JP3076929B2 - 液晶表示素子用視角補償板 - Google Patents

液晶表示素子用視角補償板

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JP3076929B2
JP3076929B2 JP03233723A JP23372391A JP3076929B2 JP 3076929 B2 JP3076929 B2 JP 3076929B2 JP 03233723 A JP03233723 A JP 03233723A JP 23372391 A JP23372391 A JP 23372391A JP 3076929 B2 JP3076929 B2 JP 3076929B2
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仁詩 真崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶ディスプレーのもつ
視角依存性を軽減することができる、液晶表示素子用視
角補償板に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレーは低電圧駆動、軽量、
低コストなどの特徴の故に、ディスプレー分野において
ブラウン管にかわり大きな地位を占めつつある。しかし
ながら、液晶ディスプレーは光学的に立体異方性を持っ
た液晶性物質の配向挙動を利用して画像を表示させる方
式であるため、パネルを見る方向によって画面の色調が
変化するという問題(以下視角依存性という)を本質的
に避け得ない。この視角依存性は、液晶ディスプレーに
延伸フィルム、液晶セル等の色補償光学素子を装着した
場合にさらに顕著になる。例えば、ツイステッドネマッ
チックモード(以下TNと略す)、スーパーツイステッ
ドネマッチックモード(以下STNと略す)を利用した
ラップトップ型のパーソナルコンピューターあるいはワ
ードプロセッサーのディスプレーでは正面からみた時は
比較的良好な画像が得られるが、正面以外の方向からな
がめると画面が着色したり、画像が見にくくなったりす
る。こういったディスプレーの視角依存性は使用者から
は好まれないばかりでなく、壁掛けテレビ等に要求され
る大画面化に対応できない。すなわち大画面のディスプ
レーの場合、従来の技術を用いる限り、正面から見たと
しても周辺部はある程度の視角がついてしまうため画面
全体にわたって鮮明な画像が得られないことになる。
【0003】こういったディスプレーの視角依存性を軽
減する手段として従来厚み方向の屈折率が面内の屈折率
より大きなフィルムが有効であることが示唆されている
(M.Akatuka et al.: Japan Display'89, 336(1989))
が、現実にこのようなフィルムはほとんど存在せず、あ
っても厚み方向の屈折率と面内の屈折率との差はせいぜ
い0.001程度であり(特開平3−85519)顕著
な視角依存性改善効果は得られていない。また、大きな
屈折率異方性を持つ物質としては液晶性物質が有望であ
るが、低分子液晶では安定な配向保持が難しく、一方高
分子液晶では一般に均一な配向が得られないとされてき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、液晶デ
ィスプレーの視角依存性を軽減するために、厚み方向に
大きな屈折率を有する高分子液晶フィルムに着目し、こ
の条件を満たす新たな高分子液晶の探索を行ない、強誘
電性液晶(特願昭64−65124、特開平2−886
30、特開平2−88633、特開平2−10322
7)を含む一群の液晶性高分子が厚み方向に大きな屈折
率を有する構造をとり得ることを新たに見出し、この現
象をもとに鋭意検討した結果ついに本発明に到達した。
本発明の目的は液晶表示素子用補償板に関し、特に配向
固定化された液晶性ポリエステルフィルムを用いた液晶
ディスプレー用視角補償板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、透
