JP2001011163A - 液晶性ポリエステル組成物 - Google Patents

液晶性ポリエステル組成物

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JP2001011163A JP11187697A JP18769799A JP2001011163A JP 2001011163 A JP2001011163 A JP 2001011163A JP 11187697 A JP11187697 A JP 11187697A JP 18769799 A JP18769799 A JP 18769799A JP 2001011163 A JP2001011163 A JP 2001011163A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融時にコレステリック液晶相を呈し、液晶
転移温度以下に冷却することによりコレステリック液晶
相を固定化することが可能な新規液晶性ポリエステル組
成物の提供。 【解決手段】 カテコール構造単位を10〜40モル
%、モノオキシ芳香族モノカルボン酸構造単位を10〜
50モル%、芳香族ジカルボン酸構造単位を10〜40
モル%含有し、特定な分子量を有する液晶性ポリエステ
ル(I)と、芳香族ジカルボン酸構造単位を30〜60
モル%、不斉炭素を有する炭素数3〜12の脂肪族ジオ
ール構造単位を40〜70モル%含有し、特定な分子量
を有する光学活性な液晶性ポリエステル(II)とを溶
融混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な液晶性ポリ
エステル組成物および該組成物からなるコレステリック
顔料、および光学素子、カラー偏光板、輝度向上フィル
ム、オプトエレクトロニクス等の分野への応用に好適な
新規な光学フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶は、その種類によって特有の分子配
向の秩序を有することが知られている。そのために液晶
は、該分子配向を利用し、または制御することによって
様々な分野に応用され、工業的に大きな分野を形成して
いる。低分子液晶については周知のごとく時計、電卓あ
るいはテレビなどの表示素子としてネマチックタイプの
ものが広く使用されている。またディスプレイの分野に
おいては、確固たる地位を築いている。以上の如く低分
子液晶においては、その電気光学効果に基づく応用が用
途の大半を占めている。一方、高分子液晶はその力学的
特性もさることながら、ネマチック、スメクチックおよ
びコレステリックのそれぞれの液晶のタイプに応じて、
低分子液晶と同様な電気光学効果あるいは熱光学効果を
示すことがよく知られている。高分子液晶は、電場・熱
などの外力に対する応答が低分子液晶に比べて遅いた
め、低分子液晶と同じ用途に用いることはできない。し
かしながら高分子液晶は、それぞれの液晶のタイプに特
有の配向構造を固定化することができるという大きな特
徴を有する。液晶の種類に応じて、該液晶に特有の配向
構造が固定化された高分子液晶は、表示材料、記録材料
として利用されている。また高分子液晶は、光学材料に
有利なフィルム化・薄膜化が容易であり、フィルム化・
薄膜化された高分子液晶は様々な分野に応用可能であ
る。各種液晶のうち、コレステリック液晶には、その螺
旋ピッチに応じた波長領域の円偏光を選択的に反射する
性質がある。コレステリック液晶性を示す高分子液晶を
フィルム化・薄膜化すると分子は、通常フィルム面に平
行に配向し、コレステリック層もフィルム面に平行とな
る。このフィルム面にある角度で光が入射すると、コレ
ステリックピッチに応じて、ある特定波長の円偏光のみ
が選択的に反射される。すなわちコレステリック液晶性
の高分子液晶を固定化して得られるフィルム・薄膜は、
本質的に選択反射フィルターとなる。選択反射の中心波
長(λs)はコレステリック液晶の螺旋ピッチ(P:3
60°ねじれた時の膜厚)と平均屈折率(N)によって
規定されるが、その選択反射帯域幅(Δλ)はコレステ
リック液晶の複屈折率(Δn)に依存する。 λs=P×N N= ((no2+ne2)/2)1/2 no:常光に対する屈折率 ne:異常光に対する屈折率 Δλ=P×Δn Δn:ne−no 選択反射の中心波長(λs)を規定する螺旋ピッチや平
均屈折率は物質に特有なものであり、低分子コレステリ
ック液晶では一定温度下ある一定の値を示すが、高分子
コレステリック液晶に関しては製造条件により液晶の分
子量や分子量分布が多岐にわたるものであるから、螺旋
ピッチが一様にならず、中心波長の調整が容易でない。
従って、螺旋ピッチ調整に関しては、螺旋ピッチの異な
るものの混合等で中心波長の調整が必要であり、相溶性
が良く中心波長の調整が容易な高分子コレステリック液
晶を得ることが課題となっていた。一方、高分子コレス
テリック液晶の製造は、ポリマー分子鎖中に光学活性部
位を導入するものと、光学活性でない高分子液晶に光学
活性な高分子液晶を混合する方法が挙げられるが、後者
の混合の手段を用いる場合には、混合後の液晶の均一性
が問題となっていた。さらに光学活性な液晶性ポリエス
テルを光学活性な高分子液晶として用いる場合は、一般
的にその低いガラス転移温度(Tg)から組成物とした
際に、コレステリック液晶の熱安定性の低下を招くとい
う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、新たな液晶性ポリエス
テル組成物を見出し、さらに該組成物が溶融時にコレス
テリック液晶相を示し、かつ液晶転移温度以下に冷却す
ることにより該液晶相を固定化可能な特徴を有すること
も見いだすことにより上記課題を解決するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、主鎖型液
晶性ポリエステルにおいて、カテコール単位を有する液
晶性ポリエステルおよび光学活性な液晶性ポリエステル
を溶融下で混合することにより、均一で、相溶性が良く
所望の選択反射波長への調整が容易でさらに熱安定性に
優れた新たな液晶性ポリエステル組成物を開発し、該組
成物を用いることにより、所望の選択反射波長をもつ、
高い偏光選択性と高い透過率を有する新たな光学フィル
ムを発明するに至った。すなわち、溶融時にコレステリ
ック液晶相を呈し、液晶転移温度以下に冷却することで
コレステリック液晶相を固定化することが可能な本発明
の液晶性ポリエステル組成物は、50〜99.5重量%
の液晶性ポリエステル(I)と、0.5〜50重量%の
光学活性な液晶性ポリエステル(II)で構成され、各
ポリエステルは次の条件を満足する。液晶性ポリエステル(I) 下記に示す構造単位(a)を10〜40モル%、構造単
位(b)を10〜50モル%、構造単位(c)を10〜
40モル%、構造単位(d)を0〜30モル%含有し、
フェノール/テトラクロロエタン(重量比60/40)
混合溶媒中、濃度0.5g/dl、温度30℃で測定し
た対数粘度が0.05〜1.0であること。
【化11】
【化12】 [ただしAは、下記に示す芳香環群から選ばれる一つを
示す。]
【化13】 上記のR1,R2,R3は、それぞれ個別に水素、メチル
基、エチル基、t−ブチル基、メトキシ基、フェニル
基、ジメチルベンジル基、塩素又は臭素を示す。
【化14】 [ただしDは、下記に示す芳香環群から選ばれる一つを
示す。]
【化15】 上記のR4は水素、フッ素、塩素、臭素又はフェニル基
を示す。
【化16】 [ただしEは、下記の芳香族環群から選ばれる一つを示
す]
【化17】 上記R5は水素、メチル基、エチル基、メトキシ基、t
−ブチル基、フェニル基、塩素又は臭素を示す。
【0005】光学活性な液晶性ポリエステル(II) 下記の構造単位(e)を30〜60モル%、構造単位
(f)を40〜70モル%含有し、フェノール/テトラ
クロロエタン(重量比60/40)混合溶媒中、濃度
0.5g/dl、温度30℃で測定した対数粘度が0.
