【発明の詳細な説明】
ペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニルフルオリド組成物および
その使用
技術分野
発明の分野
本発明は、ペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニルフルオリド
組成物、その調製方法および使用に関する。別の態様では、本発明は、ペルフル
オロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニル基含有組成物を調製するためのペ
ルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニルフルオリド組成物に関する
。また別の態様では、本発明は水性被膜形成性発泡溶液に関する。
背景技術
発明の背景
界面活性剤は、同用語が一般に知られ、使用される通り、構造上および特性に
おけるある限定的な特徴を特色とする表面活性な化合物である。たとえば、22 K
irk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology 332-36(3d ed.1979)を参照
されたい。このような限定的特徴の中でも、集合としての界面活性剤は構造が両
親媒性であり、対立する溶解傾向を有する基を含む。最も一般的な界面活性剤は
、このような基を2個、すなわち親油性炭化水素鎖および水可溶化イオン基を含
む。界面活性剤は産業界全体で広く使用され、広く様々な用途を持つ。界面活性
剤は、洗浄性、発泡、湿潤、乳化、可溶化、および分散など、界面活性剤独特の
特性を必要とするあらゆる用途で使用することが可能である。
商業上重要な部類の界面活性剤は、1個以上のフルオロケミカル部分および1
個以上の水可溶化極性部分を含有するものを含む。一般に、このような界面活性
剤は、1種以上のフルオロケミカル化合物を1種以上の水可溶化化合物と反応さ
せることによって形成され、フルオロケミカル化合物は炭化水素前駆体、一般に
アルキル前駆体のフッ素化反応の生成物として形成される。フルオロケミカル中
間化合物の生成に使用されるフッ素化反応は、一般にフッ化水素を用いた電気化
学的フッ素化によって実行され、元素状のフッ素を用いた直接フッ素化は、さほ
ど頻繁に行われない。しかし、好ましいフッ素化方法であるエーテル含有化合物
の電気化学的フッ素化は、一般に低収率を特徴とする。たとえば、ペルフルオロ
ジアルキルエーテル類の対応するジアルキルエーテルからの収率は50%よりは
るかに低いと報告しているT.Abe & S.Nagase,Electrochemical
Fluorination(Simons Process)as a Route to Perfluorinated
Organic Compounds of Industrial Interest,19,28-29 in
PREPARATION,PROPERTIES AND INDUSTRIAL
APPLICATIONS OF ORGANOFLUORINE COMPOUNDS(R.E.
Banks ed.,1982)、およびエーテルの電気化学的フッ素化により得られる収率は
一般に低いことを知らせるPatrica M.Savu,
Fluorinated Higher Carboxylic Acids,11 KIRK-OTHMER
ENCYCLOPEDIA OF CHEMICAL TECHNOLOGY 551(4th ed.
1994)を参照されたい。
発明の開示
発明の概要
簡単に記述すると、1つの態様で、本発明は、炭素原子を1〜4個、好ましく
は1〜2個有する2〜5個のペルフルオロアルコキシ
基がフッ素化環から延びており、但しペルフルオロアルコキシ基の1個以上が3
〜4個の炭素原子を含むとき、ペンダント基は3個以下である、ペルフルオロ(
アルコキシシクロアルカン)カルボニルフルオリド化合物を提供する。
別の態様で、本発明は、式:
(I)
(AfY)x(Q)(Z)x
によるペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニル基含有界面活性剤
を提供し、
上式で、
Afは、炭素原子を1〜4個、好ましくは炭素原子を1〜2個有する1〜5個
のペルフルオロアルコキシ基、好ましくは2〜5個のペルフルオロアルコキシ基
がフッ素化環から延びており、但しペルフルオロアルコキシ基の1個以上が炭素
原子を3〜4個含むとき、ペンダント基が3個以下である、ペルフルオロ(アル
コキシシクロアルカン)カルボニル基である。
Yは、酸素原子またはイオウ原子であるか、またはR'が水素原子として選択
されるか、低級アルキル基であるか、多価結合基によって窒素原子に結合された
、陰イオン部分、陽イオン部分、非イオン部分(または両性部分あるいはその任
意の組み合わせ)を含む水可溶化極性基を含むN(R')基であり、
Qは多価、一般に二価の結合基であり、
Zは、陰イオン部分、陽イオン部分、非イオン部分、または両性部分あるいは
その任意の組み合わせを含有する水可溶化極性基であり、
xは独立に1または2である。
別の実施態様で、本発明は、1種以上のペルフルオロ(アルコキシシクロアル
カン)カルボニル基含有界面活性剤、および親水性−親油性バランス(HLB)
値が約10以上である非イオン性炭化水素含有界面活性剤と両端を含めて約6〜
約16個の炭素原子を含む炭素鎖長を有するイオン性炭化水素含有界面活性剤か
ら成る群から選択される1種以上の水溶性フッ素非含有界面活性剤を含む水性被
膜形成性フォーム(AFFF)組成物を提供する。
発明の詳細な説明
本発明に記載の好ましいペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニ
ルフルオリド組成物としては、式:
で表され、
式中、
Rfは、炭素原子を1〜4個有するペルフルオロアルキル基として独立に
選択され、
nは、両端を含め2〜5の整数であるが、但しRfが炭素原子を3〜4個
含むときnは3以下である、、
ものなどがある。
式IIで表されるカルボニル組成物は、アルコキシベンゾイル誘導体、たとえば
、アルコキシ安息香酸、アルコキシ安息香酸エステ
ル、アルコキシ安息香酸アミド、または好ましくはアルコキシベンゾイルハライ
ドをフッ素化することによって調製することが可能である。フッ素化は、米国特
許第2,519,983号(Simons)に記載のフッ化水素を用いた電気化学的フ
ッ素化(ECF)か、または米国特許第5,362,919号(Costelloら)に
記載の元素状フッ素を用いた直接フッ素化のいずれかによって行われ、両者とも
本願明細書に援用する。反応は電気化学的フッ素化によって行われ、50〜70
%という高い収率で本発明のカルボニルフルオリド組成物が生成されることが好
ましい。
アルコキシベンゾイル前駆体のフッ素化反応は、電気化学的フッ素化で反応が
行われる次の反応:
で表すことが可能であり、
式中、
Rhは、炭素原子を1〜4個有するアルキル基として独立に選択され、
Rfは、式IIで規定したような、炭素原子を1〜4個有するペルフルオロ
アルキル基として独立に選択され、
Xはヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン原子(好ましくは塩素原子または
フッ素原子)、またはR”が水素原子または低級アルキル基として独立に選択さ
