JP2010202112A - アクティブヘッドレスト - Google Patents

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Abstract

【課題】支承板の飛び出し途中または飛び出し完了後に支承板が乗員の後頭部から荷重を受けると、リンク機構に形成されたラチェットの外周面を押し当てるようにベース部材に枢着されているストッパの先端が、ラチェットの外周面に形成されている段差に係合することで、支承板が飛び出す前の初期位置側へと戻されることを規制する構造であるとき、リンク機構がオーバーストロークした場合でも、支承板の飛び出し動作および支承板の戻し操作を確実に行うことができるアクティブヘッドレストを提供すること。
【解決手段】アクティブヘッドレスト3は、そのリンク機構の作動がオーバーストロークした場合でも、ラチェット40の外周面42を押し当てているストッパ50の先端52が、ラチェット40の外周面42の終端42dから脱落することを防止する脱落防止構造を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、アクティブヘッドレストに関し、詳しくは、乗員の後頭部を受け止め可能に形成されている支承板の飛び出し途中または飛び出し完了後に支承板が乗員の後頭部から荷重を受けても、リンク機構に形成されたラチェットの外周面を押し当てるようにベース部材に枢着されているストッパの先端が、ラチェットの外周面に形成されている段差に係合することで、支承板が飛び出す前の初期位置側へと戻されることを規制するアクティブヘッドレストに関する。
従来、車両に後突が発生すると、乗員の後頭部を受け止め可能に形成されている支承板が乗員の後頭部側へ向けて飛び出す状態に保持されるヘッドレスト、いわゆる、アクティブヘッドレストが既に知られている。ここで、下記特許文献1には、車両に後突が発生したときの衝撃によってロック機構のロック解除が行われ、そのロック解除に伴うリンク機構の作動によって、支承板が乗員の後頭部側へ向けて飛び出す状態に保持され、その飛び出し途中または飛び出し完了後に支承板が乗員の後頭部から荷重を受けても、リンク機構に形成されたラチェットの外周面を押し当てるようにベース部材に枢着されているストッパの先端が、ラチェットの外周面に形成されている段差に係合することで、支承板が飛び出す前の初期位置側へと戻されることを規制するアクティブヘッドレストが開示されている。これにより、車両に後突が発生すると支承板を乗員の後頭部側に近づけた位置に留めることができ、この留めた支承板に乗員の後頭部が強く圧し掛かっても、この圧し掛かりによって支承板が飛び出す前の初期位置側へと戻されることを規制することができる。そのため、乗員の後頭部を確実に受け止めることができる。したがって、乗員の後頭部に生じる衝撃を低減させ安全性を向上させることができる。
特表2006−511398号公報
しかしながら、上述した技術では、リンク機構は、自身が滑らかに作動するためにオーバーストローク可能に組み付けられている。すなわち、リンク機構は、その作動に遊びが生じる状態で組み付けられている。そのため、ストッパをベース部材に組み付けるとき、例えば、リンク機構をオーバーストロークさせた状態で組み付けてしまうと、ストッパの先端をラチェットの外周面の終端から脱落させて組み付けてしまうことがあった。このように組み付けてしまうと、出来上がったアクティブヘッドレストにおいて、支承板の飛び出し動作および支承板の戻し操作に誤作動が生じることがあった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、支承板の飛び出し途中または飛び出し完了後に支承板が乗員の後頭部から荷重を受けると、リンク機構に形成されたラチェットの外周面を押し当てるようにベース部材に枢着されているストッパの先端が、ラチェットの外周面に形成されている段差に係合することで、支承板が飛び出す前の初期位置側へと戻されることを規制する構造であるとき、リンク機構がオーバーストロークした場合でも、支承板の飛び出し動作および支承板の戻し操作を確実に行うことができるアクティブヘッドレストを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、ベース部材と、このベース部材に対しリンク機構を介して組み付けられる共に乗員の後頭部を受け止め可能に形成されている支承板とを備え、車両に後突が発生したときの衝撃によってロック機構のロック解除が行われ、そのロック解除に伴うリンク機構の作動によって、支承板が乗員の後頭部側へ向けて飛び出し状態に保持される構造となっており、その飛び出し途中または飛び出し完了後に支承板が乗員の後頭部から荷重を受