JP2000503013A - オキサゾリン殺節足動物剤 - Google Patents
オキサゾリン殺節足動物剤Info
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Abstract
(57)【要約】
殺節足動物剤として有用な式(I)の化合物及びその農業的に適した塩が開示されており、式中、R1〜R5及びnは開示中に定義されている通りである。式(I)の化合物を含有する組成物ならびに殺節足動物又はその環境を有効量の式(I)の化合物と接触させることを含む節足動物を抑制するための方法も開示されている。
Description
【発明の詳細な説明】
オキサゾリン殺節足動物剤
発明の背景
本発明はある種のオキサゾリン、その農業的に適した塩及び組成物ならびに農
耕的及び非農耕的の両環境における殺節足動物剤(arthropodicid
es)としてのその利用法に関する。
節足動物有害生物の抑制は、高い作付け効率の達成において非常に重要である
。生育中の及び保存されている農耕作物に対する節足動物損害は生産性を有意に
低下させ得、それにより消費者への経費の増加を生ずる。森林、温室作物、観賞
植物、保護作物(nursery crops)、保存されている食品及び繊維
製品、家畜、家庭ならびに公衆及び動物の衛生における節足動物有害生物の抑制
も重要である。これらの目的のために多くの製品が商業的に入手可能であるが、
もっと有効であるか経費が安いか環境的に安全であるか毒性が低いか又は異なる
作用様式を有する新規な化合物への必要性が続いている。
WO 95/04726は一般的に式i:
[式中:
Aは直接結合及びC1−C3直鎖状もしくは分枝鎖状アルキレンの群から選ばれ
;
EはC1−C4アルキル及びC1−C4ハロアルキルの群から選ばれ;
ZはO及びSの群から選ばれ;
R1及びR2は独立してH、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキ
ル、C1−C6ハロアルコキシ、C1−C6アルキルチオ、CN及びNO2の群から
選ばれる]
の化合物を開示している。
本発明の化合物は意外にもWO 95/04726において挙げられている化
合物より有効で環境的に安全で毒性が低い。
発明の概略
本発明はすべての幾何異性体及び立体異性体、農業的に適したその塩、それを
含有する農業的組成物及び殺節足動物剤としてのその利用を包含する式Iの化合
物に関する:
式中、
R1はH、F又はClであり;
R2はF又はClであり;
R3はH又はFであり;
R4はC1−C2ハロアルキルであり;
R5はH、F、Cl、C1−C2アルキル又はC1−C2アルコキシであり;
nは0、1又は2であり;
但し
i)R2がFであり、R3及びR5がHであり、nが0である場合、R4はCF3
以外であり;
ii)R1がFであり、R2がClであり、R3及びR5がHであり、nが0であ
る場合、R4はCF3以外である。
上記において、単独で又は「ハロアルキル」などの複合語において用いられる
「アルキル」という用語はメチル及びエチルを含む。「アルコキシ」はメトキシ
及びエトキシを含む。
単独で又は「ハロアルキル」などの複合語において用いられる「ハロゲン」と
いう用語はフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」な
どの複合語において用いられる場合、該アルキルは部分的に又は完全にハロゲン
原子で置換されていることができ、該ハロゲン原子は同一又は異なることができ
る。「ハロアルキル」の例はF3C、ClCH2、CF3CH2及びCF3CCl2を
含む。
置換基中の炭素原子の合計数は「Ci−Ci」接頭辞により示され、ここでi及
びjは1〜2の数である。例えばC1−C2アルキルはメチル及びエチルを指し、
C1−C2アルコキシはCH3O及びCH3CH2Oを指す。
基が水素であることができる置換基を含有する場合、例えばR1又はR5の場合
、この置換基が水素原子とみなされる時、これは該基が非置換であることと同等
であることが認識される。
本発明の化合物は1種又はそれ以上の立体異性体として存在することができる
。種々の立体異性体はエナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体(a
tropisomers)及び幾何異性体を含む。当該技術分野における熟練者
は、1つの立体異性体が他の立体異性体に対して濃縮されている場合又は他の立
体異性体から分離された場合、より活性であることができ及び/又は有益な効果
を示すことができることがわかるであろう。さらに、当業者は該立体異性体の分
離、濃縮及び/又は選択的製造の方法を知っている。従って、本発明は式Iから
選ばれる化合物及び農業的に適したその塩を含む。本発明の化合物は立体異性体
の混合物、個々の立体異性体あるいは光学的に活性な形態として存在することが
できる。
本発明の化合物の塩は、無機もしくは有機酸、例えば臭化水素酸、塩酸、硝酸
、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ
酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸又は吉草酸と
の酸付加塩を含む。本発明の化合物の塩は、該化合物が酸性基を含有している場
合、有機塩基(例えばピリジン、アンモニアもしくはトリエチルアミン)又は無
機塩基(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムも
しくはバリウムの水素化物、水酸化物もしくは炭酸塩)と形成される塩も含む。
より高い活性、環境的安全性、より低い毒性及び/又は合成の容易さの理由で
好ましい化合物は以下のとおりである:
好ましい化合物1.
R1及びR2がFであり;
R3がHであり;
R4がCF2H、CF3、CF2Br、CF2CF2H又はCF2CF3である
上記の式Iの化合物及び農業的に適したその塩。
好ましい化合物2.
R1、R2及びR3がFであり;
R4がCF2H、CF3、CF2Br、CF2CF2H又はCF2CF3である
上記の式Iの化合物及び農業的に適したその塩。
好ましい化合物3.
R1がHであり;
R2がClであり;
R5がHである
上記の式Iの化合物及び農業的に適したその塩。
最も好ましいのは:
2−(2−クロロフェニル)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][
1,1’−ビフェニル]−4−イル]−4,5−ジヒドロオキサゾール;
2−(2−クロロフェニル)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)スルフィ
ニル][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−4,5−ジヒドロオキサゾール
;及び
2−(2−クロロフェニル)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)スルホニ
ル][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−4,5−ジヒドロオキサゾール
の群から選ばれる好ましい化合物3の化合物である。
好ましい化合物4.
R5がHである
好ましい化合物1の化合物。
好ましい化合物5.