光性基板、および該基板上に形成された、液晶状態で厚
さ方向の屈折率が面内の少なくとも一方向の屈折率より
大きい構造をとり、液晶転位点以下の温度ではガラス状
態となる下記一般式で示される構造単位(A)、(B)
および(C)からなる液晶性ポリエステルよりなる膜か
ら構成される液晶表示素子用視角補償板に関する。
【0006】
【化5】
【化6】
【0007】からなる群より選ばれる一種以上の構造単
位を示す〕 (B) −O−Y−O− 1〜60モル% 〔ただしYは少なくとも一つの不斉炭素原子を含み、炭
素数が3〜12である2価の脂肪族基を示す〕 (C) −O−Z−O− 5〜50モル% 〔ただしZは炭素数が2〜18であってポリマーの主鎖
を構成する部分の炭素数が偶数である直鎖または分枝の
2価の脂肪族基を示す〕
【0008】また、本発明は、かかる液晶性ポリエステ
ルが液晶状態でホメオトロピック配向することを特徴と
する前記液晶表示素子用視角補償板に関し、また本発明
は前記一般式で示される構造単位(A)、(B)および
(C)からなる液晶性ポリエステルを基板上で該液晶性
高分子のガラス転移点以上の温度にて熱処理したのち、
該液晶性高分子のガラス転移点以下の温度に冷却し、厚
さ方向の屈折率が面内の少なくとも一方向の屈折率より
大きい構造を固定化した膜を使用してなる液晶表示素子
用視角補償板に関する。
【0009】以下、本発明を詳述する。本発明に用いる
液晶性ポリエステルを構成する構造成分について説明す
ると、まず一般式
【0010】
【化7】
【0011】で示される構造単位((A)単位)は液晶
性を発現するためのメソーゲンとしての役割を果たす必
須成分であり、ジカルボン酸(HOOC−X−COO
H)またはその誘導体(たとえばジアルキルエステル、
酸クロライドなど)から誘導される。(A)単位はポリ
マー中40〜60モル%の割合で存在し、好ましくは4
5〜55モル%であり、実質的に50モル%であること
が特に好ましい。式中のX基としては、次のものがあ
る。
【0012】
【化8】
【化9】
【0013】これらをポリエステル分子中に一種以上、
好ましくは一種または二種存在させる。また該構造単位
の芳香環の水素原子の少なくとも1つ、好ましくは1つ
または2つが炭素数4以下のアルキル基、アルコキシ
基、ハロゲン原子またはハロゲン化アルキル基等で置換
された置換構造単位も用いることができる。例えば、
【0014】
【化10】
【0015】などが挙げられる。これらの中でも式中の
X基として、特に好ましいものとしては、
【化11】
【0016】また、一般式−O−Y−O−で示される構
造単位((B)単位)は、本発明に用いられるポリエス
テルが液晶性を示し、かつ液晶状態が固定化できるため
の必須成分であり、少なくとも一つの不斉炭素原子を含
む成分である。(B)単位は光学活性な対応するジオー
ル(HO−Y−OH)またはその誘導体(例えばジアセ
トキシ化合物などの誘導体)から誘導される。
【0017】式中のY基としては、少なくとも一つの不
斉炭素原子を含み、炭素数が3〜12の2価の脂肪族基
であり、例えば主鎖の炭素数が2〜12、好ましくは2
〜6のアルキレン基の水素原子の一部が炭素数1〜4の
アルキル基(ただし、Y基の全炭素数は3〜12)また
はハロゲン原子(この場合は主鎖は3〜12)で置換さ
れかつ、不斉炭素原子を有するものが挙げられる。具体
的には、
【0018】
【化12】
【0019】Y基の炭素数が2以下または13以上の場
合は、良好な配向性が得られなくなる。用いられるジオ
ール類はR体、S体のいずれでもよく、また両者の混合
物でもよい。混合物の場合、R体とS体の含有率の差は
任意でよく、すなわち、0から100%の範囲のいずれ
でもよい。一般に、膜厚にもよるが、その差が0でない
ときは配向固定化後の膜はらせん構造をとりやすく、そ
の差が0の時、すなわちラセミ混合物の時、らせん構造
は生じない。らせん構造の有無、らせんピッチの程度に
より、配向固定化後の三次元方向の屈折率に差違が見ら
れることがあり、不斉炭素原子を有する構造単位の光学
純度は、三次元方向の屈折率を制御する一つの有効な手
