JP2000261888A - スピーカ及びスピーカ装置 - Google Patents

スピーカ及びスピーカ装置

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JP2000261888A
JP2000261888A JP11058882A JP5888299A JP2000261888A JP 2000261888 A JP2000261888 A JP 2000261888A JP 11058882 A JP11058882 A JP 11058882A JP 5888299 A JP5888299 A JP 5888299A JP 2000261888 A JP2000261888 A JP 2000261888A
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JP
Japan
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ring
yoke
magnetic
shaped magnet
shaped
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JP11058882A
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English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Takayuki Mizuuchi
崇行 水内
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成で磁気シールド型のスピーカを
得、マグネットの磁気力を有効利用し、振動板を駆動す
る磁気力を増大する。 【解決手段】 底面ヨーク20a及び側壁ヨーク20b
より成る壺形ヨーク20と、第1のリング状マグネット
21と、センターポール22aとフランジ22bが一体
のヨーク22と、第1のリング状マグネットと同方向に
着磁の第2のリング状マグネット23と、該上に内周面
とセンターポールの外周面間に第1の磁気空隙25形成
の第1のプレート24と、第1のリング状マグネットと
同方向着磁の第3のリング状マグネット26と、該上に
内周面と該センターポールの外周面間に第2の磁気空隙
28を形成した第2のプレート27と、内周面と、セン
ターポールの外周面間に第3の磁気空隙30を形成し側
壁ヨーク上端部に連続した第3のプレート29とを有
し、該第2及び第3の磁気空隙28及び30の両方又は
一方で振動板6を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小形スピーカに適
用して好適なスピーカ及びこのスピーカを使用したスピ
ーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小形のスピーカとして、図7に示
す如きものが提案されている。このスピーカは図7に示
す如く、上下方向にN極及びS極が着磁されたリング状
マグネット1と、このリング状マグネット1を挾むよう
に取り付けられたリング状のプレート2及びセンターポ
ール3aとフランジ3bとを一体成形されたヨーク3と
を設け、このプレート2の内周面とこのヨーク3のセン
ターポール3aの外周面と間に磁気空隙4を形成する。
【0003】また、プレート2にはスピーカのフレーム
5が取り付けられ、振動板6の外周部にはエッジ7が設
けられ、このエッジ7によってコーン型の振動板6の外
周部がフレーム5に保持されている。8はガスケットで
ある。
【0004】一方、振動板6の内周部にボイスコイルボ
ビン9が取り付けられており、このボイスコイルボビン
9にはボイスコイル10が巻装され、このボイスコイル
10はプレート2及びヨーク3のセンターポール3aに
よって形成された磁気空隙4内に挿入するようになされ
ている。
【0005】また、図7において、11はボイスコイル
10をこの磁気空隙4内に保持するためのダンパーであ
る。このダンパー11として例えば布に合成樹脂を含浸
させた渦巻ダンパーを使用する。
【0006】また、12は入力端子を示し、この入力端
子12よりの音響信号を錦糸線13を介してボイスコイ
ル10に供給する如くする。14はボイスコイルボビン
9の上面を覆うダスト侵入防止用のキャップである。
【0007】斯る図7に示す如き、スピーカにおいて
は、リング状マグネット1のN極→プレート2→磁気空
隙4→ヨーク3のセンターポール3a→フランジ3b→
リング状マグネット1のS極の磁気回路を構成し、この
ボイスコイル10に音響信号を供給することにより、フ
レミングの左手の法則によりこの磁気空隙4内でこのボ
イスコイル10を駆動し、これにより振動板6を駆動し
て、この振動板6より音を放射する如くなされている。
【0008】斯るスピーカは上述磁気回路を構成する
が、このプレート2とヨーク3のフランジ3bとは極性
が異なるのでこのプレート2からヨーク3のフランジ3
bに直接に磁束が流れる漏洩磁束を生じ、このリング状
マグネット1の磁気の力の1/3程度した振動板6を駆
動するのに利用していない不都合があった。
【0009】斯る、漏洩磁束をなくすようにしたスピー
カとして、図8に示す如きキャンセルマグネットを用い
たスピーカが提案されている。この図8につき説明する
に図7に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。
【0010】この図8においては、図7のヨーク3のフ
ランジ3bの下面外周近傍に主駆動用のリング状マグネ
ット1と反対方向に着磁されたリング状のキャンセルマ
グネット15を取り付け、更にプレート2からこのキャ
ンセルマグネット15を覆う形で有底円筒状のシールド
カバー16を取り付け漏洩磁束を無くすようにしてい
る。その他は図7と同様に構成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】斯る、図8に示す如き
スピーカにおいては、磁気シールド型とするために、キ
ャンセルマグネット15を必要とし、このキャンセルマ
グネット15を主のリング状マグネット1と逆極性に着
磁してこの主のリング状マグネット1の後面に接着し、
なおかつ磁気シールドカバー16を設ける必要があり、
この磁気回路構成が大きくなると共に磁気シールド型の
スピーカの振動板6を駆動する磁気空隙4の磁気の力
(磁束)は2つのマグネット1及び15を使用している
にもかかわらずあまり増大しない例えば1.2倍程度し
か増大せず、この2つのマグネット1及び15の磁気の
力の1/5程度しかこの振動板6の駆動に使用されてい
ない不都合があった。
【0012】本発明は、斯る点に鑑み、簡単な構成で磁
気シールド型のスピーカとすると共にマグネットの磁気
の力を有効に利用するようにし、振動板を駆動する磁気
の力(磁束)を増大するようにしたスピーカ及びスピー
カ装置を提案せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明スピーカは、底面
ヨーク及び側壁ヨークより成る壺形ヨークと、この壺形
ヨークの底面ヨーク上に配した第1のリング状マグネッ
トと、この第1のリング状マグネット上に配したセンタ
ーポールとフランジとが一体成形されたヨークと、この
ヨークのフランジ上に配したこの第1のリング状マグネ
ットと同方向に着磁された第2のリング状マグネット
と、この第2のリング状マグネット上に内周面とこのセ
ンターポールの外周面と間に第1の磁気空隙を形成する
如く配した第1のプレートと、この第1のプレート上に
配したこの第1のリング状マグネットと同方向に着磁さ
れた第3のリング状マグネットと、この第3のリング状
マグネット上に、内周面とこのセンターポールの外周面
と間に第2の磁気空隙を形成する如く配した第2のプレ
ートと、内周面とこのセンターポールの外周面と間に第
3の磁気空隙を形成すると共に外周縁部をこの壺形ヨー
クの側壁ヨークの上端部に連続する如く配した第3のプ
レートとを有し、この第2及び第3の磁気空隙の両方又
はいずれか一方で振動板を駆動するようにしたものであ
る。
【0014】斯る本発明によれば、第1、第2及び第3
のリング状マグネットの夫々のN極よりの磁束は、第
1、第2及び第3のプレート、底面ヨーク及び側壁ヨー
クより成る壺形ヨーク、センターポール及びフランジが
一体成形されたヨークを通ってこの第1、第2及び第3
のリング状マグネットの夫々のS極にもどる磁気回路を
構成するので、簡単な構成で、磁気シールド型のスピー
カを得ることができる。
【0015】また本発明によれば、第2及び第3の磁気
空隙に夫々第1、第2及び第3のリング状マグネットよ
りの同方向の磁束が流れ、この第2及び第3の磁気空隙
に夫々従来に比し、例えば4倍及び3.5倍の磁気の力
が得られ、この第2又は第3の磁気空隙のいずれか一方
で振動板を駆動したときには例えば従来の4倍又は3.
