JP2000331745A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2000331745A
JP2000331745A JP11138558A JP13855899A JP2000331745A JP 2000331745 A JP2000331745 A JP 2000331745A JP 11138558 A JP11138558 A JP 11138558A JP 13855899 A JP13855899 A JP 13855899A JP 2000331745 A JP2000331745 A JP 2000331745A
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悟 西出
Osamu Ito
修 伊東
Osamu Kawase
治 川瀬
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/66Structural association with built-in electrical component
    • H01R13/70Structural association with built-in electrical component with built-in switch
    • H01R13/703Structural association with built-in electrical component with built-in switch operated by engagement or disengagement of coupling parts, e.g. dual-continuity coupling part
    • H01R13/7031Shorting, shunting or bussing of different terminals interrupted or effected on engagement of coupling part, e.g. for ESD protection, line continuity
    • H01R13/7032Shorting, shunting or bussing of different terminals interrupted or effected on engagement of coupling part, e.g. for ESD protection, line continuity making use of a separate bridging element directly cooperating with the terminals

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 解除リブを用いることなくショート端子の短
絡を解除し得るコネクタを提供する。 【解決手段】 雄ハウジング20に組み付けられたスラ
イダ40は、両ハウジング10,20が正規に嵌合され
るとともにロックアーム30のロック爪31が係止面5
3に係止した状態が解除されて、弾縮されたコイルばね
の弾発力により後方へ移動される。このスライダ40に
ショート端子60を一体的に組み付けることで、接触部
64が雄側端子金具26と接触してこれら雄側端子金具
26を短絡する短絡位置から、接触部64が雄側端子金
具26と非接触とされる解除位置へとショート端子60
を自動的に移動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショート端子を備
えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタの一例として、
エアバッグ用の回路に用いられるコネクタがあり、特開
平10−64642号公報記載のものが知られている。
このものは、図10(A)に示すように、雌ハウジング
1に雌側端子金具2が幅方向に複数並んで収容されると
ともに、これらの雌側端子金具2に接触して短絡するシ
ョート端子3が収容室7内に設けられる一方、相手側の
雄ハウジング4には、雌側端子金具2に嵌合可能なタブ
状の雄側端子金具5と、雌側端子金具2とショート端子
3との間に進入可能な解除リブ6とが設けられた構造で
ある。そして両ハウジング1,4が嵌合される前の状態
では、雌側端子金具2がショート端子3によって短絡さ
れた状態となり、両ハウジング1,4を嵌合して雌雄の
