JP2000345053A - ガスバリヤー性に優れた成形体 - Google Patents
ガスバリヤー性に優れた成形体Info
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Abstract
など成型体を提供する。 【解決手段】被酸化性の熱可塑性樹脂であるメタキシリ
レンジアミン含有ポリアミド樹脂とポリエステルなど非
酸化性熱可塑性樹脂、及びCo化合物など金属触媒から
構成される酸素敏感性物質含有の食料、飲料または医薬
品用の保存に適した容器など成型体。
Description
れた容器などに用いられる成型体に関する。更に詳しく
は酸素によって風味や酸素敏感性物質などが損なわれる
食料や飲料あるいは医薬品の保存に適するガスバリヤー
性に優れた容器などの成型体に関する。そのため、容器
の壁体や充填空隙、蓋などに酸素捕獲性に優れた材料を
用いる。
体とする熱可塑性ポリエステル樹脂は、その素材の優れ
た力学的性質、ガスバリヤー性、耐薬品性、保香性、衛
生性などから各種の容器、フィルム、シートなどに加工
され、包装材料として広く利用されている。しかしなが
ら、ポリエチレンテレフタレートを主体とする熱可塑性
ポリエステル樹脂とて万全の性能を具備しているわけで
なく、特に充填する内容物がガス遮断性を要求する食品
や飲料物、化粧品、医薬品などの容器としては、殊にそ
の酸素に対するガスバリヤー性の不足から不適当であっ
た。そのため、ポリエチレンテレフタレートを主体とす
るポリエステル樹脂にガスバリヤー性の優れたガスバリ
ヤー材をブレンド、または積層することにより改善がな
されているが、酸素に敏感な食品や飲料には不適当であ
った。また、特公平2−500846号公報、及び特公
平3−762号公報に紹介されている技術に見られるよ
うにポリエステル樹脂に被酸化性のポリアミド樹脂であ
るMXD6(メタキリレンジアミンとアジピン酸縮合高
分子)、及び酸化触媒であるCo化合物を混合または積
層した容器や包装体、蓋材などの成形体においても、あ
る程度の改善が見られるものの酸素敏感な食料、飲料、
医薬品、化粧品においては依然として不適当であった。
技術では到達できなかった酸素敏感性の食品、ビールや
清涼飲料、あるいは化粧品、医薬品などを長期間に亘っ
て損うことなく保存可能にする優れたガスバリヤー性包
装容器などの成形体に関する。
のできた本発明に係わるガスバリヤー性包装容器・成型
体に含有せしめる組成物の構成は、非酸化熱可塑性樹脂
に少なくとも1種の酸素捕獲作用を有する被酸化性ポリ
マーと被酸化性ポリマーの酸化を触媒する金属触媒がブ
レンドまたは、積層されるのである。ここで言う被酸化
性樹脂とは、酸素の存在化で酸化反応により酸化される
樹脂を意味し、具体的な構造としては芳香族環に結合し
たメチレン基を持ち該メチレン基がさらに水素、炭素以
外の元素と結合した構造単位を持つものが挙げられる。
なお水素、炭素以外の原子としては、N,O,Sなどが
挙げられ、好ましくは、キシリレンジアミン構造を持つ
ものである。ブレンド、または積層される成型体を構成
する被酸化性樹脂の含有量は構成成分の1重量%以上で
あって、アミノ基などの塩基性基が20mmol/kg
以下の樹脂を用いることが特に重要である。金属触媒と
しては、第一周期遷移金属のうちFe、Mn、Coの化
合物などが挙げられる。また、これら金属触媒は、成型
加工する前に予め被酸化性樹脂に含有せしめることも可
能である。以下にその作用を含めた本発明の内容を詳述
する。
されるアミノ基が被酸化性樹脂の金属触媒による酸化反
応での酸素捕獲作用に影響することを見出し、それら官
能基の量を適正な範囲の値に制御することにより、優れ
た酸素捕獲能を有するガスバリヤー性樹脂を見出すに至
った。本発明者らにより得られた知見によると被酸化性
樹脂に含まれるアミノ基など塩基性基の量は20mmo
l/kg以下、好ましくは15mmol/kg以下、更
に好ましくは10mol/kg以下に規定するすること
により、Coなどの金属触媒による優れた酸素捕獲能を
有することを見出した。
樹脂は、メタキシリレン基含有ポリアミド樹脂が好まし
い。この中でもメタキシリレンジアミン、もしくはメタ
キシリレンジアミンと全量の80%以下のパラキシリレ
ンジアミンを含む混合キシリレンジアミンと、炭素数が
6〜10個のα,ω脂肪族ジカルボン酸とから生成され
た構成単位を分子鎖中に少なくとも70モル%含有した
重合体が好ましい。これら重合体の例としてはポリメタ
キシリレンアジパミド、ポリメタキシリレンセバカミ
ド、ポリメタキシリレンスペラミド等のような単独重合
体、及びメタキシリレンジアミン/アジピン酸/イソフ
タル酸共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアジ
パミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンピペ
ラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアゼ
ラミド共重合体等が挙げられる。
脂は非晶状態では脆いため、相対粘度で好ましくは1.
