JP2000502743A - 乳化燃料及びその製造方法 - Google Patents

乳化燃料及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、炭化水素(例えばジーゼル燃料)中の水のエマルジョンからなる新規な燃料に関する。本発明の基礎となる問題は、安定で汚染のない環境化学的な水/炭化水素エマルジョンからなる燃料(例えばエンジン燃料)を提供することである。提案する解決策は、少なくとも1種の炭化水素中の水のエマルジョンからなり、このエマルジョンは実質的にソルビタンセスキオレエート(I)、ポリエチレングリコールモノオレエート(II)及びノニルフェノールエトキシレート式(III) を含有する界面活性剤系を含み、水性分散相の液滴の平均寸法が1μm以下であり、標準偏差が1μmであること及び乳化系の組成がI:II:III→3:2:1重量部であることを特徴とするエマルジョンである。界面活性剤系は6〜8のHLBを有する。さらに、本発明はこれらのエマルジョンの製造法に関する。用途:水により乳化されるジーゼル燃料、ガソリン、ケロシン、加熱油及び燃料油。

Description

【発明の詳細な説明】 乳化燃料及びその製造方法 技術分野 本発明の分野は燃料組成物、特に熱機関に使用するための燃料の分野である。 さらに詳しくは、本発明の枠内で想定される燃料は、主として液状炭化水素、具 体的には ・鉱物起源のもの、例えば、ガソリン、ジーゼル燃料、ケロシン及び加熱油を含 むタイプの石油誘導体及び(又は)例えば石炭又はガスから誘導されるもの(合 成エンジン燃料)、 ・植物起源のもの、例えばエステル化又は非エステル化植物油、及び ・これらの混合物 を含有する。 さらに詳しくは、本発明は、少なくとも1種の炭化水素、一般的には炭化水素 の混合物、例えばジーゼル燃料を構成している炭化水素の混合物中の水のエマル ジョンからなる新規な燃料組成物に関する。従って、本発明の開示は、水/炭化 水素エマルジョンを乳化し安定化することができる界面活性剤を含む安定化され たこのようなエマルジョンを取り扱う。 さらに、本発明は、1種以上の界面活性剤を組み合わせた乳化した水/炭化水 素燃料(例えばエンジン燃料)の製造方法に関する。 従来の技術 本発明は、コストを削減し且つ汚染を制限する目的で、石油誘導体の代替製品 となる燃料組成物、特にエンジン燃料組成物を開発するという長い間流行であっ た分野に入る。 水は、ガソリン又はジーゼル燃料に対する価値ある添加剤であり又は部分代替 物であることが非常に早くからわかっていた。事実、水は、燃料の消費及び目に 見え又は見えない汚染物の発生を削減することができることが証明された安価で 毒性でない液体である。 これらの全ての想定された利点にもかかわらず、水/炭化水素エンジン燃料は 、その処理及び使用に関して禁止的な困難の故に具体的な用途に大規模で工業的 に使用されたことはなかった。 第一の試行に従えば、車両に水と燃料を別々に貯蔵し、次いで使用時にそれら を混合するという準備をすることが意図された。この試行は、特定の混合計量操 作を行うための複雑で凝った装置を装備することを要求する。このような装置の コスト、嵩張り及び精巧さがこの試行の開発を完全に思いとどまらせることが証 明された。 第二の考慮に値する試行は水と燃料との直ちに作れる混合物を使用することか らなるが、これはそのような混合物の−20℃〜−70℃の温度での貯蔵安定性 並びにそのエマルジョンの使用条件下での安定性という大きな問題を考慮に入れ ていなかった。 しかして、低い消費をもたらす水と、より一般的には新規な非汚染性エンジン 燃料とを含む乳化エンジン燃料を提供することを意図した(無駄であるが)多く の成果のない提案がある。 このような従来技術の一例として、炭化水素、水、アルコール(メタノール、 エタノール)及びソルビタンモノオレエートとエトキシル化ノニルフェノールと かなる乳化系を含む乳化エンジン燃料を開示するフランス特許出願第24701 53号が挙げられる。このエマルジョンにおける乳化系の濃度は、3〜10容量 %である。このエマルジョンにおけるアルコールの必須の存在は、特に経済性並 びにこのエマルジョンにより得ることができるエンジン性能特性に関して、極め てペナルティーとなる因子を構成する。さらに、注目すべきことは、この水/炭 化水素エマルジョンの安定性は所望される何かを残していることである。事実、 このエマルジョンを72時間(これはこの燃料で走行する車両の現実の未使用期 間に相当する時間である)貯蔵した後に、炭化水素と水性アルコール混合物との 間に相分離(相脱離(デフェージング)/デミキシング)の発端が存在する。こ の時間後に相脱離した炭化水素は、エマルジョンの3容量%を占めることになろ う。だから、数日間の貯蔵の後には、フランス特許出願第2470153号に従 うエマルジョンの相脱離は正常な適用条件下で車両の走行を妨げるの十分である ことは想像するに難くない。 さらに、米国特許第4877414号は、ソルビタンセスキオレエート、ソル ビタンモノオレエート及びドデシルアルコールのポリオキシエチレンエーテル( 6EO)からなる乳化系を開示した。この特許によれば、好ましくは、全添加剤 の総濃度は約2.1%である。この乳化系から離れて、使用することができるそ の他の添加剤は、モノ−α−オレフィン(1−デセン)、メトキシメタノール、 トルエン、アルキルベンゼン及び水酸化カルシウムである。この処方物は、使用 する添加剤の数についてだけでも非常に複雑である。また、これは比較的高価で ある。さらに、この特許に従う乳化燃料は、特に低温での安定性の欠如をやはり 被る。さらに、本出願人は、この米国特許に従う好ましい具体例の乳化燃料を再 現することによって上記の点を明瞭に立証することができた。このエマルジョン は1時間内に分離(相脱離)する。この現象は5℃以下の低温でさらに悪化する 。従って、実際の冬期の使用条件下に置いたときにこのエマルジョンを入れた車 両のタンクにおいてどんなことが起こるかは想像に難くない。 Chemical Abstracts No.87:138513xに示さ れた特開昭77−69909号の要約は、乳化剤としてソルビタンセスキオレエ ートとノニルフェノールのポリエチレングリコールエーテルを含む乳化エンジン 燃料(ケロシン/水)に関するものである。水性分散相の液滴の寸法は≧20μ であって、平均値は10μ程度である。この技術的な提案は、やはり物理化学的 安定性、汚染の制限、コストの削減及び燃料消費の削減の目的を好適に満足させ ることはできない。従って、この技術的教示は、本発明の将来の分野で実施する にあたって当業者に何の助けも与えない。 ブラジル特許第824947号を要約するChemical Abstrac ts No.101:57568zは、極めて粘稠で重質の石油誘導体からなる 炭化水素、水、エタノール及びエトキシル化ノニルフェノールからなる乳化剤を 含む乳化燃料に関するものである。この乳化燃料は、慣用の炉及び加熱油バーナ ーに使用するのを意図するものである。この燃料は、燃焼の期待された性能仕様 、汚染の制限及び低い消費を満足しない。さらに、このエマルジョンの物理化学 的安定性は低い。 本出願人の名前でのPCT国際特許出願WO−93/18117は、本発明が 改善することを提案する乳化燃料を記載している。 これらの乳化燃料は、エンジン燃料であることができ、特定の量の炭化水素並 びに少量の、特にソルビタンオレエート、ポリアルキレングリコール及びアルキ ルフェノールエトキシレートを含む乳化系を含めて一群の添加剤を含む。これら の乳化燃料の分散相は5〜35重量%の割合で存在する水からなるが、添加剤は 0.1〜1.5重量%の割合で存在する。 ソルビタンオレエート、ポリアルキレングリコール及びアルキルフェノールエ トキシレートの濃度範囲(重量%)は、それぞれ0.20−0.26/0.20 −0.25/0.20−0.27である。この特許出願全体は、これらの3種の 主要な添加剤が等しい量:1/1/1で使用されることを述べている。 これらの既知の乳化燃料の、安定性、目に見え又は見えない汚染物の削減、消 費の削減及びコストの削減の面からの性能特性は、全く改善することができる。 特に、これらの乳化エンジン燃料についての研究及び開発から、エマルジョンの コスト及び安定性の面からの改善が特に車両における真の使用条件下で望まれる ことを示すことが可能になった。 