05〜1.0である光学活性な液晶性ポリエステル。
【化18】 [ただしGは、下記の芳香族環群から選ばれる一つを示
す]
【化19】
【化20】 [ただしLは、少なくとも一つの不斉炭素を含み、炭素
数が3〜12である光学活性な2価の脂肪族基を示
す。]
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の液晶性ポリエステル
(I)は、構造単位(a)、(b)及び(c)を必須に
含有し、必要に応じて構造単位(d)を含有するが、こ
れ以外の構造単位を含まないポリエスエルである。構造
単位(a)は、本発明の組成物を溶融して液晶転移温度
以下に冷却した際に、コレステリック液晶相の固定化に
役立つ構造単位であって、この構造単位を提供する前駆
モノマーの典型例は、カテコール及び下記のカテコール
誘導体である。
【化21】 この外、上記のアセトキシ基がトリメチルシリル基やベ
ンゾイル基に置換されたカテコール誘導体も、構造単位
(a)を与える前駆モノマーとして使用することができ
る。構造単位(a)は、液晶性ポリエスエル(I)中に
通常10〜40モル%、好ましくは15〜35モル%、
さらに好ましくは20〜33モル%含まれる。
【0007】構造単位(b)は、本発明の組成物に液晶
性を発現させ、その液晶状態の安定化に寄与する重要な
構造単位である。この構造単位を提供する前駆モノマー
は、p−オキシ安息香酸、4−オキシ−1−ナフトエ
酸、6−オキシ−2−ナフトエ酸、4’−オキシ−4−
ビフェニルカルボン酸及びこれらモノオキシ芳香族モノ
カルボン酸の誘導体である。p−オキシ安息香酸の誘導
体には、p−オキシ安息香酸のメチルエステル、エチル
エステル等のアルキルエスエルが含まれる外、p−オキ
シ安息香酸のヒドロキシル基が、アセトキシル基に置換
されたp−アセトキシ安息香酸が含まる。さらに、p−
オキシ安息香酸の誘導体には、p−オキシ安息香酸又は
そのアルキルエステルの2位の水素が、メチル基、エチ
ル基、メトキシ基、t−ブチル基、フェニル基、ジメチ
ルベンジル基、塩素又は臭素と置き換わったp‐オキシ
安息香酸又はそのアルキルエステルが含まれる。また、
p‐オキシ安息香酸又はそのアルキルエステルの2位及
び6位の水素が、それぞれ個別にメチル基、エチル基、
メトキシ基、t−ブチル基、フェニル基、ジメチルベン
ジル基、塩素又は臭素と置き換わったp‐オキシ安息香
酸又はそのアルキルエステルも、上記したp−オキシ安
息香酸誘導体に含まれる。従って、2−メチル−p−オ
キシ安息香酸、2−エチル−p−オキシ安息香酸、2−
メトキシ−p−オキシ安息香酸、2−t−ブチル−p−
オキシ安息香酸、2−フェニル−p−オキシ安息香酸、
2−ジメチルベンジル−p−オキシ安息香酸、2−クロ
ロ−p−オキシ安息香酸、2−ブロモ−p−オキシ安息
香酸、2,6−ジメチル−p−オキシ安息香酸、2、6
‐ジエチル−p−オキシ安息香酸、2,6−ジメトキシ
−p−オキシ安息香酸、2,6−ジクロロ−p−オキシ
安息香酸、2,6−ジブロモ−p−オキシ安息香酸、
2,6−ジメチルベンジル−p−オキシ安息香酸等は、
p−オキシ安息香酸誘導体の典型例である。4−オキシ
−1−ナフトエ酸又は6−オキシ−2−ナフトエ酸の誘
導体には、これらナフトエ酸のメチルエステル、エチル
エステル等のアルキルエステルが含まれる外、ナフトエ
酸のヒドロキシル基がアセトキシル基と置換した4−ア
セトキシ−ナフトエ酸及び6−アセトキシ−2−ナフト
エ酸が含まれる。4’−オキシ−4−ビフェニルカルボ
ン酸の誘導体には、このカルボン酸のメチルエステル、
エチルエステル等のアルキルエステルが含まれる外、当
該カルボン酸のヒドロキシル基がアセトキシル基と置換
した4’−アセトキシ−4−ビフェニルカルボン酸が含
まれる。構造単位(b)は、液晶性ポリエスエル(I)
中に通常10〜50モル%、好ましくは15〜45モル
%、さらに好ましくは20〜40モル%の割合で存在す
る。
【0008】構造単位(c)は、液晶性を発現するため
のメソーゲンとしての役割を果たす構造単位であり、こ
の構造単位を提供する前駆モノマーの典型例は、テレフ
タル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン
酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸
及びこれらの芳香族ジカルボン酸の誘導体である。これ
ら芳香族ジカルボン酸の誘導体には、芳香族ジカルボン
酸のメチルエステル、エチルエステルなどのアルキルエ
ステル(モノエステル、ジエステルの何れであるかを問
わない)が含まれる外、芳香族ジカルボン酸の酸塩化物
が含まれる。そして、テレフタル酸の2位(又は6位)
の水素が、フッ素、塩素、臭素又はフェニル基で置換さ
れたテレフタル酸誘導体も、構造単位(c)を与える前
駆モノマーとして使用することができる。構造単位
(c)は、液晶性ポリエステル(I)中に通常10〜4
0モル%、好ましくは15〜35モル%、さらに好まし
くは20〜33モル%の割合で存在する。
【0009】液晶性ポリエステル(I)には、必要に応
じて構造単位(d)を30モル%を越えない範囲で含有
させることができ、この構造単位を液晶性ポリエステル
(I)に存在させることによって、分子配列の規則性や
チルト角の制御などの分子レベルにおける配向状態の制
御並びにガラス転移温度や固有粘性の調整を行うことが
できる。30モル%を越える量の構造単位(d)を含有
させたポリエステルを使用した場合には、本発明が企図
する液晶性ポリエステル組成物を得ることが困難にな
る。構造単位(d)を提供する前駆モノマーの典型例
は、ヒドロキシル基を2つ有する芳香族化合物であっ
て、具体的には、ヒドロキノン、レゾルシン、4,4’
−ジオキシビフェニル、1,4−ジヒドロキシナフタレ
ン、2,6−ジヒドロキシナフタレン及びこれら芳香族
ジオールの誘導体を例示することができる。そして、こ
の芳香族ジオールの誘導体には、芳香族ジオールの2つ
のヒドロキシル基がアセトキシル基で置換されたアセト
キシ化合物が含まれる。さらにまた、ヒドロキノンの2
位(又は6位)の水素が、メチル基、エチル基、t−ブ
チル基、メトキシ基、フェニル基、塩素又は臭素で置換
された化合物も、構造単位(d)を与える前駆モノマー
として使用可能である。
【0010】本発明の液晶性ポリエステル(I)として
好ましい具体例を、各構造単位の詳細と各構造単位のモ
ル%で示せば、次のとおりである。本発明の液晶性ポリ
エステル(I)に含まれる各構造単位の同定とその含有
量の測定は、その液晶性ポリエステルの構成モノマーが
既知である場合では、試料であるポリエステルを加水分
解してモノマー混合物とした後、この混合物をガスクロ
