JP2000351396A - 船外機の制御装置 - Google Patents

船外機の制御装置

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JP2000351396A
JP2000351396A JP11164134A JP16413499A JP2000351396A JP 2000351396 A JP2000351396 A JP 2000351396A JP 11164134 A JP11164134 A JP 11164134A JP 16413499 A JP16413499 A JP 16413499A JP 2000351396 A JP2000351396 A JP 2000351396A
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throttle
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Jiro Saiga
治郎 雑賀
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Suzuki Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】リモコンケーブルのケーブルホルダーがエンジ
ンカバー前方に突出するのを防いで船外機の前後寸法を
コンパクト化するとともに外観性を向上させる。 【解決手段】エンジン後部のスロットル機構36と、エ
ンジン前部のシフト機構46の間に、前後方向に回動す
るスロットルリモコンレバー51とシフトリモコンレバ
ー52を設け、スロットルリモコンレバー51をスロッ
トル機構36にリンケージし、シフトリモコンレバー5
2をシフト機構46にリンケージし、スロットルリモコ
ンレバー51をスロットルリモコンケーブル56で、シ
フトリモコンレバー52をシフトリモコンケーブル57
で、それぞれ遠隔操作するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのスロッ
トル機構やシフト機構を、船体の運転席から遠隔操作す
るように構成されたリモコン仕様の船外機の制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、船外機のエンジンとしては、環境
保全の観点から2サイクルエンジンに代わり4サイクル
エンジンが主流になりつつある。4サイクルエンジン
も、2サイクルエンジンと同様にクランク軸が直立する
ように縦置きに搭載され、そのクランクケース側が前方
に向けられる。
【0003】そして、4サイクルエンジンの側方に燃料
供給装置が設けられる。これは、気筒数分のキャブレタ
ー等の混合気供給手段がシリンダーヘッドに連装され、
その前部に吸気消音器が接続されたものである。したが
って、混合気供給手段は4サイクルエンジンの後方に位
置する。これに対し、2サイクルエンジンでは混合気供
給手段がクランクケースに設けられるのでエンジン前部
に位置する。
【0004】また、船体の運転席からリモコン操作され
るリモコン仕様の船外機の場合は、混合気供給手段と共
に設けられるスロットル機構が、船体側からエンジンカ
バー内に導入されるスロットルリモコンケーブルによっ
て遠隔操作される。さらに、4サイクルエンジンの前部
には、2サイクルエンジンの場合と同様にシフト機構が
設けられ、このシフト機構も、スロットルリモコンケー
ブルと共にエンジンカバー内に導入されるシフトリモコ
ンケーブルにより遠隔操作される。
【0005】このように、4サイクルエンジン搭載の船
外機の場合は、エンジン後部のスロットル機構と、エン
ジン前部のシフト機構とが、それぞれ船体側からエンジ
ンカバー内に導入されるスロットルリモコンケーブルお
よびシフトリモコンケーブルにより遠隔操作される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】2サイクルエンジンの
場合は、前述のように混合気供給手段がエンジン前部に
設けられていたので、エンジンカバーの前方への張り出
しが大きく、この張り出した部分の内部に、スロットル
リモコンケーブルとシフトリモコンケーブルの保持部
(ケーブルホルダー)を余裕を持って収容することがで
きた。
【0007】ところが、混合気供給手段がエンジン後部
に設けらた4サイクルエンジンの場合は、エンジンカバ
ーの前方への張り出しが小さいため、ケーブルホルダー
がエンジンカバーの前方に突出するデザインとなりやす
く、これが船外機のコンパクト性や外観性を大きく損ね
