JP3320907B2 - 油圧ポンプ流量制御装置 - Google Patents

油圧ポンプ流量制御装置

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JP3320907B2 JP18471094A JP18471094A JP3320907B2 JP 3320907 B2 JP3320907 B2 JP 3320907B2 JP 18471094 A JP18471094 A JP 18471094A JP 18471094 A JP18471094 A JP 18471094A JP 3320907 B2 JP3320907 B2 JP 3320907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧ポンプ流量制御装置
に係わり、特に比例電磁弁を用いた電気−油圧サーボ機
構により調整アクチュエータを駆動し可変容量型油圧ポ
ンプの吐出流量を制御する油圧ポンプ流量制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】油圧ポンプ流量制御装置として比例電磁
弁を用いた電気−油圧サーボ機構により調整アクチュエ
ータを駆動し可変容量型油圧ポンプの吐出流量を制御す
るものが従来提案されている。その一例として特開昭6
1−290270号公報に記載のものがある。この従来
技術においては、比例電磁弁として4ポート比例電磁弁
を用い、油圧ポンプの吐出流量の検出手段として油圧ポ
ンプの押しのけ容積可変機構の位置または調整アクチュ
エータのピストンの位置Wを検出する位置センサを用い
る。この位置センサとしては通常、ポテンショメータや
差動トランス等が用いられ、位置Yに応じた電気信号を
位置信号として出力する。この位置センサで出力した位
置信号は制御部に与えられ、制御部では、入力信号に応
じた目標値Xと位置センサで検出した位置Wとの偏差
(制御偏差)Z=X−Wを演算し、この制御偏差Zが零
になるよう比例電磁弁のソレノイドに駆動信号を出力す
る。比例電磁弁はこの駆動信号により作動して油圧源か
ら調整アクチュエータに所定の流量の圧油を供給し、油
圧ポンプの押しのけ容積可変機構の位置を制御する。制
御偏差Zが不感帯Δより小さくなると比例電磁弁へ閉信
号を送り、押しのけ容積可変機構の位置を保つ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成した
従来技術では、油圧ポンプの吐出流量の制御に必要な状
態量である油圧ポンプの吐出流量を検出するため、位置
センサで油圧ポンプの押しのけ容積可変機構の位置また
は調整アクチュエータのピストンの位置を検出してい
る。ここで、押しのけ容積可変機構の位置または調整ア
クチュエータのピストンの位置は油圧ポンプの押しのけ
容積を検出するためのもので、油圧ポンプの押しのけ容
積に回転数と容積効率を乗じたものが油圧ポンプの吐出
流量となる。しかし、油圧ポンプの容積効率は圧力によ
り変化し、また油圧ポンプには油漏れなどもあるので、
油圧ポンプの押しのけ容積と吐出流量との関係は一定で
はない。このため、目標値と検出した実際の押しのけ容
積との偏差で制御する従来技術では、油圧ポンプの容積
効率の変化や漏れ量に応じて制御流量に誤差が生じ、制
御精度が良くないという問題がある。また、油圧ポンプ
の押しのけ容積を位置センサで電気的に検出し、その検
出信号を制御部で電気的に処理して比例電磁弁に制御電
流を出力するため、電気的な故障が発生し易く、システ
ムの信頼性が低いという問題もある。
【0004】本発明の目的は、制御精度が高くかつ信頼
性の高い油圧ポンプ流量制御装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は油圧ポンプ流量制御装置において次の構成
を採用する。すなわち、可変容量型の油圧ポンプと、そ
の油圧ポンプの押しのけ容積可変機構を作動させる調整
アクチュエータと、油圧源からその調整アクチュエータ
へ導かれる圧油を制御する比例電磁弁とを備え、この比
例電磁弁により調整アクチュエータへ導かれる圧油を制
御することにより前記油圧ポンプの押しのけ容積可変機
構を制御し、前記油圧ポンプの吐出流量を目標値となる
よう制御する油圧ポンプ流量制御装置において、前記油
圧ポンプの吐出管路に接続された入口及び出口を形成し
たブロック、このブロック内で前記入口と出口の間の流
路に配置されたピストン、このピストンを前記流路を閉
じる方向に付勢するスプリング、前記ピストンに一体に
連結された出力部材を備え、前記ピストンの前記流路側
の端面に前記入口側の圧油を導き、前記ピストンの前記
スプリング側の端面に前記出口側の圧油を導き、前記油
圧ポンプの吐出流量に応じて前記ピストン及び出力部材
を変位させるよう構成した機械式流量検出手段と、前記
機械式流量検出手段の出力部材の変位に応じて作動し、
前記油圧ポンプの吐出流量を比例電磁弁に機械的にフィ
ードバックする機械式フィードバック手段と、前記比例
電磁弁のソレノイドに前記油圧ポンプの吐出流量の目標
値に応じた制御電流を出力する制御部とを有するもの
する。
【0006】上記油圧ポンプ流量制御装置において、第
1の実施形態では、前記調整アクチュエータはピストン
で区分された2つの室を有する対称シリンダであり、前
記比例電磁弁は、前記油圧源及びタンクにそれぞれ接続
されるポンプポート及びタンクポート及び前記対称シリ
ンダの2つの室にそれぞれ接続される2つのアクチュエ
ータポートを有し、ソレノイドの電磁力に応じてスプー
ルを変位させ前記ポンプポート及びタンクポートを前記
2つのアクチュエータポートに選択的に連通させる4ポ
ート比例電磁弁であり、前記機械式フィードバック手段
は前記4つのポートとスプールの間に挿入され、前記機
械式流量検出手段の出力部材の変位をスプールに伝える
フィードバックスリーブである。
【0007】また、第2の実施形態では、前記調整アク
チュエータはピストンで区分された2つの室とリターン
スプリングとを有し、2つの室の一方がタンクに常時連
通するリターンスプリング付き差動シリンダであり、前
記比例電磁弁は、2つの大径スプール部分と2つの小径
スプール部分とを備えたスプールを有し、2つの大径ス
プール部分の間に前記油圧源に常時連通する定圧力室を
形成し、2つの小径スプール部分の間にタンクに常時連
通する無圧力室を形成し、隣接する大径スプール部分と
小径スプール部分との間に前記差動シリンダの他方の室
に常時連通する制御圧力室を形成し、ソレノイドの電磁
力に応じて前記スプールを変位させ前記制御圧力室を前
記定圧力室及び無圧力室に選択的に連通させる比例電磁
減圧弁であり、前記機械式フィードバック手段は前記機
械式流量検出手段の出力部材の変位に応じて撓み、前記
ソレノイドの電磁力に抗して前記スプールを付勢するフ
ィードバックバネである。
【0008】更に、第3の実施形態では、前記調整アク
チュエータは両端の受圧面積が異なるサーボピストンを
備え、小径側室を前記油圧源に常時連通させた差動シリ
ンダであり、前記比例電磁弁は、前記差動シリンダの大
