JP2000344406A - シート部材の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならびにその搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置 - Google Patents

シート部材の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならびにその搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置

Info

Publication number
JP2000344406A
JP2000344406A JP15790499A JP15790499A JP2000344406A JP 2000344406 A JP2000344406 A JP 2000344406A JP 15790499 A JP15790499 A JP 15790499A JP 15790499 A JP15790499 A JP 15790499A JP 2000344406 A JP2000344406 A JP 2000344406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet member
movable contact
sheet
force
contact body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15790499A
Other languages
English (en)
Inventor
一幸 ▲神▼田
Kazuyuki Kanda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP15790499A priority Critical patent/JP2000344406A/ja
Publication of JP2000344406A publication Critical patent/JP2000344406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種製品の製造装置や検査装置等に使用され
る可撓性を有するシート部材の搬送方法およびそれを用
いた搬送装置に関し、搬送速度に拘わらず常に安定した
一定の速度で連続して搬送できるものを得ることを目的
とする。 【解決手段】 送出部21から順次送出される可撓性を
有するシート部材1を、シート部材1が載置されて搬送
される搬送台22に対して、たるませずに、かつ変形・
損傷を与えない力で押え部材23により押え込み、その
下流側に配した駆動部27で、上記シート部材1に、上
記押え部材23および搬送台22と上記シート部材1と
の間の動摩擦力による負荷荷重よりも大きい引っ張り力
を加えて、上記シート部材1を一定速度で引っ張って搬
送するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種製品の製造装
置や検査装置等に使用される可撓性を有するシート部材
の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならびにその
搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のシート部材の搬送方法およびそれ
を用いた搬送装置ならびにその搬送装置を用いた検査装
置について、図10の従来のシート部材の搬送装置を用
いた検査装置の概念図を用いて説明する。
【0003】同図において、1は、ロール状に巻かれた
長尺の可撓性を有するシート部材であり、送出部2に装
填されて連続して送出されると共に、搬送台3の上流側
に配設された搬送ローラ4および押えローラ5からなる
挟持部6により挟持されている。
【0004】そして、シート部材1は、搬送台3の下流
側においても、サーボモータ7に結合された駆動ローラ
8および押えローラ9からなる駆動部10に挟持されて
いる。
【0005】また、上記送出部2と搬送台3との間のシ
ート部材1の上には、ダンサー11が載せられており、
このダンサー11の重量が、搬送台3上のシート部材1
に所定の張力として加わり、シート部材1の搬送時の蛇
行を防止できるようになっている。
【0006】そして、12は、搬送台3の上方に配され
た表面検査用カメラであり、シート部材1の表面状態の
検査をしている。
【0007】最後に、検査済みのシート部材1は、巻き
取り部13で巻き取られるようになっている。
【0008】上記構成の検査装置におけるシート部材1
の搬送動作は、駆動部10のサーボモータ7を所定の速
度で回転させて駆動ローラ8を回転させ、駆動部10に
よる摩擦力をシート部材1に加えて、シート部材1を搬
送台3の下流側に搬送するものであり、表面検査用カメ
ラ12によるシート部材1の表面状態の検査は、その搬
送を止めること無く行われるようになっているものであ
った。
【0009】また、このシート部材1の搬送時に、シー
ト部材1の蛇行防止用に配されたダンサー11は、図1
0の矢印に示すように、所定の上下方向の距離の間を移
動するようになっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の装置は、ダンサー11の移動に伴う搬送台3上のシー
ト部材1の張力の変動、すなわちサーボモータ7に加わ
る負荷荷重の変動幅が大きく、サーボモータ7を使用し
ていてもシート部材1を一定の速度で搬送することが難
しく、表面検査用カメラ12による検査精度を向上させ
るためには、サーボモータ7に加わる付加荷重が、回転
速度の制御範囲内になるように、シート部材1の搬送速
度を遅くしてダンサー11の移動を緩やかにしなければ
ならず、検査効率を向上させることは難しかった。
【0011】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、可撓性を有するシート部材を搬送速度に
拘わらず常に安定した一定の速度で連続搬送できるシー
ト部材の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならび
にその搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、順次送出される被搬送部材である可撓性を
