JP3650967B2 - 押縁付き建具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、引き違い窓、片引き窓などに装着される障子、ドア枠に装着される扉などの押縁付き建具に関する。
【0002】
【従来の技術】
押縁付き建具は、例えば図18に示すように、上框1と下框2と左右の縦框3を方形状に連結した框組体4と、この框組体4内に設けたガラス等の板状体5と、前記各框に取付けた押縁6を備えている。
前記隣接する押縁6は、一方の押縁6の内側面6a(見付け方向の内側面)と他方の押縁6の端面6b(長手方向の端面)が当接している。
【0003】
前述の押縁付き建具は、特開平9−209658号公報に示すように、框組体4の見込み方向一側部の内周面の大きさが板状体5よりも大きく、その框組体4内に板状体5を挿入し易くしてある。
【0004】
前述の押縁付き建具は、次のようにして組立てられる。
框組体4内に、その見込み方向一側から板状体5を挿入し、その後に各框の見込み方向一側部に押縁6を取付け、その押縁6で板状体5を框組体4内に保持するように組立てられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の押縁6は、その表面形状(見込み方向一側面形状)が湾曲形状等の装飾形状であるものが知られている。
この押縁6の場合には、隣接する押縁6の接合角部(コーナー部)における表面形状に連続性が無くなり、意匠性が悪い。
例えば、押縁6の表面形状が見付け方向に湾曲した形状であると、上框1に取付けた押縁6の表面形状が上下方向に湾曲した形状である。縦框3に取付けた押縁6の表面形状が左右方向に湾曲した形状である。
よって、上框1に取付けた押縁6の内側面6aと縦框3に取付けた押縁6の端面6bが当接した接合角部において押縁の表面形状が不連続となる。
【0006】
実開昭54−52143号公報に、框と板状体との間の気水密を保持するビードをコーナー部材で連続した建具が提案されている。
この建具であれば、表面が装飾形状のビードの表面形状をコーナー部材で連続させることができる。
しかしながら、このビードは框と板状体との間に挿入されて框と板状体との間の気水密を保持するもので、前述した押縁とは取付け及び機能が相違する。
また、前述のコーナー部材は框と板状体との間に挿入して取付けられる。
このために、前述したビードをコーナー部材で連続させる技術を、そのまま押縁付き建具に適用できない。
【0007】
例えば、アルミ等の金属製の押縁を用いる押縁付き建具の場合は、押縁と板状体との間に気密材を装着することで、押縁による板状体への傷の発生を防止し、また板状体と押縁との間の気密性を向上している。
この押縁付き建具においては、気密材が装着される前の段階では、板状体と押縁との間に気密材が嵌入する隙間が存在する。
【0008】
よって、前述のコーナー部材と板状体との間にも気密材が嵌入する隙間が存在し、そのコーナー部材を框組体に保持できない。
したがって、上框と左右縦框との接合角部(コーナー部)にコーナー部材を装着しても脱落してしまうことから、一人がコーナー部材を支えながらもう一人が気密材を装着する等、組立て作業性が悪いという問題が生じる。
【0009】
本発明は前述の課題を解決するためになされたものである。
本発明の目的は、組立作業性が良好な押縁付き建具とすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上下の横の框と左右の縦の框を方形状に連結した框組体14と、
この框組体14内に設けた板状体15と、
前記框組体14の隣接した2つの框にそれぞれに取付けられ前記板状体15を框組体14内に保持する2つの押縁16と、
前記隣接した2つの框のコーナー部に取付けられ、前記隣接した押縁16を連続させる押縁コーナーブロック17を備え、
前記隣接した2つの框は、その内側面に押縁取付部22とブロック取付部を有し、
前記2つの押縁16は、前記2つの框の押縁取付部22にそれぞれ取付けられる形状で
