JP2000351916A - 顔料分散装置及び顔料分散方法 - Google Patents

顔料分散装置及び顔料分散方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧下において連続して効率よく顔料分散を
行うことが可能な顔料分散装置及び顔料分散方法を提供
する。 【解決手段】 少なくとも減圧可能な構造を有する容器
と,固体顔料と液媒体との混合物を運動するメジア群間
を通過させ分散させる分散機構を有する,固体顔料の液
媒体への分散が行われる部分を減圧可能とした,固体顔
料を液媒体に分散させるメジアミルとを含み,固体顔料
が液媒体に安定分散するまで,当該容器と分散機構との
間に、当該混合物を連続的に循環させる機構を設けたこ
とを特徴とするメジアミルからなる顔料分散装置を用い
て、当該混合物を循環させて,減圧下で,固体顔料を液
媒体に安定分散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,減圧しながら分散
可能な顔料分散装置及び顔料分散方法及び着色樹脂粒子
分散液製造方法に関する。より詳しくは,インクジェッ
ト記録用顔料インクの顔料および着色樹脂粒子分散液の
分散装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録用インクは大別する
と油性インクと水性インクがあるが,油性インクは臭気
・毒性の点で問題があり,水性インクが主流となりつつ
ある。
【0003】しかしながら,従来の水性インクの多くは
着色剤として水溶性染料を用いているため耐水性や耐光
性が悪いという欠点を有していた。また,染料が分子レ
ベルで溶解しているため,オフィスで一般に使用されて
いるコピー用紙などのいわゆる普通紙に印刷すると髭状
のフェザリングと呼ばれるブリードを生じて著しい印刷
品質の低下を招いていた。
【0004】上記欠点を改良するためにいわゆる水性の
顔料インクが過去に様々に提案されており,例えばバイ
ンダー兼分散剤として水溶性樹脂を用いてカ−ボンブラ
ックや有機顔料を分散させた樹脂溶解型のインクやポリ
マーラテックスあるいはマイクロカプセルとして着色剤
を内包する樹脂分散型のインクが各種提案されている。
【0005】ジェットプリンター用水性顔料インクとし
ては,なるべく微粒子径に分散された着色剤粒子が求め
られており,具体的な樹脂溶解型の水性インクの例とし
て,特許第2512861号公報では,(a)顔料とポ
リマー分散剤とを2−ロールミリング装置に充填し;
(b)摩砕して顔料とポリマー分散剤との分散体を得;
そして(c)この顔料分散体を水性キャリア媒体中に分
散させる工程からなる,改良された特性を有する水性の
顔料入りインクジェット用インクの調整方法が,特開平
3−153775号公報では,a)顔料とカルボキシル
基含有ポリアクリル系樹脂とを含有する固体顔料調合物
b)水で希釈可能な有機溶媒c)湿潤剤d)水を含有す
るインクジェット印刷用水性インク組成物が提案されて
いる。
【0006】樹脂分散型の水性インクは,インクの水分
蒸発に伴う粘度上昇は比較的少なく,また耐水性に優れ
るという利点がある。具体的には,特開昭58−452
72号公報では染料を含有したウレタンポリマーラテッ
クスを含むインク組成物,特開昭62−95366号公
報では水不溶性有機溶媒中にポリマーと油性染料を溶解
し,さらに表面活性剤を含む水溶液と混合して乳化させ
た後に溶媒を蒸発してポリマー粒子中に内包された染料
を含むインクが提案され,特開昭62−254833号
公報ではカプセル化時の有機溶媒と水との間の界面張力
を10ダイン以下にすることによる着色料水性懸濁液の
製造法が提案され,特開平1−170672号公報では
同様にマクロカプセル化した色素を含有する記録液等が
提案されている。
【0007】しかしながら,これらの技術は顔料の微粒
子化には有効なものの,分散している着色剤の分散安定
性やノズルからの噴射安定性が必ずしも十分ではなく,
印刷品質も必ずしも良くはなかった。
【0008】インクの吐出安定性を向上させる手段とし
て,減圧(真空)下及び/又は超音波処理する方法が知
られており,具体的には特開平06−184479号公
報の記録液では,水性媒体と特定アゾ色素の少なくとも
1種とを充分に混合して溶解し,孔径1μのテフロンフ
イルタ−で加圧濾過した後,真空ポンプ及び超音波洗浄
器で脱気処理する方法,特開平06− 25574号公
報のインキジエツトプリンタ−用インキでは連続液相,
不連続相及び固相からなる微細分散三相懸濁液を含むイ
ンキ,具体的には,例えば,カ−ボンブラツク等の顔料
からなる固相をオレイン酸に分散させた微細分散液と乳
化補助剤であるソルビタンモノステアレ−トとを含む疎
水相に,乳化剤であるトリエタノ−ルアミン,乳化補助
剤及び水を含む親水性相を撹拌下に添加した後,得られ
た懸濁液を超音波処理することにより,前記の三相懸濁
液を得る方法,特開平09−286943号公報の記録
液の処理方法では,少なくとも分散剤,水性液媒体,顔
料,水から構成される水性顔料系記録液を,調製,精製
した後,超音波処理 ,並びに真空脱泡処理を行う方法
が開示されている。
【0009】しかしながら,これらの技術は超音波その
ものは顔料分散効果を有しておらず,顔料の微粒子化や
濡れ改良効果,及び脱泡効果が小さいために,顔料の分
散安定性やノズルからの噴射安定性が必ずしも十分では
なく,印刷品質も必ずしも良くはなかった。
【0010】一方,一般的な顔料分散方法としては特開
昭61−163970号公報の塗料用着色材およびその
製造法として,塗料用樹脂を含む溶液で顔料を湿潤処理
し,溶液中に顔料を分散させた後,乾燥固化させ,顔料
表面を塗料用樹脂で被覆することにより,塗膜の光学的
性質等に優れた塗料用着色材を得る方法が,特開昭62
−192471号公報の粉体塗料の製造方法では湿式分
散機により溶剤に溶解された樹脂液中に顔料が均一に分
散された分散物を,瞬間真空乾燥することにより,顔料