5倍の磁気の力で駆動することとなり、またこの第2及
び第3の磁気空隙の両方で振動板を駆動したときには例
えば従来の7.5倍の磁気の力で駆動することとなり、
この振動板を駆動する第1、第2及び第3のリング状マ
グネットの磁気の力の有効利用が増大し、感度及び音質
が向上すると共にスピーカの低音の最低共振周波数にお
ける共振鋭度Qを小さくでき、小形のスピーカボックス
を使用したときの、低音の再生帯域を拡大できるスピー
カ装置を得ることができる。
【0016】また本発明スピーカは、底面ヨーク及び側
壁ヨークより成る壺形ヨークと、この壺形ヨークの底面
ヨーク上に配した第1のリング状マグネットと、この第
1のリング状マグネット上に配したセンターポールとフ
ランジとが一体成形されたヨークと、このヨークのフラ
ンジ上に配したこの第1のリング状マグネットと同方向
に着磁された第2のリング状マグネットと、この第2の
リング状マグネット上に内周面とこのセンターポールの
外周面と間に第1の磁気空隙を形成する如く配した第1
のプレートと、この第1のプレート上に配したこの第1
のリング状マグネットと逆方向に着磁された第3のリン
グ状マグネットと、この第3のリング状マグネット上
に、内周面とこのセンターポールの外周面と間に第2の
磁気空隙を形成する如く配した第2のプレートと、内周
面とこのセンターポールの外周面と間に第3の磁気空隙
を形成すると共に外周縁部をこの壺形ヨークの側壁ヨー
クの上端部に連続する如く配した第3のプレートとを有
し、この第1及び第3の磁気空隙で振動板を駆動するよ
うにしたものである。
【0017】斯る本発明によれば、第1、第2及び第3
のリング状マグネットの夫々のN極よりの磁束は、第
1、第2及び第3のプレート、底面ヨーク及び側壁ヨー
クより成る壺形ヨーク、センターポール及びフランジが
一体成形されたヨークを通ってこの第1、第2及び第3
のリング状マグネットの夫々のS極にもどる磁気回路を
構成するので、簡単な構成で、磁気シールド型のスピー
カを得ることができる。
【0018】また本発明によれば、第1及び第3の磁気
空隙に夫々第1、第2及び第3のリング状マグネットよ
りの同方向の磁束が流れ、この第1及び第3の磁気空隙
に夫々従来に比し、例えば3.3倍及び2倍の磁気の力
が得られ、この第1及び第3の磁気空隙の両方で振動板
を駆動したときには例えば従来の5.3倍の磁気の力で
駆動することとなり、この振動板を駆動する第1、第2
及び第3のリング状マグネットの磁気の力の有効利用が
増大し、感度及び音質が向上すると共にスピーカの低音
の最低共振周波数における共振鋭度Qを小さくでき、小
形のスピーカボックスを使用したときの、低音の再生帯
域を拡大できるスピーカ装置を得ることができる。
【0019】また本発明スピーカは、底面ヨーク及び側
壁ヨークより成る壺形ヨークと、この壺形ヨークの底面
ヨーク上に配した第1のリング状マグネットと、この第
1のリング状マグネット上に配したセンターポールとフ
ランジとが一体成形されたヨークと、このヨークのフラ
ンジ上に配したこの第1のリング状マグネットとは逆方
向に着磁された第2のリング状マグネットと、この第2
のリング状マグネット上に、内周面とこのセンターポー
ルの外周面と間に第1の磁気空隙を形成する如く配した
第1のプレートと、この第1のプレート上に配したこの
第1のリング状マグネットと同方向に着磁された第3の
リング状マグネットと、この第3のリング状マグネット
上に、内周面とこのセンターポールの外周面と間に第2
の磁気空隙を形成する如く配した第2のプレートと、内
周面とこのセンターポールの外周面と間に第3の磁気空
隙を形成すると共に外周縁部をこの壺形ヨークの側壁ヨ
ークの上端部に連続する如く配した第3のプレートとを
有し、この第1の磁気空隙で振動板を駆動するようにし
たものである。
【0020】斯る本発明によれば、第1及び第2のリン
グ状マグネットが互いに逆極性であり、またこの第1、
第2及び第3のリング状マグネットの夫々のN極よりの
磁束は、第1、第2及び第3のプレート、底面ヨーク及
び側壁ヨークより成る壺形ヨーク、センターポール及び
フランジが一体成形されたヨークを通って第1、第2及
び第3のリング状マグネットの夫々のS極にもどる磁気
回路を構成するので、簡単な構成で、磁気シールド型の
スピーカを得ることができる。
【0021】また本発明によれば、第1の磁気空隙に第
1、第2及び第3のリング状マグネットよりの磁束が同
方向に流れ、この第1の磁気空隙に従来に比し、例えば
3倍の磁気の力が得られ、この第1の磁気空隙で振動板
を駆動するので、この振動板を例えば従来の3倍の磁気
の力で駆動することとなり、この振動板を駆動する第
1、第2及び第3のリング状マグネットの磁気の力の有
効利用が増大し、感度及び音質が向上すると共にスピー
カの低音の最低共振周波数における共振鋭度Qを小さく
でき、小形のスピーカボックスを使用したときの低音の
再生帯域を拡大できるスピーカ装置を得ることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明スピ
ーカの実施の形態の一例につき説明しよう。この図1に
おいて、図7に対応する部分には同一符号を付して示
す。
【0023】図1例においては、所定大きさの底面ヨー
ク20aと側壁ヨーク20bとより成る壺形ヨーク20
の底面ヨーク20a上に、上下方向にN極及びS極が着
磁された、この壺形ヨーク20の側壁ヨーク20bの内
径よりも小径のリング状マグネット21をこのS極がこ
の壺形ヨーク20の底面ヨーク20a上に当接する如
く、接着固定する。また20cはこの底面ヨーク20a
に設けたマグネットガイドである。
【0024】このリング状マグネット21のN極上にセ
ンターポール22aとフランジ22bとが一体成形され
たヨーク22のこのフランジ22bの下面が、このリン
グ状マグネット21のN極上に当接する如く接着固定す
る。この場合、このヨーク22のフランジ22bの外径
をこのリング状マグネット21の外径よりやや小とす
る。
【0025】このヨーク22のフランジ22b上に、上
下方向にN極及びS極が着磁されたリング状マグネット
23をこのS極がこのフランジ22b上に当接する如く
接着固定する。この場合、このリング状マグネット23
をこのヨーク22のセンターポール22aが貫通する如
くなす。またこのリング状マグネット23はこのリング
