JP2853068B2 - 液晶表示素子用視角補償板の製造方法 - Google Patents
液晶表示素子用視角補償板の製造方法Info
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Description
視角依存性を軽減することができる、液晶表示素子用視
角補償板製造法に関する。
低コストなどの特徴の故に、ディスプレー分野において
ブラウン管にかわり大きな地位を占めつつある。しかし
ながら、液晶ディスプレーは光学的に立体異方性を持っ
た液晶性物質の配向挙動を利用して画像を表示させる方
式であるため、パネルを見る方向によって画面の色調が
変化するという問題(以下視角依存性という)を本質的
に避け得ない。例えば、ツイステッドネマチックモード
(以下TNと略す)、スーパーツイステッドネマチック
モード(以下STNと略す)を利用したラップトップ型
のパーソナルコンピューターあるいはワードプロセッサ
のディスプレーでは正面からみた時は比較的良好な画像
が得られるが、正面以外の方向からながめると画面が着
色したり、画像が見にくくなったりする。こういったデ
ィスプレーの視角依存性は使用者からは好まれないばか
りでなく、壁掛けテレビ等に要求される大画面化に対応
できない。すなわち大画面のディスプレーの場合、従来
の技術を用いる限り、正面から見たとしても周辺部はあ
る程度の視角がついてしまうため画面全体にわたって鮮
明な画像が得られないことになる。
考案されているが、その中でも特に液晶分子の基板垂直
配向時を暗表示とするタイプのディスプレーに対し、厚
さ方向に負の光学異方性を有する複屈折体が視角補償効
果を持つことが報告されている。例えば、ノーマリーホ
ワイトモードのTNディスプレー、あるいはDAP方式
のECB型ディスプレーに対し、1枚もしくは2枚の延
伸フィルムによって得られる負の光学異方性を持つ複屈
折層が視角補償効果を持つことが特開平2−1523
7、15238および15239に開示されている。し
かしながら、1枚で補償する場合はフィルムが完全に一
軸性でなければならないがそのような延伸フィルムの製
造は一般に困難で、二軸性のフィルムを2枚を重ね合わ
せる場合は、それぞれのフィルムの三次元屈折率、膜厚
が完全に同一でなければならず、かつ各フィルムの、軸
のなす角に厳密さが要求されるという製法上、配置上の
問題がある。また、ベンジル−L−グルタメートとドデ
シル−L−グルタメートの共重合体等の高分子液晶を用
いてコレステリック構造を固定化したフィルムを作製し
視角補償板とする方法も考案されているが(特開平3−
67219)、これらの高分子液晶を用いた場合、一般
に配向工程に手間がかかり、また充分な視角補償効果を
得るために必須である膜厚の制御が難しいという問題を
有している。
TN(特願平2−165718)およびSTN(特開平
3−87720)の色補償板としてねじれ構造をもつネ
マチック液晶性高分子のフィルムよりなる光学素子の発
明に至っているが、該発明においては、用いたオルソ置
換芳香族単位を含む液晶性高分子あるいはその組成物が
容易にモノドメインなねじれネマチック構造をとり得る
ことが成功の一つの大きな要因であった。本発明者ら
は、オルソ置換芳香族単位を含む液晶性高分子の良好な
配向性、配向工程の容易さに再び注目し、色補償板に要
求されるものよりさらに急激な(短いピッチの)ねじれ
構造を配向固定化できれば、面内の屈折率がほぼ平均化
されかつ厚み方向の屈折率より大きなフィルム、すなわ
ちほぼ負の一軸性構造とみなせるフィルムが製造できる
と考え鋭意検討した結果、ついに本発明に到達した。す
なわち、本発明は液晶表示素子用補償板の製造法に関
し、面内の屈折率がほぼ同一でかつ厚さ方向の屈折率よ
り大きい屈折率分布をもつ高分子液晶フィルムよりなる
液晶ディスプレー用視角補償板の製造法を提供する。
〜8の炭化水素基および/またはハロゲンを置換基とし
て有する芳香族単位、多環炭化水素単位およびオルソ置
換芳香族単位からなる群より選択された炭化水素環単位
を構成成分として含む光学活性なポリエステル、または
該炭化水素単位を構成成分として含む液晶性ポリエステ
ルと光学活性化合物を含有する組成物を、透光性基板上
に形成された配向膜上で該ポリエステルのガラス転移点
以上の温度で処理した後、該ポリエステルのガラス転移
点以下の温度に冷却し、コレステリック構造を固定化す
ることにより面内の屈折率がほぼ同一でかつ厚さ方向の
屈折率より大きい屈折率分布をもつ高分子液晶フィルム