る原因になっていた。
【0008】ケーブルホルダーは、リモコンケーブルの
アウターケーブル後端をインナーケーブル後端よりも前
方で保持し、インナーケーブルの摺動しろを確保するた
めの部材なので、スロットル機構やシフト機構の十分手
前に設ける必要がある。スロットル機構はエンジンの後
部にあるのでさほど問題にならないとしても、エンジン
の前部にあるシフト機構側のケーブルホルダーは、エン
ジンよりも前方に大きく突出してしまい、コンパクト性
と外観性を著しく損なう。
【0009】また、特にケーブルホルダーが燃料供給装
置と同じ側に配設されるレイアウトの場合には、ケーブ
ルホルダーが燃料供給装置の吸気消音器等に干渉するの
を防ぐ配慮が必要なため、燃料供給装置の設計が困難に
なる。
【0010】本発明に係る船外機の制御装置は、上記問
題点を解決するために発明されたものであり、その第1
の目的は、リモコンケーブルのケーブルホルダーがエン
ジンカバーの前方に突出するのを防いで船外機の前後寸
法をコンパクト化するとともに外観性を向上させること
にある。
【0011】また、本発明に係る船外機の制御装置の第
2の目的は、リモコンケーブル等が燃料供給装置に干渉
することを防ぎ、燃料供給装置の設計を容易にするとと
もに、リモコンケーブルの着脱性を向上させることにあ
る。
【0012】さらに、本発明に係る船外機の制御装置の
第3の目的は、制御装置の部品点数と組立工数の削減を
図ることにある。
【0013】そして、本発明に係る船外機の制御装置の
第4の目的は、スロットル機構の構成部材が燃料供給装
置の側方に突出することを防止して船外機の横幅寸法を
コンパクト化することにある。
【0014】また、本発明に係る船外機の制御装置の第
5の目的は、リモコン操作時におけるスロットル機構お
よびシフト機構の作動を確実にすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明に係る船外機の制御装置は、特許請求の
範囲の請求項1に記載したように、エンジン後部のスロ
ットル機構と、エンジン前部のシフト機構とが、それぞ
れ船体側からエンジンカバー内に導入されたスロットル
リモコンケーブルおよびシフトリモコンケーブルにより
遠隔操作されるように構成された船外機の制御装置にお
いて、上記スロットル機構とシフト機構の間に、前後方
向に回動するスロットルリモコンレバーとシフトリモコ
ンレバーを設け、上記スロットルリモコンレバーをスロ
ットル機構にリンケージし、上記シフトリモコンレバー
をシフト機構にリンケージし、スロットルリモコンレバ
ーを上記スロットルリモコンケーブルで、シフトリモコ
ンレバーを上記シフトリモコンケーブルで、それぞれ遠
隔操作するように構成したことを特徴とする。
【0016】このように構成すれば、船体側からエンジ
ンカバーの前部に導入されるスロットルリモコンケーブ
ルおよびシフトリモコンケーブルのインナーケーブル
を、エンジンの前後方向中間付近に位置するスロットル
リモコンレバーおよびシフトリモコンレバーの位置まで
引き込むことができるため、各リモコンケーブルのアウ
ターケーブル後端を保持するケーブルホルダーを、従来
よりもエンジン側に後退させることができ、これにより
ケーブルホルダーがエンジンカバーの前方に突出するの
を防いで船外機の前後寸法をコンパクト化し、同時に外
観性を向上させることができる。
【0017】また、前記第2の目的を達成するため、本
発明に係る船外機の制御装置は、請求項2に記載したよ
うに、請求項1の構成において、前記スロットルリモコ
ンレバーとシフトリモコンレバーを燃料供給装置の下方
に設置した。こうすれば、各リモコンレバーやリモコン
ケーブル等が燃料供給装置に干渉しにくくなり、燃料供
給装置の設計が容易になる上、燃料供給装置に妨害され
ずにリモコンケーブルを着脱することができ、その着脱
性が良くなる。
【0018】さらに、前記第3の目的を達成するため、
本発明に係る船外機の制御装置は、請求項3に記載した
ように、請求項1の構成において、前記スロットルリモ
コンレバーとシフトリモコンレバーを同軸的に設けた。
これにより、各リモコンレバーをそれぞれ個別の軸部材
や軸受部材に軸支する必要がなくなるため、制御装置の
部品点数と組立工数が削減される。
【0019】そして、前記第4の目的を達成するため、
本発明に係る船外機の制御装置は、請求項4に記載した
ように、請求項1の構成において、前記スロットル機構
の構成部材を、燃料供給装置の後部および下部のスペー
スに配設した。こうすれば、スロットル機構の構成部材
が燃料供給装置の外側に重なることがないため、船外機