段となりうる。
【0020】一般式−O−Z−O−で示される構造単位
((C)単位)は、本発明に用いられるポリエステルが
液晶相を形成するときの転移温度、液晶温度範囲、粘性
などをコントロールするために重要な成分であり、目的
とするポリマーの物性に応じて種類及び含有量を選ぶこ
とができる。Z基に含まれる炭素数は2〜18であり、
かつ、そのうち主鎖を構成する部分の炭素数は偶数であ
るこが必要である。(C)単位の割合は5〜50モル%
である。理論的には(B)単位と(C)単位の合計量が
(A)単位とほぼ当モル量になる割合であることが好ま
しい。(C)単位は対応するジオールまたはその誘導体
(たとえばジアセトキシ誘導体)から誘導される。Zの
代表的な例としては、一般式−(CH2 )−n (ただし
nは2〜18、好ましくは2〜12の偶数)で表される
アルキレン基、該アルキレン基の水素原子の一部を炭素
数1〜4のアルキル基で置換したもの(ただし全炭素数
は18を越えない)などが挙げられる。具体的には、
【0021】
【化13】
【0022】本発明の液晶性ポリエステルの製造方法は
特に制限されるものでなく、一般のポリエステルの製造
法として公知の溶融重合法または対応するジカルボン酸
のジクロライド(ClOC−X−COCl)を用いる酸
クロライド法により合成できる。溶融重縮合の例では、
対応するジカルボン酸のジアルキルエステル(たとえば
MeOOC−X−COOMe)、光学活性な対応するジ
オール(HO−Y−OH)およびもう一種のジオール
(HO−Z−OH)を高温で重合させることにより製造
できる。分子量の調節は仕込組成、重合時間などをコン
トロールすることにより容易に行える。重合反応促進の
ために、公知のポリエステル重合触媒であるアルカリ金
属塩や、Fe,Mn,Cd,Mg,Ba,Ti,Zn,
Pb,Co,Sb,Snなどの金属塩を単独もしくは組
み合わせて使用することもできる。また分解抑制剤とし
てリン化合物を添加してもよい。
【0023】また酸クロライド法を用いればよりマイル
ドな条件で重合できる。たとえば所定量の対応する酸ク
ロライド(ClOC−X−COCl)、光学活性な対応
するジオール(HO−Y−OH)およびもう一種のジオ
ール(HO−Z−OH)を溶媒に溶解し、ピリジンなど
の酸受容体存在下に加熱することにより容易に目的とす
るポリマーを得ることができる。
【0024】本発明の液晶性ポリエステルの分子量はフ
ェノール/テトラクロロエタン(60/40重量比)
中、30℃で測定した対数粘度が0.01から5.0dl
/gの範囲にあることが好ましく、特に0.05から
3.0dl/gの範囲にあることが望ましい。対数粘度が
0.01dl/gより小さい場合は固定化後の強度が弱く
なりやすく、また5.0dl/gを越えると液晶状態の粘
性が高すぎて十分な配向が得られなくなる場合がある。
【0025】本発明の補償板は、均一でモノドメインな
厚さ方向の屈折率が面内の少なくとも一方向の屈折率よ
り大きい構造をとり、かつその配向状態を容易に固定化
できる前記液晶性ポリエステルを自己支持性のある基板
もしくは垂直配向膜上で熱処理し、液晶状態における配
向を損なうことなく固定化して製造されるものである。
本発明の補償板に要求される三次元の屈折率分布をもつ
配向挙動の代表的な例としては、ホメオトロピック配向
を挙げることができる。ここでいうホメオトロピック配
向とは分子長軸が基板に垂直に配向した構造に加え、基
板の法線方向からある角度(例えば45°以下)で傾い
た(すなわちプレチルトした)構造を包含するものであ
る。液晶状態における配向を室温付近でも安定に保持で
きる液晶性ポリエステルは以下の性質を有することが必
須である。液晶の相系列でみた場合、液晶相より低温部
に結晶相を持たないことが重要である。結晶相が存在す
る場合、固定化のための冷却時に必然的にこの相を通過
することになり、結果的に一度得られた配向が破壊され
てしまい、透明性、視角補償効果ともに不満足なものに
なってしまう。従って本発明の補償板を製作するために
は、液晶相より低温部にガラス相を有する液晶性ポリエ
