JP2003267108A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置

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JP2003267108A
JP2003267108A JP2002077594A JP2002077594A JP2003267108A JP 2003267108 A JP2003267108 A JP 2003267108A JP 2002077594 A JP2002077594 A JP 2002077594A JP 2002077594 A JP2002077594 A JP 2002077594A JP 2003267108 A JP2003267108 A JP 2003267108A
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seat device
impact force
coil spring
vehicle
upper half
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Hiroshi Naito
洋 内藤
Yukio Koyama
幸男 小山
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/888Head-rests with arrangements for protecting against abnormal g-forces, e.g. by displacement of the head-rest

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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被衝突時初期に乗員の背部がシート装置の背
もたれ部に移動する場合に、背もたれ部の上半部を前に
倒すことで、乗員頭部の後方への移動を拘束し、かつ加
速度の発生を防止し、頭部や頚部への衝撃を緩和してむ
ち打ちの発生を防止し、かつ、再利用が簡単に行える車
両用シート装置を提供する。 【解決手段】 背もたれ部4の下半部5に乗員の背面か
ら押圧されて受ける衝撃力を感知する衝撃力感知部材1
2を設ける一方、下半部5と上半部7との間に、通常使
用時ではコイルスプリング11cを圧縮した状態にある
が、車両が衝突されたとき、上記衝撃力感知部材12に
所定値以上の衝撃力が作用することによりコイルスプリ
ング11cの圧縮状態が開放され、該コイルスプリング
11cのばね反力により上半部7を車両前方に強制的に
倒して乗員頭部の後方移動を拘束するす可倒手段11を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が衝突された
とき、シート装置に着座する乗員の頭部後方移動を円滑
に拘束することで乗員の首部に対する衝撃を緩和する車
両用シート装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平10−287164
号公報(以下同公報に記載の発明を「第1従来装置」と
いう)および特開2000−1137号公報(以下同公
報に記載の発明を「第2従来装置」という)に示される
ように、車両が衝突されたとき、車両用シート装置に着
座する乗員の頭部の後方移動によるいわゆるむち打ち発
生を防止する発明が公知である。第1従来装置は、シー
ト装置の背もたれ部を下半部と、該下半部にヒンジを介
して前後方向に回動する上半部とからなる分割構造と
し、下半部に組み込まれたリンクアームと上半部に組み
込まれたアッパーフレームとをベルクランク型ブラケッ
トにより連結する。また、このリンクアーム下端には、
回転支点となる取付ボルトを介してサイドブラケットが
回動可能に設けられ、この取付ボルト近傍のサイドブラ
ケットに穿設した衝撃吸収溝と、リンクアームに設けた
連結ボルトを貫通させて設けることでフューズ機構を形
成する。第1従来装置は、被衝突時、乗員が背もたれ部
に向かって衝突するとき、フューズ機構の構成部材であ
る取付ボルトが衝撃吸収溝を拡開して塑性変形すること
でシートバックフレームの急激な後傾を防止すると共
に、ベルクランク型ブラケットを介してアッパーフレー
ムを前傾させることで乗員頭部をヘッドレストで支えて
むち打ち発生を低減するものである。
【0003】また、第2従来装置は、背もたれ部の上半
部を下半部に対して前傾するようにヒンジを介して結合
し、各半部の間にばね部材により常時上半部を下半部に
当接させて通常使用状態に維持する。下半部には、重り
に作用する慣性力を利用したロック機構が設けられ、正
常時にはこのロック機構により下半部と上半部とが一体
に固定されて乗員をサポートする。係る第2従来装置に
おいて、車両が後突されたとき、ロック機構を形成する
