JP2864595B2 - 色調の改善されたポリエステル中空成形体 - Google Patents

色調の改善されたポリエステル中空成形体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ガスバリヤー性および透明性に優れ、かつ
色調の改良されたポリエステル中空成形体に関する。さ
らに詳しくは熱可塑性ポリエステル樹脂とメタキシリレ
ン基含有ポリアミド樹脂に該両成分を結びつける相容化
剤とコバルト化合物を配合してなるガスバリヤー性およ
び透明性に優れ、かつ色調の改良されたポリエステル中
空成形体に関するものである。
(従来の技術) 従来からポリエチレンテレフタレートを主体とする熱
可塑性ポリエステル樹脂は、その素材の優れた力学的性
質、ガスバリアー性、耐薬品性、保香性、透明性、衛生
性、安全性などに着目されて各種の容器、フイルム、シ
ートなどに加工され、包装材料として広範に利用されて
いる。特に近年ブロー成形技術、ことに二軸延伸吹込成
形技術の向上によりびんや缶といった中空容器としての
利用も目覚ましいものがある。
しかしながらポリエチレンテレフタレートを主体とす
る熱可塑性ポリエステル樹脂からなる二軸配向した容器
とて、万全の性能を具備しているわけではなく、特に充
填する内容物が高度のガスバリアー性を要求する食品、
医薬品等の容器としてはその酸素に対するガスバリアー
性の不足から不適当であった。
(発明が解決しようとする問題点) 従来よりプラスチック容器のガスバリアー性を改良す
るためガスバリアー性のすぐれた樹脂、たとえばポリビ
ニルアルコール(特開昭54−114572号公報)、塩化ビニ
リデン系樹脂(特開昭56−155759号公報)、エチレン・
ビニルアルコール樹脂(特開昭56−77143号公報)を積
層またはコートした容器が知られている。しかし、ポリ
エステル樹脂との相容性、結合力、反応力等の不足から
層間接着性が弱く、容器として機械的強度が不足した
り、層間に透過ガスが滞留したりする。更に耐水性、ガ
スバリアー性の耐久性に欠ける等の欠点を有している。
またガスバリアー性樹脂と熱可塑性樹脂とのブレンドに
よってガスバリアー性の優れた容器を得ようとする試み
もなされ、ガスバリアー性樹脂としてエチレン酢酸ビニ
ル共重合体けん化物、スチレン−アクリロニトリル共重
合体、等が知られているが、この場合でも耐水性に欠け
たり、延伸性を損なったり、パール調に失透し透明性に
欠けたり、ガスバリアー性も不充分である等の欠点を有
しており、未だ満足すべき結果が得られていない。
また、熱可塑性ポリエステル樹脂にメタキシリレン基
含有ポリアミド樹脂をブレンドしガスバリアー性を向上
させる試み(特開昭58−90033及び58−160344号公報)
が行なわれているが、貧相溶性のため透明性が損なわ
れ、また耐水性、延伸性に欠けたり吸湿時にバリヤー特
性が大幅に低下してしまうという問題点を有していた。
これに対し、貧相容性改良のため本発明者らは特定の
相容化法の提示を特開昭63−213529で行った。この方法
は確かに特開昭58−90033や特開昭58−160344号の単純
ブレンドの組成に較べ透明性を大巾に向上させるという
効果は認められたが残念なことに相容化剤によって黄色
ないし茶色に着色するという欠点を有しており、内容物
によっては色調で用途制限をうける場合があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意研究の結
果、熱可塑性ポリエステル樹脂がもつ優れた力学的性質
を何ら損なわず、またブレンドしても透明性や色調を損
なわずに酸素に対するバリアー性を向上させ、かつバリ
アー性や透明性が湿分の影響を受けない中空成形体を、
メタキシリレン基含有ポリアミド樹脂、及び相溶化剤と
して特定の変性共重合ポリエステルの添加により得られ
ることを見い出し、遂に本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、単層または多層からなる中空成
形体において、少くとも一層が、主たる繰返し単位がエ
チレンテレフタレートである熱可塑性ポリエステル
(A)に、メタキシリレン基含有ポリアミド(B)と、
脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジメタノール及び
水添テレフタル酸より選ばれた少くとも1種以上を一成
分とする共重合ポリエステルに、不飽和カルボン酸また
はそれらの誘導体をグラフトした変性共重合ポリエステ
ル(C)およびコバルト化合物(D)を全組成に対し金
属コバルトとして10〜1000ppmを含有していることを特
徴とする色調の改良されたガスバリヤー性ポリエステル
中空成形体である。
本発明の(A)成分である熱可塑性ポリエステルと
は、酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、ジフェ
ニルエーテル4,4′−ジカルボン酸、ナフタレン1,4−ま