端子金具2,5を接続させると、図10(B)に示すよ
うに、解除リブ6がショート端子3を撓み変形させつつ
雌側端子金具2との間に進入し、もって雌側端子金具2
側の短絡状態が解除されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる解除リブ6は、
雄ハウジング4の嵌合面から突出した形態で設けられて
いるため、異物が突き当たったりすると破損するおそれ
がある。その上、この解除リブ6の板厚は比較的薄いた
め、解除リブ6を成形する時に成形不良が起き易くなっ
て、例えば解除リブ6の長さが不十分となり、両ハウジ
ング1,4が完全嵌合に至ったときにもショート端子3
に届かなくなることがあった。これらの事態が生じると
両ハウジング1,4が正規嵌合されたにも拘わらず、シ
ョート端子3による雌側端子金具2の短絡を解除できな
くなるおそれがあった。
【0004】一方、このような事態を避けるには、解除
リブ6の板厚を大きく形成することで、解除リブ6の強
度アップを図り、かつその成形不良を防ぐことが考えら
れる。しかしながら、そうすると今度は、増大した解除
リブ6の肉厚分だけショート端子3の撓み代が大きくな
り、そのストロークを確保するためには収容室7の高さ
を大きくしなければならず、結果としてコネクタの大型
化を招くこととなり、対応に苦慮していた。本発明は上
記のような事情に基づいて完成されたものであって、解
除リブを用いることなくショート端子の短絡を解除し得
るコネクタを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な
雌雄のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウ
ジング内には、複数本の端子金具とこれらを短絡可能な
ショート端子とが設けられ、前記両コネクタハウジング
が嵌合された場合に前記端子金具間の短絡状態が解除さ
れるようにしたコネクタにおいて、前記一方のコネクタ
ハウジングには、前記ショート端子を一体的に備えた可
動体が、前記ショート端子が前記端子金具と接触する短
絡位置と、前記端子金具と非接触状態となる解除位置と
の間で前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って移
動可能に設けられるとともに、この可動体には、他方の
コネクタハウジングに設けられた押し込み部で押し込ま
れることでこの可動体を前記解除位置側へ移動する付勢
力を蓄積するように弾縮可能なばね手段が装着され、ま
た前記可動体を常には前記短絡位置に保持しかつ前記両
コネクタハウジングの嵌合に伴いその保持が解除される
規制手段が備えられている構成としたところに特徴を有
する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記一方のコネクタハウジングには、前記両
コネクタハウジングが嵌合された場合に他方のコネクタ
ハウジングのロック部に係止して両コネクタハウジング
を嵌合状態にロックする撓み変形可能なロックアームが
設けられており、このロックアームは、前記ロック部を
乗り越える過程で撓み変形しているときには前記可動体
と係合してこれを前記短絡位置に保持し、前記両コネク
タハウジングが正規嵌合することに伴い前記ロックアー
ムが元姿勢に復帰して前記ロック部に係止したときに
は、前記可動体に対する係合を解除する構成となってい
るところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>両コネクタ
ハウジングが嵌合される途中では、ばね手段が押し込み
部により弾縮されるが、可動体は規制手段によって短絡
位置に保持されている。両コネクタハウジングが正規に
嵌合されると、規制手段による保持が解除されること
で、ばね手段の復元弾拡力により可動体が解除位置に移
動し、ショート端子による端子金具の短絡が自動的に解
除される。ショート端子を可動体に設けてこの可動体の
移動により端子金具間の短絡状態を解除できるようにし
たから、相手側のコネクタハウジングに短絡解除用のリ
ブを突設する必要がなくなり、リブを設けたことに起因
した種々の不具合を回避できる。しかも、可動体の解除
位置への移動は、両コネクタハウジングが正規嵌合され
ることに伴い自動的に行うことができる。
【0008】<請求項2の発明>ロックアームが撓み変
形した状態から復帰してロック部に係合されることで、
両コネクタハウジングの嵌合が完了される。これと同時
