JPH10184556A - 油圧ポンプ容量制御装置 - Google Patents

油圧ポンプ容量制御装置

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JPH10184556A
JPH10184556A JP34091796A JP34091796A JPH10184556A JP H10184556 A JPH10184556 A JP H10184556A JP 34091796 A JP34091796 A JP 34091796A JP 34091796 A JP34091796 A JP 34091796A JP H10184556 A JPH10184556 A JP H10184556A
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JP
Japan
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control
hydraulic pump
horsepower
hydraulic
control valve
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Application number
JP34091796A
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English (en)
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Haruki Sou
東輝 曹
Yasuharu Goto
安晴 後藤
Haruo Kokubu
晴雄 国分
Kazumasa Yuasa
一正 湯浅
Shigetaka Nakamura
重孝 中村
Yukihiro Motosawa
幸裕 本澤
Tetsuya Sakairi
哲也 坂入
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁比例制御弁を用いた電気−油圧サーボ機構
によりポンプ吐出流量の電磁比例制御を行う油圧ポンプ
容量制御装置において、電気系統に故障が生じた場合で
も故障前と同じようにポンプ流量制御が行えるようにす
る。 【解決手段】制御弁4のソレノイド4cのシャフト4j
とスプール4bのシャフト4kを分離し、シャフト4
j,4kの端面が位置する部分には入力切換制御室4n
を設け、シャフト4jの直径はシャフト4kの直径より
大きくし、入力切換制御室4nのケーシング部分には指
令圧ポート4pを形成する。ソレノイド4cの反対側に
はスプリング4dと直列に馬力制御用のピストン4qを
配置し、ピストン4qを支えるように馬力制御用バネ4
rを設け、ピストン4qが位置する部分に馬力制御室4
tを形成し、馬力制御室4tのケーシング4sに油圧ポ
ンプ1の吐出圧力を取り入れるための馬力制御油圧ポー
ト4uを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ポンプ流量制御
装置に係わり、特に電磁比例制御弁を用いた電気−油圧
サーボ機構により調整アクチュエータを駆動し可変容量
型油圧ポンプの吐出流量を制御する油圧ポンプ流量制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁比例制御弁を用いた電気−油圧サー
ボ機構により油圧ポンプの吐出流量を制御する油圧ポン
プ流量制御装置として公知のものに、特公平6−337
73号公報や特開平8−49659号公報に記載のもの
がある。これらの油圧ポンプ流量制御装置は、可変容量
型油圧ポンプと、この油圧ポンプの押しのけ容積可変機
構を作動させる調整アクチュエータと、この調整アクチ
ュエータへ油圧源から導かれる圧油を制御する3ポート
電磁比例制御弁と、この制御弁に制御電流を出力する制
御部とを備えている。
【0003】また、特公平6−33773号公報に記載
の油圧ポンプ流量制御装置では、油圧ポンプの押しのけ
容積可変機構の位置又は調整アクチュエータのピストン
の位置を位置センサで検出し、この位置センサで出力し
た位置信号を制御部に送り、制御部で指令信号の目標値
と位置センサで検出した位置との偏差(制御偏差)を演
算し、この制御偏差が零になるよう制御弁のソレノイド
に制御電流を出力する。制御弁はこの制御電流により作
動して油圧源から調整アクチュエータに所定の流量の圧
油を供給し、油圧ポンプの押しのけ容積可変機構の位置
を制御する。
【0004】特開平8−49659号公報に記載の油圧
ポンプ流量制御装置では、油圧ポンプの押しのけ容積可
変機構を作動させる調整アクチュエータとして差動シリ
ンダを用い、この差動シリンダへ油圧源から導かれる圧
油を制御する3ポート電磁比例制御弁にフィードバック
スリーブを組み込み、このフィードバックスリーブを差
動シリンダのサーボピストンとリンクしている。
【0005】制御部では指令信号に比例して増大するよ
う指令目標流量を算出し、この目標流量を制御電流に変
換して制御弁に出力する。
【0006】制御弁ではこの制御電流がソレノイドに入
力され、ソレノイドに発生する電磁力により制御電流に
比例してスプールが移動する。このとき、制御電流が油
圧ポンプの吐出流量を増やす方向のものであるときは、
制御弁のアクチュエータポートがポンプポートに連通し
て油圧源の圧油が差動シリンダの大径側室に送られ、受
圧面積の差でサーボピストンを動かし油圧ポンプの押し
