JP2000184482A - スピーカ及びスピーカ装置 - Google Patents

スピーカ及びスピーカ装置

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JP2000184482A
JP2000184482A JP10351624A JP35162498A JP2000184482A JP 2000184482 A JP2000184482 A JP 2000184482A JP 10351624 A JP10351624 A JP 10351624A JP 35162498 A JP35162498 A JP 35162498A JP 2000184482 A JP2000184482 A JP 2000184482A
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magnet
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JP10351624A
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Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Takayuki Mizuuchi
崇行 水内
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのスピーカを用いて磁気空隙内の磁気の
力を増大させたスピーカユニットを得ると共に音放射力
の反作用力を相殺できるスピーカ装置を提供する。 【解決手段】 第1及び第2の磁気回路を背中合せに構
成し、外側ヨーク19を用いることで第1及び第2の磁
気空隙7,7′の磁気力を高め、互に反対方向に配設し
た振動板10及び10′を有するスピーカユニットによ
って音放射力の反作用力を相殺させる様にスピーカボッ
クス1内に配設したスピーカユニットとスピーカ装置を
構成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピーカ及びスピー
カ装置に係わり、特に起磁力が大きくとれる防磁型の小
型スピーカ及びスピーカ振動板の音放射力の反作用力を
相殺或は減衰させる様にしたスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスピーカ装置の低域再生限界を
伸ばすための有効な手段として例えば、スピーカを設け
たバッフル板に開口及びダクトを設け、スピーカの振動
板の背面から出た音の位相を反転して、ダクトを介して
開口から外部に放射させて、スピーカの振動板から前面
に出る音波を強め、低音域を歪まない様にしたバスレフ
レックス型(位相反転型)のスピーカ装置は良く知られ
ている。
【0003】この様な位相反転型スピーカ装置は図6に
示す様にスピーカボックス1の前面に設けたバッフル板
2に穿ったスピーカ放音孔2aに対向してスピーカ3を
固定する。
【0004】このスピーカ3は例えば、図6に示す如
く、リング状マグネット4と、このリング状マグネット
4を挟むように取付けられたプレート5及びヨーク6と
を設け、プレート5の内周側とヨーク6のセンターポー
ル6aとの間に磁気空隙7を形成する。またプレート5
にはスピーカ3のフレーム8が取付けられ、振動板10
の外周部にエッジ9が設けられ、このエッジ9によって
コーン型の振動板10の外周部がフレーム8に保持され
ている。
【0005】一方、振動板10の内周部にボイスコイル
ボビン11が取付けられており、このボイスコイルボビ
ン11にはボイスコイル12が巻装され、ボイスコイル
12はプレート5及びヨーク6のセンターポール6aに
よって形成された磁気空隙7内に挿入する様になされて
いる。17はこのボイスコイル12をこの磁気空隙7内
に保持するためのダンパである。
【0006】またスピーカボックス1の外部の所定位置
に設けられた入力端子13aよりの音響信号を接続線1
4aを介してスピーカ3の端子15に供給し、端子15
よりの音響信号を錦糸線16を介してボイスコイル12
に供給している。
