充電許可信号をアクティブレベルとして、昇圧回路50による各コンデンサC10,C20の充電を行わせ、各コンデンサC10,C20を規定電圧まで充電する。
そのため、気筒♯1への通電が開始される前の、各コンデンサC10,C20が規定電圧に充電された状態では、図2の最下段に示すように、充電用トランジスタT00のオン/オフ動作(充電動作)は停止されている。
マイコン130からの、気筒♯1に対応した駆動信号IJT1がHレベルになると(時刻t2)、駆動用IC120は、上述したように気筒♯1に対応した気筒選択信号TQ1をHレベルにすることで、対応する気筒選択トランジスタT10をオンさせる。
また、駆動信号IJT1がHレベルになったことで、OR回路31の出力もLレベルからHレベルに立ち上がり、そのHレベル信号がAND回路39の一方の入力端子に入力される。このとき、AND回路39の他方の入力端子には比較器35からのHレベル信号が入力されているため、AND回路39の出力はHレベルとなり、第1の放電用トランジスタT12がオンすると共に、積分入力スイッチ51もオンする。
これにより、第1のコンデンサC10から気筒♯1のインジェクタ101のコイル101aへの放電が開始される。そして、その放電開始によってコイル101aに流れる電流が電流検出抵抗R10により検出され、その検出値が積分器33において積分される。
第1のコンデンサC10からの放電が開始されると、その放電電流、即ちコイル101aに流れる電流(インジェクタ駆動電流)は図2の最上段に示すように上昇していく(ピーク電流)。これに伴い、積分器33への入力値も上昇していき、よって積分器33の出力である放出電荷モニタ電圧Vm(放出電荷Qm)は、積分が進むにつれて減少していく。
時刻t2における放電開始後、積分器33による積分が進んで放出電荷モニタ電圧Vmが初期値Vaから減少していき、やがて放出電荷判定閾値Voに到達すると(即ち放出電荷Qmが放出電荷閾値Qoに到達すると)(時刻t3)、比較器35の出力がLレベルとなり、これによりAND回路39の出力もLレベルとなる。
そのため、第1の放電用トランジスタT12がオフされて第1のコンデンサC10からの放電が停止されると共に、積分入力スイッチ51がオフされる。
時刻t3の時点で、気筒♯1のインジェクタ101のコイル101aには、開弁のために最低限必要な電荷Qoが放出されており、換言すれば開弁に最低限必要なエネルギーEoがコイル101aへ供給されたことになる。そのため、気筒♯1のインジェクタ101は、必要最小限のエネルギー供給を受けて確実に開弁されることとなる。
時刻t3の時点で、気筒♯1のインジェクタ101のコイル101aには、開弁のために最低限必要な電荷Qoが放出されており、換言すれば開弁に最低限必要なエネルギーEoがコイル101aへ供給されたことになる。そのため、気筒♯1のインジェクタ101は、必要最小限のエネルギー供給を受けて確実に開弁されることとなる。
第1のコンデンサC10からの放電が停止された後は、定電流制御回路41が定電流トランジスタT11をオン/オフ制御することで、コイル101aへ保持電流を通電させて開弁状態を保持させる。
また、第1のコンデンサC10からの放電が停止された後は、駆動用IC120から充電制御回路110への充電許可信号がアクティブレベルとなることで、昇圧回路50による昇圧動作(充電動作)、即ち充電用トランジスタT00のオン/オフ動作が開始され、規定電圧に充電されるまでその充電動作が継続される。尚、充電許可信号は、少なくとも、放電用の各コンデンサC10,C20の何れかから放電されている放電期間は非アクティブレベルとなって充電が禁止される。
そして、時刻t4にて、所定の燃料噴射時間(コイル101aへの通電期間)が経過したことによってマイコン130からの駆動信号IJT1がLレベルになると、駆動用IC120は、定電流制御回路41の動作を停止させると共に気筒♯1に対応した気筒選択信号TQ1をLレベルにすることで、対応する気筒選択トランジスタT10をオフさせ、コイル101aへの通電を停止させる。
またこの時刻t4では、駆動信号IJT1がLレベルになることで、OR回路31の出力がHレベルからLレベルに転じるため、ワンショット回路43の出力が一定期間Hレベルとなる。そのため、そのワンショット回路43の出力がHレベルとなる一定期間、積分クリアスイッチ55がオンされて、積分器33の積分値(放出電荷モニタ電圧Vm)が初期値Vaにクリアされ、比較器35の出力もHレベルに戻る。
このようにして、気筒♯1のインジェクタ101による一回の燃料噴射が行われるのである。他の各気筒♯2〜♯4の各インジェクタ101の動作についても同様である。また、本実施形態においても、特許文献1に記載されている技術と同様、多段噴射や多重噴射が行われるが、いずれにおいても、個々の噴射(一回の噴射)の動作内容は、図2に示したものと同様である。
