JP2000502349A - ドラッグデリバリーデバイス - Google Patents

ドラッグデリバリーデバイス

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JP2000502349A JP9523795A JP52379597A JP2000502349A JP 2000502349 A JP2000502349 A JP 2000502349A JP 9523795 A JP9523795 A JP 9523795A JP 52379597 A JP52379597 A JP 52379597A JP 2000502349 A JP2000502349 A JP 2000502349A
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 キャリヤーと支持体を備えたドラッグデリバリーデバイスが開示されており、該支持体は多方向伸縮性を有する不織布熱可塑性ポリマーウェブを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 ドラッグデリバリーデバイス 発明の背景 本発明は、ドラッグデリバリーデバイスに関するものであり、詳細には可撓性 のある支持材を含む経粘膜または経皮ドラッグデリバリーデバイスに関するもの である。 本発明で使用するドラッグデリバリーデバイスは、治療有効量の薬剤を患者の 皮膚に供給するために考案されたものであり、例えば皮膚刺激を治療するために 、患者の皮膚(経皮ドラッグデリバリーデバイス) または患者の粘膜(経粘膜 ドラッグデリバリーデバイス)に治療有効量の薬剤を投与するものである。本発 明は、特に経皮ドラッグデリバリーデバイスに関するものであるが、特に経粘膜 ドラッグデリバリーデバイスなど他のドラッグデリバリーデバイスにも同等に適 用することができる。患者の皮膚または粘膜から薬剤を送達することにより、肝 臓初回通過による不活性化や、胃腸管からの吸収の悪さまたは不安定さや、消化 液よる不活性化が回避される。 経皮ドラッグデリバリーデバイスは、一般に、投与する薬剤を含ませたキャリ ヤー(液体、ゲル、固体マトリックス、または感圧接着剤など)を伴う。当該技 術において知られているデバイスは、皮膚への薬剤輸率をコントロールする半透 膜を含むリザーバタイプのデバイスと、感圧接着剤などのマトリックスに薬剤を 拡散または溶解したものを含むデバイスなどである。しかしながら、皮膚は体内 への異物移入に対する実質的な障壁となる。従って、薬剤の皮膚通過率を上げる 賦形剤をキャリヤーに含むことが望ましいもしくは必 要なことが多い。 一般に、皮膚または粘膜に接触しない部分のキャリヤーは支持体(backi ng)で覆われている。支持体は、キャリヤーに含まれる薬剤などの含有成分を 周囲から保護する働きをする。支持体の蒸気透過速度が高いとデバイスの下の皮 膚に蓄積する水分が減り、発生する皮膚の浸軟量を減少するので、支持体の蒸気 透過速度は比較的に速いことが望ましいことが多い。また、固い支持体は機械的 刺激の原因となることがあるので順応できる支持体を有することが好ましい場合 が多い。 長期(例えば、1日を超える期間)装用によって覆われる皮膚の健康 を維持するために、支持体の酸素透過性が比較的に高いことも望ましい。また、 支持体は、薬剤ならびにいずれか賦形剤などのキャリヤー成分と接触するので、 支持体がその構造保全と順応性を維持するために、そのような成分に対して支持 体が安定していることが重要である。また、支持体がキャリヤーの薬剤または賦 形剤を吸収しないことも重要である。或る種のリザーバタイプのドラッグデリバ リーデバイスの作製に関しては、支持体を別の各種基材に比較的に低温でヒート シールできることも望ましい。 ドラッグデリバリーデバイスに使用できる支持体として、金属箔、金属溶射プ ラスチックフィルム、単層または多層ポリマーフィルムなどがある。これらの支 持体に認められる欠点として、多層フィルムの層間剥離、金属箔、金属溶射プラ スチックフィルム、或種のポリマーフィルムの酸素不透過性、金属箔、金属溶射 プラスチックフィルム、或種のポリマーフィルムの水蒸気透過速度の低さ、金属 箔、金属溶射プラスチックフィルム、或種のポリマーフィルムの過度の剛さおよ び順応性不足、キャリヤー成分に対する或種のポリマー材料の不安定性、および 或種のポリマー材料によるキャリヤー成分吸 収などがある。従って、前述の問題の一部または全部に対応する支持体が実質的 に必要とされている。 発明の概要 本発明が提供する一方の表面の少なくとも一部に薬剤を含むキャリヤーを有す る可撓性支持体を具備するドラッグデリバリーデバイスにおいて、該可撓性支持 体は、接着領域間の繊維が紡糸結合されていないウェブ全体にわたるウェブの反 復規則的パターン領域において結合される、実質的に連続でランダムに堆積され るとともに分子配向が施された熱可塑性ポリマー繊維を含む、多方向伸縮性を有 する不織熱可塑性ポリマーウェブを含み、該繊維は、ウェブの機械方向に頂部と 谷部の一連の繰り返しが形成されるようにウェブの基面に対して波型形状に熱硬 化され、該波型形状はウェブの機械方向のひずみ誘起延伸(strain in duced elongation)時に基面に対して平らになり、ひずみ緩和 時には波型形状を再び取り戻して少なくとも約10%のひずみまで機械方向に実 質的に完全に伸縮性を回復し、該ウェブは基面の交差方向に対して非直線的なバ ックリング型に配列されて、交差方向に少なくとも約10%までのひずみ誘起延 伸時に繊維が交差方向に整列配置するとともに、ひずみ緩和時には実質的に自発 的に非線型の座屈形状を取り戻すように繊維が熱硬化される非紡糸繊維も含み、 該規則的パターン領域はウェブ表面積の約50%未満を占有し、約8〜490個 /cm2の密度で分散されている。 本発明の支持体は、前述の各種先行技術の支持体の欠点を排除するものである 。