JP2001010514A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2001010514A
JP2001010514A JP11178974A JP17897499A JP2001010514A JP 2001010514 A JP2001010514 A JP 2001010514A JP 11178974 A JP11178974 A JP 11178974A JP 17897499 A JP17897499 A JP 17897499A JP 2001010514 A JP2001010514 A JP 2001010514A
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steering
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昌彦 野口
Hirosuke Kaji
宏亮 賀治
Yoshiyuki Yamazaki
義之 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トルクセンサが出力する不定信号の影響を排除
して、操舵フィーリングを向上できる電動パワーステア
リング装置を提供する。 【解決手段】イグニッションスイッチ31がオン/オフ
されるときのように、トルクセンサ5が不定信号を出力
するときには、リミッタ回路12を作動させて、トルク
信号の上限値を制限する。この場合に、システムが停止
状態から動作状態に移る際には、リミッタ回路12は、
トルク信号の上限値を零から漸増させる。また、システ
ムが動作状態から停止状態に移る際には、リミッタ回路
12は、トルク信号の上限値を零まで漸減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、操舵トルクに基
づいて制御される電動モータを駆動源とした電動パワー
ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両のステアリング機構に電
動モータが発生するトルクを伝達することにより、操舵
の補助を行う電動パワーステアリング装置が用いられて
いる。電動モータは、ステアリングホイールに加えられ
た操舵トルクや車速に応じて定められた目標電流に基づ
いて駆動制御されるようになっている。
【0003】ところが、ステアリングホイールに操舵ト
ルクを加えている状態で、車両のイグニッションキース
イッチをオン/オフすると、電動モータの始動/停止に
伴って、ハンドルが急に軽くなったり重くなったりする
から、高級感が損なわれ、操舵フィーリングが悪化す
る。たとえば、特公平7−94226号公報には、イグ
ニッションスイッチがオンされた直後には、操舵トルク
に基づいて定めた電動機制御信号を補正することによ
り、操舵補助力を漸増させることが開示されている。ま
た、特公平7−94227号公報には、イグニッション
スイッチをオフした直後や、故障等でシステムが停止し
た直後には、操舵トルクに基づいて定めた電動機制御信
号を補正することによって、操舵補助力を漸減させるこ
とが開示されている。これらにより、システムの始動時
または停止時においてハンドルが急に軽くなったり重く
なったりすることを防止できるから、操舵フィーリング
を向上できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】イグニッションスイッ
チがオン/オフされた直後には、トルクセンサへの電源
供給が開始/停止され、これに伴って、トルクセンサの
出力信号は、ステアリングホイールに加えられている操
舵トルクとは無関係な不定信号となる場合がある。
【0005】たとえば、トルクセンサは、ステアリング
ホイールに結合された入力軸と、ステアリング機構に結
合された出力軸とを連結するトーションバーのねじれを
検出する構成により実現できる。この場合、たとえば、
トルクセンサは、入力軸と出力軸との位置関係の変化を
磁気抵抗の変化により検出し、その磁気抵抗に応じた出
力信号を出力する磁気式のもので構成することができ
る。
【0006】このような磁気式のトルクセンサは、イン
ダクタンス成分を有する構成となっているから、とく
に、イグニッションスイッチをオフする際に大きなサー
ジが生じる傾向があり、これにより、操舵トルクとは無
関係な大きな信号がモータ制御用のコントローラに入力
されることになる。さらに、とくにイグニッションスイ
ッチオフ時にトルクセンサが出力するサージがコントロ
ーラに入力されると、このコントローラ内の回路部品が
破壊されるおそれがある。この問題も、上述の先行技術
では回避不可能である。
【0007】また、ディジタル回路では、マイクロコン
ピュータに不定信号が取り込まれると、制御不能となる
場合がある。そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、トルクセンサが出力する不定信号の影響
を排除して、操舵フィーリングを向上できる電動パワー