を形成することを特徴とするTN液晶表示素子用視角補
償板の製造方法を提供する。
発明によって製造される補償板は、基板に平行な面内の
屈折率がほぼ平均化され、かつその平均的な屈折率が厚
み方向の屈折率より大きいという三次元屈折率分布を持
つ必要がある。面内の屈折率が平均化されるためには、
液晶の膜中にねじれ構造が生じていることが必須であ
り、また面内の屈折率の平均化が十分に行われるために
は、本発明者らが先に発明した色補償板(特開平3−8
7720、特願平2−165718)のねじれネマチッ
ク構造におけるものよりさらに短いピッチが要求され
る。また、本発明の補償板は可視域の光に対して透明で
あるほうが望ましく、コレステリック構造に由来する選
択反射光が人間の目で感知しにくい紫外域にあることが
好ましい。なお、厚み方向の屈折率が面内の屈折率より
も小さいという条件は液晶性高分子が基板に略平行に配
向することによって容易に達成される。
基板上に形成された配向膜上に、 均一でモノドメインなネマチック配向性を示し、かつ
その配向状態を容易に固定化できる特定の液晶性ポリエ
ステルに、所定量の光学活性化合物を加えた組成物、ま
たは 均一でモノドメインなコレステリック配向性を示し、
主鎖中に光学活性基を含みかつその配向状態を容易に固
定化できる特定のポリエステル、を塗布、乾燥、熱処理
し、均一でモノドメインなコレステリック構造を形成さ
せたのち冷却することによって、液晶状態における配向
を損なうことなく固定化するものである。
学活性化合物からなる組成物を用いる視角補償板の製造
方法について説明する。ベースとなる均一でモノドメイ
ンなネマチック配向性を示しかつその配向状態を容易に
固定化できる高分子液晶は、以下のような性質を有する
ことが必須である。ネマチック配向の安定した固定化を
行うためには、液晶の相系列でみた場合、ネマチック相
より低温部に結晶相を持たないことが重要である。これ
らの相が存在する場合固定化のために冷却するとき必然
的にこれらの相を通過することになり、結果的に一度得
られたネマチック配向が破壊されてしまい、透明性、補
償効果共に不満足なものになってしまう。したがって本
発明の補償板の製造方法においては、ネマチック相より
低温部にガラス相を有する高分子液晶を用いることが必
須である。これらのポリマーに光学活性化合物を加える
ことにより、液晶状態ではコレステリック配向をし、液
晶転移点以下ではガラス相をとるために、コレステリッ
ク構造を容易に固定化できる。用いられる液晶性ポリマ
ーは液晶状態でネマチック配向し、液晶転移点以下では
ガラス状態であり、合成の容易さ、透明性、配向性、ガ
ラス転移点などからポリエステル、特に少なくとも炭素
数3〜8の炭化水素基および/またはハロゲンを置換基
として有する芳香族単位、多環炭化水素単位およびオル
ソ置換芳香族単位からなる群より選択された炭化水素環
単位を構成成分として含む液晶性ポリエステルが極めて
好適である。これら特定炭化水素環単位を構成成分とし
て含まない液晶性ポリエステルでは冷却固定化する際に
ガラス化せずに結晶相が現れる場合があり、液晶構造の
破壊が起きたり、透明性が失われたりするので好ましく
ない。
主鎖をなす結合を互いにオルソ位とする構造単位を意味
する。具体的には次に示すようなカテコール単位、サリ
チル酸単位、フタル酸単位およびこれらの基のベンゼン
環に置換基を有するものなどをあげることができる。
4のアルキル基もしくはアルコキシ基またはフェニル基
を示す、またkは0〜2である。)これらのなかでも特
に好ましい例として次のようなものを例示することがで
きる。
ては(a)ジオール類より誘導される構造単位(以下、
ジオール成分という)およびジカルボン酸類より誘導さ
れる構造単位(以下、ジカルボン酸成分という)および
/または(b)一つの単位中にカルボン酸と水酸基を同
時に含むオキシカルボン酸類より誘導される構造単位
(以下、オキシカルボン酸成分という)を構成成分とし
て含み、好ましくは前記オルソ置換芳香族単位を含むポ
リマーが例示できる。
ような芳香族および脂肪族のジオールを挙げることがで
きる。
アルキル基もしくはアルコキシまたはフェニル基を示
す。lは0〜2である。)、
はブチル基を示す)。
ものを例示することができる。
4のアルキル基もしくはアルコキシ基またはフェニル基
を示す。mは0〜2である。)、
は次のような単位を例示することができる。
のポリエステルと同様、大略1:1である(オキシカル
ボン酸を用いている場合は、カルボン酸基と水酸基の割
合)。またポリエステル中に占めるオルソ置換芳香族単
