JP2001010675A - 酸素吸収性包装体 - Google Patents

酸素吸収性包装体

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JP2001010675A
JP2001010675A JP11184249A JP18424999A JP2001010675A JP 2001010675 A JP2001010675 A JP 2001010675A JP 11184249 A JP11184249 A JP 11184249A JP 18424999 A JP18424999 A JP 18424999A JP 2001010675 A JP2001010675 A JP 2001010675A
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absorbing
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acid
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Takeshi Saito
剛 斉藤
Kichiji Maruhashi
吉次 丸橋
Toshiki Yamada
俊樹 山田
Yasuhiro Oda
泰宏 小田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアミド樹脂と遷移金属系触媒とを含有す
る酸素吸収性樹脂組成物から少なくとも一層を備え、増
大した酸素吸収速度を有すると共に、ガスバリヤー性、
透明性にも優れており、内容物の酸素による香味の低下
が抑制され、シェルライフの向上した酸素吸収性包装体
を提供するにある。 【解決手段】 ポリアミド樹脂と遷移金属系触媒とを含
有する酸素吸収性樹脂組成物からなる少なくとも1層を
備え、ポリアミド樹脂の結晶化温度における発熱量が示
差走査熱量計(DSC)で測定して0〜60J/gであ
ることを特徴とする酸素吸収性包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素吸収性包装体
に関するもので、より詳細には、樹脂層を通しての酸素
吸収速度が改善された酸素吸収性包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、包装体の容器としては、金属缶、
ガラスビン、各種プラスチック容器等が使用されている
が、容器内に残留する酸素や容器壁を透過する酸素によ
る内容物の変質やフレーバー低下が問題となっている。
【0003】特に、金属缶やガラスビンでは容器壁を通
しての酸素透過がゼロであり、容器内に残留する酸素の
みが問題であるのに対して、プラスチック容器の場合に
は器壁を通しての酸素透過が無視し得ないオーダーで生
じ、内容品の保存性の点で問題となっている。
【0004】これを防止するために、プラスチック容器
では容器壁を多層構造とし、その内の少なくとも一層と
して、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の耐酸素
透過性を有する樹脂を用いることが行われている。
【0005】容器内の酸素を除去するために、脱酸素剤
の使用も古くから行われており、これを容器壁に適用し
た例としては、特公昭62−1824号公報の発明があ
り、これによると、酸素透過性を有する樹脂に鉄粉など
の還元性物質を主剤とする脱酸素剤を配合して成る層
と、酸素ガス遮断性を有する層とを積層して、包装用多
層構造物とする。
【0006】本発明者等の提案に係る特開平1−278
344号公報には、20℃−0%RHで素透過係数が1
−12cc・cm/cm・sec・cmHg以下で且つ20℃−1
00%RHでの水分吸着量が0.5%以上であるガスバ
リヤー性熱可塑性樹脂に遷移金属の有機金属錯体を配合
した樹脂組成物を中間層とし、該中間層の両側に耐湿性
可塑性樹脂の層を設けた積層構造物から成ることを特徴
とするプラスチック多層容器が記載されている。
【0007】特表平2−500846号公報には、ポリ
マーから成り酸素捕集特性を有する組成物または該組成
物の層を含有する包装用障壁において、組成物が酸化可
能有機成分の金属触媒酸化により酸素を捕集することを
特徴とする包装用障壁が記載されており、酸化可能有機
成分としては、ポリアミド、特にキシリデン基含有ポリ
アミドが使用されることも記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】鉄粉等の酸素吸収剤を
樹脂に配合して、包装材料の器壁に用いる方法は、酸素
吸収性能が大きいという点では満足できるものである
が、樹脂を固有の色相に着色するために、透明性が要求
される包装の分野には使用できないという用途上の制約
がある。
【0009】一方、遷移金属系触媒を含有する酸素吸収
性樹脂組成物は、実質上透明である包装容器にも適用で
きるという利点を有しているが、酸素の吸収速度が未だ
十分でないという問題を有している。
【0010】本発明者らは、ポリアミド樹脂と遷移金属
系触媒とを含有する酸素吸収性樹脂組成物の包装体への
応用の研究課程で、内容物充填時における包装材料及び
容器のポリアミド樹脂の結晶状態がこの樹脂組成物の酸
素吸収速度に大きな影響を与えること、及び充填に用い
る包装材料及び容器として、ポリアミド樹脂の結晶化熱
量をある基準値以下に抑制されたものを選択することに
より、該樹脂組成物の酸素吸収速度を増大させうること
を見出した。即ち、本発明の目的は、ポリアミド樹脂と
遷移金属系触媒とを含有する酸素吸収性樹脂組成物から
少なくとも一層を備え、増大した酸素吸収速度を有する
と共に、ガスバリヤー性、透明性にも優れており、内容
物の酸素による香味の低下が抑制され、シェルライフの
向上した酸素吸収性包装体を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポリア
ミド樹脂と遷移金属系触媒とを含有する酸素吸収性樹脂
組成物からなる少なくとも1層を備え、ポリアミド樹脂
の結晶化温度における発熱量が示差走査熱量計(DS
C)で測定して0〜60J/gであることを特徴とする
酸素吸収性包装体が提供される。本発明の酸素吸収性包
装体においては、 1.遷移金属系触媒がポリアミド樹脂当たり10乃至5
000ppm(遷移金属量)の量で含有されているこ
と、 2.ポリアミド樹脂がキシリレンジアミンを主体とする
ジアミン成分とジカルボン酸成分とから誘導されたポリ
アミドであり、前記結晶化温度が50乃至150℃の範
囲にあること、 3.遷移金属系触媒がコバルトのカルボン酸塩であるこ
と、 4.酸素吸収性樹脂組成物からなる少なくとも1層が少
なくとも1軸方向に分子配向されていること、 5.酸素吸収性樹脂組成物からなる少なくとも1層が結
晶化されていること、 6.ポリアミド樹脂の末端アミノ基濃度が10〜50e
q/10gであること、が好ましい。
【0012】
【発明の実施形態】[作用]本発明の酸素吸収性包装体
は、ポリアミド樹脂と遷移金属系触媒とを含有する酸素
吸収性樹脂組成物からなる少なくとも一層を備えている
が、この樹脂組成物中のポリアミド樹脂の結晶化温度に
おける発熱量を、示差走査熱量計(DSC)で測定し
て、0〜60J/gに抑制したことが特徴であり、これ
により樹脂組成物の酸素吸収速度を顕著に向上させるこ
とができる。
【0013】一般に重合体の結晶も通常の化合物の結晶
と同様にエネルギーが低い状態にあり、結晶と非晶との
間の転移では熱の出入りがあり、結晶を溶融などにより
消失させるときは吸熱し、一方非晶質状態から結晶化さ
せるときには発熱することが認められる。これらの現象
は、示差走査熱量計(DSC)による測定では、それぞ
れ吸熱ピーク及び発熱ピークとして観察される。
【0014】添付図面の図1は、キシリレンジアミンと
アジピン酸とから誘導されたポリアミドの一例につい
て、示差走査熱量曲線であり、横軸が温度及び縦軸が熱
流量を示しており、吸熱ピークは上向きに凸のピークと
して、発熱ピークは下向きに凸のピークとして示されて
いる。
【0015】本発明では、内容物の充填密封時における
包装体のポリアミドの結晶化温度における発熱ピークを
前述した0〜60J/gの範囲とすることにより、包装
体器壁での酸素吸収速度を高い範囲に維持し、内容物の
酸素による香味の低下を抑制し、包装体のシェルライフ
を向上させることができる。
【0016】添付図面の図2を参照されたい。図2は、
後述する実施例の種々の結晶化発熱量を有するキシリレ
ン基含有ポリアミドと遷移金属系触媒との組成物につい
て、結晶化発熱量と酸素吸収速度との関係をプロットし
たものである。この図2によると、結晶化発熱量が9
5.5J/gの場合には酸素吸収速度は殆どゼロである
のに対して、結晶化発熱量が0〜60J/gのポリアミ
ド組成物の容器を用いた場合には、酸素吸収速度を3.