けても、リンク機構に形成されたラチェットの外周面を押し当てるようにベース部材に枢着されているストッパの先端が、ラチェットの外周面に形成されている段差に係合することで、支承板が飛び出す前の初期位置側へと戻されることを規制するアクティブヘッドレストであって、リンク機構の作動がオーバーストロークした場合でも、ラチェットの外周面を押し当てているストッパの先端が、ラチェットの外周面の終端から脱落することを防止する脱落防止構造を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパをベース部材に組み付けるとき、例えば、リンク機構をオーバーストロークさせた状態で組み付けてしまった場合でも、ストッパの先端がラチェットの外周面の終端から脱落することがないため、支承板の飛び出し動作および支承板の戻し操作を確実に行うことができる。このことは、リンク機構をオーバーストロークさせた状態で組み付けてしまった場合だけでなく、リンク機構が作動中にオーバーストロークしてしまった場合でも同様の効果を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレストであって、脱落防止構造は、ストッパの先端に形成された脱落防止片がラチェットの外周面の終端に引っ掛かることによって構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパの先端に脱落防止片を形成するだけで、脱落防止構造を簡便に設けることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のアクティブヘッドレストであって、脱落防止構造は、ラチェットの外周面の終端に延設された脱落防止部にストッパの先端の押し当てが保持されることによって構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ラチェットの外周面の終端を延設するだけで、脱落防止構造を簡便に設けることができる。
図1は、本発明の実施例1に係るアクティブヘッドレストの内部構造を示す分解斜視図である。 図2は、図1の組み付け状態におけるアクティブヘッドレストの通常状態を模式的に表した縦断面図である。 図3は、図2の状態から、車両に後突が発生することで支承板が飛び出し、その飛び出し状態で保持されているときの状態を模式的に表した縦断面図である。 図4は、図3の状態から、リンク機構がオーバーストロークしたときの状態を模式的に表した縦断面図である。 図5は、本発明の実施例2に係るアクティブヘッドレストの内部構造を示す分解斜視図である。 図6は、図5の組み付け状態におけるアクティブヘッドレストの通常状態を模式的に表した縦断面図である。 図7は、図6の状態から、車両に後突が発生することで支承板が飛び出し、その飛び出し状態で保持されているときの状態を模式的に表した縦断面図である。 図8は、図7の状態から、リンク機構がオーバーストロークしたときの状態を模式的に表した縦断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜4を用いて説明する。なお、上述した各図では、アクティブヘッドレスト3の内部を分かり易く示すために、そのクッション構造およびその表皮構造を省略し内部のフレーム構造のみを示している。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した各図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、アクティブヘッドレスト3を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する実施例2においても同様である。
はじめに、図1〜3を参照して、本発明の実施例1に係るアクティブヘッドレスト3のフレーム構造を説明する。このアクティブヘッドレスト3のフレームは、そのベースを成すベース部材20と、このベース部材20に一体となるように組み付けられた左右一対のステー22、22(図1において、図示しない)と、このベース部材20の前面を覆うと共にシートバック(図示しない)に背凭れした乗員の後頭部を受け止め可能な略カバー状の支承板24とから構成されている。以下に、このアクティブヘッドレスト3のフレームを構成する部材のうち、左右一対のステー22、22と、支承板24との詳細な構成を説明していく。
はじめに、左右一対のステー22、22から説明していく。この左右一対のステー22、22は、ベース部材20をシートバックの上方位置に組み付けるために形成されている略筒状の支持部材である。この両ステー22は、その上端側がベース部材20の左右にそれぞれ固着されている。そして、この両ステー22の下端側をシートバックに形成されている左右一対のサポート(いずれも図示しない)にそれぞれ差し込むことによって、ベース部材20をシートバックの上方位置に組み付けることができる。
