JP2011127639A - 2重制御アクチュエータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのアクチュエータを個別に制御することで、変位伝達経路にガタツキ、摺動抵抗等があった場合にも、ガタツキ、摺動抵抗等の影響を受けることなく、アクチュエータの制御を行える様にした。
【解決手段】第1、第2アクチュエータ4,5と、第1、第2アクチュエータ4,5に設けられた第1、第2変位検出器8,9と、第1、第2アクチュエータ4,5に対してそれぞれ設けられた第1、第2サーボバルブ18,22と、第1、第2サーボバルブを個別に制御する第1、第2制御部19,23とが設けられ、第1、第2変位検出器8,9からの変位信号に基づき第1、第2制御部19,23がそれぞれ第1、第2サーボバルブ18,22を個別にフィードバック制御し、第1、第2制御部19,23間で同期制御を行う様構成した。
【選択図】図1

Description

本発明はジェットエンジンのファン、コンプレッサ、或はタービン等に用いられる可変静翼の角度を調整する2重制御アクチュエータ装置に関するものである。
ジェットエンジンのファン、コンプレッサ、或はタービンの静翼は、負荷状況に応じて角度が可変となっており、可変静翼の角度を変更する為に正逆2方向に作用するアクチュエータ(例えば油圧シリンダ)を有するアクチュエータ装置が用いられている。
図7を参照して、従来のアクチュエータ装置を説明する。
図7中、1はコンプレッサの可変静翼を示しており、該可変静翼1はリンク機構2を介してアクチュエータ装置3に連結されている。
前記リンク機構2は、2つのアクチュエータ、例えば油圧シリンダ4,5によって回転されるリンクレバー6の回転を前記可変静翼1に伝達して前記可変静翼1の角度を調整する様になっている。
前記油圧シリンダ4,5は1台のサーボバルブ7を介して作動流体、例えば燃料油が給排される。前記油圧シリンダ4,5のピストン11の変位はそれぞれ変位検出器8,9によって検出され、検出結果は前記可変静翼1の角度として制御部12にフィードバックされる。
該制御部12は、検出結果に基づき前記サーボバルブ7の弁体13の位置を制御し、前記油圧シリンダ4,5に供給される圧力を制御して、前記ピストン11を変位させ、該ピストン11の位置が目標値に達すると前記油圧シリンダ4,5への作動流体をブロックして前記可変静翼1の角度を決定する。
図8(A)は、前記サーボバルブ7から送出されるサーボ流量と該サーボバルブ7を制御する制御電流との関係を示しており、制御電流が所定値αの時にサーボ流量が0となる様に設定されている。即ち、前記サーボバルブ7にはナルバイアスが印加されており、制御電流が0となった場合には油圧シリンダ4,5に所定の作動圧が作用する様になっている。ナルバイアスを設定することで、前記制御部12から制御信号がなくなった場合に、前記油圧シリンダ4,5は安全側に作動する。
図8(B)は、前記サーボバルブ7が制御電流がナルバイアス以上の場合を示し、前記油圧シリンダ4,5は縮短する。又、図8(C)は前記サーボバルブ7が制御電流がナルバイアス以下の場合を示し、前記油圧シリンダ4,5は伸張する。
尚、図7での前記サーボバルブ7の状態は前記油圧シリンダ4,5への作動流体をブロックした状態であり、前記油圧シリンダ4,5は静止した状態である。
上記した従来のアクチュエータ装置では、前記リンク機構2のガタツキ、或は摺動抵抗等の要因で、変位伝達にヒステリシス誤差を生じ制御の精度、信頼性が低下する。
特開2000−234601号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、2つのアクチュエータを個別に制御することで、変位伝達経路にガタツキ、摺動抵抗等があった場合にも、ガタツキ、摺動抵抗等の影響を受けることなく、アクチュエータの制御を行える様にしたものである。