ところで、マイコン130は、エンジンの動作状態に応じて、コモンレール内のレール圧Prを適切な値に制御し、これにより噴射圧を適切に制御している。つまり、エンジンの動作状態に応じてレール圧Prは変化する。一方、各インジェクタ101〜104は、コモンレールから供給される燃料の圧力に応じて(即ちレール圧Prに応じて)、開弁に必要なエネルギー(コイルに供給すべきエネルギー)が異なる構成であり、レール圧が大きいほど、開弁のために大きなエネルギーをコイルに供給する必要がある。そのため、放出電荷判定閾値Vo(放出電荷閾値Qo)をある1つの固定値とすると、レール圧Prによっては、放電用のコンデンサC10,C20から、結果的に過剰なエネルギーを供給してしまうおそれがある。
そこで本実施形態では、マイコン130が、レール圧Prに応じて放出電荷判定閾値Vo(放出電荷閾値Qo)を可変設定するように構成されている。具体的には、放出電荷判定閾値Vo(放出電荷閾値Qo)として2種類の値を用意し、レール圧Prに応じて何れか一方の値を設定する。
マイコン130が実行する、放出電荷判定閾値Vo(放出電荷閾値Qo)を設定するための放出電荷判定閾値設定処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。この図3の放出電荷判定閾値設定処理は、気筒♯1〜♯4の何れかのインジェクタが開弁される毎にその開弁前の所定のタイミングで実行されるものである。即ち、気筒♯1については、図2に示すように、開弁動作(コイル101aへの通電)が開始される時刻t2よりも所定時間前の時刻t1にて実行される。そして、遅くともコイル101aへの通電が開始される時刻t2までには、当該処理が終了して放出電荷判定閾値Vo(放出電荷閾値Qo)が設定され、その設定値が駆動用IC120のDA変換器37を介して比較器35へ入力された状態となるようにしている。
マイコン130は、この放出電荷判定閾値設定処理を開始すると、まずS110にて、レール圧Prをモニタ(取得)する。そして、S120にて、そのモニタしたレール圧Prが予め設定されている圧力基準値以上であるか否か判断する。
そして、レール圧Prが圧力基準値以上ならば(S120:YES)、S130にて、放出電荷判定閾値Voを所定のVo1に設定する。即ち、放出電荷閾値Qoを所定のQo1に設定する。逆に、レール圧Prが圧力基準値より低ければ(S120:NO)、S140にて、放出電荷判定閾値Voを所定のVo2(>Vo1)に設定する。即ち、放出電荷閾値Qoを所定のQo2(<Qo1)に設定する。
つまり、レール圧Prが高くて開弁のために必要なエネルギーが大きい場合には、放出電荷閾値Qoを高い値(Qo1)に設定してコイルへのエネルギー供給量を大きくし(S130)、逆に、レール圧Prが低くて開弁のために必要なエネルギーが小さい場合には、放出電荷閾値Qoを低い値(Qo2)に設定してコイルへのエネルギー供給量を小さくする(S140)。
そして、S130又はS140で放出電荷判定閾値Voを設定すると、S150にて、その設定した放出電荷判定閾値Voを駆動用IC120へ出力する。これにより、比較器35には、レール圧Prに応じた適切な値の放出電荷判定閾値Voが入力されることとなる。
更に、本実施形態のマイコン130は、駆動用IC120から放出電荷モニタ電圧Vmを取得し、これに基づいて各コイル101a〜104aの通電経路の異常判定を行う。具体的には、各コイル101a〜104aのそれぞれの通電期間中における、コンデンサからの放電開始タイミングから所定時間が経過した判定タイミング(図2の時刻t31。通電経路が正常ならば保持電流が正常に通電されているタイミング。)にて、図4に示す異常判定処理を実行する。
マイコン130は、この異常判定処理を開始すると、まずS210にて、放電開始からの放出電荷Qmをモニタする。この放出電荷Qmのモニタは、具体的には、駆動用IC120からの放出電荷モニタ電圧Vmを取得することにより行う。
そして、S220にて、その取得した放出電荷モニタ電圧Vmが予め設定した異常判定閾値Vx以下であるか否か、即ち、放出電荷Qmが所定の閾値Qx以上であるか否かを判断する。この異常判定閾値Vxは、図2に示すように、積分器33の初期値Vaよりは小さく、且つ放出電荷判定閾値Voよりは大きい値である。
例えば気筒♯1のコイル101aにおいて、その通電経路が正常であれば、通電開始後(即ち第1のコンデンサC10からの放電開始後)、電流検出抵抗R10に電流が流れて、その電流が積分器33によって積分されるため、その出力値である放出電荷モニタ電圧Vmは図2に示すように徐々に低下していき、やがて(時刻t3)にて放出電荷判定閾値Voに到達するはずである。しかし、通電経路に断線やショート等の異常が生じていて、第1の放電用トランジスタT12及び気筒選択トランジスタT10が共にオンしても電流検出抵抗R10で正常な電流が検出されない状態になっていると、放出電荷モニタ電圧Vmは、初期値Vaから変化しないか或いは低下するとしても正常な傾きで低下しないおそれがある。