のけ容積可変機構を動かし、油圧ポンプの吐出流量を増
加させる。一方、サーボピストンの移動にともなってフ
ィードバックスリーブもスプールと同じ方向に移動し、
フィードバックスリーブの位置がスプールの位置と同じ
になると、アクチュエータポートとポンプポートの連通
が遮断され、差動シリンダの大径側室への圧油の流入が
停止し、サーボピストンの移動が停止して押しのけ容積
可変機構の動きも停止する。これにより、油圧ポンプの
吐出流量は制御電流に応じた流量まで増加する。制御電
流が油圧ポンプの吐出流量を減らす方向のものであると
きは、制御弁のアクチュエータポートがタンクポートに
連通し、小径側室の油圧力でサーボピストンは上記と逆
の方向に動き、油圧ポンプの吐出流量は制御電流に応じ
た流量まで減少する。
【0007】このように制御電流に応じて油圧ポンプの
吐出流量が制御されるので、指令信号の増減に比例して
油圧ポンプの吐出流量を制御できる。
【0008】また、一般に、油圧ポンプの容量制御で
は、油圧ポンプの吐出圧力を検出し、このポンプ吐出圧
力が高くなると吐出流量を減少させる馬力制御が行われ
ており、これにより油圧ポンプの入力馬力をエンジンの
出力馬力以下とし、エンストのない運転が行えるように
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように特公平6
−33773号公報や特開平8−49659号公報に記
載の油圧ポンプ容量制御装置では、指令信号の増減に比
例して油圧ポンプの吐出流量を制御できる。また、特開
平8−49659号公報に記載の油圧ポンプ容量制御装
置では、制御弁にフィードバックスリーブを組み込み、
これを差動シリンダのサーボピストンにリンクさせただ
けの簡単な構造で、位置センサを用いることなくポンプ
吐出流量の電磁比例制御ができる。
【0010】しかし、これらの従来の油圧ポンプ容量制
御装置では、制御弁の入力、駆動手段は、ソレノイドを
始め制御部、指令信号の生成部、指令信号及び制御電流
の伝達ラインなど、全て電気部品であり、これらの一部
でも故障した場合はポンプ制御ができなくなるという問
題があった。
【0011】また、これらの従来技術のポンプ制御に馬
力制御機能を組み込む場合は、油圧ポンプの吐出圧力を
検出する圧力センサを設け、この圧力センサの信号を制
御部に入力し、吐出圧力が高くなるに従って小さくなる
馬力制御目標流量を算出し、指令信号から求めた指令目
標流量がこの馬力制御目標流量を越えないよう補正し、
その補正した目標流量に基づいて制御電流を出力してや
ればよい。
【0012】しかし、この場合も、油圧ポンプの吐出圧
力の検出する圧力センサが故障した場合は、油圧ポンプ
の馬力制御ができなくなり、ポンプ制御が不完全とな
る。
【0013】本発明の目的は、電磁比例制御弁を用いた
電気−油圧サーボ機構によりポンプ吐出流量の電磁比例
制御を行う油圧ポンプ容量制御装置において、電気系統
に故障が生じた場合でも故障前と同じようにポンプ流量
制御が行えるものを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、可変容量
型油圧ポンプと、この油圧ポンプの押しのけ容積可変機
構を作動させる調整アクチュエータと、この調整アクチ
ュエータへ油圧源から導かれる圧油を制御する電磁比例
制御弁と、この制御弁に制御電流を出力する制御部とを
備えた油圧ポンプ容量制御装置において、前記制御弁の
ソレノイドのシャフトとスプールのシャフトを分離し、
ソレノイドのシャフトがスプールのシャフトを押すこと
によりスプールを動かす構成とすると共に、前記制御弁
のソレノイドとスプールとの間の両者のシャフトの端面
が位置する部分に入力切換制御室を設け、この入力切換
制御室に油圧外部指令を導入するための指令圧ポートを
設けたものとする。
【0015】以上のように構成した本発明では、油圧ポ
ンプ流量制御装置の電気系統に故障がない通常の場合
は、制御弁の指令圧ポートを開放又はタンクに連通して
おくと、入力切換制御室では、制御弁のソレノイドによ
り発生する力はソレノイドのシャフトを介してスプール
のシャフトに働き、制御弁は従来のものと機能的に同じ
構成となり、指令信号の増減に比例して油圧ポンプの吐
出流量を制御できる。
【0016】制御部や制御弁のソレノイドに故障が生
じ、ソレノイドが動作しなくなった場合は、制御弁の指
令圧ポートを油圧外部指令の生成部に油圧ホースでつな
ぎ、入力切換制御室に油圧外部指令を入力する。この入
力された油圧外部指令は制御弁のスプールのシャフトに
働き、油圧力Fpを生じさせる。このとき、油圧外部指
令の入力圧力範囲においてこのシャフトに生じる油圧力
Fpを、指令信号の入力電気信号範囲において制御電流
によりソレノイドのシャフトに生じる力Fiと同じにな
るように設定しておけば、油圧外部指令の入力によって
電気入力したのと同じ比例制御ができる。
【0017】(2)また、上記目的を達成するために、
本発明は、可変容量型油圧ポンプと、この油圧ポンプの
押しのけ容積可変機構を作動させる差動シリンダと、こ
の差動シリンダへ油圧源から導かれる圧油を制御し、差
動シリンダのサーボピストンとリンクしてあるフィード
バックスリーブを有する電磁比例制御弁と、この制御弁
に制御電流を出力する制御部とを備えた油圧ポンプ容量
制御装置において、前記制御弁のソレノイドのシャフト
とスプールのシャフトを分離し、ソレノイドのシャフト
がスプールのシャフトを押すことによりスプールを動か
す構成とすると共に、前記制御弁のソレノイドとスプー