重りに慣性力が作用し、下半部に対する上半部の固定を
解除し、ばね部材のばね反力に抗して上半部を前傾する
ことで、乗員頭部および肩部をサポートし、むち打ちの
発生を回避するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来装置は、乗員上体の衝撃力を背もたれ部の下半部
に向かって作用させることにより、フューズ機構の衝撃
吸収機能とあいまって背もたれ部の上半部と一体にヘッ
ドレストを前傾するため、ヘッドレストで頭部や頸部を
支える効果はあるが、上半部およびヘッドレストを前傾
させる駆動力は、もっぱら乗員の上体に作用する衝撃力
だけであるので、それだけヘッドレストの前傾動作が遅
延する傾向があり、むち打ち対策には不十分となる問題
があった。また、上記第2従来装置では、被後突時、背
もたれ部の上半部を前傾させるとき、ばね部材のばね反
力が抵抗力となってしまい、それだけヘッドレストの前
傾作動が弱められて遅延し易くなるばかりでなく、ロッ
ク機構が解除されて上半部が下半部に対してフリーな状
態になっても、上記第1従来装置と同様に乗員の体重だ
けしか上半部に作用しないため、ヘッドレストの前傾動
作に遅延を来し、乗員頭部や頸部を支える力が弱くなる
問題あった。さらに、火薬等を使用して上半部を前傾さ
せる構造のものもあるが、火薬を使用するため、安全上
好ましくなく、しかもリセットして再使用する場合、簡
単にリセットして再利用するのが困難となる問題もあっ
た。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みて工夫された
ものであり、被衝突時初期に乗員の背部がシート装置の
背もたれ部に移動する場合に、背もたれ部の上半部を前
に倒すことで、乗員頭部の後方への移動を拘束し、かつ
加速度の発生を防止し、頭部や頚部への衝撃を緩和して
むち打ちの発生を防止し、かつ、再利用が簡単に行える
車両用シート装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の構成を有する。すなわち、請求項1
記載の発明に係る車両用シート装置は、上方にヘッドレ
ストを備えたシート装置の背もたれ部を、ヒンジを介し
て下半部と上半部とに分割し、上記シート装置に着座す
る乗員に衝突によって生じる所定値以上の衝撃力によ
り、上記上半部を上記下半部に対し上記ヒンジを中心に
上記車両前方向に屈曲するように倒す車両用シート装置
であって、上記下半部に上記乗員の背面から押圧されて
受ける衝撃力を感知する衝撃力感知部材を設ける一方、
上記下半部と上記上半部との間に、通常使用時ではコイ
ルスプリングを圧縮した状態にあるが、車両が衝突され
たとき、上記衝撃力感知部材に所定値以上の衝撃力が作
用することにより上記コイルスプリングの圧縮状態が開
放され、該コイルスプリングのばね反力により上記上半
部を車両前方に強制的に倒して乗員頭部の後方移動を拘
束するす可倒手段を設けたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の車両用シート装置に係り、上記可倒手段は、ケーシ
ング、および該ケーシング内を相対移動するロッドを有
し、上記コイルスプリングを該ロッドと上記ケーシング
との間に設け、さらに上記ケーシングと上記ロッドとの
間に上記コイルスプリングを圧縮したロック状態に保持
するロック機構を設けたことを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の車両用シート装置に係り、上記ロック機構は、上記
衝撃力感知部材を介して上記所定値以上の衝撃力が作用
したとき、上記ロック機構を上記ロック状態からアンロ
ック状態に作動することにより、上記ロッドが上記ケー
シングから伸張するのを許容されるように構成したこと
を特徴とする。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項2ま
たは3記載の車両用シート装置に係り、上記可倒手段
は、上記背もたれ部を、上記コイルスプリングのばね反
力に抗して車両後方に押圧することにより、上記ロック
機構を上記アンロック状態にした状態で元の状態に復帰
させた後、上記ロック状態にリセットして再利用が可能
となるように形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5に基づいて詳述する。図1は本実施の形態におけ
る車両用シート装置を背面から視た透視外観斜視図、図
2は図1の矢印IIにおける要部を分解して示した拡大
外観斜視図、図3は可倒手段の要部拡大外観斜視図、図
4はシート装置の作動を説明するシート装置の側面図、
図5はダミー人形による変位比較を示した実験グラフで
ある。図1に示されるように、本実施の形態に係るシー
ト装置1は、シートクッション部2に対して図示されな
いリクライニング機構を介してヒンジピン3の周りに傾