に撓み変形したロックアームにより移動が規制されてい
た可動体が解放されて、弾縮されていたばね手段の弾発
力により可動体が解除位置へ自動的に移動される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1から図
9を用いて説明する。図1において、符号10,20
は、それぞれ互いに嵌合可能な雌コネクタハウジングと
雄コネクタハウジング(以下では、単に雌ハウジング1
0、雄ハウジング20という)であり、両ハウジング1
0,20は、合成樹脂材から形成されている。なお、両
ハウジング10,20において、嵌合面側をそれぞれ前
方とする。雄ハウジング20の前方には雌ハウジング1
0を収容可能なフード部22が開口して設けられてお
り、後方からはスライダ40(本発明の構成要件である
可動体に相当)が組み付けられるようになっている。
【0010】先に雌ハウジング10について説明する。
略ブロック状に形成された本体部11の上面の左右両側
には前端面よりやや引っ込んだ位置から後端面に至るま
で押し込み部12が突出して形成されている。本体部1
1内には、図1,図2及び図4に示すように、4室のキ
ャビティ13が幅方向に並んで設けられており、これら
のキャビティ13内にはそれぞれ箱型の雌側端子金具1
4が収容可能であり、図示しない係止機構によって抜け
止めがなされている。また、雌ハウジング10の前端面
の外縁は、全周にわたって面取りがなされ、テーパ面1
5aが形成されており、特に前端面の上縁部の中央部分
には、上記した外縁のテーパ面15aの傾斜角よりも大
きな勾配をもったテーパ面15bが形成されている。こ
のテーパ面15bのやや後方には、矩形の凹部16が段
付き状に窪んだ状態で設けられており、その前端縁部が
ロック部17とされている。さらに、雌ハウジング10
の後端面には、上方及び両側方へ張り出すようにして嵌
合及び離脱のための操作部18が設けられている。
【0011】続いて、上記のような雌ハウジング10を
嵌合可能な雄ハウジング20について説明する。この雄
ハウジング20は、本体部21とこれを取り囲む角筒状
のフード部22とから構成され、本体部21は、さらに
雄側端子金具26を収容する端子収容部23と、この端
子収容部23の前側に一体に形成され、前方へ開口する
内筒部24とから形成されている。
【0012】端子収容部23内には、図3及び図4に示
すように、前後方向に開放して形成され、周壁25aに
囲まれたキャビティ25が4室幅方向に並んで設けられ
ており、それぞれ雄側端子金具26を収容し、図示しな
い係止機構によって抜け止めがなされている。これら各
キャビティ25を取り囲む周壁25aのうち、上壁の前
端部分はそれぞれ所定幅ずつ切り欠いて形成されること
で開放部38が設けられており、この開放部38を介し
てキャビティ25内の雄側端子金具26は部分的に上方
の空間に露出されるようになっている。この開放部38
の後方の口縁には、テーパ面38aが形成されている。
また、雄側端子金具26のタブ26aは、端子収容部2
3から前方に突出し、内筒部24内に臨んでおり、相手
側の雌側端子金具14と接続可能とされている。
【0013】この端子収容部23の前端と内筒部24を
なす上壁との間には、段差27が設けられている。この
段差27が設けられる部分の左右両側部には、一対の引
掛け凹部28が形成され、ここには後述するスライダ4
0の保持アーム49の係止爪50が解離可能に係止する
ようになっている(図5参照)。また、内筒部24の上
壁の中央部には、開口縁から奥行き方向へ2条の切り込
み29を入れることによって、撓み変形可能なロックア
ーム30が形成されている。
【0014】このロックアーム30の前端縁にはロック
爪31が設けられており、このロック爪31は両ハウジ
ング10,20が正規に嵌合したときに雌ハウジング1
0のロック部17に係止可能とされている。ロック爪3
1の前端面には、テーパ面32が形成され、雌ハウジン
グ10の中央部分のテーパ面15bに対するロックアー
ム30の乗り上げ動作が円滑に行われるようになってい
る。また、このロックアーム30の上方には、ロックア
ーム30の撓み変形を許容する撓み空間Sが形成されて
いる。
【0015】ところで、雄ハウジング20の後側は、図
1に示すように、上面と後端面が開放して形成され、こ
の開放部分を介して本体部21とフード部22との間に
スライダ40が組み付けられるようになっている。この
スライダ40は、スプリングホルダ41と、その両側方
