JP2000358297A - スピーカ及びスピーカの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高音域において、ボイスコイルボビンの質
量を減らすことができるようにしたスピーカの製造方法
を提案せんとするものである。 【解決手段】 コーン形の振動板８の内周部にボイスコ
イルボビン１１を取り付けると共にこのボイスコイルボ
ビン１１にキャップ１５を設け、このボイスコイルボビ
ン１１にボイスコイル１２を巻装すると共にこのボイス
コイル１２を磁気空隙６に挿入するようにしたスピーカ
の製造方法において、この振動板８の裏側に軽量な補助
部材１８を取り付けると共にこの補助部材１８を軟質の
接着剤１８ｃによりこのボイスコイルボビン１１に接着
固定し、その後このボイスコイルボビン１１とこの振動
板８の内周部とキャップ１５とを１回の接着工程により
接着するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は例えば８０ｋＨｚま
での超高音域まで再生できるようにした広再生帯域のス
ピーカ及び斯るスピーカの製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
１つのコーン紙による振動板の内周部にボイスコイルボ
ビンを取り付けると共にこのボイスコイルボビンにキャ
ップを設け、このボイスコイルボビンにボイスコイルを
巻装すると共にこのボイスコイルを磁気空隙に挿入する
ようにした小さい口径例えば口径３９ｍｍの全帯域スピ
ーカにおいても、超高音域を再生（放射）することは非
常に困難で、このスピーカにおいても、ボイスコイルの
重量が大きいこと、ボイスコイルボビンに振動板の内周
部を接着する接着剤及びボイスコイルボビンにキャップ
を接着する接着剤の重量が大きいこと等の理由で、４０
ｋＨｚまでがせいぜいであった。

【０００３】特に、この従来のスピーカにおいては、振
動板の内周部とボイスコイルボビンの外周部とを接着す
る接着工程と、ボイスコイルボビンにダスト侵入防止用
のキャップを接着する接着工程とを有し、各接着工程に
おいて、接着剤が例えば０．１ｇ程度使用され、この２
つの接着工程で例えば０．２ｇ程度この接着剤が使用さ
れることとなる。ところで、この例えば口径３９ｍｍの
ボイスコイルボビンの質量は例えば０．１ｇ程度である
ので、この接着剤の質量はかなり大きいこととなる。

【０００４】本発明は斯る点に鑑み、超高音域におい
て、上述質量を減らすようにし、例えば８０ｋＨｚまで
の超高音域まで再生できるコーン形のスピーカ及びこの
スピーカの製造方法を提案せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明スピーカの製造方
法は、コーン形の振動板の内周部にボイスコイルボビン
を取り付けると共にこのボイスコイルボビンにキャップ
を設け、このボイスコイルボビンにボイスコイルを巻装
すると共にこのボイスコイルを磁気空隙に挿入するよう
にしたスピーカの製造方法において、この振動板の裏側
に軽量な補助部材を取り付けると共にこの補助部材を軟
質の接着剤によりこのボイスコイルボビンに接着固定
し、その後、このボイスコイルボビンとこの振動板の内
周部とキャップとを１回の接着工程により接着するよう
にしたものである。

【０００６】斯る本発明スピーカの製造方法によれば、
１回の接着工程でボイスコイルボビンと振動板の内周部
とキャップとを接着するようにしたので、このボイスコ
イルボビンと振動板の内周部とキャップとを接着固定す
るのに接着剤を例えば０．１ｇで行うことができる。

【０００７】また超高音域においては、軟質の接着剤は
接着力が低下するので、この超高音域においては、ボイ
スコイルボビンと補助部材とは分離状態となる。

【０００８】また、本発明スピーカは、コーン形の振動
板の裏側に軽量な補助部材を取り付けると共にこの補助
部材を軟質の接着剤によりボイスコイルボビンに接着固
定し、その後このボイスコイルボビンとこの振動板の内
周部とキャップとを１回の接着工程により接着固定する
ようにしたスピーカにおいて、このボイスコイルを導電
性材料で形成すると共にボイスコイルボビンにボイスコ
イルを軟質の接着剤で接着固定し、超高音域において、
このボイスコイルが駆動コイルとして動作すると共にこ
のボイスコイルボビンがショートコイルとして動作する
ようにしたものである。