位の割合は5モル%から40モル%の範囲が好ましく、
さらに好ましくは10モル%から30モル%の範囲であ
る。5モル%より少ない場合は、ネマチック相の下に結
晶相が現れる傾向があり好ましくない。また40モル%
より多い場合は、ポリマーが液晶性を示さなくなる傾向
があり好ましくない。代表的なポリエステルとしては次
のようなポリマーを例示することができる。
族に変えて以下に示すようなかさ高い芳香族、多環炭化
水素を構成成分としたポリエステルもまた配向処理後の
冷却固定化時に良好なガラス化状態を示し用いることが
できる。かかるかさ高い芳香族とは、炭素数3〜8、好
ましくは3〜6の炭化水素基および/またはハロゲンを
置換基として有する芳香族をいうものであり、具体的に
は、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル
基、イソヘキシル基などのアルキル基、フェニル基、ト
リル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキル
基などの炭化水素基、フッ素、塩素などの置換基(体)
により置換されたベンゼン環、ビフェニルなどが挙げら
れる。もちろん、該炭化水素基は、その一部もしくは全
てがハロゲン原子で置換されているものも同様に用いる
ことができる。また、多環炭化水素としては、炭素数7
〜12、好ましくは7〜10のナフタレン環などの縮合
多環芳香族やノルボルナンを基本構造とする縮合多環炭
化水素などがあげられる。このようなかさ高い芳香族、
多環炭化水素を含むポリエステル構成単位、すなわち本
発明でいう芳香族単位、多環炭化水素単位としては、
位、多環炭化水素単位などと前記オルソ置換芳香族単位
の両方を含むポリマーもまた本発明の補償板の製造方法
において好ましく用いられる。
たとえばフェノール/テトラクロロエタン(60/40
重量比)混合溶媒中、30℃で測定した対数粘度が0.
05から3.0が好ましく、さらに好ましくは0.07
から2.0の範囲である。対数粘度が0.05より小さ
い場合、得られた高分子液晶の強度が弱くなり好ましく
ない。また3.0より大きい場合、液晶形成時の粘性が
高すぎて、配向性の低下や配向に要する時間の増加など
問題点が生じる。またこれらポリエステルのガラス転移
点も重要であり、配向固定化した後の配向の安定性に影
響を及ぼす。用途にもよるが、ガラス転移点が通常0℃
以上、好ましくは10℃以上であり、一般的には室温付
近で使用すると考えれば、ガラス転移点が30℃以上で
あることが望ましく、特に50℃以上であることが望ま
しい。ガラス転移点が0℃よりも低い場合、室温付近で
使用すると一度固定化した液晶構造が変化する場合があ
り、液晶構造に由来する機能が低下してしまい好ましく
ない。
ものではなく、当該分野で公知の重合法、例えば溶融重
合法あるいは対応するジカルボン酸の酸クロライドを用
いる酸クロライド法で合成される。溶融重合法で合成す
る場合、例えば対応するジカルボン酸と対応するジオー
ルのアセチル化物を、高温、高真空下で重合させること
によって製造でき、分子量は重合時間のコントロールあ
るいは仕込組成のコントロールによって容易に行える。
重合反応を促進させるためには、従来から公知の酢酸ナ
トリウムなどの金属塩を使用することもできる。また溶
液重合法を用いる場合は、所定量のジカルボン酸ジクロ
ライドとジオールとを溶媒に溶解し、ピリジンなどの酸
受容体の存在下に加熱することにより、容易に目的のポ
リエステルを得ることができる。
構造を誘起するために混合される光学活性化合物につい
て説明すると、代表的な例としてまず光学活性な低分子
化合物をあげることができる。光学活性を有する化合物
であればいずれも本発明に使用することができるが、ベ
ースポリマーとの相溶性の観点から光学活性な液晶性化
合物であることが望ましい。具体的には次のような化合
物を例示することができる。
て、次に光学活性な高分子化合物をあげることができ
る。分子内に光学活性な基を有する高分子であればいず
れも使用することができるが、ベースポリマーとの相溶
性の観点から液晶性を示す高分子であることが望まし
い。例として光学活性な基を有する液晶性のポリアクリ
レート、ポリメタクリレート、ポリマロネート、ポリシ
ロキサン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエステルア
ミド、ポリカーボネート、あるいはポリペプチド、セル
ロースなどをあげることができる。なかでもベースとな
