JP2000350289A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP2000350289A
JP2000350289A JP11158281A JP15828199A JP2000350289A JP 2000350289 A JP2000350289 A JP 2000350289A JP 11158281 A JP11158281 A JP 11158281A JP 15828199 A JP15828199 A JP 15828199A JP 2000350289 A JP2000350289 A JP 2000350289A
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JP
Japan
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plate
voice coil
speaker
coil
magnetic
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Pending
Application number
JP11158281A
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English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
Kenji Tokushige
賢二 徳重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気空隙を長くすることなく、ボイスコイ
ルを軽くするようにし、超高音域まで再生できるスピー
カを提案せんとするものである。 【解決手段】 コーン形の振動板8の内周部にボイスコ
イルボビン11を取り付けると共にこのボイスコイルボ
ビン11にボイスコイル12を巻装し、このボイスコイ
ル12をプレート5の内周面とセンターポール3aの外
周面とで形成する磁気空隙6に挿入するようにしたスピ
ーカにおいて、このボイスコイルボビン11を導電性材
料で形成してショートコイルとして動作するようにする
と共にこのプレート5を駆動コイルとして動作するよう
にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超高音域まで再生で
きるようにした広再生帯域のスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、1つのコーン紙による板動板の内周部にボイスコイ
ルボビンを取り付けると共にこのボイスコイルボビンに
ボイスコイルを巻装し、このボイスコイルを磁気空隙に
挿入するようにした小さい口径例えば口径39mmのダ
イナミック形の全帯域のスピーカにおいても、超高音域
を再生(放射)することは非常に困難で、このスピーカ
においてもボイスコイルの質量が大きいこと等の理由
で、例えば40kHzまでの再生がせいぜいであった。
【0003】このボイスコイルの質量を軽くする方法と
して、駆動コイルによりボイスコイルボビンより成るシ
ョートコイルを振動する電磁誘導形のスピーカとするこ
とが考えられるが、斯る電磁誘導形のスピーカにおいて
は、磁気空隙内に駆動コイルを挿入する必要があり、こ
の磁気空隙がこの駆動コイルの分だけ長くなり、この磁
気空隙の磁気の力がその分だけ弱くなる不都合があっ
た。
【0004】本発明は、斯る点に鑑み磁気空隙を長くす
ることなく、ボイスコイルを軽くするようにし、超高音
域を再生できるスピーカを提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明スピーカは、コー
ン形の振動板の内周部にボイスコイルボビンを取り付け
ると共にこのボイスコイルボビンにボイスコイルを巻装
し、このボイスコイルをプレートの内周面とセンターポ
ールの外周面とで形成する磁気空隙に挿入するようにし
たスピーカにおいて、このボイスコイルボビンを導電性
材料で形成してショートコイルとして動作するようにす
ると共にこのプレートを駆動コイルとして動作するよう
にしたものである。
【0006】斯る本発明によれば、ボイスコイルを磁気
空隙に挿入してダイナミック形のスピーカとして動作す
ると共にボイスコイルボビンを導電性材料で形成してシ
ョートコイルとして動作するようにし、且つプレートを
駆動コイルとして動作するようにして電磁誘導形のスピ
ーカとして動作するようにしたので、音圧レベルを上げ
ることができ、従来と同じ音圧レベルを得るときには、
ボイスコイルの巻数を少なく即ちボイスコイルの質量を