R4がCF2H、CF3又はCF2Brである
好ましい化合物4の化合物。
最も好ましいのは:
4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−
イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾール
;
4−[4’−[(ジフルオロメチル)スルフィニル][1,1’−ビフェニル
]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキ
サゾール;
4−[4’−[(ジフルオロメチル)スルホニル][1,1’−ビフェニル]
−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサ
ゾール;
(−)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル
]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキ
サゾール;
スルホキシドがS立体配置を有する(−)−4−[4’−[(ジフルオロメチ
ル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロ
フェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾールのスルホキシド;
スルホキシドがR立体配置を有する(−)−4−[4’−[(ジフル
オロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジ
フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾールのスルホキシド;及び
(−)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]
−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサ
ゾールのスルホン
の群から選ばれる好ましい化合物5の化合物である。
本発明は殺節足動物的に有効な量の式Iの化合物及び界面活性剤、固体希釈剤
又は液体希釈剤の少なくとも1つを含む殺節足動物性組成物にも関する。本発明
の好ましい組成物は上記の好ましい化合物を含む組成物である。
本発明はまた、節足動物又はその環境を殺節足動物的に有効な量の式Iの化合
物と(例えば本明細書に記載の組成物として)接触させることを含む節足動物の
抑制法にも関する。好ましい利用法は上記の好ましい化合物を含む方法である。
発明の詳細
式Iの化合物は、反応式1〜3に記載されている以下の方法及び変法の1つも
しくはそれ以上により製造することができる。下記の式I〜VIIの化合物中の
R1〜R5及びnの定義は発明の概略において上記で定義された通りである。
本発明において有効成分として用いられる式Iの化合物は、例えば式IIの化
合物を用いて以下の反応式に示される段階により製造することができる。式II
の中間体(例えばR1=F、R2=F、R3=H、R5=H及びR20=Iである式I
Iの化合物である2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−4
−(4−ヨードフェニル)オキサゾール)はWO 95/04726に記載され
ている方法により製造することができる。反応式1の反応は−78℃から、テト
ラヒドロフラン(THF)、エチルエーテル、ヘキサン、トルエンなどから選ば
れる不活性溶媒の沸点までにおいて、30分〜72時間、遷移金属触媒、例えば
ビス(1,2−ジフェニルホスフィノエタン)ニッケル(II)クロリド、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(II)クロリド又は例えばトリ−オルト−トリルホスフィ
ンもしくはトリフェニルアルシンと一緒の酢酸パラジウム(II)を用いてなら
びに加えられる補因子、例えば塩化リチウム、ヨウ化銅(I)又はジアルキル−
もしくはトリアルキルアミンの存在下もしくは不在下で行われ、式IVの化合物
を与える。
反応式1 R6=R4又は保護基
R20=I、Br、OSO2CF3、OSO2Fなど
Met=MgX、ZnX(X=Cl、Br、I)、SnMe3、SnBu3、B(
OH)2など
式IIIの中間体は当該技術分野において既知の方法により製造される。R6
はR4と等しいことができ、その場合は式Iの化合物が直接得られるかあるいは
R6は合成の容易さのために必要な場合には硫黄−保護基、例えばt−ブチルジ
メチルシリル、t−ブチル、p−メトキシベンジルなどであることができる。
R6が保護基の場合、式Iの化合物は硫黄の脱保護及び反応式2におけるよう
なさらなる反応により製造される。式Vの中間体の反応はテトラヒドロフラン(
THF)、ジオキサン、エチルエーテル、ジクロロメタン、ヘキサン、トルエン
などから選ばれる任意の不活性溶媒中で、5分〜72時間、−20℃から溶媒の
沸点までにおいて行われる。場合により相間移動触媒の存在下におけるクロロジ
フルオロメタン、クロロホルムなどのヒドロハロカーボン(hydrohalo
carbon)及び水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシ
ドなどとの反応あるいは別の場合、場合により水素化ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシドなどの塩基の存在下における及
び場合により相間移動触媒の存在下におけるヨーダイド、ブロミド、クロリド、
メタンスルホネート、p−トルエンスルホネートなどである脱離基で置換された
ヒドロハロ−もしくはハロカーボンとの反応は式Iの化合物を与える。別の場合
、式Vの化合物を任意の塩基性、酸性もしくはラジカル触媒の存在下において活
性化アルケン、例えばテトラフルオロエチレンと反応させることができる。別の
場合、式Vのメル
カプタンをジスルフィドに酸化し(Advanced Organic Che
mistry,3rd edition,J.March,(1985),Jo
hn Wiley & Sons,New Yorkのp.1092を参照され
たい)、ペルハロアルカン類及びラジカル開始剤との反応により式Iの化合物に
転換することができる(例えばC.Wakselman,et al,J.Ch
em.Soc.,Chem.Commun.,(1991),993を参照され
たい)。
反応式2 X=F、Cl、Br、I(混合されていることができる)
Y=Cl、Br、I
PTC=相間移動触媒、例えばBnEt3N+又はBu4N+塩
L=脱離基(本文を参照されたい)
式Iの化合物はまた反応式3における通りにしても製造される。式IIの化合
物を、金属錯体、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0
)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、又は酢酸パ
ラジウム(II)と例えばトリ−オルト−トリル
ホスフィン、トリフェニルアルシンなどとの錯体による触媒下で、加えられる補
因子(cofactors)、例えば塩化リチウム、ヨウ化銅(I)、ジアルキ
