JP2001011356A - Uv硬化型シリコーンインキおよびそれを塗布したシート - Google Patents

Uv硬化型シリコーンインキおよびそれを塗布したシート

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JP2001011356A JP18686399A JP18686399A JP2001011356A JP 2001011356 A JP2001011356 A JP 2001011356A JP 18686399 A JP18686399 A JP 18686399A JP 18686399 A JP18686399 A JP 18686399A JP 2001011356 A JP2001011356 A JP 2001011356A
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Akifumi Tanaka
章文 田中
Jo Okewatari
丈 桶渡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた塗工性を有するので、印刷ユニットを
用いて紙やフィルムなどの各種基材の表面の任意の場所
に、任意の範囲で塗工して剥離性能に優れた剥離層を形
成できるUV硬化型シリコーンインキおよびそれを塗布
したシートを提供する。 【解決手段】 UVカチオン重合型シリコーン、チクソ
トロピー付与剤および重合開始剤を含むUV硬化型シリ
コーンインキであって、好ましくは前記重合開始剤がホ
ウ素系カチオン重合開始剤であるUV硬化型シリコーン
インキを用いる。基材の表面にこのUV硬化型シリコー
ンインキを塗布して剥離層を形成したシートにより課題
を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ユニットを用
いて塗工可能にしたUV硬化型シリコーンインキおよび
それを塗布したシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】剥離剤を紙やフィルムなどの各種基材の
表面に塗布した剥離層を有するシートは離型性、撥水
性、滑り性が付与されるので剥離紙、粘着紙テープの基
材やセパレーターなどとして広く使用されており、剥離
層の形成のためオルガノポリシロキサン等が提案されて
いる。
【0003】一般に使用されている各種シリコーンは、
従来ソルベント系が使用されていたが、近年の環境問題
に対する意識の高まりにより、欧米を中心に脱溶剤化が
促進されてきている。このような脱溶剤化の動きのなか
で、近年注目を浴びているのが、溶剤を使用しないシリ
コーン100%のソルベントレス系の紫外線(UV)硬
化型シリコーンである。
【0004】しかし、このようなUV硬化型シリコーン
は、剥離性はよいが、粘度が低く印刷インキとしての塗
工性に劣り、また、例え粘度が高くても印刷インキとし
ての塗工性に劣ることから、印刷機の印刷ユニットでの
塗工ができないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、印刷ユニットを用いて紙やフィルムなどの各種基材
の表面の任意の場所に、任意の範囲で塗工して剥離層を
形成できるUV硬化型シリコーンインキを提供すること
であり、本発明の第2の目的は、そのようなUV硬化型
シリコーンインキを用いて印刷ユニットで前記各種基材
の表面の任意の場所に、任意の範囲で塗工して剥離層を
形成したシート(例えばビジネスフォーム、ラベル、剥
離紙、粘着紙テープの基材、セパレーターなどを含む)
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、UVカチオン重合型
シリコーンにチクソトロピー付与剤および重合開始剤を
必須成分として配合したインキを用いることにより、そ
の目的を達成し得ることを見い出して本発明を完成する
に至った。
【0007】本発明の請求項1は、UVカチオン重合型
シリコーン、チクソトロピー付与剤および重合開始剤を
含むことを特徴とするUV硬化型シリコーンインキに関
するものである。
【0008】本発明の請求項2は、請求項1記載のUV
硬化型シリコーンインキにおいて、重合開始剤がホウ素
系カチオン重合開始剤であることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3は、請求項1から請求項
3のいずれかに記載のUV硬化型シリコーンインキにお
いて、UVカチオン重合型シリコーンが70〜95重量
%、チクソトロピー付与剤が30〜5重量%(但し、両
