JP6488770B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射制御装置に関する。
従来、燃料噴射制御装置の一例として、特許文献1に開示された制御装置がある。この制御装置は、インダクタとトランジスタ(以下、昇圧スイッチ)とダイオードなどを含む昇圧回路と、昇圧スイッチがオンオフされることでダイオードを通じて充電されるコンデンサとを含んで構成されている。これにより、コンデンサは、バッテリ電圧よりも高い電圧に充電され、バッテリよりも高いエネルギーを蓄積することができる。そして、制御装置は、このように充電されたコンデンサのエネルギーを放出させることにより、インジェクタの駆動電流として大電流を流し、インジェクタの開弁応答性を向上させる。
特開2001−15332号公報
しかしながら、上記制御装置は、昇圧スイッチが故障して昇圧回路における昇圧機能が失われた場合、昇圧回路によるコンデンサの充電ができない。この場合、制御装置は、インジェクタの駆動電流として大電流を流すことができず、インジェクタを開弁できなくなるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、昇圧スイッチが故障した場合であっても燃料噴射弁を開弁できる燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
複数の燃料噴射弁(S1〜S6)を駆動制御する燃料噴射制御装置であって、
昇圧スイッチ(T11)を含み、昇圧スイッチのオンオフでバッテリ電源(VB)から昇圧を行う第1昇圧手段(30)と、
第1昇圧手段によって充電されるコンデンサ(C11)と、
コンデンサから燃料噴射弁に放電させることで、ピーク電流を燃料噴射弁に通電して開弁させるピーク電流供給手段(T15〜T17)と、
バッテリ電源と燃料噴射弁との間に設けられた定電流スイッチ(T12〜T14)を含み、燃料噴射弁にピーク電流を供給した後、定電流スイッチをオンオフすることで、ピーク電流より低い定電流を燃料噴射弁に通電して開弁状態を保持する定電流供給手段(50)と、
燃料噴射弁の定電流スイッチとは反対側において、燃料噴射弁毎に設けられた複数の気筒スイッチを含む気筒選択スイッチ部と、
定電流スイッチと、定電流スイッチとバッテリ電源との間に設けられたコイル(L12〜L14)と、コイルと定電流スイッチとの接続部にアノードが接続され且つコンデンサにカソードが接続されたダイオード(D18〜D20)とを含み、定電流スイッチのオンオフでバッテリ電源から昇圧を行う第2昇圧回路(40)と、を備えていることを特徴とする。
このように、本発明は、昇圧スイッチのオンオフでバッテリ電源から昇圧を行う第1昇圧手段によって充電されるコンデンサを備えている。そして、本発明は、コンデンサから燃料噴射弁に放電させてピーク電流を燃料噴射弁に供給して開弁させる。そして、本発明は、ピーク電流を供給した後、定電流スイッチをオンオフさせてピーク電流より低い定電流を燃料噴射弁に通電して開弁状態を保持する。本発明は、このように燃料噴射弁を駆動制御する。
また、本発明は、第1昇圧手段に加えて、燃料噴射弁に定電流を通電するための定電流スイッチを利用して、バッテリ電源から昇圧を行う第2昇圧回路を備えている。第2昇圧回路は、定電流スイッチのオン時に昇圧用コイルにエネルギーを発生し、定電流スイッチのオフ時にダイオードを介してコンデンサを充電できる。このため、本発明は、第1昇圧手段によってコンデンサを充電するだけでなく、開弁状態を保持するために定電流スイッチをオンオフすることでコンデンサを充電できる。よって、本発明は、第1昇圧手段だけでコンデンサを充電する場合より充電能力を高めることができる。
更に、本発明は、昇圧スイッチが故障した場合であっても、燃料噴射弁に定電流を通電するために定電流スイッチをオンオフすることで、コンデンサを充電できる。よって、本発明は、昇圧スイッチが故障した場合であっても燃料噴射弁を開弁できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態における燃料噴射制御装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態における燃料噴射制御装置の昇圧スイッチが正常である場合のタイムチャートである。 実施形態における燃料噴射制御装置の昇圧スイッチが故障した場合のタイムチャートである。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。本実施形態では、本発明を燃料噴射制御装置100に適用した例を採用する。燃料噴射制御装置100は、エンジンを備えた車両に搭載されてなるものである。