上記の従来技術の評価により、物理化学的に安定であり(相脱離がなく)、汚 染を少なくし、経済的であり且つ消費を削減させる乳化燃料に対する要求が満た されていないことが示された。 従って、本出願人は、上記の観察を信じて、以下のような多くの目的を示す。 本発明の必須の目的は、乳化燃料であって、貯蔵タンクと該燃料を使用できる 燃焼装置を作る回路の要素の双方において長期間にわたり完全に均質のままであ る安定な水/炭化水素エマルジョンからなる乳化燃料、特にエンジン燃料を提供 することによって上記の不作為を改めるものである。 本発明の他の必須の目的は、燃料の消費を削減させ並びに目に見える汚染、即 ち煙及び固体粒子やガス状の目に見えない汚染物、例えばCO、NOx及び(又 は)SO2、不燃炭化水素及びCO2の発生を削減させるという点で良好な結果を 与える新規な改善された乳化エンジン燃料を提供することである。 本発明の他の必須の目的は、高価な炭化水素を水で部分的に置換することによ って得られる利点を帳消ししないように低いコスト価格を有する新規な乳化燃料 を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、安定で、汚染が少なく、経済的な乳化燃料を製造 する方法を提供することであるが、この方法もやはり安価であり且つ精巧な操作 プロトコール又は装置を使用せずに実施するのが容易であることが必要である。 これに関して、本出願人は、その発明的な努力を行い、その独創的な特色が下 記の通りである新規な乳化燃料を開発した。 一方では、この燃料は、凝集現象を取り決めるための界面フィルムを有する寸 法が小さくなった液滴からなる水性分散相を有する。また、それは、エマルジョ ンの安定性の面から、水の液滴の寸法分布ができるだけ狭くなるようにするため に必須である。 他方では、乳化系の選定された組成は、ジーゼル燃料相における水性相の安定 性、寸法及び寸法分布の規格を得る際に寄与する因子である。 発明の概要 従って、本発明は、少なくとも1種の炭化水素中の水のエマルジョンからなる 改善された乳化燃料であって、該燃料が: →このエマルジョンは下記の物質: [ここで、 ・基Xは互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれOH又はR1CO O−(ここで、R1は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換 されていてよい線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好 ましくはR1は末端カルボキシルのない脂肪酸残基である)である] の少なくとも1種のソルビットエステル(このエステル(I)は1〜9のHLB を有する)、 [ここで、 ・R2は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換されていてよ い線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくはR2 は末端カルボキシルのない脂肪酸残基であり、 ・R3は線状又は分岐状のC1〜C10アルキレン、好ましくはC2〜C3アルキレン であり、 ・nは6以上、好ましくは6〜30の整数であり、 ・R4はH、線状若しくは分岐状のC1〜C10アルキル又は次式 (ここで、R5はR2について上で定義した通りである)] の少なくとも1種の脂肪酸エステル(このエステル(II)は好ましくは9以上の HLBを有する)、 [ここで、 ・R6は線状又は分岐状のC1〜C20アルキル、好ましくはC5〜C20アルキルで あり、 ・mは8以上、好ましくは8〜15の整数であり、 ・R7及びR8はそれぞれ式(II)のR3及びR4について上で定義した通りである ] の少なくとも1種のポリアルコキシル化されたアルキルフェノール(このエステ ル(III )は好ましくは10〜15のHLBを有する) を含む乳化系を含有すること、 →この乳化系は6〜8、好ましくは6.5〜7.5の総HLBを有すること、 並びに →このエマルジョンは、水性分散相の液滴の平均寸法が3μm以下、好ましく は2μm以下、特に1μm以下で、1μm未満の標準偏差であるような方法で製 造されること を特徴とする乳化燃料に関する。 これらの利点並びに ・水性相の液滴の寸法プロフィル、 ・乳化系のための適切な組成の創作的な選定 に関する新規な特色は、本発明によって改善されるWO93/18117に従う 発明から非常に明瞭に区別されるものである。 これらの特徴を有する改善された乳化エンジン燃料は、長期間にわたる高い貯 蔵安定性から利益を受ける。それらはタンクにおいても又は燃焼の場として作用 できる装置の供給回路、即ち内燃機関、バーナーなどのいずれにおいても相脱離 しない(相分離を受けない)。 本発明に従うエマルジョンは完全に均質のままであり、、従って燃焼装置内で の望まない状態の危険は極めて限定される。重力によろうと又は任意のその他の 分離手段(ろ過、遠心作用など)によろうとも、この相脱離(相分離)及び凝集 の不存在は、大きな工業的及び商業的な用途を具体的に思い浮かべるのを可能に させる主要な技術的な進歩をなすものである。 これらは、WO93/18117に従う乳化エンジン燃料と比較して真の改善 である。 本発明の用語において、エマルジョンの安定性とは、室温で少なくとも3ケ月 間貯蔵中にエマルジョンがその初期の均質な物理化学的状態(相脱離がなく、分 散相の液滴の凝集がない)を維持することを意味するものと理解されたい。 さらに、本発明に従う乳化燃料は、同時に、汚染の発生の削減及び消費の削減 に関して極めて価値のある満足できる性能特性をもたらし、これを理にかなった コスト価格で達成させる。 ここでいえることは、これらの結果は燃焼性能特性(高いレベルの熱効率及び 熱機械的効率)を害せずには得られなかったことである。 また、大きな液滴の不存在は、ろ過手段における目詰まり、圧力低下及び(又 は)水の分離の問題、例えば乳化燃料のための供給回路で見いだされるような問 題を最小限にするのを可能にさせる。さらに、これらの問題は、強い冷却状態で 悪化し、水性相の液滴を凍結させる。これは液滴よりも大きな目詰まり能力を有 するビードを形成させることになる。液滴の凍結により生じる損害は、凍結防止 剤の添加により最小限にすることができる。 水性相の液滴の平均直径を3μm、好ましくは2μm、さらに好ましくは1μ mに定め、最大標準偏差を1μmにすることは、エマルジョンの安定性、特に凝 集及び相脱離現象の制限を保証するにあたって決定的な因子の一つであると思わ れる。従って、本発明によれば、実際に1μmほどの《単分散》粒度プロフィル が提供される(図5の曲線を参照)。このことは、液滴の集団が寸法の点で均質 であり、これがさらに安定性に対する寄与因子の一つであるほどに十分に小さい ことを意味する。 本発明の用語では、略号HLBは、親水性−親油性バランスを意味する、これ は、乳化剤を特徴づけるのための周知のパラメーターである。乳化の分野におけ る参照文献、即ち“エマルジョン、理論及び実際、ポール・ベッヒアー−ライヒ ホールド社、ACSモノグラフ版1965”は、その章“乳化剤の化学”、第2 32頁以下においてHLBの詳細な定義を与えている。この定義は、ここで参照 することによってここに含めるものとする。 発明の詳細な開示 乳化系の定性的及び定量的な組成も、特に安定性に関して得られる結果に寄与 する本発明の必須の特色である。 有利には、エマルジョンは少なくとも5重量%の水を含み、乳化系の濃度は燃 料の総重量に対して3重量%以下、好ましくは2重量%以下である。 本発明の好ましい具体例においては、乳化系は、3種の化合物(I)、(II) 及び(III )を以下の割合で含む。 (I) 2.5〜3.5重量部、好ましくは3重量部、 (II) 1.5〜2.5重量部、好ましくは1.5〜2重量部、 (III )0.5〜1.9重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部。 ソルビタンの脂肪酸エステル(I)は、好ましくは、1種以上のC18ソルビタ ンオレエートから本質的になり、要すれば1種以上のC18(リノール酸、ステア リン酸)及びC16(パルミチン酸)脂肪酸エステルと組み合わせてもよい。