たは2,6−ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、デ
カン1,10−ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、
グリコール成分としてエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタ
ノール、2,2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2′−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパンまたはオキシ酸としてp−オキシ安息酸、
p−ヒドロエトキシ安息香酸等より得られ、本発明にお
いては酸成分の80モル%以上、好ましくは90モル%以上
がテレフタル酸であり、グリコール成分の80モル%以
上、好ましくは90モル%以上がエチレングリコールであ
るエチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とするポ
リエステルが好ましい。
本発明の熱可塑性ポリエステルの固有粘度は0.55以上
の値であり、更に好ましくは0.65〜1.4である。固有粘
度が0.55未満では、容器の前駆成形体であるパリソンを
透明な非晶質状態で得ることが困難であるほか得られる
容器の機械的強度も不充分である。
また、本発明に使用される(B)成分であるメタキシ
リレン基含有ポリアミドは、メタキシリレンジアミン、
もしくはメタキシリレンジアミンと全量の30%以下のパ
ラキシリレンジアミンを含む混合キシリレンジアミン
と、炭素数が4〜10個のα,ω−脂肪族ジカルボン酸と
から生成された構成単位を分子鎖中に少くとも70モル%
含有した重合体が挙げられる。
これらの重合体の例としてはポリメタキシリレンアジ
パミド、ポリメタキシリレンセバカミド、ポリメタキシ
リレンスペラミド等のような単独重合体、およびメタキ
シリレン/パラキシリレンアジパミド共重合体、メタキ
シリレン/パラキシリレンピペラミド共重合体、メタキ
シリレン/パラキシリレンアゼラミド共重合体等のよう
な共重合体、ならびにこれらの単独重合体または共重合
体の成分とヘキサメチレンジアミンのような脂肪族ジア
ミン、ピペラジンのような脂環式ジアミン、パラービス
(2−アミノエチル)ベンゼンのような芳香族ジアミ
ン、テレフタル酸のような芳香族ジカルボン酸、ε−カ
プロラクタムのようなラクタム、γ−アミノヘプタン酸
のようなω−アミノカルボン酸、パラ−アミノメチル安
息香酸のような芳香族アミノカルボン酸等と共重合した
共重合体等が挙げられる。上記の共重合体においてパラ
キシリレンジアミンは全キシリレンジアミンに対して30
%以下であり、またキシリレンジアミンと脂肪族ジカル
ボン酸とから生成された構成単位は分子鎖中において少
くとも70モル%以上である。
メタキシリレン基含有ポリアミド(以下MXD6樹脂と略
記)自体本来は非晶状態では脆いため、相対粘度が通常
1.5以上であることが必要であり、好ましくは2.0〜4.0
である。
本発明における(C)成分の変性共重合ポリエステル
は、熱可塑性ポリエステルと分子相溶性を有しMXD6樹脂
を微細に分散させ、該ポリエステル樹脂組成物から得ら
れる成形品の透明性を著しく向上させるものである。具
体的には酸成分の60モル%以上、好ましくは70モル%以
上がテレフタル酸であり、グリコール成分の30モル%以
上、好ましくは50モル%以上が炭素数2〜12、好ましく
は2〜4のアルキレングリコールであり、セバシン酸、
アジピン酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸
またはシクロヘキサンジメタノールまたは水添テレフタ
ル酸より選ばれた少なくとも1種の化合物を一成分とす
る共重合ポリエステルに不飽和カルボン酸またはその誘
導体をグラフトして得られる。
なお、前記共重合成分である脂肪族ジカルボン酸は全
酸成分に対して5〜50モル%、特に10〜30モル%が好ま
しく、水添テレフタル酸の場合は全酸成分に対して5〜
60モル%、特に10〜40モル%が好ましく、シクロヘキサ
ンジメタノールは全グリコール成分に対して5〜70モル
%、特に20〜50モル%が好ましい。得られた共重合ポリ
エステルの固有粘度は0.40以上が好ましく、さらに0.50
〜1.4が望ましい。
また、共重合ポリエステルにグラフトする不飽和カル
ボン酸またはその誘導体としてはマレイン酸、無水マレ
イン酸、フマール酸、イタコン酸、アクリル酸、クロト
ン酸等およびその無水物等があげられる。
コバルト化合物としては酸化物、ハロゲン化物、硫酸
塩、硝酸塩、炭酸塩、燐酸塩等の無機コバルト化合物や
炭素数が2〜20のカルボン酸コバルト塩、コバルトアセ
チルアセトネートの様な有機コバルト錯体があげられ
る。
脂肪族カルボン酸のコバルト塩の場合は、アルキル基