ステアリング装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、電動モー
タ(M)を駆動源とし、車両に搭載されたステアリング
機構(3)に操作手段(1)の操作に応じた操舵補助力
を与える電動パワーステアリング装置であって、操作手
段に加えられた操舵トルクを検出し、その検出された操
舵トルクに対応したトルク信号を出力するトルクセンサ
(5)と、このトルクセンサが出力するトルク信号に基
づいて電動モータを制御するモータ制御手段(14,S
5,S17,S26,S34)と、上記トルクセンサが
出力するトルク信号の上記モータ制御手段への入力を制
限する入力制限手段(12,S3,S13,S22,S
32)と、上記トルク信号が不定となるおそれのある予
め定める期間において、上記入力制限手段を作動させて
制限動作を行わせる制限実行制御手段(21,70)と
を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置で
ある。
【0009】なお、括弧内の数字は、後述の実施形態に
おける対応構成要素等を表す。以下、この項において同
じ。上記入力制限手段は、ソフトウエア処理によるもの
であってもよいし、アナログ回路などのハードウエアで
構成してもよい。上記の構成によれば、トルク信号が不
定となるおそれのある期間には、モータ制御手段へのト
ルク信号の入力が制限される。これにより、トルクセン
サが不定信号を出力することにより生じる上述の問題を
一気に解決できる。このようにして、操舵フィーリング
がよく、かつ、異常判定に対する信頼性が向上された電
動パワーステアリング装置を実現できる。
【0010】さらに、入力制限手段をモータ制御手段と
は別の回路で構成しておけば、トルクセンサから発生さ
れるサージがモータ制御手段を構成する回路に印加され
ることを防止できる。これにより、モータ制御手段の破
壊を防止できる。また、トルクセンサの出力信号を制限
するための回路は、低コストで実現できる。これによ
り、低コストでフィーリングのよい電動パワーステアリ
ング装置を提供できる。
【0011】請求項2記載の発明は、上記入力制限手段
は、上記トルクセンサが出力するトルク信号の上限値を
漸次変化させるリミッタ手段(12,S3,S13,S
22,S32)を含むものであることを特徴とする請求
項1記載の電動パワーステアリング装置である。この構
成によれば、トルク信号が不定になる期間において、ト
ルク信号の上限値が漸次変更されるので、このような期
間における電動モータの発生トルクの急変を防止でき
る。これにより、ハンドルが急に軽くなったり重くなっ
たりといったことがなく、操舵フィーリングを向上でき
る。
【0012】請求項3記載の発明は、電動モータ(M)
を駆動源とし、車両に搭載されたステアリング機構
(3)に操作手段(1)の操作に応じた操舵補助力を与
える電動パワーステアリング装置であって、操作手段に
加えられた操舵トルクを検出し、その検出された操舵ト
ルクに対応したトルク信号を出力するトルクセンサ
(5)と、このトルクセンサが出力するトルク信号に基
づいて電動モータの目標電流を定めるとともに、目標電
流とトルク信号との関係であるアシスト特性が変更可能
な目標電流設定手段(14,70)と、この目標電流設
定手段における上記アシスト特性を変更することによっ
て、目標電流を制限する目標電流制限手段(21,7
0)と、上記トルク信号が不定となるおそれのある予め
定める期間において、上記目標電流制限手段を作動させ
て制限動作を行わせる制限実行制御手段(21,70)
とを含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置
である。
【0013】この構成によれば、目標電流とトルク信号
との関係であるアシスト特性を変更することによって、
目標電流を制限するようにしている。すなわち、一定の
アシスト特性に従って目標電流を定めた後に、これを補
正するのではなく、アシスト特性を変更することによっ
て、目標電流の決定に対するトルク信号の寄与を制限
し、このようにして、上述の公告公報に開示された先行
技術に比較して、より直接的に不定信号の影響が排除さ
れている。したがって、操舵フィーリングがよく、か
つ、異常判定に関する信頼性を向上できる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記目標電流制限
手段は、目標電流が漸次変化するように上記アシスト特
性を漸次変更するものであることを特徴とする請求項3
記載の電動パワーステアリング装置である。この構成に
よれば、トルク信号が不定になる期間において、目標電
流が漸次変化させられるので、このような期間における
電動モータの発生トルクの急変を防止できる。これによ
り、ハンドルが急に軽くなったり重くなったりすること
が無くなり、操舵フィーリングを向上できる。
【0015】請求項5記載の発明は、上記制限実行制御
手段は、当該電動パワーステアリング装置が動作を開始
した直後の一定期間において、上記制限動作を行わせる
ものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