もち ろん、エステル(I)はソルビタンの脂肪酸モノエステルに限定されず、ジエス テル及び(又は)トリエステル並びにそれらの混合物もカバーする。場合がどう であろうとも、このエステル(I)のための選択基準の一つは、有利にはそれが 1〜9のHLB範囲に属し、これが顕著な親油性傾向を与える。エステル(I) のためのさらに特定的に好ましいHLBは2.5〜5.5である。 実際には、ソルビタンオレエートと少量のソルビタンパルミテート、ステアレ ート及びリノレエートとから本質的なるエステルの混合物が好ましい。従って、 一つの可能な例は、商標SPAN 83R又はARLACEL 83R(ICI社 )として市販されているタイプのソルビタンセスキオレエートである。 挙げられるソルビタンエステル(I)の他の例は、商標SPAN 20R又は ARLACEL 20R(ICI社)或いはALKAMULS SML(ローヌ ・プーラン社)として販売されているタイプのソルビタンラウレート並びにAR LACEL 60R (ICI社)或いはALKAMULS SMS(ローヌ・ プーラン社)として販売されているタイプのソルビタンステアレートであるが、 これらに限定されない。 本発明の面から、エステル(I)はまたソルビタンの脂肪酸エステルの類似体 及び誘導体の全てを包含することは自明である。 化合物(II)に関しては、これはポリアルキレングリコール、好ましくはポリ エチレングリコール(PEG)オレエート及び(又は)ステアレート及び(又は )リシノレートから、好ましくはPEGが450以下、好ましくは300程度の 分子量を有するものから選択される。 従って、一つの可能な例は、商品名TILOL 163R (ユニオンデリバ ン 社)又はEMULSOGEN AR(へキスト社)として市販されているタイプ のPEG300モノオレエートである。挙げられる化合物(II)の他の例は、商 品名SECOSTER MO400(ステパン社)又はREMCOPAL(CE CA社)として市販されているタイプのPEG400モノオレエート、商品名S IMULSOL M45R(セピック社)又はMYRJ 45R(ICI社)とし て市販されているタイプの8個のエトキシ単位でエトキシル化されたステアリン 酸(=PEG350ステアレート)、商品名CEREX EL4929R(オシ ェムSpA)又はMARLOSOL R70R(ヒュルズAG、ステパン社)と して市販されているタイプのPEGリシノレートである。 アルキルフェノールアルコシキレート(III )は、好ましくはポリエトキシル 化ノニルフェノール及び(又は)オクチルフェノールから選択され、ポリエトキ シル化ノニルフェノールが特に好ましい。 実際には、それは例えばノニルフェノールエトキシレートである。これは、1 種以上のその他のアルキルフェノールアルコキシレートで有利に置き換え又は併 用することができる。従って、フェノールに置換するアルキル基が約1〜20個 の炭素原子、好ましくは5〜20個の炭素原子を含有するアルキルフェノールア ルコキシレート(III )を選択することが好ましい。さらに、アルコキシ鎖が1 分子当たり好ましくは8〜20個、特に好ましくは8〜15個のアルキレンオキ シド(例えばエチレンオキシド)を含有するアルキルフェノールアルコキシレー ト(例えばエトキシレート)を選択することも好ましい。 実際には、ポリエトキシル化ノニルフェノールC919−C64−(OCH2C H2m−OH(ここで、8<m<15)が好ましい。事実、本発明の範囲内では 、その親水性特性によるのにみならず、1重量%の水溶液を使用して規格DIN 53917で定義されるような30℃以上の雲り点によっても特徴づけられるポ リエトキシル化ノニルフェノールを使用することが必須であると思われる。これ らの特徴の組み合わせは、事実、本発明の面から水/燃料エマルジョンの製造の ための高性能乳化系を得ることのみならず、広い範囲にわたりこのエマルジョン を安定化させることができる全く顕著な耐熱性を選ることも可能にさせた。 挙げられる化合物(III )の他の例は、ポリエトキシル化オクチルフェノール 、特に商品名OCTAROXR(セピック社)又はSINNOPAL OPnR( シドバー−シンノバ社)として市販されているものである。 本発明の好ましい変形では、乳化系の化合物(III )は、ポリエトキシル化ノ ニルフェノールの混合物、好ましくはそれぞれ9〜12個のエチレンオキシド残 基を有する2種のポリエトキシル化ノニルフェノールの混合物である。 制約されるつもりはないが、本発明が特に関係する燃料は、その構成の一部を なす炭化水素又は炭化水素混合物が次の製品群:ジーゼル燃料、ガソリン、ケロ シン、加熱油、合成エンジン燃料、エステル化又は非エステル化植物油及びこれ らの混合物から選択されるものである。 さらに好ましくは、本発明は、内燃機関又は熱機関の燃料として使用されるエ ンジン燃料(ジーゼル燃料、ガソリン、ケロシン、合成エンジン燃料、エステル 化又は非エステル化植物油又は動物油)を含む燃料の特別の群に関する。 炭化水素は別として、本発明に従うエンジン燃料又はその他の燃料には水及び 乳化系、種々の目的を果たす多数の物質を添加することができる。 これに関連して、本発明に従う炭化水素/水エマルジョンの主要な利点の一つ は、それらが2種の異なったタイプの添加剤用のキャリアー、即ち、炭化水素連 続相からなる親油性キャリアー及び水性相からなる親水性キャリアーを提供する ことである。これは活性添加剤化合物を導入する可能性を相当に大きくさせる。 事実、以前は油溶性の化合物しかエンジン燃料及びその他の燃料に容易に配合す ることができなかった。このような拘束は、ここに本発明により除かれる。特に 、本発明では水に可溶な物質の数が燃料に可溶な物質の数よりも非常に多いから である。 従って、本発明によれば、水又は炭化水素に可溶性の又は混和性の添加剤を使 用することによって乳化エンジン燃料又はその他の燃料にオクタン向上機能を与 えることが期待できる。しかして、これらの添加剤は、好ましくは過酸化物及び (又は)硝酸塩又はエステルやこれらの混合物から選択される1種以上のオクタ ン向上性物質からなる。硝酸アルキルは、炭化水素相を経てエマルジョンに配合 できるセタン向上剤の例である。硝酸塩は、硝酸アルキルの親水性対応物である 。それらの塩の特性はそれらを水性相により担持されることを可能にさせる。 すすを抑制する機能は、本発明の燃料が与えることができる別の機能である。 この機能の促進剤は、有利には、少なくとも1種の金属又はアルカリ土類金属触 媒からなり且つすすの後燃焼反応を助成できる添加剤である。このような触媒は 、好ましくはマグネシウム、カルシウム、バリウム、セリウム、銅、鉄、又はこ れらの混合物を主体とする。すすを破壊させるこれらの触媒促進剤は、これらが 一般にその塩類が水溶性であって、本発明に従うエマルジョンの水性相と相溶性 にさせる化合物であるために全て導入するのが容易である。これと同じことは、 疎水性炭化水素から専らなる従来技術の慣用の燃料には当てはまらない。 本発明の変形の一つによれば、乳化燃料に殺生性又は殺細菌性を与えることが 有益であろう。しかして、乳化燃料は少なくとも1種の殺生剤、好ましくは殺細 菌剤を含むことができる。 本発明によるエマルジョンのために洗浄剤機能が有効であることを照明できる 。しかして、該エマルジョンが1種以上の洗浄剤又は洗浄添加剤を含む場合に基 体することが適当である。 アンモニア化化合物(尿素又はアンモニア水型)により提供できる窒素酸化物 (NOx)抑制機能は、また燃料、特にエンジン燃料において評価される。 また、凍結防止機能も、グリコール又は塩類溶液のような凍結防止剤によって 乳化燃料に付与することができる。 さらに詳しくは、本発明に従う乳化燃料の組成の実際の例を以下に示す。 ・炭化水素 50〜99%、好ましくは65〜99%、 ・水 0.〜50%、好ましくは1〜35%、 ・乳化系 0.05〜5%、好ましくは0.1〜3%、 ・添加剤 0.01〜5%、好ましくは0.05〜2%。 さらに、本発明は、エンジン燃料、特にジーゼル燃料の部分代替物として“グ リーンガソリン”を使用する最近の傾向と完全に符合する。しかして、少なくと も1種のエステル化又は非エステル化植物油及び(又は)動物油及び(又は)少 なくとも1種のそれらの抽出物を好ましくは1〜60重量%で配合することが有 利に期待できる。 