0×10−4cc/cm・day以上に保持できる
という意外な事実が明らかとなる。
【0017】本明細書でいう結晶化温度における発熱量
とは、ポリアミド樹脂中に非晶質の状態で存在している
が、結晶化温度を通過することにより結晶化しうる非晶
質成分の量、即ち結晶化可能非晶質成分の量を表してお
り、この量が60J/g以下と少ないということは、ポ
リアミドの非晶質成分の内結晶化可能なものは既にかな
りの部分が結晶化しているということを意味している。
一般に、樹脂の結晶部分と非晶質部分とでは、反応性に
大きな違いがあり、種々の反応に関与するのは非晶質部
分であるといわれているが、前述した図2の結果は、む
しろ結晶化しうる非晶質部分の量が少ないほど酸素吸収
速度が大きくなることを示しているのであって、従来の
常識からは全く予想外のものである。
【0018】遷移金属系触媒とポリアミド樹脂とから成
る樹脂組成物の酸素吸収は、前記刊行物にも記載されて
いるとおり、遷移金属系触媒によるポリアミド樹脂の酸
化を経由して行われるものであり、この酸化は、遷移
金属系触媒によるポリアミド樹脂のメチレン鎖(特にア
リーレン基に隣接するメチレン鎖)からの水素原子の引
き抜きによるラジカルの発生、このラジカルへの酸素
分子の付加によるパーオキシラジカルの発生、パーオ
キシラジカルによる水素原子の引き抜きの各素反応を通
して生じると信じられる。
【0019】本発明の結晶化温度において結晶化可能な
ものが少ない方が酸素吸収速度が大きい理由は、未だ解
明されるに至っていないが、この包装体の樹脂組成物で
は、結晶子の表面でラジカルのトラップが有効に行われ
ると共に、ラジカルの再結合が生じにくいことも一つの
理由と考えられる。
【0020】本発明の包装体を構成する酸素吸収性樹脂
組成物では、ポリアミド樹脂の末端アミノ基濃度が10
〜50eq/10gであることが好ましい。このポリ
アミド樹脂を含む樹脂組成物では、その酸素吸収速度が
顕著に向上させることができるという利点がある。
【0021】添付図面の図3を参照されたい。図3は、
種々の末端アミノ基濃度のキシリレン基含有ポリアミド
と遷移金属系触媒との組成物について、末端アミノ基濃
度と酸素吸収速度との関係をプロットしたものである。
この図3によると、末端アミノ基濃度が67eq/10
gの場合には酸素吸収速度はゼロであるのに対して、
末端アミノ基濃度が10〜50eq/10gとなる場
合には、酸素吸収速度を3.0×10−4cc/cm
・day以上に保持できるという意外な事実が明らかと
なる。
【0022】本発明の酸素吸収性樹脂組成物では、更に
ポリアミド樹脂の末端カルボキシル基濃度(eq/10
g)/末端アミノ基濃度(eq/10g)の比が1
〜12の範囲にあることが好ましい。図4は、後述する
実施例の種々の末端アミノ基濃度及び種々の末端カルボ
キシル基濃度のキシリレン基含有ポリアミドと遷移金属
系触媒との組成物について、末端カルボキシル基濃度/
末端アミノ基濃度の比と酸素吸収速度との関係をプロッ
トしたものである。この図4によると、末端カルボキシ
ル基濃度/末端アミノ基濃度の比が0.6である場合に
は酸素吸収速度はゼロであるのに対して、末端カルボキ
シル基濃度/末端アミノ基濃度の比が1〜12となる場
合には、酸素吸収速度を3.0×10−4cc/cm
・day以上に保持できるというやはり意外な事実が明
らかとなる。
【0023】一般に、ポリマーの分子量測定の1方法と
して、末端基定量法が知られている。また、ポリアミド
については分子量測定法として一定の条件下での相対粘
度(ηrel)を求める方法が一般的に採用されてい
る。しかしながら、後述する例に示すとおり、一定の相
対粘度のポリアミドであっても、末端アミノ基濃度が大
きく相違するものがあり、前記樹脂組成物における酸素
吸収速度は、ポリアミドの分子量ではなく、あくまで末
端アミノ基濃度に依存するものと考えられる。
【0024】本発明の好適態様において、ポリアミド樹
脂の末端アミノ基濃度を一定基準値以下に抑制すること
により酸素吸収速度を増大させうるのは、次の理由によ
ると信じられる。即ち、末端アミノ基がメチレン鎖のラ
ジカルを安定にトラッピングする作用を有し、しかもこ
のトラップされたラジカルは酸素分子の吸収には関与し
ないと考えられる。このため末端アミノ基濃度が基準値
よりも高いポリアミド樹脂の組成物では、酸素吸収に誘
導期が現れ、酸素吸収速度の低下がもたらされる。これ
に対して、本発明の包装体に用いる好適な樹脂組成物で
は、この誘導期が解消乃至短縮され、その結果酸素吸収
速度の増大がもたらされると信じられる。
【0025】[酸素吸収性樹脂組成物]ポリアミド樹脂
としては、(a)ジカルボン酸成分とジアミン成分とから
誘導された脂肪族、脂環族或いは半芳香族ポリアミド、
(b) アミノカルボン酸或いはそのラクタムから誘導され
たポリアミド、或いはこれらのコポリアミド或いはこれ
らのブレンド物が挙げられる。ジカルボン酸成分として
は、例えばコハク酸、アジピン酸、セバチン酸、デカン
ジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカンジカ
ルボン酸等の炭素数4乃至15の脂肪族ジカルボン酸や
テレフタール酸やイソフタール酸等の芳香族ジカルボン
酸が挙げられる。また、ジアミン成分としては、 1,6-
ジアミノヘキサン、1,8-ジアミノオクタン、1,10- ジア
ミノデカン、1,12- ジアミノドデカン等の炭素数4〜2
5とくに6〜18の直鎖状又は分岐鎖状アルキレンジア
ミンや、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス
(4-アミノシクロヘキシル)メタン、4, 4′- ジアミノ
-3,3′- ジメチルジシクロヘキシルメタン、特にビス
(4-アミノシクロヘキシル)メタン、1,3-ビス(アミノ
シクロヘキシル)メタン、1,3-ビス(アミノメチル)シ
クロヘキサン等の脂環族ジアミン、m−キシリレンジア
ミン及び/又はp−キシリレンジアミン等の芳香脂肪族
ジアミンが挙げられる。アミノカルボン酸成分として、