かに記載の電動パワーステアリング装置である。この構
成によれば、電動パワーステアリング装置の動作開始直
後の一定期間において、トルク信号の入力や目標電流が
制限を受けることになる。これにより、たとえば、運転
者がステアリングホイールなどの操作手段に操舵トルク
を加えている状態でイグニッションスイッチをオンする
場合などに、急に大きな操舵補助力がステアリング機構
に与えられることを防止できる。なお、電動パワーステ
アリング装置の動作が開始される場合には、イグニッシ
ョンスイッチがオンされる場合の他にも、故障と判定さ
れて電動パワーステアリング装置の動作が一旦停止され
た後に、故障状態から正常状態へと復帰したと判定され
た場合などがある。
【0016】この場合に、上記入力制限手段は、トルク
信号の上限値を十分小さな所定値(たとえば零)から漸
増させるように動作することが好ましい。また、目標電
流制限手段は、目標電流を十分小さな所定値(たとえば
零)から漸増させるように動作することが好ましい。請
求項6記載の発明は、上記制限実行制御手段は、当該電
動パワーステアリング装置が動作を停止する際の一定期
間において、上記制限動作を行わせるものであることを
特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電動パ
ワーステアリング装置である。
【0017】この構成によれば、電動パワーステアリン
グ装置の動作が停止する際には、トルク信号の入力また
は目標電流が制限される。これにより、たとえば、運転
者がステアリングホイールなどの操作手段に操舵トルク
を加えている状態でイグニッションスイッチをオフする
場合などに、操舵補助力が急減することを防止できる。
なお、電動パワーステアリング装置の動作が停止される
場合には、イグニッションスイッチがオフされる場合の
他にも、何らかの故障が生じたものとして電動パワース
テアリング装置の動作が停止させられる場合などがあ
る。
【0018】なお、この場合に、上記入力制限手段は、
トルク信号の上限値を十分小さな所定値(たとえば零)
まで漸減させるように動作することが好ましい。また、
目標電流制限手段は、目標電流を十分小さな所定値(た
とえば零)まで漸減させるように動作することが好まし
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置の
電気的構成を示すブロック図である。操作手段としての
ステアリングホイール1に加えられた操舵トルクは、ス
テアリングシャフト2を介して,ステアリング機構3に
機械的に伝達される。ステアリング機構3には、電動モ
ータMから操舵補助力が伝達されるようになっている。
【0020】ステアリングシャフト2は、ステアリング
ホイール1側に結合された入力軸2Aと、ステアリング
機構3側に結合された出力軸2Bとに分割されていて、
これらの入力軸2Aおよび出力軸2Bは、トーションバ
ー4によって互いに連結されている。トーションバー4
は、操舵トルクに応じてねじれを生じるものであり、こ
のねじれの方向および量は、トルクセンサ5によって検
出されるようになっている。
【0021】トルクセンサ5は、たとえば、入力軸2A
と出力軸2Bとの回転方向の位置関係の変化に応じて変
化する磁気抵抗を検出する磁気式のもので構成されてい
る。このトルクセンサ5の出力信号は、コントローラ1
0(ECU)に入力されている。コントローラ10は、
トルクセンサ5によって検出される操舵トルクに応じて
電動モータMの目標電流を定め、操舵トルクに応じた操
舵補助力がステアリング機構3に与えられるように、電
動モータMを駆動制御する。
【0022】コントローラ10は、トルクセンサ5が出
力するトルク信号を受け付けるインタフェース回路(I
/F)11と、インタフェース回路11が出力するトル
ク信号を制限する入力制限手段としてのリミッタ回路1
2と、このリミッタ回路12が出力する信号の位相を補
償する位相補償回路13と、この位相補償回路13によ
って位相補償されたトルク信号に対応する目標電流信号
を発生するアシスト特性決定回路14と、ステアリング
機構3や電動モータMの慣性に起因する応答遅れを補償
するための慣性補償回路15と、この慣性補償回路15
の出力とアシスト特性決定回路14の出力信号とを加算
することによって、慣性補償処理のされた目標電流信号
を発生する加算回路16とを備えている。そして、モー
タ電流検出回路17によって検出されたモータ電流と目
標電流信号との偏差が減算回路18によって求められ、
この偏差信号がPWM(Pulse Width Modulation)変換回
路19に入力される。このPWM変換回路19は、偏差
信号に対応したパルス幅のPWM駆動信号を発生し、こ
のPWM駆動信号は、電動モータMに電流を供給するモ
ータドライバ20に入力される。
【0023】この実施形態では、上述のリミッタ回路1
2、位相補償回路13およびアシスト特性決定回路14
などは、それぞれアナログ回路で構成されている。コン
トローラ10は、さらに、マイクロコンピュータ21を