分散性が格段に改善され,隠ぺい性,平滑性に優れた粉
体塗料を得る方法が提案されており,インクジェット記
録用インクの製造方法として応用が可能であるが,一度
分散液を固化するため,再分散工程が必要であることに
加えて,顔料の分散媒への濡れが不十分でインクの吐出
安定性が不十分であった。
【0011】また,特開平09−12933号公報の磁
性塗料の製造方法では,連続式2軸混練機を用いて磁性
塗料を混練する混練工程において,混練機の混練部を真
空雰囲気下にして混練を行う方法が開示されているが,
本製造方法の装置構成では磁性粉と塗料樹脂の溶融混練
であり,湿式混練が不可能であった。
【0012】また,一般に,減圧で顔料分散を行うこと
は知られているが,連続して効率よく顔料分散を行うこ
とが可能な顔料分散装置は知られていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は,微粒子径で分散安定性に優れ,かつインク
ジェット記録において安定した噴射と優れた印刷品質を
可能にする,顔料を着色剤とするインク組成物を可能に
する顔料分散装置及び顔料分散方法及び着色樹脂粒子製
造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は,上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果,本発明を解
決するに至った。即ち本発明は,次の発明を提供する。
【0015】(1)顔料分散装置 少なくとも減圧可能な構造を有する容器と,固体顔料と
液媒体との混合物を運動するメジア群間を通過させ分散
させる分散機構を有する,固体顔料の液媒体への分散が
行われる部分を減圧可能とした,固体顔料を液媒体に分
散させるメジアミルとを含み,固体顔料が液媒体に安定
分散するまで,当該容器と分散機構との間に,当該混合
物を連続的に循環させる機構を設けたことを特徴とする
メジアミルからなる顔料分散装置。
【0016】(2)顔料分散方法 少なくとも減圧可能な構造を有する容器と,固体顔料と
液媒体との混合物を運動するメジア群間を通過させ分散
させる分散機構を有する,固体顔料の液媒体への分散が
行われる部分を減圧可能とした,固体顔料を液媒体に分
散させるメジアミルとを含む顔料分散装置を用いて,固
体顔料を液媒体に安定分散させるに当たり,当該混合物
を循環させて,減圧下で,固体顔料を液媒体に安定分散
させることを特徴とする顔料分散方法。
【0017】以下,順に本発明を説明する。
【0018】本発明の顔料分散装置は,少なくとも分散
が行われる部分が減圧構造を有し,かつ分散液が連続的
に通過するメジアミルである顔料分散装置で,好ましく
は,分散液の供給及び/又は回収タンクから減圧を行う
ようにした顔料分散装置である。
【0019】本発明の顔料分散装置は,少なくとも次の
構成を有する。 液媒体(分散媒に対応する)と,固体顔料との混合物
を入れる,減圧可能な構造を有する容器を有する。 運動するメジア群間を通過させ分散させる分散機構を
有する,固体顔料の液媒体への分散が行われる部分を減
圧可能とした,固体顔料を液媒体に分散させるメジアミ
ルを有する。 固体顔料を液媒体に安定分散するまで,前記の容器
と分散機構との間に,前記の混合物を連続的に循環さ
せる機構を有する。
【0020】本発明の顔料分散装置の最大の特徴は,上
記ととを兼備する点にある。
【0021】本発明の好ましい分散装置であるメジアミ
ルとしては,公知慣用のビーズミルやボールミルがいず
れも使用できるが,例えば,分散技術入門(日刊工業新
聞社;小石真純,釣谷泰一著)による分類の,通過型ミ
ル(サンドミル,連続式アトライター,パールミル,モ
リネックス)及びそれらの変形ミル(ドライスヴェルケ
製DCPミル,三井鉱山製SCミル,井上製作所製スパ
イクミル,シンマルエンタープライゼス製ダイノーミル
ECM,浅田鉄工製ナノミル等)が挙げられる。
【0022】これらは分散メジア(ボールあるいはビー
ズ)の磨砕剪断力を利用して顔料の磨砕・分散を行う分
散装置であるが,本発明では,減圧下でそれが行えるよ
うにして用いる。
【0023】中でも,固体顔料と液媒体との混合物が通
過する,運動するメジア群を含む前記分散機構が,ベッ
セルの内壁に微小間隙を介して,外壁を有する回転可能
なロータを有し,その微小間隙にメジアが運動可能とな
る様に充填されており,ロータを回転させるとともに,
固体顔料と液媒体との混合物を,分散機構中で略栓流と
なる様にして通過させる様になっている環状メジアミル
が,特に好ましい。
【0024】固体顔料と液媒体との混合物を安定な固体
顔料分散液とするに当たり,当該混合物を略栓流とする
ためには,上記に加えて,例えば,ロータ表面に,メジ
アに回転と衝撃力を与える突起と,当該混合物の流れ方
向とは逆方向にメジアが戻される様に溝を形成する様に
するのが好ましい。
【0025】固体顔料と液媒体との混合物や,固体顔料
分散液を冷却可能なように,少なくとも装置の一部に冷
却構造を設けることが好ましい。具体的には,固体顔料
と液媒体との混合物や,固体顔料分散液と直接接しない
ように,ロータ内部やベッセル外壁等に,冷却ジャケッ
トを設けて,冷却水等の冷媒を通過させて,分散時の温
度を調節する様にするのが好ましい。以下,この様な特
に好ましいメジアミルをスパイクミルと称する。
【0026】メジアミルのロータとベッセルとの微小間
隙には分散のためのメジアが充填されている。本発明の
分散に用いる分散メジアは,既存のものが使用可能であ
り,メジア径が細かいほど,密度が大きいほど,回転数
が高いほど顔料の粉砕能力はアップする。分散メジアは
ガラスビーズやセラミックスビーズ,スチールボール,
ステンレスボール,架橋樹脂ビーズなどが好ましく,顔
料を微粒子にするには,なるべく細かい径のビーズが好
ましい。そして,これらのメジアはメジアミルから外部
には流出しない様になっている。
【0027】本発明では,固体顔料と液媒体との混合物
を入れる,減圧可能な構造を有する容器を有するが,固
