JP2000352405A - モード切換弁及びこれを備えたアクチュエーションシステム - Google Patents

モード切換弁及びこれを備えたアクチュエーションシステム

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JP2000352405A
JP2000352405A JP11164424A JP16442499A JP2000352405A JP 2000352405 A JP2000352405 A JP 2000352405A JP 11164424 A JP11164424 A JP 11164424A JP 16442499 A JP16442499 A JP 16442499A JP 2000352405 A JP2000352405 A JP 2000352405A
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Fumihiro Hayashi
文洋 林
Satoshi Asada
悟始 朝田
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Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メカニカルモードとFBWモードの間のモー
ド切換え途中でモード切換弁が固着しても、バイパスモ
ードとならないモード切換弁を実現し、操縦不能状態等
に陥ることがないアクチュエーションシステムを提供す
る。 【解決手段】 モード切換え弁33の弁体が一方側のス
トロークエンドに位置するとき給排モード位置のいずれ
かに切り換わり、他方側のストロークエンドに位置する
ときバイパスモード位置に切り換わるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧アクチュエー
タ及び電油圧サーボ弁を用いて航空機の舵面を制御する
アクチュエーションシステムに関し、特にフライ・バイ
・ワイヤ方式の舵面制御装置に機械的なバックアップ機
構を併設したアクチュエーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機の舵面(昇降舵、方向舵、
補助翼等の飛行制御翼面)を機械的リンケージに頼らな
いで制御するフライ・バイ・ワイア(Fly-By-Wire:以
下、FBWという)方式の自動飛行制御システムが実現
されているが、航空機には人命尊重のため高度な安全性
と信頼性が要求されることから、FBW制御が不可能に
なるような電気系の故障が生じた場合でも操縦桿からの
手動操作入力に応じた舵面制御を可能にする必要があ
る。そこで、舵面制御アクチュエータの給排制御機構に
設けたインプットリンク(機械的入力部)と操縦桿とを
比較的簡素な機械的リンケージにより結合させ、機械的
に操縦制御を行うことができるバックアップ機構を併設
したものがある。
【0003】この種のアクチュエーションシステムにお
いては、正常時の舵面制御は、パイロットからの信号を
FCC(Flight control Computer)を介してアクチュ
エータに伝達しコントロールするFly By Wire制御(以
下、FBWモードと称す)にて行うが、そのFly By Wir
e制御装置の故障等の緊急時には、パイロットからの機
械的信号をリンク等を介しアクチュエータに伝達するメ
カニカル制御(以下、この動作モードをメカニカル・モ
ードという)にて舵面を制御する。また、一系統で油圧
失陥等の故障が生じたときには、その故障系統のアクチ
ュエータが他の正常系統の作動を阻害しないよう、故障
系統のアクチュエータの一方の室と他方の室とを直接連
通(バイパス)させるようになっている(以下、この動
作モードをバイパス・モードという)。すなわち、上述
したFBWモードと機械的に操縦制御(以下、メカニカ
ル・モードという)の切換えのみならず、様々な故障モ
ードに応じて流体回路の切換制御を行う舵面制御を行う
ようになっている。
【0004】なお、前記機械的リンケージを利用してバ
ックドライブ機構を構成することで、FBWモードにお
いても舵面位置に応じて操縦桿を揺動させ、コックピッ
ト内のパイロットが舵面位置やその位置変化等を視認で
きるようにすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
モード切換弁及びアクチュエーションシステムにあって
は、モ−ド切換弁内のスプールを移動することによりモ
−ドの切換を行っているが、例えば3つのモードを有す
るモ−ド切換弁では、バイパス・モ−ドのスプ−ル位置
はFBWモードとメカニカルモードの間にあったため、
モード切換え中(スプ−ルの移動中)にスプールがハウ
ジングに固着すると、バイパス・モード位置、あるいは
バイパス・モ ードとFBWモードの重なる位置、又
は、バイパス・モードとメカニカル・モードの重なる位
置でモード切換え弁が切換えできなくなり、その場合、
操縦不能となったり操縦性が著しく低下するといった問
題があった。
【0006】そこで本発明は、メカニカル・モードとF
BWモードの間のモード切換え途中でモード切換弁が固
着しても、操縦不能状態等に陥ることがないアクチュエ
ーションシステムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のモード切換え弁
は、上記課題を解決するため、複数組の供給圧ポート及
びリターンポートと該複数組の供給圧ポート及びリター
ンポートのうちいずれか一組の供給圧ポート及びリター
ンポートに選択的に接続される一方及び他方の制御圧ポ
ートとが形成されたハウジングと、前記複数組のうちい
ずれか一組の供給圧ポート及びリターンポートを選択し
て前記一方及び他方の制御圧ポートに接続する複数の給
排モード位置と前記一方及び他方の制御圧ポートを連通
させるバイパス通路を形成するバイパスモード位置と
のうち任意の切換え位置をとり得るよう ハウジング内
に移動可能に収納された弁体と、を備えたモード切換弁
において、前記弁体が一方側のストロークエンドに位置
するとき前記給排モード位置のいずれかに切り換わり、
前記弁体が他方側のストロークエンドに位置するときバ
イパスモード位置に切り換わることを特徴とする。
【0008】この発明のモード切換え弁では、複数の給
排モード位置のいずれかに切り換わるときには、弁体が
バイパスモード位置となるストロークエンドに移動する
ことがなく、バイパスモードへの切換え時のみ、該弁体
がこのストロークエンドに移動する。したがって、モー
ド切換えの途中でスプールがハウジングに固着するよう
なことがあっても、バイパス・モードの位置になった
り、FBWモード又はメカニカル・モードのいずれかと
バイパス・モ ードとが部分的に重なったりするといっ
た不具合がなくなる。
【0009】本発明においては、前記弁体を前記移動方
向の一方側に付勢して該弁体を前記一方側の最端位置に
位置させる付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前
記弁体を前記一方側の最端位置から前記移動方向の他方
側に向かって所定位置まで移動させ、前記給排モード位
置を切換えることができる第1の移動手段と、前記弁体
