JP2001122144A - 車両の電動パワーステアリング装置 - Google Patents

車両の電動パワーステアリング装置

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JP2001122144A
JP2001122144A JP30882299A JP30882299A JP2001122144A JP 2001122144 A JP2001122144 A JP 2001122144A JP 30882299 A JP30882299 A JP 30882299A JP 30882299 A JP30882299 A JP 30882299A JP 2001122144 A JP2001122144 A JP 2001122144A
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栄治 河西
Shuji Fujita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動パワーステアリング装置において、電気
制御装置の異常回復時における操舵フィーリングの違和
感を解消する。 【解決手段】 CPU64は、プログラム処理により、
トルクセンサ装置50により検出された操舵トルク及び
車速センサにより検出された車速などに基づいて電動モ
ータ14を制御して、操舵ハンドルの回動操作に対して
適当なアシスト力を付与する。また、CPU64は、プ
ログラム処理により、電源回路41、トルクセンサ装置
50などの異常を検出する。異常判定回路68は、ウォ
ッチドッグタイマなどにより、CPU64によるプログ
ラム処理の暴走などの異常を判定する。これらの異常判
定時には操舵アシスト制御を停止し、異常回復時には、
車両が停止中であるか又は直前に停止中であったことを
条件に操舵アシスト制御を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵ハンドルの操
舵操作を電動モータの回転によりアシストする車両の電
動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平7−81590
号公報に示されているように、操舵ハンドルの回動操作
に対してアシスト力を付与する電動モータと、操舵トル
クを検出し同検出操舵トルクに応じて電動モータの回転
を制御して操舵ハンドルの回動操作を電動モータの回転
によりアシストするアシスト制御手段とを備えた車両の
電動パワーステアリング装置において、アシスト制御手
段の異常を検出し、同異常検出時に電動モータの回転制
御を停止すなわち電動モータによるアシスト制御を停止
することは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、アシスト制御手段の異常発生時に電動モ
ータによるアシスト制御が停止されるので、車両の走行
安定性は確保されるものの、前記アシスト制御手段の異
常が回復した場合の処置については何ら考慮されていな
い。この場合、前記アシスト制御手段の異常回復時に、
電動モータによるアシスト制御を再開させることも考え
られる。しかし、このようにすると、車両の走行中にあ
っても前記アシスト制御が再開されることになり、この
場合、車両走行中に操舵アシスト力が「無し」の状態か
ら「有り」の状態に急変するので、運転者は操舵ハンド
ルの回動操作に対して違和感を感じるという問題があ
る。
【0004】
【発明の概略】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、電動モータによるアシスト
制御の再開時に、操舵ハンドルの回動操作に対する運転
者の違和感を解消するようにした車両の電動パワーステ
アリング装置を提供することにある。
【0005】前記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
力を付与する電動モータと、操舵トルクを検出し同検出
操舵トルクに応じて電動モータの回転を制御して操舵ハ
ンドルの回動操作をアシストするアシスト制御手段とを
備えた車両の電動パワーステアリング装置において、ア
シスト制御手段による制御開始前に車両が停止中である
か又は直前に停止中であったか否かを判定する停止判定
手段と、停止判定手段により車両が停止中である又は直
前に停止中であったと判定されたときアシスト制御手段
による電動モータの回転制御を許容し、同判定手段によ
り車両が停止中である又は直前に停止中であったと判定
されなかったときアシスト制御手段による電動モータの
回転制御を禁止するアシスト制御開始判定手段とを設け
たことにある。
【0006】前記のように構成した本発明の特徴によれ
ば、停止判定手段及びアシスト制御開始判定手段によ
り、車両が停止中である又は直前に停止中であったと判
定されたときアシスト制御手段による電動モータの回転
制御が許容され、車両が停止中である又は直前に停止中
であったと判定されなかったとき電動モータの回転制御
が禁止されるので、車両走行中にアシスト制御手段によ
る電動モータの回転制御が新たに開始されることはな
い。したがって、車両走行中に操舵ハンドルの回動操作
に対してアシスト制御が新たに開始されることはなく、
車両の停止中又はその直後に前記アシスト制御が開始さ
れるので、車両走行中にアシスト制御手段による電動モ
ータの回転制御が中断されていた場合でも、同アシスト
制御が不必要に制限されることがなくなるとともに、運
転者は操舵ハンドルの回動操作に対して違和感を感じる
ことがなくなる。
【0007】また、本発明の他の構成上の特徴は、操舵
ハンドルの回動操作に対してアシスト力を付与する電動
モータと、操舵トルクを検出し同検出操舵トルクに応じ
て電動モータの回転を制御して操舵ハンドルの回動操作
をアシストするアシスト制御手段と、アシスト制御手段
の異常を検出する異常検出手段と、異常検出手段により
アシスト制御手段の異常が検出されたときアシスト制御
手段による電動モータの回転制御を中断する中断制御手
段とを備えた車両の電動パワーステアリング装置におい
て、アシスト制御手段の異常が回復したとき、車両が停
止中である又は直前に停止中であったことを条件にアシ
スト制御手段による電動モータの回転制御を再開させる
再開判定手段を設けたことにある。
【0008】前記のように構成した他の構成上の特徴に
よれば、アシスト制御及び中断制御手段により、アシス
ト制御手段に異常が発生すれば操舵ハンドルの回動操作
に対するアシスト制御は中断されるので、同アシスト制
御が的確に行われる。また、前記アシスト制御手段の異
常が回復しても、再開判定手段により、車両が停止中で
ある又は直前に停止中であったことを条件に操舵ハンド
ルの回動操作に対するアシスト制御が再開され、車両走
行中には同アシスト制御は再開されないので、同アシス
ト制御が不必要に制限されることがなくなるとともに、
運転者は操舵ハンドルの回動操作に対して違和感を感じ
ることがなくなる。
【0009】また、本発明の他の構成上の特徴は、前記
再開判定手段に代えて、前記アシスト制御手段の異常が
回復しても、車両が走行中であるとき、前記中断制御手
段による電動モータの回転制御の中断を継続する中断継
続制御手段を設けたことにある。
【0010】この他の構成上の特徴によっても、アシス