動可能な背もたれ部4を有する。背もたれ部4は、下半
部5と、下半部5に対してヒンジ部6を介して車両前方
に倒れるように取り付けた上半部7とに分割して形成さ
れる。下半部5にはフレーム状の鉄製のパイプ材よりな
る下部フレーム8が、また上半部7には同様にフレーム
状の上部フレーム9が設けられる。下半部5と上半部7
には、シートクッション部2と同様に図示されないスプ
リングと、このスプリングに支持されたウレタン製等で
なるクッション部材が内装される。上部フレーム9の頂
部に、高さを調整可能に形成されたヘッドレスト10が
設けられ、上半部7として上部フレーム9と一体にヒン
ジ部6の周りに前傾する。
【0011】一方、上部フレーム9の下部バー9aは、
その両端をヒンジ部6に一致するように取り付けられ、
その央部は該両端、すなわちヒンジ部6を回動中心とし
て回転トルクを生じさせるように折り曲げられ、オフセ
ットが形成される。上部フレーム9の下部バー9aと下
部フレーム8の下部バー8aとの間に、可倒手段11が
取り付けられる。また、下半部5央部のクッション体
(図示されない)背面には、シートクッション部2に着
座する乗員の背部から押圧されて被衝突時の衝撃力を感
知して、可倒手段11に伝達する衝撃力感知部材12
(後で詳述する)の一構成要素としての、例えば合成樹
脂材等で形成した押圧プレート12aが配置される。
【0012】次に、図2において、可倒手段11とその
周辺構成を説明する。13は可倒手段11を覆うカバー
で、上方はその左フレーム13aを下部フレーム8の左
縦部8bに結合し、右フランジ13bを上部バー8cと
下部バー8aとの間に配した上下バー8dに結合するこ
とで、また下方は下部バー8aに結合することで下部フ
レーム8に固定される。可倒手段11は筒状のケーシン
グ11aと、下方をケーシング11a内で移動できるよ
うに支持したロッド11bと、ロッド11bとケーシン
グ11aとの間に設けたコイルスプリング11cとを備
える。ケーシング11aの下端には、ピンボルト11d
を介してカバー13に軸支されるボルト孔11jが設け
られ、これにより可倒手段11の下方はカバー13に支
えられる。またロッド11bの上端に設けた一対の取付
片11eには、上部フレーム9の下部バー9aに溶接で
固定したブラケット11fにピンボルト11gを介して
軸支されるボルト孔11kが設けられ、これにより可倒
手段11の上方が上部フレーム9の下部バー9aに支え
られる。なお、11hはワッシャ、11iは各ピンボル
ト11d、11gを位置決め固定するためのスプリング
ピンである。
【0013】衝撃力感知部材12は、押圧プレート12
aと、押圧プレート12aに左右一対のクランプ部12
bにより結合して横方向に蛇行して延びるリンク12c
と、リンク12c自由端に設けた衝合板部12dとから
なる。リンク12cの略中間には、ピンボルト12eを
介してカバー13に固着した一対のブラケット12fに
軸支されるボルト孔12gが穿設され、これによりリン
ク12cがカバー13に対して若干の回動が許容され
る。なお、12hはワッシャ、12iはスプリングピン
である。
【0014】図3において、ロック機構14を説明す
る。ロック機構14はケーシング11aに固着したブラ
ケット14bに略水平面内で回動するようにピン14c
軸支した略S字形状のリンク14aを有し、常時ブラケ
ット14bとリンク14aとの間に設けた図示されない
復帰ばねにより、リンク14aの先端をケーシング11
aに穿った透孔14dと、ロッド11bに穿った係止孔
14eとに係合するように形成される。図3に示した状
態は、コイルスプリング11cを最も縮めた状態にあ
り、これにより可倒手段11が背もたれ部4にセットさ
れたときの正常な通常使用状態となる。したがって、リ
ンク14aの被衝合板部14fは、衝撃力感知部材12
側のリンク12cの衝合板部12dと所定の間隙を存し
ており、所定値以上の衝撃力が作用したとき、衝合板部
12dが被衝合板部14fによって突き当たり、上記復
帰ばねのばね反力に抗して強制的に半時計方向に回動さ
れることでリンク14aが係止孔14eおよび透孔14
dから解脱してコイルスプリング11cのばね反力でロ
ッド11bが上方に伸張する。そして、前記復帰ばねに
より、リンク14aの先端をケーシング11aに穿った
透孔14dと、ロッド11bの係止孔14eより鉛直下
方に穿った図示されない係止孔とに係合するようにし
て、ロッド11bを伸張状態に保持する。
【0015】こうして、図1に示されるように、可倒手
段11、衝撃力感知部材12,カバー13およびロック
機構14はそれぞれ背もたれ部4の下半部5に組み込ま
れると、可倒手段11の上方は上部フレーム9の下部バ
ー9aに軸支され、可倒手段11の下方はカバー11を
介して下部フレーム8に軸支されることとなる。
【0016】本実施の形態に係るシート装置1によれ
ば、通常使用状態ではヒンジピン3の周りに背もたれ部