ルとの間の両者のシャフトの端面が位置する部分に入力
切換制御室を設け、この入力切換制御室に油圧外部指令
を導入するための指令圧ポートを設けたものとする。
【0018】このように構成した本発明では、制御弁に
フィードバックスリーブを組み込み、これを差動シリン
ダのサーボピストンにリンクさせただけの簡単な構造
で、位置センサを用いることなくポンプ吐出流量の電磁
比例制御ができるとともに、上記(1)のように電気的
部品に故障が生じた場合でも故障前と同じようにポンプ
流量制御が行える。
【0019】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記ソレノイドのシャフトの直径を前記スプ
ールのシャフトの直径より大きくする。
【0020】上記(1)で述べたように、制御弁の指令
圧ポートを油圧外部指令の生成部につなぎ、入力切換制
御室に油圧外部指令を入力すると、制御弁のスプールの
シャフトに油圧力Fpが生じる。このとき、ソレノイド
のシャフトの直径をスプールのシャフトの直径より大き
くしておくと、油圧外部指令の圧力がソレノイドのシャ
フトを押す力は制御電流により同シャフトに生じる力F
iより大きくなり、ソレノイドのシャフトはスプールの
シャフトから油圧外部指令の油圧力で分離される。この
ため、電気系統のどこかしらに異常があり、ソレノイド
の作動が正常でない場合は、入力切換制御室に油圧外部
指令を入力すると、制御電流に干渉されることなく、油
圧外部指令の油圧による制御が優先的に行われ、油圧外
部指令による油圧ポンプの吐出流量の制御が可能とな
る。
【0021】(4)また、上記(1)又は(2)におい
て、好ましくは、前記制御弁のソレノイドと反対側に、
制御弁のスプールをソレノイド方向に付勢するバネと直
列に馬力制御用のピストンを配置し、かつこのピストン
を支える馬力制御用バネを設けると共に、馬力制御用の
ピストンが位置する部分に馬力制御室を設け、この馬力
制御室に前記油圧ポンプの吐出圧力のフィードバックを
取り入れるための馬力制御油圧ポートを設ける。
【0022】これにより、油圧ポンプの吐出圧力を検出
するための圧力センサが故障し、電気的な馬力制御がで
きなくなった場合は、制御弁の馬力制御油圧ポートを油
圧ポンプの吐出管路に油圧ホースでつなぎ、馬力制御室
に油圧ポンプの吐出圧力を入力すると、馬力制御用のピ
ストンとバネによる油圧的な馬力制御が可能となる。
【0023】(5)更に、上記目的を達成するために、
本発明は、可変容量型油圧ポンプと、この油圧ポンプの
押しのけ容積可変機構を作動させる調整アクチュエータ
と、この調整アクチュエータへ油圧源から導かれる圧油
を制御する電磁比例制御弁と、この制御弁に制御電流を
出力する制御部とを備えた油圧ポンプ容量制御装置にお
いて、前記制御弁のソレノイドと反対側に、制御弁のス
プールをソレノイド方向に付勢するバネと直列に馬力制
御用のピストンを配置し、かつこのピストンを支える馬
力制御用バネを設けると共に、馬力制御用のピストンが
位置する部分に馬力制御室を設け、この馬力制御室に前
記油圧ポンプの吐出圧力のフィードバックを取り入れる
ための馬力制御油圧ポートを設けたものとする。
【0024】このように構成した本発明では、上記
(4)のように電気的な馬力制御ができなくなった場合
は、馬力制御用のピストンとバネによる油圧的な馬力制
御が可能となる。
【0025】(6)また、上記目的を達成するために、
本発明は、可変容量型油圧ポンプと、この油圧ポンプの
押しのけ容積可変機構を作動させる差動シリンダと、こ
の差動シリンダへ油圧源から導かれる圧油を制御し、差
動シリンダのサーボピストンとリンクしてあるフィード
バックスリーブを有する電磁比例制御弁と、この制御弁
に制御電流を出力する制御部とを備えた油圧ポンプ容量
制御装置において、前記制御弁のソレノイドと反対側
に、制御弁のスプールをソレノイド方向に付勢するバネ
と直列に馬力制御用のピストンを配置し、かつこのピス
トンを支える馬力制御用バネを設けると共に、馬力制御
用のピストンが位置する部分に馬力制御室を設け、この
馬力制御室に前記油圧ポンプの吐出圧力のフィードバッ
クを取り入れるための馬力制御油圧ポートを設けたもの
とする。
【0026】このように構成した本発明では、制御弁に
フィードバックスリーブを組み込み、これを差動シリン
ダのサーボピストンにリンクさせただけの簡単な構造
で、位置センサを用いることなくポンプ吐出流量の電磁
比例制御ができるとともに、上記(5)のように電気的
な馬力制御ができなくなった場合は、馬力制御用のピス
トンとバネによる油圧的な馬力制御が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0028】図1において、1は本実施形態の油圧ポン
プ流量制御装置により吐出流量が制御される可変容量型
の油圧ポンプであり、油圧ポンプ1は斜板などよりなる
押しのけ容積可変機構1aを有している。押しのけ容積
可変機構1aは調整アクチュエータである差動シリンダ
2により作動され、差動シリンダ2は押しのけ容積可変
機構1aに連結されこれを駆動する両端の受圧面積が異
なるサーボピストン2aと、サーボピストン2aの小径
側を収納する小径側室2b及びサーボピストン2aの大
径側を収納する大径側室2cとを有している。差動シリ
ンダ2は油圧源3の圧油を制御弁4で制御することによ
り作動する。油圧源3はタンク3aと、パイロットポン
プ3bと、パイロットポンプ3bの吐出圧力を一定に制