前記押縁コーナーブロック17は、前記隣接した2つの框の少なくとも一方の框のブロック取付部に取付け固定され、かつ前記2つの押縁16の長手方向の端面に当接する2つの端面を有する形状で、
前記2つの押縁16の長手方向の端面が押縁コーナーブロック17の2つの端面に当接して2つの押縁16の表面が押縁コーナーブロック17で連続し、
前記押縁16と板状体15との間及び前記押縁コーナーブロック17と板状体15との間に隙間がそれぞれ存在し、
前記押縁16と板状体15の間の隙間に気密材を装着したことを特徴とする押縁付き建具である。
【0011】
第2の発明は、第1の発明においてブロック取付部は係止受片を有し、
押縁コーナーブロック17は、本体部30と取付部31を有し、
前記本体部30は、隣接した2つの框の内側面に当接する2つの端面と、隣接した2つの押縁16の長手方向の端面16dが当接する2つの端面と、隣接した2つの押縁16の表面を連続する表面を有する矩形板状で、
前記取付部31は、前記係止受片に係止する取付片を有し、前記押縁コーナーブロック17は、その取付片を隣接した2つの框の少なくとも一方の框の係止受片に係止して取付け固定する形状である押縁付き建具である。
【0012】
第3の発明は、第1の発明において隣接した2つの框の内側面に第1係止受片23と第2係止受片24を見込み方向に離隔して形成し、その第1係止受片23と第2係止受片24との間をブロック取付部とし、
押縁コーナーブロック17は、本体部30と弾性を有する取付部31を有し、
前記本体部30は、隣接した2つの框の内側面に当接する2つの端面と、隣接した2つの押縁16の長手方向の端面16dが当接する2つの端面と、隣接した2つの押縁16の表面を連続する表面を有する矩形板状で、
前記押縁コーナーブロック17は、その取付部31を弾性変形して、隣接した2つの框の少なくとも一方の框の第1係止受片23と第2係止受片24間に押し込んで嵌合して取付け固定されるものである押縁付き建具である。
【0013】
第4の発明は、第2の発明において隣接した2つの框の内側面に第1係止受片23と第2係止受片24を見込み方向に離隔して形成してブロック取付部とし、
本体部30は、隣接した2つの框の少なくとも一方の框の第1係止受片23に当接して表面方向への突出を規制する規制部33を有し、
取付部31の取付片は弾性を有し、その取付片が隣接した2つの框の少なくとも一方の框の第2係止受片24に係止し、かつその取付片が弾性変形し、その取付片の弾性復元力で本体部30の規制部33を第1係止受片23に当接する形状とした押縁付き建具。
【0014】
第5の発明は、第3の発明において本体部30は、隣接した2つの框の少なくとも一方の框の第1係止受片23に当接して表面方向への突出を規制する規制部33を有し、
取付部31の弾性復元力で規制部33が第1係止受片23に当接するようにした押縁付き建具である。
【0015】
【作用】
第1の発明によれば、隣接した2つの押縁16の表面が押縁コーナーブロック17で連続する。
よって、表面が装飾形状の押縁16の接合角部における表面形状を連続させることができる。
また、押縁コーナーブロック17は、隣接した2つの框の少なくとも一方の框のブロック取付部に取付け固定されるので、この押縁コーナーブロック17と板状体15との間に隙間があるにもかかわらず、その押縁コーナーブロック17は框組体14から落下することがない。
よって、框組体14内に板状体15を設けた後に押縁コーナーブロック17を取付け、その後に押縁16を取付ける際に、押縁コーナーブロック17を落下しないように作業者が手で保持する必要がなく、一人の作業者で組立て可能である。
したがって、押縁付き建具の組立作業性が良い。
【0016】
第2の発明によれば、本体部30が隣接する2つの框の内側面と、隣接した2つの押縁16の端面16dにそれぞれ当接するので、隣接した2つの框及び隣接した2つの押縁が接合角部において一体的に連続する。
よって見栄えがよい。
また、取付部31の取付片をブロック取付部の係止受片に係止することで、押縁コーナーブロック17を容易に取付けできる。
【0017】
第3の発明によれば、本体部30が隣接する2つの框の内側面と、隣接した2つの押縁16の端面16dにそれぞれ当接するので、隣接した2つの框及び隣接した2つの押縁が接合角部において一体的に連続する。