に形成された一対のばね収容部42内に弾性変形可能に
収容されたコイルばね43(本発明の構成要件であるば
ね手段に相当)と、両コイルばね43の前端に抜け止め
状態で装着されたスプリングストッパ44とから形成さ
れており、その後方側からは後に詳しく説明するショー
ト端子60が装着可能とされている。ばね収容部42
は、前方へ開口する略円筒状の形成され、その前面開口
縁の一部には、壁面45が張り出し、スプリングストッ
パ44の一部と係止することで、コイルばね43の抜け
が規制されている。また、ばね収容部42の下面におい
て、前端面から所定長さ範囲にわたって逃がし溝46が
開口し、押し込み部12の進入を可能にしている。
【0016】スプリングホルダ41の両側面にはガイド
突部47が突出して設けられ、これがフード部22の内
面に長手方向に沿って設けられた溝部33に係合される
ことで、スライダ40の前後方向への移動が案内される
ようになっている。また、スプリングホルダ41の上面
の両側方における前端寄りには一対の突部48が設けら
れており、これら突部48は、図4及び図5に示すよう
に、スライダ40の前後方向への移動に伴って、フード
部22内の天井面において前後方向に設けられた貫通溝
34に沿って摺動可能とされている。この貫通溝34の
途中にはストッパ35が突設され、突部48がこのスト
ッパ35に係合可能とされることで、スライダ40の後
方への抜けが規制されている。
【0017】スプリングホルダ41の下面であって上記
した両逃がし溝46と同一線上には一対の保持アーム4
9が撓み変形可能に設けられ、その前端に形成された係
止爪50が、本体部21の両引掛け凹部28に引っ掛け
られることでスライダ40の後退動作が規制されてい
る。この保持アーム49の係止爪50の前端面にはテー
パ面51が形成され、雌ハウジング10のテーパ面15
aに対する保持アーム49の乗り上げ動作が円滑に行わ
れるようになっている。但し、係止爪50と引掛け凹部
28との係合解除のタイミングは、両ハウジング10,
20の正規嵌合のタイミングと同じか、あるいはやや早
めの時期に設定されている。
【0018】フード部22の前縁は垂れ下がって、内筒
部24の開口縁と部分的に接続し、これによりスライダ
40の前止まりとして機能する前壁36を構成してい
る。この前壁36は、図3に示すように、内部のロック
アーム30に対応した部分が成形の都合上切り欠かれ、
またその両側には、雌ハウジング10の押し込み部12
をフード部22内に導入するための一対の開口部37が
形成されている。これらは、スプリングホルダ41の両
逃がし溝46と整合する位置に設けられている。したが
って、両ハウジング10,20の嵌合時には、押し込み
部12によってスプリングストッパ44を介してコイル
ばね43を弾縮させることができる。
【0019】スプリングホルダ41の下面中央部は、図
4に示すように、上記したロックアーム30の撓み空間
Sに位置されており、ここにロックアーム30を上方へ
逃がしうる逃がし凹部52が段差状に設けられている。
この段差部分の前方に形成された前部55は、スライダ
40の後退動作とともに後方の撓み空間S内へ進入可能
とされている。そして、この段差部分は、両ハウジング
10,20の嵌合途中のロックアーム30が上方へ撓ん
だときに、ロック爪31の前端と当たり合って、スライ
ダ40の後退動作を規制する係止面53となっている
(図6参照)。但し両ハウジング10,20が完全嵌合
に至り、ロックアーム30が復帰したときにはロック爪
31の係止が解除されるようになっている。なお、スプ
リングホルダ41の後端面中央には、起立操作部54が
形成されている。また、スプリングホルダ41が後退し
たときにおいても、その後端が雄ハウジング20から突
出しないようにそのストロークが設定されている。
【0020】さて、このスプリングホルダ41の下面後
部には、図1及び図4に示すように、導電性を有する板
材から形成されたショート端子60を取り付けるための
取付部56が全幅にわたって形成されている。取付部5
6には、中央部分に後方へ開放した溝57が備えられて
おり、ここに平板状に形成されたショート端子60の本
体部61が挿入可能とされることで、ショート端子60
はスライダ40に一体的に取り付けられるようになって
いる。本体部61の後端面からは4本の接触片62が延
出して設けられ、各接触片62の間隔は雄ハウジング2
0内の各キャビティ25の間隔とほぼ同じとされてい
る。これらの接触片62は、本体部61の下面側へ折り
