JP4071411B2 - 目地用ガスケット、該ガスケットの取付方法、及び前記ガスケットを取付けた建築物 - Google Patents

目地用ガスケット、該ガスケットの取付方法、及び前記ガスケットを取付けた建築物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の外壁パネル等の隙間(目地)に挿入され、外観の美観を向上させると共に防水機能を有する目地用ガスケット、該ガスケットの取付方法及び前記ガスケットを取付けた建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の構造体の周囲に複数の外壁パネルを取付けると、各外壁パネルの間には目地と称する隙間が生じる。この目地には、外観の美観を向上させるため、あるいは雨水の侵入を防止するために、種々の施工が行なわれている。湿式の施工方法として、モルタルを塗り込んだり、コーキング材(シーリング材)を注入、充填する施工方法があるが、これらの施工方法は施工自体が煩雑であり、現場にて行なわれるため天候等に左右されやすく、施工者の技術により施工状態が変化してしまうという問題点がある。また、他の施工方法としては、外壁パネル等の目地にガスケットを挿入する乾式の施工方法があり、この方法は施工自体が容易に行なえるので、広く行なわれている。
【0003】
従来、この種のガスケットを用いる目地の施工方法として、特開平6−207433号公報に示されたものがある。前記の公報に記載されたガスケット1は、図5に示すように、先端部から目地に挿入される芯材2と、芯材2の両側面から後斜方向に延出して、目地の内部にて目地を塞ぐ左右対称形の内部シール片3a、3a、3b、3bと、芯材2の後端部に設けられ、目地の表面側の位置にて目地を塞ぐ表面シール片4aと、表面シール片4aと前隣の内部シール片3b、3bとを芯材2の両側にて連結する一対のブリッジ片6、6とからなり、表面シール片4aの表面は、凹状の湾曲面に形成されていることを特徴とするものであり、ガスケットを挿入する際に、表面ひれの巻き込みや蛇行が生じないように改良されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記構造の目地用ガスケット1は、目地の幅が多少変化する場合は弾性体で構成される内部シール片3a、3bが幅の変化に対応して密着し、防水性能を確保できるが、外壁パネルやアルミサッシ等の目地を構成している部材の色や柄が縦方向の途中で変化する場合は、部材の色や柄とガスケットの色や柄が異なり、ガスケットが浮き上がり違和感のあるものとなってしまう。この場合、色や柄を合わせるためにガスケットを途中で切って接続する場合もあるが、これでは防水性能が低下する虞がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、目地の幅や、目地を構成する部材の色柄や形状が変化する場合、あるいは途中で変化する場合でも、防水性能を損なうことなく部材に合わせて接続し、外壁の色や柄と合わせることができる目地用ガスケット、該ガスケットの取付方法、及び該ガスケットを取付けた建築物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明による目地用ガスケットは、建築物の目地に挿入して取付けられる目地用ガスケットであって、前記目地用ガスケットはガスケット脚部と該ガスケット脚部に連結されるガスケット頭部とから構成され、前記ガスケット脚部は前記目地を防水するシール片を有し、前記ガスケット頭部は前記目地を閉塞する表装部を有するものであり、前記目地用ガスケットは、複数のガスケット頭部を、1本のガスケット脚部の受部に連結させて一体化され、この一体化された目地用ガスケットを、前記ガスケット脚部の先端から前記目地に挿入して取付けるものであることを特徴とする。この構成によれば、目地を構成する部材の幅や色柄が途中で異なる場合でも、防水を行う一つのガスケット脚部に複数のガスケット頭部を連結して一体化して目地用ガスケットを構成し、この目地用ガスケットを目地に挿入して取付けることができ、目地用ガスケットは目地を構成する部材から浮き上がることがなく、建築物の外観の美観が向上でき、防水性能も損なうこともない。
【0007】
請求項2に記載の発明による目地用ガスケットは、前記ガスケット脚部が中心基部の両側に延出した前記シール片を有し、前記ガスケット頭部と前記ガスケット脚部の中心基部とのいずれか一方に突起部を、他方に該突起部が連結される受部を設けたことを特徴とする。この構成によれば、ガスケット頭部とガスケット脚部とが極めて容易な操作により連結でき、目地用ガスケット10を一体化することができる。