れるN(R”)2基であり、
nは、式IIに規定の通り、両端を含め2〜5の整数である。
6員環前駆体化合物の電気化学的フッ素化を実施する際に、一般に少量の開環
および環縮小が起こると推察される。本発明の場合、この現象の結果、ペルフル
オロアルコキシ置換5員環副生成物が生じるが、この副生成物は主たる6員環生
成物と沸点がほぼ等しいため、蒸留で分離することは難しい。上記5員環副生成
物が存在することは本発明の組成物に有害ではなく、反応して、主たる6員環生
成物の反応によって生成されるものと類似した有用な誘導体生成物が生じる。電
気化学的フッ素化に関する環縮小の詳細は、
PREPARATION,PROPERTIES AND INDUSTRIAL APPLICATIONS OF
ORGANOFLUORINE COMPOUNDS(R.E.Banks ed.,1982)に記載されている。
電解槽内で無水液体フッ化水素の有機出発物質伝導溶液を、「シモンズ法(Sim
ons Process)」で、電気的にフッ素化することによって、電気化学的フッ素化反
応を実施することができる。フッ素化生成物をガス状排出物の一部として槽から
除去することができる。排出物を冷却して濃縮し、前述の飽和フッ素化エーテル
あるいは部分的または完全にフッ素化されたエーテルを回収することができる。
未反応HFまたは副生成物を濃縮し、電解槽にリサイクルすることもできる。
「シモンズ法」または「シモンズ電気化学的フッ素化法」は、無水HFとある
種の有機化合物を反応させる周知の、商業上実用的な方法である。このような技
術が記載されている初期の特許は米国特許第2,519,983号(Simons)で
あって、シモンズ槽およびその付属機器の図面が含まれており、Academic Press
,Inc.,New Yorkが1950年に出版した、J.H.Simons編、「Fluorine Chemistry
」の第1巻、416-418ページには、研究室およびパイロ
ットプラント槽の説明および写真が掲載されている。シモンズ法による電気化学
的フッ素化は、S.NagaseがFluorine Chem.Rev.,1(1)77-106(1967)に、また、T
.AbeらがR.E.Banks編、Ellis
Horwood Ltd.,Holsted Press(1982)「Preparation,Properties,and Industrial
Applications of Organofluorine Compounds」の第1章に記述している。
一般に、比較的大規模の環境で、本発明の実行に有用なシモンズ槽は、一般に
炭素鋼で作製され、通常は冷却用ジャケットが備え付けられている槽本体を含む
。その中に一連の交互で且つ接近した間隔の陰極プレート(一般に鉄、ニッケル
またはニッケル合金製)および陽極プレート(一般にニッケル製)を含む電極パ
ックが懸垂されており、プレートは、本質的に無水フッ化水素中の有機出発材物
質の電流伝導溶液中に浸漬されている。揮発した電気化学的フッ素化したエーテ
ル生成物および揮発したフッ化水素を含むガス状の槽排出物を、オーバーヘッド
として槽からバルブ付流出ラインを介して回収することができる。所望の相対濃
度の有機出発物質(アルコキシベンゾイル前駆体)を、一般に5〜30%含有す
る伝導溶液が入った槽を操作すると、飽和した、完全にフッ素化したまたは部分
的にフッ素化した所望の生成物が生じる。槽を操作する相対温度および圧力は、
所望のフッ素化生成物の生成につながる条件であろう。一般に、伝導溶液中の有
機出発物質の濃度を上げると(その結果、HF反応物の濃度を低下させると)、
得られる生成物の水素含有率が上昇し、ある意味で、反応混合物はHFが「欠乏
」している。一般に、電気化学的フッ素化中の槽の温度は、0〜70℃の範囲、
好ましくは20〜60℃の範囲であろう。操作に際して、760〜4000torr
の範囲、好ましくは1000〜3000torrの範囲の圧力で槽を稼動させること
ができる。平均的な直流を加えて、槽電
圧4〜9Vの範囲、活性陽極表面(ここで電気分解が行われる)の電流密度10
〜100mA/cm2の範囲、好ましくは20〜80mA/cm2の範囲で、槽を操作する
ことができる。一定電流または一定電圧のいずれでも、槽を操作することが可能
である。無水フッ化水素中の有機出発物質の濃度は一般に5〜30重量%であろ
う。フッ素化した付加物、フッ化水素、水素および他のガス状生成物を含む反応
器ガス状排出物を反応器の最上部から回収し、前述の、コンデンサーシステムに
送ることができる。シモンズ電気化学的フッ素化法および槽の他の詳細に関して
は、本明細書では簡潔にするために省略するが、上述したこのような技術の開示
は、このような詳細を説明するためにこのような技術を参照できることを指し、
このような目的のため、その記載内容を本願明細書に援用する。
上述のアルコキシベンゾイル前駆体を、周知の方法を使用する直接フッ素化に
よってフッ素化することも可能である。米国特許第5,362,919号(Cost
elloら)には、このような有用な方法が記載されており、その記載内容を本願明
細書に援用する。この方法によれば、通常は液体である不活性媒体中の有機前駆
体物質希釈溶液を、温度調節反応器内、副生成物フッ化水素HFを蒸発させるの
に十分な温度および不活性ガス(使用する場合)流速で、化学量論的に過剰なフ
ッ素ガスF2(窒素などの不活性ガスで希釈されていることが好ましい)と直接
接触させ、アルコキシベンゾイル前駆体を過フッ素化させる。実質的に無フッ化
水素環境下でフッ素化を行うために、フッ化水素が生成したら反応器から除去す
る(したがって、リサイクルされない)。このようにして得られたフッ素化有機物
質の溶液または分散液を、反応器から別々に除去する。この方法を使用すれば、
たとえば、蒸留で、過フッ素化生成物を不活性媒体から分離し、処理生成物とし
て過フッ素化生成物を得ることができ
る。この好ましい直接フッ素化方法の他の詳細および他の有用な直接フッ素化方
法の詳細に関しては、当該技術上周知であり且つ確立されているので、簡潔にす
るために省略する。
本発明の第2の態様によれば、式IIで表されるようなカルボニルフルオリドを
様々な水可溶化求核分子と反応させることによって、ひとクラスの陽イオン界面
活性剤、両性界面活性剤、陰イオン界面活性剤、および非イオン界面活性剤を、
上述のペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニルフルオリド化合物
から誘導することが可能である。本発明にしたがって製造されたこのクラスの界
面活性剤のうち、陽イオンフルオロ脂肪族界面活性剤および両性フルオロ脂肪族
界面活性剤が好ましく、両性酸化アミン界面活性剤が特に好ましい。
好ましい陽イオンフルオロ脂肪族界面活性剤および両性フルオロ脂肪族界面活
性剤は、N,N-二置換アルキレンジアミン、たとえば、3-(N,N-ジメチルアミ
ノ)プロピルアミン(DMAPA)、2-(N,N-ジメチルアミノ)エチルアミン、3-(
N,N-ジエチルアミノ)プロピルアミン、または6-(N-エチル,N-メチルアミノ
)ヘキシルアミンを、上述したクラスのカルボニルフルオリドと先ず反応させて
、式:
(IV)
AfNHCmH2mN(R)2
のペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニル中間化合物を形成する