そこでマイコン130は、通電経路が正常であれば判定タイミング(時刻t31)までには必ず到達するような異常判定閾値Vxを適宜設定し、放出電荷モニタ電圧Vmがこの異常判定閾値Vx以下になるか否かをもって、通電経路の異常の有無を判定する。
S220の処理において、放出電荷モニタ電圧Vmが異常判定閾値Vx以下ならば(即ち、放出電荷Qmが所定の閾値Qx以上ならば)(S220:YES)、通電経路は正常であるものとして、この異常判定処理を終了する。一方、放出電荷モニタ電圧Vmが異常判定閾値Vxより大きい状態ならば(即ち、放出電荷Qmが所定の閾値Qxに到達していないならば)(S220:NO)、通電経路に何らかの異常が生じているものと判断して、S230に進み、例えば警報出力やダイアグ記録などの所定の異常時処理を行う。
以上説明したように、本実施形態のECU100では、昇圧回路50により放電用のコンデンサC10,C20に蓄積されたエネルギーを放出する制御を、従来のような電流値に基づく制御ではなく、充電電圧略一定のもと(即ち規定電圧又はその近傍に充電された状態で放電開始するという前提条件のもと)、放出電荷Qmに基づいて制御している。
インジェクタの開弁タイミングは、コンデンサからコイルに供給されるエネルギーに依存し、通電(電荷放出)開始からの総供給エネルギーが必要エネルギーEoに到達することで開弁する。そのため、コンデンサからの放出エネルギーを一定に制御できれば、確実に開弁させることができ、且つ無駄なエネルギー放出を防止することができる。そこで本実施形態では、コンデンサの充電電圧を略一定とし、その上で、放出電荷Qmを一定に制御(つまり結果として供給エネルギーを一定に制御)するようにしている。より詳しくは、開弁のために最低限必要な電荷Qoが放出された時点でコンデンサからの放電を停止するようにしている。
そのため、温度や個体差等に起因するコイルのインダクタンスや電気抵抗のばらつきの影響を受けることなく、常に一定の開弁エネルギーを供給(放出)することができ、これにより電磁弁の開弁性能に影響を与えることなく、昇圧回路50の充電動作回数を抑えられるため、充電動作により生じる発熱量を抑えることができ、その分、例えばインジェクタの作動頻度を向上できるなど、発熱量増大に伴う制約を回避できる。
特に本実施形態では、昇圧回路50がDC−DCコンバータによって構成されているため、充電すべきエネルギーが大きいほど(即ちコンデンサから放出されたエネルギーが大きいほど)、充電動作即ちトランジスタのオン・オフ動作回数が多くなる。そのため、昇圧回路50の発熱量が増大し、燃料噴射頻度に制約を受けるなど、発熱量増大に起因する各種問題が生じる。
これに対し、本実施形態では、開弁に最小限必要なエネルギーEo(電荷Qo)が放出されたことをもってコンデンサからの放電を停止することで、エネルギーの過剰放出を抑制している。これにより、インジェクタの開弁性能・噴射性能に影響を与えることなく、昇圧回路50の充電動作回数を必要最小限に抑えることができ、その発熱量を最小限に抑えることができる。そのため、発熱量が大きいことにより生じる各種の制約の発生を抑えることができ、インジェクタの作動頻度を向上することが可能となる。
また、本実施形態では、レール圧Prに応じて放出電荷判定閾値Voを可変設定できるように構成されている。そのため、レール圧Prに応じたより適切なエネルギーをコイルに放出させることができる。
更に、本実施形態では、放出電荷モニタ電圧Vmを利用して、放電開始後の所定の判定タイミングで図4に示した異常判定処理を実行することにより、通電経路の異常の有無を判断するようにしている。つまり、コンデンサからの放電の停止タイミングを制御するために演算される放出電荷モニタ電圧Vmを、通電経路の異常診断にも併用しているのであり、よって、回路規模の増大を抑えつつより高性能なECU100の実現が可能となる。
尚、本実施形態において、昇圧回路50は本発明の充電手段に相当し、各放電用トランジスタT12,T22は本発明のスイッチ手段に相当し、マイコン130は本発明の設定手段及び放出電荷閾値設定手段に相当し、駆動用IC120は本発明のスイッチ制御手段に相当し、積分器33は本発明の積分手段に相当し、各電流検出抵抗R10,R20は本発明の電流検出手段に相当する。また、図4の異常判定処理において、S120の処理は本発明の電荷取得手段が実行する処理に相当し、S130の処理は本発明の異常判定手段が実行する処理に相当する。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、レール圧Prに応じて放出電荷判定閾値Vo(放出電荷閾値Qo)を2種類の何れかに可変設定する構成であったが、このように2種類の何れかに設定する構成はあくまでも一例であり、レール圧Prに応じた適切なエネルギーを供給できる限り、放出電荷判定閾値Vo(放出電荷閾値Qo)をどのように可変設定するかは適宜決めることができる。例えば、レール圧Prに応じてより多段階(三種類以上)に可変設定するようにしてもよいし、レール圧Prに基づく所定の演算を行うことにより上記閾値を演算するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、常閉式の電磁弁に対して本発明を適用した例を挙げたが、本発明は、常開式であってコイルへの通電によって閉弁するような構成の電磁弁に対しても適用できる。