小さくでき、このボイスコイルの質量が軽くなった分だ
け超高音域まで再生することができると共に磁気空隙を
形成するプレートを駆動コイルとしているのて磁気空隙
の長さを大きくする必要がなく、この磁気空隙の磁気の
力を弱くすることがなく高音質の音を再生できるスピー
カを得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明スピーカの実施の形態の例につき説明しよう。
【0008】図1例においては、所定大きさの壺形のシ
ールドカバー1の底部1a上に厚さ方向にN極及びS極
が着磁されたリング状マグネット2をN極がこの壺形の
シールドカバー1の底部1aに当接する如く接着固定す
る。この場合、壺形のシールドカバー1の底部1aに設
けたマグネットガイド1bにより、このリング状マグネ
ット2の位置決めを行う。
【0009】このリング状マグネット2のS極上にセン
ターポール3aとフランジ3bとを一体形成したヨーク
3を、このヨーク3のフランジ3bの底面を当接する如
く固定する。
【0010】このヨーク3のフランジ3b上に厚さ方向
にN極及びS極が着磁されたリング状マグネット4をS
極がこのヨーク3のフランジ3b上に当接する如く接着
固定する。この場合、リング状マグネット4をこのヨー
ク3のセンターポール3aが貫通する如くなすと共にこ
のヨーク3のフランジ3b上に設けたマグネットガイド
3cにより、このリング状マグネット4の位置決めを行
う。
【0011】このリング状マグネット4のN極上にリン
グ状のプレート5を絶縁シート20aを介して接着固定
すると共にこのプレート5の内周面とセンターポール3
aの外周面との間で磁気空隙6を形成する如くする。ま
た、このプレート5の外周面と壺形シールドカバー1の
側壁の上端の内周面とは所定間隔離し絶縁する如くす
る。
【0012】この場合、リング状マグネット2及び4は
互に逆方向に着磁され、リング状マグネット2がキャン
セルマグネットを構成すると共に壺形シールドカバー1
によりこのリング状マグネット2及び4の外周を覆う如
くしているので、磁気シールド形のスピーカを構成す
る。
【0013】本例においては、このプレート5を図2に
示す如く、ドーナツ形の所定厚さの磁性体板で構成する
と共に径方向に延びるスリット5aを設けて、1ターン
のコイルとし、このコイルの一端及び他端に入力端子5
b及び5cを設け、この入力端子5b及び5c間に音響
信号を供給する如くする。この場合このプレート5を1
ターンの駆動コイルとして働く如くする。
【0014】また、このプレート5の上面に絶縁シート
20bを介してスピーカのフレーム7を取り付け、この
フレーム7の外周部に、外周にエッジ9が設けられたコ
ーン形の振動板8の外周部をガスケット10により保持
する如くする。この場合、絶縁シート20a及び20b
によりプレート5を電気的に絶縁する如くする。
【0015】一方、振動板8の内周部にボイスコイルボ
ビン11を取り付け、このボイスコイルボビン11にボ
イスコイル12を巻装すると共に接着固定し、このボイ
スコイル12をプレート5の内周面及びヨーク3のセン
ターポール3aの外周面の間に形成した磁気空隙6内に
挿入する如くする。
【0016】本例においては、図3に示す如く、このボ
イスコイルボビン11を導電性材料例えばアルミ薄板で
円筒状に形成すると共にこのボイスコイルボビン11の
全域に亘って導通(ショート)状態とし、ショートコイ
ルとなる如くする。
【0017】この例えばアルミ薄板より成るボイスコイ
ルボビン11の外周表面にこのボイスコイルボビン11
を補強する補強テープ13を巻き付ける如くして設ける
と共にこのボイスコイルボビン11にボイスコイル12
を巻装し、接着固定する。この図3において、12a及
び12bはこのボイスコイル12の音響信号供給用のボ
イスコイル引出線である。
【0018】また、図1例においては、このボイスコイ
ル12を磁気空隙6内にダンパー14により保持する如
くする。このダンパー14として例えば布に合成樹脂を
含浸させた渦巻ダンパーを使用する。また、このボイス
コイルボビン11の上面を覆う如く、ダスト浸入防止用
のキャップ15を設ける。
【0019】またスピーカのフレーム7の所定位置に入
力端子16を設け、この入力端子16に供給される音響
信号を錦糸線17を介してボイスコイル12に供給する
ようにする。
【0020】斯る、図1例のスピーカにおいてはリング
状マグネット4のN極よりの磁束が、リング状マグネッ
ト4のN極→プレート5→磁気空隙6→ヨーク3のセン
ターポール3a→フランジ3b→リング状マグネット4
のS極の磁気回路を流れる。