ル−もしくはトリアルキルアミンなどの存在下もしくは不在下で、例えばヘキサ
メチルジスタナンとそれを反応させることにより式VIのスタンニル(stan
nyl)誘導体に転換する。次いで式VIのスタンニル誘導体を上記のもののよ
うな触媒金属錯体の存在下で式VIIの置換芳香族誘導体と反応させて式IVの
化合物を得、それはこの場合も式Iの化合物であるか(R6=R4)あるいはR6
が保護基の場合は次いで反応式2の化学により式Iの化合物に転換することがで
きる。
反応式3 R6=R4又は保護基
R20=反応式1において定義された通り
R21は独立してR20に関して定義された基に等しい
n=0、1、2
n=1又は2である式Iの化合物はn=0である式Iの化合物から、穏やかな
酸化剤、例えば有機過酸、過ヨウ素酸ナトリウムなどの作用により製造される(
例えば前に引用したMarch,pp.1089−1090などを参照されたい
)。別の場合、例えばn=1又は2である式VIIの中間体などの中間体は反応
式3の化学によりn=1である式Iの生成物を与える。
所望の生成物は抽出、濾過及び濃縮などの簡単な後処理法を行い、必要ならク
ロマトグラフィー及び/又は結晶化などの手段により適宜、さらに精製すること
により製造することができる。
式Iの化合物の製造のための上記のいくつかの試薬及び反応条件は中間体中に
存在するある種の官能基と適合性でないことがあり得ることが認識される。これ
らの場合、保護/脱保護順序又は官能基相互転換を合成に挿入することが所望の
生成物を得るのを助けるであろう。保護基の利用及び選択は化学合成における熟
練者に明らかであろう(例えばGreene,T.W.;Wuts,P.G.M
.Protective Groups in Organic Synthe
sis,2nd ed.;Wiley:New York,1991を参照され
たい)。当該技術分野における熟練者は、いくつの場合、それぞれの反応式に描
かれている通りに定められた試薬を導入した後、詳細には記載されていない追加
の日常的合成段階を行って式Iの化合物の合成を完了させることが必要であり得
ることがわかるであろう。
当該技術分野における熟練者は、本明細書に記載の式Iの化合物及び中間体を
種々の求電子的、求核的、ラジカル、有機金属、酸化及び還元反応に供し、置換
基を加えるか又は既存の置換基を修飾することができ
ることもわかるであろう。
当該技術分野における熟練者は前の記載を用い、さらなる苦労なく本発明をそ
の最大限まで利用できると思われる。従って、以下の実施例は単に開示の例示と
みなされるべきである。クロマトグラフィーの溶媒混合物の場合又は他に指示さ
れている場合以外、パーセンテージは重量による。クロマトグラフィーの溶媒混
合物の場合の部及びパーセンテージは他に指示されていなければ容積による。1
H NMRスペクトルはテトラメチルシランから低磁場へのppmにおいて報告
される;m=多重項。
実施例1 段階A: [(4−ブロモフェニル)チオ]トリス(1−メチルエチル)シラン の製造
250mLのTHF中の45グラムの4−ブロモチオフェノールの溶液に窒素
雰囲気下で53mLのトリイソプロピルシリルクロリド及び38mLのDBU(
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エンを加えた。反応混合
物は自発的に還流まで熱くなった。反応混合物を冷まし、500mLのヘキサン
で希釈した。得られる白色の懸濁液をCeliteR(ケイ藻土)のパッドを通
して濾過し、フィルターケークを追加のヘキサン及び100mLのエーテルを用
いて洗浄した。濾液を氷−冷された0.1NのHCl水溶液、水、NaHCO3
水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮
し、82グラムの段階Aの標題化合物を透明な油として得た。1H NMR(C
DCl3、300MHz)δ1.1(m,18H),1.2(m,3H),7.
3−7.4(m,4H)。段階B: 2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−4−[4 ’−[[トリス(1−メチルエチル)シリル]チオ][1,1’−ビフェニル] −4−イル]オキサゾールの製造
段階Aの標題化合物(4.3g)を窒素雰囲気下で15mLのTHFに溶解し
、反応混合物を−65℃より低温に冷却し、次いで4.7mLの2.5M n−
BuLi/ヘキサン溶液を滴下した。15分後、26mLの0.5M ZnCl2
/THF溶液を滴下した。別の反応フラスコにおいて67mgのPd(OAc
)2を5mLのTHF中の201mgのトリ(o−トリル)ホスフィンの溶液に
加え、この混合物を5分間撹拌してからカニューレを介して主反応混合物に加え
た。10mLのTHF中の3.85gの2−(2,6−ジフルオロフェニル)−
4,5−ジヒドロ−4−(4−ヨードフェニル)オキサゾール(WO 95/0
4726に記載されている通りに製造)の溶液を加え、反応混合物を室温に温め
、2〜3時間撹拌した。反応混合物を氷−冷されたNH4Cl水溶液中に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSO4上で
乾燥し、真空下で濃縮した。油状の残留物をシリカゲル上に吸着させ、シリカゲ
ルのカラムに適用し、ヘキサン/酢酸エチル(6:1 v/v)を用いて溶離さ
せ、3.6gの段階Bの標題化合物を粘性の油として得た。1H NMR(CD
Cl3,300MHz)δ1.1(m,18H),1.3(m,3H),4.3
(m,1H),4.8(m,1H),5.5(m,1H),7.0(m,2H)
,7.3−7.5(m,5H),7.5−7.6(m,4H)。段階C: 4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル ]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4, 5−ジヒドロオキサゾールの製造
20mLのTHF中の10.9gの段階Bの標題化合物の溶液に市販のTHF
中のn−Bu4NFの1.0M溶液(5%の水を含有)の23mLを、窒素雰囲
気下に、15〜20℃(水浴冷却)において加えた。5分後、5.9gの新しく
粉砕されたKOHを加え、次いで過剰のFreonR 22(クロロジフルオロ
メタン)を表面下管を介し、わずかな過圧を維持するのに十分な速度で加えた。
20〜30分後、ガスの添加を止め、反応混合物を氷−冷されたNH4Cl水溶
液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を水及び飽和NaCl水溶液で洗浄
し、MgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲル上に吸着さ
せ、シリカゲルのカラムに適用し、ヘキサン/酢酸エチル(4:1から3:1
v/v)を用いて溶離させて油を得た。油はエーテル及びヘキサンを用いて摩砕
すると結晶化し、白色の固体を与え、それを乾燥して72〜76℃で融解する本
発明の化合物である段階Cの標題化合物を6.2g得た。1H NMR(CDC
l3,300MHz)δ4.3−4.4(m,1H),4.8(m,1H),5
.5(m,1H),6.85(m,1H),7.0(m,2H),7.4−7.