燃料噴射制御装置100は、図1に示すように、第1インジェクタS1〜第6インジェクタS6を駆動制御する電子制御装置である。つまり、燃料噴射制御装置100は、各インジェクタS1〜S6の夫々に設けられたアクチュエータへの通電状態によって、各インジェクタS1〜S6を開閉させて内燃機関への燃料の噴射を制御する。以下においては、燃料噴射制御装置100をECU100とも記載する。なお、第1インジェクタS1〜第6インジェクタS6は、特許請求の範囲における燃料噴射弁に相当する。インジェクタS1〜S6に関しては、周知技術であるため詳しい説明は省略する。
ECU100は、エンジンの各気筒に設けられた第1インジェクタS1〜第6インジェクタS6が第1端子P1〜第8端子P8などに接続されている。第1端子P1と第2端子P2は、コモン端子であり、第1端子P1に第1インジェクタS1が接続されており、第2端子P2に第4インジェクタS4が接続されている。第3端子P3と第4端子P4は、コモン端子であり、第3端子P3に第2インジェクタS2が接続されており、第4端子P4に第5インジェクタS5が接続されている。第5端子P5と第6端子P6は、コモン端子であり、第5端子P5に第3インジェクタS3が接続されており、第6端子P6に第6インジェクタS6が接続されている。なお、第1インジェクタS1は、第1端子P1と第8端子P8との間に接続されている。また、第4インジェクタS4は、第2端子P2と第7端子P7との間に接続されている。
以下においては、第1インジェクタS1と第4インジェクタS4とが接続されたコモン端子を第1コモン端子と記載する。同様に、以下においては、第2インジェクタS2と第5インジェクタS5とが接続されたコモン端子を第2コモン端子、第3インジェクタS3と第6インジェクタS6とが接続されたコモン端子を第3コモン端子と記載する。
ECU100は、制御IC10、マイコン20、第1昇圧部30、第2昇圧部40、定電流供給部50、コンデンサC11などを備えて構成されている。また、ECU100は、放電スイッチT15〜T17、第4気筒スイッチT18、第1気筒スイッチT19、電流検出抵抗R11などを備えて構成されている。更に、ECU100は、クランプ回路60を備えて構成されている。
ECU100は、各種入力信号がマイコン20に入力される。この入力信号は、センサによって検出されたエンジンの運転情報などである。ECU100は、マイコン20が入力信号を用いて演算処理を行うことで、各気筒に対する第1噴射信号〜第6噴射信号を生成すると共に、各噴射信号を制御IC10に出力する。つまり、第1噴射信号〜第6噴射信号の夫々は、第1インジェクタS1〜第6インジェクタS6の夫々に対応した噴射信号である。そして、ECU100は、各噴射信号を取得した制御IC10が第1昇圧部30やインジェクタ駆動を駆動制御する。
第1昇圧部30は、特許請求の範囲における第1昇圧手段に相当する。第1昇圧部30は、第1昇圧スイッチT11、第1昇圧コイルL11、第1逆流防止用ダイオードD11を含むものである。第1昇圧コイルL11は、一端がバッテリ電源VBのラインに接続されており、他端が第1昇圧スイッチT11を介し接地されている。第1昇圧スイッチT11は、ゲート端子に制御IC10が接続され、制御IC10の出力に応じてオン及びオフする。第1昇圧コイルL11と第1昇圧スイッチT11の間には、第1逆流防止用ダイオードD11を介してエネルギー蓄積手段としてコンデンサC11に接続されている。なお、コンデンサC11は、他端が接地されている。
第1昇圧部30は、第1昇圧スイッチT11のオンオフでバッテリ電源VBから昇圧を行う。また、第1昇圧部30は、第1昇圧スイッチT11がオン及びオフされると第1逆流防止用ダイオードD11を通じてコンデンサC11を充電する。これにより、第1昇圧部30は、コンデンサC11をバッテリ電源VBよりも高い電圧に昇圧することができる。このように、第1昇圧部30は、DC‐DCコンバータによって構成されている。