有するシート部材を、たるませずに、かつ変形・損傷を
与えない力で、上方および下方部材により所定の位置に
おいて押え込み、その下流側で、上記シート部材に、上
記上方および下方部材と上記シート部材との間の動摩擦
力による負荷荷重よりも大きい引っ張り力を加えて、上
記シート部材を一定速度で引っ張って搬送するものであ
る。
【0013】これにより、シート部材の搬送速度に拘わ
らず常に一定の大きさの力である上方および下方部材と
シート部材との間の動摩擦力を、シート部材の搬送時の
負荷荷重、すなわち張力として活用すると共に、この負
荷荷重よりも大きい一定の引っ張り力でシート部材を引
っ張るようにしたため、シート部材の搬送時の張力変動
を無くすことができ、シート部材を常に安定した一定速
度で連続搬送することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、順次送出される被搬送部材である可撓性を有するシ
ート部材を、たるませずに、かつ変形・損傷を与えない
力で、上方および下方部材により所定の位置において押
え込み、その下流側で、上記シート部材に、上記上方お
よび下方部材と上記シート部材との間の動摩擦力による
負荷荷重よりも大きい引っ張り力を加えて、上記シート
部材を一定速度で引っ張って搬送するシート部材の搬送
方法としたものであり、シート部材の搬送速度に拘わら
ず常に一定の大きさの力である上方および下方部材とシ
ート部材との間の動摩擦力を、シート部材の搬送時の負
荷荷重、すなわち張力として活用すると共に、上記負荷
荷重よりも大きい一定の引っ張り力でシート部材を引っ
張るようにしたため、シート部材の搬送時の張力変動を
無くすことができ、シート部材を常に安定した一定速度
で連続搬送することができるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上方および下方部材で、シート部材の
両側をそれぞれ均等な力で押え込むようにしたものであ
り、請求項1記載の発明による作用に加えて、シート部
材の搬送時の蛇行を容易に低減させることができるとい
う作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、上方および下方部材とシート
部材との間の動摩擦力による上記シート部材の負荷荷重
よりも大きい摩擦力が上記シート部材に加わるように、
所定の挟持力で駆動ローラと押えローラとよって上記シ
ート部材を挟み込み、上記負荷荷重と上記挟持力が加え
られた状態において安定した回転速度で回転するモータ
で上記駆動ローラを回転させることにより、シート部材
を一定速度で引っ張って搬送するようにしたものであ
り、簡単な方法および構成で、シート部材の負荷荷重よ
りも大きい一定の引っ張り力をシート部材に加えること
ができるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、搬送開始時に、シ
ート部材を搬送方向とは逆方向に引っ張って上記シート
部材のたるみやねじれ等をなくした後に、上記シート部
材を搬送方向に一定速度で引っ張って搬送するようにし
たものであり、あらかじめ、シート部材を、たるみやね
じれ等のない状態として搬送し始めるようにしたため、
搬送始動時において、所定の搬送速度に到達させるため
に必要な距離を戻すことができ、その始動時においても
シート部材の蛇行等の不具合が発生し難く、安定したシ
ート部材の搬送が可能となるという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、被搬送部材であ
る可撓性を有するシート部材を順次送出する送出部と、
上記送出部から連続して送出された上記シート部材が載
置される搬送台と、上記搬送台上の上記シート部材の所
定の位置を、たるませずに、かつ変形・損傷を与えない
力で、搬送台の上方から押え込む押え部材と、上記シー
ト部材が押え込まれた下流側に配され、上記搬送台およ
び上記押え部材と上記シート部材との間の動摩擦力によ
る負荷荷重よりも大きい一定の引っ張り力を上記シート
部材に加えて、上記シート部材を一定速度で引っ張る駆
動部からなるシート部材の搬送装置としたものであり、
搬送台の上のシート部材を押え部材によって所定の力で
押え込むと共に、その下流側に配した駆動部でシート部
材を一定速度で引っ張るという簡単な構成で、シート部
材の搬送時に発生する搬送台および押え部材とシート部
材との間の動摩擦力を、シート部材の負荷荷重、すなわ
ち張力として活用することができ、この動摩擦力は、シ
ート部材の搬送速度等に拘わらず常に一定の大きさの力
であるため、シート部材の張力変動を無くせてシート部
材を常に安定した一定速度で連続搬送することができる
と共に、押え部材の押え込み力によってシート部材の搬
送時の蛇行も低減させることができるシート部材の搬送
装置を容易に実現でき、当該装置を各種製造または検査
装置に組込むことにより、生産性を容易に向上させるこ
とができるという作用を有する。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、押え部材および搬送台とシート部材と
の間の動摩擦力による上記シート部材の負荷荷重よりも
大きい摩擦力が上記シート部材に加わるように、上記シ
ート部材を所定の挟持力で挟持する駆動ローラおよび押
えローラと、上記負荷荷重と上記挟持力が加えられた状
態において安定した回転速度で回転する上記駆動ローラ
を駆動させるためのモータとにより駆動部が構成され、
上記モータで上記駆動ローラを回転させることにより、
シート部材を一定速度で引っ張って搬送するようにした
ものであり、請求項5に記載の発明による作用に加え
て、シート部材の負荷荷重よりも大きい一定の引っ張り
力をシート部材に加えるための駆動部を、簡単な構成で
実現することができるため、簡素なシート部材の搬送装
置を得ることができるという作用を有する。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の発明において、モータが、サーボモータであ
るものであり、請求項5または6に記載の発明による作
用に加えて、所定の負荷荷重およびその少しの変動に対
しても安定した回転速度を得られるサーボモータを使用
してシート部材を搬送する構成としたため、シート部材
の表面状態等に起因する少しのシート部材の張力変動に
対しても、サーボモータの回転速度は変動し難いので、