マトグラフィー/質量分析器にかけることによって、各
構成モノマーの全体に占めるモル%を求めることができ
る。また、液晶性ポリエスエルの構成モノマーが未知で
ある場合は、加水分解して得たモノマー混合物をガスク
ロマトグラフィー/質量分析器にかけることによって、
混合物中のモノマーを同定すると共に、全体に占めるモ
ル%を求め、同定されたモノマーの実体は、核磁気共鳴
分析により確定することができる。
【化22】 a及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜35モ
ル% b=10〜50モル%、好ましくは15〜45モル%
【化23】 a及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜35モ
ル% b=10〜50モル%、好ましくは15〜45モル%
【化24】 a及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜35モ
ル% b=10〜50モル%、好ましくは15〜45モル%
【化25】 a及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜35モ
ル% b=10〜50モル%、好ましくは15〜45モル%
【化26】 a及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜35モ
ル% b+b’=10〜50モル%、好ましくは15〜45モ
ル% 但し、b/b’(モル比)=1/9〜49/1、好まし
くは5/10〜44/1
【化27】 a及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜35モ
ル% b+b’=10〜50モル%、好ましくは15〜45モ
ル% 但し、b/b’(モル比)=1/9〜49/1、好まし
くは5/10〜44/1
【化28】 a及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜35モ
ル% b+b’=10〜50モル%、好ましくは15〜45モ
ル% 但し、b/b’(モル比)=1/9〜49/1、好まし
くは5/10〜44/1
【化29】 a及びc+c’=10〜40モル%、好ましくは15〜
35モル% b+b’=10〜50モル%、好ましくは15〜45モ
ル% 但し、b/b’(モル比)=1/9〜49/1、好まし
くは5/10〜44/1、c/c’(モル比)=1/9
〜39/1、好ましくは5/15〜34/1
【化30】 a+d及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜3
5モル% b=10〜50モル%、好ましくは15〜45モル% 但し、a/d(モル比)=2/8〜39/1、好ましく
は5/10〜34/1
【化31】 a+d及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜3
5モル% b=10〜50モル%、好ましくは15〜45モル% 但し、a/d(モル比)=2/8〜39/1、好ましく
は5/10〜34/1
【化32】 a+d及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜3
5モル% b=10〜50モル%、好ましくは15〜45モル% 但し、a/d(モル比)=2/8〜39/1、好ましく
は5/10〜34/1
【化33】 a+d及びc=10〜40モル%、好ましくは15〜3
5モル% b=10〜50モル%、好ましくは15〜45モル% 但し、a/d(モル比)=2/8〜39/1、好ましく
は5/10〜34/1
【0011】本発明の液晶性ポリエステル(I)は、構
造単位(a)を与える前駆モノマー(A)と、構造単位
(b)を与える前駆モノマー(B)と、構造単位(c)を
与える前駆モノマー(C)と、必要に応じて構造単位
(d)を与える前駆モノマー(D)を、下記の表1に示す
モル比で反応器に仕込み、溶融重合法又は溶液重合法で
共重合させることにより合成することができる。この場
合、構造単位(b)を与える前駆モノマー(B)と、構造
単位(c)を与える前駆モノマー(C)については、種類
の異なる前駆モノマー(B)及び前駆モノマー(C)を2種以
上併用することができる。
【0012】
【表1】
【0013】溶融重合法を採用する場合にあっては、表
1に示すモル比で各前駆モノマーを反応器に仕込み、典
型的には窒素雰囲気の常圧下又は減圧下もしくは高真空
下に150℃〜350℃、好ましくは200℃〜300
℃の温度範囲で、通常30分以上、好ましくは1時間〜
20時間程度反応させる。溶融重合を行うにあっては、
反応を促進させる目的で1−メチルイミダゾール、4−
ジメチルアミノピリジン等のアミン、アルカリ金属塩、
Fe、Mn、Ti、Co、Sb、Snなどの金属塩を単
独もしくは組み合わせて反応系に添加することができ
る。溶液重合法を採用する場合には、表1に示すモル比
の各前駆モノマーを非プロトン性極性溶媒に溶解して反
応器に仕込み、適当な塩基及び縮合剤の存在下に50℃
〜200℃、好ましくは60℃〜150℃の温度範囲
で、通常1時間以上、好ましくは2時間〜10時間程度
反応させる。反応溶媒としては、例えば、ジメチルスル
ホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DM
F)、N−メチルピロリドン(NMP)などの極性溶
媒、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサンなどの
エーテル系溶媒が使用できる。塩基としては、例えば、
ピリジン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジ
メチルアミノピリジン(DMAP)、ジアザビシクロオ
クタン(Dabco)、ジアザビシクロウンデカン(D
BU)、ジアザビシクロノネン(DBN)、ジイソプロ
ピルエチルアミンなどが使用できる。また、縮合剤とし
ては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、ジイソプロピルカルボジイミド、塩化アリールス
ルホニル/DMF、クロロリン酸ジフェニル/DMF、
二塩化トリフェニルホスフィンなどが使用できる。溶融
重合法の場合も溶液重合法の場合も、生成ポリエステル
の分子量は、重合時間をコントロールすることにより調
節可能である。本発明の液晶性ポリエステル(I)の分
子量は、フェノール/テトラクロロエタン混合溶媒(6
0/40重量比)中、30℃で測定した対数粘度(η
inh)の値で、通常0.05〜1.0、好ましくは0.
