JP2000351395A - 船外機の制御装置 - Google Patents

船外機の制御装置

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JP2000351395A JP11162814A JP16281499A JP2000351395A JP 2000351395 A JP2000351395 A JP 2000351395A JP 11162814 A JP11162814 A JP 11162814A JP 16281499 A JP16281499 A JP 16281499A JP 2000351395 A JP2000351395 A JP 2000351395A
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】船外機のコンパクト化と、スロットル、シフ
ト、リミッターの各機構の操作性向上および作動の確実
化を図る。 【解決手段】燃料供給装置15のスロットルレバーを操
作するスロットルカム37を燃料供給装置15の後方に
配置し、このスロットルカム37の下方にスロットル中
継回動部材38を軸支し、スロットルカム37とスロッ
トル中継回動部材38との間を連動部材(39)で連結
するとともに、船外機1の前方に設けられたスロットル
装置とスロットル中継回動部材38との間を入力部材
(40,41)で接続し、上記入力部材を燃料供給装置
15の下方に配設した。また、エンジン2の前方に設置
されたシフト機構47に、スロットル機構36とシフト
機構47の間の相互作動を規制するリミッター機構58
を併設し、このリミッター機構58とスロットル中継回
動部材38との間を連動部材(60)で接続し、上記連
動部材を燃料供給装置15の下方に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのスロッ
トル操作やシフト操作を行う船外機の制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、船外機のエンジンとしては、環境
保全の観点から2サイクルエンジンに代わり4サイクル
エンジンが主流になりつつある。4サイクルエンジン
も、2サイクルエンジンと同様にクランク軸が直立する
ように縦置きに搭載され、そのクランクケース側が前方
に向けられる。
【0003】そして、エンジン後部側のシリンダーヘッ
ドから延出する吸気マニフォールドが前方に湾曲し、シ
リンダーブロックやクランクケースの側部に配置された
燃料供給装置に繋がる。燃料供給装置は、気筒数分のキ
ャブレターや空気量調整器(スロットルボディー)等の
混合気供給手段が連装部材により連装され、その前部に
吸気消音器が接続されたものである。
【0004】混合気供給手段にはスロットル機構が設け
られる。このスロットル機構は、混合気供給手段に設け
られたスロットルレバーを、船外機の前方に設けられた
スロットル装置から操作ケーブル等の入力部材を介して
遠隔操作し、エンジン出力を制御する機構である。
【0005】4サイクルエンジンの特性上、スロットル
開度が少なくてもエンジン回転数が上がってしまうた
め、スロットルレバーを回動させるのには一般にスロッ
トルカムが用いられ、スロットル装置の開き初めにおい
てはスロットルレバーの連動率が小さく、スロットル装
置の開度が大きくなるに連れてスロットルレバーの連動
率が大きくなるように設定される。
【0006】また、4サイクルエンジンでは、2サイク
ルエンジンと異なり、燃料供給装置の混合気供給手段が
エンジンの比較的後方に配置されるため、上述のスロッ
トルカムもエンジン後方に配置される。そして、スロッ
トルカムを回動させるスロットル中継回動部材(操作ケ
ーブル等が接続される)がスロットルカムに対して同軸
的に設けられるか、あるいはスロットル中継回動部材が
燃料供給装置(混合気供給手段)の前方に設けられてス
ロットルカムとの間が長いスロットルリンク等の連動部
材で接続されるレイアウトとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合はスロットル中継回動部材が、後者の場合は連動部
材が燃料供給装置の側方に突出するので、いずれにして
もエンジンを覆うエンジンカバーを側方へ大きく張り出
させて干渉を避ける必要があり、これによりエンジン部
分の横幅が増大し、船外機の大形化を余儀無くされる。
また、特に後者の場合は、燃料供給装置を避けるために
長い連動部材を屈曲させなければならず、これにより連