5以上、更に好ましくは2.0以上有することが必要で
ある。被酸化性樹脂に含まれるアミノ基(AG)の量は
20mmoleq/kg以下であることが必要である。
アミノ基の量を調整する手段としては、例えば重合時、
ジアミン成分に対してジカルボン酸成分を過剰に加えた
り、重合終了段階で酸無水物、モノカルボン酸などのア
ミノ基と反応する封止剤を加える方法などが挙げられ
る。
シル末端基の量は10mml/kg以上が好ましく、よ
り好ましくは20mmol/kg以上である。さらに
は、ポリアミド樹脂に含まれるカルボキシル末端基(C
EG)とアミノ基(AG)のモル比(CEG/AG)を
2以上、更には4以上にすることにより、Coなどの金
属触媒による酸素捕獲能を高めることができ好ましい。
以外にも非酸化性熱可塑性樹脂を用い、ブレンドや積層
により成形体とすることが好ましい。非酸化性熱可塑性
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ナイロン6やナイロ
ン66などポリアミド樹脂、高ニトリル含有量の重合
体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。非酸化性
の熱可塑性ポリエステル樹脂とは、通常酸成分の80モ
ル%以上、好ましくは90モル%以上がテレフタル酸で
あり、グリコール成分の80モル%以上、好ましくは9
0モル%以上がエチレングリコールであるポリエステル
を意味し、残部の他の酸成分としてイソフタル酸、ジフ
ェニルエーテル4,4’−ジカルボン酸、ナフタレン
1,4−または2,6−ジカルボン酸、アジピン酸、セ
バシン酸、デカン1,10−ジカルボン酸、ヘキサハイ
ドロテレフタル酸、また他の残部のグリコール成分とし
てはプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、シク
ロヘキサンジメタノール、または、ポリエチレンナフタ
レート、あるいはその共重合体、更にはオキシ酸として
p−オキシ安息香酸などを含有するポリエステル樹脂を
意味する。また2種以上のポリエステルのブレンドによ
りエチレンテレフタレートが上記範囲となるブレンドで
あっても良い。本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂の固
有粘度は、0.55以上有することが好ましく、更に好
ましくは0.65〜1.4である。固有粘度0.55未
満では得られる容器など成形体の機械的強度が不十分と
なる。
ミド樹脂としては、例えばポリカプラミド(ナイロン
6)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリラ
ウリンラクタム(ナイロン12)、ポリヘキサメチレン
アジパミド(ナイロン6,6)、ポリヘキサメチレンセ
バカミド(ナイロン6,10)、カプロラクタム/ラウ
リンラクタム共重合体、カプロラクタム/ヘキサメチレ
ンジアンモニウムアジペート共重合体などの熱可塑性ポ
リアミド樹脂、並びにこれらの単独重合体、共重合体の
ブレンド等を挙げることが出来る。これら非酸化性ポリ
アミド樹脂の相対粘度も1.5以上、更には2.0以上
有することが好ましい。本発明で非酸化性熱可塑性樹脂
として使用される高ニトリル含有量の重合体としては、
アクリロニトリル、メタクリルニトリルあるいはそれら
の混合物のようなニトリル基含有エチレン系不飽和単量
体を重合体全体の40〜97モル%含有し、残余の共重
合成分としてスチレン、ビニルトルエン、ブタジエン、
イソプレン、メチルメタアクリレートメチルアクリレー
ト、メチルビニルエーテルなどの共重合性単量体を1種
あるいは2種以上の組合せで3〜60モル%含有する熱
可塑性共重合体が挙げられる。本発明で非酸化性熱可塑
性樹脂として使用されるエチレン−ビニルアルコール共
重合体としては、エチレンとギ酸ビニル、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルのようなビニルエステルとの共重合