脂肪族アミノカルボン酸、例えばω−アミノカプロン
酸、ω−アミノオクタン酸、ω−アミノウンデカン酸、
ω−アミノドデカン酸や、例えばパラ−アミノメチル安
息香酸、パラ−アミノフェニル酢酸等の芳香脂肪族アミ
ノカルボン酸等を挙げることができる。
【0026】本発明の目的には、これらのポリアミドの
内でもキシリレン基含有ポリアミドが好ましく、具体的
には、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリ
レンセバカミド、ポリメタキシリレンスベラミド、ポリ
パラキシリレンピメラミド、ポリメタキシリレンアゼラ
ミド等の単独重合体、及びメタキシリレン/パラキシリ
レンアジパミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリ
レンピメラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリ
レンセバカミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリ
レンアゼラミド共重合体等の共重合体、或いはこれらの
単独重合体または共重合体の成分とヘキサメチレンジア
ミンの如き脂肪族ジアミン、ピペラジンの如き脂環式ジ
アミン、パラ−ビス(2アミノエチル)ベンゼンの如き
芳香族ジアミン、テレフタル酸の如き芳香族ジカルボン
酸、ε−カプロラクタムの如きラクタム、7−アミノヘ
プタン酸の如きω−アミノカルボン酸、パラ−アミノメ
チル安息香酸の如き芳香族アミノカルボン酸等を共重合
した共重合体が挙げられるが、m−キシリレンジアミン
及び/又はp−キシリレンジアミンを主成分とするジア
ミン成分と、脂肪族ジカルボン酸及び/又は芳香族ジカ
ルボン酸とから得られるポリアミドが特に好適に用いる
ことができる。これらのキシリレン基含有ポリアミドで
は、ベンゼン環の隣接メチレン鎖の部分にラジカルの生
成と酸素の吸収(パーオキサイドの生成)が効率よく起
きるので酸素吸収性の点で好ましいものである。
【0027】本発明の酸素吸収性樹脂組成物は、末端ア
ミノ基濃度が10〜50eq/10 g、好ましくは1
0乃至40eq/10g、最も好ましくは10乃至3
0eq/10gのポリアミド樹脂と遷移金属系触媒と
を含有してなる。
【0028】末端アミノ基濃度が上記範囲をこえると、
酸素吸収速度が低下するので好ましくなく、一方末端ア
ミノ基濃度があまり低くても酸素吸収速度が低下するの
で好ましくない。
【0029】また、本発明に用いるポリアミド樹脂は、
末端カルボキシル基濃度/末端アミノ基濃度の比が、1
〜12、好ましくは2乃至11の範囲にあるのがよい。
末端カルボキシル基濃度/末端アミノ基濃度の比が上記
範囲をこえると、酸素吸収速度が低下するので好ましく
なく、一方この比があまり低くても酸素吸収速度が低下
するので好ましくない。
【0030】末端アミノ基濃度或いは末端カルボキシル
基濃度/末端アミノ基濃度の比が前記範囲内にあるポリ
アミド樹脂は、市販のポリアミド樹脂の樹脂から選択し
て用いることができる。一般に固相重合法で製造された
ポリアミド樹脂は、他の重合法で製造されたポリアミド
樹脂に比して、末端アミノ基濃度が低い範囲内にある。
また、末端アミノ基濃度が本発明で規定した範囲を上回
るポリアミド樹脂でも、末端アミノ基濃度を低下させる
手段を講じることにより、本発明の条件を満足する末端
アミノ基濃度のポリアミド樹脂とすることができる。例
えば、ポリアミドの製造工程中で、或いは製造後に、末
端アミノ基にこれを封鎖するアシル化を行うことによ
り、末端アミノ基の低減処理を行うことができる。この
目的に使用するアシル化剤としては、無水酢酸、塩化ア
セチル、塩化ベンゾイル、トルエンスルホン酸等の酸、
酸無水物、酸ハライドなどを挙げることができるが、こ
れらの例に限定されない。
【0031】これらのポリアミド樹脂は、容器の機械的
特性及び加工の容易さから、98%硫酸中、1.0 g/dlの
濃度及び20℃の温度で測定した相対粘度(ηrel )が
1.3乃至4.2、特に1.5乃至3.8の範囲内にあ
ることが望ましい。
【0032】本発明に用いる遷移金属系触媒としては、
鉄、コバルト、ニッケル等の周期律表第VIII族金属成分
が好ましいが、他に銅、銀等の第I族金属:錫、チタ
ン、ジルコニウム等の第IV族金属、バナジウムの第V
族、クロム等VI族、マンガン等のVII族の金属成分を挙
げることができる。これらの金属成分の内でもコバルト
成分は、酸素吸収速度が大きく、本発明の目的に特に適
したものである。
【0033】遷移金属系触媒は、上記遷移金属の低価数
の無機酸塩或いは有機酸塩或いは錯塩の形で一般に使用
される。無機酸塩としては、塩化物などのハライド、硫
酸塩等のイオウのオキシ酸塩、硝酸塩などの窒素のオキ
シ酸塩、リン酸塩などのリンオキシ酸塩、ケイ酸塩等が
挙げられる。一方有機酸塩としては、カルボン酸塩、ス
ルホン酸塩、ホスホン酸塩などが挙げられるが、カルボ
ン酸塩が本発明の目的に好適であり、その具体例として
は、酢酸、プロピオン酸、イソプロピオン酸、ブタン
酸、イソブタン酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、ヘキ
サン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、2
−エチルヘキサン酸、ノナン酸、3,5,5−トリメチ
ルヘキサン酸、デカン酸、ネオデカン酸、ウンデカン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マーガ
リン酸、ステアリン酸、アラキン酸、リンデル酸、ツズ
酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、アラキドン酸、ナフテン酸、スルファミン酸、シ
ュウ酸、ギ酸等の遷移金属塩が挙げられる。一方、遷移
金属の錯体としては、β−ジケトンまたはβ−ケト酸エ
ステルとの錯体が使用され、β−ジケトンまたはβ−ケ
