JPH08318864A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JPH08318864A
JPH08318864A JP13021895A JP13021895A JPH08318864A JP H08318864 A JPH08318864 A JP H08318864A JP 13021895 A JP13021895 A JP 13021895A JP 13021895 A JP13021895 A JP 13021895A JP H08318864 A JPH08318864 A JP H08318864A
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JP
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control
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signal
steering
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JP13021895A
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English (en)
Inventor
Shinobu Kamono
忍 加茂野
Masanori Watanabe
正規 渡辺
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御信号が通る信号ハーネスの断線あるいは
短絡後の正常復帰時に、ステアリングモータに異常に大
きい電流が流れないようにして、運転者の安全を確保す
る。 【構成】 駆動用トランジスタTr1の出力側電圧をコ
ンパレータCP1の+入力へ、Tr2の出力側電圧をC
P2の+入力へ与える。CP1およびCP2の−入力へ
は基準電圧Vddを与える。CP1の出力b1をNOR1
の一端へ与える。CP2の出力b2をNOR2の一端へ
与える。NOR1およびNOR2の他端へはTr1およ
びTr2の入力側電圧a1およびa2を与える。NOR
1およびNOR2の出力c1およびc2をNOR3へ与
える。NOR3の出力dをCPUへ与える。CPUは
「0」レベルの出力dを「異常」として認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ステアリングモータ
への供給電流を調整することによってハンドル操舵時の
アシスト力を制御する電動式パワーステアリング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電動式パワーステア
リング装置では、いわゆるHブリッジ回路を用いてステ
アリングモータを駆動するようにしている。図5に従来
のHブリッジ回路を示す。Hブリッジ回路は、第1〜第
4トランジスタQ1〜Q4がH形に接続されて形成され
る。第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2との
接続点と、第3トランジスタQ3と第4トランジスタQ
4との接続点との間に、ステアリングモータ1が接続さ
れている。第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ
2および第3トランジスタQ3と第4トランジスタQ4
の各直列回路は+B電源とGND間に並列に接続されて
いる。ステアリングモータ1の駆動に際しては、第1ト
ランジスタQ1と第4トランジスタQ4、第3トランジ
スタQ3と第2トランジスタQ2の組み合わせでオン・
オフ制御される。
【0003】すなわち、左操舵時には、制御回路2から
の制御信号S1および切替信号S4によって、第1トラ
ンジスタQ1を必要なアシスト力に応じたデューティ比
でオン・オフ制御すると共に第4トランジスタQ4を連
続的にオンとし、ステアリングモータ1へ逆転方向(図
示L方向)への電流を流す。右操舵時には、制御回路2
からの制御信号S3および切替信号S2によって、第3
トランジスタQ3を必要なアシスト力に応じたデューテ
ィ比でオン・オフ制御すると共に第2トランジスタQ2
を連続的にオンとし、ステアリングモータ1へ正転方向
(図示R方向)への電流を流す。これにより、ステアリ
ングモータ1が正逆方向へ適当なトルクで回転し、ハン
ドル操舵時のアシスト力が制御される。
【0004】この電動式パワーステアリング装置におい
て、トランジスタQ1〜Q4はパワーコントローラ3に