を前記移動方向の他方側に付勢し、該弁体を前記所定位
置より移動方向の他方側に移動させる第2の移動手段
と、を備え、前記第1及び第2の移動手段を選択的に作
動させるようにするのが好ましい。
【0010】さらに、本発明のアクチュエーションシス
テムは、シリンダ内に収納されたピストンの両側に一方
及び他方の流体室を形成し、両流体室への作動流体の供
給及び排出によりピストンを移動させるアクチュエータ
と、機械的操作入力に応じて作動する機械式制御弁及び
電気制御信号入力に応じて作動する電気式制御弁を有
し、両制御弁のうち何れかにより前記一方及び他方の流
体室への作動流体の供給及び排出を制御する給排制御機
構と、前記機械式制御弁及び電気式制御弁のうちいずれ
かを切換え操作圧に応じ選択して前記アクチュエータへ
の作動流体の給排通路に挿入するモード切換弁と、外部
からの機械的操作入力を前記機械式制御弁に伝達する操
作力伝達部材を有し、前記モード切換弁によって前記機
械式制御弁が前記アクチュエータへの作動流体の給排通
路に挿入されたとき、該操作力伝達部材を介した操作入
力により前記機械式制御弁を作動させるバックアップ機
構と、を備えたアクチュエーションシステムにおいて、
前記モード切換弁が、複数組の供給圧ポート及びリター
ンポートと 該複数組の供給圧ポート及びリターンポー
トのうちいずれか一組の供給圧ポート及びリターンポー
トに選択的に接続される一方及び他方の制御圧ポートと
が形成されたハウジングと、前記複数組のうちいずれ
か一組の供給圧ポート及びリターンポートを選択して前
記一方及び他方の制御圧ポートに接続する複数の給排モ
ード位置と 前記一方及び他方の制御圧ポートを連通さ
せるバイパス通路を形成するバイパスモード位置と の
うち任意の切換え位置をとり得るよう ハウジング内に
移動可能に収納された弁体と、前記弁体を前記移動方向
の一方側に付勢して該弁体を前記一方側の最端位置に位
置させる付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記
弁体を前記一方側の最端位置から前記移動方向の他方側
に向かって所定位置まで移動させ、前記給排モード位置
を切換えることができる第1の移動手段と、前記弁体を
前記移動方向の他方側に付勢し、該弁体を前記所定位置
より移動方向の他方側に移動させる第2の移動手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0011】この発明では、例えば電気式制御弁による
制御モードと機械式制御弁による制御モードとの間(メ
カニカル・モードとFBWモードの間)の切換え途中で
モード切換弁が固着してしまっても、バイパス・モード
の位置、あるいはバイパス・モードとFBWモードの重
なる位置、又は、バイパス・モードとメカニカル・モー
ドの重なる位置でスプ−ルが停止することがなくなり、
操縦不能となったり操縦性が著しく低下するといった問
題が解消される。
【0012】また、前記弁体の位置を検出する弁体位置
検出手段を設け、該弁体位置検出手段の検出情報に基づ
いて前記第1及び第2の移動手段を選択的に作動させる
ようにすると、現在の弁体位置に応じたより好ましい切
換え操作を行い、多くの故障モードに対応することがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜図6は、本発明の第1実施形態
に係るモード切換弁及びアクチュエーションシステムを
示す図である。なお、この実施形態は本発明を並列する
多重液圧制御系統のそれぞれに適用したものであるが、
図面にはその1系統のみの構成を図示している。また、
以下に説明する構成は同一の舵面を駆動する各制御系統
について共通するものである。
【0014】まず、構成を説明する。図1〜図3におい
て、10は油圧アクチュエータであり、アクチュエータ
10はシリンダ11及びピストン12を有している。
【0015】このアクチュエータ10は、シリンダ11
内に収納されたピストン12の軸方向両側に一方及び他
方の油室13、14(流体室)を画成したものであり、
これら二つの油室13、14のうち一方に作動油(作動
流体)を供給し他方から排出することにより、ピストン
12に油圧力を作用させ、ピストン12を移動させるよ
うになっている。また、アクチュエータ10はそのブラ
ケット部10aで図示しない航空機の機体側構造部材に
揺動自在に支持されており、ピストン12のロッド部1
2eは航空機の舵面の駆動部材(図示していない)に連
結されている。
【0016】また、アクチュエータ10の油室13、1
4には後述する給排制御機構20を介して作動油が供給
及び排出され、給排制御機構20には供給圧Pの作動油
を供給する図示しない流体供給源と、アクチュエータ1
0から排出される作動油を蓄えて流体供給源側に戻すリ
ザーバ回路とが接続されている。21は給排制御機構2
0の供給通路であり、この供給通路21には逆止弁23
と図示しないフィルタが設けられている。
【0017】25は機械的操作入力に応動するインプッ
トリンクであり、このインプットリンク25は図1中の
上下両端側の何れからも操作力を入力し得る揺動式の操
作力伝達部材として構成されている。すなわち、インプ
ットリンク25の第1移動端部25a(図1中の上端
部)はパイロットによって操作される図外の操縦桿若し
くはペダル等の手動操作部材に機械的リンケージを介し
て連結されており、インプットリンク25の第2移動端
部25b(図1中の下端部)はピストン12のロッド部
12eに揺動可能に支持されている。
【0018】また、インプットリンク25は、両移動端
部25a、25bの間にサミングポイント25c(弁操
作点部)を有し、第1移動端部25aからの手動操作量
と第2移動端部25bからの機械的フィードバック量と
の偏差に相当する機械的変位を、弁操作量としてサミン
グポイント25cから出力するようになっている。
【0019】31は、インプットリンク25により4ポ
ートを開閉操作及び開度調節される3位置切換え可能な
機械式制御弁であり、機械式制御弁31は供給通路21
の分岐路21aに接続された供給圧ポート31aと、油
路28(排出通路)を介して前記リザーバ回路に接続さ
れるリターンポート31bと、操作入力に応じて両ポー
トに接続される一対の制御圧ポート31c、31dとを
有している。この機械式制御弁31は、供給圧ポート3
1aと制御圧ポート31c又は31dとを通して、油室
13又は14に流体圧供給源からの作動油を供給すると
ともに、油室14又は13からの作動油をリターンポー
ト31bを通して排出させることができ、さらに、供給
圧ポート31a及びリターンポート31bと制御圧ポー
ト31c、31dとの接続を遮断して両油室13、14
への作動油の供給及び排出を停止することができる。な
お、図1において、31eは機械式制御弁31の弁体、
31f、31gはそれぞれ機械式制御弁31を中立位置
に付勢する付勢手段、例えばセンタリングスプリングで
あり、31hは各ポート31a、31b、31c及び3
1dが形成された略スリーブ状の操作入力部であり、パ
イロット圧導入部31hはインプットリンク25からの
操作入力に応じて弁体31eと相対移動し、各ポート3
1a、31b、31c及び31dの開度を変化させるこ