ことによって容易に調製される。
上式で、
Afは、炭素原子を1〜4個、好ましくは1〜2個有する1
〜5個のペルフルオロアルコキシ基、好ましくは2〜5個のペルフルオロアルコ
キシ基がフッ素化環から延びており、但しペルフルオロアルコキシ基の1個以上
が炭素原子を3〜4個含むとき、ペンダント基は3個以下である、ペルフルオロ
(アルコキシシクロアルカン)カルボニル基であり、
Rは炭素原子を1〜4個有する低級アルキル基であり、
mは両端を含め、2〜6の整数である。
Hollandらに付与された米国特許第3,686,288号に記載の通り(その
記載内容を本願明細書に援用する)、このような反応は、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジイ
ソプロピルエーテル、またはたとえばヘキサンのようなアルカンなど、不活性溶
剤中で、カルボニルフルオリドをジアミン組成物にゆっくり加えることによって
行うことができる。
次に、中間体アミドアミンを、(1)無機ハロゲン酸(たとえば、HClやHBr)、
イオウ含有無機酸(たとえば、硫酸)、有機カルボン酸(たとえば、CH3C00H)、
または有機スルホン酸(たとえば、ベンゼンスルホン酸)で陽子を加えるか、あ
るいはアルキル化剤(たとえば、アルキルハライドまたはC2H5OSO2OC2H5)で第
四級化して、陽イオンフルオロ脂肪族界面活性剤を形成するか、(2)スルトン
(たとえば、γ−プロパンスルトン)、ラクトン(たとえば、γ−ブチロラクト
ン)、カルボキシ官能アクリレート(たとえば、アクリル酸)、スルホナト官能ア
クリレート(たとえば、N-(3-スルホ-2,2-ジメチルプロピル)アクリルアミド)
または類似化合物と反応させて、両性双極性イオンフルオロ脂肪族界面活性剤を
形成するか、または(3)酸化剤(たとえば、過酸化水素)と反応させて最
も好ましい両性酸かアミン界面活性剤を形成する。このような反応の詳細は、当
該技術上周知であり、確立されている。
本発明の陽イオンフルオロ脂肪族界面活性剤、陰イオンフルオロ脂肪族界面活
性剤、非イオンフルオロ脂肪族界面活性剤、および両性フルオロ脂肪族界面活性
剤は、一般に次式:
で表すことが可能であり、
上式で、
Rfは、炭素原子を1〜4個有するペルフルオロアルキル基として独立に
選択され、
nは、両端を含め1〜5の整数であるが、但しRfが炭素原子を3〜4個
含むときnは3以下であり、
Yは、酸素原子またはイオウ原子であるか、またはR'が水素原子として
選択されるか、低級アルキル基であるか、多価結合基によって窒素原子に結合さ
れた、陰イオン部分、陽イオン部分、非イオン部分(または両性部分あるいはそ
の任意の組み合わせ)を含む水可溶化極性基を含むN(R')基であり、
Qは、置換または未置換のアルキレン(たとえば、エチレン、n-プリピレ
ン、またはイソーブチレン)、アリレン(たとえば、フェニレン)、アルキレンと
アリレンの組み合わせ(たとえば、キシリレン)、オキシジアルキレン(たとえば
、CH2CH2OCH2CH2)、
チオジアルキレン(たとえば、CH2CH2SCH2CH2)などの多価、一般に二価の結合
基であるか、あるいは、実在しない(すなわち、単結合で置換えられた)もので
あってもよい。個々の界面活性剤のQ基は、その調製に使用された具体的な反応
物によって異なる。
Zは、陰イオン部分、陽イオン部分、非イオン部分、または両性部分を含
む水可溶化極性基であるか、その任意の組み合わせである。典型的な陰イオンZ
基としては、CO2H、CO2M、SO3H、SO3M、 OSO3H、OSO3M、(OCH2CH2)nOSO3M(n=1.5
)、OPO(OH)2,およびOPO(OM)2,などがあり、式中、Mはナトリウム、カリウム、
またはカルシウムなどの金属イオンであるか、またはアンモニウムもしくは窒素
系陽イオンなど、別のものである。典型的な陽イオンZ基としては、NR'''3A'な
どがあり、式中R'''は低級アルキル基、ヒドロキシアルキル基、または水素原子
として独立に選択され、A'は塩化物、ヨウ化物、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、
クエン酸塩または水酸化物である。代表的な非イオン性Z基としてはポリオキシ
エチレンアルコール類およびグリコール類(たとえば、
O(CH2CH2O)7CH3およびO(CH2CH2O)14H)、および混合ポリオキシエチレン/ポリオ
キシプロピレンアルコールとポリオール類などがある。典型的な両性Z基として
は、N+(CH3)2O-、
N+(CH3)2CH2CH2COO-およびN+(CH3)2CH2CH2CH2SO3 -があり、xは独立に1または
2である。
本発明の界面活性剤は、水溶液に溶解すると、低臨界ミセル濃度(CMC)値
で著しく低い張力に達する。好ましい界面活性剤は、最大表面活性を与えるため
に、1個より多いペルフルオロアルコキシ基が過フッ素化シクロヘキサン環に結
びついた(すなわち、式Vに記載の通りn>1)ものである。最も好ましい界面
活性剤は、ペ
ルフルオロシクロヘキサン環の3位、4位、および5位に3個のトリフルオロメ
トキシ基を含み、最高の獲得表面活性を与える。
本発明に従って製造された界面活性剤は、保護コートとしての使用や類似した
用途を含め、表面活性剤を必要とする任意の用途で使用することが可能である。
本願明細書に詳述した界面活性剤は、消化用炭化水素や他の可燃性液火に使用さ
れる水性被膜形成性フォーム(AFFF)濃縮物の調製に特に有用である。希釈
してプレミックス(一般に真水または海水を94〜99%含む)として通気する
と被膜形成フォームが生じる濃縮水性フルオロケミカル界面活性剤含有溶液は、
可燃性液火の消火に効果的であるという重大な特性を合せ持たなければならない
。希釈するとすぐに、プレミックスは、再燃焼に対する急速なノックダウン、コ
ントロール、消火および抵抗性を達成し、消火後、かなりの時間持続する厚い泡
の層を生成するという、優れた発泡特性を示さなければならない。前述したフル
オロケミカル界面活性剤を含む水溶液は、被膜形成性フォーム生成用濃縮物とし
て有用である。これらのフルオロケミカル界面活性剤によって得られる表面張力
は著しく低いため、これらの水溶液の表面張力は可燃性液体の表面張力より十分
に低くなり、泡から流出する蒸気封止被膜は可燃性液体上に容易に広がる。結果
として、これらの溶液によって生じた被膜は、乱されたり破壊されたりすると修
復する傾向が強く、その結果、たとえば、被膜表面の上を吹く風で被膜が乱され
た場合、火が再燃する傾向を低下させる。
本発明の水性被膜形成性発泡溶液は、式Iで表される1種以上のフルオロケミ
カル界面活性剤の水溶液と、実質的にフッ素を含まない1種以上の水溶性界面活
性剤とを含む。個々別々に、または互いに配合物として使用される、有用なフッ
素非含有界面活性剤は、親水性−親油性バランス(HLB)値が約10以上であ
る非イオン性
炭化水素含有界面活性剤および両端を含めて約6〜約10個の炭素原子を含む炭
素鎖長を有する短鎖イオン性炭化水素含有界面活性剤を含む。代表的なイオン性
フッ素非含有界面活性剤としては、nが約8から18の間の整数であり、mが約
10以上である
CnH2n+IO(C2H4O)mHなどの酸化エチレン系非イオン性界面活性剤、pが約4から
約12の間の整数であり、zが約10以上である