径側室に接続されるアクチュエータポート、前記油圧源
に接続されるポンプポート及びタンクに接続されるタン
クポートの3つのポートを有し、ソレノイドの電磁力に
応じてスプールを変位させ前記アクチュエータポートを
前記ポンプポート及びタンクポートに選択的に連通させ
る3ポート比例電磁弁であり、前記機械式フィードバッ
ク手段は前記3つのポートとスプールの間に挿入され、
前記機械式流量検出手段の出力部材の変位をスプールに
伝えるフィードバックスリーブである。
【0009】
【作用】以上のように構成した本発明においては、制御
部より比例電磁弁のソレノイドに制御電流が出力される
と、ソレノイドに発生する電磁力により制御電流(油圧
ポンプの吐出流量の目標値)に比例して比例電磁弁が作
動し、調整アクチュエータへ導かれる圧油を制御する。
これにより調整アクチュエータのピストンが変位し、油
圧ポンプの吐出流量が変化する。一方、油圧ポンプの吐
出流量は機械式流量検出手段により検出され、その出力
部材が油圧ポンプの吐出流量に応じて変位する。この出
力部材の変位は機械式フィードバック手段を作動させ、
油圧ポンプの吐出流量を比例電磁弁に機械的にフィード
バックする。フィードバック量が比例電磁弁の制御量と
同じになると比例電磁弁による圧油の制御が停止し、調
整アクチュエータのピストンの移動が停止して押しのけ
容積可変機構の動きも停止する。これにより、油圧ポン
プの吐出流量は制御電流に応じた流量(吐出流量の目標
値)に制御される。
【0010】以上の動作において、本発明では機械式流
量検出手段と機械式フィードバック手段を用いて直接油
圧ポンプの吐出流量を比例電磁弁にフィードバックする
ので、圧力変化による油圧ポンプの容積効率の変化やポ
ンプ内の油漏れの影響を受けず、精度の高い流量制御が
可能となる。また、油圧ポンプの吐出流量を機械的にフ
ィードバックするので、比例電磁弁を制御するための電
気的な処理が減り、電気的な故障が少なくなり、信頼性
の高い制御ができる。更に、制御部では目標値との制御
偏差を演算する必要がないので、制御部の処理負担を軽
減し、電気的な故障が更に少なくなる。また、制御部の
低コスト化も図れる。
【0011】また、第1の実施形態における本発明で
は、制御部より比例電磁弁のソレノイドに制御電流が出
力され、ソレノイドに発生する電磁力により制御電流
(油圧ポンプの吐出流量の目標値)に比例して比例電磁
弁のスプールが移動するとき、制御電流が油圧ポンプの
吐出流量を増やす方向のものであるときは、比例電磁弁
のポンプポートが調整アクチュエータの押しのけ容積増
加方向作動の室に接続されたアクチュエータポートに連
通するとともに、比例電磁弁のタンクポートが調整アク
チュエータの押しのけ容積減少方向作動の室に接続され
たアクチュエータポートに連通して調整アクチュエータ
のピストンを動かし、油圧ポンプの押しのけ容積可変機
構を動かして油圧ポンプの吐出流量を増加させる。一
方、油圧ポンプの吐出流量の増加にともなって機械式流
量検出手段の出力部材が変位し、比例電磁弁内のフィー
ドバックスリーブもスプールと同じ方向に移動し、フィ
ードバックスリーブの位置がスプールの位置と同じにな
ると、上記ポンプポート及びタンクポートとアクチュエ
ータポートとの連通が遮断され、調整アクチュエータの
ピストンの移動が停止して押しのけ容積可変機構の動き
も停止する。これにより、油圧ポンプの吐出流量は制御
電流に応じた流量(吐出流量の目標値)まで増加する。
制御電流が油圧ポンプの吐出流量を減らす方向のもので
あるときは、比例電磁弁のポンプポート及びタンクポー
トがそれぞれ調整アクチュエータの押しのけ容積減少方
向作動の室及び増加方向作動の室に接続されたアクチュ
エータポートに連通して調整アクチュエータのピストン
を上記とは逆の方向に動かすとともに、油圧ポンプの吐
出流量が上記と同様に機械式流量検出手段及びフィード
バックスリーブにより比例電磁弁にフィードバックさ
れ、油圧ポンプの吐出流量は制御電流に応じた流量(吐
出流量の目標値)まで減少する。このようにして制御電
流に応じて油圧ポンプの吐出流量が制御され、従来の電
気−油圧サーボ機構と同様に目標値に応じた吐出流量が
得られる。
【0012】また、比例電磁弁にフィードバックスリー
ブを組み込みこれを機械式流量検出手段の出力部材にリ
ンクさせただけの構成なので、簡単な構造で高精度のポ
ンプ吐出流量の電磁比例制御ができる。
【0013】第2の実施形態おける本発明では、制御部
より比例電磁弁のソレノイドに制御電流が出力され、ソ
レノイドに発生する電磁力により制御電流(油圧ポンプ
の吐出流量の目標値)に比例して比例電磁弁のスプール
が移動するとき、制御電流が油圧ポンプの吐出流量を増
やす方向のものであるときは、比例電磁弁の定圧力室が
制御圧力室に連通し、制御圧力室の圧力が上昇する。こ
の圧力上昇は隣接する大径スプール部分および小径スプ
ール部分に作用してスプールをソレノイドの電磁力に抗
して反対方向に移動させる油圧力を生じさせると共に、
制御圧力室の圧力はアクチュエータポートを介して調整
アクチュエータの対応する室に伝えられ、調整アクチュ
エータのピストンをリターンスプリングに抗して動か
し、油圧ポンプの押しのけ容積可変機構を動かして油圧
ポンプの吐出流量を増加させる。一方、油圧ポンプの吐
出流量の増加にともなって機械式流量検出手段の出力部
材が変位し、フィードバックばねを出力部材の変位に応
じて撓ませて出力部材の変位を力に変え、上記油圧力と
共に比例電磁弁のスプールをソレノイドの電磁力に抗し
て反対方向に移動させる。比例電磁弁のスプールが元の
位置(中立位置)まで戻ると、上記定圧力室と制御圧力
室との連通が遮断され、調整アクチュエータのリターン
スプリングのばね反力とピストンに作用する油圧力とが
バランスした位置でピストンの移動が停止して押しのけ
容積可変機構の動きも停止する。これにより、油圧ポン
プの吐出流量は制御電流に応じた流量(吐出流量の目標
値)まで増加する。制御電流が油圧ポンプの吐出流量を
減らす方向のものであるときは、比例電磁弁の無圧力室
が制御圧力室に連通し、制御圧力室の圧力が低下し、調
整アクチュエータのピストンをリターンスプリングの力
で上記と逆の方向に動かすとともに、油圧ポンプの吐出
流量が上記と同様に機械式流量検出手段及びフィードバ
ックばねにより比例電磁弁にフィードバックされ、油圧
ポンプの吐出流量は制御電流に応じた流量(吐出流量の
目標値)まで減少する。このようにして制御電流に応じ
て油圧ポンプの吐出流量が制御され、従来の電気−油圧
サーボ機構と同様に目標値に応じた吐出流量が得られ
る。
【0014】また、比例電磁弁にフィードバックばねを
組み込みこれを機械式流量検出手段の出力部材に接触さ
せただけの構成なので、簡単な構造で高精度のポンプ吐
出流量の電磁比例制御ができる。
【0015】第3の実施形態における本発明では、制御
部より比例電磁弁のソレノイドに制御電流が出力され、
ソレノイドに発生する電磁力により制御電流(油圧ポン
プの吐出流量の目標値)に比例して比例電磁弁のスプー
ルが移動するとき、制御電流が油圧ポンプの吐出流量を
増やす方向のものであるときは、比例電磁弁のアクチュ