備えている。このマイクロコンピュータ21には、車速
センサ22からの車速信号およびエンジン回転センサ2
4からのエンジン回転数信号が、それぞれインタフェー
ス回路23,25を介して入力されている。このマイク
ロコンピュータ21は、車速信号により表される車速に
応じて、アシスト特性決定回路14におけるトルク対目
標電流特性をライン26を介して変化させ、これによ
り、いわゆる車速感応制御を実現している。すなわち、
高速走行時には目標電流を小さく設定し、低速走行時や
停止時には目標電流を大きく設定することにより、車速
に応じた適切な操舵補助力がステアリング機構3に与え
られるようにしている。車速センサ22は、たとえば、
車輪の回転速度を検出する車輪速センサであってもよ
い。
【0024】マイクロコンピュータ21は、さらに、リ
ミッタ回路12を制御し、トルクセンサ5が出力するト
ルク信号が不定となるおそれのある期間において、この
ようなトルク信号の位相補償回路13およびアシスト特
性決定回路14などへの入力を制限させる。より具体的
には、マイクロコンピュータ21は、イグニッションス
イッチ31がオンされて、車載バッテリ32からのバッ
テリ電圧がコントローラ10に与えられると、その直後
の期間には、リミッタ回路12の出力上限値を漸増させ
る。すなわち、図2に示されているように、たとえば、
イグニッションスイッチ31がオンされると、初期チェ
ックに引き続いて、出力上限値をたとえば、一定時間
(たとえば1.6秒)の期間に、0%から100%まで
漸増させ、徐々に制限を解除していく。このように、イ
グニッションスイッチオン時において、トルク信号の入
力を制限し、その制限を徐々に解除していくことによっ
て、電動モータMの発生トルクが急激に立ち上がること
を防止できる。これにより、とくに運転者がステアリン
グホイール1に手を掛けている場合に、ハンドルが不意
に軽くなったと感じることを防止できるので、操舵フィ
ーリングを向上できる。
【0025】また、マイクロコンピュータ21は、イグ
ニッションスイッチ31がオフされて、車載バッテリ3
2からのバッテリ電圧の供給が遮断されたことが検出さ
れると、これに応答して、その直後の期間には、リミッ
タ回路12の出力上限値を漸減させる。すなわち、図3
に示されているように、イグニッションスイッチ31が
オフされると、終了処理に引き続いて、出力上限値をた
とえば、一定時間(たとえば0.4秒)の期間に、10
0%から0%まで漸減させ、徐々に制限をかけていく。
そして、0%になった後に、リレー33(図1参照)を
遮断し、マイクロコンピュータ21が、コントローラ1
0の電源を遮断する。このように、イグニッションスイ
ッチオフ時において、トルク信号の入力を徐々に制限し
ていくことにより、電動モータMの発生トルクが急変す
ることを防止できるので、ハンドルが不意に重くなった
り、ステアリングホイール1が振動したりすることがな
くなるから、操舵フィーリングを向上できる。
【0026】なお、マイクロコンピュータ21は、イグ
ニッションスイッチ31がオンされたことに応答してリ
レー33を導通させ、イグニッションスイッチ31がオ
ンされている限りにおいて、このリレー33を導通状態
に保持する。また、マイクロコンピュータ21は、たと
えば、エンジン回転数信号があるのに、車速信号が0km
/hのときには、断線などの異常が生じたものと判断し
て、モータ駆動回路の動作を停止させる。この際、図4
に示されているように、マイクロコンピュータ21は、
異常と判断されて一定時間(たとえば、560ミリ秒)
が経過した後、一定時間(たとえば14秒)の期間に、
リミッタ回路12の出力上限値を100%から0%まで
漸減させる。これにより、電動モータMの発生トルクは
緩やかに減少するから、ハンドルが不意に重くなったり
することがなく、故障発生時においても、操舵フィーリ
ングを著しく損なうことがない。
【0027】さらに、異常判定がされた後に正常状態に
復帰した場合、たとえば、信号系コネクタの接触不良が
元に戻った場合には、電動パワーステアリング装置の動
作が再開される。この際、図5に示されているように、
マイクロコンピュータ21は、正常状態に復帰したと判
定した後に、一定時間(たとえば1.6秒)の期間に、
リミッタ回路12の出力の上限値を、0%から100%
まで漸増させ、徐々に制限を解除する。これにより、正
常状態への復帰時には、ハンドルが不意に軽くなったり
することがなく、徐々に操舵補助力が増大するので、操
舵フィーリングを損なうことがない。
【0028】さらには、とくに、システムが停止してト
ルクセンサ5への電源電圧の供給が停止されるときに、
このトルクセンサ5が有するインダクタンス成分に起因
するサージ電圧が位相補償回路13やマイクロコンピュ
ータ21などに印加されることを防止できる。これによ
り、回路の破壊が生じたりすることを防止できる。図6
は、リミッタ回路12の構成例を示す電気回路図であ
る。リミッタ回路12は、トルク信号のためのインタフ
ェース回路11と位相補償回路13との間のライン58
にダイオード53,54を介して接続された一対のオペ
