JP2000349172A - 半導体メモリセル - Google Patents

半導体メモリセル

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JP2000349172A
JP2000349172A JP11340054A JP34005499A JP2000349172A JP 2000349172 A JP2000349172 A JP 2000349172A JP 11340054 A JP11340054 A JP 11340054A JP 34005499 A JP34005499 A JP 34005499A JP 2000349172 A JP2000349172 A JP 2000349172A
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Mikio Mukai
幹雄 向井
Yutaka Hayashi
豊 林
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】情報保持に対してリフレッシュ動作を必要とし
ない半導体メモリセルを提供する。 【解決手段】半導体メモリセルは、第1導電形の第1の
トランジスタTR1と、第2導電形の第2のトランジス
タTR2と、情報保持用のMIS形ダイオードDTとか
ら成り、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ド
レイン領域は第2のトランジスタTR2のチャネル形成
領域CH2に相当し、第2のトランジスタTR2の一方の
ソース/ドレイン領域は第1のトランジスタTR1のチ
ャネル形成領域CH1に相当し、MIS形ダイオードD
Tの一端は第1のトランジスタTR1のチャネル形成領
域CH1の延在部から構成され、MIS形ダイオードD
Tの他端は導電材料から成り、所定の電位を有する第3
の配線に接続された電極から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み出し用の第1
のトランジスタと、スイッチ用の第2のトランジスタ
と、情報保持用のMIS形ダイオードとから成り、情報
保持のための所謂リフレッシュ動作が不要な半導体メモ
リセルに関する。あるいは又、本発明は、少なくとも、
読み出し用の第1のトランジスタと、スイッチ用の第2
のトランジスタと、電流制御用の接合型トランジスタ
と、情報保持用のMIS形ダイオードとから成り、情報
保持のための所謂リフレッシュ動作が不要な半導体メモ
リセルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高集積の半導体メモリセルとし
て、図210の(A)に示すような、1つのトランジス
タと1つのキャパシタで構成された1トランジスタメモ
リセルとも呼ばれるダイナミックメモリセルが使用され
ている。このようなメモリセルにおいては、キャパシタ
に蓄積された電荷は、ビット線に電圧変化が生じるよう
な電荷とする必要がある。ところが、メモリセルの平面
寸法の縮小化に伴い、平行平板状に形成されたキャパシ
タの大きさが小さくなり、その結果、メモリセルのキャ
パシタに電荷として蓄えられた情報を読み出したとき、
かかる情報が雑音に埋もれてしまうという問題、あるい
は、ビット線の浮遊容量がメモリセルの世代毎に大きく
なるために、ビット線に小さな電圧変化しか生じないと
いう問題が顕著になっている。この問題を解決する一手
段として、トレンチキャパシタセル構造(図210の
(B)参照)、あるいはスタックトキャパシタセル構造
を有するダイナミックメモリセルが提案されている。し
かしながら、トレンチ(溝)の深さやスタック(積層)
の高さには加工技術上の限界があるため、キャパシタの
容量にも限界がある。それ故、これらの構造を有するダ
イナミックメモリセルは、ディープ・サブミクロン・ル
ール(ロー・サブミクロン・ルール)以下の寸法領域で
は、キャパシタ用の高価な新規材料を導入しない限り、
限界に至ると言われている。
【0003】また、メモリセルを構成するトランジスタ
に関しても、ディープ・サブミクロン・ルール(ロー・
サブミクロン・ルール)以下の平面寸法では、ドレイン
耐圧の劣化やドレイン領域からソース領域へのパンチス
ルー等の問題が生じるため、規定電圧下でも電流リーク
が発生する虞が大きい。それ故、メモリセルが微小化し
たとき、従来のトランジスタ構造では、メモリセルを正
常に動作させることが困難になる。
【0004】このようなキャパシタの限界を解決するた
めに、本出願人は、特願平5−246264号(特開平
7−99251号公報)にて、2つのトランジスタ、あ
るいは2つのトランジスタを1つに融合したトランジス
タから成る半導体メモリセルを提案した。尚、以下の表
記は、特願平5−246264号(特開平7−9925
1号公報)における表記に従う。この特開平7−992
51号公報の図15の(A)及び(B)に開示された半
導体メモリセルは、半導体基板表面領域又は絶縁性基板
上に形成された第1導電形の第1の半導体領域SC
1と、第1の半導体領域SC1の表面領域に設けられ且つ
整流接合を形成して接する第1の導電性領域SC2と、
第1の半導体領域SC1の表面領域に設けられ且つ第1
の導電性領域SC2とは離間して設けられた第2導電形
の第2の半導体領域SC3と、第2の半導体領域SC3
表面領域に設けられ且つ整流接合を形成して接する第2
の導電性領域SC4と、第1の半導体領域SC1と第2の
導電性領域SC4、及び第1の導電性領域SC2と第2の
半導体領域SC3を橋渡すごとくバリア層を介して設け
られた導電ゲートGから成り、導電ゲートGは、メモリ
セル選択用の第1の配線に接続され、第1の導電性領域
SC2は、書き込み情報設定線に接続され、第2の導電
性領域SC4は、メモリセル選択用の第2の配線に接続
されている。
【0005】そして、第1の半導体領域SC1(チャネ
ル形成領域Ch2に相当する)と、第1の導電性領域S
2及び第2の半導体領域SC3(これらの領域はソース
/ドレイン領域に相当する)と、導電ゲートGによっ
て、スイッチ用トランジスタTR 2が構成される。ま
た、第2の半導体領域SC3(チャネル形成領域Ch1
相当する)と、第1の半導体領域SC1及び第2の導電
性領域SC4(これらの領域はソース/ドレイン領域に
相当する)と、導電ゲートGによって、情報蓄積用トラ
ンジスタTR1が構成される。
【0006】この半導体メモリセルにおいては、情報の
書き込み時、スイッチ用トランジスタTR2が導通し、
その結果、情報は、情報蓄積用トランジスタTR1のチ
ャネル形成領域Ch1に電位あるいは電荷の形態で蓄積
される。情報の読み出し時、情報蓄積用トランジスタT
1においては、チャネル形成領域Ch1に蓄積された電
位あるいは電荷(情報)に依存して、導電ゲートGから
見た情報蓄積用トランジスタTR1のスレッショールド
値が変化する。従って、情報の読み出し時、適切に選定
された電位を導電ゲートGに印加することによって、情
報蓄積用トランジスタTR1の情報蓄積状態をチャネル
電流の大小(0も含めて)で判定することができる。こ
の情報蓄積用トランジスタTR1の動作状態を検出する
ことによって、情報の読み出しを行う。
【0007】即ち、情報の読み出し時、蓄積された情報
に依存して情報蓄積用トランジスタTR1はオン状態又
はオフ状態となる。第2の導電性領域SC4は、第2の
配線に接続されているので、蓄積された情報(”0”あ
るいは”1”)に依存して、情報蓄積用トランジスタT
1に流れる電流が大きい、あるいは小さい。こうし
て、蓄積された情報を情報蓄積用トランジスタTR1
よって読み出すことができる。
【0008】また、本出願人は、特願平9−25164
6号(特開平10−154757号公報)にて、読み出
し用のトランジスタTR1、スイッチ用のトランジスタ
TR2、及び、電流制御用の接合型トランジスタTR3
3つのトランジスタから構成された半導体メモリセルを
提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これらの半導体メモリ
セルにおいては、情報は第2の半導体領域SC3に保持
されている。ところで、第2の半導体領域SC3はフロ
ーティング領域であるため、一定の時間が経過すると、
リーク電流により情報が消える。それ故、情報を保持す
るために、一定時間毎に所謂リフレッシュ動作が必要に
なるという問題がある。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、情報保持
に対してリフレッシュ動作を必要とせず、情報の書き込
み/読み出しを確実に行うことができ、トランジスタの
動作が安定しており、メモリセルの蓄積情報読み出しウ
ィンドウ(電流差)が大きく、従来のDRAMのような
大容量のキャパシタを必要とせず、しかも、寸法を微小
化することができる半導体メモリセル、あるいはロジッ
ク用の半導体メモリセル、更には2つのトランジスタと
情報保持用のダイオード、あるいは2つのトランジスタ
とダイオードと情報保持用のダイオードとから成る、あ
るいは又、これらを1つに融合したメモリセルから成る
半導体メモリセルを提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、情報保持に
対してリフレッシュ動作を必要とせず、情報の書き込み
/読み出しを確実に行うことができ、トランジスタの動
作が安定しており、メモリセルの蓄積情報読み出しウィ
ンドウ(電流差)が大きく、従来のDRAMのような大
容量のキャパシタを必要とせず、しかも、寸法を微小化
することができる半導体メモリセル、あるいはロジック
用の半導体メモリセル、更には、少なくとも2つのトラ
ンジスタと電流制御用の接合型トランジスタと情報保持
用のダイオードとから成る半導体メモリセル、あるいは
又、これらを1つに融合した半導体メモリセルを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
は、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成
領域と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み
出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース/ドレイン
領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソー
ス/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領
域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部
を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジス
タ、並びに、(3)情報保持用のMIS形ダイオード、
から成り、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2のトランジスタのチャネル形成領域に相
当し、第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当
し、MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタの
チャネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダイ
オードの他端は導電材料から成る電極から構成され、該
電極は所定の電位を有する配線に接続されていることを
特徴とする。
【0013】尚、「X」が「Y」に相当するとは、
「X」と「Y」とが共有されている構成、あるいは、
「X」と「Y」とが繋がっている構成を指す。例えば、
「第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は
第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し」と
は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
と第2のトランジスタのチャネル形成領域とが共有され
ている構成、あるいは、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域と第2のトランジスタのチャネル形
成領域とが繋がっている構成を指す。以下における説明
においても同様である。
【0014】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのチャネル形成領域
の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に
依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移
が生じる材料が、MIS形ダイオードの一端と他端との
間に介在している。そして、半導体メモリセルには、第
1の情報又は第2の情報の2値情報が記憶され、半導体
メモリセルに記憶すべき第1の情報は第1のトランジス
タのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、半導体メ
モリセルに記憶すべき第2の情報は第1のトランジスタ
のチャネル形成領域の第2の電位に対応し、第1のト
ランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の電位であ
る場合には、MIS形ダイオードの他端から一端へキャ
リアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増倍が生
じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存して第1
のトランジスタのチャネル形成領域には正孔若しくは電
子が蓄積され、第1のトランジスタのチャネル形成領域
の電位が略第1の電位に保持され、第1のトランジス
タのチャネル形成領域の電位が第2の電位である場合に
は、MIS形ダイオードの一端から他端へ前記キャリア
と逆極性のキャリアが遷移する結果、第1のトランジス
タのチャネル形成領域の電位が第2の電位に保持される
構成とすることが好ましい。
【0015】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート部と第2の
トランジスタのゲート部とはワード線に接続され、第1
のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域はビット
線に接続され、第2のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域は書き込み情報設定線に接続され、MIS形
ダイオードの他端は高抵抗素子を介して所定の電位を有
する配線に接続されている構成とすることができる。あ
るいは又、第1のトランジスタのゲート部と第2のトラ
ンジスタのゲート部とはワード線に接続され、第1のト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域はビット線に
接続され、第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
ン領域は書き込み情報設定線に接続され、MIS形ダイ
オードの他端は高抵抗素子を介して所定の電位を有する
配線に接続されている構成とすることもできる。MIS
形ダイオードに過剰な電流が流れる危険性があるバイア
ス条件のときには、この高抵抗素子を設けることが望ま
しい。更には、ダイオードを更に備え、第1のトランジ
スタのゲート部と第2のトランジスタのゲート部とはワ
ード線に接続され、第1のトランジスタの一方のソース
/ドレイン領域はダイオードを介して書き込み情報設定
線に接続され、第1のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域はビット線に接続され、第2のトランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線に
接続され、MIS形ダイオードの他端は高抵抗素子を介
して所定の電位を有する配線に接続されている構成とす
ることもできる。あるいは又、ダイオードを更に備え、
書き込み情報設定線はビット線を兼用しており、第1の
トランジスタのゲート部と第2のトランジスタのゲート
部とはワード線に接続され、第1のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域はダイオードを介して書き込み
情報設定線に接続され、第2のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は書き込み情報設定線に接続され、
MIS形ダイオードの他端は高抵抗素子を介して所定の
電位を有する配線に接続されている構成とすることもで
きる。高抵抗素子を介してMIS形ダイオードの他端を
第3の配線に接続することによって、後述するワイドギ
ャップ薄膜の特性劣化を防止することができる。
【0016】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート部と第2の
トランジスタのゲート部とを個別に設けてもよいが、半
導体メモリセルの大きさを小さくするために、第1のト
ランジスタと第2のトランジスタとはゲート部を共有し
ている構成とすることが好ましい。
【0017】また、MIS形ダイオードを構成する第1
のトランジスタのチャネル形成領域の延在部と電極との
間には、ワイドギャップ薄膜が形成されていることが好
ましい。即ち、ワイドギャップ薄膜は、第1のトランジ
スタのチャネル形成領域の電位とMIS形ダイオードの
他端の電位との電位差に依存してMIS形ダイオードに
キャリアのトンネル遷移が生じる材料から構成されてい
ることが好ましい。
【0018】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図を
図1に示すように、(1)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、
該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第
1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソ
ース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量
結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第
2のトランジスタ、並びに、(3)情報保持用のMIS
形ダイオード、から成り、(a)第1導電形を有する半
導体性の第1の領域、(b)第1の領域と接し、第2導
電形を有する半導体性の第2の領域、(c)第2の領域
とは離間した第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の
領域、並びに、(d)第1の領域とは離間した第2の領
域の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接
する半導体性又は導電性の第4の領域、を有する半導体
メモリセルであって、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域と第3の領
域とで挟まれた第1の領域の表面領域から構成され、
(A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
ン領域は、第4の領域から構成され、(A−3)第1の
トランジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表
面領域と第4の領域とで挟まれた第2の領域の表面領域
から構成され、(A−4)第1のトランジスタのゲート
部は、第1のトランジスタのチャネル形成領域の上方に
絶縁膜を介して設けられており、(B−1)第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域を構成する第2の領域の該
表面領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成
され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領
域は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、
(B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
設けられており、(C−1)MIS形ダイオードの一端
は、第2の領域の一部分から構成され、(C−2)MI
S形ダイオードの他端を構成する電極は、ワイドギャッ
プ薄膜を介して、MIS形ダイオードの一端を構成する
第2の領域の該一部分と対向して設けられており、
(D)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
接続され、(E)第3の領域は、書き込み情報設定線に
接続され、(F)第4の領域は、第2の配線に接続さ
れ、(G)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
は、所定の電位を有する第3の配線に接続され、(H)
第1の領域は、第4の配線に接続されていることを特徴
とする。尚、図面において、書き込み情報設定線を「W
ISL」で表す。
【0019】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第2の配線をメモリセル選択用の配線
(所謂ビット線)とし、第4の配線に第2の所定の電位
を加える構成とすることができる。あるいは又、第2の
配線に第2の所定の電位を加え、第4の配線をメモリセ
ル選択用の配線(所謂ビット線)とする構成とすること
ができる。
【0020】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第3の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図を
図4に示すように、(1)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、
該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第
1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソ
ース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量
結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第
2のトランジスタ、並びに、(3)情報保持用のMIS
形ダイオード、から成り、(a)第1導電形を有する半
導体性の第1の領域、(b)第1の領域と接し、第2導
電形を有する半導体性の第2の領域、(c)第2の領域
とは離間した第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の
領域、(d)第1の領域とは離間した第2の領域の表面
領域に設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4
の領域、並びに、(e)第4の領域の表面領域に設けら
れた、第2導電形を有する半導体性のMIS形ダイオー
ド構成領域、を有する半導体メモリセルであって、(A
−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第2の領域と第3の領域とで挟まれた第1の領域
の表面領域から構成され、(A−2)第1のトランジス
タの他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟ま
れた第2の領域の表面領域から構成され、(A−4)第
1のトランジスタのゲート部は、第1のトランジスタの
チャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して設けられてお
り、(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域
を構成する第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の該
表面領域から構成され、(B−4)第2のトランジスタ
のゲート部は、第2のトランジスタのチャネル形成領域
の上方に絶縁膜を介して設けられており、(C−1)M
IS形ダイオードの一端は、MIS形ダイオード構成領
域から構成され、(C−2)MIS形ダイオードの他端
を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介して、MI
S形ダイオードの一端を構成するMIS形ダイオード構
成領域と対向して設けられており、(D)第1のトラン
ジスタのゲート部及び第2のトランジスタのゲート部
は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、(E)
第2の領域は、MIS形ダイオード構成領域と接続さ
れ、(F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続さ
れ、(G)第4の領域は、第2の配線に接続され、
(H)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
定の電位を有する第3の配線に接続され、(I)第1の
領域は、第4の配線に接続されていることを特徴とす
る。
【0021】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第2の配線をメモリセル選択用の配線
(所謂ビット線)とし、第4の配線に第2の所定の電位
を加える構成とすることができる。あるいは又、第2の
配線に第2の所定の電位を加え、第4の配線をメモリセ
ル選択用の配線(所謂ビット線)とする構成とすること
ができる。
【0022】本発明の第2の態様若しくは第3の態様に
係る半導体メモリセルにおいては、MIS形ダイオード
の他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜WGの特
性劣化を防止するために、高抵抗素子を介して第3の配
線に接続されていることが好ましい。尚、MIS形ダイ
オードの他端を構成する電極と高抵抗素子とは一体に形
成され、且つ、シリコン薄膜(例えばポリシリコン薄
膜)から成ることが、配線構造の簡素化の観点から望ま
しい。更には、シリコン薄膜には、第1導電形の不純物
が含有されていることが好ましい。
【0023】本発明の第2の態様若しくは第3の態様に
係る半導体メモリセルにおいては、第1のトランジスタ
のゲート部と第2のトランジスタのゲート部を個別に設
けてもよいが、半導体メモリセルの大きさを小さくする
ために、第1のトランジスタのゲート部と第2のトラン
ジスタのゲート部とは、第1の領域と第4の領域、及
び、第2の領域と第3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介
して設けられており、第1のトランジスタと第2のトラ
ンジスタとで共有されている構成とすることが好まし
い。
【0024】本発明の第2の態様若しくは第3の態様に
係る半導体メモリセルにおいては、それらの原理図を図
2あるいは図5に示すように、第1の領域と第3の領域
とによってダイオードが構成され、第1の領域は、第4
の配線に接続される代わりに、第3の領域を介して書き
込み情報設定線に接続されている構成とすることが、配
線構造の簡素化の点から好ましい。尚、このダイオード
からの注入キャリアが半導体メモリセルをラッチアップ
させる可能性が存在する場合には、それらの原理図を図
3あるいは図6に示すように、第1の領域、及び第1の
領域の表面領域に設けられたダイオード構成領域から構
成された多数キャリア・ダイオード(多数キャリアが流
れるショットキ・ダイオードやヘテロ接合ダイオードを
意味する。以下においても同様である。)を更に備え、
第1の領域は、第4の配線に接続される代わりに、該ダ
イオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接続さ
れている構成とすることが好ましい。ここで、このダイ
オード構成領域は書き込み情報設定線の一部分と共通で
ある構造(言い換えれば、ダイオード構成領域と書き込
み情報設定線の一部分とが共通に形成された構造)とす
ることもできる。
【0025】尚、本発明の第2の態様若しくは第3の態
様に係る半導体メモリセルにおいては、ワイドギャップ
薄膜は、第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位
とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に依存し
てMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移が生じ
る材料から構成されていることが好ましい。そして、半
導体メモリセルには第1の情報又は第2の情報の2値情
報が記憶され、半導体メモリセルに記憶すべき第1の情
報は第1のトランジスタのチャネル形成領域の第1の電
位に対応し、半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報
は、第1のトランジスタのチャネル形成領域の第2の電
位に対応し、第1のトランジスタのチャネル形成領域
の電位が第1の電位である場合には、MIS形ダイオー
ドの他端から一端へキャリアのトンネル遷移が生じる結
果、キャリア増倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の
導電形に依存して第1のトランジスタのチャネル形成領
域には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジス
タのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
れ、第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が
第2の電位である場合には、MIS形ダイオードの一端
から他端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する
結果、第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が
第2の電位に保持される構成とすることが好ましい。
【0026】あるいは又、本発明の第2の態様若しくは
第3の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第2の
領域の下に、第1導電形の第1の高濃度不純物含有層が
設けられていることが、第1のトランジスタのチャネル
形成領域に蓄積される電位あるいは電荷の増加を図るこ
とができる面から好ましい。
【0027】また、本発明の第2の態様若しくは第3の
態様に係る半導体メモリセルにおいては、第2の領域が
第1の領域の表面領域に設けられている構成、あるいは
又、第1の領域が第2の領域の表面領域に設けられてい
る構成とすることができる。前者の場合、第1の領域の
下に、第1導電形の第2の高濃度不純物含有層が設けら
れていることが、配線構造の簡素化の点から好ましい。
即ち、第1導電形の第2の高濃度不純物含有層を第4の
配線とすることによって、第1の領域と第4の配線との
接続を簡素化することができる。
【0028】尚、本発明の第2の態様若しくは第3の態
様に係る半導体メモリセルにおいては、第3の領域は、
シリサイドや金属、金属化合物から構成されていてもよ
いが、半導体から構成されていることが好ましい。ま
た、本発明の第2の態様に係る半導体メモリセルにおい
ては、第4の領域は、シリサイドや金属、金属化合物か
ら構成されていてもよいが、半導体から構成されている
ことが好ましい。更には、本発明の第2の態様若しくは
第3の態様に係る半導体メモリセルにおいて、多数キャ
リア・ダイオードを構成するダイオード構成領域を設け
る場合には、このダイオード構成領域は、半導体から構
成されていてもよいが、シリサイドや金属、金属化合物
から構成されることが好ましく、更には、この場合、第
3の領域は半導体から構成されていることが好ましい。
第3の領域が書き込み情報設定線に接続された構造に
は、第3の領域が書き込み情報設定線の一部分と共通で
ある構造(言い換えれば、第3の領域と書き込み情報設
定線の一部分とが共通に形成された構造)も含まれる。
また、本発明の第2の態様に係る半導体メモリセルにお
いては、第4の領域が第2の配線に接続された構造に
は、第4の領域が第2の配線の一部分と共通である構造
(言い換えれば、第4の領域と第2の配線の一部分とが
共通に形成された構造)も含まれる。
【0029】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第4の態様に係る半導体メモリセルは、第1及び第2
の対向する2つの主面を有する半導体層を備え、(1)
ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量
結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し用の第
1のトランジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、
該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第
2導電形のスイッチ用の第2のトランジスタ、並びに、
(3)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、
(a)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
設けられた、第1導電形を有する半導体性の第1の領
域、(b)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体
層に設けられ、第1の領域と接する第2導電形を有する
半導体性の第2の領域、(c)第1の領域の第2の主面
を含む表面領域に第2の領域とは離間して設けられ、且
つ、第1の領域と整流接合を形成して接する半導体性若
しくは導電性の第3の領域、(d)第2の領域の第1の
主面を含む表面領域に第1の領域とは離間して設けら
れ、且つ、第2の領域と整流接合を形成して接する半導
体性若しくは導電性の第4の領域、(e)第1の主面に
形成された第1の絶縁膜上に、第1の領域と第4の領域
を橋渡すごとく設けられた第1のトランジスタのゲート
部、並びに、(f)第2の主面に形成された第2の絶縁
膜上に、第2の領域と第3の領域を橋渡すごとく設けら
れた第2のトランジスタのゲート部、を有する半導体メ
モリセルであって、(A−1)第1のトランジスタの一
方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の第1の主面
を含む表面領域から構成され、(A−2)第1のトラン
ジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域か
ら構成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル
形成領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域と
第4の領域とで挟まれた、第2の領域の第1の主面を含
む表面領域から構成され、(B−1)第2のトランジス
タの一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域の第2
の主面を含む表面領域から構成され、(B−2)第2の
トランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第3の
領域から構成され、(B−3)第2のトランジスタのチ
ャネル形成領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面
領域と第3の領域とで挟まれた、第1の領域の第2の主
面を含む表面領域から構成され、(C−1)MIS形ダ
イオードの一端は、第2の領域の一部分から構成され、
(C−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
られており、(D)第1のトランジスタのゲート部及び
第2のトランジスタのゲート部は、メモリセル選択用の
第1の配線に接続され、(E)第3の領域は書き込み情
報設定線に接続され、(F)第4の領域は、第2の配線
に接続され、(G)MIS形ダイオードの他端を構成す
る電極は、所定の電位を有する第3の配線に接続され、
(H)第1の領域は第4の配線に接続されていることを
特徴とする。
【0030】この本発明の第4の態様に係る半導体メモ
リセルにおいては、第2の配線をメモリセル選択用の配
線(所謂ビット線)とし、第4の配線に第2の所定の電
位を加える構成とすることができる。あるいは又、第2
の配線に第2の所定の電位を加え、第4の配線をメモリ
セル選択用の配線(所謂ビット線)とする構成とするこ
とができる。
【0031】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域と第3の領域とによってダイ
オードが構成され、第1の領域は、第4の配線に接続さ
れる代わりに、第3の領域を介して書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることができ、これによっ
て、配線構造の簡素化を図ることができる。この場合、
第2の配線をメモリセル選択用の配線(所謂ビット線)
とする構成、あるいは、書き込み情報設定線をビット線
と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構
成とすることができる。
【0032】本発明の第4の態様あるいは後述する第2
5の態様〜第29の態様に係る半導体メモリセルにおい
て、ダイオードを設ければ、配線構成の簡素化を図るこ
とができる。尚、本発明の第4の態様あるいは後述する
第25の態様〜第29の態様に係る半導体メモリセルに
おいては、第1の主面側に設けられた第1のトランジス
タのゲート部と、第2の主面側に設けられた第2のトラ
ンジスタのゲート部とは、半導体メモリセル毎に接続さ
れている必要はなく、規定数あるいは規定配置の互いに
隣接する半導体メモリセルの第1のトランジスタのゲー
ト部同士、及び第2のトランジスタのゲート部同士を接
続し、更に、これらをメモリセル選択用の第1の配線に
接続してもよい。
【0033】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいて、第3の領域あるいは第4の領域を導電性の
領域とする場合には、これらの領域をシリサイドや金
属、金属化合物から構成することができる。尚、これら
の領域をシリサイドや金属、金属化合物から構成する場
合であって、しかもこれらの領域が配線と接続されてい
る構造の場合には、これらの領域を配線と共通の材料
(例えば、バリア層、グルーレイヤーとして用いられる
チタンシリサイドやTiN等の材料)から構成すること
もできる。即ち、これらの領域を配線の一部分と共通と
する構造とすることも可能である。
【0034】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第5の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図を
図44〜図50、図61〜図62、あるいは図65〜図
68に示すように、(1)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、
該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第
1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソ
ース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量
結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第
2のトランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャ
ネル領域及びゲート領域を有する電流制御用の接合型ト
ランジスタ、並びに、(4)情報保持用のMIS形ダイ
オード、から成り、第1のトランジスタの一方のソース
/ドレイン領域は、第2のトランジスタのチャネル形成
領域に相当し、且つ、接合型トランジスタの一方のソー
ス/ドレイン領域に相当し、第2のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第1のトランジスタのチャ
ネル形成領域に相当し、且つ、接合型トランジスタの一
方のゲート領域に相当し、MIS形ダイオードの一端は
第1のトランジスタのチャネル形成領域の延在部から構
成され、MIS形ダイオードの他端は導電材料から成る
電極から構成され、該電極は所定の電位を有する配線に
接続されていることを特徴とする。
【0035】本発明の第5の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート部と第2の
トランジスタのゲート部とはメモリセル選択用の第1の
配線(例えば、ワード線)に接続され、第1のトランジ
スタの他方のソース/ドレイン領域は第2の配線に接続
され、MIS形ダイオードの他端は高抵抗素子を介して
所定の電位を有する前記配線に相当する第3の配線に接
続され、接合型トランジスタの他方のゲート領域は第4
の配線に接続され、第1のトランジスタの一方のソース
/ドレイン領域は接合型トランジスタを介して第5の配
線に接続され、第2のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域は書き込み情報設定線に接続されている構成
とすることができる。MIS形ダイオードに過剰な電流
が流れる危険性があるバイアス条件のときには、この高
抵抗素子を設けることが望ましい。また、高抵抗素子を
介してMIS形ダイオードの他端を、所定の電位を有す
る前記第3の配線に接続することによって、後述するワ
イドギャップ薄膜の特性劣化を防止することができる。
尚、第2の配線をビット線とし、第5の配線に第2の所
定の電位を加える構成、あるいは、第5の配線をビット
線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成と
することが好ましい。
【0036】あるいは又、第1のトランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタを介して
第5の配線に接続される代わりに、接合型トランジスタ
及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることもできる。この場合、第2の配線
をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線
をビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位
を加える構成とすることが好ましい。尚、以下の説明に
おいて、ダイオードあるいは後述するpn接合ダイオー
ドや多数キャリア・ダイオードが設けられている場合に
は、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き
込み情報設定線をビット線と兼用させ、第2の配線に第
2の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0037】あるいは又、接合型トランジスタの他方の
ゲート領域は、第4の配線に接続される代わりに、書き
込み情報設定線に接続されている構成とすることもでき
る。この場合、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、接合型トランジスタを介して第5の配線
に接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオ
ードを介して書き込み情報設定線に接続されている構成
とすることができる。
【0038】あるいは又、第1のトランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタを介して
第5の配線に接続される代わりに、接合型トランジスタ
及びダイオードを介して第4の配線に接続されている構
成とすることもできる。
【0039】あるいは又、接合型トランジスタの他方の
ゲート領域は、第4の配線に接続される代わりに、接合
型トランジスタの一方のゲート領域に接続されている構
成とすることもできる。この場合、MIS形ダイオード
の一端と、接合型トランジスタの他方のゲート領域とを
共通とすることができる。尚、これらの場合、第1のト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型ト
ランジスタを介して第5の配線に接続される代わりに、
接合型トランジスタ及びダイオードを介して書き込み情
報設定線に接続されている構成とすることができる。
【0040】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第6の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図を
図92〜図97、図104〜図105、図108〜図1
13、あるいは図126〜図127に示すように、
(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し
用の第1のトランジスタ、(2)ソース/ドレイン領
域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース
/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領
域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部
を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジス
タ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並
びに、(4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成
り、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、
第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
当し、第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当
し、且つ、接合型トランジスタの一方のゲート領域に相
当し、MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタ
のチャネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダ
イオードの他端は導電材料から成る電極から構成され、
該電極は所定の電位を有する配線に接続されていること
を特徴とする。
【0041】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート部及び第2
のトランジスタのゲート部はメモリセル選択用の第1の
配線(例えば、ワード線)に接続され、第1のトランジ
スタの他方のソース/ドレイン領域は接合型トランジス
タを介して第2の配線に接続され、MIS形ダイオード
の他端は、高抵抗素子を介して所定の電位を有する前記
配線に相当する第3の配線に接続され、接合型トランジ
スタの他方のゲート領域は第4の配線に接続され、第1
のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は第5の
配線に接続され、第2のトランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることができる。尚、第2の配線をビット線と
し、第5の配線に第2の所定の電位を加える構成、ある
いは、第5の配線をビット線とし、第2の配線に第2の
所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0042】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第5の配線に接続される代わり
に、ダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることもできる。
【0043】あるいは又、接合型トランジスタの他方の
ゲート領域は、第4の配線に接続される代わりに、書き
込み情報設定線に接続されている構成とすることもでき
る。この場合、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、第5の配線に接続される代わりに、ダイ
オードを介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることもできる。
【0044】あるいは又、接合型トランジスタの他方の
ゲート領域は、第4の配線に接続される代わりに、接合
型トランジスタの一方のゲート領域に接続されている構
成とすることもできる。この場合、MIS形ダイオード
の一端と、接合型トランジスタの他方のゲート領域とを
共通とすることができる。尚、これらの場合、第1のト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第5の配
線に接続される代わりに、ダイオードを介して書き込み
情報設定線に接続されている構成とすることもできる。
【0045】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第7の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図を
図132及び図133に示すように、(1)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲ
ート部を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラン
ジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル
形成領域と容量結合したゲート部を有する第2導電形の
スイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲー
ト部を有する第2導電形の電流制御用の第3のトランジ
スタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、
並びに、(5)情報保持用のMIS形ダイオード、から
成り、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当
し、第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域
は、接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域
に相当し、第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域に相
当し、且つ、接合型トランジスタの一方のゲート領域に
相当し、且つ、第3のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域に相当し、第3のトランジスタの他方のソー
ス/ドレイン領域は、接合型トランジスタの他方のゲー
ト領域に相当し、MIS形ダイオードの一端は第1のト
ランジスタのチャネル形成領域の延在部から構成され、
MIS形ダイオードの他端は導電材料から成る電極から
構成され、該電極は所定の電位を有する配線に接続され
ていることを特徴とする。
【0046】本発明の第7の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート部、第2の
トランジスタのゲート部及び第3のトランジスタのゲー
ト部はメモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード
線)に接続され、第1のトランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は接合型トランジスタを介して第2の配線
に接続され、MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子
を介して所定の電位を有する前記配線に相当する第3の
配線に接続され、第1のトランジスタの一方のソース/
ドレイン領域は第4の配線に接続され、第2のトランジ
スタの他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設定
線に接続されている構成とすることができる。尚、第2
の配線をビット線とし、第4の配線に第2の所定の電位
を加える構成、あるいは、第4の配線をビット線とし、
第2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすること
が好ましい。
【0047】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第4の配線に接続される代わり
に、ダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることもできる。
【0048】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第8の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図を
図138〜図139に示すように、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲー
ト部を有する第1導電形の読み出し用の第1のトランジ
スタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイ
ン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間
する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形
成領域と容量結合したゲート部を有する第2導電形のス
イッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレイ
ン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソ
ース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成
領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート
部を有する第2導電形の電流制御用の第3のトランジス
タ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並
びに、(5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成
り、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、
第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
当し、第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当
し、且つ、接合型トランジスタの一方のゲート領域に相
当し、且つ、第3のトランジスタの一方のソース/ドレ
イン領域に相当し、第3のトランジスタの他方のソース
/ドレイン領域は、接合型トランジスタの他方のゲート
領域に相当し、MIS形ダイオードの一端は第3のトラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域に相当し、MI
S形ダイオードの他端は導電材料から成る電極から構成
され、該電極は所定の電位を有する配線に接続されてい
ることを特徴とする。
【0049】本発明の第8の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート部、第2の
トランジスタのゲート部及び第3のトランジスタのゲー
ト部はメモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード
線)に接続され、第1のトランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は接合型トランジスタを介して第2の配線
に接続され、MIS形ダイオードの他端は高抵抗素子を
介して所定の電位を有する前記配線に相当する第3の配
線に接続され、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は第4の配線に接続され、第2のトランジス
タの他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることができる。尚、第2の
配線をビット線とし、第4の配線に第2の所定の電位を
加える構成、あるいは、第4の配線をビット線とし、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0050】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第4の配線に接続される代わり
に、ダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることもできる。
【0051】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第9の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図を
図144〜図147、あるいは図156〜図157に示
すように、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ド
レイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を
離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネ
ル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導電形
の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲ
ート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトラン
ジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及
びゲート領域を有する電流制御用の第1の接合型トラン
ジスタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及
びゲート領域を有する電流制御用の第2の接合型トラン
ジスタ、並びに、(5)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、第2のトランジスタのチャネル形成領域
に相当し、且つ、第1の接合型トランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域に相当し、第1のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジス
タの一方のソース/ドレイン領域に相当し、第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域に相当し、且つ、第1の接
合型トランジスタの一方のゲート領域に相当し、且つ、
第2の接合型トランジスタの一方のゲート領域に相当
し、MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタの
チャネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダイ
オードの他端は導電材料から成る電極から構成され、該
電極は所定の電位を有する配線に接続されていることを
特徴とする。
【0052】本発明の第9の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート部及び第2
のトランジスタのゲート部はメモリセル選択用の第1の
配線(例えば、ワード線)に接続され、第1のトランジ
スタの他方のソース/ドレイン領域は第2の接合型トラ
ンジスタを介して第2の配線に接続され、MIS形ダイ
オードの他端は、高抵抗素子を介して所定の電位を有す
る前記配線に相当する第3の配線に接続され、第2の接
合型トランジスタの他方のゲート領域は第4の配線に接
続され、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン
領域は第1の接合型トランジスタを介して第5の配線に
接続され、第1の接合型トランジスタの他方のゲート領
域は書き込み情報設定線に接続され、第2のトランジス
タの他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることができる。あるいは
又、第2の接合型トランジスタの他方のゲート領域は、
第4の配線に接続される代わりに、第2の接合型トラン
ジスタの一方のゲート領域に接続されている構成とする
こともできる。この場合、MIS形ダイオードの一端
と、接合型トランジスタの他方のゲート領域とを共通と
することができる。尚、これらの場合、第2の配線をビ
ット線とし、第5の配線に第2の所定の電位を加える構
成、あるいは、第5の配線をビット線とし、第2の配線
に第2の所定の電位を加える構成とすることが好まし
い。また、これらの場合、第1のトランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタを
介して第5の配線に接続される代わりに、第1の接合型
トランジスタ及びダイオードを介して書き込み情報設定
線に接続される構成とすることができる。
【0053】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第10の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図
を図162〜図164に示すように、(1)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲ
ート部を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラン
ジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル
形成領域と容量結合したゲート部を有する第2導電形の
スイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲー
ト部を有する第2導電形の電流制御用の第3のトランジ
スタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジ
スタ、(5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
スタ、並びに、(6)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、第2のトランジスタのチャネル形成領域
に相当し、且つ、第1の接合型トランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域に相当し、第1のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジス
タの一方のソース/ドレイン領域に相当し、第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域に相当し、且つ、第1の接
合型トランジスタの一方のゲート領域に相当し、且つ、
第2の接合型トランジスタの一方のゲート領域に相当
し、且つ、第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域に相当し、第3のトランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタの他方のゲ
ート領域に相当し、MIS形ダイオードの一端は第1の
トランジスタのチャネル形成領域の延在部から構成さ
れ、MIS形ダイオードの他端は導電材料から成る電極
から構成され、該電極は所定の電位を有する配線に接続
されていることを特徴とする。
【0054】本発明の第10の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1のトランジスタのゲート部、第2
のトランジスタのゲート部及び第3のトランジスタのゲ
ート部はメモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続され、第1のトランジスタの他方のソース
/ドレイン領域は第2の接合型トランジスタを介して第
2の配線に接続され、MIS形ダイオードの他端は高抵
抗素子を介して所定の電位を有する前記配線に相当する
第3の配線に接続され、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は第1の接合型トランジスタを介し
て第4の配線に接続され、第2のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線に接続さ
れ、第1の接合型トランジスタの他方のゲート領域は書
き込み情報設定線に接続されている構成とすることがで
きる。尚、第2の配線をビット線とし、第4の配線に第
2の所定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線を
ビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える
構成とすることが好ましい。
【0055】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタを介
して第4の配線に接続される代わりに、第1の接合型ト
ランジスタ及びダイオードを介して書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることもできる。
【0056】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第11の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図
を図169〜図171に示すように、(1)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲ
ート部を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラン
ジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル
形成領域と容量結合したゲート部を有する第2導電形の
スイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲー
ト部を有する第2導電形の電流制御用の第3のトランジ
スタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジ
スタ、(5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
スタ、並びに、(6)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、第2のトランジスタのチャネル形成領域
に相当し、且つ、第1の接合型トランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域に相当し、第1のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジス
タの一方のソース/ドレイン領域に相当し、第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域に相当し、且つ、第1の接
合型トランジスタの一方のゲート領域に相当し、且つ、
第2の接合型トランジスタの一方のゲート領域に相当
し、且つ、第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域に相当し、第3のトランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタの他方のゲ
ート領域に相当し、MIS形ダイオードの一端は第3の
トランジスタの他方のソース/ドレイン領域に相当し、
MIS形ダイオードの他端は導電材料から成る電極から
構成され、該電極は所定の電位を有する配線に接続され
ていることを特徴とする。
【0057】本発明の第11の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1のトランジスタのゲート部、第2
のトランジスタのゲート部及び第3のトランジスタのゲ
ート部はメモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続され、第1のトランジスタの他方のソース
/ドレイン領域は第2の接合型トランジスタを介して第
2の配線に接続され、MIS形ダイオードの他端は高抵
抗素子を介して所定の電位を有する前記配線に相当する
第3の配線に接続され、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は第1の接合型トランジスタを介し
て第4の配線に接続され、第2のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線に接続さ
れ、第1の接合型トランジスタの他方のゲート領域は書
き込み情報設定線に接続されている構成とすることがで
きる。尚、第2の配線をビット線とし、第4の配線に第
2の所定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線を
ビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える
構成とすることが好ましい。
【0058】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタを介
して第4の配線に接続される代わりに、第1の接合型ト
ランジスタ及びダイオードを介して書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることもできる。
【0059】本発明の第5の態様〜第7の態様、第9の
態様及び第10の態様に係る半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位とM
IS形ダイオードの他端の電位との電位差に依存してM
IS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移が生じる材
料が、MIS形ダイオードの一端と他端との間に介在す
る。即ち、MIS形ダイオードは、かかる材料と、第1
のトランジスタのチャネル形成領域の延在部と、電極と
から構成されている。そして、半導体メモリセルには第
1の情報又は第2の情報の2値情報が記憶され、半導体
メモリセルに記憶すべき第1の情報は第1のトランジス
タのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、半導体メ
モリセルに記憶すべき第2の情報は第1のトランジスタ
のチャネル形成領域の第2の電位に対応し、第1のト
ランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の電位であ
る場合には、MIS形ダイオードの他端から一端へキャ
リアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増倍が生
じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存して第1
のトランジスタのチャネル形成領域の前記延在部には正
孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジスタのチャ
ネル形成領域の電位が略第1の電位に保持され、第1
のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の電位
である場合には、MIS形ダイオードの一端から他端へ
前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、第1
のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の電位
に保持される構成とすることが好ましい。
【0060】一方、本発明の第8の態様及び第11の態
様に係る半導体メモリセルにおいては、第3のトランジ
スタの他方のソース/ドレイン領域の電位とMIS形ダ
イオードの他端の電位との電位差に依存してMIS形ダ
イオードにキャリアのトンネル遷移が生じる材料が、M
IS形ダイオードの一端と他端との間に介在する。即
ち、MIS形ダイオードは、かかる材料と、第3のトラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域と、電極とから
構成されている。そして、半導体メモリセルには第1の
情報又は第2の情報の2値情報が記憶され、半導体メモ
リセルに記憶すべき第1の情報は第1のトランジスタの
チャネル形成領域の第1の電位に対応し、半導体メモリ
セルに記憶すべき第2の情報は第1のトランジスタのチ
ャネル形成領域の第2の電位に対応し、第1のトラン
ジスタのチャネル形成領域の電位が第1の電位である場
合には、MIS形ダイオードの他端から一端へキャリア
のトンネル遷移が生じる結果、キャリア増倍が生じ、M
IS形ダイオードの一端の導電形に依存して第3のトラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域には正孔若しく
は電子が蓄積され、第1のトランジスタのチャネル形成
領域の電位が略第1の電位に保持され、第1のトラン
ジスタのチャネル形成領域の電位が第2の電位である場
合には、MIS形ダイオードの一端から他端へ前記キャ
リアと逆極性のキャリアが遷移する結果、第1のトラン
ジスタのチャネル形成領域の電位が第2の電位に保持さ
れる構成とすることが好ましい。
【0061】本発明の第5の態様〜第11の態様に係る
半導体メモリセルにおいては、MIS形ダイオードを構
成する第1のトランジスタのチャネル形成領域の延在部
あるいは第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン
領域と電極との間には、ワイドギャップ薄膜が形成され
ていることが好ましい。即ち、ワイドギャップ薄膜は、
第1のトランジスタのチャネル形成領域あるいは第3の
トランジスタの他方のソース/ドレイン領域の電位とM
IS形ダイオードの他端の電位との電位差に依存してM
IS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移が生じる材
料から構成されていることが好ましい。
【0062】本発明の第5の態様、第6の態様あるいは
第9の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第1の
トランジスタのゲート部と第2のトランジスタのゲート
部とを個別に設けてもよいが、半導体メモリセルの大き
さを小さくするために、第1のトランジスタと第2のト
ランジスタとはゲート部を共有している構成とすること
が好ましい。また、本発明の第7の態様、第8の態様、
第10の態様あるいは第11の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1のトランジスタのゲート部と第2
のトランジスタのゲート部と第3のトランジスタのゲー
ト部とを個別に設けてもよいが、半導体メモリセルの大
きさを小さくするために、第1のトランジスタと第2の
トランジスタと第3のトランジスタはゲート部を共有し
ている構成とすることが好ましい。
【0063】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第12の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソー
ス/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、
且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチ
ャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合
したゲート部を有する第1導電形の読み出し用の第1の
トランジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第2導
電形のスイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース
/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート領域を有する
電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、(4)情報
保持用のMIS形ダイオード、から成り、(a)第2導
電形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域
の表面領域に設けられた、第1導電形を有する半導体性
の第2の領域、(c)第2の領域の表面領域に設けら
れ、且つ、整流接合を形成して接する第3の領域、
(d)第1の領域の表面領域に第2の領域と離間して設
けられ、且つ、整流接合を形成して接する第4の領域、
並びに、(e)第2の領域の表面領域に第3の領域と離
間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接合を形成し
て接する第5の領域、を有する。
【0064】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域の表面領域
の一部から構成され、(A−2)第1のトランジスタの
他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成さ
れ、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域
は、第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域とで挟
まれた第1の領域の表面領域の一部から構成され、(A
−4)第1のトランジスタのゲート部は、第1のトラン
ジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して設け
られており、(B−1)第2のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域の他の部
分から構成され、(B−2)第2のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成され、
(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域とで挟
まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成され、
(B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
設けられており、(C−1)接合型トランジスタのゲー
ト領域は、第5の領域、及び、該第5の領域と対向する
第1の領域の部分から構成され、(C−2)接合型トラ
ンジスタのチャネル領域は、第5の領域と第1の領域の
該部分とで挟まれた第2の領域の一部から構成され、
(C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域を構成する第2の領域の表面領域の該一部か
ら構成され、(C−4)接合型トランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネル
領域の他端から延びる第2の領域の部分から構成され、
(D−1)MIS形ダイオードの一端は、第1の領域の
一部分から構成され、(D−2)MIS形ダイオードの
他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介して、
MIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域の該一
部分と対向して設けられており、(E)第1のトランジ
スタのゲート部及び第2のトランジスタのゲート部は、
メモリセル選択用の第1の配線に接続され、(F)第3
の領域は、書き込み情報設定線に接続され、(G)第4
の領域は、第2の配線に接続され、(H)MIS形ダイ
オードの他端を構成する電極は、所定の電位を有する第
3の配線に接続され、(I)第5の領域は、第4の配線
に接続されていることを特徴とする。尚、第2の領域を
第5の配線に接続し、第2の配線をビット線とし、第5
の配線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第
5の配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0065】本発明の第12の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第2の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第2の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・
ダイオード(多数キャリアが流れるショットキ・ダイオ
ードやヘテロ接合ダイオード)が構成され、第2の領域
は、該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることが好ましい。ここで、
このダイオード構成領域は書き込み情報設定線の一部分
と共通である構造(言い換えれば、ダイオード構成領域
と書き込み情報設定線の一部分とが共通に形成された構
造)とすることもできる。
【0066】あるいは又、本発明の第12の態様に係る
半導体メモリセルにおいて、第2の領域の表面領域に設
けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域
を更に有し、該ダイオード構成領域と第2の領域とによ
ってダイオードが構成され、第2の領域は、該ダイオー
ド構成領域を介して第4の配線に接続されている構成と
することもできる。
【0067】あるいは又、本発明の第12の態様に係る
半導体メモリセルにおいては、第5の領域は、第4の配
線に接続される代わりに、第1の領域に接続されている
構成とすることもできる。あるいは又、第5の領域は、
第4の配線に接続される代わりに、書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることもできる。これらの場
合、第2の領域と第3の領域との間でダイオードが形成
され、第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報
設定線に接続されている構成とすることができる。尚、
このダイオードからの注入キャリアが半導体メモリセル
をラッチアップさせる可能性が存在する場合には、第2
の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接す
るダイオード構成領域を更に有し、該ダイオード構成領
域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイオードが
構成され、第2の領域は、該ダイオード構成領域を介し
て書き込み情報設定線に接続されている構成とすること
が好ましい。
【0068】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第13の態様に係る半導体メモリセルにおいては、M
IS形ダイオードの一端が第5の領域から構成されてい
る点が、本発明の第12の態様に係る半導体メモリセル
と相違する。即ち、本発明の第13の態様に係る半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート領域を有する電流制御用の接合型トランジ
スタ、並びに、(4)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、(a)第2導電形を有する半導体性の第
1の領域、(b)第1の領域の表面領域に設けられた、
第1導電形を有する半導体性の第2の領域、(c)第2
の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成し
て接する第3の領域、(d)第1の領域の表面領域に第
2の領域と離間して設けられ、且つ、整流接合を形成し
て接する第4の領域、並びに、(e)第2の領域の表面
領域に第3の領域と離間して設けられた、第2導電形を
有する半導体性の第5の領域、を有する。
【0069】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域の表面領域
の一部から構成され、(A−2)第1のトランジスタの
他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成さ
れ、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域
は、第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域とで挟
まれた第1の領域の表面領域の一部から構成され、(A
−4)第1のトランジスタのゲート部は、第1のトラン
ジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して設け
られており、(B−1)第2のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域の他の部
分から構成され、(B−2)第2のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成され、
(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域とで挟
まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成され、
(B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
設けられており、(C−1)接合型トランジスタのゲー
ト領域は、第5の領域、及び、該第5の領域と対向する
第1の領域の部分から構成され、(C−2)接合型トラ
ンジスタのチャネル領域は、第5の領域と第1の領域の
該部分とで挟まれた第2の領域の一部から構成され、
(C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域を構成する第2の領域の表面領域の該一部か
ら構成され、(C−4)接合型トランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネル
領域の他端から延びる第2の領域の部分から構成され、
(D−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の領域か
ら構成され、(D−2)MIS形ダイオードの他端を構
成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形
ダイオードの一端を構成する第5の領域と対向して設け
られており、(E)第1のトランジスタのゲート部及び
第2のトランジスタのゲート部は、メモリセル選択用の
第1の配線に接続され、(F)第3の領域は、書き込み
情報設定線に接続され、(G)第4の領域は、第2の配
線に接続され、(H)第5の領域は、第1の領域に接続
され、(I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
は、所定の電位を有する第3の配線に接続されているこ
とを特徴とする。
【0070】本発明の第13の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第2の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第2の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第2の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることが好ましい。
【0071】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第14の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第
5の領域が省略されている点、及び、第1のトランジス
タと第2のトランジスタとでゲート部が共有されている
点が、本発明の第12の態様に係る半導体メモリセルと
相違する。即ち、本発明の第14の態様に係る半導体メ
モリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/
ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域
を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャ
ネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導電
形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース/
ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート領域を有する電流制御用の接合型トランジ
スタ、並びに、(4)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、(a)第1導電形を有する半導体性の第
1の領域、(b)第1の領域と接し、第2導電形を有す
る半導体性の第2の領域、(c)第1の領域の表面領域
に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する第3の領
域、(d)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整
流接合を形成して接する第4の領域、並びに、(e)第
1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第3の領域
を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1のトラン
ジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲート部、
を有する。
【0072】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成され、
(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
の領域の表面領域から構成され、(B−1)第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域を構成する第2の領域の該
表面領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成
され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領
域は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、
(C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第3の
領域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域の部分
から構成され、(C−2)接合型トランジスタのチャネ
ル領域は、第3の領域と第2の領域の該部分とで挟まれ
た第1の領域の一部から構成され、(C−3)接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型ト
ランジスタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1
のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構成す
る第1の領域の該表面領域から構成され、(C−4)接
合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、接
合型トランジスタのチャネル領域の他端から延びる第1
の領域の部分から構成され、(D−1)MIS形ダイオ
ードの一端は、第2の領域の一部分若しくは第2の領域
の延在部から構成され、(D−2)MIS形ダイオード
の他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介し
て、MIS形ダイオードの一端を構成する第2の領域の
該一部分若しくは第2の領域の延在部と対向して設けら
れており、(E)ゲート部は、メモリセル選択用の第1
の配線に接続され、(F)第3の領域は、書き込み情報
設定線に接続され、(G)第4の領域は、第2の配線に
接続され、(H)MIS形ダイオードの他端を構成する
電極は、所定の電位を有する第3の配線に接続されてい
ることを特徴とする。尚、第1の領域を第5の配線に接
続し、第2の配線をビット線とし、第5の配線に第2の
所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配線をビッ
ト線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成
とすることが好ましい。
【0073】本発明の第14の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第1の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第1の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることが好ましい。
【0074】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第15の態様に係る半導体メモリセルにおいては、電
流制御用の接合型トランジスタが設けられている位置
が、本発明の第12の態様に係る半導体メモリセルと相
違している。即ち、本発明の第15の態様に係る半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート領域を有する電流制御用の接合型トランジ
スタ、並びに、(4)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、(a)第2導電形を有する半導体性の第
1の領域、(b)第1の領域の表面領域に設けられた、
第1導電形を有する半導体性の第2の領域、(c)第2
の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接す
る第3の領域、(d)第1の領域の表面領域に第2の領
域と離間して設けられた、第1導電形を有する半導体性
の第4の領域、並びに、(e)第4の領域の表面領域に
設けられ、整流接合を形成して接する第5の領域、を有
する。
【0075】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域の表面領域
の一部から構成され、(A−2)第1のトランジスタの
他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成さ
れ、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域
は、第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域の該表
面領域とで挟まれた第1の領域の表面領域の一部から構
成され、(A−4)第1のトランジスタのゲート部は、
第1のトランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜
を介して設けられており、(B−1)第2のトランジス
タの一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面
領域の他の部分から構成され、(B−2)第2のトラン
ジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域か
ら構成され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル
形成領域は、第1の領域の表面領域の該他の部分と第3
の領域とで挟まれた第2の領域の表面領域の他の部分か
ら構成され、(B−4)第2のトランジスタのゲート部
は、第2のトランジスタのチャネル形成領域の上方に絶
縁膜を介して設けられており、(C−1)接合型トラン
ジスタのゲート領域は、第5の領域、及び、該第5の領
域と対向する第1の領域の部分から構成され、(C−
2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5の領域
と第1の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の一部か
ら構成され、(C−3)接合型トランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネル
領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の該表面
領域から構成され、(C−4)接合型トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチ
ャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成
され、(D−1)MIS形ダイオードの一端は、第1の
領域の一部分から構成され、(D−2)MIS形ダイオ
ードの他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介
して、MIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域
の該一部分と対向して設けられており、(E)第1のト
ランジスタのゲート部及び第2のトランジスタのゲート
部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、
(F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、
(G)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
れ、(H)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
は、所定の電位を有する第3の配線に接続され、(I)
第5の領域は、第4の配線に接続されていることを特徴
とする。尚、第2の領域を第5の配線に接続し、第2の
配線をビット線とし、第5の配線に第2の所定の電位を
加える構成、あるいは、第5の配線をビット線とし、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0076】本発明の第15の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第2の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第2の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第2の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることが好ましい。
【0077】更には、本発明の第15の態様に係る半導
体メモリセルにおいては、第5の領域は、第4の配線に
接続される代わりに、書き込み情報設定線に接続されて
いる構成とすることができ、あるいは又、第5の領域
は、第4の配線に接続される代わりに、第1の領域に接
続されている構成とすることができる。これらの場合、
第2の領域と第3の領域との間でダイオードが形成さ
れ、第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設
定線に接続されている構成とすることができる。尚、こ
のダイオードからの注入キャリアが半導体メモリセルを
ラッチアップさせる可能性が存在する場合には、第2の
領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接する
ダイオード構成領域を更に有し、該ダイオード構成領域
と第2の領域とによって多数キャリア・ダイオードが構
成され、第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
好ましい。
【0078】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第16の態様に係る半導体メモリセルにおいては、M
IS形ダイオードの一端が第5の領域から構成されてい
る点が、本発明の第15の態様に係る半導体メモリセル
と相違する。即ち、本発明の第16の態様に係る半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート領域を有する電流制御用の接合型トランジ
スタ、並びに、(4)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、(a)第2導電形を有する半導体性の第
1の領域、(b)第1の領域の表面領域に設けられた、
第1導電形を有する半導体性の第2の領域、(c)第2
の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接す
る第3の領域、(d)第1の領域の表面領域に第2の領
域と離間して設けられた、第1導電形を有する半導体性
の第4の領域、並びに、(e)第4の領域の表面領域に
設けられた、第2導電形を有する半導体性の第5の領
域、を有する。
【0079】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域の表面領域
の一部から構成され、(A−2)第1のトランジスタの
他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成さ
れ、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域
は、第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域の該表
面領域とで挟まれた第1の領域の表面領域の一部から構
成され、(A−4)第1のトランジスタのゲート部は、
第1のトランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜
を介して設けられており、(B−1)第2のトランジス
タの一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面
領域の他の部分から構成され、(B−2)第2のトラン
ジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域か
ら構成され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル
形成領域は、第1の領域の表面領域の該他の部分と第3
の領域とで挟まれた第2の領域の表面領域の他の部分か
ら構成され、(B−4)第2のトランジスタのゲート部
は、第2のトランジスタのチャネル形成領域の上方に絶
縁膜を介して設けられており、(C−1)接合型トラン
ジスタのゲート領域は、第5の領域、及び、該第5の領
域と対向する第1の領域の部分から構成され、(C−
2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5の領域
と第1の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の一部か
ら構成され、(C−3)接合型トランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネル
領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の該表面
領域から構成され、(C−4)接合型トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチ
ャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成
され、(D−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の
領域から構成され、(D−2)MIS形ダイオードの他
端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介して、M
IS形ダイオードの一端を構成する第5の領域と対向し
て設けられており、(E)第1のトランジスタのゲート