更に安定した速度でシート部材を搬送できるものを得ら
れるという作用を有する。
【0021】請求項8に記載の発明は、請求項5〜7の
いずれか一つに記載の発明において、搬送台および押え
部材のシート部材への当接面が、滑らかな状態に加工さ
れているものであり、シート部材の表裏面に不要な傷等
を発生させること無く搬送台と押え部材との間でシート
部材を確実に押え込むことができると共に、シート部材
の搬送時には、搬送台および押え部材とシート部材との
間の動摩擦力の大きさも安定した一定の値にできるとい
う作用を有する。
【0022】請求項9に記載の発明は、請求項5〜8の
いずれか一つに記載の発明において、搬送台および押え
部材により、シート部材の両側をそれぞれ均等な力で押
え込むようにしたものであり、請求項5〜8のいずれか
一つに記載の発明による作用に加えて、シート部材の搬
送時の蛇行を容易に低減させることができるという作用
を有する。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項5〜9
のいずれか一つに記載の発明において、送出部と搬送台
との間に、シート部材を搬送方向とは逆に引っ張る逆転
駆動部を設け、始動時に、上記逆転駆動部を作動させて
搬送台上のシート部材を送出部側に所定距離引っ張るこ
とにより、搬送台上のシート部材の、たるみやねじれ等
を無くし、その後シート部材の搬送を始めるようにした
ものであり、逆転駆動部を作動させて、あらかじめ、シ
ート部材を、たるみやねじれ等のない状態として搬送し
始めるようにしたため、搬送始動時において、所定の搬
送速度に到達させるために必要な距離を戻すことがで
き、その始動時においてもシート部材の蛇行等の不具合
が発生し難く、安定したシート部材の搬送が可能となる
という作用を有する。
【0024】請求項11に記載の発明は、請求項5〜1
0のいずれか一つに記載のシート部材の搬送装置におい
て、外形が所定形状に加工された可撓性を有する絶縁フ
ィルムの裏面に形成された粘着剤層に、可動接点が所定
の配列状態で固着されて構成される可動接点体が、所定
ピッチで複数個、可撓性を有する光透過性の絶縁キャリ
アシートに貼り付けられた可動接点体連をシート部材と
して用いると共に、上記搬送装置の搬送台の少なくとも
上方または下方に監視カメラを配設し、上記監視カメラ
で上記可動接点体連の各々の可動接点体の位置ずれまた
は異物付着等を検出するようにした可動接点体連の検査
装置としたものであり、可動接点体連を、常に安定した
搬送速度で連続搬送することができるので、各々の可動
接点体の所定検査を高精度で行うことができる検査効率
のよい可動接点体連の検査装置を実現できるという作用
を有する。
【0025】請求項12に記載の発明は、請求項11記
載の発明において、監視カメラよりも下流側に、粘着テ
ープが装填された上下動可能な不良品排出部を設け、可
動接点体の不良品が確認された際に、上記不良品排出部
が下降して上記粘着テープに上記不良品を貼り付けさ
せ、その後上記不良品排出部を上昇させることにより、
上記可動接点体の不良品を上記絶縁キャリアシートから
剥がしとって排出するようにしたものであり、請求項1
1に記載の発明による作用に加えて、簡単な構成で不良
品を迅速かつ確実に排除することができるという作用を
有する。
【0026】請求項13に記載の発明は、請求項11ま
たは12に記載の発明において、各々の可動接点体に対
応する孔またはマークを絶縁キャリアシートに設けた可
動接点体連を用いると共に、上記孔またはマークを検出
する第一センサ、および可動接点体の特定の可動接点を
検出する第二センサを配設し、上記第一および第二セン
サからの検出結果が、共に有効な検出結果である場合
に、可動接点体の数量をカウントするようにしたもので
あり、安定した速度で蛇行なく搬送される可動接点体連
が、絶縁キャリアシートに良品の可動接点体のみが歯抜
け状態に装着されたものであっても、第一、第二センサ
の検出結果を組み合わせて確認することにより、その可
動接点体の数を精度よく確実にカウントすることができ
るという作用を有する。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図9を用いて説明する。
【0028】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0029】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態によるシート部材の搬送装置の概念図であり、
同図に示すように、ロール状に巻かれた長尺の可撓性を
有するシート部材1は、当該装置の送出部21に装填さ
れて連続して送出されている。
【0030】そして、送出部21から送出されたシート
部材1は、搬送台22の上に載置されると共に、上方か
ら押え部材23によって、たるませずに、かつ変形・損
傷を与えない所定の押圧力で搬送台22上に押え込まれ
ている。
【0031】この押え部材23によるシート部材1の押
え込み位置は、図2の上面図に示すように、シート部材
1の搬送方向に対して直交する両側の位置を均等な力で
押え込むようにしていると共に、押え部材23および搬
送台22のシート部材1との当接面は、滑らかな表面状
態になるような加工が施されている。
【0032】そして、その押え部材23が配された下流
側には、モータ24に結合された駆動ローラ25、およ
び上記駆動ローラ25にシート部材1を押し付ける押え
ローラ26とによって構成される駆動部27が配設さ
れ、シート部材1は、この駆動ローラ25と押えローラ
26との間に挟持されている。
【0033】そして、その挟持力は、駆動部27を作動
させてシート部材1を搬送する際に発生する押え部材2
3および搬送台22とシート部材1との間の動摩擦力に
よる負荷荷重、すなわち張力よりも大きい摩擦力が上記
シート部材1に加わるように設定されていると共に、モ
ータ24は、上記負荷荷重と上記挟持力が加えられた状
態においても安定した回転速度で回転するものとなって
いる。
【0034】なお、シート部材1の負荷荷重としては、
搬送始動時における押え部材23および搬送台22とシ
ート部材1との間の静摩擦力によるものが、最も大きい
値のものとなるため、この最大負荷荷重よりも大きい摩
擦力が上記シート部材1に加わるように、駆動部27の
駆動ローラ25と押えローラ26との挟持力を設定する
と共に、モータ24においても、上記最大負荷荷重と上