本発明は、第1、第2アクチュエータと、該第1、第2アクチュエータに設けられた第1、第2変位検出器と、前記第1、第2アクチュエータに対してそれぞれ設けられた第1、第2サーボバルブと、該第1、第2サーボバルブを個別に制御する第1、第2制御部とが設けられ、前記第1、第2変位検出器からの変位信号に基づき前記第1、第2制御部がそれぞれ前記第1、第2サーボバルブを個別にフィードバック制御し、前記第1、第2制御部間で同期制御を行う様構成した2重制御アクチュエータ装置に係るものである。
又本発明は、前記第1、第2サーボバルブは、それぞれ制御電流が0で前記第1、第2アクチュエータそれぞれに戻り圧が供給される様にして、前記第1、第2アクチュエータを無出力状態とする2重制御アクチュエータ装置に係るものである。
又本発明は、前記第1、第2アクチュエータは油圧シリンダであり、前記第1、第2サーボバルブはそれぞれ一方のストロークエンドで前記油圧シリンダ内のピストンで仕切られる2つのシリンダ室が同時に戻り側に連通する様構成された2重制御アクチュエータ装置に係るものである。
又本発明は、前記第1サーボバルブは、第1切替えバルブを介して第1アクチュエータと接続され、前記第1制御部又は/及び第1サーボバルブの故障時には前記第1サーボバルブが前記第1切替えバルブを切替え、該第1切替えバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが連通され、前記第2制御部により第2サーボバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが制御される様構成され、前記第2サーボバルブは、第2切替えバルブを介して第2アクチュエータと接続され、前記第2制御部又は/及び第2サーボバルブの故障時には前記第2サーボバルブが前記第2切替えバルブを切替え、該第2切替えバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが連通され、前記第1制御部により第1サーボバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが制御される様構成された2重制御アクチュエータ装置に係るものである。
又本発明は、前記各サーボバルブは制御電流が0で、対応する切替えバルブに作動圧を作用させる様構成され、該切替えバルブは前記サーボバルブからの作動圧がない場合は、前記第1、第2アクチュエータ間を遮断し、制御電流が0となり前記サーボバルブからの作動圧が供給されると、前記第1、第2アクチュエータとを連通する様切替り、一方のアクチュエータは他方のアクチュエータを介して他方のアクチュエータ用のサーボバルブに連通する様構成された2重制御アクチュエータ装置に係るものである。
本発明によれば、第1、第2アクチュエータと、該第1、第2アクチュエータに設けられた第1、第2変位検出器と、前記第1、第2アクチュエータに対してそれぞれ設けられた第1、第2サーボバルブと、該第1、第2サーボバルブを個別に制御する第1、第2制御部とが設けられ、前記第1、第2変位検出器からの変位信号に基づき前記第1、第2制御部がそれぞれ前記第1、第2サーボバルブを個別にフィードバック制御し、前記第1、第2制御部間で同期制御を行う様構成したので、前記第1、第2アクチュエータを個別に2重制御でき、個別のアクチュエータ単位で調整が可能となり、調整が容易となると共に制御性が向上し、更に第1、第2アクチュエータのいずれか一方に適正な偏差を常時与えることで、バックラッシ等の除去が可能となり、又ヒステリシス誤差を抑止でき、制御精度が向上する。
又本発明によれば、前記第1、第2サーボバルブは、それぞれ制御電流が0で前記第1、第2アクチュエータそれぞれに戻り圧が供給される様にして、前記第1、第2アクチュエータを無出力状態とするので、第1、第2アクチュエータが機械的に連結状態となっている構造であっても一方の健全なアクチュエータ単体で作動させることができ、又健全な制御部でアクチュエータの制御が可能であり、故障に対する安全性、信頼性が向上する。