体顔料と液媒体との混合物を供給する供給容器,及び/
又は,固体顔料が液媒体に安定分散した顔料分散液を回
収する回収容器を有し,すくなくともいずれか一方から
減圧を行う様にする。
【0028】即ち,本発明では,供給容器と回収容器と
を同一として,兼用容器として一つのみ用いる場合と,
供給容器と回収容器とを別々に両方用いる場合とがあ
る。前者の場合には,この一つの兼用容器から減圧を行
い,後者の場合には,供給容器の圧力に対して,回収容
器の圧力が負圧になる様に減圧を行うのが,好ましい。
【0029】尚,容器に一部に超音波発信機構を設ける
様にするのが,同一メジアミルを同一運転条件する場合
には,より短時間で,安定な分散液が得られる点で好ま
しい。
【0030】固体顔料を液媒体に安定分散するまで,前
記各容器と分散機構との間に,固体顔料と液媒体との混
合物を連続的に循環させる機構を設ける。この機構は,
具体的には,管を設けてこれらを連結することにより,
設けることが出来る。勿論,この配管部分にジャケット
を設けて上記と同様に分散時の温度を調節する様にする
ことも出来,実際にも,そうすることが好ましい。
【0031】メジアミルの分散が行われる部分を減圧と
するには,例えば脱気をすれば良い。上記容器と管とを
連結配管するならば,例えば,固体顔料と液媒体との混
合物を入れておく,減圧可能な構造を有する容器の上方
から減圧を行う様にすれば良い。
【0032】本発明の顔料分散方法を実施するに当たっ
ての分散温度や圧力は,特に制限されるものではなく,
適宜選択すれば良いが,分散温度としては,循環系を全
体を1〜20℃,好ましくは1〜10℃とし,循環系の
圧力は,1〜500mmHg,好ましくは1〜100m
mHgとする。インクジェット記録用水性インク用顔料
分散液を得る場合には,印刷濃度がより高く安定であ
る,長期連続印字における吐出安定性がより優れる等の
点で,分散が行われる循環系は,温度1〜10℃で1〜
100mmHgとするのが特に好ましい。
【0033】こうした顔料分散装置を用いて前記混合物
を,安定な固体顔料分散液となるまで,繰り返し循環さ
せて,固体顔料の液媒体への分散を行う。安定な分散液
を得るに当たっては,予め種種の条件にて循環の途中に
て適宜サンプリングを行い,必要な安定性が保たれる様
な条件を見い出してから,その最適条件にて実施するこ
とが好ましい。一般的には,分散安定性が一定となり飽
和するまで処理作業を行う様にするのが好ましい。
【0034】次に本発明の顔料分散装置を図面を用いて
説明する。図1は,本発明の供給タンクと回収タンクが
同一である,減圧構造を有する顔料分散装置1Aを示
す。黒抜き矢印は,固体顔料の液媒体との混合物の流れ
方向を,白抜き矢印は,装置を一定温度に保つための液
媒体を通過させる,ジャケット(後述)内での流れ方向
を示す(以下,同様。)。
【0035】この装置は,脱気要素に相当する脱気用ポ
ンプ(図示せず)と,減圧するの必要な脱気口6を設け
た供給容器兼回収容器である,減圧可能な構造を有する
容器に相当するタンク4と,メジアミルと,固体顔料の
液媒体との混合物を連続的に循環させる機構である,タ
ンク4とメジアミルとを連結する管7とからなってい
る。実使用時には,脱気用ポンプと脱気口6とを管で連
結して,系を減圧状態とする。
【0036】このタンク4の内部の側部には,超音波発
信機構に相当する超音波発振器5が設けられており,一
方,タンク4と,固体顔料の液媒体との混合物を供給す
る側の管4の外部に,ジャケットを設けて,循環系が一
定の温度に保てる様な仕組みとなっている。このタンク
4の下部は管7により,メジアミルの入口(導入口)に
連結されている。逆に,メジアミルの出口(排出口)
は,タンク4に戻される様に管7により連結されてお
り,これにより循環を行う。
【0037】メジアミルの入口に対して,固体顔料と液
媒体との混合物をより安定的に供給する際には,図示し
ていないが,供給ポンプを設ける様にしても良い。
【0038】メジアミルは,ベッセルと,ロータ3とを
含み,ベッセルの壁2と,ロータ3の外壁との間に微小
間隙を有しており,この間隙に,上記分散メジアが充填
されている。このロータは環状であり,軸中心に回転す
る様になっており,固体顔料の液媒体との混合物を,管
7を通してメジアミルの入口から導入し,この間隙に通
過させると,ロータ3の回転によりメジア群が運動し,
その剪断力により,固体顔料の液媒体への分散が起こ
り,入口よりは,より安定な分散状態となり,メジアミ
ルの出口(排出口)より,管7へ排出される様になって
いる。メジアの回転や衝撃力に基づく運動量を大きく
し,結果的に前記混合物に大きな剪断力が作用する様
に,ロータ3の表面には凹凸が設けられている。
【0039】ベッセルの外部にも同様に,ジャケットが
設けられ,微小間隙の通過時においても,系内温度が一
定の温度に保てる様な仕組みとなっている。
【0040】こうすることにより,前記混合物や分散安
定性が未だ不十分な分散液を減圧しながら循環分散が可
能となる。
【0041】図2は,本発明の供給容器と回収容器とを
別々に両方有する,減圧構造を有する顔料分散装置1B
を示す。この装置1Bは,供給容器に対応する供給タン
ク4Aと,回収容器に対応する回収タンク4Bを有して
おり,各タンクには,装置1Aと同様に,脱気口6と超
音波発振器5がそれぞれ設けられている。また,タンク
4Aとメジアミルとを連結する管7の一部分に圧力調節
弁8を,タンク4Aと4Bを連結する管7の一部分に切
替弁9を設けてある。
【0042】この装置1Bの場合には,供給タンク4A
の圧力に対して,回収タンク4Bの圧力が負圧となる様
にして,即ち,タンク4Aよりも4Bの方がより高い減
圧度となる様にして,固体顔料の液媒体への分散を行う
のが,好ましい。
【0043】具体的に,供給タンク4Aと回収タンク4
Bを上記した様に個別に設置する場合には,供給タンク
4A側を常圧か減圧に設定し,さらに供給タンク4Aの
圧力に対して,回収タンク4Bの圧力を負圧になるよう
にする事により,メジアミル中の分散部分で減圧分散可
