JP2003080985A - 自動車用シート装置 - Google Patents

自動車用シート装置

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JP2003080985A
JP2003080985A JP2001306478A JP2001306478A JP2003080985A JP 2003080985 A JP2003080985 A JP 2003080985A JP 2001306478 A JP2001306478 A JP 2001306478A JP 2001306478 A JP2001306478 A JP 2001306478A JP 2003080985 A JP2003080985 A JP 2003080985A
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frame
seat back
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gas actuator
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JP2001306478A
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Ko Masuda
耕 増田
Takeshi Ito
猛 伊東
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/806Head-rests movable or adjustable
    • B60N2/838Tiltable
    • B60N2/853Tiltable characterised by their adjusting mechanisms, e.g. electric motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/888Head-rests with arrangements for protecting against abnormal g-forces, e.g. by displacement of the head-rest

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の身体的条件やシートバックフレームの
構造等にかかわらずムチ打ち障害の低減効果が確実かつ
十分に発揮されるとともに、装置のコンパクト化が図ら
れる自動車用シート装置を提供する。 【解決手段】 加速度センサ61が所定以上の加速度を
検知すると、ガスアクチュエータ30が作動してヘッド
レスト2を前傾させる。ヘッドレスト2の前傾を乗員M
の荷重を受けることによらず加速度を検知して行わせる
ので、乗員Mの身体的条件や車両の走行条件、あるいは
シートバックフレーム10の構造にかかわらず、ヘッド
レスト2を確実かつ十分に前傾させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドレストを備
えた自動車用シート装置に係り、特に、追突を受けた時
などに乗員が受けるムチ打ち障害を低減させる構造を備
えた自動車用シート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車が追突を受けた時などに乗員のム
チ打ち障害を防止するものとして、シートバッグの上方
にヘッドレストが設けられている。追突時の衝撃は、シ
ート全体の前方への加速と乗員の後方への慣性を生じさ
せ、これによってシートバックは後方に傾斜するととも
に乗員の上体が斜め上・後方に浮き上がる。このため、
ヘッドレストが固定的に設けられていると乗員の頭部が
ヘッドレストの上方にずれ、頸部に大きな負荷が作用し
てムチ打ち障害を確実に防止することは困難となる。
【0003】そこで、このような問題を克服するものと
して、追突時にヘッドレストが能動的に前傾するように
した構造が、例えば特開2000−118280号等に
開示されている。同公報に記載の自動車用シートは、ヘ
ッドレストを、シートバックフレームに前後方向に回動
可能に取り付けたヘッドレスト支持フレームに支持し、
ヘッドレスト支持フレームの下部に、乗員の背中の押圧
を受ける受圧部材を固定している。そして、追突時に乗
員の荷重がシートバックにかかると受圧部材がその荷重
を受けてヘッドレスト支持フレームが前方に回動し、こ
れに追従してヘッドレストが前傾することにより、乗員
の頭部を後から支持してムチ打ち障害を確実に防止する
ことができるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構造で
は、例えば乗員の体重が軽かったり車速が遅かったりと
いったように、乗員の身体的条件や車両の走行条件等が
適合しないと、ヘッドレストの前傾量が不足して十分な