よって、見栄えが良い。
また、取付部31を弾性変形して第1係止受片23と第2係止受片24間に押し込んで嵌合することで、押縁コーナーブロック17を容易に取付けできる。
【0018】
第4の発明によれば、取付部31の取付片の弾性復元力によって本体部30の規制部33がブロック取付部の第1係止受片23に当接して表面方向への突出が規制される。
よって、本体部30の表面と框の表面と押縁の表面を面一とすることが可能である。
【0019】
第5の発明によれば、取付部31の弾性復元力で本体部30の規制部33が框の第1係止受片23に当接して表面方向への突出が規制される。
よって、本体部30の表面と框の表面と押縁の表面を面一とすることが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、建具10は上框(横の框)11と下框(横の框)12と左右の縦框(縦の框)13を方形状に連結した框組体14と、この框組体14に設けたガラス等の板状体15と、前記各框に取付けられ板状体15を框組体14に保持する押縁16と、前記框組体14のコーナー部に取付けられ隣接した押縁16を連続する押縁コーナーブロック17を備えている。
【0021】
前記上框11と下框12は図2に示すように、見付け方向の内側面、つまり内側面11a,12aにおける見込み方向一側部に板状体15を支持する内向突部20を有する。
この内向突部20は板状で、気密材装着部21、例えば見込み方向他側方に開口した凹状溝を有する。
前記上框11、下框12の内側面11a,12aにおける見込み方向他側部に押縁取付部22を有する。
この押縁取付部22は、見込み方向に離隔した第1係止受片23と第2係止受片24を有する。
前記第1係止受片23は見込み方向他側部に設けられ、見込み方向一側に向う鉤形状である。
前記第2係止受片24は見込み方向中間部に設けられ、見込み方向他側に向う鉤形状である。
つまり、上框11と下框12は同一断面形状である。
【0022】
前記左右の縦框13は図3に示すように、前述した上框11、下框12と同一断面形状で、見付け方向の内側面、つまり内側面13aに内向突部20と押縁取付部22を有する。
前記上框11、下框12、左右の縦框13はアルミ製、例えばアルミ押出形材の同一断面形状で、各框の長手方向両端部を45度に切断し、突き合わせ固着してある。
【0023】
前記框組体14の見込み方向一側の内周面の大きさ(各内向突部20によって形成される内周面の大きさ)は、板状体15よりも小さい。
前記框組体14の見込み方向他側の内周面の大きさ(各押縁取付部22によって形成される内周面の大きさ)は、板状体15よりも大きい。
よって、框組体14内に板状体15を見込み方向他側から容易に挿入できる。
【0024】
前記各押縁16は、図2と図3に示すように、見付け方向に向う見込み方向一側片16a、他側片16b、見込み方向に向う横片16cで断面略コ字形状のアルミ押出形材で、前記框の押縁取付部22に係脱自在な取付部25を有する。例えば、見付け方向に向う見込み方向他側片16bに設けられ、前記第1係止受片23に係止する第1係止片26と、見付け方向に向う見込み方向一側片16aに設けられ、前記第2係止受片24に係止する第2係止片27を有する。
各押縁16の他側片16bが押縁の表面で、その表面の形状は装飾形状、例えば円弧形状である。
【0025】
前記各内向突部20の気密材装着部21に一側気密材28が4周連続して装着してある。この一側気密材28が板状体15の一側面に圧接する。
前記板状体15の他側面と各押縁16の見込み方向一側片16a(見込み方向一側面)との間に隙間がある。この隙間に他側気密材29が4周連続して装着してある。
【0026】
前記押縁コーナーブロック17は図4、図5、図6に示すように、本体部30と、取付部31を有する。
前記本体部30は隣接した框の内側面に当接すると共に、隣接した押縁16の表面を連続させる矩形板状で、その隣接した2つの端面、例えば第1端面30aと第2端面30bが隣接した框の内側面、例えば上框11又は下框12の内側面11a,12a(第1係止受片23)と縦框13の内側面13a(第1係止受片23)にそれぞれ当接する。