部及び第2のトランジスタのゲート部は、メモリセル選
択用の第1の配線に接続され、(F)第3の領域は、書
き込み情報設定線に接続され、(G)接合型トランジス
タの他方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域
の部分は、第2の配線に接続され、(H)第5の領域
は、第1の領域に接続され、(I)MIS形ダイオード
の他端を構成する電極は、所定の電位を有する第3の配
線に接続されていることを特徴とする。尚、第2の領域
を第5の配線に接続し、第2の配線をビット線とし、第
5の配線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、
第5の配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の
電位を加える構成とすることが好ましい。
【0080】本発明の第16の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第2の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第2の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第2の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることが好ましい。
【0081】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第17の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第
5の領域が省略されている点、及び、第1のトランジス
タと第2のトランジスタとでゲート部が共有されている
点が、本発明の第15の態様に係る半導体メモリセルと
相違する。即ち、本発明の第17の態様に係る半導体メ
モリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/
ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域
を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャ
ネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導電
形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース/
ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート領域を有する電流制御用の接合型トランジ
スタ、並びに、(4)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、(a)第1導電形を有する半導体性の第
1の領域、(b)第1の領域と接し、第2導電形を有す
る半導体性の第2の領域、(c)第1の領域の表面領域
に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する第3の領
域、(d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導
電形を有する半導体性の第4の領域、(e)第4の領域
の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接す
る第5の領域、並びに、(f)第1の領域と第4の領
域、及び、第2の領域と第3の領域を橋渡すごとく絶縁
膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
ンジスタとで共有されたゲート部、を有する。
【0082】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成され、
(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
の領域の表面領域から構成され、(B−1)第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域を構成する第2の領域の該
表面領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成
され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領
域は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、
(C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
から構成され、(C−2)接合型トランジスタのチャネ
ル領域は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれ
た第4の領域の一部から構成され、(C−3)接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型ト
ランジスタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1
のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成す
る第4の領域の該表面領域から構成され、(C−4)接
合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、接
合型トランジスタのチャネル領域の他端から延びる第4
の領域の部分から構成され、(D−1)MIS形ダイオ
ードの一端は、第2の領域の一部分から構成され、(D
−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、ワ
イドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオードの一端
を構成する第2の領域の該一部分と対向して設けられて
おり、(E)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配
線に接続され、(F)第3の領域は、書き込み情報設定
線に接続され、(G)接合型トランジスタの他方のソー
ス/ドレイン領域を構成する第4の領域の部分は、第2
の配線に接続され、(H)MIS形ダイオードの他端を
構成する電極は、所定の電位を有する第3の配線に接続
され、(I)第5の領域は、第4の配線に接続されてい
ることを特徴とする。尚、第1の領域を第5の配線に接
続し、第2の配線をビット線とし、第5の配線に第2の
所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配線をビッ
ト線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成
とすることが好ましい。
【0083】本発明の第17の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第1の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第1の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることが好ましい。
【0084】更には、第5の領域は、第4の配線に接続
される代わりに、書き込み情報設定線に接続されている
構成、若しくは、第5の領域は、第4の配線に接続され
る代わりに、第2の領域に接続されている構成とするこ
とができる。これらの場合、第1の領域と第3の領域と
の間でダイオードが形成され、第1の領域は、第3の領
域を介して書き込み情報設定線に接続されている構成と
することができる。尚、このダイオードからの注入キャ
リアが半導体メモリセルをラッチアップさせる可能性が
存在する場合には、第1の領域の表面領域に設けられ、
整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
し、該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数
キャリア・ダイオードが構成され、第1の領域は、該ダ
イオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接続さ
れている構成とすることが好ましい。
【0085】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第18の態様に係る半導体メモリセルにおいては、M
IS形ダイオードの一端が第5の領域から構成されてい
る点が、本発明の第17の態様に係る半導体メモリセル
と相違する。即ち、本発明の第18の態様に係る半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート領域を有する電流制御用の接合型トランジ
スタ、並びに、(4)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成り、(a)第1導電形を有する半導体性の第
1の領域、(b)第1の領域と接し、第2導電形を有す
る半導体性の第2の領域、(c)第1の領域の表面領域
に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する第3の領
域、(d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導
電形を有する半導体性の第4の領域、(e)第4の領域
の表面領域に設けられた、第2導電形を有する半導体性
の第5の領域、並びに、(f)第1の領域と第4の領
域、及び、第2の領域と第3の領域を橋渡すごとく絶縁
膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
ンジスタとで共有されたゲート部、を有する。
【0086】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成され、
(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
の領域の表面領域から構成され、(B−1)第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域を構成する第2の領域の該
表面領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成
され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領
域は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、
(C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
から構成され、(C−2)接合型トランジスタのチャネ
ル領域は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれ
た第4の領域の一部から構成され、(C−3)接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型ト
ランジスタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1
のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成す
る第4の領域の該表面領域から構成され、(C−4)接
合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、接
合型トランジスタのチャネル領域の他端から延びる第4
の領域の部分から構成され、(D−1)MIS形ダイオ
ードの一端は、第5の領域から構成され、(D−2)M
IS形ダイオードの他端を構成する電極は、ワイドギャ
ップ薄膜を介して、MIS形ダイオードの一端を構成す
る第5の領域と対向して設けられており、(E)ゲート
部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、
(F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、
(G)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
れ、(H)第5の領域は、第2の領域に接続され、
(I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
徴とする。尚、第1の領域を第5の配線に接続し、第2
の配線をビット線とし、第5の配線に第2の所定の電位
を加える構成、あるいは、第5の配線をビット線とし、
第2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすること
が好ましい。
【0087】本発明の第18の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第1の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第1の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることが好ましい。
【0088】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第19の態様に係る半導体メモリセルにおいては、電
流制御用の第3のトランジスタが設けられている点が、
本発明の第17の態様に係る半導体メモリセルと相違す
る。即ち、本発明の第19の態様に係る半導体メモリセ
ルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイ
ン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間
する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形
成領域と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読
み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース/ドレイ
ン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソ
ース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成
領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート
部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジス
タ、(3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成
領域と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流
制御用の第3のトランジスタ、(4)ソース/ドレイン
領域、チャネル領域及びゲート領域を有する電流制御用
の接合型トランジスタ、並びに、(5)情報保持用のM
IS形ダイオード、から成り、(a)第1導電形を有す
る半導体性の第1の領域、(b)第1の領域と接し、第
2導電形を有する半導体性の第2の領域、(c)第1の
領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接する
第3の領域、(d)第2の領域の表面領域に設けられ
た、第1導電形を有する半導体性の第4の領域、(e)
第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接する第5の領域、並びに、(f)第1の領域と第4の
領域、第2の領域と第3の領域、及び、第2の領域と第
5の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジ
スタとで共有されたゲート部、を有する。
【0089】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第3のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第2の領域の該表面領域か
ら構成され、(C−2)第3のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、第5の領域から構成され、(C
−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、第4
の領域の該表面領域から構成され、(D−1)接合型ト
ランジスタのゲート領域は、第5の領域、及び、該第5
の領域と対向する第2の領域の部分から構成され、(D
−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5の領
域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の一部
から構成され、(D−3)接合型トランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネ
ル領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域を構成し、そして、第3のト
ランジスタのチャネル形成領域を構成する第4の領域の
該表面領域から構成され、(D−4)接合型トランジス
タの他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジス
タのチャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分か
ら構成され、(E−1)MIS形ダイオードの一端は、
第2の領域の一部分から構成され、(E−2)MIS形
ダイオードの他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄
膜を介して、MIS形ダイオードの一端を構成する第2
の領域の該一部分と対向して設けられており、(F)ゲ
ート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、
(G)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、
(H)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
れ、(I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
は、所定の電位を有する第3の配線に接続されているこ
とを特徴とする。尚、第1の領域を第4の配線に接続
し、第2の配線をビット線とし、第4の配線に第2の所
定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線をビット
線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成と
することが好ましい。
【0090】本発明の第19の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第1の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第1の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることが好ましい。
【0091】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第20の態様に係る半導体メモリセルにおいては、M
IS形ダイオードの一端が第5の領域から構成されてい
る点が、本発明の第19の態様に係る半導体メモリセル
と相違する。即ち、本発明の第20の態様に係る半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、該ソース/
ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域
を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャ
ネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第2導電
形の電流制御用の第3のトランジスタ、(4)ソース/
ドレイン領域、チャネル領域及びゲート領域を有する電
流制御用の接合型トランジスタ、並びに、(5)情報保
持用のMIS形ダイオード、から成り、(a)第1導電
形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域と
接し、第2導電形を有する半導体性の第2の領域、
(c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
成して接する第3の領域、(d)第2の領域の表面領域
に設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領
域、(e)第4の領域の表面領域に設けられた、第2導
電形を有する半導体性の第5の領域、(f)第1の領域
と第4の領域、第2の領域と第3の領域、及び、第2の
領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けら
れ、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3の
トランジスタとで共有されたゲート部、を有する。
【0092】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第3のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第2の領域の該表面領域か
ら構成され、(C−2)第3のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、第5の領域から構成され、(C
−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、第4
の領域の該表面領域から構成され、(D−1)接合型ト
ランジスタのゲート領域は、第5の領域、及び、該第5
の領域と対向する第2の領域の部分から構成され、(D
−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5の領
域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の一部
から構成され、(D−3)接合型トランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネ
ル領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域を構成し、そして、第3のト
ランジスタのチャネル形成領域を構成する第4の領域の
該表面領域から構成され、(D−4)接合型トランジス
タの他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジス
タのチャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分か
ら構成され、(E−1)MIS形ダイオードの一端は、
第5の領域から構成され、(E−2)MIS形ダイオー
ドの他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介し
て、MIS形ダイオードの一端を構成する第5の領域と
対向して設けられており、(F)ゲート部は、メモリセ
ル選択用の第1の配線に接続され、(G)第3の領域
は、書き込み情報設定線に接続され、(H)接合型トラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成する第4
の領域の部分は、第2の配線に接続され、(I)MIS
形ダイオードの他端を構成する電極は、所定の電位を有
する第3の配線に接続されていることを特徴とする。
尚、第1の領域を第4の配線に接続し、第2の配線をビ
ット線とし、第4の配線に第2の所定の電位を加える構
成、あるいは、第4の配線をビット線とし、第2の配線
に第2の所定の電位を加える構成とすることが好まし
い。
【0093】本発明の第20の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第3のトランジスタのチャネル形成領
域を構成する第4の領域の該表面領域に、第2導電形の
高濃度不純物含有層が設けられていることが好ましい。
【0094】本発明の第20の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導
体メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場
合には、第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第1の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第1の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることが好ましい。
【0095】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第21の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第
2の接合型トランジスタが設けられている点が、本発明
の第14の態様に係る半導体メモリセルと相違する。即
ち、本発明の第21の態様に係る半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し
用の第1のトランジスタ、(2)ソース/ドレイン領
域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース
/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領
域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部
を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジス
タ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジス
タ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジス
タ、並びに、(5)情報保持用のMIS形ダイオード、
から成り、(a)第1導電形を有する半導体性の第1の
領域、(b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半
導体性の第2の領域、(c)第1の領域の表面領域に設
けられ、整流接合を形成して接する第3の領域、(d)
第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形を有す
る半導体性の第4の領域、(e)第4の領域の表面領域
に設けられ、整流接合を形成して接する第5の領域、並
びに、(f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領
域と第3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けら
れ、第1のトランジスタと第2のトランジスタとで共有
されたゲート部、を有する。
【0096】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第1の接合型トランジスタ
のゲート領域は、第3の領域、及び、該第3の領域と対
向する第2の領域の部分から構成され、(C−2)第1
の接合型トランジスタのチャネル領域は、第2の領域と
第3の領域の該部分とで挟まれた第1の領域の一部から
構成され、(C−3)第1の接合型トランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタ
のチャネル領域の一端から延び、且つ、第1のトランジ
スタの一方のソース/ドレイン領域を構成する第1の領
域の該表面領域から構成され、(C−4)第1の接合型
トランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第1の
接合型トランジスタのチャネル領域の他端から延びる第
1の領域の部分から構成され、(D−1)第2の接合型
トランジスタのゲート領域は、第5の領域、及び、該第
5の領域と対向する第2の領域の部分から構成され、
(D−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4
の領域の一部から構成され、(D−3)第2の接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第2の接
合型トランジスタのチャネル領域の一端から延び、且
つ、第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域
を構成する第4の領域の該表面領域から構成され、(D
−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
イン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域
の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、(E
−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の一部
分から構成され、(E−2)MIS形ダイオードの他端
を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介して、MI
S形ダイオードの一端を構成する第2の領域の該一部分
と対向して設けられており、(F)ゲート部は、メモリ
セル選択用の第1の配線に接続され、(G)第3の領域
は、書き込み情報設定線に接続され、(H)第2の接合
型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成す
る第4の領域の部分は、第2の配線に接続され、(I)
MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所定の電
位を有する第3の配線に接続され、(J)第5の領域
は、第4の配線に接続されていることを特徴とする。
尚、第1の領域を第5の配線に接続し、第2の配線をビ
ット線とし、第5の配線に第2の所定の電位を加える構
成、あるいは、第5の配線をビット線とし、第2の配線
に第2の所定の電位を加える構成とすることが好まし
い。
【0097】本発明の第21の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。あるいは又、第1の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更
に有し、該ダイオード構成領域と第1の領域とによって
多数キャリア・ダイオードが構成され、第1の領域は、
該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接
続されている構成とすることができる。
【0098】更には、本発明の第21の態様に係る半導
体メモリセルにおいては、第2の接合型トランジスタの
他方のゲート領域に該当する第5の領域を、第4の配線
に接続する代わりに、第2の接合型トランジスタの一方
のゲート領域に該当する第2の領域に接続する構成とす
ることもできる。あるいは又、第2の接合型トランジス
タの他方のゲート領域に該当する第5の領域を、第4の
配線に接続する代わりに、書き込み情報設定線に接続す
る構成とすることもできる。尚、これらの場合におい
て、第1の領域と第3の領域との間でダイオードが形成
され、第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報
設定線に接続されている構成とすることができる。ある
いは又、第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を
形成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイ
オード構成領域と第1の領域とによって多数キャリア・
ダイオードが構成され、第1の領域は、該ダイオード構
成領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成とすることができる。
【0099】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第22の態様に係る半導体メモリセルにおいては、M
IS形ダイオードの一端が第5の領域から構成されてい
る点が、本発明の第21の態様に係る半導体メモリセル
と相違する。即ち、本発明の第22の態様に係る半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート領域を有する電流制御用の第1の接合型ト
ランジスタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート領域を有する電流制御用の第2の接合型ト
ランジスタ、並びに、(5)情報保持用のMIS形ダイ
オード、から成り、(a)第1導電形を有する半導体性
の第1の領域、(b)第1の領域と接し、第2導電形を
有する半導体性の第2の領域、(c)第1の領域の表面
領域に設けられ、整流接合を形成して接する第3の領
域、(d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導
電形を有する半導体性の第4の領域、(e)第4の領域
の表面領域に設けられた、第2導電形を有する半導体性
の第5の領域、並びに、(f)第1の領域と第4の領
域、及び、第2の領域と第3の領域を橋渡すごとく絶縁
膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
ンジスタとで共有されたゲート部、を有する。
【0100】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第1の接合型トランジスタ
のゲート領域は、第3の領域、及び、該第3の領域と対
向する第2の領域の部分から構成され、(C−2)第1
の接合型トランジスタのチャネル領域は、第2の領域と
第3の領域の該部分とで挟まれた第1の領域の一部から
構成され、(C−3)第1の接合型トランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタ
のチャネル領域の一端から延び、且つ、第1のトランジ
スタの一方のソース/ドレイン領域を構成する第1の領
域の該表面領域から構成され、(C−4)第1の接合型
トランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第1の
接合型トランジスタのチャネル領域の他端から延びる第
1の領域の部分から構成され、(D−1)第2の接合型
トランジスタのゲート領域は、第5の領域、及び、該第
5の領域と対向する第2の領域の部分から構成され、
(D−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4
の領域の一部から構成され、(D−3)第2の接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第2の接
合型トランジスタのチャネル領域の一端から延び、且
つ、第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域
を構成する第4の領域の該表面領域から構成され、(D
−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
イン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域
の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、(E
−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の領域から構
成され、(E−2)MIS形ダイオードの他端を構成す
る電極は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイ
オードの一端を構成する第5の領域と対向して設けられ
ており、(F)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の
配線に接続され、(G)第3の領域は、書き込み情報設
定線に接続され、(H)第2の接合型トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の部分
は、第2の配線に接続され、(I)第5の領域は、第2
の領域に接続され、(J)MIS形ダイオードの他端を
構成する電極は、所定の電位を有する第3の配線に接続
されていることを特徴とする。尚、第1の領域を第5の
配線に接続し、第2の配線をビット線とし、第5の配線
に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配
線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加
える構成とすることが好ましい。
【0101】本発明の第22の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。あるいは又、第1の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更
に有し、該ダイオード構成領域と第1の領域とによって
多数キャリア・ダイオードが構成され、第1の領域は、
該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接
続されている構成とすることができる。
【0102】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第23の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第
3のトランジスタが設けられている点が、本発明の第2
1の態様に係る半導体メモリセルと相違する。即ち、本
発明の第23の態様に係る半導体メモリセルは、(1)
ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量
結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し用の第
1のトランジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、
該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第
2導電形のスイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソ
ース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量
結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御用の第
3のトランジスタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャ
ネル領域及びゲート領域を有する電流制御用の第1の接
合型トランジスタ、並びに、(5)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域及びゲート領域を有する電流制御用の
第2の接合型トランジスタ、並びに、(6)情報保持用
のMIS形ダイオード、から成り、(a)第1導電形を
有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域と接
し、第2導電形を有する半導体性の第2の領域、(c)
第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接する第3の領域、(d)第2の領域の表面領域に設け
られた、第1導電形を有する半導体性の第4の領域、
(e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
成して接する第5の領域、並びに、(f)第1の領域と
第4の領域、第2の領域と第3の領域、及び、第2の領
域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けら
れ、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3の
トランジスタとで共有されたゲート部、を有する。
【0103】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第3のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第2の領域の該表面領域か
ら構成され、(C−2)第3のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、第5の領域から構成され、(C
−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、第4
の領域の該表面領域から構成され、(D−1)第1の接
合型トランジスタのゲート領域は、第3の領域、及び、
該第3の領域と対向する第2の領域の部分から構成さ
れ、(D−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領
域は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第
1の領域の一部から構成され、(D−3)第1の接合型
トランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1の
接合型トランジスタのチャネル領域の一端から延び、且
つ、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、(D
−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
イン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル領域
の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、(E
−1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、第5
の領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部
分から構成され、(E−2)第2の接合型トランジスタ
のチャネル領域は、第5の領域と第2の領域の該部分と
で挟まれた第4の領域の一部から構成され、(E−3)
第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の一端
から延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/
ドレイン領域を構成し、そして、第3のトランジスタの
チャネル形成領域を構成する第4の領域の該表面領域か
ら構成され、(E−4)第2の接合型トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジス
タのチャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分か
ら構成され、(F−1)MIS形ダイオードの一端は、
第2の領域の一部分から構成され、(F−2)MIS形
ダイオードの他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄
膜を介して、MIS形ダイオードの一端を構成する第2
の領域の該一部分と対向して設けられており、(G)ゲ
ート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、
(H)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、
(I)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
イン領域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に
接続され、(J)MIS形ダイオードの他端を構成する
電極は、所定の電位を有する第3の配線に接続されてい
ることを特徴とする。尚、第1の領域を第4の配線に接
続し、第2の配線をビット線とし、第4の配線に第2の
所定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線をビッ
ト線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成
とすることが好ましい。
【0104】本発明の第23の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。あるいは又、第1の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更
に有し、該ダイオード構成領域と第1の領域とによって
多数キャリア・ダイオードが構成され、第1の領域は、
該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接
続されている構成とすることができる。
【0105】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第24の態様に係る半導体メモリセルにおいては、M
IS形ダイオードの一端が第5の領域から構成されてい
る点が、本発明の第23の態様に係る半導体メモリセル
と相違する。即ち、本発明の第24の態様に係る半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合し
たゲート部を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、該ソース/
ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域
を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャ
ネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第2導電
形の電流制御用の第3のトランジスタ、(4)ソース/
ドレイン領域、チャネル領域及びゲート領域を有する電
流制御用の第1の接合型トランジスタ、並びに、(5)
ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート領域を
有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、並び
に、(6)情報保持用のMIS形ダイオード、から成
り、(a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、
(b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
の第2の領域、(c)第1の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接する第3の領域、(d)第2
の領域の表面領域に設けられた、第1導電形を有する半
導体性の第4の領域、(e)第4の領域の表面領域に設
けられた、第2導電形を有する半導体性の第5の領域、
並びに、(f)第1の領域と第4の領域、第2の領域と
第3の領域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡すご
とく絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第
2のトランジスタと第3のトランジスタとで共有された
ゲート部、を有する。
【0106】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第3のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第2の領域の該表面領域か
ら構成され、(C−2)第3のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、第5の領域から構成され、(C
−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、第4
の領域の該表面領域から構成され、(D−1)第1の接
合型トランジスタのゲート領域は、第3の領域、及び、
該第3の領域と対向する第2の領域の部分から構成さ
れ、(D−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領
域は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第
1の領域の一部から構成され、(D−3)第1の接合型
トランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1の
接合型トランジスタのチャネル領域の一端から延び、且
つ、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、(D
−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
イン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル領域
の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、(E
−1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、第5
の領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部
分から構成され、(E−2)第2の接合型トランジスタ
のチャネル領域は、第5の領域と第2の領域の該部分と
で挟まれた第4の領域の一部から構成され、(E−3)
第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の一端
から延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/
ドレイン領域を構成し、そして、第3のトランジスタの
チャネル形成領域を構成する第4の領域の該表面領域か
ら構成され、(E−4)第2の接合型トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジス
タのチャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分か
ら構成され、(F−1)MIS形ダイオードの一端は、
第5の領域から構成され、(F−2)MIS形ダイオー
ドの他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介し
て、MIS形ダイオードの一端を構成する第5の領域と
対向して設けられており、(G)ゲート部は、メモリセ
ル選択用の第1の配線に接続され、(H)第3の領域
は、書き込み情報設定線に接続され、(I)第2の接合
型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成す
る第4の領域の部分は、第2の配線に接続され、(J)
第5の領域は、第2の領域に接続され、(K)MIS形
ダイオードの他端を構成する電極は、所定の電位を有す
る第3の配線に接続されていることを特徴とする。尚、
第1の領域を第4の配線に接続し、第2の配線をビット
線とし、第4の配線に第2の所定の電位を加える構成、
あるいは、第4の配線をビット線とし、第2の配線に第
2の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0107】本発明の第24の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第3のトランジスタのチャネル形成領
域を構成する第4の領域の該表面領域に、第2導電形の
高濃度不純物含有層が設けられていることが好ましい。
【0108】本発明の第24の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成とすることが
できる。あるいは又、第1の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更
に有し、該ダイオード構成領域と第1の領域とによって
多数キャリア・ダイオードが構成され、第1の領域は、
該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接
続されている構成とすることができる。
【0109】本発明の第12の態様〜第24の態様、後
述する本発明の第25の態様〜第29の態様に係る半導
体メモリセルにおいて、MIS形ダイオードの他端を構
成する電極は、ワイドギャップ薄膜の特性劣化を防止す
るために、高抵抗素子を介して、所定の電位を有する前
記配線に相当する第3の配線に接続されていることが好
ましい。尚、MIS形ダイオードの他端を構成する電極
と高抵抗素子とは一体に形成され、且つ、シリコン薄膜
(例えばポリシリコン薄膜)から成ることが、配線構造
の簡素化の観点から望ましい。更には、シリコン薄膜に
は、第1導電形の不純物が含有されていることが好まし
い。
【0110】あるいは又、本発明の第12の態様〜第2
4の態様、後述する本発明の第25の態様〜第29の態
様に係る半導体メモリセルにおいては、ワイドギャップ
薄膜は、MIS形ダイオードの一端を構成する領域の電
位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に依存
してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移が生
じる材料から構成されていることが好ましい。そして、
この場合、半導体メモリセルには第1の情報又は第2の
情報の2値情報が記憶され、半導体メモリセルに記憶す
べき第1の情報は第1のトランジスタのチャネル形成領
域の第1の電位に対応し、半導体メモリセルに記憶すべ
き第2の情報は第1のトランジスタのチャネル形成領域
の第2の電位に対応し、第1のトランジスタのチャネ
ル形成領域の電位が第1の電位である場合には、MIS
形ダイオードの他端から一端へキャリアのトンネル遷移
が生じる結果、キャリア増倍が生じ、MIS形ダイオー
ドの一端の導電形に依存してMIS形ダイオードの一端
を構成する領域(若しくは領域の一部分)には正孔若し
くは電子が蓄積され、第1のトランジスタのチャネル形
成領域の電位が略第1の電位に保持され、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域の電位が第2の電位である
場合には、MIS形ダイオードの一端から他端へ前記キ
ャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域の電位が第2の電位に保持
される構成とすることが望ましい。
【0111】本発明の第12の態様〜第24の態様に係
る半導体メモリセルにおいては、第1のトランジスタの
チャネル形成領域を構成する領域の下に、第1導電形の
第1の高濃度不純物含有層が設けられていることが、第
1のトランジスタのチャネル形成領域に蓄積される電位
あるいは電荷の増加を図ることができる面から好まし
い。また、本発明の第12の態様〜第24の態様に係る
半導体メモリセルにおいては、各領域の配置にも依存す
るが、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域を構成する領域の下に、第1のトランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域と接続された配線として機能する
第1導電形の第2の高濃度不純物含有層を設ければ、配
線構造の簡素化を図ることができる。
【0112】尚、本発明の第12の態様〜第24の態様
に係る半導体メモリセルにおいては、半導体性又は導電
性の領域は、シリサイドや金属、金属化合物から構成さ
れていてもよいが、半導体から構成されていることが好
ましい。更には、多数キャリア・ダイオードを構成する
ダイオード構成領域を設ける場合には、このダイオード
構成領域は、半導体から構成されていてもよく、あるい
は又、シリサイドや金属、金属化合物から構成されてい
てもよい。更には、後者の場合、ダイオード構成領域が
その表面領域に形成される領域を半導体から構成するこ
とが好ましい。第3の領域が書き込み情報設定線に接続
された構造には、第3の領域が書き込み情報設定線の一
部分と共通である構造(言い換えれば、第3の領域と書
き込み情報設定線の一部分とが共通に形成された構造)
も含まれる。また、第4の領域が第2の配線に接続され
た構造には、第4の領域が第2の配線の一部分と共通で
ある構造(言い換えれば、第4の領域と第2の配線の一
部分とが共通に形成された構造)も含まれる。
【0113】上記の第2の目的を達成するための本発明
の第25の態様に係る半導体メモリセルは、図179の
(A)に原理図を示すように、第1及び第2の対向する
2つの主面を有する半導体層を備え、(1)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲ
ート部を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラン
ジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル
形成領域と容量結合したゲート部を有する第2導電形の
スイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレ
イン領域、チャネル領域及びゲート領域を有する電流制
御用の接合型トランジスタ、並びに、(4)情報保持用
のMIS形ダイオード、から成り、(a)第1の主面か
ら第2の主面に亙って該半導体層に設けられた、第1導
電形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の主面
から第2の主面に亙って該半導体層に設けられ、第1の
領域と接する第2導電形を有する半導体性の第2の領
域、(c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第
2の領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整
流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の領
域、(d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第
1の領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整
流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第4の導
領域、(e)第1の領域の第1の主面を含む表面領域に
第2の領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と
整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の
領域、(f)第1の主面に形成された第1の絶縁膜上
に、第1の領域と第4の領域を橋渡すごとく設けられた
第1のトランジスタのゲート部、並びに、(g)第2の
主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2の領域と第3
の領域を橋渡すごとく設けられた第2のトランジスタの
ゲート部、を有する半導体メモリセルであって、(A−
1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域から構成さ
れ、(A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域は、第4の領域から構成され、(A−3)第
1のトランジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の
第1の主面を含む該表面領域と第4の領域とで挟まれ
た、第2の領域の第1の主面を含む表面領域から構成さ
れ、(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面領域
から構成され、(B−2)第2のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成され、
(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
第3の領域と第2の領域の第2の主面を含む該表面領域
とで挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む表面領域
から構成され、(C−1)接合型トランジスタのゲート
領域は、第5の領域、及び、該第5の領域と対向する第
3の領域から構成され、(C−2)接合型トランジスタ
のチャネル領域は、第5の領域と第3の領域とで挟まれ
た第1の領域の部分から構成され、(C−3)接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型ト
ランジスタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1
のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域及び第2
のトランジスタのチャネル形成領域を構成する第1の領
域の部分から構成され、(C−4)接合型トランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタ
のチャネル領域の他端から延びる第1の領域の部分から
構成され、(D−1)MIS形ダイオードの一端は、第
2の領域の一部分から構成され、(D−2)MIS形ダ
イオードの他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜
を介して、MIS形ダイオードの一端を構成する第2の
領域の該一部分と対向して設けられており、(E)第1
のトランジスタのゲート部及び第2のトランジスタのゲ
ート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、
(F)第3の領域は書き込み情報設定線に接続され、
(G)第4の領域は、第2の配線に接続され、(H)M
IS形ダイオードの他端を構成する電極は、所定の電位
を有する第3の配線に接続され、(I)第5の領域は、
第4の配線に接続され、(J)接合型トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の部分
は、第5の配線に接続されていることを特徴とする。
【0114】尚、第2の配線をビット線とし、第5の配
線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の
配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を
加える構成とすることが好ましい。
【0115】あるいは又、図179の(B)に原理図を
示すように、第5の領域を、第4の配線に接続する代わ
りに、書き込み情報設定線若しくは第3の領域に接続す
る構造とすることもできる。これによって、半導体メモ
リセルの配線構造の簡素化を図ることができる。この場
合、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き
込み情報設定線をビット線と兼用させ、第2の配線に第
2の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0116】尚、本発明の第25の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、第3の領域が書き込み情報設定線
に接続された構造には、第3の領域が書き込み情報設定
線の一部分と共通である構造も含まれる。第4の領域が
第2の配線に接続された構造には、第4の領域が第2の
配線の一部分と共通である構造も含まれる。更には、第
5の領域が第5の配線に接続された構造には、第5の領
域が第5の配線の一部分と共通である構造も含まれる。
あるいは又、第5の領域が書き込み情報設定線に接続さ
れた構造には、第5の領域が書き込み情報設定線の一部
分と共通である構造も含まれる。
【0117】上記の目的を達成するための本発明の第2
6の態様に係る半導体メモリセルは、図108に原理図
を示すように、第1及び第2の対向する2つの主面を有
する半導体層を備え、(1)ソース/ドレイン領域、該
ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレ
イン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及
び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有す
る第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域及びゲート領域を有する電流制御用の
接合型トランジスタ、並びに、(4)情報保持用のMI
S形ダイオード、から成り、(a)第1の主面から第2
の主面に亙って該半導体層に設けられた、第1導電形を
有する半導体性の第1の領域、(b)第1の主面から第
2の主面に亙って該半導体層に設けられ、第1の領域と
接する第2導電形を有する半導体性の第2の領域、
(c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第2の
領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の領域、
(d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第1の
領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接
合を形成して接する半導体性又は導電性の第4の領域、
(e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、第4の
領域と整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の
第5の領域、(f)第1の主面に形成された第1の絶縁
膜上に、第1の領域と第4の領域を橋渡すごとく設けら
れた第1のトランジスタのゲート部、並びに、(g)第
2の主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2の領域と
第3の領域を橋渡すごとく設けられた第2のトランジス
タのゲート部、を有する半導体メモリセルであって、
(A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域から
構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方のソー
ス/ドレイン領域は、第4の領域から構成され、(A−
3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、第1の
領域の第1の主面を含む該表面領域と第4の領域とで挟
まれた、第2の領域の第1の主面を含む表面領域から構
成され、(B−1)第2のトランジスタの一方のソース
/ドレイン領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面
領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成さ
れ、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域
は、第3の領域と第2の領域の第2の主面を含む該表面
領域とで挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む表面
領域から構成され、(C−1)接合型トランジスタのゲ
ート領域は、第5の領域、及び、該第5の領域と対向す
る第2の領域の部分から構成され、(C−2)接合型ト
ランジスタのチャネル領域は、第5の領域と第2の領域
の該部分とで挟まれた第4の領域の部分から構成され、
(C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成され、
(C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
ら延びる第4の領域の部分から構成され、(D−1)M
IS形ダイオードの一端は、第2の領域の一部分から構
成され、(D−2)MIS形ダイオードの他端を構成す
る電極は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイ
オードの一端を構成する第2の領域の該一部分と対向し
て設けられており、(E)第1のトランジスタのゲート
部及び第2のトランジスタのゲート部は、メモリセル選
択用の第1の配線に接続され、(F)接合型トランジス
タの他方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域
の部分は、第2の配線に接続され、(G)MIS形ダイ
オードの他端を構成する電極は、所定の電位を有する第
3の配線に接続され、(H)第3の領域は書き込み情報
設定線に接続され、(I)第5の領域は、第4の配線に
接続され、(J)第1の領域は、第5の配線に接続され
ていることを特徴とする。
【0118】尚、第2の配線をビット線とし、第5の配
線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の
配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を
加える構成とすることが好ましい。
【0119】あるいは又、図112に原理図を示すよう
に、第5の領域を、第4の配線に接続する代わりに、第
2の領域に接続する構造とすることもできる。これによ
って、半導体メモリセルの配線構造の簡素化を図ること
ができる。この場合、第2の配線をビット線とする構
成、あるいは、書き込み情報設定線をビット線と兼用さ
せ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成とする
ことが好ましい。
【0120】尚、本発明の第26の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、第3の領域が書き込み情報設定線
に接続された構造には、第3の領域が書き込み情報設定
線の一部分と共通である構造も含まれる。また、第5の
領域が第4の配線に接続された構造には、第5の領域が
第4の配線の一部分と共通である構造も含まれる。
【0121】上記の目的を達成するための本発明の第2
7の態様に係る半導体メモリセルは、図191に原理図
を示すように、本発明の第26の態様に係る半導体メモ
リセルの構造に対して第6の領域が更に形成され、電流
制御用の第2の接合型トランジスタが付加されている。
【0122】即ち、本発明の第27の態様に係る半導体
メモリセルは、第1及び第2の対向する2つの主面を有
する半導体層を備え、(1)ソース/ドレイン領域、該
ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレ
イン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及
び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有す
る第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域及びゲート領域を有する電流制御用の
第1の接合型トランジスタ、(4)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域及びゲート領域を有する電流制御用の
第2の接合型トランジスタ、並びに、(5)情報保持用
のMIS形ダイオード、から成り、(a)第1の主面か
ら第2の主面に亙って該半導体層に設けられた、第1導
電形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の主面
から第2の主面に亙って該半導体層に設けられ、第1の
領域と接する第2導電形を有する半導体性の第2の領
域、(c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第
2の領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整
流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の領
域、(d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第
1の領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整
流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第4の領
域、(e)第1の領域の第1の主面を含む表面領域に第
2の領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整
流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領
域、(f)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、第
4の領域と整流接合を形成して接する半導体性又は導電
性の第6の領域、(g)第1の主面に形成された第1の
絶縁膜上に、第1の領域と第4の領域を橋渡すごとく設
けられた第1のトランジスタのゲート部、並びに、
(h)第2の主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2
の領域と第3の領域を橋渡すごとく設けられた第2のト
ランジスタのゲート部、を有する半導体メモリセルであ
って、(A−1)第1のトランジスタの一方のソース/
ドレイン領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領
域から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成され、
(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1の領域の第1の主面を含む該表面領域と第4の領域
とで挟まれた、第2の領域の第1の主面を含む表面領域
から構成され、(B−1)第2のトランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、第2の領域の第2の主面を含
む表面領域から構成され、(B−2)第2のトランジス
タの他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構
成され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成
領域は、第3の領域と第2の領域の第2の主面を含む該
表面領域とで挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む
表面領域から構成され、(C−1)第1の接合型トラン
ジスタのゲート領域は、第5の領域、及び、該第5の領
域と対向する第3の領域から構成され、(C−2)第1
の接合型トランジスタのチャネル領域は、第5の領域と
第3の領域とで挟まれた第1の領域の部分から構成さ
れ、(C−3)第1の接合型トランジスタの一方のソー
ス/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャ
ネル領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域及び第2のトランジスタの
チャネル形成領域を構成する第1の領域の部分から構成
され、(C−4)第1の接合型トランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチ
ャネル領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成
され、(D−1)第2の接合型トランジスタのゲート領
域は、第6の領域、及び、該第6の領域と対向する第2
の領域の部分から構成され、(D−2)第2の接合型ト
ランジスタのチャネル領域は、第6の領域と第2の領域
の部分とで挟まれた第4の領域の部分から構成され、
(D−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の部分か
ら構成され、(D−4)第2の接合型トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジス
タのチャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分か
ら構成され、(E−1)MIS形ダイオードの一端は、
第2の領域の一部分から構成され、(E−2)MIS形
ダイオードの他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄
膜を介して、MIS形ダイオードの一端を構成する第2
の領域の該一部分と対向して設けられており、(F)第
1のトランジスタのゲート部及び第2のトランジスタの
ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続さ
れ、(G)第3の領域は書き込み情報設定線に接続さ
れ、(H)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
ドレイン領域を構成する第4の領域の部分は、第2の配
線に接続され、(I)MIS形ダイオードの他端を構成
する電極は、所定の電位を有する第3の配線に接続さ
れ、(J)第5の領域及び第6の領域は、第4の配線に
接続され、(K)第1の接合型トランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域を構成する第1の領域の部分は、第
5の配線に接続されていることを特徴とする。
【0123】尚、第2の配線をビット線とし、第5の配
線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の
配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を
加える構成とすることが好ましい。
【0124】本発明の第27の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第5の領域を、第4の配線に接続する
代わりに、第3の領域(書き込み情報設定線)に接続す
る構造とすることができる。また、第6の領域を、第4
の配線に接続する代わりに、第2の領域に接続する構造
とすることもできる。この場合、第2の配線をビット線
とする構成、あるいは、書き込み情報設定線をビット線
と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構
成とすることが好ましい。
【0125】尚、本発明の第27の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、第3の領域が書き込み情報設定線
に接続された構造には、第3の領域が書き込み情報設定
線の一部分と共通である構造も含まれる。また、第5の
領域及び第6の領域が第4の配線に接続された構造に
は、第5の領域及び第6の領域が第4の配線の一部分と
共通である構造も含まれる。更には、第5の領域が書き
込み情報設定線に接続された構造には、第5の領域が書
き込み情報設定線の一部分と共通である構造も含まれ
る。
【0126】上記の目的を達成するための本発明の第2
8の態様に係る半導体メモリセルは、図138に原理図
を示すように、本発明の第26の態様に係る半導体メモ
リセルの構造に類似した構造において、第2導電形を有
する電流制御用の第3のトランジスタが付加されてい
る。
【0127】即ち、本発明の第28の態様に係る半導体
メモリセルは、第1及び第2の対向する2つの主面を有
する半導体層を備え、(1)ソース/ドレイン領域、該
ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレ
イン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及
び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有す
る第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレイン領
域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース
/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領
域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部
を有する第2導電形の電流制御用の第3のトランジス
タ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並
びに、(5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成
り、(a)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体
層に設けられた、第1導電形を有する半導体性の第1の
領域、(b)第1の主面から第2の主面に亙って該半導
体層に設けられ、第1の領域と接する第2導電形を有す
る半導体性の第2の領域、(c)第1の領域の第2の主
面を含む表面領域に第2の領域とは離間して設けられ、
且つ、第1の領域と整流接合を形成して接する半導体性
又は導電性の第3の領域、(d)第2の領域の第1の主
面を含む表面領域に第1の領域とは離間して設けられ、
且つ、第2の領域と整流接合を形成して接する半導体性
又は導電性の第4の領域、(e)第4の領域の表面領域
に設けられ、且つ、第4の領域と整流接合を形成して接
する半導体性又は導電性の第5の領域、(f)第1の主
面に形成された第1の絶縁膜上に、第1の領域と第4の
領域、及び第2の領域と第5の領域を橋渡すごとく設け
られた第1のトランジスタと第3のトランジスタとで共
通のゲート部、並びに、(g)第2の主面に形成された
第2の絶縁膜上に、第2の領域と第3の領域を橋渡すご
とく設けられた第2のトランジスタのゲート部、を有す
る半導体メモリセルであって、(A−1)第1のトラン
ジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の
第1の主面を含む表面領域から構成され、(A−2)第
1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第
4の領域から構成され、(A−3)第1のトランジスタ
のチャネル形成領域は、第1の領域の第1の主面を含む
該表面領域と第4の領域とで挟まれた、第2の領域の第
1の主面を含む表面領域から構成され、(B−1)第2
のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域の第2の主面を含む表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第3の領域と第2の領
域の第2の主面を含む該表面領域とで挟まれた、第1の
領域の第2の主面を含む表面領域から構成され、(C−
1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第1のトランジスタのチャネル形成領域から構成さ
れ、(C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域は、第5の領域から構成され、(C−3)第
3のトランジスタのチャネル形成領域は、第1のトラン
ジスタの他方のソース/ドレイン領域から構成され、
(D−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
から構成され、(D−2)接合型トランジスタのチャネ
ル領域は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれ
た第4の領域の部分から構成され、(D−3)接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型ト
ランジスタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1
のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成す
る第4の領域の部分から構成され、(D−4)接合型ト
ランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、接合型ト
ランジスタのチャネル領域の他端から延びる第4の領域
の部分から構成され、(E−1)MIS形ダイオードの
一端は、第2の領域の一部分から構成され、(E−2)
MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、ワイドギ
ャップ薄膜を介して、MIS形ダイオードの一端を構成
する第2の領域の該一部分と対向して設けられており、
(F)第1のトランジスタと第3のトランジスタとで共
通のゲート部及び第2のトランジスタのゲート部は、メ
モリセル選択用の第1の配線に接続され、(G)第3の
領域は書き込み情報設定線に接続され、(H)接合型ト
ランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成する第
4の領域の部分は、第2の配線に接続され、(I)MI
S形ダイオードの他端を構成する電極は、所定の電位を
有する第3の配線に接続され、(J)第1の領域は、第
4の配線に接続されていることを特徴とする。
【0128】尚、第2の配線をビット線とし、第4の配
線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第4の
配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を
加える構成とすることが好ましい。
【0129】尚、本発明の第28の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、第3の領域が書き込み情報設定線
に接続された構造には、第3の領域が書き込み情報設定
線の一部分と共通である構造も含まれる。
【0130】上記の目的を達成するための本発明の第2
9の態様に係る半導体メモリセルは、図202に原理図
を示すように、本発明の第27の態様に係る半導体メモ
リセルの構造と本発明の第28の態様に係る半導体メモ
リセルの構造とを組み合わせた構造を有する。即ち、本
発明の第26の態様に係る半導体メモリセルの構造に、
第6の領域が更に形成され、第1導電形を有する電流制
御用の第2の接合型トランジスタが付加され、更には、
第2導電形を有する電流制御用の第3のトランジスタが
付加されている。
【0131】即ち、本発明の第29の態様に係る半導体
メモリセルは、第1及び第2の対向する2つの主面を有
する半導体層を備え、(1)ソース/ドレイン領域、該
ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレ
イン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及
び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有す
る第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ドレイン領
域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース
/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領
域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート部
を有する第2導電形の電流制御用の第3のトランジス
タ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジス
タ、(5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジス
タ、並びに、(6)情報保持用のMIS形ダイオード、
から成り、(a)第1の主面から第2の主面に亙って該
半導体層に設けられた、第1導電形を有する半導体性の
第1の領域、(b)第1の主面から第2の主面に亙って
該半導体層に設けられ、第1の領域と接する第2導電形
を有する半導体性の第2の領域、(c)第1の領域の第
2の主面を含む表面領域に第2の領域とは離間して設け
られ、且つ、第1の領域と整流接合を形成して接する半
導体性又は導電性の第3の領域、(d)第2の領域の第
1の主面を含む表面領域に第1の領域とは離間して設け
られ、且つ、第2の領域と整流接合を形成して接する半
導体性又は導電性の第4の領域、(e)第1の領域の第
1の主面を含む表面領域に第2の領域とは離間して設け
られ、且つ、第1の領域と整流接合を形成して接する半
導体性又は導電性の第5の領域、(f)第4の領域の表
面領域に設けられ、且つ、第4の領域と整流接合を形成
して接する半導体性又は導電性の第6の領域、(g)第
1の主面に形成された第1の絶縁膜上に、第1の領域と
第4の領域、及び第2の領域と第5の領域を橋渡すごと
く設けられた第1のトランジスタと第3のトランジスタ
とで共通のゲート部、並びに、(h)第2の主面に形成
された第2の絶縁膜上に、第2の領域と第3の領域を橋
渡すごとく設けられた第2のトランジスタのゲート部、
を有する半導体メモリセルであって、(A−1)第1の
トランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1の
領域の第1の主面を含む表面領域から構成され、(A−
2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域
は、第4の領域から構成され、(A−3)第1のトラン
ジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の第1の主面
を含む該表面領域と第4の領域とで挟まれた、第2の領
域の第1の主面を含む表面領域から構成され、(B−
1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第2の領域の第2の主面を含む表面領域から構成さ
れ、(B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域は、第3の領域から構成され、(B−3)第
2のトランジスタのチャネル形成領域は、第3の領域と
第2の領域の第2の主面を含む該表面領域とで挟まれ
た、第1の領域の第2の主面を含む表面領域から構成さ
れ、(C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域
から構成され、(C−2)第3のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第5の領域から構成され、
(C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域から
構成され、(D−1)第1の接合型トランジスタのゲー
ト領域は、第5の領域、及び、該第5の領域と対向する
第3の領域から構成され、(D−2)第1の接合型トラ
ンジスタのチャネル領域は、第5の領域と第3の領域と
で挟まれた第1の領域の部分から構成され、(D−3)
第1の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第1の接合型トランジスタのチャネル領域の一端
から延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/
ドレイン領域及び第2のトランジスタのチャネル形成領
域を構成する第1の領域の部分から構成され、(D−
4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
ン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル領域の
他端から延びる第1の領域の部分から構成され、(E−
1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、第6の
領域、及び、該第6の領域と対向する第2の領域の部分
から構成され、(E−2)第2の接合型トランジスタの
チャネル領域は、第6の領域と第2の領域の部分とで挟
まれた第4の領域の部分から構成され、(E−3)第2
の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成され、
(E−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、
(F−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
一部分から構成され、(F−2)MIS形ダイオードの
他端を構成する電極は、ワイドギャップ薄膜を介して、
MIS形ダイオードの一端を構成する第2の領域の該一
部分と対向して設けられており、(G)第1のトランジ
スタと第3のトランジスタとで共通のゲート部及び第2
のトランジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1
の配線に接続され、(H)第3の領域は書き込み情報設
定線に接続され、(I)第2の接合型トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の部分
は、第2の配線に接続され、(J)MIS形ダイオード
の他端を構成する電極は、所定の電位を有する第3の配
線に接続され、(K)第5の領域は、第4の配線に接続
されていることを特徴とする。
【0132】尚、第2の配線をビット線とし、第5の配
線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の
配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を
加える構成とすることが好ましい。
【0133】本発明の第29の態様においては、原理図
を図205に示すように、第5の領域を、第4の配線に
接続する代わりに、第3の領域に接続する構造とするこ
ともできる。この場合にも、第2の配線をビット線と
し、第5の配線に第2の所定の電位を加える構成、ある
いは、第5の配線をビット線とし、第2の配線に第2の
所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0134】尚、本発明の第29の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、第3の領域が書き込み情報設定線
に接続された構造には、第3の領域が書き込み情報設定
線の一部分と共通である構造も含まれる。また、第5の
領域が第4の配線に接続された構造には、第5の領域が
第4の配線の一部分と共通である構造も含まれる。更に
は、第5の領域が書き込み情報設定線に接続された構造
には、第5の領域が書き込み情報設定線の一部分と共通
である構造も含まれる。
【0135】本発明の第25の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第3の領域、第4の領域及び第5の領
域はシリサイドや金属、金属化合物から構成されていて
もよいが、半導体から構成されていることが好ましい。
本発明の第26の態様及び第28の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、第4の領域は半導体から構成され
ることが好ましく、一方、第3の領域及び第5の領域は
シリサイドや金属、金属化合物から構成されていてもよ
いが、半導体から構成されていることが好ましい。本発
明の第27の態様及び第29の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第4の領域は半導体から構成されるこ
とが好ましく、一方、第3の領域、第5の領域及び第6
の領域はシリサイドや金属、金属化合物から構成されて
いてもよいが、半導体から構成されていることが好まし
い。尚、導電性の領域をシリサイドや金属、金属化合物
から構成する場合であって、しかも導電性の領域が配線
と接続されている構造の場合には、導電性の領域を配線
と共通の材料(例えば、バリア層、グルーレイヤーとし
て用いられるチタンシリサイドやTiN等の材料)から
構成することもできる。即ち、導電性の領域を配線の一
部分と共通とする構造とすることも可能である。
【0136】本発明の半導体メモリセルにおいて、第1
のトランジスタのチャネル形成領域の電位が「略第1の
電位」に保持されるとは、厳密には第1の電位に等しい
電位に保持されない場合があることを意味する。即ち、
第1のトランジスタのチャネル形成領域あるいは第3の
トランジスタの他方のソース/ドレイン領域に正孔若し
くは電子が蓄積される結果、第1のトランジスタのチャ
ネル形成領域に保持される電位は、第1の電位の絶対値
よりも0.1〜0.2ボルト高い電位となる場合があ
る。第2の電位は、MIS形ダイオードの電位降下(高
抵抗素子が接続される場合には、更に、この高抵抗素子
の電位降下分を含む)だけ、前記所定の電位より、絶対
値において小さくなる。
【0137】ワイドギャップ薄膜は、MIS形ダイオー
ドを構成する第1のトランジスタのチャネル形成領域の
延在部あるいは第3のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域を形成する半導体性の領域の価電子帯上端、
伝導帯下端に対してエネルギーバリアを有する材料から
構成されている。即ち、ワイドギャップ薄膜とは、かか
る半導体性の領域のエネルギーギャップと比較してワイ
ドギャップを有する材料から構成されている。この要件
を満足する限り、ワイドギャップ薄膜は必ずしも絶縁性
の薄膜である必要はなく、かかる半導体性の領域がシリ
コン(Si)から構成されている場合には、2.2eV
以上のエネルギーギャップを有する半導体材料から構成
することもできる。即ち、第1のトランジスタのチャネ
ル形成領域の延在部あるいは第3のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域を構成する半導体性の領域(こ
の場合、Si)のエネルギーギャップの約2倍以上のワ
イドギャップ材料であればよい。ワイドギャップ薄膜
は、多層構成であってもよいし、厚さ方向に組成が変化
していてもよい。ワイドギャップ薄膜として、厚さ5n
m以下のSiO2膜あるいはSiON膜、厚さ9nm以
下のSiN膜を挙げることができる。
【0138】本発明の半導体メモリセルにおける接合型
トランジスタ(JFET)、第1の接合型トランジス
タ、第2の接合型トランジスタは、 これらの接合型トランジスタのそれぞれの対向する
ゲート領域の間の距離(チャネル領域の厚さ)を最適化
し、且つ、 これらの接合型トランジスタのそれぞれの対向する
それぞれのゲート領域における不純物濃度と、接合型ト
ランジスタのチャネル領域における不純物濃度とを最適
化することによって、形成することができる。尚、ゲー
ト領域の間の距離(チャネル領域の厚さ)、並びにゲー
ト領域及びチャネル領域における不純物濃度の最適化を
図らない場合、空乏層が広がらず、接合型トランジスタ
のオン/オフ動作を得ることができない。これらの最適
化は、コンピュータシミュレーションや実験によって行
う必要がある。
【0139】本発明の第1の態様〜第3の態様、第5の
態様〜第24の態様に係る半導体メモリセルを、半導体
基板表面領域、半導体基板上に設けられた層間絶縁層
上、半導体基板に設けられたウエル構造内、あるいは絶
縁体や層間絶縁層上に形成することができるが、α線粒
子や中性子によって誘起されるソフト・エラーの発生を
防止する観点から、半導体メモリセルは、ウエル構造内
に形成され、あるいは又、絶縁体や層間絶縁層上に形成
され、あるいは又、所謂SOI構造やTFT構造を有す
ることが好ましい。尚、絶縁体や絶縁層は半導体基板上
のみならず、ガラス基板や石英基板の上に形成されてい
てもよい。一方、第1の態様(構成に依存する)、第4
の態様、第25の態様〜第29の態様に係る半導体メモ
リセルは、所謂SOI構造を有することが必要とされ
る。
【0140】チャネル形成領域は、従来の方法に基づ
き、シリコン、シリコン−ゲルマニウム(Si−Ge)
あるいはGaAs等から形成することができる。第1の
トランジスタあるいは第2のトランジスタのゲート部
は、従来の方法により、金属、不純物が添加又はドープ
されたシリコン、アモルファスシリコンあるいはポリシ
リコン、シリサイド、高濃度に不純物を添加したGaA
s等から形成することができる。第1のトランジスタや
第2のトランジスタを被覆する層間絶縁層は、従来の方
法により、SiO2、Si34、Al23、GaAlA
s等から形成することができる。各領域は、要求される
特性や構造に応じ、従来の方法により、その構成に依存
して、第1導電形あるいは第2導電形の不純物が添加又
はドープされたシリコン、アモルファスシリコンあるい
はポリシリコン、シリサイド、シリサイド層と半導体層
の2層構造、シリコン−ゲルマニウム(Si−Ge)、
高濃度に不純物が添加されたGaAs等から形成するこ
とができる。
【0141】本発明の半導体メモリセルにおいては、第
1のトランジスタ及び第2のトランジスタの各々のゲー
ト部は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続されている。従って、メモリセル選択用の
第1の配線は1本でよく、チップ面積を小さくすること
ができる。更には、本発明の半導体メモリセルにおい
て、読み出し用の第1のトランジスタとスイッチ用の第
2のトランジスタとを1つに融合すれば、小さいセル面
積とリーク電流の低減を図ることができる。
【0142】本発明の第4の態様あるいは第25の態様
〜第29の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第
1のトランジスタ及び第2のトランジスタの各々のゲー
ト部が半導体層を介して対向しているので、チップ面積
を小さくすることができる。
【0143】本発明の半導体メモリセルにおいては、第
2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域(第1
の領域あるいは第2の領域)は、第1のトランジスタの
チャネル形成領域に相当している。また、第2のトラン
ジスタの他方のソース/ドレイン領域(第3の領域)
が、書き込み情報設定線に接続されている。そして、メ
モリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)の電
位を適切に選択することにより、第1のトランジスタ及
び第2のトランジスタのオン・オフ状態を制御すること
ができる。即ち、情報の書き込み時、メモリセル選択用
の第1の配線の電位を第2のトランジスタが充分オンと
なる電位に設定すると、第2のトランジスタは導通し、
書き込み情報設定線の電位に依存して第2のトランジス
タにおける第1の領域と第2の領域との間に形成された
キャパシタに電荷が充電される。その結果、情報は、第
1のトランジスタのチャネル形成領域(第1の領域ある
いは第2の領域)に、第2の領域あるいは第1の領域と
の電位差あるいは電荷の形態で蓄積される。情報の読み
出し時、第1のトランジスタにおいては、チャネル形成
領域に蓄積された電位あるいは電荷(情報)は、チャネ
ル形成領域(第1の領域あるいは第2の領域)と他方の
ソース/ドレイン領域(第4の領域)との間の電位差又
は電荷に変換され、その電荷(情報)に依存して、第1
のトランジスタのゲート部から見た第1のトランジスタ
のスレッショールド値が変化する。従って、情報の読み
出し時、適切に選定された電位を第1のトランジスタの
ゲート部に印加することによって、第1のトランジスタ
のオン・オフ動作を制御することができる。この第1の
トランジスタの動作状態を検出することによって、情報
の読み出しを行うことができる。
【0144】しかも、本発明の半導体メモリセルにおい
ては、MIS形ダイオードが設けられている。MIS形
ダイオードの一端が第1のトランジスタのチャネル形成
領域の延在部から構成されている場合を例にとり、以
下、説明すると、このMIS形ダイオードの両端に、M
IS形ダイオードの他端を構成する電極と、一端を構成
する第1のトランジスタのチャネル形成領域の延在部
(半導体性の領域である)表面のバンド端との電位差
が、かかる半導体性の領域を構成する材料のバンドギャ
ップ以上となる適当なバイアスが加えられると、電極か
らトンネル遷移して第1のトランジスタのチャネル形成
領域の延在部の表面に注入されたキャリアによってキャ
リア増倍が起こり、高電流状態となる。例えば、文献、
Y. Hayashi、Switching phenomena in thin-insulator
metal-insulator-semiconductor diodes, Appl. Phys.