に二重結合を有しない飽和脂肪酸のコバルト塩が好まし
い。
本発明における(A)成分に対する(B),(C)及
び(D)成分の配合量は(C)成分の種類によって若干
異るが(A)成分100重量部に対し(B)成分が1〜100
重量部である。(B)成分が1重量部未満ではガスバリ
ヤー特性の発現が少く、又100重量部を越えると透明性
が低下してくる。好ましくは1〜50重量部である。
(B)成分と(C)成分との混合比は95:5〜5:95、特
に70:30〜40:60が好ましい。
又(D)成分の量は、(C)成分の量に応じて増減す
ることが好ましいが、全組成中で金属コバルトとして10
〜1000ppm含有されていればよく、好ましくは20〜500pp
mである。10ppm以下だと黄変を防止できないしまた1000
ppmを越えるとポリエステルの結晶化速度が早くなるた
めに透明成形品が得られ難くなる。
次に前記(A)〜(D)成分を混合する方法として
は、特に限定されるものではなく任意の方法で行われ
る。例えば、それぞれの成分を成形直前にドライブレン
ドし、射出成形機または押出成形機で中空体の前駆成形
体を成形してもよいし、ロールミル、バンバリーミキサ
ー等で機械的に混練してもよい。またMXD6樹脂にあらか
じめ変性共重合ポリエステルおよびコバルト化合物を混
練後、熱可塑性ポリエステル成分を混練するような多段
混練であってもよい。
さらにコバルト化合物についてはポリエステルおよび
/又は変性共重合ポリエステルの重合時や、MXD6の重合
時のいずれの段階に添加しておいてもよい。
本発明はまた必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、透明着色剤等の添加剤を配合すること
ができる。
中空成形機による成形に関しては、従来のポリエステ
ル樹脂の中空成形と何等変ることなく行なうことができ
る。例えば一般にダイレクトブローと呼ばれる押出吹込
成形やインジェクションブローと呼ばれる成形で、パリ
ソンを射出成形後充分に冷却しないうちに圧縮気体によ
り吹込成形する方法や、さらに二軸延伸ブロー成形と呼
ばれる成形で射出成形または押出成形により有底開口の
パリソンを作製後、延伸ブロー装置でパリソンを延伸適
温、例えば70〜150℃に調温し延伸ロッドによる軸方向
の延伸と圧縮気体による周方向の延伸を同時または遂次
に行って吹込成形する方法等が使用できる。
(作用) 本発明中空成形体は(A)熱可塑性ポリエステルと
(C)変性共重合ポリエステルとが分子相溶性を有し、
また(A)、(B)、(C)の各成分のTgがほぼ等しい
ことから、延伸による配向結晶化が充分に誘起されるた
め、熱可塑性ポリエステルのもつ優れた力学的性質を何
ら損なわず、かつ酸素ガス遮断性を著しく向上させるこ
とができると同時にコバルト化合物(D)の添加により
黄変が防止され美観に優れた中空容器が得られる。
(実施例) 以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明す
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。
なお、本発明で測定した主な特性の測定法を以下に示
す。ただし酸素透過量はボトル状態で、その他の項目は
ボトルの主要胴部より切り出した試験片を用いて行っ
た。
(1) ポリエステルの固有粘度〔η〕;フェノール/
テトラクロロエタン=6/4(重量比)混合溶媒を用いて3
0℃で測定した。
(2) MXD6樹脂のηrel;樹脂1gを96重量%硫酸100ml
に溶解、25℃で測定した相対粘度。
(3) 透明度及びヘイズ;東京電色社製ヘイズメータ
ーMODEL TC−H IIIを使用し、JIS−K6714に準じ次式よ
り算出した。
透明度=T2/T1×100(%) T1:入射光量 T2:全光線透過量 T3:装置による散乱光量 T4:装置とサンプルによる散乱光量 (4) 黄変度カラーb値(CO−bと略記) 日本電色工業株式会社製色差計101−DPにより測定し
た。
(5) 酸素透過量;米国MODERN CONTROLS製酸素透過
量測定器OX−TRAN100により、1000ccボトル1本当りの
透過量として20℃で測定した。
(6) 引張特性;巾10mmのたんざく状試片を用いて東
洋ポールドウイン社製テンシロンにより、チャック間50
mm、引張速度50mm/minの条件下で、降伏強度、破断強伸
度を測定した。(23℃) 実施例1、2 比較例1、2、3 (C)成分として共重合ポリエステル(テレフタル酸
/エチレングリコール/シクロヘキサンジメタノール=
100/65/35)100重量部に無水マレイン酸0.5重量部、ジ
クミールパーオキサイド0.2重量部を混合し、窒素雰囲
気下で240℃の30mmφ2軸押出機で溶融混練し、押出し
冷却後ベレット化することにより、無水マレイン酸のグ
ラフト率が1.5モル%である変性共重合ポリエステルを
得た。
次に(A)成分であるポリエステルとして〔η〕=0.
