JP2000342379A - ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置 - Google Patents
ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置Info
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- B60N2/80—Head-rests
- B60N2/888—Head-rests with arrangements for protecting against abnormal g-forces, e.g. by displacement of the head-rest
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Abstract
起因するむち打ち事故を有効に抑制できるようにする。 【解決手段】 ヘッドレスト15は、常時はラチェット
機構17a,22で所定の回動位置に保持されている一
方、後突時に、慣性ウェイト29が後方に移動される
と、ロックレバー27によるスプリング30の係止が解
除されるので、スプリング30の蓄勢力で、ヘッドレス
ト15は強制的に前動作動されて、着座者Hの頭部hと
の間の隙間Tを埋めるようになる。
Description
部衝撃吸収装置に関する。
自動車用シート1は、シートクッションにシートバック
3が連結されると共に、ヘッドレスト4はシートバック
3のポール5で支持されて、着座者Hが頭部hをもたれ
掛けるためのものである。
7に示すように、シートバック3のポール5の左右位置
に一対のブラケット6が取付けられると共に、ヘッドレ
スト4の左右位置に一対のブラケット7が取付けられ
て、各位置のブラケット6,7がリンク部材8を介して
それぞれ連結されることにより、ヘッドレスト4が前後
移動可能に支持されるようにしたものがある(特開昭5
8−121913号公報参照)。
ラチェット9が形成され、ヘッドレスト側のブラケット
7にはラチェットレバー10が枢着されて、ラチェット
レバー10のラチェット9への係合により(図6(a)
参照)、ヘッドレスト4の前動操作Fを許容するととも
に後動操作Bを阻止するようになる。
リング11が張設されて、ヘッドレスト4の前動操作時
はラチェットレバー10を係合方向に付勢する一方、ヘ
ッドレスト4の最前端位置では(図6(b)参照)、ブ
ラケット6の前突起6aでラチェットレバー10が非係
合方向に揺動されたときに反転スプリング11が反転
し、ラチェットレバー10を非係合方向に付勢して、ラ
チェット無しによるヘッドレスト4の最前端位置から最
後端位置への後動操作を許容するようになる。
後動操作すると(図6(c)参照)、ブラケット6の後
突起6bでラチェットレバー10が係合方向に揺動され
たときに反転スプリング11が反転し、ラチェットレバ
ー10を係合方向に付勢して、ヘッドレスト4の最後端
位置から最前端位置へのラチェット有りによる前動操作
を許容するようになる。
自動車の運転中は着座者Hが頭部hを移動しやすくする
ために、ヘッドレスト4から頭部hを僅かに浮かしてい
ることが多く、このために、最前端位置であっても頭部
hとヘッドレスト4との間に隙間Tが生ずる。
(追突)されたような場合、上記隙間Tが有るがため
に、着座者Hの頭部hがヘッドレスト4に当たるまで急
激に後移動し、頭部hに衝撃を受けてむち打ち事故にな
りやすいという問題があった。
になされたもので、着座者の頭部とヘッドレストとの間
の隙間に起因するむち打ち事故を有効に抑制できるヘッ
ドレストの頭部衝撃吸収装置を提供することを目的とす
るものである。
に、本発明は、シートのシートバックのポールにリンク
部材を介してヘッドレストが前後移動可能に支持され、
上記ポールとヘッドレストとには、ヘッドレストの前動
操作を許容し後動操作を阻止するとともに、前端位置か
ら後端位置への後動操作を許容するラチェット機構が設
けられたものであって、後突を検出するセンサー部材が
ヘッドレストに設けられ、このセンサー部材による後突
の検出時に上記ヘッドレストを強制的に前動作動させる
前動作動部材が設けられていることを特徴とするヘッド
レストの頭部衝撃吸収装置を提供するものである。
ラチェット機構で所定の回動位置に保持されている一
方、後突時に、センサー部材で後突が検出されると、ヘ
ッドレストは前動作動部材で強制的に前動作動されるよ
うになり、ヘッドレストが前方に突出して、着座者の頭
部との間の隙間を埋めるようになる。
制的に前動作動させるスプリングが設けられ、後突時に
後方移動可能な慣性ウェイトが設けられ、この慣性ウェ
