JP3368414B2 - 室内建具における組子と框の連結構造 - Google Patents

室内建具における組子と框の連結構造

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JP3368414B2 JP13786796A JP13786796A JP3368414B2 JP 3368414 B2 JP3368414 B2 JP 3368414B2 JP 13786796 A JP13786796 A JP 13786796A JP 13786796 A JP13786796 A JP 13786796A JP 3368414 B2 JP3368414 B2 JP 3368414B2
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誠 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、框組体内に格子体
を取付けた室内建具等における框組体を構成する框と格
子体を構成する組子を連結する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上框と下框と左右の縦框を方形枠状に框
組みした框組体と、縦の組子と横の組子を十文字状に連
結した格子体とを備え、その格子体の各組子を框組体の
各框内面に連結した室内建具が知られている。
【0003】このように、組子を框内面に連結する構造
としては、ビスにより連結するものが一般的であるが、
このようにするとビス締め作業が面倒である等の不具合
を有する。
【0004】一方、フェンスの中棧を枠棧に連結する構
造としては、例えば実公昭56−28279号公報に示
すように、枠棧にスナップ式に係合する係合部と中棧が
嵌合する環状溝を有する連結具を用いて連結するものが
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の連結構造であれ
ば、連結具の係合部を枠棧に係合すると共に、連結具の
環状溝に中棧を嵌合することで中棧と枠棧を簡単に連結
できるし、中棧の長さに若干の寸法誤差があっても中棧
の切断端面が連結具の環状溝に嵌合しているから、その
中棧の切断面が見えずに見栄えが良い。
【0006】しかしながら、格子体を構成する縦の組子
と横の組子は一方の組子にガラス当接用のパッキンを取
付ける等のために断面形状が異なるので、前述の連結具
を用いて框に連結する場合には2種類の連結具が必要と
なってしまう。
【0007】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした室内建具における組子と框の連結構造を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上框と下
框と左右の縦框を框組みした框組体内に、一対の突片を
有する中空部とガスケット装着用の凹陥部を備えた縦の
組子と一対の突片を有する中空部を備えた横の組子を略
十文字状に連結した格子体を取付けた室内建具におい
て、前記框組体を構成する各框の内面に組子連結用穴を
形成し、格子体を構成する縦の組子、横の組子の長手方
向端部に連結具を取付け、この連結具を前記組子連結用
穴に係合して組子と框を連結し、前記連結具を組子の中
空部内において一対の突片間に嵌合する嵌合部と、組子
の長手方向端部が嵌合する溝部と、組子連結用穴にスナ
ップ式に係合する係合部を有するものとし、その嵌合部
を厚さ方向中間に位置する幅広の第1の嵌合部分と、厚
さ方向上部に位置する幅狭の第2の嵌合部を有するもの
とした室内建具における組子と框の連結構造である。
【0009】第2の発明は、第1の発明における溝部の
一方を開放して縦の組子に装着したガスケットが溝部よ
りも外方に突出するようにした室内建具における組子と
框の連結構造である。
【0010】
【作 用】第1の発明によれば、縦・横の組子に連結
具を嵌合して取付け、その連結具の係合部を各框の組子
連結用穴にスナップ式に係合することで縦・横の組子を
框に連結できる。
【0011】また、縦・横の組子の長手方向の端部が連
結具の溝部に嵌合しているから、その縦・横の組子の長
さに若干の誤差があっても縦・横の組子の端部が溝部内
に嵌合する。
【0012】また、連結具の嵌合部は厚さ方向中間に位
置する幅広の第1の嵌合部分と厚さ方向上部に位置する
幅狭の第2の嵌合部分を有するから、一対の突片の間隔
及び厚さ方向位置が異なる縦・横の組子の中空部に嵌合
して取付けできる。
【0013】第2の発明によれば、縦の組子に装着した
ガスケットが連結具よりも外方に突出するので、そのガ
スケットをガラスに接することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1と図2に示すように、上框1