御するリリーフ弁3cとで構成され、差動シリンダ2の
小径側室2bはパイロットポンプ3bに接続されてい
る。
【0029】制御弁4はポンプポートP、タンクポート
R、アクチュエータポートTを形成したケーシング4a
と、ケーシング4a内に配置されたスプール4bと、ケ
ーシング4aの一端に設けられ、制御ユニット5からの
制御電流Iによりスプール4bを図示右方に付勢するソ
レノイド4cと、スプール4bを図示左方(ソレノイド
方向)に付勢するスプリング4dとを有する3ポート電
磁比例切換弁であり、ケーシング4aのポンプポートP
は油圧源3のパイロットポンプ3bに接続され、タンク
ポートRはタンク3aに接続され、アクチュエータポー
トTは差動シリンダ2の大径側室2cに接続されてい
る。
【0030】また、スプール4bは図示の中立位置にお
いてポンプポートP及びタンクポートRをそれぞれ閉じ
る部分4f,4gを有し、部分4fと4gとの間には常
時アクチュエータポートTを介して差動シリンダ2の大
径側室2cに連通する室4iが形成されている。
【0031】また、制御弁4のケーシング4aとスプー
ル4bとの間にはフィードバックスリーブ7が挿入され
ている。このフィードバックスリーブ7は差動シリンダ
2のサーボピストン2aにリンク8を介して連結され、
このサーボピストン2aの移動に伴って変位する構成と
なっている。フィードバックスリーブ7は図示するよう
に、制御弁4のケーシング4aに形成されたポートP,
R,Tに対応する位置に連通孔7aを形成されている。
【0032】ソレノイド4cのシャフト4jとスプール
4bのシャフト4kは分離されており、ソレノイド4c
のシャフト4jがスプール4bのシャフト4kを押すこ
とによりスプール4bは動かされる構成となっている。
また、ソレノイド4cとスプール4bとの間の両者のシ
ャフト4j,4kの端面が位置する部分にはケーシング
4aの壁4mによりスプール側から仕切られた入力切換
制御室4nが設けられ、スプール4bのシャフト4kは
この壁4mを貫通して入力切換制御室4n内へと延在し
ている。また、ソレノイド4cのシャフト4jの直径は
スプール4bのシャフト4kの直径より大きくされ、ケ
ーシング4aには入力切換制御室4nに油圧の指令圧力
を導入するための指令圧ポート4pが形成されている。
【0033】ソレノイド4cの反対側には、スプール4
bをソレノイド方向に付勢するスプリング4dと直列に
馬力制御用のピストン4qが配置され、このピストン4
qを支えるように馬力制御用バネ4rが設けられてい
る。また、馬力制御用のピストン4qはケーシング4s
で覆われ、ピストン4qが位置する部分にケーシング4
aの端壁によりスプール側から仕切られた馬力制御室4
tが形成され、ケーシング4sには馬力制御室4tに油
圧ポンプ1の吐出圧力のフィードバックを取り入れるた
めの馬力制御油圧ポート4uが形成されている。
【0034】図2に油圧ポンプ4を含む駆動系全体を示
す。
【0035】図2において、10は油圧ポンプ1から吐
出された圧油により駆動される油圧アクチュエータの1
つであり、この油圧アクチュエータ10に供給される圧
油の流量は流量制御弁11により制御される。流量制御
弁11はパイロット操作式であり、操作レバー装置12
からパイロットライン13a,13bを介して与えられ
るパイロット圧により駆動操作される。操作レバー装置
12は操作レバー12aと、2つの減圧弁12b,12
cとを有し、操作レバー12aを操作するとその操作方
向に応じて減圧弁12b,12cのいずれか一方が操作
され、操作レバー12aの操作量に応じたパイロット圧
を出力する。
【0036】パイロットライン13a,13bには信号
ライン14a,14bを介してシャトル弁15が接続さ
れ、このシャトル弁15により減圧弁12b,12cの
いずれかから出力されたパイロット圧が検出され。
【0037】同様に油圧ポンプ4に接続された図示しな
い複数の油圧アクチュエータ及び流量制御弁があり、こ
れらの流量制御弁用の操作レバー装置のパイロット圧も
図示しないシャトル弁により検出される。
【0038】このようにして検出されたパイロット圧の
うちの最も高い圧力が信号ライン16,17及びシャト
ル弁18を含む複数の信号ライン及びシャトル弁により
検出され、その最高パイロット圧が油圧ポンプ1の吐出
流量制御の油圧外部指令Ppとして信号ライン19を介
して圧力センサ20により検出され、図1に示す制御ユ
ニット5に指令信号Xとして入力される。
【0039】図1に戻り、油圧ポンプ1の吐出圧力Pd
が圧力センサ21により検出され、この検出信号も制御
ユニット5に入力される。
【0040】制御ユニット5の処理機能の概略を図3に
機能ブロック図で示す。制御ユニット5は、指令目標流
量演算部5a、馬力制御目標流量演算部5b、最小値選
択部5c、故障判定部5d、切り換え選択部5e、増幅
出力部5fの各機能を有している。
【0041】指令目標流量演算部5aでは指令信号Xを
入力し、図4に示す特性に基づいて指令信号Xに比例し
て増大する油圧ポンプ1の指令目標流量Q1を算出す
る。
【0042】馬力制御目標流量演算部5bでは圧力セン
サ21の検出信号を入力し、図5に示す特性に基づいて
油圧ポンプ1の吐出圧力Pdが高くなるに従って小さく
なる馬力制御目標流量Q2を算出する。
【0043】最小値選択部5cでは指令目標流量Q1、
馬力制御目標流量Q2の小さい方を選択する。
【0044】故障判定部5dでは、圧力センサ21の検
出信号を入力し、この検出信号に異常がないかどうかに
より圧力センサ21の故障を判定する。
