JP2000340869A - 可視赤及びirコントロールを備えたf2レーザー - Google Patents

可視赤及びirコントロールを備えたf2レーザー

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 F2エキシマレーザーは、1000から20
00Hzの反復度で、157nmの波長で約10mJを
超えるパルスエネルギーを有するレーザーパルスを生成
できる。 【解決手段】 エネルギー、パルスエネルギー範囲を1
0から5mJとした場合、1000から4000Hzの
範囲で作動するレーザーを照明源として、ステッパー又
はスキャナー装置は0.1μm又はそれ以下の集積回路
解像度を作り出す。好適な実施例では、二つの外部プリ
ズムから成るセットを使い、レーザをフッ素の157.
6nm線に同調させた。好適な第2実施例では、レーザ
を広帯域作動させ、157.6nm線を共振空胴の外部
に選択している。好適な実施例では、注入シーディング
を使い0.2pmの線幅を提供している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願は、「信頼性のあるモジュラー型の
製造品質を備えた狭帯域高周波数F2エキシマレーザ」
と題する1999年3月19日出願の米国特許出願番号
第09/273,446号の一部継続出願である。本発
明はレーザに、より厳密には狭帯域F2エキシマレーザ
に関する。
【0002】
【従来技術】KrFエキシマレーザは集積回路リソグラ
フィ用の最新の光源である。このようなレーザの一つ
が、1990年9月25日付で発行された米国特許第
4,959,340号に記載されている。このレーザは
約248nmの波長で作動する。KrFレーザを使う
と、180nm程度の寸法の集積回路を製造することが
できる。約193nmで作動するArFレーザ、又は約
157nmで作動するF2レーザを使うと、更に微細な
寸法のものを作ることができる。
【0003】このようなKrFレーザ、ArFレーザ、
F2レーザは酷似しており、事実、KrFレーザを作る
ために使われる同じ基本的装置を、波長の僅かの差に対
応するためにガス濃度を変更し制御装置と計器を変更す
るだけで、ArFレーザやF2レーザを作るために使用
できる。
【0004】リソグラフィレーザ制御装置及び他のリソ
グラフィ装置には、このようなレーザにより生成された
紫外線を感知するレーザパルスエネルギモニターが必要
である。最新の集積回路リソグラフィ装置においてパル
スエネルギをモニターするために使われる、標準的な先
行技術による検知器は、シリコンフォトダイオードであ
る。
【0005】集積回路生産で使われる代表的な先行技術
によるKrFエキシマレーザを、図1と図2に示す。こ
の先行技術によるレーザのレーザチャンバの断面図を図
3に示す。パルスパワーシステム2はパルス高電圧電源
3により駆動され、放電チャンバ8に配置された電極6
に電気パルスを供給する。代表的な最新のリソグラフィ
レーザは、パルス速度約1000Hz、1パルス当たり
約10mJのパルスエネルギで作動する。約3気圧のレ
ーザガス(KrFレーザの場合、0.1%のフッ素、
1.3%のクリプトン、残りはバッファガスとして機能
するネオン)が、電極間の空間を約1000インチ/秒
の速度で循環する。これにはレーザ放電チャンバ内に配
置された接線流ブロワー10を使用する。レーザガスの
冷却には、やはり放電チャンバ内に配置された熱交換器
11と、チャンバの外側に取り付けた冷却プレート(図
示せず)とを使用する。エキシマレーザの固有帯域巾
は、ライン狭帯化モジュール18により狭められる。市
販のエキシマレーザシステムは、通常、システムの他の
部分を妨げることなく素早く交換できる、複数のモジュ
ールから構成される。主要なモジュールには、レーザチ
ャンバモジュール、高電圧電源モジュール付きパルスパ
ワーシステム、整流子モジュール及び高電圧圧縮ヘッド
モジュール、出力連結モジュール、ライン狭帯化モジュ
ール、波長計モジュール、コンピュータ制御モジュー
ル、ガス制御モジュール、冷却水モジュールが含まれ
る。
【0006】電極6は陰極6Aと陽極6Bとから構成さ
れる。陽極6Bは、この従来技術による実施例では、図
3に断面図で示された陽極支持棒44により支持され
る。この図では流れは時計回り方向である。陽極支持棒
44の一つのコーナーと一つのエッジはガイドベーンと
して働き、ブロワー10からの空気を陰極6Aと陽極6
Bの間に強制的に流す。この従来技術によるレーザの他
のガイドベーンを46、48、50として示す。穴の開
いた逆流板52は、陽極6Bがチャンバ8の金属構造体
へ接地するのを助ける。本プレートには大きな穴(図3
に示さず)がレーザガス流経路内に設けられているの
で、逆流板がガスの流れへ実質的に影響しないようにな
っている。アレイ状の個別のコンデンサ19から構成さ
れたピーキングコンデンサは、各パルスを発生させる前
に、パルスパワーシステム2により充電される。ピーキ
ングコンデンサの電圧上昇の間に、二つのプレイオナイ
ザ56により陰極6Aと陽極6B間でレーザガスを僅か
ながらイオン化し、コンデンサ19の充電が約16,0
00Vに達すると、電極を横切って放電が起こり、エキ
シマレーザパルスが生成される。各パルスに続き、電極
間に約1インチ/ミリ秒のガス流をブロワー10で生成
すれば、1ミリ秒後に起こる次のパルスに間に合うよう
に新たなレーザガスを電極間に提供するには十分であ
る。
【0007】通常のリソグラフィエキシマレーザでは、
フィードバック制御システムにより各パルスの出力レー
ザエネルギを測定し、所望パルスエネルギからの変動度
合を求め、次に電源電圧を調整するために信号を制御装
置に送り、後に続くパルスのエネルギを所望エネルギに
近づけるようにしている。このようなエキシマレーザで
は通常、1日24時間、毎週7日間の数ヶ月の連続操業
が、定期点検用の僅かな停止のみで要求される。このよ
うな先行技術によるレーザで見られる問題の一つは、ブ
ロワーベアリングの過度の磨耗と偶発的故障である。集
積回路産業には、KrFレーザやArFレーザでは得る
ことができない集積回路解像度を可能にするために、モ
ジュラー型で信頼性のある製造ライン品質を備えたF2
レーザへのニーズが存在している。
【0008】
【発明の概要】本発明は、1,000から2,000H
z又はそれ以上の範囲の反復度で、157nmの波長範
囲で約1pm又はそれ以下の最大帯域幅、最大半値幅で
数mJ範囲のパルスエネルギを有するレーザパルスを生
成できる、信頼性のあるモジュラー型で製造品質のF2
エキシマレーザを提供する。本発明は、レーザからの望
ましくない赤外線及び可視光の放出を減らしつつレーザ
効率を最大化するためのレーザガス混合気体も開示して
いる。更に、赤外線及び可視光を実質的に感知しない紫
外線エネルギー検知器も開示している。本発明の好適な
実施例は、平均パワー出力を約10から40Wの範囲と
し、パルスエネルギを1.0から10mJの範囲とし、
1,000から4,000Hzの範囲で作動させること
ができる。このレーザを照明源、ステッパー又はスキャ
ナ装置として用いると、0.1μm又はそれ以下の集積
回路解像度を作ることができる。交換可能なモジュール
としては、レーザチャンバとモジュラーパルスパワーシ
ステムがある。
【0009】好適な実施例では、レーザは二つの外部プ
リズムからなるセットを使ってF2の157.6nmの
線に同調される。第2の好適な実施例では、広帯域でレ
ーザを作動させ、157.6nmの線は共振空胴の外側
に選択される。第3の好適な実施例では、インジェクシ
ョンシーディングを使って0.2pmの線幅が提供され
る。第4の好適な実施例では、二つのF2線の内の一方
がエタロン出力カプラを使って選択される。他の実施例
では、線選択に格子を利用し、レーザを4気圧を超す圧
力で作動させることにより同調範囲を拡大している。
【0010】
【実施例】(第1の好適な実施例)図面を参照して、本
発明の好適な実施例について説明する。 (モジュラーレーザ設計)本発明の好適な実施例の正面
図を図4に示す。本図は、修理、交換、メンテナンス時
に素早くモジュールの交換ができる、本発明のモジュー
ルの特性を強調している。本発明の主な特徴を図4の符
号に対応させ、以下に列挙する。 201 レーザエンクロージャ 202 ガスモジュール 203 冷却水供給モジュール 204 交流/直流分配モジュール 205 制御モジュール 206 ライン狭帯化モジュール 207 圧縮ヘッド 208 高電圧パルス電源モジュール 209 パルス電源用整流子モジュール 210 金属フッ化物トラップ 211 レーザチャンバ 213 波長計 214 自動シャッタ 216 出力カプラ 217 ブロワーモータ 218 金属フッ化物トラップ電源 219 状態指示ランプ 220 24V電源 221 チャンバ窓 222 ガス制御フレキシブル接続部 224 ベントボックス
【0011】(好適な実施例)本発明の好適な実施例
は、図1、2、3に示したレーザの改良版である。この
好適な実施例は下記の改良点を含んでいる。 1)効率の改善、プレイオナイゼーションの改良、電極
間のレーザガス流の改善のために、先行技術の二本管プ
レイオナイザの組み合わせを単一管の大型プレイオナイ
ザに置き換える。 2)ワンピースで機械加工されるシリコンを含まない
(以下、無シリコン)ファンブレード。 3)半導体パルスパワーシステムを変更して立上り時間
を早め、より安定したパルスを提供し、高電圧でのレー
ザ効率を改良する。 4)パルスパワーシステムの充電電圧のより精密な制
御。 5)パルスエネルギとバーストエネルギの制御を大幅に
改良する新アルゴリズムによりプログラムされたコンピ
ュータ制御装置。 6)電極間隔を10mmへ削減する。
【0012】1 レーザチャンバ 1−1 単一管プレイオナイザ 図6は、図3に示す二本管プレイオナイザ56に代わる
単一大型プレイオナイザ管56Aを示す。単一管プレイ
オナイザは、1998年2月17日に発行された米国特
許第5,719,896号の記載に従って製造され、こ
の特許は本明細書に参考文献として組み込まれている。
本出願人は、単一管プレイオナイザがそれで十分なばか
りでなく二本管プレイオナイザに比べ驚異的な性能向上
をもたらすことを発見した。本実施例ではプレイオナイ
ザを電極の上流に配置している。本出願人は、単一管プ
レイオナイザは、放電の空間的安定性の改良によりパル
ス間の安定性を改良すると判断している。
【0013】図7において、本プレイオナイザは、アン
チトラッキング溝170を管の一体構成要素として組み
込んでいるブッシング要素180を有する、一体型管の
デザインを利用している。ロッド部分145の直径とプ
レイオナイザのブッシング部分180の外径は1/2イ
ンチである。内側のコンダクタロッド146の直径は7
/37インチ、接地を行うためブッシング部分の内部を
通り延びる接続ワイヤの直径は1/16インチである。
先行技術によるプレイオナイザ管の設計では二直径設計
を利用し、ロッド部分の直径を約1/4インチ、ブッシ
ング部分の直径を約1インチとしている。このため、製
造するためには、ブッシング部品を管部品に接続する接
合工程が必要であった。直径が一定で厚肉の管設計は従
来の設計ルールに反しており、低容量に起因するイオン
化の減少が予想された。多くの設計では、管の肉厚は選
ばれた材料の絶縁強度に左右される。当業者は、先行技
術による従来のプレイオナイザ管の設計手法が、最高絶
縁強度の材料を選びその容量に合う壁厚を決定する手法
であることを認識している。例えばサファイア材料は1
200V/ミルから1700V/ミルの絶縁強度を有す
ることが知られている。それ故0.035インチの絶縁
厚さであれば、レーザが25kVで作動する場合安全率
は2である。この設計では低容量となるものの、この低
減した容量がレーザ作動に及ぼす実際の影響は、電極ギ
ャップで測定される幾何学的な放射照度が驚異的に増加
するため、無視し得ることが発見されている。一定の直
径、厚い管壁、一体ブッシング設計、単一片材料を採用
しているので、アンチトラッキング溝170を設けるた
めに機械加工ができる。単一片構造なので、超高純度
(例えば99.9%)の多結晶半透明酸化アルミニウム
セラミックを使う必要はない。とはいえ本出願人は超高
純度材料を使い続けている。ブッシング180と管14
5の間に人工的に一体関係を作り出すための拡散接合に
備えて、管形状へ難しい表面研磨を施す必要はない。事
実、高純度は材料の空隙率ほどに重要な特性ではないこ
とが判明している。空隙率が上がると絶縁強度は低くな
ることが分かっている。従って商業的等級のセラミック
は少なくとも99.8%の純度と低空隙率を有すること
が好ましく、例えばクアーズセラミック社が絶縁耐力3
00V/ミルを有する材料番号AD−998Eとして製
造するものが使用できる。ブッシング180には、先に
述べたようにアンチトラッキング溝170が設けられて
いるので、高電圧が管表面に沿って軸方向に陰極から接
地面160へと伝わるのを防止する。
【0014】上記のように本出願人は、単一プレイオナ
イザは二つのプレイオナイザよりもはるかに性能がよい
ことを発見しており、上記のように第1の実施例では、
単一プレイオナイザシステムを電極の上流に配置してい
る。本出願人は、単一プレイオナイザを電極の下流に配
置した実験も行っており、この構成では、一定のブロワ
ー速度で、二つのプレイオナイザを上流に配置する場合
に比べ、パルスエネルギの安定性が基本的に良好になる
ことを見いだしている。
【0015】1−2 高効率チャンバ レーザの効率を改良するためチャンバに改良が施されて
いる。アルミナAL23で構成された単一片の陰極イン
シュレータ55Aは、図6に示すように、上部チャンバ