者の和=100重量%)であることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4は、基材の表面にUVカ
チオン重合型シリコーン、チクソトロピー付与剤および
重合開始剤を含む請求項1から請求項3のいずれかに記
載のUV硬化型シリコーンインキを塗布した剥離層を有
することを特徴とするシートに関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
UV硬化型シリコーンとしてはUVラジカル重合型シリ
コーンアクリレート、UVラジカル付加型チオールエン
シリコーン、UVカチオン重合型エポキシシリコーンな
どがあるが、UVラジカル重合型シリコーンアクリレー
トやUVラジカル付加型チオールエンシリコーンは、酸
素重合禁止作用があるため、N2 雰囲気にしたり、アミ
ン−ベンゾフェノン系光開始剤を使用したりする必要が
あり、またN2 雰囲気でない時でもメルカプト化または
アクリル化シリコーンはある種の光開始剤を使用してU
V硬化可能であるが、メルカプタンは、離型紙に適用す
る場合、未反応SH基があるとアクリル接着剤と反応す
る問題がある。N2 バージ設備はコストアップになる問
題もある。
【0012】そこで本発明においては、溶剤を使用しな
いシリコーン100%のソルベントレス系UV硬化型シ
リコーンであって、酸素重合禁止作用のないUVカチオ
ン重合型シリコーンを用いる。本発明で用いるUVカチ
オン重合型シリコーンは特に限定されず、公知のものを
使用できる。しかし、分子中にエポキシ基官能成分を有
するポリオルガノシロキサンは好ましく使用できる。エ
ポキシ基官能成分を有するポリオルガノシロキサンとし
ては、具体的には例えば、特開昭56−38350号公
報、特開昭60−47064号公報、特開平1−266
93号公報などに記載のものを挙げることができる。本
発明で用いるUVカチオン重合型シリコーンは無溶剤塗
工性の点より、数平均分子量が500〜500,00
0、好ましくは1.000〜50,000のものが適当
である。本発明においては、市販のUVカチオン重合型
シリコーンを用いることができる。市販のUVカチオン
重合型シリコーンの例としては、東芝シリコーン社製、
TPR6500、TPR6501、UV9300、UV
9315、UV9345、XS56−A2775、XS
56−A2982、XS56−A1652、XS56−
A9900、XS56−B0107、UV9430、信
越化学工業社製、X62−7622などを挙げることが
できる。
【0013】本発明で用いるチクソトロピー付与剤(揺
変化剤)は、本発明のUV硬化型シリコーンインキにチ
クソトロピー性を付与する物質である。チクソトロピー
付与剤を配合した本発明のUV硬化型シリコーンインキ
は、貯蔵中などの静止状態では粘度が高いが、印刷機の
印刷ユニットでの塗工時に所定のせん断速度を超えて流
動する際には粘度が低くなって塗工性が向上するので、
紙やフィルムなどの各種基材の表面の任意の場所に、任
意の範囲で塗工して剥離層を形成できる。
【0014】本発明で用いるチクソトロピー付与剤は、
有機物であっても、無機物であっても、あるいはこれら
の組み合わせであってもよい。
【0015】有機系のチクソトロピー付与剤は合成品で
も天然品でも、あるいはこれらの組み合わせでもよく特
に限定されるものではないが、前記UVカチオン重合型
シリコーンからなる連続相に溶解もしくは膨潤すること
によりチキソトロピー性を付与できるビヒクル、樹脂
(天然樹脂、天然樹脂誘導体、各種の合成樹脂、これら
の混合物など)、油(動物油、植物油、加工油、鉱油、
これらの混合物など)、溶剤(炭化水素、アルコール、
エステル、ケトン、これらの混合物など)、各種の可塑
剤、オリゴマーなどが好ましく、さらに、UVカチオン
重合型シリコーンのUV硬化時にともにUV硬化される
もの(UV硬化型アクリル系オリゴマーなど)がより好
ましく使用できる。
【0016】無機系のチクソトロピー付与剤も特に限定
されるものではないが、具体的には例えば、雲母、モン
モリナイト、白土類、シリカ粉末、炭酸マグネシウム、
ホワイトカーボン、スメクタイト、ベントナイトなどの
無機物であって特に、粒径が10ミクロン以下の微粒子
が好ましく、さらに粒子の形が線状もしくは板状など異
方性を持つものが好ましく使用できる。本発明において
は、これらのチクソトロピー付与剤の単独もしくは2種
以上の混合物を使用できる。
【0017】チクソトロピー付与剤の配合量は特に限定
されるものではなく、例えば、本発明のUV硬化型シリ
コーンインキが0せん断速度〜低せん断速度の領域では