ト制御手段に異常が発生して操舵ハンドルの回動操作に
対するアシスト制御が中断された後には、車両が走行中
であれば同アシスト制御は再開されないので、運転者は
操舵ハンドルの回動操作に対して違和感を感じることが
なくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係る車両の
電動パワーステアリング装置を概略的に示している。
【0012】この電動パワーステアリング装置は、操舵
ハンドル11の回動操作をラックアンドピニオン機構1
2を介して左右前輪FW1,FW2に伝達する操舵軸1
3に組み付けられた電動モータ14を備えている。電動
モータ14は、直流モータで構成されて、その回転に応
じて操舵ハンドル11の回動操作に対してアシスト力を
付与するもので、その回転は減速機構15を介して操舵
軸13に伝達されるようになっている。
【0013】電動モータ14には、電気制御装置20が
電気的に接続され、電気制御装置20には、車速センサ
21、エンジン回転数センサ22及びセンサユニットS
Uが接続されている。車速センサ21は、車速Vを検出
して、同車速Vを表す検出信号を電気制御装置20に供
給する。エンジン回転数センサ22は、エンジン回転数
Neを検出して、同回転数Neを表す検出信号を電気制
御装置20に供給する。センサユニットSUは、操舵軸
13に組み付けられて、後述するトルクセンサ装置50
の一部を構成する。
【0014】電気制御装置20は、図2に示すように、
バッテリ25からバッテリ電圧Vbを各種回路に供給す
るためのリレースイッチ26a及びイグニッションスイ
ッチ27を備えている。リレースイッチ26aは、後述
するリレー制御回路69により制御されるリレーコイル
26bの通電時にオン状態に保たれるとともに、リレー
コイル26bの非通電時にオフ状態に保たれる。イグニ
ッションスイッチ27は、エンジン始動時に運転者によ
りオン操作されるものである。
【0015】また、電気制御装置20は、駆動回路30
及び電源回路41,42を備えている。駆動回路30
は、電動モータ14に駆動電流を流すもので、FETな
どのスイッチング素子31〜34を4辺とするブリッジ
回路からなる。ブリッジ回路の互いに対向する一対の対
角位置の一方はシャント抵抗35を介してリレースイッ
チ26aに接続されており、同一対の対角位置の他方は
シャント抵抗36を介して接地されている。また、前記
ブリッジ回路の他方の対角位置には、電動モータ14の
両端子がそれぞれ接続されている。
【0016】電源回路41,42には、カソード側を共
通接続したダイオード43,44を介し、イグニッショ
ンスイッチ27及びリレースイッチ26からのバッテリ
電圧Ebに基づく電源電圧Epが供給されるようになっ
ている。電源回路41は、電源電圧Epを降圧して所定
の定電圧(例えば、8v)である電源電圧Etを出力す
るもので、同電圧Etはトルクセンサ装置50に供給さ
れる。電源回路42も、電源電圧Epを降圧して所定の
定電圧(例えば、5v)である電源電圧Ecを出力する
もので、同電圧Ecは電流検出回路61、電圧検出回路
62、入力インターフェース回路63、CPU64、メ
モリ装置65、出力インターフェース回路66、駆動制
御回路67、異常判定回路68及びリレー制御回路69
にそれぞれ供給される。なお、電流検出回路61、電圧
検出回路62、出力インターフェース回路66及び駆動
制御回路67などには、電源回路42に供給される電源
電圧Epが直接供給されるようにしたり、出力インター
フェース回路66及び駆動制御回路67には電源電圧E
pが直接供給されるとともに、電流検出回路61及び電
圧検出回路62には出力インターフェース回路66又は
駆動制御回路67を介して電源電圧が供給されるように
してもよい。
【0017】トルクセンサ装置50は、電源回路41か
らの電源電圧Etにより動作するもので、発振回路5
2、電流増幅回路53a、反転電流増幅回路53b、サ
ンプリングパルス発生回路54、差動増幅回路55a,
55b、サンプルホールド回路56a,56b及び出力
回路57a,57bを備えている。
【0018】発振回路52は、図4(A)に示すように、
基準電位を中心に所定周期かつ所定振幅で上下に振動す
る正弦波信号を出力する。電流増幅回路53aは、前記
正弦波信号を電流増幅して出力する。反転電流増幅回路
53bは、前記正弦波信号を位相反転するとともに電流
増幅して出力する(図4(B)参照)。サンプリングパル
ス発生回路54は、発振回路52からの正弦波信号に基
づき、図4(C)に示すような同正弦波信号のピーク位値
にほぼ同期した矩形波状のパルス列信号をサンプリング
パルスとしてサンプルホールド回路56a,56bにそ
れぞれ出力する。
【0019】電流増幅回路53a,53bの各出力間に
は、センサユニットSUを構成する直列接続された同一
インダクタンスのコイルL1,L2の両端がそれぞれ接
続されている。コイルL1,L2は、操舵軸13の一部
を構成するトーションバーなどの弾性捩れ部材の両端部
にそれぞれ組み付けられて、操舵ハンドル11及び操舵
軸13に作用する操舵トルク(操舵反力)TMに応じ
て、コイルL1,L2の各インダクタンスが相反する方
向にそれぞれ変化するように構成されている。すなわ
ち、両コイルL1,L2の接続点からは、操舵トルクT
Mの方向も含めて同トルクに応じて振幅の変化する正弦
波信号が取出されるようになっている。この直列接続し
たコイルL1,L2の両端には、抵抗r1,r2,r3
からなる直列回路と、抵抗r4,r5,r6からなる直
列回路とが並列に接続されている。抵抗r3,r6はポ
テンショメータでそれぞれ構成されており、同抵抗r
3,r6からは基準電位がそれぞれ取出されるようにな
っている。
【0020】差動増幅回路55aは、コイルL1,L2
の接続点から取出した信号及び抵抗r3からの基準電位
を入力して、それらの差信号を出力する。差動増幅回路
55bは、コイルL1,L2の接続点から取出した信号
及び抵抗r6からの基準電位を入力して、それらの差信
号を出力する。これらの差動増幅回路55a,55bの
出力にはサンプルホールド回路56a,56bがそれぞ
れ接続されている。
【0021】サンプルホールド回路56a,56bは、
差動増幅回路55a,55bからの電圧信号を入力する
一方向性半導体スイッチング素子と、同スイッチング素
子の出力側に接続されて電圧を蓄積するコンデンサと、
同コンデンサに蓄積された電圧を極めて大きな時定数で
それぞれ放電する抵抗とからそれぞれなり、サンプリン
グパルス発生回路54から前記スイッチング素子のゲー
ト制御端子に供給されるサンプリングパルスに同期して
差動増幅回路55a,55bからの電圧信号をそれぞれ
サンプルホールドする。なお、これらのサンプルホール
ド回路56a,56bは、前記コンデンサ及び抵抗によ
るローパスフィルタ機能も有している。
【0022】出力回路57aは、コイルL1,L2、抵
抗r1,r2,r3、差動増幅回路55a及びサンプル
ホールド回路56aと共に操舵トルクTMを検出するた
めのメインセンサ回路を構成するもので、サンプルホー
ルド回路56aからの電圧信号を増幅して、操舵トルク
TMを表すメイントルク電圧信号MTVを出力する。出
力回路57bは、コイルL1,L2、抵抗r4,r5,
r6、差動増幅回路55b及びサンプルホールド回路5
6bと共に操舵トルクTMを検出するためのサブセンサ