効果が発揮されない場合があった。また、シートバック
フレームを構成する左右一対の下部枠板間に受圧部材を
配置する構成であるから、下部枠板間が狭かったり、あ
るいは乗員の背中の近くに下部枠板が配置されている
と、下部枠板にかかる乗員の荷重の割合が増し、受圧部
材に十分な荷重が伝わらず、結果としてヘッドレストの
前傾量が不足して十分な効果が発揮されない場合があっ
た。さらに、受圧部材を設ける構成では、重量の増大な
らびに大型化を招くといった欠点があった。
【0005】よって本発明は、乗員の身体的条件や車両
の走行条件、あるいはシートバックフレームの構造等に
かかわらず、ムチ打ち障害の低減効果が確実かつ十分に
発揮されるとともに、装置のコンパクト化が図られる自
動車用シート装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、シートバックフレームを備えたシ
ートバックと、シートバックフレームに傾動軸を介して
前後方向に傾動可能に支持されたヘッドレストフレーム
と、このヘッドレストフレームにおける傾動軸の上側に
支持されたヘッドレストと、シートバックフレームに取
り付けられ、瞬間的な気体の発生によって作動し、その
作動時にヘッドレストが前傾する方向にヘッドレストフ
レームを傾動させるガスアクチュエータと、車両の前後
方向の加速度を検知する加速度センサとを備え、加速度
センサが所定以上の加速度を検知した際に、ガスアクチ
ュエータが作動することを特徴としている。
【0007】本発明によれば、自動車が追突を受けるな
どして前方への衝撃的な加速度が加速度センサによって
検知されると、ガスアクチュエータが作動し、ヘッドレ
ストフレームとともにヘッドレストが前傾する。乗員は
前傾するヘッドレストに頭部を支持され、ムチ打ち障害
の低減が図られる。ヘッドレストの前傾を、乗員の荷重
を受けることによらず加速度を検知して行わせるので、
乗員の身体的条件や車両の走行条件、あるいはシートバ
ックフレームの構造にかかわらず、ヘッドレストを確実
かつ十分に前傾させることができる。その結果、ムチ打
ち障害を効果的に低減させることができる。また、ガス
アクチュエータは小型のもので十分使用することができ
るので、装置のコンパクト化が図られる。
【0008】本発明では、ガスアクチュエータの作動状
態を保持してヘッドレストの前傾状態を保持する保持手
段を有することを好ましい形態としている。この形態を
採用することにより、ガスアクチュエータが作動した後
もヘッドレストの前傾状態が保持されるので、乗員の頭
部をヘッドレストが支持してムチ打ち障害を防ぐ状態が
引き続き保持される。
【0009】また、本発明では、ヘッドレストフレーム
とガスアクチュエータとの間に、ヘッドレストを介して
ヘッドレストフレームを前傾させる荷重が該ヘッドレス
トフレームに入力された際にヘッドレストフレームの前
傾を許容し、かつガスアクチュエータの作動を防止する
緩衝機構が設けられていることを好ましい形態としてい
る。この形態によれば、何らかの理由によりヘッドレス
トに対して前傾荷重が入力されても、その荷重は緩衝機
構によって緩衝されてガスアクチュエータに伝わらな
い。すなわち、ヘッドレストを前傾させるとガスアクチ
ュエータが作動状態となる逆作用は生じず、よってガス
アクチュエータの誤作動が防止される。この形態の場
合、ヘッドレストフレームを通常位置に付勢する付勢部
材が設けられていると、より好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明の一実施形態を説明する。図1は一実施形態に係る自
動車用シート装置が適用されたシートバック1および乗
員Mを示しており、図中符号2はヘッドレストである。
図2はシートバック1の内部構造を示しており、シート
バック1は、シートバックフレーム10と図1で示すク
ッション20とを備えている。
【0011】図2を参照しながらシートバック1の内部
構造を説明していく。シートバックフレーム10は略逆
U字状をなしており、左右一対(図2では片側のみを示
している)の板金製のサイドフレーム11の上端間に、
パイプ材からなるU字状のアッパーフレーム12が両端
を下方に向けた状態で架け渡されて溶接されたものであ
る。シートバックフレーム10は、各サイドフレーム1
1の下端に配されたリクライニング装置を介してシート
クッション(いずれも図示せず)に傾動可能に取り付け
られる。
【0012】シートバックフレーム10のアッパーフレ
ーム12には、U字状のヘッドレストフレーム13が傾
動軸14を介して前後方向に傾動可能に支持されてい
る。このヘッドレストフレーム13は、両端を下方に向
けて、アッパーフレーム12の内側に収容される状態に
配置されている。傾動軸14は、ヘッドレストフレーム
13の上下方向に延びる左右の縦パイプ部13aの上部
に通されている。ヘッドレストフレーム13の左右方向
に延びる横パイプ部13bには、左右一対(図2では片