10…車載バッテリ、20…AD変換器、31…OR回路、33…積分器、35…比較器、37…DA変換器、39…AND回路、41…定電流制御回路、43…ワンショット回路、50…昇圧回路、51…積分入力スイッチ、53…オペアンプ、55…積分クリアスイッチ、101〜104…インジェクタ、101a〜104a…コイル、110…充電制御回路、120…駆動用IC、130…マイコン、C10…第1のコンデンサ、C20…第2のコンデンサ、C30…コンデンサ、COM1…第1コモン端子、COM2…第2コモン端子、D11,D12,D13,D21,D22,D23…ダイオード、L00…インダクタ、Lp…電源ライン、R00…抵抗、R10,R20…電流検出抵抗、R30…入力抵抗、T00…充電用トランジスタ、T10,T20,T30,T40…気筒選択トランジスタ、T11,T21…定電流トランジスタ、T12,T22…放電用トランジスタ
Claims (5)
- 電磁弁のコイルに供給する電気エネルギーが蓄積されるコンデンサと、
直流電源の直流電圧をその直流電圧よりも高い高電圧に昇圧し、その昇圧した高電圧によって前記コンデンサを充電する充電手段と、
前記コンデンサから前記コイルへの通電経路を導通・遮断するためにその通電経路に設けられたスイッチ手段と、
前記コンデンサから前記コイルへの放電開始タイミングを設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記放電開始タイミングが到来した時に、前記スイッチ手段をオンさせて前記通電経路を導通させることにより前記コンデンサから前記コイルへ放電させるスイッチ制御手段と、
を備え、前記コンデンサから前記コイルへの放電によって前記電磁弁を作動させるように構成された電磁弁駆動装置において、
前記充電手段は、前記コンデンサを、その充電電圧が予め設定された規定電圧となるように充電するよう構成されており、
前記スイッチ制御手段による前記スイッチ手段のオン後、前記コンデンサから前記コイルへ放出された電荷を検出する放出電荷検出手段を備え、
前記スイッチ制御手段は、前記スイッチ手段のオン後、前記放出電荷検出手段により検出された電荷が予め設定された放出電荷閾値以上となった場合に、前記スイッチ手段をオフさせて前記通電経路を遮断させることにより前記コンデンサから前記コイルへの放電を停止させる
ことを特徴とする電磁弁駆動装置。 - 請求項1に記載の電磁弁駆動装置であって、
前記放出電荷検出手段は、
前記コイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記スイッチ手段のオン後、前記電流検出手段により検出された電流を積分することによりその積分値を前記コイルへ放出された電荷として検出する積分手段と、
を備えていることを特徴とする電磁弁駆動装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の電磁弁駆動装置であって、
前記放出電荷閾値を可変設定する放出電荷閾値設定手段を備えていることを特徴とする電磁弁駆動装置。 - 請求項3に記載の電磁弁駆動装置であって、
前記電磁弁は、所定の圧力に蓄圧された流体を開弁により流出させるために設けられ、閉弁時における前記流体の前記蓄圧時の圧力が大きいほど開弁に必要な前記電気エネルギーが大きくなるように構成されており、
前記放出電荷閾値設定手段は、前記流体の前記蓄圧時の圧力が大きいほど前記放出電荷閾値が大きくなるように、その圧力に応じて連続的又は段階的に前記放出電荷閾値を設定する
ことを特徴とする電磁弁駆動装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電磁弁駆動装置であって、
前記スイッチ手段のオン後、所定の判定タイミングにて、前記放出電荷検出手段により検出された電荷を取得する電荷取得手段と、
前記電荷取得手段により取得された電荷が予め設定された異常判定閾値以上であるか否か判断し、前記異常判定閾値以上ではない場合に当該電磁弁駆動装置が異常である旨の判定を行う異常判定手段と、
を備えていることを特徴とする電磁弁駆動装置。
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