高粘性を示すので垂れたりしないが、印刷機の印刷ユニ
ットでの塗工時に前記領域を超える高せん断速度の領域
になると低粘性を示して塗工性が向上して均一に塗工で
き、塗工後はレベリングにより塗面が平滑になるような
配合量とすることが好ましい。
【0018】具体的には、例えば、UVカチオン重合型
シリコーンが70〜95重量%、好ましくは80〜92
重量%、さらに好ましくは85〜90重量%、チクソト
ロピー付与剤が30〜5重量%、好ましくは20〜8重
量%、さらに好ましくは15〜10重量%(但し、両者
の和=100重量%)の範囲になるように配合すること
が好ましい。UVカチオン重合型シリコーンが70重量
%未満では剥離性が悪化する恐れがあり、95重量%を
超えると剥離性はよいが印刷機の印刷ユニットでの塗工
性が劣る恐れがある。
【0019】本発明で用いる重合開始剤としては、公知
のオニウム塩系重合開始剤を用いることができ、具体的
には、例えば、アンチモン(Sb)系カチオン重合開始
剤やホウ素(B)系カチオン重合開始剤などを挙げるこ
とができる。しかし、アンチモン系カチオン重合開始剤
は十分な硬化速度が得られにくく、また、安全性に関わ
る問題もあるので、ホウ素系カチオン重合開始剤が好ま
しく使用できる。本発明で用いるホウ素系カチオン重合
開始剤は公知の有機ホウ素塩系重合開始剤を用いること
ができる(特開平6−75374号公報、特開平10−
81838号公報、特開平10−195119号公報な
ど参照)。本発明で好ましく用いることができるホウ素
系カチオン重合開始剤の化学構造の一例を次式(1)に
示す。式(1)に示したホウ素系カチオン重合開始剤の
紫外線吸収スペクトルを図1に示す。図1において、縦
軸は吸光度、横軸は波長(nm)を示す。
【0020】
【化1】
【0021】前記式(1)中のR、R’は、水素、アル
キル基、アリール基、アラルキル基、アルキニル基、シ
リル基、複素環基、ハロゲン原子などの置換基でありそ
れぞれ同一でもあるいは異なっていてもよい。本発明で
好ましく用いる前記式(1)で示されるホウ素系カチオ
ン重合開始剤は、下記の特徴を有する。 (1)4つのベンゼン環がホウ素に結合した立体歪みが
大きい化学構造をしているため、低エネルギーで容易に
開裂してカチオン種を発生するため、硬化速度が速く、
高速塗工が可能となる。 (2)ホウ素系化合物であり高い安全性を有している。 (3)フッ素基がベンゼン環と結合した構造のため、湿
気による加水分解での弗化水素(HF)発生の心配がな
く、経時的に安定した性能が得られる。
【0022】本発明のUV硬化型シリコーンインキを用
いて、従来の紫外線硬化型シリコーン系剥離剤の場合と
同様にして基材の表面に塗工できる。例えば、スクイズ
コータなどの適宜の装置を用いて塗工量が0.1〜5g
/m2 となるように基材の表面に塗工し、これを高圧水
銀ランプやメタルハライドランプなどの適宜の紫外線源
により塗工面を紫外線照射処理して塗工面を硬化させる
方法が一般的である。紫外線の照射量はUV硬化型シリ
コーンインキの硬化特性により適宜に決定される。
【0023】本発明のUV硬化型シリコーンインキは無
溶剤型塗工を目的とするものであるが、その粘度が高い
場合などには少量の有機溶剤を添加して粘度を下げ、こ
れを塗工後乾燥処理し、次いで紫外線照射処理を行って
もよい。
【0024】本発明のUV硬化型シリコーンインキのU
V硬化反応の一例を次式(2)に示す。次式(2)中の
Rは、アルキレン基などである。
【0025】
【化2】
【0026】図2は本発明のシート1の一実施例を示す
断面図であり、基材2の上表面に剥離層3を有してお
り、さらに下面の左端部に防浸処理層4を介して再貼着
・再剥離可能な粘着剤層5を有している。防浸処理層4
と粘着剤層5はシート1の下面全面に設けられていても
よい。図3は本発明のシート1が順次複数枚積層され、
台紙6上に一体化されている例である。シート1を一枚
ずつめくって剥がし、他の被貼着体に貼着する用途など
に用いることができる。
【0027】上記において基材2としては非塗被紙であ
る上質紙、中質紙、ザラ紙、コットン紙;塗被紙である
アート紙、コート紙、軽量コート紙など、その他、プラ
スチックラミネート紙、布、プラスチックラミネート
布、プラスチックフィルム、金属箔などを挙げることが
できる。基材2の坪量は通常50〜160g/m2 程度
である。
【0028】上記において剥離層3は本発明のUV硬化
型シリコーンインキを印刷機の印刷ユニットで、例えば
ロールコーティング、グラビアコーティング、エアーナ
イフコーティング若しくはカーテンフローコーティング