記挟持力が加えられた状態において安定した回転速度で
回転するものを選択するようにしても良い。
【0035】上記構成のシート部材1の搬送装置の動作
は、駆動部27のモータ24を回転させ、押えローラ2
6との間にシート部材1を所定の挟持力で挟み込んでい
る駆動ローラ25を回転させることにより、シート部材
1の負荷荷重よりも大きい摩擦力をシート部材1に加え
て搬送するものである。
【0036】この構成とすることにより、本装置におけ
る搬送時のシート部材1の負荷荷重つまり張力として
は、押え部材23および搬送台22とシート部材1との
間の動摩擦力を用いることができ、この動摩擦力の大き
さはシート部材1の搬送速度等に拘わらず常に一定の大
きさであると共に、押え部材23および搬送台22のシ
ート部材1との当接面は滑らかな表面状態に加工されて
いるために、シート部材1の表裏面に不要な傷等を発生
させること無く、常に一定の安定した負荷荷重がシート
部材1に加わるようにできるものである。
【0037】また、シート部材1は、その両側を押え部
材23によって均等な力で搬送台22に押え込まれてい
るために、搬送時の蛇行の発生も防止できるものであ
る。
【0038】なお、シート部材1の負荷荷重よりも大き
い引っ張り力を加えるための駆動部27において、駆動
ローラ25を回転させるモータ24として、サーボモー
タを使用すると、さらに安定したシート部材の搬送が可
能となる。
【0039】また、シート部材1を押え込む押え部材2
3の力の大きさやその押え込み位置等は、シート部材1
の材質・形状等によって適宜設定すればよく、さらに、
駆動部27の挟持力の設定、および駆動部27によるシ
ート部材1の引っ張り力の設定等も適宜設定すれば良
い。
【0040】さらに、本実施の形態によるシート部材の
搬送装置を各種製造装置および検査装置に組込むことに
より、簡単な構成で、搬送速度に拘わらずシート部材を
一定の速度で搬送しつつ所定作業を行うことができる効
率のよい装置を容易に得ることができるものである。
【0041】(実施の形態2)本実施の形態によるシー
ト部材の搬送装置は、図3の概念図に示すように、実施
の形態1によるものに対して、送出部21と搬送台22
との間に、シート部材1を搬送方向とは逆に引っ張る逆
転駆動部30を設けたものである。
【0042】この逆転駆動部30は、同図に示すよう
に、モータ31に結合された逆転駆動ローラ32および
押えローラ33とによって構成され、送出部21から送
出されたシート部材1は、逆転駆動ローラ32と押えロ
ーラ33との間に通されて搬送台22に送出されるよう
になっている。
【0043】そして、押えローラ33は、逆転駆動ロー
ラ32に対してシート部材1を挟持する方向または逆転
駆動ローラ32から離間する方向に移動可能になってお
り、シート部材1を搬送している間は、押えローラ33
は逆転駆動ローラ32から離間する方向に移動してお
り、押えローラ33と逆転駆動ローラ32の間に通され
たシート部材1に負荷を加えないようになっている。
【0044】そして、押えローラ33は、シート部材1
の搬送を開始する際に、逆転駆動ローラ32に対してシ
ート部材1を挟持する方向に移動して、所定の挟持力で
シート部材1を逆転駆動ローラ32との間に挟み込み、
その後モータ31が駆動されて逆転駆動ローラ32はシ
ート部材1の搬送方向とは逆の方向に回転し、シート部
材1を搬送方向とは逆の方向に所定距離引っ張って搬送
台22の上のシート部材1のたるみやねじれ等を無く
す。
【0045】続いて上記状態において、再び押えローラ
33が逆転駆動ローラ32から離間する方向に移動して
シート部材1の挟持を解除し、その後、実施の形態1に
説明した動作と同様にしてシート部材1を搬送するよう
になっているものである。
【0046】なお、逆転駆動ローラ32と押えローラ3
3とによりシート部材1を挟持する挟持力は、押え部材
23および搬送台22とシート部材1との間の静摩擦力
による最大負荷荷重よりも大きい摩擦力が上記シート部
材1に加わるように設定すればよい。
【0047】このように、本実施の形態によるシート部
材1の搬送装置においては、逆転駆動部30を作動させ
ることにより、あらかじめ搬送台22の上のシート部材
1を、たるみやねじれ等のない状態として搬送し始める
ようにしたため、搬送始動時において、所定の搬送速度
に到達させるために必要な距離を戻すことができ、その
始動時においてもシート部材1の蛇行等の不具合が発生
し難く、安定したシート部材1の搬送を実現できるもの
である。
【0048】(実施の形態3)図4は本発明の第3の実
施の形態によるシート部材の搬送装置を用いた可動接点
体連の検査装置の概念図であり、同図において、41
は、ロール状に巻かれた長尺の可撓性を有するシート部
材である可動接点体連で、当該装置の送出部42に装填
されている。
【0049】この可動接点体連41は、図5の外観斜視
図に示すように、外形が所定形状に加工された可撓性を
有する絶縁フィルム43の裏面に形成された粘着剤層4
3Aに、円形ドーム状の可動接点44が、所定の配列状
態で頂点部分を固着されることにより構成された可動接
点体45が、可撓性を有する光透過性の絶縁キャリアシ
ート46に、上記粘着剤層43Aによって所定ピッチで
複数個、貼り付けられて構成されているものである。
【0050】この絶縁キャリアシート46は、薄い材厚
のポリエチレンテレフタレート等の絶縁シートが一般に
使用され、可動接点体45の検査および可動接点体連4
1の輸送・保管等の際に、ガス等による可動接点44の
腐食や、絶縁フィルム43の裏面の粘着剤層43A等へ
の異物付着を防止するために、可動接点体45の裏面側
の全面を覆うように貼り付けられている。
【0051】そして、送出部42から連続して送出され
る可動接点体連41は、逆転駆動部47の押えローラ4
8とモータ49に結合された逆転駆動ローラ50との間
を通されており、この押えローラ48は、逆転駆動ロー
ラ50に対して可動接点体連41を挟持する方向または
逆転駆動ローラ50から離間する方向に移動可能になっ
ている。
【0052】また、逆転駆動ローラ50は、モータ49
の回転により、可動接点体連41の搬送方向とは逆方向
に回転するようになっている。
【0053】そして、この逆転駆動部47を介して、可
動接点体連41は、可動接点体45が貼り付けられてい
る面を上方に向くようにして搬送台51上に載置・搬送
されると共に、図6の上面図に示すように、可動接点体