ト酸エステルとしては、例えば、アセチルアセトン、ア
セト酢酸エチル、1,3−シクロヘキサジオン、メチレ
ンビス−1,3ーシクロヘキサジオン、2−ベンジル−
1,3−シクロヘキサジオン、アセチルテトラロン、パ
ルミトイルテトラロン、ステアロイルテトラロン、ベン
ゾイルテトラロン、2−アセチルシクロヘキサノン、2
−ベンゾイルシクロヘキサノン、2−アセチル−1,3
−シクロヘキサンジオン、ベンゾイル−p−クロルベン
ゾイルメタン、ビス(4−メチルベンゾイル)メタン、
ビス(2−ヒドロキシベンゾイル)メタン、ベンゾイル
アセトン、トリベンゾイルメタン、ジアセチルベンゾイ
ルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、パルミトイ
ルベンゾイルメタン、ラウロイルベンゾイルメタン、ジ
ベンゾイルメタン、ビス(4−クロルベンゾイル)メタ
ン、ビス(メチレン−3,4−ジオキシベンゾイル)メ
タン、ベンゾイルアセチルフェニルメタン、ステアロイ
ル(4−メトキシベンゾイル)メタン、ブタノイルアセ
トン、ジステアロイルメタン、アセチルアセトン、ステ
アロイルアセトン、ビス(シクロヘキサノイル)−メタ
ン及びジピバロイルメタン等を用いることが出来る。
【0034】本発明の樹脂組成物においては、遷移金属
系触媒がポリアミド樹脂当たり遷移金属量にして10乃
至5000ppmの量、特に50乃至3000ppmの
量で含有されていることが好ましい。遷移金属系触媒の
量が上記範囲を下回ると、上記範囲内にある場合に比し
て酸素吸収速度が低下するので好ましくなく、一方この
量が上記範囲を上回っても酸素吸収速度の一層の向上は
なく、成形時の樹脂の劣化や着色の問題が生じるのでや
はり好ましくない。
【0035】ポリアミド樹脂に遷移金属系触媒を配合す
るには、種々の手段を用いることができる。例えば、遷
移金属触媒をポリアミド樹脂に単に乾式でブレンドする
こともできるが、遷移金属系触媒がポリアミドに比して
少量であるので、ブレンドを均質に行うために、一般に
遷移金属触媒を有機溶媒に溶解し、この溶液と粉末或い
は粒状のポリアミド樹脂とを混合し、必要によりこの混
合物を不活性雰囲気下に乾燥するのがよい。
【0036】遷移金属系触媒を溶解させる溶媒として
は、メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコー
ル系溶媒、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチ
ルエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル系溶媒、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン系溶媒、n−ヘキサン、シクロヘキサン
等の炭化水素系溶媒を用いることができ、一般に遷移金
属系触媒の濃度が5乃至90重量%となるような濃度で
用いるのがよい。
【0037】ポリアミド樹脂と遷移金属系触媒との混
合、及びその後の保存は、組成物の前段階での酸化が生
じないように、非酸化性雰囲気中で行うのがよい。この
目的に減圧下或いは窒素気流中での混合或いは乾燥が好
ましい。この混合及び乾燥は、ベント式或いは乾燥機付
の押出機や射出機を用いて、成形工程の前段階で行うこ
とができ、この場合には、遷移金属系触媒含有ポリアミ
ド樹脂の保存に格別の配慮が不必要になるという利点が
達成される。また、遷移金属系触媒を比較的高い濃度で
含有するポリアミド樹脂のマスターバッチを調製し、こ
のマスターバッチを未配合のポリアミド樹脂と乾式ブレ
ンドして、本発明の酸素吸収性樹脂組成物を調製するこ
ともできる。尚、本発明で原料としてに用いるポリアミ
ドは、一般的な乾燥条件である120乃至180℃の温
度で、0.5乃至2mmHgの減圧下2乃至6時間乾燥
して後述する成形に用いるのがよい。
【0038】本発明の酸素吸収性樹脂組成物には、一般
に必要ではないが、所望によりそれ自体公知の活性化剤
を配合することができる。活性化剤の適当な例は、これ
に限定されないが、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、エチレンビニルアルコール共重合
体、エチレン・メタクリル酸共重合体、各種アイオノマ
ー等の水酸基及び/またはカルボキシル基含有重合体で
ある。これらの水酸基及び/またはカルボキシル基含有
重合体は、ポリアミド樹脂100重量部当たり30重量
部以下、特に0.01乃至10重量部の量で配合するこ
とができる。本発明に用いる酸素吸収性樹脂組成物に
は、充填剤、着色剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、酸化防
止剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、金属セッケンやワックス等の滑剤、改質用樹脂乃至
ゴム、等の公知の樹脂配合剤を、それ自体公知の処方に
従って配合できる。例えば、滑剤を配合することによ
り、スクリューへの樹脂の食い込みが改善される。滑剤
としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム等の金属石ケン、流動、天然または合成パラフ
ィン、マイクロワックス、ポリエチレンワックス、塩素
化ポリエチレンワックス等の炭化水素系のもの、ステア
リン酸、ラウリン酸等の脂肪酸系のもの、ステアリン酸
アミド、バルミチン酸アミド、オレイン酸アミド、エシ
ル酸アミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビ
スステアロアミド等の脂肪酸モノアミド系またはビスア
ミド系のもの、ブチルステアレート、硬化ヒマシ油、エ
チレングリコールモノステアレート等のエステル系のも
の、セチルアルコール、ステアリルアルコール等のアル
コール系のもの、および(ト) それらの混合系が一般に用
いられる。滑剤の添加量は、ポリアミド当たり50乃至
1000ppmの範囲が適当である。