【0045】切り換え選択部5eは故障判定部5dの判
定結果により作動するもので、圧力センサ21が故障し
ていないときは最小値選択部5cで選択した目標流量を
選択し、圧力センサ21が故障していると、指令目標流
量Q1を選択する。
【0046】増幅出力部5fでは、切り換え選択部5e
で選択した目標流量を制御電流Iに変換し、制御弁4の
ソレノイド4cに出力する。
【0047】以上により圧力センサ21に故障がないと
きは、制御電流Iにより油圧ポンプの吐出流量が馬力制
御目標流量演算部5bで計算された馬力制御目標流量Q
2を超えないように馬力制御される。
【0048】次に、以上のように構成した油圧ポンプ流
量制御装置の動作を、(a)油圧ポンプ流量制御装置の
電気系統に故障がない通常の場合、(b)圧力センサ2
1が故障した場合、(c)ソレノイド4cの故障など圧
力センサ21以外の電気系統が故障した場合、(d)油
圧ポンプ流量制御装置の電気系統に故障が生じている
が、故障箇所が不明な場合の順序で説明する。
【0049】(a)油圧ポンプ流量制御装置の電気系統
に故障がない通常の場合 この場合は、通常の圧力センサ21、制御ユニット5、
ソレノイド4cを用いた電気だけの制御であり、制御弁
4の指令圧ポート4p及び馬力制御油圧ポート4uは共
に図1に示すようにタンク3aに連通しておく。入力切
換制御室4nでは、制御弁4のソレノイド4aにより発
生する力はソレノイド4aのシャフト4eを介して制御
弁4のスプール4bのシャフト41bに働く。また、馬
力制御室4uの圧力がないので、馬力制御用のピストン
4qは何等の力も発生させない。このため、制御弁4は
特開平8−49659号公報に記載のものと機能的に同
じ構成となり、下記のように動作する。
【0050】制御ユニット5から制御電流Iが出力され
ると、ソレノイド4cはその制御電流Iに比例した電磁
力Fiを生じ、スプール4bに作用させてこれを図示右
方に動かす。スプール4bが図示右方に移動するとスプ
リング4dの撓み量が変わりばね反力Fsを強め、最後
に電磁力Fiとばね反力Fsとがバランスした位置Yで
スプール4bは止まる。
【0051】このようにスプール4bが移動すると制御
弁4のポンプポートPと室4iが連通し、油圧源3から
の圧油がポンプポートPを経由して室4iに流入し、更
に制御弁4のアクチュエータポートTを経由して差動シ
リンダ2の大径側室2cに流入する。こうして油圧源3
から送られた同じ圧力の圧油が差動シリンダ2の小径側
室2bと大径側室2cに導かれる。ここで、大径側室2
cのサーボピストン2aの受圧面積は小径側室2bのサ
ーボピストン2aの受圧面積より大きい。このため、差
動シリンダ2のサーボピストン2aは制御弁4のスプー
ル4bと同じ図示右方向へ移動し、油圧ポンプ1の押し
のけ容積可変機構1aを作動させ、油圧ポンプ1の吐出
流量は目標値Xの値に応じて増加してゆく。
【0052】一方、このようにサーボピストン2aが移
動すると、これにリンク結合されている制御弁4のフィ
ードバックスリーブ7をスプール4bと同じ図示右方に
移動させ、フィードバックスリーブ7がスプール4bと
同じ位置まで移動するとポンプポートPを閉じ、室4i
内への圧油の流入を止め、差動シリンダ2のサーボピス
トン2aの移動を停止させる。
【0053】ここで、油圧ポンプ1の吐出圧力Pdが高
くなく、制御ユニット5で指令信号Xにより計算された
指令目標流量Q1が吐出圧力Pdにより計算された馬力
制御目標流量Q2より小さい場合は、制御電流Iは指令
信号Xに比例した値となる。このため、指令信号Xに比
例して油圧ポンプ1の吐出流量の制御ができる。
【0054】また、あるバランスした位置での指令信号
Xと制御電流Iと電磁力Fiとスプール4bの位置Yと
スプリング4dのバネの反力FsをそれぞれX0 ,I0
,Fi0 ,Y0 ,Fs0 とする。そのバランス位置で
のフィードバックスリーブ7の位置Zと差動シリンダ2
のピストン2aの位置Wと油圧ポンプ1の押しのけ容積
可変機構1aの位置Wpと油圧ポンプ1の吐出流量Qp
をそれぞれZ0 (=Y0),W0 ,Wp0 ,Qp0 とする。
【0055】このようなバランスした位置から油圧ポン
プ1の吐出流量を増加させるための指令信号X0 +ΔX
を制御ユニット5に入力し、制御ユニット5から制御弁
4のソレノイト4cへ制御電流I0 +ΔIを出力する。
その制御電流I0 +ΔIに比例して、ソレノイト4cは
電磁力Fi0 +ΔFiを生じ、制御弁4のスプール4b
をその力Fi0 +ΔFiに応じて更に図示右方へ動か
す。スプール4bが図示右方へ移動すると制御弁4のス
プリング4dはさらに圧縮され、最後に電磁力Fi0 +
ΔFiとスプリング4dのばね反力Fs0 +ΔFsとが
バランスした位置Y0 +ΔYで止まる。
【0056】このようにスプール4bが移動すると制御
弁4のポンプポートPと室4iが再び連通し、油圧源3
からの圧油がポンプポートPを経由して室4iに流入
し、更に制御弁4のアクチュエータポートTを経由して
差動シリンダ2の大径側室2cに流入する。こうして油
圧源3から送られた同じ圧力の圧油が差動シリンダ2の
小径側室2bと大径側室2cに導かれる。ここで、大径
側室2cのサーボピストン2aの受圧面積は小径側室2
bのサーボピストン2aの受圧面積より大きい。このた
め、差動シリンダ2のサーボピストン2aは制御弁4の
スプール4bと同じ図示右方向へ更に移動し、油圧ポン
プ1の押しのけ容積可変機構1aを作動させ、油圧ポン
プ1の吐出流量は指令信号Xの増加に応じて増加してゆ