収容され、制御回路2はシグナルコントローラ4に収容
され、パワーコントローラ3とシグナルコントローラ4
とは信号ハーネス5により相互に接続されている。信号
ハーネス5にはシグナルコントローラ4側とパワーコン
トローラ3側とを切り離すことができるようにコネクタ
6が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電動式パワーステアリング装置によると、制
御信号S1,S3が通る信号ハーネス5が断線あるいは
短絡(地絡,ショート)し、その後正常状態に復帰した
場合、ステアリングモータ1に一定時間異常に大きい電
流が流れ、操舵力が急変するため、運転者に不安を与え
る。例えば、制御信号S1が通る信号ハーネス5が地絡
すると、それまで所定のデューティ比で「0」/「1」
レベルとされていた制御信号S1は「0」レベルとな
る。この場合、トランジスタQ1はオフとなるので、ス
テアリングモータ1が停止し、マニュアル操舵となる。
しかし、操舵中、制御信号S1が通る信号ハーネス5の
地絡状態が復帰すると、制御信号S1が突然「1」レベ
ルとなり、それまで停止状態にあったステアリングモー
タ1にラッシュカレントが流れ、操舵力が急変する。ま
た、制御信号S1が通る信号ハーネス5が断線し、その
後正常状態に復帰した場合にも、同様の問題が生じる。
この種の問題は、コネクタ6の接触不良の場合にも、同
様にして生じる
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、制御信号が
通る信号ハーネスの断線あるいは短絡(地絡,ショー
ト)後の正常復帰時に、ステアリングモータに異常に大
きい電流が流れないようにして、運転者の安全を確保す
ることのできる電動式パワーステアリング装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、第1の
スイッチング素子(トランジスタQ1)のオン・オフを
指示する制御手段(制御回路2)からの制御信号(S
1)および第3のスイッチング素子(トランジスタQ
3)のオン・オフを指示する制御手段(制御回路2)か
らの制御信号(S3)に基づいて異常を検出するものと
し、これにより異常を検出した場合、以降のアシスト力
の制御を禁止するようにしたものである。
【0008】第2発明(請求項2に係る発明)は、第1
のスイッチング素子(トランジスタQ1)のオン・オフ
を指示する制御手段(制御回路2)からの制御信号(S
1)を生成する第1の駆動用スイッチング素子の入力側
電圧および出力側電圧を監視するものとし、また、第3
のスイッチング素子(トランジスタQ3)のオン・オフ
を指示する制御手段(制御回路2)からの制御信号(S
3)を生成する第2の駆動用スイッチング素子の入力側
電圧および出力側電圧を監視するものとし、これらの監
視結果に基づいて異常を検出するものとし、これにより
異常を検出した場合、以降のアシスト力の制御を禁止す
るようにしたものである。
【0009】
【作用】したがってこの発明によれば、第1発明では、
制御手段からの制御信号S1およびS3に基づき異常が
検出されると、以降のアシスト力の制御が禁止される。
アシスト力の制御が禁止されると、正常状態に復帰して
も、アシスト力の制御は行われない。第2発明では、第
1の駆動用スイッチング素子の入力側電圧および出力側
電圧が監視され、また、第2の駆動用スイッチング素子
の入力側電圧および出力側電圧が監視され、これらの監
視結果に基づき異常が検出されると、以降のアシスト力
の制御が禁止される。アシスト力の制御が禁止される
と、正常状態に復帰しても、アシスト力の制御は行われ
ない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図1は本発明に係る電動式パワーステアリング装置
の一実施例の要部を示す図である。同図において、図5
と同一符号は同一或いは同等構成要素を示し、その説明
は省略する。
【0011】〔シグナルコントローラ4〕本実施例にお
いて、制御回路2は、第1の駆動用トランジスタTr1
と第2の駆動用トランジスタTr2と、抵抗R1〜R7
と、ダイオードD1〜D4とを有してなる。制御回路2
の入力端子PISには必要なアシスト力に応じたデューテ
ィ比のPWM信号が与えられる。制御回路2の入力端子
IRには、右操舵時には「1」レベルのアシスト方向判
別信号が、左操舵時には「0」レベルのアシスト方向判
別信号が与えられる。制御回路2の入力端子PILには、
右操舵時には「0」レベルのアシスト方向判別信号が、
左操舵時には「1」レベルのアシスト方向判別信号が与