連41の搬送方向に対して直交する位置の絶縁キャリア
シート46の両側部の位置を、均等な所定の力で押え部
材52によって搬送台51に押え込まれている。
【0054】そして、搬送台51の上方には、監視用の
第一ラインカメラ53が配され、絶縁キャリアシート4
6に対する可動接点体45の位置ずれ等を検査してい
る。
【0055】一方、搬送台51の中間部分に設けられた
貫通孔51Aの下方にも、監視用の第二ラインカメラ5
4が配されており、光透過性の絶縁キャリアシート46
を介して可動接点体45の接点部となる可動接点44の
下面側および絶縁フィルム43の粘着剤層43Aへの異
物付着等の有無を検査している。
【0056】そして、第一、第二ラインカメラ53、5
4が配された搬送台51の下流側の上方位置には、粘着
テープ55が装填された不良品排出部56が上下動可能
に配設されている。
【0057】さらに、その下流側には、サーボモータ5
7に結合された駆動ローラ58、および上記駆動ローラ
58に可動接点体連41を押し付ける押えローラ59と
によって構成される駆動部60が配設されており、この
駆動ローラ58と押えローラ59との間に可動接点体連
41は挟持されている。
【0058】すなわち、本検査装置の構成は、実施の形
態1および2に説明したシート部材の搬送装置に対し
て、外観検査部となる第一、第二ラインカメラ53、5
4および不良品排出部56を付加したものとなっている
ものである。
【0059】次に、上記構成の検査装置の動作について
説明するが、可動接点体連41の搬送動作については、
実施の形態1および2によるものと同じ動作であるた
め、簡単に説明することとする。
【0060】当該装置の可動接点体連41の搬送動作
は、駆動部60のサーボモータ57を回転させて駆動ロ
ーラ58を回転させることによって、駆動ローラ58と
押えローラ59との間に挟持された可動接点体連41
に、搬送方向への所定の摩擦力を加えて、可動接点体連
41を搬送するものである。
【0061】この搬送時には、可動接点体連41をたる
ませずに、かつ変形・損傷を与えない強さで押え込んで
いる押え部材52の押圧力によって、押え部材52およ
び搬送台51と可動接点体連41との間に動摩擦力が発
生し、この動摩擦力を可動接点体連41の付加荷重、す
なわち張力として用いると共に、この動摩擦力よりも大
きい駆動部60の摩擦力を加えて可動接点体連41を引
っ張って搬送していることは実施の形態1および2によ
るものの場合と同じである。
【0062】なお、上記可動接点体連41の搬送時また
は搬送始動時等における逆転駆動部47の動作について
は、実施の形態2によるものと同じであるため、説明を
省略する。
【0063】そして、この可動接点体連41の負荷荷重
として用いている動摩擦力の大きさは、搬送部材の材質
および押え部材52の押圧力の強さ等によって変わるも
のであり、以下に本可動接点体連41を用いてポリエチ
レンテレフタレート製の絶縁キャリアシート46を押え
部材52によって押え込んだ場合の実験を行い、その結
果を図7に示す。
【0064】同図に示すように、押え部材52の押圧力
を、両側を合わせて約400gf未満の弱いものとした
場合には、可動接点体連41にたるみが発生してその搬
送時に蛇行が発生し、それ以上の押圧力とすると上記蛇
行をなくすことができた。
【0065】一方、押え部材52の押圧力を約3,00
0gf以上の強いものとした場合においては、可動接点
体連41の搬送速度が一定にならず、その変動が発生す
ることが確認できた。
【0066】これは、今回の実験において、上記可動接
点体連41を搬送するための駆動部60の摩擦力を約
3,000gfになるように設定しており、上記押圧力
による可動接点体連41の付加荷重が、駆動部60の摩
擦力よりも大きくなり、駆動部60において可動接点体
連41のすべりが生じたためである。
【0067】なお、押え部材52による押圧力は、上記
の内容に加えて、可動接点体連41の絶縁キャリアシー
ト46に変形・損傷を与えない大きさとしなければなら
ない。
【0068】また、上記駆動部60の可動接点体連41
を挟持する挟持力においても、可動接点体連41の破
損、つまり可動接点44の変形等が発生しない力の範囲
内に設定しなければならず、その挟持力が小さいもので
あっても、駆動部60の駆動ローラ58または押えロー
ラ59の材質等を選択することにより、可動接点体連4
1に対する駆動部60の摩擦力を容易に大きく設定でき
る。
【0069】そして、同図に示すように、押え部材52
の押圧力を、両側を合わせて約400g〜約3,000
gの間に設定した場合は、可動接点体連41の蛇行の発
生もなく、しかも、その搬送速度の変動も非常に少なく
できる領域となる。
【0070】なお、可動接点体連41の付加荷重は、搬
送始動時の静摩擦力に起因するものが最大のものとなる
ため、駆動部60の摩擦力による可動接点体連41の引
っ張り力を、その最大付加荷重よりも大きくなるように
設定すると、搬送始動時を含めて可動接点体連41を安
定して一定の速度で搬送できるものを得ることができる
ことも実施の形態1および2の場合と同じである。
【0071】このように、本実施の形態による検査装置
は、実施の形態1および2によるシート部材の搬送装置
と同様に、可動接点体連41を蛇行なく、安定した一定
の速度で連続して搬送することができるものである。
【0072】次に、本装置における外観検査部となる第
一、第二ラインカメラ53、54の動作について説明す
ると、第一ラインカメラ53は、安定した一定速度で連
続搬送される可動接点体連41に対して、上方から可動
接点体45の画像を、第二ラインカメラ54は、絶縁キ
ャリアシート46を介して、各々の可動接点体45の可
動接点44、および可動接点体45の粘着剤層43Aの
画像を連続して取り込んでいる。
【0073】この第一、第二ラインカメラ53、54と
して配されているラインカメラは、リニアセンサとも呼
ばれ、一定の速度で動くものに対して画像を取り込む際
によく用いられ、その取り込み方式は、直線状の画像を
連続して取り込むことができる。
【0074】そして、当該装置において第一、第二ライ
ンカメラ53、54は、可動接点体連41の搬送方向に
対して直交する方向で、連続して画像を直線状に取り込
むように設定されており、取り込まれた画像は、順次制
御部(図示せず)に送られて、所定の処理をされること
によって対象物の画像が作成され、これをあらかじめ記