例えば、本発明の支持体は全般的に酸素透過性があり、高い蒸気透過速度を備 え、順応性がある。これらの特性はドラッグデリバリーデバイスが皮膚刺激を生 じる可能性を減少する。ま た、これらは一般に使用されている多くの賦形剤に対して不活性であるとともに ヒートシールすることが可能である。 発明の詳細な説明 本発明による支持体材料は米国特許第3,949,128号明細書に記載の手 順を利用して生産することが可能であり、同の開示内容を本願明細書に引用した ものとする。簡単に述べると、このプロセスは、例えば熱可塑性ポリマーの点結 合ウェブ(spot−bonded ウェブ)など適切に結合されたウェブの交 差方向に伸縮性を与えるステップと、その後に該ウェブの機械方向に伸縮性を与 えるステップを含む。 交差方向に伸縮性を与えるために、熱可塑性ポリマーの点結合ウェブはその軟 化点を超えて加熱され、その後にウェブの巻き戻し速度を巻き取り速度よりも遅 く設定することによって機械方向に引っ張られる。これにより、ウェブに対して 機械方向の張力が加わり、当該方向に延伸を生じる。その結果、ポリマー繊維は ウェブの交差方向、すなわち、機械方向と垂直な方向に対し非線型構成を呈する 。換言すれば、ウェブ延伸後、交差方向の結合点間には線型の繊維切片は実質的 に存在しない。また、繊維は、ウェブの基面から湾曲させることによって非直線 形状を呈し、材料の表面感を向上する。点結合領域間の湾曲は点結合領域を交差 方向に移動することによってなされる。機械方向延伸時に結合領域をそのように 移動する能力により、交差方向の最大非直線性が達成される。 熱可塑性ポリマーウェブは、機械方向に延伸した後にミクロクレーピング処理 にかけられる。ミクロクレーピング処理は、ウェブにストレッチを付与するため の機械的方法である。ミクロクレーピング処理のための適切な装置は、例えばM ICROCREPER(登 録商標)(米国マサチューセッツ州ウォルポールのミクレックス社(MICRE X Corp.)より市販)である。加工時、メインロールに支持されたウェブ は、互いに次第に近づく形態をなす導入部に導入され、強く把持され、ミクロク レーピング処理プロセスを実行する主処理キャビティに輸送される。調節装置を 調節することによって種々の残留圧縮度とクレープ加工断面を得ることが可能で ある。処理の済んだウェブは、固いリターダーと可撓性リターダーの間の第2の 通路を通過し、これによって圧縮の均一性と程度が調節される。圧縮状態の繊維 を徐冷することによってウェブにおける圧縮度が維持される。「徐冷」は、特定 時間のあいだ特定温度に繊維を維持して繊維を冷却することを意味する。この処 理により、直前のミクロクレーピング処理工程に起因する内部応力が除かれ、ウ ェブ構造が新たな配向に効果的に「固定」される。これは、乾熱(例えば、熱間 圧延、赤外線放射、対流式加熱炉) または水蒸気によって実施されうる。いず れの徐冷方法を選択するかは、ウェブの重量、繊維のタイプ、および処理速度に よって決まる。ウェブを加熱する簡単な方法の1つは、加熱したロールの上をウ ェブを通過させることである。こうして得られるウェブは、繊維が機械方向に対 して非直線配位となるように頂部と谷部を波状に配置する材料の基面繊維のバッ クリングにより、機械方向に伸縮性を有する。 ミクロクレーピング処理は、ウェブの幅方向に均一である必要がない程度のも のであることを留意されたい。適切に計画されたリターダーによって提供される 圧縮度の差を利用して、パターンまたは装飾デザインを採用することもできる。 本発明の特に好適な実施態様において、ウェブは、ミクロクレーピング処理工 程後に従来装置によりカレンダ加工される。当該カレンダ加工は、ウェブの伸縮 性に圧砕などの実質的影響を及ぼすこと なく、加熱した下ロールに当ててウェブを保持するように調整された間隙だけ離 隔した、小さな(約1.5m2)の蜂の巣模様を備えた上ロールまたは滑らかな 上ロールと、クロムメッキを施した滑らかな下ロールのセットを利用して、ウェ ブの軟化点を超える温度で実施して、薬剤を含むキャリアーを積層するとともに ウェブの多方向ストレッチ特性を保持するために、ウェブの片側をより滑らかな 表面にすることが好ましい。 キャリアーを積層する方のウェブ表面は、キャリヤー、特に接着剤中の薬剤の マトリックスのウェブに対する結合を増進するためにコロナ放電処理を行っても よい。また、薬剤付きキャリヤーを含む表面と反対のウェブ表面は、フッ化炭素 などの添加剤で処理してウェブに撥水性を与えてもよい。 好適なウェブは、強く引き伸ばすことは可能であるが、過度な伸縮性は備えて なく、経皮ドラッグデリバリーデバイスの支持体として使用した場合に肘などの 関節に適用すると元の偏平形状に戻ろうとする。この形状のためにパッチの端が 持ち上がって、既存の機械的刺激を悪化させる。 本発明に関連して不織布ウェブに使用するのに適した熱可塑性ポリマーとして 、例えばポリエチレンならびにポリプロピレンなどのポリオレフィンポリマー、 および例えばポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルがある。 本発明で使用するのに非常に好適な支持体はポリプロピレン繊維を含み、次の ように作製されることが好ましい。 オフセット間欠点溶接構造(offset intermittent sp ot welded structure)を備えた公称坪量60グラム/平方 メートルの紡糸結合(spunbonded)ポリプロピレン不織ウェブ(フル デンベルグスパンウェブ社 (Freudenberg Spunweb Co.)からLUTRASIL( r) LS−4460として市販) を加熱(約138℃)して、 「ネック ダウン(necking down)」または「ストレッチセッティング(st retch−setting)」として知られるプロセスにおいて従来の装置を 利用して(巻戻しと巻上げの張力または速度を1:1.5(±0.1)の差に調 節することによって得られた)張力で強く引き伸ばされる。