るネマチック液晶性ポリマーとの相溶性から、芳香族主
体の光学活性なポリエステルが最も好ましい。具体的に
は次のようなポリマーを例示することができる。
の割合は通常5モル%〜80モル%であり、好ましくは
10モル%〜60モル%が望ましい。
えばフェノール/テトラクロロエタン中、30℃で測定
した対数粘度が0.05から5.0の範囲が好ましい。
対数粘度が5.0より大きい場合は粘性が高すぎて結果
的に配向性の低下を招くので好ましくなく、また0.0
5より小さい場合は組成のコントロールが難しくなり好
ましくない。
性ポリエステルと光学活性化合物を所定の割合で、固定
混合、溶液混合あるいはメルト混合などの方法によって
行える。組成物中に占める光学活性化合物の割合は、光
学活性化合物中の光学活性な基の比率、あるいはその光
学活性化合物のネマチック液晶にねじれを与えるときの
ねじれ力によって異なるが、一般的には5から70wt
%の範囲が好ましく、特に10から60wt%の範囲が
好ましい。5wt%より少ない場合はネマチック液晶に
十分ならせん構造を付与することができず、配向固定化
後の面内の屈折率が充分に平均化されなかったり可視光
の選択反射により透過光が色づいたりするため補償板と
して機能できなくなり、また70wt%より多い場合は
配向性に悪影響をおよぼす。
したように他の光学活性化合物を用いることなく自身で
均一でモノドメインなコレステリック配向をし、かつそ
の配向状態を容易に固定化できる高分子液晶を用いるこ
ともできる。これらのポリマーは主鎖中に光学活性基を
有し自身が光学活性であることが必須であり、具体的に
は光学活性なポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、ポリエステルイミドなどの主鎖型液晶ポリマー、
あるいはポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ
シロキサンなどの側鎖型液晶ポリマーなどを例示するこ
とができる。なかでも合成の容易さ、配向性、ガラス転
移点などからポリエステルが好ましい。用いられるポリ
エステルとしてはオルソ置換芳香族単位を構成成分とし
て含むポリマーが最も好ましいが、オルソ置換芳香族単
位の代わりに前記した様なかさ高い置換基を有する芳香
族、ハロゲンまたは含ハロゲン置換基を有する芳香族あ
るいは多環炭化水素などを構成成分として含むポリマー
もまた使用することができる。これらの光学活性なポリ
エステルは、今まで説明してきたネマチック液晶性ポリ
エステルに、さらに光学活性なジオール、ジカルボン
酸、オキシカルボン酸を用いて次に示すような光学活性
基を導入することにより得られる。(式中*印は光学活
性炭素を示す)
割合は、2から50モル%の範囲が好ましく、特に5か
ら40モル%の範囲が好ましい。光学活性な基の割合が
2%より少ない場合は配向固定化後の面内の屈折率が充
分に平均化されなかったり、あるいは可視光の選択反射
により透過光が色づいたりするため補償板として機能で
きなくなり、また50モル%より多い場合は液晶配向能
の低下を来し好ましくない。これらのポリマーの分子量
は、各種溶媒中たとえばフェノール/テトラクロロエタ
ン(60/40)混合溶媒中、30℃で測定した対数粘
度が0.05から3.0が好ましく、さらに好ましくは
0.07から2.0の範囲である。対数粘度が0.05
より小さい場合、得られた高分子液晶の強度が弱くなり
好ましくない。また3.0より大きい場合、液晶形成時
の粘性が高すぎて、配向性の低下や配向に要する時間の
増加など問題が生じる。またこれらポリエステルのガラ
ス転移点は、用途にもよるが、通常0℃以上、好ましく
は10℃以上、一般的には室温付近で使用すると考えれ
ば、ガラス転移点が30℃以上であることが望ましく、
特に50℃以上であることが望ましい。ガラス転移点が
0℃より低い場合、室温付近で使用すると一度固定化し
た液晶構造が変化する場合があり、液晶構造に由来する
機能が低下してしまい好ましくない。
縮合法、あるいは酸クロライド法を用いることによって
行うことができる。
表的な例としては、具体的には、
通常95/5〜20/80、好ましくは90/10〜3
0/70、さらに好ましくは85/15〜40/60)
0、好ましくは90/10〜30/70、さらに好まし
くは85/15〜40/60)
0、好ましくは90/10〜30/70、さらに好まし
くは80/20〜40/60、p,q:2〜20の整
数)
0、好ましくは90/10〜30/70、さらに好まし
くは85/15〜40/60、p,q:2〜20の整