えられる。入力端子PIRからのアシスト方向判別信号は
出力端子P2に切替信号S2として生じる。入力端子P
ILからのアシスト方向判別信号は出力端子P4に切替信
号S4として生じる。
【0012】制御回路2において、その入力端子PIR
「1」レベル、入力端子PILが「0」レベルとされた場
合、入力端子PISにPWM信号が与えられても駆動用ト
ランジスタTr2のベースは「0」レベルを維持し、ト
ランジスタTr2がオン・オフ制御されないことから、
出力端子P1すなわち制御信号S1は「1」レベルを維
持する。この場合、駆動用トランジスタTr1がオン・
オフ制御され、PWM信号に応ずる制御信号S3が出力
端子P3に生じる。
【0013】制御回路2において、その入力端子PIR
「0」レベル、入力端子PILが「1」レベルとされた場
合、入力端子PISにPWM信号が与えられても駆動用ト
ランジスタTr1のベースは「0」レベルを維持し、ト
ランジスタTr1がオン・オフ制御されないことから、
出力端子P3は「1」レベルを維持する。この場合、駆
動用トランジスタTr2がオン・オフ制御され、PWM
信号に応ずる制御信号S1が出力端子P1に生じる。
【0014】このような制御回路2に対し、コンパレー
タCP1,CP2、ノア回路NOR1,NOR2,NO
R3、抵抗R8〜R13を設け、制御信号S1およびS
3が通る信号ハーネス5の断線や短絡(地絡,ショー
ト)を監視する監視回路を構築している。すなわち、抵
抗R8を駆動用トランジスタTr1のコレクタとGND
との間に接続し、抵抗R9を駆動用トランジスタTr2
のコレクタとGNDとの間に接続し、駆動用トランジス
タTr1のコレクタと抵抗R8との接続点の電圧(駆動
用トランジスタTr1の出力側電圧)をコンパレータC
P1の非反転入力(+入力)へ、駆動用トランジスタT
r2のコレクタと抵抗R9との接続点の電圧(駆動用ト
ランジスタTr2の出力側電圧)をコンパレータCP2
の+入力へ与えるものとしている。
【0015】また、コンパレータCP1の反転入力(−
入力)およびコンパレータCP2の−入力に、基準電圧
としてVddを与えるようにしている。そして、コンパレ
ータCP1からの出力をb1としてノア回路NOR1の
一端へ、コンパレータCP2からの出力をb2としてノ
ア回路NOR2の一端へ与えるものとし、抵抗R1とR
6との接続点の電圧(駆動用トランジスタTr1の入力
側電圧)をa1としてノア回路NOR1の他端へ、抵抗
R1とR7との接続点の電圧(駆動用トランジスタTr
2の入力側電圧)をa2としてノア回路NOR1の他端
へ与えるようにしている。そして、ノア回路NOR1か
らの出力をc1としてノア回路NOR3の一端へ、ノア
回路NOR2からの出力をc2としてノア回路NOR3
の他端へ与えるものとし、ノア回路NOR3からの出力
dを図示せぬCPUへ与えるようにしている。
【0016】CPUはノア回路NOR3から「0」レベ
ルの出力dを「異常」として認識する。「異常」と認識
すると、CPUは、図2において、電磁クラッチ7をオ
フとすることによって、アシスト力の制御を禁止する。
アシスト力の制御を一旦禁止すると、CPUは、ノア回
路NOR3からの出力dが「1」レベルへ戻っても、そ
のアシスト力の制御の禁止状態を解除しない。
【0017】図2において、8は車載バッテリ、9は車
速センサ、10は操舵角センサ、11はトルクセンサ、
12はハンドル、13はハンドル軸、14はユニバーサ
ルジョイント、15はステアリングシリンダ本体、1
6,17は図示しないナックルアームに連結されたタイ
ロッド、18はイグニッションスイッチである。
【0018】ステアリング系において、ハンドル12を
回動させることにより生じた操舵トルク(実操舵トル
ク)Td は、ハンドル軸13,ユニバーサルジョイント
14を介して舵取り歯車機構6に伝達される。操舵トル
クTd は、舵取り歯車機構6によりその作用方向が変換
され、タイロッド16,17を動かし、タイヤの方向転
換を行わせる。
【0019】上記ステアリング系には、動力倍力装置と
なるステアリングモータ1が電磁クラッチ7を介して連
結されている。シグナルコントローラ4およびパワーコ
ントローラ3はバッテリ8から電源の供給を受ける。ト
ルクセンサ11は舵取り歯車機構6内に取り付けられ、
操舵トルクTd に応じた出力電圧VT を出力する。操舵
角センサ10は舵取り歯車機構6に取り付けられ舵角θ
H を出力する。
【0020】トルクセンサ11からの出力電圧VT 、操
舵角センサ10からの舵角θH 、車速センサ9からの車