とができる。また、油路28には前記リザーバ回路から
所定値の背圧が付与されている。
【0020】32は、図外のFCCからの電気制御信号
Sa、Sbにより4ポートを開閉操作及び開度調節する
よう電磁駆動される3位置切換え可能な電気式制御弁で
あり、電気式制御弁32は、流体圧供給源からの作動油
を導入する供給圧ポート32aと、リザーバ回路に作動
油を排出するリターンポート32bと、制御信号Sa、
Sbの入力に応じて両ポート32a、32bに接続され
る一対の制御圧ポート32c、32dとを有している。
この電気式制御弁32は、例えば電気制御信号Sa、S
bに応じ弁体32eを電磁駆動することにより、電気制
御信号Sa又はSbの信号レベルに応じ一対の制御圧ポ
ート32c、32dを通して油室13又は14に前記流
体圧供給源からの作動油を供給するとともに、油室14
又は13からの作動油をリターンポート32bを通して
前記リザーバ回路に排出させることができる。さらに、
電気式制御弁32は、供給圧ポート32a及びリターン
ポート32bと制御圧ポート32c、32dとの接続を
遮断して油室13、14への作動油の供給及び排出を停
止することができる。なお、前記電気制御信号Saは例
えば舵角増加方向の信号、前記電気制御信号Sbは例え
ば舵角減少方向の信号であり、それぞれ操舵量に応じた
電気制御信号として電気式制御弁32の電磁駆動部32
j、32kに入力される。
【0021】アクチュエータ10の一方及び他方の油室
13、14は、6ポート3位置切換弁であるモード切換
弁33の切換えにより、制御弁31、32のうち何れか
一方の制御圧ポート31c、31d又は32c、32d
に接続されるようになっている。
【0022】モード切換弁33は、アクチュエータ10
への作動油の供給・排出通路である油路21及び28の
うち少なくとも一方、例えば両方の油路に設けられてお
り、このモード切換弁33は、制御弁31、32のそれ
ぞれの制御圧ポート31c、31d及び32c、32d
に接続される各一対の制御弁側ポート33a、33b及
び33c、33dと、一方及び他方の油室13、14に
接続された一対のアクチュエータ側ポート33f、33
gと、弁体33jと、弁体33jをその移動方向の片側
(移動方向の他方側)に付勢して給排モード位置を切換
えることができるパイロット圧導入部33h、33iと
を有している。また、モード切換弁33は、パイロット
圧導入部33h、33iからの付勢力に応じて変位する
弁体33jと、この弁体33jをパイロット圧導入部3
3h、33iとは逆の方向に付勢してその移動方向一方
側の最端位置に位置させるスプリング33k(付勢手
段)とを備えており、これら付勢力により、制御弁3
1、32のうち任意の一方の制御圧ポート31c、31
d又は32c、32dを油室13、14に接続すること
ができる。
【0023】具体的には、モード切換弁33のパイロッ
ト圧導入部33hには供給通路21からFBWソレノイ
ドバルブ35を介してパイロット圧Pa1が供給され、
モード切換弁33のパイロット圧導入部33iには供給
通路21からバイパスソレノイドバルブ36を介してパ
イロット圧Pa2が供給されるようになっており、これ
らソレノイドバルブ35、36のON/OFFによって
パイロット圧Pa1,Pa2が切換え制御され、弁体33
jに対しスプリング33kからの一方側への付勢力とパ
イロット圧Pa1,Pa2に基づく逆向きの付勢力とが作
用することによって、モード切換弁33は図1〜図3に
それぞれ示した異なる3つ(複数)の給排モード位置に
切り換えられるようになっている。なお、図1は弁体3
3jがFBWモード位置に切り換えられている状態を示
し、図2は弁体33jがメカニカル・モード位置に、図
3は弁体33jがバイパスモード位置に、それぞれ切り
換えられている状態を示している。さらに、モード切換
弁33は、図3に示すように、弁体33が移動方向他方
側の最端位置に位置するときには、油室13、14に接
続するアクチュエータ側ポート33f、33gを互いに
連通させ、制御弁31、32をバイパスして油室13、
14を油路28に接続することができる。そして、弁体
33jが一方側のストロークエンド(一方側の移動端)
に位置するときには給排モード位置のいずれか、例えば
メカニカル・モード位置に切り換わり、弁体33jが他
方側のストロークエンドに位置するときにはバイパスモ
ード位置に切り換わるようになっている。
【0024】パイロット圧導入部33hへのパイロット
圧Pa1は、FBWソレノイドバルブ35がON(図
1)の状態では流体圧供給源からの供給圧Pとなり、ソ
レノイドバルブ35がOFF(図2)の状態では戻り側
の低圧(前記リザーバ回路による背圧)まで低下する。
このソレノイドバルブ35は、制御弁31、32の供給
圧ポート31a、32aに接続された高圧側入口ポート
35aと、制御弁31、32のリターンポート31b、
32bに接続された低圧側入口ポート35bと、FCC
からのモード切換制御信号Sc1に応じて両入口ポート
35a、35bのうち何れか一方に接続される出口ポー
ト35cとを有している。また、バイパスソレノイドバ
ルブ35は、弁体35d、スプリング35e及び電磁駆
動部35fを有し、電磁駆動部35fに切換制御信号S
c1が入力されるときに弁体35dを図1に示すON位
置に変位させて、出口ポート35cを通しモード切換弁
33にパイロット圧Pa1を加えるようになっている。
すなわち、ソレノイドバルブ35は、前記FCCからの
モード切換制御信号Sc1に応じて、前記流体圧供給源
及びリザーバ回路のうち何れか一方側の作動油圧を、パ
イロット圧Pa1としてモード切換弁33のパイロット
圧導入部33hに供給する。
【0025】また、パイロット圧導入部33iへのパイ
ロット圧Pa2は、バイパスソレノイドバルブ36がO
N(図3)となるとき、流体圧供給源からの供給圧Pと
なり、通常は、バイパスソレノイドバルブ36がOFF
(図1)の状態となることにより、戻り側の低圧(前記
リザーバ回路による背圧)まで低下している。ソレノイ
ドバルブ36は、ソレノイドバルブ35と同様に、制御
弁31、32の供給圧ポート31a、32aに接続され
た高圧側入口ポート36aと、制御弁31、32のリタ
ーンポート31b、32bに接続された低圧側入口ポー
ト36bと、FCCからのモード切換制御信号Sc1に
応じて両入口ポート36a、36bのうち何れか一方に
接続される出口ポート36cとを有している。
【0026】また、バイパスソレノイドバルブ36は、
弁体36d、スプリング36e及び電磁駆動部36fを
有し、電磁駆動部36fに切換制御信号Sc2が入力さ
れるときに弁体36dを図1に示すON位置に変位させ
て、出口ポート36cを通しモード切換弁33にパイロ
ット圧Pa2を加えることができる。すなわち、ソレノ
イドバルブ36は、前記FCCからのモード切換制御信
号Sc2に応じて、前記流体圧供給源及びリザーバ回路
のうち何れか一方側の作動油圧を、パイロット圧Pa2
としてモード切換弁33のパイロット圧導入部33iに
供給する。
【0027】図4〜図6に基づいてより詳述すると、モ
ード切換弁33は、ハウジング61内にスリーブ62を
設け、このスリーブ62内にスプール63を摺動自在に
収納して構成されており、スプール63はばね受けを兼