動部材に撓みや遊びが出て操作性が悪くなる。
【0008】一方、船外機のシフト操作を行うシフト機
構は一般にエンジンの前方に設置され、さらに従来では
スロットル機構とシフト機構の相互作動を規制するリミ
ッター機構がスロットル機構側に併設されていた。2サ
イクルエンジン搭載の船外機の場合は、スロットル機構
とシフト機構が近接しているので、スロットル機構に併
設したリミッター機構によりシフト機構の動きを確実に
規制することができた。
【0009】ところが、4サイクルエンジン搭載の船外
機の場合は、スロットル機構がエンジン後方に配置さ
れ、シフト機構との間に距離があるため、リミッター機
構をスロットル機構に併設したのでは、長いリミッター
リンクを介してシフト機構を操作する必要があり、シフ
ト機構をシフト操作する時の強大な力によって長いリミ
ッターリンクが撓みやすく、確実なシフト規制が行われ
難かった。
【0010】その上、4サイクルエンジン搭載の船外機
においては、燃料供給装置の吸気消音器とシフト機構と
がほぼ同じ位置に設置されるため、シフト機構の設置ス
ペースが狭く、その組み付け性および分解作業性(整備
性)が悪かった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、船外機のコンパクト化と、スロット
ル、シフト、リミッターの各機構の操作性向上および作
動の確実化を図り、併せてシフト機構等の組み付け性と
分解作業性を向上させることのできる船外機の制御装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る船外機の制御装置は、特許請求の範囲
の請求項1に記載したように、縦置きに搭載されてクラ
ンクケースが前方を向いた4サイクルエンジンの側面に
燃料供給装置が設置され、上記燃料供給装置の近傍に軸
支されたスロットルカムを回動させて燃料供給装置のス
ロットルレバーを操作するスロットル機構が設けられた
船外機の制御装置において、上記スロットルカムを燃料
供給装置の後方に配置し、このスロットルカムの下方に
スロットル中継回動部材を軸支し、スロットルカムと上
記スロットル中継回動部材との間を連動部材で連結する
とともに、船外機の前方に設けられたスロットル装置と
スロットル中継回動部材との間を入力部材で接続し、上
記入力部材を燃料供給装置の下方に配設したことを特徴
とする。
【0013】このように構成すれば、本来デッドスペー
スである燃料供給装置の後部および下方のスペースに、
スロットルカムとスロットル中継回動部材と連動部材と
入力部材が配置されるので、デッドスペースを有効に利
用でき、しかも上記部材類が側面視で燃料供給装置に重
ならず、平面視で燃料供給装置の側方に突出しないた
め、エンジンカバーを側方へ大きく張り出させる必要が
なく、エンジン部分の横幅を狭めて船外機のコンパクト
化を図ることができる。その上、連動部材が短くストレ
ートな形状に形成されて撓みにくくなるので、スロット
ル機構の操作性および作動性が向上する。
【0014】また、本発明に係る船外機の制御装置は、
請求項2に記載したように、請求項1の構成において、
前記エンジンの前方に設置されたシフト機構に、前記ス
ロットル機構と上記シフト機構の間の相互作動を規制す
るリミッター機構を併設し、このリミッター機構の入力
部と前記スロットル中継回動部材との間を連動部材で接
続し、上記連動部材を前記燃料供給装置の下方に配設し
た。
【0015】この構成によれば、連動部材は長くなるも
のの、この連動部材に加わる力はスロットル中継回動部
材の回動力だけであり、強大なシフト操作力は加わらな
いため、連動部材が撓むことがなく、リミッター機構の
作動が確実になる。また、シフト機構がリミッター機構
を連動させる必要がないので、シフト機構の操作性も向
上する。その上、燃料供給装置の下方に配設された連動
部材が燃料供給装置よりも側方に突出しないので、エン
ジンカバーの側方への張り出し量を抑えて船外機のコン
パクト化を図ることができる。
【0016】さらに、本発明に係る船外機の制御装置
は、請求項3に記載したように、請求項2の構成におい
て、前記燃料供給装置の最前部に位置する吸気消音器に
回避形状を形成し、前記シフト機構およびリミッター機
構の少なくとも一方の少なくとも一部を上記回避形状内
に設置した。
【0017】こうすれば、吸気消音器に形成された回避
形状の分だけシフト機構やリミッター機構の設置スペー
スが増大し、これらの機構の組み付け性および分解作業
性が向上する。同時に、吸気消音器、ひいては燃料供給