又本発明によれば、前記第1サーボバルブは、第1切替えバルブを介して第1アクチュエータと接続され、前記第1制御部又は/及び第1サーボバルブの故障時には前記第1サーボバルブが前記第1切替えバルブを切替え、該第1切替えバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが連通され、前記第2制御部により第2サーボバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが制御される様構成され、前記第2サーボバルブは、第2切替えバルブを介して第2アクチュエータと接続され、前記第2制御部又は/及び第2サーボバルブの故障時には前記第2サーボバルブが前記第2切替えバルブを切替え、該第2切替えバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが連通され、前記第1制御部により第1サーボバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが制御される様構成されたので、第1サーボバルブ側、第2サーボバルブ側のいずれか一方が故障した場合も、支障なく2つのアクチュエータを駆動制御でき、故障に対する安全性、信頼性が向上するという優れた効果を発揮する。
本発明の第1の実施例を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施例に於ける制御電流とサーボ流量の関係を示すグラフである。 第2の実施例に使用されるサーボバルブの概略図であり、(A)は図2中のA、(B)は図2中のB、(C)は図2中のC、(D)は図2中のDにそれぞれ対応した状態を示している。 本発明の第3の実施例の要部を示す概略図である。 第3の実施例に於けるサーボバルブの作用を説明する概略図である。 本発明の第3の実施例に於ける異常時を示す要部概略図である。 従来例を示す概略構成図である。 (A)は従来例の制御電流とサーボ流量の関係を示すグラフ、(B)は従来例のサーボバルブの状態を示す説明図、(C)は従来例のサーボバルブの状態を示す説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明が実施される2重制御アクチュエータ装置の一例を示しており、図1中、図7中で示したものと同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
本実施例では、同一の構成を有する2つの第1アクチュエータユニット15、第2アクチュエータユニット16によりリンクレバー6を作動させ、前記第1、第2アクチュエータユニット15,16は主制御部17によって統合制御されている。又、図1中、油圧シリンダ4,5のシリンダ室のピストン11で仕切られる右側を右シリンダ室10a、左側を左シリンダ室10bとする。
以下は第1アクチュエータユニット15について説明する。
油圧シリンダ4に対して第1サーボバルブ18、第1個別コントローラ19が設けられる。前記油圧シリンダ4のピストン11の位置は変位検出器8によって検出され、該変位検出器8からの変位信号は前記第1個別コントローラ19にフィードバックされる。該第1個別コントローラ19は変位信号に基づき前記第1サーボバルブ18に変位指令を発し、該第1サーボバルブ18の弁体21の位置を制御する。又、前記変位検出器8からの変位信号は、前記主制御部17にも送信される。
前記第2アクチュエータユニット16は、第1アクチュエータユニット15と同一の構成を有しており、図中、22は第2サーボバルブ、23は第2個別コントローラ、24は弁体を示している。
前記主制御部17からサーボバルブ制御信号が発せられると、前記第1個別コントローラ19、前記第2個別コントローラ23はそれぞれ前記第1サーボバルブ18、前記第2サーボバルブ22に変位信号を発して、前記油圧シリンダ4,5へのサーボ圧を調整する。前記油圧シリンダ4,5のピストン11,11の変位はそれぞれ前記変位検出器8、前記変位検出器9によって検出され、変位信号が前記第1個別コントローラ19及び第2個別コントローラ23に個別にフィードバックされる。
前記第1個別コントローラ19、前記第2個別コントローラ23は前記変位検出器8によって検出された変位信号と前記変位検出器9によって検出された変位信号との比較で偏差を修正する様、対応する前記第1サーボバルブ18、前記第2サーボバルブ22を調整して前記油圧シリンダ4,5を個別に制御する。