lett. 37(4), 15 August 1980 を参照のこと。言い換え
れば、第1のトランジスタのチャネル形成領域(第1の
領域あるいは第2の領域)の電位あるいは電荷(情報)
に依存して、MIS形ダイオードの他端から一端に高エ
ネルギーキャリアが注入され、キャリア増倍が生じる。
そして、第1のトランジスタのチャネル形成領域(第1
の領域あるいは第2の領域)に蓄えられた情報電位(電
荷)である第1の電位は、このキャリア増倍に基づきチ
ャネル形成領域に同一導電形(同一極性)のキャリアが
供給される結果、所定の電位に近づくことなく、第1の
トランジスタのチャネル形成領域(第1の領域あるいは
第2の領域)の元の情報電位である第1の電位に近い電
位に止まる。第1のトランジスタのチャネル形成領域の
延在部の情報電位(第2の電位)がMIS形ダイオード
の電極の電位に近い電位である場合、第1のトランジス
タのチャネル形成領域の延在部の多数キャリアはトンネ
ル遷移により電極へと遷移し、第1のトランジスタのチ
ャネル形成領域の延在部の電位は電極の電位に近づき、
第2の電位に保持される。かくして、本発明の半導体メ
モリセルにおいては、DRAMの場合のような所謂リフ
レッシュ動作が必要とされない。
【0145】更には、本発明の第5の態様〜第29の態
様に係る半導体メモリセルにおいては、第1導電形の第
1のトランジスタ及び第2導電形の第2のトランジスタ
に加えて、接合型トランジスタが備えられている。この
接合型トランジスタは、情報の読み出し時、オン/オフ
動作の制御がなされるので、第1のトランジスタのソー
ス/ドレイン領域間を流れる電流のマージンを非常に大
きくとれる結果、例えば第2の配線に接続し得る半導体
メモリセルの数に制限を受け難くなる。また、電流制御
用の第3のトランジスタを設ければ、情報の読み出し
時、オン/オフ動作の制御がなされるので、第1のトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域間を流れる電流のマー
ジンを一層確実に非常に大きくとれる結果、例えば第2
の配線に接続し得る半導体メモリセルの数に制限を一層
受け難い。
【0146】また、本発明の半導体メモリセルにおい
て、ダイオードを設ければ、第1のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域に接続すべき配線を設ける必要
が無くなる。第3の領域が第2の領域若しくは第1の領
域とは逆の導電形を有する半導体性の領域から構成され
ている場合、ダイオードはpn接合ダイオードであり、
かかるpn接合ダイオードは、pn接合ダイオードを構
成する領域の不純物濃度を適切な値とすることによって
形成することができる。ところで、pn接合ダイオード
を形成する各領域における電位設定、あるいは、各領域
の不純物濃度関係の設計が不適切であると、このpn接
合ダイオードからの注入キャリアが半導体メモリセルを
ラッチアップさせる可能性がある。即ち、情報の書き込
み時、書き込み情報設定線に印加される電圧が、第3の
領域と第1の領域や第2の領域の接合部において大きな
順方向電流が流れない程度の小電圧(pn接合の場合、
0.4V以下)でないと、ラッチアップの危険性があ
る。ラッチアップを除く1つの方法として、先に説明し
たように、第1の領域や第2の領域の表面領域にダイオ
ード構成領域を形成し、ダイオード構成領域をシリサイ
ドや金属、金属化合物で構成し、ダイオード構成領域と
第1の領域や第2の領域との接合をショットキ接合のよ
うに多数キャリアが主として順方向電流を構成する接合
とする方法を挙げることができる。即ち、ダイオード構
成領域を、シリサイド層又はMoやAl等から成る金属
層から構成し、多数キャリアで導通するショットキ接合
形の多数キャリア・ダイオードを形成すればよい。尚、
ダイオード構成領域は、書き込み情報設定線と共通の材
料(例えば、バリア層、グルーレイヤーとして用いられ
るチタンシリサイドやTiN等の材料)から構成するこ
ともできる。即ち、ダイオード構成領域を第1の領域や
第2の領域の表面に設け、このダイオード構成領域を書
き込み情報設定線の一部分と共通とする構造(言い換え
れば、ダイオード構成領域と書き込み情報設定線の一部
分とが共通に形成された構造)とすることも可能であ
る。この場合、配線材料とシリコン半導体基板のシリコ
ンとが反応して形成された化合物からダイオード構成領
域が構成された状態も、ダイオード構成領域が書き込み
情報設定線の一部分と共通である構造に含まれる。ある
いは又、ダイオード構成領域を、ISO型ヘテロ接合を
形成する材料から構成することが好ましい。ここで、I
SO型ヘテロ接合とは、同じ導電形を有し、しかも異種
の2種類の半導体性の領域間に形成されるヘテロ接合を
意味する。ISO型ヘテロ接合の詳細は、例えば、S.M.
Sze 著、"Physics of Semiconductor Devices"、第2
版、第122頁(John Wiley and Sons 出版)に記載さ
れている。ISO型ヘテロ接合は、ダイオード構成領域
が、第1の領域や第2の領域を構成する材料とは異な
り、しかも、第1の領域や第2の領域と同じ導電形を有
する半導体材料から構成することによって、形成するこ
とができる。
【0147】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。尚、以下の説明における半導体メモリセ
ルの模式的な一部断面図は、特に断りの無い限り、ゲー
ト部が延びる方向と直角の垂直面で半導体メモリセルを
切断したときの図である。
【0148】(実施の形態1)実施の形態1の半導体メ
モリセルは、本発明の第1の態様及び第2の態様に係る
半導体メモリセルに関する。実施の形態1の半導体メモ
リセルの原理図を図1に示し、模式的な一部断面図を図
7の(A)に示し、各領域の配置を図7の(B)に模式
的に示す。尚、図中、記号「SCS」は半導体基板を意
味し、記号「n−SCS」はn形半導体基板を意味し、
記号「p−SCS」はp形半導体基板を意味し、記号
「SPS」は支持基板を意味し、記号「IL」、「IL
1]、「IL2」は層間絶縁層を意味し、記号「IL0
は絶縁材料層を意味し、記号「IR」は素子分離領域を
意味する。
【0149】この半導体メモリセルは、(1)ソース/
ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1
容量結合したゲート部G1を有する第1導電形(例えば
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネ
ル形成領域CH2と容量結合したゲート部G2を有する第
2導電形(例えばpチャネル形)のスイッチ用の第2の
トランジスタTR2、並びに、(3)情報保持用のMI
S形ダイオードDT、から成る。実施の形態1において
は、第1のトランジスタTR1と第2のトランジスタT
2は、1つの融合されたトランジスタから構成されて
いる。即ち、実施の形態1における半導体メモリセルの
占める面積は、概ね2つのトランジスタが占める面積よ
りも狭い。
【0150】そして、実施の形態1の半導体メモリセル
は、(a)第1導電形(例えばn形)を有する半導体性
の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1と接し、第
2導電形(例えばp+形)を有する半導体性の第2の領
域SC2、(c)第2の領域SC2とは離間した第1の領
域SC1の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成
して接する、第2導電形(例えばp++形)の半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の
第3の領域SC3、並びに、(d)第1の領域SC1とは
離間した第2の領域SC2の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する第1導電形(例えばn++
形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合
物等の導電性の第4の領域SC4、を有する。
【0151】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2と第3の領域SC3とで挟まれた第1の領域
SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方のソー
ス/ドレイン領域は、第4の領域SC4から構成され、
(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領域SC1
の該表面領域と第4の領域SC4とで挟まれた第2の領
域SC2の表面領域から構成され、(A−4)ゲート部
1は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域C
1の上方に絶縁膜を介して設けられている。
【0152】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第2の領域SC2の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れ、(B−4)ゲート部G2は、第2のトランジスタT
2のチャネル形成領域CH 2の上方に絶縁膜を介して設
けられている。
【0153】尚、第1のトランジスタTR1のゲート部
1と第2のトランジスタTR2のゲート部G2とは、第
1の領域SC1と第4の領域SC4、及び、第2の領域S
2と第3の領域SC3を橋渡すごとく絶縁膜を介して設
けられており、第1のトランジスタTR1と第2のトラ
ンジスタTR2とで共有されている。かかるゲート部を
符号「G」で表す。
【0154】更には、MIS形ダイオードDTに関して
は、(C−1)その一端は、第1のトランジスタTR1
のチャネル形成領域CH1の延在部である第2の領域S
2の一部分SC2Aから構成され、(C−2)その他端
を構成する電極ELは、ワイドギャップ薄膜WGを介し
て、MIS形ダイオードDTの一端を構成する第2の領
域SC2の該一部分SC2Aと対向して設けられており、
導電材料から構成されている。ワイドギャップ薄膜WG
は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
の電位とMIS形ダイオードDTの他端(電極EL)の
電位との電位差に依存してMIS形ダイオードDTにキ
ャリアのトンネル遷移が生じる材料、具体的には、例え
ば、厚さ5nm以下のSiO2膜やSiON膜、厚さ9
nm以下のSiN膜から構成することができる。尚、以
下の各実施の形態においても、ワイドギャップ薄膜WG
の構成は、同様とすることができる。
【0155】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して第3の配線に接続されている。具体的には、
MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極ELと高
抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導電形の不
純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。尚、以下の
各実施の形態においても、電極ELと高抵抗素子Rの構
成は、同様とすることができる。
【0156】また、実施の形態1の半導体メモリセルに
おいては、第1のトランジスタTR 1のゲート部G1及び
第2のトランジスタTR2のゲート部G2は、メモリセル
選択用の第1の配線(ワード線)に接続されている。更
には、第3の領域SC3は書き込み情報設定線WISL
に接続され、第4の領域SC4は第2の配線(例えば、
メモリセル選択用のビット線)に接続され、MIS形ダ
イオードDTの他端を構成する電極ELは所定の電位を
有する第3の配線に接続され、第1の領域SC 1は第2
の所定の電位を有する第4の配線に接続されている。
【0157】あるいは又、第1のトランジスタTR1
ゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲート部G2
とは第1の配線(ワード線)に接続され、第1のトラン
ジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域は第2の配
線(例えばビット線)に接続され、第2のトランジスタ
TR2の他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設
定線WISLに接続され、MIS形ダイオードDTの他
端は高抵抗素子Rを介して所定の電位を有する配線(第
3の配線)に接続されている。
【0158】実施の形態1の半導体メモリセルにおいて
は、第2の領域SC2は第1の領域SC1の表面領域に設
けられている。また、第1の領域SC1の下に、第4の
配線として機能する第1導電形(例えばn++形)の第2
の高濃度不純物含有層SC11が設けられている。更に
は、第2の領域SC2の下に、第1導電形(例えばn++
形)の第1の高濃度不純物含有層SC10が設けられてい
る。尚、半導体メモリセルは、第1導電形(例えばn
形)のウエル構造内に形成されている。
【0159】図7に示した実施の形態1の半導体メモリ
セルにおいて、第4の領域SC4が接続された第2の配
線に第2の所定の電位を加え、第1の領域SC1が接続
された第4の配線をメモリセル選択用の配線(ビット
線)としてもよい。
【0160】実施の形態1の半導体メモリセルにおい
て、第3の領域SC3を半導体から構成し、第1の領域
SC1及び第3の領域SC3の不純物含有濃度を適切に制
御することによって、第1の領域SC1と第3の領域S
3とでpn接合ダイオードDを形成すれば、図2に原
理図を示すように、第4の配線を省略し、第1の領域S
1を、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線W
ISLに接続する構成とすることができ、配線構造の簡
素化を図ることができる。尚、pn接合ダイオードD
は、第1の領域SC1及び第3の領域SC3の不純物濃度
を適切な値とすることによって形成することができる。
以下においても同様である。このような構成の半導体メ
モリセルにおいては、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G1と第2のトランジスタTR2のゲート部G2とは
第1の配線(ワード線)に接続され、第1のトランジス
タTR1の一方のソース/ドレイン領域はpn接合ダイ
オードDを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイ
ン領域は第2の配線(例えばビット線として機能する)
に接続され、第2のトランジスタTR2の他方のソース
/ドレイン領域は書き込み情報設定線WISLに接続さ
れ、MIS形ダイオードDTの他端は高抵抗素子Rを介
して所定の電位を有する配線(第3の配線)に接続され
ている。
【0161】また、第1の領域SC1と第3の領域SC3
とでpn接合ダイオードDを形成し、第4の領域SC4
が接続された第2の配線に第2の所定の電位を加え、第
1の領域SC1を、第3の領域SC3を介して書き込み情
報設定線WISL(ビット線を兼用している)に接続し
てもよい。
【0162】実施の形態1の半導体メモリセルの変形例
の原理図を図3に示す。また、この半導体メモリセルの
模式的な一部断面図を図8の(A)に示し、各領域の配
置を図8の(B)に模式的に示す。この半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域SC1の表面領域に、例えば
チタンシリサイドやTiN等から成るダイオード構成領
域SCDが設けられている。そして、第1の領域SC1
ダイオード構成領域SCDから多数キャリア・ダイオー
ドDSが構成されている。尚、このような構成を採用す
ることによって、第4の配線を省略し、第1の領域SC
1を、ダイオード構成領域SCDを介して書き込み情報設
定線WISLに接続することができ、配線構造の簡素化
を図ることができる。このような構成の半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタTR1のゲート部G1
と第2のトランジスタTR2のゲート部G2とは第1の配
線(ワード線)に接続され、第1のトランジスタTR1
の一方のソース/ドレイン領域は多数キャリア・ダイオ
ードDSを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイ
ン領域は第2の配線(ビット線)に接続され、第2のト
ランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域は書き
込み情報設定線WISLに接続され、MIS形ダイオー
ドDTの他端は高抵抗素子Rを介して所定の電位を有す
る配線(第3の配線)に接続されている。尚、第2の配
線に第2の所定の電位を加え、書き込み情報設定線WI
SLをビット線と兼用させてもよい。
【0163】実施の形態1の半導体メモリセルの更なる
変形例を図9〜図12に示す。
【0164】図9の(A)及び図9の(B)に示す例に
おいては、支持基板上の絶縁材料層IL0に囲まれた半
導体層SC0内に、図7に示した構造を有する半導体メ
モリセルが形成されている。図9の(A)に示した半導
体メモリセルと図9の(B)に示した半導体メモリセル
の相違点は、第3の領域SC3がどの程度下方まで延び
ているかにある。図9の(B)に示した構造を有する半
導体メモリセルを採用することによって、第3の領域S
3の側部から書き込み情報設定線WISLへの電極を
取り出すことが可能となる。その他の構造は、図7に示
した半導体メモリセルと実質的に同一である。図10に
示す例においては、支持基板上の絶縁材料層IL0に囲
まれた半導体層SC0内に、図8に示した構造を有する
半導体メモリセルが形成されている。その他の構造は、
図8に示した半導体メモリセルと実質的に同一である。
【0165】図9の(A)、(B)及び図10に示した
半導体メモリセルは、半導体基板に凸部を形成し、次い
で、全面に絶縁体(絶縁材料層)を形成した後、絶縁体
(絶縁材料層)と支持基板とを張り合わせ、次に、半導
体基板を裏面から研削、研磨することによって得られ
た、所謂張り合わせ基板に基づき製造することができ
る。あるいは又、例えばシリコン半導体基板に酸素をイ
オン注入した後に熱処理を行って得られるSIMOX法
による絶縁体(層間絶縁層)を形成し、その上に残され
たシリコン層に半導体メモリセルを作製すればよい。即
ち、これらの半導体メモリセルは、所謂SOI構造を有
する。あるいは又、例えばアモルファスシリコン層やポ
リシリコン層をCVD法等によって絶縁体(層間絶縁
層)の上に製膜し、次いで、レーザビームや電子ビーム
を用いた帯域溶融結晶化法、絶縁体(層間絶縁層)に設
けられた開口部を介して結晶成長を行うラテラル固相結
晶成長法等の各種の公知の単結晶化技術によってシリコ
ン層を形成し、かかるシリコン層に半導体メモリセルを
作製すればよい。あるいは又、支持基板上に製膜された
絶縁体(層間絶縁層)上に、例えばポリシリコン層ある
いはアモルファスシリコン層を形成した後、かかるポリ
シリコン層あるいはアモルファスシリコン層に半導体メ
モリセルを作製することによって得ることができる。即
ち、これらの半導体メモリセルは、所謂TFT構造を有
する。尚、以下に説明する各実施の形態におけるSOI
構造やTFT構造も同様の方法で作製することができ
る。
【0166】図11に示した半導体メモリセルは図7に
示した半導体メモリセルの変形であり、図12に示した
半導体メモリセルは図8に示した半導体メモリセルの変
形である。図11及び図12に示した半導体メモリセル
(原理図は、それぞれ、図1及び図3参照)において
は、第1の領域SC1が、第2の領域SC2の表面領域に
設けられている。この点を除き、その他の構造は、図7
及び図8に示した半導体メモリセルと実質的に同一であ
る。
【0167】尚、図9の(A)、(B)及び図11に示
した実施の形態1の半導体メモリセルの変形例におい
て、第4の領域SC4が接続された第2の配線をメモリ
セル選択用のビット線とし、第1の領域SC1が接続さ
れた第4の配線に第2の所定の電位を加えてもよいし、
第2の配線に第2の所定の電位を加え、第4の配線をメ
モリセル選択用のビット線としてもよい。また、図10
及び図12に示した実施の形態1の半導体メモリセルの
変形例において、第4の領域SC4が接続された第2の
配線をメモリセル選択用のビット線としてもよいし、第
2の配線に第2の所定の電位を加え、書き込み情報設定
線WISLをビット線と兼用させてもよい。
【0168】例えば、図7に示した実施の形態1の半導
体メモリセルを、図13及び図14に示すような構造に
変形することもできる。尚、図13の(A)は、半導体
メモリセルの模式的な一部断面図であり、図13の
(B)は、各領域の配置を模式的に示す図であり、図1
4は、図13の(B)の矢印に沿った模式的な一部断面
図である。この半導体メモリセルにおいては、第2の領
域SC2の一部が、第4の領域SC4の側部であって半導
体基板の表面にまで延在している。そして、かかる第2
の領域の延在部SC2Bが、MIS形ダイオードDTの一
端に相当している。第2の領域の延在部SC2Bの上方に
は、ワイドギャップ薄膜WGを介してMIS形ダイオー
ドDTの他端を構成する電極ELが形成されている。ま
た、電極ELから高抵抗素子Rが一体に延びている。電
極EL及び高抵抗素子Rは、第1導電形(例えばn形)
の不純物を含有するポリシリコン薄膜から構成されてい
る。第2の配線(ビット線)は、第2の層間絶縁層IL
2上に形成されており、図14の紙面垂直方向に延びて
いる。尚、図13及び図14に示した第2の領域SC 2
の構造を、実施の形態1において説明した半導体メモリ
セルの各種の変形例に適用することができる。
【0169】また、図7及び図8を参照して説明した本
発明の第1の態様に係る半導体メモリセルを、図15及
び図16に模式的な一部断面図を示すような半導体メモ
リセルに変形することも可能である。ここで、図15及
び図16に示す半導体メモリセルにおいては、第1のト
ランジスタTR1のゲート部G1と第2のトランジスタT
2のゲート部G2とが個別に設けられている。この点を
除き、図15及び図16に示した半導体メモリセルの構
造は、図7及び図8に示した半導体メモリセルの構造と
実質的に同じである。
【0170】以下、図17〜図19を参照して、図7に
示した実施の形態1の半導体メモリセルの製造方法を説
明するが、後述する実施の形態2の半導体メモリセルも
実質的には同様の方法で製造することができる。
【0171】[工程−100]先ず、公知の方法に従
い、p形シリコン半導体基板10に素子分離領域(図示
せず)、第1導電形のウエル(例えばn形ウエル)、n
形の半導体の第1の領域SC1、第1導電形(例えばn
++形)の第2の高濃度不純物含有層SC11(図示せず)
や、絶縁膜に相当するゲート絶縁膜12を形成した後、
例えば不純物を含有するポリシリコンから成り、あるい
は又、ポリサイド構造やポリメタル構造を有するゲート
部G(G1+G2)を形成する。こうして、図17の
(A)に示す構造を得ることができる。尚、n形の第1
の領域SC1の不純物含有濃度を、1.0×1017/c
3とした。また、ゲート部G(G1+G2)のゲート長
を0.28μmとした。
【0172】[工程−110]次いで、レジスト材料か
らイオン注入用マスク20を形成した後、第2導電形
(例えば、p形)の不純物をイオン注入し、第1の領域
SC1の表面領域に設けられ、且つ、第2導電形の半導
体性の第3の領域SC3を形成する(図17の(B)参
照)。イオン注入の条件を以下の表1に例示する。
【0173】[表1] イオン種 :BF2 加速エネルギー:20keV ドーズ量 :1×1013/cm2 イオン入射角 :7度
【0174】[工程−120]その後、イオン注入用マ
スク20を除去し、レジスト材料からイオン注入用マス
ク21を形成した後、第2導電形(例えば、p形)の不
純物を斜めイオン注入法にてイオン注入し、第1の領域
SC1と接し(具体的には、第1の領域SC1の表面領域
に設けられ)、且つ、第3の領域SC3とは離間した第
2導電形(例えば、p+形)の半導体性の第2の領域S
2を形成する。斜めイオン注入法にてイオン注入を行
うことによって、ゲート部G(G1+G2)の下方にも第
2の領域SC2が形成される(図18の(A)参照)。
尚、以下の表2に例示する条件の2回のイオン注入を行
い、各イオン注入におけるイオン入射角を異ならせた。
特に、第1回目のイオン注入におけるイオン入射角を6
0度に設定することで、ゲート部G(G1+G2)の下方
の半導体性の第2の領域SC2の不純物含有濃度を高い
精度で制御することができる。
【0175】[表2] 第1回目のイオン注入 イオン種 :ホウ素 加速エネルギー:10keV ドーズ量 :3.4×1013/cm2 イオン入射角 :60度 第2回目のイオン注入 イオン種 :ホウ素 加速エネルギー:30keV ドーズ量 :2.1×1013/cm2 イオン入射角 :10度
【0176】[工程−130]次いで、第1導電形(例
えば、n形)の不純物をイオン注入し、第2の領域SC
2の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接
する半導体性の第4の領域SC4を形成する(図18の
(B)参照)。イオン注入の条件を以下の表3に例示す
る。
【0177】[表3] イオン種 :ヒ素 加速エネルギー:25keV ドーズ量 :1×1013/cm2 イオン入射角 :7度
【0178】[工程−140]次いで、イオン注入用マ
スク21を除去し、CVD法に全面にSiO2層を製膜
し、かかるSiO2層をエッチバックすることによっ
て、ゲート部G(G1+G 2)の側壁にサイドウオール3
0を形成する。
【0179】[工程−150]次いで、レジスト材料か
らイオン注入用マスク22を形成した後、第1導電形
(例えば、n形)の不純物をイオン注入し、第4の領域
SC4の不純物含有濃度を1018〜1020cm-3程度ま
で高くすることによって、第4の領域SC4の低抵抗化
を図る(図19の(A)参照)。イオン注入の条件を以
下の表4に例示する。
【0180】[表4] イオン種 :ヒ素 加速エネルギー:30keV ドーズ量 :5×1015/cm2 イオン入射角 :7度
【0181】[工程−160]その後、イオン注入用マ
スク22を除去し、レジスト材料からイオン注入用マス
ク23を形成した後、第2導電形(例えば、p形)の不
純物をイオン注入し、第3の領域SC3の不純物含有濃
度を1018〜1020cm-3程度まで高くすることによっ
て、第3の領域SC3の低抵抗化を図る(図19の
(B)参照)。イオン注入の条件を以下の表5に例示す
る。
【0182】[表5] イオン種 :BF2 加速エネルギー:30keV ドーズ量 :3×1015/cm2 イオン入射角 :7度
【0183】以上のイオン注入条件により、第2の領域
SC2及び第3の領域SC3の不純物含有濃度は以下の表
6のとおりとなった。
【0184】[表6] 第2の領域SC2:1.5×1018/cm3 第3の領域SC3:2.1×1019/cm3
【0185】[工程−170]その後、全面に層間絶縁
層を形成し、次いで、パターニングしたレジスト材料を
マスクとして層間絶縁層をパターニングし、第2の領域
SC2の一部を露出させる。そして、露出した第2の領
域SC2の表面にワイドギャップ薄膜WGであるシリコ
ン酸化膜(SiO2膜)を形成する。その後、全面に第
1導電形(例えばn形)の不純物を含有するポリシリコ
ン薄膜を形成し、かかるポリシリコン薄膜をパターニン
グすることによって、ワイドギャップ薄膜WGと接続さ
れたMIS形ダイオードの他端を構成する電極ELを形
成し、併せて、かかる電極ELから延びる高抵抗素子R
を形成する。
【0186】[工程−180]その後、公知の方法に基
づき、書き込み情報設定線WISL、第2の配線(例え
ば、ビット線)、第4の配線等を形成する。
【0187】尚、半導体メモリセルの製造工程は、上記
の方法に限定されない。例えば、[工程−110]を省
略することができる。[工程−120]、[工程−13
0]、[工程−150]の順序は任意の順序とすること
ができる。ゲート部や素子分離領域の形成を、[工程−
170]の後に行ってもよい。イオン注入の条件も例示
であり、適宜変更することができる。
【0188】ショットキ接合形の多数キャリア・ダイオ
ードDSを設ける場合には、例えば、第1の領域SC1
の表面領域に、例えばチタンシリサイド層から成るダイ
オード構成領域SCDを形成する。かかるチタンシリサ
イド層の形成は、例えば、以下の方法で行うことができ
る。即ち、例えば、全面に層間絶縁層を形成し、チタン
シリサイド層を形成すべきシリコン半導体基板10の領
域の層間絶縁層を除去する。次いで、露出したシリコン
半導体基板10の表面を含む層間絶縁層の上にチタン層
をスパッタ法にて形成する。その後、第1回目のアニー
ル処理を施し、チタン層とシリコン半導体基板とを反応
させて、シリコン半導体基板の表面にチタンシリサイド
層を形成する。次いで、層間絶縁層上の未反応のチタン
層を、例えばアンモニア過水(NH4OHとH22とH2
Oの混合溶液)で除去した後、第2回目のアニール処理
を行うことによって、安定なチタンシリサイド層を得る
ことができる。多数キャリア・ダイオードDSを形成す
るための材料はチタンシリサイドに限定されず、コバル
トシリサイド、タングステンシリサイド等の材料を用い
ることもできる。尚、以下の各実施の形態におけるダイ
オード構成領域SC Dの形成方法も同様とすることがで
きる。
【0189】多数キャリア・ダイオードDSを形成する
ための方法、あるいは又、各種の領域の表面領域に導電
性の領域を形成する方法は、上述の方法に限定されな
い。例えば書き込み情報設定線WISLを形成する際、
例えば、チタンシリサイドやTiNから成るバリア層や
グルーレイヤーを形成するが、かかるバリア層やグルー
レイヤーを第1の領域SC1の表面にも形成する。これ
によって、書き込み情報設定線WISLの一部分(より
具体的には、バリア層やグルーレイヤーの一部分)と共
通であるダイオード構成領域SCDを第1の領域SC1
表面に形成することができる。同様にして、各種の領域
の表面領域に導電性の領域を形成することもできる。以
下の各実施の形態においても同様とすることができる。
【0190】実施の形態1の半導体メモリセルの変形
も、実質的には、上述の方法と同様の方法で製造するこ
とができる。また、後述する実施の形態2の半導体メモ
リセルも、MIS形ダイオード構成領域SCDTの形成を
除き、実質的には、上述の方法と同様の方法で製造する
ことができる。尚、第2導電形(例えばp+形)を有す
るMIS形ダイオード構成領域SCDT(後述する)を埋
め込みプラグ状に形成する場合には、[工程−170]
において、層間絶縁層を形成しその後、パターニングし
たレジスト材料をイオン注入用マスクとして用いて、イ
オン注入によりMIS形ダイオード構成領域SCDTを形
成した後、MIS形ダイオードDTを形成すればよい。
【0191】(実施の形態2)実施の形態2の半導体メ
モリセルは、本発明の第1の態様及び第3の態様に係る
半導体メモリセルに関する。実施の形態2の半導体メモ
リセルの原理図を図4に示し、模式的な一部断面図を図
20の(A)に示し、各領域の配置、及び、MIS形ダ
イオード構成領域SCDTを含む各領域を垂直面で切断し
た状態を図20の(B)に模式的に示す。
【0192】この半導体メモリセルも、(1)ソース/
ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1
容量結合したゲート部を有する第1導電形(例えば、n
チャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタT
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイ
ン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間
する半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャ
ネル形成領域CH2と容量結合したゲート部を有する第
2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第2
のトランジスタTR2、並びに、(3)情報保持用のM
IS形ダイオードDT、から成る。実施の形態2におい
ても、第1のトランジスタTR1と第2のトランジスタ
TR2は、1つの融合されたトランジスタから構成され
ている。即ち、実施の形態2における半導体メモリセル
の占める面積は、概ね2つのトランジスタが占める面積
よりも狭い。
【0193】そして、実施の形態2の半導体メモリセル
は、(a)第1導電形(例えばn形)を有する半導体性
の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1と接し、第
2導電形(例えばp+形)を有する半導体性の第2の領
域SC2、(c)第2の領域SC2とは離間した第1の領
域SC1の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成
して接する、第2導電形(例えばp++形)の半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の
第3の領域SC3、(d)第1の領域SC1とは離間した
第2の領域SC2の表面領域に設けられた、第1導電形
(例えばn++形)を有する半導体性の第4の領域S
4、並びに、(e)第4の領域SC4の表面領域に設け
られた、第2導電形(例えばp+形)を有する半導体性
のMIS形ダイオード構成領域SCDT、を有する。
【0194】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2と第3の領域SC3とで挟まれた第1の領域
SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方のソー
ス/ドレイン領域は、第4の領域SC4から構成され、
(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領域SC1
の該表面領域と第4の領域SC4とで挟まれた第2の領
域SC2の表面領域から構成され、(A−4)ゲート部
1は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域C
1の上方に絶縁膜を介して設けられている。
【0195】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第2の領域SC2の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れ、(B−4)ゲート部G2は、第2のトランジスタT
2のチャネル形成領域CH 2の上方に絶縁膜を介して設
けられている。
【0196】尚、第1のトランジスタTR1のゲート部
1と第2のトランジスタTR2のゲート部G2とは、第
1の領域SC1と第4の領域SC4、及び、第2の領域S
2と第3の領域SC3を橋渡すごとく絶縁膜を介して設
けられており、第1のトランジスタTR1と第2のトラ
ンジスタTR2とで共有されている。
【0197】更には、MIS形ダイオードDTに関して
は、(C−1)その一端は、第1のトランジスタTR1
のチャネル形成領域CH1の延在部に相当するMIS形
ダイオード構成領域SCDTから構成され、(C−2)そ
の他端を構成する電極ELは、ワイドギャップ薄膜を介
して、MIS形ダイオードDTの一端を構成するMIS
形ダイオード構成領域SCDTと対向して設けられてお
り、導電材料から構成されている。
【0198】また、実施の形態2の半導体メモリセルに
おいては、第1のトランジスタTR 1のゲート部G1及び
第2のトランジスタTR2のゲート部G2は、メモリセル
選択用の第1の配線(ワード線)に接続されている。更
には、第2の領域SC2はMIS形ダイオード構成領域
SCDTと接続され、第3の領域SC3は書き込み情報設
定線WISLに接続され、第4の領域SC4は第2の配
線(例えば、メモリセル選択用のビット線)に接続され
ている。また、MIS形ダイオードDTの他端を構成す
る電極ELは所定の電位を有する第3の配線に接続され
ている。更には、第1の領域SC1は、第2の所定の電
位を有する第4の配線に接続されている。
【0199】あるいは又、第1のトランジスタTR1
ゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲート部G2
とは第1の配線(ワード線)に接続され、第1のトラン
ジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域は第2の配
線(ビット線)に接続され、第2のトランジスタTR2
の他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線W
ISLに接続され、MIS形ダイオードDTの他端は高
抵抗素子Rを介して所定の電位を有する配線(第3の配
線)に接続されている。
【0200】実施の形態2の半導体メモリセルにおいて
も、第2の領域SC2は第1の領域SC1の表面領域に設
けられている。また、第1の領域SC1の下に、第4の
配線として機能する第1導電形(例えばn++形)の第2
の高濃度不純物含有層SC11が設けられている。更に
は、第2の領域SC2の下に、第1導電形(例えばn++
形)の第1の高濃度不純物含有層SC10が設けられてい
る。尚、半導体メモリセルは、第1導電形(例えばn
形)のウエル構造内に形成されている。
【0201】MIS形ダイオード構成領域SCDTと第2
の領域SC2との接続は、例えば、図20の(B)に示
すように、第2の領域SC2の一部を半導体基板の表面
近傍まで延在させ、第4の領域SC4の外側で、MIS
形ダイオード構成領域SCDTと第2の領域SC2の延在
した部分とが接するような構造とすることによって、得
ることができる。半導体メモリセルをこのような構造に
することにより、半導体メモリセルの配線構造の簡素化
を図ることができる。
【0202】図21に模式的な一部断面図を示す半導体
メモリセルにおいては、第2導電形(例えばp+形)を
有するMIS形ダイオード構成領域SCDTが埋め込みプ
ラグ状に形成され、かかるMIS形ダイオード構成領域
SCDTは、第4の領域SC4を貫通し、第2の領域SC2
まで達している。このような構造にすることによって
も、MIS形ダイオード構成領域SCDTと第2の領域S
2とを接続することができる。この点を除き、図21
に示した半導体メモリセルの構造は、図20に示した半
導体メモリセルの構造と実質的に同一とすることができ
る。
【0203】図20あるいは図21に示した実施の形態
2の半導体メモリセルにおいて、第4の領域SC4が接
続された第2の配線に第2の所定の電位を加え、第1の
領域SC1が接続された第4の配線をメモリセル選択用
の配線(ビット線)としてもよい。
【0204】実施の形態2の半導体メモリセルにおい
て、第3の領域SC3を半導体から構成し、第1の領域
SC1及び第3の領域SC3の不純物含有濃度を適切に制
御することによって、第1の領域SC1と第3の領域S
3とでpn接合ダイオードDを形成すれば、図5に原
理図を示すように、第4の配線を省略し、第1の領域S
1を、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線W
ISLに接続する構成とすることができ、配線構造の簡
素化を図ることができる。このような構成の半導体メモ
リセルにおいては、第1のトランジスタTR1のゲート
部G1と第2のトランジスタTR2のゲート部G2とは第
1の配線(ワード線)に接続され、第1のトランジスタ
TR1の一方のソース/ドレイン領域はpn接合ダイオ
ードDを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイ
ン領域は第2の配線(例えばビット線)に接続され、第
2のトランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域
は書き込み情報設定線WISLに接続され、MIS形ダ
イオードDTの他端は高抵抗素子Rを介して所定の電位
を有する配線(第3の配線)に接続されている。尚、第
4の領域SC4が接続された第2の配線に第2の所定の
電位を加え、第1の領域SC1が接続された第4の配線
をメモリセル選択用の配線(ビット線)としてもよい。
【0205】実施の形態2の半導体メモリセルの変形例
の原理図を図6に示す。また、半導体メモリセルの模式
的な一部断面図を図22の(A)に示し、各領域の配
置、及び、MIS形ダイオード構成領域SCDTを含む各
領域を垂直面で切断した状態を図22の(B)に模式的
に示す。図22に示した半導体メモリセルは、図20に
示した半導体メモリセルの変形である。あるいは又、図
21に示した半導体メモリセルの変形を図23に示す。
これらの半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC
1の表面領域に、例えばチタンシリサイドやTiN等か
ら成るダイオード構成領域SCDが設けられている。そ
して、第1の領域SC1とダイオード構成領域SCDから
多数キャリア・ダイオードDSが構成されている。尚、
このような構成を採用することによって、第4の配線を
省略することができ、第1の領域SC1を、ダイオード
構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに
接続することができ、配線構造の簡素化を図ることがで
きる。このような構成の半導体メモリセルにおいては、
第1のトランジスタTR1のゲート部G1と第2のトラン
ジスタTR2のゲート部G2とは第1の配線(ワード線)
に接続され、第1のトランジスタTR1の一方のソース
/ドレイン領域は多数キャリア・ダイオードDSを介し
て書き込み情報設定線WISLに接続され、第1のトラ
ンジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域はビット
線に相当する第2の配線に接続され、第2のトランジス
タTR2の他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報
設定線WISLに接続され、MIS形ダイオードDTの
他端は高抵抗素子Rを介して所定の電位を有する配線
(第3の配線)に接続されている。尚、第4の領域SC
4が接続された第2の配線に第2の所定の電位を加え、
書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用させても
よい。
【0206】実施の形態2の半導体メモリセルの更なる
変形例を図24〜図30に示す。
【0207】図24の(A)及び図24の(B)に示す
例においては、支持基板上の絶縁材料層IL0に囲まれ
た半導体層SC0内に、図20に示した構造を有する半
導体メモリセルが形成されている。一方、図25の
(A)及び図25の(B)に示す例においては、支持基
板上の絶縁材料層IL0に囲まれた半導体層SC0内に、
図21に示した構造を有する半導体メモリセルが形成さ
れている。図24の(A)及び図25の(A)に示した
半導体メモリセルと図24の(B)及び図25の(B)
に示した半導体メモリセルの相違点は、第3の領域SC
3がどの程度下方まで延びているかにある。図24の
(B)及び図25の(B)に示した構造の半導体メモリ
セルにおいては、第3の領域SC3の側部から書き込み
情報設定線WISLへの電極を取り出すことが可能とな
る。その他の構造は、図20あるいは図21に示した半
導体メモリセルと実質的に同一である。
【0208】図26の(A)及び図26の(B)に示す
例(図6の(A)の原理図を参照)においては、支持基
板上の絶縁材料層IL0に囲まれた半導体層SC0内に、
図22及び図23に示した構造を有する半導体メモリセ
ルが形成されている。その他の構造は、図22及び図2
3に示した半導体メモリセルと実質的に同一である。
【0209】図24の(A)、(B)、図25の
(A)、(B)、及び図26の(A)及び(B)に示し
た半導体メモリセルは、先に説明したSOI構造あるい
はTFT構造の作製方法に基づき作製することができ
る。
【0210】図27に示した半導体メモリセルは図20
に示した半導体メモリセルの変形であり、図28に示し
た半導体メモリセルは図21に示した半導体メモリセル
の変形であり、図29に示した半導体メモリセルは図2
2に示した半導体メモリセルの変形であり、図30に示
した半導体メモリセルは図23に示した半導体メモリセ
ルの変形である。図27〜図30に示した半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域SC1が、第2の領域SC2
の表面領域に設けられている。この点を除き、その他の
構造は、図20、図21、図22及び図23に示した半
導体メモリセルと実質的に同一である。
【0211】以上に説明した図24の(A)、(B)、
図25の(A)、(B)、図27及び図28に示した実
施の形態2の半導体メモリセルの変形例において、第4
の領域SC4が接続された第2の配線をビット線とし、
第1の領域SC1が接続された第4の配線に第2の所定
の電位を加えてもよいし、第4の領域SC4が接続され
た第2の配線に第2の所定の電位を加え、第1の領域S
1が接続された第4の配線をメモリセル選択用のビッ
ト線としてもよい。また、図26の(A)、(B)、図
29及び図30に示した実施の形態2の半導体メモリセ
ルの変形例において、第4の領域SC4が接続された第
2の配線をビット線としてもよいし、第2の配線に第2
の所定の電位を加え、書き込み情報設定線WISLをビ
ット線と兼用させてもよい。
【0212】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第1の態様及び第4の態様に係る半導体メモリセルに
関する。図1に原理図を、そして図31の(A)に模式
的な一部断面図の一例を示すように、実施の形態3の半
導体メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH1
及び、該チャネル形成領域CH1と容量結合したゲート
部G1を有する第1導電形(例えば、nチャネル形)の
読み出し用の第1のトランジスタTR1、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域CH2、及び、該チャネル形成領域CH2
容量結合したゲート部G2を有する第2導電形(例え
ば、pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタ
TR2、並びに、(3)情報保持用のMIS形ダイオー
ド、から成る。
【0213】そして、図31の(A)に示す実施の形態
3の半導体メモリセルにおいては、第1のトランジスタ
TR1のゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲー
ト部G2とは、半導体層を挟んで第1及び第2の主面
1,A2上にそれぞれ設けられており、これらの配置関
係は垂直方向において若干ずれている。また、半導体メ
モリセルは、支持基板上に形成された絶縁材料層IL0
に囲まれて形成されている、所謂SOI構造を有する。
尚、図31の(A)に示す実施の形態3の半導体メモリ
セルにおいては、下から、支持基板、層間絶縁層I
1、第2のトランジスタTR2のゲート部G2、第1の
トランジスタTR1のゲート部G1の順に配置されてい
る。
【0214】そして、実施の形態3の半導体メモリセル
は、(a)第1の主面A1から第2の主面A2に亙って該
半導体層に設けられた、第1導電形(例えばn形)を有
する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1の主面A1
から第2の主面A2に亙って該半導体層に設けられ、第
1の領域SC1と接する第2導電形(例えばp+形)を有
する半導体性の第2の領域SC2、(c)第1の領域S
1の第2の主面A2を含む表面領域に第2の領域SC2
とは離間して設けられ、且つ、第1の領域SC1と整流
接合を形成して接する、第1導電形とは逆の第2導電形
(例えばp++形)を有する半導体性の、あるいは又、シ
リサイドや金属、金属化合物等から構成された導電性の
第3の領域SC3、(d)第2の領域SC2の第1の主面
1を含む表面領域に第1の領域SC1とは離間して設け
られ、且つ、第2の領域SC2と整流接合を形成して接
する、第1導電形(例えばn++形)を有する半導体性
の、あるいは又、シリサイドや金属、金属化合物等から
構成された導電性の第4の領域SC4、(e)第1の主
面A1に形成された第1の絶縁膜上に、第1の領域SC1
と第4の領域SC4を橋渡すごとく設けられた第1のト
ランジスタTR1のゲート部G1、並びに、(f)第2の
主面A2に形成された第2の絶縁膜上に、第2の領域S
2と第3の領域SC3を橋渡すごとく設けられた第2の
トランジスタTR2のゲート部G2、を有する。
【0215】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の第1の主面A1を含む表面領域から構成さ
れ、(A−2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の
領域SC4から構成され、(A−3)チャネル形成領域
CH1は、第1の領域SC1の第1の主面A1を含む表面
領域と第4の領域SC4とで挟まれた、第2の領域SC2
の第1の主面A1を含む表面領域から構成されている。
【0216】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の第2の主面A2を含む表面領域から構成さ
れ、(B−2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の
領域SC3から構成され、(B−3)チャネル形成領域
CH2は、第2の領域SC2の第2の主面A2を含む表面
領域と第3の領域SC3とで挟まれた、第1の領域SC1
の第2の主面A2を含む表面領域から構成されている。
【0217】更には、(C−1)MIS形ダイオードD
Tの一端は、第2の領域SC2の一部分から構成され、
(C−2)MIS形ダイオードDTの他端を構成する電
極ELは、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形
ダイオードDTの一端を構成する第2の領域SC2の該
一部分と対向して対向して設けられており、導電材料か
ら構成されている。尚、図31の(A)、(B)に示し
た例においては、MIS形ダイオードDTは第2の主面
2側に設けられているが、第1の主面A1側に設けても
よい。以下に説明する半導体メモリセルにおいても、M
IS形ダイオードDTをどちらの主面側に設けてもよ
い。
【0218】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G1及び第2のトランジスタTR 2のゲート部G2
メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に
接続され、第3の領域SC3は書き込み情報設定線WI
SLに接続され、第4の領域SC4は第2の配線(例え
ば、ビット線)に接続され、MIS形ダイオードの他端
を構成する電極ELは所定の電位を有する第3の配線に
接続され、第1の領域は第4の配線に接続されている。
尚、第1の領域SC1は第2の所定の電位を有する第4
の配線に接続されている。第4の領域SC4が接続され
た第2の配線に第2の所定の電位を加え、第1の領域S
1が接続された第4の配線をメモリセル選択用の配線
(ビット線)としてもよい。
【0219】実施の形態3の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、図31の(B)並びに図32
の(A)及び(B)に示す。図31の(B)に示す例に
おいては、図31の(A)に示した例と異なり、第1の
トランジスタTR1のゲート部G1と第2のトランジスタ
TR2のゲート部G2の配置関係は、垂直方向において概
ね揃っている。このような構造にすることで、半導体メ
モリセルの面積の縮小化を図ることができる。図32の
(A)及び(B)に示す半導体メモリセルにおいては、
下から、支持基板、層間絶縁層IL1、第1のトランジ
スタTR1のゲート部G1、第2のトランジスタTR2
ゲート部G2の順に配置されている。そして、各領域の
上下の位置関係は図31に示した半導体メモリセルにお
ける各領域の上下の位置関係と逆になっている。図32
の(B)に示す例においては、図32の(A)に示した
例と異なり、第1のトランジスタTR1のゲート部G1
第2のトランジスタTR2のゲート部G2の配置関係は、
垂直方向において概ね揃っている。
【0220】図31の(B)に示した実施の形態3の半
導体メモリセルの製造方法を、支持基板等の模式的な一
部断面図である図33〜図37を参照して、以下説明す
る。
【0221】[工程−200]まず、シリコン半導体基
板10をエッチング加工して、半導体メモリセルを形成
すべきシリコン半導体基板10の領域を突起状に残し、
次いで、シリコン半導体基板10の凹部を絶縁材料層1
1(IL0)で埋め込み、シリコン半導体基板10(半
導体基板SCS)の突起部の表面が露出した状態とす
る。尚、絶縁材料層11は素子分離領域に相当する。次
いで、突起状のシリコン半導体基板10の部分に第1導
電形(例えばn形)を有する半導体性の第1の領域SC
1を形成する。尚、第1の領域SC1とシリコン半導体基
板の突起状の領域の形成の順序は逆にしてもよい。その
後、突起状のシリコン半導体基板10の表面に、例えば
厚さ10nm程度のシリコン酸化膜12(第2の絶縁膜
に相当する)を公知のシリコン酸化膜形成方法に基づき
形成する。この状態を、模式的な一部断面図として図3
3の(A)に示す。尚、この突起状のシリコン半導体基
板10の表面が第2の主面A2に相当する。突起状のシ
リコン半導体基板10の部分の高さは、0.3〜0.4
μmとすればよい。
【0222】[工程−210]次いで、レジスト20を
マスクとして、斜めイオン注入法により、第2導電形
(例えばp+形)を有する半導体性の第2の領域SC2
形成する。こうして、第1の主面(後述する)から第2
の主面A2に亙って半導体層10A(突起状のシリコン
半導体基板10の部分に相当する)に設けられた、第1
導電形(例えばn形)を有する半導体性の第1の領域S
1、及び、第1の主面から第2の主面A2に亙って半導
体層10Aに設けられ、第1の領域SC1と接する第2
導電形(例えばp+形)を有する半導体性の第2の領域
SC2を形成することができる(図33の(B)参
照)。そして、公知の方法に基づき、例えば不純物を含
有するポリシリコンあるいはポリサイド構造やポリメタ
ル構造を有する第2のトランジスタ用のゲート部G2
形成する。この状態を、模式的な一部断面図として図3
4の(A)に示す。
【0223】[工程−220]その後、レジスト21を
マスクとして、イオン注入を行い、次いで、斜めイオン
注入を行うことによって、第1の領域SC1の第2の主
面A2を含む表面領域に第2の領域SC2とは離間して設
けられ、且つ、第1の領域SC1と整流接合を形成して
接するp++形の半導体の領域である第3の領域SC3
形成する。この状態を、模式的な一部断面図として図3
4の(B)に示す。
【0224】[工程−230]その後、全面に層間絶縁
層を形成し、次いで、パターニングしたレジスト材料を
マスクとして層間絶縁層をパターニングし、第2の領域
SC2の一部を露出させる。そして、露出した第2の領
域SC2の表面にワイドギャップ薄膜WGであるシリコ
ン酸化膜(SiO2膜)を形成する。その後、全面に第
1導電形(例えばn形)の不純物を含有するポリシリコ
ン薄膜を形成し、かかるポリシリコン薄膜をパターニン
グすることによって、ワイドギャップ薄膜WGと接続さ
れたMIS形ダイオードの他端を構成する電極ELを形
成し、併せて、かかる電極ELから延びる高抵抗素子R
を形成する。次いで、全面に層間絶縁層13Aを形成
し、第3の領域SC3の上方の層間絶縁層13Aに開口
部を設け、かかる開口部内を含む層間絶縁層13Aの全
面に配線材料層を形成し、次いで、配線材料層をパター
ニングすることによって、第3の領域SC3と導通した
書き込み情報設定線WISLを設ける。尚、第3の領域
SC3は、必ずしも、イオン注入法にて設ける必要はな
い。書き込み情報設定線WISLを形成する際、例え
ば、チタンシリサイドやTiNから成るバリア層やグル
ーレイヤーを形成するが、かかるバリア層やグルーレイ
ヤーを開口部の底部に露出した第1の領域SC1の表面
にも形成する。これによって、書き込み情報設定線WI
SLの一部分(より具体的には、バリア層やグルーレイ
ヤーの一部分)と共通である導電性の第3の領域SC3
を、第1の領域SC1の表面領域に形成することができ
る。その後、図35の(A)に示すように、例えばSi
2から成る層間絶縁層13BをCVD法にて全面に形
成し、この層間絶縁層13Bの表面を研磨して表面を平
坦化する。そして、層間絶縁層13Bの表面と支持基板
14とを貼り合わせた後(図35の(B)参照)、シリ
コン半導体基板10を裏面から研磨し、絶縁材料層11
の底部11Aを露出させる(図36の(A)参照)。絶
縁材料層11内にシリコン半導体基板10の突起部に相
当する半導体層10Aが残される。尚、半導体層10A
の表面が第1の主面A1に相当する。
【0225】[工程−240]その後、半導体層10A
の表面に、例えば厚さ10nm程度のシリコン酸化膜1
5(第1の絶縁膜に相当する)を公知のシリコン酸化膜
形成方法に基づき形成した後、公知の方法に基づき、例
えば不純物を含有するポリシリコンあるいはポリサイド
構造やポリメタル構造を有する第1のトランジスタ用の
ゲート部G1を形成する(図36の(B)参照)。尚、
第1のトランジスタのゲート部G1と第2のトランジス
タのゲート部G2とは、半導体層10Aを挟んで設けら
れており、これらの配置関係は垂直方向において概ね揃
っている。
【0226】[工程−250]次に、レジスト22をマ
スクとして、イオン注入を行い、次いで、斜めイオン注
入を行うことによって、n++形の半導体性の領域である
第4の領域SC4を形成する(図37参照)。
【0227】[工程−260]その後、層間絶縁層を全
面に形成し、第4の領域SC4及び第1の主面A1に位置
する第1の領域SC1の上方の層間絶縁層に開口部を形
成し、これらの開口部内を含む層間絶縁層の上に配線材
料層を形成する。次いで、かかる配線材料層をパターニ
ングすることによって、第2の配線及び第4の配線を形
成する。こうして、図31の(B)に示す構造を有する
半導体メモリセルを完成させる。尚、第4の領域SC4
は、必ずしも、イオン注入法にて設ける必要はない。第
2の配線を形成する際、例えば、チタンシリサイドやT
iNから成るバリア層やグルーレイヤーを形成するが、
かかるバリア層やグルーレイヤーを第2の領域SC2
表面にも形成する。これによって、第2の配線の一部分
(より具体的には、バリア層やグルーレイヤーの一部
分)と共通である導電性の第4の領域SC4を第2の領
域SC2の表面に形成することができる。これによっ
て、導電性の領域が配線の一部分と共通である構造を形
成することができる。尚、配線材料とシリコン半導体基
板のシリコンとが反応して形成された化合物から導電性
の領域が構成された状態も、導電性の領域が配線の一部
分と共通である構造に含まれる。
【0228】実施の形態3の半導体メモリセルの製造工
程は、上記の方法に限定されない。例えば、第2の領域
SC2の形成を、[工程−210]にて行う代わりに、
[工程−240]において、例えば厚さ10nm程度の
シリコン酸化膜15を半導体層10Aの表面に形成した
後に、形成することができる。各領域のイオン注入によ
る形成の順序は、工程に依存するものの、本質的には任
意である。また、以上に説明した各種のイオン注入法に
おいては、各領域における不純物濃度とが最適化される
ように、不純物のイオン注入条件の最適化をコンピュー
タシミュレーションや実験によって行う必要がある。
【0229】(実施の形態4)実施の形態4の半導体メ
モリセルは、実施の形態3の半導体メモリセルの変形で
ある。図2に原理図を、そして図38の(A)に模式的
な一部断面図の一例を示すように、実施の形態4の半導
体メモリセルにおいては、ダイオードDが第1の領域S
1及び第3の領域SC3から構成されている。ダイオー
ドDを設けることによって、実施の形態3の半導体メモ
リセルと異なり、第4の配線を設ける必要がなくなり、
第1の領域は、第4の配線に接続される代わりに、第3
の領域を介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れ、配線構成の簡素化を図ることができる。尚、pn接
合ダイオードDは、第1の領域SC1及び第3の領域S
3の不純物濃度を適切な値とすることによって形成す
ることができる。実施の形態4の半導体メモリセルにお
いて、第3の領域SC3と第1の領域SC1からpn接合
を形成する場合、第3の領域SC3の電位設定、あるい
は、第3の領域SC3及び第1の領域SC1の不純物濃度
関係の設計が不適切であると、情報の読み出し時、ラッ
チアップを生じる可能性がある。これを回避するため
に、書き込み情報設定線WISLに印加する電圧は、第
3の領域SC3と第1の領域SC1との接合部、即ち、ダ
イオードDに高い順方向電流が流れない程度の電圧(例
えば0.4ボルト以下)とする必要がある。第3の領域
SC3をシリサイドや金属等から構成することによって
第3の領域SC3と第1の領域SC1との間にショットキ
接合を形成し、多数キャリアが主として順方向電流を構
成する構成とすれば、ラッチアップの危険性を回避する
ことができ、書き込み情報設定線WISLに印加する電
圧への制限は実質的に無くなる。尚、第4の領域SC4
はメモリセル選択用の第2の配線(例えば、ビット線)
に接続されている。第4の領域SC4が接続された第2
の配線に第2の所定の電位を加え、第1の領域SC1
接続された書き込み情報設定線WISLをビット線と兼
用してもよい。
【0230】実施の形態4の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、図38の(B)並びに図39
の(A)及び(B)に示す。図38の(B)に示す例に
おいては、図38の(A)に示した例と異なり、第1の
トランジスタTR1のゲート部G1と第2のトランジスタ
TR2のゲート部G2の配置関係は、垂直方向において概
ね揃っている。このような構造にすることで、半導体メ
モリセルの面積の縮小化を図ることができる。図39の
(A)及び(B)に示す半導体メモリセルにおいては、
下から、支持基板、層間絶縁層IL1、第1のトランジ
スタTR1のゲート部G1、第2のトランジスタTR2
ゲート部G2の順に配置されている。そして、各領域の
上下の位置関係は図38に示した半導体メモリセルにお
ける各領域の上下の位置関係と逆になっている。図39
の(B)に示す例においては、図39の(A)に示した
例と異なり、第1のトランジスタTR1のゲート部G1
第2のトランジスタTR2のゲート部G2の配置関係は、
垂直方向において概ね揃っている。
【0231】尚、原理図を図3に示すように、ダイオー
ドをショットキ接合から構成することもできる。即ち、
ダイオードを、図40の模式的な一部断面図に示すよう
に、シリサイド又はMoやAl等の金属から成るダイオ
ード構成領域SCDと、第1の領域SC1から構成された
多数キャリア・ダイオードDSとすることもできる。
尚、図40は、図38の(B)に示した実施の形態4の
半導体メモリセルの変形例である。
【0232】実施の形態3にて説明した半導体メモリセ
ルにおいて、第1のトランジスタTR1の他方のソース
/ドレイン領域を構成する第1の領域の第1の主面を含
む表面領域を、高濃度の第1導電形不純物(例えばn++
形不純物)を含有する領域SC1Aから構成し、第2のト
ランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域を構成
する第2の領域の第2の主面を含む表面領域を、高濃度
の第2導電形不純物(例えばp++形不純物)を含有する
領域SC2Aから構成してもよい。図31の(A)及び図
32の(A)に示した半導体メモリセルをこのような構
造に変形した例を、図41の(A)及び(B)に示す。
【0233】更には、実施の形態4にて説明した半導体
メモリセルにおいて、第1のトランジスタTR1の他方
のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の第1の
主面を含む表面領域を、高濃度の第1導電形不純物(例
えばn++形不純物)を含有する領域SC1Aから構成し、
第2のトランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領
域を構成する第2の領域の第2の主面を含む表面領域
を、高濃度の第2導電形不純物(例えばp++形不純物)
を含有する領域SC2Aから構成してもよい。図38の
(A)及び図39の(A)に示した半導体メモリセルを
このような構造に変形した例を、図42の(A)及び
(B)に示す。
【0234】更には、本発明の第4の態様に係る半導体
メモリセルを、所謂サイドゲート型の半導体メモリセル
に適用することができる。例えば実施の形態3にて説明
した半導体メモリセルをサイドゲート型の半導体メモリ
セルに適用した例を図43の模式的な斜視図に示す。
尚、MIS形ダイオードの図示は省略した。この形式の
半導体メモリセルにおいては、図43の(A)に示すよ
うに、絶縁層から突出した略直方形のシリコン層に、第
1の領域SC1、第2の領域SC2、第3の領域SC3
び第4の領域SC4が形成されている。また、ゲート部
1,G2が直方体のシリコン層の側面の一部分に形成さ
れている。尚、図43の(B)に模式的な斜視図を示す
ように、ゲート部G1,G2を直方体のシリコン層の側面
の一部分から頂面の一部に延びる「L」字形状とするこ
ともできる。尚、図43の(A)の矢印A−A及び図4
3の(B)の矢印B−Bに沿って半導体メモリセルを切
断したときの各領域の配置は、図31の(B)に示した
と同様である。図43では、各領域及びゲート部のみを
表示し、配線の図示は省略した。
【0235】実施の形態4にて説明した半導体メモリセ
ルの作製方法は、基本的には実施の形態3にて説明した
半導体メモリセルの作製方法と同様とすることができる
ので、詳細な説明は省略する。尚、実施の形態3にて説
明した半導体メモリセルの製造方法においては、半導体
基板に凸部を形成し、次いで、全面に絶縁体(絶縁層)
を形成した後、絶縁体(絶縁層)と支持基板とを張り合
わせ、次に、半導体基板を裏面から研削、研磨すること
によって得られた、所謂張り合わせ基板に基づき、所謂
SOI構造を有する半導体メモリセルを製造したが、そ
の代わりに、所謂TFT構造を有する半導体メモリセル
を作製することもできる。即ち、絶縁体(絶縁層)の上
にゲート部を形成し、次いで、例えばアモルファスシリ
コン層やポリシリコン層をCVD法等によって全面に成
膜し、次いで、レーザビームや電子ビームを用いた帯域
溶融結晶化法、絶縁体(絶縁層)に設けられた開口部を
介して結晶成長を行うラテラル固相結晶成長法等の各種
の公知の単結晶化技術によってシリコン層を形成し、か
かるシリコン層を半導体層として半導体メモリセルを作
製することもできる。あるいは又、支持基板上にゲート
部を形成した後、全面に例えばポリシリコン層あるいは
アモルファスシリコン層を形成した後、かかるポリシリ
コン層あるいはアモルファスシリコン層を半導体層とし
て半導体メモリセルを作製することによって得ることが
できる。
【0236】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第5の態様及び第12の態様に係る半導体メモリセル
に関する。図45の(A)にその原理図を示すように、
実施の形態5の半導体メモリセルは、(1)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量
結合したゲート部G1を有する第1導電形(例えば、n
チャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタT
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイ
ン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間
する半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャ
ネル形成領域CH2と容量結合したゲート部G2を有する
第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第
2のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制
御用の接合型トランジスタJF1、並びに、(4)情報
保持用のMIS形ダイオードDT、から成る。
【0237】そして、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR2
のチャネル形成領域CH2に相当し、且つ、接合型トラ
ンジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に相当
し、第2のトランジスタTR2の一方のソース/ドレイ
ン領域は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領
域CH1に相当し、且つ、接合型トランジスタJF1の一
方のゲート領域に相当し、MIS形ダイオードDTの一
端は第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
の延在部から構成され、MIS形ダイオードDTの他端
は導電材料から成る電極ELから構成され、該電極EL
は所定の電位を有する配線(第3の配線)に接続されて
いる。実施の形態5においては、第1のトランジスタT
1と第2のトランジスタTR2は、実質的に個別のトラ
ンジスタから構成されている。
【0238】更には、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G1と第2のトランジスタTR2のゲート部G2とは
メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に
接続され、第1のトランジスタTR1の他方のソース/
ドレイン領域は第2の配線に接続され、接合型トランジ
スタJF1の他方のゲート領域は第4の配線に接続さ
れ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域は接合型トランジスタJF1及びダイオードDを
介して書き込み情報設定線WISLに接続され、第2の
トランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域は書
き込み情報設定線WISLに接続され、MIS形ダイオ
ードDTの他端は高抵抗素子Rを介して所定の電位を有
する前記配線に相当する第3の配線に接続されている。
尚、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き
込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の
配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが好ま
しい。
【0239】尚、MIS形ダイオードDTを構成する第
1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1の延在
部と電極ELとの間には、ワイドギャップ薄膜WGが形
成されている。以下に説明する半導体メモリセルにおい
ても同様である。
【0240】あるいは又、図51に模式的な一部断面図
を示すように、実施の形態5の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形
成領域CH1と容量結合したゲート部G1を有する第1導
電形(例えば、nチャネル形)の読み出し用の第1のト
ランジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH2
及び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲート
部G2を有する第2導電形(例えば、pチャネル形)の
スイッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソース
/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を
有する電流制御用の接合型トランジスタJF1、並び
に、(4)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から
成り、(a)第2導電形(例えば、p+形)を有する半
導体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1の表
面領域に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を
有する半導体性の第2の領域SC2、(c)第2の領域
SC2の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成し
て接する、第2導電形(例えばp++形)の半導体性の、
又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の第3
の領域SC3、(d)第1の領域SC1の表面領域に第2
の領域SC2と離間して設けられ、且つ、整流接合を形
成して接する、第1導電形(例えばn+形)の半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の
第4の領域SC4、並びに、(e)第2の領域SC2の表
面領域に第3の領域SC3と離間して設けられ、且つ、
第2の領域SC2と整流接合を形成して接する、第2導
電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイド
や金属、金属化合物等の導電性の第5の領域SC5、を
有する。
【0241】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域の一部から構成され、(A−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4
から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、
第2の領域SC2の表面領域の該一部と第4の領域SC4
とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域の一部から構
成され、(A−4)ゲート部G1は、第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH 1の上方に絶縁膜を介し
て設けられている。
【0242】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
領域SC1の表面領域の他の部分から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1の領域SC1の表面領域の該他の部分と第3の領域
SC3とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域の他の部
分から構成され、(B−4)ゲート部G2は、第2のト
ランジスタTR2のチャネル形成領域CH 2の上方に絶縁
膜を介して設けられている。
【0243】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第1の領域SC1の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた
第2の領域SC2の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構成
する第2の領域SC2の表面領域の該一部から構成さ
れ、(C−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型
トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延
びる第2の領域SC2の部分から構成されている。
【0244】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、(D−1)その一端は、第1の領域SC1の一部分
SC1Aから構成され、(D−2)その他端を構成する電
極ELは、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形
ダイオードDTの一端を構成する第1の領域SC1の該
一部分SC1Aと対向して設けられている。ワイドギャッ
プ薄膜WGは、第1の領域SC1(トランジスタTR1
チャネル形成領域CH1)の電位とMIS形ダイオード
DTの他端(電極EL)の電位との電位差に依存してM
IS形ダイオードDTにキャリアのトンネル遷移が生じ
る材料、具体的には、例えば、厚さ5nm以下のSiO
2膜やSiON膜、厚さ9nm以下のSiN膜から構成
することができる。
【0245】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0246】そして、(E)第1のトランジスタTR1
のゲート部G1及び第2のトランジスタTR2のゲート部
2は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続され、(F)第3の領域SC3は、書き込
み情報設定線WISLに接続され、(G)第4の領域S
4は、第2の配線に接続され、(H)MIS形ダイオ
ードDTの他端を構成する電極ELは、所定の電位を有
する第3の配線に接続され、(I)第5の領域SC
5は、第4の配線に接続されている。
【0247】実施の形態5の半導体メモリセルにおいて
は、第2の領域SC2と第3の領域SC3との間でpn接
合ダイオードDが形成され、第2の領域SC2は、第3
の領域SC3を介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。かかるpn接合ダイオードDは、第2の
領域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を適切な値
とすることによって形成することができる。尚、第2の
配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設
定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2
の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0248】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第1の領域SC1の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0249】実施の形態5においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばn形半
導体基板に設けられた第2導電形(例えばp形)のウエ
ル構造内に形成されている。
【0250】実施の形態5の半導体メモリセルにおい
て、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えばn
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0251】図51に示した実施の形態5の半導体メモ
リセルの変形例を図52に示す。この半導体メモリセル
は、支持基板上の層間絶縁層IL1の上に形成された半
導体層SC0に、図51に示した構造を有する半導体メ
モリセルが形成されている。このような構造を有する半
導体メモリセルは、先に説明したSOI構造あるいはT
FT構造の形成方法に基づき作製することができる。
【0252】尚、図51に示した半導体メモリセルにお
いて、原理図を図44に示すように、pn接合ダイオー
ドDの形成を省略し、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域に該当する第2の領域SC2
第5の配線(図51には図示せず)に接続してもよい。
この場合、第2の配線をビット線とし、第5の配線に第
2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配線を
ビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える
構成とすることが好ましい。
【0253】図51に示した実施の形態5の半導体メモ
リセルの変形例を、更に、図53〜図60に示す。
【0254】原理図を図45の(B)に示し、模式的な
一部断面図を図53に示す半導体メモリセルは、第2の
領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域SCDを更に有し、このダイ
オード構成領域SCDと第2の領域SC2とによってショ
ットキ接合形の多数キャリア・ダイオードDSが構成さ
れている。そして、第1のトランジスタTR1の一方の
ソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
介して第5の配線に接続される代わりに、接合型トラン
ジスタJF1及びショットキ接合形の多数キャリア・ダ
イオードDSを介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。即ち、第2の領域SC2は、ダイオード
構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに
接続されている。図53に示す半導体メモリセルにおい
ては、ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣
接して設けられているが、ダイオード構成領域SCD
形成位置はこれに限定するものではない。
【0255】原理図を図46、並びに、図47の(A)
及び(B)に示すように、接合型トランジスタJF1
他方のゲート領域は、第4の配線に接続される代わり
に、書き込み情報設定線WISLに接続されていてもよ
い。即ち、模式的な一部断面図を図54、図55及び図
56に示すように、第5の領域SC5を、第4の配線に
接続する代わりに、書き込み情報設定線WISLに接続
してもよい。尚、図54に示す半導体メモリセルは、図
51に示した半導体メモリセルの変形であり、図55及
び図56に示す半導体メモリセルは、図53に示した半
導体メモリセルの変形である。尚、図55及び図56に
示す半導体メモリセルは、ダイオード構成領域SCD
設けられている位置が異なっている点を除き、同じ構成
を有する。
【0256】原理図を図48に示し、模式的な一部断面
図を図57に示す半導体メモリセルにおいては、第1の
トランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域は、
接合型トランジスタJF1を介して第5の配線に接続さ
れる代わりに、接合型トランジスタJF1及びダイオー
ドD1を介して第4の配線に接続されている。即ち、第
2の領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成
して接するダイオード構成領域SCDを更に有し、該ダ
イオード構成領域SCDと第2の領域SC2とによってダ
イオードD1が構成され、第2の領域SC2は、該ダイオ
ード構成領域SC Dを介して第4の配線に接続されてい
る。この場合、第2の配線をビット線とする構成とする
ことが好ましい。尚、ダイオード構成領域SCDを第5
の領域SC5に隣接して設けることが、構造の簡素化の
面から好ましい。
【0257】原理図を図50の(A)に示し、模式的な
一部断面図を図58に示す半導体メモリセルにおいて
は、接合型トランジスタJF1の他方のゲート領域は、