エータポートがタンクポートに連通して調整アクチュエ
ータ(差動シリンダ)の小径側室の油圧力がサーボピス
トンを動かし、油圧ポンプの押しのけ容積可変機構を動
かして油圧ポンプの吐出流量を増加させる。一方、油圧
ポンプの吐出流量の増加にともなって機械式流量検出手
段の出力部材が変位し、比例電磁弁内のフィードバック
スリーブもスプールと同じ方向に移動し、フィードバッ
クスリーブの位置がスプールの位置と同じになると、上
記タンクポートとアクチュエータポートとの連通が遮断
され、調整アクチュエータのピストンの移動が停止して
押しのけ容積可変機構の動きも停止する。これにより、
油圧ポンプの吐出流量は制御電流に応じた流量(吐出流
量の目標値)まで増加する。制御電流が油圧ポンプの吐
出流量を減らす方向のものであるときは、比例電磁弁の
アクチュエータポートがポンプポートに連通し、受圧面
積の差でサーボピストンは上記と逆の方向に動き、油圧
ポンプの吐出流量は制御電流に応じた流量(吐出流量の
目標値)まで減少する。このようにして制御電流に応じ
て油圧ポンプの吐出流量が制御され、従来の電気−油圧
サーボ機構と同様に目標値に応じた吐出流量が得られ
る。
【0016】また、比例電磁弁にフィードバックスリー
ブを組み込みこれを機械式流量検出手段の出力部材にリ
ンクさせただけの構成なので、簡単な構造で高精度のポ
ンプ吐出流量の電磁比例制御ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0018】図1は本発明の第1の実施例による油圧ポ
ンプ流量制御装置を示すもので、可変容量型の油圧ポン
プ1は斜板などよりなる押しのけ容積可変機構1aを有
している。押しのけ容積可変機構1aは調整アクチュエ
ータ2により作動され、調整アクチュエータ2は押しの
け容積可変機構1aに連結されこれを駆動するサーボピ
ストン2aと、サーボピストン2aを収納したサーボシ
リンダ2bとを有し、サーボピストン2aによりサーボ
シリンダ2bを2つの室2c,2dに区分した対称シリ
ンダとして構成されている。調整用アクチュエータ2は
油圧源3からの圧油を比例電磁弁4により制御すること
により作動する。油圧源3はタンク3aと、パイロット
ポンプ3bと、パイロットポンプ3bの吐出圧力を一定
に制御するリリーフ弁3cとで構成されている。
【0019】比例電磁弁4はポンプポートP、タンクポ
ートRa,Rb、アクチュエータポートTa,Tbを形
成したケーシング4aと、ケーシング4a内に配置され
たスプール4bと、ケーシング4aの一端に設けられ、
制御ユニット5からの制御電流Iによりスプール4bを
図示右方に動かすソレノイド4cと、スプール4bを図
示左方に付勢するスプリング4dとを有している。ケー
シング4aのポンプポートPは油圧源3のパイロットポ
ンプ3bに接続され、タンクポートRa,Rbはタンク
3aに接続され、アクチュエータポートTa,Tbは調
整アクチュエータ2の2つの室2c,2dにそれぞれ接
続されている。ここで、タンクポートRa,Rbは共通
の1つのポートに置き換えることができるので、比例電
磁弁4は4ポート比例電磁弁と呼ばれる。また、スプー
ル4bは図示の中立位置においてタンクポートRa、ポ
ンプポートP及びタンクポートRbをそれぞれ閉じるス
プール部分4f,4g,4hを有し、スプール部分4f
と4gとの間には常時アクチュエータポートTaを介し
て調整アクチュエータ2の室2cに連通する室4iが形
成され、スプール部分4gと4hとの間には常時アクチ
ュエータポートTbを介して調整アクチュエータ2の室
2dに連通する室4jが形成されている。
【0020】一方、油圧ポンプ1の吐出管路1bには機
械式流量検出機構6が設けられている。機械式流量検出
機構6は吐出管路1bに接続される入口6a及び出口6
bを形成しかつ比例電磁弁4のケーシング4aに固定し
たブロック6cと、ブロック6c内の入口6aと出口6
b間の流路に配置されたピストン6dと、ピストン6d
を流路を閉じる方向に付勢するスプリング6eと、ピス
トン6dに一体に連結されたリンク6fとで構成されて
いる。ピストン6dは入口6aから出口6bへの流れる
圧油の流量(油圧ポンプ1の吐出流量)に応じて変位
し、リンク6fは油圧ポンプ1の吐出流量に応じて変位
する出力部材を構成している。リンク6fの先端には比
例電磁弁4のケーシング4aとスプール4bの間に挿入
されたフィードバックスリーブ7がピン結合され、この
フィードバックスリーブ7はリンク6fの変位に応じて
変位する。また、フィードバックスリーブ7は図示する
ように、比例電磁弁4のケーシング4aに形成されたポ
ートP,Ra,Rb,Ta,Tbに対応する位置に連通
孔7aを形成されている。フィードバックスリーブ7は
リンク6fの変位に応じて作動し油圧ポンプ1の吐出流
量を比例電磁弁4に機械的にフィードバックする機械式
フィードバック手段を構成する。
【0021】次に、以上のように構成した油圧ポンプ流
量制御装置の動作を説明する。
【0022】制御ユニット5には油圧ポンプ1の吐出流
量の目標値Xが入力され、目標値Xに応じた制御電流I
を比例電磁弁4のソレノイド4cに出力する。ソレノイ
ド4cはその制御電流Iに比例した電磁力Fiを生じ、
スプール4bに作用させてこれを図示右方に動かす。ス
プール4bが図示右方に移動するとスプリング4dの撓
み量が変わりばね反力Fsを強め、最後に電磁力Fiと
ばね反力Fsとがバランスした位置Yでスプール4bは
止まる。
【0023】また、このようにスプール4bが移動する
と比例電磁弁4のポンプポートPと室4iが連通し、油
圧源3からの圧油がポンプポートPを経由して室4iに
流入し、更に比例電磁弁4のアクチュエータポートTa
を経由して調整アクチュエータ2の図示左方の室2cに
流入する。また、これと同時に比例電磁弁4のタンクポ
ートRbと室4jが連通し、調整アクチュエータ2の図
示右方の室2dはアクチュエータポートTb、室4j及
びタンクポートRbを介してタンク3aに連通する。こ
のため、調整アクチュエータ2のピストン2aは比例電
磁弁4のスプール4bと同じ図示右方向へ移動し、油圧
ポンプ1の押しのけ容積可変機構1aを作動させ、油圧
ポンプ1の吐出流量は目標値Xの値に応じて増加してゆ
く。
【0024】一方、このように油圧ポンプの吐出流量が
増加すると、機械式流量検出機構6は油圧ポンプ1の吐
出流量の増加に比例して出力部材であるリンク6fを図
示右方に変位させ、これに連結されている比例電磁弁4
のフィードバックスリーブ7をスプール4bと同じ図示
右方に移動させ、フィードバックスリーブ7がスプール
4bと同じ位置まで移動するとポンプポートPおよびタ
ンクポートRbを閉じ、室4i,4j内への圧油の流入
を止め、調整アクチュエータ2のピストン2aの移動を
停止させる。
【0025】このようにして、目標値Xの値に比例して
油圧ポンプ1の吐出流量の制御ができる。
【0026】また、あるバランスした位置での目標値X
と制御電流Iと電磁力Fiとスプール4bの位置Yとス
プリング4dのバネの反力FsをそれぞれX0 ,I0 ,
Fi0 ,Y0 ,Fs0 とする。また、そのバランス位置
