JPH077459Y2 - 樋受け具 - Google Patents

樋受け具

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JPH077459Y2
JPH077459Y2 JP1988126399U JP12639988U JPH077459Y2 JP H077459 Y2 JPH077459 Y2 JP H077459Y2 JP 1988126399 U JP1988126399 U JP 1988126399U JP 12639988 U JP12639988 U JP 12639988U JP H077459 Y2 JPH077459 Y2 JP H077459Y2
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JP1988126399U
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JPH0247324U (ja
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直留 坂口
昌彦 川上
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、たて樋の施工に用いられる樋受け具に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、樋受け具(控金具)を用いてたて樋を家屋の壁面
や柱などに取り付ける場合、取付作業が簡単でありなが
ら取付強度に優れ、、しかも樋受け具が目立たない構造
にすることが要望されている。
この要望に沿った従来の樋受け具が実開昭62-85620号公
報に開示されており、この樋受け具を用いたたて樋の取
付構造を第4図に示してある。樋受け具Aはばね性を有
するコ字形部材よりなる受け具本体100の左右のアーム
部101,101の先端に外向きの係合片102,102がそれぞれ設
けられているのに対し、たて樋Bは背壁111に設けられ
た縦溝112の横幅方向の両側縁に内方に突出する片部11
3,113が設けられている。そして、同図のように樋受け
具Aにたて樋Bを取り付けた状態では、たて樋Bの縦溝
112に嵌め込まれた係合片102,102がアーム部101,101の
ばね性によって拡がり、かつ片部113,113に係合してい
る。
この構成であると、樋受け具Aがたて樋Bの前面から見
えにくくなるため、樋受け具Aが目立って見苦しくなる
ことはない。また、たて樋Bを取り付けるときは、アー
ム部101,101をそのばね性に抗して内方に変形させるこ
とにより係合片102,102の相互間隔を狭め、そこにたて
樋Bの縦溝112を嵌めた後、アーム部101,101をそのばね
性により復元させるだけの簡単な作業を行うだけであ
る。
しかし、同図の樋受け具Aにおいて、アーム部101,101
のばね性を弱くすればアーム部101,101を小さな力で内
方に変形させることができるようになり、たて樋Bの取
付作業性が向上するけれども、そのようにすると取付後
の取付強度が低下し、風圧などの外部荷重によりたて樋
Bがアーム部101,101と共に揺動しやすくなり、場合に
よってはたて樋Bが樋受け具Aから離脱することも起こ
り得る。そこで、アーム部101,101のばね性を強くして
取付強度を高め、外部荷重によるたて樋Bの揺動を抑制
すると、取付時にアーム部101,101をそのばね性に抗し
て内方に変形させにくくなり、取付作業性が低下する。
一方、実開昭62-82625号公報に第4図に一点鎖線で示し
たねじ103を片側のアーム部101にねじ込み、そのねじ10
3の先端を他側のアーム部101に対向させた樋受け具Aが
開示されている。これによると、ねじ103を片側のアー
ム101にねじ込み、ねじ103の先端で他側のアーム部101
を押すことにより左右のアーム部101,101の相互間隔が
拡がるため、たて樋Bが揺動しても係合片102,102の間
隔が狭まらず、たて樋Bの取付強度が大きくなる。
しかし、このものは、たて樋Bの取付時、たて樋Bの縦
溝112を係合片102,102に嵌めた後にねじ103を回してア
ーム部101,101の相互間隔を拡げるといった面倒な作業
を行う必要があり、取付作業性が悪い。
〔考案が解決しようとする課題〕
以上のように、従来より提案されている樋受け具は、そ
れ自体が目立ちにくいものではあるけれども、たて樋の
取付作業性と取付強度の両者を満足し得るものではな
い。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、それ自体
が目立ちにくいことは勿論、取付作業性と取付強度の両
者を満足することが可能な樋受け具を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の樋受け具は、背壁に設けられた縦溝の横幅方向
の両側縁に内方に突出する片部を有してなるたて樋を取
り付けるための樋受け具であって、左右のアーム部の先
端に外向きに突き出し上記片部の内側に嵌め込まれる係
合片を有するコ字形の受け具本体と、左右のアーム部の
相互間に挿入されてアーム部が狭まることを阻止すると
共に上記係合片の片部からの離脱を阻止するカム板とを