第4の配線に接続される代わりに、接合型トランジスタ
JF1の一方のゲート領域に接続されている。即ち、第
5の領域SC5は、第4の配線に接続される代わりに、
第1の領域SC1に接続されている。更には、第2の領
域SC2と第3の領域SC 3との間でpn接合ダイオード
Dが形成され、第2の領域SC2は第3の領域SC 3を介
して書き込み情報設定線WISLに接続されている。こ
の場合、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、
書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。尚、原理図を図49に示すように、pn接合
ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジスタTR
1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第2の領域
SC2を第5の配線(図58には図示せず)に接続して
もよく、この場合には、第2の配線をビット線とし、第
2の領域SC2を第5の配線に接続し、第5の配線に第
2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配線を
ビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える
構成とすることが好ましい。
【0258】第5の領域SC5と第1の領域SC1との接
続は、ゲート部の延びる方向と平行な垂直面で半導体メ
モリセルを切断したときの模式的な一部断面図である図
59に示すように、例えば、第1の領域SC1の一部分
を半導体基板の表面近傍まで延在させ、第2の領域SC
2の外側で、第5の領域SC5と第1の領域SC1の延在
した部分とが接するような構造とすることによって、得
ることができる。半導体メモリセルをこのような構造に
することにより、半導体メモリセルの配線構造の簡素化
を図ることができる。
【0259】原理図を図50の(B)に示し、模式的な
一部断面図を図60に示す半導体メモリセルにおいて
も、第5の領域SC5は、第4の配線に接続される代わ
りに、第1の領域SC1に接続されている。また、第2
の領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成し
て接するダイオード構成領域SCDを更に有し、このダ
イオード構成領域SCDと第2の領域SC2とによってシ
ョットキ接合形の多数キャリア・ダイオードDSが構成
され、第2の領域SC2は、ダイオード構成領域SCD
介して書き込み情報設定線WISLに接続されている。
この場合、第2の配線をビット線とする構成、あるい
は、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成とする
ことが好ましい。
【0260】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第5の態様及び第13の態様に係る半導体メモリセル
に関する。実施の形態6の半導体メモリセルの原理図を
図62の(A)に示す。実施の形態6の半導体メモリセ
ルにおいては、接合型トランジスタJF1の他方のゲー
ト領域は、第4の配線に接続される代わりに、接合型ト
ランジスタJF 1の一方のゲート領域に接続されてい
る。より具体的には、MIS形ダイオードDTの一端
と、接合型トランジスタJF1の他方のゲート領域とが
共通とされている。また、接合型トランジスタJF1
ゲート領域を構成する第5の領域SC5は、第1のトラ
ンジスタTR1のチャネル形成領域CH1の延在部に相当
する。
【0261】即ち、実施の形態6の半導体メモリセル
は、模式的な一部断面図を図63に示すように、(1)
ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域
CH1と容量結合したゲート部G1を有する第1導電形
(例えば、nチャネル形)の読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH2、及
び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲート部
2を有する第2導電形(例えば、pチャネル形)のス
イッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソース/
ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を有
する電流制御用の接合型トランジスタJF1、並びに、
(4)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から成
り、(a)第2導電形(例えば、p+形)を有する半導
体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1の表面
領域に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有
する半導体性の第2の領域SC2、(c)第2の領域S
2の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して
接する、第2導電形(例えばp++形)の半導体性の、又
は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の第3の
領域SC3、(d)第1の領域SC1の表面領域に第2の
領域SC2と離間して設けられ、且つ、整流接合を形成
して接する、第1導電形(例えばn+形)の半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の
第4の領域SC4、並びに、(e)第2の領域SC2の表
面領域に第3の領域SC3と離間して設けられた、第2
導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の第5の領
域SC5、を有する。
【0262】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域の一部から構成され、(A−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4
から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、
第2の領域SC2の表面領域の該一部と第4の領域SC4
とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域の一部から構
成され、(A−4)ゲート部G1は、第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH 1の上方に絶縁膜を介し
て設けられている。
【0263】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
領域SC1の表面領域の他の部分から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1の領域SC1の表面領域の該他の部分と第3の領域
SC3とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域の他の部
分から構成され、(B−4)ゲート部G2は、第2のト
ランジスタTR2のチャネル形成領域CH 2の上方に絶縁
膜を介して設けられている。
【0264】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第1の領域SC1の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた
第2の領域SC2の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構成
する第2の領域SC2の表面領域の該一部から構成さ
れ、(C−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型
トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延
びる第2の領域SC2の部分から構成されている。
【0265】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、され、(D−1)その一端は、第5の領域SC5
ら構成され、(D−2)その他端を構成する電極EL
は、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオ
ードDTの一端を構成する第5の領域SC5と対向して
設けられている。ワイドギャップ薄膜WGは、第5の領
域SC5(第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域
CH1の延在部に該当する)の電位とMIS形ダイオー
ドDTの他端(電極EL)の電位との電位差に依存して
MIS形ダイオードDTにキャリアのトンネル遷移が生
じる材料、具体的には、例えば、厚さ5nm以下のSi
2膜やSiON膜、厚さ9nm以下のSiN膜から構
成することができる。
【0266】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0267】そして、(E)第1のトランジスタTR1
のゲート部G1及び第2のトランジスタTR2のゲート部
2は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続され、(F)第3の領域SC3は、書き込
み情報設定線WISLに接続され、(G)第4の領域S
4は、第2の配線に接続され、(H)第5の領域SC5
は、第1の領域SC1に接続され、(I)MIS形ダイ
オードDTの他端を構成する電極ELは、所定の電位を
有する第3の配線に接続されている。
【0268】実施の形態6の半導体メモリセルにおいて
は、第2の領域SC2と第3の領域SC3との間でpn接
合ダイオードDが形成され、第2の領域SC2は、第3
の領域SC3を介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。かかるpn接合ダイオードDは、第2の
領域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を適切な値
とすることによって形成することができる。尚、第2の
配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設
定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2
の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0269】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第1の領域SC1の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0270】実施の形態6においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばn形半
導体基板に設けられた第2導電形(例えばp形)のウエ
ル構造内に形成されている。
【0271】実施の形態6の半導体メモリセルにおい
て、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えばn
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0272】尚、図63に示した半導体メモリセルにお
いて、原理図を図61に示すように、pn接合ダイオー
ドDの形成を省略し、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域に該当する第2の領域SC2
第5の配線(図63には図示せず)に接続してもよい。
この場合、第2の配線をビット線とし、第5の配線に第
2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配線を
ビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える
構成とすることが好ましい。
【0273】あるいは又、原理図を図62の(B)に示
し、模式的な一部断面図を図64に示す半導体メモリセ
ルは、第2の領域SC2の表面領域に設けられ、整流接
合を形成して接するダイオード構成領域SCDを更に有
し、このダイオード構成領域SCDと第2の領域SC2
によってショットキ接合形の多数キャリア・ダイオード
DSが構成されている。そして、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1を介して第5の配線に接続される代わりに、
接合型トランジスタJF1及びショットキ接合形の多数
キャリア・ダイオードDSを介して書き込み情報設定線
WISLに接続されている。即ち、第2の領域SC
2は、ダイオード構成領域SCDを介して書き込み情報設
定線WISLに接続されている。図64に示す半導体メ
モリセルにおいては、ダイオード構成領域SCDは第3
の領域SC3に隣接して設けられているが、ダイオード
構成領域SCDの形成位置はこれに限定するものではな
い。
【0274】(実施の形態7)実施の形態7は、本発明
の第5の態様及び第14の態様に係る半導体メモリセル
に関する。実施の形態7の半導体メモリセルの原理図を
図65に示す。実施の形態7の半導体メモリセルにおい
ては、接合型トランジスタJF1の他方のゲート領域
は、第4の配線に接続される代わりに、書き込み情報設
定線WISLに接続されている。
【0275】更には、図69の(A)に模式的な一部断
面図を示し、図69の(B)に各領域の配置を模式的に
示すように、実施の形態7の半導体メモリセルは、第5
の領域SC5が省略されている点、及び、第1のトラン
ジスタTR1と第2のトランジスタTR2とでゲート部が
共有されている点が、実施の形態5の半導体メモリセル
と相違する。即ち、実施の形態7の半導体メモリセル
は、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネ
ル形成領域CH1と容量結合したゲート部Gを有する第
1導電形(例えば、nチャネル形)の読み出し用の第1
のトランジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、
該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ド
レイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH
2、及び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲー
ト部Gを有する第2導電形(例えば、pチャネル形)の
スイッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソース
/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を
有する電流制御用の接合型トランジスタJF1、並び
に、(4)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から
成り、(a)第1導電形(例えば、n形)を有する半導
体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1と接
し、第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の
第2の領域SC2、(c)第1の領域SC1の表面領域に
設けられ、且つ、整流接合を形成して接する、第2導電
形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイドや
金属、金属化合物等の導電性の第3の領域SC3
(d)第2の領域SC2の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する、第1導電形(例えばn
++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第4の領域SC4、並びに、(e)第
1の領域SC1と第4の領域SC4、及び、第2の領域S
2と第3の領域SC3を橋渡すごとく絶縁膜を介して設
けられ、第1のトランジスタTR1と第2のトランジス
タTR2とで共有されたゲート部(符号「G」で表
す)、を有する。
【0276】尚、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、図69に示す半導体メモリセルにおい
ては、具体的には、第1の領域SC1の表面領域に第2
の領域SC2が設けられている。
【0277】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4から構成
され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領
域SC1の該表面領域と第4の領域SC4とで挟まれた第
2の領域SC2の表面領域から構成されている。
【0278】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第2の領域SC2の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れている。
【0279】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第3の領域SC3、及
び、該第3の領域SC3と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
3の領域SC3と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた
第1の領域SC1の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構成
する第1の領域SC1の該表面領域から構成され、(C
−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第1
の領域SC1の部分から構成されている。
【0280】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、(D−1)その一端は、第2の領域SC2の一部分
SC2Aから構成され、(D−2)その他端を構成する電
極ELは、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形
ダイオードDTの一端を構成する第2の領域SC2の該
一部分SC2Aと対向して設けられている。ワイドギャッ
プ薄膜WGは、第2の領域SC2(第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1)の電位とMIS形ダイ
オードDTの他端(電極EL)の電位との電位差に依存
してMIS形ダイオードDTにキャリアのトンネル遷移
が生じる材料、具体的には、例えば、厚さ5nm以下の
SiO2膜やSiON膜、厚さ9nm以下のSiN膜か
ら構成することができる。
【0281】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0282】そして、(E)ゲート部Gは、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(F)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(G)第4の領域SC4は、第2の配線
に接続され、(H)MIS形ダイオードDTの他端を構
成する電極ELは、所定の電位を有する第3の配線に接
続されている。
【0283】尚、第1の領域SC1を第5の配線に接続
し、第2の配線をビット線とし、第5の配線に第2の所
定の電位を加える構成、あるいは、第5の配線をビット
線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成と
することが好ましい。
【0284】実施の形態7においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばp形半
導体基板に設けられた第1導電形(例えばn形)のウエ
ル構造内に形成されている。
【0285】実施の形態7の半導体メモリセルにおい
て、第2の領域SC2の直下に、第1導電形(例えばn
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。また、第1の領域SC1の下部に、
第5の配線として機能する第1導電形(例えばn++形)
の第2の高濃度不純物含有層SC11が設けられている。
【0286】尚、接合型トランジスタJF1は、対向
するゲート領域(第3の領域SC3及びこの第3の領域
SC3に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート領域(第3の領域SC3及びこ
の第3の領域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
【0287】図70〜図91に、実施の形態7の半導体
メモリセルの変形例の模式的な一部断面図を示す。
【0288】模式的な一部断面図を図70に示す半導体
メモリセルにおいては、接合型トランジスタJF1のチ
ャネル領域CHJ1に、斜めイオン注入法によって第1導
電形の不純物をイオン注入することで、第1導電形領域
SC12が形成されている。これによって、チャネル領域
CHJ1の不純物濃度を制御することができ、接合型トラ
ンジスタJF1の動作を安定させることができる。尚、
このような第1導電形領域SC12を設ける構成を、第1
の領域SC1、第2の領域SC2、第3の領域SC3の配
置にも依るが、本発明の各種の半導体メモリセルに適用
することができる。
【0289】原理図を図66の(A)に示し、模式的な
一部断面図を図71に示す半導体メモリセルにおいて
は、第1の領域SC1と第3の領域SC3との間でpn接
合ダイオードDが形成され、第1の領域SC1は、第3
の領域SC3を介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。かかるpn接合ダイオードDは、第1の
領域SC1及び第3の領域SC3の不純物濃度を適切な値
とすることによって形成することができる。また、原理
図を図66の(B)に示し、模式的な一部断面図を図7
2の(A)に示し、各領域の配置を模式的に図72の
(B)に示す半導体メモリセルにおいては、第1の領域
SC1の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接す
るダイオード構成領域SCDを更に有し、該ダイオード
構成領域SCDと第1の領域SC1とによって多数キャリ
ア・ダイオードDSが構成され、第1の領域SC1は、
該ダイオード構成領域SCDを介して書き込み情報設定
線WISLに接続されている。これらの場合、第2の配
線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定
線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の
所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0290】図73の(A)、(B)に示す例において
は、支持基板上の絶縁材料層IL0に囲まれた半導体層
SC0内に、図69に示した構造を有する半導体メモリ
セルが形成されている。図73の(A)に示した半導体
メモリセルと図73の(B)に示した半導体メモリセル
の相違点は、第3の領域SC3がどの程度下方まで延び
ているかにある。図73の(B)に示した構造を有する
半導体メモリセルを採用することによって、第3の領域
SC3の側部から書き込み情報設定線WISLへの電極
を取り出すことが可能となる。その他の構造は、図69
に示した半導体メモリセルと実質的に同一である。図7
4に示す例においては、支持基板上の絶縁材料層IL0
に囲まれた半導体層SC0内に、図72に示した構造を
有する半導体メモリセルが形成されている。その他の構
造は、図72に示した半導体メモリセルと実質的に同一
である。このような構造を有する半導体メモリセルは、
先に説明したSOI構造あるいはTFT構造の形成方法
に基づき作製することができる。
【0291】図69に示した実施の形態7の半導体メモ
リセルを、図75及び図76に示す構造に変形すること
もできる。尚、図75の(A)は、半導体メモリセルの
模式的な一部断面図であり、図75の(B)は、各領域
の配置を模式的に示す図であり、図76は、図75の
(B)の矢印に沿った模式的な一部断面図である。この
半導体メモリセルにおいては、第2の領域SC2の一部
SC2Aが、第4の領域SC4の側部であって半導体基板
の表面にまで延在している。そして、かかる第2の領域
の延在部SC2Bが、MIS形ダイオードDTの一端に該
当している。第2の領域の延在部SC2Bの上方には、ワ
イドギャップ薄膜WGを介してMIS形ダイオードDT
の他端を構成する電極ELが形成されている。また、電
極ELから高抵抗素子Rが一体に延びている。電極EL
及び高抵抗素子Rは、第1導電形(例えばn形)の不純
物を含有するポリシリコン薄膜から構成されている。第
2の配線(例えば、ビット線)は、第2の層間絶縁層I
2上に形成されており、図76の紙面垂直方向に延び
ている。尚、図75及び図76に示した第2の領域SC
2の構造を、本発明の半導体メモリセルの各種の変形例
に適用することができる。
【0292】原理図を図67に示し、模式的な一部断面
図を図77の(A)に示し、各領域の配置を模式的に図
77の(B)に示すように、第4の領域SC4の表面領
域に第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の
MIS形ダイオード構成領域SCDTが設けられ、MIS
形ダイオード構成領域SCDTと第2の領域SC2とを接
続した構成とすることもできる。ここで、MIS形ダイ
オードDTに関しては、その一端は、第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1の延在部あるいは第2
の領域SC2の延在部に該当するMIS形ダイオード構
成領域SCDTから構成され、その他端を構成する電極E
Lは、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオー
ドDTの一端を構成するMIS形ダイオード構成領域S
DTと対向して設けられており、導電材料から構成され
ている。
【0293】MIS形ダイオード構成領域SCDTと第1
の領域SC1との接続は、例えば、図77の(C)に模
式的な一部断面図を示すように、第2の領域SC2の一
部を半導体基板の表面近傍まで延在させ、第4の領域S
4の外側で、MIS形ダイオード構成領域SCDTと第
2の領域SC2の延在した部分とが接するような構造と
することによって、得ることができる。尚、かかるMI
S形ダイオード構成領域SCDTは、第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1の延在部あるいは第2の
領域SC2の延在部に該当する。半導体メモリセルをこ
のような構造にすることにより、半導体メモリセルの配
線構造の簡素化を図ることができる。
【0294】図78に模式的な一部断面図を示す半導体
メモリセルにおいては、第2導電形(例えばp+形)を
有するMIS形ダイオード構成領域SCDTが埋め込みプ
ラグ状に形成され、かかるMIS形ダイオード構成領域
SCDTは、第4の領域SC4を貫通し、第2の領域SC2
まで達している。尚、かかるMIS形ダイオード構成領
域SCDTも、第1のトランジスタTR1のチャネル形成
領域CH1の延在部あるいは第2の領域SC2の延在部に
該当する。このような構造にすることによっても、MI
S形ダイオード構成領域SCDTと第2の領域SC2とを
接続することができる。この点を除き、図78に示した
半導体メモリセルの構造は、図69に示した半導体メモ
リセルの構造と実質的に同一とすることができる。
【0295】図79及び図80に模式的な一部断面図を
示す半導体メモリセル(原理図は、それぞれ図68の
(A)及び図68の(B)参照)は、図77あるいは図
78に示した実施の形態7の半導体メモリセルの変形例
において、第1の領域SC1と第3の領域SC3との間で
pn接合ダイオードDが形成され、第1の領域SC
1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線WI
SLに接続された構成を有する。また、図81及び図8
2に模式的な一部断面図を示す半導体メモリセルは、図
77あるいは図78に示した実施の形態7の半導体メモ
リセルの変形例において、第1の領域SC1の表面領域
に設けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成
領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第
1の領域SC 1とによって多数キャリア・ダイオードD
Sが構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成
領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接続
された構成を有する。更には、図83の(A)及び
(B)に模式的な一部断面図を示す半導体メモリセル
は、図73の(A)及び(B)に示した実施の形態7の
半導体メモリセルの変形例において、第4の領域SC4
の表面領域に第2導電形(例えば、p+形)を有する半
導体性のMIS形ダイオード構成領域SCDTが設けら
れ、かかるMIS形ダイオード構成領域SCDTを第2の
領域SC2と接続した構成を有する。また、図84の
(A)及び(B)に模式的な一部断面図を示す半導体メ
モリセルは、図73の(A)及び(B)に示した実施の
形態7の半導体メモリセルの変形例において、第2導電
形(例えばp+形)を有するMIS形ダイオード構成領
域SCDTが埋め込みプラグ状に形成され、かかるMIS
形ダイオード構成領域SCDTは、第4の領域SC4を貫
通し、第2の領域SC2まで達している構成を有する。
更には、図85の(A)に模式的な一部断面図を示す半
導体メモリセルは、図74に示した実施の形態7の半導
体メモリセルの変形例において、第4の領域SC4の表
面領域に第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体
性のMIS形ダイオード構成領域SCDTが設けられ、か
かるMIS形ダイオード構成領域SCDTを第2の領域S
2と接続した構成を有する。また、図85の(B)に
模式的な一部断面図を示す半導体メモリセルは、図74
に示した実施の形態7の半導体メモリセルの変形例にお
いて、第2導電形(例えばp+形)を有するMIS形ダ
イオード構成領域SCDTが埋め込みプラグ状に形成さ
れ、かかるMIS形ダイオード構成領域SCDTは、第4
の領域SC4を貫通し、第2の領域SC2まで達している
構成を有する。
【0296】図86に示す半導体メモリセルの変形例に
おいては、第1の領域SC1と第2の領域SC2とは接し
ているが、具体的には、第2の領域SC2の表面領域に
第1の領域SC1が設けられており、しかも、第1の領
域SC1と第3の領域SC3との間でpn接合ダイオード
Dが形成され、第1の領域SC1は、第3の領域SC3
介して書き込み情報設定線WISLに接続された構成を
有する。
【0297】図87に示す半導体メモリセルの変形例に
おいては、第2の領域SC2の表面領域に第1の領域S
1が設けられており、しかも、第1の領域SC1の表面
領域に設けられ、整流接合を形成して接するダイオード
構成領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCD
と第1の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオー
ドDSが構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード
構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに
接続された構成を有する。
【0298】図88及び図89に示す半導体メモリセル
においては、第2の領域SC2の表面領域に第1の領域
SC1が設けられており、しかも、第4の領域SC4の表
面領域に第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体
性のMIS形ダイオード構成領域SCDTが設けられ、か
かるMIS形ダイオード構成領域SCDTを第2の領域S
2と接続した構成を有する。即ち、かかるMIS形ダ
イオード構成領域SCD Tは、第1のトランジスタTR1
のチャネル形成領域CH1の延在部あるいは第2の領域
SC2の延在部に該当する。尚、図88に示す半導体メ
モリセルにおいては、第1の領域SC1と第3の領域S
3との間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の
領域SC1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設
定線WISLに接続された構成を有する。また、図89
に示す半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1
の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接するダイ
オード構成領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領
域SCDと第1の領域SC1とによって多数キャリア・ダ
イオードDSが構成され、第1の領域SC1は、該ダイ
オード構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WI
SLに接続された構成を有する。
【0299】図90及び図91に示す半導体メモリセル
においては、第2の領域SC2の表面領域に第1の領域
SC1が設けられており、しかも、第2導電形(例えば
+形)を有するMIS形ダイオード構成領域SCDT
埋め込みプラグ状に形成され、かかるMIS形ダイオー
ド構成領域SCDTは、第4の領域SC4を貫通し、第2
の領域SC2まで達している構成を有する。即ち、かか
るMIS形ダイオード構成領域SCDTも、第1のトラン
ジスタTR1のチャネル形成領域CH1の延在部あるいは
第2の領域SC2の延在部に該当する。尚、図90に示
す半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1と第
3の領域SC3との間でpn接合ダイオードDが形成さ
れ、第1の領域SC1は、第3の領域SC3を介して書き
込み情報設定線WISLに接続された構成を有する。ま
た、図91に示す半導体メモリセルにおいては、第1の
領域SC1の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域SCDを更に有し、該ダイオ
ード構成領域SCDと第1の領域SC1とによって多数キ
ャリア・ダイオードDSが構成され、第1の領域SC1
は、該ダイオード構成領域SCDを介して書き込み情報
設定線WISLに接続された構成を有する。
【0300】(実施の形態8)実施の形態8は、本発明
の第6の態様及び第15の態様に係る半導体メモリセル
に関する。図93の(A)にその原理図を示すように、
実施の形態8の半導体メモリセルは、(1)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量
結合したゲート部G1を有する第1導電形(例えば、n
チャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタT
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイ
ン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間
する半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャ
ネル形成領域CH2と容量結合したゲート部G2を有する
第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第
2のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制
御用の接合型トランジスタJF1、並びに、(4)情報
保持用のMIS形ダイオードDT、から成る。
【0301】そして、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR2
のチャネル形成領域CH2に相当し、第1のトランジス
タTR1の他方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に相当
し、第2のトランジスタTR2の一方のソース/ドレイ
ン領域は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領
域CH1に相当し、且つ、接合型トランジスタJF1の一
方のゲート領域に相当し、MIS形ダイオードDTの一
端は第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
の延在部から構成され、MIS形ダイオードDTの他端
は導電材料から成る電極ELから構成され、該電極EL
は所定の電位を有する配線(第3の配線)に接続されて
いる。実施の形態8においては、第1のトランジスタT
1と第2のトランジスタTR2は、実質的に個別のトラ
ンジスタから構成されている。
【0302】更には、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G1及び第2のトランジスタTR 2のゲート部G2
メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に
接続され、第1のトランジスタTR1の他方のソース/
ドレイン領域は接合型トランジスタJF1を介して第2
の配線に接続され、接合型トランジスタJF1の他方の
ゲート領域は第3の配線に接続され、第1のトランジス
タTR1の一方のソース/ドレイン領域はダイオードD
を介して書き込み情報設定線WISLに接続され、第2
のトランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域は
書き込み情報設定線WISLに接続され、MIS形ダイ
オードDTの他端は高抵抗素子Rを介して所定の電位を
有する前記配線に相当する第3の配線に接続されてい
る。尚、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、
書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0303】あるいは又、図98に模式的な一部断面図
を示すように、実施の形態8の半導体メモリセルにおい
ては、電流制御用の接合型トランジスタJF1が設けら
れている位置が、実施の形態5の半導体メモリセルと相
違している。即ち、実施の形態8の半導体メモリセル
は、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネ
ル形成領域CH1と容量結合したゲート部G1を有する第
1導電形(例えば、nチャネル形)の読み出し用の第1
のトランジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、
該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ド
レイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH
2、及び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲー
ト部G2を有する第2導電形(例えば、pチャネル形)
のスイッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソー
ス/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域
を有する電流制御用の接合型トランジスタJF1、並び
に、(4)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から
成り、(a)第2導電形(例えば、p+形)を有する半
導体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1の表
面領域に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を
有する半導体性の第2の領域SC2、(c)第2の領域
SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接す
る、第2導電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、
シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の第3の領域
SC3、(d)第1の領域SC1の表面領域に第2の領域
SC2と離間して設けられた、第1導電形(例えば、n+
形)を有する半導体性の第4の領域SC4、並びに、
(e)第4の領域SC4の表面領域に設けられ、整流接
合を形成して接する、第2導電形(例えばp++形)の半
導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導
電性の第5の領域SC5、を有する。
【0304】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域の一部から構成され、(A−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4
から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、
第2の領域SC2の表面領域の該一部と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域
の一部から構成され、(A−4)ゲート部G1は、第1
のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH 1の上方に
絶縁膜を介して設けられている。
【0305】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
領域SC1の表面領域の他の部分から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1の領域SC1の表面領域の該他の部分と第3の領域
SC3とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域の他の部
分から構成され、(B−4)ゲート部G2は、第2のト
ランジスタTR2のチャネル形成領域CH 2の上方に絶縁
膜を介して設けられている。
【0306】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第1の領域SC1の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
する第4の領域SC4の該表面領域から構成され、(C
−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第4
の領域SC4の部分から構成されている。
【0307】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、(D−1)その一端は、第1の領域SC1の一部分
SC1Aから構成され、(D−2)その他端を構成する電
極ELは、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形
ダイオードDTの一端を構成する第1の領域SC1の該
一部分SC1Aと対向して設けられている。ワイドギャッ
プ薄膜WGは、第1の領域SC1(第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1)の電位とMIS形ダイ
オードDTの他端(電極EL)の電位との電位差に依存
してMIS形ダイオードDTにキャリアのトンネル遷移
が生じる材料、具体的には、例えば、厚さ5nm以下の
SiO2膜やSiON膜、厚さ9nm以下のSiN膜か
ら構成することができる。
【0308】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0309】そして、(E)第1のトランジスタTR1
のゲート部G1及び第2のトランジスタTR2のゲート部
2は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続され、(F)第3の領域SC3は、書き込
み情報設定線WISLに接続され、(G)接合型トラン
ジスタJF1の他方のソース/ドレイン領域を構成する
第4の領域SC4の部分は、第2の配線に接続され、
(H)MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極E
Lは、所定の電位を有する第3の配線に接続され(I)
第5の領域SC5は、第4の配線に接続されている。
【0310】実施の形態8の半導体メモリセルにおいて
は、第2の領域SC2と第3の領域SC3との間でpn接
合ダイオードDが形成され、第2の領域SC2は、第3
の領域SC3を介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。かかるpn接合ダイオードDは、第2の
領域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を適切な値
とすることによって形成することができる。尚、第2の
配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設
定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2
の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0311】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第1の領域SC1の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0312】実施の形態8においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばn形半
導体基板に設けられた第2導電形(例えばp形)のウエ
ル構造内に形成されている。
【0313】尚、実施の形態8の半導体メモリセルにお
いて、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えば
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0314】尚、図98に示した半導体メモリセルにお
いて、原理図を図92に示すように、pn接合ダイオー
ドDの形成を省略し、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域に該当する第2の領域SC2
第5の配線(図98には図示せず)に接続してもよい。
この場合、第2の配線をビット線とし、第5の配線に第
2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配線を
ビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加える
構成とすることが好ましい。
【0315】図98に示した半導体メモリセルの変形例
を、更に、図99〜図103に示す。
【0316】原理図を図93の(B)に示し、模式的な
一部断面図を図99に示す半導体メモリセルは、第2の
領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域SCDを更に有し、このダイ
オード構成領域SCDと第2の領域SC2とによってショ
ットキ接合形の多数キャリア・ダイオードDSが構成さ
れている。そして、第1のトランジスタTR1の一方の
ソース/ドレイン領域は、第5の配線に接続される代わ
りに、ショットキ接合形の多数キャリア・ダイオードD
Sを介して書き込み情報設定線WISLに接続されてい
る。即ち、第2の領域SC2は、ダイオード構成領域S
Dを介して書き込み情報設定線WISLに接続されて
いる。図99に示す半導体メモリセルにおいては、ダイ
オード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣接して設け
られているが、ダイオード構成領域SCDの形成位置は
これに限定するものではない。尚、第2の配線をビット
線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線WISL
をビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位
を加える構成とすることが好ましい。
【0317】原理図を図95の(A)及び(B)に示す
ように、接合型トランジスタJF1の他方のゲート領域
は、第4の配線に接続される代わりに、書き込み情報設
定線WISLに接続されていてもよい。即ち、模式的な
一部断面図を図100及び図101に示すように、第5
の領域SC5を、第4の配線に接続する代わりに、書き
込み情報設定線WISLに接続してもよい。尚、図10
0に示す半導体メモリセルは、図98に示した半導体メ
モリセルの変形であり、図101に示す半導体メモリセ
ルは、図99に示した半導体メモリセルの変形である。
【0318】尚、原理図を図94に示すように、pn接
合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第2の領
域SC2を第5の配線(図100には図示せず)に接続
してもよく、この場合には、第2の領域SC2を第5の
配線に接続し、第2の配線をビット線とし、第5の配線
に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配
線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加
える構成とすることが好ましい。
【0319】原理図を図97の(A)、(B)に示し、
模式的な一部断面図を図102及び図103に示す半導
体メモリセルにおいては、第5の領域SC5は、第4の
配線に接続される代わりに、第1の領域SC1に接続さ
れている。即ち、接合型トランジスタJF1の他方のゲ
ート領域は、第4の配線に接続される代わりに、接合型
トランジスタJF1の一方のゲート領域に接続されてい
る。更には、模式的な一部断面図を図102に示す半導
体メモリセルにおいては、第2の領域SC2と第3の領
域SC3との間でpn接合ダイオードDが形成され、第
2の領域SC2は第3の領域SC3を介して書き込み情報
設定線WISLに接続されている。また、模式的な一部
断面図を図103に示す半導体メモリセルにおいては、
第2の領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形
成して接するダイオード構成領域SCDを更に有し、こ
のダイオード構成領域SCDと第2の領域SC2とによっ
てショットキ接合形の多数キャリア・ダイオードDSが
構成され、第2の領域SC 2は、ダイオード構成領域S
Dを介して書き込み情報設定線WISLに接続されて
いる。ダイオードや多数キャリア・ダイオードが設けら
れたこれらの場合、第2の配線をビット線とする構成、
あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼
用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成と
することが好ましい。
【0320】尚、原理図を図96に示すように、pn接
合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第2の領
域SC2を第5の配線(図102には図示せず)に接続
してもよく、この場合には、第2の領域SC2を第5の
配線に接続し、第2の配線をビット線とし、第5の配線
に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の配
線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加
える構成とすることが好ましい。
【0321】(実施の形態9)実施の形態9は、本発明
の第6の態様及び第16の態様に係る半導体メモリセル
に関する。実施の形態9の半導体メモリセルにおいて
は、接合型トランジスタJF1の他方のゲート領域は、
第4の配線に接続される代わりに、接合型トランジスタ
JF1の一方のゲート領域に接続されている。より具体
的には、MIS形ダイオードDTの一端と、接合型トラ
ンジスタJF1の他方のゲート領域とが共通とされてい
る。また、接合型トランジスタJF1のゲート領域を構
成する第5の領域SC5は、第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1の延在部に相当する。
【0322】即ち、図106に模式的な一部断面図を示
し、原理図を図105の(A)に示す実施の形態9の半
導体メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH1
及び、該チャネル形成領域CH1と容量結合したゲート
部G1を有する第1導電形(例えば、nチャネル形)の
読み出し用の第1のトランジスタTR1、(2)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域CH2、及び、該チャネル形成領域CH2
容量結合したゲート部G2を有する第2導電形(例え
ば、pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタ
TR2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域C
J1及びゲート領域を有する電流制御用の接合型トラン
ジスタJF1、並びに、(4)情報保持用のMIS形ダ
イオードDT、から成り、(a)第2導電形(例えば、
+形)を有する半導体性の第1の領域SC1、(b)第
1の領域SC1の表面領域に設けられた、第1導電形
(例えば、n+形)を有する半導体性の第2の領域S
2、(c)第2の領域SC2の表面領域に設けられ、整
流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp++形)
の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等
の導電性の第3の領域SC3、(d)第1の領域SC1
表面領域に第2の領域SC2と離間して設けられた、第
1導電形(例えば、n+形)を有する半導体性の第4の
領域SC4、並びに、(e)第4の領域SC4の表面領域
に設けられた、第2導電形(例えば、p+形)を有する
半導体性の第5の領域SC5、を有する。
【0323】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域の一部から構成され、(A−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4
から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、
第2の領域SC2の表面領域の該一部と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域
の一部から構成され、(A−4)ゲート部G1は、第1
のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH 1の上方に
絶縁膜を介して設けられている。
【0324】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
領域SC1の表面領域の他の部分から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1の領域SC1の表面領域の該他の部分と第3の領域
SC3とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域の他の部
分から構成され、(B−4)ゲート部G2は、第2のト
ランジスタTR2のチャネル形成領域CH 2の上方に絶縁
膜を介して設けられている。
【0325】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第1の領域SC1の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
する第4の領域SC4の該表面領域から構成され、(C
−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第4
の領域SC4の部分から構成されている。
【0326】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、(D−1)その一端は、第5の領域SC5から構成
され、(D−2)その他端を構成する電極ELは、ワイ
ドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオードDT
の一端を構成する第5の領域SC5と対向して設けられ
ている。ワイドギャップ薄膜WGは、第5の領域SC5
(第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
の電位とMIS形ダイオードDTの他端(電極EL)の
電位との電位差に依存してMIS形ダイオードDTにキ
ャリアのトンネル遷移が生じる材料、具体的には、例え
ば、厚さ5nm以下のSiO2膜やSiON膜、厚さ9
nm以下のSiN膜から構成することができる。
【0327】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0328】そして、(E)第1のトランジスタTR1
のゲート部G1及び第2のトランジスタTR2のゲート部
2は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続され、(F)第3の領域SC3は、書き込
み情報設定線WISLに接続され、(G)接合型トラン
ジスタJF1の他方のソース/ドレイン領域を構成する
第4の領域SC4の部分は、第2の配線に接続され、
(H)第5の領域SC5は、第1の領域SC1に接続さ
れ、(I)MIS形ダイオードDTの他端を構成する電
極ELは、所定の電位を有する第3の配線に接続されて
いる。
【0329】実施の形態9の半導体メモリセルにおいて
は、第2の領域SC2と第3の領域SC3との間でpn接
合ダイオードDが形成され、第2の領域SC2は、第3
の領域SC3を介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。かかるpn接合ダイオードDは、第2の
領域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を適切な値
とすることによって形成することができる。尚、第2の
配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設
定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2
の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0330】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第1の領域SC1の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0331】実施の形態9においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばn形半
導体基板に設けられた第2導電形(例えばp形)のウエ
ル構造内に形成されている。
【0332】尚、実施の形態9の半導体メモリセルにお
いて、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えば
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0333】尚、図106に示した半導体メモリセルに
おいて、原理図を図104に示すように、pn接合ダイ
オードDの形成を省略し、第1のトランジスタTR1
一方のソース/ドレイン領域に該当する第2の領域SC
2を第5の配線(図106には図示せず)に接続しても
よい。この場合、第2の配線をビット線とし、第5の配
線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第5の
配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を
加える構成とすることが好ましい。
【0334】原理図を図105の(B)に示し、模式的
な一部断面図を図107に示す半導体メモリセルは、第
2の領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成
して接するダイオード構成領域SCDを更に有し、この
ダイオード構成領域SCDと第2の領域SC2とによって
ショットキ接合形の多数キャリア・ダイオードDSが構
成されている。そして、第1のトランジスタTR1の一
方のソース/ドレイン領域は、第5の配線に接続される
代わりに、ショットキ接合形の多数キャリア・ダイオー
ドDSを介して書き込み情報設定線WISLに接続され
ている。即ち、第2の領域SC2は、ダイオード構成領
域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れている。図107に示す半導体メモリセルにおいて
は、ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣接
して設けられているが、ダイオード構成領域SCDの形
成位置はこれに限定するものではない。尚、第2の配線
をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線
WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所
定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0335】(実施の形態10)実施の形態10は、本
発明の第6の態様及び第17の態様に係る半導体メモリ
セルに関する。実施の形態10の半導体メモリセルは、
第5の領域SC5が省略されている点、及び、第1のト
ランジスタTR1と第2のトランジスタTR2とでゲート
部が共有されている点が、実施の形態8の半導体メモリ
セルと相違する。即ち、図114あるいは図120に模
式的な一部断面図を示し、原理図を図109の(A)に
示す実施の形態10の半導体メモリセルは、(1)ソー
ス/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、
且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチ
ャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1
と容量結合したゲート部Gを有する第1導電形(例え
ば、nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタ
TR1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チ
ャネル形成領域CH2と容量結合したゲート部Gを有す
る第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の
第2のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制
御用の接合型トランジスタJF1、並びに、(4)情報
保持用のMIS形ダイオードDT、から成り、(a)第
1導電形(例えば、n形)を有する半導体性の第1の領
域SC1、(b)第1の領域SC1と接し、第2導電形
(例えば、p+形)を有する半導体性の第2の領域S
2、(c)第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
+形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)第2の領域
SC2の表面領域に設けられた、第1導電形(例えばn+
形)を有する半導体性の第4の領域SC4、(e)第4
の領域SC4の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を
形成して接する、第2導電形(例えばp+形)の半導体
性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性
の第5の領域SC5、並びに、(f)第1の領域SC1
第4の領域SC4、及び、第2の領域SC2と第3の領域
SC3を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1の
トランジスタTR1と第2のトランジスタTR2とで共有
されたゲート部G、を有する。
【0336】尚、図114に示す半導体メモリセルにお
いては、第1の領域SC1と第2の領域SC2とは接して
いるが、具体的には、第1の領域SC1の表面領域に第
2の領域SC2が設けられている。また、図120に示
す半導体メモリセルにおいては、第2の領域SC2の表
面領域に第1の領域SC1が設けられている。
【0337】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4から構成
され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領
域SC1の該表面領域と第4の領域SC4とで挟まれた第
2の領域SC2の表面領域から構成されている。
【0338】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第2の領域SC2の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れている。
【0339】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
する第4の領域SC4の該表面領域から構成され、(C
−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第4
の領域SC4の部分から構成されている。
【0340】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、(D−1)その一端は、第2の領域SC2の一部分
SC2Aから構成され、(D−2)その他端を構成する電
極ELは、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形
ダイオードDTの一端を構成する第2の領域SC2の該
一部分SC2Aと対向して設けられている。ワイドギャッ
プ薄膜WGは、第2の領域SC2(第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1)の電位とMIS形ダイ
オードDTの他端(電極EL)の電位との電位差に依存
してMIS形ダイオードDTにキャリアのトンネル遷移
が生じる材料、具体的には、例えば、厚さ5nm以下の
SiO2膜やSiON膜、厚さ9nm以下のSiN膜か
ら構成することができる。
【0341】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0342】そして、(E)ゲート部Gは、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(F)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(G)接合型トランジスタJF1の他方
のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域SC4
部分は、第2の配線に接続され、(H)MIS形ダイオ
ードDTの他端を構成する電極ELは、所定の電位を有
する第3の配線に接続され、(I)第5の領域SC
5は、第4の配線に接続され、ている。
【0343】尚、第1の領域SC1と第3の領域SC3
の間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域S
1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。この場合、第2の配線をビッ
ト線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線WIS
Lをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0344】図114に示す半導体メモリセル(具体的
には、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に
設けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に
形成されている。また、第2の領域SC2の直下に、第
1導電形(例えばn++形)の第1の高濃度不純物含有層
SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位あるい
は電荷の増加を図ることができる。
【0345】図120に示す半導体メモリセル(具体的
には、第2の領域SC2)は、例えばn形半導体基板に
設けられた第2導電形(例えばp形)のウエル構造内に
形成されている。また、第2の領域SC2の直下に、第
1導電形(例えばn++形)の第1の高濃度不純物含有層
SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位あるい
は電荷の増加を図ることができる。
【0346】尚、接合型トランジスタJF1は、対向
するゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域
SC5に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこ
の第5の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
【0347】図114に示した半導体メモリセルにおい
て、pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1の領域
SC1の下部に、第5の配線として機能する第1導電形
(例えばn++形)の第2の高濃度不純物含有層(図示せ
ず)を設けることもできる。また、図120に示した半
導体メモリセルにおいて、pn接合ダイオードDの形成
を省略し、第1の領域SC1を第5の配線(図示せず)
に接続してもよい。これらの半導体メモリセルの原理図
を図108に示す。これらの場合、第1の領域SC1
第5の配線に接続し、第2の配線をビット線とし、第5
の配線に第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第
5の配線をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0348】実施の形態10の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図を、図115〜図119及び図
121〜図125に示す。尚、図115〜図119に示
す半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1と第
2の領域SC2とは接しているが、具体的には、第1の
領域SC1の表面領域に第2の領域SC2が設けられてい
る。また、図121〜図125に示す半導体メモリセル
においては、第2の領域SC2の表面領域に第1の領域
SC1が設けられている。
【0349】原理図を図109の(B)に示し、模式的
な一部断面図を図115及び図121に示す半導体メモ
リセルにおいては、第1の領域SC1の表面領域に設け
られ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域S
Dを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第1の領
域SC1とによって多数キャリア・ダイオードDSが構
成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成領域S
Dを介して書き込み情報設定線WISLに接続されて
いる。この場合、第2の配線をビット線とする構成、あ
るいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用
させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成とす
ることが好ましい。尚、図115においては、ダイオー
ド構成領域SCDは、第3の領域SC3の略中央部に設け
られており、ダイオード構成領域SCDは第3の領域S
3によって取り囲まれているが、ダイオード構成領域
SCDを形成すべき位置はこのような位置に限定される
ものではない。
【0350】更には、原理図を図110、図111の
(A)及び(B)に示し、模式的な一部断面図を図11
6及び図117並びに図122及び図123に示すよう
に、第5の領域SC5は、第4の配線に接続される代わ
りに、書き込み情報設定線WISLに接続されている構
成とすることもできる。また、原理図を図112、図1
13の(A)及び(B)に示し、模式的な一部断面図を
図118及び図119並びに図124及び図125に示
すように、第5の領域SC5は、第4の配線に接続され
る代わりに、第2の領域SC2に接続されている構成と
することもできる。これらの場合、図116、図11
8、図122及び図124に示すように、第1の領域S
1と第3の領域SC3との間でpn接合ダイオードDが
形成され、第1の領域SC1は、第3の領域SC3を介し
て書き込み情報設定線WISLに接続されている構成と
することができる。あるいは又、図117、図119、
図123及び図125に示すように、第1の領域SC1
の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接するダイ
オード構成領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領
域SCDと第1の領域SC1とによって多数キャリア・ダ
イオードDSが構成され、第1の領域SC1は、該ダイ
オード構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WI
SLに接続されている構成とすることができる。尚、ダ
イオードや多数キャリア・ダイオードが設けられたこれ
らの場合、第2の配線をビット線とする構成、あるい
は、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成とする
ことが好ましい。
【0351】(実施の形態11)実施の形態11は、本
発明の第6の態様及び第18の態様に係る半導体メモリ
セルに関する。実施の形態11の半導体メモリセルにお
いては、接合型トランジスタJF1の他方のゲート領域
は、第4の配線に接続される代わりに、接合型トランジ
スタJF1の一方のゲート領域に接続されている。より
具体的には、MIS形ダイオードDTの一端と、接合型
トランジスタJF1の他方のゲート領域とが共通とされ
ている。また、接合型トランジスタJF1のゲート領域
を構成する第5の領域SC5は、第1のトランジスタT
1のチャネル形成領域CH1の延在部に相当する。
【0352】即ち、原理図を図127の(A)に示し、
模式的な一部断面図を図128及び図130に示すよう
に、実施の形態11の半導体メモリセルは、(1)ソー
ス/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、
且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチ
ャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1
と容量結合したゲート部Gを有する第1導電形(例え
ば、nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタ
TR1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チ
ャネル形成領域CH2と容量結合したゲート部Gを有す
る第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の
第2のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制
御用の接合型トランジスタJF1、並びに、(4)情報
保持用のMIS形ダイオードDT、から成り、(a)第
1導電形(例えば、n形)を有する半導体性の第1の領
域SC1、(b)第1の領域SC1と接し、第2導電形
(例えば、p+形)を有する半導体性の第2の領域S
2、(c)第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
+形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)第2の領域
SC2の表面領域に設けられた、第1導電形(例えば、
+形)を有する半導体性の第4の領域SC4、(e)第
4の領域SC4の表面領域に設けられた、第2導電形
(例えば、p+形)を有する半導体性の第5の領域S
5、並びに、(f)第1の領域SC1と第4の領域SC
4、及び、第2の領域SC2と第3の領域SC3を橋渡す
ごとく絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタT
1と第2のトランジスタTR2とで共有されたゲート部
G、を有する。
【0353】尚、図128及び後述する図129に示す
半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1と第2
の領域SC2とは接しているが、具体的には、第1の領
域SC 1の表面領域に第2の領域SC2が設けられてい
る。また、図130及び後述する図131に示す半導体
メモリセルにおいては、第2の領域SC2の表面領域に
第1の領域SC1が設けられている。
【0354】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4から構成
され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領
域SC1の該表面領域と第4の領域SC4とで挟まれた第
2の領域SC2の表面領域から構成されている。
【0355】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第2の領域SC2の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れている。
【0356】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
する第4の領域SC4の該表面領域から構成され、(C
−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第4
の領域SC4の部分から構成されている。
【0357】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、(D−1)その一端は、第5の領域SC5から構成
され、(D−2)その他端を構成する電極ELは、ワイ
ドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオードDT
の一端を構成する第5の領域SC5と対向して設けられ
ている。ワイドギャップ薄膜WGは、第5の領域SC5
(第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
の電位とMIS形ダイオードDTの他端(電極EL)の
電位との電位差に依存してMIS形ダイオードDTにキ
ャリアのトンネル遷移が生じる材料、具体的には、例え
ば、厚さ5nm以下のSiO2膜やSiON膜、厚さ9
nm以下のSiN膜から構成することができる。
【0358】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0359】そして、(E)ゲート部Gは、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(F)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(G)接合型トランジスタJF1の他方
のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域SC4
部分は、第2の配線に接続され、(H)第5の領域SC
5は、第2の領域SC2に接続され、(I)MIS形ダイ
オードDTの他端を構成する電極ELは、所定の電位を
有する第3の配線に接続されている。
【0360】尚、第1の領域SC1と第3の領域SC3
の間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域S
1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。この場合、第2の配線をビッ
ト線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線WIS
Lをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0361】図128及び後述する図129に示す半導
体メモリセル(具体的には、第1の領域SC1)は、例
えばp形半導体基板に設けられた第1導電形(例えばn
形)のウエル構造内に形成されている。また、第2の領
域SC2の直下に、第1導電形(例えばn++形)の第1
の高濃度不純物含有層SC10を形成すれば、読み出し用
の第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
蓄積される電位あるいは電荷の増加を図ることができ
る。
【0362】図129及び後述する図131に示す半導
体メモリセル(具体的には、第2の領域SC2)は、例
えばn形半導体基板に設けられた第2導電形(例えばp
形)のウエル構造内に形成されている。また、第2の領
域SC2の直下に、第1導電形(例えばn++形)の第1
の高濃度不純物含有層SC10を形成すれば、読み出し用
の第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
蓄積される電位あるいは電荷の増加を図ることができ
る。
【0363】尚、接合型トランジスタJF1は、対向
するゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域
SC5に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこ
の第5の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