側のみを示している)の円筒状のヘッドレストホルダ1
5が溶接されており、これらヘッドレストホルダ15
に、ヘッドレスト2のステー2aが、着脱可能、かつ任
意位置で固定可能に挿入されている。したがって、ヘッ
ドレスト2はヘッドレストフレーム13と一体に前後方
向に傾動可能となっている。
【0013】また、ヘッドレストフレーム13における
一方の縦パイプ部13aの下部・前側には、縦パイプ部
13aと平行に延びる長孔16aが形成されたブラケッ
ト16が溶接されている。図1に示すように、ヘッドレ
ストフレーム13は、シートバック1が通常の使用角度
において縦パイプ部13aがやや後傾する状態に設定さ
れている。
【0014】上記ブラケット16が配された側のサイド
フレーム11の内側には、ガスアクチュエータ30がボ
ルト31によって固定されている。このガスアクチュエ
ータ30は、図3に示すように、シリンダ部40と、シ
リンダ部40の一端に連設されたロック部50とを備
え、これらがカバー32によって一体化されてなるもの
である。カバー32は内側にナット33が溶接されたブ
ラケット部34を有し、このブラケット部34が、ナッ
ト33にねじ込まれるボルト31によってサイドフレー
ム11に固定されている。この固定状態で、図1に示す
ように、シリンダ部40は下側、ロック部50は上側に
配されている。
【0015】図4を参照してガスアクチュエータ30の
内部構造を説明する。シリンダ部40は、シリンダ41
を有している。このシリンダ41の内部には、ピストン
42が摺動自在に嵌装されており、さらに、ピストン4
2のロック部50側にはロッド43が挿入され、反対側
の端部にはガス発生装置44が固定されている。ガス発
生装置44のシリンダ41に対する固定部からピストン
42側の部分は小径となっており、この小径部の周囲に
はコイルばねからなる圧縮ばね45が装着されている。
この圧縮ばね45は、小径部の基端側に固定されたリン
グ状のばね座46とピストン42との間で圧縮状態とな
っており、ピストン42をロック部50方向(図4で矢
印A方向)に付勢している。圧縮ばね45は、ロッド4
3の挿入バラツキにかかわらずピストン42が常にロッ
ド43に密着するように設けられている。ロッド43は
一端がピストン42に当接し、他端側はシリンダ41か
らロック部50を貫通して外部に突出している。
【0016】ロック部50は、筒状のケース51を有
し、このケース51内に、ラチェット歯(保持手段)5
2aが形成されたロックピース52が収納されている。
ロッド43の周面におけるロックピース52への対向面
には、ラチェット歯52aに噛み合うラチェット溝(保
持手段)43aが形成されている。ロックピース52の
ラチェット歯52aがロッド43のラチェット溝43a
に噛み合うことにより、ロッド43は、後退すなわちシ
リンダの内部方向(図4で矢印B方向)への移動が規制
され、進出すなわちシリンダから突出する方向(図4で
矢印A方向)への移動は許容されている。
【0017】図1に示すように、上記ガスアクチュエー
タ30は、ロッド43の軸方向がヘッドレストフレーム
13の縦パイプ部13aよりも後傾する角度に設定され
ている。そして、そのロッド43の先端は、ブラケット
16の長孔16aに沿って移動するピン17に固定され
ている。通常、ピン17は長孔16aの下端に位置して
おり、ロッド43がピン17を介してブラケット16に
係合していることにより、ヘッドレストフレーム13は
傾動が規制されている。そして、ロッド43が進出する
とピン17は上方に移動しながらヘッドレストフレーム
13の下部(傾動軸14よりも下部)を後方に押す。こ
れによってヘッドレストフレーム13およびヘッドレス
ト2は、図1で矢印C方向に前傾する。
【0018】ガスアクチュエータ30のガス発生装置4
4は、図1および図2に示すように、信号ハーネス60
を介して、車両に設置された加速度センサ61に接続さ
れている。加速度センサ61が所定以上の前後方向の加
速度を検知すると、その検知信号が信号ハーネス60を
介してガス発生装置44に入力され、ガス発生装置44
から瞬間的にガスが発生する。このようにガス発生装置
44が作動すると、ピストン42がロック部50方向に
移動し、これによってロッド43が進出する。
【0019】以上が本実施形態のシート装置の構成であ
る。このシート装置によれば、追突を受けるなどして車
両が衝撃的に前方に加速し、その加速度が所定値以上の
場合に、ガスアクチュエータ30が作動してロッド43
が進出する。すると、ロッド43はピン17を上方に移
動させながらヘッドレストフレーム13の下部を後方に
押すので、ヘッドレストフレーム13は前傾し、ヘッド
レスト2も前傾して前方に移動する。これによって乗員
Mの頭部は前傾するヘッドレスト2によって支持され
る。図1の実線は、その時の状態を示している。このよ
うに、ヘッドレスト2が積極的に前方に移動して乗員M
の頭部を支持することにより、ムチ打ち障害を低減させ