【0021】また、本例においては、図4に示す如くボ
イスコイル12に直列にプレート5より成る1ターンの
駆動コイルを接続すると共にこのボイスコイル12に並
列にハイパスフィルタを構成するコンデンサ22を接続
し、このボイスコイル12及びコンデンサ22の並列回
路と、駆動コイル5との直列回路に音響信号21を供給
する如くする。この図4において、11はボイスコイル
ボビン11より成るショートコイルである。
【0022】本例において、ボイスコイル12及びプレ
ート5より成る1ターンの駆動コイルに音響信号を供給
したときには、ボイスコイル12及び磁気空隙6等によ
りダイナミック形のスピーカとして動作し振動板8を振
動すると共に、導電性材料例えばアルミ薄板より成るボ
イスコイルボビン11がショートコイルを構成して電磁
誘導形のスピーカとして動作し振動板8を振動するの
で、音圧レベルを上げることができ、従来と同じ音圧レ
ベルを得るときにはボイスコイル12の巻数を少なく即
ちボイスコイル12の質量を小さくでき、このボイスコ
イル12の質量が軽くなった分だけ超高音域まで再生す
ることができると共に磁気空隙6を形成するプレート5
を1ターンの駆動コイルとしているので、磁気空隙6の
長さを大きくする必要がなく、この磁気空隙6の磁気の
力を弱くすることがなく、高音質の音を再生できるスピ
ーカを得ることができる。
【0023】図5、図6及び図7は夫々本発明スピーカ
の実施の形態の他の例を示す。この図5、図6及び図7
につき説明するに図1に対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0024】図5例においては、所定大きさの壺形のシ
ールドカバー兼ヨーク30の底部30aの中央上にセン
ターポール31aとフランジ31bとを一体成形したヨ
ーク31を、このヨーク31の底面を当接する如く接着
固定する。
【0025】このヨーク31のフランジ31b上に厚さ
方向にN極及びS極が着磁されたリング状マグネット3
2をN極がこのヨーク31のフランジ31b上に当接す
る如く接着固定する。この場合、リング状マグネット3
2をこのヨーク31のセンターポール31aが貫通する
如くなすと共にこのヨーク31のフランジ31b上に設
けたマグネットガイド31cにより、このリング状マグ
ネット32の位置決めを行う。
【0026】このリング状マグネット32のS極上に絶
縁シート33aを介してリング状プレート34を接着固
定すると共にこのプレート34の内周面とセンターポー
ル31aの外周面との間で磁気空隙35を形成する如く
する。
【0027】このプレート34は、図2に示す如く、ド
ーナツ形の所定厚さの磁性体板で構成すると共に径方向
に延びるスリットを設けて1ターンの駆動コイルとし、
この駆動コイルの一端及び他端に入力部34b及び34
cを設け、この入力部34b及び34c間に音響信号を
供給する如くする。
【0028】また、このプレート34上に絶縁シート3
3bを介して厚さ方向にN極及びS極が着磁されたリン
グ状マグネット36をS極がこのプレート34上に絶縁
シート33bを介して当接する如く接着固定する如くす
る。この場合、このリング状マグネット36をこのヨー
ク31のセンターポール31aが貫通する如くする。ま
た、このリング状マグネット32及び36は互いに逆方
向に着磁したものである。また、この場合、絶縁シート
33a及び33bにより、プレート34を電気的に絶縁
する如くする。
【0029】このリング状マグネット36のN極上にリ
ング状のプレート37を接着固定すると共にこのプレー
ト37の内周面とセンターポール31aの外周面との間
で磁気空隙38を形成する如くする。また、このプレー
ト37の外周面を壺形のシールドカバー兼ヨーク30の
側壁の上端の内周面に当接する如くする。
【0030】この図5例においては、リング状マグネッ
ト32及び36よりの磁束は、シールドカバー兼ヨーク
30、ヨーク31、プレート34及び37を通して流れ
るので漏洩磁束は少なく、磁気シールド形のスピーカを
構成する。
【0031】また、このプレート37の上面にスピーカ
のフレーム7を取り付け、このフレーム7の外周にエッ
ジ9が設けられたコーン形の振動板8の外周部をガスケ
ット10により保持する如くする。
【0032】一方、振動板8の内周部にボイスコイルボ
ビン11を取り付け、このボイスコイルボビン11にボ
イスコイル12を巻装すると共に接着固定し、このボイ
スコイル12をプレート34の内周面及びヨーク31の
センターポール31aの外周面の間に形成した磁気空隙
35内に挿入する如くする。
【0033】この図5例においても、このボイスコイル