【0039】[包装体]本発明の包装体では、前述した
酸素吸収性組成物は、粉末、粒状物或いはシート等の形
で、密封包装体内の酸素吸収に使用することができる。
例えば、上記酸素吸収性組成物は、ライナー乃至ガスケ
ット用或いは被覆形成用の樹脂やゴム中に配合して、包
装体内の残留酸素吸収に用いることもできる。しかしな
がら、上記酸素吸収性樹脂組成物は、フィルム、シート
の形で包装材料として、またカップ、トレイ、ボトル、
チューブ容器等の形で包装容器として包装体の製造に用
いるのが特に好ましい。
【0040】即ち、上記酸素吸収性樹脂組成物は、単層
の形で包装材料及び包装容器として使用できるのは勿論
のこと、この酸素吸収性樹脂組成物から成る少なくとも
一層と、他の樹脂からなる少なくとも一層の積層物の形
で包装材料及び包装容器として使用できる。一般に、こ
の酸素吸収性樹脂組成物は、容器などの外表面に露出し
ないように容器などの外表面よりも内側に設けるのが好
ましく、また内容物との直接的な接触を避ける目的で、
容器などの内表面より外側に設けるのが好ましい。かく
して、多層の樹脂包装材料或いは包装容器の少なくとも
1個の中間層として、酸素吸収性樹脂組成物を用いるの
が望ましい。
【0041】多層構成の包装材料及び包装容器の場合、
上記酸素吸収性樹脂組成物層と組み合わせる他の樹脂層
としては、オレフィン系樹脂、熱可塑性ポリエステル樹
脂、ガスバリアー性樹脂等が挙げられる。オレフィン樹
脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度
ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HD
PE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、線状
超低密度ポリエチレン(LVLDPE)、アイソタクテ
イツクポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン
共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重
合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プ
ロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマ
ー)或いはこれらのブレンド物等が挙げられる。また、
熱可塑性ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンフタ
レート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、或いはこ
れらの共重合ポリエステル、更にはこれらのブレンド物
等が挙げられる。更に、バリヤー性樹脂の最も適当な例
としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EV
OH)を挙げることができ、例えば、エチレン含有量が
20乃至60モル%、特に25乃至50モル%であるエ
チレン−酢酸ビニル共重合体を、ケン化度が96モル%
以上、特に99モル%以上となるようにケン化して得ら
れる共重合体ケン化物が使用される。このエチレンビニ
ルアルコール共重合体ケン化物は、フイルムを形成し得
るに足る分子量を有するべきであり、一般に、フエノー
ル:水の重量比で85:15の混合溶媒中30℃で測定
して0.01 dl/g 以上、特に0.05 dl/g 以上の粘度を
有することが望ましい。更にまた、バリアー性樹脂の他
の例としては、環状オレフィン系共重合体(COC)、
特にエチレンと環状オレフィンとの共重合体、特に三井
化学社製のAPEL等を用いることができる。
【0042】包装材料及び包装容器用の積層構造の適当
な例は、酸素吸収性樹脂組成物をOARとして表して、
次の通りである。また、どちらの層を内面側にするか
は、目的によって自由に選択することができる。 二層構造:PET/OAR、PE/OAR、OPP/O
AR、 三層構造:PE/OAR/PET、PET/OAR/P
ET、PE/OAR/OPP、EVOH/OAR/PE
T、PE/OAR/COC、 四層構造:PE/PET/OAR/PET、PE/OA
R/EVOH/PET、PET/OAR/EVOH/P
ET、PE/OAR/EVOH/COC、 五層構造:PET/OAR/PET/OAR/PET、
PE/PET/OAR/EVOH/PET、PET/O
AR/EVOH/COC/PET、PET/OAR/P
ET/COC/PET、PE/OAR/EVOH/CO
C/PET、 六層構造:PET/OAR/PET/OAR/EVOH
/PET、PE/PET/OAR/COC/EVOH/
PET、PET/OAR/EVOH/PET/COC/
PET、 七層構造:PET/OAR/COC/PET/EVOH
/OAR/PET、 などである。
【0043】上記積層体の製造に当たって、各樹脂層間
に必要により接着剤樹脂を介在させることもできる。こ
のような接着剤樹脂としては、カルボン酸、カルボン酸
無水物、カルボン酸 を主鎖又は側鎖に、1乃至700ミリイクイバレント
(meq)/100g樹脂、特に10乃至500meq /10
0g樹脂の濃度で含有する熱可塑性樹脂が挙げられる。
接着剤樹脂の適当な例は、エチレン−アクリル酸共重合
体、イオン架橋オレフイン共重合体、無水マレイン酸グ
ラフトポリエチレン、無水マレイン酸グラフトポリプロ
ピレン、アクリル酸グラフトポリオレフイン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、共重合ポリエステル、共重合ポ
リアミド等の1種又は2種以上の組合せである。これら
の樹脂は、同時押出或いはサンドイッチラミネーション
等による積層に有用である。また、予じめ形成されたガ
スバリヤー性樹脂フイルムと耐湿性樹脂フイルムとの接
着積層には、イソシアネート系或いはエポキシ系等の熱
硬化型接着剤樹脂も使用される。