能となる。この際の圧力調節に弁8,9を利用する。
【0044】この時,固体顔料と液媒体との混合物をメ
ジアミルの入口に供給するための供給ポンプを設けた場
合にはそれの負荷を大幅に小さくすることが可能にな
り,場合によっては供給ポンプが不要となる。供給タン
ク4Aに受けた固体顔料と液媒体の混合物は,一度常圧
に戻してから回収タンクに戻して,固体顔料の液媒体へ
の分散安定性が飽和するまで,循環させて再度繰り返し
分散を行うことが可能であるが,回収タンク4Bの減圧
度以上の吸引ポンプで供給タンクに分散液を戻すことに
よって,常圧に戻すことなく分散を継続することが可能
になる。
【0045】この時,メジアミルは,分散部分の供給側
に圧損を発生させる弁構造を設けたり,分散部分の断面
積が小さく分散部分に大きな圧損が生じる様にした上記
変形ミルを用いることが好ましい。
【0046】図2の装置の場合,タンク4Aに充填され
た固体顔料と液媒体との混合物は,タンク4Aとタンク
4Bとの圧力差によって,メジアミルのベッセル内に供
給されるが,圧力調節弁8を絞ることによりベッセル内
での負圧をコントロールすることができる。この時,タ
ンク4Aとタンク4Bとの間の切替弁9は閉じられてい
る。
【0047】当該混合物の分散液がタンク4Bに回収さ
れた時点で,圧力調節弁8が閉じられ,タンク4Aと4
Bの減圧度を逆転して切替弁8を開放にすると,該混合
物はタンク4Aから4Bへ移動する。固体顔料と液媒体
の混合物について,同様の操作を繰り返すことにより,
繰り返しパス分散が可能となる。分散安定性が飽和して
安定な分散液となるまでは,この繰り返しで,当該混合
物の分散安定性は,より向上する。
【0048】尚,当該混合物のメジアミル中での流量あ
るいは処理量は,循環分散の場合には,供給ポンプを設
けると,その供給量で処理量を決定することが出来る。
パス方式においてはタンク4Aと4Bの減圧度の差によ
って処理量が決定することが出来るが,メジアミルの構
造によってはローターの回転数が上がると処理量が増す
ものもある。例えばSCミルは,ローターの回転に伴う
負圧の発生によって吸引効果が生じるためにローターの
回転数が上がると処理量が増す。但し,本発明において
メジアミルとして好適なスパイクミルの構造では,回転
に伴う吸引力が働かないので,圧力差が支配要因とな
る。
【0049】本発明の顔料分散装置として,少なくとも
回収タンク4Bの一部に超音波発振器を設置した顔料分
散装置は,メジアミルによって減圧分散処理された分散
液の分散安定性をさらに向上させる。上記装置1Bは,
タンク4A,4Bの両方に超音波発振器を設けた,好ま
しい形態を示してある。
【0050】また,本発明の顔料分散装置の循環系を一
定温度に保ったり,分散により固体顔料と液媒体との混
合物または安定な分散液が必要以上に加熱されるのを避
けるに当たって,メジアミルの分散部分,配管,タンク
の少なくとも一部を冷却構造にした本発明の顔料分散装
置は,減圧による,固体顔料と液媒体との混合物または
安定な分散液中の揮発成分の蒸発を防止することも出来
る。
【0051】このジャケット構造は,固体顔料と液媒体
との混合物または安定な分散液が接する部分になるべく
広く設置されることが好ましく,また,冷却に伴う,装
置各部の結露や凍結及び機械的な強度低下等の生じない
ような対策を行うことが好ましい。
【0052】本発明では,少なくとも減圧可能な構造を
有する容器と,固体顔料と液媒体との混合物を運動する
メジア群間を通過させ分散させる分散機構を有する,固
体顔料の液媒体への分散が行われる部分を減圧可能とし
た,固体顔料を液媒体に分散させるメジアミルとを含む
顔料分散装置を用いて,固体顔料を液媒体に安定分散さ
せるに当たり,当該混合物を循環させて,減圧下で,固
体顔料を液媒体に安定分散させる。
【0053】本発明では,固体顔料と液媒体とを必須成
分として,分散を行うべき処理液たる,混合物が調製さ
れる。
【0054】本発明の顔料分散方法に用いる固体顔料
は,特に限定されるものではなく,公知慣用の顔料がい
ずれも使用できるが,例えばカーボンブラック,チタン
ブラック,チタンホワイト,硫化亜鉛,ベンガラ等の無
機顔料や,フタロシアニン顔料,モノアゾ系,ジスアゾ
系等のアゾ顔料,フタロシアニン顔料,キナクリドン顔
料,イソインドリン顔料,ペリレン顔料,イミダゾロン
顔料等の有機顔料などがある。
【0055】この混合物には,固体顔料と液媒体の他
に,樹脂や樹脂の中和剤を含めることが出来る。液媒体
としては,少なくとも,酸価を有する樹脂と,水と,塩
基を含む液媒体が好適に用いられる。
【0056】本発明の顔料分散方法において用いる樹脂
も,特に限定はなく公知公用のものが使用可能であり,
天然樹脂や合成樹脂に限定されず様々な樹脂が用いるこ
とができ,例えばスチレン系樹脂,(メタ)アクリル系
樹脂,ポリエステル系樹脂,ポリウレタン系樹脂等が挙
げられる。
【0057】本発明のより好ましい樹脂としては,酸価
を有する樹脂があり,塩基との組み合わせで水溶性ある
いは水分散性の酸価を有する樹脂である。好ましい樹脂
の酸価は,10〜200で,分子量は1000以上10
万以下である。特に好ましい樹脂組成としてはスチレ
ン,置換スチレン,(メタ)アクリル酸エステルからな
る群から選ばれる少なくとも一つのモノマーと,(メ
タ)アクリル酸との共重合体である。
【0058】本発明で用いる塩基としては,例えば水酸
化ナトリウム(カセイソーダ),水酸化カリウム,水酸
化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物,アンモニア,
トリエチルアミン,モルホリン等の塩基性物質の他,ト
リエタノールアミン,ジエタノールアミン,N−メチル
ジエタノールアミン等のアルコールアミンが使用可能で
あり,これらは単独あるいは組み合わせても良い。使用
する塩基の量は,樹脂の酸基に対して分散性や,例えば
インクジェット適性を考慮して適当な中和率に設定すれ
ばよい。