7(m,9H)。
実施例2 4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−イ ル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾールの 分割
4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−
イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾール
(95%又はそれ以上の純度における)のテクニカルサ
ンプル(technical sample)をヘキサン/イソプロパノール(
80/20)に10〜15mg/mLにおいて溶解した。得られる試料溶液を(
S,S)−Whelk−O 1 カラム(Regisからのキラルカラム、Pi
rkle−Conceptキラル固体相は5μmのシリカに共有結合した(S,
S)−4−(3,5−ジニトロベンズアミド)−テトラヒドロフェナントレンか
ら誘導される)上で、可動相としてヘキサン/イソプロパノール(80/20)
を用いて分離した。この実験に分析的(25cmx4.6mm ID,Regi
sカタログ番号786101)及び調製的(25cmx10mm ID,Reg
isカタログ番号786102)の両カラムを用い、500μL又はそれ以上の
試料溶液を各カラムに注入した。各カラムから8時間以内に約10〜20mgの
各エナンチオマーが集められた。(−)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)
チオ][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェ
ニル)−4,5−ジヒドロオキサゾールが最初に溶離したエナンチオマーであり
(1mL/分の流量において分析カラム上でtR=10分の保持時間でならびに
310nmの波長に検出器を設定して)、(+)−4−[4’−[(ジフルオロ
メチル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフル
オロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾールが第2に溶離したエナンチオマ
ーである(1mL/分の流量において分析カラム上でtR=22分の保持時間で
ならびに310nmの波長に検出器を設定して)。
(−)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル
]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキ
サゾールの試料は旋光度[α]D 20=−27.8°+/
−0.9°(c 0.87,CHCl3)及び融点71〜73℃を有し、(+)
−4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−
イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾール
の試料は旋光度[α]D 20=+27.2°+/−2.0°(c 0.99,CH
Cl3)及び融点77〜78℃を有した。
当該技術分野において既知の方法と共に本明細書に記載の方法により、表1〜
30中の以下の式Iの化合物を製造することができる。表1、1列の化合物を1
−1、1−2、1−3及び1−4と呼ぶことができる(列及び欄により指定され
る)。これらの表に含まれる他のすべての特定の化合物をを類似の様式で指定す
ることができる。下記の表において以下の略字が用いられる:Me=メチル、E
t=エチル、OMe=メトキシ及びOEt=エトキシ。
調剤/用途
本発明の化合物は、一般に、液体希釈剤、固体希釈剤又は界面活性剤の少なく
とも1つを含む農業的に適した担体との調剤又は組成物として用いられるであろ
う。調剤又は組成物の成分は、活性成分の物理的性質、適用の様式及び環境的因
子、例えば土壌の型、湿度及び温度と調和するように選ばれる。有用な調剤は溶
液(乳化可能な濃厚液を含む)、懸濁液、乳液(ミクロエマルジョン及び/又は
サスポエマルジョンを含む)などの液体を含み、それらは場合により増粘されて
ゲルとなっていることができる。有用な調剤はさらに固体、例えば微粉末、粉末
、顆粒、ペレット、錠剤、フィルムなどを含み、それらは水−分散性(「水和性
」)又は水溶性であることができる。活性成分は(マイクロ)カプセル封入され
、さらに懸濁液又は固体調剤とされていることができ;別の場合、活性成分の調
剤全体がカプセル封入されている(又は「オーバーコートされている」)ことが
できる。カプセル封入は活性成分の放出を制御するか又は遅延させることができ
る。噴霧可能な調剤は、適した媒体中に伸展し、1ヘクタール当たり約1−数百
リットルの噴霧量で用いることができる。高濃度の組成物は主にさらに調製する
ための中間体として用いられる。
調剤は典型的に有効量の活性成分、希釈剤及び界面活性剤を、合計で100重
量%となる以下の大体の範囲内で含有する。
典型的固体希釈剤は、Watkins,et al.,Handbook o
f Insecticide Dust Diluents and Carr
iers,2nd Ed.,Dorland Books,Caldwell,
New Jerseyに記載されている。典型的液体希釈剤は、Marsden
,Solvents Guide,”2nd Ed.,Interscienc
e,New York,1950に記載されている。McCutcheon’s
Detergents and Emulsifiers Annual,A
llured publ.Corp.,Ridgewood,New Jers
ey,ならびにSisely and Wood,Encyclopedia
of Surface Active Agents,Chemical Pu
bl.Co.,Inc.,New York,1964は、界面活性剤及び推奨
利用法を挙げている。すべての調剤は泡、ケ
ーギング、腐食、微生物成長などを軽減するための少量の添加剤あるいは粘度を
増加させるための増粘剤を含有することができる。
界面活性剤には例えばポリエトキシル化アルコール、ポリエトキシル化アルキ
ルフェノール、ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、スルホコハク酸ジ
アルキル、硫酸アルキル、アルキルベンゼンスルホネート、オルガノシリコーン
、N,N−ジアルキルタウレート、リグニンスルホネート、ナフタレンスルホネ
ートホルムアルデヒド縮合物、ポリカルボキシレート及びポリオキシエチレン/
ポリオキシプロピレンブロックコポリマーが含まれる。固体希釈剤には例えば粘
土、例えばベントナイト、モントモリロナイト、アタパルジャイト及びカオリン
、澱粉、糖、シリカ、タルク、ケイ藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸及び重炭
酸ナトリウムならびに硫酸ナトリウムが含まれる。液体希釈剤には例えば水、N
,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン
、エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、パラフィン、アルキルベン
ゼン、アルキルナフタレン、オリーブ油、ヒマシ油、アマニ油、キリ油、ゴマ油
、コーン油、落花生油、綿実油、大豆油、ナタネ油及びココナツ油、脂肪酸エス
テル、ケトン、例えばシクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロン及び4−
ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンならびにアルコール、例えばメタノー
ル、シクロヘキサノール、デカノール及びテトラヒドロフルフリルアルコールが
含まれる。
乳化可能な濃厚液を含む溶液は、成分を単に混合することにより調製すること
ができる。微粉末及び粉末は配合し、通常ハンマーミル又は流体−エネルギーミ
ル(fluid−energy mill)などにおいて摩砕することにより調
製することができる。懸濁液は通常湿式磨砕
法により製造される;例えばU.S.3,060,084号を参照されたい。顆
粒及びペレットは活性材料を予備形成された顆粒担体上に噴霧することによるか
又は凝集法により製造することができる。Browning,“Agglome
ration”,Chemical Engineering,Decembe
r 4,(1967),pp147−148、Perry’s Chemica
l Engineer’s Handbook,4th Ed.,McGraw
−Hill,New York,1963,pp8−57及び以下ならびにWO
91/13546を参照されたい。ペレットはU.S.4,172,714に
記載されている通りに調製することができる。水−分散性及び水溶性顆粒はU.