また、この両ステー22のうち、例えば、右のステー22の内部にはロッド(図示しない)が挿入されている。このとき、ロッドは、その上端が後述するロック機構(図示しない)の解除部材に掛け止めされた状態で右のステー22の内部に挿入されている。このロック機構は、車両に後突が発生すると後突検出手段(例えば、シートバックの内部に設けられる、公知の背凭荷重検出機構など)が作動し、この作動に伴ってロッドが突き上げられ解除部材も作動することで、ロック解除が行われる構造となっている。
次に、支承板24を説明していく。この支承板24は、上述したように、乗員の後頭部を受け止め可能に形成されている略カバー状の部材である。この支承板24は、厚板形状の連結アーム30を備えた3節リンク機構を介してベース部材20の前方側に組み付けられている。これにより、支承板24によって乗員の後頭部を受け止めることができる。なお、この支承板24は、剛性を有する合成樹脂によって、一体成型されている。
ここで、3節リンク機構について詳述すると、連結アーム30の一端側(図1において、上端側)における幅方向の両端は、ベース部材20の上側の左右にピンP1を介してそれぞれ枢着されている。これと同様に、連結アーム30の他端側(図1において、下端側)における幅方向の両端は、支承板24の内面の上側の左右にピンP2を介してそれぞれ枢着されている。
一方、ベース部材20の正面(図1において、前面)には、その左右にリブ21、21がそれぞれ形成されている。この両リブ21には、その略上下方向に沿って長孔20aがそれぞれ形成されている。また、支承板24の内面(図1において、後面)には、その下側の左右を橋渡す格好となるようにピンP3が固着されている。このとき、ピンP3は、ベース部材20の両長孔20a内を移動(ガイド)可能に固着されている。
3節リンク機構は、上述した連結アーム30と、この連結アーム30の両端を枢着させるピンP1、ピンP2と、ベース部材20の長孔20aに対して支承板24をガイドさせるピンP3とから構成されている。そのため、3節リンク機構を作動させると、連結アーム30は、ピンP1の軸回りにベース部材20の前方側を回動していく。したがって、3節リンク機構を作動させると、連結アーム30は、その他端(図1において、下端)が下方を向いた状態から前方を向いた状態となるようにピンP1の軸回りに回動していく。
支承板24の説明に戻って、ピンP3には、連結アーム30を枢着しているピンP1との間に第1の引っ張りばね60が掛け留めされている。これにより、ピンP3は、ベース部材20の長孔20aの上端側に向けて付勢された状態、すなわち、ピンP3と固着されている支承板24も、ベース部材20の長孔20aの上端側に向けて付勢された状態となっている。
そして、車両に後突が発生していないときの常時には、ピンP3は、支承板24がベース部材20に対して一体状態(飛び出していない状態)となるように第1の引っ張りばね60の付勢力に抗してロック機構によってロックされた状態(ピンP3が長孔20aの下端側に保持された状態)となっている。以下、この状態を「アクティブヘッドレスト3の通常状態」と記す(図2参照)。
このアクティブヘッドレスト3の通常状態から、ロック機構のロック解除が行われると、第1の引っ張りばね60の復元力によってピンP3が長孔20aの下端から上端に向けて移動していく。この移動に伴って3節リンク機構が作動していく。すなわち、連結アーム30は、その他端(図1において、下端)下方を向いた状態から前方を向いた状態となるようにピンP1の軸回りに回動していく。これにより、支承板24はベース部材20の前方から前斜め上側に向けて飛び出し状態に保持される。以下、この状態を「アクティブヘッドレスト3の飛び出し状態」と記す(図3参照)。なお、この飛び出し状態は、第1の引っ張りばね60によって保持されることとなっている。
また、連結アーム30において後述するストッパ50と向かい合う面(図1において、後側を向く面)には、その幅方向にラチェット40が一体的に形成されている。このラチェット40には、その外周面42に沿って、例えば、3箇所の段差42a、42b、42cがそれぞれ形成されている。一方、ベース部材20には、これら段差42a、42b、42cに係合可能なストッパ50がピンP4を介して枢着されている。