回路を構成するもので、サンプルホールド回路56bか
らの電圧信号を増幅して、操舵トルクTMを表すサブト
ルク電圧信号STVを出力する。これらのメイントルク
電圧信号MTV及びサブトルク電圧信号STVは、基準
電位Esr(例えば、2.5v)を中心に下限値Es-(例
えば、1.0v)と上限値Es+(例えば、4.0v)の
間で変化する信号である。
【0023】ふたたび、図2の説明に戻ると、電流検出
回路61は、シャント抵抗36の両端に接続され、同抵
抗36の両端の電圧に基づいて電動モータ14に流れる
駆動電流Imを表す検出信号を出力する。電圧検出回路
62は、電動モータ14の両端に接続され、同モータ1
4の端子間電圧Vmを表す検出信号を出力する。入力イ
ンターフェース回路63は、トルクセンサ装置50用の
電源回路41に供給される電源電圧Ep、同電源回路4
1から出力される電源電圧Et、トルクセンサ装置50
からのメイントルク電圧信号MTV及びサブトルク電圧
信号STV、車速センサ21からの車速Vを表す検出信
号、エンジン回転数センサ22からのエンジン回転数N
eを表す検出信号、電流検出回路61からの駆動電流I
mを表す検出信号、並びに電圧検出回路62からの端子
間電圧Vmを表す検出信号を入力する。この入力インタ
ーフェース回路63は、A/D変換器などを内蔵してお
り、必要に応じて前記入力したアナログ形式の検出信号
をディジタル変換してCPU64に供給する。
【0024】CPU64は、図5〜図10のフローチャ
ートに示すプログラムを実行して、電動モータ14の回
転を制御するとともに、リレー制御回路69を制御して
リレーコイル26bの通電を制御する。メモリ装置65
は、ROM及びRAMからなり、前記プログラムを記憶
するとともに、同プログラムの実行に必要な変数を記憶
する。出力インターフェース回路66は、前記プログラ
ムの実行により計算された電動モータ65に流すための
指令電流値I*に応じた制御信号を駆動制御回路66に
出力するとともに、リレーコイル22bを通電させるた
めの制御信号をリレー制御回路69に出力する。駆動制
御回路67は、前記制御信号に応じて駆動回路30内の
スイッチング素子31〜34をオン・オフ制御する。
【0025】異常判定回路68は、入力インターフェー
ス回路63、CPU64、メモリ装置65、出力インタ
ーフェース回路66と共にマイクロコンピュータ部を構
成するもので、ウォッチドッグタイマを内蔵しており、
プログラムの暴走などマイクロコンピュータ部の正常及
び異常を検出して、同コンピュータ部の正常時には正常
信号をリレー制御回路69に出力し続け、同コンピュー
タ部の異常検出時には前記正常信号の出力を停止する。
また、この異常判定回路68は、マイクロコンピュータ
部の異常の検出時には、CPU64にリセット信号を出
力して同CPU64を再スタートさせる。リレー制御回
路69は、CPU64の初期動作において、出力インタ
ーフェース回路66から供給される制御信号に応じてリ
レーコイル26bの通電を開始し、異常判定回路69か
ら正常信号が供給されている限り同コイル26bの通電
を続け、同正常信号の消滅時(マイクロコンピュータ部
の異常時)にリレーコイル26bの通電を解除する。
【0026】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を説明する。停止している車両を発進させるために運
転者がイグニッション27のオンすると、バッテリ25
からのバッテリ電圧Ebが、イグニッションスイッチ2
7及びダイオード43を介して、電源電圧Epとして電
源回路41,42に供給される。この電源電圧Epの供
給により、電源回路41は、電源電圧Etをトルクセン
サ装置50に供給し始めて同装置50の作動を開始させ
る。また、電源回路42は、電源電圧Ecを電流検出回
路61、電圧検出回路62、入力インターフェース回路
63、CPU64、メモリ装置65、出力インターフェ
ース回路66、駆動制御回路67、異常判定回路68及
びリレー制御回路69に供給し始めて、同各種回路61
〜69を作動させ始める。なお、このとき、リレーコイ
ル26bは通電されておらず、リレースイッチ26aは
オフ状態に維持されている。
【0027】前記電源電圧Ecの供給により、CPU6
4は、図5の初期制御プログラムの実行をステップ10
0にて開始し始める。この初期制御プログラムの実行開
始後、CPU64は、ステップ102にて、入力インタ
ーフェース回路63、CPU64、メモリ装置65、出
力インターフェース回路66及び異常判定回路68から
なるマイクロコンピュータ部の正常な作動を確認するた
めのイニシャルチェックを行う。なお、このイニシャル
チェックは、短時間(例えば、40〜50ms)で済
む。そして、ステップ104にて、前記イニシャルチェ
ックの結果を判定、すなわちマイクロコンピュータ部が
正常に作動するか否かを判定する。
【0028】前記イニシャルチェックの結果、マイクロ
コンピュータ部が正常に作動すると判定された場合、ス
テップ104にて「YES」と判定して、ステップ10
6,108からなって車両が停止中であるか又は直前に
停止中であったか否かを判定する判定処理(車両がほぼ
停止状態にあるか、言い換えれば車両が走行中でないか
を判定する)にプログラムを進める。ステップ106に
おいては、車速センサ21から車速Vを入力し、同入力
車速Vが小さな所定車速Vo(例えば、5km/h)以
下であるか否かを判定する。ステップ108において
は、エンジン回転数センサ22からエンジン回転数Ne
を入力し、同入力エンジン回転数Neが所定回数Neo以
下であるか否かを判定する。この所定回数Neoは、エン
ジンのアイドル回転数よりも若干高い値に設定されてい
る。
【0029】通常の車両の発進動作においては、イグニ
ッションスイッチ27のオン操作からイニシャルチェッ
クを行うステップ102,104の処理を終了するまで
の時間(例えば40〜50ms)内で、車速Vが所定車
速Voまで上昇することもないので、ステップ106に
て「YES」と判定してプログラムをステップ110に
進める。また、車両のエンジンを押しかけにより作動さ
せる場合には、車速が所定車速Voに達していることは
あるが、前記時間内でエンジン回転数Neが所定数Neo
まで上昇することはないので、ステップ106の「N
O」との判定後、ステップ108にて「YES」と判定
してプログラムをステップ110に進める。このように
ステップ108にてエンジン回転数Neまで調べるよう
にしたので、エンジンの押しかけまで含めて車両が停止
中にあること又は直前に停止中であったことが判定され
ることになる。言い換えれば、車両が実質的に走行中で
ないこと、すなわちエンジンにより駆動されて車両が走
行している状態でないことが判定される。
【0030】ステップ110においては、電動モータ1
4、駆動回路30、電源回路41,42、トルクセンサ
装置50、電流検出回路61、電圧検出回路62、駆動
制御回路67及びリレー制御回路69を含むシステム全
体が正常であるかをチェックする。そして、システム全
体が正常であれば、ステップ112にて「YES」と判
定してプログラムをステップ114に進める。なお、こ
のシステム全体のチェックには1秒程度の時間が必要で
ある。そのために、本実施形態では、ステップ106,
108による車両が停止中であるか又は直前に停止中で