構造から陰極を遮蔽する。先行技術による設計では、イ
ンシュレータの熱膨張応力によるインシュレータの割れ
を避けるため、8個の別々のインシュレータが必要であ
った。この重要な改良により、チャンバのヘッド部分を
短縮でき、陰極83とピーキングコンデンサ82との間
の距離を相当短くすることができた。ピーキングコンデ
ンサアレイ82を形成する個々のコンデンサ54Aは、
水平方向に動かされ、先行技術の場合に比べ、陰極へ近
づいている。
【0016】市販のリソグラフィレーザ用の先行技術に
よる陰極は、通常、図3に示すように、陰極支持棒53
により支持されていた。この好適な実施例では陰極支持
棒が不要であり、陰極83は若干厚くなり、単一片イン
シュレータ55A上に直接取り付けられている。陰極8
3は、フィードスルーロッド83Aと連結ナット83B
により、ピーキングコンデンサ82の高圧側82Aへ接
続される。好適な実施例では、新たな陰極支持棒84A
は、先行技術の陰極支持棒に比べて基本的に大きく、ガ
ス流領域中に配置されたフィン84Bを含んでいる。こ
の二つの特徴により陽極の温度変動が最小となる。
【0017】1−3 金属シール 本出願人は、先行技術のエラストマシールはフッ素ガス
と反応し、レーザ性能を低下させる汚染物をレーザガス
中に生じさせることを発見した。本発明の好適な実施例
では、レーザチャンバをシールするため全てが金属のシ
ールを使用する。好適な金属シールは、錫メッキしたイ
ンコネル1718のシールである。
【0018】1−4 モネル製の逆流板及びベーン 本出願人は、ステンレススチール製の構成要素もフッ素
と反応し、汚染物をレーザガス中に生じさせることを発
見した。それ故に、この好適な実施例では、先行技術に
よるステンレススチール製の逆流構造体とガスフローベ
ーンとを、モネル製の逆流板250とモネル製のフロー
ベーン252、254に置き換えた。
【0019】1−5 ファンの改良 本発明のこの好適な実施例は、真鍮を含まないブロワー
ブレード構造体を含んでいる。ブロワーブレードは、共
振効果を大幅に減らし、ベアリング寿命を延ばす非対称
ブレード構成となっている。
【0020】1−5−1 無シリコンファンブレード構
造体 本出願人は、ブロワーブレード構造体によく使われてい
る真鍮材がレーザチャンバ内のSi6の主要源であるこ
とを発見した。このガスはKrFレーザではレーザ性能
を相当低下させるものであったが、ArFレーザとF2
レーザの場合は完全に駄目にするものであった。この問
題に対し本出願人は4つの解決策を採用した。第一に、
材料の中実ブロック(本ケースではアルミニウム)から
ブレード構造体を幾つかのセグメントに機械加工した。
第二の解決策では、ブレード構造体を幾つかのセグメン
トに鋳造することであった。次に、新たな材料を一切加
えない電子ビーム溶接により、これらのセグメントを溶
接した。ブレードをフレーム構造体へと連結することに
よりブレード構造体を作ることもできるが、この場合、
先行技術による蝋付け処理ではなく電子ビーム溶接によ
り接続した。第四の解決方法は、無シリコン半田材を使
う半田処理によりブレードをフレーム構造体へ接続する
ことである。全ての構成要素片のベース材料として、ア
ルミニウム6061が使用される。次に、これらの部品
は半田付け工程に先立ち銅メッキされる。次に全部品を
組み立て、これに、91%の錫(Sn)と9%亜鉛(Z
n)で代表される低融点半田材を使って、ファンを真空
炉で半田付けする。この半田材を選ぶ理由は、シリコン
を含んでいないこと及び銅メッキされたアルミニウムを
使えることである。次に、組立てられ半田付けされたフ
ァンをニッケルメッキする。この組立方法により、無シ
リコンファンを安価に製造できる。
【0021】1−5−2 共振効果の低減 先行技術によるブロワーブレード構造体は、23枚の縦
ブレードを有する接線流ブロワーにより構成されてい
た。ブレードは構造体の外周に対称的に取り付けられて
いた。実質的な共振効果をファンパラメータと実際のレ
ーザ性能の両者に対し測定した。レーザビーム内の摂動
は、ファンの回転数の23倍の音響波と一致しているこ
とが示された。ベアリング性能に対する悪影響もファン
の回転数の23倍に対して測定された。
【0022】ファン構造の改良には、図14Aに示すよ
うな非対称のブレード配置が必要である。図14Bに示
す代替例では、ファンブレード構造は、各セグメントが
23枚のブレードを有する、16の個別の機械加工又は
鋳造されたセグメントで形成されており、各セグメント
を隣接するセグメントに対し360°/(15x23)
又は約1°だけ回転させて作られている。ファンブレー
ド構造体を製作する上で機械加工又は鋳造の手法へ比較
的簡単に折り込まれる別の改良は、ブレードを図14C
の320に示すようなエアフォイル状に形成することで
ある。先行技術によるブレードは打ち抜き加工されてい
たが、打ち抜き加工ブレードの内の二つのブレードの断
面314を比較のために示す。回転方向を318で、フ
ァンブレード構造体の外周を330で示す。従来型ブレ
ードでは厚みが一様であるのに対し、エアフォイルブレ
ードは、丸みの付いたリーディングエッヂ、厚肉の中央
部、先細のトレーリングエッヂを含む涙滴型形状をして
いる。
【0023】1−6 ベアリングの改良 本発明の実施例は、先行技術に対する2つの代替改良点
の内の1つにより実現される。 1−6−1 セラミックベアリング 本発明の好適な実施例は、セラミックベアリングを含ん
でいる。好適なセラミックベアリングは合成潤滑剤で潤
滑される窒化シリコン製であり、過フッ素ポリアルキル
エーテル(PFPE)で潤滑されることが好ましい。こ
のベアリングの寿命は先行技術によるエキシマレーザベ
アリングよりも基本的に長い。又、ベアリング、潤滑剤
のいずれも反応性の高いフッ素ガスの影響を著しく受け
ることはない。
【0024】1−6−2 磁気ベアリング 本発明のもう一つの好適な実施例は、図5に示すよう
に、ファン構造体を支える磁気ベアリングである。本実
施例では、ファンブレード構造体146を支持するシャ
フト130はアクティブ磁気ベアリングシステムにより
支持され、ブラシレスDCモーター130で駆動され、
モーターのローター129と少なくとも二つのベアリン
グのローター128とはレーザ空洞のガス環境内でシー
ルされ、モーター固定子140と磁気ベアリング磁石の
コイル126はガス環境外に配置されている。この好適
なベアリング設計も又、ガス環境外に配置されたコイル
を有するアクティブ磁気スラストベアリング124を含
んでいる。
【0025】1−7 空気力学的な陽極支持棒 図3に示すように、先行技術によるブロワー10からの
ガス流は、陽極支持棒44により電極6Aと6Bの間に
強制的に流れされていた。しかし本出願人は、図3に示
されているような先行技術による支持棒44の設計で
は、相当な空気力学的反力がブロワーに生じてブロワー
ベアリングに伝えられ、チャンバ振動を引き起こすこと
を発見した。本出願人は、この振動による力はブロワー
ベアリングの磨耗と偶発的なベアリング故障の原因とな
るのではないかと考えた。本出願人は他の設計のものを
試験し、その内の幾つかを12A−12Eに示している
が、いずれの場合も、ブレードが支持棒44の縁の近く
を通過する度に生じる反力をより長い期間に亘って分散
させることにより、空気力学的反力が減少した。本出願
人が好適とする陽極支持棒の設計を図6Aの84Aに示
す。この設計では基本的に大きな質量を持たせ陽極の温
度上昇を最小に抑えた。陽極と陽極支持棒の全体質量は
約3.4kgである。この設計には又、陽極を更に冷却
するフィン84Bが含まれている。本出願人の試験の示
す所では、音響的バッフルと空気力学的な陽極支持棒の
両者はガス流を若干減らす傾向があるためガ、ス流が制
限されており、この二つの改良点を利用するにはトレー
ドオフ分析が必要であった。このような理由から二つの
改良点は、図6Aには示されているが、図6には示され
ていない。
【0026】2 パルスパワーシステム 2−1 4つのパルスパワーモジュールの機能説明 好適なパルスパワーシステムは、図8A、8Bに示すよ
うに、4つの別々のモジュールで製造されており、各モ
ジュールはエキシマレーザシステムの重要な部品であ
り、部品故障又は定期点検実施の際には素早く交換でき
るようになっている。本出願人はこれらのモジュールを
高電圧電源モジュール20、整流子モジュール40、圧
縮ヘッドモジュール60、レーザチャンバモジュール8
0と呼んでいる。
【0027】2−2 高電圧電源モジュール 高電圧電源モジュール20は、電源10からの208V
三相交流発電電力を300Vの直流に変換するための3
00V整流器22を備えている。インバータ24は、整
流器22の出力を100kHzから200kHzの範囲
の高周波300Vパルスに変換する。インバータ24の
周波数とオン時間は、システムの最終出力パルスエネル
ギを予定通りに調節するために、HV電源制御ボード2
1で制御される。インバータ24の出力は昇圧変圧器2
6により約1200Vに昇圧される。変圧器26の出力
は、標準ブリッジ整流回路30とフィルターコンデンサ
32とを含む整流器28により1200Vの直流に変換
される。回路30からの直流電気エネルギは、図8Aに
示すように、インバータ24の作動を制御するHV電源
制御ボード21の指令通りに、整流子モジュール40の
8.1μFC0充電コンデンサ42を充電する。HV電
源制御ボード21内のセットポイントはレーザシステム
制御ボード100により設定される。
【0028】図8Aに示すように、この実施例では、レ
ーザシステムに対するパルスエネルギ制御を電源モジュ
ール20が行っていることに注目されたい。整流子40
と圧縮ヘッド60の中の電気回路は、電源モジュール2
0により充電コンデンサ42に貯えられた電気エネルギ
を使って、毎秒1000から2000回の割合で電気パ
ルスを形成し、パルス電圧を増幅し、正しくパルス持続
時間を圧縮する役割を果たすだけである。このような制
御の例として図8Aでは、制御ボード100のプロセッ
サ102は、充電サイクルの間は半導体スイッチ46に
よって下流回路から遮断されている充電コンデンサ42
へ正確に700Vが供給されるように、電源を制御して
いる。整流子40と圧縮ヘッド60の中の電気回路は、
スイッチ46が閉じられると即刻且つ自動的に、充電コ
ンデンサ42に貯えられた電気エネルギを、次のレーザ
パルスを制御ボード100のプロセッサ102が決めた
必要とされる正確なエネルギで提供するのに必要な、電
極83、84を横切る正確な電気的放電パルスに変換す
る。
【0029】2−3 整流子モジュール 整流子モジュール40は、本実施例では8.1μFの合
計キャパシタンスを提供する並列接続されたコンデンサ
バンクであるC0充電コンデンサ42を含む。電圧分割
器44は、充電コンデンサ42の充電をある電圧(「制
御電圧」と呼ぶ)に制限するために制御ボード21が使
用するフィードバック電圧信号をHV電源制御ボード2
1に提供するが、この制御電圧は、電気パルスに形成さ
れ整流子40と圧縮ヘッド60の中で圧縮され増幅され
た時に、ピーキングコンデンサ82の上及び電極83、
84を横切って所望放電電圧を作り出すものである。
【0030】この実施例(約3ジュール及び16,00
0Vの範囲で、毎秒2000Hzで電気パルスを提供す
るように設計されている)の場合、電源20が充電コン
デンサ42を800Vに充電するには、約250μ秒
(図8F1)が必要である。従って、充電コンデンサC
0に蓄えられた3ジュールの電気エネルギを電極83と
84の間の16,000Vの放電電圧に変換する高速の
ステップを開始する半導体スイッチ44が、整流子制御
ボード41からの信号により閉じられた時、充電コンデ
ンサ42は完全に充電され所望電圧で安定する。この実
施例の場合、半導体スイッチ46はIGBTスイッチで
あるが、SCR、GTO、MCT等の他のスイッチ技術
も使用できる。600nHの充電インダクタ48は半導
体スイッチ46と直列に接続されており、C0充電コン
デンサを放電させるためにスイッチ46が閉じている間
にはスイッチ46を通過する電流を一時的に制限する。
【0031】2−3−1 パルス生成段階 高電圧パルスパワー生成の第一段階はパルス生成段階5
0である。パルスを生成するために、充電コンデンサ4
2上の電荷は、IGBTスイッチ46を閉じることによ
り図8F2に示すように、C18.5μFのコンデンサ
52上へ約5μ秒で切り換えられる。
【0032】2−3−2 圧縮の第一段階 可飽和インダクタ54はまずコンデンサ52上に蓄えら
れた電圧を遅延し、次に飽和し、コンデンサ52から
1:23昇圧パルス変圧器56を通してCp-1コンデン
サ62への電荷転送が、図8F3に示すように、圧縮の
第一段階61として約550n秒の転送時間内にできる
ようになる。パルス変圧器56の設計を以下に述べる。
パルス変圧器は非常に効率が高く、700V、17,5
00A、550n秒のパルス繰り返し数を16,100
V、760A、550n秒のパルス繰り返し数に変換
し、極めて短時間、圧縮ヘッドモジュール60中のC
p-1コンデンサバンク62上に蓄える。
【0033】2−4 圧縮ヘッドモジュール60 圧縮ヘッドモジュール60によりパルスを更に圧縮す
る。 2−4−1 圧縮の第二段階 Lp-1可飽和インダクタ64(約125nHの飽和イン
ダクタンスを有する)は、16.5nFのCp-1コンデ
ンサバンク62上に電圧を約550n秒の間、遅延させ
た後、Cp-1上の電荷が、レーザチャンバ80の最上部
に配置され、電極83、84及びプレイオナイザ56A
と電気的に並列に接続されている16.5nFCpピー
キングコンデンサ82上へ流れる(約100n秒)よう
にする。この550n秒の長さのパルスを、Cpピーキ
ングコンデンサ82を充電するための100n秒の長さ