【0364】尚、図128に示した半導体メモリセルに
おいて、pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1の
領域SC1の下部に、第5の配線として機能する第1導
電形(例えばn++形)の第2の高濃度不純物含有層(図
示せず)を設けることもできる。また、図130に示し
た半導体メモリセルにおいて、pn接合ダイオードDの
形成を省略し、第1の領域SC1を第5の配線(図示せ
ず)に接続してもよい。これらの半導体メモリセルの原
理図を図126に示す。これらの場合、第1の領域SC
1を第5の配線に接続し、第2の配線をビット線とし、
第5の配線に第2の所定の電位を加える構成、あるい
は、第5の配線をビット線とし、第2の配線に第2の所
定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0365】原理図を図127の(B)に示し、模式的
な一部断面図を図129及び図131に示す半導体メモ
リセルにおいては、第1の領域SC1の表面領域に設け
られ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域S
Dを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第1の領
域SC1とによって多数キャリア・ダイオードDSが構
成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成領域S
Dを介して書き込み情報設定線WISLに接続されて
いる。この場合、第2の配線をビット線とする構成、あ
るいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用
させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構成とす
ることが好ましい。尚、図129においては、ダイオー
ド構成領域SCDは、第3の領域SC3の略中央部に設け
られており、ダイオード構成領域SCDは第3の領域S
3によって取り囲まれているが、ダイオード構成領域
SCDを形成すべき位置はこのような位置に限定される
ものではない。
【0366】(実施の形態12)実施の形態12は、本
発明の第7の態様及び第19の態様に係る半導体メモリ
セルに関する。実施の形態12の半導体メモリセルは、
電流制御用の第3のトランジスタTR3が設けられてい
る点が、実施の形態10の半導体メモリセルと相違す
る。即ち、図133の(A)にその原理図を示すよう
に、実施の形態12の半導体メモリセルは、(1)ソー
ス/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、
且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチ
ャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1
と容量結合したゲート部Gを有する第1導電形(例え
ば、nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタ
TR1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チ
ャネル形成領域CH2と容量結合したゲート部Gを有す
る第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の
第2のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領
域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース
/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域
CH3、及び、該チャネル形成領域CH3と容量結合した
ゲート部Gを有する第2導電形(例えば、pチャネル
形)の電流制御用の第3のトランジスタTR3、(4)
ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート
領域を有する電流制御用の接合型トランジスタJF1
並びに、(5)情報保持用のMIS形ダイオードDT、
から成る。
【0367】そして、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR2
のチャネル形成領域CH2に相当し、第1のトランジス
タTR1の他方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に相当
し、第2のトランジスタTR2の一方のソース/ドレイ
ン領域は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領
域CH1に相当し、且つ、接合型トランジスタJF1の一
方のゲート領域に相当し、且つ、第3のトランジスタT
3の一方のソース/ドレイン領域に相当し、第3のト
ランジスタTR3の他方のソース/ドレイン領域は、接
合型トランジスタJF1の他方のゲート領域に相当し、
MIS形ダイオードDTの一端は第1のトランジスタT
1のチャネル形成領域CH1の延在部から構成され、M
IS形ダイオードDTの他端は導電材料から成る電極E
Lから構成され、該電極ELは所定の電位を有する配線
(第3の配線)に接続されている。
【0368】更には、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G、第2のトランジスタTR2のゲート部G及び第
3のトランジスタTR3のゲート部Gはメモリセル選択
用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、第1
のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域は
接合型トランジスタJF1を介して第2の配線に接続さ
れ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域はダイオードDを介して書き込み情報設定線WI
SLに接続され、第2のトランジスタTR2の他方のソ
ース/ドレイン領域は書き込み情報設定線WISLに接
続され、MIS形ダイオードDTの他端は高抵抗素子R
を介して所定の電位を有する前記配線に相当する第3の
配線に接続されている。尚、第2の配線をビット線とす
る構成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビッ
ト線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加え
る構成とすることが好ましい。
【0369】あるいは又、図134及び図136に模式
的な一部断面図を示すように、実施の形態12の半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH1、及
び、該チャネル形成領域CH1と容量結合したゲート部
Gを有する第1導電形(例えば、nチャネル形)の読み
出し用の第1のトランジスタTR1、(2)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域CH2、及び、該チャネル形成領域CH2と容量
結合したゲート部Gを有する第2導電形(例えば、pチ
ャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR2
(3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH3、及び、該チャネル形
成領域CH3と容量結合したゲート部Gを有する第2導
電形(例えば、pチャネル形)の電流制御用の第3のト
ランジスタTR3、(4)ソース/ドレイン領域、チャ
ネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制御用の接
合型トランジスタJF1、並びに、(5)情報保持用の
MIS形ダイオードDT、から成り、(a)第1導電形
(例えば、n形)を有する半導体性の第1の領域S
1、(b)第1の領域SC1と接し、第2導電形(例え
ば、p+形)を有する半導体性の第2の領域SC2
(c)第1の領域SC1の表面領域に設けられ、整流接
合を形成して接する、第2導電形(例えばp+形)の半
導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導
電性の第3の領域SC3、(d)第2の領域SC2の表面
領域に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有
する半導体性の第4の領域SC4、(e)第4の領域S
4の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接す
る、第2導電形(例えばp+形)の半導体性の、又は、
シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の第5の領域
SC5、並びに、(f)第1の領域SC1と第4の領域S
4、第2の領域SC2と第3の領域SC3、及び、第2
の領域SC2と第5の領域SC5を橋渡すごとく絶縁膜を
介して設けられ、第1のトランジスタTR1と第2のト
ランジスタTR2と第3のトランジスタTR3とで共有さ
れたゲート部G、を有する。
【0370】尚、図134及び後述する図135に示す
半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1と第2
の領域SC2とは接しているが、具体的には、第1の領
域SC 1の表面領域に第2の領域SC2が設けられてい
る。また、図136及び後述する図137に示す半導体
メモリセルにおいては、第2の領域SC2の表面領域に
第1の領域SC1が設けられている。
【0371】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0372】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0373】更に、第3のトランジスタTR3に関して
は、(C−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(C−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から構成
され、(C−3)チャネル形成領域CH3は、第4の領
域SC4の該表面領域から構成されている。
【0374】また、接合型トランジスタJF1に関して
は、(D−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(D−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の一部から構成され、(D−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
し、そして、第3のトランジスタTR3のチャネル形成
領域CH3を構成する第4の領域SC4の該表面領域から
構成され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、
接合型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1の他端
から延びる第4の領域SC4の部分から構成されてい
る。
【0375】更に、MIS形ダイオードDTに関して
は、(E−1)その一端は、第2の領域SC2の一部分
SC2Aから構成され、(E−2)その他端を構成する電
極ELは、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形
ダイオードDTの一端を構成する第2の領域SC2の該
一部分SC2Aと対向して設けられている。ワイドギャッ
プ薄膜WGは、第2の領域SC2(第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1)の電位とMIS形ダイ
オードDTの他端(電極EL)の電位との電位差に依存
してMIS形ダイオードDTにキャリアのトンネル遷移
が生じる材料、具体的には、例えば、厚さ5nm以下の
SiO2膜やSiON膜、厚さ9nm以下のSiN膜か
ら構成することができる。
【0376】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0377】そして、(F)ゲート部Gは、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(G)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(H)接合型トランジスタJF1の他方
のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域SC4
部分は、第2の配線に接続され、(I)MIS形ダイオ
ードDTの他端を構成する電極ELは、所定の電位を有
する第3の配線に接続されている。
【0378】尚、第1の領域SC1と第3の領域SC3
の間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域S
1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。この場合、第2の配線をビッ
ト線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線WIS
Lをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0379】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0380】図134に示す半導体メモリセル(具体的
には、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に
設けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に
形成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、
第1導電形(例えばn++形)の第1の高濃度不純物含有
層SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位ある
いは電荷の増加を図ることができる。一方、図136に
示す半導体メモリセル(具体的には、第2の領域S
2)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2導電
形(例えばp形)のウエル構造内に形成されている。そ
して、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えば
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0381】尚、図134あるいは図136に示した半
導体メモリセルにおいて、原理図を図132に示すよう
に、pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1のトラ
ンジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域に該当す
る第1の領域SC1を第4の配線(図134には図示せ
ず)に接続してもよい。即ち、例えば図134に示す半
導体メモリセルにおいて、第1の領域SC1の下部に、
第4の配線として機能する第1導電形(例えばn++形)
の第2の高濃度不純物含有層SC11を設ければよい。こ
れらの場合、第2の配線をビット線とし、第4の配線に
第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線
をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加え
る構成とすることが好ましい。
【0382】また、図135あるいは図137に模式的
な一部断面図を示し、原理図を図133の(B)に示す
半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表面
領域に設けられ、整流接合を形成して接するダイオード
構成領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCD
と第1の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオー
ドDSが構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード
構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに
接続されている構成とすることができる。この場合、第
2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情
報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に
第2の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0383】(実施の形態13)実施の形態13は、本
発明の第8の態様及び第20の態様に係る半導体メモリ
セルに関する。実施の形態13の半導体メモリセルは、
MIS形ダイオードDTの一端と、接合型トランジスタ
JF1の他方のゲート領域とが共通とされている点が、
実施の形態12の半導体メモリセルと相違する。
【0384】即ち、図139の(A)にその原理図を示
すように、実施の形態13の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形
成領域CH1と容量結合したゲート部Gを有する第1導
電形(例えば、nチャネル形)の読み出し用の第1のト
ランジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH2
及び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲート
部を有する第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイ
ッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域CH3、及び、該チャネル形成領域CH3と容量
結合したゲート部Gを有する第2導電形(例えば、pチ
ャネル形)の電流制御用の第3のトランジスタTR3
(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及び
ゲート領域を有する電流制御用の接合型トランジスタJ
1、並びに、(5)情報保持用のMIS形ダイオード
DT、から成る。
【0385】そして、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR2
のチャネル形成領域CH2に相当し、第1のトランジス
タTR1の他方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に相当
し、第2のトランジスタTR2の一方のソース/ドレイ
ン領域は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領
域CH1に相当し、且つ、接合型トランジスタJF1の一
方のゲート領域に相当し、且つ、第3のトランジスタT
3の一方のソース/ドレイン領域に相当し、第3のト
ランジスタTR3の他方のソース/ドレイン領域は、接
合型トランジスタJF1の他方のゲート領域に相当し、
MIS形ダイオードDTの一端は第3のトランジスタT
3の他方のソース/ドレイン領域に相当し、MIS形
ダイオードDTの他端は導電材料から成る電極ELから
構成され、該電極ELは所定の電位を有する配線(第3
の配線)に接続されている。
【0386】更には、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G、第2のトランジスタTR2のゲート部G及び第
3のトランジスタTR3のゲート部Gはメモリセル選択
用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、第1
のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域は
接合型トランジスタJF1を介して第2の配線に接続さ
れ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域はダイオードDを介して書き込み情報設定線WI
SLに接続され、第2のトランジスタTR2の他方のソ
ース/ドレイン領域は書き込み情報設定線WISLに接
続され、MIS形ダイオードDTの他端は高抵抗素子R
を介して所定の電位を有する前記配線に相当する第3の
配線に接続されている。尚、第2の配線をビット線とす
る構成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビッ
ト線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加え
る構成とすることが好ましい。
【0387】あるいは又、図140及び図142に模式
的な一部断面図を示すように、実施の形態13の半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH1、及
び、該チャネル形成領域CH1と容量結合したゲート部
Gを有する第1導電形(例えば、nチャネル形)の読み
出し用の第1のトランジスタTR1、(2)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域CH2、及び、該チャネル形成領域CH2と容量
結合したゲート部Gを有する第2導電形(例えば、pチ
ャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR2
(3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH3、及び、該チャネル形
成領域CH3と容量結合したゲート部Gを有する第2導
電形(例えば、pチャネル形)の電流制御用の第3のト
ランジスタTR3、(4)ソース/ドレイン領域、チャ
ネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制御用の接
合型トランジスタJF1、並びに、(5)情報保持用の
MIS形ダイオードDT、から成り、(a)第1導電形
(例えば、n形)を有する半導体性の第1の領域S
1、(b)第1の領域SC1と接し、第2導電形(例え
ば、p+形)を有する半導体性の第2の領域SC2
(c)第1の領域SC1の表面領域に設けられ、整流接
合を形成して接する、第2導電形(例えばp+形)の半
導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導
電性の第3の領域SC3、(d)第2の領域SC2の表面
領域に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有
する半導体性の第4の領域SC4、(e)第4の領域S
4の表面領域に設けられた、第2導電形(例えば、p+
形)を有する半導体性の第5の領域SC5、(f)第1
の領域SC1と第4の領域SC4、第2の領域SC2と第
3の領域SC3、及び、第2の領域SC2と第5の領域S
5を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1のト
ランジスタTR1と第2のトランジスタTR2と第3のト
ランジスタTR3とで共有されたゲート部G、を有す
る。
【0388】尚、図140及び後述する図141に示す
半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1と第2
の領域SC2とは接しているが、具体的には、第1の領
域SC 1の表面領域に第2の領域SC2が設けられてい
る。また、図142及び後述する図143に示す半導体
メモリセルにおいては、第2の領域SC2の表面領域に
第1の領域SC1が設けられている。
【0389】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0390】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0391】更に、第3のトランジスタTR3に関して
は、(C−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(C−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から構成
され、(C−3)チャネル形成領域CH3は、第4の領
域SC4の該表面領域から構成されている。
【0392】また、接合型トランジスタJF1に関して
は、(D−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(D−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の一部から構成され、(D−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
し、そして、第3のトランジスタTR3のチャネル形成
領域CH3を構成する第4の領域SC4の該表面領域から
構成され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、
接合型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1の他端
から延びる第4の領域SC4の部分から構成されてい
る。
【0393】更に、MIS形ダイオードDTに関して
は、(E−1)その一端は、第5の領域SC5から構成
され、(E−2)その他端を構成する電極ELは、ワイ
ドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオードDT
の一端を構成する第5の領域SC5と対向して設けられ
ている。ワイドギャップ薄膜WGは、第5の領域SC5
(第3のトランジスタTR3の他方のソース/ドレイン
領域)の電位とMIS形ダイオードDTの他端(電極E
L)の電位との電位差に依存してMIS形ダイオードD
Tにキャリアのトンネル遷移が生じる材料、具体的に
は、例えば、厚さ5nm以下のSiO2膜やSiON
膜、厚さ9nm以下のSiN膜から構成することができ
る。
【0394】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0395】そして、(F)ゲート部Gは、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(G)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(H)接合型トランジスタJF1の他方
のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域SC4
部分は、第2の配線に接続され、(I)MIS形ダイオ
ードDTの他端を構成する電極ELは、所定の電位を有
する第3の配線に接続されている。
【0396】実施の形態13の半導体メモリセルにおい
ては、第3のトランジスタTR3のチャネル形成領域C
3を構成する第4の領域SC4の該表面領域には、第2
導電形(例えば、p+形)の不純物含有層SC4Aが設け
られている。これによって、情報の保持中、例えば、第
1の配線の電位を0ボルトとしたとき、第3のトランジ
スタTR3がオン状態となり、MIS形ダイオードDT
と第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
は導通状態に置かれる。尚、不純物含有層SC 4Aの不純
物含有量を、情報の読み出し時に加えられる第1の配線
の電位により第3のトランジスタTR3がオフ状態とな
るように調整する。
【0397】図140及び図142に示す半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域SC1と第3の領域SC3
の間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域S
1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。この場合、第2の配線をビッ
ト線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線WIS
Lをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0398】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0399】図140に示す半導体メモリセル(具体的
には、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に
設けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に
形成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、
第1導電形(例えばn++形)の第1の高濃度不純物含有
層SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位ある
いは電荷の増加を図ることができる。一方、図142に
示す半導体メモリセル(具体的には、第2の領域S
2)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2導電
形(例えばp形)のウエル構造内に形成されている。そ
して、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えば
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0400】尚、図140あるいは図142に示した半
導体メモリセルにおいて、原理図を図138に示すよう
に、pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1のトラ
ンジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域に該当す
る第1の領域SC1を第4の配線(図140には図示せ
ず)に接続してもよい。即ち、例えば図140に示す半
導体メモリセルにおいて、第1の領域SC1の下部に、
第4の配線として機能する第1導電形(例えばn++形)
の第2の高濃度不純物含有層SC11を設ければよい。こ
れらの場合、第2の配線をビット線とし、第4の配線に
第2の所定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線
をビット線とし、第2の配線に第2の所定の電位を加え
る構成とすることが好ましい。
【0401】また、図141あるいは図143に模式的
な一部断面図を示し、原理図を図139の(B)に示す
半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表面
領域に設けられ、整流接合を形成して接するダイオード
構成領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCD
と第1の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオー
ドDSが構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード
構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに
接続されている構成とすることができる。この場合、第
2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情
報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に
第2の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0402】(実施の形態14)実施の形態14は、本
発明の第9の態様及び第21の態様に係る半導体メモリ
セルに関する。実施の形態14の半導体メモリセルは、
第2の接合型トランジスタJF2が設けられている点
が、実施の形態7の半導体メモリセルと相違する。即
ち、図145の(A)にその原理図を示すように、実施
の形態14の半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量結
合したゲート部Gを有する第1導電形(例えば、nチャ
ネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR1
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネル形
成領域CH2と容量結合したゲート部Gを有する第2導
電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第2のト
ランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領域、チャ
ネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制御用の第
1の接合型トランジスタJF1、(4)ソース/ドレイ
ン領域、チャネル領域CHJ2及びゲート領域を有する電
流制御用の第2の接合型トランジスタJF2、並びに、
(5)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から成
る。
【0403】そして、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR2
のチャネル形成領域CH2に相当し、且つ、第1の接合
型トランジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に
相当し、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ド
レイン領域は、第2の接合型トランジスタJF2の一方
のソース/ドレイン領域に相当し、第2のトランジスタ
TR2の一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラン
ジスタTR1のチャネル形成領域CH1に相当し、且つ、
第1の接合型トランジスタJF1の一方のゲート領域に
相当し、且つ、第2の接合型トランジスタJF2の一方
のゲート領域に相当し、MIS形ダイオードDTの一端
は第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
延在部から構成され、MIS形ダイオードDTの他端は
導電材料から成る電極ELから構成され、該電極ELは
所定の電位を有する配線(第3の配線)に接続されてい
る。
【0404】実施の形態14の半導体メモリセルにおい
ては、第1のトランジスタTR1のゲート部及び第2の
トランジスタTR2のゲート部はメモリセル選択用の第
1の配線(例えば、ワード線)に接続され、第1のトラ
ンジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域は第2の
接合型トランジスタJF2を介して第2の配線に接続さ
れ、第2の接合型トランジスタJF2の他方のゲート領
域は第4の配線に接続され、第1のトランジスタTR1
の一方のソース/ドレイン領域は第1の接合型トランジ
スタJF1及びダイオードDを介して書き込み情報設定
線WISLに接続され、第1の接合型トランジスタJF
1の他方のゲート領域は、書き込み情報設定線WISL
に接続され、第2のトランジスタTR2の他方のソース
/ドレイン領域は書き込み情報設定線WISLに接続さ
れ、MIS形ダイオードDTの他端は高抵抗素子Rを介
して所定の電位を有する前記配線に相当する第3の配線
に接続されている。尚、第2の配線をビット線とする構
成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線
と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構
成とすることが好ましい。
【0405】あるいは又、図148あるいは図152に
模式的な一部断面図を示すように、実施の形態14の半
導体メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH1
及び、該チャネル形成領域CH1と容量結合したゲート
部Gを有する第1導電形(例えば、nチャネル形)の読
み出し用の第1のトランジスタTR1、(2)ソース/
ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域CH2、及び、該チャネル形成領域CH2
容量結合したゲート部Gを有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR
2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1
及びゲート領域を有する電流制御用の第1の接合型トラ
ンジスタJF1、(4)ソース/ドレイン領域、チャネ
ル領域CHJ2及びゲート領域を有する電流制御用の第2
の接合型トランジスタJF2、並びに、(5)情報保持
用のMIS形ダイオードDT、から成り、(a)第1導
電形(例えば、n形)を有する半導体性の第1の領域S
1、(b)第1の領域SC1と接し、第2導電形(例え
ば、p+形)を有する半導体性の第2の領域SC2
(c)第1の領域SC1の表面領域に設けられ、整流接
合を形成して接する、第2導電形(例えばp+形)の半
導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導
電性の第3の領域SC3、(d)第2の領域SC2の表面
領域に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有
する半導体性の第4の領域SC4、(e)第4の領域S
4の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接す
る、第2導電形(例えばp+形)の半導体性の、又は、
シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の第5の領域
SC5、並びに、(f)第1の領域SC1と第4の領域S
4、及び、第2の領域SC2と第3の領域SC3を橋渡
すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタ
TR1と第2のトランジスタTR2とで共有されたゲート
部G、を有する。
【0406】尚、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、図148あるいは後述する図149〜
図151に示す半導体メモリセルにおいては、具体的に
は、第1の領域SC1の表面領域に第2の領域SC2が設
けられている。一方、図152あるいは後述する図15
3〜図155に示す半導体メモリセルにおいては、第2
の領域SC2の表面領域に第1の領域SC1が設けられて
いる。
【0407】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0408】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0409】更に、第1の接合型トランジスタJF1
関しては、(C−1)ゲート領域は、第3の領域S
3、及び、該第3の領域SC3と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(C−2)チャネル領域CH
J1は、第2の領域SC2と第3の領域SC3の該部分とで
挟まれた第1の領域SC1の一部から構成され、(C−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第1の接合型トラ
ンジスタJF1のチャネル領域CHJ1の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレ
イン領域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から
構成され、(C−4)他方のソース/ドレイン領域は、
第1の接合型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1
の他端から延びる第1の領域SC1の部分から構成され
ている。
【0410】また、第2の接合型トランジスタJF2
関しては、(D−1)ゲート領域は、第5の領域S
5、及び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(D−2)チャネル領域CH
J2は、第5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで
挟まれた第4の領域SC4の一部から構成され、(D−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタJF2のチャネル領域CHJ2の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレ
イン領域を構成する第4の領域SC4の該表面領域から
構成され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、
第2の接合型トランジスタJF2のチャネル領域CHJ2
の他端から延びる第4の領域SC4の部分から構成され
ている。
【0411】更に、MIS形ダイオードDTに関して
は、(E−1)その一端は、第2の領域SC2の一部分
SC2Aから構成され、(E−2)MIS形ダイオードD
Tの他端を構成する電極ELは、ワイドギャップ薄膜W
Gを介して、MIS形ダイオードDTの一端を構成する
第2の領域SC2の該一部分SC2Aと対向して設けられ
ている。ワイドギャップ薄膜WGは、第2の領域SC2
(第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
の電位とMIS形ダイオードDTの他端(電極EL)の
電位との電位差に依存してMIS形ダイオードDTにキ
ャリアのトンネル遷移が生じる材料、具体的には、例え
ば、厚さ5nm以下のSiO2膜やSiON膜、厚さ9
nm以下のSiN膜から構成することができる。
【0412】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0413】そして、(F)ゲート部Gは、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(G)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(H)第2の接合型トランジスタJF2
の他方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域S
4の部分は、第2の配線に接続され、(I)MIS形
ダイオードDTの他端を構成する電極ELは、所定の電
位を有する第3の配線に接続され、(J)第5の領域S
5は、第4の配線に接続されている。
【0414】更には、第1の領域SC1と第3の領域S
3との間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の
領域SC1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設
定線WISLに接続されている。この場合、第2の配線
をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線
WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所
定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0415】図148に示す半導体メモリセル(具体的
には、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に
設けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に
形成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、
第1導電形(例えばn++形)の第1の高濃度不純物含有
層SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位ある
いは電荷の増加を図ることができる。一方、図152に
示す半導体メモリセル(具体的には、第2の領域S
2)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2導電
形(例えばp形)のウエル構造内に形成されている。そ
して、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えば
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0416】第1の接合型トランジスタJF1は、対
向するゲート領域(第3の領域SC3及びこの第3の領
域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート領域(第3の領域SC3及びこ
の第3の領域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
また、第2の接合型トランジスタJF2は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ2における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0417】尚、図148及び図152に示した半導体
メモリセルにおいて、原理図を図144に示すように、
pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジ
スタTR1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第
1の領域SC1を第5の配線(図148及び図152に
は図示せず)に接続してもよい。これらの場合、第2の
配線をビット線とし、第5の配線に第2の所定の電位を
加える構成、あるいは、第5の配線をビット線とし、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。ここで、図148に示した半導体メモリセル
においては、第1の領域SC1の下部に、第5の配線と
して機能する第1導電形(例えばn++形)の第2の高濃
度不純物含有層(図示せず)を設ければよい。
【0418】あるいは又、原理図を図145の(B)に
示し、模式的な一部断面図を図149及び図153に示
す半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表
面領域に設けられ、整流接合を形成して接するダイオー
ド構成領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域S
Dと第1の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオ
ードDSが構成され、第1の領域SC1は、該ダイオー
ド構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISL
に接続されている。この場合、第2の配線をビット線と
する構成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビ
ット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加
える構成とすることが好ましい。
【0419】更には、原理図を図147の(A)に示
し、模式的な一部断面図を図150及び図154に示す
半導体メモリセルにおいては、第2の接合型トランジス
タJF 2の他方のゲート領域に該当する第5の領域SC5
は、第4の配線に接続される代わりに、第2の接合型ト
ランジスタJF2の一方のゲート領域に該当する第2の
領域SC2に接続されている。
【0420】尚、図150及び図154に示した半導体
メモリセルにおいて、原理図を図146に示すように、
pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジ
スタTR1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第
1の領域SC1を第5の配線(図150及び図154に
は図示せず)に接続してもよい。これらの場合、第2の
配線をビット線とし、第5の配線に第2の所定の電位を
加える構成、あるいは、第5の配線をビット線とし、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。ここで、図150に示した半導体メモリセル
においては、第1の領域SC1の下部に、第5の配線と
して機能する第1導電形(例えばn++形)の第2の高濃
度不純物含有層(図示せず)を設ければ、配線の簡素化
を図ることができる。
【0421】また、原理図を図147の(B)に示し、
模式的な一部断面図を図151及び図155に示す半導
体メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表面領域
に設けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成
領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第
1の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオードD
Sが構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成
領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接続
されている。この場合、第2の配線をビット線とする構
成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線
と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構
成とすることが好ましい。
【0422】(実施の形態15)実施の形態15は、本
発明の第9の態様及び第22の態様に係る半導体メモリ
セルに関する。実施の形態15の半導体メモリセルは、
MIS形ダイオードDTの一端と、接合型トランジスタ
JF1の他方のゲート領域とが共通とされている点が、
実施の形態14の半導体メモリセルと相違する。また、
接合型トランジスタJF1のゲート領域を構成する第5
の領域SC5は、第1のトランジスタTR1のチャネル形
成領域CH1の延在部に相当する。
【0423】即ち、図157の(A)にその原理図を示
し、模式的な一部断面図を図158及び図160に示す
実施の形態15の半導体メモリセルは、(1)ソース/
ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1
容量結合したゲート部Gを有する第1導電形(例えば、
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネ
ル形成領域CH2と容量結合したゲート部Gを有する第
2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第2
のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領域、
チャネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制御用
の第1の接合型トランジスタJF1、(4)ソース/ド
レイン領域、チャネル領域CHJ2及びゲート領域を有す
る電流制御用の第2の接合型トランジスタJF2、並び
に、(5)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から
成り、(a)第1導電形(例えば、n形)を有する半導
体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1と接
し、第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の
第2の領域SC2、(c)第1の領域SC1の表面領域に
設けられ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例
えばp+形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、
金属化合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)第2
の領域SC2の表面領域に設けられた、第1導電形(例
えば、n+形)を有する半導体性の第4の領域SC4
(e)第4の領域SC4の表面領域に設けられた、第2
導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の第5の領
域SC5、並びに、(f)第1の領域SC1と第4の領域
SC4、及び、第2の領域SC2と第3の領域SC3を橋
渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジス
タTR1と第2のトランジスタTR2とで共有されたゲー
ト部G、を有する。
【0424】尚、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、図158あるいは後述する図159に
示す半導体メモリセルにおいては、具体的には、第1の
領域SC1の表面領域に第2の領域SC2が設けられてい
る。一方、図160あるいは後述する図161に示す半
導体メモリセルにおいては、第2の領域SC2の表面領
域に第1の領域SC1が設けられている。
【0425】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0426】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0427】更に、第1の接合型トランジスタJF1
関しては、(C−1)ゲート領域は、第3の領域S
3、及び、該第3の領域SC3と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(C−2)チャネル領域CH
J1は、第2の領域SC2と第3の領域SC3の該部分とで
挟まれた第1の領域SC1の一部から構成され、(C−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第1の接合型トラ
ンジスタJF1のチャネル領域CHJ1の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレ
イン領域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から
構成され、(C−4)他方のソース/ドレイン領域は、
第1の接合型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1
の他端から延びる第1の領域SC1の部分から構成され
ている。
【0428】また、第2の接合型トランジスタJF2
関しては、(D−1)ゲート領域は、第5の領域S
5、及び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(D−2)チャネル領域CH
J2は、第5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで
挟まれた第4の領域SC4の一部から構成され、(D−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタJF2のチャネル領域CHJ2の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレ
イン領域を構成する第4の領域SC4の該表面領域から
構成され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、
第2の接合型トランジスタJF2のチャネル領域CHJ2
の他端から延びる第4の領域SC4の部分から構成され
ている。
【0429】更に、MIS形ダイオードDTに関して
は、(E−1)その一端は、第5の領域SC5から構成
され、(E−2)その他端を構成する電極ELは、ワイ
ドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオードDT
の一端を構成する第5の領域SC5と対向して設けられ
ている。ワイドギャップ薄膜WGは、第5の領域SC5
(第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
の電位とMIS形ダイオードDTの他端(電極EL)の
電位との電位差に依存してMIS形ダイオードDTにキ
ャリアのトンネル遷移が生じる材料、具体的には、例え
ば、厚さ5nm以下のSiO2膜やSiON膜、厚さ9
nm以下のSiN膜から構成することができる。
【0430】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0431】そして、(F)ゲート部Gは、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(G)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(H)第2の接合型トランジスタJF2
の他方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域S
4の部分は、第2の配線に接続され、(I)第5の領
域SC5は、第2の領域SC2に接続され、(J)MIS
形ダイオードDTの他端を構成する電極ELは、所定の
電位を有する第3の配線に接続されている。
【0432】更には、第1の領域SC1と第3の領域S
3との間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の
領域SC1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設
定線WISLに接続されている。この場合、第2の配線
をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線
WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所
定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0433】図158に示す半導体メモリセル(具体的
には、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に
設けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に
形成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、
第1導電形(例えばn++形)の第1の高濃度不純物含有
層SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位ある
いは電荷の増加を図ることができる。一方、図160に
示す半導体メモリセル(具体的には、第2の領域S
2)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2導電
形(例えばp形)のウエル構造内に形成されている。そ
して、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えば
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0434】第1の接合型トランジスタJF1は、対
向するゲート領域(第3の領域SC3及びこの第3の領
域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート領域(第3の領域SC3及びこ
の第3の領域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
また、第2の接合型トランジスタJF2は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ2における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0435】尚、図158及び図160に示した半導体
メモリセルにおいて、原理図を図156に示すように、
pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジ
スタTR1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第
1の領域SC1を第5の配線(図158及び図160に
は図示せず)に接続してもよい。これらの場合、第2の
配線をビット線とし、第5の配線に第2の所定の電位を
加える構成、あるいは、第5の配線をビット線とし、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。ここで、図158に示した半導体メモリセル
においては、第1の領域SC1の下部に、第5の配線と
して機能する第1導電形(例えばn++形)の第2の高濃
度不純物含有層(図示せず)を設ければよい。
【0436】あるいは又、原理図を図157の(B)に
示し、模式的な一部断面図を図159及び図161に示
す半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表
面領域に設けられ、整流接合を形成して接するダイオー
ド構成領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域S
Dと第1の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオ
ードDSが構成され、第1の領域SC1は、該ダイオー
ド構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISL
に接続されている。この場合、第2の配線をビット線と
する構成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビ
ット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加
える構成とすることが好ましい。
【0437】(実施の形態16)実施の形態16は、本
発明の第10の態様及び第23の態様に係る半導体メモ
リセルに関する。実施の形態16の半導体メモリセル
は、電流制御用の第3のトランジスタTR3が設けられ
ている点が、実施の形態14の半導体メモリセルと相違
する。即ち、図163にその原理図を示すように、実施
の形態16の半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量結
合したゲート部Gを有する第1導電形(例えば、nチャ
ネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR1
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネル形
成領域CH2と容量結合したゲート部Gを有する第2導
電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第2のト
ランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領域、該ソ
ース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイ
ン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH3
及び、該チャネル形成領域CH3と容量結合したゲート
部Gを有する第2導電形(例えば、pチャネル形)の電
流制御用の第3のトランジスタTR3、(4)ソース/
ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を有
する電流制御用の第1の接合型トランジスタJF1
(5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ2及び
ゲート領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
スタJF2、並びに、(6)情報保持用のMIS形ダイ
オードDT、から成り、第1のトランジスタTR1の一
方のソース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR
2のチャネル形成領域CH2に相当し、且つ、第1の接合
型トランジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に
相当し、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ド
レイン領域は、第2の接合型トランジスタJF2の一方
のソース/ドレイン領域に相当し、第2のトランジスタ
TR2の一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラン
ジスタTR1のチャネル形成領域CH1に相当し、且つ、
第1の接合型トランジスタJF1の一方のゲート領域に
相当し、且つ、第2の接合型トランジスタJF2の一方
のゲート領域に相当し、且つ、第3のトランジスタTR
3の一方のソース/ドレイン領域に相当し、第3のトラ
ンジスタTR3の他方のソース/ドレイン領域は、第2
の接合型トランジスタJF2の他方のゲート領域に相当
し、MIS形ダイオードDTの一端は第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1の延在部から構成さ
れ、MIS形ダイオードDTの他端は導電材料から成る
電極ELから構成され、該電極ELは所定の電位を有す
る配線(第3の配線)に接続されている。
【0438】更には、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部、第2のトランジスタTR2のゲート部、及び第3
のトランジスタTR3のゲート部はメモリセル選択用の
第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域は第2
の接合型トランジスタJF2を介して第2の配線に接続
され、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレ
イン領域は第1の接合型トランジスタJF1及びダイオ
ードDを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れ、第2のトランジスタTR2の他方のソース/ドレイ
ン領域は書き込み情報設定線WISLに接続され、第1
の接合型トランジスタJF1の他方のゲート領域は書き
込み情報設定線WISLに接続され、MIS形ダイオー
ドDTの他端は高抵抗素子Rを介して所定の電位を有す
る前記配線(第3の配線)に接続されている。尚、第2
の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報
設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に第
2の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0439】あるいは又、図165及び図167に模式
的な一部断面図を示すように、実施の形態16の半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH1、及
び、該チャネル形成領域CH1と容量結合したゲート部
Gを有する第1導電形(例えば、nチャネル形)の読み
出し用の第1のトランジスタTR1、(2)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域CH2、及び、該チャネル形成領域CH2と容量
結合したゲート部Gを有する第2導電形(例えば、pチ
ャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR2
(3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH3、及び、該チャネル形
成領域CH3と容量結合したゲート部Gを有する第2導
電形(例えば、pチャネル形)の電流制御用の第3のト
ランジスタTR3、(4)ソース/ドレイン領域、チャ
ネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制御用の第
1の接合型トランジスタJF1、並びに、(5)ソース
/ドレイン領域、チャネル領域CHJ2及びゲート領域を
有する電流制御用の第2の接合型トランジスタJF2
並びに、(6)情報保持用のMIS形ダイオードDT、
から成り、(a)第1導電形(例えば、n形)を有する
半導体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1
接し、第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性
の第2の領域SC2、(c)第1の領域SC1の表面領域
に設けられ、整流接合を形成して接する、第2導電形
(例えばp+形)の半導体性の、又は、シリサイドや金
属、金属化合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)
第2の領域SC2の表面領域に設けられた、第1導電形
(例えば、n+形)を有する半導体性の第4の領域S
4、(e)第4の領域SC4の表面領域に設けられ、整
流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp+形)
の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等
の導電性の第5の領域SC5、並びに、(f)第1の領
域SC1と第4の領域SC4、第2の領域SC2と第3の
領域SC3、及び、第2の領域SC2と第5の領域SC5
を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1のトラン
ジスタTR1と第2のトランジスタTR2と第3のトラン
ジスタTR3とで共有されたゲート部G、を有する。
【0440】尚、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、図165あるいは後述する図166に
示す半導体メモリセルにおいては、具体的には、第1の
領域SC1の表面領域に第2の領域SC2が設けられてい
る。一方、図167あるいは後述する図168に示す半
導体メモリセルにおいては、第2の領域SC2の表面領
域に第1の領域SC1が設けられている。
【0441】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0442】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0443】更に、第3のトランジスタTR3に関して
は、(C−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(C−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から構成
され、(C−3)チャネル形成領域CH3は、第4の領
域SC4の該表面領域から構成されている。
【0444】また、第1の接合型トランジスタJF1
関しては、(D−1)ゲート領域は、第3の領域S
3、及び、該第3の領域SC3と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(D−2)チャネル領域CH
J1は、第2の領域SC2と第3の領域SC3の該部分とで
挟まれた第1の領域SC1の一部から構成され、(D−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第1の接合型トラ
ンジスタJF1のチャネル領域CHJ1の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレ
イン領域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から
構成され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、
第1の接合型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1
の他端から延びる第1の領域SC1の部分から構成され
ている。
【0445】更に、第2の接合型トランジスタJF2
関しては、(E−1)ゲート領域は、第5の領域S
5、及び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(E−2)チャネル領域CH
J2は、第5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで
挟まれた第4の領域SC4の一部から構成され、(E−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタJF2のチャネル領域CHJ2の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレ
イン領域を構成し、そして、第3のトランジスタTR3
のチャネル形成領域CH3を構成する第4の領域SC4
該表面領域から構成され、(E−4)他方のソース/ド
レイン領域は、第2の接合型トランジスタJF2のチャ
ネル領域CHJ2の他端から延びる第4の領域SC4の部
分から構成されている。
【0446】更に、MIS形ダイオードDTに関して
は、(F−1)その一端は、第2の領域SC2の一部分
SC2Aから構成され、(F−2)他端を構成する電極E
Lは、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイ
オードDTの一端を構成する第2の領域SC2の該一部
分SC2Aと対向して設けられている。ワイドギャップ薄
膜WGは、第2の領域SC2(第1のトランジスタTR1
のチャネル形成領域CH1)の電位とMIS形ダイオー
ドDTの他端(電極EL)の電位との電位差に依存して
MIS形ダイオードDTにキャリアのトンネル遷移が生
じる材料、具体的には、例えば、厚さ5nm以下のSi
2膜やSiON膜、厚さ9nm以下のSiN膜から構
成することができる。
【0447】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0448】そして、(G)ゲート部は、メモリセル選
択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(H)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(I)第2の接合型トランジスタJF2
の他方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域S
4の部分は、第2の配線に接続され、(J)MIS形
ダイオードDTの他端を構成する電極ELは、所定の電
位を有する第3の配線に接続されている。
【0449】また、第1の領域SC1と第3の領域SC3
との間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域
SC1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線
WISLに接続されている。この場合、第2の配線をビ
ット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線WI
SLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の
電位を加える構成とすることが好ましい。
【0450】図165に示す半導体メモリセル(具体的
には、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に
設けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に
形成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、
第1導電形(例えばn++形)の第1の高濃度不純物含有
層SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位ある
いは電荷の増加を図ることができる。一方、図167に
示す半導体メモリセル(具体的には、第2の領域S
2)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2導電
形(例えばp形)のウエル構造内に形成されている。そ
して、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えば
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0451】第1の接合型トランジスタJF1は、対
向するゲート領域(第3の領域SC3及びこの第3の領
域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート領域(第3の領域SC3及びこ
の第3の領域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
また、第2の接合型トランジスタJF2は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ2における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0452】尚、図165及び図167に示した半導体
メモリセルにおいて、原理図を図162に示すように、
pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジ
スタTR1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第
1の領域SC1を第4の配線(図165及び図167に
は図示せず)に接続してもよい。これらの場合、第2の
配線をビット線とし、第4の配線に第2の所定の電位を
加える構成、あるいは、第4の配線をビット線とし、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。ここで、図165に示した半導体メモリセル
においては、第1の領域SC1の下部に、第4の配線と
して機能する第1導電形(例えばn++形)の第2の高濃
度不純物含有層(図示せず)を設ければ、配線の簡素化
を図ることができる。
【0453】あるいは又、原理図を図164に示し、模
式的な一部断面図を図166及び図168に示す半導体
メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表面領域に
設けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成領
域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第1
の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオードDS
が構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成領
域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れている。この場合、第2の配線をビット線とする構
成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線
と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構
成とすることが好ましい。
【0454】(実施の形態17)実施の形態17は、本
発明の第11の態様及び第24の態様に係る半導体メモ
リセルに関する。実施の形態17の半導体メモリセル
は、MIS形ダイオードDTの一端と、接合型トランジ
スタJF1の他方のゲート領域とが共通とされている点
が、実施の形態16の半導体メモリセルと相違する。
【0455】即ち、図170にその原理図を示すよう
に、実施の形態17の半導体メモリセルは、(1)ソー
ス/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、
且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチ
ャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1
と容量結合したゲート部を有する第1導電形(例えば、
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネ
ル形成領域CH2と容量結合したゲート部を有する第2
導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第2の
トランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領域、該
ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレ
イン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域C
3、及び、該チャネル形成領域CH3と容量結合したゲ
ート部を有する第2導電形(例えば、pチャネル形)の
電流制御用の第3のトランジスタTR3、(4)ソース
/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を
有する電流制御用の第1の接合型トランジスタJF1
(5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ2及び
ゲート領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
スタJF2、並びに、(6)情報保持用のMIS形ダイ
オードDT、から成り、第1のトランジスタTR1の一
方のソース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR
2のチャネル形成領域CH2に相当し、且つ、第1の接合
型トランジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に
相当し、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ド
レイン領域は、第2の接合型トランジスタJF2の一方
のソース/ドレイン領域に相当し、第2のトランジスタ
TR2の一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラン
ジスタTR1のチャネル形成領域CH1に相当し、且つ、
第1の接合型トランジスタJF1の一方のゲート部に相
当し、且つ、第2の接合型トランジスタJF2の一方の
ゲート領域に相当し、且つ、第3のトランジスタTR3
の一方のソース/ドレイン領域に相当し、第3のトラン
ジスタTR3の他方のソース/ドレイン領域は、第2の
接合型トランジスタJF2の他方のゲート領域に相当
し、MIS形ダイオードDTの一端は第3のトランジス