アンプ51,52を有している。一方のオペアンプ51
は、左入力トルク信号(左方向操舵に対応したトルク信
号)の下限値設定用のものであり、その出力端子がダイ
オード53を介してライン58に接続され、かつ、その
反転入力端子には、ライン58からのトルク信号Tが入
力されている。他方のオペアンプ52は、右入力トルク
信号(右方向操舵に対応したトルク信号)の上限値設定
用のものであり、その出力端子がダイオード54を介し
てライン58に接続され、かつ、その反転入力端子に
は、ライン58からのトルク信号が入力されている。
【0029】オペアンプ51の非反転入力端子には、抵
抗R1,R2およびコンデンサC1,C2で構成された
積分回路55からのリミッタ指示電圧V1が入力されて
いる。また、オペアンプ52の非反転入力端子には、積
分回路55からのリミッタ指示電圧を、さらに、オペア
ンプ56で反転して作成されたリミッタ指示電圧V2が
入力されている。積分回路55には、マイクロコンピュ
ータ21からのリミッタ値指示用PWM信号が与えられ
るようになっている。マイクロコンピュータ21は、リ
ミッタ値指示用PWM信号のパルス幅を変更することに
より、リミッタ指示値を変更する。すなわち、積分回路
55は、リミッタ値指示用PWM信号のパルス幅Wに応
じた直流電圧を、リミッタ指示電圧として発生する。
【0030】オペアンプ51は、ライン58より、リミ
ッタ指示電圧V1より低い信号(左入力トルク信号)が
入力された場合、リミッタ指示電圧V1との差電圧分を
ダイオード53を通して、ライン58に補う。オペアン
プ52は、ライン58より、リミッタ指示電圧V2より
高い信号(右入力トルク信号)が入力された場合、リミ
ッタ指示電圧V2との差電圧分をダイオード54を通し
て、ライン58よりグランドへ引き込む。
【0031】このようにして、演算増幅器を用いた簡単
な回路構成により、リミッタ回路12を実現できる。次
に、再び図1を参照して、この発明の第2の実施形態に
ついて説明する。この実施形態では、リミッタ回路12
が省かれ、その代わりに、アシスト特性決定回路14の
アシスト特性を、マイクロコンピュータ21によって変
更することにより、トルクセンサ5が出力する不定信号
の目標電流決定への影響の抑制が図られる。
【0032】図7は、マイクロコンピュータ21の動作
を説明するための図であり、アシスト特性決定回路14
におけるアシスト特性が示されている。すなわち、横軸
はトルク信号Tを表し、縦軸は目標電流を表している。
イグニッションスイッチオン時や、異常状態から正常状
態に復帰したときのように、システムが停止状態から作
動状態に移る際には、参照符号A1で示すように、目標
電流値が徐々に大きくなるようにトルク対目標電流特性
が変化させられる。すなわち、当初は目標電流が零とな
るように曲線L0が採用され、曲線L1,L2,・・・・・・
へと順次切り換えられて、最終的に、通常のアシスト特
性曲線LNが設定される。むろん、アシスト特性の変更
は、段階的に行うこともできるし、連続的に行うことも
できる。
【0033】一方、イグニッションスイッチオフ時や、
何らかの異常が検出された場合のようにシステムが作動
状態から停止状態に移る際には、参照符号A2で示すよ
うに、目標電流値が徐々に小さくなるようにトルク対目
標電流特性が変化させられる。すなわち、通常のアシス
ト特性曲線LNに設定されている状態から、曲線L(N
−1),・・・・・・,L2,L1,L0へと順次切り換えら
れて、目標電流が零の状態へと導かれる。この場合に
も、アシスト特性の変更は、段階的に行われてもよい
し、連続的に行われてもよい。
【0034】アシスト特性決定回路14は、たとえば、
折れ線回路を形成するアナログ回路で実現することがで
き、これにマイクロコンピュータ21からアシスト特性
決定用のPWM信号を入力することによって、アシスト
特性を変更するようにしてもよい。この場合、PWM信
号をRC積分回路などで直流電圧に変換してアシスト特
性指示電圧を作成することとしておけば、マイクロコン
ピュータ21が、PWM信号のパルス幅を変更すること
によって、アシスト特性を変更できる。
【0035】このように、この実施形態においては、ト
ルク対目標電流特性を徐々に変更することによって、ト
ルクセンサ5からの不定信号の影響を制限し、この不定
信号により目標電流に不所望な変動が生じることを防止
している。これにより、不定信号の影響による操舵フィ
ーリングの悪化を防止できる。図8は、この発明の第3
の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電気的
構成を示すブロック図である。この図8において、上述
の図1に示された部分と共通する部分には、図1の場合
と同じ参照符号を付して示す。
【0036】上述の図1の構成では、リミッタ回路12
およびアシスト特性決定回路14などはアナログ回路で
構成されているが、この実施形態では、これらの機能
は、マイクロコンピュータ70がプログラムを実行する
ことによって行うソフトウエア処理によって実現されて
いる。したがって、トルクセンサ5からのトルク信号T