【0007】また、バッフル板2のスピーカ放音孔2a
と同一面に開口18aを有するダクト18を設け、スピ
ーカ3の振動板10の背面から出た音の位相を反転し
て、このダクト18からスピーカボックス1の外に放射
し、この振動板10の前面からでる音の低音域を拡げて
いる。
【0008】上述の様に位相反転型のスピーカ装置とす
ることで、密閉型に比べて低音再生限界を低くすること
が出来て、スピーカ3の低音共振周波数f0 の約80%
程度まで低域再生範囲を拡げることが出来るとされてい
る。
【0009】この様なスピーカ装置では図6に示す様
に、スピーカ3の振動板10の振動による音放射力F1
はスピーカ3の等価質量M1 にスピーカ3の振動板10
に働く加速度α1 即ち、F1 =M1 ・α1 で表せる。こ
の様な音放射力F1 に対し、振動板10の背面側からス
ピーカボックス1内に向かう反作用力−F1 も、スピー
カ装置が小型軽量でスピーカボックス1の容積が小さく
なれば顕著になり、振動板10の振動によってスピーカ
ボックス1内の空気は圧縮及び膨張を繰返し、この空気
は振動板10を元の位置に戻そうとする力となって働く
ためスピーカボックス1を揺動させ、低音再生が阻害さ
れる問題があった。
【0010】この様な問題を解決するために本出願人は
先に図7に示す様なスピーカ装置を提案した、図7で図
6との対応部分には同一符号を付して示す。
【0011】図7に於いて、スピーカボックス1は合成
樹脂で箱形にバッフル板2と一体に成型される。バッフ
ル板2の上側に穿設されたスピーカ放音孔2aに対向し
て、図6で詳記したと同様構成のスピーカ3を固定す
る。バッフル板2の下側に配された第1のダクト18及
び開口18aはバッフル板2の成型時に一体に形成され
る。
【0012】又、後面板1Bの上部にはバッフル板2に
穿ったスピーカ放音孔2aと対向する位置にスピーカ放
音孔2bを穿ち、第2のスピーカ3bを、好ましくはス
ピーカ3と背面同志が対向する様に、且つスピーカ放音
孔2bと対向する様に後面板1Bに固定すると共に第1
のダクト18よりダクト径の大きい第2のダクト18b
を第1のダクト18の所定長さ内でオーバラップし、且
つ同心円状断面が形成される様に後面板1Bと一体に植
立させ、第2のダクト18bの開口18cを通して第1
のダクト18の開口18aに放射する空気の等価質量M
D 及び等価抵抗RD を大きくする様に構成させている。
【0013】更に、第1及び第2のスピーカ3及び3b
には後面板1Bに配設した入力端子13a及び13b並
びに接続線14a及び14bを介して同一入力の音響信
号が供給されている。
【0014】上記した図7のスピーカ装置によれば第1
及び第2のダクト18及び18b間のダクト放射力FD1
及びFD2/2+FD2/2の反作用力−FD1及び−FD2
2+(−FD2/2)は夫々相殺されるので第1及び第2
のスピーカ3及び3bの放射力F1 及びF2 の反作用力
−F1 及び−F2 はF1 ≒F2 とすれば互に相殺するこ
とが出来る。
【0015】更に、図6のスピーカ3でヨーク6の裏面
にマグネット4の下側の例えばS極と同極に厚み方向に
磁着された、リング状のキャンセルマグネット4aを接
着剤等で接合し、カップ状に形成した金属性のシールド
カバーである外側ヨーク19を磁気回路を囲繞する様に
配設させた防磁型のスピーカ3もよく知られている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記した構成で
はスピーカボックス1内に一対の略同一構造のスピーカ
3及び3bを必要とし、スピーカボックス1の小型化を
図り難くなるだけでなく高価となる問題があった。
【0017】更に、スピーカの振動系を等しく作った2
つのスピーカでは低域共振周波数であるf0 の高い方が
共振鋭度のQはf0 に比例して大きくなるため低域の再
生には不向きになる弊害があった。
【0018】又、図6で説明した様な防磁型スピーカで
マグネットを外磁型とした場合には起磁力の強い大きな
マグネット4aを必要とする。然し、着磁方向が互に反
対方向に着磁されているため、磁気回路としての起磁力