ステルを用いることが必須である。なお、液晶性ポリエ
ステルの液晶相としては特に限定されないが、通常、ス
メクチック相などが挙げられる。
【0026】本発明の補償板の代表的な構成例は、透光
性基板、および該基板上に形成された液晶性ポリエステ
ル膜の二層構造よりなるものである。用いられる透光性
基板の種類としてはガラス、透光性プラスチックフィル
ム、プラスチックシート、偏光フィルムなどを例示する
ことができる。ガラスとしては、ソーダガラス、シリカ
コートソーダガラス、ホウケイ酸ガラスなどが用いられ
る。またプラスチック基板については光学的に等方性で
あることが好ましく、たとえばポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルス
ルフォン、ポリフェニレンサルファイド、アモルファス
ポリオレフィン、トリアセチルセルロースあるいはエポ
キシ樹脂などを用いることができる。なかでもポリメチ
ルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルス
ルホン、アモルファスポリオレフィン、トリアセチルセ
ルロースなどが好ましく用いられる。また、透光性基板
として、垂直配向処理を施した基板を使用することもで
きる。例えば、シラン化剤、レシチン、クロム錯体など
の垂直配向剤層を形成した基板を有する基板を用いるこ
とができる。これら配向処理を施していない透光性基板
上あるいは垂直配向処理を施した透光性基板に、該液晶
性ポリエステルの膜を形成して視角補償板が製造され
る。
【0027】液晶性ポリエステルは、溶液状態あるいは
溶融状態で基板上に塗布される。ポリマーの溶液は、所
定の溶媒に所定の濃度のポリマーを溶解させることによ
り得られる。二種以上のポリマーよりなる組成物を用い
る場合には、溶液混合の場合を例にとるとまず各成分を
所定の割合で溶媒に溶解し所定濃度の溶液を調製する。
使用する溶媒はポリマーの種類によって異なるが、通常
はアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンな
どのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
エーテル類、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラク
ロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ン、オルソジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水
素、これらとフェノールとの混合溶媒、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドンなどを用いることができる。
溶液の濃度はポリマーの粘性によって大きく異なるが、
通常は5から50%の範囲で使用され、好ましくは8か
ら30%の範囲である。次にこの溶液を配向処理を施し
ていない透光性ガラス板上、プラスチック板上、プラス
チックフィルム上あるいは垂直配向処理を施した透光性
の基板上に塗布する。
【0028】ポリマー溶液の塗布方法としては、スピン
コート法、ロールコート法、プリント法、カーテンコー
ト法、浸漬引き上げ法などを採用できる。塗布後溶媒を
乾燥により除去し、所定温度で所定時間熱処理してモノ
ドメインな液晶配向を完成させる。熱処理温度は、ポリ
マー粘性を低くできる高温の方がよいが、一般に液晶相
より高温部に等方相を有するので、この温度領域で熱処
理しても配向は得られない。よって、使用するポリマー
の特性に従い、ガラス転移点以上でかつ等方相への転移
点以下の温度で熱処理することが好ましく、一般的には
40℃から300℃の範囲が好適で、特に80℃から2
50℃の範囲が好適である。ただし、本発明に用いられ
る液晶性ポリエステルの多くは二つ以上の異なった液晶
相を有するものが多いので、その際には段階的な熱処理
を行なう方が好ましい。例えば、高温部にスメクチック