の横幅寸法がコンパクトになる。
【0020】また、前記第5の目的を達成するため、本
発明に係る船外機の制御装置は、請求項5に記載したよ
うに、請求項1の構成において、前記スロットルリモコ
ンレバーと前記シフトリモコンレバーの支軸に対し自由
端側に設けた力点に前記スロットルリモコンケーブルお
よびシフトリモコンケーブルを接続し、上記支軸と上記
力点との間に設けた作用点に前記スロットル機構および
前記シフト機構をリンケージした。
【0021】この構成によれば、各リモコンレバーの力
点が作用点よりも支軸から遠くなることから、てこの原
理で力点に加わるリモコンケーブルの操作力が増力され
てスロットル機構およびシフト機構に伝達される。した
がって、リモコン操作時におけるスロットル機構および
シフト機構の動作を確実にすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実
施形態を示す船外機のエンジン付近の右側面図であり、
向かって右側が前方(船体側)、左側が後方となってい
る。また、図2は図1のII矢視による平面図である。
この船外機1は、船体の運転席からリモコン操作される
リモコン仕様である。
【0023】船外機1の最上部に搭載されているエンジ
ン2は、例えば直列3気筒の4サイクルエンジンであ
り、そのクランク軸3(図1中には中心線で位置のみを
示す)が直立するように縦置きに、略平板状のエンジン
ホルダー4の上に固定されている。エンジンホルダー4
の下面にはオイルパン5が固定され、オイルパン5の下
部に図示しないドライブハウジングとギヤハウジングが
順に固定され、ギヤハウジングにスクリュープロペラが
軸支される。
【0024】エンジン2は、前方から順に、クランクケ
ース7とシリンダーブロック8とシリンダーヘッド9と
ヘッドカバー10が配列されて形作られ、このエンジン
2全体とエンジンホルダー4とオイルパン5の部分が合
成樹脂製のエンジンカバー11に覆われて防水保護され
る。エンジンカバー11はシーリング材12の部分を境
に上下に分割でき、エンジンカバー11の上半分を着脱
してエンジン2の点検、整備等を行う。
【0025】例えばエンジン2のシリンダーブロック8
の右側面には燃料ポンプ14と共に燃料供給装置15が
設置され、シリンダーブロック8の左側面には排気装置
16および点火装置17、電装部品箱18等が配置され
ている。また、エンジン2の上部には発電装置19(図
2参照)およびリコイル・スターター20(図1参照)
等が設置され、エンジン2の前部にはマグネトカバー2
1が設置されている。
【0026】シリンダーヘッド9の右側面からは3本の
吸気マニフォールド23が延出し、これらの吸気マニフ
ォールド23は前方に90゜湾曲して略平板状の接続フ
ランジ24に繋がる。この吸気マニフォールド23と接
続フランジ24はシリンダーヘッド9と一体に形成され
ている。
【0027】燃料供給装置15は、図3に右側面図を、
図4に平面図を示すように、3基のキャブレター25
a,25b,25cが、略平板状の連装部材26に連装
され、各キャブレター25a〜25cの前部にインテー
クパイプ27を介して吸気消音器28が接続された構成
である。吸気消音器28のエンジン2側の面には吸気口
29(図2参照)がある。そして、連装部材26が吸気
マニフォールド23の接続フランジ24に連結されるこ
とにより、キャブレター25a〜25cがシリンダーブ
ロック8の右側に縦1列に並び、吸気消音器28がクラ
ンクケース7の右側に並ぶ配置となる。
【0028】エンジン2の作動時には、エンジン2の吸
気負圧により吸気消音器28の吸気口29から外気が導
入され、この空気がインテークパイプ27を経て各キャ
ブレター25a〜25cに流れ、ここで燃料を混合され
て混合気となり、吸気マニフォールド23を経てエンジ
ン2に供給される。なお、各キャブレター25a〜25
cは、例えばエンジン2が燃料噴射式である場合には、
空気量調整器(スロットルボディー)等であってもよ
い。
【0029】3基のキャブレター25a〜25cには、
各々に内蔵された図示しないスロットルバルブを開閉さ
せるスロットル軸31a,31b,31cが軸支され、
その右端にそれぞれスロットルレバー32a,32b,
32cが回転一体に設けられている。また、これら3つ
のスロットルレバー32a〜32cの自由端がリンケー
ジリンク33に連接され、各スロットルレバー32a〜
32cが連動するようになっている。各スロットルレバ
ー32a〜32cは、それぞれスプリング34(図2参
照)により、常にスロットルバルブを閉ざす方向(図3