(磁気の力)を大きくすることが出来ずキャンセルマグ
ネット4aの大きさにもよるが磁気空隙7の起磁力は最
大でマグネット4の起磁力の約20%程度しか利用する
ことが出来ない問題があった。
【0019】本発明は叙上の問題点を解消したスピーカ
及びスピーカ装置を提供しようとするものであり、発明
が解決しようとする課題は防磁効果が得られ、且つマグ
ネットを2つ用いると共に磁路を工夫することで起磁力
を増大させることが出来、キャンセルマグネットの効果
も出せ、且つスピーカの音放射力の反作用力を相殺させ
て、低域の拡大と強力な低域放射を行うと共に軽量なス
ピーカボックスの揺動を防止可能でQを小さくし、音質
を改善したスピーカ及びスピーカ装置を得ようとするも
のである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカはヨー
ク上に配設したマグネットとプレートで構成した夫々第
1及び第2の磁気回路を有し、上記第1及び第2の磁気
回路のヨークを背中合せとなし、第1及び第2の磁気回
路の一方のプレートの外径を他方のプレートの外径より
大となしたプレートの外径に接して第1及び第2の磁気
回路を囲繞する様に設けた外側ヨークに磁気空隙を形成
し、この磁気空隙内を通して第1又は第2の磁気回路の
磁気空隙にボイスコイルを配設した振動板を互に反対方
向に向けて放音させる様に成したものである。
【0021】本発明のスピーカによれば防磁型のスピー
カとすることが出来ると共に磁気回路の起磁力の増大が
可能で小型な構成でスピーカボックス内の音放射力の反
作用を相殺又は減衰可能なスピーカ装置が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスピーカの一形態
例を図1乃至図5によって詳記する。尚、これら各図に
於いて、図6及び図7との対応部分には同一符号を付し
て示してある。
【0023】図1のスピーカは略等しい口径の第1及び
第2のスピーカ3及び3bを背中合せに配設したスピー
カユニットを示すものである。
【0024】図1例に於いて第1の磁気回路を構成する
円盤状の第1のヨーク6上の中心位置に突設した円柱状
の第1のセンタポール6aは第1のヨーク6上に立設さ
れている。第1のヨーク6上にはリング状の第1のマグ
ネット4を接着剤等で接合する。第1のマグネット6は
上下方向にN極及びS極又は上下方向にS極及びN極が
着磁され、この第1のマグネット4の厚みに較べて第1
のセンタポール6aを充分に長く構成させる。
【0025】このリング状の第1のマグネット4のN極
上にリング状の第1のプレート5を接着固定すると共に
この第1のプレート5の内周面と第1のセンタポール6
aの外周面との間で第1の磁気空隙7を形成する。
【0026】第1のヨーク6の裏面に、この第1のヨー
ク6と同径の第2のヨーク6′を接着剤を介して接合す
る。第2のヨーク6′は第2のセンタポール6a′が植
立され、第2のヨーク6′上には上下方向にN極及びS
極と第1のマグネット4と同極性方向、又は上下方向に
S極及びN極と、第1のマグネット5と反対極性方向に
着磁した第2のマグネット4′が接着剤を介して接合さ
れる。
【0027】第2のマグネット4′上にはリング状の第
2のプレート5′を接着固定すると共に、この第2のプ
レート5′の内周面と第2のセンタポール6a′の外周
面との間で第2の磁気空隙7′を形成する。
【0028】第2のプレート5′は第1のプレート5の
直径より充分に大きな直径と成し、この第2のプレート
5′の外径部を覆う様に有底円筒で底部の中心位置に透
孔19aを有する外側ヨーク19を接合する。この外側
ヨーク19の底部に穿たれた透孔19aと対向する第1
のセンタポール7aとの間に第3の磁気空隙20を形成
する。
【0029】外側ヨーク19の上側には図6及び図7で
詳記したスピーカ3と同様の漏斗状のフレーム8が接着
剤を介して接合され、やや長手のボイスコイルボビン1
1を外側ヨーク19の透孔19aとセンタヨーク6aと
の空隙を通して、第1の磁気空隙7内まで挿通し、第1
の磁気空隙7内のボイスコイルボビン11上にボイスコ
イル12を巻回する。