でのフィードバックスリーブ7の位置Zと調整アクチュ
エータ2のピストン2aの位置Wと油圧ポンプ1の押し
のけ容積可変機構1aの位置Wpと油圧ポンプ1の吐出
流量QpをそれぞれZ0 (=Y0 ),W0 ,Wp0 ,Q
p0 とする。
【0027】このようなバランスした位置から油圧ポン
プ1の吐出流量を増加させるための吐出流量の目標値X
0 +ΔXを制御ユニット5に入力し、制御ユニット5か
ら比例電磁弁4のソレノイド4cへ制御電流I0 +ΔI
を出力する。その制御電流I0 +ΔIに比例して、ソレ
ノイド4cは電磁力Fi0 +ΔFiを生じ、比例電磁弁
4のスプール4bをその力Fi0 +ΔFiに応じて図示
右方へ動かす。スプール4bが図示右方へ移動すると比
例電磁弁4のスプリング4dはさらに圧縮され、最後に
電磁力Fi0 +ΔFiとスプリング4dのばね反力Fs
0 +ΔFsとがバランスした位置Y0 +ΔYで止まる。
【0028】また、このようにスプール4bが移動する
と比例電磁弁4のポンプポートPと室4iが再び連通
し、油圧源3からの圧油がポンプポートPを経由して室
4iに流入し、更に比例電磁弁4のアクチュエータポー
トTaを経由して調整アクチュエータ2の図示左方の室
2cに流入する。また、これと同時に比例電磁弁4のタ
ンクポートRbと室4jも再び連通し、調整アクチュエ
ータ2の図示右方の室2dはアクチュエータポートT
b、室4j及びタンクポートRbを介してタンク3aに
連通する。このため、調整アクチュエータ2のピストン
2aは比例電磁弁4のスプール4bと同じ図示右方向へ
移動し、油圧ポンプ1の押しのけ容積可変機構1aを作
動させ、油圧ポンプ1の吐出流量は目標値Xの増加に応
じて増加してゆく。
【0029】一方、このように油圧ポンプの吐出流量が
増加すると、機械式流量検出機構6は油圧ポンプ1の吐
出流量の増加に比例して出力部材であるリンク6fを図
示右方に更に変位させ、これに連結されている比例電磁
弁4のフィードバックスリーブ7をスプール4bと同じ
図示右方に移動させ、フィードバックスリーブ7がスプ
ール4bと同じ位置まで移動するとポンプポートPおよ
びタンクポートRbを閉じ、室4i,4j内への圧油の
流入を止め、調整アクチュエータ2のピストン2aの移
動を停止させる。このとき、スプール4bとフィードバ
ックスリーブ7とピストン2aと押しのけ容積可変機構
1aとはそれぞれ目標値Xの増加ΔXに応じた新たな位
置Y0 +ΔY,Z0 +ΔZ,W0 +ΔW,Wp0 +ΔW
pになり、油圧ポンプ1の吐出流量も増加した新たな値
Qp0 +ΔQpになる。
【0030】逆に、油圧ポンプ1の吐出流量を減少させ
るための吐出流量の目標値X0 −ΔXを制御ユニット5
に入力し、制御ユニット5から比例電磁弁4のソレノイ
ド4cへ制御電流I0 −ΔIを出力する。その制御電流
I0 −ΔIに比例して、ソレノイド4cは電磁力Fi0
−ΔFiを生じ、比例電磁弁4のスプール4bをその力
Fi0 −ΔFiに応じて図示左方へ動かす。スプール4
bが図示左方へ移動すると比例電磁弁4のスプリング4
dは伸ばされ、最後に電磁力Fi0 −ΔFiとスプリン
グ4dのばね反力Fs0 −ΔFsとがバランスした位置
Y0 −ΔYで止まる。
【0031】また、このようにスプール4bが移動する
と比例電磁弁4のポンプポートPと室4jが連通し、油
圧源3からの圧油がポンプポートPを経由して室4jに
流入し、更に比例電磁弁4のアクチュエータポートTb
を経由して調整アクチュエータ2の図示右方の室2dに
流入する。また、これと同時に比例電磁弁4のタンクポ
ートRaと室4iが連通し、調整アクチュエータ2の図
示左方の室2cはアクチュエータポートTa、室4i及
びタンクポートRaを介してタンク3aに連通する。こ
のため、調整アクチュエータ2のピストン2aは比例電
磁弁4のスプール4bと同じ図示左方向へ移動し、油圧
ポンプ1の押しのけ容積可変機構1aを作動させ、油圧
ポンプ1の吐出流量は目標値Xの減少に応じて減少して
ゆく。
【0032】一方、このように油圧ポンプの吐出流量が
減少すると、機械式流量検出機構6は油圧ポンプ1の吐
出流量の減少に比例して出力部材であるリンク6fを図
示左方に変位させ、これに連結されている比例電磁弁4
のフィードバックスリーブ7をスプール4bと同じ図示
左方に移動させ、フィードバックスリーブ7がスプール
4bと同じ位置まで移動するとポンプポートPおよびタ
ンクポートRaを閉じ、室4i,4j内への圧油の流入
を止め、調整アクチュエータ2のピストン2aの移動を
停止させる。このとき、スプール4bとフィードバック
スリーブ7とピストン2aと押しのけ容積可変機構1a
とはそれぞれ目標値Xの減少ΔXに応じた新たな位置Y
0 −ΔY,Z0 −ΔZ,W0 −ΔW,Wp0 −ΔWpに
なり、油圧ポンプ1の吐出流量も減少した新たな値Qp
0 −ΔQpになる。
【0033】このようにして、目標値Xの増減に比例し
て油圧ポンプ1の吐出流量の制御ができる。
【0034】図2に比較例として従来の考えで電気−油
圧サーボ機構を構成した例を示す。図中、図1に示す部
材と同等の部材には同じ符号を付している。従来の電気
−油圧サーボ機構では、比例電磁弁としてはフィードバ
ックスリーブのない通常の4ポート比例電磁弁4Aを用
い、油圧ポンプ1の吐出流量の検出手段として調整アク
チュエータ2のサーボピストン2aの位置Wを検出する
位置センサ16を設ける。油圧ポンプ1の押しのけ容積
可変機構1aの位置を検出してもよい。この位置センサ
としては通常、ポテンショメータや差動トランス等が用
いられ、位置Wに応じた電気信号を位置信号として出力
する。この位置センサ16で出力した位置信号は制御ユ
ニット5Aに送られ、制御ユニット5Aでは、入力信号
に応じた目標値Xと位置センサ16で検出した位置との
偏差(制御偏差)Z=X−Wを演算し、この制御偏差Z
が零になるよう比例電磁弁4Aのソレノイド4c1また
は4c2に制御電流IAを出力する。比例電磁弁4Aは
この制御電流IAにより作動して油圧源3から調整アク
チュエータ2に所定の流量の圧油を供給し、油圧ポンプ
1の押しのけ容積可変機構1aの位置を制御する。制御
偏差Zが不感帯Δより小さくなると比例電磁弁4Aへ閉
信号を送り、押しのけ容積可変機構1aの位置を保つ。
【0035】以上の従来技術では、油圧ポンプ1の吐出
流量の制御に必要な状態量である油圧ポンプの吐出流量
を検出するため、位置センサ16で油圧ポンプ1の押し
のけ容積可変機構1aの位置または調整アクチュエータ
2のピストン2aの位置を検出している。ここで、押し
のけ容積可変機構1aの位置または調整アクチュエータ
2のピストン2aの位置は油圧ポンプ1の押しのけ容積
を検出するためのもので、油圧ポンプ1の押しのけ容積
に回転数と容積効率を乗じたものが油圧ポンプ1の吐出
流量となる。しかし、油圧ポンプ1の容積効率は圧力に
より変化し、また油圧ポンプには油漏れなどもあるの
で、油圧ポンプの押しのけ容積と吐出流量との関係は一
定ではない。このため、目標値と検出した実際の押しの
け容積との偏差で制御する従来技術では、油圧ポンプの
容積効率の変化や漏れ量に応じて制御流量に誤差が生