は、インタフェース回路11からマイクロコンピュータ
70に入力されており、このマイクロコンピュータ70
がモータ駆動用のPWM信号をモータドライバ20に入
力する。
【0037】図9ないし図12は、マイクロコンピュー
タ70の動作を説明するためのフローチャートである。
図9は、イグニッションスイッチ31がオンされた直後
の動作を示し、図10は、イグニッションスイッチ31
がオフされた直後の動作を示し、図11は、異常が発生
したときの動作を示し、図12は、異常状態から正常状
態へと復帰したときの動作を示す。
【0038】まず、図9を参照すると、イグニッション
スイッチ31がオンされた直後には、マイクロコンピュ
ータ70は、初期化処理(ステップS1)を行う。この
とき、マイクロコンピュータ70は、リレー33を導通
させ、以後、イグニッションスイッチ31が導通してい
る限りにおいて、このリレー33を導通状態に保持す
る。
【0039】続いて、トルクセンサ5からのトルク信号
がインタフェース回路11を介して取り込まれ(ステッ
プS2)、このトルク信号に対してリミッタ処理(ステ
ップS3)が行われる。インタフェース回路11から取
り込まれたアナログトルク信号は、ディジタルトルク信
号に変換されることになり、所定の最大値と最小値との
間の値をとる。そこで、ステップS3のリミッタ処理で
は、トルク信号の上限値を最大値の0%から100%
(リミッタ係数)まで時間経過に伴って徐々に増大させ
ていき、インタフェース回路11からのトルク信号がそ
の上限値を上回るときには、当該上限値を出力し、トル
ク信号がその上限値以下であれば、当該トルク信号の値
をそのまま出力する。こうして、イグニッションスイッ
チ31がオンされた直後の期間における不定信号の入力
が制限される。
【0040】こうしてリミッタ処理を経たトルク信号に
は、操舵トルク演算処理(ステップS4)が施され、ト
ルク信号に対応した操舵トルク値が求められる。そし
て、この操舵トルク値に基づいて、電動モータMに供給
すべき目標電流値が求められ(ステップS5)、さら
に、この目標電流値に対応したPWM駆動信号が生成さ
れて(ステップS6)、モータドライバ20に供給され
る。
【0041】その後、リミッタ処理におけるリミッタ係
数が100%に達したか否かが判断され(ステップS
7)、リミッタ係数が100%に達していなければ、ス
テップS2からの処理を繰り返す。リミッタ処理(ステ
ップS3)では、イグニッションスイッチオンからの時
間経過に対応したリミッタ係数が設定されるから、操舵
トルク演算処理(ステップS4)に供されるトルク信号
の上限値は漸増していく。
【0042】そうして、リミッタ係数が100%に達し
た後には(ステップS7)、読み込まれたトルク信号を
リミッタ処理を施さずに操舵トルク演算処理に供し、こ
れにより求められた操舵トルク値に基づいて目標電流値
を定める通常の制御処理が行われる(ステップS8,S
9,S10,・・・・・・)。次に図10を参照すると、イグ
ニッションスイッチ31をオフした直後には、終了処理
(ステップS11)に続いて、トルク信号が読み込まれ
(ステップS12)、このトルク信号に対してリミッタ
処理が施される(ステップS13)。この場合のリミッ
タ処理は、トルク信号の上限値をその最大値の100%
の値から0%の値へと、時間経過に伴って漸減させるた
めの処理である。
【0043】リミッタ処理においてトルク信号の上限値
が0%まで制限されると(ステップS14)、リレー3
3を遮断して、コントローラ10への電源供給を遮断
し、システムを停止する(ステップS15)。リミッタ
処理(ステップS13)において、トルク信号の上限値
が0%にまで制限される前の期間には、リミッタ処理を
経たトルク信号は、操舵トルク演算処理(ステップS1
6)に供され、リミッタ処理後のトルク信号に対応した
操舵トルク値が求められる。この操舵トルク値に基づい
て、目標電流値が求められ(ステップS17)、この目
標電流値に対応したPWM駆動信号がモータドライバ2
0に与えられる(ステップS18)。この後の処理は、
ステップS12に戻る。
【0044】図11を参照すると、なんらかの異常が発
生してフェールセーフ処理を行うときには、読み込まれ
たトルク信号(ステップS21)は、リミッタ処理(ス
テップS22)によって、その上限値が100%から0
%へと時間経過に伴って漸減させられることにより、入
力が制限される。上限値が0%にまで制限された後には
(ステップS23)、システムを停止して、正常状態へ
の復帰を監視する処理に移る(ステップS24)。
【0045】トルク信号の上限が0%に制限される前に
は(ステップS23)、リミッタ処理後のトルク信号に
対応した操舵トルク値が演算される(ステップS2
5)。そして、この演算された操舵トルク値に基づいて
目標電流値が求められ(ステップS26)、この目標電
流値に対応したPWM駆動信号がモータドライバ20に
与えられる(ステップS27)。
【0046】図12を参照すると、異常状態が発生した
ものと判定されて停止状態にあるシステムが正常状態に
復帰して動作を開始するときには、トルクセンサ5から