数)
好ましくは10/90〜60/40、さらに好ましくは
15/85〜50/50)
5〜60/40、好ましくは、90/10〜70/3
0、l/m=5/95〜95/5、R1 ,R2 はH,C
lもしくは炭素数1から6の直鎖または分枝のアルキル
基)
5〜60/40、好ましくは、90/10〜70/3
0、l/m=5/95〜95/5、R1 ,R2 はH,C
lもしくは炭素数1から6の直鎖または分枝のアルキル
基)
/5〜30/70(重量比)、好ましくは90/10〜
40/60、さらに好ましくは85/15〜50/5
0、k=l+m、l/m=90/10〜10/90、p
=q+r、r/q=0/100〜80/20、R1 ,R
2 はH,Cl、もしくは炭素数1から6の直鎖または分
枝のアルキル基)
/5〜40/60重量比、好ましくは90/10〜50
/50、好ましくは85/15〜55/45、m=k+
l、k/l=80/20〜20/80)
/5〜30/70(重量比)、好ましくは90/10〜
40/60、好ましくは85/15〜50/50、k=
l+m、l/m=15/85〜85/15、p=q+
r、q/r=20/80〜80/20、R1 ,R2 ,R
3 はH,Cl、もしくは炭素数1から6の直鎖または分
枝アルキル基)
/4〜40/60重量比、好ましくは90/10〜50
/50、好ましくは85/15〜55/45、k=l+
m、l/m=85/15〜25/75)
/5〜50/50重量比、好ましくは90/10〜60
/40、k=l+m、l/m=70/30〜30/7
0、p=q+r、r/q=0/100〜80/20、よ
り好ましくは10/100〜60/40、Rは炭素数3
以上6以下の直鎖または分枝のアルキル基)
/(B)=通常95/5〜60/40重量比、好ましく
は90/10〜70/30、k=l+m、l/m=85
/15〜30/70) (なお、*印は光学活性炭素を示す)などが挙げられ
る。
たとえばテトラヒドロフラン、アセトン、シクロヘキサ
ノン、フェノール/テトラクロロエタン(60/40)
混合溶媒などで、30℃で測定した対数粘度が0.05
〜3.0が好ましく、さらに好ましくは0.07から
2.0の範囲である。対数粘度が0.05より小さい場
合、得られた高分子液晶の強度が弱くなり好ましくな
い。また3.0より大きい場合、液晶形成時の粘性が高
すぎて、配向性の低下や配向に要する時間の増加など問
題が生じる。
な形態は、透光性基板上に形成された配向膜上に形成せ
しめられるものである。用いられる透光性基板の種類と
してはガラス、透光性プラスチックフィルム、プラスチ
ックシート、偏光フィルムなどを例示することができ
る。ガラスとしては、ソーダガラス、シリカコートソー
ダガラス、ホウケイ酸ガラスなどが用いられる。またプ
ラスチック基板については光学的に等方性であることが
好ましく、たとえばポリメチルメタクリレート、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン、
ポリフェニレンサルファイド、アモルファスポリオレフ
ィン、トリアセチルセルロースあるいはエポキシ樹脂な
どを用いることができる。なかでもポリメチルメタクリ
レート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ア
モルファスポリオレフィン、トリアセチルセルロースな
どが好ましく用いられる。また配向膜としてはラビング
処理したポリイミドフィルムが好適に用いられるが、酸
化珪素の斜め蒸着膜、ポリビニルアルコールのラビング
処理膜など当該分野で公知の配向膜ももちろん用いるこ
とができる。またプラスチックフィルムによっては、ポ
リイミド等を塗布することなく直接布等で一方向にこす
ることによって配向能を付与することもできる。
補償効果を有する高分子液晶膜を形成して視角補償板が
製造される。ネマチック液晶性ポリエステルと光学活性
化合物よりなる組成物を用いる場合には、溶液混合の場
合を例にとると、まず両成分を所定の割合で溶媒に溶解
し所定濃度の溶液を調製する。また高分子液晶組成物の
代わりに自身でねじれネマチック配向性を示す光学活性
ポリエステルを用いる場合は、単独で所定の溶媒に所定
濃度で溶解し溶液を調製する。この際の溶媒はポリマー
の種類によって異なるが、通常アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロ
エチレン、テトラクロロエチレン、オルソジクロロベン
ゼンなどのハロゲン化炭化水素、これらとフェノールと