4をリクライニング調整して使用でき、これに応じて可
倒手段11、衝撃力感知部材12,カバー13およびロ
ック機構14の各要素は、背もたれ部4と一体になって
傾動する。図4に示されるように、車両が被衝突された
場合には、その初期において乗員の背中は背もたれ部4
に向かって移動し、乗員の背部から押圧プレート12a
に衝撃力が作用する。この衝撃力が所定値以上の衝撃力
であると、リンク12cはピンボルト12eを中心にし
て回動して、衝合板部12dがロック機構14の被衝合
板部14fに衝合し、リンク14aは透孔14dおよび
係止孔14eから抜け出す。そのため、コイルスプリン
グ11cのばね反力によりロッド11bが、瞬間的に上
方に伸張し、てこの機能により上部フレーム9の下部バ
ー9aをヒンジ部6を中心にして上方に回動させ、上半
部7と一体にヘッドレスト10が点線で示す状態から実
線で示す位置に前傾する。このため、後方に移動しよう
とする乗員の頭部がヘッドレスト10で支えられ、しか
も身体の浮き上がりを阻止するように肩部から肩胛骨辺
りの上半身を上から包み込むように支える。
【0017】本出願人は、ダミー人形を試作したシート
装置と、従来シート装置とに搭載して振り子試験装置で
比較実験を行ない、ダミー人形の頭部および胸部の変位
を測定した結果、図5に示すグラフを得た。これによれ
ば、頭部および胸部の変位量は共に低減していることが
判明した。また、頭部および胸部に作用する加速度も共
に大幅に低減する効果のあることが判明した。このよう
に、本実施の形態によれば、被衝突時初期において前方
に移動していた頭部を上半部7を前方に回動すること
で、ヘッドレストだけでなく、首全体をサポートするこ
とが可能となり、このため良好に乗員の頭部の後方移動
を拘束するだけでなく、被衝突後の頭部移動が少ないう
ちに、頭部、胸部を拘束するため、加速度の低減に有利
となり、むち打ちの発生を効果的に回避できる効果を有
する。また、本実施の形態によれば、被衝突初期におい
て上半部7の前傾作動を阻止するような力は作用せず、
もっぱらコイルスプリング11cのばね力をだけがその
まま上半部7に作用するため、ヘッドレスト10ないし
は上半部7の前傾動作を遅延することなく円滑に行わせ
ることができる。また、火薬等を使用した構造ではない
ので、再利用も簡単に行え、さらに構造が簡素でコスト
安価に製造できる効果もある。
【0018】以上、本発明の一実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成は本実施の形態に限られ
るものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上記実施
の形態では、衝撃力感知部材12のリンク12cをカバ
ー13に軸支した構造であったが、図6に示されるよう
にケーシング11aに直接に取り付けたフラケット12
f'にピン12e'を介して設けた構造にすることもでき
る。これによれば、カバー13を省略できるので、部品
点数および重量を低減できる効果がある。また、上記実
施の形態では、ロッド11bの係止孔14eは一個設け
た場合であったが、複数個設けることで、上半部7の傾
斜角度を調整し、好みに応じた着座姿勢を選ぶことがで
きる。また、上記実施の形態では、衝撃力感知部材12
を使用してロック機構14を作動する構造にしたが、適
宜のセンサを使用し、このセンサが所定値以上の衝撃力
を検知したとき、この検知した電気信号に基づいてロッ
ク機構14を電磁弁等の電磁的作動手段により作動する
電気回路機構で構成することもでき、これにより構造を
一層シンプルに形成できる。また、前記センサの使用に
より、前面衝突により発生する2次衝突におけるむち打
ちを低減する機構とすることも可能である。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明に係る車両用シート装置
によれば、背もたれ部の下半部に乗員の背面から押圧さ
れて受ける衝撃力を感知する衝撃力感知部材を設ける一
方、上記下半部と背もたれ部の上半部との間に、通常使
用時ではコイルスプリングを圧縮した状態にあるが、車
両が衝突されたとき、上記衝撃力感知部材に所定値以上
の衝撃力が作用することにより上記コイルスプリングの
圧縮状態が開放され、該コイルスプリングのばね反力に
より上記上半部を車両前方に強制的に倒して乗員頭部の
後方移動を拘束するす可倒手段を設けた構成にしたた
め、上半部をコイルスプリングのばね反力で円滑かつ安
定的に前傾して頭部および胸部を支えることができ、む
ち打ちを低減するに有利となり、また頭部移動が少ない
うちに頭部および胸部を拘束でき、その結果頭部に作用
する加速度も低減できるといった効果を奏する。また、
請求項2記載の発明は、上記可倒手段を、ケーシング、
および該ケーシング内を相対移動するロッドで形成し、
上記コイルスプリングを該ロッドと上記ケーシングとの