このプロセスにより ウェブの幅が減少してウェブの長さが増し、交差方向にストレッチが付与される 。次に、「ネックダウン」後のウェブに、圧縮率30%〜40%設定温度70℃ で(米国マサチューセッツ州ウォルポールのミクレックス社から市販されている )MICROCREPERTM を用いてミクロクレーピング処理を施した。この プロセスにより、ウェブの長手方向すなわち機械方向にストレッチを与えた。こ うして得られた多方向ストレッチウェブは、間隙設定0.005”(0.012 7cm)の滑らかなゴム製の上ロールと滑らかなクロムメッキの下ロール用いて 温度約138℃、圧力100psi(7.0kg/m2)で従来装置によるカレ ンダ処理を施して表面を滑らかにし、多方向ストレッチ特性を残すとともに薬剤 入り接着マトリックスを積層する。 前述から理解されるように、ウェブは化学的処理を施さずに製造される。従っ て、(経皮)ドラッグデリバリーデバイスに有毒な成分が入る危険はほとんどな い。ウェブはヒートシール可能であり、従って薬剤含有接着剤デバイスのほかに リザーバタイプの布帛にも利用できる。これらのウェブの多方向伸縮性により、 ドラッグデリバリーデバイス、特に肘や膝などの関節に着装される経皮ドラッグ デリバリーデバイスは、適合着装するための支持体として採用できる。 本発明のドラッグデリバリーデバイスは、適切なキャリヤーを支持体に塗布す るための従来方法を利用して作製できる。例えば、薬剤含有接着剤デバイスは、 以下に述べる方法を用いて作製できる:薬剤ならびにいずれか賦形剤を含む溶剤 中に接着剤溶液を混合して均一な溶液または懸濁液を生成することによってコー ティング調剤を準備する; 周知のナイフまたはバーまたは押出ダイコーティ ング方法を利用して該調剤を基材(支持体または剥離ライナー)に塗布する; 塗布した基材を乾燥して溶剤と取り除く; 剥離ライナまたは支持体に露出面を 積層する。本明細書で使用する”キャリヤー”という用語は、全般的に薬剤を含 有するとともに該薬剤を皮膚または粘膜に放出するのに適した要素のことを言う 。一般にキャリヤーは、皮膚または粘膜に付着するのに適した表面と、支持体を 付着するのに適した反対側の表面とを有する。本発明の好適実施態様において、 キャリヤーは、薬剤が分散または溶解された接着組成物を含む。本発明の特に好 適な実施態様において、該接着組成物は感圧接着剤を含む。 本明細書で使用する「感圧接着剤」という用語は、ごく軽い圧力を加えること によりほとんどの基材に接着し、恒久的に粘着性が続く粘伸縮性物質を指す。ポ リマー自体が感圧接着剤の特性を備えている場合、もしくは、粘着付与剤や可塑 剤等の添加剤により感圧接着剤として機能する場合、該ポリマーは本明細書でし ようされる用語の意味の範囲で感圧接着剤である。感圧接着剤という用語は、種 々ポリマーと種々分子量のポリイソブチレン(PIB)などのポリマー混合物と の混合物を含み、こうして得られた混合物は感圧接着剤となる。 本発明の好適実施態様において、接着剤組成物はポリアクリレートを含む。 ポリアクリレートは、種々のアクリル酸またはメタ クリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマーである。接着剤は、不飽和エ チレン基(エチレン不飽和 group)ならびに官能基を含むものなどのコポ リマー化可能なモノマーを含有してもよい。結果的に得られる接着剤の凝集特性 は各種モノマーの添加量を変えることによって当該技術分野で周知の通りに調整 できる。 適切なアクリレート接着剤は当該技術分野において公知であり、ニュージャー ジー州ブリッジウォーターのナショナルスターチアンドケミカル社(Natio nal Starch and Chemical Corporation) から、商品名Duro−Tak 80−1194、80−1196、80−11 97、2287、2516および2852で販売されている接着剤など、市販さ れているものもある。それ以外に適切なアクリレート接着剤は、商品名Gelv a−Multipolymer SolutionGMS 737、788、1 151および1430(ミズーリ州セントルイスのモンサント社(Monsan to)で販売されている接着剤である。 他のポリマーをポリアクリレートに混合することもできる。例えば、ゴム接着 剤をポリアクリレートと混合してもよい。 本発明を可塑化するのに有用な更に別の接着剤には、自然ならびに合成のポリ イソプレン、ポリブチレン、ポリイソブチレン、スチレン/ブタジエンポリマー 、スチレン−イソプレン−スチレンのブロックコポリマー、ブチルラバー、ポリ アクリロニトリル、ポリ四フッ化エチレン、塩化ポリビニル、ポリ塩化ビニリデ ン、ポリシロキサン、およびそれ以外のそのコポリマーなどがある。 本明細書で使用する「薬剤」という用語は、その等価物、「対生物作用剤」お よび「薬物」を含み、病気の診断、治癒、緩和、治療または予防に用いることを 意図した物資を含む広い意味を有するも の、もしくは、体の構造または機能に作用するものである キャリヤーに含むことのできる典型的な薬剤として、いずれも経皮デリバリー デバイスの形態で市販されているクロニジン、エストラジオール、ニコチン、ニ トログリセリン、スコポラミンなど、皮膚または粘膜に投与された場合に局所的 または全身的な効果を発現できる物質がある。