く。
【0057】一方、このようにサーボピストン2aが移
動すると、これにリンク結合されている制御弁4のフィ
ードバックスリーブ7をスプール4bと同じ図示右方に
更に移動させ、フィードバックスリーブ7がスプール4
bと同じ位置まで移動するとポンプポートPを閉じ、室
4i内への圧油の流入を止め、差動シリンダ2のサーボ
ピストン2aの移動を停止させる。このとき、スプール
4bとフィードバックスリーブ7とピストン2aと押し
のけ容積可変機構1aとはそれぞれ指令信号Xの増加Δ
Xに応じた新たな位置Y0 +ΔY,Z0 +ΔZ,W0 +
ΔW,Wp0 +ΔWpになり、油圧ポンプ1の吐出流量
も増加した新たな値Qp0 +ΔQpになる。
【0058】逆に、油圧ポンプ1の吐出流量を減少させ
るための指令信号X0 −ΔXを制御ユニット5に入力
し、制御ユニット5から制御弁4のソレノイド4cへ制
御電流I0 −ΔIを出力する。その制御電流I0 −ΔI
に比例して、ソレノイド4cは電磁力Fi0 −ΔFiを
生じ、制御弁4のスプール4bをその力Fi0 −ΔFi
に応じて図示左方へ動かす。スプール4bが図示左方に
移動すると制御弁4のスプリング4dは伸ばされ、最後
に電磁力Fi0 −ΔFiとスプリング4dのばね反力F
s0 −ΔFsとがバランスした位置Y0 −ΔYで止ま
る。
【0059】このようにスプール4bが移動すると制御
弁4のタンクポートRが室4iが連通し、差動シリンダ
2の大径側室2cが制御弁4のアクチュエータポート
T,室4i及びタンクポートRを介してタンク3aに連
通する。このため、差動シリンダ2のサーボピストン2
aは小径側室2bの油圧力で制御弁4のスプール4bと
同じ図示左方向へ移動し、油圧ポンプ1の押しのけ容積
可変機構1aを作動させ、油圧ポンプ1の吐出流量は指
令信号Xの減少に応じて減少してゆく。
【0060】一方、このようにサーボピストン2aが移
動すると、これにリンク結合されている制御弁4のフィ
ードバックスリーブ7をスプール4bと同じ図示左方に
移動させ、フィードバックスリーブ7がスプール4bと
同じ位置まで移動するとタンクポートRを閉じ、室4j
内への圧油の流入を止め、差動シリンダ2のピストン2
aの移動を停止させる。このとき、スプール4bとフィ
ードバックスリーブ7とサーボピストン2aと押しのけ
容積可変機構1aとはそれぞれ指令信号Xの減少ΔXに
応じた新たな位置Y0 −ΔY,Z0 −ΔZ,W0 −Δ
W,Wp0 −ΔWpになり、油圧ポンプ1の吐出流量も
減少した新たな値Qp0 −ΔQpになる。
【0061】このようにして、指令信号Xの増減に比例
して油圧ポンプ1の吐出流量の制御ができる。
【0062】一方、油圧ポンプ1の吐出圧力Pdが高
く、制御ユニット5で指令信号Xにより計算された指令
目標流量Q1が吐出圧力Pdにより計算された馬力制御
目標流量Q2を超えようとすると、制御ユニット5から
は馬力制御目標流量Q2に相当する制御電流Iが出力さ
れ、この制御電流Iにより上記のように油圧ポンプ1の
吐出流量が制御される。このため、油圧ポンプの吐出流
量が馬力制御目標流量Q2を超えないように馬力制御が
なされる。
【0063】(b)圧力センサ21が故障した場合 油圧ポンプ1の吐出圧力Pdを検出するための圧力セン
サ21が故障した場合、油圧ポンプの吐出圧力Pdのフ
ィードバックができなくなって、油圧ポンプ1の吐出圧
力Pdに応じて吐出流量を調整する馬力制御ができなく
なってしまう。
【0064】このような場合、本発明では、図6に示す
ように制御弁4の馬力制御油圧ポート4uと油圧ポンプ
1の吐出管路を1本の油圧ホース25でつなぎ、馬力制
御室4tを吐出管路に連通させる。これにより馬力制御
室4tの圧力が油圧ポンプ1の吐出圧力Pdと同じくな
るので、馬力制御用のピストン4qとバネ4rによる油
圧的な馬力制御が可能となる。
【0065】すなわち、圧力センサ21が故障すると、
制御ユニット5では図3の故障判定部5dが切り換え選
択部5eの選択を指令目標流量Q1に切り換え、制御ユ
ニット5からは常に指令信号Xに比例した制御電流Iが
出力される。
【0066】一方、制御弁4では、油圧ポンプ1の吐出
圧力Pdが馬力制御室4tに導かれ、馬力制御用のピス
トン4qにその吐出圧力pdが作用し、ピストン4qを
押す力が生じ、その力は馬力制御用のピストン4qを支
えているバネ4rと制御弁4のスプリング4dとの圧縮
により生じる力と対向して、制御弁4のスプール4bを
図示左方のソレノイド方向に動かす力として作用する。
【0067】ここで、油圧ポンプ1の吐出圧力Pdが高
くなく、吐出圧力Pdがピストン4qを押す力が馬力制
御用のバネ4rとスプリング4dの圧縮により生じる力
より小さいときは、ピストン4qは動かず、吐出圧力P
dによる制御弁4のスプール4bを動かす力は生じな
い。このため、制御弁4は、指令信号Xに比例した制御
電流Iにより上記(a)で述べたように動作し、指令信
号Xに比例して油圧ポンプ1の吐出流量を制御する。
【0068】油圧ポンプ1の吐出圧力Pdが高くなり、
吐出圧力Pdがピストン4qを押す力が馬力制御用のバ
ネ4rとスプリング4dの圧縮により生じる力より大き
くなると、ピストン4qは動き、スプール4bを動かす
力として作用する。このため、油圧ポンプ1の吐出流量
を吐出圧力Pdに応じて更に制御することになり、油圧
的に馬力制御ができる。
【0069】本実施形態の場合、馬力制御用バネ4rは
一本だけを示したが、これを複数本用いた二段、三段等
のバネの設定によって、各種の馬力制御の設定ができ