あったかの判定処理を、前記ステップ102,104か
らなるイニシャルチェック判定処理の直後に行い、ステ
ップ110,112からなるシステム全体のチェック判
定処理後に行わないようにして、前記ステップ106,
108による車両が停止中であるか又は直前に停止中で
あったかの誤判定を避けるようにしている。
【0031】ステップ114においては、出力インター
フェース回路66を介してリレー制御回路69にリレー
コイル26bを通電制御するための制御信号を供給す
る。リレー制御回路69は、前記制御信号に応答してリ
レーコイル26bに通電し始めるので、リレースイッチ
26aはオンし、同スイッチ26aを介してバッテリ電
圧Ebが駆動回路30に供給され始める。したがって、
電動モータ14はこの時点より作動可能な状態になる。
なお、このリレーコイル26bの通電は、異常判定回路
68からの正常信号が供給され続ける限り、すなわちマ
イクロコンピュータ部の異常が検出されて異常判定回路
68からの正常信号の供給が停止しない限り、保持され
てリレースイッチ26aをオン状態に維持する。
【0032】前記ステップ114の処理後、ステップ1
16にて、図6のアシスト制御プログラムの実行を許容
する。このステップ116の処理は、図示しないプログ
ラム又はCPU64内に設けられたタイマなどに対し
て、アシスト制御プログラムを短時間毎に繰り返し起動
させることを指示するもので、このステップ116の処
理の実行後には、前記プログラム又はタイマなどによ
り、アシスト制御プログラムが短時間毎に繰り返し実行
されるようになる。なお、この処理が実行されない限
り、今後においてアシスト制御プログラムは実行されな
い。すなわち、ステップ102,104のイニシャルチ
ェック処理によりマイクロコンピュータ部が正常に動作
しないと判定された場合、車両が停止中である又は直前
に停止中であったと判定されない場合、ステップ11
0,112のシステムチェック処理によりシステム全体
が正常に動作しないと判定された場合には、ステップ1
04〜108,112にて「NO」と判定されて、以降
においてアシスト制御プログラムが実行されることはな
い、すなわち以降においてアシスト制御プログラムの実
行が禁止される。なお、この初期制御プログラムは、C
PU64の作動開始時に1回のみ行うようにしたが、マ
イクロコンピュータ部及びシステム全体のチェックは複
数回行った方が好ましい場合があり、ステップ104〜
108,112にて「NO」と判定された場合には、同
プログラムの実行を所定の時間間隔をおいて複数回行う
ようにしてもよい。
【0033】前述のように、アシスト制御プログラムの
実行が許容されると、同プログラムは所定の短時間毎に
繰り返し実行される。このアシスト制御プログラムは、
図6のステップ200にて開始され、ステップ202〜
208の第1〜第4異常検出ルーチンの実行後、ステッ
プ210以降の処理が実行される。第1〜第4異常検出
ルーチンは、電源電圧Ep,Et、メイントルク電圧信
号MTV、及び同電圧信号MTVとサブトルク電圧信号
STVの偏差の絶対値|MTV−STV|の異常をそれ
ぞれ検出するものである。
【0034】まず、これらの電源電圧Ep,Et、メイ
ントルク電圧信号MTV及び前記偏差の絶対値|MTV
−STV|が正常である場合について説明する。第1異
常検出ルーチンは、その実行が図7に詳細に示すように
ステップ300にて開始され、ステップ302にて第1
異常フラグER1が”0”であるか否かを判定する。こ
の第1異常フラグER1は、”1”により電源電圧Ep
の異常(具体的にはバッテリ25からのバッテリ電圧E
bの異常な低下)を表し、”0”により同異常の発生し
ていないことを表すもので、初期には”0”に設定され
ている。したがって、この場合には、ステップ302に
て「YES」すなわち第1異常フラグER1は”0”で
あると判定して、ステップ310にて電源電圧Epが所
定電圧Epooよりも小さいかを判定する。この所定電圧
Epooは、電源電圧Epが正常とみなされる下限値に対
応するもので、例えば9v程度の値に設定されている。
この場合、電源電圧Epは正常であって所定電圧Epoo
以上であるので、ステップ310にて「NO」と判定
し、ステップ312にて同電源電圧Epの異常を検出す
るための第1カウント値CT1を「0」にクリアして、
ステップ350にてこの第1異常検出ルーチンの実行を
終了する。
【0035】第1異常検出ルーチンの実行終了後、第2
異常検出ルーチンの実行が図8に詳細に示すようにステ
ップ400にて開始され、ステップ402にて第2異常
フラグER2が”0”であるか否かを判定する。この第
2異常フラグER2は、”1”により電源電圧Etの異
常(具体的には、電源回路41の異常によりトルクセン
サ装置50への電源電圧Etが低過ぎるか又は高過ぎる
こと)を表し、”0”により同異常の発生していないこ
とを表すもので、初期には”0”に設定されている。し
たがって、この場合には、ステップ402にて「YE
S」すなわち第2異常フラグER2は”0”であると判
定して、ステップ410にて電源電圧Etが所定電圧E
tooよりも小さいか又は所定電圧Eto1よりも大きいかを
判定する。これらの所定電圧Etoo,Eto1は、電源電圧
Etの正常とみなされる下限値及び上限値にそれぞれ対
応するもので、例えば7v及び9v程度の値に設定され
ている。この場合、電源電圧Etは正常であって所定電
圧Etoo以上かつ所定電圧Eto1以下であるので、ステッ
プ410にて「NO」と判定し、ステップ412にて同
電源電圧Etの異常を検出するための第2カウント値C
T2を「0」にクリアして、ステップ450にてこの第
2異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0036】第2異常検出ルーチンの実行終了後、第3
異常検出ルーチンの実行が図9に詳細に示すようにステ
ップ500にて開始され、ステップ502にて第3異常
フラグER3が”0”であるか否かを判定する。この第
3異常フラグER3は、”1”によりメイントルク電圧
信号MTVの異常(具体的には、トルクセンサ装置50
の異常により同装置50からのメイントルク電圧信号M
TVが低過ぎるか又は高過ぎること)を表し、”0”に
より同異常の発生していないことを表すもので、初期に
は”0”に設定されている。したがって、この場合に
は、ステップ502にて「YES」すなわち第3異常フ
ラグER3は”0”であると判定して、ステップ510
にてメイントルク電圧信号MTVが下限値Es-よりも小
さいか又は上限値Es+よりも大きいかを判定する。この
場合、メイントルク電圧信号MTVは正常であって下限
値Es-以上かつ上限値Es+以下であるので、ステップ5
10にて「NO」と判定し、ステップ512にて同メイ
ントルク電圧信号MTVの異常を検出するための第3カ
ウント値CT3を「0」にクリアして、ステップ550
にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0037】第3異常検出ルーチンの実行終了後、第4
異常検出ルーチンの実行が図10に詳細に示すようにス
テップ600にて開始され、ステップ602にて第4異
常フラグER4が”0”であるか否かを判定する。この
第4異常フラグER4は、”1”によりメイントルク電