隣接した残りの2つの端面、例えば第3端面30cと第4端面30dが隣接した押縁16の長手方向の端面16dにそれぞれ当接する。
【0027】
前記本体部30の表面30eの形状は、隣接した押縁16の装飾形状の表面を連続する形状である。
前記本体部30の裏面30fに矩形状の突起32が設けてある。
前記本体部30の隣接した第1端面30aと第2端面30bには、隣接した2つの框の内側面に設けたブロック取付部に当接して見込み方向他側(つまり、表面方向)に突出することを規制する規制部33がそれぞれ設けてある。この規制部33は、例えば第1端面30a、第2端面30bの裏面寄りに一体的に設けた突片である。
前記一方の規制部33に係止部34が設けてある。この係止部34は例えば、規制部33の表面に設けた突起である。
【0028】
前記取付部31は隣接した2つの框の内側面に設けたブロック取付部に係止し、押縁コーナーブロック17を框に取付け固定する。例えば、基板35と第1取付片36と第2取付片37を有する。
前記基板35は矩形板状で、前記突起32に嵌合する矩形状の穴38を有する。この穴38を突起32に嵌合することで取付部31が本体部30に取付けられる。
よって、取付部31は本体部30の裏面30fに着脱自在に取付けられる。なお、ビスで取付けても良い。
前記基板35の隣接した2つの端面に第1取付片36と第2取付片37が一体的に設けてある。
【0029】
このように、本体部30と取付部31を別体としたことにより、取付部31を共通として異なる寸法の本体部30を取付けることで、見付け寸法の異なる押縁に対応した押縁コーナーブロック17とすることができる。
【0030】
前述の本体部30は亜鉛製で、アルミ製の押縁16と外観を同一として意匠性を向上している。
前記取付部31は樹脂製で、複雑形状であっても容易に製作できると共に、第1取付片36と第2取付片37が弾性を有する。
前記本体部30と取付部31の材質は亜鉛、アルミ、樹脂でも良く、好ましくは押縁16と本体部30を同一材質とする。
また、本体部30と取付部31は一体形状としても良い。
【0031】
前記押縁コーナーブロック17は隣接した框の内側面のコーナー部に取付けられる。
例えば、框の内側面にブロック取付部を設ける。隣接した横の框(上框11又は下框12)のブロック取付部に第1取付片36を係止し、縦の框(縦框13)のブロック取付部に第2取付片37を係止することで、落下しないように取付け固定する。
前記係止部34を横の框のブロック取付部に係止して落下を確実に防止する。
【0032】
前記第1取付片36と第2取付片37は弾性変形してブロック取付部に係止して取付け固定され、その弾性復元力で本体部30を表面方向に押圧する。本体部30の規制部33が隣接した框のブロック取付部に当接し、本体部30の見込み方向他側(表面方向)への突出を規制し、その本体部30の表面と押縁16の表面と框の表面が面一となるようにしてある。
【0033】
なお、取付部31は隣接する2つの框の一方の框のブロック取付部に係止して取付け固定しても良い。例えば第1取付片36のみを有する形状とする。
また、取付部31は弾性変形せずにブロック取付部に係止して取付け固定しても良い。
【0034】
この実施の形態では、前記ブロック取付部と押縁取付部22が共通である。以下、その取付け状態を図4と図5に基づいて説明する。
第1取付片36と第2取付片37が隣接した上框11と縦框13及び下框12と縦框13の第2係止受片24に弾性変形して係止する。その第1・第2取付片36,37の弾性復元力で本体部30を表面方向に押圧し、その2つの規制部33が、前述した隣接した2つの框の第1係止受片23に当接する。一方の規制部33に設けた係止部34が上框11及び下框12の第1係止受片23に係止する。
なお、ブロック取付部を押縁取付部22と別に設けても良い。例えば、各框の内側面に押縁取付部の第1係止受片23、第2係止受片24と同様な形状の第1・第2係止受片を設ける。
【0035】
次に、建具の組立て作業手順を説明する。
