JP2000345632A - 外壁パネルの目地構造 - Google Patents
外壁パネルの目地構造Info
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Abstract
年変化や地震等の外的要因によって目地巾が広くなるよ
うなことがあってもシール性が損なわれることのないよ
うにする。 【解決手段】外壁パネル17の段状に形成される側端面
にコ形断面の表面が滑らかな金属製のチャンネル材16
を取着し、外壁パネル17を外壁パネル取付面18に取
付けたとき、外壁パネル間に凸形断面の目地19が形成
される。目地19に嵌挿される目地材10は剛性を有す
る本体11と、本体中央部に開閉可能に突設される取付
部12と、取付部12の両側に斜め上向きに突出する目
地クッション片13からなり、取付部と目地クッション
片は弾力性を有し、目地カバー14を取付けたとき、目
地カバー14のフック状部14bが取付部12の引掛部
12aに引掛かり、抜け止めされる。目地クッション片
13は鉤状をなし、チャンネル材内側の取付面18と平
行をなすシール面に押付けられる。
Description
壁パネルの目地構造に関する。
しては、図1に示すように隣接する外壁パネル1間の目
地2に乾式目地材3を押し込んで装填すると共に、その
奥に二次防水材4を詰め込んだものが知られる。また実
開平4−100704号には、底板部に一対の垂直板を
立設した下部材と、隣接する外壁パネルのエッジに被さ
る木口封止片の下面に外壁パネル間の目地に嵌合する突
部を有し、該突部に外壁パネル端面に押付けられる目地
クッション片と、下部材の垂直板間に押込まれる突起部
を備えた上部材よりなる乾式目地ジョイナーが開示さ
れ、また実用新案登録第2526688号には、底板部
に一対の垂直板を立設した下部材と、隣接する外壁パネ
ル間に押込まれる、弾性を有する目地封止クッション片
の下面に下部材の垂直板間に嵌入される突起部を備えた
上部材よりなり、下部材の垂直板上端には下方に傾斜し
た弾性を有する目地クッション片を備えた乾式目地ジョ
イナーが開示されている。
外壁パネル間に押込まれる目地材や目地クッション片の
弾発力によってシール性を確保しているが、施工後の経
年変化によって外壁パネルが収縮したり、地震等の外的
要因によってパネルが動いたりして目地巾が広くなる
と、シール性が低下する。しかも実開平4−10070
4号や実用新案登録第2526688号に示される乾式
目地ジョイナーでは、外壁パネルを取付ける前に下部材
を目地位置や目地巾を考慮して取付ける必要があり、面
倒である。
することができる外壁パネルの目地構造を提供すること
を目的とし、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、目地カバーを設けることにより雨水が
目地に入り込むのを防止すると共に、目地の外観を向上
させることができる目地構造を提供することを目的とす
る。請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明におい
て設けられた目地カバーが外れることのない目地構造を
提供することを目的とし、請求項4記載の発明は、上記
各発明で用いられる目地材によるシールをより確実に行
うことができる目地構造を提供することを目的とする。
また請求項5記載の発明は、目地材の嵌挿が容易で、し
かも目地のサイズを規格化してシール性をより向上させ
ることができる目地構造を提供することを目的とする。
の側端面の段又は凹部によって隣接する外壁パネル間に
形成される凸形断面の目地内に嵌挿される目地材を有
し、該目地材は両側に突出する弾力性を有する目地クッ
ション片がそれぞれ外壁パネルの上記段又は凹部に設け
られ、かつ外壁パネルの取付面と平行をなすシール面に
弾発力により押付けられる構造をなすことを特徴とす
る。
ル面に弾接することによりシール性が確保されるが、シ
ール面は外壁パネルの取付面と平行をなしているため、
外壁パネルが横移動して目地巾が変化するようなことが
あっても目地クッション片がシール面を摺動してシール
性を維持する。また外壁パネルが反るようなことがあっ
ても反りに追随して目地クッション片がシール面との接
触を維持する。本発明の目地材はまた、外壁パネル取付
面に固定する必要がないため、外壁パネル取付後に上方
又は下方より目地内に押し込んで装着することができ
る。
できるようにするには、ある程度の剛性を持たせる必要
がある。そのためには、目地材を剛性のある金属製若し
くは硬質樹脂製とし、弾力性を必要とする目地クッショ
ン片を目地材と一体若しくは別体の弾力性のあるゴム若