【０００９】本発明によれば、１回の接着工程により、
ボイスコイルボビンと振動板の内周部とキャップとを接
着固定しているので、この接着剤は例えば０．１ｇ程度
と軽くなり、また補助部材を軟質の接着剤でボイスコイ
ルボビンに接着固定すると共にボイスコイルボビンにボ
イスコイルを軟質の接着剤で接着固定しているので、超
高音域においては、この軟質の接着剤による接着力が低
下し、このボイスコイルボビンと補助部材とが分離した
状態となると共にボイスコイルボビンとボイスコイルと
が分離した状態となり、このボイスコイルが駆動コイル
として動作し、且つ導電性材料より成るボイスコイルボ
ビンがショートコイルとして動作する電磁誘導形のスピ
ーカを構成し、非常に軽量なボイスコイルボビンの振動
により振動板を駆動することとなり、この質量の相違に
より例えば８０ｋＨｚまでの超高音域まで再生できるこ
ととなる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明スピー
カ及びスピーカの製造方法の実施の形態の例につき説明
しよう。

【００１１】図１は、本例によるスピーカを示し、この
図１例においては、所定大きさの壺形のシールドカバー
兼ヨーク１の底部１ａ上に厚さ方向にＮ極及びＳ極が着
磁されたリング状マグネット２をＮ極がこの壺形のシー
ルドカバー兼ヨーク１の底部１ａ上に当接する如く接着
固定する。

【００１２】このリング状マグネット２のＳ極上にセン
ターポール３ａとフランジ３ｂとを一体成形したヨーク
３を、このヨーク３のフランジ３ｂの底面を当接する如
く固定する。

【００１３】このヨーク３のフランジ３ｂ上に厚さ方向
にＮ極及びＳ極が着磁されたリング状マグネット４をＳ
極がこのヨーク３のフランジ３ｂ上に当接する如く接着
固定する。この場合、リング状マグネット４をこのヨー
ク３のセンターポール３ａが貫通する如くなすと共にこ
のヨーク３のフランジ３ｂ上に設けたマグネットガイド
３ｃにより、このリング状マグネット４の位置決めを行
う。

【００１４】このリング状マグネット４のＮ極上にリン
グ状のプレート５を接着固定すると共にこのプレート５
の内周面とセンターポール３ａの外周面との間で磁気空
隙６を形成する如くする。また、このプレート５の外周
面を壺形シールドカバー兼ヨーク１の側壁の上端の内周
面に当接する如くする。

【００１５】この場合、リング状マグネット２及び４は
互に逆方向に着磁され、リング状マグネット２がキャン
セルマグネットを構成すると共に壺形シールドカバー兼
ヨーク１によりこのリング状マグネット２及び４の外周
を覆う如くしているので、磁気シールド形のスピーカを
構成する。

【００１６】また、このプレート５の上面にスピーカの
フレーム７を取り付け、このフレーム７の外周部に、外
周にエッジ９が設けられたコーン形の振動板８の外周部
をガスケット１０により保持する如くする。

【００１７】一方、振動板８の内周部にボイスコイルボ
ビン１１を取り付け、このボイスコイルボビン１１にボ
イスコイル１２を巻装すると共に接着固定し、このボイ
スコイル１２をプレート５の内周面及びヨーク３のセン
ターポール３ａの外周面の間に形成した磁気空隙６内に
挿入する如くする。

【００１８】本例においては、図２に示す如く、このボ
イスコイルボビン１１を導電性材料例えばアルミ薄板で
形成すると共にこのボイスコイルボビン１１の全域に亘
って導通（ショート）状態となる如くし、ショートコイ
ルを構成する如くする。