燃料組成物に例えば5重量%、30重量%、さらには50重量%の割合でさえ 配合できる可能な例は、エステル化又は非エステル化菜種油、大豆油又はサンフ ラワー油である。 さらに、本発明は、本質的に ・上記の乳化系、及び ・随意として、以下に説明する物質から好ましくは選択される少なくとも1種の その他の添加剤、即ち、セタン向上剤、すす燃焼用触媒促進剤、殺生剤、洗浄剤 、アンモニア化化合物、凍結防止剤、エステル化又は非エステル化植物油及びこ れらの混合物 を含むエンジン燃料のための添加剤組成物に関する。 他の観点によれば、本発明は、同時的に又は非同時的に行われる下記の工程: (a)少なくとも1種の炭化水素、水及び下記の物質: [ここで、 ・基Xは互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれOH又はR1CO O−(ここで、R1は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換 されていてよい線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好 ましくはR1は末端カルボキシルのない脂肪酸残基である)である] の少なくとも1種のソルビットエステル(このエステル(I)は1〜9のHLB を有する)、[ここで、 ・R2は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換されていてよ い線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくはR2 は末端カルボキシルのない脂肪酸残基であり、 ・R3は線状又は分岐状のC1〜C10アルキレン、好ましくはC2〜C3アルキレン であり、 ・nは6以上、好ましくは6〜30の整数であり、 ・R4はH、線状若しくは分岐状のC1〜C10アルキル又は次式 (ここで、R5はR2について上で定義した通りである)] の少なくとも1種の脂肪酸エステル(このエステル(II)は好ましくは9以上の HLBを有する)、 [ここで、 ・R6は線状又は分岐状のC1〜C20アルキル、好ましくはC5〜C20アルキルで あり、 ・mは8以上、好ましくは8〜15の整数であり、 ・R7及びR8はそれぞれ式(II)のR3及びR4について上で定義した通りである ] の少なくとも1種のポリアルコキシル化されたアルキルフェノール(このエステ ル(III )は好ましくは10〜15のHLBを有する) を含む乳化系(この乳化系は6〜8、好ましくは6.5〜7.5のHLBを有す る)、 Δ及び随意のその他の添加剤 を用意し、 (b)これらの成分を混合して油中水滴型エマルジョンを形成し、 (c)このエマルジョンを分別して水性分散相の液滴の寸法を3μm以下、好ま しくは2μm以下、特に1μm以下の平均寸法に減少させ、1μm未満の標準偏 差であるようにする ことから本質的になることを特徴とする乳化燃料の製造方法に関する。 しかして、本発明に従う方法は、エマルジョンを形成させること並びにこのエ マルジョンを分別して水性分散相の液滴の寸法を1μmの単分散粒度が得られ保 持されるまで、しかも標準偏差が1μm以下であるように減少させることである と要約することができる。 乳化は、乳化系に大きく依存する。後者は、好ましくは下記の組成: (I) 2.5〜3.5重量部、好ましくは3重量部、 (II) 1.5〜2.5重量部、好ましくは1.5〜2重量部、 (III )0.5〜1.9重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部 を有する。 本発明に従う方法は、上で説明した改善された乳化燃料(エンジン燃料)を製 造するのに使用することができる方法の一つである。エマルジョンに使用された 物質と関連して上記の説明で示した特徴及び観察は方法に関するこの開示の部分 にその全部をそっくり適用することができる。 エマルジョンの分別は、その細別を促進させるように液滴の間の凝集力を破壊 させることを目的とした機械的又は熱機械的処理である。工程(c)で好ましく は使用される分別手段は、静的ミキサー、遠心ポンプ又はその他のタイプのポン プ、コロイドミル又はその他のタイプのミル、回転ミキサー、超音波ミキサー、 そしてある液体を他の不混和性液体中で破砕するその他の手段を包含する。 実際には、静的ミキサーを分別手段として使用することができる。これらの静 的ミキサーは、エマルジョンが高速度で通され且つ該エマルジョンが方向及び( 又は)ミキサーの内部を構成する通路の直径の突然の変化を経験するような装置 である。これが、細度及び安定性の点で正確なエマルジョンを得る際の因子であ る圧力損失がもたらされる。 意図した製造規模に従うエマルジョンを製造する手段の他の例として、商品名 ULTRA−TURRAXRとして市販されているタイプの回転ミキサー、商品 名APV−BAKERとしてし市販されている高圧ホモジナイザー又は規模を容 易に推定させる当業者に既知の任意の手段を使用することが可能である。 本発明の方法の別法の一つとして、混合/分別工程(b)及び(c)は例えば 逐次的である。即ち、その操作は、炭化水素、乳化系及び適当ならば添加剤を第 一工程で混合し、このプレミックスを第二工程で水と混合し乳化させることから なる。 本発明の方法の他の別法では、工程(a)〜(c)を連続態様で実施すること が提供される。 本発明に従う方法の工程(a)〜(c)は室温で行われるが、これはまた使用 する流体及び原料の温度でもある。 工業的な用途 安定性、低汚染力、低消費及び価格の点でのこれらの利点に鑑みて、本発明に 従い及び(又は)本発明の方法により得られた乳化燃料は、多くの工業的及び商 業的な用途が予定される。 主要な目標分野は、限定するわけではないが、エンジン燃料、特にジーゼル燃 料の分野である。従って、車両又はヒートエンジン(例えばジーゼルエンジン) 付きのその他の機械のオーナーに5〜15重量%の水を含む乳化燃料を、エンジ ンの設定を変更する必要もなく、提供することが可能になろう。 さらに、いくつかの比較的小さい調整の後に、エンジンは、35〜45重量% の水を含む乳化燃料で効率的に経済的に且つ低い汚染度で運転することができる ゜ このことは、エンジン燃料の分野で相当な技術的進歩をもたらす。 また、ボイラー、炉、ガスタービン、発電機などのような熱機械のための燃料 の分野で副次的効果が期待できる。燃料の関心は、このような場合の加熱油であ ろう。 本発明は、本発明に従う乳化エンジン燃料の製造並びに構造的及び機能的特徴 を説明する下記の実施例並びに最近の従来技術よりも本発明に従うエマルジョン が優秀であることを示す比較試験から容易に理解されよう。また、これらの実施 例は、これらの炭化水素/水エマルジョンの利点及び変形の全てを強調するもの である。 実施例を添付する図1〜4によって例示する。 図面の簡単な説明 図1は、水性分散相の液滴の寸法が1μm以下である本発明に従う水/ジーゼ ル燃料エマルジョンの所定の倍率での光学顕微鏡写真を示す。 図2は、水性分散相の液滴の寸法が10μm以上である最近の従来技術に従う 水/ジーゼル燃料エマルジョンの、図1の倍率と同じ倍率での光学顕微鏡写真を 示す。 図3は、本発明に従う方法に使用できるエマルジョン分別装置の一例の略図を 示す。 図4は、本発明並びに従来技術に従う乳化エンジン燃料について機能的な特徴 付け試験を行うため、ジーゼルエンジンを備えたバスに課した時間(t)の関数 としてのエンジン速度サイクル(rpm)のグラフを示す(例II)。 図5は、本発明に従う乳化エンジン燃料の単分散粒度分布のグラフを示す。こ である。 図6は、使用時の安定性を決定するために夏期の処方(図6.1)及び冬期の 処方(図6.2)に適用される温度変化のサイクル及び攪拌のサイクルを示す。 実施例 例I: 工程(a)、(b)及び(c)を統合する前記の方法を使用して、いくつかの エマルジョンを異なった組成の乳化系を使用して製造した。比較の目的で、界面 活性剤の総量は、エマルジョンの総重量を基準にして1.86重量%で一定に保 持した。水溶液(水+随意の水溶性添加剤、例えば殺生剤や凍結防止剤)の総量 は、処方物の全てで13重量%で一定である。 