更に、前記変位検出器8,9からの変位信号は前記主制御部17にも入力され、該主制御部17に於いて前記油圧シリンダ4,5の変位の整合性を管理し、整合性が崩れた場合は、修正する様前記第1個別コントローラ19、前記第2個別コントローラ23に修正指令を発し、不整合を解消する。
例えば、変位検出器8の変位信号が、変位検出器9の信号と第1個別コントローラ19からの変位指令値のいずれの値とも大きく異なる場合、第1個別コントローラ19に、(変位検出器9の出力−変位検出器8の出力)若しくは(変位指令値−変位検出器8の出力)を通常の変位指令値に加え入力することによって変位検出器8の変位信号は、変位検出器9の変位信号又は変位指令値に漸近することが可能となる。この際、必要に応じて、右シリンダ室10aと左シリンダ室10bの差圧等を計測し、左シリンダ室10b内の発生推力が必要以上に大きくなっていないことを確認しながら変位指令値に加算する値を増減することで、安全に変位検出器8の変位信号は、変位検出器9の変位信号又は変位指令値に漸近することが可能である。
尚、前記第1個別コントローラ19、前記第2個別コントローラ23のいずれか一方を主制御部とし、両個別コントローラ19,23の整合性を管理する様にすれば、前記主制御部17は省略することができる。
上述した様に、前記油圧シリンダ4,5を個別に2重制御する様にすれば、個別の油圧シリンダ4,5単位で調整が可能となり、調整が容易となると共に制御性が向上する。
又、油圧シリンダ4,5のいずれか一方に適正な偏差を常時与えることで、バックラッシ等の除去が可能となり、ヒステリシス誤差を抑止でき、制御精度が向上する。
更に、各油圧シリンダ4,5の特性を個別コントローラ19,23に記憶させることにより、製造公差内のバラツキを抑えることが可能となり、整備性が向上する。
図2、図3は本発明の第2の実施例に用いられるサーボバルブの例を示しており、図3(A)は図2中のA、図3(B)は図2中のB、図3(C)は図2中のC、図3(D)は図2中のDの状態にそれぞれ対応している。第2の実施例では、2重制御アクチュエータ装置の安全性、信頼性の向上も図られている。
尚、サーボバルブが個々に個別コントローラに制御され、又個別コントローラが主制御部に統合制御されることは第1の実施例と同様であるので説明を省略する。
図2はサーボバルブ25の制御電流と、サーボ流量との関係を示している。図示される様に、本実施例に於いては、サーボ流量が0となる状態が2箇所あり、制御電流がナルバイアスの点と制御電流が0の点となっている。
図3(A)〜(D)は制御電流に対する前記サーボバルブ25の状態を示しており、図中の実線の矢印は、シリンダ室へ高圧の作動油が供給されている状態、破線の矢印は、作動油の戻し状態を示している。
尚、前記サーボバルブ25とアクチュエータ(油圧シリンダ)との関係は図1を参照して説明する。
又、図3中、26は弁体、27は第1弁溝、28は第2弁溝、29は第3弁溝を示し、31は第1ポート、32は第2ポート、33は第3ポート、34は第4ポート、35は第5ポート、36は第6ポート、37は第7ポートを示す。前記弁体26の変位は制御電流に比例し、左ストロークエンドが0点となる様に設計されている。即ち、制御電流が0となったときは作動油の圧力により左ストロークエンドに移動する。
前記第1ポート31と前記第3ポート33は高圧作動油供給側に連通され、前記第7ポート37は戻し側に連通されており、前記第4ポート34は右シリンダ室10aに連通され、前記第5ポート35及び第6ポート36は左シリンダ室10bに連通されている。
図3(A)は、サーボバルブ25の制御電流がナルバイアスの点の状態を示しており、前記弁体26が前記第1ポート31、前記第2ポート32、前記第3ポート33、前記第7ポート37を閉塞して、油圧シリンダ4(図1参照)への油路をブロックした状態であり、該油圧シリンダ4は静止状態である。
図3(B)は、制御電流がナルバイアス以上である場合を示しており、前記弁体26が図中、右方に変位し、前記第3ポート33が前記第3弁溝29を介して前記第4ポート34と連通し、前記第5ポート35が第2弁溝28を介して第2ポート32と連通した状態を示している。