【0030】ボイスコイルボビン11の中間位置とフレ
ーム8の底部上面間にダンパ17を支持すると共にボイ
スコイルボビン11の上部位置とフレーム8の最大口径
部間にエッジ9と一体化したフリーエッジ型の漏斗状の
振動板10を支持し、エッジ9の最大外径部はリング状
のガスケット21で固定されている。尚、ボイスコイル
ボビン11上にはダスト侵入防止用キャップ22が接合
されている。15はフレーム8に固定した端子、16は
端子15とボイスコイル12間を接続する錦糸線であ
る。
【0031】第2のスピーカ3bのプレート5′上に固
定したフレーム8′上に配設した振動系を形成する振動
板8′、エッジ9′、ダンパ12′、ボイスコイルボビ
ン12′、ボイスコイル11′、キャップ22′、ガス
ケット21′、端子15′、錦糸線16′はボイスコイ
ル12′が第2の磁気空隙7′内に配設されている以
外、第1のスピーカ3と略同一構造である。
【0032】上述のスピーカユニット23の磁気回路部
分のみを取り出して起磁力を強力にし、磁束数を増大出
来ることを以下図2を用いて説明する。
【0033】図2は図1の第1及び第2のスピーカ3及
び3bの着磁方向を一部変更した磁気回路部分を示すも
ので、センタラインC.Lから左側は第1及び第2のリ
ング状マグネット4及び4′を厚み方向にS極及びN極
並びにS極及びN極と同極性にして、第1及び第2のヨ
ーク6及び6′上に重ねた場合を示し、センタライン
C.Lから右側は第1及び第2のリング状マグネット4
及び4′を厚み方向にN極及びS極並びにS極及びN極
と逆極性に第1及び第2のヨーク6及び6′上に重ねた
場合を示している。
【0034】図2の右側の様に逆極性で第1及び第2の
マグネット4及び4′を重ねる場合は図6に説明したキ
ャンセルマグネット19と同じとなるが、この磁気回路
構成では外側ヨーク19がシールドヨークの効果を果た
すと共に第1及び第2の磁気空隙7及び7′を通る磁束
数を増加させて、20%程度しか利用されていない第1
及び第2のマグネット4及び4′の起磁力を有効に利用
出来て、磁気空隙7及び7′での起磁力を大幅に増加さ
せることが出来る。
【0035】即ち、図2の右側に示す磁気回路では第1
のマグネット4のN極から出た磁束は第1のプレート5
→第1の磁気空隙7→第1のセンタポール6a→第1の
ヨーク6→第1のマグネット4のS極に至る閉回路磁束
25と、第1のマグネット4のN極→第1のプレート5
→第1のセンタポール6a→第3の磁気空隙20→外側
ヨーク19の有底部及び外周部→第2のプレート5′→
第2の磁気空隙7′→第2のセンタポール6a′→第1
のヨーク6→第1のマグネット4のS極の閉回路磁束2
6と、第1のマグネット4のN極→第1のプレート5→
第1の磁気空隙7→第1のセンタポール6a→第3の磁
気空隙20→外側ヨーク19の有底部及び外周部→第2
のプレート5′→第2の磁気空隙7′→第2のセンタポ
ール6a′→第2のヨーク6′→第2のマグネット4′
のS極に至る閉回路磁束27と、第1のマグネット4の
N極→第1のプレート5→第1のセンタポール6a→第
1及び第2のヨーク6及び6′→第2のマグネット4′
のS極→第2のマグネット4′のN極→第2のプレート
5′→第2の磁気空隙7′→第2のセンタポール6a′
→第1及び第2のヨーク6及び6′→第1のマグネット
4のS極に至る閉回路28並びに第2のマグネット4′
のN極→第2のプレート5′→第2の磁気空隙7′→第
2のセンタポール6a′→第2のヨーク6′→第2のマ
グネット4′のS極の閉回路磁束29等を誘起する。
【0036】同様に第1及び第2の磁気回路を構成する
図2のセンタラインC.Lの左側の磁気回路では第1の
マグネット4のN極から出た磁束は第1のヨーク6→第
1のセンタポール6a→第1のプレート5→第1のヨー
ク4のS極に至る閉回路磁束25aと、第2のマグネッ
ト4′のN極→第2のプレート5′→第1の磁気空隙
7′→第2のセンタポール6a′→第2のヨーク6′→
第2のマグネット4′のS極に至る閉回路磁束29a
と、第2のマグネット4′のN極→第2のプレート5′
→外側ヨーク19の外周部と有底部→第3の磁気空隙2