じ、制御精度が良くないという問題がある。また、油圧
ポンプ1の押しのけ容積を位置センサ6で電気的に検出
し、その検出信号を制御ユニット5Aで電気的に処理し
て制御電流IAを出力するため、電気的な故障が発生し
易く、システムの信頼性が低いという問題もある。
【0036】これに対し本実施例では、機械式流量検出
機構6と機械式フィードバック手段であるフィードバッ
クスリーブ7を用いて直接油圧ポンプ1の吐出流量を比
例電磁弁4にフィードバックするので、圧力変化による
油圧ポンプの容積効率の変化やポンプ内の油漏れの影響
を受けず、精度の高い流量制御が可能となる。また、油
圧ポンプの吐出流量を機械的にフィードバックするの
で、比例電磁弁4を制御するための電気的な処理が減
り、電気的な故障が少なくなり、信頼性の高い制御がで
きる。更に、比例電磁弁4にフィードバックスリーブ7
を組み込みこれを機械式流量検出機構6の出力部材6f
にリンクさせただけの構成なので、簡単な構造でポンプ
吐出流量の電磁比例制御ができる。また、制御ユニット
5では目標値Xとの制御偏差Zを演算する必要がないの
で、制御ユニット5の処理負担を軽減し、電気的な故障
が更に少なくなる。また、制御ユニット5の低コスト化
も図れる。
【0037】本発明の第2の実施例を図3により説明す
る。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符号を
付している。
【0038】図3に示す本実施例の油圧ポンプ流量制御
装置において、可変容量型の油圧ポンプ1の押しのけ容
積可変機構1aは調整アクチュエータ20により作動さ
れ、調整アクチュエータ20は押しのけ容積可変機構1
aに連結されこれを駆動するサーボピストン20aと、
サーボピストン20aを収納したサーボシリンダ20b
とを有し、調整アクチュエータ20はサーボピストン2
0aによりサーボシリンダ20bをロッド側室20cと
ボトム側室20dに区分し、ロッド側室20cにリター
ンスプリング20eを内蔵したリターンスプリング付き
差動シリンダとして構成されている。この調整アクチュ
エータのロッド側室20cはタンク3aに常時連通し、
リターンスプリング20eのばね反力を押しのけ容積可
変機構1aの押しのけ容積減少方向に作用させる無圧力
室を構成し、ボトム側室20dには油圧源3からの圧油
が比例電磁減圧弁40を介して導入され、その圧油の圧
力上昇に伴って押しのけ容積可変機構1aを押しのけ容
積増加方向に作動する制御圧力室を構成している。
【0039】比例電磁減圧弁40はポンプポートPS、
タンクポートPT、アクチュエータポートPAを形成し
たケーシング40aと、ケーシング40a内に配置され
たスプール40bと、ケーシング40aの一端に設けら
れ、制御ユニット5からの制御電流Iによりスプール4
0bを図示左方に付勢するソレノイド40cとを有して
いる。ケーシング40aのポンプポートPSは油圧源3
のパイロットポンプ3bに接続され、タンクポートPT
はタンク3aに接続され、アクチュエータポートPTは
調整アクチュエータ20のボトム側室(制御圧力室)2
0dに接続されている。ここで、比例電磁減圧弁40は
3つのポートPS,PT,PAを有しているので3ポー
ト比例電磁弁と呼ばれる。また、スプール40bは小径
スプール部分40e,40fと大径スプール部分40
g,40hとを有し、小径スプール部分40e,40f
の間に常時タンクポートPTを介してタンク3aに連通
する無圧力室40iを形成し、隣接する小径スプール部
分40fと大径スプール部分40gとの間に常時アクチ
ュエータポートPAを介して調整アクチュエータ20の
ボトム側室20dに連通する制御圧力室40jを形成
し、大径スプール部分40g,40hの間に常時ポンプ
ポートPSを介して油圧源に連通する定圧力室40kを
形成し、スプール40bが図示の中立位置にあるときに
は3つの室40i,40j,40k相互の連通を遮断
し、スプール40bが図示左方に移動すると制御圧力室
40jが定圧力室40kに連通し、スプール40bが図
示右方に移動すると制御圧力室40jが無圧力室40i
に連通する構成となっている。
【0040】一方、油圧ポンプ1の吐出管路1bには第
1の実施例と同様に機械式流量検出機構6Aが設けら
れ、その出力部材であるロッド6gは比例電磁減圧弁4
0のスプール40bに当接するフィードバックばね8に
接触している。このフィードバックばね8は機械式流量
検出機構6Aのロッド6gの変位に応じて撓み、ソレノ
イド40cの電磁力に抗してスプールを図示右方に付勢
する。すなわち、フィードバックばね8はロッド6gの
変位に応じて作動し油圧ポンプ1の吐出流量を比例電磁
減圧弁40に機械的にフィードバックする機械式フィー
ドバック手段を構成する。
【0041】次に、以上のように構成した油圧ポンプ流
量制御装置の動作を説明する。
【0042】制御ユニット5には油圧ポンプ1の吐出流
量の目標値Xが入力され、目標値Xに応じた制御電流I
を比例電磁減圧弁40のソレノイド40cに出力する。
ソレノイド40cはその制御電流Iに比例した電磁力F
sを生じ、スプール40bに作用させてフィードバック
ばね8を撓ませながらスプール40bを図示左方に動か
す。スプール40bが図示左方に移動すると比例電磁減
圧弁40の定圧力室40kと制御圧力室40jを連通さ
せ、制御圧力室40jの圧力が上昇する。一方、比例電
磁減圧弁40の制御圧力室40jは常にアクチュエータ
ポートPAを介して調整アクチュエータ20のボトム側
室20dに連通しているので、そのボトム側室20dの
圧力も上昇し、その圧力によりサーボピストン20aに
働く図示左方の油圧力が生じ、その油圧力がリターンス
プリング20eに抗してサーボピストン20aを図示左
方に動かす。このサーボピストン20bの移動により油
圧ポンプ1の押しのけ容積可変機構1aが作動し、油圧
ポンプ1の吐出流量も増加する。
【0043】一方、このように油圧ポンプ1の吐出流量
が増加すると、機械式流量検出機構6Aは油圧ポンプ1
の吐出流量の増加に比例して出力部材であるロッド6g
を図示右方に変位させ、これに接触しているフィードバ
ックばね8を押し縮め、ロッド6gの出力変位を力に変
換して比例電磁減圧弁40のスプール40bにフィード
バックする。すなわち、フィードバックばね8のばね反
力をロッド6gの出力変位に応じて大きくする。
【0044】ここで、制御圧力室40j内の圧力をPa
とすると、スプール40bの大径スプール部分40gの
面積S1と小径スプール部分40fの面積S2とが異な
り、S1>S2であるので、制御圧力室40jにおいて
スプール40bに働く油圧力FA=Pa×(S1−S
2)が生じる。このとき、フィードバックばね8のばね
反力をFfとすると、FA+Ff<FSであれば、比例
電磁減圧弁40の定圧力室40kと制御圧力室40jは
連通し続け、制御圧力室40jの圧力Paが上がり続け
る。この圧力Paの上昇により油圧力FAも大きくなる
とともに、圧力Paが上昇すると調整アクチュエータ2
0のボトム側室20dの圧力も上昇し、油圧ポンプ1の
吐出流量も更に増加して機械式流量検出手段のロッド6