返して形成され、その下端部63からやや斜め上方へ持
ち上がるように形成された後、先端部分が幅狭に形成さ
れるとともに下方へ突出した逆山形状に形成されてお
り、この突出部分が接触部64とされている。これら接
触片62は、それぞれ撓み変形可能とされており、接触
部64を備えた先端部分は、端子収容部23に形成され
た開放部38の幅よりもやや小さく形成されている。
【0021】スライダ40が図4及び図5に示す位置に
保持された状態では、ショート端子60の接触片62の
接触部64は端子収容部23の開放部38内に進入し
て、この開放部38に露出された雄側端子金具26に接
触するようになっている。各接触片62がそれぞれの雄
側端子金具26に接触されることで、雄側端子金具26
間はショート端子60によって短絡された状態とされ
る。このときのスライダ40の位置が短絡位置とされて
いる。そして、スライダ40が図8及び図9に示す位置
に移動した状態では、接触片62の接触部64はキャビ
ティ25を取り囲む周壁25aの上面25bに接触さ
れ、雄側端子金具26との接触が解除されるようになっ
ている。このときのスライダ40の位置が解除位置とさ
れている。
【0022】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。両ハウジング10,2
0を嵌合させる際は、雌ハウジング10の下面を雄ハウ
ジング20の内筒部24の底壁の内周面に沿わせつつ、
雌ハウジング10を挿入する。このときのスライダ40
は、ショート端子60により雄側端子金具26間が短絡
された短絡位置に配されている。
【0023】先に、雌ハウジング10の前端の中央に形
成されたテーパ面15bにロックアーム30側のテーパ
面32が当接される。嵌合の進行に伴ってロックアーム
30はテーパ面15bに誘導されて上方へ弾性的に撓み
変形され、図6に示すように、ロック爪31の下端が雌
ハウジング10の上面に乗り上げた状態とされる。この
とき、ロックアーム30は上方のスプリングホルダ41
に形成された逃がし凹部52内に逃がされており、ロッ
ク爪31の前端が逃がし凹部52の係止面53に引っ掛
かった状態とされている。このように、両ハウジング1
0,20が嵌合途中の状態では、スライダ40は上方に
撓み変形したロックアーム30と保持アーム49の係止
爪50とによって後退動作が規制されている。
【0024】嵌合が進むと、雌ハウジング10の押し込
み部12が開口部37及び逃がし溝46を通ってばね収
容部42内に進入し、図7に示すように、コイルばね4
3の前端に取り付けられたスプリングストッパ44に当
接される。押し込み部12は、このスプリングストッパ
44を介してコイルばね43を弾縮変形させつつばね収
容部42の奥方へ進入する。このとき、スライダ40
は、上記したように保持アーム49の係止爪50と、ロ
ックアーム30のロック爪31とによって、二重に後退
動作が規制されている。仮にこの段階で嵌合操作を中断
すると、一旦弾縮されたコイルばね43が復元し、その
ばね力により雌ハウジング10は雄ハウジング20から
離間する方向へ弾き出されるようになっており、両ハウ
ジング10,20が半嵌合であることが検知されるよう
になっている。
【0025】さらに嵌合が進んで、両ハウジング10,
20が正規の嵌合状態になると、雌ハウジング10のテ
ーパ面15aが保持アーム49側のテーパ面51に当接
されて、保持アーム49はテーパ面15aに誘導されつ
つ上方へ撓み変形される。この撓み変形に伴って係止爪
50は上方へ変位され、所定高さまで持ち上げられたと
ころで、図9に示すように、引掛け凹部28に対する係
止状態が解除される。
【0026】この保持アーム49の係止状態の解除とほ
ぼ同時に、ロックアーム30は弾性復元して、図8に示
すように、スプリングホルダ41の下面に沿った元の状
態に戻され、ロックアーム30のロック爪31が雌ハウ
ジング10の凹部16内に入り込んでロック部17に係
止するとともに、ロックアーム30の前端が逃がし凹部
52の係止面53に係止した状態が解除される。このよ
うにして、スライダ40は後退動作が二重に規制された
状態から共に解放され、コイルばね43の弾発力により
後方へ移動する。このスライダ40の移動とともにスプ
リングホルダ41の上面に設けられた突部48は貫通溝
34に沿って摺動し、後方に設けられたストッパ35に
突き当たったところでスライダ40の移動が停止され、
その後方への抜けが規制される。
【0027】このスライダ40の後退動作に伴って、シ