【００１９】この例えばアルミ薄板より成るボイスコイ
ルボビン１１の外周表面にこのボイスコイルボビン１１
を補強する補強テープ１３を巻き付ける如くして設ける
と共にこのボイスコイルボビン１１にボイスコイル１２
を巻装し、接着固定する。この図２において、１２ａ及
び１２ｂはこのボイスコイル１２の音響信号供給用のボ
イスコイル引出線である。また、１７は後述する錦糸線
で一端は音響信号が供給される入力端子１６に接続さ
れ、他端を補強テープ１３上に接着固定すると共にこの
２つの錦糸線１７の他端に夫々このボイスコイル引出線
１２ａ及び１２ｂを半田付けして固定する如くする。

【００２０】本例においては、このボイスコイルボビン
１１にボイスコイル１２を接着固定するのに接着剤とし
て軟質の接着剤を使用する。この軟質の接着剤として
は、例えばロックワニス等のアルコール再活性の接着剤
を使用する。

【００２１】また、本例においては、このボイスコイル
１２を磁気空隙６内にダンパー１４により保持する如く
する。このダンパー１４として例えば布に合成樹脂を含
浸させた渦巻ダンパーを使用する。また、このボイスコ
イルボビン１１の上面を覆う如く、ダスト侵入防止用の
キャップ１５を設ける。

【００２２】またスピーカのフレーム７の所定位置に入
力端子１６を設け、この入力端子１６に供給される音響
信号を錦糸線１７を介してボイスコイル１２に供給する
ようにする。また、図１において、１８は、このスピー
カの組立時に使用される補助部材である。

【００２３】斯る、図１に示す如きスピーカを組立製造
するのに次に述べる如くして行う。

【００２４】本例においては、このスピーカの組立前に
予めスピーカの振動板８の裏側に図３に示す如く、補助
部材１８を接着固定しておく如くする。この補助部材１
８は図３、図４に示す如く、アルミ薄板、発泡マイカ、
紙等軽量な材料を使用し、ボイスコイルボビン１１に接
着固定するリング状部１８ａと先端部をこの振動板８に
接着固定する３本のアーム部１８ｂ，１８ｂ，１８ｂと
より構成したものである。この補助部材１８は振動板８
の裏側より、この振動板８の３点を支えるものである。

【００２５】このスピーカを組立製造するに、先ずヨー
ク３のフランジ３ｂ上に接着剤を塗布して、リング状マ
グネット４のＳ極を当接して乗せマグネットガイド３ｃ
の外周にリング状マグネット４の内周が入るように接着
固定する。

【００２６】このリング状マグネット４の上面即ちＮ極
上に接着剤を塗布してプレート５を乗せる。このとき、
ギャップガイドをヨーク３のセンターポール３ａの外周
面とプレート５の内周面と間に挿入し、このプレート５
の内周面とこのセンターポール３ａの外周面と間で同心
円状の磁気空隙６を形成する如くする。

【００２７】この接着剤の乾燥後、このギャップガイド
をこのセンターポール３ａより引き抜く。次にこのプレ
ート５上にフレーム７を取り付ける。このフレーム７は
プレート５に予めカシメ等の方法で取り付けておいても
良い。

【００２８】次にボイスコイルスペーサを用意し、これ
をボイスコイルボビン１１の中に入れボイスコイル１２
が磁気空隙６の所定の位置に来るように設置する。この
とき、このボイスコイルボビン１１をダンパー１４の内
径内に挿入し、このダンパー１４の内周をこのボイスコ
イルボビン１１の外周に接着固定すると共にこのダンパ
ー１４の外周をフレーム７の底面外周に接着固定する如
くする。

【００２９】次にエッジ９付き振動板８の外周をフレー
ム７の上面外周にガスケット１０を介して接着固定し、
次に振動板８の裏側に取り付けた補助部材１８のリング
状部１８ａの内径内にボイスコイルボビン１１の上方部
を所定位置まで挿入し、その後この補助部材１８のリン
グ状部１８ａを軟質の接着剤１８ｃでこのボイスコイル
ボビン１１の外周に接着固定する如くする。

【００３０】この接着剤の乾燥後にボイスコイル１２の
引出し線１２ａ，１２ｂを処理し、錦糸線１７を半田付
けし固定する。この後に、このボイスコイルスペーサを
センターポール３ａ部より引き抜き、その後本例におい
ては、図５に示す如く補助部材１８によりボイスコイル
ボビン１１に固定された振動板８の内径部とボイスコイ
ルボビン１１の上端部の外周部とキャップ１５の外周部
とを１回の接着工程の接着剤１９により接着固定する。
この１回の接着工程により使用される接着剤の質量は
０．１ｇ程度である。