07〜0.5、より好ましくは0.1〜0.3の範囲に
ある。この値が0.05より低い場合には、強度が弱く
なる恐れがあり、実用上問題となることがある。また
1.0より高い場合は、光学活性な液晶性ポリエステル
(II)と混合して得られる組成物の液晶状態における
流動性が低下することがあり、均一な配向を得ることが
困難となる恐れがある。
【0014】次に本発明の光学活性な液晶性ポリエステ
ル(II)について説明する。このポリエステルは、前
記の構造単位(e)と構造単位(f)を含有し、これ以
外の構造単位を含まない光学活性な液晶性ポリエステル
である。構造単位(e)は、液晶性を発現するためのメ
ソーゲンとして必須の構造単位であって、この構造単位
を提供する前駆モノマー成分は、テレフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカ
ルボン酸及びこれら芳香族ジカルボン酸の誘導体であ
る。この誘導体には、芳香族ジカルボン酸のジメチルエ
ステル、ジエチルエステル等のジアルキルエステルが含
まれる外、芳香族ジカルボン酸の酸塩化物が含まれる。
構造単位(e)は、光学活性な液晶性ポリエステル(I
I)中に通常30〜60モル%、好ましくは30〜50
モル%、さらに好ましくは35〜50モル%の割合で含
まれる。構造単位(f)は、本発明の液晶性ポリエステ
ル組成物にコレステリック液晶相を発現させるために必
須の構造単位であって、この構造単位を提供する前駆モ
ノマーは、光学活性な2−メチル−1,4−ブタンジオ
ール、2,4−ペンタンジオール、1,2−プロパンジ
オール、2−クロロ−1,4−ブタンジオール、2−フ
ルオロ−1,4−ブタンジオール、2−ブロモ−1,4
−ブタンジオール、2−エチル−1,4−ブタンジオー
ル、2−プロピル−1,4−ブタンジオール及びこれら
ジオールの誘導体である。このジオール誘導体には、上
記ジオールの2つのヒロドキシル基がアセトキシル基で
置換されたジアセトキシ化合物が含まる。構造単位
(f)を与える光学活性な前駆モノマーは、R体、S体
のいずれでも良く、R体及びS体の混合物であっても良
い。前駆モノマーがR体とS体の混合物である場合、R
体とS体の含有量の差が少なくとも1重量%以上、好ま
しくは10重量%以上、さらに好ましくは20重量%以
上であることが必要である。含有量の差が1重量%未満
である場合には、コレステリック液晶相が発現しない恐
れがある。構造単位(f)は、光学活性な液晶性ポリエ
ステル(II)中に通常40〜70モル%、好ましくは
50〜70モル%、さらに好ましくは50〜65モル%
の割合で存在する。従って、本発明の光学活性な液晶性
ポリエステル(II)は、構造単位(f)を構造単位
(e)より過剰に含むために、このポリエステルは両末
端にヒドロキシル基が残存した分子鎖構造をとる。
【0015】本発明の光学活性な液晶性ポリエステル
(II)として好ましい具体例を、各構造単位の詳細
と、ポリエステル全体に占める各構造単位のモル%で示
せば、次のとおりである。尚、液晶性ポリエステル(I
I)に含まれる各構造単位の同定と、その含有量の測定
は、液晶性ポリエステル(I)について先に説明したと
同じ方法で行なうことができる。
【化34】 e=30〜60モル%、好ましくは30〜50モル% f=40〜70モル%、好ましくは50〜70モル% Rはメチル基、エチル基、プロピル基、フッ素又は塩素
を示す。
【化35】 e=30〜60モル%、好ましくは30〜50モル% f=40〜70モル%、好ましくは50〜70モル% Rはメチル基、エチル基、プロピル基、フッ素又は塩素
を示す。
【化36】 e=30〜60モル%、好ましくは30〜50モル% f=40〜70モル%、好ましくは50〜70モル% Rはメチル基、エチル基、プロピル基、フッ素又は塩素
を示す。
【化37】 e+e’=30〜60モル%、好ましくは30〜50モ
ル% 但し、e/e’(モル比)=1/29〜59/1、好ま
しくは5/25〜49/1 f=40〜70モル%、好ましくは50〜70モル% Rはメチル基、エチル基、プロピル基、フッ素又は塩素
を示す。
【化38】 e+e’=30〜60モル%、好ましくは30〜50モ
ル% 但し、e/e’(モル比)=1/29〜59/1、好ま
しくは5/25〜49/1 f=40〜70モル%、好ましくは50〜70モル% Rはメチル基、エチル基、プロピル基、フッ素又は塩素
を示す。
【0016】本発明の光学活性な液晶性ポリエステル
(II)は、構造単位(e)を与える前駆モノマー(E)
と、構造単位(f)を与える前駆モノマー(F)を、下記
の表2に示すモル比で反応器に仕込み、先に説明した液
晶性ポリエステル(I)の場合と同様、溶融重合法又は
溶液重合法を適用して共重合させることにより合成する
ことができる。この場合、構造単位(e)を与える前駆
モノマー(E)については、種類の異なる前駆モノマー(E)
を2種以上併用することができる。
【0017】
【表2】
【0018】溶融重合法により光学活性な液晶性ポリエ
ステル(II)を合成する場合には、表2に示すモル比
で前駆モノマーを反応器に仕込み、典型的には窒素雰囲
気の常圧下又は減圧下もしくは高真空下に150℃〜3
50℃、好ましくは200℃〜300℃の温度範囲で、
通常30分以上、好ましくは1時間〜20時間程度反応
させる。溶融重合を行うにあっては、反応を促進させる
目的で1−メチルイミダゾール、4−ジメチルアミノピ
リジン等のアミン、アルカリ金属塩、Fe、Mn、T
i、Co、Sb、Snなどの金属塩を単独もしくは組み
合わせて反応系に添加することができる。また、分解抑
制剤としてリン化合物などを反応系に添加しても良い。
溶液重合法を採用する場合は、表2に示すモル比の前駆
モノマーを溶媒に溶解して反応器に仕込み、適当な酸受
容体の存在下に50℃〜200℃、好ましくは60℃〜
150℃の温度範囲で、通常1時間以上、好ましくは2
時間〜10時間程度反応させる。反応溶媒としては、例
えば、o−ジクロロベンゼン、ジクロロエタン、テトラ
クロロエタン等のハロゲン系溶剤、ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N
−メチルピロリドン(NMP)などの極性溶媒、テトラ
ヒドロフラン(THF)、ジオキサンなどのエーテル系
溶媒が使用できる。酸受容体としては、例えば、ピリジ
ン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、などが使
用できる。溶融重合法の場合も溶液重合法の場合も、生