また、制御IC10は、第1逆流防止用ダイオードD11のカソードとコンデンサC11との間に接続されており、コンデンサC11電圧をモニタしている。そして、制御IC10は、コンデンサC11の電圧をモニタしつつ、コンデンサC11が所定の電圧になるように、第1昇圧スイッチT11のオン及びオフの制御をおこなっている。なお、第1昇圧スイッチT11は、例えばMOSFETなどの半導体スイッチを採用できる。
放電スイッチT15〜T17は、コンデンサC11から各インジェクタS1〜S6に放電させることで、ピーク電流をインジェクタS1〜S6に通電して開弁させるものであり、特許請求の範囲におけるピーク電流供給手段に相当する。放電スイッチT15〜T17は、制御IC10によってオン及びオフされるものである。放電スイッチT15は、第1コモン端子に接続された第1インジェクタS1と第4インジェクタS4用の放電スイッチである。放電スイッチT16は、第2コモン端子に接続された第2インジェクタS2と第5インジェクタS5用の放電スイッチである。放電スイッチT17、第3コモン端子に接続された第3インジェクタS3と第6インジェクタS6用の放電スイッチである。放電スイッチT15〜T17の夫々は、例えばMOSFETなどの半導体スイッチを採用できる。なお、ECU100は、各インジェクタS1〜S6を開弁させるために、ピーク電流をインジェクタS1〜S6に通電する。
第2昇圧部40は、バッテリ電源から昇圧を行うものであり、特許請求の範囲における第2昇圧回路に相当する。第2昇圧部40は、定電流スイッチT12〜T14、第2昇圧コイルL12〜L14、第2逆流防止用ダイオードD18〜D20を備えて構成されている。第2昇圧コイルL12〜L14の夫々は、定電流スイッチT12〜T14の夫々とバッテリ電源VBとの間に設けられている。また、第2逆流防止用ダイオードD18〜D20の夫々は、第2昇圧コイルL12〜L14の夫々と定電流スイッチT12〜T14の夫々との接続部にアノードが接続されており、且つコンデンサC11にカソードが接続されている。
定電流スイッチT12〜T14は、制御IC10によってオン及びオフされるものである。制御IC10は、後程説明するように、ピーク電流より低い定電流を各インジェクタS1〜S6に通電するために、定電流スイッチT12〜T14の夫々オン及びオフする。なお、定電流スイッチT12〜T14の夫々は、例えばMOSFETなどの半導体スイッチを採用できる。
定電流スイッチT12、第2昇圧コイルL12、第2逆流防止用ダイオードD18は、第3インジェクタS3と第6インジェクタS6用の第2昇圧回路である。定電流スイッチT13、第2昇圧コイルL13、第2逆流防止用ダイオードD19は、第2インジェクタS2と第5インジェクタS5用の第2昇圧回路である。定電流スイッチT14、第2昇圧コイルL14、第2逆流防止用ダイオードD20は、第1インジェクタS1と第4インジェクタS4用の第2昇圧回路である。このように、各第2昇圧回路は、DC‐DCコンバータによって構成されている。そして、各第2昇圧回路は、各定電流スイッチT12〜T14のオンオフでバッテリ電源から昇圧を行う。
なお、本実施形態では、一例として、第2昇圧コイルL12〜L14の定数を20μH、第2逆流防止用ダイオードD18〜D20を第1逆流防止用ダイオードD11と同様の定数とする。しかしながら、本発明は、これに限定されない。
定電流供給部50は、各インジェクタS1〜S6にピーク電流を供給した後に、ピーク電流より低い定電流を各インジェクタS1〜S6に通電して開弁状態を保持するものであり、特許請求の範囲における定電流供給手段に相当する。定電流供給部50は、定電流スイッチT12〜T14、還流用ダイオードD13,D15,D17、逆流防止用ダイオードD12,D14,D16を備えて構成されている。
定電流スイッチT12、還流用ダイオードD13、逆流防止用ダイオードD12は、第3インジェクタS3と第6インジェクタS6用の定電流供給部である。定電流スイッチT13、還流用ダイオードD15、逆流防止用ダイオードD14は、第2インジェクタS2と第5インジェクタS5用の定電流供給部である。定電流スイッチT14、還流用ダイオードD17、逆流防止用ダイオードD16は、第1インジェクタS1と第4インジェクタS4用の定電流供給部である。なお、ECU100は、各インジェクタS1〜S6における燃料噴射量が目標値となるように開弁を保持し、定電流をインジェクタS1〜S6に通電する。