体ケン化物が挙げることが出来る。
積層された多層構造の場合、非酸化性熱可塑性樹脂と被
酸化性ポリアミド樹脂のブレンド体を一つの層として構
成することもできる。また、適当な層に着色剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、滑材などの添加剤を適宜の割合で
含有させことが出来る。
第一周期の遷移金属(Fe,Mn,Co,Cu)の化合
物が挙げられる。具体的には、有機酸塩、塩化物、リン
酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、ピロリン酸塩、メタ
リン酸塩、硫酸塩、アルキルリン酸塩、あるいはフタロ
シアニン錯体などの単独またはそれらの混合物などが挙
げられる。 有機酸塩としては、例えば酢酸、プロピオ
ン酸、オクタノイック酸、ラウリン酸、ステアリン酸な
どC2〜C22の脂肪族アルキル酸の塩、あるいはマロン
酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ヘキサハイド
ロフタル酸、など2塩基酸の塩、ブタンテトラカルボン
酸の塩、安息香酸、トルイック酸、o−フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、トリメシン酸など芳香族カル
ボン酸塩、あるいはポリアクリル酸、エチレン/アクリ
ル酸共重合体など高分子カルボン酸の塩の単独、若しく
は混合物が挙げられる。本発明の提示した構成の包装容
器を作成し、その効果を調べた。その結果、従来技術で
はなしえなかった熱可塑性樹脂による酸素敏感性食品や
飲料の包装容器などの成形体として適当であることを見
出した。尚、本発明で言う成形体とは包装に用いられ得
るフィルムやシート形状のもの、包装袋、中空容器、ト
レイ、あるいは容器や包装袋の一部を構成する蓋材など
の部材などが例示される。以下実施例で本発明の効果を
説明する。
より下記実施例によって制限を受けるものではなく、前
後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施
することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の
技術的範囲に含まれる。
リアミド樹脂のアミノ末端基など塩基性基量(AG)と
カルボキシル末端基量(CEG)の調製は、ジアミン成
分とジカルボン酸成分のモル濃度を等量に調整したの
ち、末端基量調整の添加剤を所定の量、添加し重合する
方法により行った。また、そのようにして得られたレジ
ンを固相重合する方法によっても行った。表1にモノマ
ー組成を示す。
ン、AA:アジピン酸、IPA:イソフタル酸、SA:セバ
シン酸、PYA:ピロメリット酸無水物、DA:ドデカン酸 なお、表1のポリアミド樹脂の相対粘度は96%硫酸溶
媒を用いて25℃で測定した値。塩基性基とカルボキシ
末端基の定量はそれぞれ滴定法により求めた。尚、アミ
ノ基など塩基性基、カルボキシ末端基の定量法について
は、勿論他の合理的な分析法を用いることも可能であ
る。
を秤量)にフェノール/エタノール(4:1容量比)4
50ml、及びエタノール性塩酸水溶液(1/10N塩
酸100ml、エタノール50mlに蒸留水を加えて5
00mlに調整した)4mlを加え1晩放置後撹拌溶解
する。指示薬メチルオレンジを1滴加え1/50N水酸
化ナトリウムにて滴定する。滴定は三菱化学社製の自動
滴定装置GT−05にて行った。
0.6gをセルに入れ秤量する。ベンジルアルコール2
0mlをサンプルの入ったセルに加え、窒素ガスを流し
ながらマグネットスターラーで撹拌し180±5℃にて
溶解する(10分間)。撹拌溶解後、フェノールフタレ
ン指示薬5滴加えスターラーで撹拌しながら1/50N
水酸化カリウムのエチルアルコール溶液で滴定する。金
属化合物を被酸化性ポリアミド樹脂単独、若しくは非酸
化性熱可塑性樹脂との混合物に所定の量ブレンドし、1