タTR3の他方のソース/ドレイン領域に相当し、MI
S形ダイオードDTの他端は導電材料から成る電極EL
から構成され、該電極ELは所定の電位を有する配線
(第3の配線)に接続されている。
【0456】更には、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G、第2のトランジスタTR2のゲート部G及び第
3のトランジスタTR3のゲート部Gはメモリセル選択
用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、第1
のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域は
第2の接合型トランジスタJF2を介して第2の配線に
接続され、第1のトランジスタTR1の一方のソース/
ドレイン領域は第1の接合型トランジスタJF1及びダ
イオードDを介して書き込み情報設定線WISLに接続
され、第2のトランジスタTR2の他方のソース/ドレ
イン領域は書き込み情報設定線WISLに接続され、第
1の接合型トランジスタJF1の他方のゲート領域は書
き込み情報設定線WISLに接続され、MIS形ダイオ
ードDTの他端は高抵抗素子Rを介して所定の電位を有
する前記配線(第3の配線)に接続されている。尚、第
2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情
報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に
第2の所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0457】あるいは又、図172及び図174に模式
的な一部断面図を示すように、実施の形態17の半導体
メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH1、及
び、該チャネル形成領域CH1と容量結合したゲート部
Gを有する第1導電形(例えば、nチャネル形)の読み
出し用の第1のトランジスタTR1、(2)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域CH2、及び、該チャネル形成領域CH2と容量
結合したゲート部Gを有する第2導電形(例えば、pチ
ャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR2
(3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH3、及び、該チャネル形
成領域CH3と容量結合したゲート部Gを有する第2導
電形(例えば、pチャネル形)の電流制御用の第3のト
ランジスタTR3、(4)ソース/ドレイン領域、チャ
ネル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制御用の第
1の接合型トランジスタJF1、並びに、(5)ソース
/ドレイン領域、チャネル領域CHJ2及びゲート領域を
有する電流制御用の第2の接合型トランジスタJF2
並びに、(6)情報保持用のMIS形ダイオードDT、
から成り、(a)第1導電形(例えば、n形)を有する
半導体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1
接し、第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性
の第2の領域SC2、(c)第1の領域SC1の表面領域
に設けられ、整流接合を形成して接する、第2導電形
(例えばp+形)の半導体性の、又は、シリサイドや金
属、金属化合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)
第2の領域SC2の表面領域に設けられた、第1導電形
(例えば、n+形)を有する半導体性の第4の領域S
4、(e)第4の領域SC4の表面領域に設けられた、
第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の第5
の領域SC5、並びに、(f)第1の領域SC1と第4の
領域SC4、第2の領域SC2と第3の領域SC3、及
び、第2の領域SC2と第5の領域SC5を橋渡すごとく
絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタTR1
第2のトランジスタTR2と第3のトランジスタTR3
で共有されたゲート部G、を有する。
【0458】尚、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、図172あるいは後述する図173に
示す半導体メモリセルにおいては、具体的には、第1の
領域SC1の表面領域に第2の領域SC2が設けられてい
る。一方、図174あるいは後述する図175に示す半
導体メモリセルにおいては、第2の領域SC2の表面領
域に第1の領域SC1が設けられている。
【0459】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0460】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0461】更に、第3のトランジスタTR3に関して
は、(C−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(C−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から構成
され、(C−3)チャネル形成領域CH3は、第4の領
域SC4の該表面領域から構成されている。
【0462】また、第1の接合型トランジスタJF1
関しては、(D−1)ゲート領域は、第3の領域S
3、及び、該第3の領域SC3と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(D−2)チャネル領域CH
J1は、第2の領域SC2と第3の領域SC3の該部分とで
挟まれた第1の領域SC1の一部から構成され、(D−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第1の接合型トラ
ンジスタJF1のチャネル領域CHJ1の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレ
イン領域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から
構成され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、
第1の接合型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1
の他端から延びる第1の領域SC1の部分から構成され
ている。
【0463】更に、第2の接合型トランジスタJF2
関しては、(E−1)ゲート領域は、第5の領域S
5、及び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(E−2)チャネル領域CH
J2は、第5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで
挟まれた第4の領域SC4の一部から構成され、(E−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタJF2のチャネル領域CHJ2の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレ
イン領域を構成し、そして、第3のトランジスタTR3
のチャネル形成領域CH3を構成する第4の領域SC4
該表面領域から構成され、(E−4)他方のソース/ド
レイン領域は、第2の接合型トランジスタJF2のチャ
ネル領域CHJ2の他端から延びる第4の領域SC4の部
分から構成されている。
【0464】更に、MIS形ダイオードDTに関して
は、(F−1)その一端は、第5の領域SC5から構成
され、(F−2)その他端を構成する電極ELは、ワイ
ドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオードDT
の一端を構成する第5の領域SC5と対向して設けられ
ている。ワイドギャップ薄膜WGは、第5の領域SC5
(第3のトランジスタTR3の他方のソース/ドレイン
領域)の電位とMIS形ダイオードDTの他端(電極E
L)の電位との電位差に依存してMIS形ダイオードD
Tにキャリアのトンネル遷移が生じる材料、具体的に
は、例えば、厚さ5nm以下のSiO2膜やSiON
膜、厚さ9nm以下のSiN膜から構成することができ
る。
【0465】尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成
する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子
Rを介して配線(第3の配線)に接続されている。具体
的には、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極
ELと高抵抗素子Rとは一体に形成され、且つ、第1導
電形の不純物を含有するポリシリコン薄膜から成る。
【0466】そして、(G)ゲート部Gは、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(H)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(I)第2の接合型トランジスタJF2
の他方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域S
4の部分は、第2の配線に接続され、(J)第5の領
域SC5は、第2の領域SC2に接続され、(K)MIS
形ダイオードDTの他端を構成する電極ELは、所定の
電位を有する第3の配線に接続されている。
【0467】実施の形態17の半導体メモリセルにおい
ては、第3のトランジスタTR3のチャネル形成領域C
3を構成する第4の領域SC4の該表面領域には、第2
導電形(例えば、p++形)の不純物含有層SC4Aが設け
られている。これによって、情報の保持中、例えば、第
1の配線の電位を0ボルトとしたとき、第3のトランジ
スタTR3がオン状態となり、MIS形ダイオードDT
と第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
は導通状態に置かれる。尚、不純物含有層SC 4Aの不純
物含有量を、情報の読み出し時に加えられる第1の配線
の電位により第3のトランジスタTR3がオフ状態とな
るように調整する。
【0468】また、第1の領域SC1と第3の領域SC3
との間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域
SC1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線
WISLに接続されている。この場合、第2の配線をビ
ット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線WI
SLをビット線と兼用させ、第2の配線に第2の所定の
電位を加える構成とすることが好ましい。
【0469】図172に示す半導体メモリセル(具体的
には、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に
設けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に
形成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、
第1導電形(例えばn++形)の第1の高濃度不純物含有
層SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位ある
いは電荷の増加を図ることができる。一方、図174に
示す半導体メモリセル(具体的には、第2の領域S
2)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2導電
形(例えばp形)のウエル構造内に形成されている。そ
して、第1の領域SC1の直下に、第1導電形(例えば
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10を形成すれ
ば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を
図ることができる。
【0470】第1の接合型トランジスタJF1は、対
向するゲート領域(第3の領域SC3及びこの第3の領
域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート領域(第3の領域SC3及びこ
の第3の領域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
また、第2の接合型トランジスタJF2は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ2における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0471】尚、図172及び図174に示した半導体
メモリセルにおいて、原理図を図169に示すように、
pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジ
スタTR1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第
1の領域SC1を第4の配線(図172及び図174に
は図示せず)に接続してもよい。これらの場合、第2の
配線をビット線とし、第4の配線に第2の所定の電位を
加える構成、あるいは、第4の配線をビット線とし、第
2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。ここで、図172に示した半導体メモリセル
においては、第1の領域SC1の下部に、第4の配線と
して機能する第1導電形(例えばn++形)の第2の高濃
度不純物含有層(図示せず)を設ければ、配線の簡素化
を図ることができる。
【0472】あるいは又、原理図を図171に示し、模
式的な一部断面図を図173及び図175に示す半導体
メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表面領域に
設けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成領
域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第1
の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオードDS
が構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成領
域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れている。この場合、第2の配線をビット線とする構
成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線
と兼用させ、第2の配線に第2の所定の電位を加える構
成とすることが好ましい。
【0473】以下、図176〜図178を参照して、図
69に示した実施の形態7の半導体メモリセルを例にと
り、本発明の半導体メモリセルの製造方法を説明する。
【0474】[工程−300]先ず、公知の方法に従
い、p形シリコン半導体基板10に素子分離領域(図示
せず)、第1導電形のウエル(例えばn形ウエル)、n
形の半導体の第1の領域SC1、第1導電形(例えばn
++形)の第1の高濃度不純物含有層SC10(図示せず)
や、絶縁膜に該当するゲート絶縁膜12を形成した後、
例えば不純物を含有するポリシリコンから成り、あるい
は又、ポリサイド構造やポリメタル構造を有するゲート
部G(G1+G2)を形成する。こうして、図176の
(A)に示す構造を得ることができる。尚、n形の第1
の領域SC1の不純物含有濃度を、1.0×1017/c
3とした。また、ゲート部G(G1+G2)のゲート長
を0.28μmとした。
【0475】[工程−310]次いで、レジスト材料か
らイオン注入用マスク20を形成した後、第2導電形
(例えば、p形)の不純物をイオン注入し、第1の領域
SC1の表面領域に設けられ、且つ、第2導電形の半導
体性の第3の領域SC3を形成する(図176の(B)
参照)。イオン注入の条件は、例えば、表1と同様とす
ればよい。
【0476】[工程−320]その後、イオン注入用マ
スク20を除去し、レジスト材料からイオン注入用マス
ク21を形成した後、第2導電形(例えば、p形)の不
純物を斜めイオン注入法にてイオン注入し、第1の領域
SC1と接し(具体的には、第1の領域SC1の表面領域
に設けられ)、且つ、第3の領域SC3とは離間した第
2導電形(例えば、p+形)の半導体性の第2の領域S
2を形成する。斜めイオン注入法にてイオン注入を行
うことによって、ゲート部G(G1+G2)の下方にも第
2の領域SC2が形成される(図177の(A)参
照)。尚、表2に例示したと同様の条件の2回のイオン
注入を行い、各イオン注入におけるイオン入射角を異な
らせた。特に、第1回目のイオン注入におけるイオン入
射角を60度に設定することで、ゲート部G(G1
2)の下方の半導体性の第2の領域SC2の不純物含有
濃度を高い精度で制御することができる。
【0477】[工程−330]次いで、第1導電形(例
えば、n形)の不純物をイオン注入し、第2の領域SC
2の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接
する半導体性の第4の領域SC4を形成する(図177
の(B)参照)。イオン注入の条件は、表3に例示した
と同様とすることができる。
【0478】[工程−340]次いで、イオン注入用マ
スク21を除去し、CVD法に全面にSiO2層を製膜
し、かかるSiO2層をエッチバックすることによっ
て、ゲート部G(G1+G 2)の側壁にサイドウオール3
0を形成する。
【0479】[工程−350]次いで、レジスト材料か
らイオン注入用マスク22を形成した後、第1導電形
(例えば、n形)の不純物をイオン注入し、第4の領域
SC4の不純物含有濃度を1018〜1020cm-3程度ま
で高くすることによって、第4の領域SC4の低抵抗化
を図る(図178の(A)参照)。イオン注入の条件
は、表4に例示したと同様とすることができる。
【0480】[工程−360]その後、イオン注入用マ
スク22を除去し、レジスト材料からイオン注入用マス
ク23を形成した後、第2導電形(例えば、p形)の不
純物をイオン注入し、第3の領域SC3の不純物含有濃
度を1018〜1020cm-3程度まで高くすることによっ
て、第3の領域SC3の低抵抗化を図る(図178の
(B)参照)。イオン注入の条件は、表5に例示したと
同様とすることができる。
【0481】以上のイオン注入条件により、接合型トラ
ンジスタJF1のゲート部(第2の領域SC2及び第3の
領域SC3)並びにチャネル領域CHJ1の不純物濃度
は、以下の表7のとおりとなった。また、接合型トラン
ジスタJF1のチャネル領域CHJ1の厚さは0.1μm
であった。
【0482】[表7] 第2の領域SC2 :1.5×1018cm-3 第3の領域SC3 :2.1×1019cm-3 チャネル領域CHJ1:5.0×1017cm-3
【0483】[工程−370]その後、全面に層間絶縁
層を形成し、次いで、パターニングしたレジスト材料を
マスクとして層間絶縁層をパターニングし、第2の領域
SC2の一部を露出させる。そして、露出した第2の領
域SC2の表面にワイドギャップ薄膜WGであるシリコ
ン酸化膜(SiO2膜)を形成する。その後、全面に第
1導電形(例えばn形)の不純物を含有するポリシリコ
ン薄膜を形成し、かかるポリシリコン薄膜をパターニン
グすることによって、ワイドギャップ薄膜WGと接続さ
れたMIS形ダイオードDTの他端を構成する電極EL
を形成し、併せて、かかる電極ELから延びる高抵抗素
子Rを形成する。
【0484】[工程−380]その後、公知の方法に基
づき、書き込み情報設定線、第2の配線(ビット線)、
第4の配線等を形成する。
【0485】尚、半導体メモリセルの製造工程は、上記
の方法に限定されない。例えば、[工程−310]を省
略することができる。[工程−320]、[工程−33
0]、[工程−350]の順序は任意の順序とすること
ができる。ゲート部や素子分離領域の形成を、[工程−
370]の後に行ってもよい。イオン注入の条件も例示
であり、適宜変更することができる。
【0486】尚、第2導電形(例えばp+形)を有する
MIS形ダイオード構成領域SCDTを埋め込みプラグ状
に形成する場合には、[工程−370]において、層間
絶縁層を形成しその後、パターニングしたレジスト材料
をイオン注入用マスクとして用いて、イオン注入により
MIS形ダイオード構成領域SCDTを形成した後、MI
S形ダイオードDTを形成すればよい。
【0487】(実施の形態18)実施の形態18は、本
発明の第1の態様及び第25の態様に係る半導体メモリ
セルに関する。図179の(A)に原理図を、そして図
180の(A)に模式的な一部断面図の一例を示すよう
に、実施の形態18の半導体メモリセルは、第1及び第
2の対向する2つの主面A1,A2を有する半導体層を備
え、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネ
ル形成領域CH1と容量結合したゲート部G1を有する第
1導電形(例えばnチャネル形)の読み出し用の第1の
トランジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、該
ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレ
イン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域C
2、及び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲ
ート部G2を有する第2導電形(例えばpチャネル形)
のスイッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソー
ス/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域
を有する電流制御用の接合型トランジスタJF1、並び
に、(4)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から
成る。
【0488】図180の(A)に示す実施の形態18の
半導体メモリセルにおいては、第1のトランジスタTR
1のゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲート部
2とは、半導体層を挟んで第1及び第2の主面A1,A
2上にそれぞれ設けられており、これらの配置関係は垂
直方向において若干ずれている。また、半導体メモリセ
ルは、支持基板上に形成された絶縁材料層IL0に囲ま
れて形成されている、所謂SOI構造を有する。尚、図
180の(A)に示す実施の形態18の半導体メモリセ
ルにおいては、下から、支持基板、層間絶縁層IL1
第2のトランジスタTR2のゲート部G2、第1のトラン
ジスタTR1のゲート部G1の順に配置されている。
【0489】そして、実施の形態18の半導体メモリセ
ルは、(a)第1の主面A1から第2の主面A2に亙って
該半導体層に設けられた、第1導電形(例えばn形)を
有する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1の主面
1から第2の主面A2に亙って該半導体層に設けられ、
第1の領域SC1と接する、第1導電形とは逆の第2導
電形(例えばp+形)を有する半導体性の第2の領域S
2、(c)第1の領域SC1の第2の主面A2を含む表
面領域に第2の領域SC2とは離間して設けられ、且
つ、第1の領域SC1と整流接合を形成して接する、第
2導電形(例えばp+形)を有する半導体性の、又は、
シリサイドや金属、金属化合物等から構成された導電性
の第3の領域SC3、(d)第2の領域SC2の第1の主
面A1を含む表面領域に第1の領域SC1とは離間して設
けられ、且つ、第2の領域SC2と整流接合を形成して
接する、第1導電形(例えばn+形)を有する半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等から構成さ
れた導電性の第4の領域SC4、(e)第1の領域SC1
の第1の主面A1を含む表面領域に第2の領域SC2とは
離間して設けられ、且つ、第1の領域SC1と整流接合
を形成して接する、第2導電形(例えばp+形)を有す
る半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等
から構成された導電性の第5の領域SC5、(f)第1
の主面A1に形成された第1の絶縁膜上に、第1の領域
SC1と第4の領域SC4を橋渡すごとく設けられた第1
のトランジスタTR1のゲート部G1、並びに、(g)第
2の主面A2に形成された第2の絶縁膜上に、第2の領
域SC2と第3の領域SC3を橋渡すごとく設けられた第
2のトランジスタTR2のゲート部G2、を有する。
【0490】第1のトランジスタTR1に関しては、
(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域
SC1の第1の主面A1を含む表面領域から構成され、
(A−2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域
SC4から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1
は、第1の領域SC1の第1の主面A1を含む該表面領域
と第4の領域SC4とで挟まれた、第2の領域SC2の第
1の主面A 1を含む表面領域から構成されている。
【0491】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の第2の主面A2を含む表面領域から構成さ
れ、(B−2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の
領域SC3から構成され、(B−3)チャネル形成領域
CH2は、第3の領域SC3と第2の領域SC2の第2の
主面A2を含む該表面領域とで挟まれた、第1の領域S
1の第2の主面A 2を含む表面領域から構成されてい
る。
【0492】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第3の領域SC3から
構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第5の領
域SC5と第3の領域SC3とで挟まれた第1の領域SC
1の部分から構成され、(C−3)一方のソース/ドレ
イン領域は、接合型トランジスタJF1のチャネル領域
CHJ1の一端から延び、且つ、第1のトランジスタTR
1の一方のソース/ドレイン領域及び第2のトランジス
タTR2のチャネル形成領域CH2を構成する第1の領域
SC1の部分から構成され、(C−4)他方のソース/
ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1のチャネル
領域CHJ1の他端から延びる第1の領域SC1の部分か
ら構成されている。
【0493】また、MIS形ダイオードに関しては、
(D−1)その一端は、第2の領域SC2の一部分から
構成され、(D−2)その他端を構成する電極ELは、
ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオード
DTの一端を構成する第2の領域SC2の該一部分と対
向して設けられている。
【0494】尚、接合型トランジスタJF1は、対向
するゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域
SC5に対向する第3の領域SC3)の間の距離(チャネ
ル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそ
れぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の
領域SC5に対向する第3の領域SC3)における不純物
濃度とチャネル領域CHJ1(具体的には第1の領域SC
1)における不純物濃度とを最適化することによって、
形成されている。
【0495】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G1及び第2のトランジスタTR 2のゲート部G2
メモリセル選択用の第1の配線(ワード線)に接続さ
れ、第3の領域SC3は書き込み情報設定線WISLに
接続されている。また、第4の領域SC4は第2の配線
に接続され、MIS形ダイオードDTの他端を構成する
電極ELは所定の電位を有する第3の配線に接続され、
第5の領域は第4の配線に接続され、接合型トランジス
タJF1の他方のソース/ドレイン領域を構成する第1
の領域の部分は第5の配線に接続されている。尚、MI
S形ダイオードDTの他端を構成する電極ELは、10
9Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子Rを介して第3の配線
に接続されている。ここで、第4の領域SC4が接続さ
れた第2の配線をビット線とし、第1の領域SC1が接
続された第5の配線に第2の所定の電位を加えてもよい
し、第2の配線に第2の所定の電位を加え、第5の配線
をビット線としてもよい。
【0496】実施の形態18の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図を、図180の(B)並びに図
181の(A)及び(B)に示す。図180の(B)に
示す例においては、図180の(A)に示した例と異な
り、第1のトランジスタTR 1のゲート部G1と第2のト
ランジスタTR2のゲート部G2の配置関係は、垂直方向
において概ね揃っている。このような構造にすること
で、半導体メモリセルの面積の縮小化を図ることができ
る。図181の(A)及び(B)に示す半導体メモリセ
ルにおいては、下から、支持基板、層間絶縁層IL1
第1のトランジスタTR1のゲート部G1、第2のトラン
ジスタTR2のゲート部G2の順に配置されている。そし
て、各領域の上下の位置関係は図180に示した半導体
メモリセルにおける各領域の上下の位置関係と逆になっ
ている。図181の(B)に示す例においては、図18
1の(A)に示した例と異なり、第1のトランジスタT
1のゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲート
部G2の配置関係は、垂直方向において概ね揃ってい
る。
【0497】実施の形態18の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図を、更に、図182、図18
3、図184及び図185に示す。これらの図に示す半
導体メモリセルの原理図は図179の(B)に示したと
おりである。図182の(A)、(B)及び図184の
(A)、(B)に示す半導体メモリセルは図180の
(A)、(B)に示した半導体メモリセルの変形であ
り、図183の(A)、(B)及び図185の(A)、
(B)に示す半導体メモリセルは図181の(A)、
(B)に示した半導体メモリセルの変形である。
【0498】これらの半導体メモリセルにおいては、第
5の領域SC5は、第4の配線に接続される代わりに、
書き込み情報設定線WISLに接続されている。尚、書
き込み情報設定線WISLに接続されているとは、第3
の領域SC3に接続されていると等価である。具体的に
は、第5の領域SC5と第3の領域SC3との接続は、例
えば、第3の領域SC3の一部分を半導体層の第1の主
面A1まで延在させ、第1の領域SC1の外側で、第5の
領域SC5と第3の領域SC3の延在した部分とが接する
ような構造とすることによって、得ることができる。半
導体メモリセルをこのような構造にすることにより、半
導体メモリセルの配線構造の簡素化を図ることができ
る。これらの場合、第2の配線をビット線とする構成、
あるいは、書き込み情報設定線をビット線と兼用させ、
第2の配線に第2の所定の電位を加える構成とすること
が好ましい。
【0499】実施の形態18の半導体メモリセルは、実
質的には、実施の形態3にて説明した半導体メモリセル
の製造方法と同様の製造方法にて製造することができる
ので、詳細な説明は省略する。尚、第5の領域SC5
びこの第5の領域SC5に対向する第3の領域SC3の間
の距離(チャネル領域CHJ1の厚さに相当する)を最適
化し、且つ、第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第3の領域SC3における不純物濃度と第1
の領域SC1(チャネル領域CHJ1に相当する)におけ
る不純物濃度とを最適化することによって、接合型トラ
ンジスタJF1を形成することができる。また、以下に
説明する各実施の形態における半導体メモリセルの製造
方法も、例えば、第5の領域SC5や第6の領域SC6
形成、共通ゲート部(G1+G3)の形成等が異なること
を除き、実質的に、実施の形態3にて説明した半導体メ
モリセルの製造方法にて製造することができるので、詳
細な説明は省略する。
【0500】尚、実施の形態18、あるいは又、後述す
る実施の形態19〜実施の形態22の半導体メモリセル
を製造するとき、第1のトランジスタTR1のゲート部
1の形成と、第2のトランジスタTR2のゲート部G2
の形成の順序は、製造すべき半導体メモリセルの構造に
依り決定すればよい。更には、第1のトランジスタTR
1のゲート部G1の形成と、第2のトランジスタTR2
ゲート部G2の形成と、接合型トランジスタJF1の対向
するそれぞれのゲート領域の形成と、チャネル領域CH
3の形成の順序も、製造すべき半導体メモリセルの構造
に依り決定すればよい。
【0501】(実施の形態19)実施の形態19は、本
発明の第6の態様及び第26の態様に係る半導体メモリ
セルに関する。図108に原理図を、そして図186の
(A)に模式的な一部断面図の一例を示し、ゲート部や
各領域の模式的な配置を図189の(A)に示すよう
に、実施の形態19の半導体メモリセルは、第1及び第
2の対向する2つの主面A1,A2を有する半導体層を備
え、(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネ
ル形成領域CH1と容量結合したゲート部G1を有する第
1導電形(例えばnチャネル形)の読み出し用の第1の
トランジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、該
ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレ
イン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域C
2、及び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲ
ート部G1を有する第2導電形(例えばpチャネル形)
のスイッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソー
ス/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域
を有する電流制御用の接合型トランジスタJF1、並び
に、(4)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から
成る。
【0502】図186の(A)に示す実施の形態19の
半導体メモリセルにおいては、第1のトランジスタTR
1のゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲート部
2とは、半導体層を挟んで第1及び第2の主面A1,A
2上にそれぞれ設けられており、これらの配置関係は垂
直方向において若干ずれている。また、半導体メモリセ
ルは、支持基板上に形成された絶縁材料層IL0に囲ま
れて形成されている、所謂SOI構造を有する。尚、図
186の(A)に示す実施の形態19の半導体メモリセ
ルにおいては、下から、支持基板、層間絶縁層IL1
第2のトランジスタTR2のゲート部G2、第1のトラン
ジスタTR1のゲート部G1の順に配置されている。尚、
図189の(A)においては、ゲート部G2及び第3の
領域SC3の図示は省略した。
【0503】そして、実施の形態19の半導体メモリセ
ルにおいては、(a)第1の主面A1から第2の主面A2
に亙って半導体層に設けられた、第1導電形(例えばn
形)を有する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1
の主面A1から第2の主面A2に亙って半導体層に設けら
れ、第1の領域SC1と接する、第1導電形とは逆の第
2導電形(例えばp+形)を有する半導体性の第2の領
域SC2、(c)第1の領域SC1の第2の主面A2を含
む表面領域に第2の領域SC2とは離間して設けられ、
且つ、第1の領域SC1と整流接合を形成して接する、
第2導電形(例えばp+形)を有する半導体性の、又
は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性から構成
された第3の領域SC3、(d)第2の領域SC2の第1
の主面A1を含む表面領域に第1の領域SC1とは離間し
て設けられ、且つ、第2の領域SC2と整流接合を形成
して接する、第1導電形(例えばn+形)を有する半導
体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等から構
成された導電性の第4の領域SC4、(e)第4の領域
SC4の表面領域に設けられ、且つ、第4の領域SC4
整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
+形)を有する半導体性の、又は、シリサイドや金属、
金属化合物等から構成された導電性の第5の領域S
5、(f)第1の主面A1に形成された第1の絶縁膜上
に、第1の領域SC1と第4の領域SC4を橋渡すごとく
設けられた第1のトランジスタTR1のゲート部G1、並
びに、(g)第2の主面A2に形成された第2の絶縁膜
上に、第2の領域SC2と第3の領域SC3を橋渡すごと
く設けられた第2のトランジスタTR2のゲート部G2
を有する。
【0504】第1のトランジスタTR1に関しては、
(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域
SC1の第1の主面A1を含む表面領域から構成され、
(A−2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域
SC4から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1
は、第1の領域SC1の第1の主面A1を含む該表面領域
と第4の領域SC4とで挟まれた、第2の領域SC2の第
1の主面A 1を含む表面領域から構成されている。
【0505】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の第2の主面A2を含む表面領域から構成さ
れ、(B−2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の
領域SC3から構成され、(B−3)チャネル形成領域
CH2は、第3の領域SC3と第2の領域SC2の第2の
主面A2を含む該表面領域とで挟まれた、第1の領域S
1の第2の主面A 2を含む表面領域から構成されてい
る。
【0506】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の部分から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
する第4の領域SC4の部分から構成され、(C−4)
他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJ
1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第4の領域
SC4の部分から構成されている。
【0507】尚、接合型トランジスタJF1は、対向
するゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域
SC5に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこ
の第5の領域SC5に対向する第2の領域SC2)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1(第4の領域S
4)における不純物濃度とを最適化することによっ
て、形成されている。
【0508】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、(D−1)その一端は、第2の領域SC2の一部分
から構成され、(D−2)その他端を構成する電極EL
は、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオ
ードDTの一端を構成する第2の領域SC2の該一部分
と対向して設けられている。
【0509】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G1及び第2のトランジスタTR 2のゲート部G
2は、メモリセル選択用の第1の配線(ワード線)に接
続され、接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン
領域を構成する第4の領域の部分は第2の配線に接続さ
れ、MIS形ダイオードの他端を構成する電極は所定の
電位を有する配線に相当する第3の配線に接続され、第
3の領域SC3は書き込み情報設定線WISLに接続さ
れている。また、第5の領域は、第4の配線に接続さ
れ、第1の領域SC1は第5の配線に接続されている。
尚、MIS形ダイオードDTの他端を構成する電極EL
は、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子Rを介して第
3の配線に接続されている。ここで、第4の領域SC4
が接続された第2の配線をビット線とし、第1の領域S
1が接続された第5の配線に第2の所定の電位を加え
てもよいし、第4の領域SC4が接続された第2の配線
に第2の所定の電位を加え、第1の領域SC1が接続さ
れた第5の配線をビット線としてもよい。
【0510】実施の形態19の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図を、図186の(B)並びに図
187の(A)及び(B)に示す。図186の(B)に
示す例においては、図186の(A)に示した例と異な
り、第1のトランジスタTR 1のゲート部G1と第2のト
ランジスタTR2のゲート部G2の配置関係は、垂直方向
において概ね揃っている。このような構造にすること
で、半導体メモリセルの面積の縮小化を図ることができ
る。図187の(A)及び(B)に示す半導体メモリセ
ルにおいては、下から、支持基板、層間絶縁層IL1
第1のトランジスタTR1のゲート部G1、第2のトラン
ジスタTR2のゲート部G2の順に配置されている。そし
て、各領域の上下の位置関係は図186に示した半導体
メモリセルにおける各領域の上下の位置関係と逆になっ
ている。図187の(B)に示す例においては、図18
7の(A)に示した例と異なり、第1のトランジスタT
1のゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲート
部G2の配置関係は、垂直方向において概ね揃ってい
る。
【0511】実施の形態19の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図を、更に、図188及び図19
0に示す。また、図188の(A)に示す半導体メモリ
セルにおけるゲート部や各領域の模式的な配置図を図1
89の(B)に示が、図189の(B)においては、ゲ
ート部G2及び第3の領域SC3の図示を省略した。これ
らの図に示す半導体メモリセルの原理図は図112に示
したとおりである。即ち、これらの半導体メモリセルに
おいては、第5の領域SC5は、第4の配線に接続され
る代わりに、第2の領域SC2に接続されている。具体
的には、第5の領域SC5と第2の領域SC2との接続
は、例えば、第2の領域SC2の一部分を半導体層の第
1の主面A1まで延在させ、第4の領域SC4の外側で、
第5の領域SC5と第2の領域SC2の延在した部分とが
接するような構造とすることによって、得ることができ
る。半導体メモリセルをこのような構造にすることによ
り、半導体メモリセルの配線構造の簡素化を図ることが
できる。ここで、図188の(A)、(B)に示す半導
体メモリセルは図186の(A)、(B)に示した半導
体メモリセルの変形であり、図190の(A)、(B)
に示す半導体メモリセルは図187の(A)、(B)に
示した半導体メモリセルの変形である。これらの場合、
第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み
情報設定線をビット線と兼用させ、第2の配線に第2の
所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0512】(実施の形態20)実施の形態20は、本
発明の第27の態様に係る半導体メモリセルに関する。
図191に原理図を、そして図192の(A)に模式的
な一部断面図の一例を示すように、実施の形態20の半
導体メモリセルは、第1及び第2の対向する2つの主面
1,A2を有する半導体層を備え、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量結
合したゲート部G1を有する第1導電形(例えばnチャ
ネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR1
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネル形
成領域CH2と容量結合したゲート部G2を有する第2導
電形(例えばpチャネル形)のスイッチ用の第2のトラ
ンジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネ
ル領域CHJ1及びゲート領域を有する電流制御用の第1
の接合型トランジスタJF1、(4)ソース/ドレイン
領域、チャネル領域CHJ2及びゲート領域を有する電流
制御用の第2の接合型トランジスタJF2、並びに、
(5)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から成
る。
【0513】即ち、実施の形態20の半導体メモリセル
は、実施の形態19にて説明した本発明の第26の態様
に係る半導体メモリセルの構造に、半導体性又は導電性
の第6の領域SC6が更に形成され、電流制御用の第2
の接合型トランジスタJF2が付加された構造を有す
る。具体的には、実施の形態20においては、第1の領
域SC1の第1の主面A1を含む表面領域に第2の領域S
2とは離間して設けられ、且つ、第1の領域SC1と整
流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の領
域SC6が形成されている。
【0514】図192の(A)に示す実施の形態20の
半導体メモリセルにおいては、第1のトランジスタTR
1のゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲート部
2の配置関係は、垂直方向において若干ずれている。
また、半導体メモリセルは、支持基板上に形成された絶
縁材料層IL0に囲まれて形成されている、所謂SOI
構造を有する。尚、図192の(A)に示す実施の形態
20の半導体メモリセルにおいては、下から、支持基
板、層間絶縁層IL1、第2のトランジスタTR2のゲー
ト部G2、第1のトランジスタTR1のゲート部G1の順
に配置されている。
【0515】そして、実施の形態20の半導体メモリセ
ルは、(a)第1の主面A1から第2の主面A2に亙って
半導体層に設けられた、第1導電形(例えばn形)を有
する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1の主面A1
から第2の主面A2に亙って半導体層に設けられ、第1
の領域SC1と接する、第1導電形とは逆の第2導電形
(例えばp+形)を有する半導体性の第2の領域SC2
(c)第1の領域SC1の第2の主面A2を含む表面領域
に第2の領域SC2とは離間して設けられ、且つ、第1
の領域SC1と整流接合を形成して接する、第2導電形
(例えばp+形)を有する半導体性の、又は、シリサイ
ドや金属、金属化合物等の導電性から構成された第3の
領域SC3、(d)第2の領域SC2の第1の主面A1
含む表面領域に第1の領域SC1とは離間して設けら
れ、且つ、第2の領域SC2と整流接合を形成して接す
る、第1導電形(例えばn+形)を有する半導体性の、
又は、シリサイドや金属、金属化合物等から構成された
導電性の第4の領域SC4、(e)第1の領域SC1の第
1の主面A1を含む表面領域に第2の領域SC2とは離間
して設けられ、且つ、第1の領域SC1と整流接合を形
成して接する、第2導電形(例えばp+形)を有する半
導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等から
構成された導電性の第5の領域SC5、(f)第4の領
域SC4の表面領域に設けられ、且つ、第4の領域SC4
と整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp+
形)を有する半導体性の、又は、シリサイドや金属、金
属化合物等から構成された導電性の第6の領域、(g)
第1の主面A1に形成された第1の絶縁膜上に、第1の
領域SC1と第4の領域SC4を橋渡すごとく設けられた
第1のトランジスタTR1のゲート部G1、並びに、
(h)第2の主面A2に形成された第2の絶縁膜上に、
第2の領域SC2と第3の領域SC3を橋渡すごとく設け
られた第2のトランジスタTR2のゲート部G2、を有す
る。
【0516】第1のトランジスタTR1に関しては、
(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域
SC1の第1の主面A1を含む表面領域から構成され、
(A−2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域
SC4から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1
は、第1の領域SC1の第1の主面A1を含む該表面領域
と第4の領域SC4とで挟まれた、第2の領域SC2の第
1の主面A 1を含む表面領域から構成されている。
【0517】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の第2の主面A2を含む表面領域から構成さ
れ、(B−2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の
領域SC3から構成され、(B−3)チャネル形成領域
CH2は、第3の領域SC3と第2の領域SC2の第2の
主面A2を含む該表面領域とで挟まれた、第1の領域S
1の第2の主面A 2を含む表面領域から構成されてい
る。
【0518】更に、第1の接合型トランジスタJF1
関しては、(C−1)ゲート領域は、第5の領域S
1、及び、該第5の領域SC1と対向する第3の領域か
ら構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第5の
領域SC5と第3の領域SC3とで挟まれた第1の領域S
1の部分から構成され、(C−3)一方のソース/ド
レイン領域は、第1の接合型トランジスタJF1のチャ
ネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のトランジ
スタTR1の一方のソース/ドレイン領域及び第2のト
ランジスタTR2のチャネル形成領域CH2を構成する第
1の領域SC1の部分から構成され、(C−4)他方の
ソース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタJ
1のチャネル領域CH1の他端から延びる第1の領域S
1の部分から構成されている。
【0519】第2の接合型トランジスタJF2に関して
は、(D−1)ゲート領域は、第6の領域SC6、及
び、該第6の領域SC6と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(D−2)チャネル領域CHJ2は、第
6の領域SC6と第2の領域SC2の部分とで挟まれた第
4の領域SC4の部分から構成され、(D−3)一方の
ソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタJ
2のチャネル領域CHJ2の一端から延び、且つ、第1
のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を
構成する第4の領域SC4の部分から構成され、(D−
4)他方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタJF2のチャネル領域CHJ2の他端から延びる
第4の領域SC4の部分から構成されている。
【0520】尚、電流制御用の接合型トランジスタJF
1,JF2は、対向するゲート領域(第5の領域SC5
及びこの第5の領域SC5に対向する第3の領域SC3
並びに、第6の領域SC6及びこの第6の領域SC6に対
向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャネル
領域CHJ1,CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向
するそれぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの
第5の領域SC5に対向する第3の領域SC3、並びに、
第6の領域SC6及びこの第6の領域SC6に対向する第
2の領域SC2の部分)における不純物濃度と、チャネ
ル領域CHJ1,CHJ2(第1の領域SC1及び第4の領
域SC4)における不純物濃度とを最適化することによ
って、形成されている。
【0521】また、MIS形ダイオードDTに関して
は、(E−1)その一端は、第2の領域SC2の一部分
から構成され、(E−2)その他端を構成する電極EL
は、ワイドギャップ薄膜WGを介して、MIS形ダイオ
ードDTの一端を構成する第2の領域SC2の該一部分
と対向して設けられている。
【0522】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト部G1及び第2のトランジスタTR 2のゲート部G
2は、メモリセル選択用の第1の配線(ワード線)に接
続され、第3の領域SC3は書き込み情報設定線WIS
Lに接続されている。また、第2の接合型トランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の
部分は第2の配線に接続され、MIS形ダイオードの他
端を構成する電極は所定の電位を有する第3の配線に接
続され、第5の領域及び第6の領域は第4の配線に接続
され、第1の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
イン領域を構成する第1の領域の部分は第5の配線に接
続されている。尚、MIS形ダイオードDTの他端を構
成する電極ELは、109Ω〜1012Ω程度の高抵抗素
子Rを介して第3の配線に接続されている。ここで、第
4の領域SC4が接続された第2の配線をビット線と
し、第1の領域SC1が接続された第5の配線に第2の
所定の電位を加えてもよいし、第4の領域SC4が接続
された第2の配線に第2の所定の電位を加え、第1の領
域SC1が接続された第5の配線をビット線としてもよ
い。
【0523】実施の形態20の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図を、図192の(B)並びに図
193の(A)及び(B)に示す。図192の(B)に
示す例においては、図192の(A)に示した例と異な
り、第1のトランジスタTR 1のゲート部G1と第2のト
ランジスタTR2のゲート部G2の配置関係は、垂直方向
において概ね揃っている。このような構造にすること
で、半導体メモリセルの面積の縮小化を図ることができ
る。図193の(A)及び(B)に示す半導体メモリセ
ルにおいては、下から、支持基板、層間絶縁層IL1
第1のトランジスタTR1のゲート部G1、第2のトラン
ジスタTR2のゲート部G2の順に配置されている。そし
て、各領域の上下の位置関係は図192に示した半導体
メモリセルにおける各領域の上下の位置関係と逆になっ
ている。図193の(B)に示す例においては、図19
3の(A)に示した例と異なり、第1のトランジスタT
1のゲート部G1と第2のトランジスタTR2のゲート
部G2の配置関係は、垂直方向において概ね揃ってい
る。
【0524】実施の形態20における半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図を、更に、図195〜図
198に示し、これらの半導体メモリセルの原理図を図
194に示す。これらの半導体メモリセルにおいては、
第5の領域SC5は、第4の配線に接続される代わり
に、書き込み情報設定線WISLに接続され、第6の領
域SC6は、第4の配線に接続される代わりに、第2の
領域SC2に接続されている。尚、書き込み情報設定線
WISLに接続されているとは、第3の領域SC3に接
続されていることと等価である。第5の領域SC5と書
き込み情報設定線WISLとの接続(第5の領域SC5
と第3の領域SC3との接続)は、実施の形態18にて
説明した方法にて行うことができる。また、第6の領域
SC6と第2の領域SC2との接続は、実施の形態19に
て説明した第5の領域SC5と第2の領域SC2との接続
方法と同様の方法にて行うことができる。尚、図195
の(A)、(B)及び図196の(A)、(B)のそれ
ぞれに示した半導体メモリセルの構造は、図192の
(A)、(B)のそれぞれに示した半導体メモリセルの
構造と基本的には同じであり、図197の(A)、
(B)及び図198の(A)、(B)のそれぞれに示し
た半導体メモリセルの構造は、図193の(A)、
(B)のそれぞれに示した半導体メモリセルの構造と基
本的には同じであるが故に、詳細な説明は省略する。
尚、第4の領域SC4が接続された第2の配線をビット
線とし、第1の領域SC1が接続された第5の配線に第
2の所定の電位を加えてもよいし、第4の領域SC4
接続された第2の配線に第2の所定の電位を加え、第1
の領域SC1が接続された第5の配線をビット線として
もよい。
【0525】(実施の形態21)実施の形態21は、本
発明の第28の態様に係る半導体メモリセルに関する。
図132に原理図を、そして図199の(A)に模式的
な一部断面図の一例を示し、ゲート部や各領域の模式的
な配置図を図199の(B)に示すように、実施の形態
21の半導体メモリセルは、第1及び第2の対向する2
つの主面A1,A2を有する半導体層を備え、(1)ソー
ス/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、
且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチ
ャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1
と容量結合したゲート部G1を有する第1導電形(例え
ばnチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタT
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイ
ン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間
する半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャ
ネル形成領域CH2と容量結合したゲート部G2を有する
第2導電形(例えばpチャネル形)のスイッチ用の第2
のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領域、
該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ド
レイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH
3、及び、該チャネル形成領域CH3と容量結合したゲー
ト部G3を有する第2導電形(例えばpチャネル形)の
電流制御用の第3のトランジスタTR3、(4)ソース
/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を
有する電流制御用の接合型トランジスタJF1、並び
に、(5)情報保持用のMIS形ダイオードDT、から
成る。即ち、実施の形態21の半導体メモリセルは、実
施の形態19にて説明した本発明の第26の態様に係る
半導体メモリセルの構造に類似した構造において、第2
導電形を有する電流制御用の第3のトランジスタTR3
が付加されている。尚、図199の(B)において、ゲ
ート部G2及び第3の領域SC3の図示は省略した。
【0526】図199の(A)に示す実施の形態21の
半導体メモリセルにおいては、第1のトランジスタTR
1と第3のトランジスタTR3とで共通のゲート部G1
3(以下、共通ゲート部G1+G3と呼ぶ場合がある)
と第2のトランジスタTR2のゲート部G2の配置関係
は、垂直方向において若干ずれている。また、半導体メ
モリセルは、支持基板上に形成された絶縁材料層IL0
に囲まれて形成されている、所謂SOI構造を有する。
尚、図199の(A)に示す実施の形態21の半導体メ
モリセルにおいては、下から、支持基板、層間絶縁層I
1、第2のトランジスタTR2のゲート部G2、共通ゲ
ート部(G1+G3)の順に配置されている。
【0527】そして、実施の形態21の半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域SC1、第2の領域SC2、第
3の領域SC3、第4の領域SC4及び第5の領域SC5
の配置は、実施の形態19の半導体メモリセルと同じで
ある。
【0528】また、第1のトランジスタTR1、第2の
トランジスタTR2及び接合型トランジスタJF1の構造
も、実施の形態19にて説明した半導体メモリセルの構
造と同じである。実施の形態21の半導体メモリセル
が、実施の形態19の半導体メモリセルと相違する点
は、第1の主面A1に形成された第1の絶縁膜上に、第
1の領域SC1と第4の領域SC4、及び第2の領域SC
2と第5の領域SC5を橋渡すごとく設けられた第1のト
ランジスタTR1及び第3のトランジスタTR3とで共通
の共通ゲート部(G1+G3)が形成されている点にあ
る。即ち、共通ゲート部(G1+G3)が第4の領域SC
4の表面領域の端部まで延びた構造を有し、第5の領域
SC5を自己整合的に形成することができる。
【0529】尚、第3のトランジスタTR3に関して
は、一方のソース/ドレイン領域は第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1から構成され、他方のソ
ース/ドレイン領域は第5の領域SC5から構成され、
チャネル形成領域CH3は第1のトランジスタTR1の他
方のソース/ドレイン領域から構成されている。
【0530】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャ
ネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向する
それぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第2の領域SC2)における不純
物濃度とチャネル領域CHJ1(領域SC4)における不
純物濃度とを最適化することによって、形成されてい
る。
【0531】そして、共通ゲート部(G1+G3)、及び
第2のトランジスタTR2のゲート部G2は、メモリセル
選択用の第1の配線(ワード線)に接続されている。ま
た、第3の領域SC3は書き込み情報設定線WISLに
接続され、接合型トランジスタJF1の他方のソース/
ドレイン領域を構成する第4の領域の部分は第2の配線
に接続され、MIS形ダイオードの他端を構成する電極
は所定の電位を有する第3の配線に接続され、第1の領
域は第4の配線に接続されている。尚、MIS形ダイオ
ードDTの他端を構成する電極ELは、109Ω〜10
12Ω程度の高抵抗素子Rを介して第3の配線に接続され
ている。ここで、第4の領域SC4が接続された第2の
配線をビット線とし、第1の領域SC1が接続された第
4の配線に第2の所定の電位を加えてもよいし、第4の
領域SC4が接続された第2の配線に第2の所定の電位
を加え、第1の領域SC1が接続された第4の配線をビ
ット線としてもよい。
【0532】実施の形態21の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図を、図200並びに図201の
(A)及び(B)に示す。図200に示す例において
は、図199の(A)に示した例と異なり、共通ゲート
部(G1+G3)と第2のトランジスタTR2のゲート部
2の配置関係は、垂直方向において概ね揃っている。
このような構造にすることで、半導体メモリセルの面積
の縮小化を図ることができる。図201の(A)及び
(B)に示す半導体メモリセルにおいては、下から、支
持基板、層間絶縁層IL1、共通ゲート部(G1
3)、第2のトランジスタTR2のゲート部G2の順に
配置されている。そして、各領域の上下の位置関係は図
199(A)や図200に示した半導体メモリセルにお
ける各領域の上下の位置関係と逆になっている。図20
1の(B)に示す例においては、図201の(A)に示
した例と異なり、共通ゲート部(G1+G3)と第2のト
ランジスタTR 2のゲート部G2の配置関係は、垂直方向
において概ね揃っている。
【0533】(実施の形態22)実施の形態22は、本
発明の第29の態様に係る半導体メモリセルに関する。
図202に原理図を、そして図203の(A)に模式的
な一部断面図の一例を示すように、実施の形態22の半
導体メモリセルは、第1及び第2の対向する2つの主面
1,A2を有する半導体層を備え、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量結
合したゲート部G1を有する第1導電形(例えばnチャ
ネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR1
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネル形
成領域CH2と容量結合したゲート部G2を有する第2導
電形(例えばpチャネル形)のスイッチ用の第2のトラ
ンジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領域、該ソー
ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
領域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH3、及
び、該チャネル形成領域CH3と容量結合したゲート部
3を有する第2導電形(例えばpチャネル形)の電流
制御用の第3のトランジスタTR3、(4)ソース/ド
レイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート領域を有す
る電流制御用の第1の接合型トランジスタJF1
(5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ2及び
ゲート領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
スタJF2、並びに、(6)情報保持用のMIS形ダイ
オードDT、から成る。
【0534】実施の形態22の半導体メモリセルは、実
施の形態20にて説明した本発明の第27の態様に係る
半導体メモリセルの構造と、実施の形態21にて説明し
た本発明の第28の態様に係る半導体メモリセルの構造
とを組み合わせた構造を有する。即ち、本発明の第26
の態様に係る半導体メモリセルの構造に、半導体性又は
導電性の第6の領域SC6が更に形成され、電流制御用
の第2の接合型トランジスタJF2が付加され、更に
は、第2導電形を有する電流制御用の第3のトランジス
タTR3が付加されている。
【0535】図203の(A)に示す実施の形態22の
半導体メモリセルにおいては、共通ゲート部(G1
3)と第2のトランジスタTR2のゲート部G2の配置
関係は、垂直方向において若干ずれている。また、半導
体メモリセルは、支持基板上に形成された絶縁材料層に
囲まれて形成されている、所謂SOI構造を有する。
尚、図203の(A)に示す実施の形態22の半導体メ
モリセルにおいては、下から、支持基板、層間絶縁層I
1、第2のトランジスタTR2のゲート部G2、共通ゲ
ート部(G1+G3)の順に配置されている。
【0536】そして、実施の形態22の半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域SC1、第2の領域SC2、第
3の領域SC3、第4の領域SC4、第5の領域SC5
び第6の領域SC6の配置は、実施の形態20の半導体
メモリセルと同じである。
【0537】また、第1のトランジスタTR1、第2の
トランジスタTR2、第1の接合型トランジスタJF1
び第2の接合型トランジスタJF2の構造も、実施の形
態20にて説明した半導体メモリセルの構造と同じであ
る。実施の形態22の半導体メモリセルが、実施の形態
20の半導体メモリセルと相違する点は、第1の主面A
1に形成された第1の絶縁膜上に、第1の領域SC1と第
4の領域SC4、及び第2の領域SC2と第5の領域SC
5を橋渡すごとく設けられた第1のトランジスタTR1
第3のトランジスタTR3とで共通のゲート部(G1+G
3)が形成されている点にある。また、第6の領域SC6
は第4の配線に接続されていない点も相違する。
【0538】第3のトランジスタTR3に関しては、実
施の形態21にて説明したと同様に、一方のソース/ド
レイン領域は第1のトランジスタTR1のチャネル形成
領域CH1から構成され、他方のソース/ドレイン領域
は第6の領域SC6から構成され、チャネル形成領域C
3は第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイ
ン領域から構成されている。
【0539】尚、電流制御用の接合型トランジスタJF
1,JF2は、対向するゲート領域(第5の領域SC5
及びこの第5の領域SC5に対向する第3の領域SC3
並びに、第6の領域SC6及びこの第6の領域SC6に対
向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャネル
領域CHJ1,CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向
するそれぞれのゲート領域(第5の領域SC5及びこの
第5の領域SC5に対向する第3の領域SC3、並びに、
第6の領域SC6及びこの第6の領域SC6に対向する第
2の領域SC2の部分)における不純物濃度とチャネル
領域CHJ1,CHJ2(第1の領域SC1及び第4の領域
SC4)における不純物濃度とを最適化することによっ
て、形成されている。
【0540】そして、共通ゲート部(G1+G3)、及び
第2のトランジスタTR2のゲート部G2は、メモリセル
選択用の第1の配線(ワード線)に接続されている。ま
た、第3の領域SC3は書き込み情報設定線WISLに
接続され、第2の接合型トランジスタJF2の他方のソ
ース/ドレイン領域を構成する第4の領域の部分は、第
2の配線に接続され、MIS形ダイオードの他端を構成
する電極は所定の電位を有する第3の配線に接続され、
第5の領域は、第4の配線に接続されている。尚、MI
S形ダイオードDTの他端を構成する電極ELは、10
9Ω〜1012Ω程度の高抵抗素子Rを介して第3の配線
に接続されている。ここで、第4の領域SC4が接続さ
れた第2の配線をビット線とし、第1の領域SC1が接
続された第5の配線に第2の所定の電位を加えてもよい
し、第4の領域SC4が接続された第2の配線に第2の
所定の電位を加え、第1の領域SC1が接続された第5
の配線をビット線としてもよい。
【0541】実施の形態22の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図を、図203の(B)並びに図
204の(A)及び(B)に示す。図203の(B)に
示す例においては、図203の(A)に示した例と異な
り、共通ゲート部(G1+G3)と第2のトランジスタT
2のゲート部G2の配置関係は、垂直方向において概ね
揃っている。このような構造にすることで、半導体メモ
リセルの面積の縮小化を図ることができる。図204の
(A)及び(B)に示す半導体メモリセルにおいては、
下から、支持基板、層間絶縁層IL1、共通ゲート部
(G1+G3)、第2のトランジスタTR2のゲート部G2
の順に配置されている。そして、各領域の上下の位置関
係は図203に示した半導体メモリセルにおける各領域
の上下の位置関係と逆になっている。図204の(B)
に示す例においては、図204の(A)に示した例と異
なり、共通ゲート部(G1+G3)と第2のトランジスタ
TR 2のゲート部G2の配置関係は、垂直方向において概
ね揃っている。
【0542】実施の形態22の半導体メモリセルの更な
る変形例の模式的な一部断面図を図206〜図209に
示し、原理図を図205に示す。この半導体メモリセル
においては、図203の(A)に示した半導体メモリセ
ルと異なり、第5の領域SC 5は、第4の配線に接続さ
れる代わりに、書き込み情報設定線WISLに接続され
ている。尚、書き込み情報設定線WISLに接続されて
いるとは、第3の領域SC3に接続されていると等価で
ある。尚、図206の(A)、(B)及び図207の
(A)、(B)のそれぞれに示した半導体メモリセルの
構造は、基本的には、図203の(A)、(B)のそれ
ぞれに示した半導体メモリセルの構造と同じであり、図
208の(A)、(B)及び図209の(A)、(B)
のそれぞれに示した半導体メモリセルの構造は、基本的
には、図204の(A)、(B)のそれぞれに示した半
導体メモリセルの構造と同じであるが故に、詳細な説明
は省略する。この場合にも、第2の配線をビット線と
し、第5の配線に第2の所定の電位を加える構成、ある
いは、第5の配線をビット線とし、第2の配線に第2の
所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0543】実施の形態22の半導体メモリセルにおい
て、第3のトランジスタTR3のチャネル形成領域CH3
を構成する第4の領域SC4の表面領域に、第2導電形
(例えば、p+形)の不純物含有層を設ければ、情報の
保持中、例えば、第1の配線の電位を0ボルトとしたと
き、第3のトランジスタTR3がオン状態となり、MI
S形ダイオードDTと第1のトランジスタTR1のチャ
ネル形成領域CH1とは導通状態に置かれる。尚、不純
物含有層SC4Aの不純物含有量を、情報の読み出し時に
加えられる第1の配線の電位により第3のトランジスタ
TR3がオフ状態となるように調整する。
【0544】以下、実施の形態5の半導体メモリセルの
動作を説明するが、その他の実施の形態の半導体メモリ
セルの動作原理も、実質的に同じである。尚、書き込み
情報設定線が第2の配線(例えばビット線)を兼用して
いる場合には、以下の説明において、原則として、書き
込み情報設定線を第2の配線(例えばビット線)と読み
替えればよい。
【0545】書き込み時、各部位における電位を以下の
表8のとおりとする。
【0546】[表8] メモリセル選択用の第1の配線:VW 書き込み情報設定線 ”0”(第1の情報)の書き込み時:V0(第1の電
位) ”1”(第2の情報)の書き込み時:V1(第2の電
位)
【0547】また、読み出し時の各部位における電位を
以下の表9のとおりとする。尚、このとき、書き込み情
報設定線と第2の配線が別個に設けられている場合に
は、書き込み情報設定線には0電位を含む所定の電位が
与えられている。
【0548】[表9] メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード線):
R メモリセル選択用の第2の配線(例えば、ビット線):
2
【0549】更には、MIS形ダイオードDTの他端を
構成する電極ELは、所定の電位を有する配線に接続さ
れているが、かかる所定の電位をVDDとする。尚、第1
導電形をn形とし、第2導電形をp形とする場合には、
DDは負の値である。
【0550】読み出し時、ゲート領域G1から見た第1
のトランジスタTR1のスレッショールド値を以下の表
10のとおりとする。また、第1のトランジスタTR1
における電位の関係を以下の表10のように設定する。
尚、”0”(第1の情報)の読み出し時と、”1”(第
2の情報)の読み出し時とでは、第1のトランジスタT
1のチャネル形成領域CH1の電位が異なる。この影響
を受けて、”0”の読み出し時、及び”1”の読み出し
時において、ゲート領域G1から見た第1のトランジス
タTR1のスレッショールド値が変化する。尚、電流制
御用の接合型トランジスタJF1のオン/オフ電流比が
大きい場合には、|VR|≧|VTH_11|でも、誤読み出
し無く、読み出しを行うことができる。
【0551】[表10] ”0”(第1の情報)の読み出し時:VTH_0 ”1”(第2の情報)の読み出し時:VTH_1 |VTH_1|>|VR|>|VTH_0
【0552】[情報の書き込み時]”0”(第1の情報
であり、書き込み情報設定線の電位:V0)又は”1”
(第2の情報であり、書き込み情報設定線の電位:
1)の情報の書き込み時、第1の配線の電位をVW(<
0)とする。その結果、第2のトランジスタTR2のゲ
ート領域G2の電位もVW(<0)となる。従って、第2
のトランジスタTR2はオンの状態である。それ故、第
1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1の電位
は、第1の電位であるV0(”0”の情報の場合)又は
第2の電位であるV1(”1”の情報の場合)となる。
従って、MIS形ダイオードDTの一端の電位も、V0
(”0”の情報の場合)又はV1(”1”の情報の場
合)となる。
【0553】ところで、第2の領域SC2と第1の領域
SC1との接合逆バイアスリーク電流よりもワイドギャ
ップ薄膜WGを流れる電流が大きければ、第1の領域S
1はMIS形ダイオードDTの他端の方向にプルアッ
プされた状態で定常状態となっている。ワイドギャップ
薄膜WGが3nm程度の厚さのSiO2膜やSiON膜
から成る場合、VDDと第1の領域SC1の電位との差の
絶対値が2ボルト以上(以下に説明するキャリア増倍の
必要性からは2.5ボルト以上)であれば、この状態が
実現される。
【0554】MIS形ダイオードDTの一端の電位が第
1の電位であるV0(”0”の情報の場合)であり、|
DD−V0|の値が例えば2.5ボルト以上である場合
には、ワイドギャップ薄膜の他端を構成する電極からワ
イドギャップ薄膜WG内を電子がトンネル効果(ダイレ
クト・トンネル現象あるいはファウラー・ノルドハイム
(Fowler-Nordheim)・トンネル現象)に基づき流れ、
即ち、トンネル電流が流れ、第1の領域SC1の表面に
電子が注入される。注入された電子が、第1の領域SC
1の伝導帯から見て第1の領域SC1のエネルギーギャッ
プ相当よりも更に高いエネルギーを有している場合に
は、キャリア増倍が起こり、電子・正孔対が生成する。
実施の形態5においては、第1の領域SC1はp形であ
るが故に、正孔が第1の領域SC1の一部分(第1のト
ランジスタTR1のチャネル形成領域CH1の延在部)に
蓄積され、第2のトランジスタTR2がオフになった後
にも、第1の領域SC1は第1の電位であるV0あるいは
その近傍の電位に保持される。そして、MIS形ダイオ
ードDTを構成する電極ELからの電子注入が継続され
る結果、キャリア増倍が継続する。即ち、第1のトラン
ジスタTR1のチャネル形成領域CH1の電位は略第1の
電位(≒V0)に保持され続ける。第1の領域SC1がp
形不純物を含有するシリコンから構成され、MIS形ダ
イオードDTの電極ELがn形不純物を含有するポリシ
リコン薄膜から構成されている場合には、以上の現象
は、|VDD−V0|の値が2.5ボルト以上である場合
に生じる。尚、正孔の蓄積が進行すると、場合によって
は、第1のトランジスタTR1の導電形がn形の場合、
第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1の電
位は、V0よりも0.1〜0.2ボルト程度高くなる場
合がある。
【0555】一方、MIS形ダイオードDTの一端の電
位が第2の電位であるV1(”1”の情報の場合)であ
り、|VDD−V1|の値が第1の領域SC1を構成する材
料のバンドギャップ以下である場合には、キャリア増倍
が生じない。尚、実際には、|VDD−V1|の値が、第
1の領域SC1を構成する材料のバンドギャップ+0.
5ボルト程度であっても、キャリア増倍は生じない。そ
の結果、第2の領域SC 2と第1の領域SC1との間の接
合リーク電流は、第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域の延在部の多数キャリア(正孔)がワイドギャ
ップ薄膜WGを介してトンネル遷移により電極へと遷移
することによって補償され、第1の領域SC1の電位は
第2の電位であるV1に保持される。即ち、第1のトラ
ンジスタTR 1のチャネル形成領域CH1は、第2の電位
(V1)に保持され続ける。
【0556】情報の書き込み時、第1のトランジスタT
1のゲート領域G1の電位はVW(<0)である。従っ
て、第1のトランジスタTR1はオフ状態である。こう
して、”0”又は”1”の情報の書き込み時、第1のト
ランジスタTR1のチャネル形成領域CH1の電位は、V
0(”0”の情報の場合)、又はV1(”1”の情報の場
合)となり、この状態は情報の読み出し時まで保持され
続ける。
【0557】情報を書き込み後、読み出し前の情報保持
状態においては、第1のトランジスタTR1及び第2の
トランジスタTR2が導通しないように、各トランジス
タの各部分における電位を設定する。このためには、例
えば、第1の配線の電位を0(V)とし、書き込み情報
設定線の電位をV1とすればよい。
【0558】[情報の読み出し時]”0”又は”1”の
情報の読み出し時、第1の配線の電位はVR(>0)で
ある。その結果、第2のトランジスタTR2のゲート領
域G2の電位はVR(>0)となり、第2のトランジスタ
TR2はオフの状態である。
【0559】第1のトランジスタTR1のゲート領域G1
の電位はVR(>0)である。また、ゲート領域G1から
見た第1のトランジスタTR1のスレッショールド値
は、V TH_0又はVTH_1である。この第1のトランジスタ
TR1のスレッショールド値は、チャネル形成領域CH1
の電位の状態に依存する。これらの電位の間には、 |VTH_1|>|VR|>|VTH_0| という関係がある。従って、蓄積された情報が”0”の
場合、第1のトランジスタTR1はオン状態となる。ま
た、蓄積された情報が”1”の場合、第1のトランジス
タTR1はオフ状態となる。但し、電流制御用の接合型
トランジスタJF1のオン/オフ電流比が大きい場合に
は、|VR|≧|VTH_11|でも、誤読み出し無く、読み
出しを行うことができる。
【0560】更には、電流制御用の接合型トランジスタ