ねた拡径部63aと弁体133jとからなる。また、ス
リーブ62には図5に示すように制御弁側ポート33a
〜33d、リターンポート33e、アクチュエータ側ポ
ート33f、33g及びパイロット圧ポート62h、6
2iが形成されている。ハウジング61には、これらの
ポート33a〜33g及び62h、62iに対応して、
複数の油路61a,61b,61c,61d,61e,
61f,61g,61h,61iが形成されるととも
に、スプール63(弁体33j)の位置を検出する差動
変圧器等の位置検出器34が取り付けられている。さら
に、スプール63の内部にはバイパス通路63bが形成
されており、このバイパス通路63bはスプール63が
図7に示す右側の移動端に位置するとき、ポート33
e,33f,33gを互いに連通させることができ、制
御弁31,32をバイパスしてアクチュエータ10の油
室13,14を直接に接続することができる。
【0028】また、スリーブ62の図4中の左端側に
は、パイロット圧ポート62hと共にパイロット圧導入
部31hを構成するピストン65が摺動自在に収納され
ている。このピストン65は、パイロット圧ポート62
hを通してFBWソレノイドバルブ35からの高圧のパ
イロット圧Pa1を受圧するとき、スリーブ62の段付
き部62mに突き当たる所定位置まで移動し、その移動
に伴ってスプール63を図4及び図5に示す位置に移動
させることができる。このときのモード切換弁33の切
換え位置は、電気式制御弁32に接続する制御弁側ポー
ト33a、33bがアクチュエータ側ポート33f,3
3gに連通するFBWモード位置であり、電気式制御弁
32の作動によりアクチュエータ10の作動が制御され
る。
【0029】ピストン65は、FBWソレノイドバルブ
35がOFFとなってパイロット圧ポート62hが戻り
側の油路28に通じたときには、スプリング33kの付
勢力によって図6に示すように同図中の左側の移動端に
復帰し、スプール63を図6に示す位置に移動させる。
このときのモード切換弁33の切換え位置は、機械式制
御弁31に接続する制御弁側ポート33c、33dがア
クチュエータ側ポート33f,33gに連通するメカニ
カル・モード位置であり、機械式制御弁31の作動によ
りアクチュエータ10の作動が制御される。
【0030】さらにバイパスソレノイドバルブ36がO
Nとなり、パイロット圧ポート62iを通してピストン
65とスプール63の間のバイパス操作圧室66に高圧
のパイロット圧Pa2が導入されたときには、図7に示
すように、その油圧力によりスプール63はスプリング
33kに抗して同図中の右側の移動端に移動する。この
ときのモード切換弁33の切換え位置は、スプール63
がバイパス通路63bを通してアクチュエータ10の油
室13,14を連通させるバイパスモード位置である。
【0031】前記ピストン65及びパイロット圧ポート
61h、すなわちパイロット圧導入部31hは、スプリ
ング33kの付勢力に抗して弁体33jを図4及び図5
中の左側の移動端(一方側の最端位置)から同図中の右
側(移動方向の他方側)に向かって所定位置まで移動さ
せ、給排モード位置を切換えることができる第1の移動
手段を構成しており、パイロット圧導入部31iを構成
するパイロット圧ポート61i及びバイパス操作圧室6
6は、スプリング33kに抗して弁体33jを移動方向
の他方側に付勢し、この弁体33jを前記所定位置より
移動方向の他方側に移動させる第2の移動手段を構成し
ている。これら第1及び第2の移動手段は位置検出器3
4の検出情報に基づいてソレノイドバルブ35,36を
適宜ON/OFFさせることにより選択的に作動させる
ことができ、モード切換弁33の切換え操作をなすこと
ができる。
【0032】前記機械式制御弁31、インプットリンク
25及び操縦桿までの機械的リンケージは、FCCによ
るFBW制御が実行できない電気系統の故障時に、操縦
桿からの手動操舵を可能にするバックアップ機構30を
構成しており、FCCからの電気制御信号Sa、Sbに
より電気式制御弁32を作動させることができなくなる
ような何らかの故障が生じた場合には、操縦桿からの操
作入力を給排制御機構20の機械式制御弁31に伝達
し、機械的リンケージを介した手動操縦入力により給排
制御機構20を作動させるようになっている。また、F
CCは、FBW制御を実行する間、舵面位置(舵角)セ
ンサからのフィードバック信号や航空機の応答(ピッ
チ、ロール及びヨーの応答)を観測する図示しない運動
センサ等からの信号により、多重化されたそれぞれの制
御系が正常に作動しているか否かを常時チェックし、後
述するような舵面制御を実行する。
【0033】以下、作用を説明する。
【0034】(1)通常のFBWモード 通常のFBWモードにおいては、パイロットによる操縦
桿の手動操作量又は自動操縦のための必要操舵量に応じ
てパイロットコマンドが生成される。そして、この入力
コマンドと舵面位置センサからのフィードバック信号等
との偏差に応じた電気制御信号Sa又はSbが生成さ
れ、各制御系統の電気式制御弁32に入力される。この
とき、FBWソレノイドバルブ35はパイロット圧供給
位置に電磁駆動するための切換制御信号Sc1が入力さ
れ、ON状態となっているが、バイパスソレノイドバル
ブ36はOFF状態となっている。
【0035】前記入力コマンドと位置センサからのフィ
ードバック信号とに差が生じると、その偏差に応じた電
気制御信号(以下、偏差信号という)Sa又はSbによ
り電気式制御弁32が弁体32eを中立位置から変位さ
せるように駆動され、制御圧ポート32c、32dが開
かれることで、一方の油室13又は14に流体圧供給源
からの作動油が供給されるとともに、他方の油室14又
は13からの作動油がリターンポート32bを通して排
出される。したがって、ピストン12が油室13、14
の間の差圧に応じた推力を発生して、舵面を入力コマン
ドに対応する舵角位置へと制御する。次いで、前記パイ
ロットコマンドと舵面位置センサからの信号との差がほ
ぼゼロになると、偏差信号Sa又はSbが初期値(例え
ばゼロ)となり、供給圧ポート32a及びリターンポー
ト32bと制御圧ポート32c及び32dとの接続が遮
断されて、油室13、14への作動油の供給及び排出が
停止される。
【0036】なお、所定の操作がされると、自動操縦モ
ードから手動操縦モードに切り換えられる。例えば自動
操縦モードでの飛行中に危険回避等のために手動操舵が
なされたとき、パイロットの手動操縦入力を確実に優先
させる状態とする。
【0037】(2)1系統が故障した場合のFBWモー
ド 多重化した複数の制御系統のうち何れかの制御系統の電
気回路に故障が生じると、故障の生じた制御系統では、
ソレノイドバルブ35が正常に電磁駆動されないため、
パイロット圧Pa1が低下する。したがって、故障系統
では、モード切換弁33が機械式制御弁31による給排
制御位置に切り換えられる(図6参照)。
【0038】このとき、パイロット圧Pa1の低下(切
換え操作圧の所定の変化)に応じて、モード切換弁33
が図4に示すFBWモード位置から図6に示すメカニカ
ル・モード位置に切り換わるが、弁体33jが他方側の
ストロークエンドに移動することがない。したがって、
モード切換の途中でスプール63がハウジングに固着す