00℃で真空乾燥(1晩)行った後、窒素雰囲気下30
0℃の30mmφの2軸押出機で溶融混練し、押出し冷
却後ペレット化することによって得た。表2に調整した
ペレットを示す。
方法によった:フェノール/テトラクロロエタン=6/
4(重量比)混合溶媒を用いて30℃で測定した。 エバール:エチレン・ビニールアルコール共重合体:ク
ラレ社製 ”エバールE” Ny6:東洋紡績社製 ”T−830” 高ニトリル含有量重合体Vistron社製 ”Bar
ex210”
有粘度0.72のPET樹脂を用いて内層、外層がPET
で、中間層が表2のレジンからなる3層パリソンを作成
し、つづいてブロー成型によりボトルを成型した。パリ
ソンの成型は公開特許公報(A)昭57−123051
の実施例に記載の方法に従って行った。得られたパリソ
ンは外径35mm、長さ140mm、肉厚5mmであっ
た。また各層の厚みは、外層(PET)/中間層(表2
のレジン)/内層(PET)=2mm/1mm/2mm
であった。つづいて各パリソンを2軸延伸吹込成形機を
用いて、延伸ロッドの移動速度22cm/秒、圧縮気体
圧20kg/cm2、延伸温度130℃、延伸倍率(軸
方向2.04×周方向2.74)=5.59の条件下容
器を吹き込み成形した。このようにして得られた容器
(内容積1543cm 3)に酸素敏感性物質L−アスコ
ルビン酸100ppmを含有する水溶液1.5lを加
え、密栓し40℃の環境下に保存し10日、20日、3
0日後の容器水溶液中のL−アスコルビン酸の量を測定
した。
ドし、有底円筒状のパリソン(外径35mm、長さ14
0mm、肉厚5mm)を2軸延伸吹込成形機を用いて、
延伸ロッドの移動速度22cm/秒、圧縮気体圧20k
g/cm2、延伸温度130℃、延伸倍率(軸方向2.
04×周方向2.74)=5.59の条件下容器を吹き
込み成形した。このようにして得られた容器(内容積1
543cm3)に酸素敏感性物質L−アスコルビン酸1
00ppmを含有する水溶液1.5lを加え、密栓し4
0℃の環境下に保存し10日、20日、30日後の容器
水溶液中のL−アスコルビン酸の量を測定した。
て内層、 外層がPETで、中間層がレジンBからなる3
層パリソンを作成し、つづいてブロー成型によりボトル
を成型した。パリソンの成型は公開特許公報(A)昭5
7−123051の実施例に記載の方法に準じて行っ
た。得られたパリソンは外径35mm、長さ140m
m、肉厚5mmであった。また各層の厚みは、外層(P
ET)/中間層(表2のレジン)/内層(PET)=2.
5mm/0.5mm/2mmであった。つづいて各パリソン
を2軸延伸吹込成形機を用いて、実施例1〜13と同様
な方法で容器を作成した。また、このようにして得られ
れた容器(内容積1543cm3)に酸素敏感性物質L
−アスコルビン酸100ppmを含有する水溶液1.5
lを加え、実施例1〜13と同様な方法で10日、20
日、30日後の容器水溶液中のL−アスコルビン酸の量
を測定した。
T樹脂を用いて5層からなるパリソンを成形した。得ら
れたパリソンは外径35mm、長さ140mm、肉厚5
mmであった。また各層の厚み、層構成は次の通り(括
弧内の数値は厚さmm): 最外層=PET(1.5)/レジンD(0.25)/PET(1.5)/レジン
D(0.25)/PET(1.5)=最内層 得られたパリソンを2軸延伸吹込成形機を用いて、延伸
ロッドの移動速度22cm/秒、圧縮気体圧20kg/
cm2、延伸温度130℃、延伸倍率(軸方向2.04
×周方向2.74)=5.59の条件下容器を吹き込み
成形した。このようにして得られた容器(内容積154
3cm3)に酸素敏感性物質L−アスコルビン酸100
ppmを含有する水溶液1.5lを加え、密栓し40℃
の環境下に保存し10日、20日、30日後の容器水溶
液中のL−アスコルビン酸の量を測定した。
製T814)75重量%の混合樹脂を295℃の30m
mφの押出し機で押出、延伸後、厚さ30μmのフィル
ムを得た。該のフィルムに厚さ25μmのLDPEフィ