の混合溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンな
どを用いることができる。溶液の濃度はポリマーの粘性
によって大きく異なるが、通常は5から50%の範囲で
使用され、好ましくは10から35%の範囲である。こ
の溶液を次ぎに配向処理した透光性ガラス板上、プラス
チック板上あるいはプラスチックフィルム上に塗布す
る。配向処理の方法は特に制限されるものではないが、
液晶分子を界面と平行に配向させるものであればよく、
例えば基板上にポリイミドを塗布し、ラビング処理した
ポリイミドラビング処理ガラスあるいはフィルムなどが
好適に用いられる。塗布の方法としては、スピンコート
法、ロールコート法、プリント法、カーテンコート法、
浸漬引き上げ法などを採用できる。塗布後溶媒を乾燥に
より除去し、所定温度で所定時間熱処理してモノドメイ
ンなコレステリック配向を完成させる。界面効果による
配向を助ける意味でポリマーの粘性は低いほうが良く、
したがって温度は高いほうが好ましいが、あまり温度が
高いとコストの増大と作業性の悪化を招き好ましくな
い。またポリマーの種類によっては、液晶相より高温部
に等方相を有するので、この温度域で熱処理しても配向
は得られない。以上のようにそのポリマーの特性にした
がい、ガラス転移点以上で等方相への転移点以下の温度
で熱処理することが好ましく、一般的には50℃から3
00℃の範囲が好適で、特に100℃から250℃の範
囲が好適である。配向膜上で液晶状態において十分な配
向を得るために必要な時間は、ポリマーの組成、分子量
によって異なり一概にはいえないが、30秒から100
分の範囲が好ましく、特に60秒から60分の範囲が好
ましい。30秒より短い場合は配向が不十分となり、ま
た100分より長い場合は得られる補償板の透明性が低
下することがある。またポリマーを溶融状態で、配向処
理した基板上に塗布したのち熱処理することによって
も、同様の配向状態を得ることができる。これらの処理
を行うことによって、まず液晶状態で配向膜上全面にわ
たって均一なコレステリック配向を得ることができる。
分子液晶のガラス転移点以下の温度に冷却することによ
って、コレステリック配向を全くこわすことなく固定化
できる。一般的に液晶相より低温部に結晶相を持ってい
るポリマーを用いた場合、液晶状態における配向は冷却
することによって壊れてしまう。本発明の方法によれ
ば、液晶相の下にガラス相を有するポリマー系を使用す
るためにそのような現象が生ずることなく、完全にコレ
ステリック配向を固定化することができる。
からガラス転移点以下の雰囲気中に出すだけで固定化さ
れる。また生産の効率を高めるために、空冷、水冷など
の強制冷却を行っても良い。
片面のみを配向膜と接触させて配向制御し、他の面はフ
リーの状態で、例えば空気相と接触させた状態で高度な
配向制御とその固定化ができることである。一般に液晶
の配向制御は両界面を配向膜と接触させて行うのが普通
であり、片面が空気相のときは空気界面の分子配向は一
様でなくその影響により、膜厚方向の全領域における均
一な配向は得られない。本発明の場合、片面のみの制御
によりモノドメインのコレステリック配向ができ、さら
にそれを固定化できるという大きな特徴を有する。
分な視角補償効果を発揮するためには、高分子液晶の膜
よりなる層(補償層)の膜厚を液晶表示セルに応じマッ
チングさせることが必要である。適性な膜厚は、補償さ
れる液晶表示体の光学パラメーター、視角補償板の面内
および厚さ方向の屈折率に依存し一概には言えないが、
通常0.1μmから50μmの範囲であり、特に0.4
μmから40μmまでの範囲が好ましい。0.1μmよ
り薄い場合は充分な視角補償効果が得られない場合があ
り、50μmより厚い場合は液晶表示体の本来持ってい
る視角特性を改善できないばかりかしろ悪化させてしま
う。膜厚の制御は、塗布するポリマー溶液の濃度、塗工
装置の条件制御等により容易に行なうことができる。
のままで使用しても良いし、表面保護のために透明プラ
スチックの保護層を設けてもよい。また偏光板などの他
の光学素子と一体化した形で使用してもよい。このよう
にして得られた高分子液晶のフィルムは、液晶分子が基
板に略垂直に配向している時を暗表示とするようなタイ
プの液晶表示体に対し視角補償効果を有する。例えば、
ノーマリーホワイトモードのTNディスプレーやSTN
ディスプレー、あるいはECB型のディスプレーの視角
特性を改善することができる。視角補償板を設置する位
置は上下の偏光板の間ならいずれでもよく、また視角補