のパルスへの変換は、図8Aの65に示すように第二及
び最後の段階を構成する。
【0034】2−5 レーザチャンバモジュール レーザチャンバモジュール80の一部として、その最上
部に取り付けられているピーキングコンデンサ82上へ
電荷が流れ始めて約100n秒後、ピーキングコンデン
サ82の電圧は約14,000Vに達し電極間の放電が
始まる。放電が約50n秒続き、この間にレーザー現象
がエキシマレーザの光学共鳴チャンバ内で起こる。光学
共鳴チャンバは、本例の場合、図8Aに86で示す2プ
リズム波長選択器及びR−max鏡からなるライン選択
パッケージ86と、出力カプラ88により形成される。
このレーザのレーザパルスは狭帯域で、20から50n
秒、約10mJで反復度2000パルス/秒までの15
7nmのパルスである。本パルスによりレーザビーム9
0が定められ、ビームのパルスはフォトダイオード92
によりモニターされ、以上を関係を図8Aに示す。
【0035】2−6 パルスエネルギの制御 フォト検出器92からの信号は制御ボード100のプロ
セッサ102に送信され、プロセッサは、次及び/又は
将来のパルスのためのコマンド電圧を設定するために、
このエネルギ信号と好ましくは他のパルスエネルギの履
歴データ(以下のパルスエネルギ制御アルゴリズムの項
で説明する)を使用する。一連の短時間バースト(例え
ば、約0.1秒の不感時間で分離された2000Hzで
の100パルス0.5秒バースト)でレーザーが作動す
る、好適な実施例においては、制御ボード100のプロ
セッサ102は、パルス間及びバースト間のエネルギ変
動が最小となるように、後続パルス用の制御電圧を選択
するために、バースト中の過去の全パルスのエネルギ信
号と他のパルスプロフィールの履歴データ共に、最新の
パルスエネルギ信号を使う特別なアルゴリズムでプログ
ラムされている。このアルゴリズムを使って、制御ボー
ド100のプロセッサ102が約35μ秒の時間内でこ
の計算を実行する。レーザパルスは、図8F3のIGB
Tスイッチ46のT0ファイアリングの後の約5μ秒に
発生し、レーザパルスエネルギデータの収集には約20
μ秒が必要である(スイッチ46のファイアリングの開
始をT 0と呼ぶ)。こうして、前のパルス(2000H
zで、ファイアリング期間は500μ秒)に対するIG
BTスイッチ46のファイアリングの後、約70μ秒で
新たな制御電圧値が準備される(図8F1に示す)。エ
ネルギ制御アルゴリズムの特徴を以下に述べるが、より
詳しくは米国特許出願番号第09/034,870号に
説明されており、これは本明細書に参考文献として組み
込まれている。
【0036】2−7 エネルギ回収 この好適な実施例は、前のパルスから余分のエネルギを
充電コンデンサ42へ回収する電子回路を備えている。
この回路はエネルギの浪費を実質的に減らし、レーザチ
ャンバ80内の後信号が事実上なくなる。エネルギ回収
回路57は、エネルギ回収インダクタ58とエネルギ回
収ダイオード59とから成り、両者は直列に接続され、
図8Bに示すようにC0充電コンデンサ42と並列に接
続されている。実際には、パルスパワーシステムのイン
ピーダンスはチャンバのインピーダンスと正確には一致
せず、及びチャンバインピーダンスはパルス放電の間に
数次のオーダーで変化するので、チャンバからパルス生
成システムの前端へ向かって逆に伝搬するメインパルス
により、逆進行「反射」が生成される。余分のエネルギ
が圧縮ヘッド60と整流子40を通って、逆に伝搬した
後で、制御装置がトリガ信号を取り除くことにより、ス
イッチ46が開く。エネルギ回収回路57は、ダイオー
ド59によるインダクタ58内の電流の逆転に抗してク
ランプされたものとして、共鳴自由回転(充電コンデン
サ42及びエネルギ回収インダクタ58から構成された
LC回路の信号の半サイクル)を通して、充電コンデン
サ42上に負の電圧を生成した反射の極性を反転する。
最終的に、チャンバ80から反射されたエネルギの実質
的に全てが各パルスから回収され、次のパルスで利用す
る準備の整った正の電荷として充電コンデンサ42上に
蓄えられる。図8F1−8F3は、コンデンサC0
1、Cp-1、Cp上の電荷を示すタイムチャートであ
る。チャートはC0上でのエネルギ回収プロセスを示し
ている。
【0037】2−8 磁気スイッチによるバイアス 可飽和インダクタで使われる磁気材料の全B−H曲線ス
イングを完全に利用するために、スイッチ46を閉じる
ことによりパルスが開始される時点で各インダクタが逆
飽和状態になるように、直流バイアス電流が供給され
る。整流子の可飽和インダクタ48、54の場合、これ
を達成するためインダクタを通して約15Aのバイアス
電流が逆方向(通常のパルス電流方向と比べ)に供給さ
れる。このバイアス電流は、バイアス電流源120によ
り絶縁インダクタLB1を通して供給される。実際の電
流は、矢印B1で示すように電源から、整流子の接地接
続、パルス変圧器の一次巻線、可飽和インダクタ54、
可飽和インダクタ48、絶縁インダクタLB1を経て、
バイアス電流源120へと流れる。
【0038】圧縮ヘッドの可飽和インダクタの場合、約
5Aのバイアス電流B2が第二のバイアス電流源126
から絶縁インダクタLB2を通して供給される。圧縮ヘ
ッドで電流は分岐して、大部分の電流B2−1は、可飽
和インダクタLp-164を通り、絶縁インダクタLB3
を逆に通り、第二バイアス電流源126へと流れる。残
りの小電流B2−2は、圧縮ヘッド60と整流子40と
を接続するHV接続ケーブルを逆に通り、パルス変圧器
の二次巻線を通って接地部へ、そして、バイアス抵抗器
を通って、第二バイアス電流源126へと逆に流れる。
この第二の小電流はパルス変圧器をバイアスさせるのに
使われ、パルス変圧器がパルス作動のためにリセットさ
れるようにもなっている。二つの枝部分の各々に分れる
電流の量は各経路の抵抗によって決まり、各経路が正し
い量のバイアス電流を受け取るように意図的に調整され
る。
【0039】2−9 電流の方向 本実施例では、システムを通って標準の三相電源10か
ら電極及び電極の先の接地部へ流れるパルスエネルギの
流れを「順方向流れ」、この方向を「順方向」と呼ぶ。
順方向導電状態にある可飽和インダクタような電気的構
成要素に言及する場合、電気的構成要素は、電極方向に
「パルスエネルギ」を導電する飽和状態にバイアスされ
ていることを意味する。逆方向導電状態にある場合、電
気的構成要素はエネルギを電極から充電コンデンサの方
向へ導電する飽和状態にバイアスされている。システム
中の電流の実際の流れ(即ち電子の流れ)は、システム
内で何処にいるかによって変わる。電流方向を説明した
のは混乱する可能性をなくすためである。
【0040】図8A、8Bによると、本実施例では、C
0コンデンサ42は、スイッチ46が閉じた時に、電流
がコンデンサ42からインダクタ48を通りC1コンデ
ンサ52へ向かって流れる(電子は実際には逆方向に流
れる)ように、(例えば)正電圧700Vに充電され
る。同様に、電流はC1コンデンサ52からパルス変圧
器56の一次側を通り接地部へ向かって流れる。このよ
うに、電流とパルスエネルギの方向は充電コンデンサ4
2からパルス変圧器56へと同じ方向となる。以下の項
「パルス変圧器」で述べるように、パルス変圧器56の
第一次側ループと二次側ループでは共に、電流は接地部
へ向かっている。結果的に放電の開始初期部分の間(放
電の主な部分[通常は80%])、パルス変圧器56と電
極との間の電流は、電極からパルス変圧器56へと流れ
る。従って、主放電の間に電子は接地部からパルス変圧
器56の第二次側を通り一時的にCp 1コンデンサ62
の上そしてインダクタ64を通り、又一時的にCpコン
デンサ82上へ、そしてインダクタ81を通り、電極8
4(放電陰極とも呼ぶ)を通って放電プラズマを通り、
電極83を通って接地部へと逆に流れる。このように主
放電の間、電子は、パルス変圧器56と電極84、83
の間をパルスエネルギと同じ方向に流れる。放電の主要
部分に続いて直ぐに電流と電子の流れが逆転し、電子は
接地部から、接地された電極84、電極間の放電空間、
電極83、電気回路、変圧器56を通って接地部へと逆
に流れる。電子の逆の流れが変圧器56を通過すると、
変圧器56の「一次側」ループ中に電流が生じ、電子の
流れが接地部からパルス変圧器56の「一次側」を通り
(メインパルスの電流と同じ方向)、最終的にはC
0を、図8F2に定性的に示されているような負に充電
する。 C0上の負の電荷は、図8F2に示され、先に
「エネルギ回収」の項で説明したように逆転される。
【0041】3 パルスパワー構成要素の詳細な説明 3−1 電源 好適な実施例の電源部分の更に詳細な回路線図を図8C
に示す。図8Cに示されているように、整流器22は、
+150Vから−150Vの直流出力の6パルス位相制
御整流器である。インバータ24は、実際は三つのイン
バータ24A、24B、24Cである。8.1μFのC
0充電コンデンサ42の電圧がコマンド電圧より50V
小さいと、インバータ24B及び24Cが切れ、C0
2の電圧がコマンド電圧を僅かでも越えると、インバー
タ24Aが切れる。この方法では、充電終期近くで充電
速度が下がる。昇圧変圧器26A、26B、26Cは定
格がそれぞれ7キロワットで、電圧を1200V交流に
変える。
【0042】三つのブリッジ整流器回路30A、30
B、30Cを示す。HV電源制御ボード21は12ビッ
トデジタルコマンドをアナログ信号に変換し、それをC
0電圧モニター44からのフィードバック信号45と比
較する。フィードバック電圧がコマンド電圧を越える
と、上記のようにインバータ24Aのスイッチが切れ、
電源内に蓄えられたエネルギーを分散させるためにQ2
スイッチ34が閉じ、更なるエネルギーが電源から逃げ
ぬようにQ3絶縁スイッチ38が開き、Q1流出スイッ
チ38が閉じてC0の電圧がコマンド電圧と等しくなる
までC0の電圧を減らす。等しくなった時点でQ1は開
く。
【0043】3−2 整流子と圧縮ヘッド 図8A、8Bは整流子40と圧縮ヘッド60の主要構成
要素を示し、システム作動に関しては上記の通りであ
る。本項では整流子の製作ついて詳述する。
【0044】3−3 半導体スイッチ この好適な実施例では、半導体スイッチ46はペンシル
ベニア州、ヤングウッドに事務所を持つパワレックス社
製P/NCM1000HA-28HIGBTスイッチで
ある。
【0045】3−4 インダクタ インダクタ48、54、64は、米国特許第5,44
8,580号及び第5,315,611号に記載された
可飽和インダクタと類似の可飽和インダクタである。好
適な可飽和インダクタ設計の平面図と断面図をそれぞれ
図8G1、8G2に示す。図8G2に示すように、本実
施例のインダクタでは、インダクタ内の漏洩磁束を減ら
すために301、302、303、304のような磁束
遮断金属片を加えている。このインダクタへの入力電流
は、コンデンサ62にも接続されているバスへのスクリ
ュー接続305で行われる。電流は鉛直インダクタを通
り4回半のループを形成する。電流は位置305から1
Aとラベル付けされた中央の大径導体へ下り、外周の6
個の小経インダクタ1Bを上り、2Aを下り、2Bを上
り、次に全ての磁束遮断要素を下り、3Bを上り、3A
を下り、4Bを上り、4Aを下り、それから電流は位置
306から出てゆく。ポットのようなハウジング64A
は高電圧電流リード線の役目を果たす。可飽和インダク
タの「蓋」64Bは、テフロン(登録商標)のような電
気絶縁体材料で構成される。先行技術のパルスパワーシ
ステムでは、オイル絶縁された電気構成要素からのオイ
ル漏れが問題であった。本実施例では、オイル絶縁され
た電気構成要素は可飽和インダクタに限られており、オ
イルは、上記のように、高電圧接続出力線の役目を果た
すポットのようなオイル収容金属ハウジング64Aに収
容されている。全てのシール接続部はオイルレベルより
も上方に配置され、オイル洩れの可能性を実質的に無く
している。例えばインダクタ64の最も低い位置にある
シールは、図8G2の308である。磁束遮断金属構成
要素はインダクタを通る電流経路の中央部分にあるの
で、電圧は、磁束遮断金属部品と他の巻線の金属ロッド
との間の安全ホールドオフ間隔が減ることを許容する。
放熱を改善するためにフィン307が備えられている。
【0046】3−5 コンデンサ コンデンサバンク42、52、62は全て、市販の入手
可能な規格品コンデンサが並列接続されたバンクで構成
されている。これらのコンデンサは、ジョージア州スミ
ルナに事務所を持つムラタのような納入業者から入手で
きる。出願人が好適とするコンデンサとインダクタとの
接続方法は、米国特許第5,448,580号に記載の
方法と類似の方法により、厚くニッケル鍍金された銅線
を有する特別のプリント回路板上の正端子及び負端子
へ、コンデンサとインダクタとを半田付けするか又はボ
ルト締めするものである。
【0047】3−6 パルス変圧器 パルス変圧器56も米国特許第5,448,580号及
び第5,313,481号に記載のパルス変圧器と類似
しているが、本実施例のパルス変圧器は、一回だけ巻い
た二次巻線と、23個の個別の一次巻線を有する。パル
ス変圧器56の図面を図8Dに示す。23個の一次巻線
はそれぞれ、図8Dの底面エッジに沿って示すように、
プリント回路板56B上の正端子及び負端子にボルト締
めされた(それぞれ、ボルトねじ穴を有する平らなエッ
ジを備える)二つのフランジを有する、アルミニウムの
スプール56Aを備えている。絶縁体56Cが各スプー
ルの正端子と隣のスプールの負端子を隔てている。スプ
ールのフランジの間には、長さ11/16インチ、外径
0.875インチ、壁厚約1/32インチの中空シリン
ダーがある。スプールは、幅1インチ、厚さ0.7ミル
のメトグラス2605S3Aと、厚さ0.1ミルのマイ