標準処方を表1に詳細に示す。 表1:比較試験のために使用した処方 * 冬期の処方では10重量%のMEG(モノエチレングリコール)が添加 された。 **A:ジーゼル燃料の容積に基づいて1000部当たり1部の量 ***B:水の容積に基づいて1000部当たり1部の量 試験した乳化系の組成物を表2に示す。表2では、組成物は乳化系の成分のそ れぞれの重量割合として示した。この系は最終エマルジョン処方物の1.86重 量%を占めることが指摘される。 下記の事項を表2の説明のために述べる。 ※組成物A〜Fは本発明の組成物である。 ※組成物GはWO−93/18117に記載された組成物である。 ※組成物H〜Tは、2種のみの成分を含有するもの又はHLBが本発明の範囲 外であるものよりも、本発明の組成物が優秀であることを照明する比較例となる ものである。 得られたエマルジョンの品質は下記の基準により特徴づけられる。 粒度の基準 これはジーゼル燃料中に分散された水滴の均質な外観から定められ、低い多分 散性及び1μm以下の平均粒度、1μm以下の標準偏差が顕微鏡写真からの画像 解析により定められる。 安定性の基準 これは二元的な基準であり、使用条件下での安定性(動的特性)及び種々の温 度での貯蔵安定性に関する。 使用時の安定性 これは、平底のガラス容器(ビーカー型の)に入れ、タンク内のエンジン燃料 の温度変化を真似たサイクルに付した1リットルの試料について観察されるエマ ルジョンのデミキシング/沈降又はその他の破断の不存在により特徴づけられる 。デミキシングは、ジーゼル燃料の分離に相当する上層液の容積が試料の総容積 の5%以上であるときに又は水がビーカーの底に現れるときに起こるといわれる 。 温度変化サイクルのプロフィルを図6にそれぞれの処方《夏期》及び《冬期》 について例示する。ここでいえることは、系はサイクルの相に応じて攪拌(穏や かな機械的攪拌、約60rpm)し又は静止されねばならないことである。図6 .1は夏期の処方についてのサイクルを、図6.2は冬期の処方についてのサイ クルを例示する。 貯蔵安定性 これは、それぞれ0℃、20℃及び40℃に置いた円錐形フラスコに3ケ月間 の静的貯蔵した後の3個の試料におけるデミキシング/沈降の不存在により特徴 づけられる。これらの基準は、表3に記載したような組成物A−Lより得られた 処方物に適用した。結果を表3に示す。処方物のいくつかにはメタノール(Me OH)水溶液又は菜種油メチルエステル(CME)のジーゼル燃料溶液も添加し た。それぞれの場合の%は全処方物の容積に対して容積により表した。 貯蔵安定性は、処方物がデミキシング現象を示すのに要する時間の長さにより 評価される。 例II:ジーゼル燃料/水/乳化系エマルジョン(本発明及び最近の従来技術に従 う)の製造 II.1.:本発明に従うエマルジョン(3:2:1エマルジョン) 工程(a) II.1.1. 下記の出発物質: ・164kgのジーゼル燃料、 ・4kgの乳化系(ES)、 ・2kgの、参照番号CI 0801としてオクテル社より市販されている硝 酸アルキル型のセタン向上剤、 ・30kgの水道水 を使用して200kgのエマルジョンを製造する。 II.1.2. 乳化系の製造 下記の出発物質: ・3重量部、即ち2kgの、ユニオンデリバン社より市販されているSORB ITHOMRS06、 ・2重量部、即ち1.333kgの、ユニオンデリバン社より市販されている 商品名TILOLR 163のポリエチレングリコールモノオレエート、 ・1重量部、即ち0.666kgの、ユニオンデリバン社より商品名NONI LFENOLR9M OXIETHILRとして市販されているタイプのノニルフ ェノールエトキシレート を数百rpmで回転するプロペラミキサーで数分間混合することによって4kg の乳化系を得る。 この乳化系は7.2のHLBを有する。 工程(b)及び(c):予備混合、エマルジョンの形成及び分別 4kgの乳化系を164kgのジーゼル燃料に配合し、この混合物を数百rp mの速度で回転するプロペラミキサーにより数分間ホモジナイズする。撹拌中に 、2kgのセタン向上剤を添加し、以下に説明する分別の直前に30kgの水を 添加する。 使用する装置を図3に示す。この装置は、 ・分別前の水を除いてエマルジョンの成分の全部からなるか又は分別終了後の安 定化されたエマルジョンからなる液体2を収容するための容器1、 ・厳密な意味での分別手段3、 ・水(W)供給回路4 からなる。 容器1は、ジーゼル燃料/乳化系/添加剤プレミックスが連続的に又は断続的 に供給される慣用の容器である。 分別手段3は、サルザー社より市販されているSMV−4DM20型の静的ミ キサー(連続した5個の混合部材)からなる。このミキサーは、流体のための入 口及び出口を有する中空シリンダーからなり、シリンダー内で流体のためのジグ ザグ流路が形成されており、この流路は流体の通過のための溝を形成する斜めス ロットを備えた数段の横間仕切りにより作られている。静的ミキサ−5の出口は 容器1内に出るパイプ6(流出物を容器1に運ぶための手段6)に接続している が、その入口はポンプ8を備えたパイプ7に接続している。このパイプ7の遊離 末端9は、容器1内に収容されたプレミックス又はエマルジョン2の浴中に浸漬 している。また、それは、ポンプ8の入口の上流で且つその近傍で水供給パイプ 10に接続しており、後者は弁11と共に上記の回路4を形成している。この装 置は、エマルジョンの分散を起こさせるように公称流量で大きな圧力損失を保証 することができる。 この装置による分別は、下記の態様で行われる。容器1がジーゼル燃料/ES /添加剤プレミックスで満たされた後、ポンプ8が流体を静的ミキサーに循環さ せるように作働される。次いで、水がポンプ8内に供給され且つDF/ES/A プレミックスと混合されるのを保証するために電磁弁が開かれ、次いでこの混合 物は静的ミキサーに運ばれ、そこで所望の分別を受ける。ポンプ8の出口での流 体の圧力は5MPaである。 この例では、30kgの水を約1分間で導入する。系は、30分間分別を確実 にするようにループで操作する。これにより本発明の特徴に相当する200kg のエマルジョンが得られた。このエマルジョンは白みがかった色であり、20℃ で6.2mm2/sの動粘度を有する。 II.2. 従来技術の割合に従うエマルジョン(1:1:1エマルジョン) 164kgのジーゼル燃料、4kgの乳化系、2kgの酸化マグネシウムとト ルエンからなる添加剤及び30kgの水を使用して200kgのエマルジョンを 製造する。 SORBITHOMRSO6:TILOLR 163:NONILFENOLR 9M OXIETHILRの割合は、上記のII.1.におけるような3:2:1よ りもむしろ1:1:1である。この乳化系は8.7のHLBを有する。 使用したプロトコールはPCT出願WO93/18117に記載したものであ る。 このようにして得られた200kgのエマルジョンは、白みがかった色である 。 例III:例IのエマルジョンI.1.及びエマルジョンI.2.の構造的及び機能的な 特徴付け A−安定性 1−顕微鏡観察 添付の図1及び2は、水性分散相の液滴の寸法プロフィルの相違を明瞭に示し ている。エマルジョンII.1.の場合には、1μm程度の最大値で液滴の直径の均 一性を観察することが可能であり、これは液滴の単分散を証明している。これに 対して、既知のエマルジョンII.2.の水滴は、5μ以上の寸法を有する液滴が大 多数で、液滴のかなりの割合が10μm以上の寸法を有し、非常に大きい寸法の 不同を示す。 2−公的輸送バスで実用中の安定性試験 これらの試験に使用したバスは、そのジーゼル燃料タンクが万一ブレーキをか け、コーナーに入り又は勾配の坂道になったときに噴射ポンプが切断されないよ うに最低の位置にその始動点を有するルノー自動車工業製のタイプR312であ る。 第一のバスにはII.1.に従うエマルジョンを300リットル供給し、比較用の 第二バスにはII.2.に従うエマルジョンを300リットル供給する。 両バスとも100kmの都市の巡回を行った。 次いで48時間停車した。 次いで、2台のバスは共にうまく再始動した。しかし、15〜30秒間アイド リングした後に、比較用バスは停止したが、燃料が本発明に従うエマルジョンか らなるバスの場合にはそうではなかった。 比較用バスの停止は、48時間の停車期間中に重力により沈降するために相脱 離を受けたエマルジョンII.2.