などのエトキシル化アルキルフェノール類、BASF Corp.,
Wyandotte,Michiganから入手可能なPluronicTMF-77界面活性剤(酸化エチレンを
少なくとも約30重量%含有する)などの酸化エチレンと酸化プロピレンとのブ
ロックコポリマーなどがある。代表的なイオン性フッ素非含有界面活性剤として
は、たとえば、オクチル硫酸ナトリウムやデシル硫酸ナトリウムなどの硫酸アル
キル、たとえば、CnH2n+1(OC2H4)2OSO3Na(6≦n≦10)や
CnH2n+1SO3Na(6≦n≦10)などのアルキルエーテルスルフェートおよびアルキル
スルホネート、たとえば、MがナトリウムまたはカリウムであるC8H17N(CH2CH2C
OOM)2などのn-オクチルアミンジプロピオン酸の塩類、および米国特許第3,9
57,657号(Chiesa,Jr.)(その記載内容を本願明細書に援用する)に記載
のイミダゾール系界面活性剤などがある。
本願明細書に記載のフルオロケミカル界面活性剤のいずれも、本発明のAFF
F濃縮物に使用することが可能であるが、両性フルオロケミカル界面活性剤が好
ましく、両性酸化アミン界面活性剤が特
に好ましい。フッ素化アミノカルボキシレートまたはペルフルオロアルカンスル
ホネートなど、1種以上の別のフルオロ脂肪族両性界面活性剤および/または陰
イオン界面活性剤を処方に加えてもよい。このような界面活性剤は、米国特許第
5,085,786号(Almら)に記載されており、その記載内容を本願明細書
に援用する。
場合に応じて、フルオロケミカル界面活性剤またはエチレングリコール、グリ
セロール、ブチルCarbitolTM、ジプロピレングリコールモノ.n-プロピルエーテ
ル、およびヘキシレングリコールを含有する界面活性剤の可溶化を容易にするた
めに、水溶性溶剤など、補足的成分をAFFF調製品に加えてもよい。これらの
溶剤は、フィーム安定剤および凍結防止剤の役割もすると考えられる。濃縮物の
水溶液に通気することによって生じるフォームのフォーム安定性を増強するため
に、安定剤や増粘剤など、さらなる成分を本発明の濃縮物に組込んでもよい。安
定剤および増粘剤の例は、部分的に加水分解されたタンパク、デンプン、ポリビ
ニル樹脂、たとえば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リルアミド類、カルボキシビニルポリマー、アルカノールアミド類、長鎖アルカ
ノール類、およびポリ(オキシエチレン)−グリコールである。このような濃縮
物をアルコール類、ケトン類、およびエーテル類などの極性溶剤に使用する場合
、特に、キサンタンガムなどの多糖樹脂をフォーム安定剤として濃縮物に組込む
ことができる。本発明のAFFF調製品に加えることが可能なさらなる成分は、
米国特許第5,085,786号(Almら)および第3,772,195号(Fra
ncen)に詳述されており、このような目的のため、両記載内容とも、本願明細書
に援用する。水性被膜形成性フォーム濃縮物を実行する際に、加圧下で消火用ホ
ースから送り出される水は、一般に3容量%のフルオロケミカル濃縮物溶液をベ
ンチュリ効果によっ
てホースライン内に誘導し、水で希釈された前混合物(すなわち、「プレミック
ス」)を形成する。ホースの流出口端にある空気吸引ノズルを使用して、プレミ
ックスに通気すると、フォームが生成する。このフォームを多量の燃焼中の燃料
に加えると、急速消火層として表面上に速やかに広がる。可燃性液体の表面上の
フォームとして乱されたり破壊されたりすると修復し、熱い蒸気を封止して火の
再燃を防止する傾向のある水性被膜が形成される。濃縮物とその真水および海水
とのプレミックス(すなわち、水で希釈された濃縮物)を、約10年の室温保存
期間を模倣して設計された65℃で10日間保存した場合、本発明の濃縮液は、
濃縮物の発泡性および被膜形成性が悪影響を受けないことを必要とする米国政府
規定(MIL-F-24385C)に合格し、貯蔵安定性が高いと考えられる。
一般に、フルオロケミカル界面活性剤1〜10重量%およびフッ素非含有界面
活性剤1〜10重量%を使用して発泡性水性濃縮物溶液を作製する。その他の添
加物成分に帰属する固形物は、このような成分が存在する場合、その総量は、水
溶液がその発泡性を維持し、且つそれから調製されたフォームの密度が約1g/cc
未満になるような量でなければならない。一般に、前記任意の成分に帰属する固
形物の量は、発泡性水溶液の約40重量%未満、好ましくは、約30重量%未満
である。
以下の例は、本発明をより十分に理解する助けとなるように提供するものであ
る。これらの例は、本発明の全ての実施態様の網羅的コンパイルと考えるべきで
はなく、不必要に本発明の範囲を限定するものではない。
実施例ペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニルフルオリド 組成物の調製 実施例1
米国特許第2,713,593号(Briceら)に記載されているタイプの電気
化学的フッ素化槽を使用し、電気的フッ素化中、平均電流102A、平均導電率
5.8Vを使用して、アニソイル(4−メトキシベンゾイル)クロリド93.5
%(重量)とジメチルジスルフィド(DMDS)6.5%(重量)との混合物を
、0.20m2のニッケル陽極を備え付けた2500mLの槽に入っている沸騰し
ているHF中、2000torr、50℃で合計50.2時間、電気化学的にフッ素
化した。メチルエステルに誘導された部分標本のGC/FTIR分析によれば、
粗過フッ素化カルボニルフルオリドの生成率は理論値の約40%であった。粗液
体過フッ素化生成物を粉末のNaF65gと混合し、NaFを沈殿させ、処理した粗過
フッ素化カルボニルフルオリド1319gを、オーバーヘッドスターラー、温度
計および単純な蒸留ヘッドを備え付けた3リットルフラスコに傾瀉した。蒸留す
ると、大気圧、ヘッド温度92〜105℃、ポット温度105〜160℃で、蒸
留物1252gが回収された。メチルエステルに誘導された蒸留物の部分標本の
GC/FTIR分析で、蒸留物は過フッ素化カルボニルフルオリド、主として:
で約65%が構成され、残りは非官能過フッ素化物質(不活性物質)であること
がわかった。3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアミンとの反応によって
、その相応するアミドに変換した後、GC質量分析で、この物質は以下の通りに
構成されていることがわかった。CF3OC6F12CONH(CH2)3N(CH3)2(鎖式物質、異性
体3個)19.
9%、CF3OC6F10CONH(CH2)3N(CH3)2(シクロヘキシル物質およびメチルシクロペ
ンチル物質、異性体7個)73.9%、
C6H11CONH(CH2)3N(CH3)2(エーテル結合の欠けている物質)3%。実施例2
0.063m2のニッケル陽極が入っていること以外は実施例1に記載の通りに
装備した2500mLの槽に入っている沸騰しているHF中、2000torr、5
0℃で、メチル3,4−ジメトキシベンゾエート90%(重量)とDMDS10
%(重量)との混合物を、電気化学的にフッ素化した。運転中に、加えたHFの
総量が、加えた有機物総量の16%(重量)になるように、かなり余分なDMD
Sを連続的に加えた。電気化学的フッ素化中、平均電流24A、平均導電率6.