【0044】本発明に用いる包装材料及び包装容器にお
いて、酸素吸収性樹脂組成物の厚みは、特に制限はない
が、酸素吸収性の点では一般に1μm以上、特に3μm
以上の厚みを有するのが好ましい。一方酸素吸収性樹脂
組成物の厚みは、一般に100μm以下、特に50μm
以下の厚みを有するのが有利である。即ち、酸素吸収性
樹脂組成物の厚みがある範囲よりも厚くなっても酸素吸
収性の点では格別の利点がなく、樹脂量が増大するなど
経済性の点、材料の可撓性や柔軟性が低下するなどの容
器特性の点では不利となるからである。
【0045】本発明の多層の包装材料及び包装容器にお
いて、全体の厚みは、用途によっても相違するが、一般
に30乃至7000μm、特に50乃至5000μmの
あるのがよく、一方酸素吸収性樹脂組成物の中間層の厚
みは、全体の厚みの0.5乃至95%、特に1乃至50
%の厚みとするのが適当である。
【0046】本発明に用いる包装材料及び包装容器は、
前述した酸素吸収性樹脂組成物を用いる点を除けば、そ
れ自体公知の方法で製造が可能である。例えば、フィル
ム、シート或いはチューブの成形は、前記樹脂組成物を
押出機で溶融混練した後、T−ダイ、サーキュラーダイ
(リングダイ)等を通して所定の形状に押出すことによ
り行われ、T−ダイ法フィルム、ブローウンフィルム等
が得られる。Tダイフィルムはこれを二軸延伸すること
により、二軸延伸フィルムが形成される。また、前記樹
脂組成物を射出機で溶融混練した後、射出金型中に射出
することにより、容器や容器製造用のプリフォームを製
造する。更に、前記樹脂組成物を押出機を通して、一定
の溶融樹脂塊に押し出し、これを金型で圧縮成形するこ
とにより、容器や容器製造用のプリフォームを製造す
る。成形物は、フイルム、シート、ボトル乃至チューブ
形成用パリソン乃至はパイプ、ボトル乃至チューブ成形
用プリフォーム等の形をとり得る。パリソン、パイプ或
いはプリフォームからのボトルの形成は、押出物を一対
の割型でピンチオフし、その内部に流体を吹込むことに
より容易に行われる。また、パイプ乃至はプリフォーム
を冷却した後、延伸温度に加熱し、軸方向に延伸すると
共に、流体圧によって周方向にブロー延伸することによ
り、延伸ブローボトル等が得られる。更に、また、フイ
ルム乃至シートを、真空成形、圧空成形、張出成形、プ
ラグアシスト成形等の手段に付することにより、カップ
状、トレイ状等の包装容器が得られる。
【0047】フィルム等の包装材料は、種々の形態の包
装袋として用いることができ、その製袋は、それ自体公
知の製袋法で行うことができ、三方或いは四方シールの
通常のパウチ類、ガセット付パウチ類、スタンディング
パウチ類、ピロー包装袋などが挙げられるが、この例に
限定されない。
【0048】多層押出成形体の製造には、それ自体公知
の共押出成形法を用いることができ、例えば樹脂の種類
に応じた数の押出機を用いて、多層多重ダイを用いる以
外は上記と同様にして押し出し成形を行えばよい。ま
た、多層射出成形体の製造には、樹脂の種類に応じた数
の射出成形機を用いて、共射出法や逐次射出法により多
層射出成形体を製造することができる。更に、多層フィ
ルムや多層シートの製造には、押出コート法や、サンド
イッチラミネーションを用いることができ、また、予め
形成されたフィルムのドライラミネーションによって多
層フィルムあるいはシートを製造することもできる。
【0049】内容物充填時において、包装体のポリアミ
ド樹脂の結晶化温度における発熱量が上記範囲にあるこ
との重要性が強調されるべきである。即ち、酸素吸収性
が重要となるのは、内容物を充填し、且つ密封を行って
からの時点であり、この時点において包装体は高い酸素
吸収性を有していなければならないからである。
【0050】ポリアミド樹脂の結晶化温度における発熱
量を前記範囲に抑制するためには、包装体中のポリアミ
ド樹脂の配向及び/または熱による結晶化を十分進めて
おくべきであり、このためには、包装体に用いる包装材
料或いは包装材料の分子配向及び/または熱処理による
結晶化を行うのが望ましい。一般に一軸配向の場合には
軸方向延伸倍率を2.0倍以上、二軸配向の場合には面
積延伸倍率を3.0倍以上とすることが好ましい。ま
た、包装体に用いる包装材料或いは包装材料を結晶化温
度で予め熱処理することも有効である。この延伸配向と
熱処理は、延伸操作と熱固定のように組み合わせて行う
ことができ、この場合にはポリアミド樹脂の結晶化温度
における発熱量を実質上ゼロに抑制することも可能であ
る。
【0051】本発明の包装体は、酸素による内容物の香
味低下を防止し、シェルフライフを向上させる容器とし
て有用である。充填できる内容物としては、飲料ではビ
ール、ワイン、フルーツジュース、炭酸ソフトドリンク
等、食品では果物、ナッツ、野菜、肉製品、幼児食品、
コーヒー、ジャム、マヨネーズ、ケチャップ、食用油、
ドレッシング、ソース類、佃煮類、乳製品類等、その他
では医薬品、化粧品、ガソリン等、酸素存在下で劣化を
起こしやすい内容品などが挙げられるが、これらの例に
限定されない。
【0052】
【実施例】本発明を次の例により更に説明するが、本発
明はこれらの実施例に制限されるものでない。次の要領
で試料を作成し、以下の実験に供した。
【0053】・酸素吸収性フィルム ポリ(m−キシリレンアジパミド)樹脂ペレット(MX
−ナイロン6007:三菱ガス化学(株)社製)を圧力
1mmHg以下、温度150℃の条件において4時間乾
燥したものに、所定の遷移金属系触媒を所定量付着させ
たものを用いてラボプラストミル((株)東洋精機製作
所製)にて厚み30μmの酸素吸収性フィルムを作成し
た。成形機の温度設定はすべて270℃とした。
【0054】・多層ボトル PET樹脂(J125T 三井化学(株)社製)とポリ
(m−キシリレンアジパミド)樹脂ペレット(MX−ナ
イロン6007:三菱ガス化学(株)社製)を圧力1m
mHg以下、温度150℃の条件において4時間乾燥し
たものに、酢酸コバルトを400ppm(コバルト量)
を付着させたものを用いて、共射出成形機(Husky
社製)にて、2種5層多層ボトルプリフォームを成形し