などにより基材上に塗布して得られる。
【0029】塗布適性上本発明のUV硬化型シリコーン
インキの塗布時の粘度は3,000〜30,000ミリ
パスカル(25℃)、好ましくは5,000〜15,0
00ミリパスカル(25℃)が望ましい。剥離層2の上
記方法による形成時の塗布量は、0.1〜5g/m2
あることが好ましく、0.1g/m2 未満では基材の表
面凹凸を完全には平坦化するに至らず、従って剥離性が
不充分となり、又、5g/m2 を越えると剥離性の向上
が期待できない。
【0030】本発明のUV硬化型シリコーンインキに
は、さらに本発明の主旨を逸脱しない範囲において、直
鎖状ポリジメチルシロキサンガム、有機変性ポリシロキ
サンなどの軽剥離調整剤やSiO2 単位を有するシリカ
構造の重剥離調整剤などの剥離コントロール剤(例え
ば、荒川化学製、RCA200、RCA250)、他の
オリゴマー、合成樹脂やゴムあるいは架橋剤、酸化防止
剤、紫外線防止剤、顔料、染料、滑剤、発泡剤、難燃剤
等の通例の添加剤等を添加しても差し支えない。
【0031】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明の実用性、有効
性を説明するが、本発明は勿論これらの実施例に何ら限
定されるものではない。 (実施例1〜4)UVカチオン重合型シリコーンとし
て、次式(3)に示す化学構造を有するシリコーン[荒
川化学社製、シリコリース200(登録商標)、粘度4
00〜500mPa・s、式(3)中、Rはアルキレン
基を示し、m、nは繰り返し単位数を示す。m/m+n
は例えば0.05〜90%、n/m+nは99.5〜1
0%である。m/m+nが0.05%未満では硬化性が
乏しくなり、90%を超えると剥離性能が乏しくな
る。]を用い、チクソトロピー付与剤として、UV硬化
型樹脂[UV硬化型アクリル系オリゴマー]を用い、重
合開始剤が前記式(1)で表されるホウ素系カチオン重
合開始剤[荒川化学社製、CATA.211]を用い、
表1に示した配合割合で配合して本発明のUV硬化型シ
リコーンインキを調製した。
【0032】
【化3】
【0033】本発明のUV硬化型シリコーンインキを用
いて、印刷機の印刷ユニット(スクイズコータ)で上質
紙上面に塗工量が2g/m2 となるように塗布した。印
刷ユニットによる塗布は良好で、均一に平滑に塗布でき
た。ついで120w/cm高圧水銀灯1灯を用い40m
/分で2パス(120mJ/cm2 )のUV照射条件で
塗工面を硬化処理した。硬化処理した剥離層はよく硬化
しておりベトツキがなかった。この剥離紙の剥離層に対
する粘着力がいずれも約1500gf/25mmとなる
ように粘着剤(東洋インキ社製、BPW4960)を塗
布したラベルを300g/m2 の荷重をかけて25℃、
65%RHの雰囲気中で3日間放置後、島津製作所製オ
ートグラフAGS50で剥離力を測定した。本発明のU
V硬化型シリコーンインキの配合割合、粘度、塗工量お
よび剥離強度gf/25mmを表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例1〜4の本発明のUV硬化型シリコ
ーンインキは、印刷機の印刷ユニットでの塗工性に優れ
るとともに、硬化性、剥離性能に優れることが判る。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のUV硬化型シリ
コーンインキは、下記のような特性を有する。 (1)加熱設備が不要で生産性が高く、省エネ、省スペ
ース化、コストダウンが図れる。 (2)フィルムや感熱紙などのような耐熱性の乏しい基
材へのシリコーン塗工が可能となる。 (3)ラジカル重合型シリコーンのような酸素による硬
化阻害がなく、窒素パージの必要がない。 (4)硬化後の体積収縮が少なく、基剤との密着性が良
好である。 (5)熱硬化型シリコーンに比べ硬化後の剥離性能の経
時変化が少なく、安定した剥離性能が得られる。 (6)熱硬化型シリコーンに比べ剥離力の引張速度によ
る剥離力の依存性が低く高速剥離時に軽い、よりフラッ
トな剥離特性が得られる。 (7)優れた塗工性を有するので、印刷ユニットを用い
て紙やフィルムなどの各種基材の表面の任意の場所に、
任意の範囲で塗工して剥離性能に優れた剥離層を形成で
きる。
【0037】本発明の請求項2記載のUV硬化型シリコ
ーンインキは、硬化速度が速い、高速塗工が可能、安全
性が高い、加水分解での弗化水素発生の心配がない、経
時的に性能が安定しているので、生産性が一層高く、省
エネ、省スペース化、コストダウンが図れる。
【0038】本発明の請求項3記載のUV硬化型シリコ