償板は1枚で使用しても良いし2枚以上で使用してもよ
い。本発明で得られる補償板の面内の屈折率異方性はほ
ぼないものと見なせることから、補償板を液晶表示体に
組み入れる際は軸合わせ等の必要はなくいずれの向きで
も良いが、補償層のプレチルトを利用してディスプレー
の明視方向を限定することも可能である。
は、液晶表示体のコントラストを向上させるための色補
償素子と併用して用いてもよいし、カラー表示のための
カラーフィルターを有する表示体にも使用することがで
きる。
補償層全体にわたりモノドメインで均一なコレステリッ
ク構造を固定化できることから、これによって製造され
る視角補償板は液晶ディスプレーの視角依存性改善に大
いに貢献することができ、また簡便な方法であることか
ら製造コストを低く抑えることができ、工業的にきわめ
て価値が大きい。
制限されるものではない。なお実施例で用いた各分析法
は以下の通りである。
ルオロ酢酸に溶解し、400MHzの 1 H−NMR(日
本電子製JNM−GX400)で測定し決定した。
エタン(60/40重量比)混合溶媒中、30℃で測定
した。
alizer)測定および光学顕微鏡(オリンパス光学
(株)製BH2偏光顕微鏡)観察により決定した。
の屈折率分布の測定 アッベ屈折計(アタゴ(株)製Type−4T)により
三次元方向の屈折率を測定した。また、偏光顕微鏡のコ
ノスコープ観察により配向構造を調べた。
セテート50mmol、カテコールジアセテート50m
molおよび酢酸ナトリウム100mgを用いて窒素雰
囲気下で、150℃で1時間、200℃で1時間、25
0℃で1時間と段階状に昇温しながら重合を行なった。
次に窒素ガスを流しながら250℃で2時間重合を続
け、さらに減圧下で同じ温度で1時間重合を行なった。
次に得られたポリマーをテトラクロロエタンに溶解した
のち、メタノールで再沈澱を行なって式(1)の精製ポ
リマー15.0gを得た。このポリマーの対数粘度は
0.14、液晶相として唯一ネマチック相をもち、ガラ
ス転移点は96℃であった。
性なポリエステルを重量比60:40の割合で混合し、
テトラクロロエタンに溶解し、全ポリマー濃度15wt
%の塗布溶液を調製した。
する10cm×10cmの大きさで厚さが1.1mmの
ガラス基板に、スクリーン印刷法によりポリマー溶液を
塗布し、乾燥し、220℃×30分熱処理後冷却して、
厚さ5.5μmの透明で色付きのない補償層を得た。こ
の補償層を偏光顕微鏡でコノスコープ観察したところ、
明瞭なアイソジャイヤーが視野の中心に見られ、さらに
鋭敏色検板を挿入したところ、負の結晶に特有のリター
デションの増減が見られ、光軸が厚さ方向に向いた負の
一軸性結晶とみなせることが確認できた。
屈折ガラス板(Hoya製、屈折率1.84)上に上記
のポリマー組成物を同様な方法で配向させ、ついで屈折
率を測定したところ基板に平行なすべての方向では同一
で1.61、厚み方向では1.53であった。
1.06μm)および実施例1で作製した視角補償板を
第1図の構成図に示すように配置し、コントラストの視
角依存性を測定し、第2図のような結果を得ることがで
き、補償板の視角補償効果が確認された。
マーを重量比で80:20および70:30で混合し、
それぞれ実施例1と同様な方法でラビングポリイミド膜
を有するガラス上に配向固定化させた。80:20組成
物の場合赤色の選択反射光が見られ、70:30組成物
の場合青紫色の選択反射光が見られた。
し、透過率の極小値から選択反射波長を求め第3図のグ
ラフを得た。このグラフより実施例1で作製した視角補
償板(式(1)のポリマーと式(2)のポリマー60:
40)の選択反射光の波長、すなわちピッチと屈折率と
の積はおよそ350nmと見積もられた。
=75℃)20wt%のN−メチルピロリドン溶液を調
製した。ラビング処理したポリイミド層を有する10c
m×10cmの大きさで厚さが1.1mmのガラス基板
にこの溶液をスピンコート法により塗布したのち乾燥
し、オーブン中で190℃×30分熱処理し、5℃/m
inの速度で150℃まで徐冷した後、オーブンから取
り出して空冷した。得られた補償層は厚さ8μmで透明
で色付きは全くなかった。この補償層を偏光顕微鏡でコ
ノスコープ観察したところ、明瞭なアイソジャイヤーが
視野の中心に見られ、さらに鋭敏色検板を挿入したとこ
ろ、負の結晶に特有のリターデションの増減が見られ、
光軸が厚さ方向に向いた負の一軸性結晶とみなせること
が確認できた。
テストセルに対するこの補償板の視角補償効果を調べた
ところ、実施例2の結果同様、補償板のないときに比べ