成ポリエステルの分子量は、重合時間をコントロールす
ることにより調節可能である。本発明の液晶性ポリエス
テル(II)の分子量は、フェノール/テトラクロロエ
タン混合溶媒(60/40重量比)中、30℃で測定し
た対数粘度(ηinh)の値で、通常0.05〜1.0、
好ましくは0.07〜0.5、より好ましくは0.1〜
0.3の範囲にある。この値が0.05より低い場合に
は、強度が弱くなる恐れがあり、実用上問題となること
がある。また1.0より高い場合は、光学活性な液晶性
ポリエステル(I)と混合して得られる組成物の液晶状
態における流動性が低下することがあり、均一な配向を
得ることが困難となる恐れがある。
【0019】本発明の液晶性ポリエステル組成物は、5
0〜99.5重量部、好ましくは60〜90重量部、さ
らに好ましくは70〜85重量部の液晶性ポリエステル
(I)と、0.5〜50重量部、好ましくは10〜40
重量部、さらに好ましくは15〜30重量部の液晶性ポ
リエステル(II)を、溶融下に混合することにことで
得ることができる。溶融混合に際しての条件は適宜選ぶ
ことができるが、通常は150℃〜300℃、好ましく
は200℃〜280℃の範囲の温度と、0.5時間以
上、好ましくは1時間〜10時間程度の混合時間が選ば
れる。溶液混合や粉末混合の場合と異なり、溶融下で混
合を行っているため、液晶性ポリエステル(I)と液晶
性ポリエステル(II)とから均一な組成物を得ること
ができる。これはポリエステル(I)とポリエステル
(II)との間で、エステル交換等の熱変成が起こるた
めと考えられる。本発明の液晶性ポリエステル組成物で
は、ポリエステル(I)の含有量が50重量%未満であ
ると、組成物のガラス転移温度が低下する恐れがあり、
耐熱性が低下する。逆に、99.5重量%を超えた場合
は、螺旋ピッチが広くなりすぎる恐れがあり、実用的な
選択反射を示さない可能性がある。本発明の液晶性ポリ
エステル組成物を得る際に使用する個々のポリエステル
(I)及び(II)の種類にもよるが、本発明の液晶性
ポリエステル組成物に含まれるポリエステル(I)の含
有量が約85重量%以上の場合には、液晶性組成物の選
択反射は赤外領域に移動し、約65重量%以下の場合に
は紫外領域に移動する傾向にある。ちなみに、特定の選
択反射を示す液晶性ポリエステル組成物を製造する場合
には、ポリエステル(I)とポリエステル(II)を溶
融混合して、例えば、キラル濃度(ポリエステル(I
I)の濃度)10〜50重量%程度のコレステリック組
成物をまず調製し、得られたコレステリック組成物のね
じれ力に応じて、当該組成物をポリエスエル(I)で稀
釈して最終組成物の選択反射波長を調整する方法が有効
である。本発明の液晶性ポリエステル組成物とポリエス
テル(I)とは、溶融混合でも、溶液混合でも、粉末混
合でも相溶性に優れているので上記の希釈は容易に行う
ことができる。この場合、希釈に使用するポリエステル
(I)は、均一な相溶化が保証される限り、コレステリ
ック組成物の調製に用いたポリエステル(I)と同種で
ある必要はない。尚、ポリエステル(I)による希釈に
代えて、ポリエステル(II)を追加する方法は、再度
溶融を行わない限り相分離を起こしやすいので望ましく
ない。
【0020】本発明の液晶性ポリエステル組成物は、こ
れを液晶状態から任意の冷却速度にて冷却した際に、結
晶相への相転移を実質的に起こさない。また、本発明の
ポリエステル組成物は、液晶状態においてはモノドメイ
ンなコレステリック配向性を示し、かつその配向状態を
容易に固定化することができる。コレステリック配向の
安定な固定化には、液晶の相系列で見た場合、コレステ
リック相より低温部に結晶相を持たないことが重要であ
る。コレステリック相より低温部に結晶相が存在する場
合は、固定化のために冷却するときに必然的に結晶相を
通過することになり、結果的に一度得られたコレステリ
ック配向が破壊されてしまうからである。本発明の液晶
性ポリエステル組成物は、基本的に液晶状態においてモ
ノドメインなコレステリック配向を形成し、液晶転移温
度以下ではガラス状態を呈する。また、本発明のポリエ
ステル組成物は、液晶転移温度(ガラス転移温度)以下
においては、液晶状態における分子配向状態を、具体的
にはコレステリック配向状態をそのまま保持できるとい
う特徴を有する。加えて、本発明の液晶性ポリエステル
組成物は、そのガラス転移温度が比較的高い関係で、熱
安定性に優れるという特徴を備えている。従って、本発
明の液晶性ポリエステル組成物を使用することにより、
所望の選択反射波長を有し、熱安定性に優れた光学フィ
ルムを容易に製造することが可能である。
【0021】本発明に係る光学フィルムは、上に説明し
た本発明の液晶性ポリエステル組成物を溶融して、ある
いは溶媒に溶解して適当な配向基板上に塗布し、塗膜に
コレステリック配向を形成させ、当該外配向を固定化す
る手順で基本的には製造することができる。以下に本発
明の液晶性ポリエステルを溶媒に溶かした溶液を使用す
る場合を例にとって光学フィルムの製造法を説明する。配向基板 配向基板としては、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポ
リアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、
ポリケトンサルファイド、ポリエーテルスルフォン、ポ
リスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェ
ニレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレ
ート、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、フェノー
ル樹脂などの各種プラスチックフィルム基板、表面にラ
ビング処理を施した上記プラスチックフィルム基板、表
面をスリット状にエッチング加工したアルカリガラス、
ホウ珪酸ガラス、フリントガラスなどのガラス基板が使
用できる。配向基板は面内の異方性を有しているものが
好ましい。塗布溶液の調製とその塗布 塗布溶液の調製に用いる溶媒は、これに溶解させる液晶
性ポリエステル組成物の構成の如何にって適宜選択する
ことが好ましいが、通常はクロロホルム、ジクロロメタ
ン、四塩化炭素、ジクロロエタン、テトラクロロエタ
ン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロ
ロベンゼン、オルソジクロロベンゼンなどのハロゲン化