の安定性の欠如によって説明される。このように 、燃料がタンクの底から引き出されると、噴射ポンプにより多量の相脱離した水 が燃焼室に運ばれたことになる。これらの過度に多量の水がエンジンを不可逆的 に停止させる原因となる。 さらに、全てのジーゼルエンジンの噴射回路の要素にエマルジョンII.2.(本 発明に従うエマルジョンII.1.とは対照をなして不安定である)が起こしうる動 揺が考慮される。このような回路は、噴射ポンプ及びインジェクターの作働特性 に相当する1〜2μmのカットオフを持つフィルターを収容している。 直径がろ過のカットオフ以上である水滴がフィルターと接触するときには、水 滴は移動できないか、又はフィルターの細孔中を移動しがたく、従って、水はフ ィルターの本体に保持され蓄積するが、これは特に有害である。さらに、フィル ターの望ましくない妨害及び目詰まりも起こるであろう。 この現象は、1〜2μmのカットオフを持つフィルターにエマルジョン回路を 作ることによってその場で証明することができる。一定の圧で作業すれば、目詰 まりは、 ・圧力損失及び流量低下を測定することによって、 ・大きい液滴の形態をとる水又は水に富むエマルジョンをフィルターの底で集め ることによって 評価することができる。 冬期の運転条件下で起こりうる水の凍結現象は、本発明に従うエマルジョンよ 用されるならば、目詰まりの危険及び割合を増大させるだけでないことに留意さ れたい。 B.ジーゼルエンジンの走行中における本発明に従う水/ジーゼル燃料エマルジ ョンII.1.の性質 1.直噴ジーゼルエンジンのRVI312バス 上記のRVIR312車両について、これらをアイドリング段階R、加速段階 A、フルスピード段階P(平坦域)及び減速段階Dを含む図4に示すような作働 サイクルに付すことによって一連の試験を行う。スピードは、段階Rの500r pmから段階Pの2200rpm間で変動する。サイクルの段階RAPDの期間 はグラフに示す。これらの試験条件下で、この試験をRVI312車両で数十回 繰り返す。 1.1.段階A中の煙の最大不透明度の測定 この測定は、テクノテスト490型の(オンライン)フルフローオパシメータ ーで行う。 本発明に従うエマルジョンII.1.及び対照例としての純ジーゼル燃料について 5回測定する。使用したエマルジョンの製造するのに使用したジーゼル燃料は対 照例ジーゼル燃料と同じであることに留意されたい。 最大不透明度は、m-1で表して、純ジーゼル燃料について平均3.51であり 、本発明に従うエマルジョンについて1.22であった。 これは本発明に従うエマルジョンについて65%の不透明度の削減を表す。 1.2.目に見えない汚染物(NO及びCO)及び目に見える汚染物(煙)の平均含 有量 (i)NOx この汚染物NOxはCOSMA分析計を使用する化学ルミネセンスによって行 った。 上記のように、純ジーゼル燃料並びに対照例として使用した純ジーゼル燃料と 同じ起源のジーゼル燃料から製造したエマルジョンII.1.について5回測定を行 った。次の結果が得られた。 ・純ジーゼル燃料:266vpm(100万部当たりの部数) ・エマルジョン:224vpm 即ち、16%の削減である。 (ii)CO 排気ガス中のこの汚染物の分析は、赤外線吸収を使用してCOSMA分析計に より行った。条件は(i)と同じであった。 下記の結果が得られた。 ・ジーゼル燃料:475vpm ・エマルジョン:216vpm 即ち、33%のCO削減である。 (iii)固形粒子 固形粒子の測定は、標準化法ISO8178に従う小型希釈トンネルを使用し て行う。 条件は上記と同じである。 次の結果が得られた。 ・純ジーゼル燃料:45.6mg/m3 ・エマルジョン:29.6mg/m3 即ち、本発明に従うエマルジョンについて35%の固形粒子の削減である。 2.プジョー106−タイプTU D5間接噴射ジーゼルエンジン、大気圧バー ジョン 試験は、ヨーロッパ車両認可協会、即ちECE(都市型サイクル)及びEUD C(郊外型サイクル−エンジンはホット状態)において標準化されたプロトコー ルに従って、上記のプジョー106車両について行う。汚染物の平均含有量をこ れらの試験条件下で測定する。 (i)NO ・ジーゼル燃料:0.64g/km ・本発明に従うエマルジョンII.1.:0.54g/km 即ち、16%の削減である。 (ii)不燃炭化水素 これらの試験は、ECE/EUDC基準により規定された標準条件下で加熱炎 イオン化分析計により行う。 次の結果が得られた。 ・純ジーゼル燃料:0.08g/km ・エマルジョン:0.07g/km 即ち、8.8%の削減である。 (iii)固形粒子 ・ジーゼル燃料:0.04g/km ・エマルジョンII.1.:0.02g/km 即ち、46%の削減である。 例IV:35重量%の水を含有する水/ジーゼル燃料エマルジョンの製造及び特徴 付け IV.1.製造 製造したエマルジョンの組成は、次の通りである。 ・122kgのジーゼル燃料、 ・4kgの、例II.1.に従う3:2:1型の乳化系(エマルジョンの総重量を基 にして2%の乳化系)、 ・4kgの、オクテル社製のCI 0801セタン向上剤、 ・70kgの水(35%)。 製造プロトコールは、例II.1.に示したものと同じである。 IV.2.特徴付け 実施は、500cm3程度の容積の直噴一気筒エンジンについての試験基準で 行う。 IV.1.で製造したエマルジョンは安定であり、例II.1.に従うエマルジョンと 実質的に同じ寸法プロフィルの水滴を有した。 試験中にエンジンに課された速度は、8.4MPaの平均有効圧力(全負荷) で2250rpmである。 汚染性ガスの測定を排気物について行う。 (i)吸入物への排気ガスの循環をしない場合 測定方法は、前記したものと同じである。 *NOx ・純ジーゼル燃料:23.7mg/s ・エマルジョンIV.1.:11.0mg/s 即ち、54%の削減である。 *煙−ボッシュポイント ・純ジーゼル燃料:1.1 ・エマルジョンIV.1.:0.2 即ち、82%の削減である。 (ii)吸入物に排気ガスを16.5%再循環した場合 *NOx ・純ジーゼル燃料:7.95mg/s ・エマルジョンIV.1.:4.98mg/s 即ち、38%の削減である。 *煙−ボッシュポイント ・純ジーゼル燃料:3.6 ・エマルジョンIV.1.:1.6 即ち、55%の削減である。 3.6の値は満足できないことが知られているが、これに対して1.6の値は 完全に許容でできる。
【手続補正書】 【提出日】1998年11月12日(1998.11.12) 【補正内容】 1.請求の範囲を次のように補正する。 「 請求の範囲 1. 少なくとも1種の炭化水素中の水のエマルジョンからなる改善された乳化 燃料であって、 →このエマルジョンは下記の物質: [ここで、 ・基Xは互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれOH又はR1CO O−(ここで、R1は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換 されていてよい線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好 ましくはR1は末端カルボキシルのない脂肪酸残基である)である] の少なくとも1種のソルビットエステル(このエステル(I)は1〜9のHLB を有する)、 [ここで、 ・R2は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換されていてよ い線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくはR2 は末端カルボキシルのない脂肪酸残基であり、 ・R3は線状又は分岐状のC1〜C10アルキレン、好ましくはC2〜C3アルキレン であり、 ・nは6以上,好ましくは6〜30の整数であり、 ・R4はH、線状若しくは分岐状のC1〜C10アルキル又は次式 (ここで、R5はR2について上で定義した通りである)] の少なくとも1種の脂肪酸エステル(このエステル(II)は好ましくは9以上の HLBを有する)、 [ここで、 ・R6は線状又は分岐状のC1〜C20アルキル、好ましくはC5〜C20アルキルで あり、 ・mは8以上、好ましくは8〜15の整数であり、 ・R7及びR8はそれぞれ式(II)のR3及びR4について上で定義した通りである ] の少なくとも1種のポリアルコキシル化されたアルキルフェノール(このエステ ル(III)は好ましくは10〜15のHLBを有する) を含む乳化系を含有すること、 →この乳化系は6〜8、好ましくは6.5〜7.5の総HLBを有すること、 並びに →このエマルジョンは、水性分散相の液滴の平均寸法が3μm以下、好ましく は2μm以下、特に1μm以下で、1μm未満の標準偏差であるような方法で製 造されること を特徴とする改善された乳化燃料。 