ラー薄膜とで、絶縁されたメトグラス包装材の外径が
2.24インチになるまで包装されている。一次巻線を
形成する単一包装済みスプールの斜視図を図8Eに示
す。
【0048】変圧器の二次側は、電気ガラス製の締まり
嵌めの絶縁管内に取りつけられた単一ステンレス鋼ロッ
ドである。巻線は図8Dに示すように四つの部分にあ
る。図8Dに56Dとして示したステンレス鋼の二次側
はプリント回路板56B上のアース線に56Eで接地さ
れ、高電圧端子は56Fである。上記のように、第一巻
線の+及び−端子の間の700Vのパルスは、1:23
の変圧作用により二次側端子の端子56Fにマイナス1
6,100Vのパルスを作り出す。本設計によれば、漏
洩インダクタンスは非常に低いので、出力上昇時間は非
常に早まる。
【0049】3−7 レーザチャンバパルス出力構成要
素 Cpコンデンサ82は、レーザチャンバ圧力容器の最上
面に取り付けられた28個の0.59nfコンデンサバ
ンクで構成されている。各電極83、84は長さ約28
インチの中実真鍮棒で、お互いが約0.5から1.0イ
ンチ離されている。本実施例では、図8Aに示すよう
に、最上部電極83が陰極で、最下部電極84が接地さ
れている。
【0050】3−8 圧縮ヘッド取り付け 本発明のこの好適な実施例は、図8H1、8H2に示す
圧縮ヘッド取り付け技術を含む。図8H1はレーザシス
テムの側断面図で、電極83、84に対するコンプレッ
サーヘッドモジュール60の位置を示す。本技術は、圧
縮リードチャンバ接続に関連するインピーダンスを最小
化するために考案されたが、同時に圧縮ヘッドが容易に
素早く取り替えられるようにしている。図8H1、8H
2に示すように、接地接続は、図8H1の81Aと、図
8H2の81Bで示されている圧縮ヘッドの後面沿いに
長さ約28インチのスロットタブ接続により行われる。
スロットタブの底面は、柔軟性のあるフィンガストック
81Cと嵌合されている。好適なフィンガストック材料
が商品名マルチラムで販売されている。高電圧接続は、
図8H1の89の個所で、可飽和インダクタ64の6イ
ンチ直径の滑らかな底面と柔軟性のあるフィンガストッ
クの嵌合アレイとの間で行われる。上記のように、好適
なフィンガストック材料はマルチラムである。本構成に
より、修理又は予防的メンテナンスのために圧縮ヘッド
モジュールを約5分で取り替えることができる。
【0051】4 ガス制御モジュール この好適な実施例は、選択されたスイートスポット内で
フッ素モニターを使わずに作動できるフッ素制御システ
ムを備えている。図16を参照しこの実施例を述べる。 4−1 フッ素消耗 レーザチャンバ1は、約20.3リットルのレーザガス
を含んでいる。上記のように普通、成分はフッ素が0.
1%、残りがバッファガス(ヘリウム、ネオン又はヘリ
ウムとネオンの組み合わせが望ましい)で、約4気圧で
ある。0.1%のフッ素は、4気圧で約0.0023リ
ットル即ち2.3mlのフッ素である。質量換算する
と、レーザチャンバ内のフッ素の公称量は約110mg
である。純粋フッ素の分圧は、約411Pa、純粋フッ
素(1%フッ素混合物の約41kPaに相当)である。
衝撃係数約40%(通常のリソグラフィレーザ)で作動
するレーザでは、フッ素は通常の作動の間に毎時約4.
5mgの割合で消耗される(1時間にチャンバ内のフッ
素の約4%を消費することに相当)。純粋フッ素分圧に
換算すると、この通常のフッ素消耗割合は毎時約16P
aである。1%のフッ素ガス混合物を使ってこの消耗を
補うために、毎時約1.6kPaに相当する体積の混合
物がチャンバに加えられる。
【0052】レーザのフッ素消耗割合は一定からは程遠
い。レーザファンが作動してもレーザが発生しない場
合、フッ素消耗割合は約半分に下がる。ファンを止める
とフッ素消耗割合は、40%衝撃係数での消耗割合の約
1/4に低下する。100%衝撃係数の場合、フッ素消
耗割合は40%衝撃係数での消耗割合の約二倍である。
【0053】4−2 ガス交換 上記プロセスでは、消耗したフッ素を基本的にほぼ絶え
間無く交換する。フッ素ガス源はフッ素を僅か1%しか
含まないから、チャンバ内のバッファガス又はガスの一
部もほぼ絶え間無く交換している。にもかかわらず、た
とえレーザガスの一部を実質的に絶え間無く交換して
も、このモードでの作動により結果的に汚染物質がレー
ザガス内に貯まるので、レーザ効率が低下する。効率が
低下すると、所望のパルスエネルギーを維持するために
電圧を上げること、及び/又はフッ素濃度を上げること
が必要となる。このため、先行技術によるシステムを普
通に運転することは、実質的に完全なガス交換を行うた
めにレーザーを定期的に一時停止することを示唆してい
る。この実質的に完全なガス交換を補充と呼ぶ。この周
期は、1億パルスのような補充から補充の間のレーザパ
ルス数に基づいて決めるか、補充回数を前回の補充から
のカレンダー時間で決めるか、又はパルスとカレンダー
時間の組み合わせに基づいて決める。補充回数は又、特
定のフッ素濃度での所望出力に必要な充電電圧の大きさ
から決めてもよい。補充後は、「スイートスポット」に
関する新たなテストを行うべきである。また補充の間は
定期的に、スイートスポットが変わった場合に新たなス
イートスポットが何処にあるかを運転者が知ることがで
きるよう、「スイートスポット」試験を実施すべきであ
る。
【0054】補充は、図16に示すシステムを使い以下
のようにして達成される。ここでの検討では、0.1%
のフッ素と残りがバッファガスという構成の通常のレー
ザガスを想定する。バルブ510、506、515、5
12、517、504を閉じ、バルブ506、512を
開き、真空ポンプ513を作動させ、レーザチャンバを
絶対圧13kPa以下に真空引きする(素早く圧力を下
げられるようにチャンバ1と真空ポンプ513の間に直
接圧力低減配管を備えてもよい)。バルブ512を閉じ
る。バルブ516を開き、ヘリウム100%のバッファ
ガスをバッファガス瓶からチャンバに加え、262kP
a/50℃相当の圧力となるように充填する(20.3
リットルのレーザチャンバでは、50℃からのチャンバ
温度変動に対しては1kPa/℃の△P/△T補正式を
使って、温度補正を近似できることに注目されたい。チ
ャンバ温度が23℃であれば、247kPaまで充填す
ることになる。)バルブ517を閉じ、バルブ515を
開き、1%のフッ素と99%のバッファガスの混合物を
ハロゲンリッチガス瓶514からチャンバ1に加え、2
90kPa/50℃相当の圧力になるように充填する。
これにより、ほぼ0.1%のフッ素と99.9%のバッ
ファガスから成るガス混合物がチャンバ内に生成され
る。チャンバを約50℃に加熱すると、圧力は約4気圧
となる。
【0055】5 パージシステム 酸素は、157nmの光を強力に吸収するので、ビーム
経路から除かなければならない。本出願人は、従来技術
システムを大巾に改良した窒素パージシステムを開発し
た。レーザーに関連するチャンバ外の全ての光学構成要
素は、窒素を使ってパージされる。この窒素システムは
レーザが作動する間に、大気圧より僅か約10パスカル
高い圧力で運転される。この僅かな気圧差は、圧力が光
学構成要素に及ぼす歪みの影響を避けるのに好適であ
る。パージされる構成要素は、ライン狭帯化モジュー
ル、出力連結器、波長計、シャッターアセンブリを含
む。
【0056】漏洩の可能性のある全個所をシールする。
内径1/16インチ、長さ6フィートの管で構成される
出力ポートを備える。パージシステムの適切な機能を確
保するために、出力ポートを通過する流れをモニターす
る。内径1/16インチ、長さ6フィートの管を通過す
る、好適な流量である約4リットル/分は、所望の窒素
差圧に対応する好適な流量である。6フィートの出力ポ
ート管304は、コイル状に巻かれているのが望まし
い。図17に示すように、窒素の流れにより開いたまま
に保たれ流れが無くなると警告灯302を点灯させる簡
単なフラップスイッチにより、流れをモニターする。同
様のパージシステムを出力連結器及び波長計に適用する
のが好ましい。
【0057】パージガスにヘリウムを使うこともでき
る。ヘリウムの利点は、熱伝達特性と光学特性が良い点
である。しかしヘリウムは窒素よりもはるかに高いの
で、量産用レーザに使う場合、ヘリウム再利用の収集シ
ステムを考えることが好ましい。
【0058】6 レーザ構成要素の冷却 1000から2000Hzを越える反復度での作動に特
に有用な本発明の好適実施例は、エキシマレーザを冷却
するために、図13に示す独特の冷却技術を含んでい
る。レーザの構成要素は、僅かな真空を内側に維持して
いるエンクロージャ240内に含まれており、この真空
は図13及び4Aの224で示されているベントに取り
付けられたブロワーより作り出される。キャビネット
は、キャビネットの最上部近くに濾過吸気ポート241
とガスケット付き扉のような僅かな漏洩源とを備え、レ
ーザエンクロージャを通過するチャンバ内空気の流量は
約200ft3/分となっているが、この流量はレーザ
の熱生成構成要素が生成する熱を除くのに十分とはいえ
ない。
【0059】レーザにより生成される廃熱(100%衝
撃係数で略12kw)の大半(略90%)は、図13に
示す冷水システムにより除かれる。この実施例ではレー
ザ内の主な熱源は、高電圧電源20、整流子40、圧縮
ヘッド60、レーザチャンバ80である。チャンバ用の
水冷却熱交換器がチャンバの内側に配置され、熱は循環
するレーザガスから熱交換器を通り冷却水へ伝えられ
る。別の熱交換器(図示せず)がチャンバの外側表面に
取り付けられる。残りの主な熱生成構成要素用に冷却水
配管が構成要素まで配管されており、一つ又はそれ以上
のファンが、水から空気へ熱を伝える熱交換器を通過す
る風を図13に示すように構成要素へ送る。圧縮ヘッド
では、図示のように内部循環であるが、HVPS及び整
流子では、循環空気が構成要素へ、次にエンクロージャ
の別の部分を通過し、再び熱交換器に戻る前に別の構成
要素を冷却する。
【0060】分割パン242及び243は全体的な通気
を、フィルター241から矢印244が示した経路へ通
過させ、ベント224へ誘導する。この冷却システムに
はダクトがなく、レーザチャンバの内側及びレーザチャ
ンバに装着された熱交換器に水を供給する管以外には、
いかなるレーザ構成要素とも接続される水管は含まれて
いない。全構成要素(レーザチャンバを除く)はエンク
ロージャの内側付近に吹き付ける風によって冷却される
ので、構成要素を組込/交換する時に運転を停止させる
冷却用の接続部分はない。配管が必要ないため、利用で
きる構成要素とエンクロージャ内の作業空間が大巾に増
える。
【0061】7 パルスエネルギー制御アルゴリズム 7−1 作動モード−チップリソグラフィ 本発明の実施例は、先行来技術に見られたパルスエネル
ギー及び積分された全体バーストエネルギーにおける変
動を実質的に減らす新しいアルゴリズムを備えたコンピ
ューターコントローラープログラムを含んでいる。改良
された装置及びソフトウェア、エネルギーシグマとバー
スト線量変動を減らすための好適なプロセスを以下に述
べる。
【0062】本明細書の背景の項で述べたように、バー
ストモードは、リソグラフィによる量産集積回路のステ
ッパー機器光源に使われるエキシマレーザを作動させる
典型的モードである。このモードでレーザが作動する
と、ウェーハのある部分を照らす110パルスを生成す
るために、約110ミリ秒間に亘り1000Hzの割合
で「バースト」パルスが作りだされる。バーストが終わ
るとステッパーがウェーハとマスクを移動させ、一秒に
も満たない時間で移動が一旦完了すると、レーザは別の
110パルスのバーストを生成する。従って、通常の作
動は約110ミリ秒のバーストであり、その後に一秒未
満の無駄時間が続く。別の作動を実行できるように長め
の無駄時間が様々な時に設定される。この基本プロセス
は一般に、レーザで一日に数百万回のバーストを生成し
ながら、一日24時間、週7日続く。上記のバーストモ
ードでは、ウェーハの各部分が各バーストにおいて同じ
照度エネルギーを受けることが重要である。又、チップ
製造者はパルス間の変動が最小となることを望んでい
る。本発明の好適な実施例では、各パルス(N−1番目
のパルス)のエネルギーをモニターし、次に 1)N−1番目のパルスにより測定されたエネルギー
と、目標パルスエネルギーとの比較、及び 2)N−1番目のパルスによるバーストの累積線量と、
N−1番目のパルスによる目標パルス線量との比較、 の両比較の結果に基づいて、次のパルス(N番目のパル
ス)のエネルギーを制御する装置及びソフトウェアを用
いて、これらの目的を達成する。
【0063】典型的なフッ素エキシマレーザの場合、あ
るバーストの最初の30から40ミリ秒のエネルギー
は、レーザガス内の過渡的影響のため他のバーストに比
べ一般に不安定であることがずっと問題とされてきた。
第一パルス後の約40ミリ秒以後では、一定電圧でのパ
ルスエネルギーは比較的一定である。これらの初期の摂
動を処理するに当たり本出願人は、バーストを時間方向
で二つの領域、即ち「K」領域と呼ばれる第一領域(多
数の初期パルス、例えば40パルス)と本明細書で出願
人が「L」領域と呼ぶ第二領域(K領域の後に続くパル
スから成る)とに分割した。
【0064】本発明の実施例では、先行技術のエキシマ
レーザ装置をパルスエネルギーの制御に利用する。各バ
ーストの各パルスにおけるパルスエネルギーは、図8A
の示すようなフォトダイオード92により測定される。
このフォトダイオードとそのサンプル及びホールド回路
の全体応答時間は、回路をリセットする時間を含め実質
的に500μ秒未満である。約15ナノ秒のパルスのそ
れぞれから生じる累積信号はパルス終了後の数μ秒間に
亘って保存されるが、この信号は、パルス開始後約1.