た。このプリフォームを再加熱し二軸延伸ブロー成形を
行った。ボトルの目付量は33.7gであり、延伸倍率
は内層2.3×4.0、外層2.3×2.7であった。
層構成は以下の通り。 層構成 |PET|酸素吸収性材料|PET|酸素吸収性材料|PET| (%) 30 2.5 35 2.5 30
【0055】・カップ成形 PET樹脂(J125T 三井化学(株)社製)を最外
層とし、酸素吸収性材料層を中間層として、PET層と
酸素吸収性材料層との間に接着剤(アドマーSF730
三井化学(株)社製)を配した3種5層の多層シート
を成形した。酸素吸収性材料層にはポリ(m−キシリレ
ンアジパミド)樹脂ペレット(MX−ナイロン600
7:三菱ガス化学(株)社製)を圧力1mmHg以下、
温度150℃の条件において4時間乾燥したものに酢酸
コバルトを400ppm(コバルト量)を付着させたも
のを使用した。このシートを再加熱し、内容量240m
l、延伸倍率6.0倍(面積倍率)のカップを得た。層
構成は以下の通り。 層構成|PET|接着剤|酸素吸収性材料|接着剤|PET| (%) 45 2.5 5 2.5 45
【0056】 酸素吸収性能 酸素吸収性包装材料フィルムを96cmに切り出し、
調湿液(70%グリセリン水溶液)2.0mlと共に内
容積52.0mlのハイレトカップ(HR78−84W
東洋製罐(株)社製)に入れアルミ入り蓋材でヒート
シールして密封し、22℃−60%RHの条件下で保存
した。7日保存後ガスクロマトグラフィー(GC−8A
IT、GC−3BT:共に島津製作所(社)製、検出
器:TCD(60℃)、カラム:モレキュラーシーブ5
A(100℃)、キャリア−ガス:アルゴン)を用い
て、酸素濃度を測定した。この酸素濃度から、酸素吸収
量を計算し、1日当たりの吸収量を酸素吸収速度とし
た。
【0057】 発熱量測定 示差走査熱量計DSC7(パーキンエルマー社製)を用
いた。試料約10mgを窒素気流下にて10℃/分の速
度で測定した。結晶化に基づく発熱ピークのピーク面積
を発熱量とした。
【0058】 末端アミノ基濃度(AEG)の測定 試料0.6mgをフェノール・エタノール混合溶液(4
/1 v/v)50mlに溶解させた後、エタノール・
水混合溶媒(3/2 v/v)を20ml加え撹拌下滴
定を行った。滴定液には、1/200 N 塩酸エタノ
ール・水混合規定液(1/9 v/v)、指示薬にはメ
チルオレンヂを用いた。また、試料を加えずに同様の操
作を行いブランク測定とした。この滴定量から、以下の
式を用いて末端アミノ基濃度(AEG)を求めた。試料
に遷移金属系触媒が含まれている場合は、同量の触媒の
みを溶解させて滴定したAEG´を求めておき、これを
差し引いた値を試料のAEGとした。 V:試料滴定に要した1/200 N 塩酸エタノール
・水混合規定液(1/9v/v)量(ml) V:ブランク滴定に要した1/200N塩酸エタノー
ル・水混合規定液(1/9v/v)量(ml) N:エタノール・水混合規定液の規定度 f:規定液のファクター W:試料重量(g) AEG´:補正値(試料に遷移金属系触媒が含まれてい
る場合)
【0059】[実施例1]ポリ(m−キシリレンアジパ
ミド)樹脂ペレットに酢酸コバルトを400ppm(コ
バルト量)を付着させ、フィルムを作成した。得られた
フィルムの酸素吸収速度と結晶化温度における発熱量と
AEGを測定した。 表1 酸素吸収速度と発熱量とAEG 酸素吸収速度 発熱量 AEG (cc/cm/day×10−4) (J/g) (eq/10g) 4.43 41.4 16
【0060】[実施例2]酸素吸収性材料を使用した多
層プリフォームをプリフォーム温度95℃で二軸延伸ブ
ローした。得られたボトルの酸素吸収層をはぎ取り酸素
吸収速度と結晶化温度における発熱量を測定したとこ
ろ、発熱量は60J/g以下であり、優れた酸素吸収能
力を示した。 表2 ボトル95℃成型時の酸素吸収速度と発熱量 酸素吸収速度 発熱量 (cc/cm/day×10−4) (J/g) 内層 5.50 26.6 外層 4.43 46.4
【0061】[実施例3]酸素吸収性材料を使用した多
層シートをシート温度95℃で内容量240ml、延伸
倍率6.0倍(面積倍率)の多層カップを成形した。得
られたカップの酸素吸材層をはぎ取り酸素吸収速度と結
晶化温度における発熱量を測定したところ、発熱量は6
0J/g以下であり、優れた酸素吸収能力を示した。 表3 カップ95℃成型時の酸素吸収速度と発熱量 酸素吸収速度 発熱量 (cc/cm/day×10−4) (J/g) 5.43 38.5
【0062】[実施例4]ポリ(m−キシリレンアジパ
ミド)樹脂ペレットにコバルトカルボン酸塩(酢酸コバ
ルト、ステアリン酸コバルト、ネオデカン酸コバルト、
クエン酸コバルト)をそれぞれ400ppm(コバルト
量)を付着させ、フィルムを作成した。得られたフィル
ムの酸素吸収量を測定した。その結果、酢酸コバルト、
ステアリン酸コバルト、ネオデカン酸コバルトを用いた
フィルムはほぼ同等の優れた酸素吸収能を示した。 表4 遷移金属系触媒と酸素吸収量 添加したコバルトカルボン酸塩 酸素吸収速度 (cc/cm/day×10−4 酢酸コバルト 4.43 ステアリン酸コバルト 6.89 ネオデカン酸コバルト 4.67 クエン酸コバルト 0.00
【0063】[比較例1]二軸延伸ブロー成形を行い、
得られた多層ボトルの酸素吸収性材料層をはぎ取り、酸
素吸収性二軸延伸フィルムを得た。プリフォーム温度1
15℃で延伸したものは延伸配向がかからず、その酸素
吸収材層の酸素吸収性能はプリフォーム温度が95℃で
延伸したものよりも劣っていた。 表5 ボトル成型時の内層の酸素吸収速度と発熱量の比較 延伸温度 酸素吸収速度 発熱量 (℃) (cc/cm/day×10−4) (J/g) 95 5.50 26.6 115 0.66 68.8
【0064】[比較例2]酸素吸収性材料を使用した多
層シートをシート温度150℃で内容量240ml、延
伸倍率6.0倍(面積倍率)の多層カップを成形した。
得られたカップの酸素吸材層をはぎ取り酸素吸収速度と