0→第1のセンタポール6a→第1の磁気空隙7→第1
のプレート5→第1のマグネット4のS極→第1のマグ
ネット4のN極→第1及び第2のヨーク6及び6′→第
2のマグネット4′のS極に至る閉回路磁束26aと、
第2のマグネット4′のN極→第2のプレート5′→外
側ヨーク19の外周部及び有底部→第1のセンタポール
6a→第1及び第2のヨーク6及び6′→第2のマグネ
ット4′のS極に至る閉回路磁束27a並びに第2のマ
グネット4′→第2のプレート5′→第2の磁気空隙
7′→第2のセンタポール6a′→第1及び第2のヨー
ク6及び6′→第1のセンタポール6a→第1の磁気空
隙7→第1のプレート5→第1のマグネット4のS極→
第1のマグネット4のN極→第2のマグネット4′のS
極に至る閉回路磁束28a等を誘起する。
【0037】上述の各磁束は第1のプレート5と外側ヨ
ーク19の有底部間の距離、第1〜第3の磁気空隙7,
7′,20の間隙、第1及び第2のマグネット4及び
4′並びにヨーク6及び6′、プレート5及び5′の磁
路長によって左右されるが、これらを適当に選択すれ
ば、第1及び第2の磁気空隙7及び7′内の磁束数を増
加させることが出来て、マグネット4及び4′が持って
いた従来の起磁力を全起磁力の1/3以上、引き出すこ
とが可能となり、磁気空隙7及び7′を通過する磁束線
数の増加分だけ高い起磁力が付与される様に成る。
【0038】本例は上述の様に磁気回路が構成されるの
で図2のセンタポールC.Lより右側に示す構成では外
側ヨーク19によるキャンセル効果が顕著であり、左側
に示す構成では着磁し易い磁気回路が得られ、共に従来
の2つのマグネットを用いた磁気回路に比べて磁気空隙
7及び7′内での起磁力即ち磁気の力を大幅に向上可能
なものが得られる。
【0039】また、本例によれば2個のリング状マグネ
ット4,4′を使用し、3個の磁気空隙7,7′,20
の内、磁場の最も強い(磁束の多い)磁気空隙7及び
7′により振動板10を駆動する様にしているので、こ
の振動板10を駆動する磁気の力が増大し、感度及び音
質が向上すると共にスピーカの低音の最低共振周波数に
おける共振鋭度Qを小さくでき、小型のスピーカボック
スを使用したときの低音の再生帯域を拡大できるスピー
カ装置を得ることができる。
【0040】図3は本発明のスピーカユニット23の他
の構成例を示すものであり、図1との対応部分には同一
符号を付して重複説明を省略するが、本例では第2の磁
気回路を構成する第2のプレート5′と第2のセンタポ
ール6a′間にはツイータ用の振動系を配設した場合を
示すもので、金属等をドーム状に成型したダイアフラム
30は第2のプレート5′上に固定したリング状のダイ
アフラムリング31上に保持され、ダイアフラム30に
接合したボイスコイルボビン11′に巻回したボイスコ
イル12′を第2の磁気空隙7′内に上下振動可能に保
持させたものである。
【0041】図4は図1のスピーカユニット23を図7
で詳記したと同様構成の位相反転型のスピーカボックス
1内に配設させて第1及び第2のスピーカ3及び3aの
音放射力F1 及びF2 の反作用力−F1 及び−F2 を互
に相殺し、且つ第1及び第2のダクト18及び18b間
のダクト放射力FD1及びFD2/2+FD2/2の反作用力
−FD1及び−FD2/2+(−FD2/2)を夫々相殺させ
る様にしたもので、小型軽量なスピーカボックス1の搖
動が抑えられると共にスピーカ3及び3aの振動板10
を振動する磁気の力が強いので、このスピーカ装置の感
度及び音質が向上すると共にスピーカの低音の最低共振
周波数における共振鋭度Qを小さくでき、小型のスピー
カボックス1を使用したときの低音の再生帯域を拡大で
ききるスピーカ装置を得ることができる。
【0042】図5は本発明のスピーカ装置の他の構成を
示すものであり、図4と異なる点はスピーカユニット2
3を構成する第1及び第2のスピーカ3及び3aの磁気
回路で第1のマグネット4上のプレート5を外側ヨーク
19の有底部19bと成した場合であり、この構成の磁
気回路であっても外側ヨーク19を設けるだけで第1及
び第2の磁気空隙7及び7′での磁気の力を上昇させて