備え、該カム板はその上部に係合突起をその下部に突起
を設けてアーム部の上下端に係止している。
〔作用〕
この構成の樋受け具によれば、カム板を左右のアーム部
の間に挿入していない状態でそれらのアーム部の係合片
にたて樋の縦溝を嵌め込み、次に左右のアーム部間にカ
ム板を挿入すると、係合片が片部に係合し、かつカム板
によりアーム部間が狭まることが阻止されるので、片部
が係合片から離脱することのない取付状態になる。カム
板はその上部の係合突起と下部の突起によりアーム部よ
り下方あるいは上方に抜け出すことがなく、片部と係合
片との係合が長期に亘り確実なものとなる。たて樋が取
り付けられた状態では、左右のアーム部の間に押し込ま
れているカム板が受け具本体の補強部材として機能す
る。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例による樋受け具Aの斜視図であ
る。1はばね性を有する鋼製のコ字形部材よりなる受け
具本体で、0.5〜1.0mm程度の厚みを有する所定幅のステ
ンレス鋼などの鋼板を曲げ加工することによって、左右
のアーム部2,2と、これらのアーム部2,2を連絡する板部
3とを形成すると共に、アーム部2,2の先端に外方へ突
き出たカール状の係合片4,4を形成し、さらにアーム部
2,2の内面側に縦に延びる細溝5,5を形成したものであ
る。6は受け具本体1に固着された階段状の支持金具
で、その立下り部7を第2図および第3図のように壁面
や柱Hにビスなどの止具で固定する構成である。支持金
具6は釘などの他の部材に置き換えてもよい。
8はステンレス鋼や鉄などの金属板により作られたカム
板である。このカム板8は、下端部近傍箇所の幅狭部9
とその上部の幅広部10と上端部に外向きに突出された係
合突起11とを有し、幅狭部9の下端コーナが切除されて
下部ガイド部12,12とされ、幅狭部9と幅広部10との境
界部分に斜めに傾斜した上部ガイド部13,13が形成され
ている。さらに、上記幅広部10の左右の下端縁に突起1
4、14が設けられている。カム板8は弾性を有していて
もよいが、剛体である方が好ましい。
ここで、第1図のようにカム板8が左右のアーム部2,2
の相互間に挿入されていない状態ではアーム部2,2が自
然状態となり、そのときの係合片4,4の相互間隔a1は後
述するたて樋Bの片部26,26の相互間隔a(第2図参
照)よりも短くてよい。一方、カム板8の幅広部10の横
幅寸法は上記細溝5,5の相互間隔よりも長く、細溝5,5を
ガイドとしてカム板8をアーム部2,2の相互間に挿入す
るとアーム部2,2が押し拡げられて上記係合片4,4の相互
間隔a1が上記片部26,26の相互間隔aよりもやゝ広くな
るようになっている。また、カム板8の幅狭部9の横幅
寸法は上記細溝5,5の相互間隔と同一かそれよりもやゝ
短くなっている。
第2図および第3図は樋受け具Aの使用例を示してい
る。同図に示したたて樋Bはポリ塩化ビニル樹脂や塩化
ビニル樹脂被覆鉄板などにより作られており、その断面
形状は矩形状である。そして、たて樋Bの背壁24には縦
溝25とその縦溝25の幅方向の両側縁において内方に突出
する片部26,26とを形成してある。また左右の側壁21,21
と前壁22にも縦溝23…を形成してあり、これらの縦溝23
…,25によって装飾効果と補強リブ的な効果を高めてあ
る。
樋受け具Aにたて樋Bを取り付けた状態では、第2図お
よび第3図のようにたて樋Bの背壁24の縦溝25に受け具
本体1の係合片4,4が嵌め込まれ、また、細溝5,5をガイ
ドとして左右のアーム部2,2の相互間に挿入されたカム
板8の幅広部10によりアーム部2,2が押し拡げられて係
合片4,4の相互間隔a1が片部26,26の相互間隔aよりも長
くなり、カール状に形成された係合片4,4が縦溝25の底
壁25aと片部26との間に押し入っている。また、突起14,
14がアーム部2,2の下端縁に対向しており、カム板8が
上方へ容易に引き抜かれないようになっている。さら
に、係合突起11,11がアーム部2,2の上端縁に対向してお
り、カム板8が下方へ抜け落ちないようになっている。
この取付構造によると、左右のアーム部2,2がカム板8
の幅広部10によって押し拡げられ、しかもカム板8が受
け具本体1の変形を抑制するスチフナ部材(補強部材)
として機能するため強固な取付強度が確保され、たて樋
Bが風圧などの外部荷重により揺動しても係合片4,4の
相互間隔a1が狭まってたて樋Bが前後方向および左右方
向にがたついたり離脱したりするおそれはない。カム板
8は係合突起11と突起14とによりアーム部2、2より離
脱することが確実に阻止され、上記作用及び効果が長期
に亘り保持される。また、カール状に形成された係合片
4,4が縦溝25の底壁25aと片部26との間に圧入されている
ことが、取付強度を一層向上させることやたて樋Bのが
たつきや離脱を防止するのに役立っている。さらに、樋
受け具Aは受け具本体1と支持金具6がたて樋Bにより
前方から覆い隠されるため目立ちにくく、樋受け具Aが
目立って見苦しくなることはない。
たて樋Bを樋受け具Aに取り付ける作業は、左右のアー
ム部2,2を自然状態としてそれにたて樋Bの縦溝25を押
し込み、次に細溝5,5をガイドとして左右のアーム部2,2