このように、定電流スイッチT12〜T14は、第2昇圧部40と定電流供給部50に共通に用いられるものである。言い換えると、第2昇圧部40は、定電流供給部50に設けられた定電流スイッチT12〜T14を用いて、バッテリ電源から昇圧を行うものである。つまり、ECU100は、定電流を各インジェクタS1〜S6に通電するために、定電流スイッチT12〜T14をオン及びオフすることで、昇圧できる第2昇圧部40を備えていると言える。
なお、各インジェクタS1〜S6は、気筒選択スイッチ部を介して制御IC10に接続されている。例えば、第1インジェクタS1と第4インジェクタS4用の気筒選択スイッチ部は、第4気筒スイッチT18と第1気筒スイッチT19とを含むものである。第4気筒スイッチT18と第1気筒スイッチT19は、例えばMOSFETなどの半導体スイッチを採用できる。また、気筒選択スイッチ部は、各インジェクタS1〜S6に流れている電流を検出するための抵抗を備えていてもよい。例えば、本実施形態では、第1インジェクタS1に流れている駆動電流を検出するための電流検出抵抗R11を備えている。
クランプ回路60は、ツェナーダイオードD21を備えて構成されている。ツェナーダイオードD21は、第2逆流防止用ダイオードD18〜D20とコンデンサC11との間に接続されている。つまり、ツェナーダイオードD21は、各第2逆流防止用ダイオードD18〜D20のカソードとコンデンサC11とを繋いでいる配線に、自身のカソードが接続されている。また、ツェナーダイオードD21は、他端が接地されている。ツェナーダイオードD21は、第1昇圧部30による昇圧制御電圧よりも大きいブレークダウン電圧である。つまり、クランプ回路60は、第1昇圧部30による昇圧制御電圧よりも大きいクランプ電圧である。
これによって、ECU100は、コンデンサC11が過充電になること抑制できる。また、ECU100は、コンデンサC11の過充電を抑制できることで、精度良く燃料噴射量を確保できる。
また、クランプ回路60は、ブレークダウン電圧が定電流スイッチT12〜T14の耐圧以下であると好ましい。これによって、ECU100は、定電流スイッチT12〜T14を保護することができる。
なお、本実施形態では、一例として、ツェナーダイオードD21を備えたクランプ回路60を採用した。しかしながら、本発明は、これに限定されない。
ここで、図2,図3を参照しつつ、ECU100の処理動作に関して説明する。ここでは、一例として、第1インジェクタS1に開弁させる場合を採用する。処理動作は、その他のインジェクタS2〜S6を開弁させる場合も同様である。
まず、ECU100は、第1インジェクタS1に通電する場合、制御IC10が放電スイッチT15をオンする。ECU100は、放電スイッチT15がオンすると、コンデンサC11に蓄積されたエネルギーが第1コモン端子に接続された第1インジェクタS1と第4インジェクタS4に供給する。また、ECU100は、制御IC10が放電スイッチT15をオンすると同時に第1気筒スイッチT19もオンする事により、第1インジェクタS1にピーク電流を通電できる。
また、ECU100は、ピーク電流通電後、制御IC10が放電スイッチT15をオフし定電流スイッチT14をオンする事により、第1インジェクタS1に定電流を通電する。そして、ECU100は、第1インジェクタ1に流れる駆動電流に応じて、制御IC10が定電流スイッチT14をオン及びオフする。
図2は、第1昇圧スイッチT11が故障しておらずオン及びオフできる状態で、ECU100が動作した場合の波形である。言い換えると、図2は、ECU100におけるコンデンサC11の充電動作を示すタイムチャートである。図2は、横軸が時間tであり、縦軸が第1インジェクタS1の電流波形、第1昇圧スイッチT11のゲート信号、定電流スイッチT14のゲート信号、第2逆流防止用ダイオードD20を流れる電流波形、コンデンサC11の電圧波形を示す。
コンデンサC11は、タイミングt0以前のピーク電流通電開始前に満充電の状態である。ECU100は、その状態で、タイミングt0からt2の期間、放電スイッチT15をオンする。これにより、第1インジェクタS1には、ピーク電流が流れる。ECU100は、コンデンサC11の電圧が低下し、タイミングt1でコンデンサC11が所定の第1電圧閾値となる。これに伴って、ECU100は、第1昇圧スイッチT11をオンすることで、第1昇圧部30によるコンデンサC11の充電が開始される。しかしながら、ECU100は、ピーク電流が最大となるタイミングt2まで増加していくためコンデンサC11の電圧が低下し続ける。