【0008】
請求項3に記載の発明による目地用ガスケットは、前記シール片が前記中心基部から左右対称に後斜方向に延出する複数のシール片から構成され、該シール片は隣接するシール片同士が中空のブリッジ片により連結されている。この構成によれば、シール片が偏った状態で外壁パネル等の部材に弾接することがなく、弾接状態が左右均等になり、防水性能が向上すると共に美観も向上し、目地用ガスケット10の耐久性が向上する。
【0009】
請求項4に記載の発明による目地用ガスケットの取付方法は、ガスケット頭部とガスケット脚部とから構成される目地用ガスケットを、建築物の目地に挿入して取付ける目地用ガスケットの取付方法であって、複数のガスケット頭部を、1本のガスケット脚部の受部に連結させて一体化し、この一体化した目地用ガスケットを、前記ガスケット脚部の先端から前記目地に挿入して取付けることを特徴としている。この構成によれば、色柄等の異なる複数のガスケット頭部をガスケット脚部に一体的に連結させてから外壁パネル等の目地に挿入でき、目地用ガスケットの取付けが極めて容易に行える。
【0010】
請求項5に記載の発明による目地用ガスケットの取付方法は、前記複数のガスケット頭部の各々は、前記目地を構成する部材の色柄、形状に対応する表装部を有する。この構成によれば、目地を構成する部材の色柄等が途中で変化する場合でも、各々の部材の色柄等にガスケット頭部を合わせることができ、建築物の美観を向上することができる。
【0011】
請求項6に記載の発明による目地用ガスケットを取付けた建築物は、目地に目地用ガスケットを挿入して取付けた建築物であって、前記目地用ガスケットは、複数のガスケット頭部を、1本のガスケット脚部の受部に連結させて一体化され、この一体化された目地用ガスケットが、前記ガスケット脚部の先端から前記目地に挿入して取付けられることを特徴とする。この構成によれば、1本のガスケット脚部により防水できるため防水性能が向上し、複数のガスケット頭部により目地を構成する部材に色柄等合わせることができるため、目地用ガスケットを目立たなくすることができる。また、ガスケット頭部のみを容易に交換することができるので、防水性を損なうことなく低コストで目地用ガスケットを補修できる。
【0012】
請求項7に記載の発明による目地用ガスケットを取付けた建築物は、前記複数のガスケット頭部が前記目地を構成する部材の色柄、形状に対応する表装部を有することが好ましい。この構成によれば、目地を構成する外壁パネルや開口部等の部材の色柄、形状に合わせてガスケット頭部を連結することができるので、目地が目立たなくて質感が高く、外観の美観を向上させた建築物を提供することができる。
【0013】
請求項8に記載の発明による目地用ガスケットを取付けた建築物は、前記ガスケット脚部は、中心基部の両側に延出したシール片を有し、前記ガスケット頭部と前記ガスケット脚部の中心基部とのいずれか一方に突起部を、他方に該突起部が連結される受部を設けたことを特徴とする。この構成によれば、前記ガスケット頭部と前記ガスケット脚部との連結が容易であり、目地への目地用ガスケットの取付けが容易な建築物とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る目地用ガスケットの一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に係る目地用ガスケットの一実施形態の断面図、図2(a)は図1の目地用ガスケットのガスケット頭部の断面図、図2(b)は図1の目地用ガスケットのガスケット脚部の断面図、図2(c)は他のガスケット頭部の断面図である。図1、2において、目地用ガスケット10はガスケット脚部11と、ガスケット脚部11に連結されるガスケット頭部20とから構成される。また、ガスケット脚部11にはガスケット頭部25を連結することができる。ガスケット脚部11は目地を防水するシール片12を有し、ガスケット頭部20、25は目地を閉塞する表装部21、26を有する。なお、本明細書において、目地用ガスケットは挿入される方向を前方とし、挿入して取付けられた状態において、外壁パネル側を後方とする。
【0015】
ガスケット脚部11は、エチレン−プロピレン−ジエン−ターポリマ(以下、EPDMという)等のゴム弾性体から押出し成形等により長尺材に形成され、中心基部13は厚肉で硬質に形成されている。このゴム弾性体の硬度は55度〜75度に設定されている。中心基部13の後端はガスケット頭部20の突起部が係合する受部14となっている。受け部14は中央の凹部と両側の係合片とから構成される。中心基部13から左右対称に後斜方向に複数のシール片12が延出しており、このシール片12は肉薄で弾性変形可能である。