の間にカム板8を挿入するだけで完了する。なお、左右
のアーム部2,2の相互間隔は縦溝25の片部26,26の相互間
隔より狭くしてあるので、アーム部2,2はスムースに縦
溝25に入り込む。また、カム板8をアーム部2,2の間に
押し込むときには、まず下部ガイド部12,12を利用して
幅狭部9を細溝5,5の中へ落し込み、次に上部ガイド部1
3,13を利用して幅広部10を細溝5,5の中へ押し込むか、
あるいはハンマーなどで叩いて係合突起11,11がアーム
部2,2の上端縁に当たるまで挿入する。なお、カム板8
を引き抜いてアーム部2,2をそのばね性によって第1図
の自然状態に戻せば、たて樋Bを容易に取り外すことが
可能である。
なお、相互間隔a1をaより広くしてアーム部2,2を縦溝2
5に挿入したときの仮止めの機能を持たせてもよい。こ
の場合はアーム部2,2を手で押してその間隔を狭くしな
がら縦溝25に押し込む必要がある。さらに、係合片4,4
はカール状とせずにただ単に外向きに折り曲げたもので
あってもよい。
第2図のたて樋Bは側壁21,21の縦溝23を利用して樋受
け具に取り付けることも可能であるが、その場合に用い
られる樋受け具は本考案の樋受け具Aとは構成が異な
る。
〔考案の効果〕
本考案の樋受け具によると、たて樋の縦溝を係合片に嵌
め込んだ後、カム板を左右のアーム部の間に挿入するだ
けの簡単な作業でたて樋を取り付けることができるた
め、取付作業性に優れ、また、取付後には、カム板によ
りアーム部が狭まることが阻止され、且つカム板は係合
突起と突起とによりアーム部より上方ないし下方へ引き
抜かれないので、係合片の片部からの離脱が阻止され、
長期にわたって取付状態が安定し、しかもカム板が補強
部材として機能し、受け具本体の変形が防止されるため
取付強度が向上する。なお、樋受け具がたて樋により覆
い隠されて見えにくくなる点は従来例と同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による樋受け具の斜視図、第2
図は樋受け具の使用状態を示す横断平面図、第3図は第
2図のIII-III線に沿う断面図、第4図は従来の樋受け
具の使用状態を示す横断平面図である。 A……樋受け具、B……たて樋、1……受け具本体、2
……アーム部、4……係合片、8……カム板、24……背
壁、25……縦溝、26……片部、a……片部の相互間隔、
a1……係合片の相互間隔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】背壁に設けられた縦溝の横幅方向の両側縁
    に内方に突出する片部を有してなるたて樋を取り付ける
    ための樋受け具であって、 左右のアーム部の先端に外向きに突き出し上記片部の内
    側に嵌め込まれる係合片を有するコ字形の受け具本体
    と、左右のアーム部の相互間に挿入されてアーム部が狭
    まることを阻止すると共に上記係合片の片部からの離脱
    を阻止するカム板とを備え、該カム板はその上部に係合
    突起をその下部に突起を設けてアーム部の上下端に係止
    していることを特徴とする樋受け具。
JP1988126399U 1988-09-28 1988-09-28 樋受け具 Expired - Lifetime JPH077459Y2 (ja)

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JP1988126399U JPH077459Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 樋受け具

Applications Claiming Priority (1)

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JP1988126399U JPH077459Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 樋受け具

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Publication Number Publication Date
JPH0247324U JPH0247324U (ja) 1990-03-30
JPH077459Y2 true JPH077459Y2 (ja) 1995-02-22

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JP1988126399U Expired - Lifetime JPH077459Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 樋受け具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0540171Y2 (ja) * 1988-08-09 1993-10-13

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JPH0247324U (ja) 1990-03-30

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