ョート端子60の各接触片62の接触部64は、端子収
容部23の開放部38内に進入した状態から、開放部3
8の後方の口縁に形成されたテーパ面38aに乗り上
げ、これとともに接触片62は撓み変形させられる。そ
して、接触部64はテーパ面38aにより周壁25aの
上面25bへと誘導され、この上面25bに沿って後方
へ摺動変位される。スライダ40の移動が停止されたと
ころで、ショート端子60は端子収容部23の後部側に
配され、各接触片62の接触部64は雄側端子金具26
から完全に絶縁された周壁25aの上面25bに配され
る。このように、スライダ40はショート端子60によ
る雄側端子金具26間の短絡が可能な短絡位置から、短
絡状態が解除された解除位置へと自動的に移動される。
【0028】また、スライダ40が後退されるととも
に、スプリングホルダ41の中央の前部55はロックア
ーム30の上方の撓み空間Sに進入しており、この前部
55の下面がロックアーム30の先端側を押えつけた状
態とされる。これにより、ロックアーム30の上方への
撓みが規制され、ロック部17に対する係止が二重にな
され、保持力が向上してより確実なロック状態が得られ
ている。
【0029】このように、スライダ40が後方へ変位し
たことでもって、両ハウジング10,20が完全に嵌合
されて、両端子金具14,26が確実に導通接続された
ことが検知される。また、このときには両コイルばね4
3はスプリングホルダ41の後方への移動によってほぼ
自然長さへ復帰しているため、完全嵌合状態において両
ハウジング10,20を離間させる力として作用するこ
とはない。
【0030】以上説明したように本実施形態によれば、
雄ハウジング20に組み付けられたスライダ40は、両
ハウジング10,20が正規に嵌合されるとともに規制
状態が解除されて弾縮されたコイルばね43の弾発力に
より自動的に後方へ移動されるようになっており、この
スライダ40にショート端子60を一体的に組み付ける
ことで、接触部64が雄側端子金具26と接触してこれ
らを短絡可能な短絡位置から、接触部64が雄側端子金
具26と非接触とされる解除位置へとショート端子60
を自動的に移動させることができる。
【0031】すなわち、スライダ40の移動により雄側
端子金具26間の短絡状態を解除できるから、相手側の
雌ハウジング10側にショート端子60と雄側端子金具
26との間に入り込んで短絡を解除するリブを設ける必
要がなくなる。仮に解除用のリブを雌ハウジング10の
前端面に設けるようにすると、異物などが突き当たって
破損し易いため、出荷時の梱包作業を注意して行う必要
がある。また、解除用のリブはその板厚を大きくするほ
どコネクタの高さが大きくなるため、板厚をできるだけ
薄く形成しているものの、薄くすると今度は成形不良が
起き易くなって短絡解除ができなくなる事態が起こりう
るため、成形不良の有無を検査して確認する作業が必要
となる。このようなリブを設けることにより必要となる
作業を簡単に、または除去することができる。
【0032】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、端子収容部23にショー
ト端子60を雄側端子金具26に接触させるための開放
部38を設けるようにした場合を示したが、例えばショ
ート端子を端子収容部から突出した雄側端子金具のタブ
に接触させるようにすれば、開放部は必ずしも設ける必
要はない。
【0033】(2)上記した実施形態では、スライダ4
0(可動体)の規制手段として、両ハウジング10,2
0の半嵌合時に撓み変形状態とされるロックアーム30
のロック爪31をスライダ40の係止面53に係止させ
ているが、スライダ40は保持アーム49が雄ハウジン
グ20の引掛け凹部28に係止することによっても保持
されており、これを規制手段とすれば、必ずしもスライ
ダにロックアームを係止させる構成としなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタの分解斜視
【図2】雌ハウジングの正面図
【図3】雄ハウジングの正面図
【図4】両ハウジングの嵌合前の状態を示す図3のX−
X線断面図
【図5】両ハウジングの嵌合前の状態を示す図3のY−
Y線断面図
【図6】両ハウジングの嵌合途中の状態を示す図3のX
−X線断面図
【図7】両ハウジングの嵌合途中の状態を示す図3のY
−Y線断面図
【図8】両ハウジングが完全嵌合に至った状態を示す図
3のX−X線断面図
【図9】両ハウジングが完全嵌合に至った状態を示す図