憶させている対象画像と比較することにより、絶縁キャ
リアシート46に対する可動接点体45の位置ずれ、お
よび可動接点体45の可動接点44の下面側および絶縁
フィルム43の粘着剤層43Aへの異物付着等の有無を
検査・判定するようになっている。
【0075】そして、当該装置は、上記に説明したよう
に可動接点体連41の搬送速度を一定に保つことができ
るものであるため、第一、第二ラインカメラ53、54
による画像の取り込み幅の変動が少なくできて、高精度
な検査対象物の全体画像を得ることができ、このために
所定の検査・判定の精度が高く、しかも、この精度を保
ちつつ可動接点体連41の搬送速度を速くして検査効率
を向上させることも容易にできるものである。
【0076】続いて不良品排出部56の動作について説
明すると、上記外観検査によって不良品と判定された可
動接点体45は、不良品排出部56の下方位置に搬送さ
れてそれをセンサ(図示せず)等で検出すると、不良品
排出部56が下降して不良品を粘着テープ55に貼り付
け、この状態を維持しつつ不良品排出部56が上昇する
ことによって、不良品を絶縁キャリアシート46から剥
がしとって排出する。
【0077】このように、本実施の形態による可動接点
体連41の検査装置は、高精度の外観検査を効率良く行
うことができると共に、不良品を容易に排出できるもの
である。
【0078】なお、上記には、搬送台51に第一、第二
ラインカメラ53、54を配設して所定の外観検査をす
るものを例として説明したが、第一、第二ラインカメラ
53、54の代わりに、連続して搬送されている対象物
に対して所定の検査画像を取り込むことができるものを
配しても同様の効果が得られ、さらに、その他の検査を
行うように構成しても良い。
【0079】(実施の形態4)本実施の形態は、実施の
形態3による可動接点体連の検査装置の下流側等に配設
される可動接点体の数量をカウントする計数部について
説明するものである。
【0080】図8は、この計数部61を備えた可動接点
体連の検査装置の概念図であり、本装置における計数部
61以外の部分は、実施の形態3によるものと同じであ
るため、その構成および動作についての説明は省略す
る。
【0081】そして、この計数部61は、同図に示すよ
うに、実施の形態1および2に説明したシート部材の搬
送装置の構造を使用したものとなっており、計数台62
の上に載置された可動接点体連63は、押え部材64で
所定の押圧力によって計数台62に押え込まれていると
共に、その下流側で可動接点体連63を挟持している駆
動部65を作動させることにより、可動接点体連63を
安定した一定の搬送速度で搬送できるものとなってい
る。
【0082】そして、この計数台62の上方には、光電
センサ66および近接センサ67が配設されている。
【0083】また、上記装置で搬送されている可動接点
体連63は、可動接点体45の構成等は実施の形態3に
よるものと同じであるが、図9の斜視図に示すように、
可動接点体45が貼り付けられている絶縁キャリアシー
ト68の幅方向の側部には、各々の可動接点体45に対
応する孔68Aが設けられている。
【0084】次に、この計数部61の動作について説明
すると、所定の外観検査を終え、その検査の折に発見さ
れた不良品が排出された可動接点体連63は、計数台6
2の上を搬送され、その搬送中に、光電センサ66は絶
縁キャリアシート68の孔68Aを、また近接センサ6
7は可動接点体45の特定の可動接点44を検出し、光
電センサ66と近接センサ67との検出結果が共に有効
なものである場合に、可動接点体45の数量がカウント
されるようになっている。
【0085】これは、絶縁キャリアシート68の孔68
Aの検出結果のみで数量をカウントすると、不良品の排
出数量を含めてしまうので、それを除くために近接セン
サ67による検出結果と組み合わせるようにしているも
のである。
【0086】そして、本計数部61においても、可動接
点体連63は、その両側を押え部材64によって均等な
力で押え込まれているため、可動接点体連63に一定の
張力が加わると共に、その搬送時の蛇行も防止できるも
のであるため、光電センサ66および近接センサ67に
よる精度の高い検出結果を容易に得ることができ、計数
ミスを少なくできるものである。
【0087】なお、絶縁キャリアシート68に孔68A
を設ける代わりに、所定のマーク等を配するようにして
も良い。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、可撓性を
有するシート部材を搬送速度に拘わらず常に安定した一
定の速度で連続して搬送できるシート部材の搬送方法お
よびそれを用いた搬送装置を簡単な構成で実現すること
ができ、この搬送装置を各種製造または検査装置に組込
むことにより、生産性の優れた装置を容易に実現できる
という有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるシート部材の
搬送装置の概念図
【図2】同シート部材を押え部材で押え込んだ状態を説
明する上面図
【図3】本発明の第2の実施の形態によるシート部材の
搬送装置の概念図
【図4】本発明の第3の実施の形態によるシート部材の
搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置の概念図
【図5】同装置で使用する可動接点体連の外観斜視図
【図6】同可動接点体連を押え部材で押え込んだ状態の
上面図
【図7】同押え込み部材による押圧力と可動接点体連の
搬送状態の関連を示す図
【図8】実施の形態4による可動接点体連の検査装置の
概念図
【図9】同装置で使用する可動接点体連の外観斜視図
【図10】従来のシート部材の搬送装置を用いた検査装
置の概念図
【符号の説明】
1 シート部材 21 送出部 22,51 搬送台 23,52,64 押え部材 24,31,49 モータ 25,58 駆動ローラ 26,33,48,59 押えローラ 27,60,65 駆動部 30,47 逆転駆動部 32,50 逆転駆動ローラ 41,63 可動接点体連 42 送出部 43 絶縁フィルム 43A 粘着剤層 44 可動接点 45 可動接点体 46,68 絶縁キャリアシート 51A 貫通孔 53 第一ラインカメラ 54 第二ラインカメラ 55 粘着テープ 56 不良品排出部 57 サーボモータ 61 計数部 62 計数台 66 光電センサ 67 近接センサ 68A 孔