スピーカボックスを更に薄型化出来るものが得られる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、第1及び第2のスピー
カの夫々の磁気回路の磁気空隙を通る磁束線数は外側ヨ
ーク及び第1及び第2のセンタポールを通して、複数種
類の経路を経た複数本の磁束線が交錯するため、キャン
セルマグネットを必要としない簡単な構成で防磁型スピ
ーカが得られると共に強い磁気の力を磁気空隙部分に得
ることが出来る。
【0044】又、2個のリング状マグネットを使用し、
3個の磁気空隙の内、最も磁場の強い磁気空隙により互
に背中合せの2つの振動板を駆動する様にしているの
で、これら2つの振動板を駆動する磁気の力が増大し、
感度及び音質が向上すると共にスピーカの低音の最低共
振周波数における共振鋭度Qを小さくでき、小型のスピ
ーカボックスを使用したときの低音の再生帯域を拡大
し、音の放射力の反作用を相殺できるスピーカ装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スピーカユニットの実施の形態の一例を
示す断面図(I)である。
【図2】本発明のスピーカユニットに用いる磁気回路の
磁路説明図である。
【図3】本発明のスピーカユニットの他の例を示す断面
図(II)である。
【図4】本発明のスピーカ装置の実施の形態の例を示す
断面図(I)である。
【図5】本発明のスピーカ装置の実施の形態の他の例を
示す断面図(II)である。
【図6】従来のスピーカ装置の側断面図である。
【図7】従来のスピーカ装置の構成を示す他の側断面図
である。
【符号の説明】
3,3a‥‥第1及び第2のスピーカ、4,4′‥‥第
1及び第2のマグネット、10,10′‥‥振動板、1
9‥‥外側ヨーク、23‥‥スピーカユニット
フロントページの続き (72)発明者 水内 崇行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D012 BA03 BB02 BB03 BB04 CA08 CA09 DA04 FA02 5D017 AD12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨーク上に配設したマグネットとプレー
    トで構成した夫々第1及び第2の磁気回路を有し、 上記第1及び第2の磁気回路の上記ヨークを背中合せと
    なし、該第1及び第2の磁気回路の一方のプレートの外
    径を他方のプレートの外径より大となしたプレートの外
    径に接して、該第1及び第2の磁気回路を囲繞する様に
    設けた外側ヨークに磁気空隙を形成し、この磁気空隙内
    を通して上記第1又は第2の磁気回路の磁気空隙にボイ
    スコイルを配設した振動板を互に反対方向に向けて放音
    させる様に成したことを特徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】 前記背中合せとする第1及び第2の磁気
    回路のマグネットの極性を互に反対極性と成したことを
    特徴とする請求項1記載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 前記背中合せとする第1及び第2の磁気
    回路のマグネットの極性を互に同一極性と成したことを
    特徴とする請求項1記載のスピーカ。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の磁気回路のいずれか
    一方のヨークに植立したセンタポールを延設し、前記外
    側ヨークとの間で形成する磁気空隙と成したことを特徴
    とする請求項1記載のスピーカ。
  5. 【請求項5】 位相反転型のスピーカボックスの前後板
    に設けたスピーカ放音孔に対向してスピーカを配設した
    成るスピーカ装置であって、 上記スピーカは請求項1、2、3又は4の前記スピーカ
    であることを特徴とするスピーカ装置。
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