この状態では、前記油圧シリンダ4の前記右シリンダ室10aに高圧(作動圧)の作動油が供給され、前記ピストン11は左方に移動し、リンクレバー6を反時計方向に回転させる。
図3(C)は、制御電流がナルバイアスより小さく、0でない場合を示している。前記弁体26が図中、左方に変位し、前記第2ポート32と第4ポート34とが連通し、前記第5ポート35と前記第1ポート31とがそれぞれ連通する。
この状態では、前記油圧シリンダ4の前記左シリンダ室10bに高圧の作動油が供給され、前記ピストン11は右方に移動し、前記リンクレバー6を時計方向に回転させる。
図3(D)は、制御電流が0の場合を示しており、前記弁体26は左ストロークエンドに移動する。前記第2ポート32は前記第3弁溝29を介して前記第4ポート34に連通し、前記第6ポート36は前記第1弁溝27を介して前記第7ポート37に連通する。
この状態では、前記油圧シリンダ4の右シリンダ室10a、左シリンダ室10bいずれもが、低圧の戻り側に連通することになり、右シリンダ室10a、左シリンダ室10bいずれにもシステムでの最低圧(戻り圧)が作用することになり、油圧シリンダ4としては、ピストン11の受圧面積の差分に相当する力で作動する。例えば、図1では、前記ピストン11の右側の受圧面積はロッド分だけ小さいので、ロッド分の面積に低圧の油圧と同等の力で、油圧シリンダ4は伸張側に動作する。尚、戻り側に連通した場合、作動油は図示しない燃料ポンプの低圧ポンプの出口側に戻されることになるので、戻り圧は前記低圧ポンプの吐出圧となり、充分小さいので、油圧シリンダ4の推力は殆どゼロに近い。即ち、油圧シリンダ(アクチュエータ)は無出力状態となる。
尚、上記説明では、サーボバルブ25を図1の第1サーボバルブ18に適用した場合を説明したが、第2サーボバルブ22にも同様に適用される。又、サーボバルブ25が制御電流が0となった場合に弁体26を左ストロークエンドに移動させる様な付勢手段を備えてもよい。
前記サーボバルブ25を適用して2重制御アクチュエータ装置を構成した場合で、一方のアクチュエータが故障した場合は、故障したアクチュエータに対応するサーボバルブ25を制御電流0の状態とする。故障したアクチュエータの両シリンダ室には、作動油の戻り圧が作用することになり、故障したアクチュエータを伸縮作動させる場合には殆ど力は必要ない。
従って、1つのアクチュエータによりリンク機構2を駆動し、可変静翼1の角度を変更することが可能であると共に、1つのアクチュエータによりリンク機構2を駆動した場合も、故障したアクチュエータは殆ど抵抗とならず、従来と同様な制御が可能となる。
図4〜図6は本発明の第3の実施例に於けるサーボバルブの例を示しており、図中の実線の矢印は、シリンダ室へ高圧(作動圧)の作動油が供給されている状態、破線の矢印は、作動油の戻し状態を示している。第3の実施例に於いても、2重制御アクチュエータ装置の安全性、信頼性の向上が図られている。
尚、各油圧シリンダ4に対してそれぞれサーボバルブが設けられ、更にサーボバルブが個々に個別コントローラに制御され、又個別コントローラが主制御部に統合制御されることは第1の実施例と同様であるので説明を省略する。又、図4、図5中で、図1中で示したものと同等のものには同符号を付しその説明を省略する。
第3の実施例に於ける、サーボバルブの構造は図3で示したものと同様であり、図4〜図6に於いて、図3中で示したものと同等のものには同符号を付してある。
又、図4〜図6は一方の油圧シリンダ4(図1参照)について示しており、他方の油圧シリンダ5に対しても同様な構成でサーボバルブが設けられている。
第1サーボバルブ41は切替えバルブ42を介して油圧シリンダ4に接続され、又該油圧シリンダ4は前記切替えバルブ42を介して油圧シリンダ5と接続されている。尚、通常状態では、前記油圧シリンダ4と前記油圧シリンダ5間は切替えバルブ42により遮断され、前記油圧シリンダ4,5は非連通状態となっており、前記サーボバルブ25による制御は油圧シリンダ4に対してのみ及ぶ。