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次送出される被搬送部材である可撓性
    を有するシート部材を、たるませずに、かつ変形・損傷
    を与えない力で、上方および下方部材により所定の位置
    において押え込み、その下流側で、上記シート部材に、
    上記上方および下方部材と上記シート部材との間の動摩
    擦力による負荷荷重よりも大きい引っ張り力を加えて、
    上記シート部材を一定速度で引っ張って搬送するシート
    部材の搬送方法。
  2. 【請求項2】 上方および下方部材で、シート部材の両
    側をそれぞれ均等な力で押え込むようにした請求項1記
    載のシート部材の搬送方法。
  3. 【請求項3】 上方および下方部材とシート部材との間
    の動摩擦力による上記シート部材の負荷荷重よりも大き
    い摩擦力が上記シート部材に加わるように、所定の挟持
    力で駆動ローラと押えローラとによって上記シート部材
    を挟み込み、上記負荷荷重と上記挟持力が加えられた状
    態において安定した回転速度で回転するモータで上記駆
    動ローラを回転させることにより、シート部材を一定速
    度で引っ張って搬送するようにした請求項1または2に
    記載のシート部材の搬送方法。
  4. 【請求項4】 搬送開始時に、シート部材を搬送方向と
    は逆方向に引っ張って上記シート部材のたるみやねじれ
    等をなくした後に、上記シート部材を搬送方向に一定速
    度で引っ張って搬送するようにした請求項1〜3のいず
    れか一つに記載のシート部材の搬送方法。
  5. 【請求項5】 被搬送部材である可撓性を有するシート
    部材を順次送出する送出部と、上記送出部から連続して
    送出された上記シート部材が載置される搬送台と、上記
    搬送台上の上記シート部材の所定の位置を、たるませず
    に、かつ変形・損傷を与えない力で、搬送台の上方から
    押え込む押え部材と、上記シート部材が押え込まれた下
    流側に配され、上記搬送台および上記押え部材と上記シ
    ート部材との間の動摩擦力による負荷荷重よりも大きい
    一定の引っ張り力を上記シート部材に加えて、上記シー
    ト部材を一定速度で引っ張る駆動部からなるシート部材
    の搬送装置。
  6. 【請求項6】 押え部材および搬送台とシート部材との
    間の動摩擦力による上記シート部材の負荷荷重よりも大
    きい摩擦力が上記シート部材に加わるように、上記シー
    ト部材を所定の挟持力で挟持する駆動ローラおよび押え
    ローラと、上記負荷荷重と上記挟持力が加えられた状態
    において安定した回転速度で回転する上記駆動ローラを
    駆動させるためのモータとにより駆動部が構成され、上
    記モータで上記駆動ローラを回転させることにより、シ
    ート部材を一定速度で引っ張って搬送するようにした請
    求項5に記載のシート部材の搬送装置。
  7. 【請求項7】 モータが、サーボモータである請求項5
    または6に記載のシート部材の搬送装置。
  8. 【請求項8】 搬送台および押え部材のシート部材への
    当接面が、滑らかな状態に加工されている請求項5〜7
    のいずれか一つに記載のシート部材の搬送装置。
  9. 【請求項9】 搬送台および押え部材により、シート部
    材の両側をそれぞれ均等な力で押え込むようにした請求
    項5〜8のいずれか一つに記載のシート部材の搬送装
    置。
  10. 【請求項10】 送出部と搬送台との間に、シート部材
    を搬送方向とは逆に引っ張る逆転駆動部を設け、始動時
    に、上記逆転駆動部を作動させて搬送台上のシート部材
    を送出部側に所定距離引っ張ることにより、搬送台上の
    シート部材の、たるみやねじれ等を無くし、その後シー
    ト部材の搬送を始めるようにした請求項5〜9のいずれ
    か一つに記載のシート部材の搬送装置。
  11. 【請求項11】 請求項5〜10のいずれか一つに記載
    のシート部材の搬送装置において、外形が所定形状に加
    工された可撓性を有する絶縁フィルムの裏面に形成され
    た粘着剤層に、可動接点が所定の配列状態で固着されて
    構成される可動接点体が、所定ピッチで複数個、可撓性
    を有する光透過性の絶縁キャリアシートに貼り付けられ
    た可動接点体連をシート部材として用いると共に、上記
    搬送装置の搬送台の少なくとも上方または下方に監視カ
    メラを配設し、上記監視カメラで上記可動接点体連の各
    々の可動接点体の位置ずれまたは異物付着等を検出する
    ようにした可動接点体連の検査装置。
  12. 【請求項12】 監視カメラよりも下流側に、粘着テー
    プが装填された上下動可能な不良品排出部を設け、可動
    接点体の不良品が確認された際に、上記不良品排出部が
    下降して上記粘着テープに上記不良品を貼り付けさせ、
    その後上記不良品排出部を上昇させることにより、上記
    可動接点体の不良品を上記絶縁キャリアシートから剥が
    しとって排出するようにした請求項11記載の可動接点
    体連の検査装置。
  13. 【請求項13】 各々の可動接点体に対応する孔または
    マークを絶縁キャリアシートに設けた可動接点体連を用
    いると共に、上記孔またはマークを検出する第一セン
    サ、および可動接点体の特定の可動接点を検出する第二
    センサを配設し、上記第一および第二センサからの検出
    結果が、共に有効な検出結果である場合に、可動接点体
    の数量をカウントするようにした請求項11または12
    に記載の可動接点体連の検査装置。