80のポリエチレンテレフタレート(PETと略称)80重量
部と(B)成分であるMXD6樹脂としてηrel=2.2のポリ
メタキシリレンアジパミド10重量部と前記(C)変性共
重合ポリエステル10重量部、(A)+(B)+(C)総
計100重量部に対し酢酸コバルトを表1に示す割合でそ
れぞれ配合し、押出機にて溶融混練してペレットを得
た。得られたペレットを各々真空乾燥器で120℃、16時
間乾燥後名機製作所製M−100型射出成形機でそれぞれ
外径25mm、長さ130mm、肉厚4mmの有底パリソンを成形し
た。このパリソンを自転用駆動装置のついたパリソン嵌
合部にパリソン開口端を嵌装し、遠赤外ヒーターを有す
るオープン中で回転させながらパリソンの表面温度が11
0℃になるまで加熱した。このあとパリソンを吹込金型
内に移送し延伸ロッドの移動速度22cm/秒、圧縮気体圧2
0kg/cm2の条件下で吹込成形し、全長265mm、胴部の外径
80mm、内容積1000mlのビールびん形状の中空容器を得
た。これらの容器の性能を表1に示す。
表1より明らかな様に、本発明中空成形体は、黄変度
が著しく改善され、同時に酸素透過量も少くなっている
ことが分る。
実施例3、4 比較例4、5、6 前記実施例1の共重合ポリエステルとしてテレフタル
酸/アジピン酸エチレングリコール=80/20100のモ
ル組成のものを使用すること以外は全て同様にして成形
体を得た。その結果を表2に示した。
表2より明らかなように、本発明組成による中空成形
体は黄変度が極めて少く、ガスバリヤー性も改善されて
いる。
実施例5、6 比較例7、8、9 前記実施例1の共重合ポリエステルとしてテレフタル
酸/水添テレフタル酸エチレングリコール=80/201
00モル組成のものを使用する以外は全て同様にして成形
体を得た。その結果を表3に示した。
表3より明らかな如く、水添テレフタル酸共重合ポリ
エステル使用の場合でも本発明組成による中空成形体
は、黄変度及びガスバリヤー性に著しい改良が認められ
た。
実施例7 比較例10 実施例1と同様にして変性共重合ポリエステル(C)
成分を得たあと(A)成分としてPET80重量部、(B)
成分としてポリメタキシリレンアジパミド10重量部、
(C)成分として上記変性共重合ポリエステル20重量
部、(D)成分として酢酸コバルトを(A)+(B)+
(C)合計量に対し、コバルトメタル換算で100ppmにな
る量を添加し、四者ドライブレンド後、真空乾燥器で12
0℃、16時間乾燥後、実施例1と同様にして1000mlの中
空容器を得た。比較例10として(D)成分を含まない組
成のものも同様にして中空成形体とした評価結果を表4
に示す。
表4より明白な如く成形前のドライブレンド法でも黄
変度およびガスバリヤー性の改良効果は著しい。
(発明の効果) 本発明による相容化剤(C)成分の添加により熱可塑
ポリエステル(A)成分とメタキシリレン基含有ポリア
ミド(B)成分との分散性が向上し、成形体の透明度が
向上するとともに、(C)成分の添加による黄変着色が
コバルト化合物(D成分)の添加により防止され着色が
防止された透明成形体を得ることを可能にする。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/00 - 49/80 C08G 67/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単層または多層からなる中空成形体におい
    て少くとも一層が、主たる繰返し単位がエチレンテレフ
    タレートである熱可塑性ポリエステル(A)に、メタキ
    シリレン基含有ポリアミド(B)と、脂肪族ジカルボン
    酸、シクロヘキサンジメタノール及び水添テレフタル酸
    より選ばれた少くとも1種以上を一成分とする共重合ポ
    リエステルに不飽和カルボン酸またはそれらの誘導体を
    グラフトした変性共重合ポリエステル(C)およびコバ
    ルト化合物(D)を全組成に対し金属コバルトとして10
    〜1000ppmを含有していることを特徴とする色調の改良
    されたポリエステル中空成形体。
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