炭化水素類、フェノール、パラクロロフェノールなどの
フェノール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メトキ
シベンゼン、1,2−ジメトキベンゼンなどの芳香族炭
化水素類、アセトン、酢酸エチル、tert−ブチルア
ルコール、グリセリン、エチレングリコール、トリエチ
レングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルセ
ルソルブ、ブチルセルソルブ、2−ピロリドン、N−メ
チル−2−ピロリドン、ピリジン、トリエチルアミン、
テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、ブチロニトリル、二硫化炭素などの1種又は2種以
上、例えば、ハロゲン化炭化水素類とフェノール類との
混合溶媒が使用できる。塗布溶液の濃度は、製造せんと
する光学フィルムの膜厚などにもよるが、通常3〜50
重量%、好ましくは7〜30重量%の範囲にある。この
濃度範囲の溶液を使用することににより、通常、膜厚が
0.1μm以上20μm以下、好ましくは0.2μm以
上10μm以下、さらに好ましくは0.3μ以上5μm
以下である光学フィルムを得ることができる。塗布溶液
の配向基板への塗布には、スピンコート法、ロールコー
ト法、ダイコート法、プリント法、浸漬引き上げ法、カ
ーテンコート法などを採用可能である。塗布後は塗膜層
から溶媒を除去し、配向基板上に膜厚の均一な塗膜層を
形成させる。溶媒除去条件は、特に限定されず、溶媒が
おおむね除去でき、塗膜層が流動したり、流れ落ちたり
さえしなければ良い。通常、室温での乾燥、乾燥炉での
乾燥、温風や熱風の吹き付けなどを利用して溶媒を除去
する。溶媒除去後は、通常、50℃〜300℃、好まし
くは100℃〜260℃の範囲において塗膜の熱処理を
行い、コレステリック配向を形成させる。これに要する
時間は、通常10秒〜120分、好ましくは30秒〜6
0分の範囲にある。10秒より短い場合はコレステリッ
ク配向が不十分となる恐れがあり、120分より長いの
は実益がない。なお、上記の熱処理は磁場や電場が付与
されている雰囲気で行うこともできる。熱処理によって
コレステリック配向を形成した塗膜は、次いでこれをそ
の液晶転移点以下の温度に冷却することにより、コレス
テリック配向をその均一性を全く損うことなく固定化す
ることができる。この場合の冷却温度は、液晶転移点以
下の温度であれば特に制限はない。例えば、液晶転移点
より10℃低い温度に冷却することにより、均一なコレ
ステリック配向を固定化することができる。冷却の手段
にも特に制限はなく、熱処理工程における加熱雰囲気中
から液晶転移点以下の雰囲気中に塗膜を移すだけで、例
えば、室温にさらすだけでコレステリック配向は固定化
される。生産の効率を高めるために、空冷、水冷などの
強制冷却を採用することもできる。
【0022】所望の選択反射波長をもつ光学フィルムを
製造する場合に、本発明の液晶性ポリエステル組成物を
使用すれば、先に説明したように、キラル濃度の高い液
晶性ポリエステル組成物をポリエスエル(I)で希釈す
る方法により、得られる液晶性ポリエステル組成物の選
択反射波長を所望の値に調節できることに加えて、当該
ポリエステル組成物を塗布する配向基板、塗膜の膜厚、
熱処理条件等を変化させることでも、塗膜の選択反射波
長を調節することができるので、これらを適宜組み合わ
せることによって、狙った選択反射波長にコレステリッ
ク配向が固定化された光学フィルムを製造することがで
きる。例えば、キラル濃度の高い液晶性ポリエステル組
成物と、ポリエスエル(I)との混合比率によって、紫
外ないし遠赤外範囲の中の所望選択反射波長を概略決定
し、塗膜の熱処理温度(配向温度)により選択反射波長
の微調整を行うことが可能である。通常、配向温度を上
げれば波長も長波長側にシフトし、逆に配向温度を下げ
れば波長は短波長側にシフトする。配向温度を上下させ
たせる場合ほど大幅ではないが、使用する配向基板の選
択、塗膜の膜厚、その熱処理時間(配向時間)を調節す
ることでも、光学フィルムの選択波長を微調整すること
ができる。
【0023】本発明の光学フィルムの使用形態として
は、 配向基板から該フィルムを剥離して、光学フィルム単
体で用いる、 配向基板上に形成したそのままの状態で用いる、 配向基板とは異なる別の基板に光学フィルムを積層し
て用いる、 等がある。光学フィルム単体として用いる場合には、ロ
ールなどを用いて配向基板から光学フィルムを機械的に
剥離する方法、配向基板とその表面に形成されている光
学フィルムを貧溶媒に浸漬した後、配向基板から光学フ
ィルムを機械的に剥離する方法、貧溶媒中で超音波をあ
てて光学フィルムを剥離する方法、配向基板と光学フィ
ルムとの熱膨張係数の差を利用して剥離する方法、配向
基板自体又は配向基板と光学フィルムとの間に介在する
配向膜を溶解除去する方法などによって、フィルム単体
を得る。光学フィルムの剥離性は、その組成及び/又は
配向基板との密着性によって異なるため、その系に最も
適した方法を採用すべきである。光学フィルム単体で光
学素子として用いる場合、膜厚によっては自己支持性の
ないことがあるが、その際には光学的性質が好ましい基
板、例えば、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、
ポリビニルアルコール、ポリエーテルスルフォン、ポリ
スルフォン、ポリアリレート、ポリイミド、アモルファ
スポリオレフィン、トリアセチルセルロースなどのプラ
スチック基板上に、接着剤又は粘着剤にて光学フィルム
を固定することが推奨される。光学フィルムが形成され
ている配向基板が透明で光学的に等方性であるか、ある
いは当該フィルムを光学素子として用いる際に、その配
向基板が前記光学素子にとって必要な部材である場合に
は、光学フィルムを配向基板から剥離することなく、そ
のまま光学素子として使用することができる。配向基板
上に形成され本発明の光学フィルムは、これを配向基板
から剥離し、光学用途に適した別の基板上に積層し、そ
の積層体を例えばTN−LCDなどに組み込むことがで
きる。このような積層体を作成する場合には、光学素子
に適した基板(以下、第2の基板という)と、光学フィ
ルムが形成されている配向基板のフィルム面とを、適当
な接着剤にて貼り合わせた後、光学フィルムを配向基板
との界面で剥離して第2の基板側に転写する方法が採用
できる。転写に用いる第2の基板としては、適度な平面