図1と図7に示すように、上框11、下框12、左右の縦框13を方形状に連結して框組体14とする。
図8に示すように、框組体14の各内向突部20に一側気密材28を装着する。この後に框組体14内に板状体15を挿入して一側気密材28に接する。前記板状体15は下框12の内側面12aにセッティングブロックを介して接する。
【0036】
図9に示すように、隣接した框のコーナー部、例えば下框12と縦框13のコーナー部及び上框11と縦框13のコーナー部に押縁コーナーブロック17を取付ける。
例えば、本体部30の第1端面30a、第2端面30bを縦框13の第1係止受片23、下框12の第1係止受片23に当接すると共に、第1取付片36と第2取付片37を弾性変形させながら縦框13、下框12の第2係止受片24にそれぞれ係止する。係止部34を下框12の第1係止受片23に係止する。
上框11と縦框13のコーナー部にも押縁コーナーブロック17を同様に取付ける。
これによって、本体部30の表面と框組体14の表面(見込み方向他側面)が面一となる。
【0037】
図10に示すように、押縁16を取付ける。
隣接した一方の押縁16の端面16dにおける表面寄り部(一側片16bの端面)を本体部30の第3端面30cに当接し、他方の押縁16の端面16dにおける表面寄り部分を本体部30の第4端面30dに当接する。
これによって、押縁16の装飾形状の表面が押縁コーナーブロック17の本体部30の表面30eで連続する。
押縁16の端面16dにおける平坦面である見込み方向一側寄り部分(横片16cの端面)は相互に当接する。
【0038】
図11に示すように、板状体15と各押縁16との間の隙間に他側気密材29を装着する。
【0039】
次に、押縁コーナーブロック17の第2の実施の形態を図12、図13、図14に基づいて説明する。
押縁コーナーブロック17は本体部30と取付部31を有する。
前記本体部30は前述した第1の実施の形態の本体部30と略同一で、裏面に突起32が無い点が相違する。
取付部31は直方体形状で、本体部30の裏面に接着などの固着手段で固着されている。
前記本体部30はアルミ製で、取付部31は樹脂製で弾性を有する。なお、本体部30,取付部31の材質は前述に限ることはない。
【0040】
前記取付部31の見込み方向寸法と規制部33の見込み方向寸法の和は、各框ブロック取付部、この実施の形態では押縁取付部22の見込み方向の寸法、つまり、第1係止受片23と第2係止受片24との間隔よりも若干大きい。
よって、取付部31と規制部33を隣接した2つの框、例えば縦框13と下框12の第1係止受片23と第2係止受片24との間に弾性変形して押し込むことで嵌合し、その取付部31が若干弾性圧縮変形し、その弾性復元力で本体部30が表面方向に押圧され、規制部33が第1係止受片23に当接して表面方向への突出を規制すると共に、押縁コーナーブロック17を取付け固定し、落下しないように保持される。係止片34が横の框の第1係止受片23に係止し、落下を確実に防止する。
【0041】
なお、前記取付部31をブロック取付部(例えば第1係止受片23と第2係止受片24との間)に、弾性変形して嵌合して取付け固定しても良い。
例えば、図15、図16に示すように、取付部31の見付け寸法を本体部30の見付け寸法よりも大きくして両者の見付け方向内側面が面一で、取付部31の見付け方向外側面が本体部30の見付け方向外側面よりも突出させ、取付部31を本体部30の第1・第2端面30a,30bまで突出させる。
そして、取付部31をブロック取付部、例えば第1係止受片23と第2係止受片24との間に弾性変形して嵌合する。
【0042】
このようにすれば、取付部31が第1係止受片23、第2係止受片24に係止し落下が確実に防止される。
よって、本体部30の係止部34が不要となる。
【0043】
また、取付部31を弾性変形せずにブロック取付部に嵌合して取付け固定することも可能である。
【0044】
前述の実施の形態では気密材を用いたが、図17に示すように、板状体15を各框の内向突起部20に直接押しつけると共に、押縁16を板状体15に直接押しつける建具としても良い。この場合には押縁16を樹脂製とすることが好ましい。