S.4,144,050、U.S.3,920,442及びDE3,246,4
93に記載されている通りに調製することができる。錠剤はU.S.5,180
,587、U.S.5,232,701及びU.S.5,208,030に記載
されている通りに調製することができる。フィルムはGB2,095,558及
びU.S.3,299,566に記載されている通りに調製することができる。
調剤の技術分野に関するさらなる情報のためにU.S.3,235,361号
、6欄16行〜7欄19行及び実施例10〜41;U.S.3,309,192
号、5欄43行〜7欄62行及び実施例8、12、15、39、41、52、5
3、58、132、138〜140、162〜164、166、167及び16
9〜182;U.S.2,891,855号、3欄66行〜5欄17行及び実施
例1〜4;Klingman,Weed Control as a Scie
nce,John Wilit and Sons,New York,(19
61),pp
81−96;ならびにHance et al.,Weed Control
Handbook,8th Ed.,Blackwell Scientifi
c Publications,Oxford,(1989)を参照されたい。
以下の実施例において、すべてのパーセンテージは重量によるものであり、す
べての調剤は通常の方法で調製される。化合物番号は索引表A〜Bにおける化合
物を指す。
実施例A 水和性粉末
化合物2 65.0%
ドデシルフェノールポリエチレングリコールエーテル 2.0%
リグニンスルホン酸ナトリウム 4.0%
シリコアルミン酸ナトリウム 6.0%
モントモリロナイト(焼成) 23.0%
実施例B 顆粒
化合物2 10.0%
アタパルジャイト顆粒(低揮発性物質、
0.71/0.30mm;
U.S.S.No.25−50シーブ) 90.0%
実施例C 押出顆粒
化合物2 25.0%
無水硫酸ナトリウム 10.0%
粗リグニンスルホン酸カルシウム 5.0%
アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 1.0%
カルシウム/マグネシウムベントナイト 59.0%
実施例D 乳化可能な濃厚液
化合物2 20.0%
油溶性スルホン酸塩及び
ポリオキシエチレンエーテルの配合物 10.0%
イソホロン 70.0%
本発明の化合物は、成長中及び保存中の農耕作物、森林、温室作物、観賞植物
、保護作物、保存されている食品ならびに繊維製品、家畜、家庭、公衆及び動物
の衛生の有害生物である広範囲の葉−摂食、果実−摂食、幹−もしくは根摂食、
種子−摂食、水生及び土壌−棲息性節足動物(「節足動物」という用語は昆虫、
ダニ類及び線虫類を含む)に対して活性を示す。当該技術分野における熟練者は
、すべての化合物がすべての有害生物のすべての生育段階に対して等しく有効な
のではないことがわかるであろう。それにもかかわらず、すべての本発明の化合
物は:鱗翅類(Lepidoptera)の卵、幼虫及び成虫;甲虫類(Col
eoptera)の卵、葉−摂食、果実−摂食、根−摂食、種子−摂食幼虫及び
成虫;半翅類(Hemiptera)及び同翅類(Homoptera)の卵、
稚虫(immatures)及び成虫;ダニ類(Acari)の卵、幼虫、若虫
及び成虫;アザミウマ類(Thysanoptera)、直翅類(Orthop
tera)及びハサミムシ類(Dermaptera)の卵、稚虫及び成虫;双
翅類(Diptera)の
卵、稚虫及び成虫;ならびに線虫類(Phylum Nematoda)の卵、
幼形及び成虫を含む有害生物に対して活性を示す。本発明の化合物は膜翅類(H
ymenoptera)、等翅類(Isoptera)、ノミ類(Siphon
aptera)、ゴキブリ類(Blattaria)、シミ類(Thysanu
ra)及びチャタテムシ類(Psocoptera)の有害生物;クモ形類(C
lass Arachnida)及び扁形動物(Phylum Platyhe
lminthes)に属する有害動物に対しても活性である。特に化合物はサザ
ンコーンルートワーム(ディアブロチカ・ウンデシンプンクタタ・ホワルジ(D
iabroyica undecimpunctata howardi))、
アスターリーフホッパー(マスクロステレス・ファシフロンス(Macrost
eles fascifrons))、ボールウィービル(アントノムス・グラ
ンディス(Anthonomus grandis))、2−点スパイダーマイ
ト(テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urtocae))
、フォールアーミーワーム(スポドプテラ・フルギペルダ(Spodopter
a fruigiperda))、ブラックビーンアフィド(アフィス・ファバ
エ(Aphis Fabae))、グリーンピーチアフィド(ミズス・ペルシカ
(Myzus persica))、コットンアフィド(アフィス・ゴシピ(A
phys gossypii))、ルシアンウィートアフィド(ジウラフィス・
ノクシア(Diuraphis noxia))、イングリッシュグレインアフ
ィド(シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae))、タバコバ
ズワーム(ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens
))、ライスウォーターウィービル(リ
ソルホプツルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzop
hilus))、ライスリーフビートル(オウレマ・オリザエ(Oulema
oryzae))、ホワイトバックドプラントホッパー(ソガテラ・フルシフェ
ラ(Sogatella furcifera))、グリーンリーフホッパー(
ネフォテチクス・シンクチセプス(Nephotettix cinctice
ps))、ブラウンプラントホッパー(ニラパルバタ・ルゲンス(Ni1apa
rvata lugens))、スモールブラウンプラントホッパー(ラオデル
ファクス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)
)、ライスステムボーラー(チロ・スプレサリス(Chilo suppres
salis))、ライスリーフローラー(クナファロクロシス・メジナリス(C
naphalocrocis medinalis))、ブラックライススティ
ンクバグ(スコチノファラ・ルリダ(Scotinophara lurida
))、ライスステインクバグ(オエバルス・プグナクス(Oebalus pu
gnax))、ライスバグ(レプトコリサ・チネンシス(Leptocoris
a chinensis))、スレンダーライスバグ(クレツス・プンチゲル(
Cletus puntiger))及びサザングリーンスティンクバグ(ネザ
ラ・ビリヅラ(Nezara viridula))に対して活性である。化合
物はダニ類に対して活性であり、テトラニクス・ウルチカエ、テトラニクス・シ
ンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus)、テトラ
ニクス・ムクダニエリ(Tetranychus mcdanieli)、テト
ラニクス・パシフィクス(Tetranychus pacificus)、テ
トラニクス・ツルケスタニ(T
etranychus turkestani)、ビロビア・ルブリオクルス(
Byrobia rubrioculus)、パノニクス・ウルミ(Panom
ychus ulmi)、パノニクス・シトリ(Panonychus cit
ri)、エオテトラニクス・カルピニ・ボレアリス(Eotetranychu
s carpini borealis)、エオテトラニクス・ヒコリアエ(E