るようなことがあっても、バイパス・モードの位置にな
ったり、FBWモード又はメカニカル・モードのいずれ
かとバイパス・モードとが部分的に重なったりするとい
った問題が生じない。
【0039】ところで、メカニカル・モードにおいて
は、インプットリンク25から機械式制御弁31に操作
力が伝達可能になる。したがって、一系統のみが故障し
た状態においては、他の制御系統からの操舵力で駆動さ
れるインプットリンク25により機械式制御弁31を操
作し、故障系統におけるアクチュエータ10を他系統の
アクチュエータ動作に追従させることができるから、故
障の生じた制御系統では機械的リンケージを介した制御
を行いながら、正常な制御系統でのFBW制御を行うこ
とができ、パイロットの操縦負荷を軽減できる。
【0040】もちろん、正常な制御系統を手動操縦モー
ドに切り換えて全制御系統を操縦桿の手動操作に応じて
作動させ、手動操縦による正常な飛行をすることもでき
る。
【0041】(3)メカニカル・モード 多重化した全制御系統に影響する電気回路の故障が生じ
た場合、FBW制御はできなくなり、各制御系統におい
てFBWソレノイドバルブ35が正常に電磁駆動されな
いため、パイロット圧Pa1が低下する。
【0042】したがって、上述の場合と同様に、パイロ
ット圧Pa1の低下に応じて、モード切換弁33が機械
式制御弁31をアクチュエータ10への作動油の供給通
路及び排出通路に挿入する。
【0043】このとき、パイロット圧Pa1の低下に応
じて、モード切換弁33が図4に示すFBWモード位置
から図6に示すメカニカル・モード位置に切り換わる
が、上述のように弁体33jが他方側のストロークエン
ドに移動することがないから、モード切換の途中で弁体
33jを構成するスプール63がハウジングに固着する
ようなことがあっても、バイパス・モードになったり、
FBWモード又はメカニカル・モードのいずれかとバイ
パス・モードとが部分的に重なったりするといった問題
が生じない。
【0044】モード切換え後は、操縦桿からの手動操作
入力によりインプットリンク25を介して機械式制御弁
31が操作され、その手動操作に応じた開度で制御圧ポ
ート31c、31dが開かれ、片方の油室13又は14
に流体圧供給源からの作動油が供給されるとともに、残
りの油室14又は13からの作動油がリターンポート3
1bを通してリザーバ回路に排出される。これにより、
各制御系統のアクチュエータ10内でピストン12が油
室13、14の間の差圧に応じた推力を発生し、ピスト
ン12のロッド部12eが舵面を操縦桿の手動操作量
(パイロットコマンド)に対応する舵角位置へと制御す
る。
【0045】(4)バイパスモード 一方、多重化した複数の制御系統のうち何れかの制御系
統に所定レベルの油圧が供給されなくなるような油圧失
陥が生じた場合、FBWソレノイドバルブ35が正常状
態と同様に電磁駆動されていても故障系統においてはパ
イロット圧Pa1が低下する。
【0046】このとき、バイパスソレノイドバルブ36
にパイロット圧供給位置に電磁駆動するための切換制御
信号Sc2が入力され、バイパスソレノイドバルブ36
がON状態とされる。したがって、パイロット圧ポート
62iを通してバイパス操作圧室66に高圧のパイロッ
ト圧Pa2が導入され、図7に示すように、モード切換
弁33がスプール63のバイパス通路63bを通してア
クチュエータ10の油室13,14を連通させるバイパ
スモードとなる。
【0047】この状態においては,FBWモード若しく
はメカニカル・モードでの動作が可能な他の制御系統の
アクチュエータ10に対してバイパスモードのアクチュ
エータ10をほぼ無抵抗として、他の制御系統によるF
BWモード若しくはメカニカル・モードでの操縦制御が
できる。
【0048】上述のように、本実施形態においては、バ
イパス・モードを弁体33jのストロークエンドに設定
することにより、弁体33jの固着等によってFBWモ
ードとメカニカル・モードの間でのモード切換時にバイ
パス(直接連通)モードになってしまうおそれがない。
また、スプール63とピストン65を用いた程度の簡素
な構造でそのような3位置切換えができるから、信頼性
が高くかつ安価なモード切換え弁とし、アクチュエーシ
ョンシステムの信頼性を高めることができる。
【0049】なお、上述の説明においては、バイパスモ
ード位置と反対のストロークエンドをメカニカル・モー
ド位置に設定したが、図8に示すようにハウジング61
の通路配置を異ならせる等して、FBWモード位置とす
ることができることはいうまでもない。
【0050】(第2実施形態)
【0051】図9〜図18は本発明の第2実施形態に係
るモード切換弁及びアクチュエーションシステムを示す
図である。なお、この実施形態は、タンデム型のアクチ
ュエータとそれに対応する電気式制御弁及び機械式制御
弁を採用したものであるが、その各制御系は上述の実施
形態と類似する構成を有するので、上述例との相違点の
みについて説明する。
【0052】図9〜図11において、110はタンデム
型のアクチュエータであり、このアクチュエータ110
は各一対の油室113A,113B及び114A,11
4Bを有している。また、131は機械式制御弁で、イ
ンプットリンク25により8ポートを開閉操作及び開度
調節される3位置切換え可能な構造になっている。この
機械式制御弁131は、2つの油圧系統A,Bの供給通
路211、212の分岐路211a,221aに接続さ
れた各一対の供給圧ポート131aと、2つの油圧系統
A,Bの戻り側の油路281,282を介して前記リザ
ーバ回路に接続される各一対のリターンポート131b
と、インプットリンク25の機械的操作入力に応じて両
ポート131a,131bに接続される各一対の制御圧
ポート131c,131dとを有している。また、機械
式制御弁131は、供給圧ポート131aと制御圧ポー
ト131c又は131dとを通して、油室113A,1
13B又は114A,114Bに流体圧供給源からの作
動油を供給するとともに、油室114A,114B又は
113A,113Bからの作動油をリターンポート13
1bを通して排出させることができ、さらに、供給圧ポ
ート131a及びリターンポート131bと制御圧ポー
ト131c,131dとの接続を遮断して両油室113
A,113B,114A,114Bへの作動油の供給及
び排出を停止することができる。なお、131eは機械
式制御弁131の弁体、131f,131gはそれぞれ
機械式制御弁131を中立位置に付勢する付勢手段、例
えばセンタリングスプリングであり、131hは各ポー
ト131a〜131dが形成された略スリーブ状の操作
入力部である。操作入力部131hは、インプットリン
ク25からの操作入力に応じて弁体131eと相対移動
し、各ポート131a〜131dの開度を変化させるこ
とができる。
【0053】132は、図外のFCCからの電気制御信
号Sa,Sbにより8ポートを開閉操作及び開度調節す
るよう電磁駆動される3位置切換え可能な電気式制御弁
であり、電気式制御弁132は、流体圧供給源からの作
動油を導入する各一対の供給圧ポート132aと、リザ
ーバ回路に作動油を排出する各一対のリターンポート1
32bと、制御信号Sa,Sbの入力に応じて両ポート
132a,132bに接続される各一対の制御圧ポート