【００３１】次に壺形のシールドカバー兼ヨーク１の底
面１ａ上にリング状マグネット２のＮ極を接着固定し、
このリング状マグネット２のＳ極上にヨーク３のフラン
ジ３ｂの底面を接着固定して、このスピーカの組立は終
了する。

【００３２】斯る、図１例のスピーカにおいては、リン
グ状マグネット４のＮ極よりの磁束は、リング状マグネ
ット４のＮ極→プレート５→磁気空隙６→ヨーク３のセ
ンターポール３ａ→フランジ３ｂ→リング状マグネット
４のＳ極の磁気回路を流れる。

【００３３】また、リング状マグネット２のＮ極よりの
磁束が、リング状マグネット２のＮ極→シールドカバー
兼ヨーク１の底部１ａ→側壁→プレート５→磁気空隙６
→ヨーク３のセンターポール３ａ→フランジ３ｂ→リン
グ状マグネット２のＳ極の磁気回路を流れる。

【００３４】従って、入力端子１６よりボイスコイル１
２に音響信号を供給したときには、この音響信号に応じ
てボイスコイル１２を駆動し、振動板８を駆動する。こ
の場合、このボイスコイル１２による振動板８の駆動は
例えば４０ｋＨｚ程度までである。

【００３５】本例においては、１回の接着工程によりボ
イスコイルボビン１１の上端部と振動板８の内周部とキ
ャップ１５の外周部とを接着固定しているので、この接
着剤は０．１ｇ程度と軽くなると共にこの補助部材１８
を軟質の接着剤１８ｃでボイスコイルボビン１１に接着
固定しており、またボイスコイルボビン１１を例えばア
ルミ薄板より成る導電性材料で構成すると共にこのボイ
スコイルボビン１１に軟質の接着剤によりボイスコイル
１２を固定しているので、例えば４０ｋＨｚ以上の超高
音域においては、この軟質の接着剤による接着力が低下
し、このボイスコイルボビン１１とこの補助部材１８と
が分離した状態となると共にこのボイスコイルボビン１
１とボイスコイル１２とは分離した状態となり、このと
きは、ボイスコイル１２が駆動コイルとして動作すると
共に例えばアルミ薄板より成るボイスコイルボビン１１
がショートコイルとして動作する電磁誘導形のスピーカ
を構成し、非常に軽量なボイスコイルボビン１１のみに
より振動板８を振動することとなり、この質量の相違に
より、例えば８０ｋＨｚまでの超高音域まで再生できる
スピーカを得ることができる。

【００３６】図６は、図１例に示す如き、例えば８０ｋ
Ｈｚまでの超高音域まで再生できる広再生帯域のスピー
カを小形のスピーカボックス２０に取り付けた位相反転
形のスピーカ装置の例を示す。この図６例につき説明す
るに、この図６においては、ＡＢＳ樹脂等で略直方体の
箱形に成形したスピーカボックス２０の前面に設けたバ
ッフル板２１に穿ったスピーカ放音孔２１ａに対向し
て、この図１例に示す如きスピーカを固定する。

【００３７】また、スピーカボックス２０の外部の所定
位置に設けられた入力端子２２より音響信号を接続線２
３を介してスピーカの入力端子１６に供給し、この入力
端子１６よりの音響信号を錦糸線１７を介してボイスコ
イル１２に供給する如くする。

【００３８】また、バッフル板２１のスピーカ放音孔２
１ａの同一面に開口２４ａを有するダクト２４を設け、
スピーカの振動板８の背面から出た音の位相を反転し
て、このダクト２４からスピーカボックス２０の外に放
射する如くする。

【００３９】この場合、このスピーカの振動板８の背面
から出た音の位相を反転して、このダクト２４からスピ
ーカボックス２０の外に放射し、この振動板８の前面か
ら出る音の低音域を広げる如くしている。