ECU100は、タイミングt3で定電流スイッチT14のゲートに駆動信号を印加することで、バッテリ電源VBで第1インジェクタS1を駆動する定電流制御を開始する。そして、ECU100は、タイミングtで定電流スイッチT14がオンからオフに切換わる際、発生したエネルギーを、第2逆流防止用ダイオードD20を介してコンデンサC11に蓄積する。また、ECU100は、定電流スイッチT14がオフからオンに切換わった際、第2逆流防止用ダイオードD20に流れる電流が遮断される。
ECU100は、タイミングt4からt5の期間で、第1昇圧部30と第2昇圧部40との二系統で充電するため、コンデンサC11の電圧が急激に蓄積される。また、ECU100は、タイミングt5でコンデンサC11の電圧が所定の第2電圧閾値に達したので、第1昇圧部30での充電を停止する。
その後、ECU100は、タイミングt5からt8まで定電流制御を行う。ECU100は、タイミングt5からt7までの期間において、定電流スイッチT14をオン及びオフすることによりコンデンサC11の充電が続けられる。そして、ECU100は、タイミングt6でコンデンサC11が所定の電圧閾値3に達し、クランプ回路60によって電圧を一定に保つ。
なお、本実施形態では、定電流制御期間として、第1定電流通電期間と第2定電流通電期間を設けた例を採用している。しかしながら、本発明は、これに限定されない。
次に、図3は、第1昇圧スイッチT11が故障している状態でECU100が動作した場合の波形である。つまり、図3は、第1昇圧部30での昇圧ができない状態でECU100が動作した場合の波形である。図3の横軸と縦軸は、図2と同様である。
ECU100は、上記図2での説明と同様に、タイミングt0からt1の期間、放電スイッチT15をオンする。これにより、第1インジェクタS1には、ピーク電流が流れる。これによって、ECU100は、コンデンサC11の電圧が低下し、タイミングt0とt1との間でコンデンサC11が第1電圧閾値となる。しかしながら、ECU100は、第1昇圧スイッチT11が故障しているため、オン及びオフできない。つまり、ECU100は、第1昇圧部30での昇圧ができない。このように、ECU100は、第1昇圧部30での昇圧ができないためコンデンサC11の充電ができない。
ECU100は、タイミングt1でピーク電流が最大まで増加したため、コンデンサC11の電圧がある電圧まで低下する。その後、ECU100は、タイミングt2から定電流制御を開始し、タイミングt2では定電流スイッチT14がオンからオフに切換わる。ECU100は、定電流制御を行う際に、定電流スイッチT14を繰り返しオン及びオフさせる。これによって、ECU100は、第2昇圧部40により充電が行われる。
つまり、ECU100は、タイミングt1からt3までの期間、コンデンサC11が充電されないため、コンデンサC11の電圧が一定の電圧を保ったままとなる。その後、ECU100は、タイミングt2からt6の定電流制御期間において、タイミングt3からt5の期間で定電流スイッチT14により充電を続けることになる。ECU100は、タイミングt4においてコンデンサC11が所定の第3電圧閾値に達し、その後クランプ回路60によりコンデンサC11の電圧を一定に保つ。
以上のように、ECU100は、第1昇圧スイッチT11のオンオフでバッテリ電源VBから昇圧を行う第1昇圧部30によって充電されるコンデンサC11を備えている。そして、ECU100は、コンデンサC11から各インジェクタS1〜S6に放電させてピーク電流を各インジェクタS1〜S6に供給して開弁させる。そして、ECU100は、ピーク電流を供給した後、定電流スイッチT12〜T14をオンオフさせてピーク電流より低い定電流を各インジェクタS1〜S6に通電して開弁状態を保持する。ECU100は、このように各インジェクタS1〜S6を駆動制御する。