視角によるコントラストの低下が小さいことがわかっ
た。
度0.15、Tg=70℃)の15wt%テトラクロロ
エタン溶液を調製した。ラビング処理したポリイミド膜
を有する幅50cmで厚さが100μmのポリエーテル
スルフォンフィルム上に、ロールコーターを用いて長さ
5mにわたって溶液を塗布し、乾燥後、150℃で10
分熱処理し、冷却固定化して補償層の厚さ4.0μmの
透明で色付きのないフィルム状の視角補償板を作製し
た。この補償板を偏光顕微鏡でコノスコープ観察したと
ころ、明瞭なアイソジャイヤーが視野の中心に見られ、
さらに鋭敏色検板を挿入したところ、負の結晶に特有の
リターデションの増減が見られ、光軸が厚さ方向に向い
た負の一軸性結晶とみなせることが確認できた。
cmの大きさで2枚切り出し、第4図の構成でTNのテ
ストセル(90度左ねじれ、リターデション0.48μ
m)に対する視角補償効果を調べた。その結果補償板が
ない場合に比べ視角によるコントラストの低下が小さい
ことがわかった。
0.20)の16wt%のトリクロロエタン溶液を調製
した。このポリマー溶液をラビング処理したポリイミド
膜を有する10cm×10cmの大きさで厚さ50μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム上に、スクリー
ン印刷法により塗布したのち乾燥し、180℃×10分
熱処理後冷却して、補償層の厚さ2.5μmの透明で色
付きのない視角補償板を作製した。この補償板を偏光顕
微鏡でコノスコープ観察したところ、明瞭なアイソジャ
イヤーが視野の中心に見られ、さらに鋭敏色検板を挿入
したところ、負の結晶に特有のリターデションの増減が
見られ、光軸が厚さ方向に向いた負の一軸性結晶とみな
せることが確認できた。
の混合組成物(ベースポリマーの対数粘度0.11、T
g=82℃)の15wt%のトリクロロエチレン溶液を
調製した。ラビング処理したポリイミド膜を有する10
cm×10cmの大きさで厚さが1.1mmのガラス基
板にこの溶液をスクリーン印刷法により塗布したのち乾
燥し、オーブン中で180℃×45分熱処理した後、水
で急冷して液晶構造を固定化した。得られた補償層は厚
さ6.8μmで、補償板を偏光顕微鏡でコノスコープ観
察したところ、明瞭なアイソジャイヤーが視野の中心に
見られ、さらに鋭敏色検板を挿入したところ、負の結晶
に特有のリターデションの増減が見られ、光軸が厚さ方
向に向いた負の一軸性結晶とみなせることが確認でき
た。
全体にわたり均一な視角補償板を製造することができ、
これによって製造される視角補償板は液晶ディスプレー
の高性能化に大きな威力を発揮する。また簡便な方法で
あることから製造コストを低く抑えることができ、工業
的にきわめて価値が大きい。
視角補償板の構成および各軸の向きを示す図である。
スプレーを上下、左右から見たときの視角とコントラス
トの関係を表わした図である。
とポリマーの組成との関係を示す図である。縦軸は、波
長の逆数が比例するように目盛ってある。
板の構成および各軸の向きを示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも炭素数3〜8の炭化水素基お
よび/またはハロゲンを置換基として有する芳香族単
位、多環炭化水素単位およびオルソ置換芳香族単位から
なる群より選択された炭化水素環単位を構成成分として
含む光学活性なポリエステル、または該炭化水素単位を
構成成分として含む液晶性ポリエステルと光学活性化合
物を含有する組成物を、透光性基板上に形成された配向
膜上で該ポリエステルのガラス転移点以上の温度で処理
した後、該ポリエステルのガラス転移点以下の温度に冷
却し、コレステリック構造を固定化することにより面内
の屈折率がほぼ同一でかつ厚さ方向の屈折率より大きい
屈折率分布をもつ高分子液晶フィルムを形成することを
特徴とするTN液晶表示素子用視角補償板の製造方法。
Priority Applications (4)
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DE1992619422 DE69219422T2 (de) | 1991-09-03 | 1992-09-03 | Verfahren zur Herstellung eines Blickwinkel-Kompensators für Flüssigkristallanzeige |
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