ボビンを図3に示す如く構成する。即ちこのボイスコイ
ルボビン11を導電性材料例えばアルミ薄板で円筒状に
形成すると共にこのボイスコイルボビン11の全域に亘
って導通(ショート)状態とし、ショートコイルとなる
如くする。
【0034】また、図5例においては、このボイスコイ
ル12を磁気空隙35内にダンパー14により保持する
如くする。このダンパー14として例えば布に合成樹脂
を含浸させた渦巻ダンパーを使用する。また、このボイ
スコイルボビン11の上面を覆う如く、ダスト浸入防止
用のキャップ15を設ける。
【0035】またスピーカのフレームの所定位置に入力
端子16を設け、この入力端子16に供給される音響信
号を錦糸線17を介してボイスコイル12に供給するよ
うにすると共にシールドカバー兼ヨーク30の所定位置
に駆動コイル入力端子39を設け、この駆動コイル入力
端子39に供給される音響信号を接続線39a及び入力
部34b,34cを介してプレート34より成る1ター
ンの駆動コイルに供給する如くする。この場合、接続線
39aをシールドカバー兼ヨーク30の所定位置に設け
た開口30bを通す如くする。
【0036】斯る図5例のスピーカにおいては、リング
状マグネット32のN極よりの磁束は、リング状マグネ
ット32のN極→ヨーク31のフランジ31b→センタ
ーポール31a→磁気空隙35→プレート34→リング
状マグネット32のS極の磁気回路と、リング状マグネ
ット32のN極→ヨーク31のフランジ31b→シール
ドカバー兼ヨーク30の底部30a→側壁→プレート3
7→磁気空隙38→ヨーク31のセンターポール31a
→磁気空隙35→プレート34→リング状マグネット3
2のS極の磁気回路とを流れる。
【0037】また、リング状マグネット36のN極より
の磁束は、リング状マグネット36のN極→プレート3
7→磁気空隙38→ヨーク31のセンターポール31a
→磁気空隙35→プレート34→リング状マグネット3
6のS極の磁気回路と、リング状マグネット36のN極
→プレート37→シールドカバー兼ヨーク30の側壁→
底部30a→ヨーク31のフランジ31b→センターポ
ール31a→磁気空隙35→プレート34→リング状マ
グネット36のS極の磁気回路とを流れる。
【0038】従って、この図5例においては、この2つ
のリング状マグネット32及び36よりの同方向の磁束
が磁気空隙35に流れ、この磁気空隙35の磁気の力を
大きくできる。
【0039】また、この図5例においても、図4に示す
如く、ボイスコイル12に直列にプレート34より成る
1ターンの駆動コイルを接続すると共にこのボイスコイ
ル12に並列にハイパスフィルタを構成するコンデンサ
22を接続し、このボイスコイル12及びコンデンサ2
2の並列回路と駆動コイル34との直列回路に音響信号
21を供給する如くする。
【0040】この図5例において、ボイスコイル12及
びプレート34より成る1ターンの駆動コイルに音響信
号を供給したときには、ボイスコイル12及び磁気空隙
35等によりダイナミック形のスピーカとして動作し振
動板8を振動すると共に、導電性材料例えばアルミ薄板
より成るボイスコイルボビン11がショートコイルを構
成して電磁誘導形のスピーカとして動作し、振動板を振
動するので、音圧レベルを上げることができ、従来と同
じ音圧レベルを得るときにはボイスコイル12の巻数を
少なく即ちボイスコイル12の質量を小さくでき、この
ボイスコイル12の質量が軽くなった分だけ超高音域ま
で再生することができると共に、磁気空隙35を形成す
るプレート34を1ターンの駆動コイルとしているので
磁気空隙35の長さを大きくする必要がなく、この磁気
空隙35の磁気の力を弱くすることがなく高音質の音を
再生できるスピーカを得ることができる。
【0041】図6例は、図1例においてプレート5を例
えば図8に示す如く、磁性体より成る例えば絶縁ワニス
と融着ワニスとで被覆された線材によりリング状に所定
回数巻回して形成した所定幅及び所定厚さのリング状の
コイルにより構成したプレート40としたものである。
【0042】斯るプレート40においては、コイルの巻
き初め及び巻き終りを夫々入力端子40a及び40bと
し、この入力端子40a及び40b間に音響信号を供給
し、駆動コイルとして動作する如くする。
【0043】また、この図6例においてはプレート40
を形成する線材に絶縁ワニスと融着ワニスが塗られ絶縁
処理されているので絶縁シート20a,20bは不要で
ある。
【0044】この図6例においては、プレート40の内
周面とヨーク3のセンターポール3aの外周面とで磁気
空隙6を形成すると共にこのプレート40の外周面を壺