それ以外に、消炎薬,ステロイド 系(例えば、ハイドロコーチゾン、プレドニソロン、トリアムシノロン)および 非ステロイド系(例えば、ナプロキセン、ピロキシカム)の両方の消炎薬、抗菌 性物質(例えば、ペニシリンVなどのペニシリン、セファレキシンなどのセファ ロスポリン、広域抗生物質、テトラサイクリン、ゲンタマイシン、サルファチア ゾール、ニトロフラントイン、およびノルフロキサシン、フルメクイン、および イバグロキサシンなどのキノロン); 抗たんぱく分解酵素(例えば、メトロ ニダゾール); 抗真菌性物質(例えば、ナイスタチン); 冠状血管拡張薬( 例えば、ニトログリセリン); カルシウムチャンネルブロッカー(例えば、ニ フェジピン、ジルチアゼム); 気管支拡張剤(例えば、テオフィリン、ピルブ テロール、サルメテロール、イソプロテレノール); ラゲナーゼインヒビター 、プロテアーゼインヒビター、エラスターゼインヒビター、リポキシゲナーゼイ ンヒビター(例えば、A64077)、およびアンジオテンシン変換酵素インヒ ビター(例えば、カプトプリル、 リジノプリル)などの酵素抑制薬; その他 の降圧剤(例えば、 プロプラノロール);ロイコトリエン拮抗剤(例えば、I CI204,219); H2拮抗剤などの抗潰瘍剤; ステロイドホルモン( 例えば、プロゲステロン、テストステロン、エストラジオール、レボノルゲスト レル);抗ビールス剤または免疫調整剤(例えば、1−イソブチル−1H−イミ ダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、1−(2−ヒドキ シ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミ ン、ならびに文献引用によって本明細書中の記載に代える米国特許第4,689 ,338号明細書に記載の他の組成物);局部麻酔薬(例えば、ベンゾカイン、 プロポフォル); 強心薬(例えば、ジギタリス、ジコキシン); 鎮咳剤(例 えば、コデイン、臭化水素酸デキストロメトルファン); 抗ヒスタミン薬( 例えば、ジフェンヒドラミン、クロロフェニラミン、テフフェナジン);麻薬性 鎮痛剤(例えば、モルヒネ、フェンタニール); ペプチドホルモン(例えば、 人間または動物成長ホルモン、LHRH); アトリオペプチデスなどの心作用 剤 ; 蛋白質性生成物(例えば、インシュリン); 酵素(例えば、抗歯垢酵 素、リゾチーム、デキストラナーゼ); 制吐薬(例えば、スコポロミン); 抗痙攣薬(例えば、 カルバマジン); 免疫抑制剤(例えば、サイクロスポリ ン); 精神治療薬(例えば、ジアゼパム); 鎮静剤(例えば、フォノバルビ タール); 血液凝固阻止剤(例えば、ヘパリン); 鎮痛剤(例えば、アセ トアミノフェン); 抗偏頭痛薬(例えば、エルゴタミン、メラトニン、スマト リプタン); 抗不整脈薬(例えば、フレカイニド); 制吐作用薬(例えば、 メタクロプロミド、オンダンセトロン); 抗ガン薬(例えば、メトトレキセー ト); 抗不安薬などの神経薬; 止血剤; 抗肥満薬等および薬学的に容認さ れる塩、エステル、溶剤、およびその包接化合物などがある。 本発明のドラッグデリバリーデバイスは、治療有効量すなわち状態処置におい て所望の治療結果をもたらすのに有効な量の薬剤を含む。治療有効構成量は、デ バイスに含まれる特定の薬剤、治療対象の状態、選択された薬剤と一緒に投与さ れる薬剤、所望の処置期間、デバイスを付着する皮膚または粘膜の表面積、なら びにドラッグデリバリーデバイスの他の組成物に応じて変化する。 ドラッグデリバリーシステムのキャリヤーは、皮膚または粘膜を通過する薬剤 の供給を加速する薬品を含有することも可能である。この薬品は、浸透率促進剤 , 促進剤、補助剤、および吸着促進剤のことを指すが、ここではまとめて「促 進剤」と呼ぶ。促進剤の例として、ジプロピレングリコール、プロピレングリコ ール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコール; オリーブオイル、スク アレン、ナノリンなどのオイル; ポリエチレングリコールエーテルおよびセチ ルエーテルやオレイルエーテルなどの脂肪性エーテル; イソプロピルミリスタ ートなどの脂肪酸; オレイルアルコールなどの脂肪酸アルコール; ユリアな らびにアタントインなどのユリア誘導物; ジメチルデシルホスホキサイド、メ チルオクチルスルホキサイド、ジメチルラウリルアミド、ドデシルピロリドン、 イソソルビトール、 ジメチルアセトニド、ジメチルスルホキシド、デシルメチ ルスルホキシド、およびジメチルホルムアミドなどの極性溶媒; ホルムアミド ; サリチル酸; アミノ酸; ニコチン酸塩ベンジル; 胆汁酸塩; ラウリ ルスルファートサルトなどの高分子量脂肪族表面活性剤などがある。それ以外の 薬品として、オレイン酸とリノール酸、アスコルビン酸、パンテノール、ブチル ヒドロキシトルエン、トコフェノール、トコフェリルアセテート、トコフェリル リノレート、プロピロリエート、イソプロピルパルミタート、オレアミド、ポリ オキシエチレン、(4)ラウリルエーテル、ICIアメリカズ社(ICI Am ericas, Inc.)から商品名Brij 30、93、および97で販 売されているポリオキシエチレン(2)オレイルエーテルとポリオキシエチレン (10)オレイルエーテル、およびICIアメリカズ社(ICI Americ as, Inc.)から商品名Tween 20で販売されているポリソルベー ト。 また、接着剤組成物の接着特性を向上するために接着剤組成物に可塑剤または 粘着付与剤を混合することも可能である。粘着付与剤は、薬剤または賦形剤がポ リマーを可塑化しない実施態様において特に有用である。適切な粘着付与剤は、 当該分野において周知の以下を含む粘着付与剤である:(1)脂肪族炭化水素; (2)脂肪族および芳香族炭化水素混合物; (3)芳香族炭化水素; (4 )置換芳香族炭化水素; (5)水素化エステル; (6)ポリテルペン; お よび(7)水素化樹脂またはロジン。使用する粘着付与剤はポリマーのブレンド と相容性があることが好ましい。主成分としてポリシロキサンを含むブレンドに はシリコン系流体が有用である。例えば合成ゴムを主成分とする他の実施例では 、鉱油が好適粘着付与剤である。アクリラート接着剤は、オレイン酸剤、オレイ ン酸、オレイルアルコールならびに他の脂肪酸誘導薬品とともに粘着性を強める ことができる。 