A相、それより低温部にスメクチックC相を有する液晶
性ポリエステルを用いる場合、該ポリマー溶液を塗布
後、スメクチックA相が安定な温度で熱処理し、ついで
スメクチックC相が安定な温度で熱処理を行なうことが
好ましい。十分な配向を得るために必要な熱処理時間
は、ポリマーの組成、分子量により異なり一概にはいえ
ないが、5秒から120分の範囲が好ましく、特に10
秒から60分の範囲が好ましい。5秒より短い場合は配
向が不十分となり、また120分より長い場合は得られ
る補償板の透明性が低下することがある。段階的な熱処
理を行なう場合は段階ごとに、5秒から120分の範
囲、より好ましくは10秒から60分の範囲で熱処理を
行なう。またポリマーを溶融状態で、基板あるいは配向
処理した基板に塗布したのち熱処理をすることによって
も同様な配向状態を得ることができる。該液晶性ポリエ
ステルを用いてこれらの処理を行なうことによって、ま
ず液晶状態で厚さ方向の屈折率が面内の少なくとも一方
向の屈折率より大きい構造を得ることができる。
【0029】こうして得られた配向状態を、次に冷却す
ることによって、配向を全く損なわずに固定化できる。
一般的に液晶相より低温部に結晶相を持っているポリマ
ーを用いた場合、液晶状態における配向は冷却すること
により壊れてしまう。本発明の方法によれば液晶相を示
す温度の下にガラス相を有するポリマー系を使用するた
めにそのような現象が生ずることなく、完全に厚さ方向
の屈折率が面内の少なくとも一方向の屈折率より大きい
構造を固定化することができる。
【0030】冷却速度は特に制限はなく、徐冷でもある
いは生産性の効率を高めるために、空冷、水冷などの強
制冷却を行なってもよい。固定化後の膜厚は0.1μm
から50μmまでの範囲が好ましく、特に0.5μmか
ら40μmまでの範囲が好ましい。
【0031】本発明の視角補償板が十分な視角補償効果
を発揮するためには、高分子液晶の膜よりなる層(補償
層)の三次元方向の屈折率を液晶表示セルに応じマッチ
ングさせることが必要である。補償層における三次元方
向の屈折率の制御はポリマーの種類、あるいは二種以上
のポリマーの混合により達成できる。ただし、いずれの
場合も厚み方向の屈折率が面内の少なくとも一方向の屈
折率より大きいことが重要である。なお、厚み方向の屈
折率とかかる屈折率よりも小さな面内の少なくとも一方
向の屈折率との差は通常0.01以上、好ましくは0.
05以上である。このとき補償層の膜厚の制御も合わせ
て行なわなければならないが、さほど厳密なものではな
く、好ましくは±10%、さらに好ましくは±5%程度
の誤差範囲内で膜厚を再現できればよく、この程度の誤
差であれば視角補償効果は見た目には違いが実質みられ
ない。
【0032】このようにして得られた視角補償板は、そ
のままで使用しても良いし、表面保護のために透明プラ
スチックの保護層を設けてもよい。また偏光板などの他
の光学素子と一体化した形で使用してもよい。
【0033】また、このようにして得られた高分子液晶
のフィルムは、ねじれ角が70度から300度の範囲に
ある液晶ディスプレーに対し視角補償効果を有する。例
えば、TNディスプレーあるいはSTNディスプレーの
視角依存性を改良することができる。本発明の視角補償
板を設置する位置は、液晶表示ディスプレーの上下の偏
光板の間であれば特に限定されるものではなく、例えば
下部の偏光板と液晶表示セルの間でもよいし、液晶表示
セルと上部の偏光板の間でもよい。また例えば、液晶表
示セルの上部に色補償板を用いる場合には、下部偏光板
と液晶表示セルの間、液晶表示セルと色補償板の間、あ
るいは色補償板と上部偏光板の間のいずれに視角補償板
を設置した場合でも良好な視角補償効果が得られる。
た、補償板は一枚で使用してもよいし、2枚以上を上下
偏光板間に配置してもよい。また本発明の視角補償板
は、カラー表示のためのカラーフィルターを設置した液
晶表示ディスプレーにおいて同様な効果を奏することが
できる。
【0034】以上のように本発明によって製造される液
晶ディスプレー用視角補償板は、液晶ディスプレー特有