また、ECU100は、第1昇圧部30に加えて、各インジェクタS1〜S6に定電流を通電するための定電流スイッチT12〜T14を利用して、バッテリ電源VBから昇圧を行う第2昇圧部40を備えている。第2昇圧部40は、定電流スイッチT12〜T14のオン時に第2昇圧コイルL12〜L14にエネルギーを発生し、定電流スイッチT12〜T14のオフ時に第2逆流防止用ダイオードD18〜D20を介してコンデンサC11を充電できる。
このため、ECU100は、第1昇圧部30によってコンデンサC11を充電するだけでなく、開弁状態を保持するために定電流スイッチT12〜T14をオンオフすることでコンデンサC11を充電できる。よって、ECU100は、第1昇圧部30だけでコンデンサC11を充電する場合より充電能力を高めることができる。
更に、ECU100は、第1昇圧スイッチT11が故障した場合であっても、各インジェクタS1〜S6に定電流を通電するために定電流スイッチT12〜T14をオンオフすることで、コンデンサC11を充電できる。言い換えると、ECU100は、第1昇圧スイッチT11が故障した場合であっても、各インジェクタS1〜S6を駆動制御するための通常の処理動作である定電流スイッチT12〜T14のオンオフで、コンデンサC11を充電できる。よって、ECU100は、第1昇圧スイッチT11が故障した場合であっても各インジェクタS1〜S6を開弁できる。
なお、ECU100は、クランプ回路60を備えていなくても、上記効果を達成できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
10 制御IC、20 マイコン、30 第1昇圧部、T11 第1昇圧スイッチ、L11 第1昇圧コイル、D11 第1逆流防止用ダイオード、40 第2昇圧部、T12〜T14 定電流スイッチ、L12〜L14 第2昇圧コイル、D18〜D20 第2逆流防止用ダイオード、C11 コンデンサ、50 定電流供給部、D13,D15,D17 還流用ダイオード、D12,D14,D16 逆流防止用ダイオード、60 クランプ回路、D21 ツェナーダイオード、T15〜T17 放電スイッチ、T18 第4気筒スイッチ、T19 第1気筒スイッチ、R11 電流検出抵抗、P1〜P8 第1端子〜第8端子、S1〜S6 第1インジェクタ〜第6インジェクタ、VB バッテリ電源、100 燃料噴射制御装置

Claims (3)

  1. 複数の燃料噴射弁(S1〜S6)を駆動制御する燃料噴射制御装置であって、
    昇圧スイッチ(T11)を含み、前記昇圧スイッチのオンオフでバッテリ電源(VB)から昇圧を行う第1昇圧手段(30)と、
    前記第1昇圧手段によって充電されるコンデンサ(C11)と、
    前記コンデンサから前記燃料噴射弁に放電させることで、ピーク電流を前記燃料噴射弁に通電して開弁させるピーク電流供給手段(T15〜T17)と、
    前記バッテリ電源と前記燃料噴射弁との間に設けられた定電流スイッチ(T12〜T14)を含み、前記燃料噴射弁に前記ピーク電流を供給した後、前記定電流スイッチをオンオフすることで、前記ピーク電流より低い定電流を前記燃料噴射弁に通電して開弁状態を保持する定電流供給手段(50)と、
    前記燃料噴射弁の前記定電流スイッチとは反対側において、前記燃料噴射弁毎に設けられた複数の気筒スイッチを含む気筒選択スイッチ部と、
    前記定電流スイッチと、前記定電流スイッチと前記バッテリ電源との間に設けられたコイル(L12〜L14)と、前記コイルと前記定電流スイッチとの接続部にアノードが接続され且つ前記コンデンサにカソードが接続されたダイオード(D18〜D20)とを含み、前記定電流スイッチのオンオフで前記バッテリ電源から昇圧を行う第2昇圧回路(40)と、を備えていることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記カソードと前記コンデンサとの間に接続されており、前記第1昇圧手段による昇圧制御電圧よりも大きいクランプ電圧となるクランプ回路を備えていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記クランプ回路は、前記クランプ電圧が前記定電流スイッチの耐圧以下であることを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
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