装置全体をシフト機構やリミッター機構に近付けてエン
ジンの全高を低くし、船外機のコンパクト化に一層貢献
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実
施形態を示す船外機のエンジン付近の右側面図であり、
向かって右側が前方(船体側)、左側が後方となってい
る。また、図2は図1のII矢視による平面図である。
【0019】この船外機1の最上部に搭載されているエ
ンジン2は、例えば直列3気筒の4サイクルエンジンで
あり、そのクランク軸3(図1中には中心線で位置のみ
を示す)が直立するように縦置きに、略平板状のエンジ
ンホルダー4の上に固定されている。また、エンジンホ
ルダー4の下面にはオイルパン5が固定され、オイルパ
ン5の下部に図示しないドライブハウジングとギヤハウ
ジングが順に固定され、ギヤハウジングにスクリュープ
ロペラが軸支される。
【0020】エンジン2は、前方から順に、クランクケ
ース7とシリンダーブロック8とシリンダーヘッド9と
ヘッドカバー10が配列されて形作られ、このエンジン
2全体とエンジンホルダー4とオイルパン5の部分が合
成樹脂製のエンジンカバー11に覆われて防水保護され
る。エンジンカバー11はシーリング材12の部分を境
に上下に分割でき、エンジンカバー11の上半分を着脱
してエンジン2の点検、整備等を行う。
【0021】例えばエンジン2のシリンダーブロック8
の右側面には燃料ポンプ14と共に燃料供給装置15が
設置され、シリンダーブロック8の左側面には排気装置
16および点火装置17、電装部品箱18等が配置され
ている。また、エンジン2の上部には発電装置19(図
2参照)およびリコイル・スターター20(図1参照)
等が設置され、エンジン2の前部にはスターターモータ
ー21が設置されている。
【0022】シリンダーヘッド9の右側面からは3本の
吸気マニフォールド23が延出し、これらの吸気マニフ
ォールド23は前方に90゜湾曲して略平板状の接続フ
ランジ24に繋がる。この吸気マニフォールド23と接
続フランジ24はシリンダーヘッド9と一体に形成され
ている。
【0023】燃料供給装置15は、図3に右側面図を、
図4に平面図を示すように、3基のキャブレター25
a,25b,25cが、略平板状の連装部材26に連装
され、各キャブレター25a〜25cの前部にインテー
クパイプ27を介して吸気消音器28が接続された構成
である。吸気消音器28のエンジン2側の面には吸気口
29(図2、図4参照)がある。そして、連装部材26
が吸気マニフォールド23の接続フランジ24に連結さ
れることにより、キャブレター25a〜25cがシリン
ダーブロック8の右側に縦1列に並び、吸気消音器28
がクランクケース7の右側に並ぶ配置となる。
【0024】エンジン2の作動時には、エンジン2の吸
気負圧により吸気消音器28の吸気口29から外気が導
入され、この空気がインテークパイプ27を経て各キャ
ブレター25a〜25cに流れ、ここで燃料を混合され
て混合気となり、吸気マニフォールド23を経てエンジ
ン2に供給される。なお、各キャブレター25a〜25
cは、例えばエンジン2が燃料噴射式である場合には、
空気量調整器(スロットルボディー)等であってもよ
い。
【0025】3基のキャブレター25a〜25cには、
各々に内蔵された図示しないスロットルバルブを開閉さ
せるスロットル軸31a,31b,31cが軸支され、
その右端にそれぞれスロットルレバー32a,32b,
32cが回転一体に設けられている。また、これら3つ
のスロットルレバー32a〜32cの自由端がリンケー
ジリンク33に連接され、各スロットルレバー32a〜
32cが連動するようになっている。各スロットルレバ
ー32a〜32cは、それぞれスプリング34(図2参
照)により、常にスロットルバルブを閉ざす方向(図3
に向かって反時計回りの方向)に付勢される。
【0026】そして、これらのスロットルレバー32a
〜32cを回動操作するスロットル機構36が設けられ
ている。このスロットル機構36は、図1および図4、
図5に示すように、スロットルカム37と、スロットル
中継回動部材38と、スロットルリンク39と、2本の
操作ケーブル40,41とを備えて構成されている。ス
ロットルリンク39と操作ケーブル40,41は、それ
ぞれ特許請求の範囲の請求項1に記載した『連動部材』
と『入力部材』に該当するが、他形状の部材に置き換え
ることも考えられる。
【0027】スロットルカム37は、図3にも示すよう
に、支軸43により連装部材26等に回動自在に軸支さ