の視角依存性の軽減を可能とすることにより液晶ディス
プレーの高性能化に寄与するだけではなく、液晶ディス
プレーの大面積化に寄与できると考えられ、きわめて工
業的な価値の大きなものである。
【0035】
【実施例】以下に実施例を述べるが、本発明はこれらに
制限されるものではない。なお実施例で用いた各分析法
は以下の通りである。
【0036】(1)ポリマーの組成の決定 ポリマーを重水素化クロロホルムまたは重水素化トリフ
ルオロ酢酸に溶解し、400MHz の1 −NMR(日本電
子製JNM−GX400)で測定し決定した。
【0037】(2)対数粘度の測定 ウベローデ型粘度計を用い、フェノール/テトラクロロ
エタン(60/40重量比)混合溶媒中、30℃で測定
した。
【0038】(3)液晶相系列の決定 DSC(DuPont 990 Thermal An
alizer)測定および光学顕微鏡(オリンパス光学
(株)製BH2偏光顕微鏡)観察により決定した。
【0039】(4)配向固定化後の高分子液晶フィルム
の立体構造の測定 アッベ屈折計(アタゴ(株)製Type−4T)により
三次元方向の屈折率を測定した。光学顕微鏡のコノスコ
ープ観察により構造を決定した。
【0040】実施例1.4−4′−ビフェニルジカルボ
ン酸ジエチルエステル100ミリモル(mM)、(R)−
2−メチルブタンジオール50mMおよび1,8−オクタ
ンジオール50mMを用いて、窒素気流中で攪拌しながら
180℃で1時間、200℃で1時間と段階的に昇温し
ながら溶融重縮合させ、最後に系を減圧にして180℃
で30分間反応させてポリマーを合成した。次に得られ
たポリマーをテトラクロロエタンに溶解したのち、メタ
ノールで再沈澱を行なって精製ポリマー31.4gを得
た。このポリマーの対数粘度は0.18、液晶相として
スメクチックA相(200℃以下)、その低温部にカイ
ラルスメクチックC組(170℃以下)をもち、ガラス
転移点は25℃であった。(下式)
【0041】
【化14】
【0042】このポリエステルを用い20wt%のテトラ
クロロエタン溶液を調製し、10cm×10cmの大きさで
厚さが1.1mmのホウ珪酸ガラス板上にスクリーン印刷
法により塗布し、乾燥した。次に、乾燥した試料をオー
ブンに入れ、まず180℃×10分熱処理し、ついでオ
ーブンの温度を10分かけて150℃までさげ、150
℃で10分保持したのち冷却して、補償層の厚さ3.5
μmの視角補償板を作製した。得られた補償板は完全に
透明であり、コノスコープ観察したところホメオトロピ
ック配向した正結晶構造を持つことがわかった。
【0043】実施例2.実施例1のポリマー溶液を高屈
折ガラス板(Hoya製、屈折率1.84)上にキャス
トし、実施例1と同様に乾燥、熱処理を施した。得られ
た厚さ3.0μmの透明なフィルムの屈折率は基板に平
行なすべての方向では同一で1.55、厚み方向では
1.72であった。
【0044】実施例3.二層セル方式で色補償されたS
TNディスプレーに実施例1の視角補償板を補償層が上
側になるようにして第1図のように配置した。このテス
トディスプレーの補償効果を調べた結果、第2図のよう
に視角補償板を用いないときに比べ視角の増大に伴うコ
ントラストの低下がゆるやかになった。
【0045】実施例4.TNディスプレーに、実施例1
の視角補償板をTNセルの上側に配置し、視角依存性を
視角補償板を用いないときと比較したところ図3の測定
結果を得た。
【0046】実施例5.実施例1における光学活性な2
−メチルブタンジオールのかわりに2−メチルブタンジ
オールのラセミ混合物を原料に用い、実施例1と同様な
反応条件でポリマーを合成した(下式)。
【0047】
【化15】
【0048】このポリマーと実施例1のポリマーを重量
比で75:25、50/50あるいは25:75の割合
で混合し、それぞれ20wt%のテトラクロロエタン溶液
とし、実施例1と同様な条件で塗布、乾燥、熱処理およ
び冷却を行なった。いずれの混合比でもおよそ3.5μ
mの透明な膜が得られた。また、コノスコープ観察した
結果、いずれもホメオトロピック配向した正結晶構造を