JF1のゲート部を構成する第5の領域SC5及び第1の
領域SC1に対するバイアス条件に基づき、読み出し用
の第1のトランジスタTR1は電流制御用の接合型トラ
ンジスタJF1によって制御される。即ち、蓄積された
情報が”0”の場合、電流制御用の接合型トランジスタ
JF1をオン状態とし、蓄積された情報が”1”の場
合、電流制御用の接合型トランジスタJF1をオフ状態
とする。
【0561】こうして、蓄積された情報に依存して第1
のトランジスタTR1は、確実にオン状態又はオフ状態
となる。例えば、第4の領域SC4は、第2の配線(例
えばビット線)に接続されているので、蓄積された情報
(”0”あるいは”1”)に依存して、第1のトランジ
スタTR1に電流が流れ、あるいは流れない。こうし
て、蓄積された情報を第1のトランジスタTR1によっ
て読み出すことができる。
【0562】以上に説明した読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1及びスイッチ用の第2のトランジスタTR2
の動作状態を表11に纏めた。尚、表11中、各電位の
値は例示であり、上記の条件を満足する値ならば如何な
る値をとることも可能である。
【0563】[表11]
【0564】以上、好ましい発明の実施の形態に基づき
本発明の半導体メモリセルを説明したが、本発明はこれ
らの発明の実施の形態に限定されない。発明の実施の形
態にて説明した半導体メモリセルの構造や電圧、電位等
の数値は例示であり、適宜変更することができる。ま
た、例えば、各発明の実施の形態にて説明した本発明の
半導体メモリセルにおいて、第1のトランジスタT
1、接合型トランジスタJF1,JF2をpチャネル形
トランジスタとし、第2のトランジスタTR2及び第3
のトランジスタTR3をn形トランジスタとすることが
できる。また、この場合には、MIS形ダイオードに関
連して、正孔と電子の関係、VDD(MIS形ダイオード
の他端を構成する電極が接続された配線(第3の配線)
の所定の電位の極性を逆とすればよい。各トランジスタ
における各要素の配置は例示であり、適宜変更すること
ができる。更には、図52や図73等に示したSOI構
造や、TFT構造を、各種の本発明の半導体メモリセル
に適用することができる。また、各種の領域への不純物
の導入はイオン注入法だけでなく、固層拡散法にて行う
こともできる。また、シリコン半導体のみならず、例え
ばGaAs系等の化合物半導体から構成された半導体メ
モリセルにも本発明を適用することができる。更には、
本発明の半導体メモリセルを、MIS型FET構造を有
する半導体メモリセルにも適用することができる。更に
は、シリコン半導体のみならず、例えばGaAs系等の
化合物半導体から構成された半導体メモリセルにも本発
明を適用することができる。
【0565】
【発明の効果】本発明の半導体メモリセルにおいては、
情報保持用のMIS形ダイオードが設けられており、半
導体メモリセルへの情報の書き込み時における第1のト
ランジスタのチャネル形成領域の電位を保持し続けるこ
とができるので、従来のDRAMのようなリフレッシュ
動作を必要としない。
【0566】更には、従来のDRAMのような著しく大
きなキャパシタを必要としない。また、情報保持用のM
IS形ダイオードを有する本発明の半導体メモリセルに
おい高々2つのトランジスタ領域内に本発明の半導体メ
モリセルを作り込むことができる。また、本発明の半導
体メモリセルのプロセスは、CMOSロジック回路の能
を僅かの工程の増加のみで組み込むことができる。
【0567】尚、電流制御用の接合型トランジスタを設
ければ、この電流制御用の接合型トランジスタは、情報
の読み出し時、オン/オフ制御されるので、第2の領域
乃至第3の領域を流れる電流のマージンを非常に大きく
とれる結果、ビット線に接続される半導体メモリセルの
数に制限を受け難く、また、半導体メモリセルの情報保
持時間(リテンション時間)を長くすることができる。
更には、第3のトランジスタを設ける場合にあっても、
ゲート部が第4の領域の表面領域の端部まで延びた構造
を有し、第6の領域を自己整合的に形成することができ
るので、半導体メモリセルの面積を一層小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の態様、第2Bの態様及び第4の
態様に係る半導体メモリセルの原理図である。
【図2】本発明の第2の態様、第2Bの態様の変形及び
第4の態様の変形に係る半導体メモリセルの原理図であ
る。
【図3】本発明の第2の態様及び第2Bの態様の変形に
係る半導体メモリセルの原理図である。
【図4】本発明の第3Aの態様及び第3Bの態様に係る
半導体メモリセルの原理図である。
【図5】本発明の第3Aの態様及び第3Bの態様の変形
に係る半導体メモリセルの原理図である。
【図6】本発明の第3Aの態様及び第3Bの態様の変形
に係る半導体メモリセルの原理図である。
【図7】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの模式
的な一部断面図、及び各領域の配置を模式的に示す図で
ある。
【図8】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図、及び各領域の配置を模式的に
示す図である。
【図9】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図である。
【図10】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図11】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図、及び各領域の配置を模式的
に示す図である。
【図12】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図、及び各領域の配置を模式的
に示す図である。
【図13】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図、及び各領域の配置を示す図
である。
【図14】図13に示した発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの変形例の模式的な一部断面図である。
【図15】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図16】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図17】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの作
製方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断
面図である。
【図18】図17に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板
等の模式的な一部断面図である。
【図19】図18に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体メモリセルの作製方法を説明するための半導体基板
等の模式的な一部断面図である。
【図20】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図、各領域の配置を模式的に示す図、及
び、各領域を垂直面で切断した状態を模式的に示す図で
ある。
【図21】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図22】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図、各領域の配置を模式的に示
す図、及び、各領域を垂直面で切断した状態を模式的に
示す図である。
【図23】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図24】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図25】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図26】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図27】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図28】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図29】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図30】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図31】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図32】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図33】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの作
製方法を説明するための支持基板等の模式的な一部断面
図である。
【図34】図33に引き続き、発明の実施の形態3の半
導体メモリセルの作製方法を説明するための支持基板等
の模式的な一部断面図である。
【図35】図34に引き続き、発明の実施の形態3の半
導体メモリセルの作製方法を説明するための支持基板等
の模式的な一部断面図である。
【図36】図35に引き続き、発明の実施の形態3の半
導体メモリセルの作製方法を説明するための支持基板等
の模式的な一部断面図である。
【図37】図37に引き続き、発明の実施の形態3の半
導体メモリセルの作製方法を説明するための支持基板等
の模式的な一部断面図である。
【図38】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図39】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図40】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図41】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図42】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図43】発明の実施の形態3にて説明した半導体メモ
リセルをサイドゲート型の半導体メモリセルに適用した
例の模式図である。
【図44】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの原理図である。
【図45】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図46】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図47】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図48】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図49】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図50】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図51】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図52】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図53】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図54】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図55】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図56】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図57】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図58】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図59】図58に示した発明の実施の形態5の半導体
メモリセルの変形例を別の平面で切断した模式的な一部
断面図である。
【図60】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図61】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図62】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図63】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図64】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図65】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図66】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図67】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図68】本発明の実施の形態5に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図69】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図、及び各領域の配置を模式的に示す平
面図である。
【図70】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図71】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図72】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図、及び各領域の配置を模式的
に示す平面図である。
【図73】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図74】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図75】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図、及び各領域の配置を模式的
に示す平面図である。
【図76】図75に示した発明の実施の形態7の半導体
メモリセルの変形例を別の平面で切断した模式的な一部
断面図である。
【図77】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図、及び各領域の配置を模式的
に示す平面図である。
【図78】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図79】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図80】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図81】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図82】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図83】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図84】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図85】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図86】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図87】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図88】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図89】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図90】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図91】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図92】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセル
の原理図である。
【図93】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図94】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図95】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図96】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図97】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図98】発明の実施の形態8の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図99】発明の実施の形態8の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図100】発明の実施の形態8の半導体メモリセルの
変形例の模式的な一部断面図である。
【図101】発明の実施の形態8の半導体メモリセルの
変形例の模式的な一部断面図である。
【図102】発明の実施の形態8の半導体メモリセルの
変形例の模式的な一部断面図である。
【図103】発明の実施の形態8の半導体メモリセルの
変形例の模式的な一部断面図である。
【図104】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図105】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図106】発明の実施の形態9の半導体メモリセルの
模式的な一部断面図である。
【図107】発明の実施の形態9の半導体メモリセルの
変形例の模式的な一部断面図である。
【図108】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図109】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図110】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図111】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図112】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図113】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図114】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図115】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図116】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図117】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図118】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図119】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図120】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図121】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図122】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図123】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図124】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図125】発明の実施の形態10の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図126】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図127】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図128】発明の実施の形態11の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図129】発明の実施の形態11の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図130】発明の実施の形態11の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図131】発明の実施の形態11の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図132】本発明の第7の態様に係る半導体メモリセ
ルの原理図である。
【図133】本発明の第7の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図134】発明の実施の形態12の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図135】発明の実施の形態12の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図136】発明の実施の形態12の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図137】発明の実施の形態12の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図138】本発明の第8の態様に係る半導体メモリセ
ルの原理図である。
【図139】本発明の第8の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図140】発明の実施の形態13の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図141】発明の実施の形態13の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図142】発明の実施の形態13の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図143】発明の実施の形態13の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図144】本発明の第9の態様に係る半導体メモリセ
ルの原理図である。
【図145】本発明の第9の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図146】本発明の第9の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図147】本発明の第9の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図148】発明の実施の形態14の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図149】発明の実施の形態14の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図150】発明の実施の形態14の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図151】発明の実施の形態14の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図152】発明の実施の形態14の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図153】発明の実施の形態14の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図154】発明の実施の形態14の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図155】発明の実施の形態14の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図156】本発明の第9の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図157】本発明の第9の態様に係る半導体メモリセ
ルの変形例の原理図である。
【図158】発明の実施の形態15の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図159】発明の実施の形態15の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図160】発明の実施の形態15の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図161】発明の実施の形態15の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図162】本発明の第10の態様に係る半導体メモリ
セルの変形例の原理図である。
【図163】本発明の第10の態様に係る半導体メモリ
セルの変形例の原理図である。
【図164】本発明の第10の態様に係る半導体メモリ
セルの変形例の原理図である。
【図165】発明の実施の形態16の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図166】発明の実施の形態16の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図167】発明の実施の形態16の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図168】発明の実施の形態16の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図169】本発明の第11の態様に係る半導体メモリ
セルの変形例の原理図である。
【図170】本発明の第11の態様に係る半導体メモリ
セルの変形例の原理図である。
【図171】本発明の第11の態様に係る半導体メモリ
セルの変形例の原理図である。
【図172】発明の実施の形態17の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図173】発明の実施の形態17の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図174】発明の実施の形態17の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図175】発明の実施の形態17の半導体メモリセル
の変形例の模式的な一部断面図である。
【図176】図69に示した発明の実施の形態7の半導
体メモリセルの製造方法を説明するための半導体基板等
の模式的な一部断面図である。
【図177】図176に引き続き、図69に示した発明
の実施の形態7の半導体メモリセルの製造方法を説明す
るための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図178】図177に引き続き、図69に示した発明
の実施の形態7の半導体メモリセルの製造方法を説明す
るための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図179】本発明の第25の態様に係る半導体メモリ
セルの原理図である。
【図180】発明の実施の形態18における半導体メモ
リセルの模式的な一部断面図である。
【図181】発明の実施の形態18における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図182】発明の実施の形態18における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図183】発明の実施の形態18における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図184】発明の実施の形態18における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図185】発明の実施の形態18における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図186】発明の実施の形態19における半導体メモ
リセルの模式的な一部断面図である。
【図187】発明の実施の形態19における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図188】発明の実施の形態19における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図189】発明の実施の形態19における半導体メモ
リセル及びその変形におけるゲート部及び各領域の模式
的な配置図である。
【図190】発明の実施の形態19における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図191】本発明の第27の態様に係る半導体メモリ
セルの原理図である。
【図192】発明の実施の形態20における半導体メモ
リセルの模式的な一部断面図である。
【図193】発明の実施の形態20における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図194】本発明の第27の態様に係る半導体メモリ
セルの変形の原理図である。
【図195】発明の実施の形態20における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図196】発明の実施の形態20における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図197】発明の実施の形態20における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図198】発明の実施の形態20における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図199】発明の実施の形態21における半導体メモ
リセルの模式的な一部断面図、及びゲート部及び各領域
の模式的な配置図である。
【図200】発明の実施の形態21における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図201】発明の実施の形態21における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図202】本発明の第29の態様に係る半導体メモリ
セルの原理図である。
【図203】発明の実施の形態22における半導体メモ
リセルの模式的な一部断面図である。
【図204】発明の実施の形態22における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図205】本発明の第29の態様に係る半導体メモリ
セルの変形の原理図である。
【図206】発明の実施の形態22における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図207】発明の実施の形態22における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図208】発明の実施の形態22における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図209】発明の実施の形態22における半導体メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図210】従来の1トランジスタメモリセルの概念
図、及び、従来のトレンチキャパシタセル構造を有する
メモリセルの断面図である。
【符号の説明】
TR1・・・第1のトランジスタ、TR2・・・第2のト
ランジスタ、TR3・・・第3のトランジスタ、JF1
JF1・・・接合型トランジスタ、DT・・・MIS形
ダイオード、WG・・・ワイドギャップ薄膜、SC1
・・第1の領域、SC2・・・第2の領域、SC3・・・
第3の領域、SC4・・・第4の領域、SC5・・・第5
の領域、SC6・・・第6の領域、SCD・・・ダイオー
ド構成領域、SCDT・・・MIS形ダイオード構成領
域、SC10,SC11・・・高濃度不純物含有層、C
1,CH2,CH3・・・チャネル形成領域、CHJ1
CHJ2・・・チャネル領域、G1,G2,G3・・・ゲー
ト部、A1・・・第1の主面、A2・・・第2の主面、S
CP,n−SCP,p−SCP,10・・・シリコン半
導体基板、10A・・・半導体層、11,13・・・絶
縁層、12,15・・・絶縁膜、SPS,14・・・支
持基板、20,21,22,23・・・レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AV04 CD19 DF05 EZ13 EZ20 5F083 BS02 BS04 BS06 BS08 BS50 GA09 GA11 GA30 HA02 JA32 JA35 JA40 JA53 NA01 PR37 PR38 ZA12

Claims (226)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/
    ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域
    を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャ
    ネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導電
    形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、並びに、 (3)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、 MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタのチャ
    ネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダイオー
    ドの他端は導電材料から成る電極から構成され、該電極
    は所定の電位を有する配線に接続されていることを特徴
    とする半導体メモリセル。
  2. 【請求項2】第1のトランジスタのチャネル形成領域の
    電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に依
    存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移が
    生じる材料が、MIS形ダイオードの一端と他端との間
    に介在することを特徴とする請求項1に記載の半導体メ
    モリセル。
  3. 【請求項3】半導体メモリセルには、第1の情報又は第
    2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域には正孔若し
    くは電子が蓄積され、第1のトランジスタのチャネル形
    成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項2に記載の半
    導体メモリセル。
  4. 【請求項4】第1のトランジスタのゲート部と第2のト
    ランジスタのゲート部とは、ワード線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    ビット線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続され、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する配線に接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体メモリセル。
  5. 【請求項5】第1のトランジスタのゲート部と第2のト
    ランジスタのゲート部とは、ワード線に接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    ビット線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続され、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する配線に接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体メモリセル。
  6. 【請求項6】ダイオードを更に備え、 第1のトランジスタのゲート部と第2のトランジスタの
    ゲート部とは、ワード線に接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    ダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    ビット線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続され、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する配線に接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体メモリセル。
  7. 【請求項7】ダイオードを更に備え、 書き込み情報設定線はビット線を兼用しており、 第1のトランジスタのゲート部と第2のトランジスタの
    ゲート部とは、ワード線に接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    ダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続され、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する配線に接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体メモリセル。
  8. 【請求項8】第1のトランジスタと第2のトランジスタ
    とは、ゲート部を共有していることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体メモリセル。
  9. 【請求項9】MIS形ダイオードを構成する第1のトラ
    ンジスタのチャネル形成領域の延在部と電極との間に
    は、ワイドギャップ薄膜が形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体メモリセル。
  10. 【請求項10】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、並びに、 (3)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第2の領域とは離間した第1の領域の表面領域に
    設けられ、且つ、整流接合を形成して接する半導体性又
    は導電性の第3の領域、並びに、 (d)第1の領域とは離間した第2の領域の表面領域に
    設けられ、且つ、整流接合を形成して接する半導体性又
    は導電性の第4の領域、を有する半導体メモリセルであ
    って、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域と第3の領域とで挟まれた第1の
    領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
    の領域の表面領域から構成され、 (A−4)第1のトランジスタのゲート部は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (C−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (C−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (D)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (E)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (F)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (G)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (H)第1の領域は、第4の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  11. 【請求項11】前記電極は、高抵抗素子を介して第3の
    配線に接続されていることを特徴とする請求項10に記
    載の半導体メモリセル。
  12. 【請求項12】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成さ
    れ、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請求
    項11に記載の半導体メモリセル。
  13. 【請求項13】第1のトランジスタのゲート部と第2の
    トランジスタのゲート部とは、第1の領域と第4の領
    域、及び、第2の領域と第3の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられており、第1のトランジスタと第2
    のトランジスタとで共有されていることを特徴とする請
    求項10に記載の半導体メモリセル。
  14. 【請求項14】第1の領域と第3の領域とによってダイ
    オードが構成され、 第1の領域は、第4の配線に接続される代わりに、第3
    の領域を介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリセル。
  15. 【請求項15】第1の領域、及び第1の領域の表面領域
    に設けられたダイオード構成領域から構成された多数キ
    ャリア・ダイオードを更に備え、 第1の領域は、第4の配線に接続される代わりに、該ダ
    イオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項10に記載の半導体メ
    モリセル。
  16. 【請求項16】第2の領域は、第1の領域の表面領域に
    設けられていることを特徴とする請求項10に記載の半
    導体メモリセル。
  17. 【請求項17】前記ワイドギャップ薄膜は、第1のトラ
    ンジスタのチャネル形成領域の電位とMIS形ダイオー
    ドの他端の電位との電位差に依存してMIS形ダイオー
    ドにキャリアのトンネル遷移が生じる材料から構成され
    ていることを特徴とする請求項10に記載の半導体メモ
    リセル。
  18. 【請求項18】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域には正孔若し
    くは電子が蓄積され、第1のトランジスタのチャネル形
    成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項17に記載の
    半導体メモリセル。
  19. 【請求項19】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、並びに、 (3)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第2の領域とは離間した第1の領域の表面領域に
    設けられ、且つ、整流接合を形成して接する半導体性又
    は導電性の第3の領域、 (d)第1の領域とは離間した第2の領域の表面領域に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領
    域、並びに、 (e)第4の領域の表面領域に設けられた、第2導電形
    を有する半導体性のMIS形ダイオード構成領域、を有
    する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域と第3の領域とで挟まれた第1の
    領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
    の領域の表面領域から構成され、 (A−4)第1のトランジスタのゲート部は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (C−1)MIS形ダイオードの一端は、MIS形ダイ
    オード構成領域から構成され、 (C−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成するMIS形ダイオード構成領域と対向し
    て設けられており、 (D)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (E)第2の領域は、MIS形ダイオード構成領域と接
    続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (H)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (I)第1の領域は、第4の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  20. 【請求項20】前記電極は、高抵抗素子を介して第3の
    配線に接続されていることを特徴とする請求項19に記
    載の半導体メモリセル。
  21. 【請求項21】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成さ
    れ、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請求
    項20に記載の半導体メモリセル。
  22. 【請求項22】第1のトランジスタのゲート部と第2の
    トランジスタのゲート部とは、第1の領域と第4の領
    域、及び、第2の領域と第3の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられており、第1のトランジスタと第2
    のトランジスタとで共有されていることを特徴とする請
    求項19に記載の半導体メモリセル。
  23. 【請求項23】第1の領域と第3の領域とによってダイ
    オードが構成され、 第1の領域は、第4の配線に接続される代わりに、第3
    の領域を介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項19に記載の半導体メモリセル。
  24. 【請求項24】第1の領域、及び第1の領域の表面領域
    に設けられたダイオード構成領域から構成された多数キ
    ャリア・ダイオードを更に備え、 第1の領域は、第4の配線に接続される代わりに、該ダ
    イオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項19に記載の半導体メ
    モリセル。
  25. 【請求項25】第2の領域は、第1の領域の表面領域に
    設けられていることを特徴とする請求項19に記載の半
    導体メモリセル。
  26. 【請求項26】前記ワイドギャップ薄膜は、第1のトラ
    ンジスタのチャネル形成領域の電位とMIS形ダイオー
    ドの他端の電位との電位差に依存してMIS形ダイオー
    ドにキャリアのトンネル遷移が生じる材料から構成され
    ていることを特徴とする請求項19に記載の半導体メモ
    リセル。
  27. 【請求項27】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域には正孔若し
    くは電子が蓄積され、第1のトランジスタのチャネル形
    成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項26に記載の
    半導体メモリセル。
  28. 【請求項28】第1及び第2の対向する2つの主面を有
    する半導体層を備え、 (1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し
    用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、並びに、 (3)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第1の領
    域、 (b)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられ、第1の領域と接する第2導電形を有する半導
    体性の第2の領域、 (c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性若しくは導電性の第3の領
    域、 (d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第1の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性若しくは導電性の第4の領
    域、 (e)第1の主面に形成された第1の絶縁膜上に、第1
    の領域と第4の領域を橋渡すごとく設けられた第1のト
    ランジスタのゲート部、並びに、 (f)第2の主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2
    の領域と第3の領域を橋渡すごとく設けられた第2のト
    ランジスタのゲート部、を有する半導体メモリセルであ
    って、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域から
    構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の第1の主面を含む表面領域と第4の領域と
    で挟まれた、第2の領域の第1の主面を含む表面領域か
    ら構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面領域から
    構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の第2の主面を含む表面領域と第3の領域と
    で挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む表面領域か
    ら構成され、 (C−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (C−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (D)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (E)第3の領域は書き込み情報設定線に接続され、 (F)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (G)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (H)第1の領域は第4の配線に接続されていることを
    特徴とする半導体メモリセル。
  29. 【請求項29】第1の領域と第3の領域とによってダイ
    オードが構成され、 第1の領域は、第4の配線に接続される代わりに、第3
    の領域を介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項28に記載の半導体メモリセル。
  30. 【請求項30】前記電極は、高抵抗素子を介して第3の
    配線に接続されていることを特徴とする請求項28に記
    載の半導体メモリセル。
  31. 【請求項31】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成さ
    れ、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請求
    項29に記載の半導体メモリセル。
  32. 【請求項32】前記ワイドギャップ薄膜は、第1のトラ
    ンジスタのチャネル形成領域の電位とMIS形ダイオー
    ドの他端の電位との電位差に依存してMIS形ダイオー
    ドにキャリアのトンネル遷移が生じる材料から構成され
    ていることを特徴とする請求項28に記載の半導体メモ
    リセル。
  33. 【請求項33】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域には正孔若し
    くは電子が蓄積され、第1のトランジスタのチャネル形
    成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項32に記載の
    半導体メモリセル。
  34. 【請求項34】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域
    に相当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のゲート領域に相当し、 MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタのチャ
    ネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダイオー
    ドの他端は導電材料から成る電極から構成され、該電極
    は所定の電位を有する配線に接続されていることを特徴
    とする半導体メモリセル。
  35. 【請求項35】第1のトランジスタのチャネル形成領域
    の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に
    依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移
    が生じる材料が、MIS形ダイオードの一端と他端との
    間に介在することを特徴とする請求項34に記載の半導
    体メモリセル。
  36. 【請求項36】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域の前記延在部
    には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジスタ
    のチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項35に記載の
    半導体メモリセル。
  37. 【請求項37】第1のトランジスタのゲート部及び第2
    のトランジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1
    の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の配線に接続され、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する前記配線に相当する第3の配線に接続さ
    れ、 接合型トランジスタの他方のゲート領域は、第4の配線
    に接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタを介して第5の配線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項34に記載の半導体メモリセル。
  38. 【請求項38】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、接合型トランジスタを介して第5の配線
    に接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオ
    ードを介して書き込み情報設定線に接続されていること
    を特徴とする請求項37に記載の半導体メモリセル。
  39. 【請求項39】接合型トランジスタの他方のゲート領域
    は、第4の配線に接続される代わりに、書き込み情報設
    定線に接続されていることを特徴とする請求項37に記
    載の半導体メモリセル。
  40. 【請求項40】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、接合型トランジスタを介して第5の配線
    に接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオ
    ードを介して書き込み情報設定線に接続されていること
    を特徴とする請求項39に記載の半導体メモリセル。
  41. 【請求項41】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、接合型トランジスタを介して第5の配線
    に接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオ
    ードを介して第4の配線に接続されていることを特徴と
    する請求項37に記載の半導体メモリセル。
  42. 【請求項42】接合型トランジスタの他方のゲート領域
    は、第4の配線に接続される代わりに、接合型トランジ
    スタの一方のゲート領域に接続されていることを特徴と
    する請求項37に記載の半導体メモリセル。
  43. 【請求項43】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、接合型トランジスタを介して第5の配線
    に接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオ
    ードを介して書き込み情報設定線に接続されていること
    を特徴とする請求項42に記載の半導体メモリセル。
  44. 【請求項44】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タとは、ゲート部を共有していることを特徴とする請求
    項34に記載の半導体メモリセル。
  45. 【請求項45】MIS形ダイオードを構成する第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の延在部と電極との間に
    は、ワイドギャップ薄膜が形成されていることを特徴と
    する請求項34に記載の半導体メモリセル。
  46. 【請求項46】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
    当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のゲート領域に相当し、 MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタのチャ
    ネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダイオー
    ドの他端は導電材料から成る電極から構成され、該電極
    は所定の電位を有する配線に接続されていることを特徴
    とする半導体メモリセル。
  47. 【請求項47】第1のトランジスタのチャネル形成領域
    の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に
    依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移
    が生じる材料が、MIS形ダイオードの一端と他端との
    間に介在することを特徴とする請求項46に記載の半導
    体メモリセル。
  48. 【請求項48】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域の前記延在部
    には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジスタ
    のチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項47に記載の
    半導体メモリセル。
  49. 【請求項49】第1のトランジスタのゲート部及び第2
    のトランジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1
    の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタを介して第2の配線に接続され、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する前記配線に相当する第3の配線に接続さ
    れ、 接合型トランジスタの他方のゲート領域は、第4の配線
    に接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第5の配線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項46に記載の半導体メモリセル。
  50. 【請求項50】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第5の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項49に記載の半導体メモリセル。
  51. 【請求項51】接合型トランジスタの他方のゲート領域
    は、第4の配線に接続される代わりに、書き込み情報設
    定線に接続されていることを特徴とする請求項49に記
    載の半導体メモリセル。
  52. 【請求項52】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第5の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項51に記載の半導体メモリセル。
  53. 【請求項53】接合型トランジスタの他方のゲート領域
    は、第4の配線に接続される代わりに、接合型トランジ
    スタの一方のゲート領域に接続されていることを特徴と
    する請求項49に記載の半導体メモリセル。
  54. 【請求項54】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第5の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項53に記載の半導体メモリセル。
  55. 【請求項55】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タとは、ゲート部を共有していることを特徴とする請求
    項46に記載の半導体メモリセル。
  56. 【請求項56】MIS形ダイオードを構成する第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の延在部と電極との間に
    は、ワイドギャップ薄膜が形成されていることを特徴と
    する請求項46に記載の半導体メモリセル。
  57. 【請求項57】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
    当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のゲート領域に相当し、
    且つ、第3のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域に相当し、 第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタの他方のゲート領域に相当し、 MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタのチャ
    ネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダイオー
    ドの他端は導電材料から成る電極から構成され、該電極
    は所定の電位を有する配線に接続されていることを特徴
    とする半導体メモリセル。
  58. 【請求項58】第1のトランジスタのチャネル形成領域
    の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に
    依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移
    が生じる材料が、MIS形ダイオードの一端と他端との
    間に介在することを特徴とする請求項57に記載の半導
    体メモリセル。
  59. 【請求項59】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域の前記延在部
    には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジスタ
    のチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項58に記載の
    半導体メモリセル。
  60. 【請求項60】第1のトランジスタのゲート部、第2の
    トランジスタのゲート部及び第3のトランジスタのゲー
    ト部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタを介して第2の配線に接続され、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する前記配線に相当する第3の配線に接続さ
    れ、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第4の配線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項57に記載の半導体メモリセル。
  61. 【請求項61】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第4の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項60に記載の半導体メモリセル。
  62. 【請求項62】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タと第3のトランジスタとは、ゲート部を共有している
    ことを特徴とする請求項57に記載の半導体メモリセ
    ル。
  63. 【請求項63】MIS形ダイオードを構成する第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の延在部と電極との間に
    は、ワイドギャップ薄膜が形成されていることを特徴と
    する請求項57に記載の半導体メモリセル。
  64. 【請求項64】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
    当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のゲート領域に相当し、
    且つ、第3のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域に相当し、 第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタの他方のゲート領域に相当し、 MIS形ダイオードの一端は第3のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域に相当し、MIS形ダイオード
    の他端は導電材料から成る電極から構成され、該電極は
    所定の電位を有する配線に接続されていることを特徴と
    する半導体メモリセル。
  65. 【請求項65】第3のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位と
    の電位差に依存してMIS形ダイオードにキャリアのト
    ンネル遷移が生じる材料が、MIS形ダイオードの一端
    と他端との間に介在することを特徴とする請求項64に
    記載の半導体メモリセル。
  66. 【請求項66】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域に
    は正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジスタの
    チャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項65に記載の
    半導体メモリセル。
  67. 【請求項67】第1のトランジスタのゲート部、第2の
    トランジスタのゲート部及び第3のトランジスタのゲー
    ト部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタを介して第2の配線に接続され、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する前記配線に相当する第3の配線に接続さ
    れ、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第4の配線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項64に記載の半導体メモリセル。
  68. 【請求項68】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第4の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項67に記載の半導体メモリセル。
  69. 【請求項69】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タと第3のトランジスタとは、ゲート部を共有している
    ことを特徴とする請求項64に記載の半導体メモリセ
    ル。
  70. 【請求項70】MIS形ダイオードを構成する第3のト
    ランジスタの他方のソース/ドレイン領域と電極との間
    には、ワイドギャップ薄膜が形成されていることを特徴
    とする請求項64に記載の半導体メモリセル。
  71. 【請求項71】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域に相当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のゲート領域に相
    当し、且つ、第2の接合型トランジスタの一方のゲート
    領域に相当し、 MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタのチャ
    ネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダイオー
    ドの他端は導電材料から成る電極から構成され、該電極
    は所定の電位を有する配線に接続されていることを特徴
    とする半導体メモリセル。
  72. 【請求項72】第1のトランジスタのチャネル形成領域
    の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に
    依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移
    が生じる材料が、MIS形ダイオードの一端と他端との
    間に介在することを特徴とする請求項71に記載の半導
    体メモリセル。
  73. 【請求項73】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域の前記延在部
    には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジスタ
    のチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項72に記載の
    半導体メモリセル。
  74. 【請求項74】第1のトランジスタのゲート部及び第2
    のトランジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1
    の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタを介して第2の配線に接続さ
    れ、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する前記配線に相当する第3の配線に接続さ
    れ、 第2の接合型トランジスタの他方のゲート領域は、第4
    の配線に接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1の接合型トランジスタを介して第5の配線に接続さ
    れ、 第1の接合型トランジスタの他方のゲート領域は、書き
    込み情報設定線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項71に記載の半導体メモリセル。
  75. 【請求項75】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第1の接合型トランジスタを介して第5
    の配線に接続される代わりに、第1の接合型トランジス
    タ及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項74に記載の半導体メ
    モリセル。
  76. 【請求項76】第2の接合型トランジスタの他方のゲー
    ト領域は、第4の配線に接続される代わりに、第2の接
    合型トランジスタの一方のゲート領域に接続されている
    ことを特徴とする請求項74に記載の半導体メモリセ
    ル。
  77. 【請求項77】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第1の接合型トランジスタを介して第5
    の配線に接続される代わりに、第1の接合型トランジス
    タ及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項76に記載の半導体メ
    モリセル。
  78. 【請求項78】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タとは、ゲート部を共有していることを特徴とする請求
    項71に記載の半導体メモリセル。
  79. 【請求項79】MIS形ダイオードを構成する第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の延在部と電極との間に
    は、ワイドギャップ薄膜が形成されていることを特徴と
    する請求項71に記載の半導体メモリセル。
  80. 【請求項80】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (6)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域に相当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のゲート領域に相
    当し、且つ、第2の接合型トランジスタの一方のゲート
    領域に相当し、且つ、第3のトランジスタの一方のソー
    ス/ドレイン領域に相当し、 第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタの他方のゲート領域に相当
    し、 MIS形ダイオードの一端は第1のトランジスタのチャ
    ネル形成領域の延在部から構成され、MIS形ダイオー
    ドの他端は導電材料から成る電極から構成され、該電極
    は所定の電位を有する配線に接続されていることを特徴
    とする半導体メモリセル。
  81. 【請求項81】第1のトランジスタのチャネル形成領域
    の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差に
    依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷移
    が生じる材料が、MIS形ダイオードの一端と他端との
    間に介在することを特徴とする請求項80に記載の半導
    体メモリセル。
  82. 【請求項82】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第1のトランジスタのチャネル形成領域の前記延在部
    には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジスタ
    のチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項81に記載の
    半導体メモリセル。
  83. 【請求項83】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タと第3のトランジスタは、ゲート部を共有しているこ
    とを特徴とする請求項80に記載の半導体メモリセル。
  84. 【請求項84】MIS形ダイオードを構成する第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の延在部と電極との間に
    は、ワイドギャップ薄膜が形成されていることを特徴と
    する請求項80に記載の半導体メモリセル。
  85. 【請求項85】第1のトランジスタのゲート部、第2の
    トランジスタのゲート部及び第3のトランジスタのゲー
    ト部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタを介して第2の配線に接続さ
    れ、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する前記配線に相当する第3の配線に接続さ
    れ、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1の接合型トランジスタを介して第4の配線に接続さ
    れ、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続され、 第1の接合型トランジスタの他方のゲート領域は、書き
    込み情報設定線に接続されていることを特徴とする請求
    項80に記載の半導体メモリセル。
  86. 【請求項86】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第1の接合型トランジスタを介して第4
    の配線に接続される代わりに、第1の接合型トランジス
    タ及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項85に記載の半導体メ
    モリセル。
  87. 【請求項87】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (6)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域に相当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のゲート領域に相
    当し、且つ、第2の接合型トランジスタの一方のゲート
    領域に相当し、且つ、第3のトランジスタの一方のソー
    ス/ドレイン領域に相当し、 第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタの他方のゲート領域に相当
    し、 MIS形ダイオードの一端は第3のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域に相当し、MIS形ダイオード
    の他端は導電材料から成る電極から構成され、該電極は
    所定の電位を有する配線に接続されていることを特徴と
    する半導体メモリセル。
  88. 【請求項88】第3のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位と
    の電位差に依存してMIS形ダイオードにキャリアのト
    ンネル遷移が生じる材料が、MIS形ダイオードの一端
    と他端との間に介在することを特徴とする請求項87に
    記載の半導体メモリセル。
  89. 【請求項89】半導体メモリセルには、第1の情報又は
    第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域に
    は正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジスタの
    チャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項88に記載の
    半導体メモリセル。
  90. 【請求項90】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タと第3のトランジスタは、ゲート部を共有しているこ
    とを特徴とする請求項87に記載の半導体メモリセル。
  91. 【請求項91】MIS形ダイオードを構成する第3のト
    ランジスタの他方のソース/ドレイン領域と電極との間
    には、ワイドギャップ薄膜が形成されていることを特徴
    とする請求項87に記載の半導体メモリセル。
  92. 【請求項92】第1のトランジスタのゲート部、第2の
    トランジスタのゲート部及び第3のトランジスタのゲー
    ト部は、メモリセル選択用の第1の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタを介して第2の配線に接続さ
    れ、 MIS形ダイオードの他端は、高抵抗素子を介して所定
    の電位を有する前記配線に相当する第3の配線に接続さ
    れ、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1の接合型トランジスタを介して第4の配線に接続さ
    れ、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続され、 第1の接合型トランジスタの他方のゲート領域は、書き