5Vを使用して、槽の運転を合計507.5時間続けた。メチルエステル誘導体
のGC/FTIR分析によれば、粗過フッ素化カルボニルフルオリドの生成率は
理論値の約30%であった。粗液体過フッ素化生成物を粉末のNaF250gと混
合し、NaFを沈殿させ、処理した粗過フッ素化カルボニルフルオリド3021g
を、オーバーヘッドスターラー、温度計および単純な蒸留ヘッドを備え付けた3
リットルフラスコに傾瀉した。蒸留すると、大気圧、ヘッド温度102〜121
℃、ポット温度105〜160℃で、蒸留物2115gが回収された。メチルエ
ステルに誘導された蒸留物の部分標本のGC/FTIR分析で、蒸留物は以下に
示すカルボニルフルオリドで65%が構成され、残りは不活性物質であることが
わかった。
実施例3
0.063m2のニッケル陽極が入っていること以外は実施例1に記載の通りに
装備した2500mLの槽に入っている沸騰しているHF中、2000torr、5
0℃で、3,4,5−トリメトキシベンゾイルクロリド90%(重量)と、DM
DS10%(重量)との混合物を、電気化学的にフッ素化した。運転中に、加え
たHFの総量が、加えた有機物総量の11〜12%(重量)になるように、かな
り余分なDMDSをに加えた。電気化学的フッ素化中、平均電流26A、平均導
電率6.5Vを使用して、槽の運転を合計346.3時間続けた。メチルエステ
ルに誘導された部分標本のGC/FTIR分析によれば、粗過フッ素化カルボニ
ルフルオリドの生成率は理論値の約30%であった。粗液体過フッ素化生成物を
粉末のNaF125gと混合し、NaFを沈殿させ、処理した粗過フッ素化カルボニル
フルオリド2565gを、オーバーヘッドスターラー、温度計および単純な蒸留
ヘッドを備え付けた3リットルフラスコに傾瀉した。蒸留すると、大気圧、ヘッ
ド温度102〜135℃、ポット温度105〜160℃で、蒸留物1898gが
回収された。メチルエステルに誘導された蒸留物の部分標本のGC/FTIR分
析で、蒸留物はカルボニルフルオリド:
で65%が構成され、残りは不活性物質であることがわかった。実施例4
0.037m2のニッケル陽極が入っており、さらに約300g
のC6F14が入っていること以外は実施例1に記載の通りに装備した1500m
Lの槽に入っている沸騰しているHF中、1280〜1790torr、35〜40
℃で、4−ブトキシ安息香酸80%(重量)とDMDS20%(重量)との混合
物を電気化学的にフッ素化した。平均電流12.0A、平均導電率6.7Vを使
用して、槽の運転を合計193.3時間続けた。メチルエステルに誘導された部
分標本のGC/FTIR分析によれば、所望の過フッ素化カルボニルフルオリド
:
が少量(理論値の約5%)生成した。実施例5
実施例4に前述した通りに装備され運転された0.037m2の陽極を含む75
0mLの槽に入っている沸騰しているHF中、1800torr、45℃で、2−エ
トキシ安息香酸90%(重量)とDMDS10%(重量)の混合物を電気化学的
にフッ素化した。平均電流16.0A、平均導電率5.8Vを使用して、槽の運
転を合計165.8時間続けた。メチルエステルに誘導された部分標本のGC/
FTIR分析によれば、所望の過フッ素化カルボニルフルオリド:が生成し、その収率は18%であった。実施例6
実施例4に前述した通りに装備され運転された0.037m2の陽極を含む75
0mLの槽に入っている沸騰しているHF中、1540〜1790torr、45℃
で、4−エトキシ安息香酸90%(重量)とDMDS10%(重量)の混合物を
電気化学的にフッ素化した。平均電流12.1A、平均導電率6.9Vを使用し
て、槽の運転を合計351時間続けた。メチルエステルに誘導された部分標本の
GC/FTIR分析によれば、所望の過フッ素化カルボニルフルオリド:
が生成し、その収率は26%であった。実施例7
直接フッ素化装置は、厳密に米国特許第5,362,919号に記載されてい
る通りであった。2リットル反応器にCFCl2CF2Clを入れ、160mL/分のF2と100
0mL/分のN2との混合物を、撹拌された液体中を通して泡立てた。メチル3,
4,5−トリメトキシベンゾエート(55.0g)をCHCl3 50mlに溶解し、1
,1,1−トリフルオロトリクロロエタンで希釈し、最終体積350mLとした
。この混合物を17.5mL/時間で反応器に送った。ジャケット冷却で反応器
の温度を18℃に調節した。40分後、フッ素流れを150mL/分に減らした
。約20時間で添加を完了した後、反応器をN2でパージしてから内容物を取出
し、1830cm-1におけるIR吸収で、ペルフルオロメチル(3,4,5−トリ
メトキシ)シクロヘキサンカルボキシレートの溶液であることを示した。この反
応を、383gを用いて5ガロン反応器で繰り返すと、溶剤除去後、残留物70
2gが得られた。米国特許第5,466,877号
に記載の通りに、これをピリジン0.25gで処理すると、ガス(C0F2と想定さ
れる)が激しく放出され、液体の約半分が、ペルフルオロエステル(IR1831
cm-1)からカルボニルフルオリド(IR1876cm-1)に変換された。さらにピリ
ジン0.67gを加え、時々振盪すると、翌日までに完全に変換された。一部を
メタノールと反応させ、GLCで分析すると、標題物質の主なアイソマー3個と
非常に少量の低分子量生成物を示した。フルオロカーボン層とピリジンとを分離
し、140〜165℃で沸騰させて440.3g(49%)まで蒸留した。F−
NMRは、カルボニルフルオリド基のF1個当たりCF3O基のF8.7個を示し、
所望の生成物、
に高度に変換されていることを示した。実施例8
実施例7と同様の様式で、メチル4−メトキシベンゾエート450gをジメト
キシエタン90gおよびCFCl2CF2Cl 1500mLに溶解し、これらのバッチをC
FCl2CF2Clが入っている攪拌済みの5ガロン反応器に給送し、、1LpmのF2と4.25
LpmのN2とのガス混合物でパージすることによって、メチル4−メトキシベンゾ
エート900gを2バッチでフッ素化した。温度を18℃に維持した。完了後、
各バッチからCFCl2CF2Clを蒸留した。複合残留物の重量は2545gであった。
679.1gにピリジン0.5mLを加えるとガスが放出し、完全に変換された
(1890cm-1 IR)。残留物(561g)を100〜125℃で、主留分269
.6g(収率57%)まで蒸留した。メチルエステルのGLCは、所望の物質:
の異性体と想定される、2つの主なピークを示した。実施例9
米国特許第2,713,593号(Briceら)に記載されているタイプの電気
化学的フッ素化槽を使用し、3,4−ジエトキシ安息香酸80%(重量)とジメ
チルジスルフィド(DMDS)20%との混合物を無水HFに溶解して最終濃度
48.7%とし、0.063m2のニッケル陽極を取り付け、約300gのC6F14
が入っている1500mLの槽内で、電気化学的フッ素化中、平均電流11.4
A、平均導電率6.7Vを使用して、1280torr、35℃で、合計141.5
時間、電気化学的にフッ素化した。メチルエステルに誘導された蒸留物の部分標
本のGC/FTIR分析で、所望の過フッ素化カルボニルフルオリド:
の生成率は理論値の約4%であった。実施例10
米国特許第2,713,593号(Briceら)に記載されているタイプの電気
化学的フッ素化槽を使用し、2,6−ジメトキシベンゾエート95%(重量)と
DMDS5%との混合物を51.3%無水HFに溶解し、0.063m2のニッ
ケル陽極を取り付けた1500mLの槽内で、電気的フッ素化中平均電流20A
、平均導電率6.8Vを使用して、2310torr、55℃で、合計214.2時
間、電気化学的にフッ素化した。メチルエステルに誘導された蒸留物の部分標本
のGC/FTIR分析で、所望の過フッ素化カルボニルフルオリド:
の生成率は理論値の約37%であった。比較例C1
比較例C1:
を、次の方法に従って調製した。
約2300ccのシモンズ(Simons)槽内で、5%DMDSを使用して、塩化ベ
ンゾイル(2517g)の電気化学的フッ素化を実施した。使用したニッケル陽
極は、面積0.167m2であった。平均圧力1000〜1300torr、槽の平
均温度35℃、合計435.4時間、平均電流18.3A、5.2Vであった。
運転期間中、約5.78g/時間で、すなわち流れた電流に基づいた理論値の約
101%の速度で、有機物を半連続的に給送した。−40℃のコンデンサーから
0.404g/電流A時間の速度で合計3700gの生成物を回収した。比較例C2
比較例C2:
を、次の方法に従って調製した。
容積約2300ccのシモンズ(Simons)槽内で、10%ジメチルジスルフィド
添加物を使用して、塩化トルイル( )の電気化学的フッ素化を実施した。面積
約0.167m2のニッケル陽極を使用し、平均5.8V、平均電流83A、2
000torrコントロール、48℃で、合計280.7時間、槽を運転した。実行
期間中、電流に基づいた理論値の約90.1%の速度で、有機物フィードを半連
続的に槽に給送し、−40℃の塔頂コンデンサー/デカンターから生成物を回収
した。GC/FTIR分析は、流れた電流に基づいた理論的収率の58%に相応
する純度約66%の所望のペルフルオロアシルフルオリドを示した。ペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニルフルオリドアミドアミン 組成物の合成 実施例11
オーバーヘッドスターラー、温度計、および単純な蒸留ヘッドを備え付け、3
−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアミン76g(0.75mole)およびイ
ソプロピルエーテル400gが入っているフラスコに、実施例1で作った化合物
242g(0.40mole)を攪拌しながら加えた。酸フッ化物の添加中、フラス
コの内容物の温度を15℃未満に保つために、フラスコを氷浴中で冷却した。酸
フッ化物の添加完了後、反応混合物を室温で4時間攪拌した。4時間後、GC分
析に基づいて反応が完了したことが決定されたとき、脱イオン水400mLを攪
拌しながら加え、15分後に攪拌を中止
し、フラスコの内容物を上相と下相に分離させた。生成物を含有する上相を取出
して水400mLで2回洗浄した。回転蒸発器を使用して生成物相からイソプロ
ピルエーテルを除去すると、粗生成物207gが得られた。0.01torr、ヘッ
ド温度89〜110℃で粗生成物を真空蒸留すると、精製生成物187gが得ら
れた。この精製生成物は、実施例1に記載の所望の生成物:
を約74%含むことがガスクロマトグラフィ/質量分析でわかった。実施例12
実施例1で作った化合物の代わりに実施例2で作った化合物を使用したこと以
外は実施例11に記載の手順と同じ手順を使用して、
実施例12:
を調製した。実施例13
実施例1で作った化合物の代わりに実施例3で作った化合物を使用したこと以
外は実施例11に記載の手順と同じ手順を使用して、
実施例13:
を調製した。実施例14
実施例1で作った化合物(電気化学的フッ素化を使用して作った中間体)の代
わりに実施例7で作った化合物(直接をフッ素化を使用して作った中間体)を使
用したこと以外は実施例11に記載の手順と同じ手順を使用して、実施例14:
を調製した。比較例C3
実施例1で作った化合物の代わりに比較例C1で作った化合物を使用したこと
以外は実施例11に記載の手順と同じ手順を使用して、
比較例C3:
を調製した。比較例C4
実施例1で作った化合物の代わりに比較例C2で作った化合物を使用したこと
以外は実施例11に記載の手順と同じ手順を使用して、
比較例C4:
を調製した。ペルフルオロ(アルコキシシクロアルカン)カルボニル基含有界面活性剤の合成 および評価 実施例15
スターラー、温度計、水コンデンサーを備え付けた3口丸底フラスコに、実施
例13で作った化合物12.16g(0.02mole)、30%過酸化水素水5.7
g(0.05mole)およびエタノール12.0gを加えた。この混合物を撹拌し
、60℃で2時間加熱した後、一晩冷却した。この混合物を4時間還流し、脱色
/活性炭0.2gを加えた後、この混合物をさらに2時間還流した。CeliteTMフ
ィルター助剤を通過させて溶液を濾過し、回転蒸発器を使用して乾燥するまで濾
液を蒸発させると、ワックス状の固体が生じた。この固体少量を脱イオン水に溶
解し、希水酸化ナトリウム水を使用して水溶液のpHを8に上げることによって
、反応の完了を確認した。溶液が透き通ったままで、アミドアミン出発物質の沈
殿が全くなかったことから、
を形成する反応が完了したことがわかる。実施例16
実施例13で作った化合物0.02moleの代わりに、実施例14で作った(直
接フッ素化槽生成物から誘導した)化合物0.02moleを使用したこと以外は実
施例15に記載の手順と同じ手順を使用して、実施例16:
を調製した。実施例17
実施例13の化合物0.02moleの代わりに、実施施例12の化合物0.0
2moleを使用したこと以外は実施例15に記載の手順と同じ手順を使用して、実
施例17:
を調製した。実施例18
実施例13の化合物0.02moleの代わりに、実施施例11の化合物0.02
moleを使用したこと以外は実施例15に記載の手順と同じ手順を使用して、実施
例18:
を調製した。比較例C5
比較例C3で作った化合物41.0g(0.1mole)、エタノール40.0gお
よび30%H2O2水22.7g(0.22mole)を、スターラーを備え付けた3口
丸底フラスコに加えた。この混合物を70℃で1時間攪拌し、さらに2時間、穏
やかに還流し、一晩静置
させた。翌日、この混合物を2時間還流し、活性炭約0.5gを加え、混合物を
さらに2時間還流した。CeliteTMフィルター媒体を通過させてこの混合物を濾過
し、窒素流れを使用して水およびエタノールを一晩蒸発させると所望の界面活性
剤:
が得られた。比較例C6
比較例C4で作った化合物23.0g(0.05mole)、エタノール25.0
gおよび30%H2O2水12.0g(0.106mole)を、スターラーを備え付け
た3口丸底フラスコに加えた。最初に5分間攪拌している間に、この混合物は2
7℃まで僅かに発熱した。混合物を40℃まで少し加熱した後、環境温で16時
間攪拌し、続いて2時間還流し、この混合物を僅かに冷却させた。活性炭約0.