イトが下腕部に取付けられて前後方向に揺動可能なロッ
クレバーが設けられて、このロックレバーの前腕部で上
記スプリングを蓄勢状態で係止して、慣性ウェイトの後
方移動時に、ロックレバーの後回動でスプリングの係止
を解除させる構成であると、ヘッドレストは、常時はラ
チェット機構で所定の回動位置に保持されている一方、
後突時に、慣性ウェイトが後方に移動されると、ロック
レバーによるスプリングの係止が解除されるので、スプ
リングの蓄勢力でヘッドレストは強制的に前動作動され
るようになり、ヘッドレストが前方に突出して、着座者
の頭部との間の隙間を埋めるようになる。
ッドレストを前動させながら上動させる構成であると、
頭部の下部分よりも上部分を保持するので、着座者の頭
部の保護がより確実となる。
後突時に、通常の操作前端位置からさらに最前端作動す
るように支持されて、上記ラチェット機構は、ヘッドレ
ストの最前端作動時には、後動作動を阻止する構成であ
ると、最前端作動位置でもヘッドレストが後動作動しな
くなる。
を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成
・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。
ト1のヘッドレスト15は、合成樹脂製の箱状ケーシン
グ16の外面がパットで覆われ、このパットの外面にト
リム(表皮)が被せられて基本構成されている。
各ポール5の先端側は前方へ逆く字形状に折曲されて、
各先端部の外側には、左右一対のブラケット17A,1
7Bがそれぞれ固定され、各ブラケット17A,17B
は、前後方向に配列された3本のロッド18A,18
B,18Cでそれぞれ一体的に連結されている。
2における右側のブラケット17Bは、長方形状のブラ
ケットであるが、左側のブラケット17Aの上部には、
前方向きに逃げ勝手の円弧状ラチェット17aが形成さ
れる一方、前部には下向き凹段部17bが形成されると
共に、後部には上向き突起部17cが形成されている。
置で、前ロッド18Aと後ロッド18Cの各端部には、
前リンク19と後リンク20の下部がそれぞれ前後回動
自在に支持されると共に、この前後のリンク19,20
の上部は、上記ケーシング16の内側壁に段付きねじ2
1a,21bでそれぞれ取付けられている。この前後の
リンク19,20によって、ポール5に対してヘッドレ
スト15が前後移動可能に支持されるようになる。な
お、ブラケット17B側の前後のリンクの図示は省略し
ている。
20の回動半径よりも長く設定されていて、これによ
り、ヘッドレスト15は、前動されながら上動されるよ
うになる。また、前リンク19の上部には係止突起部1
9aが形成されると共に、側部にはスプリングフック部
19bが形成されている。
17aは、前リンク19の下部の回動支点を中心とする
半径に形成される共に、この前リンク19の上部の回動
支点である段付きねじ21aには、このラチェット17
aに係合するラチェットレバー22が支持されて、この
ラチェットレバー22のバネ掛け部22aと前リンク1
9のバネ掛け穴19cとの間に張設された反転バネ23
により、ラチェットレバー22が係合方向(下向き)に
付勢されると共に(図3(a)(b)参照)、このラチ
ェットレバー22の一定角度以上の上向き回動時に、反
転バネ23により、ラチェットレバー22が非係合方向
(上向き)に反転付勢されるようになる(図3(c)参
照)。このラチェットレバー22の上向き回動時は、バ
ネ掛け部22aが上記前リンク19の係止突起部19a
で係止されて、それ以上の上向き回動が阻止される。
17aにラチェットレバー22が係合することにより、
ヘッドレスト15の前動操作が許容されるとともに後動
操作が阻止されるようになる。
スト15の後端操作位置Bから通常の前端操作位置F1
までの範囲に加えて、最前端位置F2までの範囲に亘る
ように設定されている。
ケット26の下部が取付けられ、この補助ブラケット2
6の上部にはロックレバー27の上部がピン28で前後
揺動自在に支持されている。このロックレバー27の上
部には、ピン28よりも前位置にスプリング掛け凹部2
7aが形成されると共に、下部には、後突時に後方移動
可能な慣性ウェイト29が取付けられている。
時は上記ブラケット17Aの凹段部17bの上方に位置
して、ラチェットレバー22が当接したときに上向き回
動させるための反転部27bが形成されている。この反
転部27bは、後突時にロックレバー27が後揺動され
たときに、ラチェットレバー22が当接しないようブラ
ケット17Aの凹段部17b内に逃げ込むようになる。
が嵌装され、このスプリング30の後端部30aは後ロ
ッド18Cに掛け止められると共に、前端部30bは上