もつことがわかった。
【0049】実施例6.4−4′−ビフェニルジカルボ
ン酸ジエチルエステル60mM、ラセミ体の2−クロロブ
タンジオール20mM、1,4−ジメチルブタンオール2
0mMおよびエチレングリコール20mMを用いて、実施例
1と同様の条件でポリマーの合成、精製を行なった。こ
のポリマー対数粘度は0.13、液晶相としてスメクチ
ックA組(215℃以下)、スメクチックC相(190
℃以下)をもち、ガラス転移点は21℃であった(下
式)。
【0050】
【化16】
【0051】このポリマーを230℃で溶融し、200
℃のホットプレート上で加熱したガラス基板に塗布し、
塗布面に素ガラスの板をかぶせ、上にかぶせたガラス板
をわずかに左右に数回ずらして、ポリマーにずりを与え
た。ずりによりポリマーの膜は完全に透明になった。ホ
ットプレートの温度を5℃/min の速度で室温(25
℃)まで下げ、二枚のガラスに挟まれた透明な固定化さ
れた液晶の膜を得ることができた。この膜をコノスコー
プ観察したところアイソジャイヤーは観察されなかっ
た。同様な操作を高屈折率ガラスを用いて行ない、屈折
率を測定したところずりを与えた方向に平行な方向では
1.61、それに垂直な方向では1.55、厚み方向で
は1.73であった。
【0052】実施例7.濃硫酸で洗浄したガラス板をオ
クタデシルトリエトキシシランのトルエン溶液に浸し、
ガラス板上に垂直配向膜を形成した。式(4)のポリマ
ーをテトラクロロエタン/フェノール(重量比4/6)
混合溶媒に溶かし、24wt%のポリマー溶液を調製し
た。垂直配向基板をポリマー溶液に浸漬し引き上げて塗
布したのち、室温で5時間放置し、ついで100℃で2
時間乾燥し、180℃×30分熱処理した。基板を25
℃の水に漬けることにより急冷し、透明な約8μmの膜
が得られた。得られた膜をコノスコープ観察したとこ
ろ、ホメオトロピック配向した正結晶構造を持つことが
わかった。
【0053】
【化17】
【0054】実施例8.式(5)のポリマーを合成し
た。対数粘度0.10、相系列は降温時で等方相→スメ
クチックA→キラルスメクチックC→ガラス、であっ
た。このポリマーの18wt%テトラクロロエタン溶液を
ロールコーターを用いて100μmのポリエーテルスル
ホンのフィルム(幅50cm、長さ10m)に塗布し、乾
燥し、塗布面を同じポリエーテルスルホンのフィルムで
ラミネートし、ついで150℃に加熱した2本のローラ
ーの間を通すことによって塗布したポリマーにせん断応
力を加え、その後室温まで冷却することによって、2枚
のポリエーテルスルホンフィルムに挟まれた透明なポリ
マーの膜を得た。得られた膜をコノスコープ観察したと
ころ、ホメオトロピック配向した正結晶構造を持つこと
がわかった。
【0055】
【化18】 実施例9 式(6)のポリマー(対数粘度0.13)の10wt%
トリクロロエチレン溶液を調製し、10cm×10cm
の大きさで厚さ1.1mmの素ガラス上にスピンコート
法で塗布し乾燥した後、ホットプレート上でまず180
℃×30分熱処理し、5℃/minの速度でプレートの
温度を120℃まで下げ、この温度で10分間保持した
後、試料を冷却し、厚み0.95μmの透明な補償層を
得た。この層をコノスコープ観察した結果、視野の中心
にアイソジャイヤーが見られ、鋭敏色検板を挿入して正
結晶性を持つことを確認した。これとほぼ同一の厚みの
補償板をもう1枚作製し、2枚の視角補償板を色補償セ
ルを有するSTNディスプレーに図4の構成で組み入れ
た。その結果、図5に示すような良好な視角補償効果が
得られた。
【化19 実施例10 実施例9の式(6)のポリマー溶液を用い、スピンコー
ト回転数のみ変えて実施例9と同様な工程で視角補償板
を2枚作製した。補償層の厚みは2枚とも0.5μmで
あった。これらの補償板をTNディスプレーに図6の構
成で組み入れた。その結果視角によるディスプレーの色
調変化が少なくなり、視角補償効果が確認できた。
【0056】
【発明の効果】本発明の視角補償板は厚さ方向の屈折率
が面内の少なくとも一方向の屈折率より大きい構造を固