速Vv は、シグナルコントローラ4へ送られる。シグナ
ルコントローラ4は、トルクセンサ11からの出力電圧
VT 、操舵角センサ10からの舵角θH 、車速センサ9
からの車速Vv に基づいて制御信号S1,S3および切
替信号S2,S4を生成し、この生成した制御信号S
1,S3および切替信号S2,S4をパワーコントロー
ラ3へ送る。パワーコントローラ3は、シグナルコント
ローラ4からの制御信号S1,S3および切替信号S
2,S4に応じ、車載バッテリ8からのステアリングモ
ータ1への供給電流の大きさおよび方向を調整する。
【0021】〔パワーコントローラ3〕パワーコントロ
ーラ3において、トランジスタQ1およびQ2への制御
信号S1および切替信号S2の入力段には、ドライバ回
路DR1が設けられている。また、トランジスタQ3お
よびQ4への制御信号S3および切替信号S4の入力段
にも、ドライバ回路DR2が設けられている。ドライバ
回路DR1とDR2とは同一構成であり、トランジスタ
Tr3,Tr4,Tr5と、ダイオードD5と、抵抗r
1〜r9とを有してなる。
【0022】ドライバ回路DR1(DR2)において、
トランジスタTr3のエミッタは昇圧電源に接続されて
いる。また、トランジスタTr3のエミッタとベースと
は抵抗r1を介して接続されており、トランジスタTr
3のベースとシグナルコントローラ4の出力端子P1
(P3)とが抵抗r2を介して接続されている。また、
トランジスタTr5のコレクタとシグナルコントローラ
4の出力端子P2(P4)とが抵抗r9を介して接続さ
れている。
【0023】ドライバ回路DR1およびDR2を設ける
ことにより、トランジスタQ1とQ2およびトランジス
タQ3とQ4が同時オンとなることを確実に防止するこ
とができる。ドライバ回路DR1およびDR2の動作に
ついては、本出願人が先に提案した特開平4−7011
8号公報に詳述されているので、ここでの詳細は省略す
る。
【0024】〔正常時〕例えば今、左操舵状態にあり、
入力端子PIRへのアシスト方向判別信号を「0」レベ
ル、入力端子PILへのアシスト方向判別信号を「1」レ
ベルとして、入力端子PISに必要なアシスト力に応じた
PWM信号が与えられているとする。この場合、駆動用
トランジスタTr1のベースは「0」レベルを維持し、
駆動用トランジスタTr1はオン・オフ制御されず、出
力端子P3に生じる制御信号S3は「1」レベルを維持
する。
【0025】一方、駆動用トランジスタTr2はオン・
オフ制御され、PWM信号に応ずる制御信号S1が出力
端子P1に生じる。また、入力端子PIRからのアシスト
方向判別信号が「0」レベルであることから、出力端子
P2からの切替信号S2は「0」レベルとなり、入力端
子PILからのアシスト方向判別信号が「1」レベルであ
ることから、出力端子P4からの切替信号S4は「1」
レベルとなる。これにより、パワーコントローラ3にお
いて、トランジスタQ4を連続的にオンとしてトランジ
スタQ1がオン・オフ制御され、ステアリングモータ1
へ逆転方向への電流が流る。
【0026】この時、ノア回路NOR1への入力a1
は、図3(a)に示す如く、入力端子PISからのPWM
信号に応じて「1」/「0」レベルに変化する。また、
コンパレータCP1からの出力b1は、その+入力への
電圧すなわち駆動用トランジスタTr1の出力側電圧が
その−入力への基準電圧Vddよりも高いことから、図3
(b)に示す如く「1」レベルを維持する。このため、
ノア回路NOR1の出力c1は、図3(c)に示す如く
「0」レベルを維持する。
【0027】一方、ノア回路NOR2への入力a2は、
図3(d)に示す如く、入力端子PISからのPWM信号
に応じて「1」/「0」レベルに変化する。また、コン
パレータCP2からの出力b2は、その+入力への電圧
すなわち駆動用トランジスタTr2の出力側電圧がその
−入力への基準電圧Vddに対して上下に変化することか
ら、図3(e)に示す如く、ノア回路NOR2への入力
a2を反転した形で「1」/「0」レベルに変化する。
このため、ノア回路NOR2の出力c2は、図3(f)
に示す如く「0」レベルを維持する。これにより、すな
わちノア回路NOR1からの出力c1とノア回路NOR
2からの出力c2とが共に「0」レベルを維持すること
から、ノア回路NOR3からの出力dは図3(g)に示
す如く「1」レベルを維持する。
【0028】〔地絡〕例えば今、図4に示すt1点にお
いて、制御信号S1が通る信号ハーネス5が地絡したと
する。この場合、駆動用トランジスタTr2の出力側電
圧が「0」レベル、すなわちコンパレータCP2の+入
