JP2000350565A - 蒲鉾用塩及び蒲鉾の製造方法 - Google Patents

蒲鉾用塩及び蒲鉾の製造方法

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JP2000350565A
JP2000350565A JP11164065A JP16406599A JP2000350565A JP 2000350565 A JP2000350565 A JP 2000350565A JP 11164065 A JP11164065 A JP 11164065A JP 16406599 A JP16406599 A JP 16406599A JP 2000350565 A JP2000350565 A JP 2000350565A
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salt
kamaboko
fish paste
boiled fish
ion
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Yukinori Ishiuchi
幸典 石内
Isamu Onuma
勇 大沼
Tsutomu Inamori
勉 稲盛
Minoru Okada
岡田  稔
Toshio Nakai
利雄 中井
Tadanori Matsunaga
忠徳 松永
Kenei Yorozu
建栄 万
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ZENKOKU KAMABOKO SUISAN KAKOUG
ZENKOKU KAMABOKO SUISAN KAKOUGIYOU KYODO KUMIAI RENGOKAI
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ZENKOKU KAMABOKO SUISAN KAKOUG
ZENKOKU KAMABOKO SUISAN KAKOUGIYOU KYODO KUMIAI RENGOKAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食感及び味に優れた蒲鉾を製造する。 【解決手段】 CaイオンとMgイオンとを合量で0.
3〜0.5重量%含み、Caイオン/Mgイオンが1〜
5であることを特徴とする蒲鉾用塩。この塩を塩ズリ工
程に用いる蒲鉾の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒲鉾用塩及びこの蒲
鉾用塩を用いた蒲鉾の製造方法に関する。蒲鉾とは広義
的に魚肉ねり製品をいい、狭義的には特に板付き蒲鉾を
いう。厚生省の定義によれば、「魚肉ねり製品とは、魚
肉を主原料として、擂り潰し、これに調味料、補強剤そ
の他の材料を加えてねったものを、蒸し煮、あぶり焼
き、湯煮、油揚げ、くん煙等の加熱操作によって製品と
した食品で次のようなものをいう。 蒸し煮 :蒸し蒲鉾、蒸しちくわ、す巻き、しんじょ
及びこれらの類似品 あぶり焼き:焼き蒲鉾、焼きちくわ、南ばん焼き、木葉
かまぼこ(笹かまぼこ)、 厚焼き、伊達巻及びこれら
の類似品 湯煮 :はんぺん、あんぺん、つみいれ、すじ、す
巻き及びこれらの類似品 油揚げ :さつま揚げ、揚げかまぼこ及びこれらの類
似品 くん煙 :ツナハム、魚肉ソーセージ及びこれらの類
似品 その他電化焼等上の製法によらないもの。また、未加熱
であっても魚肉すり身は魚肉ねり製品として取り扱って
いる(昭和44年3月15日厚生省告示第63号)。」 本件にいう蒲鉾は広義的な魚肉ねり製品を指すものであ
る。
【0002】
【従来の技術】蒲鉾は、魚肉すり身に、食塩を加えて攪
拌・混合を行ったものの中に、調味料、澱粉、水等を加
えたすり身ペーストを成形し、これを加熱して製造され
る。原料となる魚についてはスケソウダラ、ミナミダ
ラ、グチ、ハモ、エソ、パシフィックホワイティング、
イトヨリ、アジ、イワシ、カレイ、オキギス、サメ等が
用いられる。なお、冷凍魚肉すり身も広く用いられてい
る。
【0003】魚のすり身に塩を加えて攪拌、混合する工
程は古くから「塩ズリ」と称されている。この塩ズリ
は、攪拌擂潰器(バチ)、カッティングミキサーなどに
よって行われている。なお、この塩ズリに際しては、塩
の他にさらに必要に応じ澱粉、卵白、みりん、アミノ酸
その他の調味料を加えることもある。塩ズリにより擂り
上った身は、必要に応じ調味料や澱粉、水などが添加さ
れ、ペースト状に練られる。このペースト状物を成形し
た後、45℃以下で加温して「坐り」と称される処理を
経るか、また直ちに中心温度75℃、1分間以上に加熱
して製品となる。なお、上記の成形時にあるいは成形よ
りも前の工程において昆布、魚肉塊、チーズ、種物など
が添加されることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】塩ズリに用いる塩と蒲
鉾の食感や味との関係については十分な研究がなされて
いない。
【0005】本発明は、蒲鉾の食感や味を優れたものと
する塩と、それを用いた蒲鉾の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の塩は、Caイオ
ンとMgイオンとを合量で0.3〜0.5重量%含み、
Caイオン/Mgイオンが1〜5であることを特徴とす
るものである。
【0007】また、本発明の蒲鉾の製造方法は、この塩