状マグネット21と略同一形状とすると共に略同一の磁
気の強さとする。また本例では、このリング状マグネッ
ト23とリング状マグネット21とは互に同方向に着磁
されたものとなる。
【0026】このリング状マグネット23のN極上にリ
ング状のプレート24を接着固定すると共にこのプレー
ト24の内周面とヨーク22のセンターポール22aの
外周面との間で磁気空隙25を形成する如くする。
【0027】このリング状のプレート24上に、上下方
向にN極及びS極が着磁されたリング状マグネット26
をこのS極がこのプレート24上に当接する如く接着固
定する。この場合このリング状マグネット26をヨーク
22のセンターポール22aが貫通する如くする。また
このリング状マグネット26はこのリング状マグネット
21と略同一形状とすると共に略同一の磁気の強さとす
る。また本例ではこのリング状マグネット26はリング
状マグネット21とは互いに同方向に着磁されたもので
ある。
【0028】また、本例においては、このリング状マグ
ネット26のN極上にリング状のプレート27を接着固
定すると共にこのプレート27の内周面とヨーク22の
センターポール22aの外周面との間で磁気空隙28を
形成する。
【0029】また、壺形ヨーク20の側壁ヨーク20b
の上端部に連続してリング状のプレート29を設ける。
この場合、このプレート29の内周面とヨーク22のセ
ンターポール22aの外周面との間で磁気空隙30を形
成すると共にこのプレート29の外周縁部を側壁ヨーク
20bの上端部に連続する如くする。本例ではこのプレ
ート29と側壁ヨーク20bを一体に成形する如くす
る。
【0030】このプレート29の上面にスピーカのフレ
ーム5をその底部を接着固定して取り付け、このフレー
ム5の外周部にエッジ7が設けられたコーン型の振動板
6の外周部をガスケット8により保持する如くする。
【0031】一方、この振動板6の内周部にボイスコイ
ルボビン9を取り付け、このボイスコイルボビン9に所
定間隔離して、2個のボイスコイル10a及び10bを
巻装し、このボイスコイル10a及び10bを夫々磁気
空隙28及び30内に挿入する如くする。この場合磁気
空隙28及び30の磁束の方向が互に逆向きとなるので
ボイスコイル10a及び10bの巻回方向を互に逆向き
にするか、又は供給する音響信号を互に逆極性となる如
くする。
【0032】本例においては、リング状マグネット26
のN極よりの磁束は、リング状マグネット26のN極→
プレート27→磁気空隙28→ヨーク22のセンターポ
ール22a→磁気空隙25→プレート24→リング状マ
グネット26のS極の磁気回路と、リング状マグネット
26のN極→プレート27→磁気空隙28→ヨーク22
のセンターポール22a→フランジ22b→リング状マ
グネット23のS極→N極→プレート24→リング状マ
グネット26のS極の磁気回路(この磁気回路はリング
状マグネット23の磁束(磁気の力)も加算される。)
と、リング状マグネット26のN極→プレート27→磁
気空隙28→ヨーク22のセンターポール22a→磁気
空隙30→プレート29→壺形ヨーク20の側壁ヨーク
20b→底面ヨーク20a→リング状マグネット21の
S極→N極→ヨーク22のフランジ22b→リング状マ
グネット23のS極→N極→プレート24→リング状マ
グネット26のS極の磁気回路(この磁気回路はリング
状マグネット21及び23の磁束(磁気の力)も加算さ
れる。)とを流れる。
【0033】また、リング状マグネット23のN極より
の磁束は、リング状マグネット23のN極→プレート2
4→磁気空隙25→ヨーク22のセンターポール22a
→フランジ22b→リング状マグネット23のS極の磁
気回路と、リング状マグネット23のN極→プレート2
4→磁気空隙25→ヨーク22のセンターポール22a
→磁気空隙30→プレート29→壺形ヨーク20の側壁
ヨーク20b→底面ヨーク20a→リング状マグネット
21のS極→N極→ヨーク22のフランジ22b→リン
グ状マグネット23のS極の磁気回路(この磁気回路は
リング状マグネット21の磁束(磁気の力)も加算され
る。)とを流れる。
【0034】また、リング状マグネット21のN極より
の磁束は、リング状マグネット21のN極→ヨーク22
のフランジ22b→センターポール22a→磁気空隙3
0→プレート29→壺形ヨーク20の側壁ヨーク20b
→底面ヨーク20a→リング状マグネット21のS極の
磁気回路を流れる。
【0035】従って、磁気空隙25,28及び30の磁
気の力は、例えば之等磁気空隙25,28及び30の容
積を図7従来例の磁気空隙4の容積と同じくし、リング
状マグネット21,23及び26の磁気の力を図7従来
例のリング状マグネット1の磁気の力と等しくし、この
図7の磁気空隙4の磁気の力を「1」としたときは、こ
の磁気空隙25,28及び30の夫々の磁気の力は例え
ば「1.5」、「4」及び「3.5」となる。ただし、
磁気空隙25及び28と磁気空隙30とは磁束の方向が
逆となる。
【0036】この場合、1個のリング状マグネット1よ
りの磁束が1個の磁気空隙4を流れるときの磁気の力を
「1」としており、3個のリング状マグネット21,2
3及び26の磁気回路による磁束が2つの磁気空隙28
及び30を流れるので、この磁気空隙28及び30の夫
々の磁気の力は「3/2=1.5」となり、2つのリン
グ状マグネット21及び23の磁気回路による磁束が、
磁気空隙25及び30を流れ、これによる磁気空隙25
及び30の夫々の磁気の力は「1」となり、2つのリン
グ状マグネット23及び26の磁気回路による磁束が磁
気空隙28を流れ、これによる空隙28の磁気の力は
「2」となり、1個のリング状マグネット21の磁気回
路による磁束が磁気空隙30を流れ、これによる磁気空
隙30の磁気の力は「1」となり、リング状マグネット
23の磁気回路による磁束が磁気空隙25を流れ、これ
による磁気空隙25の磁気の力が「1」となり、1個の
リング状マグネット26の磁気回路による磁束が磁気空
隙25及び28を流れ、これによる磁気空隙25及び2
8の磁気の力は「−0.5」及び「0.5」となり、磁
気空隙25,28及び30の磁気の力は之等を磁気空隙
30加算した「1.5」、「4」及び「3.5」とな
る。ただし、磁気空隙25及び28と磁気空隙30磁束
の方向が逆である。