力への電圧が「0」レベルとなる。このため、コンパレ
ータCP2の出力b2は、「1」/「0」レベルに変化
しなくなり、図4(e)に示す如く「0」レベルになっ
たままとなる。このため、ノア回路NOR2の出力c2
は、図3(f)に示す如く、入力a2と入力b2とが共
に「0」レベルになった場合に「1」レベルとなる。
【0029】これにより、ノア回路NOR3の出力d
が、図4(g)に示す如く、入力c2が「1」レベルと
なった場合に「0」レベルとなる。このノア回路NOR
3からの「0」レベルの出力dを受けて、CPUは「異
常」と認識し、アシスト力の制御を禁止する。このアシ
スト力の制御の禁止状態は出力dが「1」レベルへ戻っ
ても解除されない。したがって、信号ハーネス5の地絡
状態が正常に復帰してもアシスト力の制御が行われるこ
とがなく、正常復帰時にステアリングモータ1に異常に
大きい電流が流れないようにして、運転者の安全を確保
することができる。
【0030】〔断線〕例えば今、図4に示すt1点にお
いて、制御信号S1が通る信号ハーネス5が断線したと
する。この場合、抵抗R9を介して駆動用トランジスタ
Tr2の出力側電圧が「0」レベル、すなわちコンパレ
ータCP2の+入力への電圧が「0」レベルとなる。こ
のため、地絡した場合と同様にして、アシスト力の制御
が禁止される。このアシスト力の制御の禁止状態はノア
回路NOR3からの出力dが「1」レベルへ戻っても解
除されない。したがって、信号ハーネス5の断線状態が
正常に復帰してもアシスト力の制御が行われることがな
く、正常復帰時にステアリングモータ1に異常に大きい
電流が流れないようにして、運転者の安全を確保するこ
とができる。なお、このような状況は、コネクタ5の接
触不良の場合に生じ易い。
【0031】なお、上述においては、制御信号S1が通
る信号ハーネス5が地絡した場合や断線した場合につい
て述べたが、制御信号S3が通る信号ハーネス5が地絡
した場合や断線した場合にも同様にして、以降のアシス
ト力の制御を禁止することができ、正常復帰時にステア
リングモータ1に異常に大きい電流が流れないようにし
て、運転者の安全を確保することができる。
【0032】また、上述においては、制御信号S1やS
3が通る信号ハーネス5が地絡した場合について述べた
が、ショートした場合についても同様にして、以降のア
シスト力の制御を禁止することができ、正常復帰時にス
テアリングモータ1に異常に大きい電流が流れないよう
にして、運転者の安全を確保することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、制御手段からの制御信号
S1およびS3に基づき異常が検出されると、以降のア
シスト力の制御が禁止されるものとなり、第2発明で
は、第1の駆動用スイッチング素子の入力側電圧および
出力側電圧が監視され、また、第2の駆動用スイッチン
グ素子の入力側電圧および出力側電圧が監視され、これ
らの監視結果に基づき異常が検出されると、以降のアシ
スト力の制御が禁止されるものとなり、制御信号が通る
信号ハーネスの断線あるいは短絡(地絡,ショート)後
の正常復帰時に、ステアリングモータに異常に大きい電
流が流れないようにして、運転者の安全を確保すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動式パワーステアリング装置
の一実施例の要部を示す図である。
【図2】 この電動式パワーステアリング装置の概略構
成図である。
【図3】 この電動式パワーステアリング装置の正常時
の動作を説明する図である。
【図4】 この電動式パワーステアリング装置における
制御信号が通る信号ハーネスの地絡時および断線時の動
作を説明する図である。
【図5】従来の電動式パワーステアリング装置の要部を
示す図である。
【符号の説明】
Q1〜Q4…第1〜第4トランジスタ、1…ステアリン
グモータ、2…制御回路、3…パワーコントローラ、4
…シグナルコントローラ、5…信号ハーネス、6…コネ
クタ、DR1,DR2…ドライバ回路、CP1,CP2
…コンパレータ、Tr1…第1の駆動用トランジスタ、
Tr2…第2の駆動用トランジスタ、NOR1〜NOR
3…ノア回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正負電源間に直列接続された第1および
    第2のスイッチング素子と、同様に正負電源間に直列接
    続された第3および第4のスイッチング素子と、前記第
    1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子と