ることができる。ロッド43が進出した状態は、ロック
部50のロックピース52のラチェット歯52aがロッ
ド43のラチェット溝43aに噛み合うことにより保持
されるので、ガスアクチュエータ30が作動した後もヘ
ッドレスト2の前傾状態が引き続き保持される。
【0020】本実施形態によれば、ヘッドレスト2の前
傾を、乗員Mの荷重を受けることによらず加速度を検知
して行わせるので、乗員Mの身体的条件や車両の走行条
件、あるいはシートバックフレーム10の構造にかかわ
らず、ヘッドレスト2を確実かつ十分に前傾させること
ができる。その結果、ムチ打ち障害を効果的に低減させ
ることができる。また、ガスアクチュエータ30は小型
のもので十分使用することができるので、装置のコンパ
クト化が図られる。
【0021】次に、図5を参照して本発明の他の実施形
態を説明する。図5において図2と同一の構成要素には
同一の符号を付してあり、それらの説明は適宜省略す
る。本実施形態では、ヘッドレスト2のステー2aが着
脱自在に装着されたヘッドレストホルダ15の後面に、
ヘッドレスト2が後傾するとアッパーフレーム12に当
接するラバー70が貼着されている。一方、アッパーフ
レーム12には、ヘッドレスト2が前傾するとヘッドレ
ストフレーム13が当接するストッパ71が固着されて
いる。
【0022】ヘッドレストフレーム13は、ラバー70
がアッパーフレーム12に当接する最後傾位置からスト
ッパ71に当接する最前傾位置までの範囲内で、傾動軸
14を支点に傾動自在となっている。しかしながら、ヘ
ッドレストフレーム13は、下端部に装着されたコイル
スプリングからなるリターンスプリング72により常に
後傾方向に付勢され、通常は、ラバー70がアッパーフ
レーム12に当接する最後傾位置(通常位置)で停止し
ている。ラバー70は、ヘッドレストホルダ15がアッ
パーフレーム12に直接当たって異音が発生することを
防止するものである。また、リターンスプリング72
は、一端がヘッドレストフレーム13の下端部に、他端
がサイドフレーム11にそれぞれ掛止され、常に引っ張
りばねの状態になっている。
【0023】サイドフレーム11とアッパーフレーム1
2の接続部の内側には、シリンダ部40およびロック部
50を備えたガスアクチュエータ30が、ブラケット7
3を介して固定されている。この場合のガスアクチュエ
ータ30は、シリンダ部40が上側、ロック部50が下
側に配され、かつ、図4で示した内部のロッド43がヘ
ッドレストフレーム13の縦パイプ部13aと平行な状
態に配置されている。すなわち、このガスアクチュエー
タ30によれば、作動時にはロッド43が下方に進出す
る。
【0024】ガスアクチュエータ30のロッド43の先
端には、ピン74が固定されている。一方、ブラケット
73にはロッド43の進出方向と平行な長孔73aが形
成されており、ピン74が長孔73aに沿って移動自在
に係合している。ガスアクチュエータ30が作動してロ
ッド43が進出すると、ピン74が長孔73aの下端側
の内縁に当接し、その位置がロッド43の進出時のスト
ロークエンドとなる。
【0025】上記ピン74には、略L字状のリンク75
の一端が回転可能に取り付けられている。このリンク7
5は、ピン74への取り付け部から斜め下側後方に延
び、さらに屈曲部から後方に略水平に延びている。リン
ク75の水平部には長孔75aが形成されており、この
長孔75aには、ヘッドレストフレーム13の縦パイプ
部13aの下端に固定されたピン76が、長孔75aに
沿って移動可能に係合されている。ヘッドレストフレー
ム13の傾動は、ピン76が長孔75aに沿って移動す
ることにより許容される。ヘッドレストフレーム13が
リターンスプリング72によって後傾方向に付勢された
通常の状態では、ピン76は長孔75aの前端側の内縁
に当接している。
【0026】次に、上記シート装置の作用を説明する。
追突を受けるなどして車両が衝撃的に前方に加速し、加
速度センサ61が所定値以上の加速度を検知すると、ガ
スアクチュエータ30が作動してロッド43が下方に進
出し、ピン74が長孔73aに沿って下方に移動する。
このピン74の移動により、リンク75がピン76を支
点として回転しながら、ピン76を介してヘッドレスト
フレーム13の下部を後方に押す。すると、ヘッドレス
トフレーム13はストッパ71に当接するまで前傾し、
ヘッドレスト2も前傾して前方に移動する。これによっ
て、図1に示す乗員Mの頭部は前傾するヘッドレスト2
によって支持される。
【0027】本実施形態にあっても、ヘッドレスト2が
積極的に前方に移動して乗員Mの頭部を支持することに
より、ムチ打ち障害を低減させることができる。また、
ロッド43が進出した状態は、前述したようにロック部
50のロックピース52のラチェット歯52aがロッド
43のラチェット溝43aに噛み合うことにより保持さ
れるので、ガスアクチュエータ30が作動した後もヘッ
ドレスト2の前傾状態が引き続き保持される。