記ロックレバー27のスプリング掛け凹部27aに掛け
止められることにより、スプリング30が蓄勢されるよ
うになる。
7aに掛け止められている状態では、スプリング30の
前端部30bの反転方向がピン28とスプリング掛け部
27aとの接線上にあるため慣性ウェイト29を押さえ
て、ロックレバー27は図4(a)の状態に保持される
と共に、後突時に慣性ウェイト29とともにロックレバ
ー27が後揺動されたときに、スプリング掛け凹部27
aから前端部30bが外されるようになる。
たスプリング30の前端部30bは上記前リンク19の
スプリングフック部19bに当接して、スプリング30
の付勢力で前リンク19を強制的に前回動させるように
なる。
ば、常時は、前端部30bがロックレバー27のスプリ
ング掛け凹部27aに掛け止められてスプリング30が
蓄勢されると共に、スプリング30の前端部30bの反
転方向がピン28とスプリング掛け部27aとの接線上
にあるため慣性ウェイト29を押さえて、ロックレバー
27は図4(a)の状態に保持されている。
Bにあるヘッドレスト15を前動操作すると、反転バネ
23の付勢力でブラケット17Aのラチェット17aに
ラチェットレバー22が逃げ勝手で係合しながら前リン
ク19とともに前動し、前動途中でヘッドレスト15の
前動操作をやめると、ラチェットレバー22がラチェッ
ト17aに食い込み勝手で係合して、ヘッドレスト15
の後動操作が阻止されるようになる。
ト15を通常の操作前端位置まで前動操作すると、ラチ
ェットレバー22のバネ掛け部22aがロックレバー2
7の反転部27bに当接して、図3(c)のように、ラ
チェットレバー22が上向き回動されるようになり、こ
れによって反転バネ23でラチェットレバー22が非係
合方向(上向き)に反転付勢されるようになり、このラ
チェットレバー22の上向き回動は、バネ掛け部22a
が前リンク19の係止突起部19aで係止されることに
より阻止される。
で後動操作すると、ラチェットレバー22の先端がブラ
ケット17Aの突起部17cに当接して、図3(a)の
ように、ラチェットレバー22が下向き回動されるよう
になり、これによって反転バネ23でラチェットレバー
22が係合方向(下向き)に反転付勢されるようにな
る。
後動操作とによって、ヘッドレスト15の前後位置を任
意に調整することができる。
ト1に加わると、ロックレバー27は、図4(a)の保
持状態から、図4(b)のように、慣性ウェイト29と
ともに後揺動されるようになって、スプリング掛け凹部
27aからスプリング30の前端部30bが外されるよ
うになる。
たスプリング30の前端部30bは前リンク19のスプ
リングフック部19bに当接して、スプリング30の付
勢力で前リンク19を強制的に前回動させるようにな
り、ヘッドレスト15は強制的に前動作動されるように
なって、ヘッドレスト15が前方に突出して、着座者H
の頭部hとの間の隙間Tを埋めるようになる。
反転部27bがブラケット17Aの凹段部17b内に逃
げ込むようになり、ラチェットレバー22のバネ掛け部
22aが反転部27bに当接しないから、ラチェットレ
バー22が非係合方向(上向き)に反転付勢されなくな
るので、ラチェットレバー22がブラケット17Aのラ
チェット17aに食い込み勝手で係合したままとなっ
て、ヘッドレスト15の後動作動が阻止されるようにな
る。
ラチェット機構17a,22等で所定の回動位置に保持
されているが、後突時に、慣性ウェイト29が後方に移
動されると、ロックレバー27によるスプリング30の
係止が解除されるので、スプリング30の蓄勢力で強制
的に前動作動されるようになり、ヘッドレスト15が前
方に突出して、着座者Hの頭部hとの間の隙間を埋める
ようになるから、後突時に着座者Hの頭部hがヘッドレ
スト15に当たるまで急激に後移動するおそれがなくな
って、頭部に衝撃を受けにくくなり、むち打ち事故を有
効に抑制できるようになる。
レスト15を前動させながら上動させるようになるの
で、頭部hの下部分よりも上部分を保持するので、着座
者Hの頭部hの保護がより確実となる。
常の前端作動位置F1からさらに最前端作動位置F2に
最前端作動したときでも、ラチェットレバー22は、ブ
ラケット17Aのラチェット17aに食い込み勝手で係
合したままであり、ヘッドレスト15の後動作動を阻止
するので、着座者Hの頭部hがヘッドレスト15に当た
ったときに、ヘッドレスト15が後動作動してしまうお
それが無くなり、この点からも着座者の頭部の保護がよ
り確実となる。
た機械式の後突検出センサーであるから、電源や制御用
電子部品が不要であり、作動も確実に行えるが、電気式
の後突検出センサーを用いたものであっても良い。