取り込まれたトルク信号(ステップS31)に、リミッ
タ処理が施される(ステップS32)。この場合のリミ
ッタ処理は、トルク信号の上限値を出力最大値の0%か
ら100%へと時間経過に伴って漸増させることによ
り、当初の不定信号の入力を制限する処理である。
【0047】リミッタ処理後のトルク信号は、操舵トル
ク演算処理(ステップS33)に供せられ、これにより
求められた操舵トルク値に基づいて目標電流値が求めら
れる(ステップS34)。そして、この目標電流値に対
応したPWM駆動信号がモータドライバ20に与えられ
る(ステップS35)。その後、リミッタ係数が100
%に達したかどうかが調べられ(ステップS36)、リ
ミッタ係数が100%に達した後には、リミッタ処理の
ない通常の処理(図9のステップS8,S9,S10,
・・・・・・の処理と同様の処理)が行われる。トルク信号の
上限値が100%の値に達する以前であれば(ステップ
S36)、ステップS31からの処理を繰り返す。この
場合、ステップS32のリミッタ処理では、正常状態に
復帰してからの経過時間に応じた上限値が設定されるこ
とになる。
【0048】以上のようにこの実施形態によれば、マイ
クロコンピュータ70によるソフトウエア処理によっ
て、トルクセンサ5からの不定信号の入力を制限するリ
ミッタ処理を行っており、これにより、上述の第1の実
施形態に関連して説明した効果を達成できる。図8のよ
うなディジタル方式の構成では、マイクロコンピュータ
の制御分解能を上げるため、通常制御に使用する範囲
を、マイクロコンピュータ内部で演算するビットの最大
値としているため、マイクロコンピュータ内に不定な信
号が取り込まれた場合には、演算上オーバーフローを起
こし、制御不能となる場合があるが、図9のフローチャ
ートに示されているように、トルク信号取り込み後にリ
ミッタ処理を入れることにより、このような不具合を防
げる。
【0049】次に、この発明の第4の実施形態につい
て、上述の図7および図8を参照して説明する。操舵ト
ルク値に対応する目標電流値をソフトウエア処理により
求める場合に、マイクロコンピュータ70は、たとえ
ば、図7の曲線LNに従って目標電流値を求める。そこ
で、この実施形態では、上述の第3の実施形態の場合の
ようなリミッタ処理を行う代わりに、上述の第2の実施
形態の場合と同様の処理を、ソフトウエア処理により実
現する。
【0050】すなわち、マイクロコンピュータ70は、
イグニッションスイッチオン時や、異常状態から正常状
態に復帰したときのように、システムが停止状態から作
動状態に移る際には、参照符号A1で示すように、目標
電流値が徐々に大きくなるようにトルク対目標電流特性
を変更する。すなわち、当初は目標電流が零となるよう
に曲線L0に従って目標電流値が演算され、時間経過に
伴って、曲線L1,L2,・・・・・・へと順次参照曲線が切
り換えられて、最終的に、通常のアシスト特性曲線LN
に従って目標電流値が演算される状態に至る。このよう
なアシスト特性の変更は、段階的に行うこともできる
し、連続的に行うこともできる。
【0051】一方、イグニッションスイッチオフ時や、
何らかの異常が検出された場合のようにシステムが作動
状態から停止状態に移る際には、参照符号A2で示すよ
うに、目標電流値が徐々に小さくなるようにトルク対目
標電流特性が変化させられる。すなわち、マイクロコン
ピュータ70は、通常のアシスト特性曲線LNに従って
目標電流値を演算している状態から、曲線L(N−
1),・・・・・・,L2,L1,L0へと順次参照曲線を切
り換え、目標電流が零の状態へと導く。この場合にも、
アシスト特性の変更は、段階的に行われてもよいし、連
続的に行われてもよい。
【0052】このようにして、上述の第2の実施形態と
同様の処理を、ソフトウエア処理によって実現できる。
以上、この発明の4つの実施形態について説明したが、
この発明はこれら以外の形態でも実施することができ、
特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変
更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る電動パワーステア
リング装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】イグニッションスイッチオン時におけるリミッ
タ処理を説明するための図である。
【図3】イグニッションスイッチオフ時におけるリミッ
タ処理を説明するための図である。
【図4】異常発生に伴うシステム停止時におけるリミッ
タ処理を説明するための図である。
【図5】異常状態から正常状態への復帰に伴うシステム
作動開始時におけるリミッタ処理を説明するための図で
ある。
【図6】リミッタ回路の構成例を説明するための図であ
る。
【図7】この発明の第2および第4の実施形態を説明す
るためのアシスト特性図である。
【図8】この発明の第3の実施形態に係る電動パワース
テアリング装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】上記第3の実施形態において、イグニッション