【0037】また、このボイスコイル10a及び10b
を夫々磁気空隙28及び30内にダンパー11により保
持する如くする。このダンパー11として例えば布に合
成樹脂を含浸させた渦巻ダンパーを使用する。また、こ
のボイスコイルボビン9の上面を覆う如く、ダスト侵入
防止用のキャップ14を設ける。また、プレート5の所
定位置に設けた入力端子12よりの音響信号を錦糸線1
3を介して、ボイスコイル10a及び10bに供給する
如くする。
【0038】本例は上述の如く構成されているので、リ
ング状マグネット21,23及び26の夫々のN極より
の磁束は上述の如く、プレート24,27,29、セン
ターポール22aとフランジ22bとを一体成形したヨ
ーク22及び底面ヨーク20aと側壁ヨーク20bとよ
り成る壺形ヨーク20を通してリング状マグネット2
1,23及び26の夫々のS極にもどる磁気回路を構成
し、簡単な構成で磁気シールド型のスピーカを得ること
ができる。
【0039】また、本例によれば漏洩磁束がなくなり、
磁気空隙28及び30に夫々リング状マグネット21,
23及び26よりの同方向の磁束が流れ、この磁気空隙
28及び30に夫々従来に比し、例えば4倍及び3.5
倍の磁気の力が得られ、本例によれば2つの磁気空隙2
8及び30により振動板6を駆動するので、従来に比
し、例えば7.5倍の磁気の力で、この振動板6を駆動
することとなり、この振動板6を駆動するリング状マグ
ネット21,23,26の磁気の力の利用率を例えば
7.5/9と従来(図7の従来例では1/5である。)
に比し向上することができる。
【0040】また、図1例では、2個のボイスコイル1
0a及び10bを用いているのでスピーカの許容入力を
ボイスコイルが1つのものの2倍とすることができ、ま
たスピーカの音圧出力(磁気の力)を従来の例えば7.
5倍とすることができるので実質的には例えば15倍の
許容入力があるのと同じになり、感度及び音質が向上す
ると共にスピーカの低音最低共振周波数における共振鋭
度Qを小さくでき、小形のスピーカボックスを使用した
ときの低音の再生帯域を拡大できるスピーカ装置を得る
ことができる。
【0041】次に、図1に示す如きスピーカの製造方法
の例につき説明する。まず、ヨーク22のフランジ22
bの上面にリング状マグネット23をマグネットガイド
に合わせて接着固定し、このリング状マグネット23の
上面にリング状のプレート24を接着固定する。この場
合センターポール22aの外周面とリング状のプレート
24の内周面との間に入るギャップガイドを差し込んで
おく。
【0042】次にプレート24の上面に接着剤を塗布し
てリング状マグネット26を乗せる。このとき、プレー
ト24のマグネットガイドに相当する部分に0.3mm
から0.5mmの段差を上側方向に設けるようにする。
このリング状マグネット26の上面に接着剤を塗布し、
プレート27を乗せ接着固定する。
【0043】次に底面ヨーク20aの上面にリング状マ
グネット21を接着固定し、この底面ヨーク20aの外
周に接着剤を塗布し、またリング状マグネット21の上
面に接着剤を塗布して、先に接着固定したヨーク22の
フランジ22bの下面をリング状マグネット21上に乗
せ、接着固定する。
【0044】その後このプレート29が一体成形された
側壁ヨーク20bを上述ギャップガイドにこのプレート
29の内周面が入るようにして、底面ヨーク20aの外
周と側壁ヨーク20bの下端部とを接着固定する。接着
剤乾燥後、上述ギャップガイドをセンターポール22a
部から引き抜けば本例の磁気回路は着磁前の状態で完成
である。この図1例の3個のリング状マグネット21,
23及び26は全て同方向に着磁したものであるから、
スピーカの組立終了後に着磁すれば良いのでスピーカの
組立完成前は着磁しない。
【0045】このプレート29の上面にスピーカのフレ
ーム5を取り付けボイスコイルスペーサを使用してボイ
スコイル10a,10b、ダンパー11、エッジ7付き
の振動板6を接着固定し、接着剤乾燥後ボイスコイル1
0a,10bの引き出し線を処理し、錦糸線13を入力
端子12に半田固定し、このボイスコイルスペーサをセ
ンターポール部より引き抜き、ボイスコイルボビン9の
先端部にキャップ14を接着固定し、接着剤乾燥後、3
個のリング状マグネット21,23及び26を一度に着
磁すればスピーカは完成である。
【0046】上述図1例では、2個の磁気空隙28及び
30で振動板6を駆動する如く述べたが、このスピーカ
の振動板6を1個の磁気空隙28又は30で駆動するよ
うにしても良い。この場合ボイスコイルボビン9に1個
のボイスコイル10を巻装し、このボイスコイル10を
磁気空隙28又は30内に挿入する如くする。
【0047】このスピーカの振動板6を磁気空隙28又
は30では、例えば従来の4倍又は3.5倍の磁気の力
で駆動することができ、この場合も、この振動板6を駆
動するリング状マグネット21,23及び26の磁気の
力の利用率を例えば4/9又は3.5/9と従来(1/
5)に比し、向上する。従って、上述例と同様の作用効
果が得られる。
【0048】図2、図3及び図4は夫々本発明スピーカ
の実施の形態の他の例を示す。この図2、図3及び図4
例につき説明するに、図1例に対応する部分には同一符
号を付して示し、その詳細な説明は省略する。
【0049】図2例は、図1例において、フレーム5の
所定位置に中高音用の入力端子12aを設け、入力端子
12に供給する全域の音響信号を例えばコンデンサで構
成したハイパスフィルタ(低域カットフィルタ)を介し
て得た中高音信号を供給し、この中高音用の入力端子1
2aに得られる中高音信号を錦糸線13aを介して上側
のボイスコイル10bに供給すると共に入力端子12に
得られる全域の音響信号を錦糸線13を介して下側のボ
イスコイル10aに供給する如くする。
【0050】この場合、入力端子12には全域の音響信
号より高周波成分を除去した低中音信号を供給するよう
にしても良い。この図2例においては、その他は図1例
と同様に構成する。
【0051】斯る図2例においては、図1例と同様の作
用効果が得られることは容易に理解できよう。また、こ
の図2例においては、振動板6の下方に向かう頂部に近
い、ボイスコイルボビン9の強度の強い上側に巻装した
ボイスコイル10bに、中高音信号を供給して振動板6
を駆動しているので、高域の周波数のより忠実な駆動が