結晶化温度を測定したところろ、シート温度115℃で
延伸したものは延伸配向がかからず、その酸素吸収材層
の酸素吸収性能はシート温度が95℃で延伸したものよ
りも劣っていた。 表6 カップ成型時の酸素吸収速度と発熱量の比較 延伸温度 酸素吸収速度 発熱量 (℃) (cc/cm/day×10−4) (J/g) 95 5.43 38.5 115 0.06 95.9
【0065】[比較例3]ポリ(m−キシリレンアジパ
ミド)樹脂ペレットに酢酸コバルトを付着させ、フィル
ムを作成した。酢酸コバルト添加量を5000ppm
(コバルト量)とすると添加量400ppmのものと同
等の酸素吸収性能が得られた。添加量7000ppmで
は押し出し後の溶融粘度が低下し、フィルムに成形する
ことが不可能であった。また、酢酸コバルト無添加及び
0〜5ppmの場合は酸素吸収量が0ccであった。
【0066】[比較例4]ポリ(m−キシリレンアジパ
ミド)樹脂ペレットに酢酸遷移金属塩(酢酸マンガン、
酢酸鉄)を400ppm(遷移金属量)付着させ、フィ
ルムを作成した。得られたフィルムの酸素吸収量を測定
した。酸素吸収性能を測定したところ、酢酸マンガン、
酢酸鉄を用いたフィルムの酸素吸収量は共に0ccであ
った。
【0067】[比較例5]ポリ(m−キシリレンアジパ
ミド)樹脂ペレットに酢酸コバルトを400ppm付着
させ、下記のAEGになるようなフィルムを作成した。
AEGが10以下、もしくは50以上のものは低酸素吸
収速度であった。
【0068】
【発明の効果】本発明では、ポリアミド樹脂と遷移金属
系触媒とを含有する酸素吸収性樹脂組成物の包装体への
応用では、内容物充填時における包装材料及び容器のポ
リアミド樹脂の結晶状態がこの樹脂組成物の酸素吸収速
度に大きな影響を与えることを見出し、充填に用いる包
装材料及び容器として、ポリアミド樹脂の結晶化熱量を
ある基準値以下に抑制されたものを選択することによ
り、該樹脂組成物の酸素吸収速度を増大させうることを
見出した。本発明の包装体では、増大した酸素吸収速度
を有すると共に、透明性にも優れており、しかも内容物
の酸素による香味の低下が有効に抑制され、包装体とし
てのシェルフライフも向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】キシリレンジアミンとアジピン酸とから誘導さ
れたポリアミドの一例について、示差走査熱量曲線であ
る。
【図2】後述する実施例の種々の結晶化発熱量を有する
キシリレン基含有ポリアミドと遷移金属系触媒との組成
物について、結晶化発熱量と酸素吸収速度との関係をプ
ロットしたグラフである。
【図3】種々の末端アミノ基濃度のキシリレン基含有ポ
リアミドと遷移金属系触媒との組成物について、末端ア
ミノ基濃度と酸素吸収速度との関係をプロットしたグラ
フである。
【図4】種々の末端アミノ基濃度及び種々の末端カルボ
キシル基濃度のキシリレン基含有ポリアミドと遷移金属
系触媒との組成物について、末端カルボキシル基濃度/
末端アミノ基濃度の比と酸素吸収速度との関係をプロッ
トしたグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 77/06 C08L 77/06 Fターム(参考) 3E067 BA03A BA07A BA10A BA14A BB14A BB15A BB16A BB18A BB22A BB25A EA08 EA09 EE25 FB07 GB13 3E086 AD03 AD04 AD05 AD06 AD08 AD09 BA04 BA15 BB05 BB21 CA05 CA11 CA12 CA13 CA17 CA18 CA28 CA35 4F100 AH08A AK01A AK46A AL05A AR00A BA01 EJ37A GB15 JA11A JD03 JD03A JL05A YY00A 4J002 CL031 CL051 EG046 FD170 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂と遷移金属系触媒とを含
    有する酸素吸収性樹脂組成物からなる少なくとも1層を
    備え、ポリアミド樹脂の結晶化温度における発熱量が示
    差走査熱量計(DSC)で測定して0〜60J/gであ
    ることを特徴とする酸素吸収性包装体。
  2. 【請求項2】 遷移金属系触媒がポリアミド樹脂当たり
    10乃至5000ppm(遷移金属量)の量で含有され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の酸素吸収性包
    装体。
  3. 【請求項3】 ポリアミド樹脂がキシリレンジアミンを
    主体とするジアミン成分とジカルボン酸成分とから誘導
    されたポリアミドであり、前記結晶化温度が50乃至1
    50℃の範囲にあることを特徴とする請求項1または2
    に記載の酸素吸収性包装体。
  4. 【請求項4】 遷移金属系触媒がコバルトのカルボン酸
    塩であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載の酸素吸収性包装体。
  5. 【請求項5】 酸素吸収性樹脂組成物からなる少なくと
    も1層が少なくとも1軸方向に分子配向されていること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の酸素吸収
    性包装体。
  6. 【請求項6】 酸素吸収性樹脂組成物からなる少なくと
    も1層が結晶化されていることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の酸素吸収性包装体。
  7. 【請求項7】 ポリアミド樹脂の末端アミノ基濃度が1
    0〜50eq/10 gであることを特徴とする請求項
    1乃至6の何れかに記載の酸素吸収性包装体。
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