gの変位も増大し、フィードバックばね8のばね反力F
fも増大する。このような油圧力FAとばね反力Ffの
増大によりFA+Ff>FSになると、比例電磁減圧弁
40のスプール40bが右方へ動き、比例電磁減圧弁4
0の定圧力室40kと制御圧力室40jの連通が遮断さ
れ、制御圧力室40jと無圧力室40iを連通させ、制
御圧力室40jの圧力Paが低下する。この圧力Paの
低下により油圧力FA及びばね反力Ffも小さくなって
FA+Ff=FSになり、制御電流Iによる生じる電磁
力FSとフィードバックばね8のばね反力Ffと制御圧
力室40jの圧力Paにより生じる油圧力FAとがバラ
ンスすると、比例電磁減圧弁40のスプール40bが図
示の中立位置に止まり、定圧力室40kと制御圧力室4
0jと無圧力室40iがともに連通しない状態になる。
【0045】このようにして比例電磁減圧弁40の制御
圧力室40jの圧力Paはポンプ吐出流量の目標値Xに
応じて制御され、目標値Xの増減に比例して油圧ポンプ
1の吐出流量が制御される。
【0046】したがって本実施例によっても、機械式流
量検出機構6Aとフィードバックばね8を用いて直接油
圧ポンプの吐出流量を比例電磁減圧弁にフィードバック
するので、圧力変化による油圧ポンプの容積効率の変化
やポンプ内の油漏れの影響を受けず、精度の高い流量制
御が可能となるなど、第1の実施例と同様な効果が得ら
れる。
【0047】本発明の第3の実施例を図4により説明す
る。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符号を
付している。
【0048】図4に示す本実施例の油圧ポンプ流量制御
装置において、可変容量型の油圧ポンプ1の押しのけ容
積可変機構1aは調整アクチュエータ21により作動さ
れ、調整アクチュエータ21は押しのけ容積可変機構1
aに連結されこれを駆動する両端の受圧面積が異なるサ
ーボピストン21aと、サーボピストン21aを収納し
たサーボシリンダ21bとを有し、サーボシリンダ21
b内にサーボピストン21aの小径側に作用する小径側
室21c及びサーボピストン21aの大径側に作用する
大径側室21dとを形成した差動シリンダとして構成さ
れている。調整アクチュエータ21の小径側室21cは
パイロットポンプ3bに接続され油圧源3と常時連通し
ている。
【0049】比例電磁弁41はポンプポートP、タンク
ポートR、アクチュエータポートTを形成したケーシン
グ41aと、ケーシング41a内に配置されたスプール
41bと、ケーシング41aの一端に設けられ、制御ユ
ニット5からの制御電流Iによりスプール41bを図示
右方に付勢するソレノイド41cと、スプール41bを
図示左方に付勢するスプリング41dとを有している。
ケーシング41aのポンプポートPは油圧源3のパイロ
ットポンプ3bに接続され、タンクポートRはタンク3
aに接続され、アクチュエータポートTは調整アクチュ
エータ21の大径側室21dに接続されている。ここ
で、比例電磁弁41は3つのポートP,R,Tを有する
ので3ポート比例電磁弁と呼ばれる。また、スプール4
1bは図示の中立位置においてポンプポートP及びタン
クポートRをそれぞれ閉じるスプール部分41f,41
gを有し、スプール部分41fと41gとの間には常時
アクチュエータポートTを介して調整アクチュエータ2
1の大径側室21dに連通する室41iが形成されてい
る。
【0050】また、比例電磁弁41において、ケーシン
グ41aとスプール41bとの間にはフィードバックス
リーブ70が挿入されている。フィードバックスリーブ
7Aは図示するように、比例電磁弁41のケーシング4
1aに形成されたポートP,R,Tに対応する位置に連
通孔70aを形成されている。
【0051】一方、油圧ポンプ1の吐出管路1bには第
1の実施例と同様に機械式流量検出機構6が設けられ、
その出力部材であるリンク6fの先端にはフィードバッ
クスリーブ70がピン結合されている。フィードバック
スリーブ70はリンク6fの変位に応じて作動し油圧ポ
ンプ1の吐出流量を比例電磁弁41に機械的にフィード
バックする機械式フィードバック手段を構成する。
【0052】次に、以上のように構成した油圧ポンプ流
量制御装置の動作を説明する。
【0053】制御ユニット5には油圧ポンプ1の吐出流
量の目標値Xが入力され、目標値Xに応じた制御電流I
を比例電磁弁41のソレノイド41cに出力する。ソレ
ノイド41cはその制御電流Iに比例した電磁力Fiを
生じ、スプール41bに作用させてこれを図示右方に動
かす。スプール41bが図示右方に移動するとスプリン
グ41dの撓み量が変わりばね反力Fsを強め、最後に
電磁力Fiとばね反力Fsとがバランスした位置Yでス
プール41bは止まる。
【0054】また、このようにスプール41bが移動す
ると比例電磁弁41のタンクポートRと室41iが連通
し、調整アクチュエータ21の大径側室21dが比例電
磁弁41のアクチュエータポートT、室41i及びタン
クポートRを介してタンク3aに連通する。このため、
調整アクチュエータ21のサーボピストン21aは小径
側室21cの油圧力で比例電磁弁41のスプール41b
と同じ図示右方へ移動動し、油圧ポンプ1の押しのけ容
積可変機構1aを作動させ、油圧ポンプ1の吐出流量は
目標値Xの値に応じて増加してゆく。
【0055】一方、このように油圧ポンプの吐出流量が
増加すると、機械式流量検出機構6は油圧ポンプ1の吐
出流量の増加に比例して出力部材であるリンク6fを図
示右方に変位させ、これに連結されている比例電磁弁4
1のフィードバックスリーブ70をスプール41bと同
じ図示右方に移動させ、フィードバックスリーブ70が
スプール41bと同じ位置まで移動するとタンクポート
Rを閉じ、室41i内への圧油の流入を止め、調整アク
チュエータ21のピストン21aの移動を停止させる。
【0056】このようにして、目標値Xの値に比例して
油圧ポンプ1の吐出流量の制御ができる。
【0057】また、あるバランスした位置での目標値X
と制御電流Iと電磁力Fiとスプール41bの位置Yと
スプリング41dのバネの反力FsをそれぞれX0 ,I
0 ,Fi0 ,Y0 ,Fs0 とする。そのバランス位置で
のフィードバックスリーブ70の位置Zと調整アクチュ
エータ21のピストン21aの位置Wと油圧ポンプ1の
押しのけ容積可変機構1aの位置Wpと油圧ポンプ1の
吐出流量QpをそれぞれZ0 (=Y0 ),W0 ,Wp0
,Qp0 とする。
【0058】このようなバランスした位置から油圧ポン
プ1の吐出流量を増加させるための吐出流量の目標値X
0 +ΔXを制御ユニット5に入力し、制御ユニット5か
ら比例電磁弁41のソレノイド41cへ制御電流I0 +
ΔIを出力する。その制御電流I0 +ΔIに比例して、
ソレノイド41cは電磁力Fi0 +ΔFiを生じ、比例
電磁弁41のスプール41bをその力Fi0 +ΔFiに
応じて更に図示右方へ動かす。スプール41bが図示右
方へ移動すると比例電磁弁41のスプリング41dはさ
らに圧縮され、最後に電磁力Fi0 +ΔFiとスプリン
グ41dのばね反力Fs0 +ΔFsとがバランスした位
置Y0 +ΔYで止まる。