形のシールドカバー1の側壁の上端部に当接する如くす
る。
【0045】このプレート40の外周面を壺形のシール
ドカバー1の側壁の上端部に当接したときには、このシ
ールドカバー1がヨークとしても働き、リング状マグネ
ット2のN極よりの磁束を、リング状マグネット2のN
極→シールドカバー1の底部1a→側壁→プレート40
→磁気空隙6→ヨーク3のセンターポール3a→フラン
ジ3b→リング状マグネット2のS極の磁気回路を通し
て流し、この磁気空隙6の磁気の力を更に増大する。
【0046】この図6例において、その他は図1例と同
様に構成する。
【0047】斯るプレート40を磁性体の線材によるコ
イルで形成したときは、磁性体の板材で構成したものに
比較して、磁気空隙6に93%以上の磁気の力を発生す
ることができる。
【0048】従って、図6例においても図1例と同様の
作用効果が得られることは容易に理解できよう。
【0049】次に、図7例につき説明するに、この図7
例において、図1例及び図5例に対応する部分には同一
符号を付し、その重複説明は省略する。
【0050】図7例は図5例において、プレート34を
例えば図8に示す如く、磁性体より成る例えば絶縁ワニ
スと融着ワニスとで被覆された線材によりリング状に所
定回数巻回して形成した、所定幅及び所定厚さのリング
状コイルにより構成したプレート41としたものであ
る。
【0051】斯るプレート41においてもコイルの巻き
初め及び巻き終りを夫々入力端子とし、この入力端子間
に音響信号を供給し、駆動コイルとして動作する如くす
る。
【0052】また、この図7例においてはプレート41
を形成する線材に絶縁ワニスと融着ワニスが塗られ、絶
縁処理されているので絶縁シート33a,33bは不要
である。この図7例はその他は図5例と同様に構成す
る。
【0053】斯るプレート41を磁性体の線材によるコ
イルで形成したときは、磁性体の板材で構成したものに
比較して磁気空隙35に93%以上の磁気の力を発生す
ることができる。
【0054】従って、図7例においても図5例と同様の
作用効果が得られることは容易に理解できよう。
【0055】図9及び図10は、この図6及び図7に示
す如き、超高音域まで再生できる広再生帯域のスピーカ
を小形のスピーカボックス50に取り付けた位相反転形
のスピーカ装置の例を示す。この図9例につき説明する
に、この図9においては、ABS樹脂等で略直方体の箱
形に成形したスピーカボックス50の前面に設けたバッ
フル板51に穿ったスピーカ放音孔51aに対向して、
この図6例に示す如きスピーカを固定する。
【0056】また、スピーカボックス50の外部の所定
位置に設けられた入力端子52より音響信号を接続線5
3,54,55を介してスピーカのボイスコイル入力端
子16及び駆動コイル入力端子40b,40cに供給
し、この音響信号を直列接続されたボイスコイル12及
びプレート40より成る駆動コイルに供給する如くす
る。
【0057】また、バッフル板51のスピーカ放音孔5
1aの同一面に開口56aを有するダクト56を設け、
スピーカの振動板8の背面から出た音の位相を反転し
て、このダクト56からスピーカボックス50の外に放
射する如くする。
【0058】この場合、このスピーカの振動板8の背面
から出た音の位相を反転して、このダクト56からスピ
ーカボックス50の外に放射し、この振動板8の前面か
ら出る音の低音域を広げる如くしている。
【0059】斯る本例によるスピーカ装置によれば、小
形で、超高音域まで再生できる広再生帯域のスピーカ装
置を得ることができる。
【0060】また、図10例においては、ABS樹脂等
で略直方体の箱形に成形したスピーカボックス50の前
面に設けたバッフル板51に穿ったスピーカ放音孔51
aに対向して、この図7例に示す如きスピーカを固定す
る。
【0061】また、スピーカボックス50の外部の所定
位置に設けられた入力端子52より音響信号を接続線5
3,54,55を介してスピーカのボイスコイル入力端
子16及び駆動コイル入力端子39に供給し、この音響
信号を直列接続されたボイスコイル12及びプレート4
1より成る駆動コイルに供給する如くする。
【0062】また、バッフル板51のスピーカ放音孔5
1aの同一面に開口56aを有するダクト56を設け、
スピーカの振動板8の背面から出た音の位相を反転し
て、このダクト56からスピーカボックス50の外に放
射する如くする。
【0063】この場合、このスピーカの振動板8の背面
から出た音の位相を反転して、このダクト56からスピ
ーカボックス50の外に放射し、この振動板8の前面か
ら出る音の低音域を広げる如くしている。斯る、図10