と下框2と左右の縦框3を方形枠状に框組みした框組体
4と、縦の組子5と横の組子6を十文字状に連結した格
子体7と、ガラス8とで室内建具としてある。
【0015】前記各框の内面1a,2a,3aには組子
連結用穴9とガラス取付用凹部10が面外方向に間隔を
置いてそれぞれ形成してある。なお、縦框3は框本体1
1の内向凹陥部12にアタッチメント13を嵌め込んだ
ものとなり、そのアタッチメント13に組子連結用穴9
とガラス取付用凹部10が形成してあるが、框本体11
とアタッチメント13を一体的としても良い。
【0016】前記縦の組子5は図3に示すように、相対
向した一対の第1板20,20と相対向した一対の第2
板21,21とにより矩形断面中空形状の本体22と、
この一対の第1板20と一体的に設けた一対の突出片2
3とによって中空部24と凹陥部25を有し、その中空
部24には一対の突片26が相対向して一体的に設けて
あり、凹陥部25にはガスケット27が装着してある。
【0017】具体的には、一対の突出片23は図3の仮
想線で示すように外側に拡開した形状としてあり、凹陥
部25にガスケット27を嵌め込んだ後に一対の突出片
23をカシメて凹陥部25にガスケット27を装着して
ある。
【0018】前記横の組子6は相対向した一対の第1板
30,30と相対向した一対の第2板31,31とによ
り中空部32を有する矩形断面中空形状となり、その中
空部32内には一対の突片33が相対向して一体的に設
けてある。
【0019】前記縦の組子5の一方の第2板21寄りと
横の組子6の一方の第2板31寄りをそれぞれ切り欠
き、その切欠部28,34相互を嵌合することで十文字
状に連結してある。
【0020】前記縦の組子5の長手方向両端部と横の組
子6の長手方向両端部には連結具40がそれぞれ取付け
てあり、この各連結具40を各框の組子連結用穴9に係
合して固着することで縦・横の組子5,6を連結してあ
る。これによってガスケット27がガラス8に接し、横
の組子6はガラス8と離隔している。
【0021】前記連結具40は図4ないし図7に示すよ
うに、嵌合部41と係合部43と溝部42を備えてい
る。嵌合部41は幅広下嵌合部44と中間幅中間嵌合部
45と幅狭上嵌合部46とで幅方向両側面41aが厚さ
方向下か上に向けて順次幅狭くなった階段形状の長尺形
状となっている。
【0022】前記幅広下嵌合部44の幅は長手方向全長
に亘って同一となっている。前記中間幅中間嵌合部45
の幅は長手方向一端寄り部45aが長手方向一端部から
中間部に向けて順次大きくなってほぼハの字状となり、
長手方向中間部45bは同一幅となっている。長手方向
他端寄り部45cは幅広下嵌合部44と同一で、かつ長
手方向中間部45bとの境部分がハの字状となってい
る。
【0023】前記幅狭上嵌合部46の幅は長手方向一端
寄り部46aが長手方向一端部から中間部に向けて順次
大きくなってほぼハの字状となり、長手方向中間部46
bは同一幅となっている。長手方向他端寄り部46cは
同一幅で、かつ長手方向中間部46bとの境部分がハの
字状となっている。
【0024】前記嵌合部41の長手方向他端部には矩形
状のプレート47が一体的に設けてあり、このプレート
47の3辺にはヒレ片48が嵌合部41の長手方向一端
部に向けてコ字状に連続して一体的に設けてある。これ
によって嵌合部41の3辺とプレート47と3つのヒレ
片48とで嵌合部41の長手方向一端部に向けて開口し
た溝部42を形成している。
【0025】前記プレート47には一対の係合片49が
一体的に設けられて係合部43としてある。この一対の
係合片49が各框の内面に形成した組子連結用穴9にス
ナップ式に嵌合するようにしてある。
【0026】前記連結具40は図8に示すように縦の組
子5に嵌合して取付けられる。具体的には溝部42に縦
の組子5の端部寄りが嵌合して一対の第1板20が2つ
のヒレ片48と対向し、他方の第2板21が1つのヒレ
片48に接し、かつプレート47に縦の組子5の端面が
当接する。なお、縦の組子5に装着したガスケット27
は3つのヒレ片48よりも外方に突出してガラス8に接
するようにしてある。
【0027】嵌合部41の幅広下嵌合部44の下面、実
施例では突部44aが他方の第2板21の内面に接し、
幅広下嵌合部44の上面aに突片26の下面が接し、中
間幅中間嵌合部45の長手方向他端寄り部45cが一対
の突片26の対向端面に接する。これによって連結具4
0は縦の組子5に回転しないように嵌合して取付けられ
る。
【0028】前記連結具40は図9に示すように横の組
子6に嵌合して取付けられる。具体的には溝部42に横
の組子6の端部寄りが嵌合して一対の第1板30が2つ
のヒレ片48と対向し、他方の第2板31が1つのヒレ
片48に接し、かつプレート47に横の組子6の端面が
当接する。
【0029】嵌合部41の幅広下嵌合部44の下面、実