【0016】
シール片12は前記のように後方に向けて60度程度の角度で傾斜しているため、目地に挿入されるときは抵抗が小さく挿入が容易であり、挿入されて取付けられたあとはシール片12が目地に食い込むため離脱しにくい構成となっている。シール片12は3対、延出されており、後方の2対は中空のブリッジ片15により連結されている。ブリッジ片15は連結された2対のシール片が単独で変形するのを防止するため、1つのシール片12が単独で大きく変形することはない。
【0017】
ガスケット頭部20は台形状の表装部21と、この表装部21に連続する先細矢印状の突起部22とから構成され、突起部22は表装部21に対して直交している。ガスケット頭部20は同様にEPDM等のゴム弾性体から、例えば押出し成形により長尺材に形成されている。そして、表装部21の表面は塩素化ポリエチレン(以下、CPEという)のカラー材の層23が形成され、挿入される外壁パネル等に合わせて各種の色彩が施されている。例えばグレイ色の外壁パネル、黒色のカラーサッシ、ブロンズ色のカラーサッシ等に合わせた色彩が施される。突起部22は前述のように先細矢印状をしており、先端の頭部は挿入しやすいような形状になっており、頭部と表装部との間はくびれ部となっており、このくびれ部に受け部14の係合片が係合して、ガスケット脚部11に連結可能である。
【0018】
図2(c)に示される他のガスケット頭部25は、前記のガスケット頭部20と同様にEPDM等のゴム弾性体から、例えば押出し成形により形成されるものであり、表装部26の形状が異なっている。すなわち、表装部26の幅W2は、前記ガスケット頭部20の表装部21の幅W1より小さく設定されている。そして、突起部27は前記の突起部22と全く同じ形状をしており、ガスケット脚部11に連結可能である。
【0019】
前記の如く構成された本実施形態の目地用ガスケット10を、外壁パネル等の目地へ挿入して取付ける動作について、図3、4を参照して以下に説明する。図3(a)は建築物の目地を示す要部正面図、(b)は目地用ガスケットの連結前の状態の斜視図、図4(a)は図3の外壁パネル部分の断面図、図4(b)は図3の開口部の断面図である。建築物5は図3(a)に示されるように、例えば柱と梁とから略箱形に形成された鉄骨系ユニット住宅で外壁パネル7、開口部であるアルミサッシ8が設けられ、縦横方向に目地6が形成されている。目地は2つの外壁パネル7間に形成される場合、窓枠等の開口部であるアルミサッシ8間に形成される場合、アルミサッシ8と外壁パネル7間に形成される場合等がある。
【0020】
図3、4は外壁パネル7、7間に形成される目地6A、6Bと、アルミサッシ8、8間に形成される目地6Cを示しており、例えば外壁パネル7はグレイ色をしており、アルミサッシ8はブロンズ色をしている。目地用ガスケット10は垂直方向の目地に挿入されるものであり、水平方向の目地には水切り板等が装着される。外壁パネル部分の目地6A、6Bは、図4(a)に示されるように幅広の段差部D1が形成され、開口部の目地6Cは、図4(b)に示されるように幅狭の段差部D2が形成されている。
【0021】
このような目地6A、6B、6Cに目地用ガスケット10を挿入する場合は、先ず、全体の縦方向の寸法に相当する長さLの1本のガスケット脚部11を用意する。次に、アルミサッシ8の上部と下部の外壁パネル7a、7bに対応して、グレイ色のガスケット頭部20を外壁パネル7a、7bの縦寸法L1、L3に分割し、ガスケット頭部20A、20Bを形成する。そして、アルミサッシ8に対応してブロンズ色のガスケット頭部25をアルミサッシ8の長さL2に分割して、ガスケット頭部25Aを形成する。ここで、L=L1+L2+L3である。このようにして所定の寸法に切断したグレイ色のガスケット頭部20A、20B及びブロンズ色のガスケット頭部25Aを、1本のガスケット脚部11に連結させる。すなわち、ガスケット脚部11の受部14にガスケット頭部20A、20B、25Aの突起部22、27を挿入するという極めて容易な操作により連結して、目地用ガスケット10を一体化することができる。
【0022】
一体化された目地用ガスケット10は、外壁パネル7及びアルミサッシ8により形成される目地6A、6B、6Cに先端部より挿入されて取付けられるため、色柄の異なった目地用ガスケット10を一度に容易に取付けることができる。このように取付けられた目地用ガスケット10は、ガスケット脚部11のシール片12が外壁パネル7の裏面に取着されている鉄骨フレーム5aの対向面、外壁パネル7の端面及びアルミサッシ8に弾接し、雨水等の侵入が防止される。このように、ガスケット脚部11はシール片12により目地の防水を行なう。