【0059】液媒体は,この固体顔料を分散させるべき
分散媒であり,水及び/又は有機溶剤が挙げられる。
【0060】本発明の顔料分散方法において用いる有機
溶剤として,前記した樹脂を溶解可能な水溶性有機溶剤
が用いられるが,例えばアセトン,ジメチルケトン,メ
チルエチルケトン等のケトン系溶媒,メタノール,エタ
ノール,イソプロピルアルコール等のアルコール系溶
媒,酢酸エチルエステル等のエステル系溶媒,エチレン
グリコールモノメチルエーテル,エチレングリコールジ
メチルエーテル等のグリコールエーテル系溶媒,アミド
類,等樹脂に合わせて選択すれば良い。これらの溶剤
は,単独又は複数の組み合わせで樹脂を溶解又は分散す
るものがよい。
【0061】一般の顔料分散,特に分散媒として有機溶
剤が主の場合には,分散媒は顔料の中に容易に浸透しや
すく,顔料を十分に濡らすことができる。一方,水若し
くは水を主体とする液媒体においては強力な磨砕力を有
するミルを用いてもなかなか顔料を濡らすことが難し
い。
【0062】本発明の顔料分散装置を用いて,少なくと
も固体顔料と液媒体とからなる混合物の分散を行うと,
顔料微粒子は,液媒体を構成する樹脂・有機溶剤・界面
活性剤等によって,極めて効率良く濡れることになる。
【0063】固体顔料を水若しくは水を主体とする液媒
体に安定分散するに当たっては,界面活性剤等を用いる
方法があるが,これらは,インキや塗料等の顔料分散液
の最終使用用途において,皮膜耐水性などの点で,不都
合を生じる場合が多い。
【0064】本発明の顔料分散装置及び顔料分散方法
は,界面活性剤を用いず,水若しくは水を主体とする分
散媒への,固体顔料の安定分散を行うのに好適である。
【0065】上記した様な,酸価を有する樹脂と塩基と
を組み合わせて用いることにより,界面活性剤を用いず
に,固体顔料の分散を行うことが出来,分散安定性に優
れた顔料分散液を得ることが出来る。
【0066】本発明の顔料分散方法では,本発明の分散
装置によって,固体顔料を含む混合物がメジアミルによ
る分散中に減圧下にあると,少なくとも酸価を有する樹
脂と水と,塩基からなる分散媒が,固体顔料の磨砕と共
に生じる新たな顔料表面に極めて効率良く浸透し,その
結果,固体顔料表面が濡れる。この時,より高い減圧度
で分散を行う場合には,水などの沸点の低い分散媒成分
の揮発を押さえて顔料分散液の組成が変化しないよう
に,減圧度に応じた冷却を行うことが好ましい。
【0067】本発明の顔料分散装置を用いて,少なくと
も固体顔料と水のみ或いは水を主体とする液媒体からな
る混合物の分散を行うと,顔料微粒子は分散媒を構成し
得る,例えば酸価を有する樹脂・有機溶剤・塩基等によ
って極めて効率良く濡れることになる。
【0068】その結果,得られた顔料分散液中の顔料微
粒子は分散媒と完全に濡れることによって,より分散安
定性に優れる。この顔料分散液は,例えばインクジェッ
ト記録用インクに用いると,安定したインクの吐出と鮮
やかで優れた印刷品質が可能となる。
【0069】液媒体として,少なくとも,酸価を有する
樹脂と,水と,塩基を含む液媒体を用いて,前記した操
作を行うと,一部の樹脂は固体顔料の微粒子に吸着せ
ず,分散媒中に溶解している場合が多いが,樹脂に対す
る貧溶媒を加えることによって,液媒体中の固体顔料の
微粒子表面を,前記樹脂で被覆することが出来る。
【0070】尚,樹脂に対する貧溶媒としては,水及び
/または樹脂を溶解しない水溶性有機溶剤を用いるのが
好ましい。これは水のみであっても,前記水溶性有機溶
剤の水溶液であっても良い。
【0071】本発明の顔料分散方法において,樹脂に対
して貧溶媒として作用する有機溶剤は,水の他に,例え
ばエチレングリコール,プロピレングリコール,ジエチ
レングリコール,ジプロピレングリコール,ポリエチレ
ングリコール,ポリプロピレングリコール,グリセリン
等の多価アルコール類またはそれらのアルキルエーテル
類等の水溶性有機溶剤及びそれらの水溶液がある。
【0072】本発明の顔料分散方法での水と,水溶性有
機溶剤の比率は,本発明における効果を達成すれば特に
規定されないが,水/有機溶媒の重量比が10/1〜1
/1となるような量が好ましい。
【0073】上記した操作の結果,得られた顔料分散液
中の顔料微粒子は分散媒との完全な濡れに加えて,樹脂
による被覆が完全に行われることによって,極めて分散
安定性に優れる。この顔料分散液はインクジェット記録
用インクに用いると,より安定したインクの吐出と,よ
り鮮やかでより優れた印刷品質を可能にする。
【0074】特に,少なくとも,樹脂が酸価を有する樹
脂と,水と,樹脂が自己水分散性になるように添加量を
コントロールした,樹脂を溶解可能な水溶性有機溶剤
と,塩基を含む液媒体は,本発明の顔料分散装置と顔料
分散方法によって,自己水分散性となった樹脂が顔料微
粒子表面を強力に被覆し,かつ,貧溶媒として,水の
み,または,樹脂を溶解しない水溶性有機溶剤の水溶液
の様な,水を主体とする液媒体を加えることにより,液
媒体に一部溶解している樹脂が,更に顔料微粒子表面を
被覆し,いわゆるマイクロカプセルとなり極めて安定し
た着色樹脂粒子分散液となる。本発明では,このマイク
ロカプセルからなる着色樹脂粒子分散液も,顔料分散液
と呼ぶ。
【0075】この着色樹脂粒子分散液は,インクジェッ
ト記録用インクに用いると,最も優れた特性を発揮し,
安定したインクの吐出と鮮やかで優れた印刷品質が,更
に一層可能となる。
【0076】本発明の顔料分散方法において,本発明の
顔料分散装置による分散の前後に,固体顔料と液媒体と
の混合物や,顔料分散液について,他の分散手段による
予備分散や後処理分散を行うことができる。
【0077】上記の顔料分散方法における固体顔料と液
媒体との混合物や,顔料分散液について,添加剤とし
て,必要に応じて分散剤,可塑剤,酸化防止剤,紫外線
吸収剤等を用いても良いし,これらは,本発明の顔料分
散方法の任意の工程で加えても良い。
【0078】この様にして本発明によって,所望の粒子
径の顔料分散液が得られるが,通常その平均粒子径範囲