【0045】
前述の各実施の形態において、押縁コーナーブロック17の本体部30を第3・第4端面30c,30dと連続した横向部材を有する略L字状とし、押縁16の端面16dにおける平坦面である見込み方向一側寄り部分(横片16cの端面)が本体部30(横向部材)に当接するようにしても良い。
【0046】
以上の各実施の形態では、各框は内向突部20を有する形状としたが、各框は内向突部がなく内側面の見込み方向両側に押縁を取付けるようにしても良い。
また、押縁16を框組体14の四方(上框11、下框12、左右の縦框13)に取付けしたが、隣接した2つの框、例えば上框11と一方の縦框13又は、下框12と一方の縦框13にのみ押縁16を取付ける建具でも良い。
つまり、本発明の押縁付き建具は、少なくとも隣接した2つの框に押縁を取付けたものである。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、隣接した2つの押縁16の表面が押縁コーナーブロック17で連続する。
よって、表面が装飾形状の押縁16の接合角部における表面形状を連続させることができる。
また、押縁コーナーブロック17は、隣接した2つの框の少なくとも一方の框のブロック取付部に取付け固定されるので、この押縁コーナーブロック17と板状体15との間に隙間があるにもかかわらず、その押縁コーナーブロック17は框組体14から落下することがない。
よって、框組体14内に板状体15を設けた後に押縁コーナーブロック17を取付け、その後に押縁16を取付ける際に、押縁コーナーブロック17を落下しないように作業者が手で保持する必要がなく、一人の作業者で組立て可能である。
したがって、押縁付き建具の組立作業性が良い。
【0048】
請求項2に係る発明によれば、本体部30が隣接する2つの框の内側面と、隣接した2つの押縁16の端面にそれぞれ当接するので、隣接した2つの框及び隣接した2つの押縁が接合角部において一体的に連続する。
よって見栄えがよい。
また、取付部31の取付片をブロック取付部の係止受片に係止することで、押縁コーナーブロック17を容易に取付けできる。
【0049】
請求項3に係る発明によれば、本体部30が隣接する2つの框の内側面と、隣接した2つの押縁16の端面16dにそれぞれ当接するので、隣接した2つの框及び隣接した2つの押縁が接合角部において一体的に連続する。
よって、見栄えが良い。
また、取付部31を弾性変形して第1係止受片23と第2係止受片24間に押し込んで嵌合することで、押縁コーナーブロック17を容易に取付けできる。
【0050】
請求項4に係る発明によれば、取付部31の取付片弾性復元力によって本体部30の規制部33がブロック取付部の第1係止受片23に当接して表面方向への突出が規制された。
よって、本体部30の表面と框の表面と押縁の表面を面一とすることが可能である。
【0051】
請求項5に係る発明によれば、取付部31の弾性復元力で本体部30の規制部33が框の第1係止受片23に当接して表面方向への突出が規制される。
よって、本体部30の表面と框の表面と押縁の表面を面一とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す押縁付き建具の外観図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】図1のD−D断面図である。
【図6】押縁コーナーブロックの分解斜視図である。
【図7】押縁付き建具の組立作業を説明する斜視図である。
【図8】押縁付き建具の組立作業を説明する斜視図である。
【図9】押縁付き建具の組立作業を説明する斜視図である。
【図10】押縁付き建具の組立作業を説明する斜視図である。
【図11】押縁付き建具の組立作業を説明する斜視図である。
【図12】異なる形状の押縁コーナーブロックを取付けた状態の框組体の一部斜視図である。
【図13】縦断面図である。
【図14】横断面図である。
【図15】押縁コーナーブロックの取付部の他の形状を示す取付け状態の縦断面図である。
【図16】押縁コーナーブロックの取付部の他の形状を示す取付け状態の横断面図である。