血管拡張ニトログリセリンなど一部の薬剤は、接着剤を含むポリマーに或る程 度まで溶解可能であるので、接着剤中で可塑剤として機能する。ポリマー系にす ぐに溶解しえない薬剤分子の場合、その薬剤の共存溶媒を添加することも可能で ある。接着剤キャリヤーにおける薬剤の溶解度に応じて、レシチン、レチノール 誘導体、コフェノール、ジプロピレングリコール、トリアセチン、プロピレング リコール、飽和および不飽和脂肪酸、鉱油、シリコン流体、アルコール、ブチル ベンジルフタレート等の共存溶媒が有用である。 模範的な好適実施態様の一例において、本発明は下記を含む経皮デリバリーデ バイスを提供する: (A)前述の支持体; (B)支持体の一方の表面に接着される、以下の混合物から成る接着剤層 (1)下記から誘導する相互重合ユニットを含むコポリマー (a)アルキル基中に4〜10個の炭素原子を含むアルキルアクリ レートと、アルキル基中に4〜10個の炭素原子をアルキルメタクリレートから 構成されるグループから選択される1個または複数個のAモノマー; (b)カルボン酸、スルホアミド、ウレア、カルバミン酸、カルボ アミド、ヒドロキシ、アミノ、オキシ、オキソ、およびシアノから成るグループ から選択される官能基を含む1個または複数個のエチレン不飽和Bモノマー; (2)治療有効量のフルルビプロフェン; (3)接着剤層の総重量を基礎として約20〜約40重量パーセント量の イソプロピルミリステート; (4)接着剤層の総重量を基礎として約1〜約40重量パーセント量のポ リビニルピロリドン。但し、支持体と接着剤層が一緒になったときの蒸気透過速 度が400g/m2/24時間を超える。 接着剤層混合物は均質であることが好ましい。 特に好適実施態様において、本発明はフルルビプロフェン、特にS(+)−フ ルルビプロフェンを含む経皮デリバリーデバイスを提供する。一般に、フルルビ プロフェンは、接着剤の総重量を基礎として、約1〜約25重量パーセント、好 ましくは約5〜15重量パーセントの量が存在する。好適実施態様において、固 体の溶解していないフルルビプロフェンは実質的に接着剤層に存在しない。 フルルビプロフェン経皮デリバリーデバイスは更に、 接着剤層の総重量を基 礎として、約20〜40重量パーセント、好ましくは25〜35重量パーセント 量のイソプロピルミリステートを接着剤層に含む。イソプロピルミリステートは 一般に接着剤層に分散されるか、好ましくは溶解されるかしていて、以下に述べ る皮膚浸透試 験方法を利用して測定したときに皮膚からのフルルビプロフェン浸透を促進する 。 フルルビプロフェン経皮デリバリーデバイスで使用するコポリマーは、フルル ビプロフェンならびにイソプロピルミリステートの両方に対して実質的に化学的 不活性であることが好ましい。コポリマーの固有粘度は、本発明のデバイスで使 用したときに最終的に適切な感圧接着剤となるようなものである。コポリマーの 固有粘度は、好ましくは0.2 dl/g〜約2 dl/gの範囲、更に好まし くは0.3 dl/g〜約1.4 dl/gの範囲である。 フルルビプロフェン経皮デリバリーデバイスの接着層に使用するのに適したコ ポリマーは、アルキル基中に4〜10個の炭素原子を含むアルキルアクリレート と、アルキル基中に4〜10個の炭素原子をアルキルメタクリレートから構成さ れるグループから選択される1個または複数個のAモノマーから誘導した相互重 合ユニットの、コポリマーの層重量を基礎として、好ましくは約80〜95重量 パーセント、更に好ましくは88〜94重量パーセントから成る。適切なアルキ ルアクリレートおよびメタクリレートは、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキ シル、シクロヘキシル、イソヘプチル、n−ノニル、n−デシル、イソヘキシル 、イソボルニル、2−エチロクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシルアクリ レートおよびメタクリレートである。好適なアルキルアクリレートとして、イソ オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−ブチルアクリレ ート、シクロヘキシルアクリレートなどがある。特に好適なアルキルアクリレー トは、イソオクチルアクリレートである。また、特に好適なアルキルメタクリレ ートとして、ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレートおよびイソ ボルニルメタクリレートなどがある。 接着剤層のコポリマー成分は、更に種類または複数種類のエチレン不飽和モノ マーから誘導される相互重合ユニットも含み、その総重量は、コポリマーの総重 量を基礎として好ましくは5〜20重量パーセント、更に好ましくは6〜12重 量パーセントである。適切なBモノマーとして、カルボン酸、スルホアミド、ウ レア、カルバミン酸、カルボアミド、ヒドロキシ、アミノ、オキシ、オキソ、お よびシアノから成るグループから選択される官能基を含むものなどがある。代表 的なBモノマーとして、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ヒドロキシア ルキル基に2〜4個の炭素原子を含むヒドロキシアルキルアクリレート、ヒドロ キシアルキル基に2〜4個の炭素原子を含むヒドロキシアルキルメタクリレート 、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル基に1〜8個の炭素原子を含む アルキル置換アクリルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニ ルバレロラクタム、N−ビニルカプロラクタム、Nービニル−2−ピロリドン、 グリシジルメタクリレート、酢酸ビニル,アルコキシル基に1〜4個の炭素原子 を含むアルコキシエチルアクリレート、アルコキシル基に1〜4個の炭素原子を 含むアルコキシエチルメタクリレート、2−エトキシエトキシエチルアクリレー ト,フルフリルアクリレート, フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフル フリルアクリレート, テトラヒドロフルフリルメタクリレート、プロピレング リコールモノメタクリレート、, プロピレンオキサイドメチルエーテルアクリ レート、ジ(低級)アルキルアミドエチルアクリレート, ジ(低級)アルクル アミドエチルメタクリレート、ジ(低級アルキル)アミノプロピルメタクリルア ミド、アクリロニトリル、およびメタクリルオニトリルなどがある。