れて最下部のキャブレター25cのスロットルレバー3
2c後方に近接し、スロットル中継回動部材38は、支
軸44によりシリンダーブロック8等に回動自在に軸支
されてスロットルカム37の下方に位置する。
【0028】また、スロットルリンク39は、スロット
ルカム37の力点37aとスロットル中継回動部材38
の第1回動部38aとの間を連結する。一方、2本の操
作ケーブル40,41は、燃料供給装置15の下方に配
設されて前後方向に延び、その後端がスロットル中継回
動部材38のリール状の入力部38cに接続され、前端
が船外機1の前方に設けられた図示しないスロットル装
置に接続される。
【0029】図3に示すように、最下部のスロットルレ
バー32cにはカムローラー45が軸支され、このカム
ローラー45がスロットルカム37のカム面37bに接
している。前記スロットル装置が操作されると、2本の
操作ケーブル40,41がスロットル中継回動部材38
を時計回りに回動させ、このスロットル中継回動部材3
8の回動がスロットルリンク39によりスロットルカム
37の力点37aに伝えられ、スロットルカム37を時
計回りに回動させる。
【0030】スロットルカム37は、そのカム面37b
でカムローラー45を押圧してスロットルレバー32c
を回動させ、このスロットルレバー32cの動きがリン
ケージリンク33により他のスロットルレバー32a,
32bを連動させるので、3基のキャブレター25a〜
25cのスロットル軸31a〜31cが同時に回動し、
スロットルバルブが同調開閉してエンジン2の出力が制
御される。
【0031】スロットルカム37のカム面37bの形状
は、スロットル装置の開き初め付近においてはスロット
ルレバー32a〜32cの連動率が小さく、スロットル
装置の開度が大きくなるに連れてスロットルレバー32
a〜32cの連動率が大きくなるように設定され、これ
によりスロットル開度が少ない時にエンジン回転数が上
がり過ぎないようにされている。
【0032】以上のように構成されたスロットル機構3
6がエンジン2の後方に設けられているのに対し、エン
ジン2の前方にはシフト機構47が設けられている。シ
フト機構47は、図1および図4、図5に示すように、
シフトレバー48と、シフト中継回動部材49と、シフ
トリンク50と、シフトロッド51とを備えて構成され
ている。
【0033】シフトレバー48は、図1に示すように、
エンジンカバー11の外部前方に位置するステアリング
ブラケット52の前端に支軸53により軸支され、前後
に回動可能である。また、シフト中継回動部材49は、
図4〜図6に示すように、クランクケース7前面の軸受
部54(図6参照)に支軸55により軸支され、側面視
で略十字形に形成されて力点49aと作用点49b(図
4、図6参照)とリミッター凸部49cとを備えてい
る。なお、凸部49dはリモコンリンク(非図示)の接
続部である。
【0034】そして、シフトレバー48の作用点48a
とシフト中継回動部材49の力点49aとの間がシフト
リンク50により連結され、シフト中継回動部材49の
作用点49bにシフトロッド51(図4、図6参照)の
上端が連結される。シフトロッド51は下方に延び、そ
の下端が図示しないギヤボックス内のシフト装置に到達
している。
【0035】例えばシフトレバー48が前方に回動操作
されると、シフト中継回動部材49が後転してシフトロ
ッド51が押し下げられ、シフトモードが前進モードと
なる。また、シフトレバー48が後方に回動操作される
と、シフト中継回動部材49が前転してシフトロッド5
1が引き上げられ、シフトモードが後進モードとなる。
さらに、シフトレバー48が図中に示す中立位置にあれ
ば、シフトモードがニュートラルモードとなるようにさ
れている。
【0036】上記のように構成されたシフト機構47に
は、リミッター機構58が併設される。リミッター機構
58は、スロットル機構36とシフト機構47の相互作
動を規制する機構であり、図1および図4、図5に示す
ように、リミッター59と、リミッターリンク60とを
備えて構成され、シフト中継回動部材49に設けられた
リミッター凸部49cもリミッター機構58の構成要素
である。なお、リミッターリンク60は、特許請求の範
囲の請求項2に記載した『連動部材』に該当するが、他
形状の部材に置き換えることも考えられる。
【0037】リミッター59は、下端に力点59a、上
端にストッパー59bを備えたレバー状に形成され、そ
の中間部が支軸61によりクランクケース8等に回動自
在に軸支され、シフト中継回動部材49の直後に位置し