0μ秒でコンピューターコントローラー22によって6
回読み取られ、その平均が記憶される。あるバースト中
の過去の個々の全パルスの累積エネルギーをバースト線
量値と呼ぶ。コンピューターコントローラーは、N+1
番目のパルスに対して高電圧を規定するために、目標パ
ルスエネルギー及びN番目のパルスのパルスエネルギー
を表す信号とバースト線量値とを利用する。この計算に
は約200μ秒が必要である。N+1番目のパルスのた
めの高電圧が決定されると、コンピューターコントロー
ラーは、N+1番目のパルスのために充電電圧を確立す
る信号を、図8Aに示された高電圧電源の高電圧コマン
ド(VCMD)へ送るが、これには数μ秒が必要であ
る。コンピューターコントローラーは、コンデンサC0
を規定電圧に充電するように高電圧電源に指示する。
(計算が完了する以前に2000Hzを越える高速の反
復度で充電を開始することが好ましい)。N番目パルス
ためのトリガ信号の後の0.5m秒の時点で、コンデン
サC0が完全に充電され、図2に示されたトリガ回路1
3からN+1番目パルスのためのトリガ信号を受信した
時に準備ができているようにするには、充電に約250
μ秒が必要である。トリガ信号の時点でコンデンサC0
が約700Vの電圧を図8Bの磁気圧縮回路へ約5μ秒
間に亘って放電すると、パルスは磁気圧縮回路によって
圧縮/増幅され、約16100Vの放電電圧がコンデン
サCp上に生成され、次いで約100ナノ秒の放電が電
極間で起こり、持続時間が約15ナノ秒で約10mJの
レーザパルスが生成される。
【0065】7−2 好適なアルゴリズム バーストモード作動時に所望のパルスエネルギーを実質
的に達成するために、充電電圧を調整するための特別の
好適なプロセスは、次の通りである。プロセスは二つの
電圧調整アルゴリズムを利用する。第一アルゴリズムは
最初の80パルスに適用されKPIアルゴリズムと呼ば
れる。第二アルゴリズムは40番目のパルス以降のパル
スに適用されPIアルゴリズムと呼ばれる。80番目の
パルス以降の時間を、本明細書ではバーストの「L領
域」と呼ぶ。頭文字「PI」は「比例積分」を指し、
「KPI」の「K」はバーストの「K領域」を指してい
る。
【0066】7−3 KPIアルゴリズム K領域は、1番目からK番目までのパルスから成り、好
適な本実施例ではK=40である。N番目パルスのため
の充電電圧を設定するためのアルゴリズムは、 但し、 VN=N番目のパルスのための充電電圧 (VBN =K領域のN番目パルスのための目標エネル
ギーETを生成するために必要な電圧に関する電流の最
良推定値を表すk個の記憶された電圧アレイ。このアレ
イは以下の方程式に従って各バースト終了後に更新され
る。
【0067】(VCN-1=一つ前のパルスのエネルギー
誤差とバースト中の過去のN−1番目のパルスまでに生
じたエネルギー誤差 定義より (VC0=0 A,B=一般に0から1の分数で、好適な本実施例では
A、B共に0.5である。 εi =i番目パルスのエネルギー誤差 =Ei-ET、Eiはi番目パルスに関するエネルギー、ETは目標エネル ギーである。 Di=バーストの累積線量誤差であり、1からiまでの全パルスを含む。 dE/dV=充電電圧によるパルスエネルギーの変化率
(本実施例では、一つ又はそれ以上のdE/dVの値を
各バーストの間に実験的に決定し、これらの数値の移動
平均を計算に使う)。
【0068】記憶された値(VB)Nは、各バースト間
又は各バースト後に次の比較式に従って更新される。 但しインデックスMは、バースト番号である。C=一般
に0から1の間の分数で、好適な本実施例では0.3で
ある。
【0069】7−4 PIアルゴリズム L領域は、K+1番目のパルスからバーストの最後のパ
ルスまでのパルスから成り、(好適な実施例では、パル
ス番号は41以上である。) N番目パルスのための充電電圧を設定するアルゴリズム
は、 但し VN=N番目パルスに対する電圧充電 VN-1=N−1番目(一つ前)パルスのための充電電圧 変数A、B、ε1、D1、dE/dVは先の定義の通り。
【0070】7−5 dE/dVの決定 レーザ特性の比較的遅い変化を追跡するために、dE/
dVの新しい数値を周期的に決定する。好適実施例で
は、L領域の二連続パルスの間に、制御された方法で電
圧を変えるか又はディザーすることによりdE/dVを
測定する。これら二つのパルスに対しては、通常のPI
エネルギー制御アルゴリズムを一時的に中断し以下のア
ルゴリズムに置き換える。パルスjに対して 但し、 VDither=一定の電圧増分、通常は数ボルトで
ある。パルスj+1に対して パルスj+1の後に、dE/dVを計算する。
【0071】電圧のディザーのため予想されるエネルギ
ーの変動の強さはレーザの通常のエネルギー変動と同じ
であるので、dE/dVの計算は雑音が多い。好適な実
施例では、過去50回のdE/dV計算値の移動平均が
実際にPIアルゴリズムとKPIアルゴリズムで使われ
る。
【0072】VDither選択のための好適な方法では、所
望エネルギーのディザーVDither、即ち、通常はエネル
ギー目標ETの数パーセントを規定し、VDitherを計算
するためにdE/dVに関する電流(平均)値を用い
る。 J+2パルス(二つのディザーパルス直後)はディザー
しないが、特定値を持つ。
【0073】Vj-2に関するこの特別な値は、加えられ
た電圧のディザーとパルスj+1から予想されるエネル
ギーディザーとの両者に関する補正が行われる。上記ア
ルゴリズムには様々な修正をすることができる。例え
ば、K領域と同様にL領域でもdE/dVを決定するこ
とができる。ディザリングは、バースト毎に一回又は数
回実行することができる。ディザリングのシーケンス
は、先述のように決まったパルス番号jで行われてもよ
いし、又は無作為に選ばれたパルス番号で開始されて次
のバーストへ移っても良い。
【0074】A、B、Cは、収束係数であり他の多くの
値となり得ることを理解されたい。上記に規定した値よ
りも大きければ素早く収束するが、不安定さが増す。別
の好適な実施例ではA=√2Bである。この関係は臨界
減衰を生成するために既存の手法から開発された。B
は、線量補正を行わないゼロの場合もあり得るが、Aは
アルゴリズムの線量搬送部分のための減衰項を提供する
ので、ゼロであってはならない。
【0075】dE/dVの決定値が小さすぎると、上記
アルゴリズムでは過剰補正を生じさせる。従ってエネル
ギーシグマ値が閾値を越える場合、好適な技術ではdE
/dVを任意に二倍の値にする。バーストの第一パルス
に対しては、V及びdE/dVの値はデフォルト値とさ
れる。各バーストの開始時、Dはゼロに設定される。d
E/dVのデフォルト値は、初期の過剰修正を避けるた
めに予想されるdE/dVの約三倍に設定される。
【0076】上記のディザーを伴わずにdE/dVを決
定する代替方法では、レーザ作動中のエネルギー値と電
圧値を単に測定し記憶する。(規定された電圧値ではな
く測定された電圧値が使われてもよい。)パルスエネル
ギーが一定の場合、これらのデータを使ってVの関数と
してdE/dVを決定できる。数値要素は相当な不確定
性を有する測定値の差であるため、それぞれの個別のd
E/dV値は相当な不確定性を有することに注目された
い。しかし多くのdE/dV値を平均することにより、
このような不確定性を減らすことができる。
【0077】dE/dVを決定するためのディザーの運
用は、バースト毎に行う必要はなくMバースト毎に1回
のように定期的に行ってもよい。又はdE/dVの測定
値をコンピューターが実行した計算と置き換えることも
できるし、VN + 1を計算するために一つ前のパルスのd
E/dV値をオペレータにより手動で挿入することもで
きる。代替手法ではこの制御システムのためにVNの実
際の測定値を用いる。
【0078】またVBINの数値は、上記実施例における
実際の測定値ではなく規定値から計算される。測定電圧
値を使うことは明らかに代替手法である。ETは一般に
10mJのような定数であるが、必ずしも一定である必
要はない。例えば、最後の10パルスのETを公称パル
スエネルギーより小さくし、これらのパルスによる目標
Tからの変動割合が全体のパルス線量にあまり影響し
ないようにすることができる。又状況により、バースト
間で変動するET値をコンピューターコントローラー2
2が与えるようにプログラムすることが望ましい。
【0079】8 プロトタイプユニット 本出願人と協力者は、プロトタイプのF2レーザシステ
ムユニットを組み立て試験した。プロトタイプレーザ
は、その大半が現量産型のKrFレーザ及びArFレー
ザをベースとし、先行技術のエキシマレーザシステムに
対して複数の重要な改良点を折り込み、高効率のチャン
バと半導体パルスによるパワー励起を利用している。ガ
スの汚染を最小にするために、コロナプレイオン化の放
電を行わせる。全光学ビーム経路を窒素によりパージ
し、酸素による光吸収を避け光学構成要素に対する損傷
を回避する。全光学共鳴器は、レーザチャンバに据え付
けられた角度付きのチャンバ窓の外側に置かれた。ガス
混合物は4気圧のヘリウム中に0.1%のフッ素を含
み、電極間隔は10mmに縮小された。
【0080】このプロトタイプユニットは改良されたパ
ルス変圧器が利用される。本パルス変圧器では、二次巻
線として機能する4部分から成る単一ステンレス鋼ロッ
ド(図8Dに図示、既述)は、円筒形の内部ロッドと二
つの同軸管とから成る変圧器の第二導体と置き換えら
れ、これら全ては図22A、22B、22Cに示すよう
に直列接続され互いに絶縁されている。第二導体は、バ
スバーに対して302の個所で、HVケーブルに対して
304の個所で接続された二つの同軸アセンブリ(断面
図を図22B、22Cに示す)から成る。図22Dは、
図22B、22C同様に同じ断面図を示し、第一巻線を
形成するスプールの円筒形部分308の周囲に巻き付け
られたメトグラス及びマイラー薄膜の層306も示して
いる。図22Dは又、パルス変圧器の第二部分を形成す
る中央線310と中空円筒形導体312、314も示し
ている。メトグラス及びマイラー層は、図22A、22
B、22Cには示されていない。電圧ピークが約1、0
00Vの電流パルス(316)は、図22Aで318と
して示された第二HV端子に約0−36、000Vのパ
ルスを生成する。
【0081】一次巻線と三つの同軸二次導体は、図8E
に関連して述べたメトグラスとマイラー薄膜とを巻きつ
けることにより連結される。本実施例は特殊な圧縮段階
(追加コンデンサバンクCP-1による)を備えている。
本実施例のコンデンサバンクの値は、 C0 =約12.1μF Cl =約12.4μF CP-2=約 8.82μF CP-1=約 8.4μF CP =約10nF である。
【0082】本プロトタイプ実施例の改良されたパルス
パワーシステムは、約80n秒の出力利用時間をピーキ
ングコンデンサバンクに生成する。パルス変圧器の昇圧
比は36倍(詳述した上記実施例では23倍)である。
これによりレーザは、相応に低いフッ素濃度でも実質的
に高電圧で作動できる。高電圧作動により放電の安定性
が改良され高い反復度が得られることが確認できた。
【0083】9 実験結果 プロトタイプユニットによる実験結果を以下に述べる。
レーザ出力を標準出力計で測定し焦電ジュール計と相関
させた。赤と原子F2レーザの寄与分は除かれ、この寄
与分は通常は全エネルギーの3%未満であった。157
nmの光を強く吸収する空気へビーム発射管を通気させ
ることによって、赤の放射を測定できる。
【0084】本プロトタイプユニットのレーザ波長は、
二個外部プリズムのセットを用いて調整することによ
り、157.6nmの単一線モードで作動させた。レー
ザは157.5nm遷移線へ調節することもできるが、
効率は下がる。156.7nmでの遷移は観測されなか
った。2メートルジョビンイボンVUV分光計で記録さ
れたレーザスペクトルは、測定限界の線幅6pmを示
す。
【0085】広帯域(又は複線)作動では、反復度10
00Hzで12ワットの最大出力が得られた。出力は反
復度と共に線形的に増加し、飽和の兆候は見られなかっ
た。単一線モードでの動作も同様であったが、エネルギ
ーは三分の一であった。このエネルギー減少は、本プリ
ズム機構において空洞長さが大巾に長くなったためであ
り、かなり縮小することができる。バーストモードで
は、5%の3σ安定性が記録された。出力エネルギーの
点で良性のバースト過渡現象だけが観測された。この点
は、より高いエネルギーの不安定性とガス流に関係した
バースト過渡現象とを示すArFレーザに比べて望まし
い。このことから、量産用のフッ素リトグラフィレーザ
は、現在のArFレーザより更に良好な安定性を有する
との結論を得ることができる。積分二乗パルス持続時間
は、ArFレーザの性能に近い30n秒であった。
【0086】レーザチャンバ材料を慎重に選択すること
及びコロナ放電によりプレイオン化することにより、極
低温浄化もハロゲン注入もすることなく数時間に及ぶレ