好適なBモ ノマーは、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド、およびアクリル 酸などである。 前述のコポリマーは周知のものであり、例えば、米国特許第RE24,906 号明細書(Ulrich)に記載されている作製方法は当業者によく知られてお り、当該明細書の内容を本願明細書に引用したものとする。 接着剤層は、更にポリビニルピロリドン(PVP)を含む。本明細書で使用す る「ポリビニルピロリドン」という用語は、N−ビニル−2−ピロリドンのホモ ポリマーもしくはN−ビニル−2−ピロリドンから誘導される相互重合ユニット を含むコポリマーのことを意味し、これらのユニットの存在量はコポリマーの総 重量の約40重量パーセントである。適切なPVPホモポリマーならびにコポリ マーの例は、「ポリビドン(polyvidone)」ならびに「コポリビドン (copolyvidonum)」ヨーロッパ薬物薬局方論文に記載の仕様に合 致するものである。そのようなポリビニルピロリドンは、BASF AG社より 商品名KOLLIDONとして市販されている。好適なPVPホモポリマーは、 Kollidon 25、Kollidon 30、およびKollidon 90である。また、好適なPVPコポリマーは、N−ビニル−2−ピロリドンと 酢酸ビニルのコポリマーKollidon VA 64である。接着剤層中にポ リビニルピロリドンが存在する量は、接着剤の総重量に対して、好ましくは1〜 10重量パーセント、更に好ましくは3〜8重量パーセントである。接着剤層に PVPを含むことによって、接着剤層の粘着度が下がるとともにり、凝集力が増 す。粘着度が高すぎると、皮膚からデバイスをはがす場合に痛む可能性がある。 凝集力が低すぎると、デバイスを剥がしたときに 許容量を超える接着剤残留物 が皮膚に残る場合がある。 本発明のフルルビプロフェン含有経皮デリバリーデバイスは、コポリマーとイ ソプロピルミリステートコポリマーと、有機溶媒溶液 (例えば、エチルアセテート)中のフルルビプロフェンを、有機溶媒溶液(例え ば、イソプロパノール)中にポリビニルピロリドンを含有する溶液とを組み合わ せてコーティング剤を生成することによって作製される。コーティング剤は、従 来の方法を用いて、予め定められた均一な厚さになるように適切な剥離ライナー にコーティングされる。適切な剥離ライナーは、ポリエステルウェブ、ポリエチ レンウェブ、またはポリスチレンウェブ、もしくは、適切なフルオポリマーまた はシリコン系のコーティングをコーテイングしたポリエチレン塗布紙などの既知 のシート材を含む従来の剥離ライナーなどである。コーティングが施された剥離 ライナーは、加熱炉乾燥されたの地、従来の方法を用いて本発明の支持体材料に 積層される。 本発明による経皮デリバリーデバイスを含むフルルビプロフェンは、テープ、 パッチ、シート、包帯剤、または当業者に周知の他の形態にできる。一般に、当 該デバイスは、皮膚を介して予め定められた量のフルルビプロフェンまたは他の 薬剤を送達するのに適したサイズのパッチ形態をとる。 本発明によるフルルビプロフェンを含むデバイスは、例えば、関節炎ならびに 軟組織の損傷に関連する痛みや炎症といった、フルルビプロフェンで治療可能な 状態を治療するのに用いることができる。当該デバイスは、皮膚に貼って、所期 の治療効果を達成または持続するに十分な時間のあいだ存置し続けることができ る。十分な時間を構成する時間は、本発明のデバイスの流出比と治療対象の状態 とを当業者が考慮することによって選定できる。 以下に記載の実施例は、本発明を説明するためのものである。 インビトロ皮膚浸透試験方法 以下に記載の皮膚浸透データは、下記の試験方法を利用して得ら れたものである。拡散セルを利用する。ヘアーレスマウス(週齢3〜4週のメス のマウス)の皮膚またはヒト死体皮膚を使用する。皮膚は、ボールジョイントク ランプによって一緒に保持されるセルの上部と下部の間に、表皮側を上にして取 り付ける。 取り付けた皮膚の下側部分のセルは、受容体液である”HEPES” (N− [2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸])のpH 7.2の緩衝ハンクス均衡塩類溶液を完全に満たし、受容体液が皮膚と接触する ように、1.5mモルのアジ化ナトリウムを補給する。受容体液は、磁気的攪拌 子を使って攪拌する。使用時以外は試料採取ポートを覆う。経皮デリバリーデバ イスの評価時に、拡散セルの下部のオリフィス全体に皮膚をセットし、剥離ライ ナーを1.55cm2のパッチから剥離し、皮膚に貼りつけ、皮膚に均一に接触 するように圧力を加える。拡散セルを組み立てて下部を受容体液で満たす。 次にセルを一定の温度(32±1.5℃)および湿度(相対湿度45±5%) のチャンバに入れた。均一なサンプルを保証しならびに皮膚の真皮側の拡散障 壁と小さくするために、実験の間中、受容体液を磁気攪拌子で攪拌した。受容体 液の全体を所定の時間間隔(3、6、9、12、24、36および48時間)で 回収して速やかに新しい液と交換する。回収した液は、従来の高性能の液体クロ マトグラフィを用いて薬剤含有量を分析する。