ルムを貼り合せ、積層した後、200℃熱板を用いてヒ
ートシールすることにより、100mm×200mmの
大きさの袋を成形した。該袋に酸素敏感性物質L−アス
コルビン酸100ppmを含有する水溶液を満たし密封
し、40℃の環境下に保存し10日、20日、30日後
の容器水溶液中のL−アスコルビン酸の濃度を測定し
た。
タン糸接着剤を用い、7μmの厚みのアルミ箔とラミネ
ートし、200℃の熱板を用いてヒートシールすること
により、100mm×200mmの大きさの袋を成形し
た。該袋に酸素敏感性物質L−アスコルビン酸100p
pmを含有する水溶液を満たし密封し、40℃の環境下
に保存し、10日、20日、30日後の容器水溶液中の
L−アスコルビン酸濃度を測定した。
1.02)との共射出成形を行い、外層ポリエステル、
内層レジンNo.Oする内径32mm、高さ20mmの
スクリューキャップを成形した。内容量1lのPETボ
トルに酸素敏感性物質L−アスコルビン酸100ppm
を含有する水溶液を満たし密封し、40℃の環境下に保
存し10日、20日、30日後の容器水溶液中のL−ア
スコルビン酸濃度を測定した。
共重合体の共押出を行いLDPE(350μm)/アドマー
(50μm)/レジンO(100μm)/アドマー(5
0μm)/LDPE(350μm)の5層からなる厚さ90
0μmのシートを成形した。このシートを直径32mm
に切り、内径32mm、高さ20mmのアルミ製スクリ
ューキャップのライナーに使用し、内容量500mlの
ガラスボトルに酸素敏感性物質L−アスコルビン酸10
0ppmを含有する水溶液を満たし密封した。ヘッドス
ペースは10mlであった。40℃の環境下に保存し1
0日、20日、30日後の容器水溶液中のL−アスコル
ビン酸濃度を測定した。
と固有粘度0.72のPET樹脂を用いて内層、外層が
PETで、中間層がそれぞれレジンE、F、P、及びRか
らなる3層パリソンを作成し、つづいてブロー成型によ
りボトルを成型した。パリソンの成型は公開特許公報
(A)昭57−123051の実施例に記載の方法に従
って行った。得られたパリソンは外径35mm、長さ1
40mm、肉厚5mmであった。また各層の厚みは、外
層(PET)/中間層(表2のレジン)/内層(PE
T)=2mm/1mm/2mmであった。つづいて各パ
リソンを2軸延伸吹込成形機を用いて、延伸ロッドの移
動速度22cm/秒、圧縮気体圧20kg/cm2、延
伸温度130℃、延伸倍率(軸方向2.04×周方向
2.74)=5.59の条件下容器を吹き込み成形し
た。このようにして得られた容器(内容積1543cm
3)に酸素敏感性物質L−アスコルビン酸100ppm
を含有する水溶液1.5lを加え、密栓し40℃の環境
下に保存し10日、20日、30日後の容器水溶液中の
L−アスコルビン酸の量を測定した。
ンドし、有底円筒状のパリソン(外径35mm、長さ1
40mm、肉厚5mm)を2軸延伸吹込成形機を用い
て、延伸ロッドの移動速度22cm/秒、圧縮気体圧2
0kg/cm2、延伸温度130℃、延伸倍率(軸方向
2.04×周方向2.74)=5.59の条件下容器を
吹き込み成形した。このようにして得られた容器(内容
積1543cm3)に酸素敏感性物質L−アスコルビン
酸100ppmを含有する水溶液1.5lを加え、密栓
し40℃の環境下に保存し10日、20日、30日後の
容器水溶液中のL−アスコルビン酸の量を測定した。
5部をブレンドし、有底円筒状のパリソン(外径35m
m、長さ140mm、肉厚5mm)を2軸延伸吹込成形
機を用いて、延伸ロッドの移動速度22cm/秒、圧縮
気体圧20kg/cm2、延伸温度130℃、延伸倍率
(軸方向2.04×周方向2.74)=5.59の条件
下容器を吹き込み成形した。このようにして得られた容
器(内容積1543cm3)に酸素敏感性物質L−アス
コルビン酸100ppmを含有する水溶液1.5lを加
え、密栓し40℃の環境下に保存し10日、20日、3
0日後の容器水溶液中のL−アスコルビン酸の量を測定