ている。そして、リミッター59の力点59aと、スロ
ットル中継回動部材38の第2回動部38bとの間がリ
ミッターリンク60に連結され、リミッターリンク60
は前述の操作ケーブル40,41と共に燃料供給装置1
5の下方に配設される。なお、リミッター59の力点5
9aは特許請求の範囲の請求項2に記載した『入力部』
に該当する。
【0038】例えば、スロットル装置が操作されず、ス
ロットル機構36が図5に示す状態にある時には、リミ
ッター59のストッパー59bがシフト中継回動部材4
9の回動を妨げないので、シフト機構47を自由に操作
して前進、後進、ニュートラルのいずれのシフトモード
も選択できる。
【0039】また、図5のようにシフト位置がニュート
ラルモードにある時に、スロットル装置を操作してエン
ジン回転数を上げようとしても、リミッター59のスト
ッパー59bがシフト中継回動部材49のリミッター凸
部49cに当接し、スロットル中継回動部材38の前転
方向への回動が妨げられるため、スロットル開度が規制
される。
【0040】一方、例えばシフト位置が前進モードの時
には、シフト中継回動部材49のリミッター凸部49c
が、リミッター59のストッパー59bの回動範囲より
も下方に位置するため、リミッター59の回動が妨げら
れず、したがってスロットル装置を自在に操作して航行
速度を調整することができる。
【0041】そして、スロットル開度が大きくなると、
リミッター59のストッパー59bがシフト中継回動部
材49側に回動してリミッター凸部49cの上に進入す
るため、シフト中継回動部材49の前転方向への回動が
規制され、前進モードからニュートラルモードへのシフ
ト操作ができなくなる。
【0042】このように、シフト位置がニュートラルモ
ードにある時にはスロットル開度が規制される一方、ス
ロットル開度が大きい時にはシフト操作が規制されるた
め、エンジン2の過回転や、シフト操作に伴うショック
ならびにミッション装置の破損等が効果的に防止され
る。
【0043】このリミッター機構58は、スロットル機
構36およびシフト機構47と共に制御装置63を構成
する。
【0044】ところで、図1および図3に示すように、
燃料供給装置15の最前部に位置する吸気消音器28の
前下部は、側面視で斜めに抉り取られて後上方へ退く回
避形状65が設けられている。そして、この回避形状6
5の中に、シフト機構47およびリミッター機構58が
部分的に設置されている。
【0045】なお、図6に示すように、シフト機構47
のシフトロッド51の上部51aは、中間部分51bに
対し、例えば右側にオフセットされるように屈曲成形さ
れ、これによってクランクケース7前面下部の左側に設
けられたオイルフィルター66等に充分な設置スペース
が与えられている。
【0046】以上のように構成された制御装置63によ
れば、本来デッドスペースである燃料供給装置15(キ
ャブレター25a〜25c)の後部および下方のスペー
スにスロットル機構36のスロットルカム37とスロッ
トル中継回動部材38とスロットルリンク39と操作ケ
ーブル40,41が配置されたため、デッドスペースを
有効に利用できることに加え、上記各部材37〜41が
側面視で燃料供給装置15に重ならず、平面視で燃料供
給装置15の側方に突出しないので、エンジンカバー1
1を側方へ大きく張り出させる必要がない。
【0047】このため、エンジン2の横幅を狭めて船外
機1のコンパクト化を図ることができる。しかも、スロ
ットルリンク39を短くストレートな形状にできるの
で、スロットルリンク39を撓みにくくしてスロットル
機構36の操作性および作動性を向上させることができ
る。
【0048】また、この制御装置63では、シフト機構
47側にリミッター機構58が併設され、このリミッタ
ー機構58を構成するリミッター59の力点59aとス
ロットル中継回動部材38の第2回動部38bとの間が
リミッターリンク60で接続されているので、リミッタ
ーリンク60は長くなるものの、このリミッターリンク
60に加わる力はスロットル中継回動部材38の回動力
だけであり、強大なシフト操作力が直接加わらないた
め、リミッターリンク60が撓むことがなく、リミッタ
ー機構58の作動が確実である。
【0049】しかも、シフト機構47がリミッター機構
58を連動させる必要がないので、シフト機構47の操
作性も向上する。なお、リミッターリンク60が燃料供
給装置15の下方に配設されているため、リミッターリ
ンク60が燃料供給装置15に対して側方に突出せず、