皮膚に浸透したS(+)−フルル ビプロフェンの累積量を計算する。 水蒸気透過速度試験方法 下記試験方法を利用して、以下に記載の水蒸気透過速度(MVTR)データを 得た。当該試験方法は、ASTM E 96−80の修正バージョンとする。 試験対象の積層体から、直径31mmのサンプルをダイカットする。裏側に接 着剤が付いた、内径(i.d.)24.4mm、外形(o.d.)37.5mm のフォイルリングを試験サンプルの支持体表面に積層する。試験サンプルの剥離 ライナーを剥がし、裏側に接着剤が付いた第2のフォイルリング(i.d. 2 4.4mm、o.d. 37.5mm)を該試験サンプルの接着面に積層し、2 個のフォイルリングが中心を共有するように整列すると共に該試験サンプルがフ ォリルリングの接着面の間に挟まれるようにする。こうして得られたフォイル/ サンプル/フォイルの積層体を平滑化して皺や空隙を無くす。 直径40mmの開口を有する茶色のガラス瓶(100ml)に、50mLの蒸 留水を入れる。瓶には、直径30mmの穴を有するネジ式蓋を取りつける。 蓋を瓶に付けたときにフォイル/サンプル/フォイルの積層体の接着面が瓶の 内側を向くように、該積層体を蓋に取り付ける。内径30mmのガスケットを蓋 に挿入し、それによって得られた蓋/積層体/ガスケットというサブアセンブリ を瓶に緩く取り付ける。 このアセンブリを、温度40℃、相対湿度20%に維持したチャンバに存置す る。4時間後にアセンブリをチャンバから取り出し、計量して四捨五入により0 .01g単位までの重さを出す(W1)。瓶に蓋をきつく締め付け、アセンブリ をチャンバに戻す。24時間後にアセンブリをチャンバから取り出し、計量して 四捨五入により0.01g単位までの重さを出す(W2)。 次に、以下の式によってサンプルのVMTR(24時間後のサンプル領域の1 平方メートル当たり透過した水の量をグラム単位で測定)を測定する。 各積層体について6サンプルずつ実行して、6サンプルの平均を報告する。 ステンレススチールに対する180゜剥離接着強さ ASTM D 3330−90の修正バージョンを利用して、以下に記載のス テンレススチールに対する180゜剥離接着強さ(180 degree pe el adhesion)の値を得た。 試験対象の積層体から2.54cm×7.62cmのサンプルをダイカットし た。剥離ライナーを1cm剥離して、露出した接着面をリーダーストリップ(l eader strip)に付着する。コーティングした剥離ライナーをリーダ ーとして使う場合は、接着面を非コーテイング側に付着しなければならない。) 試験サンプルから剥離ライナーを剥がす。試験サンプルは接着剤側を下に向けて ステンレススチール(4−ヒドロキシ−4−メチル2−ペンタノンで1回洗浄し 、更に酢酸エチルで3回洗浄した5cm×14cmのステンレススチールの板) の長手方向に中心に取り付ける。2kgのローラを約6mm/秒の速度で1回前 後に動かしてサンプルを圧延した。次にサンプルを周囲温度に妬く15分間放置 した。角度180゜でテープを剥離するのに要する剥離力を、適切は試験装置ピ ース(例えば、フランクユニバーサルプルーフマシン(FrankUniver salprufmaschine)81565またはインストロン型試験機42 01)を用いて測定する。剥離速度は230mm/分とする。剥離力は、ニュー トンで測定する。各積層体について10サンプルを試験し、10サンプルの平均 を記録する。 イソオクチルアクリレート/アクリル酸(90/10)コポリマーの作製 攪拌器、凝縮器、窒素吸気管、添加漏斗を備えたフラスコに、イソオクチルア クリレート(72.0g)とアクリル酸(8.0g)と酢酸エチル(78.1g )を入れる。この混合物を中程度に攪拌しながら60℃に加熱して、窒素でパー ジして酸素を取り除く。酢酸エチル(3.0g)にルシドール75(Lucid ol 75)(0.07g、ノースアメリカのエルフアトケム社(Elf At ochem)が市販)をプレミックスしたものを添加して、反応を開始させた。 反応温度を60℃に維持した。イソオクチルアクリレートのポリマーへの転化が 95%以上に達するまで、通常は20〜30時間にわたって、30分おきに酢酸 エチル(1.5g)をボリマ一溶液に添加した。反応開始から5時間後と9時間 後に、酢酸エチル(3.0g)にプレミックスしたルシドール75(0.07g )を更に添加した。反応転化が95%以上に達した時点で、選られたポリマー溶 液をへプタンで20〜23%に希釈し、冷却して、ドレーンした。0.15g/ dlの酢酸エチルの固有粘度を、1.7〜2.0dl/gで測定した。固有粘度 の測定には、27℃に調節されたウォーターバスにCanon−Fenske# 50粘度計を用いる従来の手段を利用して、ポリマー溶液10ミリリットルの流 動度を測定した。試験手順ならびに試験装置については、F. W. ビルメイヤ ー(Billmeyer)著”Textbook of Polymer Sc ience” Wiley Interscience、第2版、1971年、 pp.84〜85に詳しく説明されている。 「乾燥」接着剤の作製 接着剤コポリマーの溶液を厚さ500pmで剥離ライナーにコーティングする ことによって乾燥接着剤を作製した。コーティングを施した剥離ライナーを加熱 炉で乾燥して、残留モノマー量を減少した。乾燥接着剤を剥離ライナーから剥が して様式に保存した。 多方向ポリプロピレン支持体の作製 オフセット間欠点溶接構造を備えた公称坪量60グラム/平方メートルの紡糸 結合ポリプロピレン不織ウェブ(フルデンベルグスパンウェブ社からLUTRA SIL(r) LS−4460として市販)を加熱(約138℃)して、「ネッ クダウン(necking down)」または「ストレッチセッティング(s tretch−setting)」として知られるプロセスにおいて従来の装置 を利用して(巻戻しと巻上げの張力または速度を1:1.5(±0.1)の差に 調節することによって得られる)張力で強く引き伸ばす。