した。
た他は実施例17とまったく同様にして袋を成形した。
該袋に酸素敏感性物質L−アスコルビン酸100ppm
を含有する水溶液を満たし密封し、40℃の環境下に保
存し10日、20日、30日後の容器水溶液中のL−ア
スコルビン酸の濃度を測定した。
o.Fを用いた他は、全く実施例18と同様にしてアル
ミ箔積層の袋を成形した。該袋に酸素敏感性物質L−ア
スコルビン酸100ppmを含有する水溶液を満たし密
封し、40℃の環境下に保存し10日、20日、30日
後の容器水溶液中のL−アスコルビン酸の濃度を測定し
た。
他は実施例19と同様にしてポリエステル樹脂([η]
=1.02)との共射出成形を行い、外層ポリエステ
ル、内層レジンSとする内径32mm、高さ20mmの
スクリューキャップを成形した。内容量1lのPETボ
トルに酸素敏感性物質L−アスコルビン酸100ppm
を含有する水溶液を満たし密封し、40℃の環境下に保
存し10日、20日、30日後の容器水溶液中のL−ア
スコルビン酸濃度を測定した。
o.Sを用いて実施例20と同様にして、LDPE、及びア
ドマーとしてをエチレン酢ビ共重合体の共押出を行い、
LDPE(350μm)/アドマー(50μm)/レジンS
(100μm)/アドマー(50μm)/LDPE(350
μm)の5層からなる厚さ900μmのシートを成形し
た。このシートを直径32mmに切り、内径32mm、
高さ20mmのアルミ製スクリューキャップのライナー
に使用し、内容量500mlのガラスボトルに酸素敏感
性物質L−アスコルビン酸100ppmを含有する水溶
液を満たし密封し、40℃の環境下に保存し10日、2
0日、30日後の容器水溶液中のL−アスコルビン酸濃
度を測定した。
の結果を示す。実施例1〜13は40℃の環境下で30
日後でもL−アスコルビン酸の残存率70%以上の良好
な結果を得た。
10の結果を示す。実施例17〜20は40℃の環境下
で30日後でも比較例に対して良好なL−アスコルビン
酸の残存率を示した。
で行った。 装置:Waters社製高速液体クロマトグラフ(Wa
ters625LC System) 検出:UV245nm カラム:ShodexPS80H 移動相:0.1vol%HClO4水溶液
アミド樹脂層に含有される遷移金属化合物の金属量を示
す。
酸素敏感性物質を保存するに適した容器や包装袋、蓋材
など成型体を提供し得ることになった。
Claims (8)
- 【請求項1】 遷移金属化合物を含み、かつ少なくとも
2種の熱可塑性樹脂とからなる成形体であって、熱可塑
性樹脂の少なくとも1種はアミノ基含有量が20mmo
leq/kg以下の被酸化性の樹脂であって、該被酸化
性のポリアミド樹脂が全樹脂中の1重量%以上含むこと
を特徴とする成型体。 - 【請求項2】 被酸化性樹脂が被酸化性ポリアミド樹脂
であることを特徴とする請求項1に記載の成型体。 - 【請求項3】 被酸化性ポリアミド樹脂を構成するモノ
マーのジアミン成分がキシリレンジアミンである請求項
2に記載の成型体。 - 【請求項4】 被酸化性樹脂と非酸化性樹脂が積層され
2層以上の多層構造からなる請求項1,2または3に記
載の成型体。 - 【請求項5】 容器を構成するポリマー中に遷移金属化
合物が金属として少なくとも30ppm以上含有される
ことを特徴とする請求項1〜4記載の成型体。 - 【請求項6】 遷移金属化合物が被酸化性樹脂層に主と
して含有され、該被酸化性樹脂層に含有される遷移金属
化合物が金属量として少なくとも200ppm以上であ
る請求項1〜4に記載の成型体。 - 【請求項7】 遷移金属化合物の遷移金属がCo、C
u、Mn、Feであることを特徴とする請求項1〜6の
いずれかに記載の成型体。 - 【請求項8】 成形体が、布、不織布、フィルム、シー
ト、袋、中空容器、トレイ、容器の蓋のいずれかの形態
であることを特徴とする請求項1〜7に記載の成形体。
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