定化した液晶性ポリエステルのフィルムからなり、液晶
ディスプレーの一つの大きな問題である視角依存性を大
きく改善することができる。その結果、液晶ディスプレ
ーの高品位表示、高性能化に大きな威力を発揮し、工業
的価値がきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例3で用いた二層セル色贈補償型
STNディスプレーと視角補償板の構成を示す断面図で
ある。
【図2】実施例3で得られた結果で、STNのテストデ
ィスプレーを上下、左右から見たときの視角とコントラ
ストの関係を表わしている。
【図3】実施例4で得られた結果で、TNのテストディ
スプレーを上、下、左、右から見たときの視角とコント
ラストの関係を表わしている。
【図4】本発明の実施例9で用いた二層セル色補償型S
TNディスプレーと視角補償板の構成を示す断面図であ
る。
【図5】実施例9で得られた結果で、STNのテストデ
ィスプレーを上下、左右から見たときの視角とコントラ
ストの関係を表わしている。
【図6】本発明の実施例10で用いたTNディスプレー
と視角補償板の構成を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−68884(JP,A) 特開 昭64−65124(JP,A) 特開 平3−17121(JP,A) 特開 平3−28822(JP,A) 特開 平3−87720(JP,A) 特開 平4−3022(JP,A) 特開 平5−34678(JP,A) 特開 平3−291601(JP,A) 特開 平3−291620(JP,A) 特開 平3−291621(JP,A) 特開 平3−291622(JP,A) 特開 平3−291623(JP,A) 特開 平5−27235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13363 G02B 5/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性基板、および該基板上に形成され
    た、液晶状態で厚さ方向の屈折率が面内の少なくとも一
    方向の屈折率より大きい構造をとり、液晶転位点以下の
    温度ではガラス状態となる下記一般式で示される構造単
    位(A)、(B)および(C)からなる液晶性ポリエス
    テルよりなる膜から構成される液晶表示素子用視角補償
    板。 【化1】 【化2】 からなる群より選ばれる一種以上の構造単位を示す〕 (B) −O−Y−O− 1〜60モル% 〔ただしYは少なくとも一つの不斉炭素原子を含み、炭
    素数が3〜12である2価の脂肪族基を示す〕 (C) −O−Z−O− 5〜50モル% 〔ただしZは炭素数が2〜18であってポリマーの主鎖
    を構成する部分の炭素数が偶数である直鎖または分枝の
    2価の脂肪族基を示す〕
  2. 【請求項2】 液晶性ポリエステルが液晶状態でホメオ
    トロピック配向することを特徴とする請求項第1項記載
    の液晶表示素子用視角補償板。
  3. 【請求項3】 下記一般式で示される構造単位(A)、
    (B)および(C)からなる液晶性ポリエステルを基板
    上で該液晶性高分子のガラス転移点以上の温度にて熱処
    理したのち、該液晶性高分子のガラス転移点以下の温度
    に冷却し、厚さ方向の屈折率が面内の少なくとも一方向
    の屈折率より大きい構造を固定化した膜を使用してなる
    液晶表示素子用視角補償板。 【化3】 【化4】 からなる群より選ばれる一種以上の構造単位を示す〕 (B) −O−Y−O− 1〜60モル% 〔ただしYは少なくとも一つの不斉炭素原子を含み、炭
    素数が3〜12である2価の脂肪族基を示す〕 (C) −O−Z−O− 5〜50モル% 〔ただしZは炭素数が2〜18であってポリマーの主鎖
    を構成する部分の炭素数が偶数である直鎖または分枝の
    2価の脂肪族基を示す〕
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