しくは樹脂製とするのが望ましい。例えば目地材をJI
S K 6253タイプAで規定する硬度が例えば90
度以上、目地クッション片を同じ硬度が例えば70度程
度の熱可塑性樹脂製、例えばオレフィン系樹脂やポリ塩
化ビニル等とするか或いはゴム製、例えばエチレン・プ
ロピレンゴムとすることができる。なお目地材は硬度を
90°以上とする代わりに芯金をインサートして剛性を
持たせるようにしてもよい。
樹脂製にするにしても好ましい発明では鉤状に形成さ
れ、シール面と線接触するようにされる。これによりシ
ール面との接触が確実に行われ、シール性が向上する。
本発明の目地材は単体で使用することもできるが、好ま
しくは目地カバーと組合せて用いられる。目地カバーが
外壁パネルのエッジに被さるか、或いは目地を覆うこと
により雨水が目地内に入り込むのが防止され、外観上の
見映えも向上する。
1記載の発明の目地材に外壁パネルのエッジに被さる
か、或いは目地を覆う目地カバーを設けたことを特徴と
する。本発明の目地カバーとしては、目地材と同様の理
由により硬質の熱可塑性樹脂製、例えばアクリロニトリ
ル・EPゴム・スチレン共重合体、アクリロニトリル・
アクリルゴム・スチレン共重合体やポリ塩化ビニル等の
硬質の硬質樹脂製とするのが望ましい。
様、目地材に差込んで取付けるのが望ましいが、取付後
は容易に外れないようにするのがより望ましい。請求項
3記載の発明は、かゝる点に鑑みてなされたもので、請
求項2記載の発明において、目地カバーにフック状部
を、目地材にフック状部に引掛かる引掛部を設け、目地
カバーのフック状部を引掛部に押込んで引掛けることを
特徴とする。
掛かることにより目地カバーの抜け止めが行われる。好
ましい発明ではまた、目地カバー及び若しくは目地材に
外壁パネル側端面に弾発力により押付けられるリップ片
が設けられる。これによりシール性をより一層向上させ
ることができると共に、外壁パネルが反るようなことが
あってもリップ片が外壁パネル側端面を摺動することに
よりシール性を維持することができる。
の外的要因により目地巾が広がり、そのため目地カバー
が目地をカバーできなくなって隙間ができ、該隙間を通
して目地が露呈するようになることが考えられる。この
ことを考慮して目地材は好ましい発明では、目地カバー
や外壁パネルと同色にされる。目地巾が広がって目地材
が露呈するようなことがあっても、目立たなくなり、美
観が損なわれにくゝなるためである。
記載の発明において、シール面を摩擦係数の小さな金属
若しくは硬質樹脂製としたことを特徴とする。請求項1
記載の発明のシール面は外壁パネルの段又は凹部を構成
し、外壁パネルの素材で形成されるものであってもよい
が、本発明のように摩擦係数の小さな金属若しくは硬質
樹脂製とすると、シール面の耐久性が増すと共に、目地
クッション片との密着性が向上してシール性及び防水性
が向上し、目地巾が変化する際の目地クッション片の滑
りもよくなる。シール面を金属若しくは硬質樹脂製とす
るには、例えば外壁パネルの段又は凹部に金属若しくは
硬質樹脂製のプレートを取付けるとよい。請求項5記載
の発明は、請求項1ないし3記載の発明において、外壁
パネル側端面の段又は凹部に目地材が嵌挿されるコ形断
面のチャンネル材を設け、該チャンネル材を表面の摩擦
係数が小さな金属若しくは硬質樹脂製としたことを特徴
とする。本発明によると、目地材が嵌挿される目地のサ
イズが一定となって、目地クッション片との密着が確実
に行われ、シール性及び防水性が向上すると共に、目地
の嵌挿がスムースに行われる。
られる目地材10の一例を示すもので、JIS K 6
253タイプAで規定する硬度が90度以上の硬質の熱
可塑性樹脂よりなる本体11を有し、該本体11の中央
部上には後述する目地カバーの取付部12を、左右両側
には目地クッション片13を一体に形成して左右対称形
をなし、取付部12と目地クッション片13はそれぞれ
JIS K 6253タイプAで規定する硬度が70度
程度の熱可塑性樹脂よりなり、外壁パネル(後述する)
と同色で弾力性を有している。以下、これらについて順
に詳述する。
対の脚部11aと、中央部に脚部11aより若干突出す
る突出部11bを備え、上面の取付部12の両側には突
片11cを備えている。本体11は、硬質の樹脂で形成
する代りに取付部12や目地クッション片13と同様、
軟質の樹脂で形成し、中に芯金を入れて剛性を保持させ
るようにしてもよい。
態にあり、内側の上部にはそれぞれ突状の引掛部12a
を備えており、また段状をなす外側の上端には側方に突
出する突部12bを、下側部には斜め上方に突出するリ