2gを加え、混合物を更に2.5時間還流した。CeliteTMフィルター媒体を通過
させてこの混合物を濾過し、水とエタノールとの混合物で活性炭を洗浄し、回転
蒸発器を使用して溶剤を蒸留した。このようにして得られた固体を真空炉内でさ
らに乾燥させると、所望の界面活性剤:が得られた。実施例19
実施例13で作った化合物12.16g(0.02mole)、イソプロパノール
5.4gおよびアクリル酸1.6g(0.022mole)
を、スターラーを備え付けた3口丸底フラスコに加えた。この混合物を室温で1
4日間撹拌した。反応期間中、溶液は透明のままであり、結晶や沈殿は全く形成
されなかった。回転蒸発器を使用してイソプロパノールの大部分を蒸発させ、試
料を、70℃に設定した吸引装置真空炉に4時間入れることによって残りの揮発
性成分を除去すると、暗褐色の粘性液体が得られた。暗褐色の液体少量を脱イオ
ン水に溶解し、希水酸化ナトリウム水を使用して水溶液のpHを8に上げること
によって、反応の完了を確認した。溶液が透き通ったままで、アミドアミン出発
物質の沈殿が全くなかったことから、
を形成する反応が完了したことがわかる。実施例20
実施例13で作った(電気化学的フッ素化槽生成物から誘導した)化合物0.
02moleの代わりに、実施例14で作った(直接フッ素化槽生成物から誘導した
)化合物0.02moleを使用したこと以外は実施例19に記載の手順と同じ手順
を使用して、実施例20:
を調製した。比較例C7
実施例13で作った化合物0.02moleの代わりに、比較例C
3で作った化合物0.02moleを使用したこと以外は実施例19に記載の手順と
同じ手順を使用して、比較例C7:
を調製した。比較例C8
実施例13で作った化合物0.02moleの代わりに、比較例C4で作った化合
物0.02moleを使用したこと以外は実施例19に記載の手順と同じ手順を使用
して、比較例C8:
を調製した。実施例21
実施例11で作った化合物10.3g(0.0217mole)およびγ−プロパ
ンスルトン2.7gを、スターラーおよび温度計を備え付けた3口丸底フラスコ
に加えた。この混合物を攪拌しながら80℃に加熱すると、135℃までの発熱
が起こった。温度を135℃に15分間保ち、フラスコの内容物を室温まで冷却
した。冷却するとクリーム色の固体13.0gが形成し、これをスパーテルで粉
砕した。この固体少量を脱イオン水に溶解し、希水酸化ナトリウム水を使用して
水溶液のpHを8に上げることによって、反応の完了を確認した。溶液が透き通
ったままで、アミドアミン出発物質の沈殿が全くなかったことから、主として両
性フルオロ脂肪族界面活性剤:
ととの混合物を形成する反応が完了したことがわかる。実施例22
実施例11で作った化合物0.0217moleの代わりに実施例13で作った
化合物0.0217moleを使用したこと以外は実施例21に記載の手順と同じ手
順で、実施例22、両性フルオロ脂肪族界面活性剤:
と
との混合物を調製した。比較例C9
実施例11で作った化合物0.0217moleの代わりに比較例C4で作っ
た化合物0.0217moleを使用したこと以外は実施例21に記載の手順と同じ
手順で、比較例C9、両性フルオロ脂肪
族界面活性剤:
と
との混合物を調製した。実施例23
スターラー、温度計および水コンデンサーを備え付けた3口丸底フラスコに、
実施例13で作った化合物12.16g(0.02mole)、イソプロパノール9.
1gおよび2−クロロエタノール1.77g(0.022mole)を加えた。フラ
スコの内容物を攪拌し、7.5時間還流することによって、この混合物を反応さ
せた。この内容物を冷却し、回転蒸発器を使用して乾燥するまで蒸発させると黄
色の油が得られた。赤外線分光光度法を使用して、所望の生成物の構造が陽イオ
ンフルオロ脂肪族界面活性剤:
であることを確認した。実施例24
実施例13で作った化合物0.02moleの代わりに、実施例14で作った化合
物0.02moleを使用したこと以外は実施例23に記載の手順と同じ手順を使用
して、実施例24:
を調製した。実施例25
実施例13で作った化合物0.02moleの代わりに、実施例12で作った化合
物0.02moleを使用したこと以外は実施例23に記載の手順と同じ手順を使用
して、実施例25:
を調製した。実施例26
実施例13で作った化合物0.02moleの代わりに、実施例11で作った化合
物0.02moleを使用したこと以外は実施例23に記載の手順と同じ手順を使用
して、実施例26:
を調製した。実施例27
スターラー、温度計および水コンデンサーを備え付けた3口丸底フラスコに、
実施例13で作った化合物6.08g(0.01mole)、エタノール10.0g
およびクエン酸1.92g(0.01mole)を加えた。この混合物を攪拌しなが
ら沸騰するまで加熱し、均質な
溶液が生じるまで5分間還流した。この溶液をガラス製トレーに注ぎ込み、60
〜70℃に設定した真空炉を使用して乾燥するまで蒸発させると、所望のアミン
塩:
が得られた。実施例28
実施例13で作った化合物0.01moleの代わりに、実施例12で作った化合
物0.01moleを使用したこと以外は実施例27に記載の手順と同じ手順を使用
して、実施例28:
を調製した。実施例29
CarbowaxTM600(Union Carbide Corp.から入手可能な、分子量600のポリエ
チレングリコール)30.0g(0.05mole)およびイソプロピルエーテル5
0gを、スターラーを備え付けた3口丸底フラスコに加えた。この混合物を攪拌
しながら、実施例3で作った化合物26.9g(0.05mole)を10分間かけ
て加えた。還流するまでこの混合物を加熱し、この温度で2時間攪拌した。回転
蒸発器を使用してエーテル溶剤を蒸発させると、粘性の不透明な液体40.0g
が生じた。赤外線分光分析は、次の構造:
と一致した。実施例30
CarbowaxTM750(Union Carbide Corp.から入手可能な、分子量750のポリエ
チレングリコールモノメチルエーテル)82.5g(0.11mole)およびイソ
プロピルエーテル100gを、スターラーを備え付けた3口丸底フラスコに加え
た。この混合物を攪拌しながら、実施例3で作った化合物53.8g(0.1mo
le)を20分間かけて加えた。このようにして得られた混合物を還流するまで加
熱し、この温度で2時間攪拌した。回転蒸発器を使用してエーテル溶剤を蒸発さ
せると、白色のワックス状固体104.0gが生じた。赤外線分光分析は、次の
構造:
と一致した。実施例31
スターラー、温度計およびコンデンサーを備え付けた3口丸底フラスコに、2
,2−ジメチロールプロピオン酸2.68g(0.02mole)およびN,N−ジ
メチルホルムアミド5.0gを加えた。懸濁液を形成するまで混合物を撹拌し、
実施例3で作った化合物21.52g(0.04mole)を一度に全部加えると、
45℃まで発熱した。フラスコの内容物を還流する(約95℃)まで3時間加熱
し、内容物の温度が135℃に上昇するまで物質を蒸留除去した(非官能フッ素
化不活性物質と考えられる)。冷脱イオン水75gを加え、この混合物を環境温
で10分間、激しく攪拌した。反応副生成物を含有する最上の水性相を、所望の
生成物を含有する黄色液体生成物底相から傾瀉した。底相を新鮮な脱イオン水7