【図17】気密材を用いない押縁付き建具の一部斜視図である。
【図18】従来の押縁付き建具の外観図である。
【符号の説明】
1…上框、2…下框、3…縦框、4…框組体、5…板状体、6…押縁、10…押縁付き建具、11…上框(横の框)、12…下框(横の框)、13…縦框(縦の框)、14…框組体、15…板状体、16…押縁、17…押縁コーナーブロック、22…押縁取付部(ブロック取付部)、23…第1係止受片、24…第2係止受片、30…本体部、30a…第1端面、30b…第2端面、30c…第3端面、30d…第4端面、31…取付部、33…規制部、34…係止部、36…第1取付片、37…第2取付片。
Claims (5)
- 上下の横の框と左右の縦の框を方形状に連結した框組体14と、
この框組体14内に設けた板状体15と、
前記框組体14の隣接した2つの框にそれぞれに取付けられ前記板状体15を框組体14内に保持する2つの押縁16と、
前記隣接した2つの框のコーナー部に取付けられ、前記隣接した押縁16を連続させる押縁コーナーブロック17を備え、
前記隣接した2つの框は、その内側面に押縁取付部22とブロック取付部を有し、
前記2つの押縁16は、前記2つの框の押縁取付部22にそれぞれ取付けられる形状で
前記押縁コーナーブロック17は、前記隣接した2つの框の少なくとも一方の框のブロック取付部に取付け固定され、かつ前記2つの押縁16の長手方向の端面に当接する2つの端面を有する形状で、
前記2つの押縁16の長手方向の端面が押縁コーナーブロック17の2つの端面に当接して2つの押縁16の表面が押縁コーナーブロック17で連続し、
前記押縁16と板状体15との間及び前記押縁コーナーブロック17と板状体15との間に隙間がそれぞれ存在し、
前記押縁16と板状体15の間の隙間に気密材を装着したことを特徴とする押縁付き建具。 - ブロック取付部は係止受片を有し、
押縁コーナーブロック17は、本体部30と取付部31を有し、
前記本体部30は、隣接した2つの框の内側面に当接する2つの端面と、隣接した2つの押縁16の長手方向の端面16dが当接する2つの端面と、隣接した2つの押縁16の表面を連続する表面を有する矩形板状で、
前記取付部31は、前記係止受片に係止する取付片を有し、前記押縁コーナーブロック17は、その取付片を隣接した2つの框の少なくとも一方の框の係止受片に係止して取付け固定する形状である請求項1記載の押縁付き建具。 - 隣接した2つの框の内側面に第1係止受片23と第2係止受片24を見込み方向に離隔して形成し、その第1係止受片23と第2係止受片24との間をブロック取付部とし、
押縁コーナーブロック17は、本体部30と弾性を有する取付部31を有し、
前記本体部30は、隣接した2つの框の内側面に当接する2つの端面と、隣接した2つの押縁16の長手方向の端面16dが当接する2つの端面と、隣接した2つの押縁16の表面を連続する表面を有する矩形板状で、
前記押縁コーナーブロック17は、その取付部31を弾性変形して、隣接した2つの框の少なくとも一方の框の第1係止受片23と第2係止受片24間に押し込んで嵌合して取付け固定されるものである請求項1記載の押縁付き建具。 - 隣接した2つの框の内側面に第1係止受片23と第2係止受片24を見込み方向に離隔して形成してブロック取付部とし、
本体部30は、隣接した2つの框の少なくとも一方の框の第1係止受片23に当接して表面方向への突出を規制する規制部33を有し、
取付部31の取付片は弾性を有し、その取付片が隣接した2つの框の少なくとも一方の框の第2係止受片24に係止し、かつその取付片が弾性変形し、その取付片の弾性復元力で本体部30の規制部33を第1係止受片23に当接する形状とした請求項2記載の押縁付き建具。 - 本体部30は、隣接した2つの框の少なくとも一方の框の第1係止受片23に当接して表面方向への突出を規制する規制部33を有し、
取付部31の弾性復元力で規制部33が第1係止受片23に当接するようにした請求項3記載の押縁付き建具。
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