2. エマルジョンが少なくとも5重量%の水を含むこと及び乳化系の濃度が燃 料の総重量に関して3重量%以下、好ましくは2重量%以下であることを特徴と する請求項1に記載の燃料。 3. 乳化系が3種の化合物(I)、(II)及び(III)を含み、これらの化合物 の割合が (I) 2.5〜3.5重量部、好ましくは3重量部、 (II) 1.5〜2.5重量部、好ましくは1.5〜2重量部、 (III) 0.5〜1.9重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部 であることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料。 4. (I)がソルビタンオレエートから選択され、ソルビタンセスキオレエー トが好ましく、 (II)がポリエチレングリコール(PEG)オレエート及び(又は)ステアレ ート及び(又は)リシノレートから、好ましくはPEGが450以下、好ましく は300程度の分子量を有するものから選択され、 (III)がポリエトキシル化ノニルフェノール及び(又は)オクチルフェノー ルから選択され、ポリエトキシル化ノニルフェノールが特に好ましいことを特徴 とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料。 . 炭化水素が次の物質群:ジーゼル燃料、ガソリン、ケロシン、加熱油、合 成エンジン燃料、エステル化又は非エステル化植物油又は動物油及びこれらの混 合物から選択される請求項1〜4のいずれかに記載の乳化燃料。 . 乳化系の他に、好ましくは過酸化物及び(又は)硝酸塩又はエステルやこ れらの混合物から選択される1種以上のオクタン向上性物質からなる添加剤を含 むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の乳化燃料。 . 下記の組成: ・炭化水素 50〜99%、好ましくは65〜99%、 ・水 0.〜50%、好ましくは1〜35%、 ・乳化系 0.05〜5%、好ましくは0.1〜3%、 ・添加剤 0.01〜5%、好ましくは0.05〜2% をことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の乳化燃料。 . 本質的に ・請求項1〜のいずれかに記載の乳化系、 ・随意の、下記の物質:セタン向上剤、すす燃焼用触媒促進剤、殺生剤、洗浄剤 、アンモニア化化合物、凍結防止剤、エステル化又は非エステル化植物油又は動 物油及びこれらの混合物から好ましくは選択される少なくとも1種のその他の添 加剤 を含むことを特徴とする燃料、特にエンジン燃料用の添加剤組成物。 . 同時的に又は非同時的に行われる下記の工程: (a)少なくとも1種の炭化水素、水及び下記の物質: [ここで、 ・基Xは互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれOH又はR1CO O−(ここで、R1は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換 されていてよい線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好 ましくはR1は末端カルボキシルのない脂肪酸残基である)である] の少なくとも1種のソルビットエステル(このエステル(I)は1〜9のHLB を有する)、 [ここで、 ・R2は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換されていてよ い線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくはR2 は末端カルボキシルのない脂肪酸残基であり、 ・R3は線状又は分岐状のC1〜C10アルキレン、好ましくはC2〜C3アルキレン であり、 ・nは6以上、好ましくは6〜30の整数であり、 ・R4はH、線状若しくは分岐状のC1〜C10アルキル又は次式 (ここで、R5はR2について上で定義した通りである)] の少なくとも1種の脂肪酸エステル(このエステル(II)は好ましくは9以上の HLBを有する)、 [ここで、 ・R6は線状又は分岐状のC1〜C20アルキル、好ましくはC5〜C20アルキルで あり、 ・mは8以上、好ましくは8〜15の整数であり、 ・R7及びR8はそれぞれ式(II)のR3及びR4について上で定義した通りである ] の少なくとも1種のポリアルコキシル化されたアルキルフェノール(このエステ ル(III)は好ましくは10〜15のHLBを有する) を含む乳化系(この乳化系は6〜8、好ましくは6.5〜7.5のHLBを有す る)、 Δ及び随意のその他の添加剤 を用意し、 (b)これらの成分を混合して油中水滴型エマルジョンを形成し、 (c)このエマルジョンを分別して水性分散相の液滴の寸法を3μm以下、好ま しくは2μm以下、特に1μm以下の平均寸法に減少させ、1μm未満の標準偏 差であるようにする ことから本質的になることを特徴とする乳化燃料の製造方法。10 .本質的に ・炭化水素/乳化系/添加剤プレミックス(2)及び(又は)その構成成分の一 部を形成する水の全部又は一部を含むエマルジョンを収容することができる少な くとも1個の容器(1)、 ・少なくとも1個の静的ミキサー(5)から好ましくはなり、その入口が少なく とも1個のポンプ(8)を備えたパイプ(7)に接続しており且つその遊離末端 (9)が容器(1)内の容器(2)に浸漬するようにされ、ミキサー(5)の出 口が容器(1)内に流出物を運ぶための手段(6)に接続している、エマルジョ ンを分別するための手段(3)、及び ・弁(11)を備えた少なくとも1個のパイプ(10)を含み且つポンプ(8) の上流でパイプ(7)に接続している水供給回路(4) からなることを特徴とする請求項記載の方法を実施するための装置。」
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 ブロシェット,パスカル フランス国 エフ64000 ポー,プラス ミュロ,3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも1種の炭化水素中の水のエマルジョンからなる改善された乳化 燃料であって、 →このエマルジョンは下記の物質: [ここで、 ・基Xは互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれOH又はR1CO O−(ここで、R1は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換 されていてよい線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好 ましくはR1は末端カルボキシルのない脂肪酸残基である)である] の少なくとも1種のソルビットエステル(このエステル(I)は1〜9のHLB を有する)、 [ここで、 ・R2は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換されていてよ い線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくはR2 は末端カルボキシルのない脂肪酸残基であり、 ・R3は線状又は分岐状のC1〜C10アルキレン、好ましくはC2〜C3アルキレン であり、 ・nは6以上,好ましくは6〜30の整数であり、 ・R4はH、線状もしくは分岐状のC1〜C10アルキル又は次式(ここで、R5はR2について上で定義した通りである)] の少なくとも1種の脂肪酸エステル(このエステル(II)は好ましくは9以上の HLBを有する)、 [ここで、 ・R6は線状又は分岐状のC1〜C20アルキル、好ましくはC5〜C20アルキルで あり、 ・mは8以上、好ましくは8〜15の整数であり、 ・R7及びR8はそれぞれ式(II)のR3及びR4について上で定義した通りである ] の少なくとも1種のポリアルコキシル化されたアルキルフェノール(このエステ ル(III )は好ましくは10〜15のHLBを有する) を含む乳化系を含有すること、 →この乳化系は6〜8、好ましくは6.5〜7.5の総HLBを有すること、 並びに →このエマルジョンは、水性分散相の液滴の平均寸法が3μm以下、好ましく は2μm以下、特に1μm以下で、1μm未満の標準偏差であるような方法で製 造されること を特徴とする改善された乳化燃料。 