間に設け、さらに上記ケーシングと上記ロッドとの間に
上記コイルスプリングを圧縮したロック状態に保持する
ロック機構を設けた構成であるため、可倒手段のコイル
スプリングに対するばね反力のコントロールをロック機
構を使用することで確実かつ簡単に行える効果を奏す
る。また、請求項3記載の発明は、上記ロック機構は、
上記衝撃力感知部材を介して上記所定値以上の衝撃力が
作用したとき、上記ロック機構を上記ロック状態からア
ンロック状態に作動することにより、上記ロッドが上記
ケーシングから伸張するのを許容される構成を有するの
で、衝撃力が所定値以下の場合にはロック機構は作動し
ないため、誤作動を回避できる効果を奏する。また、請
求項4記載の発明は、上記可倒手段は、上記背もたれ部
を、上記コイルスプリングのばね反力に抗して車両後方
に押圧することにより、上記ロック機構を上記アンロッ
ク状態にした状態で元の状態に復帰させた後、上記ロッ
ク状態にリセットして再利用が可能となるように形成し
た構成にしているので、火薬を使用したタイプのものと
異なり、リセットを簡単に行え、それだけ維持費を安価
にできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における車両用シート装
置を背面から視た透視外観斜視図である。
【図2】 図1の矢印IIにおける要部を分解して示し
た拡大外観斜視図である。
【図3】 可倒手段の要部拡大外観斜視図である。
【図4】 シート装置の作動を説明するシート装置の側
面図である。
【図5】 ダミー人形による変位比較を示した実験グラ
フである。
【図6】 実施の形態の変形例における部分拡大外観斜
視図である。
【符号の説明】
1…車両用シート装置、4…背もたれ部、5…下半部、
7…上半部、8…下部フレーム、9…上部フレーム、1
0…ヘッドレスト、11…可倒手段、11a…ケーシン
グ、11b…ロッド、11c…コイルスプリング、12
…衝撃力感知部材、13…カバー、14…ロック機構、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B084 DA01 EB05 EC01 EC04 GA02 3B087 CD05 DE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方にヘッドレストを備えたシート装置
    の背もたれ部を、ヒンジを介して下半部と上半部とに分
    割し、上記シート装置に着座する乗員に衝突によって生
    じる所定値以上の衝撃力により、上記上半部を上記下半
    部に対し上記ヒンジを中心に上記車両前方向に屈曲する
    ように倒す車両用シート装置であって、上記下半部に上
    記乗員の背面から押圧されて受ける衝撃力を感知する衝
    撃力感知部材を設ける一方、上記下半部と上記上半部と
    の間に、通常使用時ではコイルスプリングを圧縮した状
    態にあるが、車両が衝突されたとき、上記衝撃力感知部
    材に所定値以上の衝撃力が作用することにより上記コイ
    ルスプリングの圧縮状態が開放され、該コイルスプリン
    グのばね反力により上記上半部を車両前方に強制的に倒
    して乗員頭部の後方移動を拘束するす可倒手段を設けた
    ことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 【請求項2】 上記可倒手段は、ケーシング、および該
    ケーシング内を相対移動するロッドを有し、上記コイル
    スプリングを該ロッドと上記ケーシングとの間に設け、
    さらに上記ケーシングと上記ロッドとの間に上記コイル
    スプリングを圧縮したロック状態に保持するロック機構
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用シート
    装置。
  3. 【請求項3】 上記ロック機構は、上記衝撃力感知部材
    を介して上記所定値以上の衝撃力が作用したとき、上記
    ロック機構を上記ロック状態からアンロック状態に作動
    することにより、上記ロッドが上記ケーシングから伸張
    するのを許容されるように構成したことを特徴とする請
    求項2記載の車両用シート装置。
  4. 【請求項4】 上記可倒手段は、上記背もたれ部を、上
    記コイルスプリングのばね反力に抗して車両後方に押圧
    することにより、上記ロック機構を上記アンロック状態
    にした状態で元の状態に復帰させた後、上記ロック状態
    にリセットして再利用が可能となるように形成したこと
    を特徴とする請求項2または3記載の車両用シート装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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