でき、高域周波数における音質を改善できる。
【0052】図3例は、図1例において、リング状マグ
ネット21及び23を夫々逆方向に着磁したリング状マ
グネット21a及び23aで構成し、振動板6を磁気空
隙25及び30内に挿入したボイスコイル10a及び1
0bにより駆動するようにしたものである。
【0053】即ち、所定大きさの底面ヨーク20aと側
壁ヨーク20bとより成る壺形ヨーク20の底面ヨーク
20a上に上下方向にN極及びS極が着磁された、この
壺形ヨーク20の側壁ヨーク20bの内径よりも小径の
リング状マグネット21aをこのN極がこの壺形ヨーク
20の底面ヨーク20a上に当接する如く、接着固定す
る。
【0054】このリング状マグネット21aのS極上に
センターポール22aとフランジ22bとが一体成形さ
れたヨーク22のこのフランジ22bの下面が、このリ
ング状マグネット21aのS極上に当接する如く接着固
定する。この場合、このヨーク22のフランジ22bの
外径をこのリング状マグネット21aの外径よりやや小
とする。
【0055】このヨーク22のフランジ22b上に、上
下方向にN極及びS極が着磁されたリング状マグネット
23aをこのN極がこのフランジ22b上に当接する如
く接着固定する。この場合、このリング状マグネット2
3aをこのヨーク22のセンターポール22aが貫通す
る如くなす。またこのリング状マグネット23aはこの
リング状マグネット21aと略同一形状とすると共に略
同一の磁気の強さとする。また本例では、このリング状
マグネット23aとリング状マグネット21aとは互に
同方向に着磁されたものとなる。
【0056】このリング状マグネット23aのN極上に
リング状のプレート24を接着固定すると共にこのプレ
ート24の内周面とヨーク22のセンターポール22a
の外周面との間で磁気空隙25を形成する如くする。
【0057】このリング状のプレート24上に、上下方
向にN極及びS極が着磁されたリング状マグネット26
をこのS極がこのプレート24上に当接する如く接着固
定する。この場合このリング状マグネット26をヨーク
22のセンターポール22aが貫通する如くする。また
このリング状マグネット26はこのリング状マグネット
21と略同一形状とすると共に略同一の磁気の強さとす
る。また本例ではこのリング状マグネット26はリング
状マグネット21aとは互いに逆方向に着磁されたもの
である。
【0058】また、本例においては、このリング状マグ
ネット26のN極上にリング状のプレート27を接着固
定すると共にこのプレート27の内周面とヨーク22の
センターポール22aの外周面との間で磁気空隙28を
形成する。
【0059】また、壺形ヨーク20の側壁ヨーク20b
の上端部に連続してリング状のプレート29を設ける。
この場合、このプレート29の内周面とヨーク22のセ
ンターポール22aの外周面との間で磁気空隙30を形
成すると共にこのプレート29の外周縁部を側壁ヨーク
20bの上端部に連続する如くする。本例ではこのプレ
ート29と側壁ヨーク20bを一体に成形する如くす
る。
【0060】また、この振動板6の内周部にボイスコイ
ルボビン9を取り付け、このボイスコイルボビン9に所
定間隔離して、2個のボイスコイル10a及び10bを
巻装し、このボイスコイル10a及び10bを夫々磁気
空隙25及び30内に挿入する如くする。この場合、磁
気空隙25及び30の磁束の方向が互に逆向きとなるの
でボイスコイル10a及び10bの巻回方向を互に逆向
きにするか、又は供給する音響信号を互に逆極性となる
如くする。この図3例は、その他は図1例と同様に構成
する。
【0061】この図3例においては、リング状マグネッ
ト26のN極よりの磁束は、このリング状マグネット2
6のN極→プレート27→磁気空隙28→ヨーク22の
センターポール22a→磁気空隙25→プレート24→
リング状マグネット26のS極の磁気回路を流れる。
【0062】また、リング状マグネット23aのN極よ
りの磁束は、リング状マグネット23aのN極→ヨーク
22のフランジ22b→センターポール22a→磁気空
隙25→プレート24→リング状マグネット23aのS
極の磁気回路と、リング状マグネット23aのN極→ヨ
ーク22のフランジ22b→リング状マグネット21a
のS極→N極→壺形ヨーク20の底面ヨーク20a→側
壁ヨーク20b→プレート29→磁気空隙30→ヨーク
22のセンターポール22a→磁気空隙25→プレート
24→リング状マグネット23aのS極の磁気回路(こ
の磁気回路はリング状マグネット21aの磁束(磁気の
力)も加算される。)とを流れる。
【0063】また、リング状マグネット21aのN極よ
りの磁束は、リング状マグネット21aのN極→壺形ヨ
ーク20の底面ヨーク20a→側壁ヨーク20b→プレ
ート29→磁気空隙30→ヨーク22のセンターポール
22a→フランジ22b→リング状マグネット21aの
S極の磁気回路を流れる。
【0064】従って、この図3例の磁気空隙25,28
及び30の磁気の力は、例えば之等磁気空隙25,28
及び30の容積を図7従来例の磁気空隙4の容積と同じ
くし、リング状マグネット21a,23a及び26の磁
気の力を図7従来例のリング状マグネット1の磁気の力
と等しくし、この図7の磁気空隙4の磁気の力を「1」
としたときは、この磁気空隙25,28及び30の夫々
の磁気の力は例えば「2.5」、「0.5」及び「2」
となる。ただし、磁気空隙25と磁気空隙28及び30
とは磁束の方向が逆となる。
【0065】この場合、1個のリング状マグネット1よ
りの磁束が1個の磁気空隙4を流れるときの、磁気の力
を「1」としており、2個のリング状マグネット23a
及び21aの磁気回路による磁束が2個の磁気空隙30
及び25を流れ、これによる磁気空隙30及び25の夫
々の磁気の力は「1」となり、1個のリング状マグネッ
ト21aの磁気回路による磁束が、磁気空隙30に流
れ、これによる磁気空隙30の磁気の力は「1」とな
り、1個のリング状マグネット23aの磁気回路による
磁束が磁気空隙25を流れ、これによる磁気空隙25の
磁気の力は「1」となり、1個のリング状マグネット2
6の磁気回路による磁束が2個の磁気空隙28及び25
を流れ、これによる磁気空隙28及び25の磁気の力は
夫々「0.5」となり、磁気空隙25,28及び30の
磁気の力は、之等を夫々加算した「2.5」、「0.