は,0.01〜1μmである。尚,分散液を最終的に,
例えばインクジェット用記録液として用いる場合には,
平均粒子径をサブミクロンオーダー(1μm未満)とす
ればよい。
【0079】この様にして得られた顔料分散液はそのま
ま用いることもできるが,共存している有機溶媒の影響
で顔料粒子や着色樹脂粒子の分散安定性が悪い場合に
は,保存安定性をより向上させるためや,或いはより火
災や公害に対する安全性を高めるために,更に脱溶媒を
行うことが好ましい。
【0080】この操作は,液媒体が,酸価を有する樹脂
と,水と,樹脂溶解可能な水溶性有機溶剤と,塩基から
なり,かつ,水及び/又は樹脂を溶解しない水溶性有機
溶剤からなる前記樹脂に対する貧溶媒を加えて,液媒体
中の固体顔料を前記樹脂で被覆して,固体顔料を被覆し
て液媒体に安定分散させた後に,少なくとも樹脂溶解可
能な水溶性有機溶剤を液媒体から除去することにより実
施できる。
【0081】本発明の顔料分散方法によって得られる,
サブミクロンオーダーの顔料マイクロカプセルを含む着
色樹脂粒子分散液は,インクジェット記録用水性インク
として用いると,分散安定性,噴射特性に優れたインク
ジェット適性を示す。
【0082】最終的に得られる着色樹脂粒子分散液をイ
ンクジェット記録用水性インクとして用いる場合には,
本発明の各工程或い付加的に行われる工程の全てにおい
て,液媒体は,イオン交換水以上の純度を有することが
好ましい。
【0083】また上記で得られた分散液を,インクジェ
ット記録用インクとして用いる場合には,インクの乾燥
を防止するために,乾燥防止剤を当該インク中に存在さ
せておくのが好ましい。当該乾燥防止剤は,顔料分散液
あるいは着色樹脂粒子分散液に直接添加すれば良い。
【0084】かかる乾燥防止剤は,インクジェットの噴
射ノズル口でのインクの乾燥を防止する効果を与えるも
のであり,通常水の沸点以上の沸点を有するものが使用
される。このような乾燥防止剤としては,従来知られて
いる公知慣用のものがいずれも使用できるが,例えばエ
チレングリコール,プロピレングリコール,ジエチレン
グリコール,ジプロピレングリコール,ポリエチレング
リコール,ポリプロピレングリコール,グリセリン等の
多価アルコール類またはそれらのアルキルエーテル類,
等がある。
【0085】乾燥防止剤の使用量は,種類によって異な
るが,通常,水100重量部に対して1〜150重量部
の範囲から適宜選択される。
【0086】特に本発明の方法を,インクジェット記録
用水性インクの製造方法に適用する場合においては,必
要に応じて,インクを紙によりよく浸透させるための浸
透性付与剤として,浸透性付与効果を示す水溶性有機溶
媒,水溶性樹脂,pH調整剤,分散・消泡・紙への浸透
のための界面活性剤,防腐剤,キレート剤等の添加剤を
加えることができる。
【0087】特に本発明の方法を,インクジェット記録
用水性インクの製造方法に適用する場合においては,得
られた分散液はそのまま水性インクとして用いることが
出来るが,通常は,所望の粒径のフィルターに通過させ
濾過して,インクジェット記録装置のノズル径よりも小
さい粒子のみが液媒体に分散したインクジェット記録用
水性インクとして使用に供される。従って,この用途の
場合には,好ましくは最終濾過後に添加剤を添加するの
は,避けたほうがよい。
【0088】本発明の顔料分散方法によって得られる顔
料マイクロカプセルからなる着色樹脂粒子は,分散液の
状態で,或いは乾燥した固体及び粉体の状態で,発色
性,分散安定性に優れていることから,インクジェット
記録用水性インクの他,筆記具用インク,塗料,カラー
フィルター,トナーへの応用が可能である。
【0089】
【発明の実施の形態】本発明は次の実施形態を含む。 1. 少なくとも減圧可能な構造を有する容器と,固体
顔料と液媒体との混合物を運動するメジア群間を通過さ
せ分散させる分散機構を有する,固体顔料の液媒体への
分散が行われる部分を減圧可能とした,固体顔料を液媒
体に分散させるメジアミルとを含み,固体顔料が液媒体
に安定分散するまで,当該容器と分散機構との間に,当
該混合物を連続的に循環させる機構を設けたことを特徴
とするメジアミルからなる顔料分散装置。
【0090】2. 固体顔料と液媒体との混合物が通過
する,運動するメジア群を含む前記分散機構が,ベッセ
ルの内壁に微小間隙を介して,外壁を有する回転可能な
ロータを有し,その微小間隙にメジアが運動可能となる
様に充填されており,ロータを回転させるとともに,固
体顔料と液媒体との混合物を,分散機構中で略栓流とな
る様にして通過させる上記1記載の顔料分散装置。
【0091】3. 固体顔料と液媒体との混合物を略栓
流とするために,ロータ表面に,メジアに回転と衝撃力
を与える突起と,当該混合物の流れ方向とは逆方向にメ
ジアが戻される様に溝を形成した上記2記載の顔料分散
装置。
【0092】4. 固体顔料と液媒体との混合物を供給
する供給容器,及び/又は,固体顔料が液媒体に安定分
散した顔料分散液を回収する回収容器を有し,すくなく
ともいずれか一方から減圧を行う様にした上記1〜3記
載の顔料分散装置。
【0093】5. 供給容器と回収容器とを同一とした
上記4記載の顔料分散装置。
【0094】6. 供給容器と回収容器とを別々に両方
有し,供給容器の圧力に対して,回収容器の圧力が負圧
になるようにした上記4記載の顔料分散装置。
【0095】7. 容器の一部に超音波発信機構を設け
た上記1〜6記載の顔料分散装置。
【0096】8. 分散液を冷却可能なように,少なく
とも装置の一部が冷却構造を設けた上記1〜7記載の顔
料分散装置。
【0097】9. 少なくとも減圧可能な構造を有する
容器と,固体顔料と液媒体との混合物を運動するメジア
群間を通過させ分散させる分散機構を有する,固体顔料
の液媒体への分散が行われる部分を減圧可能とした,固
体顔料を液媒体に分散させるメジアミルとを含む顔料分
散装置を用いて,固体顔料を液媒体に安定分散させるに
当たり,当該混合物を循環させて,減圧下で,固体顔料