132c,132dとを有している。この電気式制御弁
132は、例えば電気制御信号Sa,Sbに応じ弁体1
32eを電磁駆動することにより、電気制御信号Sa又
はSbの信号レベルに応じ制御圧ポート132c,13
2dを通して油室113A,113B又は114A,1
14Bに前記流体圧供給源からの作動油を供給するとと
もに、油室114A,114B又は113A,113B
からの作動油をリターンポート132bを通して前記リ
ザーバ回路に排出させることができる。さらに、電気式
制御弁132は、供給圧ポート132a及びリターンポ
ート132bと制御圧ポート132c,132dとの接
続を遮断して油室113A,113B及び114A,1
14Bへの作動油の供給及び排出を停止することができ
る。なお、第1実施形態と同様に、前記電気制御信号S
aは舵角増加方向の信号、前記電気制御信号Sbは舵角
減少方向の信号であり、それぞれ操舵量に応じた電気制
御信号として電気式制御弁132の電磁駆動部132
j,132kに入力される。
【0054】一方、アクチュエータ110のA系統の油
室113A,114A及びB系統の油室113B,11
4Bは、それぞれ7ポート3位置切換弁である一対のモ
ード切換弁133A,133Bの切換えにより、制御弁
131,132のうち何れか一方の制御圧ポート131
c,131d又は132c,132dに接続されるよう
になっている。これらのモード切換弁133A,133
Bは、制御弁131,132のそれぞれの制御圧ポート
131c,131d及び132c,132dに接続され
る各一対の制御弁側ポート133a,133b及び13
3c,133dと、リターンポート133eと、それぞ
れ油室113A,114A若しくは油室113B,11
4Bに接続された各一対のアクチュエータ側ポート13
3f,133gと、パイロット圧導入部133ha,1
33hb及び133iとを有している。また、モード切
換弁133A,133Bは、それぞれパイロット圧導入
部133ha,133hbからの付勢力に応じて変位する
弁体133jと、この弁体133jをパイロット圧導入
部133ha,133hbとは逆の方向に付勢するスプリ
ング133kとを備えており、これら付勢力により、制
御弁131,132のうち任意の一方の制御圧ポート1
31c,131d又は132c,132dを油室113
A,113B又は114A,114Bに接続することが
できるよう、モード切換弁133A,133Bはそれぞ
れ異なる二つの給排モード位置に切り替え可能になって
いる。
【0055】モード切換弁133A,133Bへのパイ
ロット圧Pa1,Pb1は、一対のソレノイドバルブ35
A,35BがそれぞれONの状態では流体圧供給源から
の供給圧Pとなり、ソレノイドバルブ35A,35Bが
それぞれOFFの状態ではリザーバ回路側の背圧(低
圧)まで低下する。ソレノイドバルブ35A,35B
は、上述の実施形態におけるFBWソレノイドバルブ3
5と同様に構成されたものであるので、詳細な説明は省
略するが、切換制御信号Sc1又はSd1が入力されると
きに弁体を図中に示すON位置に変位させる。すなわ
ち、ソレノイドバルブ35A,35Bは、前記FCCか
らのモード切換制御信号Sc1,Sd1に応じて、前記流
体圧供給源及びリザーバ回路のうち何れか一方側の作動
油圧を、パイロット圧Pa1,Pb1としてモード切換弁
133A,133Bのパイロット圧導入部133ha,
133hbに供給する。
【0056】一方、モード切換弁133A,133Bの
パイロット圧導入部133iには、それぞれバイパスソ
レノイドバルブ36A,36Bが接続されており、これ
らバイパスソレノイドバルブ36A,36BはFBWモ
ードにはOFFされ、油圧失陥時等に駆動信号Sdを受
けてパイロット圧導入部133iにパイロット圧Pa
2,Pb2を付与する。パイロット圧Pa2,Pb2は、バ
イパスソレノイドバルブ36A,36BがON(図1
1)となるときには流体圧供給源からの供給圧Pとな
り、通常は、バイパスソレノイドバルブ36A,36B
がOFF(図9又は図10)の状態となることにより、
戻り側の低圧(背圧)まで低下している。ソレノイドバ
ルブ36A,36Bの構成は上述の実施形態におけるバ
イパスソレノイドバルブ36と同様であり、切換制御信
号Sc2,Sd2が入力されるときに弁体を図11に示す
ON位置に変位させる。すなわち、ソレノイドバルブ3
5は、前記FCCからのモード切換制御信号Sc2、S
d2に応じて、前記流体圧供給源及びリザーバ回路のう
ち何れか一方側の作動油圧を、パイロット圧Pa2,P
b2としてモード切換弁133のパイロット圧導入部1
33iに供給する。
【0057】図12〜図14に基づいてより詳述する
と、モード切換弁133A,133Bは、上述の実施形
態におけるスリーブ62、スプール63及びピストン6
5と同様に構成されたスリーブ62A,62B、スプー
ル63A、63B及びピストン65A,65Bを有し、
ハウジング161内に対向して配置されている。また、
モード切換弁133A,133Bの間には、センタース
リーブ166とその内部に摺動自在に収納された中間ピ
ストン167とが設けられており、中間ピストン167
とモード切換弁133A,133Bのピストン65A,
65Bの間には油室68A、68Bが形成されている。
したがって、中間ピストン167は油室68A、68B
の差圧に応じて軸方向一方に変位することができる。
【0058】また、ハウジング161には、各モード切
換弁133のポート133a〜133g及び62h、6
2iに対応して、各一対の油路161a,161b,1
61c,161d,161e,161f,161g,1
61h,161iが形成されるとともに、スプール63
(弁体133j)の位置を検出する差動変圧器等の位置
検出器34A,34Bが取り付けられている。さらに、
各スプール63の内部には上述と同様にバイパス通路6
3bが形成されており、このバイパス通路63bは各ス
プール63が図14に示す外側の移動端に位置すると
き、ポート133e,133f,133gを互いに連通
させることができ、制御弁131,132をバイパスし
てアクチュエータ110の油室113A及び114Aを
連通させるとともに、油室113B及び114Bを連通
させることができる。
【0059】本実施形態においては、図12に示すよう
に、FBWソレノイドバルブ35A,35Bからのパイ
ロット圧Pa1,Pb1が共に高圧で、バイパス・ソレノ
イドバルブ36A,36Bからのパイロット圧Pa2,
Pb2が共に低圧のとき、中間ピストン167の両側の
油室68A,68Bに共に同一圧力の高圧が導かれ、モ
ード切換弁133A,133Bのピストン65A,65
Bがそれぞれスプリング133kの力に打ち勝ってその
ストローク・エンドまで移動し、スプ−ル63A,63
BをFBWモ−ド位置に移動させて保持する。この状態
においては、モード切換弁133A,133Bが、機械
式制御弁131とアクチュエータ110の間の流体回路
を遮断し、電気式制御弁132とアクチュエータ110
の間の流体回路を開く状態、すなわちFBWモードとな
る。
【0060】また、図13に示すように、FBWソレノ
イドバルブ35A,35Bからのパイロット圧Pa1,
Pb1と、バイパス・ソレノイドバルブ36A,36B