otetranychus hicoriae)、エオテトラニクス・セクスマ
クラツス(Eotetranychus sexmaculatus)、エオテ
トラニクス・ユメンシス(Eotetranychus yumensis)、
エオテトラニクス・バンクシ(Eotetranychus banksi)及
びオリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis
)を含むテトラニシダエ(Tetranychidae);ブレビパルプス・レ
ウィシ(Brevipalpus lewisi)、ブレビパルプス・フォエニ
シス(Bravipalpus phoenicis)、ブレビパルプス・カル
フォルニクス(Brevipalpus californicus)及びブレ
ビパルプス・オボバツス(Brevipalpus obovatus)を含む
テヌイパルピダエ(Tenuipalpidar);フィロコプツルタ・オレイ
ボラ(Phyllocoptruta oleivora)、エリオフィエス・
シェルドニ(Eriophyes sheldoni)、アクルス・コルヌツス
(Aculus cornutus)、エピトリメルス・ピリ(Epitrim
erus pyri)及びエリオフィエス・マンギフェラエ(Eriophye
s mangiferae)を含むエリオフィダエ(Eriophyidae)
などの群に対して殺卵性、殺幼
虫性及び化学不妊性活性を示す。さらに詳細な有害生物の記載に関し、WO 9
0/10623及びWO 92/00673を参照されたい。
本発明の化合物は、1種又はそれ以上の他の殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺線虫
剤、殺バクテリア剤、殺ダニ剤、成長調節剤、化学不妊剤、セミオケミカルズ(
semiochemicals)、忌避剤、誘引剤、フェロモン類、摂食刺激剤
あるいは他の生物学的に活性な化合物と混合し、さらに広範囲の農業的保護を与
える多成分有害生物防除剤を形成することができる。本発明の化合物と共に調製
することができるそのような農業的保護剤の例は:殺虫剤、殺線虫剤及び殺ダニ
剤、例えばアバメクチン、アセフェート、アクリナトリン、アラニカルブ、アル
ジカルブ、アルドキシカルブ、アルファルメトリン、アミトラツ、アベルメクチ
ン、アザジラクチン、アジンフォス−メチル、アゾシクロチン、ベンジカルブ、
ベンフラカルブ、ベンスルタプ、ベタシフルトリン、ビフェントリン、BPMC
、ブロフェンプロクス、ブロモフォス、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブト
カルボキシム、カズサフォス、カルバリル、カルボフラン、カルボフェノチオン
、カルボスルファン、カルタプ、チノメチオナト、クロエトカルブ、クロレトキ
シフォス、クロルフェンビンフォス、クロルフェナピル(AC303630)、
(E)−N−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−N’−シアノ−N−
メチル−エタンイミドアミド(NI−25)、クロルフルアズロン、クロルメフ
ォス、クロロベンジレート、クロルピリフォス、クロルピリフォス−メチル、ク
ロフェンテジン、シアノフォス、シクロプロトリン、シフルトリン、ベタ−シフ
ルトリン、シハロトリン、シヘキサチン、シペルメトリン、シロマジン、デルタ
メトリン、デメトン M、デメトン S、ジアフェ
ンチウロン、ジアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジクロトフォス
、ジエチオン、ジフルベンズロン、ジメトエート、ジメチルビンフォス、ジオキ
サチオン、ジスルフォトン、エジフェンフォス、エマメクチン、エスフェンバレ
レート、エチオフェンカルブ、エチオン、エトフェンプロクス、エトプロフォス
、エトリムフォス、フェンプロパトリン、フェナミフォス、フェナゼクイン、フ
ェンブタチンオキシド、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノチオカルブ
、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンピロキシメート、フェンチオ
ン、フェンバレレート、フィプロニル、フルアジナム、フルアズロン(CGA
157419)、フルシクロクスロン、フルシトリネート、フルフェノクスロン
、フルフェンプロクス、タウ−フルバリネート、フォノフォス、フォルモチオン
、フォスチアゼート、フビフェンプロクス、フラチオカルブ、HCH、ヘプテノ
フォス、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、イミダクロプリド、イプロベン
フォス、イサゾフォス、イソフェンフォス、イソプロカルブ、イソキサチオン、
イベルメクチン、ラムダ−シハロトリン、ルフェヌロン(CGA 184669
)、マラチオン、メカルバム、メスルフェンフォス、メタルデヒド、メタクリフ
ォス、メタミドフォス、メチダチオン、メチオカルブ、メトミル、メトルカルブ
、メトプレン、メトキシクロル、7−クロロ−2,5−ジヒドロ−2−[[(メ
トキシカルボニル)[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ]カルボ
ニル]インデノ[1,2−e][1,3,4]オキサジアジン−4α−カルボン
酸メチル(DPX−JW062)、ミルベメクチン、モノクロトフォス、モキシ
デクチン、オメトエート、オキサミル、オキシデメトン M、オキシデプロフォ
ス、パラチオン、パラチオン−メチル、
ペルメトリン、フェントエート、フォレート、フォサロン、フォスメト、フォス
ファミドン、フォキシム、ピリミカルブ、ピリミフォス M、ピリミフォス E
、プロフェノフォス、プロメカルブ、プロパフォス、プロパルギテ、プロポクス
ル、プロチオフォス、プロトエート、ピメトロジン、ピラクロフォス、ピリダベ
ン、ピレスメトリン、ピレトルム、ピリダベン、ピリミジフェン、ピリプロキシ
フェン、ピメトロジン、キナルフォス、レメトリン、ロテノン、サリチオン、セ
ブフォス、シラフルオフェン、スピノサド、スルフォテプ、スルプロフォス、テ
ブフェノジド(RH 5992)、テブフェンピラド、テブピリムフォス、テフ
ルベンズロン、テフルトリン、テメフォス、テルバム、テルブフォス、テトラク
ロルビンフォス、チオファノクス、チオジカルブ、チオファノクス、チオメトン
、チオナジン、トラロメトリン、トリアラテン、トリアゾフォス、トリクロルフ
ォン、トリフルムロン、トリメタカルブ、バミドチォン、XMC、ビリカルブ及
びゼータ−シペルメトリン;殺菌・殺カビ剤、例えばアルジモルフ、アムプロピ
フォス、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン(ICIA5504
)、ベナラキシル、ベノダニル、ベノミル、ビナパクリル、ビフェニル、ビテル
タノル、ブラスチシジン−S、ボルドー混合物(3塩基性硫酸銅)、ブロムコナ
ゾール、ブピリメート、ブチオベート、カプタフォル、カプタン、カルベンダジ
ン、カルボキシン、チノメチオナート、クロロネブ、クロロピクリン、クロロタ
ロニル、クロゾリネート、オキシ塩化銅、銅塩、クフラネブ、シヘキサチン、シ
モキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル(CGA 219417)、シプ
ロフラム、ジクロロフェン、ジクロブトラゾル、ジクロフルアニド、ジクロメジ
ン、ジクロラン、ジコフォル、
ジエノクロル、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメチリモル、ジメ
トモルフ、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ジノカプ、ジフェニルアミン