2. エマルジョンが少なくとも5重量%の水を含むこと及び乳化系の濃度が燃 料の総重量に関して3重量%以下、好ましくは2重量%以下であることを特徴と する請求項1に記載の燃料。 3. 乳化系が3種の化合物(I)、(II)及び(III )を含み、これらの化合 物の割合が (I) 2.5〜3.5重量部、好ましくは3重量部、 (II) 1.5〜2.5重量部、好ましくは1.5〜2重量部、 (III )0.5〜1.9重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部 であることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料。 4. (I)がソルビタンオレエートから選択され、ソルビタンセスキオレエー トが好ましく、 (II)がポリエチレングリコール(PEG)オレエート及び(又は)ステアレ ート及び(又は)リシノレートから、好ましくはPEGが450以下、好ましく は300程度の分子量を有するものから選択され、 (III)がポリエトキシル化ノニルフェノール及び(又は)オクチルフェノー ルから選択され、ポリエトキシル化ノニルフェノールが特に好ましいことを特徴 とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料。 5. 乳化系の化合物(III )が、ポリエトキシル化ノニルフェノールの混合物 、好ましくはそれぞれ9〜12個のエチレンオキシド残基を有する2種のポリエ トキシル化ノニルフェノールの混合物であることを特徴とする請求項4に記載の 燃料。 6. 炭化水素が次の物質群:ジーゼル燃料、ガソリン、ケロシン、加熱油、合 成エンジン燃料、エステル化又は非エステル化植物油又は動物油及びこれらの混 合物から選択される請求項1〜5のいずれかに記載の乳化燃料。 7. 乳化系の他に、好ましくは過酸化物及び(又は)硝酸塩又はエステルやこ れらの混合物から選択される1種以上のオクタン向上性物質からなる添加剤を含 むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の乳化燃料。 8. 下記の添加剤: ・すすの後燃焼反応のための少なくとも1種の金属又はアルカリ土類金属触媒( この触媒は好ましくはマグネシウム、カルシウム、バリウム、セリウム、銅、鉄 又はこれらの混合物から選択される)、 ・随意の少なくとも1種の殺生剤、好ましくは殺細菌剤、 ・随意の少なくとも1種の、グリコールから選択される凍結防止剤を含むことを 特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の乳化燃料。 9. 下記の組成: ・炭化水素 50〜99%、好ましくは65〜99%、 ・水 0.〜50%、好ましくは1〜35%、 ・乳化系 0.05〜5%、好ましくは0.1〜3%、 ・添加剤 0.01〜5%、好ましくは0.05〜2% をことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の乳化燃料。 10. 少なくとも1種のエステル化又は非エステル化植物油及び(又は)少な くとも1種のそれらの抽出物を好ましくは1〜60重量%の量で含むことを特徴 とする請求項1〜9のいずれかに記載の燃料。 11. 本質的に ・請求項1〜10のいずれかに記載の乳化系、 ・随意の、下記の物質:セタン向上剤、すす燃焼用触媒促進剤、殺生剤、洗浄剤 、アンモニア化化合物、凍結防止剤、エステル化又は非エステル化植物油又は動 物油及びこれらの混合物から好ましくは選択される少なくとも1種のその他の添 加剤 を含むことを特徴とする燃料、特にエンジン燃料用の添加剤組成物。 12. 同時的に又は非同時的に行われる下記の工程: (a)少なくとも1種の炭化水素、水及び下記の物質: [ここで、 ・基Xは互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれOH又はR1CO O−(ここで、R1は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換 されていてよい線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好 ましくはR1は末端カルボキシルのない脂肪酸残基である)である] の少なくとも1種のソルビットエステル(このエステル(I)は1〜9のHLB を有する)、 [ここで、 ・R2は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換されていてよ い線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくはR2 は末端カルボキシルのない脂肪酸残基であり、 ・R3は線状又は分岐状のC1〜C10アルキレン、好ましくはC2〜C3アルキレン であり、 ・nは6以上、好ましくは6〜30の整数であり、 ・R4はH、線状又は分岐状のC1〜C10アルキル又は次式 (ここで、R5はR2について上で定義した通りである)] の少なくとも1種の脂肪酸エステル(このエステル(II)は好ましくは9以上の HLBを有する)、 [ここで、 ・R6は線状又は分岐状のC1〜C20アルキル、好ましくはC5〜C20アルキルで あり、 ・mは8以上、好ましくは8〜15の整数であり、 ・R7及びR8はそれぞれ式(II)のR3及びR4について上で定義した通りである ] の少なくとも1種のポリアルコキシル化されたアルキルフェノール(このエステ ル(III )は好ましくは10〜15のHLBを有する) を含む乳化系(この乳化系は6〜8、好ましくは6.5〜7.5のHLBを有す る)、 Δ及び随意のその他の添加剤 を用意し、 (b)これらの成分を混合して油中水滴型エマルジョンを形成し、 (c)このエマルジョンを分別して水性分散相の液滴の寸法を3μm以下、好ま しくは2μm以下、特に1μm以下の平均寸法に減少させ、1μm未満の標準偏 差であるようにする ことから本質的になることを特徴とする乳化燃料の製造方法。 13.使用する乳化系が次の組成: (I) 2.5〜3.5重量部、好ましくは3重量部、 (II) 1.5〜2.5重量部、好ましくは1. 5〜2重量部、 (III )0.5〜1.9重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部 を有することを特徴とする請求項12に記載の方法。 14. 工程(c)の間に、篩、静的ミキサー、回転ミキサー及び超音波ミキサ ーを含むタイプである分別手段が使用されることを特徴とする請求項12又は1 3に記載の方法。 15. 本質的に ・炭化水素/乳化系/添加剤プレミックス(2)及び(又は)その構成成分の一 部を形成する水の全部又は一部を含むエマルジョンを収容することができる少な くとも1個の容器(1)、 ・少なくとも1個の静的ミキサー(5)から好ましくはなり、その入口が少なく とも1個のポンプ(8)を備えたパイプ(7)に接続しており且つその遊離末端 (9)が容器(1)内の容器(2)に浸漬するようにされ、ミキサー(5)の出 口が容器(1)内に流出物を運ぶための手段(6)に接続している、エマルジョ ンを分別するための手段(3)、及び ・弁(11)を備えた少なくとも1個のパイプ(10)を含み且つポンプ(8) の上流でパイプ(7)に接続している水供給回路(4)からなることを特徴とす る請求項10〜14のいずれかに記載の方法を実施するための装置。
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