に向かって反時計回りの方向)に付勢される。なお、最
下部のスロットルレバー32cにはカムローラー35が
軸支されている。
【0030】そして、これらのスロットルレバー32a
〜32cを回動操作するスロットル機構36が設けられ
ている。このスロットル機構36は、図1および図4、
図5に示すように、スロットルカム37と、スロットル
中継回動部材38と、第1スロットルリンク39と、第
2スロットルリンク40とを備えて構成される。
【0031】スロットルカム37は、図3にも示すよう
に、支軸43により連装部材26に回動自在に軸支され
て最下部のキャブレター25cのスロットルレバー32
cの直後に近接し、スロットル中継回動部材38は支軸
44によりシリンダーブロック8に回動自在に軸支され
てスロットルカム37の下方に位置する。
【0032】また、第1スロットルリンク39は、スロ
ットルカム37の力点37aとスロットル中継回動部材
38の第1回動部38aとの間を連結し、第2スロット
ルリンク40は、その後端がスロットル中継回動部材3
8の第2回動部38bに連結され、前端が後述するスロ
ットルリモコンレバー51に連結される。なお、スロッ
トルカム37のカム面37bが最下部のスロットルレバ
ー32cのカムローラー35に接する。
【0033】以上のように構成されたスロットル機構3
6がエンジン2の後方に設けられているのに対し、エン
ジン2の前方にはシフト機構46が設けられている。シ
フト機構46は、図1および図4、図5に示すように、
シフト中継回動部材47と、シフトロッド48(図4参
照)と、シフトリンク49とを備えて構成されている。
【0034】シフト中継回動部材47は、側面視で略十
字形に形成され、その回動軸47a(図4参照)がクラ
ンクケース7の前面等に設けられた図示しない軸受部に
回動自在に軸支され、力点47bと作用点47cと接続
部47dを備える。作用点47cに連結されるシフトロ
ッド48は、下方に延びて下端が図示しないギヤボック
ス内のシフト装置に到達する。なお、マニュアルシフト
仕様の場合は、接続部47dと図示しないマニュアルシ
フトレバーとの間がシフトリンクで連結される。
【0035】また、シフトリンク49は、その前端がシ
フト中継回動部材47の力点47bに連結され、後端は
次に述べるシフトリモコンレバー52に連結される。
【0036】前述のスロットルリモコンレバー51およ
び上述のシフトリモコンレバー52は、スロットル機構
36とシフト機構46の間、かつ燃料供給装置15の下
方に設けられている。これらのレバー51,52は、例
えばエンジンホルダー4の右側面に設けられた支軸53
(図5参照)に同軸的に軸支されて前後方向に回動自在
であり、内側にシフトリモコンレバー52が、外側にス
ロットルリモコンレバー51が配置されている。
【0037】スロットルリモコンレバー51とシフトリ
モコンレバー52の自由端には、それぞれ力点51a,
52aが設けられ、支軸53と力点51a,52aとの
間にはそれぞれ作用点51b,52bが設けられてい
る。スロットルリモコンレバー51の作用点51bには
スロットル機構36の第2スロットルリンク40前端が
連結され、シフトリモコンレバー52の作用点52bに
はシフト機構46のシフトリンク49後端が連結され
る。
【0038】図1に示すように、スロットル機構36の
構成部材であるスロットルカム37、スロットル中継回
動部材38、第1スロットルリンク39、第2スロット
ルリンク40は、全て燃料供給装置15(キャブレター
25a〜25c)の後部および下部のスペースに配設さ
れている。同様に、シフト機構46の構成部材であるシ
フト中継回動部材47、シフトロッド48、シフトリン
ク49も燃料供給装置15(吸気消音器28)の下方の
スペースに配設されている。なお、吸気消音器28の前
下部には斜めに抉り取られた回避形状28aが設けら
れ、シフト機構46の配置や組み付けが容易にされてい
る。
【0039】一方、図1および図5に示すように、シフ
ト機構46の直前部にケーブルホルダー55が設けられ
ている。このケーブルホルダー55は、スロットル機構
36およびシフト機構46に対する相対位置が変化する
ことのないよう、クランクケース7等に堅固に固定され
る。
【0040】そして、船体側から延びるスロットルリモ
コンケーブル56およびシフトリモコンケーブル57
が、エンジンカバー11の前部右側に設けられたケーブ
ル導入部11aよりエンジンカバー11内に導入され、
図5に示すように、そのアウターケーブル56a,57
aの後端がケーブルホルダー55に保持され、インナー
ケーブル56b,57bがケーブルホルダー55から後