【0059】また、このようにスプール41bが移動す
ると比例電磁弁41のタンクポートRと室41iが再び
連通し、調整アクチュエータ21の大径側室21dが比
例電磁弁41のアクチュエータポートT、室41i及び
タンクポートRを介してタンク3aに再び連通する。こ
のため、調整アクチュエータ21のサーボピストン21
aは小径側室21cの油圧力で比例電磁弁41のスプー
ル41bと同じ図示右方へ移動動し、油圧ポンプ1の押
しのけ容積可変機構1aを作動させ、油圧ポンプ1の吐
出流量は目標値Xの増加に応じて増加してゆく。
【0060】一方、このように油圧ポンプの吐出流量が
増加すると、機械式流量検出機構6は油圧ポンプ1の吐
出流量の増加に比例して出力部材であるリンク6fを図
示右方に変位させ、これに連結されている比例電磁弁4
1のフィードバックスリーブ70をスプール41bと同
じ図示右方に更に移動させ、フィードバックスリーブ7
0がスプール41bと同じ位置まで移動するとタンクポ
ートRを閉じ、室41i内への圧油の流入を止め、調整
アクチュエータ21のピストン21aの移動を停止させ
る。このとき、スプール41bとフィードバックスリー
ブ70とピストン21aと押しのけ容積可変機構1aと
はそれぞれ目標値Xの増加ΔXに応じた新たな位置Y0
+ΔY,Z0 +ΔZ,W0 +ΔW,Wp0 +ΔWpにな
り、油圧ポンプ1の吐出流量も増加した新たな値Qp0
+ΔQpになる。
【0061】逆に、油圧ポンプ1の吐出流量を減少させ
るための吐出流量の目標値X0 −ΔXを制御ユニット5
に入力し、制御ユニット5から比例電磁弁41のソレノ
イド41cへ制御電流I0 −ΔIを出力する。その制御
電流I0 −ΔIに比例して、ソレノイド41cは電磁力
Fi0 −ΔFiを生じ、比例電磁弁41のスプール41
bをその力Fi0 −ΔFiに応じて図示左方へ動かす。
スプール41bが図示左方に移動すると比例電磁弁41
のスプリング41dは伸ばされ、最後に電磁力Fi0 −
ΔFiとスプリング41dのばね反力Fs0 −ΔFsと
がバランスした位置Y0 −ΔYで止まる。
【0062】また、このようにスプール41bが移動す
ると比例電磁弁41のポンプポートPが室41iが連通
し、油圧源3からの圧油がポンプポートPを経由して室
41iに流入し、更に比例電磁弁41のアクチュエータ
ポートTを経由して調整アクチュエータ21の大径側室
21dに流入する。こうして油圧源3から送られた同じ
圧力の圧油が調整アクチュエータ21の小径側室21c
と大径側室21dに導かれる。ここで、大径側室21d
のサーボピストン21aの受圧面積は小径側室21cの
サーボピストン21aの受圧面積より大きい。このた
め、調整アクチュエータ21のサーボピストン21aは
比例電磁弁41のスプール41bと同じ図示左方向へ移
動し、油圧ポンプ1の押しのけ容積可変機構1aを作動
させ、油圧ポンプ1の吐出流量は目標値Xの減少に応じ
て減少してゆく。
【0063】一方、このように油圧ポンプの吐出流量が
減少すると、機械式流量検出機構6は油圧ポンプ1の吐
出流量の減少に比例して出力部材であるリンク6fを図
示左方に変位させ、これに連結されている比例電磁弁4
1のフィードバックスリーブ70をスプール41bと同
じ図示左方に移動させ、フィードバックスリーブ70が
スプール41bと同じ位置まで移動するとポンプポート
Pを閉じ、室41i内への圧油の流入を止め、調整アク
チュエータ21のピストン21aの移動を停止させる。
このとき、スプール41bとフィードバックスリーブ7
0とピストン21aと押しのけ容積可変機構1aとはそ
れぞれ目標値Xの減少ΔXに応じた新たな位置Y0 −Δ
Y,Z0 −ΔZ,W0 −ΔW,Wp0 −ΔWpになり、
油圧ポンプ1の吐出流量も減少した新たな値Qp0 −Δ
Qpになる。
【0064】このようにして、目標値Xの増減に比例し
て油圧ポンプ1の吐出流量の制御ができる。
【0065】したがって本実施例によっても、機械式流
量検出機構6とフィードバックスリーブ70を用いて直
接油圧ポンプの吐出流量を比例電磁減圧弁にフィードバ
ックするので、圧力変化による油圧ポンプの容積効率の
変化やポンプ内の油漏れの影響を受けず、精度の高い流
量制御が可能となるなど、第1の実施例と同様な効果が
得られる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、油圧ポンプの吐出流量
を高精度に制御することができ、かつ信頼性の高い制御
が可能となる。また、制御部の低コスト化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧ポンプ流量制
御装置の概略図である。
【図2】従来の電気−油圧サーボ機構を用いたポンプ流
量制御装置の概略図である。
【図3】本発明の第2の実施例による油圧ポンプ流量制
御装置の概略図である。
【図4】本発明の第3の実施例による油圧ポンプ流量制
御装置の概略図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 1a 押しのけ容積可変機構 1b 吐出管路 2 調整アクチュエータ 2a サーボピストン 2b サーボシリンダ 2c,2d 室 3 油圧源 4 比例電磁弁 4a ケーシング 4b スプール 4c ソレノイド 4d スプリング 4f〜4h スプール部分 4i,4j 室 5 制御ユニット 6 機械式流量検出機構 6f リンク(出力部材) 7;70 フィードバックスリーブ(フィードバック手
段) P ポンプポート Ra,Rb タンクポート Ta,Tb アクチュエータポート 20 調整アクチュエータ 20a サーボピストン 20b サーボシリンダ 20c ロッド側室 20d ボトム側室 20e リターンスプリング 40 比例電磁弁 40a ケーシング 40b スプール 40c ソレノイド 4e〜4h スプール部分 4i 無圧力室 4j 制御圧力室 4k 定圧力室 6A 機械式流量検出機構 6g ロッド(出力部材) 8 フィードバックばね(フィードバック手段) PS ポンプポート PT タンクポート PA アクチュエータポート 21 調整アクチュエータ 21a サーボピストン 21b サーボシリンダ 21c 小径側室 21d 大径側室 41 比例電磁弁 41a ケーシング 41b スプール 41c ソレノイド 41d スプリング 41f,41g スプール部分 41i 室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 一正 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 本澤 幸裕 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 坂入 哲也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭58−96186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 49/00 F16K 3/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量型の油圧ポンプと、その油圧ポン