明の、ヘッドレストは、後突時にセンサー部材で後突が
検出されると、前動作動部材で強制的に前動作動される
ようになり、ヘッドレストが前方に突出して、着座者の
頭部との間の隙間を埋めるようになるから、後突時に着
座者の頭部がヘッドレストに当たるまで急激に後移動す
るおそれがなくなって、頭部に衝撃を受けにくくなり、
むち打ち事故を有効に抑制できるようになる。
は、後突時に慣性ウェイトが後方に移動されると、ロッ
クレバーによるスプリングの係止が解除されるので、ス
プリングの蓄勢力でヘッドレストは強制的に前動作動さ
れるようになり、ヘッドレストが前方に突出して、着座
者の頭部との間の隙間を埋めるようになるから、後突時
に着座者の頭部がヘッドレストに当たるまで急激に後移
動するおそれがなくなって、頭部に衝撃を受けにくくな
り、むち打ち事故を有効に抑制できるようになる。ま
た、慣性ウェイトを用いた機械式の後突検出センサーで
あるから、電源や制御用電子部品が不要であり、作動も
確実に行える。
よりヘッドレストを前動させながら上動させるようにす
ると、頭部の下部分よりも上部分を保持するので、着座
者の頭部の保護がより確実となる。
ストの最前端作動時には、ラチェット機構でヘッドレス
トの後動作動を阻止するようにすると、最前端作動位置
でもヘッドレストが後動しないので、着座者の頭部の保
護がより確実となる。
面図、(b)は前端位置の側面図、(c)は最前端位置
でのラチェットレバー反転時の側面図である。
図、(b)は後突時の側面図である。
の作動状態を示す側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 シートのシートバックのポールにリンク
部材を介してヘッドレストが前後移動可能に支持され、
上記ポールとヘッドレストとには、ヘッドレストの前動
操作を許容し後動操作を阻止するとともに、前端位置か
ら後端位置への後動操作を許容するラチェット機構が設
けられたものであって、 後突を検出するセンサー部材がヘッドレストに設けら
れ、このセンサー部材による後突の検出時に上記ヘッド
レストを強制的に前動作動させる前動作動部材が設けら
れていることを特徴とするヘッドレストの頭部衝撃吸収
装置。 - 【請求項2】 上記ヘッドレストを強制的に前動作動さ
せるスプリングが設けられ、後突時に後方移動可能な慣
性ウェイトが設けられ、この慣性ウェイトが下腕部に取
付けられて前後方向に揺動可能なロックレバーが設けら
れて、このロックレバーの前腕部で上記スプリングを蓄
勢状態で係止して、慣性ウェイトの後方移動時に、ロッ
クレバーの後回動でスプリングの係止を解除させるよう
になっている請求項1に記載のヘッドレストの頭部衝撃
吸収装置。 - 【請求項3】 上記リンク部材は、ヘッドレストを前動
させながら上動させる構成である請求項1又は請求項2
に記載のヘッドレストの頭部衝撃吸収装置。 - 【請求項4】 上記ヘッドレストは、後突時に、通常の
操作前端位置からさらに最前端作動するように支持され
て、上記ラチェット機構は、ヘッドレストの最前端作動
時には、後動作動を阻止するようになっている請求項1
〜請求項3のいずれかに記載のヘッドレストの頭部衝撃
吸収装置。
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JP15396899A JP4230053B2 (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置 |
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JP15396899A JP4230053B2 (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置 |
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JP4230053B2 JP4230053B2 (ja) | 2009-02-25 |
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ID=15574019
Family Applications (1)
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JP15396899A Expired - Fee Related JP4230053B2 (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置 |
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