【0023】
また、ガスケット頭部20、25は、表装部21、26により目地6の開口を閉塞し、グレイ色の外壁パネル7間の目地にはグレイ色のガスケット頭部20が挿入され、ブロンズ色のアルミサッシ8間の目地にはブロンズ色のガスケット頭部25が挿入される。このため、目地が目立たなくなり、建築物の質感を高めることができる。シール片12は隣接するシール片同士が中空のブリッジ片15により連結されており、一つのシール片が大きく変形することがないため、シール片が偏った状態で弾接することがなく弾接状態が左右均等になり、防水性能が向上すると共に美観も向上し、目地用ガスケット10の耐久性が向上する。
【0024】
さらに、ガスケット頭部20、25は建築物の外側に位置するため変質する可能性が高いが、ガスケット頭部が変質した場合はこの部分のみを取り外し、新しいガスケット頭部をガスケット脚部11に連結して交換することができる。このようにガスケット頭部のみを容易に交換することができるので、防水性能を損なうことなく、低コストで目地用ガスケット10を、一部のみ交換して補修することができ、耐久性を向上させることができる。
【0025】
なお、前記した実施形態では、1本のガスケット脚部に3個のガスケット頭部を連結する例を示したが、ガスケット脚部に分割されず色柄の異なる1本のガスケット頭部を連結して一体化してもよい。また、ガスケット頭部に突起部を、ガスケット脚部に受け部を形成して両者を連結するように構成したが、ガスケット脚部に突起部を形成してガスケット頭部に受け部を形成して連結するように構成してもよい。さらに、ガスケットはEPDM、CPE等のゴム弾性体から構成したが、他の材質でもよいのは勿論である。ブリッジ片は2つのシール片を連結する構成としたが、3つのシール片を連結するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、請求項1に記載の発明による目地用ガスケットによれば、目地用ガスケットはガスケット脚部と該ガスケット脚部に連結されるガスケット頭部とから構成され、前記ガスケット脚部は前記目地を防水するシール片を有し、前記ガスケット頭部は前記目地を閉塞する表装部を有するように構成したので、目地を構成する部材の幅や色柄が途中で異なる場合でも、一つのガスケット脚部に複数のガスケット頭部を連結して一体化して目地用ガスケットを構成し、この目地用ガスケットを目地に挿入して取付けることができ、目地用ガスケットは目地を構成する部材から浮き上がることがなく、建築物の外観の美観が向上し、防水性能も損なわない。
【0027】
請求項2に記載の発明による目地用ガスケットによれば、前記ガスケット脚部は、中心基部の両側に延出した前記シール片を有し、前記ガスケット頭部と前記ガスケット脚部の中心基部とのいずれか一方に突起部を、他方に該突起部が連結される受部を設けたので、極めて容易な操作により連結でき、目地用ガスケット10を一体化することができる。
【0028】
請求項3に記載の発明による目地用ガスケットによれば、前記シール片は、前記中心基部から左右対称に後斜方向に延出する複数のシール片から構成され、該シール片は隣接するシール片同士が中空のブリッジ片により連結されているので、シール片が偏った状態で弾接することがなく弾接状態が左右均等になり、防水性能が向上すると共に美観も向上し、目地用ガスケット10の耐久性が向上する。
【0029】
請求項4に記載の発明による目地用ガスケットの取付方法によれば、複数のガスケット頭部を、1本のガスケット脚部の受部に連結させて一体化し、この一体化した目地用ガスケットを、前記ガスケット脚部の先端から前記目地に挿入して取付けるので、色柄等の異なる複数のガスケット頭部をガスケット脚部に一体的に連結させて目地に挿入でき、取付けが極めて容易に行える。
【0030】
請求項5に記載の発明による目地用ガスケットの取付方法によれば、前記複数のガスケット頭部の各々は、前記目地を構成する部材の色柄、形状に対応する表装部を有するので、目地を構成する部材の色柄等が途中で変化する場合でも、各々の部材の色柄等に合わせることができ、建築物の美観を向上することができる。
【0031】
請求項6に記載の発明による目地用ガスケットを取付けた建築物によれば、前記目地用ガスケットは複数に分割され、前記ガスケット脚部は、前記複数のガスケット頭部を連結する1本から構成されるので、1本のガスケット脚部により防水できて防水性能が向上し、複数のガスケット頭部により目地を構成する部材に色柄等を合わせることができる。また、ガスケット頭部のみを容易に交換することができ、防水性を損なうことなく低コストで目地用ガスケットを補修できる。