ーザ作動と、エネルギー低下を最小とする3Mの発射と
が可能となった。
【0087】広帯域レーザ出力と反復度との関係を図1
0Aの上部分に示す。図10Aの下部分は、パルスエネ
ルギーが反復度1000Hz以上で若干下がることを示
す。レーザ出力は反復度に対しほぼ比例して増え、1k
Hzで15W、2000Hzで約19Wである。この線
形関係に基づき、ガスの流れを相応に増やせば、更に数
kHzの作動までF2レーザの規模を拡大できると仮定
できる。本出願人はバッファガスとしてヘリウムを使っ
たが、標準的ネオンベースレーザのブロワー出力の数分
の一しか必要でないので、より高速な流れに対する制限
は存在しない。
【0088】エネルギー安定の尺度は、バーストモード
中のエネルギー過渡現象を観測して得る。このためレー
ザはバースト中に繰り返し発射され、バースト中の各パ
ルス位置での平均エネルギーが記録される。バースト中
の各パルス番号に関して、バースト間のエネルギーの平
均変動も計算される。F2レーザ及び比較のための狭帯
化ArFレーザに関して、実験結果のエネルギー曲線と
安定性曲線を図10B1、10B2に示す。F2レーザ
では120回のショットバーストに対してエネルギー変
動が少ない。エネルギー安定性はバーストの開始時に初
期増加を示し、次に約3%の3σレベルで安定する。こ
れと対照的に、ArFレーザは、エネルギーにおける大
きな過渡現象と7%程度の3σ不安定性を示す。ArF
レーザでは60パルス窓で0.5%の線量安定性を得た
ので、F2レーザでも少なくとも同じ線量安定性が得ら
れると思われる。図10Cは、1000Hzと1900
Hzにおけるパルスエネルギー値と3σ値を示す。
【0089】VUV分光計で記録された広帯域F2レー
ザのスペクトルを図10D1、10D2に示す。二本の
遷移線が157.52nmと157.63nmにはっき
り認められる。レーザエネルギーの87%は157.6
3nmの長い波長線にある。156.7nmで過渡現象
は観測されなかった。157.63nmの単一線モード
作動は、二個外部プリズムのセットを使って調節するこ
とにより達成された。レーザは157.52nmの遷移
線にも同調できるが効率は下がる。図10D1と10D
2は157.63nmのレーザ線の拡大図も示す。FW
HMが1.14pmで95%をカバーする幅が2.35
pmのうず巻き状の線幅が測定された。これらの線幅
は、過去に予想されていた線幅よりもはるかに狭い。従
って、狭帯化を追加しないで線選択されたF2レーザ
は、ほぼ完全な屈折画像システムに対して十分な性能が
ある。単一線レーザのレーザ出力と反復度動作の関係
は、広帯域レーザと同じ比例関係を示す。しかしこの初
期実験での最大出力は4Wに限られた。出力低下は線選
択レンズでの反射損失と空洞長さが長すぎるためであっ
た。
【0090】水平方向及び垂直方向のビームプロファイ
ルを、レーザから1m離れた所で測定した(10E1、
10E2を参照)。ビームは対称性の高い滑らかなプロ
ファイルを示す。この種類のプロファイルは、非常に均
一な照度を生成するために現在使われている均一化技術
により容易に達成される。
【0091】ガス寿命の推定値は、フッ素注入をするこ
となく一定電圧でF2レーザを運転し、ショット数とレ
ーザ出力発生を記録することにより導かれる。これらの
測定では極低温浄化は行われない。図10Fで明らかな
ように、レーザ出力は400万回のレーザショット後に
20パーセント足らず低下するが、同等のArFレーザ
と少なくとも同じである。ArFレーザによる先の実験
から、ガス寿命は、定期的なフッ素注入を行いながら約
2500万回のショットであると推定することができ
る。これは明らかに、レーザチャンバに同等の材料を選
びコロナのプレイオン化を利用する場合の結果である。
KrFレーザとArFレーザでは、フッ素消耗とチャン
バ寿命の直接相関は過去に確立されている。従って、F
2レーザのチャンバ寿命をArFレーザに同程度と推定
することができる。
【0092】図15Aの下のグラフはパルスエネルギー
とフッ素濃度の関係を、上のグラフは最大パルス反復度
とフッ素濃度の関係を示し、両者共にブロワー速度は2
500rpmである。図15Bの上のグラフは時間関数
としてのパルス形状と16n秒のFWHMを示し、下の
グラフは積分二乗パルス幅が約37n秒であることを示
す。
【0093】10 パルスエネルギーのモニタリング 上記プロトタイプユニットを使う場合、先行技術による
UVパルスエネルギー検知器では良好な結果が得られな
い。これは、先行技術によるKrFレーザ及びArFレ
ーザに使われるパルスエネルギー検知器が、赤外線及び
ネオン赤外線スペクトル領域の光に非常に敏感なためで
ある。実際これらの標準シリコン光ダイオードは、15
7nmのレーザ光に対してよりも赤及び赤外線に対して
遙かに敏感である。従って、光が上記のように約3%の
領域内にある場合でも、シリコンフォトダイオードへの
影響は3%を遙かに越える。従って、可視赤及び赤外線
の影響をあまり受けないエネルギー検知器が要望されて
いる。UV放射に対し特に敏感で、赤及び赤外放射に対
し比較的又は完璧に敏感な検知器を、市場で入手でき
る。これらの検知器は一般に太陽光不感検知器と呼ば
れ、大気圏外天文学分野で使われているが、本出願人が
知る限りレーザパルスエネルギーの測定には使われてい
ない。「太陽光不感」光検知器を組み立てるために多く
の方法を利用できる。幾つかの方法を以下に述べる。
【0094】10−1 光電管 光電管は二つの電極と、光電陰極と陽極とから成る真空
装置である。光電陰極に光を当てると、光電作用により
陰極材料から電子を放出させることができる。陽極と陰
極の間に正電圧を加えると、放出された電子が陽極へ移
動し、1秒間に光電陰極に当たる光子数に比例して装置
を通る電流が生成される。この効果にはカットオフがあ
り、一定の値よりも波長の長い光を使って照射しても光
電子は生成されない。最大波長は、 λmax=hc/Φ で定められ、ここでHはプランク定数、cは真空中の光
の速度、Φは仕事関数と呼ばれる材料の特性である。仕
事関数が十分に高い(例えば>4電子ボルト)光電陰極
材料を選ぶと、300nmよりも短い波長での照明に対
してだけ光電流を生成する、即ち太陽光不感応答とな
る。受容できる仕事関数を有する光電陰極材料の例は、
CsTe及びCsIダイヤモンド薄膜である。
【0095】10−2 光電導体 幾つかの半導体及び/又は絶縁材の照明は、光電子効果
に密接に関係した効果を作り出す、即ち、材料内の光子
と電子の間の相互作用が電子を励起し、電子は材料内の
特定の場所(即ち、価電子帯)に拘束されず、加えられ
た電圧に応じて結晶を通過し自由に動くようになる(即
ち、導電帯)。やはり、材料に当たる光子束に比例した
電流が生成される。この効果は、上記の式で与えられる
カットオフと同一の波長カットオフを示すが、違うの
は、材料の仕事関数Φが一般に帯域ギャップEgと呼ば
れる別の特性に置き換えられることである。更に、帯域
ギャップが十分大きい材料は短波長の放射にのみ応答す
る。5.48eVの帯域ギャップを有するダイアモンド
は、200nm未満の波長で光電導体応答を示す。
【0096】10−3 フォトダイオード ダイオード接合(ショットキー、p-n又はp-I-nドープ半
導体)の照明も、価電子帯から導電帯へと電子を促し、
光電流を生成できる。ダイオードが順方向にバイアスさ
れると、この場合、担体寿命が長くなる点を除き、性能
は光電導体と非常に良く似ている。逆方向にバイアスさ
れると、加えられた電界により装置の応答速度が改善さ
れる。バンドギャップが十分大きい接合ではやはり、U
V波長でのみ応答ができる。
【0097】10−4 吸収深度選別 バンドギャップの小さい光導電体又はダイオードの赤へ
の反応を、そのUVへの反応に比べて、強く抑制する一
つの方法は、デバイスの厚みを適切に選択することであ
る。材料の深部にまでUV光子が浸透することは可視光
に比べずっと少ないことが、このような材料の特徴であ
る。つまり、UV光の完全な吸収が表面付近の非常に薄
い層で起こる。デバイスの厚みをUV光吸収深度と同等
に選ぶことにより、デバイスを長波長に対し透過性(応
答しない)とすることができる。真に太陽光不感でなく
とも、このような構成によりデバイスの可視/赤外線応
答を検出可能な閾値よりもさらに下げることができる。
【0098】好適な既製の太陽光不感光電管検知器を、
カリフォルニア州、ロサンゼルス及び日本に事務所を持
つハママツ社のような納入業者から入手できる。CsI
を使った同社のモデルR1187は、115nmから2
00nmの領域でスペクトル応答を示す。CsTeを使
うモデルR1107及びR763は最良応答領域が約1
57nmより少し上であるが、使用できるであろう。
【0099】図18は、パルスエネルギー及び/又は線
量エネルギーを所望レベルへ制御するためにレーザシス
テム内で使われる太陽光不感検知器を示す。(パルスエ
ネルギー及び線量エネルギーの制御の詳細については、
以前の章を参照。)
【0100】10−5 反射ベースモニター サンプルビーム(赤及びVUV)は、(157nm)V
UV波長では高反射率に、赤/赤外線(所望しない波長
は635nmから755nmまでの領域)では低反射率
になるように設計されている、誘電コーティングを施さ
れた複数のミラーで反射される。吸光率が24:1まで
ならば、通常の光学器は157nmで95%の反射率
を、赤/IRで4%の反射率を有する。所望の吸光率
(一般的には500又は1000:1)は、複数のミラ
ーへ連続的に入射させることにより得られる。これらの
ミラーを通る光は、散乱光が検知器への経路を進むこと
がないように、赤/赤外線吸収カラーガラスフィルター
又は他の光捕獲要素に当たるようにしなければならな
い。
【0101】10−6 分散による分離 VUVを赤/赤外線波長から分離するために分散要素
(プリズム又は回折格子)が使われ、光ダイオードはV
UVビームだけを遮るために配置される。格子要素を使
い、赤/赤外線波長の高い回折オーダーとUV波長の高
い回折オーダーとの間に実質的に重なりがないように、
溝の間隔を選択しなければならない。即ち、mの数値
(mは常に整数であり、例えば、Dsin(シータ)=
1*157nm≠m2*755nm(例えば全可視放出
波長/赤外線放出波長に関して))を変えることによ
り、格子方程式が、設計角度シータにおいて、紫外線波
長及び可視波長/赤外線波長に対して同時に満足される
ことの無いようにしなければならない。
【0102】10−7 フッ素による検知 157nm光に曝されて可視又は赤外線内で蛍光を発す
る材料は、シリコン光検知器の前に配置される。VUV
光を可視/IR光に変換することにより、フォトダイオ
−ドの赤への強い応答が相殺される。蛍光放出波長が実
質的に赤/IRレーザ放出波長と異なる場合には、蛍光
変換器の後に赤/IR吸収フィルターを使って赤/IR
放出を直接抑えることができる。蛍光変換器もそのよう
な吸収材料で構成してもよいし、そのような吸収材料で
ドーピングしてもよい。
【0103】10−8 赤色放射の低減 先行技術によるF2レーザは通常、バッファガスとして
ヘリウムを利用している。ネオンも使えるが、バッファ
ガスにネオンを使うレーザの効率は、バッファガスにヘ
リウムを使うF2レーザに比べ大巾に下がる。一般にバ
ッファガスにネオンを使うと、同等のレーザパルスエネ
ルギーを生成するのに実質的に高濃度のフッ素と高電圧
が必要となる。ヘリウムはネオンよりはるかに安いの
で、先行技術ではフッ素バッファガスに自然とヘリウム
が選ばれてきた。しかし上記のように、ヘリウムバッフ
ァガスによるF2レーザはかなり高割合の可視及び赤外
線光を生成するので、超蛍光又はレーザ発光さえもが当
該波長で起こる。通常この割合は十分に高いので、これ
らの長波長においてレーザ発光が実際に起こる。レーザ
ビーム内のこれらの長波長は、上記のエネルギー検出に
関する問題を引き起こす可能性があり、赤波長も下流の
リトグラフシステム内で問題を引き起こす可能性があ
る。これらの問題は対処可能であるが、多くの場合良好
な解決方法は、ビームがレーザ内に生成されている時に
ビームから赤及び赤外線光を実質的に減らすか又は無く
すことである。
【0104】本出願人は、バッファガスが純粋ヘリウム
からヘリウムとネオンの適切な混合に変わる時に、事実
ビーム中の赤及び近赤外線が無くなると説明した。しか
し、望ましくない赤及び近赤外線の成分を実質的に減ら
すことに加えて、ネオンを追加することは、望ましいU
V波長でのレーザ効率に影響を及ぼす。従ってヘリウム
とネオンの最良の混合は、最大パルスエネルギーの重要
性と赤及び近赤外線を無くすことの相対的な重要性に左
右され、異なる可能性がある。全バッファ量に対する割
合として、ネオンの好適な範囲は通常、約40%から9
5%である。図21に示すように、赤―IRエネルギを
実質的にゼロにしながら最大UVパルスエネルギーを提
供する良好なバッファガス混合の範囲は、ネオンが0.