方に延びる。
【0041】スロットルリモコンケーブル56のインナ
ーケーブル56bはスロットルリモコンレバー51の力
点51aに接続され、シフトリモコンケーブル57のイ
ンナーケーブル57bはシフトリモコンレバー52の力
点52aに接続される。各インナーケーブル56b,5
7bは燃料供給装置15(吸気消音器28)の下方を通
る。一方、スロットルリモコンケーブル56とシフトリ
モコンケーブル57の前端は、それぞれ図示しない船体
の運転席に設けられたスロットルコントローラーとシフ
トコントローラーに接続される。
【0042】そして、スロットル機構36と、シフト機
構46と、スロットルリモコンレバー51およびシフト
リモコンレバー52と、ケーブルホルダー55と、スロ
ットルリモコンケーブル56およびシフトリモコンケー
ブル57等を含んで、制御装置60が構成されている。
この制御装置60の作用は次の通りである。
【0043】例えば、運転席のスロットルコントローラ
ーがスロットルを開くように操作されると、スロットル
リモコンケーブル56のインナーケーブル56bがアウ
ターケーブル56a(ケーブルホルダー55)に対して
後方に摺動し、スロットルリモコンレバー51を後方に
回動させる。このスロットルリモコンレバー51の動き
は、第2スロットルリンク40を介してスロットル中継
回動部材38を前転方向(図5において時計回り)に回
動させ、さらに第1スロットルリンク39を介してスロ
ットルカム37を前転方向に回動させる。
【0044】これにより、スロットルカム37のカム面
37bがカムローラー35を押圧してスロットルレバー
32cを回動させ、スロットルレバー32cの動きがリ
ンケージリンク33により他のスロットルレバー32
a,32bを連動させるので、3基のキャブレター25
a〜25cのスロットル軸31a〜31cが同時に回動
し、スロットルバルブが同調開弁してエンジン2の出力
が上昇する。
【0045】また、運転席のシフトコントローラーが操
作されると、シフトリモコンケーブル57のインナーケ
ーブル57bがアウターケーブル57a(ケーブルホル
ダー55)に対して前方または後方に伸縮し、シフトリ
モコンレバー52を前後方向に回動させる。このシフト
リモコンレバー52の動きは、シフトリンク49を介し
てシフト中継回動部材47を前後転させ、シフトロッド
48が上下に摺動する。例えばシフトロッド48が下方
に摺動した時にはシフトモードが前進モードとなり、シ
フトロッド48が上方に摺動した時には後進モードとな
り、その間の位置ではニュートラルモードとなる。
【0046】以上のように構成された制御装置60で
は、そのスロットル機構36とシフト機構46の間に設
けられたスロットルリモコンレバー51およびシフトリ
モコンレバー52の力点51a,52aにスロットルリ
モコンケーブル56(56b)とシフトリモコンケーブ
ル57(57b)が接続され、作用点51b,52bに
スロットル機構36の第2スロットルリンク40とシフ
ト機構46のシフトリンク49がリンケージされたこと
から、スロットルリモコンケーブル56およびシフトリ
モコンケーブル57のインナーケーブル56b,57b
を、エンジンカバー11前部のケーブル導入部11aよ
り両レバー51,52の位置まで引き込ませ、その分ケ
ーブルホルダー55をエンジン2側に近付ける(後退さ
せる)ことができる。
【0047】これにより、ケーブルホルダー55(ケー
ブル導入部11a)がエンジンカバー11の前方に突出
することを防ぎ、船外機1(エンジンカバー11)の前
後寸法をコンパクトにまとめ上げるとともに、その外観
性を大きく向上させることができる。
【0048】しかも、上述の如くスロットルリモコンレ
バー51およびシフトリモコンレバー52の中間部に作
用点51b,52bを設け、この作用点51b,52b
よりも支軸53から遠い自由端側に力点51a,52a
を設けたので、てこの原理により力点51a,52aに
加わるリモコンケーブル56,57の操作力を増力させ
てスロットル機構36およびシフト機構46に伝達し、
リモコン操作時におけるスロットル機構36およびシフ
ト機構46の作動を確実にすることができる。
【0049】また、スロットルリモコンレバー51とシ
フトリモコンレバー52を燃料供給装置15の下方に設
置し、かつスロットル機構36の構成部材37〜40
と、シフト機構46の構成部材47〜49を、燃料供給
装置15の後部および下部のスペースに配設したので、
各リモコンレバー51,52やリモコンケーブル56,
57を始めとする部材類を燃料供給装置15に干渉しに