、ジビリチオン、ジタリムフォス、ジチアゾン、ドジン、ドラゾキソロン、エジ
フェンフォス、エポキシコナゾール(BAS 480F)、エチリモル、エトリ
ジアゾール、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェニトロパ
ン、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチンア
セテート、フェンチンヒドロキシド、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム
、フルジオキソニル、フルオロミド、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フ
ルスルファミド、フルトラニル、フルトリアフォル、フォルペト、フォセチル−
アルミナム、フベリダゾル、フララキシル、フルメシクロクス、グアザチン、ヘ
キサクロロベンゾール、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾル、イマザリル、イミベ
ンコナゾール、イミノクタジン、イプコナゾール、イプロベンフォス、イプロジ
オン、イソプロチオラン、カスガマイシン、クレソキシム−メチル(BAS 4
90F)、マンコッパー、マンコゼブ、マネブ、メパニピリム、メプロニル、メ
タラキシル、メトコナゾール、メタスルフォカルブ、メトフロキサム、(E)−
2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−(2−フェノキシフェニル)アセト
アミドメチラム(SSF−126)、メツルフォバクス、ミクロブタニル、ネオ
−アソジン(メタンひ素酸第2鉄)、ニトロタル−イソプロピル、ヌアリモル、
オフレース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナ
ゾール、ペンシクロン、フォスジフェン、フタリド、ピマリシン、ピペラリン、
ポリカルバメート、ポリオキシン、プロベナゾール、プロクロラツ、プロシミド
ン、プロパモカルブ、プロピコ
ナゾール、プロピネブ、ピラゾフォス、ピリフェノクス、ピリメタニル、ピロク
イロン、クイントゼン、硫黄、テブコナゾール、テクロフタラメ、テクナゼン、
テトラコナゾール、チアベンダゾール、チシォフェン、チオファネート−メチル
、チラム、トルクロフォスーメチル、トリルフルアニド、トリアジメフォン、ト
リアジメノル、トリアゾキシド、トリクラミド、トリシクラゾール、トリデモル
フ、トリフルミゾル、トリフォリン、トリチコナゾール、ユニコナゾール、バリ
ダマイシン、ビンクロゾリン、ジネブ及びジラム;殺バクテリア剤、例えばスト
レプトマイシン;ならびに生物剤、例えばバシルス・ツリンギエンシス(Bac
illus thuringiensis)、バシルス・ツリンギエンシス デ
ルタ内毒素、バクロウィルス及び昆虫病因性(entomopathogeni
c)バクテリア、ウィルス及び菌・カビである。
ある場合には類似の抑制範囲を有するが、作用の様式が異なる他の殺節足動物
剤との組み合わせが耐性の処理に特に有利であろう。
有害生物のより良い抑制(使用比又は範囲)あるいはより良い耐性の処理のた
めに好ましいのは、アバメクチン、フェンプロパトリン、フィプロニル、イミダ
クロプリド、メトミル、プロパルギテ、ピリダベン、テブフェノジド及びテブフ
ェンピラドの群から選ばれる殺節足動物剤との本発明の化合物の混合物である。
特に好ましい混合物は(化合物は索引表A〜Bにおける化合物を指す):化合物
2とアバメクチン;化合物2とフェンプロパトリン;化合物2とフィプロニル;
化合物2とイミダクロプリド;化合物2とメトミル;化合物2とプロパルギテ;
化合物2とピリダベン;化合物2とテブフェノジド;化合物2とテブフェンピラ
ド;化合物3とアバメクチン;化合物3とフェンプロパトリン;化合物
3とフィプロニル;化合物3とイミダクロプリド;化合物3とメトミル;化合物
3とプロパルギテ;化合物3とピリダベン;化合物3とテブフェノジド;化合物
3とテブフェンピラド;化合物4とアバメクチン;化合物4とフェンプロパトリ
ン;化合物4とフィプロニル;化合物4とイミダクロプリド;化合物4とメトミ
ル;化合物4とプロパルギテ;化合物4とピリダベン;化合物4とテブフェノジ
ド;ならびに化合物4とテブフェンピラドの群から選ばれる。
本発明の化合物の1種類又はそれ以上を有効量で、農耕的及び/又は非農耕的
出没場所を含む有害生物の環境、保護されるべき地域あるいは直接抑制されるべ
き有害生物に適用することにより、節足動物有害生物を抑制し、農耕作物、園芸
作物及び特殊作物、動物及び人間の衛生の保護を達成することができる。かくし
て本発明はさらに、1種又はそれ以上の本発明の化合物あるいは少なくとも1種
のそのような化合物を含む組成物を有効量で、農耕的及び/又は非農耕的出没場
所を含む有害生物の環境、保護されるべき地域、あるいは直接抑制されるべき有
害生物に適用することを含む、葉及び土壌棲息節足動物及び線虫有害生物の抑制
ならびに農耕的及び/又は非農耕的作物の保護のための方法を含む。好ましい適
用法は噴霧による。別法として、これらの化合物の顆粒状調剤を植物の葉又は土
壌に適用することができる。他の適用法には、直接及び残留性噴霧(resid
ual sprays)、空中散布、種子コーティング、マイクロカプセル封入
、全身的吸収、ベイト、イアタグ、大型丸薬、フォガー、薫蒸剤、エーロゾル、
粉剤及び他の多くが含まれる。化合物を節足動物により消費されるベイト中又は
捕獲器などの装置中に入れることができる。
本発明の化合物は、その純粋な状態で適用することができるが、最も頻繁な適
用は、1種類かそれ以上の化合物を適した担体、希釈剤及び界面活性剤と共にな
らびにおそらく意図されている最終的用途に依存して食物と組み合わせて含む調
剤の適用である。好ましい適用法は、化合物の水分散液又は精製油溶液の噴霧を
含む。噴霧油、噴霧油濃厚液、粘着展延剤、添加剤、他の溶剤及び相乗剤、例え
ばピペロニルブトキシドなどとの組み合わせは、化合物の効力を強化することが
多い。
有効な抑制に必要な化合物の適用比は、抑制されるべき節足動物の種、有害生
物の生活環、発育段階、その大きさ、場所、季節、宿主作物又は動物、食性、配
偶挙動、周囲湿度、温度などの因子に依存するであろう。通常の状況下では1ヘ
クタール当たり約0.01−2kgの活性成分の適用比が農耕的生態系における
有害生物の抑制に十分であるが、0.0001kg/ヘクタールのような少量が
十分であり得るか又は8kg/ヘクタールのような大量が必要であることもある
。非農耕的適用の場合、有効な使用比は、約1.0−50mg/平方メートルの
範囲であるが、0.1mg/平方メートルのような少量が十分であり得るか又は
150mg/平方メートルのような大量が必要であることもある。
以下の試験は本発明の化合物の特定の有害生物に対する抑制効率を示す。「抑
制効率」は摂食を有意に減少させる節足動物の生育の阻害(死亡率を含む)を示
す。しかしながら、化合物により与えられる有害生物抑制保護はこれらの種に限
られない。化合物の記載に関しては索引表A〜Bを参照されたい。下記の索引表
において以下の略字が用いられる:
Me=メチル、Et=エチル、OMe=メトキシ及びOEt=エトキシ。 *1H NMRデータに関しては索引表Bを参照されたいa 1H NMRデータはテトラメチルシランから低磁場へのppmにおける。
カップリングは(s)−一重項、(t)−三重項、(q)−四重項、(m)−多
重項により示されている。
本発明の生物学的実施例 試験A ナミハダニ(two−Spotted Spider Mites)幼 虫(テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae))