スイッチがオンされた直後の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図10】上記第3の実施形態において、イグニッショ
ンスイッチがオフされた直後の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】上記第3の実施形態において、異常が発生し
たときの動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】上記第3の実施形態において、異常状態から
正常状態へと復帰したときの動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 3 ステアリング機構 5 トルクセンサ 10 コントローラ 12 リミッタ回路 14 アシスト特性決定回路 21 マイクロコンピュータ 31 イグニッションスイッチ 33 リレー 70 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 義之 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC28 DA15 DA23 DA24 DA49 DA64 DA91 DC40 DD10 DD17 DE02 EA01 EB11 EC23 GG01 3D033 CA03 CA11 CA13 CA16 CA20 CA21 CA31 CA32 5H570 AA21 BB20 CC02 DD01 EE01 EE02 EE03 GG01 HB16 JJ03 JJ25 JJ30 KK06 KK08 LL02 LL12 LL40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動モータを駆動源とし、車両に搭載され
    たステアリング機構に操作手段の操作に応じた操舵補助
    力を与える電動パワーステアリング装置であって、 操作手段に加えられた操舵トルクを検出し、その検出さ
    れた操舵トルクに対応したトルク信号を出力するトルク
    センサと、 このトルクセンサが出力するトルク信号に基づいて電動
    モータを制御するモータ制御手段と、 上記トルクセンサが出力するトルク信号の上記モータ制
    御手段への入力を制限する入力制限手段と、 上記トルク信号が不定となるおそれのある予め定める期
    間において、上記入力制限手段を作動させて制限動作を
    行わせる制限実行制御手段とを含むことを特徴とする電
    動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】上記入力制限手段は、上記トルクセンサが
    出力するトルク信号の上限値を漸次変化させるリミッタ
    手段を含むものであることを特徴とする請求項1記載の
    電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】電動モータを駆動源とし、車両に搭載され
    たステアリング機構に操作手段の操作に応じた操舵補助
    力を与える電動パワーステアリング装置であって、 操作手段に加えられた操舵トルクを検出し、その検出さ
    れた操舵トルクに対応したトルク信号を出力するトルク
    センサと、 このトルクセンサが出力するトルク信号に基づいて電動
    モータの目標電流を定めるとともに、目標電流とトルク
    信号との関係であるアシスト特性が変更可能な目標電流
    設定手段と、 この目標電流設定手段における上記アシスト特性を変更
    することによって、目標電流を制限する目標電流制限手
    段と、 上記トルク信号が不定となるおそれのある予め定める期
    間において、上記目標電流制限手段を作動させて制限動
    作を行わせる制限実行制御手段とを含むことを特徴とす
    る電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】上記目標電流制限手段は、目標電流が漸次
    変化するように上記アシスト特性を漸次変更するもので
    あることを特徴とする請求項3記載の電動パワーステア
    リング装置。
  5. 【請求項5】上記制限実行制御手段は、当該電動パワー
    ステアリング装置が動作を開始した直後の一定期間にお
    いて、上記制限動作を行わせるものであることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の電動パワース
    テアリング装置。
  6. 【請求項6】上記制限実行制御手段は、当該電動パワー
    ステアリング装置が動作を停止する際の一定期間におい
    て、上記制限動作を行わせるものであることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の電動パワーステ
    アリング装置。
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