からのパイロット圧Pa2,Pb2とが共に低圧のとき、
スプ−ル63A,63Bはスプリング133kによって
内方側のストローク・エンドに付勢され保持される。こ
の状態においては、モード切換弁133A,133Bが
機械式制御弁131とアクチュエータ110の間の流体
回路を開く状態、すなわち、メカニカル・モードとな
る。
【0061】また、図14に示すように、FBWソレノ
イドバルブ35A,35Bからのパイロット圧Pa1,
Pb1が低圧で、バイパス・ソレノイドバルブ36A,
36Bからのパイロット圧Pa2,Pb2が高圧のとき、
ピストン65A,65Bとスプ−ル63A,63Bの間
の油室68A,68Bに高圧が導かれ、スプールはスプ
リング133kの付勢力に打ち勝ってスプール63A,
63Bの外側のストローク・エンドまで移動し、スプー
ル63A,63Bをバイパス・モード位置に保持する。
この状態においては、モード切換弁133A,133B
が機械式制御弁131及び電気式制御弁132とアクチ
ュエ−タ110との間の流体回路を遮断し、アクチュエ
ータ110の一方の室113A,113B及び他方の室
114A,114B並びにリターンポート33eをスプ
−ル63A,63B内を通じて連通させる状態、すなわ
ち、バイパス・モードとなる。
【0062】さらに、図15に示すように、いずれか1
系統のFBWソレノイドバルブ、例えばFBWソレノイ
ドバルブ35Aからのパイロット圧Pa1のみが高圧の
ときには、その片側のピストン65Aと中間ピストン1
67の間に高圧が導かれ、一方側のピストンはスプリン
グ力に打ち勝ってそのストローク・エンドまで移動し、
スプール63AをFBWモード位置に移動させて保持す
る。一方、この状態においては、中間ピストン167が
他方側に移動して他方側のピストン65Bをそのストロ
ーク・エンドまで移動させる。したがって、スプール6
3BがFBWモード位置に移動され保持されることにな
り、両系統共にスプ−ル63A,63BがFBWモード
位置で保持され、電気式制御弁132とアクチュエータ
110の間の流体回路が開かれる。他系統側のFBWソ
レノイドバルブ35Aからのパイロット圧Pa2のみが
高圧のときも、同様である。
【0063】一方、図16に示すように、片側の系統の
バイパス・ソレノイドバルブ、例えばバイパス・ソレノ
イドバルブ36Aからのパイロット圧Pa2のみ高圧の
ときには、この片側のピストン65Aとスプール63A
の間に高圧が導かれ、スプール63Aはスプリング力に
打ち勝ってスプール63Aの外側ストローク・エンドま
で移動し、モード切換弁133Aがバイパス・モード位
置に保持される。また、 外側ピストン65Aはその内
側ストローク・エンドで保持されるため,他方側のスプ
ール63Bはメカニカル・モード位置で保持される。こ
の状態においては、一系統はバイパス・モ−ドと他系統
はメカニカル・モ−ドとなるから、バイパス・モ−ドの
系統がメカニカル・モ−ドの系統に従って動くことにな
る。なお、バイパス・ソレノイドバルブ36Bからのパ
イロット圧Pb2のみ高圧のときも同様である。
【0064】本実施例においても、上述例と同様な効果
が得られる。
【0065】なお、図17に示すように、電気式制御弁
132の給排通路と機械式制御弁131の給排通路を入
れ換えることによって、メカニカル・モードとFBWモ
ードの切換順序を上述した第2実施形態の場合と異なら
せることもできる。また、図18に示すように、上述例
とは形状の異なるスプール、例えばバイパス通路263
A,263Bbによりアクチュエータ側ポート133
f,133gを連通させることができるスプール263
A,263Bを用いることにより、スプール位置が内側
ストロークエンドに保持された状態でバイパス・モード
となるようしておき、次にメカニカル・モード、次いで
FBWモードというように切換えの順序を変えることも
可能である。また、このモード切換弁に対する電気式制
御弁と機械式制御弁の接続経路を入れ替えて、図18の
モード切換え弁によるメカニカルモードとFBWモード
の切換えの順序を変えることも可能である。
【0066】このアクチュエーションシステムにおいて
も、2つの油圧系統A,Bにおいてそれぞれ上述の実施
形態と同様な動作がされ、一系統のみの電気故障又は油
圧失陥時には他方の油圧系統でFBWモードの制御を継
続することができ、FWBモードとメカニカル・モード
との切換えに際して、バイパスモードを間に挟まずにモ
ード切換えすることができる。
【0067】なお、上述した各実施形態においては航空
機の舵面制御用アクチュエータとして説明したが、FB
W制御される他用途の液圧アクチュエータ等であっても
よいことはいうまでもなく、本発明は、メカニカルバッ
クアップ機構付きFBW制御の流体圧アクチュエータシ
ステム全般について広く適用することができるものであ
る。また、弁体位置検出用の位置検出器をなくすことが
できることはいうまでもない。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、複数の給排モード位置
のいずれかに切り換わるときに弁体がバイパスモード位
置となるストロークエンドに移動することがなく、バイ
パスモードへの切換え時のみ該弁体がこのストロークエ
ンドに移動するように構成しているので、モード切換え
の途中でスプールがハウジングに固着するようなことが
あっても、バイパス・モードの位置になったり、FBW
モード又はメカニカル・モードのいずれかとバイパス・
モードとが部分的に重なったりするといった不具合をな
くすことができる。その結果、操縦不能状態等に陥るこ
とがないアクチュエーションシステムを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るモード切換弁及び
アクチュエーションシステムを示すその概略構成図であ
り、フライバイワイヤモードの状態を示している。
【図2】第1実施形態に係るモード切換弁及びアクチュ
エーションシステムのメカニカル・モードの状態を示す
概略構成図である。
【図3】第1実施形態に係るモード切換弁及びアクチュ
エーションシステムのバイパス・モードの状態を示す概
略構成図である。
【図4】第1実施形態におけるモード切換弁の概略構成
を示す断面図で、フライバイワイヤモードの状態を示し
ている。
【図5】第1実施形態のモード切換弁の詳細構成を示す
拡大縦断面図であって、フライバイワイヤモードの状態
を示す図である。
【図6】第1実施形態におけるモード切換弁の概略構成
を示す断面図で、メカニカル・モードの状態を示してい
る。
【図7】第1実施形態におけるモード切換弁の概略構成
を示す断面図で、バイパス・モードの状態を示してい
る。
【図8】第1実施形態におけるモード切換弁の電気式制
御弁及び機械式制御弁との接続経路を入れ替えた場合の
変形態様を示す断面図で、メカニカル・モードの状態を
示している。
【図9】本発明の第2実施形態に係るモード切換弁並び
にこれとタンデムアクチュエータを用いたアクチュエー
ションシステムを示すその概略構成図であり、フライバ
イワイヤモードの状態を示している。
【図10】第2実施形態に係るモード切換弁及びアクチ
ュエーションシステムのメカニカル・モードの状態を示
す概略構成図である。