試験化合物を最少量のアセトンに溶解し、次いで化合物の濃度が50ppmと
なるまで湿潤剤を含有する水を加えることにより試験化合物の溶液を調製した。
ナミハダニの卵がたかっている2週令の赤いんげん豆の植物に回転可能な噴霧機
を用いて試験溶液を流れ落ちるまで噴霧した(28g/ヘクタールに等しい)。
植物を25℃及び50%の相対湿度で室内に保った。試験された化合物の中で、
以下が噴霧から7日目に80%又はそれ以上の殺幼虫剤/殺卵剤活性を与えた:
1、2、3、4、5、6、7、8、9*、10*、11*、12**、13*、
14*、15*、16**、17**、18**、19*及び23**。
*化合物を5ppmの濃度で噴霧した(2.8g/ヘクタールに等しい)。
**化合物を0.5ppmの濃度で噴霧した(0.28g/ヘクタールに等しい)
。
試験B フォールアーミーワーム(Fall Armyworm)全植物体(whole plant)試験
試験化合物を最少量のアセトンに溶解し、次いで化合物の濃度が10ppmと
なるまで湿潤剤を含有する水を加えることにより試験化合物の溶液を調製した。
次いで大豆の植物上に回転プラットフォーム及び噴霧機(atomizing
sprayer)を用いて試験化合物を流れ落ちるまで噴霧した(5.5g/ヘ
クタールに等しい)。処理された植物を乾燥し、切り取られ、処理された葉にフ
ォールアーミーワーム(スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera
frugiper
da))の幼虫を暴露した。試験装置を27℃及び50%の相対湿度に保ち、た
かってから120時間後に幼虫の死亡率に関して評価した。試験された化合物の
中で、以下が80%又はそれ以上の死亡率の高さを与えた:2*、3*、4*、
5、6、7、8、9、10、11、12**、13、14、15**、16*、
17*、18*、19及び23**。
*化合物を3ppmの濃度で噴霧した(1.6g/ヘクタールに等しい)。
**化合物を0.3ppmの濃度で噴霧した(0.16g/ヘクタールに等しい)
。
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式I [式中、 R1はH、F又はClであり; R2はF又はClであり; R3はH又はFであり; R4はC1−C2ハロアルキルであり; R5はH、F、Cl、C1−C2アルキル又はC1−C2アルコキシであり; nは0、1又は2であり; 但し i)R2がFであり、R3及びR5がHであり、nが0である場合、R4はCF3 以外であり; ii)R1がFであり、R2がClであり、R3及びR5がHであり、nが0であ る場合、R4はCF3以外である] から選ばれる化合物及びその農業的に適した塩。 2.R1及びR2がFであり; R3がHであり; R4がCF2H、CF3、CF2Br、CF2CF2H又はCF2CF3 である 請求の範囲第1項の化合物。 3.R1、R2及びR3がFであり; R4がCF2H、CF3、CF2Br、CF2CF2H又はCF2CF3 である 請求の範囲第1項の化合物。 4.R1がHであり; R2がClであり; R5がHである 請求の範囲第1項の化合物。 5.2−(2−クロロフェニル)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ ][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−4,5−ジヒドロオキサゾール; 2−(2−クロロフェニル)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)スル フィニル][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−4,5−ジヒドロオキサゾ ール;及び 2−(2−クロロフェニル)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)スル ホニル][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−4,5−ジヒドロオキサゾー ル の群から選ばれる請求の範囲第4項の化合物。 6.R5がHである 請求の範囲第2項の化合物。 7.R4がCF2H、CF3又はCF2Brである 請求の範囲第6項の化合物。 8.4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]− 4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾ ール; 4−[4’−[(ジフルオロメチル)スルフィニル][1,1’−ビフェ ニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ オキサゾール;及び 4−[4’−[(ジフルオロメチル)スルホニル][1,1’−ビフェニ ル]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオ キサゾール の群から選ばれる請求の範囲第7項の化合物。 9.4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]− 4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾ ール である請求の範囲第8項の化合物。 10.4−[4’−[(ジフルオロメチル)スルフィニル][1,1’−ビフ ェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒド ロオキサゾール である請求の範囲第8項の化合物。 11.4−[4’−[(ジフルオロメチル)スルホニル][1,1’−ビフェ ニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ オキサゾール である請求の範囲第8項の化合物。 12.(−)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフ ェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル) −4,5−ジヒドロオキサゾール である請求の範囲第9項の化合物。 13.スルホキシドがS立体配置を有する(−)−4−[4’−[(ジフルオ ロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフ ルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾールのスルホキシドである請求の 範囲第10項の化合物。 14.スルホキシドがR立体配置を有する(−)−4−[4’−[(ジフルオ ロメチル)チオ][1,1’−ビフェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフ ルオロフェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾールのスルホキシドである請求の 範囲第10項の化合物。 15.(−)−4−[4’−[(ジフルオロメチル)チオ][1,1’−ビフ ェニル]−4−イル]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒド ロオキサゾールのスルホンである請求の範囲第11項の化合物。 16.殺節足動物的に有効な量の請求の範囲第1項の化合物及び界面活性剤、 固体希釈剤又は液体希釈剤の少なくとも1つを含む殺節足動物性組成物。 17.節足動物又はその環境を殺節足動物的に有効な量の請求の範囲第1項の 化合物と接触させることを含む節足動物の抑制方法。
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