性を備え、光学用途に使用可能ものであれば特に限定さ
れない。ガラス基板や透明で光学的等方性を有するプラ
スチックフィルムが好ましく用いられる。プラスチック
フィルムとしては、ポリメチルメタクリレート、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン、
ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、アモル
ファスポリオレフィン、トリアセチルセルロースあるい
はエポキシ樹脂などのフィルムを挙げることができる。
なかでもポリメチルメタクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリエーテルスルフォン、トリア
セチルセルロースなどのフィルムが好ましく用いられ
る。第2の基板には光学的に異方性のフィルムも用いる
ことができる。このような例としては、ポリカーボネー
トやポリスチレンなどのプラスチックフィルムを延伸し
て得られる位相差フィルム、偏光フィルムなどがある。
第2の基板と光学フィルムとを貼り合わせに用いる接着
剤は、光学グレードのものが好ましく、アクリル系、エ
ポキシ系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、ゴム系、
ウレタン系、およびこれらの混合系の接着剤が使用可能
である。接着剤は、熱硬化型、光硬化型、電子線硬化型
などのいずれであるかを問わない。光学フィルムを配向
基板との界面で剥離して第2の基板側に転写するに際し
ては、先に説明した光学フィルム単体を取得する場合と
同様な方法が利用できる。光学フィルム単体で使用する
場合も、配向基板と共に使用する場合も、また第2の基
板に転写して使用する場合も、本発明の光学フィルムに
は、表面保護、強度増加、環境信頼性向上などの目的
で、透明プラスチックフィルムなどの保護層を設けるこ
ともできる。
【0024】
【発明の効果】本発明の液晶性ポリエステル組成物は、
液晶状態において均一モノドメインなコレステリック配
向性を示すと共に、該コレステリック液配向の固定化が
可能である。また均一なフィルム形成能を有しているこ
とから光学材料として好適である。また、本発明の液晶
性ポリエスエル組成物から得られる光学フィルムは、非
常に均一であることから大面積化が可能であり、新たな
光学用途への展開が期待できる。従って、本発明の液晶
性ポリエステル組成物および当該組成物から得られる光
学フィルムは、光学・光エレクトロニクス分野への用途
が大いに期待できるものであり工業的価値が極めて高
い。そして、本発明の光学フィルムは、その螺旋ピッチ
が可視光領域にある場合には、非常に美しい色を呈し、
装飾品、ファッション品としても有用であり、種々の分
野への応用が期待できる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。尚、実施例で用いた各分析法は以下のとおり
である。対数粘度 フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン=6
0/40(重量比)を溶媒としたポリマー濃度0.5g
/dlの溶液の粘度を、温度30℃においてウベローデ
型粘度計で測定した。ガラス転移温度 Dupont 990 Thermal Analiz
erを用い、20℃/min.の昇温速度にて測定し
た。光学組織観察 メトラー社製ホットステージFP80/82及びオリン
パス光学社製BH−2偏光顕微鏡を用いて観察した。 合成例 1(ポリエステル(I)の合成) 攪拌装置、窒素導入管、液体トラップを備えた重合反応
器に、6−アセトキシ−2−ナフトエ酸6.90g(3
0mmol)、カテコールジアセテート6.12g(3
1.5mmol)及びテレフタル酸4.98g(30m
mol)を仕込み、反応器内を窒素置換した。窒素雰囲
気下、発生する酢酸を留去しながら240℃で2時間、
260℃で2時間、さらに270℃で12時間反応させ
た後、窒素導入管より10ml/min.の窒素を導入
しながら270℃でさらに1時間反応を実施した。得ら
れたポリエステルの対数粘度は0.154、ガラス転移
温度は107.4℃であった。また偏光顕微鏡観察の結
果、このポリエステルはガラス転移温度以上でネマチッ
ク液晶相を示し、かつガラス転移温度以下に冷却しても
結晶相への転移は認められず、ネマチック液晶状態を固
定化可能であった。 合成例 2〜9(ポリエステル(I)の合成) 合成例1と同様な手法を採用し、表3に示すモノマーを
表示のモル比で反応器に仕込んで重合反応を行った。得
られたポリエステルの対数粘度及びガラス転移温度を表
3に示す。偏光顕微鏡観察によれば、各合成例で得られ
た全てのポリエステルは、ガラス転移温度以上でネマチ
ック液晶相を示し、かつガラス転移温度以下に冷却して
も結晶相への転移は認められず、ネマチック液晶状態を
固定化可能であった。
【0026】
【表3】
【0027】合成例 10(ポリエステル(II)の合
成) 攪拌装置、窒素導入管、液体トラップを備えた重合反応
器に、(s)−2−メチル−1,4−ブタンジオール
(enantiotropic exess,e,e=
93%)8.10g(77.8mmol)、4,4’−
ビフェニルジカルボン酸ジメチル13.51g(50m
mol)、テレフタル酸ジメチル1.08g(5.56
mmol)及びテトラブトキシチタン1滴を仕込み、反
応器内を窒素置換した。窒素雰囲気下、発生するメタノ
ールを留去しながら210℃で2時間反応させた。得ら
れたポリエステルの対数粘度は0.11、ガラス転移温
度は28℃、アイソトロピック転移温度は182℃であ
った。 合成例 11(ポリエステル(II)の合成) 合成例10と同様の条件下において、(s)−2−メチ
ル−1,4−ブタンジオール(e,e=93%)11.
45g(0.11mol)、4,4’−ビフェニルジカ
ルボン酸ジメチル16.21g(0.06mol)、
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル9.77g
(0.04mol)及びテトラブトキシチタン1滴を仕
込み、反応を行った。得られたポリエステルの対数粘度
は0.15、ガラス転移温度は31℃、アイソトロピッ
ク転移温度は193℃であった。 実施例 1 攪拌装置、液体トラップを備えた重合反応器に、合成例
1で得られたポリエステル(I)と合成例10で得られ
たポリエステル(II)を73:27の割合で仕込み、
反応器内を窒素置換し、窒素雰囲気下、250℃で0.