この点でもエンジンカバー11の側方への張り出し量を
抑えて船外機1のコンパクト化に貢献できる。
【0050】一方、吸気消音器28の前下部に、後上方
へ退く回避形状65が形成され、この回避形状65内に
シフト機構47およびリミッター機構58が部分的に設
置されたので、回避形状65の分だけシフト機構47や
リミッター機構58の設置スペースを増大させ、両機構
47,58の組み付け性および分解作業性を向上させる
とともに、吸気消音器28を始め、燃料供給装置15全
体の位置を下方に引き下げてエンジン2の全高を低く
し、船外機1のコンパクト化に一層貢献することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る船
外機の制御装置によれば、船外機のコンパクト化と、ス
ロットル、シフト、リミッターの各機構の操作性向上お
よび作動の確実化を図り、併せてシフト機構等の組み付
け性と分解作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す船外機のエンジン付
近の右側面図。
【図2】図1のII矢視による平面図。
【図3】燃料供給装置の右側面図。
【図4】燃料供給装置および制御装置の平面図。
【図5】制御装置の右側面図。
【図6】シフト機構およびその周辺の拡大平面図。
【符号の説明】
1 船外機 2 エンジン 3 クランク軸 7 クランクケース 11 エンジンカバー 15 燃料供給装置 25a,25b,25c キャブレター 28 吸気消音器 32a,32b,32c スロットルレバー 36 スロットル機構 37 スロットルカム 38 スロットル中継回動部材 39 連動部材の一例であるスロットルリンク 40,41 入力部材の一例である操作ケーブル 47 シフト機構 48 シフトレバー 49 シフト中継回動部材 50 シフトリンク 58 リミッター機構 59a リミッター機構の入力部の一例である力点 60 連動部材の一例であるリミッターリンク 63 制御装置 65 回避形状

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦置きに搭載されてクランクケースが前
    方を向いた4サイクルエンジンの側面に燃料供給装置が
    設置され、上記燃料供給装置の近傍に軸支されたスロッ
    トルカムを回動させて燃料供給装置のスロットルレバー
    を操作するスロットル機構が設けられた船外機の制御装
    置において、上記スロットルカム37を燃料供給装置1
    5の後方に配置し、このスロットルカム37の下方にス
    ロットル中継回動部材38を軸支し、スロットルカム3
    7と上記スロットル中継回動部材38との間を連動部材
    (39)で連結するとともに、船外機1の前方に設けら
    れたスロットル装置とスロットル中継回動部材38との
    間を入力部材(40,41)で接続し、上記入力部材を
    燃料供給装置15の下方に配設したことを特徴とする船
    外機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン2の前方に設置されたシフ
    ト機構47に、前記スロットル機構36と上記シフト機
    構47の間の相互作動を規制するリミッター機構58を
    併設し、このリミッター機構58の入力部(59a)と
    前記スロットル中継回動部材38との間を連動部材(6
    0)で接続し、上記連動部材を前記燃料供給装置15の
    下方に配設した請求項1に記載の船外機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記燃料供給装置15の最前部に位置す
    る吸気消音器28に回避形状65を形成し、前記シフト
    機構47およびリミッター機構58の少なくとも一方の
    少なくとも一部を上記回避形状65内に設置した請求項
    2に記載の船外機の制御装置。
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JP2004196151A (ja) * 2002-12-19 2004-07-15 Honda Motor Co Ltd 船外機
JP2007283843A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Yamaha Marine Co Ltd 船外機

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