圧信号MTVとサブトルク電圧信号STVの偏差の絶対
値|MTV−STV|の異常(具体的には、トルクセン
サ装置50の異常による前記偏差の絶対値|MTV−S
TV|が大き過ぎること)を表し、”0”により同異常
の発生していないことを表すもので、初期には”0”に
設定されている。したがって、この場合には、ステップ
602にて「YES」すなわち第4異常フラグER4
は”0”であると判定して、ステップ610にて前記偏
差の絶対値|MTV−STV|が小さな所定値ΔTVよ
りも大きいかを判定する。この場合、前記偏差の絶対値
|MTV−STV|は正常であって所定値ΔTV以下で
あるので、ステップ610にて「NO」と判定し、ステ
ップ612にて前記偏差の絶対値|MTV−STV|の
異常を検出するための第4カウント値CT4を「0」に
クリアして、ステップ650にてこの第4異常検出ルー
チンの実行を終了する。
【0038】ふたたび図6の説明に戻り、前記ステップ
202〜208による第1〜第4異常検出ルーチンの実
行後、ステップ210にて禁止フラグINHが”0”で
あるかを判定する。禁止フラグINHは、”1”により
電動モータ14の回転制御を禁止している状態を表
し、”0”により同モータ14を回転制御を許容してい
る状態を表しており、初期には”0”に設定されてい
る。したがって、この場合、ステップ210にて「YE
S」すなわち禁止フラグINHは”0”であると判定
し、ステップ212にて第1〜第4異常フラグER1〜
ER4の全てが”0”であるかを判定する。この場合、
前述のように、第1〜第4異常フラグER1〜ER4の
全てが”0”であるので、ステップ212にて「YE
S」と判定してプログラムをステップ214に進める。
【0039】ステップ214においては、電流検出回路
61からの電動モータ14の駆動電流Im及び電圧検出
回路62からの電動モータ14の端子間電圧Vmに基づ
いて、下記数1の演算の実行により電動モータ14の回
転角速度ωを計算する。
【0040】
【数1】ω=(Vm−Rm・Im)/K
【0041】前記数1は、インダクタンスを考慮しない
(インダクタンスは小さいので通常無視できる)直流モ
ータの回転角速度を求める近似式であり、K,Rmはモ
ータにより決まる定数である。なお、電動モータ14と
操舵ハンドル11とは一体的に回転するものであるの
で、前記回転角速度ωは操舵ハンドル11の操舵速度に
等しく、以降、同回転角速度ωを操舵速度としても用い
る。
【0042】次に、ステップ216にて、操舵ハンドル
11の操舵状態に応じたアシスト力を電動モータ14に
発生させるために、電動モータ14に対する指令電流値
I*を計算する。この指令電流値I*は、基本アシスト
値に、慣性補償値、ハンドル戻し補償値及びダンピング
補償値からなる各補償値を加算して計算される。
【0043】基本アシスト値は、操舵ハンドル11の回
動操作に対してアシスト力を与えるための基本的な制御
値であり、複数の車速域毎に設けられて操舵トルクTM
を基本アシスト値に変換するための変換テーブルを参照
して、メイントルク電圧信号MTVにより表された操舵
トルクTM及び車速Vに基づいて計算される。基本アシ
スト値は、図11に示すように、操舵トルクTMの増加
にしたがって増加するとともに、車速Vの増加にしたが
って減少するものである。
【0044】慣性補償値は、操舵ハンドル11の回動操
作(特に、回動開始時の操舵ハンドル11の回動操作)
に対して電動モータ14の慣性力を補償するためのもの
である。そして、この慣性補償値は、操舵トルクTMを
微分した微分値及び車速Vに基づいて、同微分値の増加
にしたがって増加するとともに同車速Vの増加にしたが
って減少する値に計算される。ハンドル戻し補償値は、
操舵ハンドル11を切戻す際に同ハンドル11が速く中
立位置に戻ることを補償するためのものであり、操舵速
度ω及び車速Vに基づいて、同操舵速度ωの増加にした
がって増加するとともに同車速Vの増加にしたがって減
少する値に計算される。ダンピング補償値は、操舵ハン
ドル11の回動操作に対して抵抗を付与することを補償
するためのものであり、操舵速度ω及び車速Vに基づい
て、同操舵速度ωとは反対方向に作用し、同操舵速度ω
の絶対値|ω|の増加にしたがって絶対値が増加すると
ともに同車速Vの増加にしたがって絶対値が増加する値
に計算される。
【0045】前記ステップ216の処理後、ステップ2
18にて前記計算した指令電流値I*と駆動電流Imと
の差を計算して、同差に応じた制御信号を出力インター
フェース回路66を介して駆動制御回路67に出力す
る。駆動制御回路67は、駆動回路30のスイッチング
素子31〜34を制御して、電動モータ14の駆動電流
Imが前記指令電流値I*に等しくなるようにする。し
たがって、電動モータ14は回転して、この回転は減速
機構15を介して操舵軸13に伝達されて同操舵軸13
を前記指令電流値I*に対応したアシスト力で回動する
ので、操舵ハンドル11の回動操作は操舵トルクTMに
応じたアシスト力でアシストされる。また、この場合、
車速V、慣性補償、ハンドル戻し補償及びダンピング補
償も考慮されるので、運転者の操舵フィーリングは良好
となる。
【0046】次に、電源電圧Ep,Et、メイントルク
電圧信号MTV、及び同電圧信号MTVとサブトルク電
圧信号STVの偏差の絶対値|MTV−STV|のいず
れかが異常となった場合について説明する。まず、電源
電圧Epが異常になった場合について説明すると、上述
した図7の第1異常検出ルーチンのステップ310にお
いて「YES」すなわち電源電圧Epは所定電圧Epoo
よりも小さいと判定して、ステップ314にて第1カウ
ント値CT1に「1」を加算する。そして、ステップ3
16にて、第1カウント値CT1が所定時間(例えば、
30ms)に対応した所定値CT1o以上であるか否か
を判定する。電源電圧Epの低下から時間があまり経過
していなくて第1カウント値CT1が所定値CT1oに
達していなければ、ステップ316にて「NO」と判定
してこのルーチンの実行を終了する。電源電圧Epが所
定電圧Epooよりも小さい状態が前記所定時間以上続
き、第1カウント値CT1が所定値CT1oに達する
と、ステップ310にて「YES」と判定し、ステップ
316にて第1異常フラグER1を”1”に設定し、ス
テップ320にて第1カウント値CT1を「0」にクリ
アして、ステップ350にてこのルーチンの実行を終了
する。
【0047】次に、電源電圧Etが異常になった場合に
ついて説明すると、上述した図8の第2異常検出ルーチ
ンのステップ410において「YES」すなわち電源電
圧Etは所定電圧Etooよりも小さい又は所定電圧Eto
1よりも大きいと判定して、プログラムをステップ41
4〜420に進める。これらのステップ414〜420
の処理は、上記第1異常検出ルーチンのステップ314
〜320の処理と同様な処理であり、前記電源電圧Et
の異常が所定時間(例えば、30ms)以上継続する
と、第2異常フラグER2が”1”に設定される。
【0048】次に、メイントルク電圧信号MTVが異常
になった場合について説明すると、上述した図9の第3
異常検出ルーチンのステップ510において「YES」
すなわちメイントルク電圧信号MTVは下限値Es-より
も小さい又は上限値Es+よりも大きいと判定して、プロ
グラムをステップ514〜520に進める。これらのス