第3の実施例では、例えば第1サーボバルブ41が故障した場合に、該第1サーボバルブ41を介して前記切替えバルブ42に高圧(作動圧)の作動油が供給され、該切替えバルブ42は油路を切替え、前記油圧シリンダ4の右シリンダ室10a、左シリンダ室10bと前記油圧シリンダ5の右シリンダ室10aと左シリンダ室10bとをそれぞれ連通する。
前記油圧シリンダ4の右シリンダ室10a、左シリンダ室10bと前記油圧シリンダ5の右シリンダ室10aと左シリンダ室10bとが前記切替えバルブ42を介して短絡することで、前記油圧シリンダ5を制御している第2サーボバルブ(図示せず)の制御が前記油圧シリンダ4にも及ぶ様になり、第2サーボバルブにより前記油圧シリンダ4,5の制御が可能となる。
従って、サーボバルブ又は油圧シリンダのいずれか一方、例えば第1サーボバルブ41又は、油圧シリンダ4が故障しても、他の第2サーボバルブ(図示せず)により油圧シリンダ4と油圧シリンダ5を制御して支障なく可変静翼1の角度調整が可能となる。
更に、具体的に説明する。
前記切替えバルブ42はAポート43、Bポート44、Cポート45、Dポート46、Eポート47、Fポート48、Gポート49、Hポート50が設けられている。
前記切替えバルブ42の弁体52には、大径端部52a及びA弁溝53、B弁溝54が形成されている。前記弁体52は、スプリング55により図中左方に付勢され、大径端部52a左側には弁室56が形成され、該弁室56は絞りを兼ねる前記Hポート50を介して戻り側に連通されている。尚、前記弁体52からは突起57が突出され、前記弁室56が常時所要の体積を有する様に形成されている。
又、前記Aポート43は前記油圧シリンダ4の左シリンダ室10b、前記Bポート44は前記油圧シリンダ4の右シリンダ室10aにそれぞれ連通されている。前記Cポート45は前記油圧シリンダ5の右シリンダ室10aに、又前記Eポート47は左シリンダ室10bにそれぞれ連通されている。
前記第1サーボバルブ41と前記切替えバルブ42との接続状態について説明する。
第1サーボバルブ41の第1ポート31と第3ポート33及び第7ポート37は高圧作動油供給側に連通され、第2ポート32は戻り側に連通されている。前記第4ポート34は前記Dポート46に、前記第5ポート35は前記Fポート48に、前記第6ポート36は前記Gポート49にそれぞれ接続されている。
上記した様に、通常時状態では、前記Gポート49は前記第1サーボバルブ41によってブロックされ、前記Hポート50は戻り側に連通しているので、前記弁室56は最低圧となり、前記スプリング55によって前記弁体52は左ストロークエンドに位置する。この状態では、前記Cポート45、前記Dポート46は前記弁体52によってブロックされ、前記第1サーボバルブ41を介して前記油圧シリンダ5に作動油が給排されることはない。
従って、該油圧シリンダ5は第2切替えバルブ(図示せず)によって制御され、同様にして前記油圧シリンダ4は第2切替えバルブ(図示せず)の影響を受けることはない。
図4は、前記第1サーボバルブ41の制御信号が、ナルバイアスの時の状態を示しており、前記Fポート47、前記Eポート48への作動油の給排がブロックされた状態であり、前記油圧シリンダ4は停止状態である。
制御電流が、ナルバイアス以上である時(図5(A)参照)は、第4ポート34、Dポート46、B弁溝54、Bポート44を介して高圧作動油が前記右シリンダ室10aに供給され、又左シリンダ室10bがAポート43、A弁溝53、Fポート48、第3ポート33を介して戻り側に連通する。従って、前記油圧シリンダ4は縮短する。
制御電流がナルバイアスより小さく、0でない場合(図5(B)参照)は、第1ポート31と第5ポート35が連通し、Fポート48、Aポート43を介して前記左シリンダ室10bには高圧作動油が供給され、右シリンダ室10aはBポート44、Dポート46、第4ポート34、第2ポート32を介して戻り側に連通する。従って、油圧シリンダ4は伸張する。
次に、図6は、第1個別コントローラ19、第1サーボバルブ41等に異常があった場合を示しており、異常時には制御電流は0となると共にサーボ流量も0となる(図2参照)。