例によるスピーカ装置によれば、小形で超高音域まで再
生できる広再生帯域のスピーカ装置を得ることができ
る。
【0064】尚、本発明は上述例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得
ることは勿論である。
【0065】
【発明の効果】本発明において、ボイスコイル及びプレ
ートより成る駆動コイルに音響信号を供給したときに
は、ボイスコイル及び磁気空隙等によりダイナミック形
のスピーカとして動作し振動板を振動すると共に、導電
性材料例えばアルミ薄板より成るボイスコイルボビンが
ショートコイルを構成して電磁誘電形のスピーカとして
動作し振動板を振動するので、音圧レベルを上げること
ができ、従来と同じ音圧レベルを得るときにはボイスコ
イルの巻数を少なく即ちボイスコイルの質量を小さくで
き、このボイスコイルの質量が軽くなった分だけ超高音
域まで再生することができると共に磁気空隙を形成する
プレートを駆動コイルとしているので、磁気空隙の長さ
を大きくする必要がなく、この磁気空隙の磁気の力を弱
くすることがなく、高音質の音を再生できるスピーカを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スピーカの実施の形態の例を示す断面図
である。
【図2】本発明に使用されるプレートの例を示す斜視図
ある。
【図3】本発明に使用されるボイスコイルボビンの例を
示す斜視図である。
【図4】本発明の説明に供する線図である。
【図5】本発明スピーカの実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図6】本発明スピーカの実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図7】本発明スピーカの実施の形態の他の例を示す断
面図である。
【図8】本発明に使用されるプレートの他の例を示す斜
視図である。
【図9】スピーカ装置の例を示す断面図である。
【図10】スピーカ装置の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1‥‥シールドカバー、2,4,32,36‥‥リング
状マグネット、3,31‥‥ヨーク、3a,31a‥‥
センターポール、3b,31b‥‥フランジ、5,3
4,37‥‥プレート、6,35,38‥‥磁気空隙、
7‥‥フレーム、8‥‥振動板、11‥‥ボイスコイル
ボビン、12‥‥ボイスコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳重 賢二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D012 BA06 BB04 EA02 FA02 FA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーン形の振動板の内周部にボイスコイ
    ルボビンを取り付けると共に該ボイスコイルボビンにボ
    イスコイルを巻装し、該ボイスコイルをプレートの内周
    面とセンターポールの外周面とで形成する磁気空隙に挿
    入するようにしたスピーカにおいて、 前記ボイスコイルボビンを導電性材料で形成してショー
    トコイルとして動作するようにすると共に前記プレート
    を駆動コイルとして動作するようにしたことを特徴とす
    るスピーカ。
  2. 【請求項2】 請求項1のスピーカにおいて、 前記プレートをドーナツ形の磁性体板で構成すると共に
    径方向に延びるスリットを設けて1ターンのコイルと
    し、該1ターンのコイルの両端間に音響信号を供給する
    ようにしたことを特徴とするスピーカ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスピーカにおいて、 前記プレートを磁性体線を巻装したコイルで構成し、該
    コイルの両端間に音響信号を供給するようにしたことを
    特徴とするスピーカ。
JP11158281A 1999-06-04 1999-06-04 スピーカ Pending JP2000350289A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021205295A1 (fr) * 2020-04-08 2021-10-14 OLTRAMARE, Michel Haut-parleur inductif a double flux magnetique axial

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