テップ514〜520の処理も、上記第1異常検出ルー
チンのステップ314〜320の処理と同様な処理であ
り、前記メイントルク電圧信号MTVの異常が所定時間
(例えば、30ms)以上継続すると、第3異常フラグ
ER3が”1”に設定される。
【0049】次に、メイントルク電圧信号MTVとサブ
トルク電圧信号STVの偏差の絶対値|MTV−STV
|が異常になった場合について説明すると、上述した図
10の第4異常検出ルーチンのステップ610において
「YES」すなわち前記偏差の絶対値|MTV−STV
|が所定値ΔTVよりも大きいと判定して、プログラム
をステップ614〜620に進める。これらのステップ
614〜620の処理も、上記第1異常検出ルーチンの
ステップ314〜320の処理と同様な処理であり、前
記偏差の絶対値|MTV−STV|の異常が所定時間
(例えば、30ms)以上継続すると、第4異常フラグ
ER4が”1”に設定される。
【0050】このようにして第1〜第4異常フラグER
1〜ER4のいずれかが”1”に設定されると、図6の
アシスト制御プログラムのステップ212にて「NO」
と判定されるようになり、プログラムはステップ220
以降に進められる。ステップ220においては禁止フラ
グINHが”1”に設定され、ステップ222にて指令
電流値I*が「0」に設定される。そして、ステップ2
18の処理により、電動モータ14の駆動電流Imが
「0」に制御され、すなわち電動モータ14の回転制御
が停止されるので、操舵ハンドル11の回動操作に対す
るアシスト制御も停止することになる。これにより、電
動モータ14を制御するための回路の一部に異常が発生
すると、電動モータ14の回転制御すなわち操舵ハンド
ル11の回動操作に対するアシスト制御が禁止されるこ
とになる。
【0051】また、前記のように禁止フラグINHが”
1”に設定されると、図6のアシスト制御プログラムに
おいては、ステップ210にて「NO」と判定し、プロ
グラムをステップ224に進めるようになる。ステップ
224においては、前記ステップ212の処理と同様
に、第1〜第4異常フラグER1〜ER4の全てが”
0”であるか否かを判定する。第1〜第4異常フラグE
R1〜ER4のいずれかが前述のように”1”に保たれ
ていれば、ステップ224にて「NO」と判定して、プ
ログラムをステップ222に進める。ステップ222に
おいては前述のように指令電流値I*を「0」に設定
し、ステップ218にて電動モータ14の駆動電流Im
を前記指令電流値I*に対応して「0」に制御するの
で、電動モータ14の回転制御は停止され続ける。
【0052】さらに、上述のように、第1〜第4異常フ
ラグER1〜ER4が”1”に設定されると、図7〜図
10の第1〜第4異常検出ルーチンにおいては次のよう
な処理がなされる。すなわち、図7の第1異常検出ルー
チンにおいては、ステップ302にて「NO」すなわち
第1異常フラグER1は”0”でないと判定して、ステ
ップ330にて電源電圧Epが所定電圧Epo1よりも大
きいかを判定する。この所定電圧Epo1は前記所定電圧
Epooよりも若干大きな値に設定されており、電源電圧
Epが未だ回復していなくて所定電圧Epo1以下に保た
れていれば、ステップ330にて「NO」と判定し、ス
テップ332にて第1カウント値CT1を「0」にクリ
アして、ステップ350にてこの第1異常検出ルーチン
の実行を終了する。なお、この状態では、第1異常フラ
グER1は”1”に保たれている。
【0053】一方、電源電圧Epが回復して所定電圧E
po1よりも大きな正常状態になれば、ステップ330に
て「YES」と判定してプログラムをステップ334に
進める。ステップ334においては第1カウント値CT
1に「1」を加算し、ステップ334にて、第1カウン
ト値CT1が所定時間(例えば、30ms)に対応した
所定値CT1o以上であるか否かを判定する。電源電圧
Epの回復から時間があまり経過していなくて第1カウ
ント値CT1が所定値CT1oに達していなければ、ス
テップ336にて「NO」と判定してこのルーチンの実
行を終了する。電源電圧Epが所定電圧Epo1よりも大
きくなった状態が前記所定時間以上続き、第1カウント
値CT1が所定値CT1oに達すると、ステップ336
にて「YES」と判定し、ステップ338にて第1異常
フラグER1を”0”に戻し、ステップ340にて第1
カウント値CT1を「0」にクリアして、ステップ35
0にてこのルーチンの実行を終了する。
【0054】図8の第2異常検出ルーチンにおいては、
ステップ402にて「NO」すなわち第2異常フラグE
R2は”0”でないと判定して、ステップ430にて電
源電圧Etが所定電圧Eto2よりも大きくかつ所定電圧
Eto3よりも小さいかを判定する。所定電圧Eto2は前記
所定電圧Eto1よりも若干大きく、所定電圧Eto3は前記
所定電圧Eto1よりも若干小さく設定されており、電源
電圧Etが未だ回復していなくて所定電圧Eto2以下又
は所定電圧Eto3以上に保たれていれば、ステップ43
0にて「NO」と判定し、ステップ432にて第2カウ
ント値CT2を「0」にクリアして、ステップ450に
てこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。なお、
この状態では、第2異常フラグER2は”1”に保たれ
ている。
【0055】一方、電源電圧Etが回復して所定電圧E
to2以上かつ所定電圧Eto3以下の正常状態になれば、ス
テップ430にて「YES」と判定してプログラムをス
テップ434〜440に進める。これらのステップ43
4〜440の処理は、上記第1異常検出ルーチンのステ
ップ334〜340の処理と同様な処理であり、前記電
源電圧Etの正常状態が所定時間(例えば、30ms)
以上継続すると、第2異常フラグER2が”0”に戻さ
れる。
【0056】図9の第3異常検出ルーチンにおいては、
ステップ502にて「NO」すなわち第3異常フラグE
R3は”0”でないと判定して、ステップ530にてメ
イントルク電圧信号MTVが下限値Es-以上かつ上限値
Es+以下であるかを判定する。メイントルク電圧信号M
TVが未だ回復していなくて下限値Es-よりも小さく又
は上限値Es+よりも大きく保たれていれば、ステップ5
30にて「NO」と判定し、ステップ532にて第3カ
ウント値CT3を「0」にクリアして、ステップ550
にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。な
お、この状態では、第3異常フラグER3は”1”に保
たれている。
【0057】一方、メイントルク電圧信号MTVが回復
して下限値Es-以上かつ上限値Es+以下の正常状態にな
れば、ステップ530にて「YES」と判定してプログ
ラムをステップ534〜540に進める。これらのステ
ップ534〜540の処理も、上記第1異常検出ルーチ
ンのステップ334〜340の処理と同様な処理であ
り、前記電源電圧Etの正常状態が所定時間(例えば、
30ms)以上継続すると、第3異常フラグER3が”
0”に戻される。
【0058】図10の第4異常検出ルーチンにおいて
は、ステップ602にて「NO」すなわち第4異常フラ
グER4は”0”でないと判定して、ステップ630に
てメイントルク電圧信号MTVとサブトルク電圧信号S
TVの偏差の絶対値|MTV−STV|が所定値ΔTV