る。
【0070】(c)圧力センサ21以外の電気系統が故
障した場合 圧力センサ21以外の電気系統、例えば制御ユニット5
や制御弁4のソレノイド4cに故障が生じ、ソレノイド
4cが動作しなくなった場合、図7に示すように制御弁
4の指令圧ポート4pと図2に示すシャトル弁18の出
力側を1本の油圧ホース26でつなぎ、入力切換制御室
4nをシャトル弁18の出力側に連通させる。これによ
り入力切換制御室4nの圧力はシャトル弁18で検出さ
れた最高パイロット圧(油圧外部指令Pp)と同じにな
るので、油圧外部指令Ppによる油圧ポンプ1の吐出流
量の制御が可能となる。
【0071】すなわち、入力された油圧外部指令Ppが
制御弁4のスプール4bのシャフト4kに働き、油圧力
Fpが生じる。このとき、油圧外部指令Ppの入力圧力
範囲においてこのシャフト4kに生じる力Fpを、指令
信号Xの入力電気信号範囲において制御電流Iによりソ
レノイド4cのシャフト4jに生じる力Fiと同じにな
るように設定しておけば、油圧外部指令の入力によって
電気入力したのと同じ比例制御ができる。
【0072】馬力制御に関しては上記(b)の場合と同
じであり、制御弁4の馬力制御油圧ポート4uと油圧ポ
ンプ1の吐出管路を1本の油圧ホース25でつなぐこと
により油圧的な馬力制御が可能となる。
【0073】(d)電気系統に故障が生じているが、故
障箇所が不明な場合 制御弁4のソレノイド4cは作動するが、電気系統のど
こかしらに異常があり、ソレノイド4cの作動が正常で
ない場合も、上記(c)の場合と同様、図8に示すよう
に制御弁4の指令圧ポート4pと図2に示すシャトル弁
18の出力側を1本の油圧ホース26でつなぎ、入力切
換制御室4nをシャトル弁18の出力側に連通させると
共に、制御弁4の馬力制御油圧ポート4uと油圧ポンプ
1の吐出管路を1本の油圧ホース25でつなぐ。
【0074】ここで、入力切換制御室4nにおいて、ソ
レノイド4cのシャフト4jの直径はスプール4bのシ
ャフト4kの直径より大きくされている。また、上記
(3)で述べたように、油圧外部指令Ppの入力圧力範
囲においてシャフト4kに生じる力Fpは指令信号Xの
入力電気信号範囲において制御電流Iによりソレノイド
4cのシャフト4jに生じる力Fiと同じになるように
設定されている。このため、油圧外部指令Ppの圧力が
ソレノイド4cのシャフト4jを図示左方に押す力は、
制御電流Iによりソレノイド4cのシャフト4jに生じ
る力Fiより、シャフト4jとシャフト4kの直径の差
分だけ大きくなる。このため、両シャフト4j,4kは
油圧外部指令Ppの油圧力で両シャフト間の接触面より
分離され、制御電流Iに干渉されることなく、油圧外部
指令Ppの油圧による制御が優先的に行われ、上記
(c)の場合と同じように油圧外部指令Ppによる油圧
ポンプ1の吐出流量の制御が可能となる。
【0075】馬力制御に関しても上記(b),(c)の
場合と同じように油圧的な馬力制御が可能となる。
【0076】以上のように本実施形態によれば、制御弁
4にフィードバックスリーブ7を組み込み、これを差動
シリンダ2のサーボピストン2aにリンクさせただけの
簡単な構造で、位置センサを用いることなくポンプ吐出
流量の電磁比例制御ができるとともに、電気系統に故障
が生じた場合は油圧制御に切り換え、故障前と同じよう
に高精度のポンプ流量制御が行える。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、電磁比例制御弁を用い
た電気−油圧サーボ機構によりポンプ吐出流量の電磁比
例制御を行う油圧ポンプ容量制御装置において、電気系
統に故障が生じた場合でも故障前と同じようにポンプ流
量制御が行える。
【0078】また、本発明によれば、制御弁にフィード
バックスリーブを組み込み、これを差動シリンダのサー
ボピストンにリンクさせただけの簡単な構造で、位置セ
ンサを用いることなくポンプ吐出流量の電磁比例制御が
できるとともに、電気系統に故障が生じた場合でも故障
前と同じようにポンプ流量制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による油圧ポンプ容量制御
装置の構成を示す図である。
【図2】油圧ポンプを含む駆動系全体を示す図である。
【図3】制御ユニットの処理機能を示す機能ブロック図
である。
【図4】指令目標流量演算部で用いる指令信号と指令目
標流量との関係を示す特性図である。
【図5】馬力制御目標流量演算部で用いるポンプ吐出圧
力と馬力制御目標流量との関係を示す図である。
【図6】油圧ポンプ容量制御装置の圧力センサが故障し
た場合の使用状態を示す図である。
【図7】油圧ポンプ容量制御装置のソレノイド4cの故
障など圧力センサ21以外の電気系統が故障した場合の
使用状態を示す図である。
【図8】油圧ポンプ容量制御装置の電気系統に故障が生