    の接続点と前記第3のスイッチング素子と前記第4のス
    イッチング素子との接続点との間に接続されたステアリ
    ングモータと、前記第1のスイッチング素子を必要なア
    シスト力に応じたデューティ比でオン・オフ制御すると
    共に前記第4のスイッチング素子を連続的にオンとする
    ことによって前記ステアリングモータへ逆転方向への電
    流を流す一方、前記第3のスイッチング素子を必要なア
    シスト力に応じたデューティ比でオン・オフ制御すると
    共に前記第2のスイッチング素子を連続的にオンとする
    ことによって前記ステアリングモータへ正転方向への電
    流を流す制御手段とを備えた電動式パワーステアリング
    装置において、 前記第1のスイッチング素子のオン・オフを指示する前
    記制御手段からの制御信号および前記第3のスイッチン
    グ素子のオン・オフを指示する前記制御手段からの制御
    信号に基づき異常を検出し以降のアシスト力の制御を禁
    止する異常検出手段を備えたことを特徴とする電動式パ
    ワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 正負電源間に直列接続された第1および
    第2のスイッチング素子と、同様に正負電源間に直列接
    続された第3および第4のスイッチング素子と、前記第
    1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子と
    の接続点と前記第3のスイッチング素子と前記第4のス
    イッチング素子との接続点との間に接続されたステアリ
    ングモータと、前記第1のスイッチング素子を必要なア
    シスト力に応じたデューティ比でオン・オフ制御すると
    共に前記第4のスイッチング素子を連続的にオンとする
    ことによって前記ステアリングモータへ逆転方向への電
    流を流す一方、前記第3のスイッチング素子を必要なア
    シスト力に応じたデューティ比でオン・オフ制御すると
    共に前記第2のスイッチング素子を連続的にオンとする
    ことによって前記ステアリングモータへ正転方向への電
    流を流す制御手段とを備えた電動式パワーステアリング
    装置において、 前記第1のスイッチング素子のオン・オフを指示する前
    記制御手段からの制御信号を生成する第1の駆動用スイ
    ッチング素子の入力側電圧および出力側電圧を監視する
    第1の監視手段と、 前記第3のスイッチング素子のオン・オフを指示する前
    記制御手段からの制御信号を生成する第2の駆動用スイ
    ッチング素子の入力側電圧および出力側電圧を監視する
    第2の監視手段と、 前記第1の監視手段での監視結果および前記第2の監視
    手段での監視結果に基づき異常を検出し以降のアシスト
    力の制御を禁止する異常検出手段とを備えたことを特徴
    とする電動式パワーステアリング装置。
JP13021895A 1995-05-29 1995-05-29 電動式パワーステアリング装置 Pending JPH08318864A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010514A (ja) * 1999-06-24 2001-01-16 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
US8004876B2 (en) 2002-08-30 2011-08-23 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Configurable molecular switch array

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JP2001010514A (ja) * 1999-06-24 2001-01-16 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
US8004876B2 (en) 2002-08-30 2011-08-23 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Configurable molecular switch array

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