【００４０】斯る本例によるスピーカ装置によれば、小
形で、例えば８０ｋＨｚまでの超高音域まで再生できる
広再生帯域のスピーカ装置を得ることができる。

【００４１】尚、本発明は上述例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得
ることは勿論である。

【００４２】

【発明の効果】本発明スピーカの製造方法によれば、１
回の接着工程でボイスコイルボビンと振動板の内周部と
キャップとを接着するようにしたので、このボイスコイ
ルボビンと振動板の内周部とキャップとを接着固定する
のに接着剤を例えば０．１ｇで行うことができる。

【００４３】また本発明により製造されたスピーカにお
いて超高音域においては、軟質の接着剤は接着力が低下
するので、この超高音域においては、ボイスコイルボビ
ンと補助部材とは分離状態となりボイスコイルボビンが
軽くなる。

【００４４】また、本発明スピーカによれば、１回の接
着工程により、ボイスコイルボビンと振動板の内周部と
キャップとを接着固定しているので、この接着剤は例え
ば０．１ｇ程度と軽くなり、また補助部材を軟質の接着
剤でボイスコイルボビンに接着固定すると共にボイスコ
イルボビンにボイスコイルを軟質の接着剤で接着固定し
ているので、超高音域においては、この軟質の接着剤に
よる接着力が低下し、このボイスコイルボビンと補助部
材とが分離した状態となると共にボイスコイルボビンと
ボイスコイルとが分離した状態となり、このボイスコイ
ルが駆動コイルとして動作し、且つ導電性材料より成る
ボイスコイルボビンがショートコイルとして動作する電
磁誘導形のスピーカを構成し、非常に軽量なボイスコイ
ルボビンの振動により振動板を駆動することとなり、こ
の質量の相違により例えば８０ｋＨｚまでの超高音域ま
で再生できるスピーカを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明スピーカの実施の形態の例を示す断面図
である。

【図２】本発明に使用されるボイスコイルボビンの例を
示す斜視図である。

【図３】本発明スピーカの製造方法の実施の形態の例の
要部の例を示す一部拡大正面図である。

【図４】補助部材の例を示す斜視図である。

【図５】図１例の要部の一部拡大断面図である。

【図６】スピーカ装置の例を示す断面図である。

【符号の説明】

１‥‥シールドカバー兼ヨーク、２，４‥‥リング状マ
グネット、３‥‥ヨーク、３ａ‥‥センターポール、３
ｂ‥‥フランジ、５‥‥プレート、６‥‥磁気空隙、７
‥‥フレーム、８‥‥振動板、１１‥‥ボイスコイルボ
ビン、１２‥‥ボイスコイル、１８‥‥補助部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳重 賢二 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内 Ｆターム(参考） 5D012 BA03 BA06 CA03 CA14 HA00 5D016 AA09 FA02

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コーン形の振動板の内周部にボイスコイ
   ルボビンを取り付けると共に該ボイスコイルボビンにキ
   ャップを設け、前記ボイスコイルボビンにボイスコイル
   を巻装すると共に該ボイスコイルを磁気空隙に挿入する
   ようにしたスピーカの製造方法において、 前記振動板の裏側に軽量な補助部材を取り付けると共に
   該補助部材を軟質の接着剤により前記ボイスコイルボビ
   ンに接着固定し、その後前記ボイスコイルボビンと前記
   振動板の内周部とキャップとを１回の接着工程により接
   着するようにしたことを特徴とするスピーカの製造方
   法。
2. 【請求項２】 コーン形の振動板の裏側に軽量な補助部
   材を取り付けると共に該補助部材を軟質の接着剤により
   ボイスコイルボビンに接着固定し、その後前記ボイスコ
   イルボビンと前記振動板の内周部とキャップとを１回の
   接着工程により接着固定するようにしたスピーカにおい
   て、 前記ボイスコイルボビンを導電性材料で形成すると共に
   前記ボイスコイルボビンにボイスコイルを軟質の接着剤
   で接着固定し、 超高音域において、前記ボイスコイルが駆動コイルとし
   て動作すると共に前記ボイスコイルボビンがショートコ
   イルとして動作するようにしたことを特徴とするスピー
   カ。