このプロセスによりウ ェブの幅が減少してウェブの長さが増し、交差方向にストレッチが付与される。 次に、「ネックダウン」後のウェブに、圧縮率30%〜40%設定温度70℃で (米国マサチューセッツ州ウォルポールのミクレックス社から市販されている) MICROCREPERTMを用いてミクロクレーピング処理を施した。このプロ セスにより、ウェブの長手方向すなわち機械方向にストレッチを与えた。こうし て得られた多方向ストレッチウェブは、間隙設定0.005”(0. 0127 cm)の滑らかなゴム製の上ロールと滑らかなクロムメッキの下ロール用いて温 度約138℃、圧力100psi(7.0kg/m2)で従来装置によるカレン ダ処理を施して表面を滑らかにし、多方向ストレッチ特性を残すとともに薬剤入 り接着マトリックスを積層する。 フルルビプロフェン経皮デリバリーデバイスの作製 均質なコーティングをもたらすために、イソプロピルミリステート(862. 7g)と、S(+)−フルルビプロフェン(201.28g)と接着剤(乾燥9 0/10イソオクチル アクリレート/アクリル酸コポリマーを1610.3g )とを酢酸エチル(5155g)ならびにイソプロパノール(1288.5g) の混合物に入れた溶液に、イソプロパノール(2868.1g)中にビニルピロ リドン−酢酸ビニルコポリマー(Kollidon VA 64を201.34 g)を含む溶液を加えた。押出しダイによって当該調合物を剥離ライナー(3M ScotchpakTM 1022剥離ライナー)にコーティングした。コーテ ィングを施した剥離ライナーを次の温度プログラムで10分間のあいだ加熱炉乾 燥した:第1の加熱ゾーンを65℃、第2の加熱ゾーンを75℃、第3の加熱ゾ ーンを90℃。前述の通りに作製されたポリプロピレン支持体に対してコロナ放 電処理を施した後に、コーティング済みライナーに積層した。こうして得られた 積層体に、0.7mg/cm2の薬剤を装入した。積層体を1.55cm2のパッ チにダイカットした。ヘアーレスマウスの皮膚からの浸透を、前述の試験方法に よって測定した。結果を以下の表1に示す。表中の各値は、9回の独立測定値の 平均である。前述の試験方法によってヒト死体皮膚からの浸透を測定した。結果 を以下の表2に示す。表中の各値は5回の独立測定値の平均である。 ASTM D−2979−71により粘着性を測定したところ、143.60 g/cm2(10回の独立測定値の平均)であることが分かった。. 前述の試験方法によりスチールへの接着力を測定したところ、2.33ニュー トン(7回の独立測定値の平均)であることが分かった。 表1ならびに表2のデータから、本発明によるデバイスは、流出比が高く、皮 膚からフルルビプロフェンを送達するのに適していることが分かる。 水蒸気透過速度 前述のように作製された経皮デリバリーデバイスの水蒸気透過速度 は、 前述の試験方法を利用して求められ、442g/m2/24時間であることが分 かった。従って、当該デバイスは非閉鎖性であると言える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD, MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一方の表面の少なくとも一部に薬剤を含むキャリヤーを有する可撓性支持 体を具備するドラッグデリバリーデバイスであって、前記可撓性支持体は、接着 領域間の繊維が紡糸結合されていないウェブの反復パターン領域において結合さ れる、実質的に連続でランダムに堆積されるとともに分子配向が施された熱可塑 性ポリマー繊維を含む、多方向伸縮性を有する不織熱可塑性ポリマーウェブを含 み、該繊維は、ウェブの機械方向に頂部と谷部の一連の繰り返しが形成されるよ うにウェブの基面に対して波型形状に熱硬化され、該波型形状はウェブの機械方 向のひずみ誘起延伸(strain induced elongation) 時に基面に対して平らになり、ひずみ緩和時には波型形状を再び取り戻して少な くとも約10%のひずみまで機械方向に実質的に完全に伸縮性を回復し、該ウェ ブは基面の交差方向に対して非直線的なバックリング型に配列されて、交差方向 に少なくとも約10%までのひずみ誘起延伸時に繊維が交差方向に整列配置する とともに、ひずみ緩和時には実質的に自発的に非線型の座屈形状を取り戻すよう に繊維が熱硬化される非紡糸繊維も含み、該パターン領域はウェブ表面積の約5 0%未満を占有し、約8〜490個/cm2の密度で分散されている、ドラッグ デリバリーデバイス。 2.前記キャリヤーは接着剤組成物を含む、請求項1に記載のドラッグデリバ リーデバイス。 3.前記熱可塑性ポリマーは熱可塑性ポリオレフィンまたは熱可塑性ポリエス テルである、請求項1に記載のドラッグデリバリーデバイス。 4.前記熱可塑性ポリオレフィンはポリプロピレンである、請求 項3に記載のドラッグデリバリーデバイス。 5.前記キャリヤーを含む前記可撓性支持体の前記表面は、前記可撓性支持体 のそれとは反対側の表面よりも平滑である、請求項1に記載のドラッグデリバリ ーデバイス。 6.前記接着剤組成物は浸透エンハンサを更に含む、請求項2に記載のドラッ グデリバリーデバイス。 7.前記ドラッグデリバリーデバイスは経皮ドラッグデリバリーデバイスであ る、請求項1に記載のドラッグデリバリーデバイス。 8.前記薬剤は抗炎症剤である、請求項7に記載のドラッグデリバリーデバイ ス。 9. 前記ドラッグデリバリーデバイスの水蒸気透過速度は約400g/m2 /24時間を超える、請求項2に記載のドラッグデリバリーデバイス。 10.前記キャリヤーを含む前記可撓性支持体の前記表面はコロナ放電処理が 施される、請求項1に記載のドラッグデリバリーデバイス。
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