を液媒体に安定分散させることを特徴とする顔料分散方
法。
【0098】10. 液媒体として,少なくとも,酸価
を有する樹脂と,水と,塩基を含む液媒体を用いる上記
9記載の顔料分散方法。
【0099】11. 液媒体として,少なくとも,酸価
を有する樹脂と,水と,塩基を含む液媒体を用い,前記
樹脂に対する貧溶媒を加えて,液媒体中の固体顔料を前
記樹脂で被覆して,固体顔料の微粒子表面を被覆して液
媒体に安定分散させる上記9記載の顔料分散方法。
【0100】12. 液媒体が,酸価を有する樹脂と,
水と,樹脂溶解可能な水溶性有機溶剤と,塩基からな
り,かつ,樹脂に対する貧溶媒が,水または樹脂を溶解
しない水溶性有機溶剤である上記10または11記載の
顔料分散方法。
【0101】13.液媒体が,酸価を有する樹脂と,水
と,樹脂溶解可能な水溶性有機溶剤と,塩基からなり,
かつ,水または樹脂を溶解しない水溶性有機溶剤の水溶
液からなる前記樹脂に対する貧溶媒を加えて,液媒体中
の固体顔料を前記樹脂で被覆して,固体顔料を被覆して
液媒体に安定分散させた後に,少なくとも樹脂溶解可能
な水溶性有機溶剤を液媒体から除去する上記10または
11記載の顔料分散方法。
【0102】本発明は次の好ましい実施形態を含む。 (1)少なくとも分散が行われる部分が減圧構造を有
し,かつ分散液が連続的に通過するメジアミルである顔
料分散装置で,好ましくは,分散液の供給及び/又は回
収タンクから減圧を行う。供給タンクと回収タンクを同
一の供給兼回収タンクとして,減圧ラインを該タンクに
設置するか,供給タンクと回収タンクを個別に設置する
場合には,供給タンク側を常圧か減圧に設定し,さらに
供給タンクの圧力に対して,回収タンクの圧力を負圧に
なるようにする。
【0103】(2)顔料分散方法 少なくとも分散が行われる分散部分が,減圧構造を有す
るメジアミル(好適には,スパイクミルの供給兼回収タ
ンクに減圧ライン)を用いて減圧しながら,顔料と,酸
価を有する樹脂の塩基(好適にはカセイソーダ)を含む
水溶液を用いて顔料分散を行う。
【0104】(3)着色樹脂粒子分散液製造方法 少なくとも分散が行われる分散部分が,減圧構造を有す
るメジアミル(好適にはスパイクミルの供給兼回収タン
クから減圧)を用いて減圧しながら,顔料と酸価を有す
る樹脂の塩基(好適には,樹脂の酸価に対して当量未満
相当量のカセイソーダ)とメチルエチルケトンを含む水
溶液を用いて顔料分散を行う。得られた顔料分散液に減
圧下で撹拌しながら貧溶媒である水を滴下した後,メチ
ルエチルケトンを留去して,顔料分散液のなかでも好適
な着色樹脂粒子分散液を得る。
【0105】本発明の好適な実施の形態を,インクジェ
ット記録用インクに適用した場合を例にして説明する
と,以下の通りである。
【0106】得られた顔料分散液(好適には着色樹脂粒
子分散液)に,インク調整用薬剤を加え,濃度・物性を
調整した後,ろ過を行いインクジェット記録用水性イン
クとする。以上の操作は減圧下で行うことが好ましい。
【0107】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚,以下の実施例中における「部」
は『質量部』を表わす。
【0108】(実施例1)カ−ボンブラック20部とス
チレン−アクリル酸−メタクリル酸樹脂(スチレン/ア
クリル酸/メタクリル酸=77/10/13;分子量7
400・酸価160)10部を,水200部,カセイソ
ーダ1部,の混合溶液に入れ,室温で分散撹拌機を用い
て3時間撹拌し予備分散液を得た。
【0109】直径0.3mmのジルコニアビーズを分散
メヂアとした,井上製作所製のスパイクミルを準備し,
上記で得られた予備分散液を,供給兼回収タンクに入
れ,タンク及び配管全体を5℃に冷却しながら,30m
mHgに減圧して8時間連続分散を行い,顔料分散液と
して,顔料マイクロカプセルを含む黒色着色樹脂粒子分
散液を得た。尚,顔料分散に当たり,装置は図1に示す
通りに構成した。
【0110】得られた黒色分散液100部を,ジエチレ
ングリコール20部,プロピレングリコールプロピルエ
ーテル5部,水75部からなる水溶液に,撹拌しながら
少しずつ加え,30mmHgで4時間撹拌を行い,0.
5μmフィルターを用いて減圧ろ過を行い,インクジェ
ット記録用水性インクとした。
【0111】得られた水性インク中のマイクロカプセル
は0.09μmの平均粒子径を有しており,凝集物もな
く長期にわたって安定な分散を示し,サーマルジェット
式インクジェットプリンターを用いた印字は安定してお
り,得られた印刷物は滲みもなく高い黒色度を示した。
得られた印刷物は文字が乱れもなく,印刷濃度も高かっ
た。
【0112】(実施例2)カ−ボンブラック20部とス
チレン−アクリル酸−メタクリル酸樹脂(スチレン/ア
クリル酸/メタクリル酸=77/10/13;分子量5
万・酸価160)20部を,水210部,グリセリン3
5部,トリエタノールアミン8部,メチルエチルケトン
90部,イソプロピルアルコール40部の混合溶液に入
れ,室温で分散撹拌機を用いて4時間撹拌し予備分散液
を得た。
【0113】直径0.3mmのジルコニアビーズを分散
メヂアとした,井上製作所製のスパイクミルを準備し,
上記で得られた予備分散液を,供給兼回収タンクに入
れ,タンク及び配管全体を5℃に冷却しながら,30m
mHgに減圧して8時間連続分散を行い,顔料分散液と
して,顔料マイクロカプセルを含む黒色着色樹脂粒子分
散液を得た。尚,顔料分散に当たり,装置は図1に示す
通りに構成した。
【0114】得られた黒色分散液に30mmHgで減圧
撹拌しながら,グリセリン30部と水210部の混合液
を毎分5mlの速度で滴下し,その後ロータリーエバポ
レーターを用いてメチルエチルケトンとイソプロピルア
ルコールを留去し,さらに濃縮を行い,カーボンブラッ
ク含有量8%の最終の黒色着色樹脂粒子分散液を得た。
【0115】得られた水分散物100部を,グリセリン
20部,プロピレングリコールプロピルエーテル5部,
水75部を加え30mmHgで4時間撹拌を行い,0.