ーンインキは、請求項1および請求項2記載のUV硬化
型シリコーンインキと同様な効果を有するとともに、剥
離性および印刷機の印刷ユニットでの塗工性にさらに優
れる。
【0039】本発明の請求項4記載のシートは、本発明
のUV硬化型シリコーンインキを用いて印刷ユニットで
各種基材の表面の任意の場所に、任意の範囲で塗工して
剥離層を形成したシートであり、例えばビジネスフォー
ム、ラベル、剥離紙、粘着紙テープの基材、セパレータ
ーなどとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いるホウ素系カチオン重合開始剤
の紫外線吸収スペクトルを示すグラフである。
【図2】 本発明のシートの一実施例を示す断面図であ
る。
【図3】 本発明の他のシートの断面図である。
【符号の説明】
1 シート 2 基材 3 剥離層 4 防浸処理層 5 粘着剤層 6 台紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月15日(1999.7.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 UV硬化型シリコーンインキおよびそ
れを塗布したシート
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 183/06 C09D 183/06 4J040 C09J 7/02 C09J 7/02 Z 183/06 183/06 Fターム(参考) 4J002 AE002 AF002 CP031 CP051 DE236 DJ006 DJ016 DJ056 DK007 EB107 FD202 FD206 FD207 4J004 DA04 DB02 4J036 AK17 GA06 HA02 JA01 4J038 DB421 DL051 JC37 KA04 PA17 4J039 AB04 AB05 AB06 AB07 AD21 AE05 AE11 BA16 BA21 BA22 BA23 BA24 BA30 BC01 BC05 BC07 BC16 BC20 BC57 BC58 BE23 BE27 CA01 EA06 EA10 EA43 EA45 EA48 FA01 FA02 FA03 GA03 GA10 4J040 BA172 BA192 EC182 EC282 EK052 EK072 FA242 HA196 HA306 HA356 HB06 HD38 JA09 JB08 KA13 KA23 KA25 KA31 MA09 MA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UVカチオン重合型シリコーン、チクソ
    トロピー付与剤および重合開始剤を含むことを特徴とす
    るUV硬化型シリコーンインキ。
  2. 【請求項2】 重合開始剤がホウ素系カチオン重合開始
    剤であることを特徴とする請求項1記載のUV硬化型シ
    リコーンインキ。
  3. 【請求項3】 UVカチオン重合型シリコーンが70〜
    95重量%、チクソトロピー付与剤が30〜5重量%
    (但し、両者の和=100重量%)であることを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載のUV硬化
    型シリコーンインキ。
  4. 【請求項4】 基材の表面にUVカチオン重合型シリコ
    ーン、チクソトロピー付与剤および重合開始剤を含む請
    求項1から請求項3のいずれかに記載のUV硬化型シリ
    コーンインキを塗布した剥離層を有することを特徴とす
    るシート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041174A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Osaka Sealing Printing Co Ltd Uvインキ及びuvインキを用いた印刷物
JP2003147251A (ja) * 2001-11-19 2003-05-21 Dainippon Printing Co Ltd 感熱紙用パールインキ、印刷方法、およびパール印刷された感熱紙
JP2013058611A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Hitachi Chemical Co Ltd 配線板積層体、部品実装配線板積層体、及び電子部品

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