    プの押しのけ容積可変機構を作動させる調整アクチュエ
    ータと、油圧源からその調整アクチュエータへ導かれる
    圧油を制御する比例電磁弁とを備え、この比例電磁弁に
    より調整アクチュエータへ導かれる圧油を制御すること
    により前記油圧ポンプの押しのけ容積可変機構を制御
    し、前記油圧ポンプの吐出流量を目標値となるよう制御
    する油圧ポンプ流量制御装置において、 前記油圧ポンプの吐出管路に接続された入口及び出口を
    形成したブロック、このブロック内で前記入口と出口の
    間の流路に配置されたピストン、このピストンを前記流
    路を閉じる方向に付勢するスプリング、前記ピストンに
    一体に連結された出力部材を備え、前記ピストンの前記
    流路側の端面に前記入口側の圧油を導き、前記ピストン
    の前記スプリング側の端面に前記出口側の圧油を導き、
    前記油圧ポンプの吐出流量に応じて前記ピストン及び出
    力部材を変位させるよう構成した機械式流量検出手段
    と、 前記機械式流量検出手段の出力部材の変位に応じて作動
    し、前記油圧ポンプの吐出流量を比例電磁弁に機械的に
    フィードバックする機械式フィードバック手段と 前記 比例電磁弁のソレノイドに前記油圧ポンプの吐出流
    量の目標値に応じた制御電流を出力する制御部とを有す
    ことを特徴とする油圧ポンプ流量制御装置。
  2. 【請求項2】可変容量型の油圧ポンプと、その油圧ポン
    プの押しのけ容積可変機構を作動させる調整アクチュエ
    ータと、油圧源からその調整アクチュエータへ導かれる
    圧油を制御する比例電磁弁と、その比例電磁弁に入力信
    号に応じた制御信号を出力する制御部とを備えた油圧ポ
    ンプ流量制御装置において、 前記油圧ポンプの吐出管路に設けられ、その油圧ポンプ
    の吐出流量に応じて変位する出力部材を備えた機械式流
    量検出手段と、前記機械式流量検出手段の出力部材の変
    位に応じて作動し、前記油圧ポンプの吐出流量を比例電
    磁弁に機械的にフィードバックする機械式フィードバッ
    ク手段とを有し、前記制御部は前記比例 電磁弁のソレノ
    イドに前記油圧ポンプの吐出流量の目標値に応じた制御
    電流を出力するものであり、 前記調整アクチュエータはピストンで区分された2つの
    室を有する対称シリンダであり、前記比例電磁弁は、前
    記油圧源及びタンクにそれぞれ接続されるポンプポート
    及びタンクポート及び前記対称シリンダの2つの室にそ
    れぞれ接続される2つのアクチュエータポートを有し、
    ソレノイドの電磁力に応じてスプールを変位させ前記ポ
    ンプポート及びタンクポートを前記2つのアクチュエー
    タポートに選択的に連通させる4ポート比例電磁弁であ
    り、前記機械式フィードバック手段は前記4つのポート
    とスプールの間に挿入され、前記機械式流量検出手段の
    出力部材の変位をスプールに伝えるフィードバックスリ
    ーブであることを特徴とする油圧ポンプ流量制御装置。
  3. 【請求項3】可変容量型の油圧ポンプと、その油圧ポン
    プの押しのけ容積可変機構を作動させる調整アクチュエ
    ータと、油圧源からその調整アクチュエータへ導かれる
    圧油を制御する比例電磁弁と、その比例電磁弁に入力信
    号に応じた制御信号を出力する制御部とを備えた油圧ポ
    ンプ流量制御装置において、 前記油圧ポンプの吐出管路に設けられ、その油圧ポンプ
    の吐出流量に応じて変位する出力部材を備えた機械式流
    量検出手段と、前記機械式流量検出手段の出力部材の変
    位に応じて作動し、前記油圧ポンプの吐出流量を比例電
    磁弁に機械的にフィードバックする機械式フィードバッ
    ク手段とを有し、前記制御部は前記比例電磁弁のソレノ
    イドに前記油圧ポンプの吐出流量の目標値に応じた制御
    電流を出力するものであり、 前記調整アクチュエータはピストンで区分された2つの
    室とリターンスプリングとを有し、2つの室の一方がタ
    ンクに常時連通するリターンスプリング付き差動シリン
    ダであり、前記比例電磁弁は、2つの大径スプール部分
    と2つの小径スプール部分とを備えたスプールを有し、
    2つの大径スプール部分の間に前記油圧源に常時連通す
    る定圧力室を形成し、2つの小径スプール部分の間にタ
    ンクに常時連通する無圧力室を形成し、隣接する大径ス
    プール部分と小径スプール部分との間に前記差動シリン
    ダの他方の室に常時連通する制御圧力室を形成し、ソレ
    ノイドの電磁力に応じて前記スプールを変位させ前記制
    御圧力室を前記定圧力室及び無圧力室に選択的に連通さ
    せる比例電磁減圧弁であり、前記機械式フィードバック
    手段は前記機械式流量検出手段の出力部材の変位に応じ
    て撓み、前記ソレノイドの電磁力に抗して前記スプール
    を付勢するフィードバックバネであることを特徴とする
    油圧ポンプ流量制御装置。
  4. 【請求項4】可変容量型の油圧ポンプと、その油圧ポン
    プの押しのけ容積可変機構を作動させる調整アクチュエ
    ータと、油圧源からその調整アクチュエータへ導かれる
    圧油を制御する比例電磁弁と、その比例電磁弁に入力信
    号に応じた制御信号を出力する制御部とを備えた油圧ポ
    ンプ流量制御装置において、 前記油圧ポンプの吐出管路に設けられ、その油圧ポンプ
    の吐出流量に応じて変位する出力部材を備えた機械式流
    量検出手段と、前記機械式流量検出手段の出力部材の変
    位に応じて作動し、前記油圧ポンプの吐出流量を比例電
    磁弁に機械的にフィードバックする機械式フィードバッ
    ク手段とを有し、前記制御部は前記比例電磁弁のソレノ
    イドに前記油圧ポンプの吐出流量の目標値に応じた制御
    電流を出力するものであり、 前記調整アクチュエータは両端の受圧面積が異なるサー
    ボピストンを備え、小径側室を前記油圧源に常時連通さ
    せた差動シリンダであり、前記比例電磁弁は、前記差動
    シリンダの大径側室に接続されるアクチュエータポー
    ト、前記油圧源に接続されるポンプポート及びタンクに
    接続されるタンクポートの3つのポートを有し、ソレノ
    イドの電磁力に応じてスプールを変位させ前記アクチュ
    エータポートを前記ポンプポート及びタンクポートに選
    択的に連通させる3ポート比例電磁弁であり、前記機械
    式フィードバック手段は前記3つのポートとスプールの
    間に挿入され、前記機械式流量検出手段の出力部材の変
    位をスプールに伝えるフィードバックスリーブであるこ
    とを特徴とする油圧ポンプ流量制御装置。
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