以下であるかを判定する。前記偏差の絶対値|MTV−
STV|が未だ回復していなくて所定値ΔTVよりも大
きく保たれていれば、ステップ630にて「NO」と判
定し、ステップ632にて第4カウント値CT4を
「0」にクリアして、ステップ650にてこの第4異常
検出ルーチンの実行を終了する。なお、この状態では、
第4異常フラグER4は”1”に保たれている。
【0059】一方、前記偏差の絶対値|MTV−STV
|が回復して所定値ΔTV以下の正常状態になれば、ス
テップ630にて「YES」と判定してプログラムをス
テップ634〜640に進める。これらのステップ63
4〜640の処理も、上記第1異常検出ルーチンのステ
ップ334〜340の処理と同様な処理であり、前記偏
差の絶対値|MTV−STV|の正常状態が所定時間
(例えば、30ms)以上継続すると、第4異常フラグ
ER4が”0”に戻される。
【0060】このようにして、以前”1”に設定されて
いた第1〜第4異常フラグER1〜ER4が”0”に戻
されて全ての第1〜第4異常フラグER1〜ER4が”
0”になると、”1”に設定されている禁止フラグIN
Hに基づくステップ210の「NO」との判定処理後の
ステップ224にて「YES」と判定されて、プログラ
ムをステップ226,228の判定処理に進める。ステ
ップ226,228の判定処理は、上述した図5のステ
ップ106,108の処理と同じであり、車両が停止中
であるか又は直前に停止中であったか否か(車両がほぼ
停止状態にあるか否か、言い換えれば車両が走行中でな
いか否か)を判定するものである。車両が走行中であっ
て、停止中でなかったり、車両が直前に停止中でなかっ
た場合には、ステップ226,228にて共に「NO」
と判定されて、プログラムはステップ222,218に
進められる。その結果、この場合には、電動モータ14
の回転制御すなわち操舵ハンドル11に対するアシスト
制御は停止され続ける。
【0061】一方、車両が停止中であるか又は直前に停
止中であったならば、ステップ226又はステップ22
8にて「YES」と判定し、ステップ230にて禁止フ
ラグINHを”0”に戻して、プログラムをステップ2
14〜218に進める。その結果、この場合には、電動
モータ14の回転制御すなわち操舵ハンドル11に対す
るアシスト制御が開始される。その後においては、禁止
フラグINHが”0”に戻されているので、ステップ2
10にて上記と同様に「YES」と判定されるようにな
り、第1〜第4異常フラグER1〜ER4が再度”1”
に設定されない限り、ステップ212にて「YES」と
判定されて、ステップ214〜218の処理により電動
モータ14の回転制御が実行され続ける。
【0062】このように、バッテリ電圧Ep、電源回路
41、トルクセンサ装置50などの電動モータ14の回
転を制御して操舵ハンドル11の回動操作をアシストす
るアシスト制御手段に異常が発生した場合には、図6の
ステップ202〜212,220,222の処理によ
り、前記アシスト制御を中断するので、操舵ハンドル1
1の回動操作に対するアシスト制御が不適切に行われる
ことを回避できる。また、前記アシスト制御手段の異常
が回復した場合には、ステップ202〜210,224
〜230の処理により、車両が停止中である又は直前に
停止中であったことを条件に操舵ハンドルの回動操作に
対するアシスト制御が再開される。言い換えれば、車両
が実質的に走行中でないこと、すなわちエンジンによっ
て駆動されて車両が走行している状態でないことを条件
にアシスト制御が再開される。したがって、操舵ハンド
ル11の回動操作に対するアシスト制御が不必要に制限
されることがなくなるとともに、同アシスト制御による
アシスト力の変更は車両のほぼ停止中に行われるので、
運転者は操舵ハンドル11の回動操作に対して違和感を
感じることがなくなる。
【0063】次に、アシスト制御手段の一部を構成する
入力インターフェース回路63、CPU64、メモリ装
置65、出力インターフェース回路66などからなるマ
イクロコンピュータ部に異常が発生した場合、特にCP
U64によるプログラム処理においてマイクロコンピュ
ータ部が暴走した場合について説明する。この場合、異
常判定回路68はウォッチドッグタイマなどの作用によ
り前記マイクロコンピュータ部の異常を検出し、リレー
制御回路69を制御してリレーコイル26bの通電を解
除する。この通電解除により、リレースイッチ26aは
オフし、バッテリ25から駆動回路30へのバッテリ電
圧Ebの供給が停止するので、電動モータ14の回転制
御は停止する。したがって、マイクロコンピュータ部の
異常によって操舵ハンドル11の回動操作に対するアシ
スト制御が不適切に行われることを回避できる。
【0064】また、異常判定回路68は、前記異常検出
時に、図12(A)に示すように、CPU64をリセット
するとともに再起動(再スタート)する。これにより、
CPU64は、上述した図5の初期制御プログラムを再
実行し始め、上述したステップ102,104からなる
イニシャルチェック処理(マイクロコンピュータ部のチ
ェック処理)、ステップ106,108からなる車両が
停止中であるか又は直前に停止中であったか否かの判定
処理、ステップ110,112からなるシステム全体の
チェック処理を行う。この場合も、イニシャルチェック
処理又はシステム全体のチェック処理により、マイクロ
コンピュータ部又はシステム全体が異常であると判定さ
れれば、ステップ114,116の処理が実行されない
ので、電動モータ14の駆動回路30に対するバッテリ
電圧Ebの供給が行われないとともに、アシスト制御プ
ログラムが実行されることもない。これにより、操舵ハ
ンドル11の回動操作に対するアシスト制御は実行され
ず、操舵ハンドル11の回動操作に対する不適切なアシ
スト制御を回避できる。
【0065】一方、イニシャルチェック処理及びシステ
ム全体のチェック処理により、マイクロコンピュータ部
及びシステム全体が正常であると判定される場合であっ
ても、車両が走行中であれば、操舵ハンドル11の回動
操作に対するアシスト制御は行われない。すなわち、車
両が走行中であれば、車速V及びエンジン回転数Ne
は、図12(B)(C)に示すように、所定値Vo,Neoよ
りも大きいので、ステップ106,108にて共に「N
O」と判定され、ステップ112,114の処理が実行
されない。これにより、車両走行中にマイクロコンピュ
ータ部に異常が発生した場合には、異常判定回路68に
よってイニシャル制御プログラムが再起動されても、前
記アシスト制御が行われず、同アシスト制御によるアシ
スト力が車両走行中には変更されなくなるので、運転者
は操舵ハンドル11の回動操作に対して違和感を感じる
ことがなくなる。
【0066】また、マイクロコンピュータ部及びシステ
ム全体が正常であると判定された場合、車両の停止中又
は直前に停止中であった状態(車両がほぼ停止している
状態)で、前記異常判定回路68によって再起動が指示
されたり、車両の停止状態でイグニッションスイッチ2
7のオン操作によりマイクロコンピュータ部の起動が指
示されると、操舵ハンドル11の回動操作に対するアシ
スト制御が再開される。すなわち、この場合には、車速
V及びエンジン回転数Neは、図12(D)(E)に示すよ
うに少なくともイニシャルチェック処理後に徐々にしか
増加しないので、上述のような車両の押しかけの場合を