5μmフィルターを用いて減圧ろ過を行い,インクジェ
ット記録用水性インクとした。
【0116】得られた水性インク中のマイクロカプセル
は0.09μmの平均粒子径を有しており,凝集物もな
く長期にわたって安定な分散を示し,ピエゾ式インクジ
ェットプリンターを用いた連続印字は安定しており,得
られた印刷物は滲みもなく高い黒色度を示し,しかも耐
水耐光性に優れていた。
【0117】
【発明の効果】本発明の分散装置を用いた顔料分散方法
によって得られる顔料分散液,着色樹脂粒子製造方法に
よって得られる着色樹脂粒子分散液は,微粒子径で,極
めて分散安定性に優れており,インクジェット記録用水
性インクに適用すると,分散安定性に優れ,安定したイ
ンクジェット吐出特性と優れた印刷品質を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の供給タンクと回収タンクが同一であ
る,減圧構造を有するメジアミル。
【図2】 本発明の供給タンクの圧力に対して,回収タ
ンクの圧力が負圧になるような減圧構造を有するメジア
ミル。
【符号の説明】
1A 分散装置A 1B 分散装置B 2 ベッセルの壁 3 ローター 4 タンク 5 超音波発振器 6 脱気口 7 管 8 圧力調節弁 9 切替弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H086 BA52 BA53 BA55 BA59 4G035 AB43 4J037 AA02 AA11 AA15 AA22 AA30 CA08 CA10 CA18 CB04 CB07 CB08 CB10 CB16 CB17 CB19 CC01 CC13 CC16 CC24 CC25 CC26 CC29 DD23 EE03 EE08 EE28 EE29 EE43 EE47 EE48 EE50 FF23 FF30 4J039 AB07 AD03 AD09 AD10 AE04 AE06 AE07 BA04 BA13 BA17 BA18 BA29 BA31 BA35 BA37 BC07 BC08 BC09 BC10 BC11 BC12 BC14 BC16 BC20 BC33 BC35 BC36 BC40 BC41 BC50 BC53 BC60 BC69 BC74 BC77 BD03 BE01 CA05 DA02 DA08 EA44 EA46 GA24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも減圧可能な構造を有する容器
    と,固体顔料と液媒体との混合物を運動するメジア群間
    を通過させ分散させる分散機構を有する,固体顔料の液
    媒体への分散が行われる部分を減圧可能とした,固体顔
    料を液媒体に分散させるメジアミルとを含み,固体顔料
    が液媒体に安定分散するまで,当該容器と分散機構との
    間に,当該混合物を連続的に循環させる機構を設けたこ
    とを特徴とするメジアミルからなる顔料分散装置。
  2. 【請求項2】 固体顔料と液媒体との混合物が通過す
    る,運動するメジア群を含む前記分散機構が,ベッセル
    の内壁に微小間隙を介して,外壁を有する回転可能なロ
    ータを有し,その微小間隙にメジアが運動可能となる様
    に充填されており,ロータを回転させるとともに,固体
    顔料と液媒体との混合物を,分散機構中で略栓流となる
    様にして通過させる請求項1記載の顔料分散装置。
  3. 【請求項3】 固体顔料と液媒体との混合物を略栓流と
    するために,ロータ表面に,メジアに回転と衝撃力を与
    える突起と,当該混合物の流れ方向とは逆方向にメジア
    が戻される様に溝を形成した請求項2記載の顔料分散装
    置。
  4. 【請求項4】 固体顔料と液媒体との混合物を供給する
    供給容器,及び/又は,固体顔料が液媒体に安定分散し
    た顔料分散液を回収する回収容器を有し,すくなくとも
    いずれか一方から減圧を行う様にした請求項1〜3記載
    の顔料分散装置。
  5. 【請求項5】 供給容器と回収容器とを同一とした請求
    項4記載の顔料分散装置。
  6. 【請求項6】 供給容器と回収容器とを別々に両方有
    し,供給容器の圧力に対して,回収容器の圧力が負圧に
    なるようにした請求項4記載の顔料分散装置。
  7. 【請求項7】 容器の一部に超音波発信機構を設けた請
    求項1〜6記載の顔料分散装置。
  8. 【請求項8】 分散液を冷却可能なように,少なくとも
    装置の一部が冷却構造を設けた請求項1〜7記載の顔料
    分散装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも減圧可能な構造を有する容器
    と,固体顔料と液媒体との混合物を運動するメジア群間
    を通過させ分散させる分散機構を有する,固体顔料の液
    媒体への分散が行われる部分を減圧可能とした,固体顔
    料を液媒体に分散させるメジアミルとを含む顔料分散装
    置を用いて,固体顔料を液媒体に安定分散させるに当た
    り,当該混合物を循環させて,減圧下で,固体顔料を液
    媒体に安定分散させることを特徴とする顔料分散方法。
  10. 【請求項10】 液媒体として,少なくとも,酸価を有
    する樹脂と,水と,塩基を含む液媒体を用いる請求項9
    記載の顔料分散方法。
  11. 【請求項11】 液媒体として,少なくとも,酸価を有
    する樹脂と,水と,塩基を含む液媒体を用い,前記樹脂
    に対する貧溶媒を加えて,液媒体中の固体顔料を前記樹
    脂で被覆して,固体顔料の微粒子表面を被覆して液媒体
    に安定分散させる請求項9記載の顔料分散方法。
  12. 【請求項12】 液媒体が,酸価を有する樹脂と,水
    と,樹脂溶解可能な水溶性有機溶剤と,塩基からなり,
    かつ,樹脂に対する貧溶媒が,水または樹脂を溶解しな
    い水溶性有機溶剤である請求項10または11記載の顔
    料分散方法。
  13. 【請求項13】 液媒体が,酸価を有する樹脂と,水
    と,樹脂溶解可能な水溶性有機溶剤と,塩基からなり,
    かつ,水または樹脂を溶解しない水溶性有機溶剤の水溶
    液からなる前記樹脂に対する貧溶媒を加えて,液媒体中
    の固体顔料を前記樹脂で被覆して,固体顔料を被覆して
    液媒体に安定分散させた後に,少なくとも樹脂溶解可能
    な水溶性有機溶剤を液媒体から除去する請求項10また
    は11記載の顔料分散方法。
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