52から0.63で残りがヘリウムとなる範囲である。
【0105】11 単線と狭線構成 図11Aは、好適なF2レーザシステムの好適な単線構
成を示す。この構成では、二つの主なフッ素線の内の一
つを図示の簡単なプリズム選択器により選択する。図1
1Bは線を狭めた好適なシステムを示し、このシステム
では電力発振器が主発振器によりシードされる。主発振
器と電力発振器の両方が同じレーザチャンバを使うこと
ができる。F2レーザの線を狭めるため、1999年9
月27日出願の米国特許出願番号第09/407,12
0号に記載された手法を使って、エタロン出力カプラー
が使用されており、この出願は参考文献として本明細書
に組み込まれている。この手法によりエタロン出力カプ
ラーは、二つの主要線の内の一方で光の約20%を反射
し他方の主要フッ素線で光を通すように調整される。次
にレーザは、反射された線でレーザ発光する。
【0106】図19と20は、調節領域が拡大した可同
調F2レーザを示す。レーザ共振器は、出力連結器ミラ
ー32と波長同調光学機器とから成る。波長同調光学機
器はビーム拡大光学サブアセンブリ31と回折格子38
とから成る。光学利得媒体はガス放電のフッ素ガス分子
を励起する手段により、ガス放電チャンバ30内に生成
される。同様の構成が、長波長、即ち248nmのKr
Fレーザ及び193nmのArF、で作動するリトグラ
フのための狭帯域エクシプレックスレーザで現在使われ
ている。これらのレーザ間の主な違いは、利得媒体のス
ペクトル利得分布と時間利得ダイナミックである。エク
シプレックス分子は通常少なくとも数十pmのはるかに
広いスペクトル領域内で利得を示すのに対して、約15
7nmで観察されたフッ素分子遷移のスペクトル利得分
布は、複数線及び単線のレーザ放出スペクトルの最近の
測定結果によれば、普通は約1.1pmに制限されてい
ると考えられている。しかし詳しく調べると、例えば特
定の高利得値が含まれる場合、観察されたスペクトルは
利得媒体の実際の利得分布を必ずしも反映していないの
で、これは真実ではないことが判明している。分子F2
レーザ媒体の高特定利得と、約0.5mから1mという
利得媒体の通常使用される長さのため、観測できる放射
スペクトルは、狭められ、利得媒体を通る単一経路内に
既にある固有遷移波長の最大値の個所でピークとなる。
この物理的な既知の挙動は、カリフォルニア州、ミルバ
レー、大学科学書、A.E.シーグマン著「レーザ」
等、多くの標準的なレーザ手引書に記載されている。残
念ながら、この単純な手法によるジオプティク画像光学
系を使って、リソグラフにとって役立つ帯域にまで線を
狭める操作を達成するために必要な利得長製品は、少な
くとも数mの不合理な増幅長を必要とする。
【0107】いずれの個別UV/VUV分子F2レーザ
遷移の本当に利用可能なFWHM(最大半値幅)利得帯
域も、フッ素分子を励起することにより利得を生成する
ガス放電の通常の作動条件においては、157.629
9nmで4pmと推定することができる。レーザの光共
振器及び放出波長は、UV/VUV分子F2レーザ遷移
の任意の単一の遷移のほぼFWHM帯域の範囲に亘って
同調させることができる。FWHM利得帯域へ主に寄与
するのは、圧力誘発衝突による幅拡大であるので、同調
範囲は放電チャンバ内の圧力を上げることで容易に拡大
できる。157nmフッ素分子遷移の約7pm離れてい
る隣接回転線遷移が、圧力を高めた時の個別遷移の圧力
拡大によって重なるのであれば、拡大された波長(約5
0pm)の範囲に亘るほぼ連続的同調を達成することが
できる。図20は、圧力を高めたときの157.629
9nmの強線近傍のスペクトル利得分布を示す。
【0108】勿論、先行技術によるエキシマレーザで通
常使用されている約3気圧という圧力以上にチャンバ圧
力を上げると、チャンバコストが増大する。しかし、本
出願人は、約7から10気圧の範囲内の気圧ならば大巾
にコストを上げずに対処できるし、同調領域を実質的に
広げることになるであろうことを提案する。
【0109】12 利得媒体線識別 F2レーザの二つの主スペクトル線の中心は、約15
7.630nmと、157.523nmである。自励レ
ーザでは通常、157.630nm線は157.523
nm線よりも実質的に大きい。しかし一般に157.5
23nmは、多くの製品で問題となるくらい広い。本出
願人は、小さい線を識別するための利得媒体に関係なく
上記方法を述べた。本出願人は、放電領域を約21.5
インチから約14インチへ短くし放電電圧を下げれば、
157.630nmだけでレーザ発光させることがで
き、157.523線は現れないことを発見した。
【0110】本F2レーザシステムを特定の実施例を参
照しながら説明したが、様々な変更と修正ができること
を認識されたい。例えば、多数の代替実施例が本明細書
の最初の項に列挙した特許出願で述べられており、その
すべてが参考文献として本明細書に組み込まれている。
更に線を狭めるために、エタロン出力カプラを使うこと
もできる。バッファガスはヘリウムでなくネオンとする
こともできる。本発明は上記請求項によってのみ限定さ
れるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術による市販のエキシマリソグラフィレ
ーザの図面である。
【図2】集積回路リソグラフィ用に使われる先行技術に
よる市販のエキシマレーザの主要要素の幾つかを示すブ
ロック線図である。
【図3】図2のレーザのレーザチャンバの図面である。
【図4】本発明の好適な実施例の図面である。
【図5】磁気ベアリングを含むブロワー駆動ユニットを
示す図面である。
【図6】本発明の好適な実施例のレーザチャンバの断面
図である。
【図6A】本発明の好適な実施例のレーザチャンバの断
面図である。
【図7】好適なプレイオナイザ管の特徴を示す図面であ
る。
【図8A】本発明の好適な実施例のパルス出力システム
のブロック線図である。
【図8B】上記の好適な実施例の簡略化された回路線図
である。
【図8C】上記の好適な実施例の一部の高電圧電源の混
成のブロック線図と回路線図である。
【図8D】上記の好適な実施例で使われるパルス変圧器
の斜視アッセンブリ図である。
【図8E】上記の好適な実施例で使われるパルス変圧器
の一次巻線の図面である。
【図8F1】上記の好適な実施例を用いたパルス圧縮を
示すタイムラインチャートである。
【図8F2】上記の好適な実施例を用いたパルス圧縮を
示すタイムラインチャートである。
【図8F3】上記の好適な実施例を用いたパルス圧縮を
示すタイムラインチャートである。
【図8G1】可飽和インダクタの平面図である。
【図8G2】図8G1の線8G2−8G2に沿う可飽和
インダクタの断面図である。
【図8H1】好適な実施例における圧縮ヘッドの取付を
示す。
【図8H2】好適な実施例における圧縮ヘッドの取付を
示す。
【図9A】好適な熱交換器の設計を示す図面である。
【図9B】好適な熱交換器の設計を示す図面である。
【図10A】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10B】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10C】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10D】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10E】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10F】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図11A】好適なF2システム構成を示す。
【図11B】好適なF2システム構成を示す。
【図12A】陽極支持棒の設計を示す。
【図12B】陽極支持棒の設計を示す。
【図12C】陽極支持棒の設計を示す。
【図12D】陽極支持棒の設計を示す。
【図12E】陽極支持棒の設計を示す。
【図13】好適なエンクロージャ冷却システムを示す。
【図14A】好適なブロワーブレード構造の設計を示
す。
【図14B】好適なブロワーブレード構造の設計を示
す。
【図14C】好適なブロワーブレード構造の設計を示
す。
【図16】大型のマニホールドガス供給システムを示
す。
【図17】光学的パージシステムを示す。
【図18】好適なパルスエネルギ検知システムを示す。
【図19】F2レーザの線を狭くするための手法を示
す。
【図20】圧力を高めF2レーザビームを拡大する様子
を定性的に示す。
【図21】他のバッファガスをヘリウムとしてネオン濃
度を高める場合の、パルスエネルギと光スペクトルの変
化を示す。
【図22A】高電圧パルスを生成するための好適なパル
ス変圧器の特徴を示す。
【図22B】高電圧パルスを生成するための好適なパル
ス変圧器の特徴を示す。
【図22C】高電圧パルスを生成するための好適なパル
ス変圧器の特徴を示す。
【図22D】高電圧パルスを生成するための好適なパル
ス変圧器の特徴を示す。
【符号の説明】
201 レーザエンクロージャ 202 ガスモジュール 203 冷却水供給モジュール 204 交流/直流分配モジュール 205 制御モジュール 206 ライン狭帯化モジュール 207 圧縮ヘッド 208 高電圧パルス電源モジュール 209 パルス電源用整流子モジュール 210 金属フッ化物トラップ 211 レーザチャンバ 213 波長計 214 自動シャッタ 216 出力カプラ 217 ブロワーモータ 218 金属フッ化物トラップ電源 219 状態指示ランプ 220 24V電源 221 チャンバ窓 222 ガス制御フレキシブル接続部 224 ベントボックス
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月27日(2000.6.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術による市販のエキシマリソグラフィレ
ーザの図面である。
【図2】集積回路リソグラフィ用に使われる先行技術に
よる市販のエキシマレーザの主要要素の幾つかを示すブ
ロック線図である。
【図3】図2のレーザのレーザチャンバの図面である。
【図4】本発明の好適な実施例の図面である。
【図5】磁気ベアリングを含むブロワー駆動ユニットを
示す図面である。
【図6】本発明の好適な実施例のレーザチャンバの断面
図である。
【図6A】本発明の好適な実施例のレーザチャンバの断
面図である。
【図7】好適なプレイオナイザ管の特徴を示す図面であ
る。
【図8A】本発明の好適な実施例のパルス出力システム
のブロック線図である。
【図8B】上記の好適な実施例の簡略化された回路線図
である。
【図8C】上記の好適な実施例の一部の高電圧電源の混
成のブロック線図と回路線図である。
【図8D】上記の好適な実施例で使われるパルス変圧器
の斜視アッセンブリ図である。
【図8E】上記の好適な実施例で使われるパルス変圧器
の一次巻線の図面である。
【図8F1】上記の好適な実施例を用いたパルス圧縮を
示すタイムラインチャートである。
【図8F2】上記の好適な実施例を用いたパルス圧縮を
示すタイムラインチャートである。
【図8F3】上記の好適な実施例を用いたパルス圧縮を
示すタイムラインチャートである。
【図8G1】可飽和インダクタの平面図である。
【図8G2】図8G1の線8G2−8G2に沿う可飽和
インダクタの断面図である。
【図8H1】好適な実施例における圧縮ヘッドの取付を
示す。
【図8H2】好適な実施例における圧縮ヘッドの取付を
示す。
【図9A】好適な熱交換器の設計を示す図面である。
【図9B】好適な熱交換器の設計を示す図面である。
【図10A】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10B】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10C】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10D】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10E】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図10F】プロトタイプのF2レーザの実験中に得ら
れた試験データのグラフである。
【図11A】好適なF2システム構成を示す。
【図11B】好適なF2システム構成を示す。
【図12A】陽極支持棒の設計を示す。
【図12B】陽極支持棒の設計を示す。
【図12C】陽極支持棒の設計を示す。
【図12D】陽極支持棒の設計を示す。
【図12E】陽極支持棒の設計を示す。
【図13】好適なエンクロージャ冷却システムを示す。
【図14A】好適なブロワーブレード構造の設計を示
す。
【図14B】好適なブロワーブレード構造の設計を示
す。
【図14C】好適なブロワーブレード構造の設計を示
す。
【図15A】フッ素濃度に対する、最大パルス反復度
と、パルスエネルギとの関係を示す。
【図15B】時間に対する、相対電力と、パルス巾との
関係を示す。
【図16】大型のマニホールドガス供給システムを示
す。
【図17】光学的パージシステムを示す。
【図18】好適なパルスエネルギ検知システムを示す。