    込み情報設定線に接続されていることを特徴とする請求
    項87に記載の半導体メモリセル。
  93. 【請求項93】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第1の接合型トランジスタを介して第4
    の配線に接続される代わりに、第1の接合型トランジス
    タ及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項92に記載の半導体メ
    モリセル。
  94. 【請求項94】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第1の領域の表面領域に第2の領域と離間して設
    けられ、且つ、整流接合を形成して接する第4の領域、
    並びに、 (e)第2の領域の表面領域に第3の領域と離間して設
    けられ、且つ、第2の領域と整流接合を形成して接する
    第5の領域、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域とで挟まれ
    た第1の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−4)第1のトランジスタのゲート部は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域の他の部分から構成さ
    れ、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域とで挟
    まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成され、 (B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第2の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第2の領域の表面領域の該一部か
    ら構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第2の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第1の領域の
    一部分から構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第1の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (E)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (H)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (I)第5の領域は、第4の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  95. 【請求項95】前記電極は、高抵抗素子を介して、所定
    の電位を有する前記第3の配線に接続されていることを
    特徴とする請求項94に記載の半導体メモリセル。
  96. 【請求項96】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成さ
    れ、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請求
    項95に記載の半導体メモリセル。
  97. 【請求項97】第2の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項94に記載の
    半導体メモリセル。
  98. 【請求項98】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項9
    4に記載の半導体メモリセル。
  99. 【請求項99】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによってダイオー
    ドが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して第4の配
    線に接続されていることを特徴とする請求項94に記載
    の半導体メモリセル。
  100. 【請求項100】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、第1の領域に接続されていることを特徴と
    する請求項94に記載の半導体メモリセル。
  101. 【請求項101】第2の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項100に記載
    の半導体メモリセル。
  102. 【請求項102】第2の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    00に記載の半導体メモリセル。
  103. 【請求項103】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、書き込み情報設定線に接続されていること
    を特徴とする請求項94に記載の半導体メモリセル。
  104. 【請求項104】第2の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項103に記載
    の半導体メモリセル。
  105. 【請求項105】第2の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    03に記載の半導体メモリセル。
  106. 【請求項106】前記ワイドギャップ薄膜は、第1の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項94に記載の半導体メモリセル。
  107. 【請求項107】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項106に記載
    の半導体メモリセル。
  108. 【請求項108】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第1の領域の表面領域に第2の領域と離間して設
    けられ、且つ、整流接合を形成して接する第4の領域、
    並びに、 (e)第2の領域の表面領域に第3の領域と離間して設
    けられた、第2導電形を有する半導体性の第5の領域、
    を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域とで挟まれ
    た第1の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−4)第1のトランジスタのゲート部は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域の他の部分から構成さ
    れ、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域とで挟
    まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成され、 (B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第2の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第2の領域の表面領域の該一部か
    ら構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第2の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の領域か
    ら構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第5の領域と対向して設けられてお
    り、 (E)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (H)第5の領域は、第1の領域に接続され、 (I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  109. 【請求項109】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項108に記載の半導体メモリセル。
  110. 【請求項110】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項109に記載の半導体メモリセル。
  111. 【請求項111】第2の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項108に記載
    の半導体メモリセル。
  112. 【請求項112】第2の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    08に記載の半導体メモリセル。
  113. 【請求項113】前記ワイドギャップ薄膜は、第5の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項108に記載の半導体メモリセル。
  114. 【請求項114】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第5の領域には正孔若しくは電子が蓄積され、第1の
    トランジスタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位
    に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項113に記載
    の半導体メモリセル。
  115. 【請求項115】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第4の領域、並びに、 (e)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
    の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第3の
    領域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第3
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第1の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第1の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第1の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分若しくは第2の領域の延在部から構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分若しくは第2の
    領域の延在部と対向して設けられており、 (E)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (H)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  116. 【請求項116】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項115に記載の半導体メモリセル。
  117. 【請求項117】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項116に記載の半導体メモリセル。
  118. 【請求項118】第1の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項115に記載の半導体メモリセル。
  119. 【請求項119】第1の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    15に記載の半導体メモリセル。
  120. 【請求項120】前記ワイドギャップ薄膜は、MIS形
    ダイオードの一端を構成する第2の領域若しくは第2の
    領域の延在部の電位とMIS形ダイオードの他端の電位
    との電位差に依存してMIS形ダイオードにキャリアの
    トンネル遷移が生じる材料から構成されていることを特
    徴とする請求項115に記載の半導体メモリセル。
  121. 【請求項121】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第2の領域の一
    部分若しくは第2の領域の延在部には正孔若しくは電子
    が蓄積され、第1のトランジスタのチャネル形成領域の
    電位が略第1の電位に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項120に記載
    の半導体メモリセル。
  122. 【請求項122】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第1の領域の表面領域に第2の領域と離間して設
    けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領域、
    並びに、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第5の領域、を有する半導体メモリセルで
    あって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域の該表面領
    域とで挟まれた第1の領域の表面領域の一部から構成さ
    れ、 (A−4)第1のトランジスタのゲート部は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域の他の部分から構成さ
    れ、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域とで挟
    まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成され、 (B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第1の領域の
    一部分から構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第1の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (E)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
    れ、 (H)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (I)第5の領域は、第4の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  123. 【請求項123】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項122に記載の半導体メモリセル。
  124. 【請求項124】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項123に記載の半導体メモリセル。
  125. 【請求項125】第2の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項122に記載
    の半導体メモリセル。
  126. 【請求項126】第2の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    22に記載の半導体メモリセル。
  127. 【請求項127】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、書き込み情報設定線に接続されていること
    を特徴とする請求項122に記載の半導体メモリセル。
  128. 【請求項128】第2の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項127に記載
    の半導体メモリセル。
  129. 【請求項129】第2の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    27に記載の半導体メモリセル。
  130. 【請求項130】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、第1の領域に接続されていることを特徴と
    する請求項122に記載の半導体メモリセル。
  131. 【請求項131】第2の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項130に記載
    の半導体メモリセル。
  132. 【請求項132】第2の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    30に記載の半導体メモリセル。
  133. 【請求項133】前記ワイドギャップ薄膜は、第1の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項122に記載の半導体メモリセル。
  134. 【請求項134】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項133に記載
    の半導体メモリセル。
  135. 【請求項135】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第1の領域の表面領域に第2の領域と離間して設
    けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領域、
    並びに、 (e)第4の領域の表面領域に設けられた、第2導電形
    を有する半導体性の第5の領域、を有する半導体メモリ
    セルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域の該表面領
    域とで挟まれた第1の領域の表面領域の一部から構成さ
    れ、 (A−4)第1のトランジスタのゲート部は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域の他の部分から構成さ
    れ、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域とで挟
    まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成され、 (B−4)第2のトランジスタのゲート部は、第2のト
    ランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して
    設けられており、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の領域か
    ら構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第5の領域と対向して設けられてお
    り、 (E)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
    れ、 (H)第5の領域は、第1の領域に接続され、 (I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  136. 【請求項136】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項135に記載の半導体メモリセル。
  137. 【請求項137】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項136に記載の半導体メモリセル。
  138. 【請求項138】第2の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項135に記載
    の半導体メモリセル。
  139. 【請求項139】第2の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    35に記載の半導体メモリセル。
  140. 【請求項140】前記ワイドギャップ薄膜は、第5の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項135に記載の半導体メモリセル。
  141. 【請求項141】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第5の領域には正孔若しくは電子が蓄積され、第1の
    トランジスタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位
    に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項140に記載
    の半導体メモリセル。
  142. 【請求項142】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
    の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (E)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
    れ、 (H)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (I)第5の領域は、第4の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  143. 【請求項143】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項142に記載の半導体メモリセル。
  144. 【請求項144】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項143に記載の半導体メモリセル。
  145. 【請求項145】第1の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項142に記載
    の半導体メモリセル。
  146. 【請求項146】第1の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    42に記載の半導体メモリセル。
  147. 【請求項147】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、書き込み情報設定線に接続されていること
    を特徴とする請求項142に記載の半導体メモリセル。
  148. 【請求項148】第1の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項147に記載の半導体メモリセル。
  149. 【請求項149】第1の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    47に記載の半導体メモリセル。
  150. 【請求項150】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、第2の領域に接続されていることを特徴と
    する請求項142に記載の半導体メモリセル。
  151. 【請求項151】第1の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項150に記載
    の半導体メモリセル。
  152. 【請求項152】第1の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    50に記載の半導体メモリセル。
  153. 【請求項153】前記ワイドギャップ薄膜は、第2の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項142に記載の半導体メモリセル。
  154. 【請求項154】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第2の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項153に記載
    の半導体メモリセル。
  155. 【請求項155】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられた、第2導電形
    を有する半導体性の第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
    の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の領域か
    ら構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第5の領域と対向して設けられてお
    り、 (E)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
    れ、 (H)第5の領域は、第2の領域に接続され、 (I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  156. 【請求項156】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項155に記載の半導体メモリセル。
  157. 【請求項157】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項156に記載の半導体メモリセル。
  158. 【請求項158】第1の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項155に記載
    の半導体メモリセル。
  159. 【請求項159】第1の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    55に記載の半導体メモリセル。
  160. 【請求項160】前記ワイドギャップ薄膜は、第5の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項155に記載の半導体メモリセル。
  161. 【請求項161】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第5の領域には正孔若しくは電子が蓄積され、第1の
    トランジスタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位
    に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項160に記載
    の半導体メモリセル。
  162. 【請求項162】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3の領
    域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
    ンジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲート
    部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第4の領域の該表面領域から構成され、 (D−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
    から構成され、 (D−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (D−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成し、そして、第3のトランジスタのチ
    ャネル形成領域を構成する第4の領域の該表面領域から
    構成され、 (D−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (E−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (E−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (F)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (G)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (H)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
    れ、 (I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  163. 【請求項163】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項162に記載の半導体メモリセル。
  164. 【請求項164】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項163に記載の半導体メモリセル。
  165. 【請求項165】第1の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項162に記載
    の半導体メモリセル。
  166. 【請求項166】第1の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    62に記載の半導体メモリセル。
  167. 【請求項167】前記ワイドギャップ薄膜は、第2の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項162に記載の半導体メモリセル。
  168. 【請求項168】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第2の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第
    2の電位である場合には、MIS形ダイオードの一端か
    ら他端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結
    果、第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第
    2の電位に保持されることを特徴とする請求項167に
    記載の半導体メモリセル。
  169. 【請求項169】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられた、第2導電形
    を有する半導体性の第5の領域、 (f)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3の領
    域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
    ンジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲート
    部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第4の領域の該表面領域から構成され、 (D−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
    から構成され、 (D−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (D−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成し、そして、第3のトランジスタのチ
    ャネル形成領域を構成する第4の領域の該表面領域から
    構成され、 (D−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (E−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の領域か
    ら構成され、 (E−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第5の領域と対向して設けられてお
    り、 (F)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (G)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (H)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
    れ、 (I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  170. 【請求項170】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項169に記載の半導体メモリセル。
  171. 【請求項171】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項170に記載の半導体メモリセル。
  172. 【請求項172】第3のトランジスタのチャネル形成領
    域を構成する第4の領域の該表面領域には、第2導電形
    の高濃度不純物含有層が設けられていることを特徴とす
    る請求項169に記載の半導体メモリセル。
  173. 【請求項173】第1の領域と第3の領域との間でダイ
    オードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項169に記載
    の半導体メモリセル。
  174. 【請求項174】第1の領域の表面領域に設けられ、整
    流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
    し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    69に記載の半導体メモリセル。
  175. 【請求項175】前記ワイドギャップ薄膜は、第5の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項169に記載の半導体メモリセル。
  176. 【請求項176】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第5の領域には正孔若しくは電子が蓄積され、第1の
    トランジスタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位
    に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項175に記載
    の半導体メモリセル。
  177. 【請求項177】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第1の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第3の領域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (C−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第1
    の領域の一部から構成され、 (C−3)第1の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方
    のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の該表面
    領域から構成され、 (C−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、 (D−1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第5の領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (D−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4
    の領域の一部から構成され、 (D−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の該表面
    領域から構成され、 (D−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、 (E−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (E−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (F)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (G)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (H)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
    イン領域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に
    接続され、 (I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (J)第5の領域は、第4の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  178. 【請求項178】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項177に記載の半導体メモリセル。
  179. 【請求項179】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項178に記載の半導体メモリセル。
  180. 【請求項180】前記ワイドギャップ薄膜は、第2の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項177に記載の半導体メモリセル。
  181. 【請求項181】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第2の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項180に記載
    の半導体メモリセル。
  182. 【請求項182】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられた、第2導電形
    を有する半導体性の第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、(B−
    1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
    は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第1の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第3の領域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (C−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第1
    の領域の一部から構成され、 (C−3)第1の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方
    のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の該表面
    領域から構成され、 (C−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、 (D−1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第5の領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (D−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4
    の領域の一部から構成され、 (D−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の該表面
    領域から構成され、 (D−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、 (E−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の領域か
    ら構成され、 (E−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第5の領域と対向して設けられてお
    り、 (F)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (G)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (H)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
    イン領域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に
    接続され、 (I)第5の領域は、第2の領域に接続され、 (J)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  183. 【請求項183】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項182に記載の半導体メモリセル。
  184. 【請求項184】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項183に記載の半導体メモリセル。
  185. 【請求項185】前記ワイドギャップ薄膜は、第5の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項182に記載の半導体メモリセル。
  186. 【請求項186】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第5の領域には正孔若しくは電子が蓄積され、第1の
    トランジスタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位
    に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項185に記載
    の半導体メモリセル。
  187. 【請求項187】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、
    並びに、 (5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (6)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3の領
    域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
    ンジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲート
    部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第4の領域の該表面領域から構成され、 (D−1)第1の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第3の領域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (D−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第1
    の領域の一部から構成され、 (D−3)第1の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方
    のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の該表面
    領域から構成され、 (D−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、 (E−1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第5の領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (E−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4
    の領域の一部から構成され、 (E−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域を構成し、そして、第3のトラ
    ンジスタのチャネル形成領域を構成する第4の領域の該
    表面領域から構成され、 (E−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、 (F−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (F−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (G)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (H)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (I)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
    イン領域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に
    接続され、 (J)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  188. 【請求項188】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項187に記載の半導体メモリセル。
  189. 【請求項189】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項188に記載の半導体メモリセル。
  190. 【請求項190】前記ワイドギャップ薄膜は、第2の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項187に記載の半導体メモリセル。
  191. 【請求項191】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第2の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項190に記載
    の半導体メモリセル。
  192. 【請求項192】(1)ソース/ドレイン領域、該ソー
    ス/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン
    領域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該
    チャネル形成領域と容量結合したゲート部を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、
    並びに、 (5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (6)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられた、第2導電形
    を有する半導体性の第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3の領
    域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
    ンジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲート
    部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第4の領域の該表面領域から構成され、 (D−1)第1の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第3の領域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (D−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第1
    の領域の一部から構成され、 (D−3)第1の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方
    のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の該表面
    領域から構成され、 (D−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、 (E−1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第5の領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (E−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4
    の領域の一部から構成され、 (E−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域を構成し、そして、第3のトラ
    ンジスタのチャネル形成領域を構成する第4の領域の該
    表面領域から構成され、 (E−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、 (F−1)MIS形ダイオードの一端は、第5の領域か
    ら構成され、 (F−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第5の領域と対向して設けられてお
    り、 (G)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (H)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (I)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
    イン領域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に
    接続され、 (J)第5の領域は、第2の領域に接続され、 (K)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続されていることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  193. 【請求項193】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項192に記載の半導体メモリセル。
  194. 【請求項194】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項193に記載の半導体メモリセル。
  195. 【請求項195】第3のトランジスタのチャネル形成領
    域を構成する第4の領域の該表面領域には、第2導電形
    の高濃度不純物含有層が設けられていることを特徴とす
    る請求項192に記載の半導体メモリセル。
  196. 【請求項196】前記ワイドギャップ薄膜は、第5の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項192に記載の半導体メモリセル。
  197. 【請求項197】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    て第5の領域には正孔若しくは電子が蓄積され、第1の
    トランジスタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位
    に保持され、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項196に記載
    の半導体メモリセル。
  198. 【請求項198】第1及び第2の対向する2つの主面を
    有する半導体層を備え、 (1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し
    用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第1の領
    域、 (b)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられ、第1の領域と接する第2導電形を有する半導
    体性の第2の領域、 (c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の領域、 (d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第1の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第4の導領
    域、 (e)第1の領域の第1の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領域、 (f)第1の主面に形成された第1の絶縁膜上に、第1
    の領域と第4の領域を橋渡すごとく設けられた第1のト
    ランジスタのゲート部、並びに、 (g)第2の主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2
    の領域と第3の領域を橋渡すごとく設けられた第2のト
    ランジスタのゲート部、を有する半導体メモリセルであ
    って、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域から
    構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の第1の主面を含む該表面領域と第4の領域
    とで挟まれた、第2の領域の第1の主面を含む表面領域
    から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面領域から
    構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第3の領域と第2の領域の第2の主面を含む該表面領域
    とで挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む表面領域
    から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第3の領域から構
    成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第3の領域とで挟まれた第1の領域の部分から
    構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域及び第2のトランジスタのチャネル形成領域
    を構成する第1の領域の部分から構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第1の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (E)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (F)第3の領域は書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (H)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (I)第5の領域は、第4の配線に接続され、 (J)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第1の領域の部分は、第5の配線に接続さ
    れていることを特徴とする半導体メモリセル。
  199. 【請求項199】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、書き込み情報設定線に接続されていること
    を特徴とする請求項198に記載の半導体メモリセル。
  200. 【請求項200】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項198に記載の半導体メモリセル。
  201. 【請求項201】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項200に記載の半導体メモリセル。
  202. 【請求項202】前記ワイドギャップ薄膜は、第1の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項198に記載の半導体メモリセル。
  203. 【請求項203】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項202に記載
    の半導体メモリセル。
  204. 【請求項204】第1及び第2の対向する2つの主面を
    有する半導体層を備え、 (1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し
    用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (4)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第1の領
    域、 (b)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられ、第1の領域と接する第2導電形を有する半導
    体性の第2の領域、 (c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の領域、 (d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第1の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、第4の
    領域と整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の
    第5の領域、 (f)第1の主面に形成された第1の絶縁膜上に、第1
    の領域と第4の領域を橋渡すごとく設けられた第1のト
    ランジスタのゲート部、並びに、 (g)第2の主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2
    の領域と第3の領域を橋渡すごとく設けられた第2のト
    ランジスタのゲート部、を有する半導体メモリセルであ
    って、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域から
    構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の第1の主面を含む該表面領域と第4の領域
    とで挟まれた、第2の領域の第1の主面を含む表面領域
    から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面領域から
    構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第3の領域と第2の領域の第2の主面を含む該表面領域
    とで挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む表面領域
    から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    部分から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (D−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (E)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (F)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
    れ、 (G)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (H)第3の領域は書き込み情報設定線に接続され、 (I)第5の領域は、第4の配線に接続され、 (J)第1の領域は、第5の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  205. 【請求項205】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、第2の領域に接続されていることを特徴と
    する請求項204に記載の半導体メモリセル。
  206. 【請求項206】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項204に記載の半導体メモリセル。
  207. 【請求項207】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項206に記載の半導体メモリセル。
  208. 【請求項208】前記ワイドギャップ薄膜は、第1の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項204に記載の半導体メモリセル。
  209. 【請求項209】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項208に記載
    の半導体メモリセル。
  210. 【請求項210】第1及び第2の対向する2つの主面を
    有する半導体層を備え、 (1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し
    用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第1の領
    域、 (b)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられ、第1の領域と接する第2導電形を有する半導
    体性の第2の領域、 (c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の領域、 (d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第1の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第4の領域、 (e)第1の領域の第1の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領域、 (f)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、第4の
    領域と整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の
    第6の領域、 (g)第1の主面に形成された第1の絶縁膜上に、第1
    の領域と第4の領域を橋渡すごとく設けられた第1のト
    ランジスタのゲート部、並びに、 (h)第2の主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2
    の領域と第3の領域を橋渡すごとく設けられた第2のト
    ランジスタのゲート部、を有する半導体メモリセルであ
    って、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域から
    構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の第1の主面を含む該表面領域と第4の領域
    とで挟まれた、第2の領域の第1の主面を含む表面領域
    から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面領域から
    構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第3の領域と第2の領域の第2の主面を含む該表面領域
    とで挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む表面領域
    から構成され、 (C−1)第1の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第5の領域、及び、該第5の領域と対向する第3の領域
    から構成され、 (C−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第5の領域と第3の領域とで挟まれた第1の領域の
    部分から構成され、 (C−3)第1の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方
    のソース/ドレイン領域及び第2のトランジスタのチャ
    ネル形成領域を構成する第1の領域の部分から構成さ
    れ、 (C−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、 (D−1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第6の領域、及び、該第6の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (D−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第6の領域と第2の領域の部分とで挟まれた第4の
    領域の部分から構成され、 (D−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の部分か
    ら構成され、 (D−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、 (E−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (E−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (F)第1のトランジスタのゲート部及び第2のトラン
    ジスタのゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (G)第3の領域は書き込み情報設定線に接続され、 (H)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
    イン領域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に
    接続され、 (I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (J)第5の領域及び第6の領域は、第4の配線に接続
    され、 (K)第1の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
    イン領域を構成する第1の領域の部分は、第5の配線に
    接続されていることを特徴とする半導体メモリセル。
  211. 【請求項211】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、書き込み情報設定線に接続され、 第6の領域は、第4の配線に接続される代わりに、第2
    の領域に接続されていることを特徴とする請求項210
    に記載の半導体メモリセル。
  212. 【請求項212】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項210に記載の半導体メモリセル。
  213. 【請求項213】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項212に記載の半導体メモリセル。
  214. 【請求項214】前記ワイドギャップ薄膜は、第1の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項210に記載の半導体メモリセル。
  215. 【請求項215】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項214に記載
    の半導体メモリセル。
  216. 【請求項216】第1及び第2の対向する2つの主面を
    有する半導体層を備え、 (1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し
    用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
    に、 (5)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第1の領
    域、 (b)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられ、第1の領域と接する第2導電形を有する半導
    体性の第2の領域、 (c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の領域、 (d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第1の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、第4の
    領域と整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の
    第5の領域、 (f)第1の主面に形成された第1の絶縁膜上に、第1
    の領域と第4の領域、及び第2の領域と第5の領域を橋
    渡すごとく設けられた第1のトランジスタと第3のトラ
    ンジスタとで共通のゲート部、並びに、 (g)第2の主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2
    の領域と第3の領域を橋渡すごとく設けられた第2のト
    ランジスタのゲート部、を有する半導体メモリセルであ
    って、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域から
    構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の第1の主面を含む該表面領域と第4の領域
    とで挟まれた、第2の領域の第1の主面を含む表面領域
    から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面領域から
    構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第3の領域と第2の領域の第2の主面を含む該表面領域
    とで挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む表面領域
    から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域から
    構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域から
    構成され、 (D−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
    から構成され、 (D−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    部分から構成され、 (D−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成され、 (D−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (E−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (E−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (F)第1のトランジスタと第3のトランジスタとで共
    通のゲート部及び第2のトランジスタのゲート部は、メ
    モリセル選択用の第1の配線に接続され、 (G)第3の領域は書き込み情報設定線に接続され、 (H)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に接続さ
    れ、 (I)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (J)第1の領域は、第4の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  217. 【請求項217】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項216に記載の半導体メモリセル。
  218. 【請求項218】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項217に記載の半導体メモリセル。
  219. 【請求項219】前記ワイドギャップ薄膜は、第1の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項216に記載の半導体メモリセル。
  220. 【請求項220】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項219に記載
    の半導体メモリセル。
  221. 【請求項221】第1及び第2の対向する2つの主面を
    有する半導体層を備え、 (1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第1導電形の読み出し
    用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形のスイッチ
    用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート部を有する第2導電形の電流制御
    用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    領域を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、
    並びに、 (6)情報保持用のMIS形ダイオード、から成り、 (a)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第1の領
    域、 (b)第1の主面から第2の主面に亙って該半導体層に
    設けられ、第1の領域と接する第2導電形を有する半導
    体性の第2の領域、 (c)第1の領域の第2の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第3の領域、 (d)第2の領域の第1の主面を含む表面領域に第1の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第4の領域、 (e)第1の領域の第1の主面を含む表面領域に第2の
    領域とは離間して設けられ、且つ、第1の領域と整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領域、 (f)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、第4の
    領域と整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の
    第6の領域、 (g)第1の主面に形成された第1の絶縁膜上に、第1
    の領域と第4の領域、及び第2の領域と第5の領域を橋
    渡すごとく設けられた第1のトランジスタと第3のトラ
    ンジスタとで共通のゲート部、並びに、 (h)第2の主面に形成された第2の絶縁膜上に、第2
    の領域と第3の領域を橋渡すごとく設けられた第2のト
    ランジスタのゲート部、を有する半導体メモリセルであ
    って、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の第1の主面を含む表面領域から
    構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の第1の主面を含む該表面領域と第4の領域
    とで挟まれた、第2の領域の第1の主面を含む表面領域
    から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の第2の主面を含む表面領域から
    構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第3の領域と第2の領域の第2の主面を含む該表面領域
    とで挟まれた、第1の領域の第2の主面を含む表面領域
    から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域から
    構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域から
    構成され、 (D−1)第1の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第5の領域、及び、該第5の領域と対向する第3の領域
    から構成され、 (D−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第5の領域と第3の領域とで挟まれた第1の領域の
    部分から構成され、 (D−3)第1の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方
    のソース/ドレイン領域及び第2のトランジスタのチャ
    ネル形成領域を構成する第1の領域の部分から構成さ
    れ、 (D−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、 (E−1)第2の接合型トランジスタのゲート領域は、
    第6の領域、及び、該第6の領域と対向する第2の領域
    の部分から構成され、 (E−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第6の領域と第2の領域の部分とで挟まれた第4の
    領域の部分から構成され、 (E−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の部分か
    ら構成され、 (E−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、 (F−1)MIS形ダイオードの一端は、第2の領域の
    一部分から構成され、 (F−2)MIS形ダイオードの他端を構成する電極
    は、ワイドギャップ薄膜を介して、MIS形ダイオード
    の一端を構成する第2の領域の該一部分と対向して設け
    られており、 (G)第1のトランジスタと第3のトランジスタとで共
    通のゲート部及び第2のトランジスタのゲート部は、メ
    モリセル選択用の第1の配線に接続され、 (H)第3の領域は書き込み情報設定線に接続され、 (I)第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
    イン領域を構成する第4の領域の部分は、第2の配線に
    接続され、 (J)MIS形ダイオードの他端を構成する電極は、所
    定の電位を有する第3の配線に接続され、 (K)第5の領域は、第4の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  222. 【請求項222】第5の領域は、第4の配線に接続され
    る代わりに、書き込み情報設定線に接続されていること
    を特徴とする請求項221に記載の半導体メモリセル。
  223. 【請求項223】前記電極は、高抵抗素子を介して、所
    定の電位を有する前記第3の配線に接続されていること
    を特徴とする請求項221に記載の半導体メモリセル。
  224. 【請求項224】前記電極と高抵抗素子とは一体に形成
    され、且つ、シリコン薄膜から成ることを特徴とする請
    求項223に記載の半導体メモリセル。
  225. 【請求項225】前記ワイドギャップ薄膜は、第1の領
    域の電位とMIS形ダイオードの他端の電位との電位差
    に依存してMIS形ダイオードにキャリアのトンネル遷
    移が生じる材料から構成されていることを特徴とする請
    求項221に記載の半導体メモリセル。
  226. 【請求項226】半導体メモリセルには、第1の情報又
    は第2の情報の2値情報が記憶され、 半導体メモリセルに記憶すべき第1の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第1の電位に対応し、 半導体メモリセルに記憶すべき第2の情報は、第1のト
    ランジスタのチャネル形成領域の第2の電位に対応し、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第1の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの他端から一
    端へキャリアのトンネル遷移が生じる結果、キャリア増
    倍が生じ、MIS形ダイオードの一端の導電形に依存し
    てMIS形ダイオードの一端を構成する第1の領域の一
    部分には正孔若しくは電子が蓄積され、第1のトランジ
    スタのチャネル形成領域の電位が略第1の電位に保持さ
    れ、 第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位である場合には、MIS形ダイオードの一端から他
    端へ前記キャリアと逆極性のキャリアが遷移する結果、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域の電位が第2の
    電位に保持されることを特徴とする請求項225に記載
    の半導体メモリセル。
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