【0032】
請求項7に記載の発明による目地用ガスケットを取付けた建築物によれば、前記複数のガスケット頭部は、前記目地を構成する部材の色柄、形状に対応する表装部を有するので、目地を構成する外壁パネルや開口部等の部材の色柄、形状に合わせてガスケット頭部を連結することができるので、目地が目立たなくて質感が高く、外観の美観を向上させた建築物を提供することができる。
【0033】
請求項8に記載の発明による目地用ガスケットを取付けた建築物によれば、前記ガスケット脚部は、中心基部の両側に延出したシール片を有し、前記ガスケット頭部と前記ガスケット脚部の中心基部とのいずれか一方に突起部を、他方に該突起部が連結される受部を設けたので、前記ガスケット頭部と前記ガスケット脚部との連結が容易な目地用ガスケットを取付けた建築物とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る目地用ガスケットの一実施形態の断面図。
【図2】(a)は図1の目地用ガスケットのガスケット頭部の断面図、(b)は図1の目地用ガスケットのガスケット脚部の断面図、(c)は他のガスケット頭部の断面図。
【図3】(a)は建築物の目地を示す要部正面図、(b)は目地用ガスケットの連結前の状態の斜視図。
【図4】(a)は図3の外壁パネル部分の断面図、(b)は図3の開口部の断面図。
【図5】従来のガスケットを示す横断面図。
【符号の説明】
5 建築物
6、6A、6B、6C 目地
7 外壁パネル
8 アルミサッシ
10 目地用ガスケット
11 ガスケット脚部
12 シール片
13 中心基部
14 受部
15 ブリッジ片
20、20A、20B、25、25A ガスケット頭部
21、26 表装部
22、27 突起部
23 カラー層

Claims (8)

  1. 建築物の目地に挿入して取付けられる目地用ガスケットであって、
    前記目地用ガスケットはガスケット脚部と該ガスケット脚部に連結されるガスケット頭部とから構成され、前記ガスケット脚部は前記目地を防水するシール片を有し、前記ガスケット頭部は前記目地を閉塞する表装部を有するものであり、
    前記目地用ガスケットは、複数のガスケット頭部を、1本のガスケット脚部の受部に連結させて一体化され、この一体化された目地用ガスケットを、前記ガスケット脚部の先端から前記目地に挿入して取付けるものであることを特徴とする目地用ガスケット。
  2. 前記ガスケット脚部は、中心基部の両側に延出した前記シール片を有し、前記ガスケット頭部と前記ガスケット脚部の中心基部とのいずれか一方に突起部を、他方に該突起部が連結される受部を設けたことを特徴とする請求項1記載の目地用ガスケット。
  3. 前記シール片は、前記中心基部から左右対称に後斜方向に延出する複数のシール片から構成され、該シール片は隣接するシール片同士が中空のブリッジ片により連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の目地用ガスケット。
  4. ガスケット頭部とガスケット脚部とから構成される目地用ガスケットを、建築物の目地に挿入して取付ける目地用ガスケットの取付方法であって、
    複数のガスケット頭部を、1本のガスケット脚部の受部に連結させて一体化し、この一体化した目地用ガスケットを、前記ガスケット脚部の先端から前記目地に挿入して取付けることを特徴とする目地用ガスケットの取付方法。
  5. 前記複数のガスケット頭部の各々は、前記目地を構成する部材の色柄、形状に対応する表装部を有することを特徴とする請求項4記載の目地用ガスケットの取付方法。
  6. 目地に目地用ガスケットを挿入して取付けた建築物であって、
    前記目地用ガスケットは、複数のガスケット頭部を、1本のガスケット脚部の受部に連結させて一体化され、この一体化された目地用ガスケットが、前記ガスケット脚部の先端から前記目地に挿入して取付けられることを特徴とする目地用ガスケットを取付けた建築物。
  7. 前記複数のガスケット頭部は、前記目地を構成する部材の色柄、形状に対応する表装部を有することを特徴とする請求項6記載の目地用ガスケットを取付けた建築物。
  8. 前記ガスケット脚部は、中心基部の両側に延出したシール片を有し、前記ガスケット頭部と前記ガスケット脚部の中心基部とのいずれか一方に突起部を、他方に該突起部が連結される受部を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の目地用ガスケットを取付けた建築物。
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