3のY−Y線断面図
【図10】従来例の部分断面図
【符号の説明】
10…雌コネクタハウジング(他方のコネクタハウジン
グ) 12…押し込み部 17…ロック部 20…雄コネクタハウジング(一方のコネクタハウジン
グ) 26…雄側端子金具(端子金具) 30…ロックアーム 31…ロック爪(規制手段) 40…スライダ(可動体) 43…コイルばね(ばね手段) 53…係止面(規制手段) 60…ショート端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月21日(1999.9.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタの一例として、
エアバッグ用の回路に用いられるコネクタがあり、特開
平10−64642号公報記載のものが知られている。
このものは、図10に示すように、雌ハウジング1に雌
側端子金具2が幅方向に複数並んで収容されるととも
に、これらの雌側端子金具2に接触して短絡するショー
ト端子3が収容室7内に設けられる一方、相手側の雄ハ
ウジング4には、雌側端子金具2に嵌合可能なタブ状の
雄側端子金具5と、雌側端子金具2とショート端子3と
の間に進入可能な解除リブ6とが設けられた構造であ
る。そして両ハウジング1,4が嵌合される前の状態で
は、雌側端子金具2がショート端子3によって短絡され
た状態となり、両ハウジング1,4を嵌合して雌雄の端
子金具2,5を接続させると、解除リブ6がショート端
子3を撓み変形させつつ雌側端子金具2との間に進入
し、もって雌側端子金具2側の短絡状態が解除されるよ
うになっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 修 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 川瀬 治 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 米田 隆浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA05 FA11 FA14 FA16 FB20 FC40 HC09 JA11 KA15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合可能な雌雄のコネクタハウジ
    ングのうちの一方のコネクタハウジング内には、複数本
    の端子金具とこれらを短絡可能なショート端子とが設け
    られ、前記両コネクタハウジングが嵌合された場合に前
    記端子金具間の短絡状態が解除されるようにしたコネク
    タにおいて、 前記一方のコネクタハウジングには、前記ショート端子
    を一体的に備えた可動体が、前記ショート端子が前記端
    子金具と接触する短絡位置と、前記端子金具と非接触状
    態となる解除位置との間で前記両コネクタハウジングの
    嵌合方向に沿って移動可能に設けられるとともに、この
    可動体には、他方のコネクタハウジングに設けられた押
    し込み部で押し込まれることでこの可動体を前記解除位
    置側へ移動する付勢力を蓄積するように弾縮可能なばね
    手段が装着され、また前記可動体を常には前記短絡位置
    に保持しかつ前記両コネクタハウジングの嵌合に伴いそ
    の保持が解除される規制手段が備えられていることを特
    徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記一方のコネクタハウジングには、前
    記両コネクタハウジングが嵌合された場合に他方のコネ
    クタハウジングのロック部に係止して両コネクタハウジ
    ングを嵌合状態にロックする撓み変形可能なロックアー
    ムが設けられており、このロックアームは、前記ロック
    部を乗り越える過程で撓み変形しているときには前記可
    動体と係合してこれを前記短絡位置に保持し、前記両コ
    ネクタハウジングが正規嵌合することに伴い前記ロック
    アームが元姿勢に復帰して前記ロック部に係止したとき
    には、前記可動体に対する係合を解除する構成となって
    いることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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