5」及び「2」となる。この場合、磁気空隙25を形成
するプレート24は互に逆極性のリング状マグネット2
3a及び26で挟まれているのでこの磁気空隙25の磁
気の力を実際には例えば「3.3」程度発生させること
ができる。ただし、磁気空隙25と磁気空隙28及び3
0とは磁束の方向が逆である。
【0066】この図3例は上述の如く構成されているの
で、リング状マグネット21a,23a及び26の夫々
のN極よりの磁束は上述の如く、プレート24,27,
29、センターポール22aとフランジ22bとを一体
成形したヨーク22及び底面ヨーク20aと側壁ヨーク
20bとより成る壺形ヨーク20を通してリング状マグ
ネット21a,23a及び26の夫々のS極にもどる磁
気回路を構成し、簡単な構成で磁気シールド型のスピー
カを得ることができる。
【0067】また、この図3例によれば漏洩磁束がなく
なり、磁気空隙25及び30に夫々リング状マグネット
21a,23a及び26よりの同方向の磁束が流れ、こ
の磁気空隙25及び30に夫々従来に比し、例えば3.
3倍及び2倍の磁気の力が得られ、本例によれば2つの
磁気空隙25及び30により振動板6を駆動するので、
従来に比し、例えば5.3倍の磁気の力で、この振動板
6を駆動することとなり、この振動板6を駆動するリン
グ状マグネット21a,23a,26の磁気の力の利用
率を例えば5.3/9と従来(図7の従来例では1/5
である。)に比し向上することができる。
【0068】また、図1例では、2個のボイスコイル1
0a及び10bを用いているのでスピーカの許容入力を
ボイスコイルが1つのものの2倍とすることができ、ま
たスピーカの音圧出力(磁気の力)を従来の例えば5.
3倍とすることができるので実質的には例えば10.6
倍の許容入力があるのと同じになり、感度及び音質が向
上すると共にスピーカの低音最低共振周波数における共
振鋭度Qを小さくでき、小形のスピーカボックスを使用
したときの低音の再生帯域を拡大できるスピーカ装置を
得ることができる。
【0069】図4例は図1例において、リング状マグネ
ット23を逆方向に着磁したリング状マグネット23a
で構成し、振動板6を1個の磁気空隙25内に挿入した
ボイスコイル10により駆動するようにしたものであ
る。
【0070】即ち、所定大きさの底面ヨーク20aと側
壁ヨーク20bとより成る壺形ヨーク20の底面ヨーク
20a上に上下方向にN極及びS極が着磁されたこの壺
形ヨーク20の側壁ヨーク20bの内径よりも小径のリ
ング状マグネット21を、このS極がこの壺形ヨーク2
0の底面ヨーク20a上に当接する如く、接着固定す
る。
【0071】このリング状マグネット21のN極上にセ
ンターポール22aとフランジ22bとが一体成形され
たヨーク22のこのフランジ22bの下面が、このリン
グ状マグネット21のN極上に当接する如く接着固定す
る。この場合、このヨーク22のフランジ22bの外径
をこのリング状マグネット21の外径よりやや小とす
る。
【0072】このヨーク22のフランジ22b上に、上
下方向にN極及びS極が着磁されたリング状マグネット
23aをこのN極がこのフランジ22b上に当接する如
く接着固定する。この場合、このリング状マグネット2
3をこのヨーク22のセンターポール22aが貫通する
如くなす。またこのリング状マグネット23aはこのリ
ング状マグネット21と略同一形状とすると共に略同一
の磁気の強さとする。また本例では、このリング状マグ
ネット23aとリング状マグネット21とは互に逆方向
に着磁されたものとなる。
【0073】このリング状マグネット23aのS極上に
リング状のプレート24を接着固定すると共にこのプレ
ート24の内周面とヨーク22のセンターポール22a
の外周面との間で磁気空隙25を形成する如くする。
【0074】このリング状のプレート24上に、上下方
向にN極及びS極が着磁されたリング状マグネット26
をこのS極がこのプレート24上に当接する如く接着固
定する。この場合このリング状マグネット26をヨーク
22のセンターポール22aが貫通する如くする。また
このリング状マグネット26はこのリング状マグネット
21と略同一形状とすると共に略同一の磁気の強さとす
る。また本例ではこのリング状マグネット26はリング
状マグネット21とは互いに同方向に着磁されたもので
ある。
【0075】また、本例においては、このリング状マグ
ネット26のN極上にリング状のプレート27を接着固
定すると共にこのプレート27の内周面とヨーク22の
センターポール22aの外周面との間で磁気空隙28を
形成する。
【0076】また、壺形ヨーク20の側壁ヨーク20b
の上端部に連続してリング状のプレート29を設ける。
この場合、このプレート29の内周面とヨーク22のセ
ンターポール22aの外周面との間で磁気空隙30を形
成すると共にこのプレート29の外周縁部を側壁ヨーク
20bの上端部に連続する如くする。本例ではこのプレ
ート29と側壁ヨーク20bを一体に成形する如くす
る。
【0077】また、この図4例においては、ボイスコイ
ルボビン9に1個のボイスコイル10を巻装し、このボ
イスコイル10を磁気空隙25内に挿入する如くし、こ
の図4例においては、その他は図1例と同様に構成す
る。
【0078】この図4例においては、リング状マグネッ
ト26のN極よりの磁束は、このリング状マグネット2
6のN極→プレート27→磁気空隙28→ヨーク22の
センターポール22a→磁気空隙25→プレート24→
リング状マグネット26のS極の磁気回路と、リング状
マグネット26のN極→プレート27→磁気空隙28→
ヨーク22のセンターポール22a→磁気空隙30→プ
レート29→壺形ヨーク20の側壁ヨーク20b→底面
ヨーク20a→リング状マグネット21のS極→N極→
ヨーク22のフランジ22b→センターポール22a→
磁気空隙25→プレート24→リング状マグネット26
のS極の磁気回路(この磁気回路はリング状マグネット
21の磁束も加算される。)とを流れる。
【0079】また、リング状マグネット23aのN極よ
りの磁束は、リング状マグネット23aのN極→ヨーク
22のフランジ22b→センターポール22a→磁気空
隙25→プレート24→リング状マグネット23aのS
極の磁気回路を流れる。
【0080】また、リング状マグネット21のN極より
の磁束は、リング状マグネット21のN極→ヨーク22
のフランジ22b→センターポール22a→磁気空隙3
0→プレート29→壺形ヨーク20の側壁ヨーク20b
→底面ヨーク20a→リング状マグネット21のS極の
磁気回路を流れる。
【0081】従って、この図4例の磁気空隙25,28
及び30の磁気の力は、例えば之等磁気空隙25,28
及び30の容積を図7従来例の磁気空隙4の容積と同じ
くし、リング状マグネット21,23a及び26の磁気
の力を図7従来例のリング状マグネット1の磁気の力と
等しくし、この図7の磁気空隙4の磁気の力を「1」と
したときは、この磁気空隙25,28及び30の夫々の
磁気の力は例えば「2.2」、「1.2」及び「1.