【0028】また、本実施形態では、通常の状態から、
ヘッドレスト2を前方に移動させる何らかの荷重が入力
されてヘッドレスト2が前傾した場合、ヘッドレストフ
レーム13がストッパ71に当接することによりヘッド
レスト2のそれ以上の前傾が阻止され、荷重が除去され
るとリターンスプリング72によって元の位置に復帰す
る。このように直接的な入力によってヘッドレスト2が
前傾させられた場合には、リンク75の長孔75aに沿
ってピン76が移動し、ヘッドレストフレーム13がリ
ンク75を作動させない緩衝構造となっている。このた
め、ガスアクチュエータ30のロッド43を進出させる
作用は生じない。つまり、ヘッドレスト2が前傾すると
ロッド43が進出するといった逆作用は生じず、よって
ガスアクチュエータ30の誤作動が防止される。逆作用
が生じないようにするには、ヘッドレスト2を全く前傾
させないストッパ等を設ければよいが、その場合には、
ストッパを変形させてヘッドレストフレーム13を前傾
させる強大なパワーがガスアクチュエータに求められた
り、より高い剛性を確保するために重量が増大したりす
る。しかしながら、本実施形態ではそのような不具合は
生じないのである。
【0029】なお、上記各実施形態では、ヘッドレスト
2を前傾させるガスアクチュエータ30を片側に配置し
たが、左右一対の状態で配置してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、加
速度センサが所定以上の加速度を検知するとガスアクチ
ュエータが作動してヘッドレストが前傾する構成とした
ので、乗員の身体的条件や車両の走行条件、あるいはシ
ートバックフレームの構造にかかわらず、ヘッドレスト
を確実かつ十分に前傾させることができ、その結果、ム
チ打ち障害を効果的に低減させることができる。また、
ガスアクチュエータは小型のもので十分使用することが
できるので、装置のコンパクト化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る自動車用シート装
置の作用を示す側面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る自動車用シート装
置の一部斜視図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係るガスアクチュエー
タの側面図である。
【図4】 図3の縦断面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態に係る自動車用シート
装置の一部斜視図である。
【符号の説明】
1…シートバック 2…ヘッドレスト 10…シートバックフレーム 13…ヘッドレストフレーム 14…傾動軸 30…ガスアクチュエータ 43a…ラチェット溝(保持手段) 52a…ラチェット歯(保持手段) 61…加速度センサ 72…リターンスプリング(付勢部材) 75…リンク(緩衝機構)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームを備えたシートバ
    ックと、 前記シートバックフレームに傾動軸を介して前後方向に
    傾動可能に支持されたヘッドレストフレームと、 このヘッドレストフレームにおける前記傾動軸の上側に
    支持されたヘッドレストと、 前記シートバックフレームに取り付けられ、瞬間的な気
    体の発生によって作動し、その作動時に前記ヘッドレス
    トが前傾する方向に前記ヘッドレストフレームを傾動さ
    せるガスアクチュエータと、 車両の前後方向の加速度を検知する加速度センサとを備
    え、 前記加速度センサが所定以上の加速度を検知した際に、
    前記ガスアクチュエータが作動することを特徴とする自
    動車用シート装置。
  2. 【請求項2】 前記ガスアクチュエータの作動状態を保
    持する保持手段を有することを特徴とする請求項1に記
    載の自動車用シート装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドレストフレームと前記ガスア
    クチュエータとの間に、前記ヘッドレストを介してヘッ
    ドレストフレームを前傾させる荷重が該ヘッドレストフ
    レームに入力された際にヘッドレストフレームの前傾を
    許容し、かつガスアクチュエータの作動を防止する緩衝
    機構が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の自動車用シート装置。
  4. 【請求項4】 前記ヘッドレストフレームを通常位置に
    付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請
    求項3に記載の自動車用シート装置。
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