【図11】第2実施形態に係るモード切換弁及びアクチ
ュエーションシステムのバイパス・モードの状態を示す
概略構成図である。
【図12】第2実施形態におけるモード切換弁の概略構
成を示す断面図で、フライバイワイヤモードの状態を示
している。
【図13】第2実施形態におけるモード切換弁の概略構
成を示す断面図で、メカニカル・モードの状態を示して
いる。
【図14】第2実施形態におけるモード切換弁の概略構
成を示す断面図で、バイパス・モードの状態を示してい
る。
【図15】第2実施形態におけるモード切換弁の概略構
成を示す断面図で、一系統のみにフライバイワイヤモー
ドへの切換え操作圧が供給され、他系統がバイパス・モ
ードに切換えられた状態を示している。
【図16】第2実施形態におけるモード切換弁の概略構
成を示す断面図で、一系統のみにバイパス・モードへの
切換え操作圧が供給され、他系統がメカニカル・モード
に保持されている状態を示している。
【図17】第2実施形態におけるモード切換弁の電気式
制御弁及び機械式制御弁との接続経路を入れ替えた場合
の変形態様を示す断面図で、メカニカル・モードの状態
を示している。
【図18】第2実施形態におけるモード切換弁のスプー
ル形状を異ならせた場合の変形態様を示す断面図で、バ
イパス・モードの状態を示している。
【符号の説明】
10 アクチュエータ 11 シリンダ 12 ピストン 13,113A,113B 室 14,114A,114B 油室 20 給排制御機構 21、211 供給通路 25 インプットリンク 28 油路(排出通路) 30 バックアップ機構 31,131 機械式制御弁 32,132 電気式制御弁 33,133 モード切換弁 34,34A,34B 位置検出器 35,35A,35B FBWソレノイドバルブ 36,36A,36B バイパスソレノイドバルブ 61,161 ハウジング 62,62A,62B スリーブ 63,63A,63B,263A,263B スプー
ル 63a 拡径部 63b バイパス通路 65,65A,65B ピストン(外側ピストン) 66 バイパス操作圧室 68,68A,68B 油室(FBW切換え操作圧
室) 110 アクチュエータ 166 センタースリーブ 167 中間ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H067 AA16 AA32 BB08 BB14 CC55 DD05 DD13 DD24 DD32 EA14 FF11 GG15 GG22 3H082 AA01 CC02 DA08 DA09 DA22 DA35 DA40 DA48 EE11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数組の供給圧ポート及びリターンポート
    と 該複数組の供給圧ポート及びリターンポートのうち
    いずれか一組の供給圧ポート及びリターンポートに選択
    的に接続される一方及び他方の制御圧ポートと が形成
    されたハウジングと、 前記複数組のうちいずれか一組の供給圧ポート及びリタ
    ーンポートを選択して前記一方及び他方の制御圧ポート
    に接続する複数の給排モード位置と 前記一方及び他方
    の制御圧ポートを連通させるバイパス通路を形成するバ
    イパスモード位置と のうち任意の切換え位置をとり得
    るよう ハウジング内に移動可能に収納された弁体と、
    を備えたモード切換弁において、 前記弁体が一方側のストロークエンドに位置するとき前
    記給排モード位置のいずれかに切り換わり、前記弁体が
    他方側のストロークエンドに位置するときバイパスモー
    ド位置に切り換わることを特徴とするモード切換弁。
  2. 【請求項2】前記弁体を前記移動方向の一方側に付勢し
    て該弁体を前記一方側の最端位置に位置させる付勢手段
    と、 該付勢手段の付勢力に抗して前記弁体を前記一方側の最
    端位置から前記移動方向の他方側に向かって所定位置ま
    で移動させ、前記給排モード位置を切換えることができ
    る第1の移動手段と、 前記弁体を前記移動方向の他方側に付勢し、該弁体を前
    記所定位置より移動方向の他方側に移動させる第2の移
    動手段と、を備え、 前記第1及び第2の移動手段を選択的に作動させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載のモード切換
    弁。
  3. 【請求項3】シリンダ内に収納されたピストンの両側に
    一方及び他方の流体室を形成し、両流体室への作動流体
    の供給及び排出によりピストンを移動させるアクチュエ
    ータと、 機械的操作入力に応じて作動する機械式制御弁及び電気
    制御信号入力に応じて作動する電気式制御弁を有し、両
    制御弁のうち何れかにより前記一方及び他方の流体室へ
    の作動流体の供給及び排出を制御する給排制御機構と、 前記機械式制御弁及び電気式制御弁のうちいずれかを切
    換え操作圧に応じ選択して前記アクチュエータへの作動
    流体の給排通路に挿入するモード切換弁と、 外部からの機械的操作入力を前記機械式制御弁に伝達す
    る操作力伝達部材を有し、前記モード切換弁によって前
    記機械式制御弁が前記アクチュエータへの作動流体の給
    排通路に挿入されたとき、該操作力伝達部材を介した操
    作入力により前記機械式制御弁を作動させるバックアッ
    プ機構と、を備えたアクチュエーションシステムにおい
    て、 前記モード切換弁が、 複数組の供給圧ポート及びリターンポートと 該複数組
    の供給圧ポート及びリターンポートのうちいずれか一組
    の供給圧ポート及びリターンポートに選択的に接続され
    る一方及び他方の制御圧ポートと が形成されたハウジ
    ングと、 前記複数組のうちいずれか一組の供給圧ポート及びリタ
    ーンポートを選択して前記一方及び他方の制御圧ポート
    に接続する複数の給排モード位置と 前記一方及び他方
    の制御圧ポートを連通させるバイパス通路を形成するバ
    イパスモード位置と のうち任意の切換え位置をとり得
    るよう ハウジング内に移動可能に収納された弁体と、 前記弁体を前記移動方向の一方側に付勢して該弁体を前
    記一方側の最端位置に位置させる付勢手段と、 該付勢手段の付勢力に抗して前記弁体を前記一方側の最
    端位置から前記移動方向の他方側に向かって所定位置ま
    で移動させ、前記給排モード位置を切換えることができ
    る第1の移動手段と、 前記弁体を前記移動方向の他方側に付勢し、該弁体を前
    記所定位置より移動方向の他方側に移動させる第2の移
    動手段と、を備えたことを特徴とするアクチュエーショ
    ンシステム。
  4. 【請求項4】前記弁体の位置を検出する弁体位置検出手
    段を設け、該弁体位置検出手段の検出情報に基づいて前
    記第1及び第2の移動手段を選択的に作動させるように
    したことを特徴とする請求項3に記載のアクチュエーシ
    ョンシステム。
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