7」となる。この場合、磁気空隙25及び30と磁気空
隙28とは磁束の方向が逆となる。
【0082】この場合、1個のリング状マグネット1よ
りの磁束が1個の磁気空隙4を流れるときの磁気の力を
「1」としており、2個のリング状マグネット21及び
26の磁気回路による磁束が3個の磁気空隙25,28
及び30を流れ、これによる磁気空隙25,28及び3
0の夫々の磁気の力は「2/3≒0.7」となり、1個
のリング状マグネット26の磁気回路による磁束が2個
の磁気空隙28及び25を流れ、これによる磁気空隙2
8及び25の夫々の磁気の力は「0.5」となり、1個
のリング状マグネット23aの磁気回路による磁束が磁
気空隙25に流れ、これによる磁気空隙25の磁気の力
は「1」となり、1個のリング状マグネット21の磁気
回路による磁束が磁気空隙30に流れ、これによる磁気
空隙30の磁気の力は「1」となり、磁気空隙25,2
8及び30の磁気の力は之等を夫々加算した「2.
2」、「1.2」及び「1.7」となる。この場合、磁
気空隙25を形成するプレート24は互に逆極性のリン
グ状マグネット23a及び26で挟まれているので、こ
の磁気空隙25の磁気の力を実際には例えば「3」程度
発生させることができる。ただし、磁気空隙25及び3
0と磁気空隙28との磁束の方向は逆である。
【0083】この図4例では、磁気空隙25により振動
板6を駆動するようにしているので、例えば従来の3倍
の磁気の力で振動板6を駆動することができ、この図4
例においても、この振動板6を駆動するリング状マグネ
ット21,23a及び26の磁気の力の利用率を例えば
3/9と従来(1/5)に比し、向上することができ
る。従って、この図4例においても、図1例と同様の作
用効果を得ることができる。
【0084】また、図5及び図6は夫々図1及び図2例
のスピーカを小形スピーカボックス50に取り付けたス
ピーカ装置の例を示す。
【0085】この図5につき説明するに、図5におい
て、50は小形のスピーカボックスを示し、このスピー
カボックス50の前面に設けたバッフル板51に穿った
スピーカ放音孔51aに対向して、この図1例に示す如
きスピーカを固定する。
【0086】また、スピーカボックス50の外部の所定
位置に設けられた入力端子52よりの音響信号を接続線
53を介してスピーカの入力端子12に供給し、この入
力端子12よりの音響信号を錦糸線13を介してボイス
コイル10a,10bに供給する如くする。
【0087】また、バッフル板51のスピーカ放音孔5
1aと同一面に開口54aを有するダクト54を設け、
スピーカの振動板6の背面から出た音の位相を反転し
て、このダクト54からスピーカボックス50の外に放
射し、この振動板6の前面からでる音の低音域を広げる
如くする。この図5例は位相反転形のスピーカ装置を構
成している。
【0088】本例によるスピーカ装置は、上述の如くス
ピーカの振動板6を駆動する磁気の力が大きいので、こ
のスピーカ装置の感度及び音質が向上すると共にスピー
カの低音の最低共振周波数における共振鋭度Qを小さく
でき、小形スピーカボックス50を使用したときの低音
の再生帯域を拡大できるスピーカ装置を得ることができ
る。
【0089】また図6につき説明するに、図5に対応す
る部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0090】この図6例においては、小形のスピーカボ
ックス50の前面に設けたバッフル板51に穿ったスピ
ーカ放音孔51aに対向して、この図2に示す如きスピ
ーカを固定する。
【0091】また、このスピーカボックス50の外部の
所定位置に設けられた入力端子52よりの音響信号を接
続線53を介してスピーカの入力端子12に供給し、こ
の入力端子12よりの音響信号を錦糸線13を介してボ
イスコイル10aに供給すると共に、この入力端子52
に得られる音響信号をハイパスフィルタ(低域カットフ
ィルタ)55に供給して中高音信号を得、このハイパス
フィルタ55の出力側に得られる中高音信号を中高音用
の入力端子12aに供給し、この中高音用の入力端子1
2aに得られる中高音信号を錦糸線13aを介してボイ
スコイル10bに供給する如くする。この図6例におい
て、その他は図5例と同様に構成する。
【0092】斯る図6例のスピーカ装置においても図5
例同様の作用効果が得られる。この図6例の場合、高域
周波数の忠実な駆動ができ中高音の音質が良好となる。
【0093】また、上述図3及び図4例のスピーカを図
5例と同様に小形のスピーカボックス50に取り付け
て、スピーカ装置を得るようにしても良い。之等の場合
も、図5例と同様の作用効果が得られることは容易に理
解できよう。
【0094】尚、本発明は上述例に限ることなく、本発
明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り
得ることは勿論である。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、第1、第2及び第3の
リング状マグネットの夫々のN極よりの磁束は、第1、
第2及び第3のプレート、底面ヨーク及び側壁ヨークよ
り成る壺形ヨーク、センターポール及びフランジが一体
成形されたヨークを通ってこの第1、第2及び第3のリ
ング状マグネットの夫々のS極にもどる磁気回路を構成
するので、簡単な構成で、磁気シールド型のスピーカを
得ることができる。
【0096】また、本発明によれば、振動板を駆動する
第1、第2及び第3のリング状マグネットの磁気の力の
有効利用が増大し、感度及び音質が向上すると共にスピ
ーカの低音の最低共振周波数における共振鋭度Qを小さ
くでき、小形のスピーカボックスを使用したときの、低
音の再生帯域を拡大できるスピーカ装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スピーカの実施の形態の例を示す断面図
である。
【図2】本発明スピーカの実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図3】本発明スピーカの実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図4】本発明スピーカの実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図5】本発明スピーカ装置の例を示す断面図である。