ップ片12cを備え、リップ片12cは内側に押込んだ
とき下段に収まるような長さになっている。目地クッシ
ョン片13は本体11より斜め上向きに突出して先端に
爪13aを有する鉤状をなしている。
で、本体11と同程度の硬度を有し、かつ外壁パネルと
同色で、目地巾より若干広く、下面中央部に突出する突
部14aには両側に突出する一対のフック状部14bを
備えている。外壁パネルは図4に示すように、側端面が
段状に形成され、下側部にコ形断面の表面が滑らかな金
属製のチャンネル材16が取付けられている。
付面18への取付けは常法により行われ、外壁パネル間
には両側のチャンネル材16と共に凸型断面の目地19
が形成される。そしてこの目地19内に目地材10が次
のようにして充填される。すなわち、外壁パネル取付
後、目地内に上方より目地材10を取付部12を両側よ
り押し込んで窄めた状態で押し込む。押し込まれた目地
材10は取付部12が拡開し、突部12bとリップ片1
2cが外壁パネル17側端面に押付けられると共に、目
地クッション片13が外壁パネル取付面18と平行をな
すチャンネル材上面の内側(シール面)に押付けられ、
それぞれ外壁パネル側端面及びチャンネル材上側のシー
ル面に線接触してシールする。
4を両側の外壁パネル17のエッジに掛かるようにして
突部14aを拡開した取付部内に差込み、そのまゝ押し
込んで強制嵌合し、フック状部14aをそれぞれ引掛部
12aに引掛ける。本実施形態の目地構造によると、目
地材を外壁パネル取付後に取付けることができ、外壁パ
ネル取付時には目地位置や目地巾を考慮する必要がない
ため、外壁パネルの取付けが容易となること、コ形断面
をなす金属製のチャンネル材により外壁パネル17の側
端面を補強することができると共に、表面を滑らかにし
て摩擦係数を少なくでき、また目地材10が装着される
目地部分のサイズが施工上ばらつくことがなく、一定と
なり、目地材によるシール性を一定に維持できること、
取付部12を窄めた状態で、脚部11aと目地クッショ
ン片13を表面の滑らかなチャンネル材16に線接触状
態で押込むことによりスムースに嵌挿できること、目地
クッション片13を爪を備えた鉤状とすることにより、
爪先端が線接触状態でチャンネル材16に押付けられる
ためシール性が向上すること、経年変化や地震等の外的
要因により目地巾が広がり、突部12bやリップ片12
cによるシール性が損なわれることがあっても目地クッ
ション片13の爪13aがチャンネル材16のシール面
を摺動することによりシール性が維持されること、外壁
パネル17が反るようなことがあっても、目地クッショ
ン片13が外壁パネル17の反りに追随してチャンネル
材16のシール面への爪先端の接触を維持すると共に、
突部12bとリップ片12cが外壁パネル側端面をスラ
イドして接触を維持し、シール性を維持できること、目
地カバー14はフック状部14aが取付部12の引掛部
12aに引掛けられることにより抜け止めされ、目地よ
り外れるのを防止できること、本体11の突出部11b
がチャンネル材間に突出することにより本体11の左右
動が一定範囲に規制され、図4の左右方向の揺れ止めと
なること、突片12cにより図4の上下方向の揺れ止め
機能が果たされ、突片11cが雨水進入の邪魔板として
の機能を果たすこと、目地カバー14及び目地材10の
取付部12が外壁パネル17と同色をなすことにより仮
に目地巾が広がって目地カバー14が外壁パネル17の
エッジより外れ、隙間ができて、目地材10が見えるよ
うなことがあっても、目地材10が目立たず、美観を損
ねにくいこと等の効果を有する。
外壁パネル取付後に取付けることができ、外壁パネル取
付時には目地位置や目地巾を考慮する必要がないため、
外壁パネルの取付けが容易となること、経年変化により
或いは地震等の外的要因により目地巾が広がるようなこ
とがあっても目地クッション片がシール面を摺動するこ
とによりシール性を維持できること等の効果を奏する。
を設けると、雨水が目地内に入り込むのを防止すること
ができると共に、目地材を覆うことにより目地の外観を
向上させることができる。請求項3記載の発明による
と、目地カバーが抜け止めされ、目地より外れにくゝな
る。
金属若しくは硬質樹脂製とすると、シール面の耐久性が
増すと共に、表面を滑らかにして摩擦係数を少なくでき
るため、目地クッション片との密着性が向上してシール
性及び防水性が向上し、目地巾が変化する際の目地クッ
ション片の滑りもよくなる。請求項5記載の発明のよう
に、コ形断面のチャンネル材を設けると、上述する請求
項4記載の発明の効果のほか、外壁パネルの側端面を補
強することができると共に、目地材の嵌挿をよりスムー