も含めても、車速Vが所定値Vo以下であるか又はエン
ジン回転数Neが所定値Neo以下であり、ステップ10
6又はステップ108にて「YES」と判定して、ステ
ップ112,114の処理により操舵ハンドル11の回
動操作に対するアシスト制御が再開されるようになる。
したがって、前記アシスト制御が不必要に制限されるこ
ともなくなる。
【0067】なお、上記実施形態においては、電動モー
タ11の回転を制御するモータ回転制御手段の異常とし
て、電源電圧Ebの低下、電源回路41の異常、トルク
センサ装置50の異常及びマイクロコンピュータ部の異
常のみを検出するようにしたが、この他に、駆動回路3
0、電流検出回路61、電圧検出回路62、駆動制御回
路67などの異常を前記モータ回転制御手段の異常とし
て検出するようにしてもよい。そして、これらの場合
も、図6のステップ202〜208の第1〜第4異常検
出ルーチンのような異常検出ルーチンを設けて、同異常
検出ルーチンにて駆動回路30、電流検出回路61、電
圧検出回路62、駆動制御回路67などの異常検出及び
異常回復の検出を行って、それらに関する異常フラグを
設定するようにすればよい。
【0068】また、上記実施形態においては、電動モー
タ14を制御するための制御手段に異常が発生した場合
には、ステップ222,218の処理により同モータ1
4の回転制御を急に停止制御するようにした。しかし、
前記のような異常発生時には、電動モータ14の停止制
御を徐々に行うようにしてもよい。この場合、ステップ
222にて、前記異常発生時には指令電流駆動電流値I
*を徐々に「0」まで変化させることにより、電動モー
タ14の駆動電流Imを徐々に「0」にするようにすれ
ばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電動パワーステア
リング装置の全体概略図である。
【図2】 図1の電気制御装置の全体ブロック図であ
る。
【図3】 図2のトルクセンサ装置の詳細回路図であ
る。
【図4】 (A)(B)は図3のトルクセンサユニットSU
に付加される正弦波信号を表す波形図であり、(C)はサ
ンプリングパルスを表すタイムチャートである。
【図5】 図2のCPUにより実行される初期制御プロ
グラムのフローチャートである。
【図6】 図2のCPUにより実行されるアシスト制御
プログラムのフローチャートである。
【図7】 図6の第1異常検出ルーチンの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図8】 図6の第2異常検出ルーチンの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図9】 図6の第3異常検出ルーチンの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図10】 図6の第4異常検出ルーチンの詳細を示す
フローチャートである。
【図11】 操舵トルクと基本アシスト値との関係を示
すグラフである。
【図12】 (A)はマイクロコンピュータ部の異常に伴
うリセット及び再スタートのタイミングを表すタイムチ
ャートであり、(B)(C)は車両走行中の車速及びエンジ
ン回転数の変化をそれぞれ示すタイムチャートであり、
(D)(E)は車両停止時における前記(A)のリセット及び
再スタートに伴う車速及びエンジン回転数の変化をそれ
ぞれ示すタイムチャートである。
【符号の説明】
FW1,FW2…左右前輪、SU…センサユニット、1
1…操舵ハンドル、13…操舵軸、14…電動モータ、
20…電気制御装置、21…車速センサ、22…エンジ
ン回転数センサ、25…バッテリ、26a…リレースイ
ッチ、26b…リレーコイル、27…イグニッションス
イッチ、30…駆動回路、41,42…電源回路、50
…トルクセンサ装置、64…CPU、68…異常判定回
路、69…リレー制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 CC08 CC34 DA09 DA15 DA23 DA49 DA63 DA64 DA65 DB05 DC03 DC09 DC12 DC29 DC33 DC34 DC35 DD17 DE10 EA01 EB11 EC23 GG01 3D033 CA03 CA13 CA16 CA19 CA20 CA21 CA31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
    力を付与する電動モータと、 操舵トルクを検出し同検出操舵トルクに応じて前記電動
    モータの回転を制御して操舵ハンドルの回動操作をアシ
    ストするアシスト制御手段とを備えた車両の電動パワー
    ステアリング装置において、 前記アシスト制御手段による制御開始前に車両が停止中
    であるか又は直前に停止中であったか否かを判定する停
    止判定手段と、 前記停止判定手段により車両が停止中である又は直前に
    停止中であったと判定されたとき前記アシスト制御手段
    による電動モータの回転制御を許容し、同判定手段によ
    り車両が停止中である又は直前に停止中であったと判定
    されなかったとき前記アシスト制御手段による電動モー
    タの回転制御を禁止するアシスト制御開始判定手段とを
    設けたことを特徴とする車両の電動パワーステアリング
    装置。
  2. 【請求項2】操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
    力を付与する電動モータと、 操舵トルクを検出し同検出操舵トルクに応じて前記電動
    モータの回転を制御して操舵ハンドルの回動操作をアシ
    ストするアシスト制御手段と、 前記アシスト制御手段の異常を検出する異常検出手段
    と、 前記異常検出手段によりアシスト制御手段の異常が検出
    されたとき前記アシスト制御手段による電動モータの回
    転制御を中断する中断制御手段とを備えた車両の電動パ
    ワーステアリング装置において、 前記アシスト制御手段の異常が回復したとき、車両が停
    止中である又は直前に停止中であったことを条件に前記
    アシスト制御手段による電動モータの回転制御を再開さ
    せる再開判定手段を設けたことを特徴とする車両の電動
    パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
    力を付与する電動モータと、 操舵トルクを検出し同検出操舵トルクに応じて前記電動
    モータの回転を制御して操舵ハンドルの回動操作をアシ
    ストするアシスト制御手段と、 前記アシスト制御手段の異常を検出する異常検出手段
    と、 前記異常検出手段によりアシスト制御手段の異常が検出
    されたとき前記アシスト制御手段による電動モータの回
    転制御を中断する中断制御手段とを備えた車両の電動パ
    ワーステアリング装置において、 前記アシスト制御手段の異常が回復しても、車両が走行
    中であるとき、前記中断制御手段による電動モータの回
    転制御の中断を継続する中断継続制御手段を設けたこと
    を特徴とする車両の電動パワーステアリング装置。
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