を塩ズリ工程に用いるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の塩は、CaイオンとMg
イオンとの合計量が0.3〜0.5重量%好ましくは
0.35〜0.45重量%であり、Caイオン/Mgイ
オン(即ち,Caイオンの含有量(重量%)とMgイオ
ンの含有量(重量%)との比)が1〜5好ましくは1〜
3とくに好ましくは1.5〜2.5とりわけ約2である
ことが好ましい。この範囲の量比のCaイオン及びMg
イオンを含む塩を塩ズリに用いることにより、後述の実
施例からも明らかな通り、蒲鉾の食感及び味が著しく良
好なものとなる。
【0009】この塩のNaCl純度は塩の水分が1.0
%以下の場合96.0〜99.0重量%特に97.0〜
98.5重量%が好ましい。水分は5.0%以下、特に
1.0%以下が好ましい。
【0010】この塩を用いて蒲鉾を製造する場合、原料
となる魚肉すり身としては、従来と同様にスケソウダ
ラ、ミナミダラ、グチ、ハモ、エソ、パシフィックホワ
イティング、イトヨリ、アジ、イワシ、カレイ、オキギ
ス、サメなど各種のものを用いることができる。このす
り身は冷凍物を解凍したものであってよい。
【0011】この魚肉すり身100重量部に対し上記の
本発明の塩を好ましくは1.0〜4.0重量部特に好ま
しくは1.5〜3.5重量部程度加え、攪拌混合する。
【0012】この塩ズリに際しては、必要に応じ澱粉、
卵白、みりん、調味料及び水などを加えてペースト状と
した後、成形し、加温(坐り)及び加熱し、蒲鉾とす
る。
【0013】
【実施例】スケソウダラ(グローバル・シーフード社
製、FA級)、ミナミダラ(アメリカン・シーフーズ社
製、SA級)又はシログチ(大洋食品製、SA級)の各
冷凍すり身を中心温度−5℃になるように半解凍し、最
終濃度塩2.5%、加水20%になるように塩及び水を
加えNational MK−K57型フードカッター
で擂り潰し、4℃で擂り上げた。
【0014】塩としては添付表の組成(重量%)のもの
を用いた。空気を抜いた後、直径37mm×高さ20m
mの軟膏ケースに詰め、密封して設定温度(スケソウダ
ラやミナミダラは30℃、シログチは40℃)の恒温槽
で30分又は60分の坐りを行い、さらに85℃の恒温
槽で30分加熱して蒲鉾を製造した。
【0015】このようにして製造した蒲鉾を5℃の冷蔵
庫に約12時間保管した後、室温に戻し破断強度及び凹
みを測定した。この測定は、先端に直径5mmの球を取
り付けたプランジャを速度1mm/secにて蒲鉾に押
し当てることにより行った。即ち、このプランジャ先端
の球が蒲鉾内に刺し込まれるまで該プランジャを蒲鉾に
押し当て、プランジャが蒲鉾から受ける最大反力(蒲鉾
に刺し込まれる直前の反力)を破断強度BS(g)とし
て求め、またプランジャが蒲鉾に刺し込まれる直前の凹
み深さを凹み(mm)として求めた。この破断強度BS
及び凹みは、いずれも大きいほど蒲鉾の弾力性(いわゆ
る「足」)がよい。
【0016】また、製造された蒲鉾について10名のパ
ネラーによって食感及び味の検査を行った。
【0017】この破断強度、凹みの測定結果と、パネラ
ーによる5段階による官能評価を表1〜4に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【発明の効果】上記表1〜4の結果からも明らかな通
り、Caイオン/Mgイオンを1〜5とし、Caイオン
+Mgイオンを0.3〜0.5とした本発明の塩を塩ズ
リに用いることにより、弾力性に富み、食感及び味に優
れた蒲鉾が製造される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 利雄 神奈川県小田原市風祭245番地 (72)発明者 松永 忠徳 長崎県南高来郡有家町原尾2905−1 (72)発明者 万 建栄 神奈川県小田原市成田1015番地 Fターム(参考) 4B034 LC05 LK01X LK02X

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CaイオンとMgイオンとを合量で0.
    3〜0.5重量%含み、Caイオン/Mgイオンが1〜
    5であることを特徴とする蒲鉾用塩。
  2. 【請求項2】 魚肉すり身に塩等を加えて攪拌、混合
    し、成形及び加熱する蒲鉾の製造方法において、該塩と
    して請求項1の塩を加えることを特徴とする蒲鉾の製造
    方法。
JP11164065A 1999-06-10 1999-06-10 蒲鉾用塩及び蒲鉾の製造方法 Pending JP2000350565A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006020604A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Kibun Foods Inc 魚肉練り製品のゲル増強方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006020604A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Kibun Foods Inc 魚肉練り製品のゲル増強方法
JP4618669B2 (ja) * 2004-07-09 2011-01-26 株式会社紀文食品 魚肉練り製品のゲル増強方法

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