5gで2回洗浄し、各回とも、激しく撹拌し、最上部水洗相を注意深く傾瀉する
ことによって、底相をさらに精製した。洗浄した底相を、ガラス製トレーに注ぎ
込み、このトレーを65℃に設定した水吸引装置真空炉に入れることによって乾
燥させた。乾燥後、淡い琥珀色の粘性油が得られ、これは赤外分光光度法で式:
と一致した。
等量の水酸化ナトリウム溶液で酸を中和し、水で希釈すると相応するカルボン
酸ナトリウム水陰イオン界面活性剤の水溶液が生じ、これをさらなる試験に使用
した。比較例C10
スターラー、温度計および水コンデンサーを備え付けた3口丸底フラスコに、
2,2−ジメチロールプロピオン酸3.35g(0.025mole)およびN,N
−ジメチルホルムアミド5.0gを入れ、懸濁液を形成するまで攪拌した。比較
例C2で作った化合物27.4g(0.05mole)を一度に全部加えた。この混
合物は、70℃まで発熱して均質な溶液を形成し、これを室温で2時間撹拌した
。沸騰するまで加熱して、フラスコの内容物の温度を70℃から135℃に上昇
させ、カルボニルフルオリド中の不純物であった非官能
不活性フルオロカーボンを煮沸除去した。冷脱イオン水75gを加え、混合物を
環境温で10分間、激しく撹拌した。最上の水性相を傾瀉し、保存した濃厚な底
相を水75gで2回すすいだ。トルエン25gを加え、トルエン溶液を135℃
で還流することにより、残留水分を共沸除去した。濃厚な油17.3gが回収さ
れ、IRおよびNMR試験で、
であることが確認された。
等量の水酸化ナトリウム溶液で酸を中和し、水で希釈すると相応するカルボ
ン酸ナトリウム水陰イオン界面活性剤の水溶液が生じ、これをさらなる試験に使
用した。
上記実施例および比較例で調製したフルオロ脂肪族界面活性剤を、様々な固形
物濃度で脱イオン水に溶解し、K-12Processor
可能)を使用して、各界面活性剤溶液の表面張力を測定した。各界面活性剤の臨
界ミセル濃度(CMC)(すなわち、加える界面活性剤を増加しても、さらなる
表面張力低下がもはや起こらない濃度)を測定した。各界面活性剤の臨界ミセル
濃度および相応する表面張力を表1に示す。 ★実施例16、20および26は、F2を用いた直接フッ素化で作ったカルボニ
ルフルオリドから誘導した。他の実施例および比較例は全て、HFを用いた電気
化学的フッ素化で作ったカルボニルフルオリドから誘導した。
評価したペルフルオロシシクロアルカンカルボニル界面活性剤全てについて、
ペルフルオロシクロヘキサン環に結合したトリフルオロメトキシ基を有するもの
は、ペルフルオロメチル基を有するか、または過フッ素化基が結合していないも
のよりも、高い表面活性を示すことが表1のデータからわかる。また、ペルフル
オロシクロヘキサン環に結合したトリフルオロメトキシ基を3個有する界面活性
剤は、ペルフルオロシクロヘキサン環に結合したトリフルオロメトキシ基を2個
有する界面活性剤よりも表面活性が高く、次には、ペルフルオロシクロヘキサン
環に結合したトリフルオロメトキシ基を1個だけ含む界面活性剤よりも表面活性
が高かった。通常、炭素原子6〜10個の長さの直鎖(すなわち、非分枝)過フ
ッ素化炭素鎖など、棒様疎水基によって最大表面活性が得られるため、この顕著
な表面活性は意外である。フッ素化の方法(フッ化水素を用いた電気化学的フッ
素化と元素状のフッ素を用いた直接フッ素化)による、フルオロ脂肪族界面活性
剤の表面活性の差はほとんどなかった。水性被膜形成性フォーム濃縮物調製品および評価 実施例32
実施例15で調製したフルオロ脂肪族酸化アミン界面活性剤4.0%(重量)
、SipexTMSOS(Rhone-Poulenc Corp.から入手可能なオクチル硫酸ナトリウム、
33%活性)7.0%(重量)、WitcolateTM7093(Witco Corp.から入手可能な
、オクチルエーテル硫酸ナトリウムとデシルエーテル硫酸ナトリウムの混合物、
38%活性)3.0%(重量)、ジプロピレングリコールn-プロピルエーテル3
0.0%(重量)および脱イオン水56%(重量)を混合することによって、水
性被膜形成性フォーム(AFFF)濃縮物を調製した。濃
縮物のpHをNa0H.水で8に調節した。AFFF濃縮物に関する米国政府軍規定MIL-F-2
4385(改訂C)(U.S.Government Military
Specification MIL-F-24385(Revision C)for AFFF concentrates)に記載され
ている幾つかの重要な認定試験を使用し、3重量部を真水または合成海水(ASTM
D1141-52)のいずれか97重量部で希釈してプレミックスを評価することによ
って、濃縮物を真水(すなわち、水道水)プレミックスおよび海水プレミックス
として評価した。試験は、フォーム膨張(すなわち、フォームの体積を、フォー
ムの製造に使用した液体の体積で割った商)、フォーム25%排出時間(液体の2
5%がフォームの形で試験メスシリンダーの底に排出されるのに要する時間)、
および蒸気封止(可燃性燃料であるシクロヘキサンの表面上の蒸気を、プレミッ
クスの水性被膜がいかにうまく封止するかを測定する試験)であった。
★評価に使用した被膜形成性および封止性試験には、シクロヘキサン(Baker An
alyzedTM Cyclohexane Reagent,#9206-05、アッセイ--100%、表面張力=24.5dyn
e/cm,、J.T.Baker Chem.Co.,
Phillipsburg,N.J.から入手可能)40mLが入っている直径20cm
のガラス製ペトリ皿の中央に置かれた逆No.8平頭木ネジの線条の下に、プレミッ
クス溶液0.75mLを30〜60秒かけて静かに適用することによって、水性被
膜を作製する方法が記載されている。プレミックス溶液の第1滴を適用した2分
後、シクロヘキサン表面の全周に小さな炎が維持される。蒸気封止に合格するた
めには、維持的燃焼が生じてはならない。
実施例15で調製した界面活性剤を唯一のフルオロ脂肪族界面活性剤として含
有するこのAFFF濃縮物は、3%プレミックスに希釈すると、標準AFFF政
府試験で優れたフォーム膨張、排出時間および蒸気封止性を示し、炭化水素可燃
性液火用消火剤として、効果的に機能すると予期されることが、表2のデータか
らわかる。
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C07C 309/14 C07C 309/14
309/15 309/15
C11D 1/02 C11D 1/02
1/38 1/38
1/66 1/66
(72)発明者 ポルソン,スティーブン,ディー.
アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427,
セント ポール,ポスト オフィス ボッ
クス 33427
(72)発明者 サブ,パトリシア,エー.
アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427,
セント ポール,ポスト オフィス ボッ
クス 33427
(72)発明者 スターン,リチャード,エム.
アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427,
セント ポール,ポスト オフィス ボッ
クス 33427