5〜2.0時間溶融ブレンドを行った。表4に示すとお
り、ブレンド時間の経過とともにガラス転移温度は上昇
するが、分子量、粘度は低下する傾向が観察された。こ
れはポリエステル(I)とポリエステル(II)のエス
テル交換反応によるブロックポリマー化を示唆してい
る。
【0028】
【表4】
【0029】得られたポリエステル組成物を偏光顕微鏡
で観察したところ、この組成物はガラス転移温度以上で
コレステリック液晶相を示し、かつガラス転移温度以下
に冷却しても結晶相への転移は認められず、コレステリ
ック液晶状態を固定化可能であり、均一な膜厚形成能を
有していた。 実施例 2 攪拌装置、液体トラップを備えた重合反応器に、合成例
1で得たポリエステル(I)7.52g、合成例10で
得たポリエステル(II)2.48gを仕込み、反応器
内を窒素置換し、窒素雰囲気下、250℃で1時間溶融
ブレンドを行った。 得られた組成物の15重量%テト
ラクロロエタン溶液を調製し、この溶液をラビングポリ
イミド配向膜上にスピンコート法により塗布した。次い
で溶媒を乾燥除去した後、210℃で10分間熱処理を
行った。その結果、ラビングポリイミド配向膜上に前記
組成物のフィルムを得た。得られたフィルムは、モノド
メインなコレステリック配向が固定化されており、かつ
均一な膜厚(2.1μm)を有していた。当該フィルム
のコレステリック選択反射スペクトルの反射中心波長を
測定した結果、530nmであった。 実施例 3 合成例1で得たポリエステル(I)7.12g及び合成
例10で得たポリエステル(II)2.89gを反応器
に仕込み、窒素雰囲気下、250℃で1時間溶融ブレン
ドを行った。得られた組成物を用い、実施例1と同様に
して、モノドメインなコレステリック配向が固定化され
たフィルム(膜厚2.1μm)を作成した。このフィル
ムのコレステリック選択反射スペクトルを測定した結
果、反射中心波長は498nmであった。 実施例 4 合成例1で得たポリエステル(I)7.62gと、合成
例10で得たポリエステル(II)2.38gを反応器
に仕込み、窒素雰囲気下、250℃で1時間溶融ブレン
ドを行った。得られた組成物を用い、実施例1と同様に
してコレステリック配向が固定化されたフィルム(膜厚
2.1μm)を作成した。このフィルムのコレステリッ
ク選択反射スペクトルを測定した結果、反射中心波長は
599nmであった。 実施例 5 実施例4で得た組成物5gに、合成例1で得たポリエス
テル(I)を0.95g加えて稀釈し、ポリエステル
(II)の濃度が20重量%の組成物を調製した。この
組成物の15重量%テトラクロロエタン溶液を調製し、
得られた溶液をラビングポリイミド配向膜上にスピンコ
ート法により塗布した。次いで溶媒を乾燥除去した後、
190℃、200℃、210℃、220℃の温度で4分
間熱処理を行った。さらにスピンコートの回転数を調整
することにより、1.7μm、2.2μm、2.7μm
の膜厚のフィルムを作製し、210℃で10分間熱処理
後、反射中心波長の測定を行った。また、2.2μm、
2.7μmのフィルムについては、210℃での熱処理
時間を4分、7分、10分と変化させてフィルムを作製
し、各フィルムの反射中心波長の測定を行った。結果を
表5に示す。
【0030】
【表5】 実施例6 合成例8で得たポリエステル(I)と合成例11で得た
ポリエステル(II)を73:27の割合で容器に仕込
み、窒素雰囲気下250℃で1時間溶融ブレンドを行っ
た。得られた組成物を用いて実施例1と同様にしてモノ
ドメインなコレステリック配向が固定化されたフィルム
(膜厚1.8μm)を作成した。このフィルムのコレス
テリック選択反射スペクトルを測定した結果、反射中心
波長は653nmであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 涼 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日石三 菱株式会社中央技術研究所内 Fターム(参考) 4J029 AA02 AA03 AA05 AA06 AB01 AC02 AD01 AD09 AD10 AE03 AE04 BB04A CB05A CB06A CC05A CC06A EB04A EB04B EB05A EB05B EC06A EC06B HB01 HB04A KE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の液晶性ポリエステル(I)と、下
    記の光学活性な液晶性ポリエステル(II)を、前者5
    0〜99.5重量%、後者0.5〜50重量%の割合で
    溶融混合してなる液晶性ポリエステル組成物。液晶性ポリエステル(I) 下記の構造単位(a)を10〜40モル%、構造単位
    (b)を10〜50モル%、構造単位(c)を10〜4
    0モル%、構造単位(d)を0〜30モル%含有し、フ
    ェノール/テトラクロロエタン(重量比60/40)混
    合溶媒中、濃度0.5g/dl、温度30℃で測定した
    対数粘度が0.05〜1.0である液晶性ポリエステル 【化1】 【化2】 [ただしAは、下記に示す芳香環群から選ばれる一つを
    示す。] 【化3】 上記のR1,R2,R3は、それぞれ個別に水素、メチル
    基、エチル基、メトキシ基、t−ブチル基、フェニル
    基、ジメチルベンジル基、塩素又は臭素を示す。 【化4】 [ただしDは、下記に示す芳香環群から選ばれる一つを
    示す。] 【化5】 上記のR4は水素、フッ素、塩素、臭素又はフェニル基
    を示す。 【化6】 [ただしEは、下記の芳香環群から選ばれる一つを示
    す] 【化7】 上記R5は水素、メチル基、エチル基、メトキシ基、t
    −ブチル基、フェニル基、塩素又は臭素を示す。光学活性な液晶性ポリエステル(II) 下記の構造単位(e)を30〜60モル%、構造単位
    (f)を40〜70モル%含有し、フェノール/テトラ
    クロロエタン(重量比60/40)混合溶媒中、濃度
    0.5g/dl、温度30℃で測定した対数粘度が0.
    05〜1.0である光学活性な液晶性ポリエステル。 【化8】 [ただしGは、下記の芳香族環群から選ばれる一つを示
    す] 【化9】 【化10】 [ただしLは、少なくとも一つの不斉炭素を含み、炭素
    数が3〜12である光学活性な2価の脂肪族基を示
    す。]
  2. 【請求項2】 溶融時にコレステリック液晶相を呈し、
    かつ液晶転移温度以下に冷却することにより該液晶相に
    おけるコレステリック配向を固定化することが可能であ
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶性ポリエステル
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の液晶性ポリエス
    テル組成物から形成されることを特徴とする光学フィル
    ム。
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