この時は、第1サーボバルブ41の弁体52は左ストロークエンドに変位する様になっており、この状態では、第7ポート37と第6ポート36とが連通する。該第6ポート36と前記第7ポート37とが連通することで、前記切替えバルブ42の弁室56に高圧作動油が供給され、前記弁体52を右方に変位させ、前記切替えバルブ42を切替える。
該切替えバルブ42の切替えによって、前記油圧シリンダ4と前記油圧シリンダ5について、右シリンダ室10a,10aと左シリンダ室10b,10bとがそれぞれ連通し、前記油圧シリンダ4は前記油圧シリンダ5を介して第2サーボバルブ(図示せず)に接続され、1つの第2サーボバルブによって2つの前記油圧シリンダ4,5が制御可能となる。即ち、図7で示した従来のアクチュエータ装置と同等となる。
第3の実施例では、2つのアクチュエータを個々に制御するサーボバルブの内、1つが故障した場合でも、他方のサーボバルブによる2つのアクチュエータの制御が可能であり、アクチュエータ装置の信頼性、安全性が向上する。
1 可変静翼
2 リンク機構
3 アクチュエータ装置
4 油圧シリンダ
5 油圧シリンダ
17 主制御部
18 第1サーボバルブ
19 第1個別コントローラ
22 第2サーボバルブ
23 第2個別コントローラ
24 弁体
25 サーボバルブ
41 第1サーボバルブ
42 切替えバルブ
56 弁室

Claims (5)

  1. 第1、第2アクチュエータと、該第1、第2アクチュエータに設けられた第1、第2変位検出器と、前記第1、第2アクチュエータに対してそれぞれ設けられた第1、第2サーボバルブと、該第1、第2サーボバルブを個別に制御する第1、第2制御部とが設けられ、前記第1、第2変位検出器からの変位信号に基づき前記第1、第2制御部がそれぞれ前記第1、第2サーボバルブを個別にフィードバック制御し、前記第1、第2制御部間で同期制御を行う様構成したことを特徴とする2重制御アクチュエータ装置。
  2. 前記第1、第2サーボバルブは、それぞれ制御電流が0で前記第1、第2アクチュエータそれぞれに戻り圧が供給される様にして、前記第1、第2アクチュエータを無出力状態とする請求項1の2重制御アクチュエータ装置。
  3. 前記第1、第2アクチュエータは油圧シリンダであり、前記第1、第2サーボバルブはそれぞれ一方のストロークエンドで前記油圧シリンダ内のピストンで仕切られる2つのシリンダ室が同時に戻り側に連通する様構成された請求項1の2重制御アクチュエータ装置。
  4. 前記第1サーボバルブは、第1切替えバルブを介して第1アクチュエータと接続され、前記第1制御部又は/及び第1サーボバルブの故障時には前記第1サーボバルブが前記第1切替えバルブを切替え、該第1切替えバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが連通され、前記第2制御部により第2サーボバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが制御される様構成され、前記第2サーボバルブは、第2切替えバルブを介して第2アクチュエータと接続され、前記第2制御部又は/及び第2サーボバルブの故障時には前記第2サーボバルブが前記第2切替えバルブを切替え、該第2切替えバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが連通され、前記第1制御部により第1サーボバルブを介して前記第1、第2アクチュエータが制御される様構成された請求項1の2重制御アクチュエータ装置。
  5. 前記各サーボバルブは制御電流が0で、対応する切替えバルブに作動圧を作用させる様構成され、該切替えバルブは前記サーボバルブからの作動圧がない場合は、前記第1、第2アクチュエータ間を遮断し、制御電流が0となり前記サーボバルブからの作動圧が供給されると、前記第1、第2アクチュエータとを連通する様切替り、一方のアクチュエータは他方のアクチュエータを介して他方のアクチュエータ用のサーボバルブに連通する様構成された請求項1の2重制御アクチュエータ装置。
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