じているが、故障箇所が不明な場合の使用状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 可変容量型油圧ポンプ 1a 可変容量型油圧ポンプの押しのけ容積可変機構 2 差動シリンダ 2a サーボピストン 2b 小径側室 2c 大径側室 3 油圧源 4 制御弁 4a ケーシング 4b スプール 4c ソレノイド 4d スプリング 4f及び4g スプール部分 4i 室 4j ソレノイドのシャフト 4k スプールのシャフト 4m 仕切壁 4n 入力切換制御室 4p 指令圧ポート 4q 馬力制御用ピストン 4r 馬力制御用バネ 4s ケーシング 4t 馬力制御室 4u 馬力制御油圧ポート 5 制御ユニット 7 フィードバックスリーブ 8 リンク P ポンプポート R タンクポート T アクチュエータポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 一正 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 中村 重孝 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 本澤 幸裕 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 坂入 哲也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量型油圧ポンプと、この油圧ポンプ
    の押しのけ容積可変機構を作動させる調整アクチュエー
    タと、この調整アクチュエータへ油圧源から導かれる圧
    油を制御する電磁比例制御弁と、この制御弁に制御電流
    を出力する制御部とを備えた油圧ポンプ容量制御装置に
    おいて、 前記制御弁のソレノイドのシャフトとスプールのシャフ
    トを分離し、ソレノイドのシャフトがスプールのシャフ
    トを押すことによりスプールを動かす構成とすると共
    に、前記制御弁のソレノイドとスプールとの間の両者の
    シャフトの端面が位置する部分に入力切換制御室を設
    け、この入力切換制御室に油圧外部指令を導入するため
    の指令圧ポートを設けたことを特徴とする油圧ポンプ容
    量制御装置。
  2. 【請求項2】可変容量型油圧ポンプと、この油圧ポンプ
    の押しのけ容積可変機構を作動させる差動シリンダと、
    この差動シリンダへ油圧源から導かれる圧油を制御し、
    差動シリンダのサーボピストンとリンクしてあるフィー
    ドバックスリーブを有する電磁比例制御弁と、この制御
    弁に制御電流を出力する制御部とを備えた油圧ポンプ容
    量制御装置において、 前記制御弁のソレノイドのシャフトとスプールのシャフ
    トを分離し、ソレノイドのシャフトがスプールのシャフ
    トを押すことによりスプールを動かす構成とすると共
    に、前記制御弁のソレノイドとスプールとの間の両者の
    シャフトの端面が位置する部分に入力切換制御室を設
    け、この入力切換制御室に油圧外部指令を導入するため
    の指令圧ポートを設けたことを特徴とする油圧ポンプ容
    量制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の油圧ポンプ容量制御
    装置において、前記ソレノイドのシャフトの直径を前記
    スプールのシャフトの直径より大きくしたことを特徴と
    する油圧ポンプ容量制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の油圧ポンプ容量制御
    装置において、前記制御弁のソレノイドと反対側に、制
    御弁のスプールをソレノイド方向に付勢するバネと直列
    に馬力制御用のピストンを配置し、かつこのピストンを
    支える馬力制御用バネを設けると共に、馬力制御用のピ
    ストンが位置する部分に馬力制御室を設け、この馬力制
    御室に前記油圧ポンプの吐出圧力のフィードバックを取
    り入れるための馬力制御油圧ポートを設けたことを特徴
    とする油圧ポンプ容量制御装置。
  5. 【請求項5】可変容量型油圧ポンプと、この油圧ポンプ
    の押しのけ容積可変機構を作動させる調整アクチュエー
    タと、この調整アクチュエータへ油圧源から導かれる圧
    油を制御する電磁比例制御弁と、この制御弁に制御電流
    を出力する制御部とを備えた油圧ポンプ容量制御装置に
    おいて、 前記制御弁のソレノイドと反対側に、制御弁のスプール
    をソレノイド方向に付勢するバネと直列に馬力制御用の
    ピストンを配置し、かつこのピストンを支える馬力制御
    用バネを設けると共に、馬力制御用のピストンが位置す
    る部分に馬力制御室を設け、この馬力制御室に前記油圧
    ポンプの吐出圧力のフィードバックを取り入れるための
    馬力制御油圧ポートを設けたことを特徴とする油圧ポン
    プ容量制御装置。
  6. 【請求項6】可変容量型油圧ポンプと、この油圧ポンプ
    の押しのけ容積可変機構を作動させる差動シリンダと、
    この差動シリンダへ油圧源から導かれる圧油を制御し、
    差動シリンダのサーボピストンとリンクしてあるフィー
    ドバックスリーブを有する電磁比例制御弁と、この制御
    弁に制御電流を出力する制御部とを備えた油圧ポンプ容
    量制御装置において、 前記制御弁のソレノイドと反対側に、制御弁のスプール
    をソレノイド方向に付勢するバネと直列に馬力制御用の
    ピストンを配置し、かつこのピストンを支える馬力制御
    用バネを設けると共に、馬力制御用のピストンが位置す
    る部分に馬力制御室を設け、この馬力制御室に前記油圧
    ポンプの吐出圧力のフィードバックを取り入れるための
    馬力制御油圧ポートを設けたことを特徴とする油圧ポン
    プ容量制御装置。
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