施例では突部44aが他方の第2板31の内面に接し、
中間幅中間嵌合部45の上面bに突片33の下面が接
し、幅狭上嵌合部46の長手方向他端寄り部46cが一
対の突片33の対向端面に接する。これによって連結具
40は横の組子6に回転しないように嵌合して取付けら
れる。
【0030】連結具40は合成樹脂製で若干弾性変形可
能であり、突片26,33と接する部分は若干弾性変形
する。具体的には嵌合部41の中間幅中間嵌合部45、
幅狭上嵌合部46を図7に示すような形状とし、一対の
突片26,33間に嵌合し易くしてある。
【0031】以上のようであるから、幅と厚さがほぼ同
一で、中空部に設けた一対の突片26,33の間隔及び
厚さ方向の位置が異なる縦の組子5と横の組子6に同一
形状、寸法の連結具40を嵌合して取付けできる。
【0032】すなわち、縦の組子5はガスケット27を
装着する凹陥部25を有するために中空部24の大きさ
が横の組子6の中空部32よりも小さくなり、一対の突
片26の間隔及び厚さ方向位置(他方の第2板21から
の距離)が横の組子6のそれよりも小さくなる。
【0033】
【発明の効果】第1の発明によれば、縦・横の組子に連
結具を嵌合して取付け、その連結具の係合部を各框の組
子連結用穴にスナップ式に係合することで縦・横の組子
を框に連結できる。したがって、縦・横の組子を框に簡
単に連結できる。
【0034】また、縦・横の組子の長手方向の端部が連
結具の溝部に嵌合しているから、その縦・横の組子の長
さに若干の誤差があっても縦・横の組子の端部が溝部内
に嵌合する。したがって、縦・横の組子の端面が見える
ことがないので、見栄えが良い。
【0035】また、連結具の嵌合部は厚さ方向中間に位
置する幅広の第1の嵌合部分と厚さ方向上部に位置する
幅狭の第2の嵌合部分を有するから、一対の突片の間隔
及び厚さ方向位置が異なる縦・横の組子の中空部に嵌合
して取付けできる。したがって、幅と厚さが略同一で中
空部の大きさが異なって一対の突片の間隔及び厚さ方向
位置が異なる縦・横の組子に同一の連結具を嵌合して取
付けできるので、一種類の連結具のみで縦・横の組子を
各框に連結できる。
【0036】第2の発明によれば、縦の組子に装着した
ガスケットが連結具よりも外方に突出するので、そのガ
スケットをガラスに接することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す室内建具の縦断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態を示す室内建具の横断面図
である。
【図3】縦の組子と横の組子の分解斜視図である。
【図4】連結具の正面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】連結具の斜視図である。
【図8】縦の組子に連結具を取付けた状態の断面図であ
る。
【図9】横の組子に連結具を取付けた状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…上框、2…下框、3…縦框、4…框組体、5…縦の
組子、6…横の組子、7…格子体、8…ガラス、9…組
子連結用穴、24…中空部、25…凹陥部、26…突
片、27…ガスケット、32…中空部、33…突片、4
0…連結具、41…嵌合部、42…溝部、43…係合
部、44…幅広下嵌合部、45…中間幅中間嵌合部、4
6…幅狭上嵌合部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上框と下框と左右の縦框を框組みした框
    組体内に、一対の突片を有する中空部とガスケット装着
    用の凹陥部を備えた縦の組子と一対の突片を有する中空
    部を備えた横の組子を略十文字状に連結した格子体を取
    付けた室内建具において、 前記框組体を構成する各框の内面に組子連結用穴を形成
    し、格子体を構成する縦の組子、横の組子の長手方向端
    部に連結具を取付け、この連結具を前記組子連結用穴に
    係合して組子と框を連結し、 前記連結具を組子の中空部内において一対の突片間に嵌
    合する嵌合部と、組子の長手方向端部が嵌合する溝部
    と、組子連結用穴にスナップ式に係合する係合部を有す
    るものとし、その嵌合部を厚さ方向中間に位置する幅広
    の第1の嵌合部分と、厚さ方向上部に位置する幅狭の第
    2の嵌合部を有するものとした室内建具における組子と
    框の連結構造。
  2. 【請求項2】 前記溝部の一方を開放して縦の組子に装
    着したガスケットが溝部よりも外方に突出するようにし
    た請求項1記載の室内建具における組子と框の連結構
    造。
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