【図6】本発明スピーカ装置の他の例を示す断面図であ
る。
【図7】従来のスピーカの例を示す断面図である。
【図8】従来のスピーカの例を示す断面図である。
【符号の説明】
5‥‥フレーム、20‥‥壺形ヨーク、20a‥‥底面
ヨーク、20b‥‥側壁ヨーク、6‥‥振動板、10,
10a,10b‥‥ボイスコイル、21,21a,2
3,23a,26‥‥リング状マグネット、22‥‥ヨ
ーク、22a‥‥センターポール、22b‥‥フラン
ジ、24,27,29‥‥プレート、25,28,30
‥‥磁気空隙,50‥‥スピーカボックス,51‥‥バ
ッフル板,54‥‥ダクト、55‥‥ハイパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水内 崇行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 篠原 幾夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D012 BA06 BB03 BB04 BB05 BB09 CA01 CA04 FA02 FA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面ヨーク及び側壁ヨークより成る壺形
    ヨークと、 該壺形ヨークの底面ヨーク上に配した第1のリング状マ
    グネットと、 該第1のリング状マグネット上に配したセンターポール
    とフランジとが一体成形されたヨークと、 該ヨークのフランジ上に配した前記第1のリング状マグ
    ネットと同方向に着磁された第2のリング状マグネット
    と、 該第2のリング状マグネット上に、内周面と前記センタ
    ーポールの外周面と間に第1の磁気空隙を形成する如く
    配した第1のプレートと、 該第1のプレート上に配した前記第1のリング状マグネ
    ットと同方向に着磁された第3のリング状マグネット
    と、 該第3のリング状マグネット上に、内周面と前記センタ
    ーポールの外周面と間に第2の磁気空隙を形成する如く
    配した第2のプレートと、 内周面と前記センターポールの外周面と間に第3の磁気
    空隙を形成すると共に外周縁部を前記壺形ヨークの側壁
    ヨークの上端部に連続する如く配した第3のプレートと
    を有し、 前記第2及び第3の磁気空隙の両方又は、いずれか一方
    で振動板を駆動するようにしたことを特徴とするスピー
    カ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピーカにおいて、 前記第2及び第3の磁気空隙に前記振動板の内周部に取
    り付けられたボイスコイルボビンに巻装された第1及び
    第2のボイスコイルを夫々挿入し、前記第1のボイスコ
    イルに音響信号の全域あるいは中低音信号を供給すると
    共に前記第2のボイスコイルに前記音響信号の中高音信
    号を供給するようにしたことを特徴とするスピーカ。
  3. 【請求項3】 底面ヨーク及び側壁ヨークより成る壺形
    ヨークと、 該壺形ヨークの底面ヨーク上に配した第1のリング状マ
    グネットと、 該第1のリング状マグネット上に配したセンターポール
    とフランジとが一体成形されたヨークと、 該ヨークのフランジ上に配した前記第1のリング状マグ
    ネットと同方向に着磁された第2のリング状マグネット
    と、 該第2のリング状マグネット上に、内周面と前記センタ
    ーポールの外周面と間に第1の磁気空隙を形成する如く
    配した第1のプレートと、 該第1のプレート上に配した前記第1のリング状マグネ
    ットと逆方向に着磁された第3のリング状マグネット
    と、 該第3のリング状マグネット上に、内周面と前記センタ
    ーポールの外周面と間に第2の磁気空隙を形成する如く
    配した第2のプレートと、 内周面と前記センターポールの外周面と間に第3の磁気
    空隙を形成すると共に外周縁部を前記壺形ヨークの側壁
    ヨークの上端部に連続する如く配した第3のプレートと
    を有し、 前記第1及び第3の磁気空隙で振動板を駆動するように
    したことを特徴とするスピーカ。
  4. 【請求項4】 底面ヨーク及び側壁ヨークより成る壺形
    ヨークと、 該壺形ヨークの底面ヨーク上に配した第1のリング状マ
    グネットと、 該第1のリング状マグネット上に配したセンターポール
    とフランジとが一体成形されたヨークと、 該ヨークのフランジ上に配した前記第1のリング状マグ
    ネットと逆方向に着磁された第2のリング状マグネット
    と、 該第2のリング状マグネット上に、内周面と前記センタ
    ーポールの外周面と間に第1の磁気空隙を形成する如く
    配した第1のプレートと、 該第1のプレート上に配した前記第1のリング状マグネ
    ットと同方向に着磁された第3のリング状マグネット
    と、 該第3のリング状マグネット上に、内周面と前記センタ
    ーポールの外周面と間に第2の磁気空隙を形成する如く
    配した第2のプレートと、 内周面と前記センターポールの外周面と間に第3の磁気
    空隙を形成すると共に外周縁部を前記壺形ヨークの側壁
    ヨークの上端部に連続する如く配した第3のプレートと
    を有し、 前記第1の磁気空隙で振動板を駆動するようにしたこと
    を特徴とするスピーカ。
  5. 【請求項5】 スピーカボックスの前面にバッフル板に
    取り付けたスピーカを有するスピーカ装置において、 前記スピーカが請求項1、2、3又は4記載のスピーカ
    であることを特徴とするスピーカ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002315094A (ja) * 2001-04-18 2002-10-25 Minebea Co Ltd スピーカ

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