スに行えるようになり、また目地材が装着される目地部
分のサイズが施工上ばらつくことがなく、規格化されて
一定となり、目地材によるシール性を一定に維持するこ
とができる。
Claims (5)
- 【請求項1】外壁パネルの側端面の段又は凹部によって
隣接する外壁パネル間に形成される凸形断面の目地内に
嵌挿される目地材を有し、該目地材は両側に突出する弾
力性を有する目地クッション片がそれぞれ外壁パネルの
上記段又は凹部に設けられ、かつ外壁パネルの取付面と
平行をなすシール面に弾発力により押付けられる構造を
なすことを特徴とする外壁パネルの目地構造。 - 【請求項2】外壁パネルのエッジに被さるか、或いは目
地を覆う目地カバーを設けたことを特徴とする請求項1
記載の外壁パネルの目地構造。 - 【請求項3】目地カバーにフック状部を、目地材にフッ
ク状部に引掛かる引掛部を設け、目地カバーのフック状
部を引掛部に押込んで引掛けることを特徴とする請求項
2記載の外壁パネルの目地構造。 - 【請求項4】シール面を摩擦係数の小さな金属若しくは
硬質樹脂製としたことを特徴とする請求項1ないし3の
いづれかの請求項に記載の外壁パネルの目地構造。 - 【請求項5】外壁パネル側端面の段又は凹部に目地材が
嵌挿されるコ形断面のチャンネル材を設け、該チャンネ
ル材を表面の摩擦係数が小さな金属若しくは硬質樹脂製
としたことを特徴とする請求項1ないし3のいづれかの
請求項に記載の外壁パネルの目地構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15941999A JP3865532B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 外壁パネルの目地構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15941999A JP3865532B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 外壁パネルの目地構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000345632A true JP2000345632A (ja) | 2000-12-12 |
JP3865532B2 JP3865532B2 (ja) | 2007-01-10 |
Family
ID=15693342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15941999A Expired - Fee Related JP3865532B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 外壁パネルの目地構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3865532B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003082781A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-19 | Daiwa House Ind Co Ltd | 外壁パネル目地における乾式防水工法及び目地の防水装置並びに外壁パネル |
JP2010502508A (ja) * | 2006-09-08 | 2010-01-28 | エアバス・フランス | パネル組立体およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-06-07 JP JP15941999A patent/JP3865532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003082781A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-19 | Daiwa House Ind Co Ltd | 外壁パネル目地における乾式防水工法及び目地の防水装置並びに外壁パネル |
JP2010502508A (ja) * | 2006-09-08 | 2010-01-28 | エアバス・フランス | パネル組立体およびその製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3865532B2 (ja) | 2007-01-10 |
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