このストッパ50の下面には、フック54が形成されており、このフック54とベース部材20に形成されているアーム20cとの間には、第2の引っ張りばね58が掛け止めされている。これにより、ストッパ50の先端52をラチェット40の外周面42に押し当て状態に保持させることができる。また、ストッパ50の先端52には、ラチェット40の外周面42の終端に引っ掛け可能な脱落防止片52aが形成されている。なお、このストッパ50は、剛性を有する合成樹脂によって一体成形されている。アクティブヘッドレスト3のフレームは、このように構成されている。
続いて、図2〜4を参照して、上述した構成から成るアクティブヘッドレスト3のフレームの動作を説明する。まず、支承板24の飛び出し動作から説明していく。図2に示すアクティブヘッドレスト3の通常状態において、車両に後突が発生すると、既に説明したように、ロック機構のロック解除が行われ、このロック解除に伴って3節リンク機構が作動することで、支承板24はベース部材20の前方から前斜め上側に向けて飛び出していく、すなわち、支承板24は乗員の後頭部側に向けて飛び出していく(図3参照)。
このとき、ストッパ50は、ラチェット40の外周面42を押し当てる方向へと付勢されているため、その先端52は、ラチェット40の各段差42a、42b、42cを下る格好でラチェット40の外周面42に沿って移動していく。そのため、支承板24の飛び出しがストッパ50によって規制されることはない。なお、支承板24の飛び出しが完了して保持された後に乗員の後頭部からの荷重によって支承板24が飛び出す前の初期位置側へ押し戻される場合でも、ストッパ50の先端52とラチェット40の外周面42の終端42d側の段差42cが係合することで支承板24が押し戻されることをストッパ50が規制する構造となっているため、支承板24が飛び出す前の初期位置側へと押し戻されることはない。
このことは、支承板24の飛び出し途中に乗員の後頭部からの荷重によって支承板24が飛び出す前の初期位置側へ押し戻される場合でも同様である。この場合、例えば、ストッパ50の先端52とラチェット40の外周面42の真ん中の段差42bが係合することで支承板24が押し戻されることをストッパ50が規制するからである。支承板24は、このように飛び出し状態に保持される。
次に、飛び出し状態に保持されている支承板24の戻し操作を説明する。まず、図3に示す状態からアクティブヘッドレスト3の後面側の押し込み操作を行っていく。すると、ストッパ50の基端56が押し込まれ、この押し込みに伴ってストッパ50がラチェット40の外周面42を押し当てる方向と逆方向へと回動していく(図3において、ストッパ50が実線の状態から想像線の状態へと回動していく)。これにより、ストッパ50の先端52とラチェット40の段差42a、42b、42cの係合状態が解消されるため、支承板24を飛び出し前の初期位置へと戻すことができる。
なお、上述した支承板24の飛び出し動作の説明において、3節リンク機構の作動がオーバーストロークすると、ストッパ50の先端52がラチェット40の外周面42の終端42dから脱落し始める。しかし、この脱落は、ストッパ50の先端52に形成されている脱落防止片52aが外周面42の終端42dに引っ掛かることで防止されることとなる(図4参照)。この記載が、特許請求の範囲に記載の「脱落防止構造」に相当する。このように防止されると、ストッパ50をベース部材20に組み付けるとき、3節リンク機構がオーバーストロークした状態で組み付けてしまうことも防止できる。
本発明の実施例1に係るアクティブヘッドレスト3は、上述したように構成されている。この構成によれば、3節リンク機構の作動がオーバーストロークした場合でも、ラチェット40の外周面42を押し当てているストッパ50の先端52が、ラチェット40の外周面42の終端42dから脱落することを防止する脱落防止構造を備えている。そのため、ストッパ50をベース部材20に組み付けるとき、例えば、3節リンク機構をオーバーストロークさせた状態で組み付けてしまった場合でも、ストッパ50の先端52がラチェット40の外周面42の終端42dから脱落することがないため、支承板24の飛び出し動作および支承板24の戻し操作を確実に行うことができる。このことは、3節リンク機構をオーバーストロークさせた状態で組み付けてしまった場合だけでなく、3節リンク機構が作動中にオーバーストロークしてしまった場合でも同様の効果を得ることができる。
また、この構成によれば、脱落防止構造は、ストッパ50の先端52に形成された脱落防止片52aがラチェット40の外周面42の終端42dに引っ掛かることによって構成されている。このようにストッパ50の先端52に脱落防止片52aを形成するだけで、脱落防止構造を簡便に設けることができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を、図5〜8を用いて説明する。この実施例2のアクティブヘッドレスト103は、既に説明した実施例1のアクティブヘッドレスト3と比較すると、脱落防止構造を設ける構成が相違する。すなわち、実施例1のアクティブヘッドレスト3では、脱落防止構造をストッパ50側に設ける構成であった。これに対し、これから説明する実施例2のアクティブヘッドレスト103では、脱落防止構造をラチェット40側に設ける構成である。以下の説明にあたって、実施例1で説明した部材と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略することとする。