くくして燃料供給装置15の設計を容易にすることがで
きる。
【0050】しかも、上記構成により、スロットル機構
36やシフト機構46の構成部品が燃料供給装置15の
外側に重なることを防止してエンジンカバー11の側方
への張り出しを抑え、船外機1の横幅寸法をコンパクト
にできるばかりか、燃料供給装置15に妨害されずにリ
モコンケーブル56,57をリモコンレバー51,52
に着脱することができる。
【0051】なお、スロットルリモコンレバー51とシ
フトリモコンレバー52が支軸53に同軸的に設けられ
ているので、各レバー51,52毎に専用の軸部材や軸
受部材を設ける必要がなく、部品点数と組立工数を削減
することができる。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る船
外機の制御装置によれば、リモコンケーブルのケーブル
ホルダーがエンジンカバーの前方に突出したり、リモコ
ンケーブル等が燃料供給装置に干渉することを防いで船
外機の前後寸法のコンパクト化と燃料供給装置の設計容
易化を図るとともに、スロットル機構の構成部材等が燃
料供給装置の側方に突出することを防止して船外機の横
幅寸法をコンパクト化し、併せて制御装置の部品点数お
よび組立工数を削減し、かつリモコン操作時におけるス
ロットル機構およびシフト機構の作動を確実にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船外機のエンジン付近の右側面図。
【図2】図1のII矢視による平面図。
【図3】燃料供給装置の右側面図。
【図4】燃料供給装置および制御装置の平面図。
【図5】本発明の一実施形態を示す制御装置の右側面
図。
【符号の説明】
1 船外機 2 エンジン 11 エンジンカバー 15 燃料供給装置 36 スロットル機構 46 シフト機構 51 スロットルリモコンレバー 51a 力点 51b 作用点 52 シフトリモコンレバー 52a 力点 52b 作用点 53 支軸 55 ケーブルホルダー 56 スロットルリモコンケーブル 57 シフトリモコンケーブル 60 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン後部のスロットル機構と、エン
    ジン前部のシフト機構とが、それぞれ船体側からエンジ
    ンカバー内に導入されたスロットルリモコンケーブルお
    よびシフトリモコンケーブルにより遠隔操作されるよう
    に構成された船外機の制御装置において、上記スロット
    ル機構36とシフト機構46の間に、前後方向に回動す
    るスロットルリモコンレバー51とシフトリモコンレバ
    ー52を設け、上記スロットルリモコンレバー51をス
    ロットル機構36にリンケージし、上記シフトリモコン
    レバー52をシフト機構46にリンケージし、スロット
    ルリモコンレバー51を上記スロットルリモコンケーブ
    ル56で、シフトリモコンレバー52を上記シフトリモ
    コンケーブル57で、それぞれ遠隔操作するように構成
    したことを特徴とする船外機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記スロットルリモコンレバー51とシ
    フトリモコンレバー52を燃料供給装置15の下方に設
    置した請求項1に記載の船外機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スロットルリモコンレバー51とシ
    フトリモコンレバー52を同軸的に設けた請求項1に記
    載の船外機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記スロットル機構36の構成部材を、
    燃料供給装置15の後部および下部のスペースに配設し
    た請求項1に記載の船外機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スロットルリモコンレバー51と前
    記シフトリモコンレバー52の支軸53に対し自由端側
    に設けた力点51a,52aに前記スロットルリモコン
    ケーブル56およびシフトリモコンケーブル57を接続
    し、上記支軸53と上記力点51a,52aとの間に設
    けた作用点51b,52bに前記スロットル機構36お
    よび前記シフト機構46をリンケージした請求項1に記
    載の船外機の制御装置。
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