JP15790499A 1999-06-04 1999-06-04 シート部材の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならびにその搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置 Pending JP2000344406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15790499A JP2000344406A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 シート部材の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならびにその搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15790499A JP2000344406A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 シート部材の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならびにその搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000344406A true JP2000344406A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15659989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15790499A Pending JP2000344406A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 シート部材の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならびにその搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000344406A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338105A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Toray Eng Co Ltd ダンサーロール装置
JP2007301920A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Mimaki Engineering Co Ltd 印刷装置、搬送装置、及び印刷方法
CN103508239A (zh) * 2013-09-25 2014-01-15 江苏海大印染机械有限公司 一种新型拉幅定形机用喂布调节装置
JP7026297B2 (ja) 2016-06-03 2022-02-28 有限会社ヤスコーポレーション ロール状の被検査物の検査装置
KR20230019611A (ko) * 2021-08-02 2023-02-09 에스티에스 주식회사 금속 포일용 비전 검사 장치 및 그에 의한 검사 방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338105A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Toray Eng Co Ltd ダンサーロール装置
JP4489995B2 (ja) * 2001-05-16 2010-06-23 東レエンジニアリング株式会社 ダンサーロール装置
JP2007301920A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Mimaki Engineering Co Ltd 印刷装置、搬送装置、及び印刷方法
JP4726224B2 (ja) * 2006-05-15 2011-07-20 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷装置、搬送装置、及び印刷方法
CN103508239A (zh) * 2013-09-25 2014-01-15 江苏海大印染机械有限公司 一种新型拉幅定形机用喂布调节装置
JP7026297B2 (ja) 2016-06-03 2022-02-28 有限会社ヤスコーポレーション ロール状の被検査物の検査装置
KR20230019611A (ko) * 2021-08-02 2023-02-09 에스티에스 주식회사 금속 포일용 비전 검사 장치 및 그에 의한 검사 방법
KR102617146B1 (ko) * 2021-08-02 2023-12-27 에스티에스 주식회사 금속 포일용 비전 검사 장치 및 그에 의한 검사 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4364910B2 (ja) 搬送フィルムの搬送機構の制御方法
JP4255433B2 (ja) 枚葉体の貼合せ方法およびこれを用いた装置
JP2014165380A (ja) シート剥離装置および剥離方法
JP2007069946A (ja) 電子部品のテーピング装置
JP2000344406A (ja) シート部材の搬送方法およびそれを用いた搬送装置、ならびにその搬送装置を用いた可動接点体連の検査装置
JP2000128372A (ja) シート材の分離・搬送装置
JP2003175922A (ja) 自動ラベル貼付装置
JP2002362524A (ja) 自動ラベル貼付装置
JP2012035888A (ja) シート剥離装置および剥離方法ならびにシート貼付装置および貼付方法
JPH10101020A (ja) テーピングマシン
JP4249889B2 (ja) シールチェック装置
JPH06344467A (ja) シート状材料の貼合せ方法及びその装置
JPH0622200B2 (ja) 薄膜張付方法及びその実施装置
WO2018216096A1 (ja) 偏光板貼付装置および偏光板貼付方法
JP2005022676A (ja) ラベル貼付方法および装置
JP3184740U (ja) 押圧装置
JPH0924922A (ja) 粘着ラベル貼付け装置
JP3953371B2 (ja) ラベリング用搬送装置
JP5667833B2 (ja) シート貼付装置および貼付方法
JP2001063839A (ja) シート状基材の供給装置
JP6211841B2 (ja) シート貼付装置および貼付方法
JP3956174B2 (ja) 半導体パッケージ用チップ支持基板の製造法
JP6203009B2 (ja) シート貼付装置
JPH0580529A (ja) カバーフイルムの剥離装置
JP2015058936A (ja) シート供給装置および供給方法、ならびに、シート貼付装置および貼付方法