図5〜7に示すように、実施例2のアクティブヘッドレスト103のフレームも、実施例1のアクティブヘッドレスト3のフレームと同様に、ベース部材20と、左右一対のステー22、22と、支承板24とから構成されている。そして、支承板24は、3節リンク機構を介してベース部材20に組み付けられている。これにより、この実施例2のアクティブヘッドレスト103も、実施例1のアクティブヘッドレスト3と同様に、支承板24の飛び出し動作および支承板24の戻し操作を行うことができる。
また、この実施例2のアクティブヘッドレスト103のラチェット40の外周面42の終端42dには、ストッパ50の先端52によって押し当てられる脱落防止部40a(図6、7におけるラチェット40の斜線部分)が延設されている。これにより、3節リンク機構の作動がオーバーストロークした場合でも、ストッパ50の先端52がラチェット40の外周面42の終端42dから脱落することがない(図8参照)。この記載が、特許請求の範囲に記載の「脱落防止構造」に相当する。なお、ストッパ50の先端52には、脱落防止片52aが形成されていない。
本発明の実施例2に係るアクティブヘッドレスト103は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1のアクティブヘッドレスト3と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、脱落防止構造は、ラチェット40の外周面42の終端42dに延設された脱落防止部40aにストッパ50の先端52の押し当てが保持されることによって構成されている。このようにラチェット40の外周面42の終端42dを延設するだけで、脱落防止構造を簡便に設けることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、リンク機構の例として、3節リンク機構を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、平行リンク機構、ハの字リンク機構、Xリンク機構等の4節リンク機構であっても構わない。その場合、連結アームを2本備えることとなる。
20 ベース部材
24 支承板
40 ラチェット
40a 脱落防止部
42 外周面
42a 段差
42b 段差
42c 段差
42d 終端
50 ストッパ
52 先端
52a 脱落防止片

Claims (3)

  1. ベース部材と、このベース部材に対しリンク機構を介して組み付けられる共に乗員の後頭部を受け止め可能に形成されている支承板とを備え、車両に後突が発生したときの衝撃によってロック機構のロック解除が行われ、そのロック解除に伴うリンク機構の作動によって、支承板が乗員の後頭部側へ向けて飛び出し状態に保持される構造となっており、その飛び出し途中または飛び出し完了後に支承板が乗員の後頭部から荷重を受けても、リンク機構に形成されたラチェットの外周面を押し当てるようにベース部材に枢着されているストッパの先端が、ラチェットの外周面に形成されている段差に係合することで、支承板が飛び出す前の初期位置側へと戻されることを規制するアクティブヘッドレストであって、
    リンク機構の作動がオーバーストロークした場合でも、ラチェットの外周面を押し当てているストッパの先端が、ラチェットの外周面の終端から脱落することを防止する脱落防止構造を備えていることを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  2. 請求項1に記載のアクティブヘッドレストであって、
    脱落防止構造は、ストッパの先端に形成された脱落防止片がラチェットの外周面の終端に引っ掛かることによって構成されていることを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  3. 請求項1に記載のアクティブヘッドレストであって、
    脱落防止構造は、ラチェットの外周面の終端に延設された脱落防止部にストッパの先端の押し当てが保持されることによって構成されていることを特徴とするアクティブヘッドレスト。



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