【図19】F2レーザの線を狭くするための手法を示
す。
【図20】圧力を高めF2レーザビームを拡大する様子
を定性的に示す。
【図21】他のバッファガスをヘリウムとしてネオン濃
度を高める場合の、パルスエネルギと光スペクトルの変
化を示す。
【図22A】高電圧パルスを生成するための好適なパル
ス変圧器の特徴を示す。
【図22B】高電圧パルスを生成するための好適なパル
ス変圧器の特徴を示す。
【図22C】高電圧パルスを生成するための好適なパル
ス変圧器の特徴を示す。
【図22D】高電圧パルスを生成するための好適なパル
ス変圧器の特徴を示す。
【符号の説明】 201 レーザエンクロージャ 202 ガスモジュール 203 冷却水供給モジュール 204 交流/直流分配モジュール 205 制御モジュール 206 ライン狭帯化モジュール 207 圧縮ヘッド 208 高電圧パルス電源モジュール 209 パルス電源用整流子モジュール 210 金属フッ化物トラップ 211 レーザチャンバ 213 波長計 214 自動シャッタ 216 出力カプラ 217 ブロワーモータ 218 金属フッ化物トラップ電源 219 状態指示ランプ 220 24V電源 221 チャンバ窓 222 ガス制御フレキシブル接続部 224 ベントボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード エル サンドストローム アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92024 エンシニタス トレイルヴィュー ロード 305 (72)発明者 トーマス ピー ダフィー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92129 サン ディエゴ マドリーガル ストリート 10980

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも約1000Hzの反復度で狭
    帯域のパルスレーザービームを生成するための、非常に
    狭い帯域の信頼性あるモジュラー型の製造品質を備えた
    高反復度のF2エキシマレーザーにおいて、 A.1)二つの細長い電極と、 2)a)フッ素と、b)ヘリウムとネオンを含むバッフ
    ァガス混合物とを含むレーザーガスと、 3)前記ガスを前記電極間に少なくとも2cm/ミリ秒
    の速度で循環させるためのガス循環器とを備えたレーザ
    ーチャンバを備えたレーザーチャンバモジュールと、 B.前記電極を横切り少なくとも14,000Vの高電
    圧電気パルスを、少なくとも約1000Hzの割合で生
    成するための、電源回路及びパルス圧縮回路及び増幅回
    路と、パルス出力制御装置とからなるパルス出力システ
    ムと、 C.前記パルス出力システムによって提供される電圧を
    制御するために、レーザーパルスエネルギーモニター
    と、所望のエネルギー範囲内のパルスエネルギーを有す
    るレーザーパルスを生成するのに必要な電気パルスを履
    歴パルスエネルギーデータに基づいて計算するためのア
    ルゴリズムによりプログラムされたコンピュータープロ
    セッサとを備えるレーザーパルスエネルギー制御システ
    ムとを備えていることを特徴とするレーザー。
  2. 【請求項2】 前記混合物が、0.4から0.95の範
    囲内のネオン濃度であることを特徴とする請求項1に記
    載のレーザー。
  3. 【請求項3】 前記混合物が、0.52から0.63の
    範囲内のネオン濃度であることを特徴とする請求項2に
    記載のレーザー。
  4. 【請求項4】 前記チャンバと前記ガス循環器が、ガス
    流経路と上流方向を定め、前記レーザーが更に前記電極
    の上流に配置された単一管プレイオナイザを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザー。
  5. 【請求項5】 前記電極のそれぞれが、ある電極長さを
    有し、前記単一管プレイオナイザが、前記電極長さより
    長いAl23の中空円筒管の軸に沿って配置されて接地
    された導電性ロッドを含んでいることを特徴とする請求
    項1に記載のレーザー。
  6. 【請求項6】 前記レーザーチャンバが、チャンバ構造
    体を輪郭付け、前記二つの細長い電極が陰極及び陽極を
    形成し、前記陰極は、前記チャンバ構造体のある部分に
    取り付けられたAl23の単一片絶縁物により前記チャ
    ンバ構造体から絶縁されていることを特徴とする請求項
    1に記載のレーザー。
  7. 【請求項7】 前記陰極が、前記単一片絶縁物へ直接取
    り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のレ
    ーザー。
  8. 【請求項8】 前記レーザーガスに曝されている全シー
    ルが、金属シールであることを特徴とする請求項1に記
    載のレーザー。
  9. 【請求項9】 前記二つの細長い電極が、陰極及び陽極
    を形成し、前記陽極が前記ベアリング上の空気力学的反
    力を減らすために配置されたテーパ付きの表面を有する
    陽極支持棒により支持されていることを特徴とする請求
    項1に記載のレーザー。
  10. 【請求項10】 前記電源が、交流電力を直流電力に変
    換するための整流器と、直流電力を高周波数交流電力に
    変換するためのインバータと、前記高周波数交流電力の
    電圧をより高い電圧に上げるための昇圧変圧器と、充電
    コンデンサを充電するために前記より高い電圧を前記レ
    ーザーパルスエネルギー制御システムにより確立された
    コマンド電圧又はその付近の電圧へ変えるための整流器
    とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のレー
    ザー。
  11. 【請求項11】 前記電源が、前記充電コンデンサを僅
    かに過充電するように構成され、更に前記充電コンデン
    サを前記コマンド電圧までブリードするためのブリード
    回路を備えていることを特徴とする請求項10に記載の
    レーザー。
  12. 【請求項12】 前記パルス出力システムが、閉じられ
    ると直ちに、前記記録コンデンサに高電圧電荷を作り出
    すために電荷を前記充電コンデンサから第二コンデンサ
    へ流すことにより前記高電圧電気パルスを開始する半導
    体スイッチを備えていることを特徴とする請求項10に
    記載のレーザー。
  13. 【請求項13】 更にインダクタと、パルス変圧器と、
    第三コンデンサとを備え、前記インダクタと、パルス変
    圧器と、前記第三コンデンサとが、前記パルス変圧器の
    出力に非常に高い電圧パルスを生成して前記第三コンデ
    ンサに一時的に蓄えるために前記第二コンデンサ上の高
    電圧電荷が前記パルス変圧器の一次側を通して地面に流
    れるように配列されていることを特徴とする請求項10
    に記載のレーザー。
  14. 【請求項14】 前記パルス変圧器の前記一次側は、各
    々が軸を有し直列に接続される複数の中空スプールを備
    え、前記パルス変圧器の二次側は、前記複数のスプール
    の軸に対して整列する少なくとも一つのロッドを備えて
    いることを特徴とする請求項10に記載のレーザー。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも一つのロッドが、直列
    に接続された四つのロッドであり、一方が接地リード線
    で他方が非常に高電圧のリード線である二つのリード線
    となることを特徴とする請求項10に記載のレーザー。
  16. 【請求項16】 前記レーザーパルス出力システムが、
    インダクタの高電圧リード線の役割も果たすポットの中
    に含まれているオイルの油面より上に出ているコイルを
    有する少なくとも一つの可飽和インダクタを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザー。
  17. 【請求項17】 前記ガス循環器が、少なくとも二つの
    アクティブ磁気ベアリングに支持されたシャフトを備え
    たブロワーを備え、前記ベアリングのそれぞれが固定子
    及び回転子を備え、前記シャフトは固定子及び回転子を
    備えたモーターによりドライバを支え、前記ブロワー
    は、前記固定子を前記レーザーガスを含む環境の外側に
    しながら、前記回転子を前記レーザーガスを含む前記環
    境内にシールするためのシール手段も備えていることを
    特徴とする請求項1に記載のレーザー。
  18. 【請求項18】 前記ガス循環器が、少なくとも二つの
    セラミックベアリングにより支持されるシャフトを備え
    たブロワーを備えていることを特徴とする請求項1に記
    載のレーザー。
  19. 【請求項19】 ある長さを有する長い管を備え、前記
    長さの五十分の一より小さい平均内径を有する出口ポー
    トを有し、前記レーザーチャンバの外側の少なくとも一
    つのレーザー光学構成要素にパージフローを提供するパ
    ージシステムを更に備えていることを特徴とする請求項
    1に記載のレーザー。
  20. 【請求項20】 前記パージシステムが、パージフロー
    を検知するために流れモニターを備えていることを特徴
    とする請求項19に記載のレーザー。
  21. 【請求項21】 可視赤光及び赤外線光のパルスエネル
    ギーに鈍感な材料を含むパルスエネルギー検知器を更に
    備えていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ
    ー。
  22. 【請求項22】 パルスエネルギーを検知するために太
    陽光不感エネルギー検知器を更に備えていることを特徴
    とする請求項1に記載のレーザー。
  23. 【請求項23】 少なくとも約1000Hzの反復度で
    狭帯域のパルスレーザービームを生成するための、非常
    に狭い帯域の信頼性あるモジュラー型の製造品質を備え
    た高反復度のF2エキシマレーザーにおいて、 A.1)二つの細長い電極と、 2)a)フッ素と、b)バッファガスとを含むレーザー
    ガスと、 3)前記ガスを前記電極間に少なくとも2cm/ミリ秒
    の速度で循環させるためのガス循環器とを備えたレーザ
    ーチャンバを備えたレーザーチャンバモジュールと、 B.前記電極を横切り少なくとも14,000Vの高電
    圧電気パルスを、少なくとも約1000Hzの割合で生
    成するための、電源回路及びパルス圧縮回路及び増幅回
    路と、パルス出力制御装置とからなるパルス出力システ
    ムと、 C.前記パルス出力システムによって提供される電圧を
    制御するために、レーザーパルスエネルギーモニター
    と、所望のエネルギー範囲内のパルスエネルギーを有す
    るレーザーパルスを生成するのに必要な電気パルスを履
    歴パルスエネルギーデータに基づいて計算するためのア
    ルゴリズムによりプログラムされたコンピュータープロ
    セッサとを備えるレーザーパルスエネルギー制御システ
    ムと D.157nmの領域のUV光には敏感であるが、可視
    赤光と赤外線光の両者には鈍感なパルスエネルギー検知
    器とを備えていることを特徴とするレーザー。
  24. 【請求項24】 前記検知器が、太陽光不感検知器であ
    ることを特徴とする請求項23に記載のレーザー。
  25. 【請求項25】 前記検知器が、光電管であることを特
    徴とする請求項23に記載のレーザー。
  26. 【請求項26】 前記検知器が、CsTeと、CsI
    と、ダイアモンドとから成るグループから選択される光
    電陰極材料を備えた光電管であることを特徴とする請求
    項23に記載のレーザー。
  27. 【請求項27】 前記バッファガスが、ヘリウムを含ん
    でいることを特徴とする請求項23に記載のレーザー。
  28. 【請求項28】 前記バッファガスが、ヘリウムとネオ
    ンを含んでいることを特徴とする請求項23に記載のレ
    ーザー。
  29. 【請求項29】 前記検知器が、UV光を優先的に反射
    するか又は通すように構成されている少なくとも一つの
    ミラーを備えていることを特徴とする請求項23に記載
    のレーザー。
  30. 【請求項30】 前記検知器が、前記ビーム内に存在す
    る可視光又は赤外線光とは異なる方向へUV光を分散す
    るように構成された少なくとも一つの分散要素を備えて
    いることを特徴とする請求項23に記載のレーザー。
  31. 【請求項31】 前記検知器が、UV光に曝された時に
    蛍光発光するように構成されている蛍光発光要素を備え
    ていることを特徴とする請求項23に記載のレーザー。
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